DNP の製品・サービスの情報は 下記ホームページでもご覧いただけます。 http://www.dnp.co.jp/works/ Vol.45 2016 March About the Cover Century Expanded LT Std Roman vol. … 12.25pt 31 … 37.5pt 2011/7 … 18pt 本号の表紙には、DNPがライセンス管理をしているアートコンテンツを素材に、 多彩な表現手法を組み合わせた独自の高意匠印刷を施しています。 印刷物の個性を際立たせる先端の印刷表現技術をお楽しみください。 偏光パールインキで、 “手にとって見たくなる”不思議な光沢感を付与 見る角度によって色が変わる偏 光パールインキを全面に塗布し、 不思議な光沢感を付与していま す (今回はグリーンとピンクの 間で変化する偏光パールインキ を使用) 。白地と黒色の部分で は偏光効果が異なりますので、 ぜひ手に取ってご覧ください。 マットニスを使って 質感や光沢感に 変化をつける 惑星内の道の部分にマットニスを 印刷し、芝生や背景、自動車など とのコントラストをつけ、土らし い質感を表現しました。 また、 外周の偏光パールインキの下地 に印刷することで、光沢感を抑え、 落ち着いた風合いに整える目的と しても用いています。 ざらざらとした 芝の質感を表現 光沢とシボのコントラストを同 時に表現する US 加工(印刷に よる疑似エンボス)を、芝と絵 画の背景に施し、シボでざらざ らとした質感を表現しました。 芝と背景で加工のトーンを変え ることで、微妙な手触りの違い を出しています。 クリィブ「動物達のドライブ」 ©Clyv / Naïfs et Primitifs, Paris / DNPartcom 見て、さわって 楽しめるであります。 画像ライセンス 印刷ディレクション DNPアートコミュニケーションズ 高意匠印刷推進ワーキンググループ ☎03-6431-3702 ☎03-6735-6254 ルーヴル美術館や大英博物館、東京国立博物館など国内外の美術館・博物館のアート コンテンツのライセンス管理を行うDNPアートコミュニケーションズ。その作品ライン ナップから、本号の表紙には、フランスの人気女性画家クリィブの作品を採用しました。 緑豊かな地球に仲良く暮らす動物たちという、彼女お気に入りのモチーフが描かれてい ます。地球をドライブする動物たちの楽しげな様子に、思わずほほえんでしまいます。 高意匠印刷に関する DNP の豊富な知見をいかすべく、企画・印刷・製版など複数の 事業部を横断して結成した専門チーム。専門性の高いスタッフで構成されているため、 どのようなご依頼にも対応できる柔軟性の高さが特長です。店舗で顧客の目を引く 個性的な演出、購買後の満足度を高める上質な意匠性を検討している企業のご担当 者さまは、ぜひお気軽にご相談ください。 2 Solutions Dispatch 特集 効果がわかる、お買いものが変わる マーケティング・イノベーション スマートデバイスや SNS の普及、 企業と生活者の接点の多様化、 インバウンド需要とそれに伴うキャッシュレス化の波など、 生活者を取り巻く環境が大きく変わりつつある現在。 企業のマーケティング活動も、これまでの常識にとらわれない変革が求められています。 多彩な企業の課題解決をサポートしてきた実績と 独自の視点で生活者を見つめ続けてきたノウハウをもとにDNPが考える、 マーケティングの新たなカタチをご紹介します。 Contents p03 特集 効果がわかる、お買いものが変わる マーケティング・イノベーション p04 ・生活者の多様化が加速する2016年。 いま、企業に求められるマーケティングの新たな潮流とは? p06 ・価値観クラスター [DNPお買いものコミュニケーション最適化サービス] p08 ・潜在意識の可視化 [ヒューマン・センタード・マーケティング] p10 ・オムニチャネル [オムニチャネル支援ソリューション] p12 ・キャッシュレス化社会 [決済連動マーケティング] p14 ・マーケティング・オートメーション [DNPオムニチャネル対応データ・マネジメント・ プラットフォーム (DMP) サービス diip ] ® p16 News & Topics p19 Messages 2016 March Vol.45 3 生活者の多様化が加速する2016年。 いま、企業に求められる マーケティングの新たな潮流とは? 生活者の変化に伴って企業のマーケティング負荷が高まる一方、 オムニチャネルの浸透やインバウンド需要によって市場の活性化も見込まれる2016年。 新たな潮流にいち早く対応し、利益を生むマーケティング活動を展開する鍵はどこにあるのでしょうか? タルシフト」が挙げられます。現金、 の指標となっていた“買った”とい クレジットカード、ポイント、電子 う事実以前の、 “買いたい気持ち” マネーなど決済に用いられる手段は まで深掘りする新たなアプローチが 生活者の変化を促した要因にはさ 違えど、購買行動のすべてがデジタ 必要になっています。 まざまなものがありますが、全般に ルに置き換えられ、記録される時代。 例えば、商品やサービスのコモデ 通じる潮流として「購買行動のデジ そこでは、これまでマーケティング ィティ化を受け、ブランドへの共感 デジタルシフトが進む 生活者の購買行動 生活者をめぐる環境の変化と企業に求められるマーケティングの進化 4 Solutions Dispatch 特集 ● 効果がわかる、お買いものが変わるマーケティング・イノベーション を測る指標として価値観クラスター りません。この未知の分野である潜 ニケーションと、それらを統合する 【☞ p.6】の活用に取り組んでいる 在意識の可視化【☞ p.8】に着目し、 全体最適の両立です。流通業界全体 企業があります。これまでのクラス アイトラッカーや触動作センサー、 への波及が予想されるので、近い将来、 ター分析では、対象が企業の顧客に 脳科学などを駆使した独自の可視化 中小規模の企業もそれぞれの立場か 限られる、分析結果が施策につなが アプローチも始まっています。 ら対応を迫られると見られています。 らないといった課題も指摘されてい ましたが、生活者全般にわたる客観 的なデータと突き合わせることで、 オムニチャネル&インバウンドで 変革を求められる企業 インバウンド需要への対策として 政府方針にも掲げられたキャッシュ レス化社会【☞p.12】については、 より精度の高い分析や施策の展開が 一方、社会背景に端を発する外的 国際ブランドプリペイドやデビット できるようになっています。 要因の変化、それによる企業への影 カードなどさまざまな決済インフラ さらに、 “買いたい気持ち”を分 響も見逃せません。 への対応が当面の課題とされていま 析する興味深い取組みもあります。 昨年末に大手流通グループによる すが、マーケティング視点で見ると 生活者の購買決定は、 『これが欲しい』 取組みが始まるなど、徐々にかたち 本質は別にあります。キャッシュレ という明示的な意識だけでなく、 『な が見えてきたオムニチャネル【☞ ス決済を購買情報に統合できるとい んとなく』や『思わず』といった潜 p.10】 。そこで求められるのは、チ うことは、単に購買金額だけでなく、 在意識が作用するケースも少なくあ ャネルごとの効果的な生活者コミュ なにを買ったかまで分かるようにな るということです。すでにCLO(カ ード・リンクド・オファー)などの 新たな販促施策に取り組む企業も登 場するなど、キャッシュレス化社会 の到来は、マーケティングに新たな アプローチをもたらす可能性を秘め ているのです。 また、こうしたさまざまな要因か ら変革を求められる企業にとって、 仮説立案から施策の展開、効果検証 までの“スピード感”がさらに重要 となり、PDCAサイクルが速ければ 速いほど、変革の精度も高まります。 マーケティング・オートメーション 【☞ p.14】の重要度はますます高まり、 今後は部門や職種を超えた全社的な 連携が必須になるでしょう。 独自の現場視点と総合力で企業の 課題にお応えしてきた DNP は、こ うした生活者や社会の変化をいち早 くとらえ、企業価値と生活者価値を 同一化する効果的なマーケティング ソリューションを開発しています。 その詳細については、次ページ以降 の記事をご覧ください。 2016 March Vol.45 5 [DNP お買いものコミュニケーション最適化サービス] Innovation keyword 1 独自のクラスターをもとに、 分析~施策~検証の 循環型サイクルを確立 DNPは、価値観を軸にした独自のデータベースと 企業の顧客情報を連動させる価値観クラスターを提供しています。 今春より新サービス「DNPお買いものコミュニケーション最適化サービス」をリリースし、 流通分野を念頭に施策提案や効果検証まで支援します。 の基本クラスターと21の応用クラス 価値観に着目し、 顧客の行動予測の定量化 ターに分類し、各クラスターの特徴 DNPでは、ライフスタイルや購買、 セスに着目することで、従来のクラ 生活行動などの観点から生活者情報 スター分析では分からない顧客の行 を収集・分析した「価値観データベ 動予測を定量化して考察でき、それ ース」を核に、 「価値観クラスター」 「生 ぞれに最適な施策の提案までカバー 活者 DNA・商品DNA」など企業の している点が特長です。 マーケティングを支援する各種サー 例えばコープこうべでは、宅配利 生活者の価値観やライフス ビスをご用意しています。 用促進を目指し、同社が蓄積してき タイル が 多 様 化 す る な か、 なかでも中心となる「価値観クラ たデータベースと「価値観クラスター」 スター」は、価値観データベースに を連動。2015年より、最適な購買タ 蓄積されている情報と DNP 独自の ーゲットに最適な商品を推奨する4 増えています。しかし、従 ノウハウをもとに、 「ライフスタイル・ 種類のバリアブルチラシを作成し、 来の顧客分析のみでは、背 感度」 「メディア」 「コミュニケーシ レコメンドの効果向上につなげてい ョン」などに着目して生活者を5つ ます【☞Case Study】 。 ID-POS 等 の ビ ッ グ デ ー タ を活用した RFM 分析などの 顧客分析に取り組む企業が 景にある買いもの意識や行 動理由を正確に把握するこ 付けを行ったもの。購買に至るプロ と は で き ま せ ん。 そ こ で、 鮮度の高い顧客情報や商品 情報に独自の指標=“価値 「DNP お買いものコミュニケーション最適化サービス」の分析例 観”を付与し、より顧客を深 くとらえるのが「価値観ク ラスター」分析です。いつ、 だれが、どこで買うかとい う“行動データ”と、どんな 人が、なぜ、どんな気持ちで どこに価値をおいて買うか という“意識データ”を掛け 合わせることで、より正確 に生活者のニーズをとらえ ることが可能になります。 お買いものスタイル2 「 “流行りものがすぐれもの” トレンド買い生活者」の場合 基本性格 攻略ポイント *「これ、こないだ買ったんだ けどさ……」で始まる語りが 大好きなインフルエンサー。 * “語れる商品” を探して、日夜、 情報収集に余念がない。 *自分のこだわりは意外にない ので、ブランドロイヤルティ は低め。 *トレンド感 キラーフレーズ *「今年のトレンド」 *「◯◯の次はコレ!」 *「今流行の◯◯」 コミュニケーション デザイン例 *スマホがマストアイテム という性分をいかし、ト レンド情報をスマホアプ リで配信。 * DNP の集客アプリ作成 サービスなら、このクラ スタに最適な情報を個別 に配信可能。自然な形で、 非計画購買に導きます。 「DNPお買いものコミュニケーション最適化サービス」は、独自クラスター「お買いものスタイル」ごとにキラーフレーズ、攻 略ポイント、コミュニケーションデザイン例などの実践的なアドバイスや具体的な施策を提案する。 6 Solutions Dispatch 特集 ● 効果がわかる、お買いものが変わるマーケティング・イノベーション C a s e S tu d y 「お買いものスタイル」別で異なる訴求アプローチ コープこうべ 新商品が発売された時の 攻略ポイント 価値観を軸とした バリアブルチラシで 個人最適を実現 今なら かなりお買い得 ですね もうすぐ 日本でも流行ると 思いますよ この商品の クオリティは すごいです 他にはない 機能搭載で 間違いないです お客さまの 雰囲気に ぴったりですよ のスタ いも イ 買 ル のスタ いも イ 買 ル のスタ いも イ 買 ル 1 のスタ いも イ 買 ル 2 のスタ いも イ 買 ル 3 4 お オリジナリティ 訴求 お こだわり機能 訴求 お 品質&ブランド 訴求 お トレンド 訴求 お お買い得感 訴求 5 生活協同組合コープこうべ 宅配事業部 めーむ企画 MD・顧客分析チーム 担当課長 担当係長 宮永昌文 川崎友之 氏(左) 氏(右) 宅配事業の成長を目指すコープ こうべは、2009年より過去の購 買実績から商品を薦めるターゲッ トチラシを展開。その発展形とし て2015年、DNP の「価値観クラ スター」を活用した4種類のバリ アブルチラシを作成しました。同 お得買い 生活者 トレンド買い 生活者 憧れ買い 生活者 比較買い 生活者 こだわり買い 生活者 社の宮永氏は、 『強みは、過去の 購入実績の分析だけでなく、未購 入者の潜在ニーズをとらえた商品 同一の商品を訴求する場合でも、 「お買いものスタイル」ごとにコミュニケーションデザインの攻略ポイントは異なる。 レコメンドができること。継続的 に基礎データを更新しながら価値 クラスター別プログラム活用で “お買いもの体験”をサポート 最適なアプローチを検証。さらに、 観データベースを運用できるので、 鮮度の高い情報での施策が可能で クラスター別に用意されているプロ す。その後の購入率やリピート率 グラムと連携し、企業の課題にあわ に効果が出ています』と証言。また、 導入後の評価についても、『各ク マーケティングに取り組む企業の せた最適な施策をご提案します。具 なかでよく耳にするのが、 「顧客の 体的な施策につながることで、分析 顔は見えたが、具体的な施策につな 〜施策〜効果検証までカバーするマ がらない」という声です。そうした ーケティングのPDCAサイクルを構 含め、より個人最適・エリア最適 課題にお応えし、 「価値観クラスター」 築できるほか、DNPの店頭販促のノ な情報発信を追求し、スマホアプ をショッピングに特化させる形で今 ウハウをもとにした実践的なサポー 春リリースしたのが、 「DNP お買い ト内容も本サービスの強みです。 ものコミュニケーション最適化サー 今後も DNP は、日々変化する生 ビス」です。企業の顧客を「お買い 活者の価値観や嗜好にあわせ「価値 ものスタイル」でクラスタリングし (上 観データベース」を更新し、企業の 記参照) 、それぞれに適したメディ 課題に応える高度なマーケティング アやデバイス、購買チャネルからク サービスを提供していきます。 ラスターの訴求ポイントが明確に なって、商品選定や訴求方法の精 緻化が実現。今後は、種類拡大を リ等への展開も試みていきたい』 (川崎氏)と語っていただきました。 毎月1回、価値観ク ラスターごとに4種 類 作成するバリア ブルチラシ。クラス ターにあわせ、訴求 ポイントやレコメン ド商品が 選 定され ている。 リエイティブの細かな作りこみまで、 2016 March Vol.45 7 [ヒューマン・センタード・マーケティング] Innovation keyword 2 “見えない部分”まで 可視化する 生活者調査の新たな視点 DNPは、生活者の視点から購買行動を科学的に解析する 「ヒューマン・センタード・マーケティング」を推進しています。潜在意識の可視化に よって課題の発掘を行い、効果的な商品開発や販売促進につなげます。 マーケティング」を開発。関連サー ヒトを中心に据え、 購買行動を科学的に解析 ビスを企業に提供するとともに、生 クチコミ情報やSNSなどインタラ 上に貢献しています。 活者のライフスタイルや満足度の向 クティブな情報発信の浸透に伴い、 潜在意識の可視化で 強みと問題点を抽出 企業は、商品やパッケージが持つブ ランドメッセージを生活者に対して 発信することがより重要になってい ヒューマン・センタード・マーケ ます。とくに、日用品や食品メーカ ティングは、生活者の商品の取り扱 ーでは、自社商品のパッケージや販 い方の調査やパッケージの使いやす て注目 を 集 め て い る の が、 促物が生活者の購買行動に与える影 さを評価する「ヒューマンリサーチ ヒトの潜在意識です。例え 響について、店頭での高精度な分析 ラボ」 (東京)と「PUL(パル) 」 (大 を行う試みも始まっています。 阪)を拠点に展開しています。 開封しやすい容器や情報が見やす 生活者の無意識行動を視線データ では安い商品」と、無意識で いデザイン設計など、包装事業分野 で計測するアイトラッカーなどの行 商品選びの基準を設定して で生活者視点にもとづく多くの製品 動計測ツールを使って生活者の購買 を開発してきた DNP では、こうし 行動プロセスを独自に体系化し、行 たニーズに応え、ヒトを中心に据え、 動・心理特性などを解析するとともに、 影響を受けていることにな 生活者の視点から購買行動を科学的 その強みと問題点を抽出。認知脳科 ります。こうした生活者自 に解析する「ヒューマン・センタード・ 学や行動経済学など科学的なアプロ マーケティングにおける生 活者調査の新しい領域とし ば、日用品や食品を購入す る際、大半の人は「コンビニ では新しい商品」 「スーパー います。つまり、購買の決 定は、商品の魅力だけでな く、売場の状況(場面)にも 身が意識していない領域ま で踏み込み、認知脳科学や 行動経済学などの科学的ア プローチで課題解決に取り 「ヒューマン・センタード・マーケティング」が明らかにする領域 組むことで、より実効性の 高いマーケティングが実現 します。 思考プロセスの 95%は 無意識に 行われている 理性価値 情動価値 顕在 (意識) 「いいかも」 「ピンとくる」 潜在 (前意識) 「なんとなく」 「思わず」 店頭において生活者の購入意思決定を左右する最も大きな要因は、商品の魅力だけでなく、売場の状況 (場面) です。そこで の意思決定プロセスの95%は無意識に行われているため、マーケティングアプローチの最後のピースとして、潜在意識の解 明に注目が集まっています。 8 Solutions Dispatch 特集 ● 効果がわかる、お買いものが変わるマーケティング・イノベーション 消費者の心理・行動・生理反応をミクロレベルで評価できる 専門施設「ヒューマンリサーチラボ(HRL) 」 C a s e S tu d y 石屋製菓 来店客の購買行動と 心理フローの分析で 主要店舗を活性化 *レトロスペクティブ インタビューシステム 心理 計測機能 テストルーム *非接触アイトラッカー *グラス型 アイトラッカー *グラス型ワイヤレス アイトラッカー 生理 石屋商事株式会社 営業推進室 課長 行動 計測機能 計測機能 池田 明 観察ルーム *マルチアングル オブザベーションカメラ *ピンチ力、握力、 徒手筋力測定器 *触動作センサー(HapLog) 氏 『直営店では、商品のフェイシン グや POP 等を日々工夫していま すが、従来は経験則による部分が 多く、効果測定が難しいという課 題がありました。そこで、2015 独自に体系化した購買行動プロセスモデルを使用し、生活者の購買行動をインタビューやアンケートによる「心理計測」 、商 品やサービスを実際に体験してもらう「行動計測」 、視線動向などの反応を観測する「生理計測」の3点から分析・評価します。 年6月、 ア イ ト ラ ッ カ ー を 使 い、 来店客の情報取得プロセスを調査 しました。購買行動と心理フロー ーチを駆使して課題解決を図ります。 がデータとして可視化されたこと 解析機能の充実で 確度の高い商品開発を で、それまでのアプローチの正し 価し、効果を検証します。 そのほかにも DNP では、アイト に機能していない販促ツール、購 指標となる購買行動プロセスモデ ラッカーなどの行動計測ツールと、 買行動プロセスやマインドと乖離 ルは、DNPが独自に体系化したもの。 どの商品が・いつ・いくつ売れたか 生活者の購買行動を「知るコト」 「買 というPOS データ、 “誰が”を示す うコト」 「使うコト」の3つのプロセ 個人認証情報を加えた ID-POS デー スに分類し、さらに細分化して問題 タを連携した実店舗での調査・分析 高める「希少性」効果といった新 点を発掘することで、ブランドの価 によって、パッケージデザインや販 たな気づきも大きな収穫でした。 値がどう伝わるかを評価します。 促物などのマーケティング評価を行 例えば、北海道の人気銘菓を手掛 うサービスを実施しています。 ける石屋製菓では、情報発信拠点と 商品開発におけるPDCAサイクル なる「白い恋人パーク」来店客の購 は、ともすれば Plan 〜 Do の段階で 買行動の検証にヒューマン・センタ 終わってしまい、Check 〜 Action ード・マーケティングを導入。アイ のフェイズが疎かにされがちです。 トラッカー装着による視線データと しかしヒット商品は、PDCAサイク 購買後のインタビューやアンケート ルの正しい循環があればこそ生まれ を重ね合わせることで、情報ツール るものです。DNPのヒューマン・セ の効果性、商品デザインパフォーマ ンタード・マーケティングは、この ンス、陳列が購買に及ぼす影響など Check 〜 Action のフェイズを、ヒ を可視化し、主要店舗の活性化につ トを中心にした独自の視点で強化す なげています【☞Case Study】 。 る役割も担っています。 また、パッケージや販促物などが設 計通りの効果を発揮しているかを評 さを確認する一方、購買動線がス ムーズにいっていない場所、有効 のある陳列・展示などの課題も明 確化することができました。また、 同色パッケージをまとめて陳列す る「群化」効果、商品価値判断を 得られた情報を社内および得意先 と共有しながら、今後も主要店舗 の活性化につなげていきます』 9種類ある「白い恋人」ラインナップの理解が曖昧 で商品選択時に「入り数」に目が向けられるという データから、POP (入り数表示) とプライスカード、 陳列商品間の配置を工夫するなど、さまざまな改 善が図られた。 2016 March Vol.45 9 [オムニチャネル支援ソリューション] Innovation keyword 3 最新テクノロジーと 生活者視点の設計で、 オムニチャネル化を支援 企業と生活者の接点が多様化・複雑化するなか、DNPは、生活者の生活の場を チャネルとしてとらえ、 それぞれに最適な生活者コミュニケーションを設計する、 オムニチャネル向けの支援ソリューションを提供しています。 スムーズな連携を支える 多彩なサービスを開発 フ ォ ン・ モ バ イ ル 販 促 サ ー ビ ス SmartShopper ( ス マ ー ト シ ョ ッ ® パー) 」 、スマホアプリを活用して チラシや POP などの各種ツール O2O 環境を構築する「DNP 集客ア 作成から EC サイト構築、スマート プリ作成サービス PASSMART(パ フォン活用に至るまで、長年にわた スマート) 」 、宅配ニーズに応え、商 り企業のプロモーションを支援して 圏拡大や地域生活者の囲い込みを実 きた DNP は、オムニチャネル化を 現する「DNPネットスーパーソリュー 支援する実践的なサービスを多数開 ション」などを提供。さらに、複雑 発しています。 化する販促・商品情報を一元管理し、 が、オムニチャネルへの対 例えば各チャネルを支えるシステ 業態ごとのMD 連動やオムニチャネ 応に乗 り 出 し て い る 現 在。 ム構築の面では、スマートフォンや ル環境を支えるプラットフォームと モバイルの小売分野における活用を して「DNP流通向け情報管理プラッ 実現する「DNP 流通向けスマート トフォーム Retail Meister (リテー 小売業のみならず、卸売業、 流通業、金融業、自治体まで しかし、その本質を理解せ ずにオムニチャネル化を進 め、結果を出せない事例も ® 少なくありません。各販売 チャネルでの提供サービス の均一化、顧客情報・購買情 報のス ム ー ズ な 連 携 な ど、 クリアすべき通過点はいく つかありますが、最も大切 なのは“お買いものはコミ ュニケーションである”と いう原 点 に 立 ち 返 る こ と。 いつでもどこでもお買いも のができる時代が到来した いま、日々変化する生活者 の姿をとらえ、心に響くコ ンテンツやクリエイティブ の重要性が、より大切にな ることでしょう。 「効果性」 「社会価値性」 「遵法性」 の観点から プロモーションの品質を保証するプロセスマネジメント活動 [GPA (Goodwill Promotion Alliance) ] 2011年の東日本大震災以降の経済環境や消 費者心理の変化を背景に、企業に求められるも ののひとつとして、 「社会にとって価値がある か」という視点が加わっています。そこで、業 界全体でプロモーションの品質向上や規範の確 立を目指して生まれたのが、日本プロモーショ ナル・マーケティング協会(JPM)が推進する 「GPA(Goodwill Promotion Alliance) 」です。 その代表的な取組みとして、優秀な販促活動 を顕彰する「GPA 賞」があります。毎年、対象 2015年に DNP が手がけた日本ミシュ となる活動を「効果性」 「社会価値性」 「遵法性」 ランタイヤ株式会社さまの「満足保証タ の評価指標にもとづいて点検し、 「企画部門」と 「POP 広告・ツール部門」の各分野で優秀な取 組みを選出しています。 イヤキャップ POP」が、GPA 賞の POP 広告・ツール部門で銀賞を受賞しました。 アイトラッキング調査やアンケート調 査をもとにPOPのデザインとコピー表 現を作成し、キャンペーンの応募数や 参加店が増加した点が評価されました。 10 Solutions Dispatch 特集 ● 効果がわかる、お買いものが変わるマーケティング・イノベーション ルマイスター) 」を開発。購買・販促・ マーケティング・業務支援の各レイ ヤーでオムニチャネル化をサポート します。 ロジカル&エモーショナルに コミュニケーションをリデザイン オムニチャネル環境の構築を支援する DNP の関連サービス 販促支援 情報&クーポン配信で、店舗への集客と購買を促進 [DNP 流通向けスマートフォン・ ] モバイル販促サービス「SmartShopper®」 流通小売の自店舗会員を囲い込むオウン ドメディア強化策として、スマートフォ さらに、お買いものをコミュニケ ンやモバイル向けの情報配信と、店頭端 ーションの一環ととらえるDNPでは、 集客と購買促進につなげます。従来のチ すべてのソリューションにおいて、 クーポン チケットが 出力される 末でのクーポン発券によって、店舗への ラシでは困難だった効果検証も可能です。 モバイル コンテンツやクリエイティブの質の 生活者の “お買いもの” を サポートする機能が充実 高さを追求しています。そのアプロ ーチを支えるのが、購買情報の分析 [DNP 集客アプリ作成サービス PASSMART®] をもとに、生活者個々に最適なもの を最適なタイミングで提示するロジ 短期間・低コストで導入できる集客アプリ構築・ 運用サービス。デジタルクーポン、プッシュ通知、 カルな視点と、商品やサービスを企 デジタル会員証、ネットチラシ、ポイント連携、ア 業やブランドへのきずなを深めるツ ンケート、チェックイン、訪日外国人向けアプリ など、多彩な機能を備えています。 ールと位置づけ、生活者の心に響く 付加価値を生み出すエモーショナル な視点です。いずれも、企業の販促・ マーケティング支援を通じて独自の 生活者視点を育んできた DNP のノ 端は、生活者の変化の兆しを潮流と 購買支援 需要が拡大するネットスーパーの事業構築を実現 [DNP ネットスーパーソリューション] ネットスーパーに必要な注文・出荷管 理等の仕組みの提供から、商圏分析や システム導入支援、音声機能を活用し して分析し、今後求められる新しい た注文システムの提供などをトータル 消費やコミュニケーションのあり方 と店舗の売上げ拡大に貢献します。 店舗 ウハウがいかされています。その一 QR コード をかざす 連携 ネットスーパーシステム 注文受付 出荷管理 会員登録 商品検索/選択 商品購入 決済 etc にサポート。地域の生活者の囲い込み PC やスマホからネット注文 etc について発信する「生活者の変化の 店頭 兆しをとらえる、DNPのマーケティ コミュニケーションの促進を ロボットが支援 ング情報サイト 生活者潮流」 (http:// www.dnp.co.jp/cio/trend/)にて公 [DNP コミュニケーション支援ロボット] 開していますので、是非ご覧ください。 動作を簡単に設定・変更できるため、プログラミングの専 また、近年の傾向として、販促活 門職がいない店頭の現場でも使いやすいロボットです。 動のプロセスが生活者の評価に与え お客さまとのコミュニケーションのインターフェースと る影響も見逃せません。DNP では、 して、日々の業務にロボットを活用できるようになります。 Copyright©2006-2016 Aldebaran Robotics All Rights Reserved. 社会的価値や遵法性といった観点を ふまえてプロモーションの品質を保 証する「GPA」活動に、積極的に参 画しています(p.10コラム参照) 。 今後も DNP では、最新テクノロ ジーと独自の生活者視点で企業の課 題に応え、収益向上に導く、オムニ チャネル支援ソリューションを提供 していきます。 業務支援 オムニチャネル時代の戦略的な販促・販売企画を支援 [DNP 流通向け情報管理プラットフォーム「Retail Meister®」 ] オムニチャネル化に向けて複雑化する販 売・販促業務の運用基盤となるシステム。 販売、販促に関わる商品情報を一元管理 するとともに、販促テーマや媒体への商 品選定などを支援して、各チャネルでの 最適なコミュニケーションを実現します。 商品提案 52週販促企画 サイクル設定 プロモーション計画 商品掲載指示 掲載商品マスター管理 素材マスター管理 共通・設定管理 ラフレイアウト 実績管理 効果検証 バッチ処理 2016 March Vol.45 11 [決済連動マーケティング] Innovation keyword 4 決済インフラの環境整備と、 顧客&決済情報を連動した 次世代の販促手法を実現 金融や顧客管理の分野で実績を重ねてきたDNPでは、 その集大成として、 決済を起点に顧客と店舗をつなぐ決済連動マーケティングを本格始動。 従来バラバラに管理されていた決済、 販促・送客、顧客管理の統合的管理を実現します。 多彩な決済サービスを提供し キャッシュレス化浸透に貢献 プラットフォームです。流通企業の 効率的な決済や販促を可能にします。 加盟店のクレジットやプリペイド、 伝統的に現金決済が好まれてきた デビットカードといった決済インフ 日本でも、利便性・効率性・安全性 ラを共通化し、さまざまなサービス といった観点から、キャッシュレス を提供できる「DNPマルチペイメン 化に対応した決済インフラの環境整 トサービス」では、加盟店の負荷を 備が進められています。 軽減しながら効率的な導入を可能に DNP では、電子決済サービスと し、POS情報の集約・管理にも柔軟 官民連携による国家的な戦 して国際ブランドプリペイドやハウ に対応しています。また、販促関連 略のひとつに位置付けられ スプリペイドを提供するなど、早く では、複数の決済履歴情報を活用し からキャッシュレス化の浸透に注力 た CRM、決済手段別や会員・非会 してきました。セキュリティ面では、 員別のアプローチ、購買特性をいか 2020年の東京五輪に向け 金融カードのICカード化への対応や した顧客育成、スマホアプリなど、 て決済インフラの整備は加 決済サービス事業者の国際セキュリ 新たな販促システムへの対応も可能 ティ基準「PCI DSS」への準拠、カ にしています。 ード決済時の本人認証サービス「3 -D これらの実績をもとに、DNP は 策の強化、決済チャネルの セキュア」など、カード製造と決済 2015年秋より「決済連動マーケティ 拡大・連携、購買情報の一元 システム、周辺サービスを組み合わ ング」の本格運用を開始しました。 インバウンド需要の高まり に伴うキャッシュレス化は、 ています。同時に国際ブラ ンドプリペイドやデビット カードなどの発行も拡大し、 速していくと見られていま す。流通分野における課題 としては、セキュリティ対 化、決済を起点としたマー ケティングの導入などが挙 せて提供しています。 決済と連動した気づきを与える マーケティングの新たな可能性 げられます。また、モバイ また、今後モバイル決済で主流と ル決済やオンライン送金な なるクラウドペイメントや生体認証 どの普及により、相性の良 などの次世代認証技術への対応、決 最終購買行動の記録である決済デ 済・ポイント・クーポンなどを一元 ータをもとにマーケティングを行う ャッシュレス比率はさらに 管理するモバイルWalletの開発にも 上で、ブラックボックスになりがち 高くなると見られています。 取り組んでいきます。 な“非現金決済”を押さえることが い O2O や オ ム ニ チ ャ ネ ル の展開が広がることで、キ 重要です。例えば、優良顧客である 加盟店の決済インフラを共通化 決済手段を横断する販促施策 はずの電子マネー利用者の利用情報 DNPの決済連動マーケティングは、 た課題がありました。 が、販売店まで落ちてこないといっ 「販促・送客」 「決済基盤」 「顧客管理」 その点、どの決済を利用したかで の3つが有機的に連動したビジネス 生活者の特性を可視化できる「DNP ※「3-Dセキュア」は、Visa,Inc.の登録商標です。 12 Solutions Dispatch 特集 ● 効果がわかる、お買いものが変わるマーケティング・イノベーション 「DNP マルチペイメントサービス」の概要 顧客 決済手段 マルチペイメントサービス サービス事業者 クレジット機能 決済中継(対面・非対面) マルチ決済ゲートウェイ 決済サービス クレジット決済 事業者 特典 電子マネー決済 事業者 特典 ポイント管理 事業者 特典 CLOサービス 事業者 特典 購買履歴一元管理 電子マネー機能 売上集計・データ還元 ヘルプデスク 現金ポイント機能 決済履歴 ポイント履歴 クーポン クーポン機能 販促サービス メール機能 ID販促サービス 集計・分析 モバイルワレット機能 販促管理 効果測定 データ連携機能 決済手段を 横断した販促(特典) 計画策定 売上情報 「マルチ決済ゲートウェイ」により、決済の仕組みを振り分けて管理。対面・非対面の決済中継に対応することで、オムニチャネルによる情報の集約化が行えます。一方、 「ID 販促サービス」では、集 計・分析、販促管理、効果測定の実施が可能。クーポン、メール、データ連携、独自の決済情報を活用したサービスなどが行え、CLOサービスとの連携も可能です。 マルチペイメントサービス」なら、 顧客育成施策のアプローチ 企業は狙った顧客に対して、最適な タイミング、方法、コンテンツによ 顧客育成 る効率的な販促と送客を行うことが 可能です。クラウドでの提供のため、 コスト面・運用面の負荷が懸念され ・固定顧客 プラチナ会員 (会員) ゴールド会員 一般会員 る中小規模の企業にも利用しやすい という特長も備えています。 活用シーンとしては、食品スーパ ーなどで高まるプリペイド導入ニー 顧客 囲い込み 流通企業が ID の数を把 共通ポイント ・一見顧客 ・消費顧客 (非会員) ズとあわせた決済インフラの強化、 握できる会員に加え、非 会員に対しても、過 去 クレジット の 購 買 履 歴 か ら 売 上、 来店頻度、来店客単価 電子マネー などの分析をもとに会員 さらなる顧客・新規による見込み顧客 総合小売・SC 業界でのサービス共 化促進のアプローチを 行うことが可能です。 通化に向けたインフラ強化、流通全 般でのネットとリアル店舗の決済デ ータ一元化やオムニチャネル化への 用など、流通店舗の CRM をトータ ンペーンなどに特化した決済連動型 対応などを想定。ID販促サービスに ルに支援します。 施策支援、商品情報の把握が難しい より決済データとPOSデータを連携 決済と連動した気づきを与え、販 カード会社との連携など、企業のニ し、購入商品の特定ができることで 売促進へと結びつける新しいマーケ ーズにあわせたきめ細かな対応を進 注 目 を 集 め る、DNP 独 自 の CLO ティング手法である「決済連動マー めていきます。 (Card Linked Offer)サービスの活 ケティング」 。今後はメーカーキャ 2016 March Vol.45 13 [DNP オムニチャネル対応データ・マネジメント・ サービス diip®] プラットフォーム (DMP) Innovation keyword 5 高速 PDCA で“結果を出す” マーケティングを支援 DNPの「diip (ディープ) 」は、 ネット&リアル上にある生活者のデータを統合し、 最適なマーケティングを支援する分析・管理ツールです。 豊富な分析テンプレートと高度なキャンペーン管理機能を搭載し、 理想的なPDCAサイクルの運用を実現します。 の多様なデータを統合し、生活者一 ネット&リアルのデータ統合で 最適なマーケティングを支援 人ひとりに最適なマーケティングを 支援するオムニチャネル対応データ・ スマートデバイスの普及でますま 生活者のオムニチャネル化 が進むなか、最適なメッセ す多様化する生活者の情報接触スタ を開発しました。部分最適になりが イル。それに対して企業も、流通・ ちな従来のマーケティングツールを 販売のさまざまなチャネルを活用し、 統合し、全体最適をもたらすプラッ 最適なメッセージを届けようとして トフォームとして、高速なPDCAサ います。しかし、集めるべきデータ イクルを実現します。 が膨大になりすぎて、マーケティン ージを届けるために、デー グ部門が本来のマーケティング業務 タ分析から施策立案、効果 になかなか注力できない、全体をつ 検証までの業務を自動化し マネジメント・プラットフォーム「diip」 使いやすさを追求した システム なぐPDCAサイクルを確立できてい 機能面の特長としては、ID-POS、 ないといった課題も多く、分析結果 Webサイト、アプリのログといった い ま す。 そ の メ リ ッ ト は、 を活用できている企業と、そうでな デ ータの インプットと、メール、 人的なエラーやミスを減ら い企業との差が開き始めています。 DM、広告配信やコンタクトセンタ そこで DNP は、リアル&ネット ーなどのアウトプットの両面を統合 たマーケティング・オート メーションが注目を集めて し、正確かつ効率的なマー ケティング業務が実現でき ること。導入企業は、打ち 手を考えるなど、人にしか できない高付加価値業務に 「diip」の高速 PDCA サイクル 人的資源を集中投下するこ とで、売り上げ拡大につな げる PDCA サイクルが構築 課題抽出/ 仮説立案 できます。現在はメールを 軸に Web を中心として導入 する企業が多いですが、対 象領域やメディアを拡大す ることで、より効果的なマ ーケティング活動を展開す ることが可能になります。 導入コンサル お客さま 行動の 捕捉 シームレスな連携/ 高速 PDCA 打ち手の 実行 運用 *コミュニケーション *サービス開発・改善 効果検証 「diip」は、お客さま行動の捕捉から、課題抽出/仮説立案、打ち手の実行、効果検証のサイクルをシームレスに連携し、高速 PDCAサイクルを構築。PDCAの効果を阻害する導入前後の課題まで、しっかりサポートするのも大きな特長です。 14 Solutions Dispatch 特集 ● 効果がわかる、お買いものが変わるマーケティング・イノベーション 「 diip」のサービス概要 Input Processing Output メール配信/ DM 発送 ID-POS 会員データ データの集計・分析 キャンペーン管理 マーケティングオートメーション プッシュ配信 (アプリ) ポイント利用データ Webアクセスログ イベントログ (アプリ/ビーコン) Web広告 課題抽出 戦略立案 仮説構築 コミュニケーション設計 商品・サービス開発 等 ※店内動線データ、コンタクト履歴、価値観データなどへの 対応も予定しています。 Webコンテンツ (LPO) ※カタログ/チラシ、コンタクトセンター、デジタルサイネージ などへの対応も予定しています。 全体最適 複数チャネルからのデータを顧客 IDに名寄せする形で取り込み (Input) 、行動パターン分析やセグメント解析、商品や行動の相関性といった専門的な分析を行い (Processing) 、抽出されたデータを メール配信やDM 発送、Web 広告など多チャネルへ活用 (Output) することで、部門や業務を横断する全体最適を実現します。 する、オムニチャネル対応の設計が 「diip」のもうひとつのアドバンテー 赤外線レーザーセンサーで、 誤差数センチの 精緻な動線分析を実現 挙げられます。データ収集に関しても、 ジとなっているのが、導入前後の人 実店舗に動線分析センサーを設置す 的サポートです。マーケティングツ る最新ツール【☞ moptar】に対応 ールを導入したものの、 「キャンペ する予定など、多彩なメディアの生 ーン設計の切り口が分からない」 「テ 活者情報を統合して調査・分析する ンプレートにはない独自の分析をし ことが可能です。 たい」 「外部システムとの連携が難 また、クラスタリングや相関性な しい」など、PDCAのスムーズな連 どから仮説を発見・分析する80種類 携を妨げる各担当者レベルの課題は の分析テンプレートを搭載。分析の 少なくありません。そうした“ほこ 専門知識がなくても利用できる使い ろび”を専門スタッフによるコンサ し、店舗全体、通路、売場、レジ やすさも特長です。例えば、キャン ルティングで解消し、確かな導入効 などのエリアを認識して入店か ペーン管理・実行段階では、複雑な 果につなげる点が、 「diip」の隠れた キャンペーンスケジュールの自動管 特色でもあります。 理等の機能と連携することで、単発 流通小売業、サービス業・EC な のキャンペーン実行と効果検証だけ どの企業における、売上内容の現状 トの改善、広告効果の検証、イン ではなく、販促の費用対効果を継続 分析、販促プランニング、ターゲテ ストアプロモーションに活用で 的に把握・改善できます。さらに、 ィング販促、CRM 戦略構築、商品 日本のマーケティングの特性や商習 開発などに適した「diip」ですが、 慣を反映したシステムなので、現場 その活用分野は業種・業務を問わな の要望に柔軟に対応できるのも強み い幅広さを持っています。 『顧客デ です。 ータを保有しているが、マーケティ ら退店までを追跡。売場への立 ち寄り、滞留、素通りや売場回遊 などの振る舞いを抽出・分析す ることで、店舗や売場レイアウ き、精度の高いマーケティング を実現します。 売場B 売場C 売場H レジ レジ ※「diip」のコアエンジンは、スプリームシステムコンサルティング株式会社の「Aimstar」を使用しています。 ※「moptar」は、スプリームシステムコンサルティング株式会社の登録商標です。 赤外線レーザーセンサーを利用 売場G こうした機能面の特長に加え、 数センチレベルの記録が可能な 売場F パートナーになるはずです。 るデータ取得ツールです。誤差 売場E いう多くの企業にとって、価値ある 者の店内動線を可視化・分析す 売場D ングの成果に結び付けられない』と 「moptar(モプター) 」は、生活 売場A PDCAの“ほころび”を解消する 導入前後のサポート [moptar] タグ不要で動線を取得できるレーザー形式。 お客様だけでなく、店舗スタッフの行動分析 にも活用可能です。 2016 March Vol.45 15 オムニチャネル時代 の 戦略的な販促・販売企画を 支援 する情報管理プラットフォーム 商品提案・ マスター収集 商談 プロモーション 作成 クロスメディア 制作 オムニチャネル 展開 DNP 流通向け情報管理プラットフォーム Retail Meister® 流 ・チラシ ・カタログ ・POP DNP流通向け情報管理プラットフォーム Retail Meister ® 通業界はオムニチャネル化が進んでおり、流通小売企 業は店舗のほかにネットスーパーやECサイトといった 多様な販売形態を持つようになりつつあります。こうしたチャ 商品 提案 ネルの拡大に伴い、生活者一人ひとりの購買行動に合わせた販 促で既存顧客を囲い込む戦略が重要になり、販促・販売に関す る情報管理の必要性が高まっています。そこでDNPは、チラ シ用の情報管理からネットスーパー向けの情報公開まで、複雑 52週 販促企画 サイクル 設定 プロモーション 計画 商品掲載 指示 掲載商品 マスター管理 素材マスター 管理 共通・設定管理 ・電子チラシ ・ECサイト ・ネット スーパー ラフ レイアウト ・スマホ ・タブレット 実績管理 効果検証 ・デジタル サイネージ バッチ処理 化する流通業界の販促・販売業務に関する情報の一元管理とク ロスメディア展開を実現するプラットフォーム「Retail Meister (リテールマイスター) 」の提供を開始しました。 オムニチャネル展開に必要な情報の整備をプラットフォーム上で実現し、戦略的に販促・販 売企画を組み立てることができる。チャネルごとに異なるフローを1つにまとめることがで きるため、作業時間の短縮や、煩雑さに起因する人的ミスのリスクの削減につながる。 これまで流通小売企業の担当者は、紙のチラシ、電子チラシ、 ネットスーパーなど異なるチャネルで情報を発信する際は、対 制作に必要な各種機能も備えており、POSと連携させることで 応するそれぞれのシステムに情報を入力するという重複作業が 実績管理や効果検証など販促に関する一連の業務をスムーズに 発生することがありました。プラットフォームで一元管理する 実施することができます。将来的には独自のデータ分析から販 ことにより、1回の入力で複数のチャネルに情報を発信できるよ 促企画立案をサポートする52週販促企画支援機能や、販売チャ うになります。さらに、各種メディア制作のワークフロー管理 ネル連携、O2Oメディア連携など、さらなる機能の充実を目指し、 や誌面のラフレイアウト作成、素材マスタ管理などコンテンツ 流通業界の販促・販売業務の効率化と最大化を実現します。 News & Topics O2O マー ケ ティング 向 け の スマートフォンア プリ構築・運用 サ ービス 高度化 するサイバー 攻撃 に 対応可能な 人材を養成 するアカデミーを開講 DNP 集客アプリ作成サービス PASSMART® 株式会社サイバーナレッジアカデミー 製 品紹介やキャンペーン、セール情報を生活者のスマー トフォンに配信し、リアル店舗に集客するO2Oにさま I T化の進展のなかで 自動攻撃システム 企業をターゲット 指示 ざまな企業が取り組んでいます。こうしたプロモーション手法 としたサイバー攻撃の被害 のニーズの高まりを受け、DNPはO2O向けの各種販促機能を が拡大。セキュリティ技術 クラウド型で提供するプラットフォーム「PASSMART (パスマ 者には、ホームページの改 ート) 」を開発しました。ニュースやデジタルクーポン、プッシ ざんや機密情報の流出を防 ュ通知の配信など生活者を動かすための機能はもちろん、デジ ぐため、適切な対処が求め タル会員証の発行やポイント連携、チェックインなど優良顧客 られています。 の囲い込み機能も充実。また、コンテンツ配信サポートなど、 これを受けてDNPは新会 アプリ導入後の企業担当者 社「サイバーナレッジアカデ 向けメニューも用意してい ミー」を設立し、サイバーセキュリティ技術者を集中的に訓練・ ます。今後も販促機能を随 養成するアカデミーを2016年3月から開講します。世界トップ 時追加し、さらなる利便性 レベルのサイバーセキュリティ技術を持つIAI (イスラエル・エア の向上を目指します。 ロスペース・インダストリー) の訓練システム 「TAME Range (テ アプリは各社のブランドに応じたデザイン 設定が可能。2015年11月からは多言語対 応により、訪日外国人向けアプリも作成で きる。 16 Solutions Dispatch 自動 攻撃 講師 指導 防御 報告 受講生 「サイバー・インシデントレスポンス・マネジ メントコース」では、攻撃シナリオを用いて仮 想環境上で演習を実施。未知の攻撃に対応で きるスキル、チームによる対応力が向上する。 イムレンジ) 」 を活用し、全体の7割に及ぶ体験型の実践演習で学 習することで未知の攻撃に対応できるスキルを習得。受講者同 士でチームを編成し、チームによる対応力の向上も図ります。 言語変換されたパッケージを表示 する スマートフォン向 け 翻訳システム スマ ートフォンに モ バイル 決済機能を 追加 するクラウドサ ービスを開始 DNP パッケージ翻訳 QR システム DNP スマートデバイス向けクラウドペイメントサービス パ ッケージなどに印 D 刷されたQRコー NPは、デジタルセキュリティ分野で世界的にリードす るGemalto N.V. (ジェムアルト) と業務提携し、NFC ドをスマートフォンで読み 搭載スマートフォンにモバイル決済機能をネットワーク経由で 取ることで、商品名や説 追加するクラウドサービス「DNPスマートデバイス向けクラウ 明文など日本語の情報を ドペイメントサービス」の提供を、2016年春に開始します。ク 多言語に切り替えて立体 レジットカード番号をはじめカード固有の情報をクラウド上で 的に表示する「DNPパッ 管理し、生活者のスマートフォンでクレジット決済やプリペイ ケージ翻訳QRシステム」 を開発しました。訪日外国 人向けのインバウンドサー 翻訳されたパッケージはスマートフォンに表示 され、タッチパネルを操作することで拡大したり、 回転したりすることができる。 ビスとして2016年2月から販売を開始しています。専用サーバ ド決済、電子マネーといった各種決済機能を利用できるように なります。安全性を高めるために、クラウド上のクレジットカ ード番号をダミー番号に置き換えてスマートフォンに格納・関連 づけするトークナイゼーションなどの技術も導入しています。 ーに中・英・仏など多言語の商品情報を日本語版パッケージの3次 元データとともに事前に登録。商品パッケージや販促用のシー ルに印刷されたQRコードをスマートフォンのQRコードリーダ ーで読み取ることで、画面上に翻訳されたパッケージが立体的 に表示されます。店頭で購入を検討する際に使えるだけでなく、 帰国後に各言語で商品情報を確認することも可能です。 全 決済機能は店頭の決済端末の場合、 NFC やディスプレイに表示した二次 元コードを読み取る方式に対応。イン ターネット経由で IDとパスワードを 認証する決済も可能。 証明写真機 からマイナンバ ーカードを 電子申請 するサ ービスを展開 非接触ICカードソリューションを 活用した ポイントカードを展開 DNP 証明写真機 Ki-Re-i スマートカードコレクション 国の駅や街角に約7,000台設置されているDNPの証明 写真機「Ki-Re-i (キレイ) 」 を順次バージョンアップし、マ 飲 料製品を生活者に届ける店舗の役割を担う自動販売機は、 キャッシュレス対応自動販売機、インタラクティブ自動 イナンバーカード用の写真撮影から電子申請まで一度で完結する 販売機など、さまざまな社会的ニーズに対応して発展を重ねて サービスを提供しています。2016年3月までに、1,500台の対 きました。こうした流れのなかで日本コカ・コーラ株式会社は、 応機を展開する予定です。申請は操作画面の指示に従うだけで マルチマネー自動販売機のICカードR/W (リーダライタ) に対 簡単に完了し、マイナンバーカードは各市区町村の窓口で受け取 応した、非接触ICチップ搭載のポイントカードを展開。これには、 ることができます。申請には、 DNPが提供するポイントカード用途に適した、廉価で厚さ0.5 個人情報にあたるマイナン ㎜の薄型非接触ICカードを活用しています。自動販売機でコカ・ バーではなく、各個人宛に コーラ社製品を購入し、R/Wにカードをかざすとポイントが 送付される交付申請書に記 付与され、規定のポイントを貯めた状態で自動販売機にカード 載された23ケタの申請書ID をかざすと、同社製品と無料で交換できるサービスです。 のQRコードを読み取って使 用。さらに、申請書IDと顔 写真データはセキュアな環 境下で送信し、申請完了と 同時に廃棄することで安全 性も確保します。 証明写真機「Ki-Re-i」 。優れた撮影技術と最適 な照明で手軽に高品質の写真を撮影できる。 貯まったポイントは、Web 上で確認することが可能。誘導先でクーポンなどによる販促も。 2016 March Vol.45 17 モノを安心・安全 につなぐセキュアな プラットフォームを今秋よりテスト運用開始 情報の利活用 IoST(Internet of Secure Things) I サービス DNP IoSTプラットフォーム セキュリティ 対策 クラウド IoSTクラウド oTが社会インフラとして確立するためには、セキュリ ティ対策が不可欠であり、特にデバイスそのものを守 ることが重要となります。そこでDNPは、長年培ってきたIC カード技術を応用して「SAM (Secure Application Module) 」 *正当なゲートウェイ・ デバイス・データの 認証 認証・鍵管理 と呼ばれるセキュアエレメントを開発。デバイスやゲートウェ DNP Multi-Peer VPN ネットワーク イに装着することで、SAM内に鍵を秘匿して暗号の解読・鍵の (P2P同時複数接続VPN) 漏洩を防ぎ、データの改ざんやサービスのなりすましなど、さ *暗号化通信 まざまな脅威からデバイスを守ることができます。 IoSTゲートウェイ ゲートウェイ DNPは、このようにゲートウェイ/デバイス層を守るだけで *認証 *暗号化機能 はなく、ネットワーク層やクラウド層も含め、IoSTプラットフ アプリ堅牢化 ソリューション CrackProof ォームと称してトータルでセキュアな環境を提供していきます。 家電 本プラットフォームは金融機関向けの機器類を扱うローレルバ 決済端末 産業機器 *アプリ堅牢化 ンクマシン株式会社の遠隔保守サービスのインフラとして活用し、 SAM 今秋よりテスト運用を開始予定です。 *耐タンパー性デバイス 今後は機器の遠隔保守サービスのほか、セキュリティ対策の コンサルテーション、デバイスから取得するデータを活用した デジタルマーケティングへのサービス展開も進めていきます。 D センシング情報 さまざまな機器やセンサーとサービスを安全・確実につなぎ、ビジネスや生活の質を高め、 新たな価値を創出します。 E Ink の 電子 ペーパー 搭載製品 の 共同開発・グローバル 展開を推進 新しい 技術仕様 に 準拠した オンライン認証 サ ービスを展開予定 E Ink ホールディングスと業務提携 「FIDO」に準拠した認証サービス NPは、電子ペーパー大手のE Ink (イーインク) ホール ディングスと業務提携し、新製品開発と日本・東南アジ 生 活者がWebサービスごとにパスワードを使い分けるこ とはまれで、ひとつのパスワードが流出すると複数のサ アを中心とするグローバル市場での販売を推進します。 ービスで不正利用などの被害が発生するケースがあります。そ 鮮やかな色彩と柔らかなグラデーションを表現できる電子ペ のため、IDとパスワードによる従来の認証方式は安全性への課 ーパー (E-Ink方式) は、さまざまな分野での応用が期待されて 題が指摘されてきました。そうした背景からDNPは、パスワー おり、印刷技術と融合させることで、店舗における新たな見せ ドを用いないオンライン認証技術の標準化を目的とする国際的 方とコミュニケーション手法が実現可能です。セールスプロモ な団体「FIDO (Fast IDentity Online)Alliance (ファイドアラ ーション分野では、色や模様を変 イアンス) 」に、スポンサーメンバーとして2015年10月に加盟 化させてアイキャッチ効果を高め しました。公開鍵暗 る電子ペーパー搭載の店頭POP 号や生体認証などの を開発。セキュリティ分野では、 ログイン サービス 技術を利用したオン 生体情報 ポイントや残高などの情報をカー ライン認証技術仕様 機器所持 ド上に表示して利用促進につなげ 「FIDO」に準拠した強 *金融機関 *オンライン ショップ *会員サイト る電子ペーパー対応ICカードを 固なセキュリティと 開発しました。いずれも2016年 利便性を兼ね備えた 4月より対応製品の販売を開始す る予定です。 18 Solutions Dispatch 電子ペーパー搭載店頭 POPの製品版第1弾。 認証サービスの提供 を予定しています。 端末 二経路 FIDO仕様準拠 認証サービス 各サービスはFIDOに準拠した認証サービスとの連携 により、複数の認証方式で本人確認を実施できる。 Messages 担当者のメッセージを 紹介するであります。 DNPは、得意先の皆さまとともに、世の中に新しいコミュニケーションを創り出すパートナーです。 今号では、 “効果がわかる、お買いものが変わる マーケティング・イノベーション” と題して、 変革が求められるマーケティング分野の最新トピックとDNPの関連サービスをご紹介しました。 当コーナーでは、誌面で伝えきれなかった、それぞれの担当者から皆さまへの熱いメッセージをお届けします。 関連する課題をお持ちの方は、http://www.dnp.co.jp/dispatch/contact/を通じ、ぜひご連絡を! ▶ DNP の生活者向け 広報サイト DNPenguin 広報室 http://DNPenguin.DNP/ C&I事業部 マーケティングソリューション本部 第2企画開発室 佐志田 友佑 「日々の行動であるお買いものですが、人によりその内容は千差万別です。欲しいものを見る とすぐに買ってしまう人、検討を重ねて購入する人……。これは、お買いものに対する「価値 観」の違いによるものです。DNP は価値観を軸に生活者と企業をつなぎ、より良いお買いも のの実現をサポートします」……特集/価値観クラスター(p.6〜7) 包装事業部 企画本部 リサーチ&プランニング戦略室 ヒューマンリサーチチーム 弓家田 友香 ▶課題解決の糸口は ここで見つかる! DNP 製品・サービス一覧 http://www.dnp.co.jp/works/ 「生活者が商品を手に取りたくなる売場はどんな売場か。目をひく商品はどんなパッケージか。 ヒトの行動をリサーチし、あらゆる角度から購買時の深層心理を探ります。タスクの与え方 や環境、被験者の属性にも影響を受けるので、調査設計は重要なポイントになります。ぜひ ご相談ください」……特集/ヒューマン・センタード・マーケティング(p.8~9) C&I事業部 ソリューション企画開発本部 ソリューション開発室 鳥倉 紳一 「スマホやインターネットが身近なものになって“お買いもの”が変わった!と思う経験が、 最近多くなってきました。だからこそ、生活者が(もちろん自分も)やっぱり“お買いもの は楽しい”と思える体験や仕組みを社会に提供できれば素敵だなと思っています」……特集 / DNP オムニチャネル支援ソリューション(p.10~11) C&I事業部 プラットフォームサービス本部 ペイメントプラットフォーム事業開発室 花田 賢洋 「決済サービスが多様化し、流通小売は柔軟でセキュアな決済環境を求められています。そ の投資負担を抑え、さらに決済を切り口とした新たなマーケティングを、時間と人材に課題 を抱える小売の現場で簡便に扱えるサービスとして提供し、利益向上に貢献したいと考えて います」……特集/決済連動マーケティング(p.12~13) from Editor 昨日、某小売チェーン店からクレ ジット機能付きのカードが届いた。 自分自身もまさに世の中のキャッ シュレス化の波にのまれ、これで C&I事業部 コンサルティング本部 マーケティングコンサルティング室 鶴田 博則 「diip はマーケティングプロセスを変革します! 皆さまはお客さまについてどこまで分析で きていますか? 販促プランにどのくらい自信をお持ちですか? diip なら皆さまの悩みを解決 できます。導入後も手厚い運用サポートプランがあるのでご安心ください」……特集/ DNP オムニチャネル対応データマネジメントプラットフォームサービス diip(p.14~15) 我が財布の中には7枚ものクレジ ットカードが。ポイントカードに至 っては10枚以上だ。これが近い将 来にはマイナンバーカード1枚に統 合されるのかと考えると、とても 便利に思える。生活者にとっても、 企業にとっても、便利で安心な「未 来のあたりまえ」をつくるための “マ ーケティング・イノベーション”に 期待したい。 高意匠印刷推進ワーキンググループ(DNPエス・ピー・テック) 小澤 充也 「伝えたい側と受け取る側の橋渡しをする印刷物。同じ費用と手法を採用する場合でも、シ ンプルに表現するのか、または細部にこだわって作り込みを行うかで、別物の印刷物にもな ります。印刷の付加価値をより高める高意匠印刷の活用を検討されている方は、当ワーキン ググループへお気軽にお声がけください」……表紙 <C&I事業部マーケティング開発 室 三永弘師> ソリューションディスパッチへの ご意見、ご感想、掲載サービス に関するお問い合わせなどがご ざいましたら、ぜひ http://www. dnp.co.jp/dispatch/contact/ に お寄せください。 2016 March Vol.45 19 〒 162-8001 東京都新宿区市谷加賀町 1-1-1 TEL 03-6735-0204 URL http://www.dnp.co.jp/ 本誌の内容などに関するご意見・ご要望は、C&I 事業部マーケティング開発室 Dispatch 編集局 URL http://www.dnp.co.jp/dispatch/contact/ までお寄せください。 いかなる形式でも本誌の一部または全部の複製および無断転載をお断りします。本誌の内容は 2016 年 3 月現在のものです。お断りなしに変更することがあります。 © 大日本印刷株式会社 2016 Printed in Japan 16.3
© Copyright 2024 Paperzz