ＣＦＴ造の特徴鋼管とコンクリートの特性を十分に引き出すことにより、従来の構造に比べ耐震性能に優れ、S造に比べ耐火性能に優れた特性を発揮します。鋼管とコンクリートの相互拘束効果により軸圧縮耐力・曲げ耐力及び変形性能が増大する事により、柱断面がコンパクトで平面・立面計画上の自由度が高い構造を可能にします。鋼管がコンクリートを拘束することで、剛性・耐力・変形に優れた特性能を発揮します。ＣＦＴ造柱は、内部にコンクリートが充填されているため、一定の条件下で、無耐火被覆工法の採用や耐火被覆の軽減が可能になります。ＣＦＴ造 Concrete Filｌed Steel Tube ＲＣ造・ＳＲＣ造・Ｓ造に続く第４の新しい構造システムＳＲＣ造に比べて鉄筋、型枠工事が不要なために、施工性に優れ、工期の短縮が図れます。＜構造の特性評価＞ＲＣ造ＳＲＣ造Ｓ造ＣＦＴ造空間の自由度 △ ○ ◎ ◎ 地震・台風時の揺れ ◎ ◎ △ ○ 耐火性 ◎ ◎ △ ○ 高層建築への適応性 △ ○ ◎ ◎ 耐久性 ○ ○ ○ ◎ 凡例 ◎：非常に優れている ○：優れている △：普通 CFT造指導番号CFT-08005-施工技術指導呉本店広島本店東京支店大阪支店広島県呉市中央１丁目６番２８号広島県広島市中区鶴見町４番２５号（増栄ビル）東京都千代田区鍛冶町１丁目５番７号（江原ビル）大阪府大阪市中央区北浜３丁目２番２３号（信愛ビル）〒737-0051 〒730-0045 〒101-0044 〒541-0041 電話(0823)21-1441 電話(082)504-5050 電話(03)5294-8580 電話(06)6202-3264 z ＣＦＴ造は、優れた柱剛性や耐火性能をいかして、オフィスや集合住宅、各種複合ビルに活用されています。 z アンボンド工法やトラス屋根工法等の大架構技術との併用により、用途の特性に応じた無柱大空間が可能になります。従来構造に比べて小さな柱断面で、より高い階高、より長い柱間隔が可能柱断面がコンパクトで、平面・立面計画の自由度が高い ■ＣＦＴ造とは ■ＣＦＴ造と他構造の柱剛性比較（等価断面剛性）ＣＦＴ造は同面積在来工法比較では、軸剛性比較においてＳ造との比較では圧縮力、ＲＣ造との比較では引張力が大きく優れています。又、曲げ剛性面比較においてもＳ造、ＲＣ造の双方よりも優れています。ＣＦＴ造は、鉄骨とコンクリートの相互拘束効果により、在来構造の短所を補い、さらに優れた特性を発揮してます。ＣＦＴ造とは鋼管内に、コンクリートを充填した構造形式で、主に柱として低層から超高層建物まで幅広く適用できる新しい躯体システムです。鋼管とコンクリートの特性を十分に引き出すことにより、従来のS造や、RC造、SRC造に比べ耐震性能に優れ、S造に比べ耐火性能に優れた特性を発揮します。 ■ＣＦＴ造のメリット・柱間の拡大は、平面計画や許容柱スパンの自由度が向上します・構造的な階高上限の向上や、高層化への対応が可能になります・柱断面のコンパクト化や柱減少により、有効床面積が増大します・無耐火被覆工法の採用により、柱仕上の多様性と合理化が可能です ■ＣＦＴ造の相乗効果鋼管とコンクリートが相互に拘束することにより、在来工法で計算されている加算よりも構造的な性能が増大します。この相乗効果を相互拘束効果と言います。コンクリートの均質・密実かつ隙間のない充填と必要な強度発現及び鋼管とコンクリートの一体化を保証することで相互拘束効果を考慮し、より柱を細くする設計も可能となります。 ■無耐火被覆工法 ■ＣＦＴ造の施工品質ＣＦＴ造は技術難易度が高い施工法が必要となります。その高い施工品質を確保するために、ＣＦＴ造施工技術ランク制度を運用している（社）新都市ハウジング協会で以下の制度を設けています。・ＣＦＴ造施工管理技術者の資格試験と登録制度・施工者の施工技術力の審査及びＣＦＴ造施工技術登録制度・ＣＦＴ造の施工技術指導と施工計画の審査当制度に適合する高度な品質管理の下に施工が行われています。ＣＦＴ造柱は、一般的には鉄骨造と同様に耐火被覆を施すことになってます。しかし実験で、加熱により鋼管の耐力は低下するが軸力を充填コンクリートで一定時間保持できることが確認されています。従って、一定の条件下で耐火被覆の取りやめや軽減が可能となり、仕上のコスト削減が可能となります。在来工法と無耐火被覆工法 ① 仕上削減による柱断面のコンパクト化 ② ペイント塗り等による仕上げ材の合理化 ③ 耐火被覆の施工及び養生軽減による工期短縮 ④ 鋼管をあらわにできる等、建築表現の多様性 ⑤上記を統合した建設費の合理化耐火被覆有無耐火被覆【当社施工例】加須物流センター：ＣＦＴ造による大空間倉庫