PDFファイル形式(67KB)

<研究ノート>:
1.テレビの放映権料高騰と放送・通信業界の再編
早川
武彦
乗り上げた。今年7月、スカイパーフェク TV も
はじめに
加わり交渉が再会され、170億円前後の金額で
今世紀最後のオリンピック大会がもうすぐシド
(2)
まとまったと報道された。
詳しい情報はまだ発
ニーで始まる。直接シドニーへ行けない世界中の
表されていないが、おそらく JC が120億円、
スポーツ・オリンピック・ファンがテレビやイン
有料のスカイパーフェク TV が50億円を支払う
ターネットをとおして人間のすばらしい可能性を
内訳になるのだろう。前回フランス大会では6億
そこに見いだし、興奮し、新たな活力をそこから
円だったことからすると、20倍を越える額にな
くみ取る。それだけにメディアの働きは大きい。
る。
しかしながら、この大きさ故に、スポーツ界もメ
スポーツ・イベントとメディアの関係は近代ス
ディアも市場経済と直結する。オリンピック大会
ポーツが誕生した当初から切り離せないが、両者
の開催権を握る IOC は、世界のメガメディアと二
の関係が直接売買契約に基づいて蜜月な関係を開
人三脚で放映権を高く吊り上げ、オリンピックの
始し始めたのは、1970 年代以降のことである。さ
ビジネス化を促進している。
らにその関係が切り離せない状況に至ったのは、
あるいはまた、2002 年の韓日ワールドカップは
90 年代に入ってからであろう。選手の年俸が高騰
世界最大のスポーツ・イベントとして注目を集め
してきていることもさることながら、情報革命
ているが、その放映権料を巡る駆け引きが未だに
(IT)に よ る メ デ ィ ア 界 が 、 生 き 残 り を か け た 吸
行われており、もし契約が不成立に終われば開催
収・合併などによる世界戦略でソフトとしてのコ
国でのテレビ放映がなくなる可能性もでてくる。
ンテンツ確保にスポーツをターゲットとして様々
韓日共催ワールドカップサッカーの日本側大会組
な権利獲得のための攻勢をかけているからである。
織委員会(JAWOC)は、こうした事態が生ずれば大
世界の巨大なスポーツ組織が、そのイベントを
会そのものに影響しかねず、契約成立方を念じて
通してビジネス化への道を探ることは、自前でイ
いる。問題は、ひとえに FIFA からその放映権を
ベント資金を確保する上で、必要なことである。
2002、2006 年の2大会合わせて 1100 億円で入手
しかしそれが地球上の多くの人々との共同の作業
した ISL(スポリス)
・キルヒグループが、わが国
にならない限り、つまり、多くの人々の支援を得
のジャパンコンソーシアム(JC=NHK と日本民
られない限り、決して長続きせず、成功もその場
間放送連盟;民放で構成)に法外な値段で契約を
限りのものになってしまう。メディアはこの両者
当初 ISL 側は、
を取り持つコーディネーターであらねばならない
JC に対して2大会で 540 億円を提示したが、JC
が、メディア自体が自己目的化し、所期の目的か
側は額が大きすぎるとしてこれを 2002 年大会だ
ら逸脱してしまうと、それぞれにとって望まない
けの交渉に切り替えた。それでも、ISL は250
結果に至ってしまう。
(1)
突きつけていることによる。
億を提示し、JC 側の100億円とする要求とは
以下では、特にスポーツの放映権料の高騰を引
隔たりが大きく、昨年12月初旬、交渉は暗礁に
き起こしていると思われる巨大メディアの動きに
30
注目し、実態を把握すると共に、そこに生じる問
で8年間放映し続けた WOWOW が 1999 年から
題点を考えていくことにする。
の3年間契約でスカイパーフェク TV に競り負け
た。これまでの契約料は、年間3億円だったもの
スポーツの放映権獲得はメディアの死活問題
が、20億円に跳ね上がった。この高騰の背後に
は、セリエ A が各クラブごとに放映権契約を行え
我が国では、衛星放送のデジタル化に向かって
るようになったことで、フランスの有料テレビの
NHK と民放間で激しい受信契約者獲得競争を繰
カナル・プリュスが各クラブの放映権を次々に獲
り広げている。NHK は早くから BS を立ち上げ、
得し、これまで独占的に支配していたイタリア国
スポーツ番組を中心として宣伝を繰り広げ、多く
営放送 RAI(Radio television Italiana)と所を
の契約者を確保してきた。特に、フランスのワー
変えてしまった。そのために RAI と提携をしてき
ルドカップや長野冬季オリンピック大会を目玉に
た WOWOW が割を食らい、その結果、2ヶ月間
「BS はぜんぶやる」キャンペーンを繰り広げ、
で解約が5万 5000 件に及んだ。(5) 一方、伸び悩
今年2月末で 1000 万受信契約者数を突破した。
んでいる WOWOW とは反対に、スカイパーフェ
1989 年の有料放送開始から10年7か月であっ
ク TV は、1998 年 12 月に100万突破以来、11
た。
ヶ月で150万に達している。その加入者は、
「『セ
一方民放では、1984 年 12 月に「日本衛星放送
リエ A』の放送効果で 20 代後半から 40 代前半が
株式会社」(現在の WOWOW)が発足し、 1991
多く、また大都市圏での加入者が非常に多い」と
年4月から放映を開始した。1996 年 10 月、日本
分析されている。(6)
初の衛星デジタル放送「パーフェク TV」
(通信放
送=CS)が 57 チャンネルで放送開始、1997 年5
欧州でもサッカーの放映権はテレビ局にとって
月、ソニーとフジテレビが「J スカイ B」に資本
死活問題となっている。スペインでは、FC バル
参加し、1998 年5月には両者が対等合併し「スカ
セロナが同国第2の衛星デジタル放送「ヴァィ
イパーフェク TV」となる。さらに、1997 年9月、
ア・デジタル」(Via Digital)と単独放映権の契約
テレビ東京と日本衛星放送(WOWOW)が参加し
を結んだ。放映権料は一気に2倍余りに膨らんだ。
た「ディレク TV」
(CS)が、年末までに「スカイ
イタリアでは、99−2000 年シリーズから AC ミラ
パーフェク TV」に事実上吸収合併されることに
ン、ユベントスなど有力チームが衛星デジタル放
なり、受信契約者数200万台を突破した。しか
送「テレピウ」(Telepiu)と個別契約。年間50
し経営は、「スカイパーフェク単体で 700 億円規
億円近い放映権収入を見込んでいる。フランスで
模(2000 年3月期末見通し)の累積損失を抱える」
は、2001−2004 までの国内リーグの放映権を巡
(3)
ことから、今後有力コンテンツの確保などに
って、カナル・プリュス(Canal Plus)と有料テレ
よる加入者増加を大きな課題としている。この CS
ビの「TPS」
(Télévision Par Satellite)が競って
放送事業の統合は、「背後に控える巨大資本を意
いる。これまでカナル・プリュスは年間150億
味」し、
「 金のかかる有力番組の放映権獲得競争は、
円払っていたが、TPS が400億円を提示したか
BS も交えてさらに激化するだろう」と、城所賢
らである。カナル・プリュスは、現在欧州大陸で
一郎ジャパン・デジタル・コミュニケーションズ
1100 万世帯が加入しているが、その4割がサッカ
(7)
ーの試合を目当てにしているといわれている。
(4)
常務はいう。
この間、契約者獲得競争で最も影響を与えたの
がサッカーの放映権獲得であった。イタリアサッ
米4大ネットワークの一つ NBC が、シドニー
カー一部リーグ(セリエ A)の放映権を、これま
を含め 2008 年までの夏冬オリンピック大会の放
31
映権をすでに23億ドルで取得していることは承
のワールドカップサッカーも、2006 年と2大会セ
知のことである。1980 年には総収入の25%にす
ットで元締めである FIFA が、日頃関係の深い ISL
ぎなかった放映権料が、現在では50%にまで膨
(スポリス)とドイツの大手メディア、キルヒグ
れあがり、IOC の財政の半分を支えるに至ってい
ループ(Kirch Group)に28億スイスフランで放
(8)
映権料を売り払っている。あるいはまた、アメリ
る。
カ4大プロスポーツの一つ NFL の放映権を、こ
特にアメリカのこうしたビッグメディアの放送
れまたNBCを除く米国4大ネットワークの FO
権料は、IOC のこれまでの総収入の80%のシェ
X、CBS、 ABC それにケーブルネットワークの
アーに達している。ちなみに我が国では、Japan
ESPN が、98/99 シリーズから8シーズン分を1
Pool agency が 2008 年までの放映権を6億 4550
76億ドルで購入している。年平均22億ドルに
万ドルで獲得している。(9) また、近づく 2002 年
相当する額である。(表 1 参照)
(表1)NFL のテレビ放映権契約
(前回と今回の比較、単位 100 万㌦)
(上段)総額
(下段)1年
あたりの額
868
AFC
NBC
217
1580
NFC
FOX
395
マンデーナイト
920
ABC
(月曜夜)
230
1020
ケーブルテレビ ESPN
TNT
255
(日曜夜)
(合計額)
1994∼97
スーパーボウル
NBC…2 回
FOX…1 回
ABC…1 回
1998∼2005
CBS
FOX
ABC
EPSN
(上段)総額
(下段)1年
あたりの額
4000
500
4400
550
4400
550
4800
600
CBS…2回
FOX…3回
ABC…3回
(読売新聞 1998 年 1 月 31 日)
スポーツのビッグイベントを開催するには多
その後もオリンピック大会は資金捻出に苦労し、
くの資金が必要である。それはオリンピック大会
開催都市の公的資金を当てにして運営されてきた。
が開催された当初から最大の問題として今日に至
しかしこれも開催都市の赤字続きで、1970 年代に
っている。オリンピック大会を復興させた
入ってからは開催都市の返上も起き、1984 年のロ
P.de.Coubertin は、資金調達のために各国の富豪
ス大会から現在のようなスポンサーシップによる
たちをメンバーに引き入れ、開催国のギリシャ皇
商業ベースの大会へと、集金方法を「公」から再
太子を口説き、何とか当初の目的を果たしたが、
び「私(企業)」へと移行した。
その後も大会が世界的に認知される第4回までは
イベント側の資金集めは、大会がビッグになれ
大変だった。大会継続に向けた彼のこの努力を、
ばなるほど大変になる。しかしビッグになるとい
J.マカルーンは「勲功」として ( 1 0 ) 称えている。
うことはそれだけ人々の関心が強いということで
32
もある。そこに目を付けたのが、企業のスポンサ
とがわかる。したがって米国政府からの資金は投
ーシップであり、上述のメディアである。表を見
入されていない。( 1 1 )また、1997 年から 2000 年
る限りアトランタ五輪大会はスポンサーシップ・
の4年間の総収入は35億ドルを超えると予想し
ライセンス料とテレビ放映権料で約6割を占めて
ている。(12)
さらにオリンピックの例でこれを見てみよう。
いる。その他、国内オリンピック委員会および組
織委員会の独自スポンサーシップ獲得や商品グッ
前回 1996 年アトランタ五輪の収入の内訳は、以
ズ販売などの収入(16%)とチケット販売の売
下の図の通りである。
り上げ(25%)等によって総収入を得ているこ
1996 Atlanta
2%
5%
9%
32%
25%
27%
Broadcast rights
Ticket sales
Local merchandising
Sponsor and licensees
IOC marketing program
Other income
なかでも IOC にあって放映権料は、オリンピッ
忠誠を増し、同時に系列下のケーブル局(CNBC,
MSNBC)への配信を可能にした」。(14)
クの財政を支える中軸になっているだけでなく、
長期放映権戦略によって、各組織委員会が大会準
巨額の放映権料が長期にわたって右肩上がりで
備をより早い段階からスムーズに立ち上げる準備
進む背後には、テレビ視聴者の数の拡大があって
資金としての役割を果たすようになった。それは
のことである。IOC のマーケティング局によれば、
向こう8年間の前倒し的長期契約による安定的な
以下の表に見るように、オリンピック大会を放映
収入として、51億ドルという巨額の資金確保が
する国、時間、視聴者の数が年々拡大し、いまや
(13)
可能となったからである。
世界の隅々でテレビ視聴が可能となっていること
強力なライバル局
の FOX を出し抜き、NBC は「スポーツテレビ界
を裏付けている。
のリーダーとしての姿勢を強め、提携局としての
(表 2)
Olympic Broadcasts Summer
Number of countries televising
Host Broadcast coverage
Cumulative Global Audience
(Olympic Broadcasting)(15)
Barcelona
Atlanta
Sydney
1992
1996
2000
193
214
2700hours
3000hours
16.6billion
19.6billion
メディア収入は採算割れ
220*
3400hours*
22.6billion*
*は推定
ればならない。この点で、米4大ネットワークの
例を見ておきたい。4大ネットワークが4大プロ
視聴者の確保と同時に、放映権料に支払った資
スポーツに支払う放送権料は、1998 年には総額2
金の回収がそれなりに見込まれていることがなけ
5億 9,300 万ドル。これに対して4大ネットワー
33
クは、27億 6,800 万ドルの広告売り上げを4大
おさめる戦略に乗り出している。特にアメリカに
(16)
プロスポーツから得ている。
おいては近年ケーブルテレビが単にテレビ網とし
また、176億ドル支払った NFL の放映権料
てだけでなく、インターネットなどの情報通信媒
ではあるが、2000 年1月 30 日に行われた「第3
体としても重要なインフラとなっており、非常に
4回スーパーボウルの30秒スポット広告は、前
魅力的なメディア企業となってきている。
回よりさらに20%アップの平均200万ドルと
ケーブルテレビは、ほとんど専門チャンネルで
なった」。スーパーボウルの場合、タイムアウトが
あり、スポーツ番組も地域向けに放送される。地
前半後半各3回づつあり、ここに CM を入れるこ
元チームの試合は地元テレビ局やケーブルテレビ
とができる。一試合の CM 回数は10回前後であ
がローカル放送権を所有しているから、加入者は
ろう。放映権を持つ ABC ネットワークは、
「すで
多い。(表 3(20)・表 4(21) 参照)
に広告枠の大半を売り終えており、広告売り上げ
その上、料金規制が 1996 年 2 月の「1934 年法
は、過去最高の総額1億 5,000∼7,000 万ドルに
改正」で撤廃されたことで、高額の料金を課すこ
(17)
達する」ものとみられている。
ちなみに前年
とができるようになった。これはこれで社会問題
は30秒スポットが160万ドル、広告収入総額
となっているが、その主な要因は「スポーツ放送
は1億 5000 万ドルであった。
権料の急騰」( 2 2 ) が指摘されている。ケーブルテ
(18)
NBC の場合、アトランタ五輪では、
「6億 8500
レビが注目される所以である。
万ドルの広告収入」に対して放送権料は「4億
ケーブルテレビのうまみは、地元と密着した関
5600 万ドル」であり、「制作費並びに五輪組織委
係を保ちつつ、全国ネットからの再配信を行うこ
への収益分配金などを差し引いても、7000 万ドル
とで多様なスポーツコンテンツを視聴者に提供す
(19)
ることができることにある。またこうしたシステ
視聴者の確保やテレビ CM などによってネット
ムから、広告収入だけに依存している地上波のネ
ワークの収入は賄われるとはいえ、それらは、ご
ットワークと違い、ケーブルシステムからの送信
くわずかなビッグイベントに限られ、日常的なス
料(Affiliate Fee)も入り、その収入は、ESPN
ポーツ・イベントでは、やはり高額な放映権料を
のように4大ネットと肩を並べる存在となってき
上回る収入は得られない。その最終的な埋め合わ
た。(表 5 参照)( 2 3 ) ちなみに NFL の放映権料の
せは視聴者に跳ね返っていく。そのために視聴者
年次別推移は以下の(表 6)の通りである。
程度の収益」がみこまれるといわれている。
確保の様々な戦略がグローバルに展開していく。
巨大メディアは、ネットワークの系列化をはか
その対策として収益性の高い地方局やケーブルテ
る一方で、放映権料の高騰化による番組制作費を
レビ局などを傘下におさめ、全体としてのコスト
削減し、同時にメディアのメージアップをはかる
削減を目指している。
ために、プロスポーツ球団を傘下に抱え込む。こ
の傾向はますます拡大してきている。
メガメディアの C a b l e T V の争奪
英国では、R.マードックのニューズ・コーポレ
ーションがサッカー・プレミアリーグのマンチェ
スポーツがメディアにおける最有力なコンテン
スター・ユナイテッドの買収を試み( 1998.9)、
ツであるがために、メガメディアはプロスポーツ
失敗に終わったが、アメリカではこうしたことは
やスポーツのビッグイベントを確保する一方、メ
全く問題になっていない。巨大メディアによるプ
ディア自体の競争体力をつけるために、地域に根
ロスポーツ球団の所有は、以下の(表 7)に見る
を張ったケーブルネットワークを買収し、傘下に
ようにその数はかなり多くなっている。
34
(表 3) 1998 年シーズン
プロスポーツ放送(予定)試合数
全米中継
NFL
Fox
MLB
地上波ローカル
ケーブルテレビ
106*
CBS
102*
ABC
17
ESPN
17
Fox
72*
ESPN
87*
0
0
1,651
2,067
837
917
FSN/FX 149*
NBA
NHL
NBC
59
TNT
52
TBS
28
Fox
6
ESPN
104
269
(注)レギュラーシーズンの試合のみ。*は延べ試合数
1,016
(出典:注 20)
(表 4)全米向けスポーツ放送を行う主要放送機関
地上波ネットワーク
NBC, FOX, CBS, ABC
スポーツ
ESPN,
ケーブル
専門
The Golf CH.
テレビ
娯楽・
TNT, TBS, FX, HBO*
スポーツ
USA, Showtime*
衛星放送DBS
(出典:注 21)
(表 5)
ESPN2、FSN
*はペイサービス
DirecTV, Primestar
ネットワーク・スポーツ収入(1997 年)
ネットワーク
送信料収入
(単位:100 万ドル)
広告収入
総収入
ABC
---
784.7
784.7
CBS
---
587.5
587.5
NBA
---
1146.5
1146.5
Fox
---
836.8
836.8
ESPN
536.9
517.4
1054.3
TNT
435.0
155.0
590.0
USA
300.0
50.0
350.0
70.7
61.2
131.9
70.0
24.7
94.7
ESPN2
FSN
(出典:注 23)
35
(表 6) NFL のテレビ放映権料の推移
(金額は AP 通信社による推定=単位は 100 万㌦)
契約期間・総額 1年あたりの契約額
契約テレビ局
1960∼61
2年
0.6
0.3
CBS
62∼63
2年
4.65
2.325
CBS
64∼65
2年
28.2
14.1
CBS
66∼69
4年
75.2
18.8
CBS
70∼73
4年
185
46.25
CBS、NBC、ABC
74∼77
4年
269
67.25
CBS、NBC、ABC
78∼81
4年
646
82∼86
5年
87∼89
161.5
CBS、NBC、ABC
2100
420
CBS、NBC、ABC
3年
1430
476.67
CBS、NBC、ABC、ESPN
90∼93
4年
3650
912.5
CBS、NBC、ABC、ESPN、TNT
94∼97
4年
4388
1097
FOX、NBC、ABC、ESPN、TNT
98∼2005
8 年 17600
2200
FOX、CBS、ABC、ESPN
(読売新聞 1998 年 1 月 31 日)
(表 7)主要なメディアによる球団所有
Media Co.
Franchise(League)
Atlanta Braves(MLB)
Time Warner Inc.
Atlanta Hawks(NBA)
Atlanta Thrashers(NHL)
The Walt Disney Co.
Anaheim Angels(MLB)
Mighty Ducks(NHL)
News Corp.(*)
L.A.Dodgers(MLB)
L.A.Lakers (NBA)
L.A.Kings(NHL)
Leeds Sporting(Premier League)
Comcast
Philadelphia76'ers(NBA)
Philadelphia Flyers(NHL)
Tribune
Chicago Cbus(MLB)
Cablevision Systems
New York Knicks(NBA)
New York Rangers(NHL)
Wayne Huizenga
(Sport channel Florida)
Florida Marlins(MLB)
Miami Dolphins(NFL)
Florida Panthers(NHL)
Granada(England)
Liverpool FC(Premier League)
Leeds United AFC(Premier League)
Canal Plus(France)
Paris St-German (French League)
Servette(Swiss)
Mediaset (Italy)
AC Milan(Serie A)
(*)ニューヨーク・ニックス、ニューヨーク・レンジャースの株式 20%所有
(出典)(24)
36
こうしたことからケーブルテレビ市場の獲得へ
になった。その意図は、
「無線事業が総合的な通信
メガメディアは動く。世界のメディア王といわれ
サービスを提供する上で重要な構成要素」
( エバン
る R.マードック(Rupert Murdoch)は早くから
ズ CEO)となっていることにある。( 2 8 )また、米
FOX を立ち上げていたが、1996 年7月、ニュー
長距離最大手の AT&T が、ケーブルテレビ業界最
ズ・コープは TCI(Tele-Communication Inc.)
大手の MSO(Multiple System Operator)であ
傘下のリバティー・メディア(Liberty Media)
る TCI を、1998 年5月についで同4位のメディ
と合併し、そこが所有するプライムスポーツ・ウ
ア・ワンを 1999 年5月に買収すると公表(2000
ェスト、プライムスポーツ・サウス、プライムス
年5月 25 日米司法省認可)するなど、ケーブル
ポーツ・サウスウェスト、プライムスポーツ・ピ
テレビを傘下におさめた ( 2 9 ) のも、家庭に直結
ッツバーグなど8の地域スポーツネットワークを
する高速のアクセス回線を入手することで今後の
「Fox スポーツネットワーク」の名の下に統合し
展開を有利に導くことにある。( 3 0 )この動きはヨ
(25)
、専門チャンネルの FSN(Fox Sports Net)
ーロッパでも見られ、米資本の UPC(オランダに
を設立した。さらに翌年 1997 年7月、ニューズ・
ある米ユナイテッド・グローバルコムのヨーロッ
コープと TCI は、「大手の MSO ケーブルビジョ
パ現地法人)が、AT&T 傘下のリバティ・メディ
ン・システムズの制作部門レインボー・プログラ
アおよびマイクロソフトの資本をバックに、ヨー
ミングが、Fox スポーツネットワークに参画する
ロッパ12カ国でケーブルテレビの買収に乗りだ
(26)
ことに合意した」
し、ドイツ・テレコムに次いで第2位の MSO と
と発表。こうして、Fox ス
なっている。(31)
ポーツネットワークは、ローカル・ケーブルスポ
ーツの2大勢力を傘下におさめ、46州に及ぶエ
リ ア を カ バ ー し 、 ESPN ( Entertainment and
規制緩和と企業の系列化(垂直統合)促進
Sport Programming Network)に次ぐ巨大勢力と
なった。それ以降、全米に広がる29の主要な地
こうした大型の通信企業の再編が可能となった
域スポーツチャンネルのうち22を傘下におさめ
のは、各国の規制緩和が進んだことによる。英政
た。これによって、FSN は大リーグ30球団中2
府(通信事業を主管する貿易産業省)は、1998
3を、NBA は29球団中24のローカル放送権を
年 4 月 23 日、1998 年から 2001 年にかけて「通
確保し、ほぼ FOX の独占状態となっている。
信事業者が、従来、放送サービスを全国的に提供
(27)
それだけではない。IT 革命といわれる今日、欧
することの禁止」の規制を撤廃することになった。
米の通信会社は、異業種企業を巻き込みながら市
(32)
場の再編を仕掛けている。デジタル化に伴うテレ
間協定」の改正が 1997 年 1 月から施行され、一
ビネットワーク企業とケーブルテレビの吸収合併、
事業者が全国放送のテレビ局を 100%所有するこ
ケーブルテレビと長距離通信企業の再編、長距離
とを認め、局数の制限は設けない。ただし、25%
通信企業とインターネット(コンピューター)企
以上を所有する局の合計視聴者シェアーが 30%
業との再編、インターネット企業と携帯電話会社
を越えないことを条件とする規制緩和策がなされ
との合併・再編などの動きが激しさを増している。
た。( 3 3 ) 中でも、米国での 1996 年の「1996 テレ
例えば、長距離通信第2位の MCI ワールドコ
コミュニケーションズ法」(Telecommunications
ドイツでも、
「統一ドイツの放送に関する州
ムと同3位のスプリントが合併(1999.10.5)し、
Act of 1996)の制定が大きい。この法律の核心は、
ワールドコムを立ち上げ、AT&T や CBS コミュ
1982 年に司法省と AT&T との間で同意していた
ニケーションズ、それに地域通信会社のベル・ア
「1982 年同意審決」、
「 AT&T の独占的な電話市場
トランティックと並ぶ米4強体制がより一層鮮明
を、長距離と地域に分割しさらに AT&T を7分割
37
する。また映像伝送の禁止」、を撤廃したことで、
ーナーがインターネット最大手の AOL と合体す
長距離、地域電話事業の相互参入、電話会社によ
れば、
「 ケーブルテレビとインターネット分野にお
る映像伝送事業を認めたことにある。(34)
ける独占につながる」として、メディア企業第2
米国の例を見ておきたい。ディズニーは、はや
位のディズニーが反対運動を仕掛けるほどである。
くも 1995 年7月、ABC の親会社である Capital
(39)
Cities/ABC を買収し、メディアを掌中に収めた。
最近では、デジタル化が進む中、インターネッ
またタイム・ワーナーは、1996 年6月、CNN な
トと携帯電話の接続が可能となり、地上波、衛星
ど を 傘 下 に 持 つ ケ ー ブ ル テ レ ビ ネ ッ ト の TBS
放送、ケーブルテレビ、インターネットそして携
(Turner Broadcasting system)を買収し、世界
帯電話を視野に入れた企業の合従連衡が急ピッチ
一のメディアエンタテイメント企業
(35)
に躍り
で進められている。米商業放送局は、1999 年ポー
出た。さらにバイアコムは、1999 年 9 月 7 日、
タル事業(情報検索のサイト)に進出し始めた。
CBS を買収(2000.5.3
NBC とスナップ、CBS と AOL、ABC とゴ・ド
FCC 認可)し、タイム・
ワーナー、ウォルト・ディズニーと共に米国最大
ット・コム(Go.com)がそれぞれ提携するなど、
のメディア複合企業の1つになった。( 3 6 ) こ の
今後一層こうした合従連衡が進む気配である。
CBS は、①スポーツ放送権料に代表される番組制
(40)
作費の高騰、②ケーブルテレビ、衛星放送の普及
以上見たように、メガメディアのケーブルテレ
などによる地上波放送の視聴率の長期低落傾向、
ビを抱え込む垂直統合は、それなりの効果を発揮
③こうした視聴率低下による広告収入の伸び悩み、
している。米国の地上波商業テレビの4大ネット
などの解消を、収益性の高い地方放送局との結び
ワークの収入は、1997 年、前年比13%増の総額
つきを強めることではかるために、テレビ番組販
215億ドル(約2兆7,950万円)に達し、
売事業者のキング・ワールド・プロダクションを
利益は同20%増の41億ドルとなった。しかし、
買収していった。(37)
これらの利益は、ほとんどがケーブル事業と国内
AT&T は、1999 年 5 月 4 日、ケーブル・オペ
外の番組販売によるもので、地上波テレビのネッ
レーター第4位のメディア・ワン(Media One)
トワーク部門は、プライムタイムの視聴シェアー
の買収(2000.5.25 米司法省が承認)を発表、さ
が60%に落ち込み、NBC 以外は損失であったこ
らにタイム・ワーナーと提携することに合意
とを見ておかなければならない。(41)
(1999.2.1)し、通信と放送の融合を一層加速させ
放映権高騰を押さえる社会的試み
ることになる。
インターネットとの結びつきはこれからますま
す強まっていく。こうした中、2000 年 1 月 10 日、
最後に、巨大メディアの世界戦略の虜になって
イ ン タ ー ネ ッ ト 関 連 事 業 最 大 手 の AOL
いるテレビ放映権料の高騰化に対し、社会的な制
(American Online Inc.)がタイム・ワーナーと
裁を加える動きがでてきていることを見ておきた
の合併を発表した。「AOL タイム・ワーナー」の
い。それは、誰もがスポーツ放送を視聴できる権
出現である。
「史上最大の合併」、
「新興メディアと
利(ユニバーサル・アクセス)への社会的な目覚
既存メディアの組み合わせ」といわれ、まさに「イ
めである。まだまだ市場経済の論理の上で論じら
ンターネットが情報革命を推進」していることを
れているがために、ユニバーサル・アクセスへの
(38)
物語る合併である。
しかし、巨大化すればす
対応は十分ではないが、それでも今後の展開に一
るほど独占化が進むことも考えておかなければな
つの有力な手がかりを与えているように思われる。
らない。主要メディアのトップにあるタイム・ワ
それは、欧州委員会が発した 1997 年 6 月の「国
38
(Independent TV)とチャンネル4など既存の地
境のないテレビ放送に関する指令」である。
1991 年制定された「国境のないテレビに関する
上テレビ局に、独占ライブ放送権の獲得が認めら
指令」は、EU 域内のテレビ放送の発展に対応さ
れる。後者は、BSkyB などの有料放送事業者も獲
せるため、1995 年から修正のための検討に入り、
得できるが、その場合、フリーツーエアーのサー
1997 年 6 月、欧州議会と閣僚理事会でそれぞれ
ビスにも、ハイライト放送、時差放送など二次的
採択され、同年7月 30 日発効した。
な放送権が提供されなければならない。
A グループ:
この中で、
「 オリンピック大会のような主要なイ
ベントの放送に視聴者が自由にアクセスできるよ
①オリンピック。
うにする」とした内容を盛り込み、放送の独占に
②サッカー;ワールドカップ、ヨーロッパ選手
よる視聴者のユニバーサル・アクセスの侵害に対
権、FA カップ決勝、スコティッシュ FA カップ
する法的措置を講じている。今回の規定は、
「スポ
決勝。
ーツ競技団体や有料放送事業者にとっての重要な
③ウインブルドンテニス本戦。
収入源の確保を図る一方、主要なスポーツ行事を
④競馬;グランドナショナル、ダービー。
誰でもとくだんの経済的な負担なしに通常のテレ
⑤ラグビー;チャンピオンシップ決勝、ワール
ビで視聴できるようにするという、公共の利益に
ドカップ決勝。
関する要請との調和策としての性格」を持つもの
B グループ:
(42)
である。
①クリケット;テストマッチ(イングランド主
EU 各国は、この「指令」をうけて重要なスポ
催)、ワールドカップの決勝、準決勝、自国チー
ーツ・イベントのリスト作成に入った。
ムの試合。
イ ギ リ ス で は 、 R. マ ー ド ッ ク の 立 ち 上 げ た
②ウィンブルドンテニス予選。
BSkyB のスポーツ放送権獲得の動きがオリンピ
③ラグビー;ワールドカップ決勝戦以外の試合、
ックという特別指定行事にまで及んだことを契機
五カ国対抗ラグビー(フランスでの試合を除く)。
に、国民の誰もが重要なスポーツを視聴する権利
④コモンウェルス・ゲームズ。
(ユニバーサク・アクセス)を守ろうとする国民
⑤世界陸上選手権。
的な論議が高まった。その結果、1996 年放送法に
⑥ゴルフ;ライダーカップ・全英オープンゴル
よって、重要なスポーツのライブ放送がフリーツ
フ。
ーエアー(free to air)によって保障された。( 4 3 )
ドイツでは、リストアップされた種目はオリン
特別指定行事の決定では、
ピックとサッカーだけである。ただしサッカーは、
①国民的な共感があり、国民を統合するような
①ワールドカップ、ヨーロッパ選手権(ドイツ
イベントであること。
ナショナルチームの出場する試合、および開幕
②国民的な年中行事として共有されるもので
試合、準決勝、決勝)。
あること。
②DFB(ドイツサッカー連盟)カップ(準決勝、
③「卓越した国内的あるいは国際的なスポーツ
決勝)。
イベントであること」「国家を代表するスポー
③UEFA(欧州サッカー連盟)カップ。
ツチームあるいは選手が出場する」の両方ある
④カップウイナーズカップ。
いはどちらか一方の条件を満たすこと。
⑤チャンピオンズ・リーグ。
が考慮される。
このうち③UEFA、から⑤チャンピオンズ・リ
特別指定行事は、A、 B グループに分けられて
ーグまでは、いずれもドイツチームが決勝に進出
い る 。 前 者 は 、 BBC 、 商 業 テ レ ビ の ITV
した場合である。
39
フランスでは、すでに 1992 年1月、
「スポーツ
URL;http://www.olympic.org/ioc/e/facts/
marketing/mark_broad_cover_e.html
(9)
IOC-Japan Pool television rights
agreement for Olympic Games coverage
through 2008, Lausanne, 29 Nov. 1996.
URL:http://www.olympic.org/femkt.html
(10)
J.マカルーン、柴田元幸他訳『オリンピッ
クと現代:評伝クーベルタン』、平凡社、
1988
(11)
M.McDonald, G.Milne; Cases in Sport
Marketing, Jones & Bartlett, 1999. p.186
(12)
Olympic Marketing; IOC Marketing
Revenue, URL; http://www.olympic.org/
ioc/e/facts/ marketing/mark_intro_e.html
(13)
Olympic Marketing; Long-term Broadcast
Stratagy, URL; http://www.olympic.org/
ioc/e/facts/marketing/mark_br_hist_strat
_e.html
(14)
Harvey,R. "Sites unseen, NBC lock in
Olympic through 2008," Los Angeles
Times, December 13, 1995. in LawrenceA.
Wenner(ed.,); MediaSport, Routledge,
1998. p.85
(15)
URL;http://www.olympic.org/ioc/e/facts/
marketing/mark_broad_cover_e.html
(16)
霜鳥秀雄「アメリカ∼寡占化進む巨大メデ
ィア∼」『放送研究と調査』1999.1, p.21
(17)
「海外の動き」
『放送研究と調査』1999.12,
p.90
(18)
「海外の動き」『放送研究と調査』1999.3,
p.102
(19)
「海外の動き」
『放送研究と調査』1996.10
p.82
(20)
霜鳥秀雄、前掲、p.17
(21)
霜鳥秀雄、前掲、p.16
(22)
向後英紀「米議会、ケーブルテレビ規制制
作を検討」『放送研究と調査』1998.3,p.70
(23)
霧島秀雄、前掲、p.18
(24)
『NHK データブック 世界の放送 2000』
および霜鳥秀雄、前掲、p.19 より作成
(25)
霜鳥秀雄「大リーグ中継にみる米テレビ・
スポーツ放送の現況」『放送研究と調査』
1997.12,p.39
(26)
霜鳥秀雄、同上、p. 39
(27)
霜鳥秀雄、前掲、p.19
(28)
『日本経済新聞』1999.10.6.
(29)
NHK放送文化研究所編『NHK データブ
ック 世界の放送 2000』日本放送出版協会、
2000、P.26
(30)
『日本経済新聞』1999.6.29
(31)
NHK放送文化研究所編「ケーブルテレビ
と テ レ ビ 委 員 会 ( la Commission Sport et
Télévision)が、国民の情報への権利とテレビ局
の独占放送権との調整を目的とした紳士協定に基
づいて、「スポーツ競技の放送に関する紳士協定」
が4原則にまとめられている。
①テレビニュース・定時報道番組において、抜
粋を無料で放送できる。
②スポーツマガジン番組において、抜粋を有料
で放送できる。
③ローカルな二次放送局による競技場へのアク
セスは自由である。
④放送局と契約関係にあるスポーツ選手は、第
三者と自由に会話できる。
国民の共通の関心事、国民的な行事としてのス
ポーツイベントは広く等しく視聴することができ
るという、こうした「指令」は、スポーツの独占
的な放映権のあり方に一定程度枠をはめることに
なる。
「指令」が注意深く商業的な放映権とスポー
ツ団体の利益を養護しながらも、
「公共放送」の重
要性を認めていることを改めて意識する必要があ
ろう。
注
(1)
キルヒはヨーロッパ、スポリスはそれ以外の
地域の国々と放映権交渉に当たっている。
(2)
『朝日』は170億円前後;スカパーなど生
中継1/3有料」と報道(『朝日新聞』
2000.7.11)
。
『日経』は「スカパーが CS 放送
権;全64試合120億円で」と報道した
(『日本経済新聞』2000.7.11)
(3)
『日本経済新聞』2000.3.3
(4)
『朝日新聞』夕刊 2000.3.6
(5)
『日本経済新聞』1999.12.17。詳しくは津田
浩司「セリエ A、サッカーW 杯・・・スポー
ツ黄金ソフトの裏側」『GALAC』1999.12,
p.17-23
(6)
「国内の動き」NHK 放送文化研究所編『放送
研究と調査』日本放送出版協会 2000.2,p.59
(7)
『日本経済新聞』1999.6.21
(8)
Olympic Broadcasting.
40
業界 テレビから広帯域通信への変貌」、前
掲、P.26
(32)
Broadband Britain: A Fresh Look at the
Broadcast Entertainment Restrictions
(33)
「海外の動き」、前掲、1996.10,p.83。
詳しくは、内野隆司「緩和されるドイツ商
業テレビの所有規制」『放送研究と調査』
1996.11, pp.56-59 を参照
(34)
向後英紀「米『1996 年テレコミュニケー
ションズ法』と放送界」『放送研究と調査』
1996.4,pp.56-57
(35)
「’98世界の放送界」『NHKデータブ
ック 世界の放送 1999』日本放送出版協会
1999、p.13
(36)
古城ゆかり「バイアコムがCBSを買収合
意∼米メディア業界で過去最大の合併・買
収∼」『放送研究と調査』1999.10,p. 55
(37)
古城ゆかり「米CBS、キングワールドを
買収」『放送研究と調査』1999.6, p.69
(38)
古城ゆかり「インターネットが情報革命を
推進∼AOLがタイム・ワーナーと合併∼」
『放送研究と調査』2000.3,p.90
(39)
霜取秀雄「巨大メディアの覇権争いが招い
た ABC 再送信停止」『放送研究と調査』
2000.7,p76
(40)
「アメリカ デジタルの多様性を目指して」
『データブック 世界の放送 2000』日本放
送出版協会、2000.3, P.19
(41)
古城ゆかり「米 4 大ネット、97 の収益増え
る」『放送研究と調査』1998.5,p.69
(42)
村瀬真文「EU『国境のないテレビに関す
る指令』を修正」
『放送研究と調査』1997,10
p.76
(43)
フリーツーエアーとは、受信許可料と広告
放送を財源とするサービスで、追加料金を
支払わずに受信することができるサービス。
41