杉戸町公共施設改築・改修基本方針 (素案) 平成 杉 年 戸 1 月 町 目 第1章 はじめに 1.背景と目的 2.基本方針の位置づけ 次 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 1 1 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 1 1 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 2 4 第3章 公共施設の改築及び改修費用の試算 1.改築及び改修費用の試算 ・・・・・・・・・・ 5 3.基本方針の対象 4.基本方針の期間 第2章 現状と課題 1.現状 2.課題 2.試算の前提条件 ・・・・・・・・・・・・ 6 第4章 公共施設の改築・改修の基本方針 1.公共施設の改築・改修基本方針 ・・・・・・・ 8 2.長寿命化への対応 ・・・・・・・・・・・・ 9 第5章 公共施設の整備の考え方及び方向性 1.主要施設の整備の考え方 ・・・・・・・・・・ 2.老朽化した公共施設の整備の方向性 ・・・・・ 11 14 資料 1.用語の説明 ・・・・・・・・・・・・ 2.公共施設改築・改修基本方針対象施設一覧 ・・・ 15 17 3.公共施設耐震化状況一覧 ・・・・・・・・・・ 4.杉戸町公共建築物の安全点検実施基準 ・・・・ 20 23 2 第1章 1 はじめに 背景と目的 杉戸町では人口の増加や行政需要の拡大などを背景に、高度経済成長期より都市基盤 整備を進め、小中学校をはじめとする学校施設、公民館などの社会教育施設、さらには 道路、橋梁、上下水道などのインフラ施設などを積極的に整備してきました。 これらのうち、建築物では築 30 年を経過し老朽化した施設が半数以上となり、今後 大規模改修や改築などが集中する時期を迎えることになります。また、橋梁や水道など のインフラにおいても、このまま放置すると老朽化が進行し、損壊等の重大な問題につ ながる可能性もあります。 経済の停滞による税収の伸び悩みや超高齢社会の到来に伴う社会保障関係費の支出 増などが見込まれる中で、今後、これらの施設を現在の姿のまま維持し続けることは、 町政運営にとって大きな負担となり、真に必要な行政サービスの提供にまで、悪影響を 及ぼすことが考えられます。 老朽化した橋梁や水道施設などのインフラについては、別途方針を立て計画的な改修 などに努めていきますが、この公共施設改築・改修基本方針では、公共建築物に対象を 絞り、町の財政状況を踏まえつつ将来にわたり適切な整備・保全を図っていくための基 本方針と整備の考え方・方向性を示すことを目的とします。 2 基本方針の位置づけ 公共施設改築・改修基本方針は、第 5 次杉戸町行政改革大綱に基づき、町が保有し ている公共建築物について 10 ヵ年の方向性を定め、整備等の実施に当たっては総合振 興計画・実施計画と整合性を図るものとします。 3 基本方針の対象 杉戸町が保有する財産のうち、道路等の都市基盤施設や倉庫・自転車等駐車場などの 簡易な構造物等を除く、概ね100㎡以上の公共建築物を対象とします。 4 基本方針の期間 平成 25 年度を初年度とする 10 年間と定め、概ね 5 年を改定の時期とします。 年度 平成 25~29年度 平成30~34年度 平成 35~39年度 公共施設改築・改修基本方針 方針 策定 公共施設改築・改修基本方針 3 第2章 1 現状と課題 現状 (1)人口の推移 杉戸町の平成22年の国勢調査人口は、46,923 人となり前回調査と比較して、 ほぼ横ばい状態となっています。 しかしながら、国立社会保障・人口問題研究所における将来推計人口(閉鎖型)に よると、今後、減少に転じ8年後の平成32年には 45,059 人、18 年後の平成42 年には 41,194 人となります。また、人口構成では少子高齢化が顕著に現れてくる とともに、生産年齢人口(15~64 歳)も減少していきます。 そのため、公共施設改築・改修基本方針においては、人口減少や少子高齢化を踏ま えた方針づくりが必要であると考えられます。 杉戸町将来人口推計 50,000 40,000 老年人口 生産年齢人口 年少人口 30,000 人 20,000 10,000 0 H17 H22 H27 H32 H37 H42 年 区 分 年少人口(14 歳以下) 生産年齢人口 (15~64歳) 老齢人口(65 歳以上) 総 人 口 平成17年 平成22年 平成27年 平成32年 平成37年 平成42年 6,361人 6068人 5,548人 4,914人 4,396人 3,962人 32,612人 30,528人 27,958人 26,124人 24,961人 23,689人 7,673人 10,327人 12,776人 14,021人 13,976人 13,543人 46,646人 46,923人 46,282人 45,059人 43,333人 41,194人 (2)杉戸町の公共建築物 これまで杉戸町が建設してきた公共建築物は、平成 24 年 3 月 31 日現在、42 施設、69棟、延床面積にして 105,035㎡です。 施設用途の内訳では、小中学校施設が最も多く全施設数の 56.2%、次いで役場庁 4 舎 5.1%、町営住宅 5.0%の順となっています。 これら公共施設の多くは、高度経済成長期から人口が大きく増加した昭和 50 年代 にかけて整備された施設です。 築年度別では、昭和 30 年から 39 年に建築した施設が3棟で 3,422 ㎡、昭和 40 年から 49 年に建築した施設が10棟で 18,121 ㎡、昭和 50 年から 59年に建築 した施設が27棟で 39,447 ㎡あります。 また、経過年数では築 30 年以上の施設は 38 棟で全体の 56%を占め老朽化が進 んでおり、10年後には 72%の建築物が築30年以上となります。 これらの施設のうち、幼稚園や保育園などの木造建築物の多くは、実質耐用年数で ある 29 年を超えている施設が多い状況にあります。 築年度別延床面積の推移 H17~23 H7~16 年 度 S60~H6 S50~59 S40~49 S30~39 0 10,000 20,000 30,000 延床面積㎡ 40,000 50,000 経過年数別床面積の比率 50~59年 0~9年 3% 6% 40~49年 10~19年 16% 22% 20~29年 16% 30~39年 37% 5 0~9年 10~19年 20~29年 30~39年 40~49年 50~59年 (3)公共建築物の耐震化進捗状況 杉戸町では、平成7年1月17日に起きた阪神淡路大震災を受け、安心・安全の観 点から公共建築物の耐震診断を平成 8 年度に行いました。実施した建築物は、昭和 56 年以前の旧耐震基準で作られた2階建て以上で、かつ鉄筋コンクリート及び鉄骨 構造の建築物の全てです。この耐震診断結果をもとに順次耐震化を図り、現状では、 ほぼ 100%に近い耐震化率になっています。 なお、昭和56年以前に建てられた幼稚園や保育園の木造園舎は、平成 21 年度に 応急耐震化工事により耐震指標まで数値を上げています。 2.課題 (1)建築物の老朽化 杉戸町が保有する建築物は、昭和 50 年代において人口増加や住民の生活向上など を目的として一時期に集中的に整備してきました。その半数以上が建築されてから 30 年以上を経過し、今後、老朽化に対応するための改修工事が必要となることが見 込まれます。 また、今後、老朽化した公共建築物の更新時期が集中的に到来し、その改築費用が 町の財政を圧迫するおそれがあります。 (2)厳しい財政状況 景気の低迷による税収減など自主財源が減少傾向にある一方、歳出では高齢化に伴 う社会保障関係費が増大傾向にあります。 今後、公共建築物が一斉に更新時期を迎える中、こうした厳しい財政状況にあって は、施設の改築や改修を円滑に行うことが困難となります。 そのため、施設のライフサイクルコストを考慮することにより、施設建設や管理運 営にかかる費用の削減を図る必要があります。 (3)時代に合った施設への転換 小中学校においては、少子化の進行に伴う児童生徒数の減少により余裕教室が生じ ており、自治体によっては公民館などの社会教育施設や児童館・保育園などの学校教 育以外の用途に使用されているところがあります。当町においてもその有効活用につ いて検討する必要があります。 (4)社会的ニーズへの対応 障がい者や高齢者のニーズに対応しつつ、全ての利用者の視点に立ったバリアフリ ー・ユニバーサルデザインの導入及び自然エネルギーの活用や省エネ等による地球環 境への負荷軽減など、時代の要請に対応した公共施設の整備が求められています。 6 第3章 1 公共施設の改築及び改修費用の試算 改築及び改修費用の試算 杉戸町では、 築 30 年以上の老朽化した公共建築物が全体の半数以上を占めており、 近い将来に多額の改築・改修費用が必要となると予想されます。実際に要する費用は、 施設の劣化診断調査など詳細な調査・設計に基づき整備の方向性や内容を決めなけれ ばその算定は困難ですが、ここではあくまで一つの参考値として、財団法人自治総合 センターの試算方法をもとに、今後 10 ヵ年の費用の試算を行います。 改築及び改修費用の試算については、 「2.試算の前提条件」に当てはめ試算したと ころ、総額で約74億円、一般財源ベースでは約63億円の事業費が必要となります。 このうち改修費用は総額で約 42 億円、一般財源ベースでは約 31 億円となり、年 平均にすると約 3 億 1 千万円となります。 10 ヵ年の改築及び改修費用(平成 25~34 年度) (1) 施設区分別 区 分 (単位:千円) 述べ床面積 改築費用 改修費用 合 計 役場庁舎 5,303 ㎡ 675,200 194,920 870,120 児童施設 3,070 ㎡ 123,750 18,635 142,385 老人福祉施設 2,154 ㎡ 0 8,000 8,000 保健センター 1,176 ㎡ 0 95,655 95,655 環境施設 4,285 ㎡ 0 1,649,400 1,649,400 農業施設 2,510 ㎡ 0 100,320 100,320 深輪産業団地地区セン 1,510 ㎡ 0 60,400 60,400 5,207 ㎡ 0 250,318 250,318 小学校 35,901 ㎡ 267,300 689,520 956,820 中学校 23,082 ㎡ 1,558,920 371,220 1,930,140 幼稚園 3,246 ㎡ 613,140 0 613,140 学校給食センター 2,247 ㎡ 0 56,175 56,175 公民館 4,313 ㎡ 0 345,203 345,203 生涯学習センター 4,434 ㎡ 0 177,372 177,372 エコ・スポいずみ 2,452 ㎡ 0 61,300 61,300 消防施設 2,083 ㎡ 0 82,018 82,018 その他 2,062 ㎡ 0 23,160 23,160 105,035 ㎡ 3,238,310 4,183,616 7,421,926 3,238,310 3,076,759 6,315,069 ター 町営住宅 合 計 うち一般財源 7 (2)年度別 (単位:千円) 年 度 改 築 費 用 改 修 費 用 合 計 平成 25 年度 0 176,752 176,752 平成 26 年度 270,600 383,873 654,473 平成 27 年度 183,480 373,475 556,955 平成 28 年度 123,750 361,900 485,650 平成 29 年度 159,060 602,531 761,591 平成 30 年度 1,558,920 360,673 1,919,593 平成 31 年度 267300 547,740 815,040 平成 32 年度 0 809,092 809,092 平成 33 年度 0 288,140 288,140 平成 34 年度 675,200 279,440 954,640 3,238,310 4,183,616 7,421,926 3,238,310 3,076,759 6,315,069 合 計 うち一般財源 10ヵ年事業費推計 事 2,500 業 2,000 費 1,500 ( 百 1,000 万 円 500 ) 改築費用 改修費用 0 H25 2 H26 H27 H28 H29 H30 年度 H31 H32 H33 H34 試算の前提条件 改築の場合は、公共建築物の構造ごとに実質耐用年数経過後に現在と同じ延べ床面 積で改築すると仮定し、延べ床面積に改築単価を乗ずることにより改築費用を積算し ました。 また、改修費用も同様に、実施周期の翌年度を改修年度とし延べ床面積に改修単価 を乗ずることにより積算しています。 (1)改築工事の実施周期(実質耐用年数の設定) 建築物の法定耐用年数は、 「減価償却資産の耐用年数に関する省令」で定められて いますが、実態より低めの数値に抑えられているため、建物の改築時期を設定するた め、法定耐用年数の2割増しの数値を実質耐用年数とします。 8 今回の試算では、構造区分ごとの実質耐用年数を改築の周期としました。 構造区分 法定耐用年数 実質耐用年数 鉄筋コンクリート造 50 年 60 年 鉄骨造 38 年 46 年 軽量鉄骨造 30 年 36 年 木造 24 年 29 年 (2) 改修工事の実施周期及び工事内容 改修工事の実施周期は、主要部位の耐用年数を参考に 15 年ごとの周期で設定しま した。中規模改修では、15 年目と 45 年目に屋上防水・屋根、外壁及び空調工事の 3 つの改修工事を実施し、大規模改修は、30 年目に屋上防水・屋根、外壁、空調、 給排水及び受変電工事の5つの改修工事を実施することを前提として、各施設の構造 区分に応じ下表のとおり改修が必要となると想定のうえ積算しています。 構造区分 建築後 15 年目 建築後 30 年目 建築後 45 年目 鉄筋コンクリート造 中規模改修 大規模改修 中規模改修 鉄骨造 中規模改修 大規模改修 ― 軽量鉄骨造 中規模改修 大規模改修 ― 木造 中規模改修 ― ― (3) 改築費用等の積算単価 改築積算単価については、(財)自治総合センターの算出数値を用い、改修積算単価 は町での実績単価を使用しています。 ただし、既に総合振興計画・実施計画等への計上のために見積金額が積算されてい る場合は、その金額を使用しました。 工事別 施設種別 単価 改築 社会教育系、行政系等施設 40 万円/㎡ スポーツ・レクレーション系等施設 36 万円/㎡ 学校教育系・子育て支援施設等 33 万円/㎡ 公営住宅 28 万円/㎡ 大規模改修 学校教育系 6万円/㎡ (30 年目に実施) その他施設 8万円/㎡ 中規模改修(15 年目、 学校教育系 2万円/㎡ 45 年目に実施) 4万円/㎡ その他施設 9 第4章 1 公共施設の改築・改修基本方針 公共施設の改築・改修基本方針 第3章において試算を行った公共施設の改築・改修費用はあくまで参考値であり、 実際に要する費用の正確な算定は現時点で困難ですが、いずれにしても多くの施設が 老朽化する中で、将来的に多額の改築・改修費用が必要となってくることは間違いあ りません。 そのため、町の財政状況を踏まえつつ将来を見据えた公共施設の最適化に向け公共 施設の改築・改修基本方針を立て、持続可能なまちづくりを進めていきます。 (1)新たな公共施設(ハコモノ)は、原則つくらない 人口減少や社会経済情勢など町を取り巻く環境の変化に伴い、現状の施設を維持し ていくことも難しいことから、新たな公共施設の建設は行わないものとします。 ただし、時代の要請によりどうしても新たな施設が必要な場合は、既存施設の廃止 を進め公共施設の総量を増やさない範囲で整備することとします。 (2)既存の施設については、できるだけ長寿命化を図る 一般的に公共建築物は築 30 年を経過すると、劣化が急激に進むとされています。 現在、町が保有する建築物の半数以上が築 30 年以上を経過しており、これらの多く の建築物の部位及び設備機器の劣化が進行する時期を迎えています。このままの状態 で従前の壊れてから直すという「事後保全」のやり方では、建築物の劣化や老朽化を 早めることになります。 そのため、長寿命化を図っていく施設については、「予防保全」の考え方を取り入 れ、建築物の部位あるいは設備機器に不具合・故障が生じる前に、部分あるいは部品 を修繕、交換することによりライフサイクルコストを縮減します。 この方法により、耐用年数を、実質耐用年数よりも更に 10 年延長することを目標 とします。 また、既存の公共施設を改築する場合は、リース方式等の検討も行い、イニシャル コストをできるだけ抑えるようにします。 構造区分 法定耐用年数 実質耐用年数 目標耐用年数 鉄筋コンクリート造 50 年 60 年 70 年 鉄骨造 38 年 46 年 56 年 軽量鉄骨造 30 年 36 年 46 年 木造 24 年 29 年 39 年 10 事後保全 ■ 公共建築物の安全性に対する不安があります ■ 建築物の機能停止などにより、住民サービスや事務効率に悪影響を与えま す ■ 予算措置や修繕の対応に遅れが生じます ■ 本来の耐用年数より短いサイクルで更新する必要が生じ、経済的ではあり ません 予防保全 ■ 公共建築物の安全性が確保される ■ 建築物の機能停止を未然に防止し、住民サービスや事務効率への影響を少 なくすることが可能です ■ 適切な予算措置や修繕の実施が可能です ■ 本来の耐用年数より長持ちさせることができ、経済的です (3)公共施設の総量縮減を図る これまでは、公共施設に対する需要の拡大を背景に建設を進めてきましたが、人口 減少、少子高齢化へと社会情勢が変化していく中で、施設によっては利用の減少など 行政ニーズが大きく変わることが予想されます。一方、町の財政状況は厳しさを増す ことが想定され、改築・改修費の捻出が難しくなってくると考えられます。 そのため公共施設の統廃合や廃止を進めることにより、施設の総量縮減を進めてい きます。 (4)公共施設の複合化 今までのような、必要であれば公共施設を建設するという発想から、既にあるもの を活かすという考え方に転換し、機能面から多機能化・複合化を視野に公共施設の効 率化を進め、建築物ごとに保有する共有スペースを集約化、削減することで、施設数 や床面積の縮小を図っていきます。 特に小中学校では、児童生徒数の減少に伴い余裕教室が生じていることから、学校 以外の施設への転用について検討を行っていきます。 また、施設の改築を行う場合は、原則、施設の複合化の検討を行うこととします。 (5)環境への配慮 地球温暖化の防止や循環型社会の構築に寄与するため、公共施設の改築・改修に当 たっては埼玉県産材の積極的な活用を図るとともに、既存施設を長寿命化することに より、建設に伴う資材の消費や解体に伴う廃材の発生を抑制します。 11 また、太陽光等の再生エネルギーの導入、空調機器や照明器具等の省エネ仕様への 転換、公共建築物の屋上緑化や壁面等の緑化を推進していきます。 (6)利用者への配慮 公共建築物は、高齢者や子ども、障がい者など様々な方が利用している施設である ことから、町民の誰もが安全で快適に施設を利用できるよう、バリアフリー・ユニバ ーサルデザインの視点を取り入れた施設整備を行います。 また、外国人や町外からの利用者にもわかりやすいように適切なサイン(施設標識、 案内板、説明版など)を設置していきます。 2 長寿命化への対応 (1)劣化診断調査の実施 建築物は人間の体と同様に定期的な健康診断を行い、その結果に従って手入れをす れば寿命が長くなると言われています。 そこで、長寿命化を図っていく施設については、予防保全を実施しますが、限られ た財源の中で効果的に予防保全を行うためには、事前に劣化診断調査を行う必要があ ります。この劣化診断調査によって、建築物の不具合を発見し、劣化の原因を解明す ることにより、無駄なく予防保全工事を実施することで長寿命化を進めていきます。 (2) 施設管理者による建物維持管理 公共施設の維持管理は、施設管理者の責務とされています。 そこで、施設管理者が、建築物に関する専門的な知識がなくても施設の点検が行え るように、平成23年5月に策定した「杉戸町公共建築物の安全点検実施基準」に基 づき、7月と1月の年2回、施設の点検を行っています。 定期的に点検することで、建築物や設備機器の異常の兆候をいち早く発見し、適切 な措置をとることにより早期劣化や老朽化の予防が期待できます。 このように、建築物を良好な状態で維持管理することで、公共施設の長寿命化を推 進していきます。 12 第5章 1 公共施設の整備の考え方及び方向性 主要施設の整備の考え方 ① 役場庁舎 役場庁舎は、行政サービスを提供する窓口であるとともに、災害時に対策本部を設 置する施設でもあります。 昭和 37年に本庁舎を建築し、その後増築を重ね 4 つの庁舎が連なっている状況 であり、利便性の悪い庁舎となっています。そのため、ワンストップサービスへの対 応や、バリアフリー、ユニバーサルデザインの観点から問題があるため、本庁舎の改 築に併せ将来的には庁舎計画の検討が必要です。 また、本庁舎、第1庁舎及び文書庫棟では、屋上防水と外壁が老朽化していること から早期に改修を実施する必要があります。 ② 保育園 町立保育園のうち、内田保育園は非常に老朽化が進んでいます。高圧線下で土地利 用の制約があり、敷地が狭小であること、更には駐車場用地の問題等を抱えているこ とから、適切な移転先を探し改築に向け検討が必要です。 また、高野台保育園では、空調設備や自動ドアの老朽化による改修工事が必要とな っています。 ③ 杉戸子育て支援センター 杉戸子育て支援センターは、旧杉戸保育所(昭和 47 年建築)を大幅に改修して整 備したものであり、躯体そのものは木造であることから長期に維持管理することは難 しいと思われます。 特に改修時において修繕が不可能であった箇所の腐敗や破損が心配であり、状況に 応じた改修工事が必要となります。 ④ 保健センター 保健センターは、築 27 年となり老朽化が進んでいることもあり、空調設備や屋上 の防水機能が傷んでいる状況にあります。また、地盤沈下のため入口の外階段に段差 が生じており、改修が必要となります。 ⑤ すぎとピア すぎとピアは、主として高齢者に利用される施設として築18年を迎えていますが、 ボイラーを含む館内設備等の劣化や外壁の亀裂、剥離が目立ってきている状況にあり、 その対応を進める必要があります。 13 ⑥ 環境センター 環境センターは、適切な維持管理、延命化を図るため、「環境センター長期施設整 備計画」に基づき平成 24 年度から 15 年計画で焼却炉の改修工事を行います。 ⑦ アグリパークゆめすぎと アグリパークゆめすぎとは、現段階では特に施設上の問題等は発生していないもの の、今後、経年劣化により屋根外壁等の改修工事が必要となります。 ⑧ 町営住宅 平成 23 年 3 月に「杉戸町公営住宅等長寿命化計画」を策定したことから、その 計画に基づいて修繕等を実施していきます。町営住宅は国の補助金等を受けているこ とから、その耐用年数である 70 年の維持保全が必要となります。 下高野団地は施設の劣化による配水管の詰まり等が突発的に起きていることから、 給排水設備の計画的な改修が必要です。 三本木団地は外壁の劣化による外壁改修工事とともに、風呂釜の故障が頻繁に起き ていることから浴室の改修工事が必要です。 ⑨ 小学校 杉戸町の小学校6校は、学校機能の他に住民への開放や災害発生時の避難所として の機能も有している公共施設です。 全ての学校において耐震工事は済んでいるものの、高野台小学校を除いて、大部分 の施設が築 30 年以上を経過し、経年劣化や老朽化が目立っています。 特に、杉戸小学校においては早急に大規模改修工事が必要な状況であり、その他の 学校においても屋上防水の劣化や外壁の亀裂、剥離が目立つことから、計画的に改修 工事を行っていきます。 また、障がい者用トイレやスロープ等、ユニバーサルデザインを重視した学校づく りのため、改修工事の際はそれらの整備を併せて実施していきます。 ⑩ 中学校 杉戸町の中学校3校は、学校機能の他に住民への開放や災害発生時の避難所として の機能も有している公共施設です。 全ての学校において耐震工事は済んでいるものの、大部分の施設が築 30 年以上を 経過しており、経年劣化や老朽化が目立っています。 特に、杉戸中学校は老朽化が進んでおり、早急に大規模改修工事が必要です。 また、障がい者用トイレやスロープ等、ユニバーサルデザインを重視した学校づく りのため、改修工事の際はそれらの整備を併せて実施していきます。 14 ⑪ 幼稚園 5園ある幼稚園を、通園区や地域的なバランスを考慮のうえ 3 園に再編します。 具体的には、東幼稚園・中央第二幼稚園・南幼稚園の3園を統合し、新たな園舎の整 備を検討します。中央幼稚園は平成23年に管理・遊戯室棟の整備を行いましたが、 保育教室棟の改築又は改修を行う必要があります。西幼稚園については、改築又は改 修について検討を進めます。 ⑫ 公民館 5館ある公民館のうち4館が築30年を迎えていますが、その間、改修工事は実施 されないまま今日に至っています。このため、屋上防水の劣化や外壁の亀裂、剥離が 目立ってきています。 今後、大規模な改修を行う際には、高齢者の利用が多いことから、できる限りユニ バーサルデザインを取り入れ、誰でも利用しやすい施設整備を目指していきます。 ⑬ 消防施設 平成 25 年 4 月 1 日に杉戸町の消防は、近隣の4市1町とともに埼玉東部消防組 合となります。それに伴い、新築や改築費用については町の負担で、改修工事等の費 用については埼玉東部消防組合の負担が原則となります。 そのため、平成 26 年度に実施を想定していた現消防本部・消防署庁舎の老朽化に 伴う外壁塗装等の改修については、埼玉東部消防組合と調整していく必要があります。 ⑭ 生涯学習センター 生涯学習センターは、PFIにより運営管理され、施設の管理は「建物維持管理業 務計画書」に基づきPFI事業者が行っているところですが、改修工事についてはP FI事業者が10年ごとに提案を行い、町と協議して進める予定となっています。 また、この施設はランニングコストが他の施設と比較して高いことから、見直し等 が必要となります。 ⑮ エコ・スポいずみ エコ・スポいずみは、築15年と町の中では比較的新しい建築物であるものの、プ ール等があり水を扱っていることから施設の傷みが激しい状況にあります。 この施設はランニングコストに多額の費用がかかることから、施設のあり方につい て十分な検討が必要であります。 15 2.老朽化した公共施設の整備の方向性 既に実質耐用年数を過ぎている施設及び今後 10 ヵ年以内に実質耐用年数を迎える 施設について、整備の方向性を示します。 施設名 耐用年数の到来年度 整備の方向性 役場本庁舎 平成 33 年度 予防保全を行い、長寿命化を図る 役場文書庫棟 平成 34 年度 内田保育園 平成 20 年度 杉戸子育て支援センター 平成 12 年度 環境センター 〃 施設の改築を行う 内田保育園の改築に併せ、複合化の 検討を行う 環境センター長期施設整備計画に基 - づき、焼却炉の改修を行う 西小学校(体育館) 平成 30 年度 杉戸中学校(教室棟) 平成 28 年度 〃 杉戸中学校(教室棟) 平成 33 年度 〃 杉戸中学校(体育館) 平成 29 年度 〃 東中学校(体育館) 平成 29 年度 〃 中央幼稚園(保育教室棟) 平成 16 年度 中央第2幼稚園(管理保育 棟) 予防保全を行い、長寿命化を図る 改築又は改修を行う 平成 20 年度 幼稚園を再編し、統合園舎の整備を 南幼稚園(管理保育棟) 平成 14 年度 東幼稚園(管理保育棟) 平成 15 年度 東幼稚園(保育棟) 平成 20 年度 西幼稚園(保育管理棟) 平成 17 年度 改築又は改修を行う 下本村集会所 平成 16 年度 施設のあり方を含め検討する 検討する 16 資料1 用語の説明 ■ 新築 建築物等を新たに建築することをいいます。 ■ 改築 建築物等を解体撤去し、同敷地内、若しくは近隣に、用途のほぼ同じ建築物等を新 たに建築することをいいます。 ■ 改修 建築物等の改良及び模様替え、建築設備の更新をいいます。 ■ 旧耐震基準 建築基準法において定義された「耐震基準」のうち、昭和 56 年の改正より前の建 築基準法による基準のことで、中規模程度の地震(震度 5 強程度)を想定して規定さ れています。旧耐震基準に対し、昭和 56 年の法改正後は、 「新耐震基準」と言われ、 大規模の地震(震度 6 強程度)でも倒壊・崩壊しないことが求められています。 ■ ライフサイクルコスト ライフサイクルコスト(LCC)とは、施設の設計費・建設費などの初期投資(イ ニシャルコスト)と、維持保全費・運用管理費(ランニングコスト)及び解体処分 費までの建物の生涯に必要な総計費のこと。 施設のライフサイクルコストにおける建設費は、氷山の一角で 2 割程度でしかな く、保全費、運用費、修繕費等が 8 割程度を占め、圧倒的な割合となっています。 施設のコストを考えるときに、その建設費のみを対象として評価しがちですが、水 面下に隠れているこれらの費用を含めて考える必要があります。 17 ■ イニシャルコスト 設計費や建設費などの初期投資費用をいいます。 ■ 事後保全 故障などによって機能・性能が低下するか又は停止した後に行う保全に関する行為 を指します。 ■ 予防保全 建築物及び建築物に付随する設備などの全体又は部分を点検・検査することにより、 機能の低下の兆候を検出し、事前に使用不能な状態を避けるために行う保全に関する 行為を指します。 ■ ユニバーサルデザイン 高齢であることや障害の有無などにかかわらず、全ての人が快適に利用できるよう に建造物、生活空間などをデザインすること。 ■ バリアフリー 障害のある人が社会生活をしていく上で障壁(バリア)となるものが除去されてい ること。 ■ 長寿命化 建築物に求められる性能、機能を確保しながら、より長く施設を使用すること。 ■ 法定耐用年数 建物などの固定資産の税制上の減価償却を行うにあたって、減価償却費の計算の基 礎となる年数で、財務省令で定められています。 ■ PFI(プライベート・ファイナンス・イニシアティブ) 公共施設等の建設、維持管理、運営等を民間の資金経営能力及び技術能力を活用し て行う新しい手法です。 18 資料2 公共施設改築・改修基本方針対象施設一覧 NO. 施設名称 構造 延床面 積(㎡) 竣工年 経過 実質耐 年数 用年数 1 役場本庁舎 RC造 1,688 S37 51 60 2 役場第1庁舎 RC造 966 S51 37 60 3 役場第2庁舎 S造 493 H4 21 36 4 役場第3庁舎 S造 1,422 H12 13 36 5 役場文書保存庫棟 S造 734 S62 26 36 6 デイケアかわせみ S造 232 H17 8 36 7 内田保育園 木造 375 S54 34 29 8 高野台保育園 S造 1,016 H10 15 46 木造 339 S47 41 (H20) (5) 10 泉保育園 木造 1,340 H24 1 29 11 健康増進課分室 RC造 1,381 S49 39 60 12 保健センター RC造 1,176 S60 28 60 13 すぎとピア RC造 2,154 H6 19 60 14 リサイクルセンター S造 641 H8 17 46 15 環境センター RC造 3,644 H9 16 60 16 下高野団地 RC造 1,141 S56 32 70 17 三本木団地(第1期・2棟) RC造 1,905 S62 26 70 18 三本木団地(第2期・2棟) RC造 2,161 S63 25 70 19 高野農村センター S造 575 S61 27 46 20 アグリパーク(本館棟) S造 1,306 H13 12 46 21 アグリパーク(育苗施設) S造 629 H13 12 46 22 深輪産業団地地区センター S造 1,510 H15 10 46 23 杉戸小学校(教室棟) RC造 3,540 S42 46 60 24 杉戸小学校(管理棟) RC造 1,309 S42 46 60 25 杉戸小学校(教室棟) RC造 1,054 S50 38 60 26 杉戸小学校(体育館) S造 1,553 S59 29 46 27 杉戸第二小学校(教室棟) RC造 4,680 S52 36 60 28 杉戸第二小学校(体育館) S造 1,004 S53 35 46 29 杉戸第二小学校(教室棟) RC造 1,523 S54 34 60 9 杉戸子育て支援センター (旧杉戸保育園) 19 29 NO. 施設名称 構造 延床面 積(㎡) 竣工年 経過 実質耐 年数 用年数 30 杉戸第二小学校(教室棟) RC造 1,270 S59 29 60 31 杉戸第三小学校(管理・教室棟) RC造 3,105 S54 34 60 32 杉戸第三小学校(体育館) S造 769 S54 34 46 33 泉小学校(管理・教室棟) RC造 2,757 S45 43 60 34 泉小学校(教室棟) RC造 1,059 S52 36 60 35 泉小学校(体育館) S造 1,168 H3 22 46 36 西小学校(管理・教室棟) RC造 4,223 S48 40 60 37 西小学校(体育館) S造 810 S48 40 46 38 高野台小学校(管理・教室棟) RC造 4,825 H6 19 60 39 高野台小学校(体育館) S造 1,252 H6 19 46 40 杉戸中学校(教室棟) RC造 1,395 S32 56 60 41 杉戸中学校(教室棟) RC造 339 S37 51 60 42 杉戸中学校(体育館) S造 1,942 S47 41 46 43 杉戸中学校(管理・教室棟) RC造 3,480 S53 35 60 44 杉戸中学校(教室棟) RC造 2,112 S62 26 60 45 杉戸中学校(部室棟) S造 256 H1 24 36 46 広島中学校(管理・教室棟) RC造 5,644 S57 31 60 47 広島中学校(体育館) S造 1,560 S57 31 46 48 広島中学校(教室棟) RC造 1,105 S60 28 60 49 東中学校(体育館) S造 1,387 S47 41 46 50 東中学校(管理・教室棟) RC造 3,862 S58 30 60 51 中央幼稚園(保育教室棟) 木造 556 S51 37 29 52 中央幼稚園(管理・遊戯棟) 木造 446 H23 2 29 53 中央第二幼稚園(管理・保育棟) 木造 492 S55 33 29 54 南幼稚園(管理・保育棟) 木造 450 S49 39 29 55 東幼稚園(管理・保育棟) 木造 615 S50 38 29 56 東幼稚園(保育棟) 木造 205 S55 33 29 57 西幼稚園(保育・管理諸室棟) 木造 482 S52 36 29 58 学校給食センター S造 2,247 H13 12 46 59 中央公民館 RC造 807 S55 33 60 60 西公民館 RC造 1,449 H3 22 60 61 南公民館(堤郷農村センター) RC造 889 S58 30 60 62 東公民館(田宮農村センター) S造 589 S58 30 46 20 NO. 施設名称 構造 延床面 積(㎡) 竣工年 経過 実質耐 年数 用年数 63 泉公民館(豊岡農村センター) S造 579 S58 30 46 64 下本村集会所 木造 127 S51 37 29 65 文化財資料室 RC造 322 S43 45 60 66 生涯学習センター RC造 4434 H18 7 60 67 エコ・スポいずみ RC造 2,452 H9 16 60 68 消防本部・消防署 RC造 1,511 S57 31 60 69 消防署泉出張所 RC造 572 S63 25 60 ※1 経過年数は、平成 25 年3月31日現在の年数です。 ※2 構造において、RC造とは鉄筋コンクリート造の略であり、S造とは鉄骨造の略 です。 ※3 竣工年の( )内は大規模改修実施年度、経過年数の( )内は大規模改修後の 経過年数となります。 21 資料3 公共施設耐震化状況一覧 NO.. 施 設 名 称 竣工 耐震性 実施内容 1 役場本庁舎 S37 ◎ 耐震補強済(H12) 2 役場第 1 庁舎 S51 ◎ 耐震補強済(H24) 3 役場第2庁舎 H4 ◎ 新耐震基準 4 役場第 3 庁舎 H12 ◎ 新耐震基準 5 役場文書保存庫 S62 ◎ 新耐震基準 6 デイケアかわせみ H17 ◎ 新耐震基準 7 内田保育園 S54 ○ 応急耐震補強済(H21) 8 高野台保育園 H10 ◎ 新耐震基準 9 杉戸子育て支援センター S47 ○ 応急耐震補強済(H19) 10 泉保育園 H24 ◎ 新耐震基準 11 健康増進課分室 S49 ◎ 耐震補強済(H13) 12 保健センター S60 ◎ 新耐震基準 13 すぎとピア H6 ◎ 新耐震基準 14 リサイクルセンター H8 ◎ 新耐震基準 15 環境センター H9 ◎ 新耐震基準 16 下高野団地 S56 ◎ 耐震性有(H23 診断) 17 三本木団地(第 1 期・2棟) S62 ◎ 新耐震基準 18 三本木団地(第 2 期・2棟) S63 ◎ 新耐震基準 19 高野農村センター S61 ◎ 新耐震基準 20 アグリパーク(本館棟) H13 ◎ 新耐震基準 21 アグリパーク(育苗施設) H13 ◎ 新耐震基準 22 深輪産業団地地区センター H15 ◎ 新耐震基準 23 杉戸小学校(教室棟) S42 ◎ 耐震補強済(H19) 24 杉戸小学校(管理棟) S42 ◎ 耐震補強済(H19) 25 杉戸小学校(教室棟) S50 ◎ 耐震補強済(H20) 26 杉戸小学校(体育館) S59 ◎ 新耐震基準 27 杉戸第二小学校(教室棟) S52 ◎ 耐震補強済(H16) 28 杉戸第二小学校(体育館) S53 ◎ 耐震補強済(H13) 29 杉戸第二小学校(教室棟) S54 ◎ 耐震補強済(H8) 30 杉戸第二小学校(教室棟) S59 ◎ 新耐震基準 31 杉戸第三小学校(管理・教室棟) S54 ◎ 耐震補強済(H11) 32 杉戸第三小学校(体育館) S54 ◎ 耐震補強済(H14) 22 NO.. 施 設 名 称 竣工 耐震性 実施内容 33 泉小学校(管理・教室棟) S45 ◎ 耐震補強済(H10) 34 泉小学校(教室棟) S52 ◎ 耐震性有(H8 診断) 35 泉小学校(体育館) H3 ◎ 新耐震基準 36 西小学校(管理・教室棟) S48 ◎ 耐震補強済(H11) 37 西小学校(体育館) S48 ◎ 耐震性有(H8 診断) 38 高野台小学校(管理・教室棟) H6 ◎ 新耐震基準 39 高野台小学校(体育館) H6 ◎ 新耐震基準 40 杉戸中学校(教室棟) S32 ◎ 耐震補強済(H19) 41 杉戸中学校(教室棟) S37 ◎ 耐震補強済(H19) 42 杉戸中学校(体育館) S47 ◎ 耐震補強済(H10) 43 杉戸中学校(管理・教室棟) S53 ◎ 耐震補強済(H20) 44 杉戸中学校(教室棟) S62 ◎ 新耐震基準 45 杉戸中学校(部室棟) H1 ◎ 新耐震基準 46 広島中学校(管理・教室棟) S57 ◎ 新耐震基準 47 広島中学校(体育館) S57 ◎ 新耐震基準 48 広島中学校(教室棟) S60 ◎ 新耐震基準 49 東中学校(体育館) S47 ◎ 耐震補強済(H9) 50 東中学校(管理・教室棟) S58 ◎ 新耐震基準 51 中央幼稚園(保育教室棟) S51 ◎ 新耐震基準 52 中央幼稚園(管理・遊戯室棟) H23 ◎ 新耐震基準 53 中央第二幼稚園(管理・保育棟) S55 ○ 応急耐震補強済(H21) 54 南幼稚園(管理・保育棟) S49 ○ 応急耐震補強済(H21) 55 東幼稚園(管理・保育棟) S50 ○ 応急耐震補強済(H21) 56 東幼稚園(保育棟) S55 ○ 応急耐震補強済(H21) 57 西幼稚園(保育・管理棟) S52 ○ 応急耐震補強済(H21) 58 学校給食センター H13 ◎ 新耐震基準 59 中央公民館 S55 ◎ 耐震性有(H8 診断) 60 西公民館 H3 ◎ 新耐震基準 61 南公民館(堤郷農村センター) S58 ◎ 新耐震基準 62 東公民館(田宮農村センター) S58 ◎ 新耐震基準 63 泉公民館(豊岡農村センター) S58 ◎ 新耐震基準 64 下本村集会所 S51 △ 耐震性無(H23 簡易診断) 65 文化財資料室 S43 △ 耐震診断未実施 66 生涯学習センター H18 ◎ 新耐震基準 67 エコ・スポいずみ H9 ◎ 新耐震基準 23 NO.. 施 設 名 称 竣工 耐震性 実施内容 68 消防本部・消防署 S57 ◎ 耐震性有(H9 診断) 69 消防署泉張所 S63 ◎ 新耐震基準 ※ 耐震性欄 ◎:耐震性有 ○:応急耐震性有(耐震化工事を行っているが、公の機関の判定 を得ていない施設) △:耐震診断未実施及び簡易耐震診断において耐震性がない施設 24 資料4 杉戸町公共建築物の安全点検実施基準 1. 目的 公共建築物は、町の大切な財産であり町民共有の財産でもあることから、常に良好な状 態に保全し、効率的に運用する必要がある。そのため、公共建築物における定期的な安全 点検を行うことにより、事故等を未然に防止することを目的とする。 2. 安全点検の対象 杉戸町の全ての公共建築物を原則対象とする。 3. 安全点検の実施 ① 定期点検 年2回(7月、1月)の点検を実施する。 ② 緊急安全点検 災害等(地震、台風)の後に変化や異常の有無を確認するため、速やかに点検を実施 する。 4. 実施方法 安全点検シートに基づき点検を実施し、軽易な不具合が発見された場合は、所管課にお いて対応し、専門的知識が必要な場合は、専門部署等に相談する。 また、施設利用者等に危害が及ぶ可能性がある不具合箇所が発見された時は、直ちに立 ち入り禁止や使用禁止などの処置をとるものとする。 5. 安全点検の実施上の注意 点検は原則として目視や指触で行い危険のないように実施する。 6. 安全点検シートの記入方法 ① 実施した点検項目の□にレ印を記入する。 ② 点検項目に不具合がある場合は、有を○で、無い場合は無を○で囲むこと。 ③ 不具合がある場合は、 「不具合の状況」欄に、どこが、どのようであるか、より具体 的に記入する。 ④ 不具合箇所は、写真撮影し施設点検シートと一緒に保存する。 ⑤ 施設により特別な点検箇所が必要な場合は、空欄部分を利用して作成する。また、点 検項目が無い場合は、 「有無」欄を×印を記入する。 7. 安全点検記録の整理、保管 施設管理者は、安全点検実施後に記録を整理し保管すること。 なお、財産管理担当課長は、必要に応じて点検結果の報告を求めることができる。 25 安全点検シート 建物名 所属担当課 点検年月日 点検者氏名 点検 異常有 点検項目 箇所 無 □ 屋根の仕上げ(防水層・屋根葺き材) にひび割れ、浮き、劣化はないか □ 屋上の設置物(TVアンテナ、フェン 屋根 ス等)の金属物に腐食、劣化はないか □ ルーフドレイン(屋上の雨水排水口) の排水不良箇所はないか □ その他( 外壁 □ 仕上げ材が剥がれたり、亀裂はないか 有・無 □ モルタルやタイルに浮きはないか 有・無 □ 鉄筋が露出したり、さび汁の発生はな ) □ 漏水やシミ、カビの発生はないか 有・無 □階段の手すり、滑り止めにグラつきや外 ) □ 施錠に不具合はないか いか □ 自動ドアの開閉に不具合はないか □ その他( 有・無 有・無 有・無 □ ガラスの破損による落下の危険性はな 有・無 有・無 ) □ 照明器具に破損、ひび割れ、変色はな 器具 有・無 有・無 □ その他( 照明 有・無 □ 床、天井、壁の破損箇所はないか れはないか 窓 有・無 有・無 □ その他( ドア・ 有・無 ) いか 内装 有・無 いか □ 照明器具に落下の危険性はないか 有・無 有・無 有・無 26 不具合の状況 (どこが、どのように) 点検 箇所 照明 □ 照明器具から異音、異臭はないか 器具 □ その他( エレベ 異常有 点検項目 無 有・無 ) □ 扉の開閉は正常か 有・無 □ 異常な音はしていないか 有・無 □ 停止時と床との段差はないか 有・無 □ インターホンは正常に作動するか 有・無 □ その他 有・無 □ 破損、著しいさび、結露はないか 有・無 □ 異音、異臭、著しい発熱はないか 有・無 □ その他 有・無 □ 点灯状況は良好であるか 有・無 ーター 分電盤 誘 導 灯・非 常照明 □ その他 有・無 □ 擁壁や塀に傾きや破損はないか 有・無 □ マンホールや側溝の蓋に破損やひび割 外構 れはないか □ インターロッキング等に不陸(ふろ く)、陥没はないか □ その他 ないか の備え 有・無 有・無 有・無 □ 避難通路に物が置かれて狭くなってい 災害時 有・無 □ ロッカー等の転倒防止はされているか □ ロッカー等の上の物が落下する危険性 はないか □ その他 有・無 有・無 有・無 有・無 (特記記入欄) 27 不具合の状況 (どこが、どのように)
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