実施レポート

JA 全農
WJBL
GIRL’S
BASKETBALL
CAMP
実施日
2010 年 8 月 29 日(日)
場
所
帯広の森体育館
対
象
十勝女子中学生 81 名
講
師
楠田
香穂里(元ジャパンエナジー)
山崎
直美
(元
山本
祥子
(オフィス LAC-U)
野川
勝己
(日本シグマックス)
10-11
REPORT
トヨタ自動車)
(中学生指導の部)
練習メニュー
①
ウォーミングアップ
主にコミュニケーションを取り入れたウォーミングアップを行った。
*鬼ごっこ…講師とサポート講師4名がバスケットコート一面の中を逃げる選手
を追いかける。タッチされた生徒はその場でハーキーやもも上げなど
のペナルティが科せられる。
*仲間を作って座る…アイスブレイクでよく行われる方式で、複数人数(10 人、8
人、2 人)を作ってその場に座る。できなかった場合はペナ
ルティ。
この時に作った二人一組がこの後のストレッチの組へと続
く。
②
二人一組のストレッチ
ボール一つを利用した二人一組のストレッチ。ボールを体の周りを転がして回した
り、寝た状態で腰の下をくぐらせたり、多様なストレッチであった。
③
トリプルスレット
この練習会のメインであった。トリプルスレットの意味とミートの方法とディフェ
ンス判断を重点的に練習した。
相手に近づくミートとミートした瞬間の姿勢が下から睨むぐらい低くとられてい
た。
④
そのミートを意識した上でのミートジャンプショットメニュー。
講師がディフェンスに入り、それを判断してミートする。ディフェンスが下がって
いればショット。前に出てくればドライブの判断。
⑤
レイアップシュート
ローポストからスタートし、エルボー付近を通りそのままレイアップ。
最後のステップのスピードを上げることを強調していた。
⑥
ゲーム
講師二人とサポート教員を加えた5人と選手の中から選ばれた 25 名で3分ゲームを
5本行った。今までのキャンプではゲーム形式を行ったことがなく異例のことであった
が、快く引き受けてくださったことはもちろん、その試合中で選手が今回の練習で行っ
たことを引き出すようにプレーしてくれた講師のお二方に心からお礼を申し上げたい。
選手はとても良い顔で思いっきりプレーしていたのが印象的であった。
2010-2011
JA全農
GIRLS’
BASKETBALL
CAMP
□1 ZAMST講習会
※主にレジュメ補足
■P.1から
スポーツにおけるケガは大きく2種類に分けられる
①スポーツ外傷
(例)ねんざ
②スポーツ障害
(例)成長痛
■P.2から
サポーターの役割は
①スポーツ外傷に対して「予防と再発防止」
②スポーツ障害に対して「悪化を抑制」「痛みの緩和」
POINT
”ケガを未然に防ぐ+ケガをした後の対処が重要
→○練習中の補助
→○疲労回復によるコンディショニングの維持
=日常的に行いたい
■P.3から
バスケットボールでは避けては通れない「捻挫」
その捻挫は内反捻挫と外反捻挫の2種類に分けられる
→捻挫全体の8~9割は内反
■P.4から
内反捻挫に対するサポートとして、
ZAMSTは様々なタイプのサポーターを用意している
→癖になる捻挫は、回復後もケアが必要
※サポーターを常時していても筋力は低下しない
■P.5から
お皿の周辺に発生する障害
特に多いのが「成長痛」
↓
未然に防ぐことは難しい
→サポーターで少しでも痛みを軽減
ZAMSTのサポーターはサラ周りをしっかり押さえ痛みを軽減
※バンドタイプは見た目は格好がよいが効果が低い
■P.6~8から
足のむくみに対して「着圧ストッキング」を是非
→ファッションではなく、血流を良くして筋肉疲労を軽減してくれる
※片足だけでは効果がない。とりかかりやすいので是非検討を
□2 講習会「一流のバスケットプレーヤーになるための栄養と食事」
講師
Office
山本
祥子先生
※主にレジュメ補足
講義内容
1.栄養学の基礎
2.アスリートが求める快適な体作り
3.夏期トレーニングの栄養摂取
■P.2から
一流の選手とはどんな選手なのか
(例)自己管理が出来る選手
(例)ベストパフォーマンスが発揮出来る選手
【栄養学の基礎】
アスリートの食を考えるポイント
「なりたい体の状態によって必要な栄養素が違う」
「体と食べ物の調和」
LAC-U
→そこで大事なのが”自分の体を知ること”
■P.3から
食事(栄養摂取)はトレーニングの一環
「トレーニング」「休養・ケア」「食事(栄養摂取)」→調和が重要
栄養学の基礎
○カラダづくり・・・・・タンパク質
○エネルギーの源・・・・炭水化物
○カラダの調整・・・・・ビタミン・ミネラル
↓
どんな食べ物にどんな栄養が含まれているか理解を!
(例)果物や野菜、ジュースにも炭水化物が含まれている
■P.4から
タンパク質の上手な摂り方
「タンパク質」はいつでも必要とされる栄養素
→食事事に摂取すると効率よく体の中で使わ
れる
POINT
”タンパク質は組み合わせて摂れ!”
↓
「植物性(大豆製品)」の重要性
=吸収率をUPさせる(毎食でも摂りたい)
■P.5から
ビタミン・ミネラルの上手な摂り方
「根・茎」「葉」「実」
全て体に及ぼす影響(栄養)が異なる
→意識してバランス良く全てを摂ろう!
【アスリートが求める快適な体作り】
バスケットボール選手に求められる”快適な体”とは?
1.強くて丈夫な骨
→骨の役割は
①体の骨格をつくる
②カルシウムを蓄える
③骨代謝
※清涼飲料水
「白い砂糖の恐怖」
清涼飲料水500mlには
およそスティックの砂糖30本分が含まれる
→カルシウムが流出してしまう!
2.質の良い筋肉
3.スタミナ
■P.6から
丈夫な骨づくり
骨の中で働く「コラーゲン」「カルシウム」「ビタミンC」
→建物にたとえると
「コラーゲン」=鉄筋
「カルシウム」=セメント
「ビタミンC」=接着剤
どれもかかせない栄養素
■P.7から
質の良い筋肉づくり
筋肉の役割
①体を動かす
②エネルギーを蓄える
↓
トレーニングで筋肥大=蓄えられずエネルギーが多くなりパワーアップ
しかし筋繊維の数は変わらない
=筋繊維の間があいて隙間が出来る→肉離の原因の1つ
そこで大事なのが「ビタミンC」
→筋繊維同士を接着する役割を果たします
■P.8から
スタミナアップ
エネルギーを生み出す際に必要な「酸素」
→血液中に注目
POINT
①赤血球の数(タンパク質)
→運搬役
②ヘモグロビンの量(鉄)
→酸素と二酸化炭素の受け渡し
③血液を流す量(水分)
■P.9から
【夏期トレーニングの栄養摂取】
1.食事量の確保
○タンパク質の摂取
○補食の活用
どうしてものど越しの良いものを食べたくなる時期
→タンパク質の摂取量が低下してしまうと秋以降の体にダメージ
(例)そうめんだけ、そばだけ等
解決法:トッピングやサイドメニューで補う
2.体温調節
○旬(夏)の野菜、果物の活用
○内容豊富な水分の選択
インドアスポーツでは、発汗しても熱が周りから逃げない
=水分だけでは解決しない問題
解決法:①旬(夏)野菜をとる
体温調節に一役かっている!
②一日一食は温かい汁物をとりましょう
冷たいものばかりをとっていると
内臓が冷えてしまいます
■P.11から
3.発汗対策
○適切な水分補給
タイミングと内容・量が大事!
「タイミング」
のどが渇いた時にはもう脱水症状ぎみ
上手に給水を入れて、気持ちと体を立て直すことが重要
「内容・量」
体が水分を給水する腸まで届かせる
量はコップ1杯くらいを目安、糖分をとることも重要
※練習後、水分補給で水等をがぶ飲みする選手を見たら
練習中の水分補給が十分ではないと反省してみては!
■P.12から
4.疲労回復の徹底
○その日の疲れはその日のうちに
「回復を高める「3ステップ」とは?」
ステップ1:速攻(練習直後20分~30分まで)
〃
2:練習終了後2時間後
〃
3:寝ている間
→成長ホルモンの働き「回復する力」を最大限に活用しよう
「運動直後の栄養摂取をマスターしよう!!」
運動直後
①エネルギー源が減少→補給が必要
②筋繊維等の傷
→修復が必要
POINT:①「炭水化物とタンパク質」を一緒にとる
↓
なくなってしまった筋グリコーゲンが劇的に回復
炭水化物とタンパク質の黄金比率
3:1
※運動直後にとりにくい「タンパク質」
捕食としてアミノ酸飲料やプロ
テイン
糖質を摂る重要性を!
②疲れている胃腸に無理のないものを選ぶ
■最後に
ワンポイント・アドバイス
①ケガをしてしまった後の食事
摂取量を減らしながらタンパク質は減らさない食事を!
→脂質が一番避けなければならないもの
②トレーニングに合わせた食事のタイミング
食事後、試合までに時間が空いてしまった場合の食事のタイミング
→食べるものによってタイミングが異なる(消化の問題)
(例)試合まで30分を切ったら「流動食」がベスト
試合まで十分な時間があるなら「おにぎり」など
※デニッシュはお菓子との位置づけ
③試合後に低下する視力について
試合後、研究により視力が低下することが分かった
→競技2時間前に「アントシアニン」を摂ると大きな効果が!