復活祭・イースター（Pâques 復活祭・イースター（Pâques） Pâques）キリストの復活を祝う復活祭は、春分後の最初の満月の次の日曜日に祝われるため、毎年変わる移動祝祭日です。今年は４月の第 1 週末にあたります。この時期、お菓子屋さん、チョコレート屋さんでは、誕生（生命）のシンボルの卵を始めとして、鶏、鐘、鳥の巣を型取ったチョコレートやヌガティーヌ*1 が作られ、お店のウィンドーに飾られます。パン・デピス*2 で有名なディジョンの老舗でも、復活祭にちなんだモチーフの形をしたパン･デピスが飾られています。そして、このお祭りでの最大のイヴェントは、庭に隠されてあるチョコレートの卵を、子供達が宝探しのように探すのです。フランスでは、教会の鐘がこれらのチョコレートを運んでくると言われています。 *1 ヌガティーヌ・砂糖、水アメをカラメル状になるまで煮つめてアーモンドなどを加えて薄く延ばした菓子。フランスでは、結婚式や洗礼式用のデコレーションケーキに飾りとして良く使われます。ス鐘と魚の形をしたパン・デピ *2 パン・デピス・香辛料がたっぷり入ったパンという意味。英語ではジンジャー・ブレッドと言います。パンといいますが、クッキーに近いものとケーキのようなタイプのものがあり、発酵生地にハチミツ、スパイス、時にはフルーツの砂糖漬けを加えて焼いたお菓子です。フランス各地で作られていますが､特に有名なのはディジョンとアルザスのものです。このお菓子の起源は、１０世紀に中国で作られていたものが１１世紀に十字軍によってヨーロッパにもたらされたと言われています。