1日も早い全面解決を! - 大阪アスベスト弁護団

大阪・泉南アスベスト国家賠償請求訴訟
アスベスト被害者の叫び
命あるうちに1日も 早い全面解決を!
りんどうの花言葉
正義と共に、勝利を確信する
迫園 敬吉さん
辻野 久男さん
(78 歳、び慢性胸膜肥厚)
(86 歳、び慢性胸膜肥厚)
外出は病院だけ
ですが、1日で
も長生きしたい
です。昔、石綿を
吸った妻と娘 2
人のことも心配
です。
今の私は、生き
ながら死んでい
るのと同じです。
ただ生きて少し
呼吸をしている
というだけです。
故 白谷
激しい咳や痰に苦しむよ
うになり、石綿肺で苦し
んだ夫の気持ちがよくわ
かるようになりました。
故 南條
藤原 ミヨコさん
術 後 4ヵ月で亡
くなりました。嫌
がる手術を無理
に受けさせたこ
とを後悔してい
ます。
( 娘・山内愛
正富さん
(76 歳、石綿肺)
(67 歳、石綿肺)
毎年妻と2人で花見に行
くのが楽しみでした。ま
だ1人では行けません。
春は嫌いです。
痰が切れず、24
時 間、鼻と喉の
奥にへばりつい
ています。手で
ひっぱって出し
たいくらいです。
幸子さん
松本 幸子さん
(74 歳、石綿肺・続発性気管支炎)
肺がんの疑いが
あると言われま
した。毎日、不安
で不安でたまり
ません。
國雄さん
(享年 70 歳、肺がん)
故 山田
英介さん
(享年 70 歳、腹膜中皮腫)
お金の問題で
は ありませ ん 。
国は謝罪してく
ださい 。今 すぐ
父を返して下さ
(息子・山田哲
い。
也さん談)
(享年 64 歳、石綿肺)
提訴から 5 年、一審判決から 1 年。すでに 4 人の原告が亡くなりました。高齢化と病気の
重篤化がすすみ、原告の中には今日、明日にでも命が危険な方が何人もいます。
命は待ってくれません。
「命あるうちに全面解決を」は、原告被害者全員の切なる願いです。
子さん談)
(享年 74 歳、石綿肺)
畠山 重信さん
故 畠山
南條 霧鳥さん
(68 歳、石綿肺)
私たちの解決要求
① 国の責任の明確化と被害者への謝罪
② 国による正当な賠償
③ 原告全員(第一陣訴訟・第二陣訴訟)の一括解決
④ 国による解決金の支払い
⑤ 原告以外の泉南アスベスト被害者の救済
故 新宮
春本 利子さん
(76 歳、石綿肺・びまん性胸
膜肥厚)
均さん
(享年 66 歳、石綿肺・肺がん)
告知から1年半、
あっという間に
亡くなりました。
50年連れ添った
夫を返してくだ
(妻・新宮ミ
さい。
苦しんで暴れ、手足を縛
られて、酸素吸入器をテ
ープで固定された夫の
姿が忘れられません。
故 春本
元洙さん
チエさん談)
(享年 68 歳、石綿肺)
高山 良子さん
(76 歳、石綿肺・続発性気管支炎)
「ウォー」
と叫ば
なければ、喉の
奥から痰が出て
きません 。内 臓
がこみ上げてき
そうになります。
仲谷 親幸さん
故 畠山幸子さんが最後の苦しみを記したカレンダー
(69 歳、石綿肺・肺がん)
生き甲斐も、動く
体力も気力もあ
りません。妻曰く
「人 間を捨てた
よう」に 寝 て い
るだけの毎日で
す。
夫一夫も、私も娘も石綿の
病気です。幼い娘を石綿
工場に連れて行った自分
を、責め続けています。
故 米山
故 原口
守直さん
水本 美代子さん
(享年 73 歳、石綿肺)
岡田 陽子さん
岡田 春美さん
(75 歳、石綿肺・続発性気管支炎)(55 歳、石綿肺・続発性気管支炎・
びまん性胸膜肥厚)
寛三さん
石 綿 粉じんは、
労働者も家族も
区別せずに降り
かかりました。家
族も救 済してく
ださい。
一夫さん
石川 チウ子さん
(73 歳、びまん性胸膜肥厚)
思い切りうまい
空気を吸いた
い。百姓が何で
石綿で苦しまな
(平
あかんのや。
隠岐島から出て
きた青春時代、
何も知らずに一
生懸命働きまし
た。健康な身体
を返してくださ
い。
成16年談)
(享年 65 歳、石綿肺・肺がん)
(68 歳、石綿肺)
20年以上苦しみ
抜いた夫の肺
は、火 葬された
後も黒い塊にな
って残りました。
(妻・原口久子さん
談)
管理区分1から
4へと一気に進
んでしまいまし
た。
「来年まで元
気でいる」
と、娘
と約束しました。
故 戸口
藪内 昌一さん
石綿の薬が毎日7種類、
気管支を広げる点滴が
週1回。母キクと同じ苦し
みです。
故 藪内 キクさん
「勝たせる会」連絡先
〒 590-0515 大阪府泉南市信達六尾 595
TEL.072-483-4981 FAX.072-484-0641 E-mail: [email protected]
ホームページ http://www.asbestos-osaka1.sakura.ne.jp/kataseru
振込先:郵便振替口座 00930-9-252144 泉南地域の石綿被害と市民の会
義弘さん
(69 歳、石綿肺・続発性気管支炎) (享年 68 歳、肺がん)
(享年 77 歳、石綿肺)
カンパに
ご協力を
お願いします
故南
(享年 91 歳、石綿肺)
告知から3ヵ月、
孫の結婚式を見
ることなく、夫は
石綿に命を奪わ
(妻・戸
れました。
口惠子さん談)
故 青木
善四郎さん
(享年 83 歳、石綿肺・続発性気管支炎)
故 佐藤
判 決を聞くこと
ができずにこの
世を去り、父 は
どれだけ無念だ
ったことでしょ
(娘・青木初子
う。
さん談)
大阪・泉南アスベスト国家賠償請求訴訟原告団・弁護団
大阪泉南地域のアスベスト国家賠償訴訟を勝たせる会
泉南地域の石綿被害と市民の会
健一さん
(享年 64 歳、石綿肺・肺がん)
家族を養うため
に、一生懸命働
いただ けや の
に。何でこんな
病気になったん
(平成21年5月
や。
談)
長い苦しみ、
死の恐怖、
石綿に狂わされた人生
故 満田
健男さん
(享年 60 歳、石綿肺・肺結核)
松本 玉子さん
(73 歳、石綿肺)
夫は洗面器の中
の吐血に顔を突
っ込 んだまま、
息絶えていまし
(妻・満田ヨリ子
た。
58歳で夜間中学
で読み書きを教
わり、
これからと
いう時に病気に
なりました。
さん談)
故 湖山
寿啓さん
(享年 53 歳、胸膜中皮腫)
原 まゆみさん
(67 歳、石綿肺・続発性気管支炎)
死の恐怖と闘っ
ていた夫は、一
度だけ私に「一
緒に死んでくれ」
と言 いました 。
(妻・湖山幸子さん
蓑田 努さん
松島 正芳さん
(70 歳、石綿肺)
左の肺に突き刺
さったままのア
ス ベ ストが 、ま
たいつ爆発する
か、不安でたまり
ません。
故 岡本
郡夫さん
(享年 57 歳、石綿肺・肺がん)
ふとんの中で寝
返りを打つだけ
で、息が切れま
す。しんどくて、
病院にも行けま
せん。
故岸
志冨さん
(享年 63 歳、肺がん)
今では、死を待
つ日々です。普
通に生きて、普
通に死にたかっ
たと思 い ます。
(平成20年5月記)
「痛い!痛い!もう
どこが痛いかわ
からへん!」姉は
悲鳴をあげて私
の手を振り払い
ました。
(弟・岸壽
彦さん談)
故 木下
お栄さん
(享年 79 歳、石綿肺)
父、母、兄、弟、姉
も肺を病んで亡
くなりました。江
城家一族は石綿
に抹殺されたよ
うなものです。
原田 モツさん
(80 歳、石綿肺・続発性気管支炎)
46年間、
ほこりま
みれで働き、
残っ
たものは、
一緒に
働いた夫の遺影
と私の肺に突き
刺さった石綿だ
けです。
談)
(68 歳、石綿肺・肺がん)
江城 正一さん
(79 歳、びまん性胸膜肥厚)
母は、石綿肺で
あることも知ら
ず、2年間寝たき
りで苦しみ抜い
て亡くなりまし
(娘・竹井弘子
た。
故 前川
清さん
(享年 88 歳、石綿肺・続発性気管支炎・
肺がん)
古川 昭子さん
松山 尋子さん
(71 歳、石綿肺・続発性気管支炎)
せめてアスベス
トの問題解決を
見て、あの 世と
やらへ旅立ちた
いと思 います 。
西村 東子さん
どうかお願いで
す 。今 、生 き て
いる人が欠ける
ことのないうち
に、いい返事を
聞きたいです。
生きるために、
23年間も石綿ま
みれで働きまし
た。死 ぬために
働いたとは思い
たくありません。
禰占 マスさん
(79 歳、石綿肺・続発性気管支炎)
しんどいと言い続け、苦し
み抜いて死んだ夫と同じ病
気です。最期だけは苦しま
ずに死にたいです。
故 禰占 吉美さん
(享年 52 歳、石綿肺・続発性気管支炎)
原告被害者へのメッセージ
故 澤井
石正さん
(享年 67 歳、石綿肺・肺がん)
寺西 千世子さん
(75 歳、石綿肺)
もう裁判所に行
く力もありませ
ん。死 が 迫って
います。生きて
いるうちに解決
してください。
植野 幸代さん
(68 歳、石綿肺・続発性気管支炎)
日に20~30回も
痰を出します。
咳
き込み、
夜も十分
眠れません。
体重
は35キロしかあ
りません。
(平成22年12月記)
(72 歳、石綿肺)
赤松 四郎さん
(74 歳、石綿肺)
危険だと知って
いたら、絶 対 に
石綿工場では働
きませんでした。
失った左上半分
の肺が戻ること
はありません。
さん談)
苦しさを感じな
いのは眠ってい
る時だ けです。
この苦しさは誰
にも分かりませ
ん。
(82 歳、石綿肺)
礒田 ゑみ子さん
(70 歳、肺がん)
一番重い管理区
分4です。
しゃべ
るのもしんどい
です。
しんどいの
で、普 段はずっ
と横になってい
ます。
故 和泉
故 勝賀瀬
喜代子さん
看護師さんの手
にかみつくほど
苦しみました。
声
も出ず、骸骨の
ような姿で亡く
(妻・
なりました。
娘は、仕事をや
め、睡眠をけず
って、私を介護
してくれていま
す。石綿は、娘の
人生も狂わせま
した。
亀岡 三郎さん
(70 歳、石綿肺)
夫は、石綿原料
を運んでいまし
た。あと2年で、
金婚式を迎える
ことができたの
(妻・和泉洋子
に。
夫婦とも、胸に、
石綿という爆弾
を 抱 えて い ま
す。片時も、不安
から逃げられま
せん。
さん談)
故 徳永
英士さん
(享年 73 歳、石綿肺)
井上 國雄さん
(81 歳、び慢性胸膜肥厚)
11年余の長い長
い闘病生活。10
年以上も、酸素
につながれた生
活でした。
(妻・徳
石綿工場で働い
たのは、20年も
前なのに。妻は
「なんで今ごろ」
と悔しがりまし
た。(夫・勝賀瀬龍
澤井たま江さん談)
利雄さん
(享年 72 歳、石綿肺)
ヘルパーとして
人の役に立つこ
とがささやかな
夢でした。今は、
自分が家族の世
話になっていま
す。
(享年 74 歳、肺がん)
松本 ケイ子さん
(81 歳、石綿肺)
咳き込みが激し
くて、医者に
「寝
てる間に死んで
しまうような 薬
はないやろか」
と頼みました。
永信子さん談)
雄さん談)
中田 秀子さん
(78 歳、び慢性胸膜肥厚)
夫婦で石綿工場で働きまし
た。
夫は57歳で亡くなり、私
は酸素チューブにつながれ
て生きています。
故 中田
敏夫さん
(享年 57 歳、肺がん)
故 榎谷
喜美子さん
(享年 68 歳、石綿肺)
せっかく腰の手
術が成功したの
に、石綿肺のせ
いで死期を早め
てしまいました。
(娘・出口美知代さ
ん談)
故 川﨑
武雄さん
(享年 88 歳、石綿肺)
あまりの苦しみ
ように、
「死ぬ方
が親父の方も楽
なんや」と思うこ
とさえありまし
(息子・川﨑武
た。
次さん談)
原告被害者へのメッセージ
佐伯 一麦さん(作家)
柳田 邦男さん(ノンフィクション作家)
アスベスト問題は、この国の現在噴出しているさまざまな問題――企業や国の隠蔽体質。談合。いじめ。耐震構造疑惑。
格差社会。差別問題。雇用格差。棄民政策――そうしたものの原点であり象徴ともいえる。かつて共に働いた建設労
働者たちが、アスベストの被害にあって、咳き込んでいないか、苦しんでいないか。彼等にも泣き寝入りはしないと
いう勇気を与えてくれる判決を、という祈りに似た思いで、この裁判の行方を、私は注視している。
この国は国民の命を本気で守ろうとしているのか。水俣病、筑豊じん肺、そしてアスベスト惨禍を軒並みに拡大
したのは誰か。国の不作為責任の糾弾なくして安全・安心社会は作れない。