代表・鳥居のインタビューがTVBrosに掲載されました。

○このページは片桐仁「おしえて 何故ならしりたがりだから」と「わらしべマッドサイエンティスト」を隔号で掲載します。
●ライター
第27回「触覚」
第9 回「コオロギ」 第 8 回「アンドロイド」
第10回「細胞」
第13 回「アイドル」 第12回「地下経済」 第11回「マザコン」
第14 回「切手」
第15 回「ポスター」
第16 回「ふろく」
第17回「美少年」
第7回「ジュウシマツ」
第24回「ソフト」
第19 回「カタツムリ」 第18 回「空き瓶」
第6回「人工生命」
第25回「宇宙茶室」
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第20回「蛾」
第 5 回「スパコン」
とりい・りんたろう●赤龍馬ハウジング代表/画家。早稲田大学第一文
学部東洋哲学科を卒業後、突如絵画の世界へ。仏マルセイユに渡り、
多くの展覧会を開く。
「やはりあっちのアート界は、ユダヤ人の世界でし
た」
と、前回登場ファッション評論家の平川さんと同じことを語る烏井さん。
「それくらいのエネルギー持てよ日本人!ということです」。なお、社名の
由来は幕末の名刀から。世界遺産・白川郷の合掌造りに住みたいという
顧客のために、合掌造りの古民家を探してきて移築したり、廃墟のような
一軒家に住みたいという顧客のために、本当の廃墟を探してきて紹介し
たりと、
とにかく通常の不動産屋ではない(探偵のよう?)。
また、部屋に壁
画を描く
「アートリフォーム」で、広い日本でたった一つの部屋にすることも
可能。楽しい日常はまず
“場”
作りから! http://www.aka-ryoma.jp/
第26回「匂い」
第21回「顔」
第3回「メーヴェ」
第4回「ロケット」
烏井林太朗
10年後、
日本では革命が起きてい
るでしょう。いや、10年以内に革命が
起きていないと、
日本はもうダメだと思
います。戦後日本はアメリカによって
骨抜きにされてきました
(確かにアメリ
カは魅力的に見えました)。
しかし、
も
うこれ以上続けても先はありません。
日本人がエネルギーを持っていた時
代は、歴史的に見ればつい最近の話
です。北斎の版画に代表されるジャ
ポニズムもそうした時代の産物です。
現に、
自分の周囲にも変革の意思を
持つ人たちが多くなってきました。政
治的なものだったり、文化的なものだ
ったり、失われたものを取り戻す運動
が、世の中の様々な分野で発生する
と思います。
回
第28回「触感」
第
第29回「錯覚」
「 不動産
芸術学」
第30回「こっくりさん」
さん
第31回「古民家」
第22回「感動」
第23回「感性」
▲高さ1m80cm×幅5m50cmの巨大作品『絵画』。
理系編
理系編3rd
烏井林太朗
第32回「五重塔」
赤 龍 馬ハウジング
代表取締役/画家
第33回「パルテノン神殿」
東 急 池 上 線はたった三両のロー
カル線 。風 情 ある 駅 名 が並ぶ 。車
窓 を 過 ぎる 駅 名は、洗 足 池 、雪が
谷 、御 嶽 山と 、それだけ見れば、
こ
こは東 京かと 訝しく なるほど 。池
上にあった取 材 先も、
マッドな不 動
産 屋とは聞いていたが、そこに掲 げ
られた看 板は、到 底 不 動 産 屋とは
思えぬものだった。
第34回「イスラーム建築」
第1回「卵」
10
第 2 回「クモ」
烏井氏 はずです…でも、結局便利さを取 いうものって、面白がってはもらえ
撃を受けて、
現在、
るけ ど 、結 局 なかなか買って も ら
は、
アーティスト ってしまうんです」
“描きたいな”
アーティストであった えないんですよね…。でも私は言い
活 動 と 並 行 し 烏 井 氏は 、
って思っちゃっ
て、事業家とし 視 点から、新しい不 動 産 屋 を 模 索 たい。余裕のないときこそ、遊び心
たんです。で、
てアート物件を している。それは遊び心であり“ 無 を持っていないと!」
いき なり公 募
文系編
う 、う〜ん… 。
手 掛 け る 不 動 意 味 な 、無 駄の結 晶にこそ 価 値が
展に出品した
「じゃあ、こうしましょう! ハギ
産屋を営んでい ある”ということだ。
んです、
友人に
る 。そ れが「 赤 「とにかく変な街作りがしたいんで ワラさんの住まいの壁に私が絵を
『 描 き たいと
『ひげおかめ』
を、
龍 馬 ハ ウ ジ ン す。神田川に真っ赤な巨大な水車を 描きますよ。巨大な
思ったときが描けるときだ 』とそそ
グ」だ。と、
ここ 作ったり、お台場に巨大な山を作っ 壁いっぱい
のかされて(笑)」
で疑 問が。なぜ たり。東京を田舎にしてみたい!」 に 描 き ま
デビュー作は無 我 夢 中 。描 きた
建 築 家 で は な ♪ 銀 座に山 買うだ〜と歌った吉 すよ!」
い! のエネルギーが発 散したのか、
く、不動産屋な 幾 三『 俺 ら 東 京 さ 行 ぐ だ 』のよう
それが最 優 秀 賞 を 受 賞してしまっ
な話だ。まさに究極の無駄である。
のだろうか?
た 。既 視 感 がない、という 評 価 を
「 建 築 家って 、基 本 的に依 頼 主の 「ハギワラさんは、今のところに住
得たのだ。
「 生 ま れ て 初 め て 腰 が 抜 け ま し 要 望 を 形 に す る 仕 事 で す よね? んでどれくらいですか?」
自 分の好 き な 絵 を 描 く 画 家 とは
た」
三 鷹 に 移り 住 んでから 、かれこ
真 逆 で す 。私は自 分 で 街 を 作って れ 年は経っている。
ところが、それはプレッシャーと
なって 重 く のしかかる 。副 賞 とし みたい。不動産で稼いだお金で、自 「今、扱ってる物件に面白いものが
て 翌 年 開 催した個 展では「こんな 分の好きな建築を建てていきたい、 あるんですよ。駅から徒歩2分のマ
ンションなんですけど、なんと部屋
ものを 見 るために、賞 を 与 えたわ そう思ったんです」
ハギワ
フランスから に“能の舞台”があるんです。
けじゃないと! 」と 散々な 酷 評 を 烏 井 氏 の 友 人 が、
日 本に遊びにきたときのことだ。 ラさんは芸人さんだったんですよ
されたそうだ。
っ ね? 高座と思ってもらえばいかが
「悔しいと思って、
5年間ひとりで 「 東京の風景を見て“モッシュ”
描 きました 。理 論 も 知 ら ないから 、 て言うんですよ。フランス語で“だ でしょう?」
って意味なんです」
描いては消しての行 き 当 たりばっ さい”
住まいに能の舞 台があるなんて、
た り 。2週 間 か け て せっか く 緻 密 確かに、今の東 京の風 景からは 私の生 活ではあまりにも無 駄が過
ぎる… 。これが普 通の不 動 産 屋で
に描いた ものを 消 すんで す 。た だ 、 風 情が消えつつある。
そ う やって 否 定 するからこそ 、見 「 でも、彼らが一番気に入ってたの あれば、能の舞 台 を 取り 壊してか
えてくる筋道がある。このキャンバ は、お台場の風景なんですよ。超ハ ら売り出 すことをオーナーに進 言
スに自 分は何 を 描 き たかったかが、 イパーシンプルモダンか、昔ながら するそうだ。そりゃそうだろう。
はっき り と 見 え て く るん で す 。5 のジャポニズムか。その中間が“モッ 「せっかくの能舞台ですから、これ
年後、その批評家に褒められたと シュ”なんです。どこも平均化され はそのまま生かしたいんです。こう
ていて、遊びがない。今の東京はま
きは嬉しかったですね」
るで大きなコンビニみたいですよ」
しかし 、どこの 世 界にも あるの
は派 閥 。美 大 出 身ではない烏 井 氏 そ れは 郊 外 のバイパス沿いにつ
にはそれがない。そこで日 本にいて いて も 同 じことが言 え る 。似 たよ
はダメだ と 、フランス政 府 給 費 留 う な 景 色 、似 たよう な 日 常 。今の
理系編
日 本には感 動が足りない、と 烏 井
学により渡 仏を果たす。
「タタミ六畳分とか、巨大な作品 氏は語る。
ばかり描きまくってました。元々バ 「日常生活の中での感動が足りな
カでかいのが好 き なんで す 。そ れ いんです。楽しく生きたいのに、環
で、より大きな作品として、建築に 境が自分たちを追いつめている。み
も興味を持つようになったんです」 んな“つまんない!”とは思ってる
第35回「スペイン」
61
第37回「ウィキペディア人工知能」
わらしべマッドは、またおかしな
境 地 に 達 した 。
「アート 」と「 不 動
産 」の融 合である 。今 回 ご紹 介 す
る「 赤 龍 馬ハウ ジング 」代 表 の 烏
井 林 太 朗 氏 は 、仏マルセイユを 拠
点に活 動を続けていた画 家でもあ
る 。ま ずは 、烏 井 氏 の 来 歴から 紐
解いてみたい。
「 早稲田の文学部4年生のとき、
友 人が『 美 術 手 帖 』という 雑 誌 を
持っていて、それに載っていたNY
の作 家 達の絵 を たまたま見 て 衝
第36回「ウィキペディア編集」
第60回「ファッション世界構造学」
第38回「ウェアラブルコンピュータ」
第59回「ファッション認知科学」
はぎわら・まさひと● 今回は、ディズ
ニーチャンネルの『ファニアスとファ
ーブ 』の特集でも、わらしべマッドサ
イエンティストをお送りしております
( P 8 です )。そちらも合わ せて、お
楽しみください。
第39回「貧乏ユビキタス」
第58回「数学」
ハギワラ
マサヒト
第40回「装着インタフェース」
第57回「文法」
第54回「共感覚者」第55回「共感覚女子」第56回「リアリティ」
第51回「IT考古学」第52回「次世代航空技術」 第53回「渋滞」
第50回「超越写真」
第49回「折り紙革命」
第45回「猫のAR」 第46回「ジェスチャー」 第47回「真のユビキタス」 第48回「落書き革命」
第44回「平等」
第42回「超能力」 第43回「表現の民主化」
第41回「未来の音楽鑑賞」