平成27年度第1回小牧市少年センター運営協議会 議事要旨 (PDF

平成27年度第1回小牧市少年センター運営協議会 議事要旨
【日 時】平成27年6月25日(木) 午前10時~午前11時40分
【会 場】小牧市役所東庁舎2階2-2会議室
【出席委員】後藤 幸康、小塩 卓哉、鈴木 満久、小川 真由美、小田 文之、
伊藤 和俊、木村 由美、野々川 和明、鈴木 邦充、穂積 光惠(10名)
【事務局】小塚こども未来部長、鍛冶屋こども未来部次長、須崎課長、平岡課長補佐、
永井少年センター所長、河畑指導員、舟橋指導員、水野指導員、
永井係長、青山主事
【オブザーバー】服部主幹(市民安全課)
、采女指導主事(学校教育課)
【傍聴者】なし
【内 容】
1 あいさつ
(部長)
子ども達をとりまく環境は、インターネットをはじめとする情報・通信技術の発展や
人々の生活形態の多様化に伴い、急速に変化している。社会が日々変化・複雑化する中で、
少年センターでは、少年の非行化・被害を防止し、健全な育成を図るために、街頭パトロ
ールや相談事業などを中心に活動をしている。
今後も、個々の抱える複雑な問題の支援から広く一般市民への意識啓発など、様々な課
題の解決のために、他機関とも連携を密にしながら柔軟に対応し、青少年育成の推進に努
めていきたいと思う。
(会長)
夜間の街頭補導中に子どもが居ない、子どもに会わない。外に出ず家の中でスマートフ
ォンやゲームなどでやりとりをしているのだろうと思う。神奈川県や刈谷での事件と同じ
ようなことが、いつ発生するか分からない。そういったことに気を遣いながら、これから
も青少年健全育成に携わってもらいたいと思う。
少年センターは、小牧市の青少年を見守り、いろいろな施策をたて、指導をする指令塔
のようなものだと思っている。
3 議 題
(1)平成27年度活動方針について
(2)平成27年度実施計画及び取組みの重点について
○要覧6ページ(2)から11ページに基づき少年センター所長より説明
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・少年センターでは、18歳未満を「子ども」
、30歳程度を「若者」と考えている。
・市内の小学5年生、中学2年生、高校1年生を対象にアンケートを実施し、その結
果をまとめた『「少年の生活意識と行動」の実態調査 報告書』より、スマートフ
ォンの所持率は小5で43%、中2で64%、高1で91%となっていて、低年齢
化が早まっている。
・また、友人関係について、全体で約2.1%の子どもが、友だちがいないと回答し
ている。無回答も約6%おり、全体で8%ほどの子ども達が何らかの孤立感をもっ
ていると予想される。
・ひきこもりの子ども達について、保健所の相談電話の紹介など、いろいろな機関に
つなげていく役割を少年センターで担っている。
・今年度は、市制60周年記念事業として、
「親と子の一言対話」を募集する。
(3)補導・相談活動について
○補導:要覧15ページに基づき少年センター指導員が説明
・少年センターは、市を4つの区域に分け、平日は小学校の下校時に合わせて巡回パ
トロールを行い、土日は児童館を訪問し情報収集を行っている。
・平成26年度は、25年度に比べ、街頭補導巡回数、補導従事者数ともに増加して
いる。
○相談:要覧16、17ページに基づき少年センター指導員が説明
・平成26年度の相談件数は88件であり、そのうちフリーダイヤル、一般電話あわ
せて52件、来所相談は25件、Eメール相談は11件であった。
・性別では、男子36名、女子52名で女子の相談が多かった。
・相談内容として、人間関係の中でも学校・職場に関する相談が20件と、25年度
に比べ17件の増加であった。
・カウンセリング実施件数は4件で、相談回数としては22回であった。
(4)その他
・特に無し
4 懇 談
《委 員》要覧11ページ(12)に「ネットに関する問題について話し合う場」という
ものがあるが、どのような事例があるかや、どこの小中学校でこういった話し
合いが行われているか把握しているのか。
《事務局》全ての把握ができてはいない。PTAが主体となってスマホについて知ろう、
という「しゃべり場」は一昨年あたりから行われている。体験型教室なども行
われている。生徒会が活動しているところもある。
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《委 員》各校の事例を、各小中学校へフィードバックしてもらいたい。PTAに情報が
流れると、プラスのスパイラルになる。
《会 長》ネットの関係については、使い方を親とよく話し合ってもらいたいと思う。
《委 員》昨日、校区の青少年健全育成会の総会に出席した際に、スマホのトラブルにつ
いての話を聞いた。子どものスマホの所持率は高まっている。実際にどのよう
なトラブルのケースがあったか知りたい。
《委 員》犯行ツールとしてスマホがほとんどの事件に絡んでいる。事例としては、以前
付き合っていた人に「殺すぞ」とメッセージを送った者を、脅迫罪で逮捕した。
LINEやメールでのトラブルは、必ず証拠が残り、検挙に至るケースが増え
ている。不正請求などの被害もあるので、大人も子どもも一緒になって学べる
体験型教室をこれからも行っていただけると、安易な行動がとんでもない結果
につながるということが身をもって体験できる。
《委 員》昨年、ゲーム機・スマホを知ろう講演会が行われたようだが、今年度もぜひや
りたいという話を聞いた。こういったことを、ぜひ広めていただきたい。
《委 員》パトロール中コンビニで話を聞いたとき、昨年万引きがあったようだが、学校
を通さず直接警察へ連絡されたそうである。昔は、学校へ連絡、親へ連絡だっ
たが、今は変わってきているのだろうか。
《会 長》店長の判断によって、いろいろなケースがあるのだと思う。
《委 員》万引きは、少年犯罪の増減に大きく影響する。市内の万引きは減少している。
通報については、
店の管理者の考えによって行われているが、
学校へ連絡する、
被害届を出すなどは、被害者の考えによって異なる。
《委 員》保護司は犯罪をした後に関わるが、ここ5年ほど減っているように思う。
《委 員》夏休みに入り、子ども達が日中でも買い物をする機会が増えるため、パトロー
ルの際にお店に、お酒やタバコなど気をつけてください、という話をしたが、
万引きなどはいつの発生が多いか。
《委 員》学校の行き帰りに多い。大型ショッピングセンターも商品の陳列が多く、死角
があるため、万引きが発生している。見張り役を置くなど、計画的になってい
る。
《委 員》不登校の子どもの話を聞くが、もしかしたら地域の中にたくさん不登校の子ど
もがいるのかもしれないのに自分達は声かけくらいしかできない。接点が分か
らない。何か出来ないか、といつも思っている。
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《オブザーバー》平成26年度の不登校の子どもが、小学生では70名、中学生では181名に
上っている。原因については、小中ともに親子関係、情緒関係が共通している。
学校より家庭が楽しい、不登校が社会的に認知されている、という環境面での
理由もある。
担任が訪問した際には、
子どもだけでなく親にも声をかけていく、
また、学校に子ども達の居場所をつくるということをしていきたい。
《委 員》現場ではさまざまな子どもがいるが、できることと言ったら、子どもと話をす
る、親と話をし、一日休んだら気にする、三日休んだら赤信号と、皆で共通意
識を持ち、同じ思いで取り組んでいる。担任だけでは、一人では抱えきれない
部分もあるので、学年、学校など組織でなんとかしていこうと思っている。
私達にできることはないか、と言っていただけることは本当にありがたい。
《委 員》学校単位で、
不登校の子一人ひとりのカルテのようなものを用意していただき、
親と学校で意識あわせができるといいと思う。現実的に可能なのか。
《オブザーバー》各学級、各担任は学級経営案を作成し、個別の様子など記録をとっている。
長期欠席の場合は、教育委員会へ報告をいただき、記録をしている。
《委 員》岩崎中学校区青少年健全育成会に参加したが、生徒と地域の方、来賓などが体
育館に一堂に会し、生徒と住民が顔を合わせて行えていたので、他の中学校区
でもこのように行えるといいと思う。
《会 長》9中学校区すべてかは分からないが、光ヶ丘中学校区の健全育成会は一部と二
部に分かれ、
二部では体育館で生徒全員と地域の方でグループを分けふれあい、
学習をした。
《委 員》北里中学校区も、生徒全員ではなかったが2年ほど前から同じような形で行っ
ている。
5 連絡依頼事項
7月14日にアピタ小牧店で、特売日に合わせて「青少年の非行・被害防止に取り組む
市民運動」一斉啓発活動を予定している。
また、7月25、26日は小牧平成夏祭り、8月1、2日は桃花台まつりでパトロール
を行う予定である。
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