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Newsletter
The
Japanese
Issue 3 | 2014
The Academy Newsletter | Issue 2 2014
1
Greetings from
The Academy
In this Issue
3
4
8
12
2
The Academy Newsletter | Issue 2 2014
Level 4に必要とされる36時間の
スタディ
手放しの7つのレベル - 2014年
6月にデヴオーラで開催されたコース
におけるマイクの冒頭のティーチングよ
り:パート1
B111:さらなる探求 - 2014年6月
にデヴオーラで開催された「リスニング
トゥー ザ スター ウィズイン」
コースに
おいてマイクがシェアしたこと
コーラルの理解 - 2012/2013年に
デヴオーラで開催されたティーチャー2
およびレベル2より
Level 4に必要とされる36
時間のスタディ
「リスニング トゥー ザ スター ウィズイン」、
「ハ
ートのエメラルド」及び「手放しの7つのレベル」
は、オーラソーマシステムの基礎をなす哲学の
中核にあります。そして、オーラソーマトレーニ
ングシークエンスにおけるレベル1、
レベル2、
レベル3、PPSコース以外で、最も重要なコース
です。
この3つのコースのうち最優先されるのは、
「リスニング トゥー ザ スター ウィズイン」
コー
スです。それがティーチャートレーニングコース
に進むための前提条件の1つであり、
レベル1
を修了した生徒がどの時点においても出席する
ことを勧められる所以です。
アカデミーは同時に、
「ハートのエメラルド」お
よび「手放しの7つのレベル」コースの重要性を
認識しています。従って、
「リスニング トゥー ザ
スター ウィズイン」
コースに出席し、且つ「ハー
トのエメラルド」もしくは「手放しの7つのレベ
ル」のどちらかのコースに出席した場合は、
レベ
ル4の前提条件の1つ、36時間の更なるスタ
ディを満たしたと見なされます。
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手放しの7つの
レベル
2014年6月にデヴオーラで開催されたコー
スにおけるマイクの冒頭のティーチングより
オーラソーマシステムの創始者かつ開発者であったヴィッキーウォールは、
この重要性を強調していま
した。
どのように手放すかを私たちが学ばない限り、
ライトボディを成長させることは難しいでしょう。
手放すことをしないと、私たちの過去のパターンは結晶化されままで終わってしまいます。先祖代々か
ら遺伝子的に受け継がれたパターンや、存在のすべてのレベルにおける条件付けが、私たちのビーイ
ングの内側で何か凍りついたものとして蓄積されていくことになります。それは凍った水のように、凍り
ついた意識とみなすことができるでしょう。私たちの70%は水であり、水は意識です。
ライトボディの成
長は、私たちの存在の内側で結晶化したものを手放すことにかかっています。
ライトボディが成長する
につれて、私たちは凍りついた意識のパターンに温かさをもたらす方法を見いだすかもしれません。
こ
のことが何ゆえ現在この時にとりわけ重要なのでしょうか?私たちは新しい時代に入っています。結晶
化した過去のパターンは、私たちがハートへの旅に向かうことの妨げになるのです。
私はこのテーマについて、13番のボトルを考察することから始めたいと思います。オーラソーマシス
テムの中では、
これは手放しに関連するボトルです。私たちがこれから一緒に探検し、踏み入っていく
7つのレベルは13番のボトルに始まり、
リターンジャーニーの91番で終わります。
このことから、手放し
の7つのレベルの全体のシークエンスは、13の公倍数であ
ることが分かると思います。
この13のシークエンスは、結晶
化したものを解凍させ、
ライトボディを最大に成長させる旅
にいざなってくれます。
手放しとは概念やアイディアではなく、私たちが考慮しなく
てはならない何かです。そしてそれは、私たち
がする必要のある何かです。
ですから私たちは
それを知性的な枠から外して、実際的な手放し
の経験にしていくのです。簡単にいうと、それは
吐く息を信頼することです。私たちは吸う息とと
もに何かにしがみつきます。そして吐く息とと
もにその何かを手放す可能性を持っています。
吐く息が私たちにもたらすものの可能性を信
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The Academy Newsletter | Issue 2 2014
頼すればするほど、私たちが人生と呼ぶものの
どちらか片一方ではなく、その二つは常にお互
そのレッスンを学んでいなければ、私たちが最
を見るとき、私たちはそれらの価値が強められ
最後に吐く息の準備をすることになるでしょう。
後に至ったときに、何を知らずにいたかに気づ
くことになるでしょう。
ある意味、私たちが考察しようとしているこの
シークエンスは、死後にやって来るものへの準
備をしているとも言えると思います。概念的に
いを内在しています。
グリーンに関連してクリア
ていると考えます。スペースの必要性、必要な
ことをするためのスペースを作る能力、スペー
スを他の人に与えることができる可能性です。
そこで強調されているものすべてが共に内在
しています。
言うと、オーラソーマシステムの観点からは、私
オーラソーマ®ニューイオンタロットの2版目
ては、まばたきの瞬間に等しいと考えます。私
人生の最後、最後の手放しを描いています。口
たちの人生の一つひとつは、魂の人生におい
たちの存在の最も深い側面であるソウルボデ
のバージョンでは、13番のカードのイメージは
から吐く息とともに、スピリット
(霊魂)が肉体
ィの発展の一部は、私たちが手放しのプロセス
を離れていくのが見えます。それは、最後の手
ます。
を意味します。肉体を去っていく魂、意識、気づ
をどれだけ上手に学んでいるかにかかってい
ハートを取り囲む凍りついたパターンという観
点から
「手放し」について語る際に、
クリア/グ
リーンがどのようにその理解に関連しているか
を視覚的に見ることができます。上層にはいく
つかの異なるものがあります。
クリアは常に苦
しみと苦しみの理解を表します。そこには、多く
の転生の間に蓄積されてきた遺伝的、遺伝子
的状況に関連する苦しみの原因、および今生
において積み重ねられてきた条件付けのパタ
ーンから生ずる苦しみの原因などが含まれま
す。
クリアはまた、
どの色に関連するにせよ、質的
にも意味的にもその価値を強めます。
グリーン
は、平和の感覚への必要性とそれを与える可能
性を意味します。私たちは常にこのような種類
の両極性を考えます、つまりここでは必要性と、
与えることのできる可能性です。それは決して
放しにおいて、意識が肉体から去っていくこと
きは、シルバーコードを持っているガーディア
ンエンジェルに伴われています。シルバーコー
ドは肉体の中に意識、気づき、魂を保つことに
関連した現象です。シルバーコードにつかまっ
てガーディアンエンジェルに伴われ、魂が肉体
を離れてゆくというイメージが象徴しているも
のは、私たちそれぞれにとっての始まりと終わ
りがそこにあるということです。
クリアの層を見
るときに、私たちはそれをシルバーコード、ス
ピリットあるいは意識そのものとのつながり、
私たちを源につなげているものとみなすこと
が出来ます。
このカードに表されている別のシンボルもま
た重要です。13はグリーンの側面である感情体
に関連しています。
グリーンは私たちの中心部
分にあります。つまり、その上と下にそれぞれ
3つの色があり、真ん中にあるグリーンは私た
ちの感情の側面に関連します。
これは後足で立
っている馬のイメージに象徴されており、
クリ
ア/グリーンの中に秘められている目覚めの
潜在性を示唆しています。
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ピンクの蝶は、超能力的(psychic)な気づきと精神(psyche)の成長を示唆します。
クリア/グリーンの
理解の一部は、超能力的な成長の潜在的可能性です。私たちは、凍りついた意識のパターンがどのよう
に溶けていく可能性があるかについて、手放しの観点から話してきました。手放しは、何かを取り除くと
いうこととは全く違います。取り除くとは何かを押しやるということです。押しやることにエネルギーを注
げば注ぐほど、それが戻ってくる可能性が高くなります。
ここで私たちは、
クリア/グリーンのイメージに見られるピンクの蝶のイメージに隠れている秘密に出
会います。手放しとは何かを取り除くことではなく、手放しに思いやり、温かさ、親切さ、そして慈悲の心
をもたらすことにあります。それが蝶のイメージの中に込められた重要な秘密であり、精神の成長の潜
在的可能性を表しています。
13のカードに込められている象徴的な意味が持つさまざまな要素が、
この手放しのシークエンスを
理解する助けになります。背後にある影のような顔は、手放しと、私たちが考察しようとしているこのシ
ークエンス全体の理解、
そして生命の樹における
「死」のパスを象徴しています。
それはまた変容の象徴
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The Academy Newsletter | Issue 2 2014
でもあります。
ついてのものでした。彼は言いました:
死を前にしてしがみつこうとするものは何でし
• 人間は自分が欲しくないものが手に入
ったときに苦しむ
ょうか?通常私たちは、嘆きとは、誰かに対して
や、誰かに関連する出来事に対してなど、外側
のことに関連すると考えます。仕事を変える時
や親しい関係を失うなどの背景において、私た
ちは自分自身の内側にある悲しみに、
どれほど
気がついているでしょうか?そのようなときに、
私たちはどれほど嘆くでしょうか?これらの質
問は手放しのプロセスに関連し、そのプロセス
には常に悲しみの可能性が伴います。手放そう
としているものについて悲しみを表現する準
備ができていなければ、私たちは真には手放
すことはできないとも言えます。
ですから、手放
しとは、何かを押しやったり取り除こうとするこ
とではないのです。変化の過程の中で経験す
る悲しみを受け入れることのみが、手放しの可
能性をもたらします。
• 人間は自分が手に入れられないものを
欲しがるときに苦しむ
• 人間はこの二つの区別がつかないとき
に苦しむ
私たちはこれを、私たちのビーイングの3つ
の側面に関連づけることができます。
クリアは
すべての色を含みます。従って、
ブルー、イエロ
ー、
レッド、つまり私たちの思考、感情、本能の
側面を含んでいると言えます。苦しみと苦しみ
の理解、そしてそれらの原因に関連して内在す
るすべてのものと、それらを理解するスペース
を、私たちは一括してセットとして持っていま
す。意識のマインド上にある明晰性と、私たち
がパノラマ的気づきと呼ぶものの可能性がボ
意識の中で凍りついたパターンとハートに関
トルの中にあります。パノラマ的気づきとは、
てを、13番のボトルの中にはっきりと見ること
く、相手の観点から見るための準備も出来てい
連してそれらがどのように蓄積されるかについ
ができます。それが私たち自身の個人的な経験
であれ、遺伝的に受け継いだものであれ、私た
ちの中にある遺伝子的あるいは先祖からのも
のの一部であれ、私たちは誰でも過去に苦し
みを体験しています。苦しみの蓄積は、意識的
なマインドの中にある凍りついた意識のパタ
ーンであり、私たちがそれを探求し、スペース
を与える準備ができる時が来るのを待ってい
ます。
苦しみの可能性、苦しみの理解、そして苦しみ
の原因は、
クリア/グリーンの中に示されてい
単に自分の観点からのみ物事を見るのではな
ることを意味します。
このボトルをシェイクすると、ヒラリオンに似
たペールグリーンになります。
グリーンに光を
当てることによって、私たちはペールグリーン、
「道、真実、人生」に至ります。私たちが自分の
することをどのようにするのか(自分の行為に
もたらす質)、真実と自分自身の真実、苦しみと
苦しみの原因、そして、私たちが自分の行為に
もたらす質とその理解の結果として私たちが
生きる人生。
つづく...
ます。仏陀が悟りを開いた後の最初の説法は、
苦しみと苦しみの理解、および苦しみの原因に
この記事には続きがあります。神聖な言語であ
る色と数字という観点から、13という数字をど
のように見ることができるかについては、次回
のニュースレターで紹介します。
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B111 大天使ダニエル
2014年6月にデヴオーラで開催された「リスニング
トゥー ザ スター ウィズイン」コースにおける、マイク
のティーチングからの抜粋。
大天使ダニエル、B111の誕生は、オーラソーマシステムの再評価と新しい始まりの先触れとなりまし
た。それはダニエルを通してやってくる、異なるレベルの明晰さの可能性に関連する再評価です。ある
意味ではそれは、手放しを通してやってくる明晰さ、ハートの理解の一部としてみることができます。
B111が第1番目の位置に置かれたときには、ハートに関連するメッセンジャーとしての使命と目的を
示唆します。ハートの園へのアクセスを助けるヨフィエルとは異なります。B111は、生きている存在とし
ての地球のビーイングと、私たちが自己の内側でつながる可能性を奨励します。それは、私たちが肉体
を持つ存在として生きる間、私たちの明晰性が、私たちと地球のビーイングとの関係性に依存すること
を意味します。
B111に現れたオリーブは、私たちの内側に存
在する創造力の目覚めにつながります。それ
は、白いハトが降りてくるかのようです。オーラ
ソーマシステムには、聖杯の上方で白いハトが
聖体のディスクを抱えている画像が幾つか見ら
れます。
ダニエルに含まれるものの一部には、
その画像に見られるような明晰さのレベルの
可能性があります。そのためには、ザキエルや
サミエルにおいて示される過去の苦味を、私
たちが手放す用意があることが要求されます。
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The Academy Newsletter | Issue 2 2014
エルモリヤの画像には、脳下垂体と松果体が
ミカエルとダニエルには非常に強いつながり
三の眼に、白いハトが触れているのが見られま
エルの中に隠れています。94番の画像では、や
り、それはロイヤルブルーとオリーブの間にあ
ています。聖杯の前にはレムニスケート
(連珠
す。聖体のディスクが聖杯に中に落とされると、
シンボルを形作り、
ブルーの球体で囲まれてい
つながる場所、ロイヤルブルーに関係する第
す。聖体のディスクは喉のチャクラの位置にあ
ります。聖杯にはオリーブとの関連性がありま
があり、ペールブルー/ペールイエローもダニ
はり白いハトが聖杯に聖体のディスクを落とし
形)があり、2つのサークルが真ん中で女性の
明晰さとの関連において「受け取る」オープン
ます。
このイメージはスペクトルのビーイング、
に隠れている何かを、ペールブルーのエネル
啓示の一部でもあります。完全なる虹、あるい
なあり方が生まれます。
この画像は、ダニエル
ギーを通して示す、
とても良い例です。ダニエ
ルにはペールブルーが隠れています。
スペクトルの人間を象徴し、それはダニエルの
は虹の人間(レインボーヒューマン)による、ホ
モサピエン(人類)からホモルミナス(光人類)
への変容です。
この変容は、聖杯に聖体のディ
スクを落としている白いハトから発せられてい
る、スペクトルの光によっても象徴されていま
す。
この聖杯は、私たちの内側にある聖杯です。
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大天使ダニエル誕生の際に、マイクがエメラルドの大天使について触れたことについて、コース参加
者から質問がありました。エメラルドの大天使とは何を意味するのか、
という質問に対してマイクは次
のように答えました。
“
エメラルドの大天使とエメラルドの保護者(ガ
ーディアン)は非常に重要です。次に生まれてく
るボトルに関連して、私は特にそのように感じ
ていますが、その答えは未だこれからやって来
ると思います。
私が今ここでシェアできることは、
この111番の
ボトルに関連するすべてのことが新しい何かを
奨励し、多くの人たちが今までとは異なるあり
方で地球に対して目覚めの感覚を感じている、
ということです。それは、人類が今までとは異な
る地球との関係性に目覚めるために、宇宙的レ
ベルでサポートがもたらされているからです。
政治的には未だその兆候は見えていませんが、
やがてそのときが来るだろうと私は感じていま
す。
オーラソーマシステムにおいて言うと、私たち
は今、シャイアファームに生産部門を移動する
可能性について再評価を始めたところです。私
は7~8年前にその可能性について真剣に検討
したことがあります。
しかし様々な理由により、
実現には至りませんでした。
今になって、それが何故だったのかが理解でき
ます。それは地球のビーイングとの関係性によ
るものです。地球のビーイングがこの地に望ん
だものは、
この土地と共にそして大地と共にあ
りました。当時に検討された建築構造は、非常
に軽い構造ではありましたが、スチールと木材
を建材としていました。それは地球の資源を最
も有効に利用するあり方ではなかったでしょう
し、そのあり方は、オーラソーマシステムの哲学
との統合性に欠けていたと思います。
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The Academy Newsletter | Issue 2 2014
1年ほど前まで、私はそのことを結びつけては考
えませんでした。
しかし時とともに、シャイアフ
ァームに建てられる建造物はエコ建築の模範
となる必要があることが、次第に明らかになり
ました。そしてある関係性が深まるに伴い、実現
の可能性が高まり始めました。エメラルドのガ
ーディアンの影響は、非常に実際的です。カー
ボンニュートラルであるだけでなく、地球のビ
ーイングと調和し、且つオーラソーマプロダク
ツ社の持つ世界に対する役割を反映する例の
一つとしての建築物:エメラルドのガーディア
ンは、そのインスピレーションをもたらします。
当初に計画された鉄筋の円形建物ではなく、現
在では、ヘンプクリートを利用したリトリート用
の家や納屋を建てたいと考えています。過去に
おいて幾つかのプロジェクトが前進しなかった
理由について、私たちは今までとは異なる理解
に至るようになりました。
ダニエルからの衝動(インパルス)
という点で
は、
とても新しいことがあります。具体的には、
オーラソーマ分野の全ての物事において当て
はまります。会社のマネージメントやアドバイ
ザーに係わる変化や、非常に実際的な事柄に
関してなどです。そしてエメラルドに関する物事
には共時性があるように、オーラソーマプロダ
クツがあるSouth Roadの土地に対して興味深
い提案を受けています。エメラルドの大天使や
エメラルドのガーディアン、そして地球のビーイ
ングに関連する実際的な観点からすると、
とて
もエキサイティングなことばかりです。
”
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コーラルの理解を
深める
この記事は、ティーチャー2
のコースでマイクが色の5
つのレベルについてシェア
した内容から、コーラルの
異なるレベルの理解につい
てまとめたものです。
メンタルレベルでは、コーラルは協調、および統
合された全体としての感覚に関連します。それ
は、自分自身に何が起きているのかに気づいて
いるのと同時に、その気づきを、他者に何が起きているのかを含むところまで拡大することを可能にする感
覚と捉えることができます。
また、同情(sympathy)や共感(empathy)も、コーラルに関係するメンタルな側面として見ることができる
でしょう。共感(empathy)はペールコーラルに関連し、そこには共通した人類愛と相互依存によって促され
る、2つのビーイング間の共鳴があります。共感には、状況をシェアするという以上の大きな意味がありま
す。意識の光がそこにもたらされるほどに、相手の痛みを感じる可能性が大きくなり、その痛みに寄り添うこ
とが容易になります。
この共感の感覚においては、相手の痛みは自分の痛みであり、あなたが自分自身の内
側に働きかけることが、相手の痛みに何らかの違いをもたらすであろうことを意味します。
コーラルのヒューに関系する同情は、誰かがどのように感じているかについての理解の成長に関連します。
コーラルのヒューは、
より同情的です。何故なら、そこには主体・客体の関係性があり、私たちが感じている
ことと相手が感じているかもしれないことの間には違いがあるからです。同情においては、共感におけるよ
りも、条件付けに自己同一化していると言えるでしょう。そして同情には共感の場合ほど、多くの意識や光が
存在しないと言えます。私たちは誰かや何かが置かれた状況を見て、それに対して気の毒に思うかもしれま
せん。
しかし自分自身ではそれを本当に感じてはおらず、彼らに対して同情の感覚を持つのです。
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珊瑚は成長するにつれて集合体を成し、たくさん
の小さな有機体が結合して円状を作ります。その
円状は成長し拡大して島(環礁)になります。それ
珊瑚礁が死に始めるときは、それが潮の流れの
変化によるものであれ、珊瑚の栄養物や繁殖の
仕方に関わるような大海の他の影響によるもの
は珊瑚の真ん中にある少しの水が大海から孤立
であれ、それは内側から外側へではなく、常に外
されます。珊瑚は、たとえ個々の有機体であろう
瑚礁の内側深くにある珊瑚が影響を受ける前に
するためであり、
このようにして珊瑚環礁が形成
と、その生来の性質として、生命の輪、生命の全
側から内側へと起ります。外側にある珊瑚は、珊
確実に影響を受けます。それが珊瑚礁が機能す
体性、あるいは共同体全体を象徴する何かを持
るあり方のようです。有機体としての珊瑚は、環
って欲しいという私たちの願いは、自分自身の幸
が公害をモニターする際に使われます。コーラル
っていると言うことができます。他人に幸福にな
福への願いでもあると言えましょう。そこには分
離はなく、全体性に向かってメンタルな連続体が
発達してゆく感覚があるのみです。それがコーラ
ルのアプローチです。
境に非常に敏感であるため、生態学のグループ
な人は、周囲の隠れた感情の流れにとても敏感
で、それは、未知の源から自発的に発生する感情
の波のように感じられるかもしれません。
The Academy Newsletter | Issue 2 2014
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コーラルのもう一つの特質として、報われない愛
とは何でしょうか?与えたように戻って来ない愛
いは、そこにある愛を受け取ることができない状
私たち自身から始まるのです。その背後にあるも
が挙げられます。与えた愛が返ってこない、ある
態です。
どういうわけか私たちは、自分が本当に
欲しいものを受け入れることができないのです。
のことです。それはどこで始まったのでしょうか?
のは何でしょうか?鏡を覗いたとき、私たちはな
ぜ神や大いなる存在が創造した何か、葉や花や
このエネルギーに働きかけることは、私たちが自
貝と同じように完全なパターンをもつ存在を見
できるというギフトにつながります。自分の必要
でしょうか?なぜなら私たちは、愛されないとい
分自身のために持っている愛を受け取ることが
なものが他の人によって満たされることを期待
するのではなく、私たちそれぞれには、自分自
身の必要とするものを自分で満たす責任があ
ります。あらゆる状況において自分自身を
愛することの可能性は、関係性のスペ
ないのでしょうか?なぜ私たちはそれを見ないの
う条件付けを持っているからです。私たちは、自
分は本来あり得るほどに愛される存在ではな
いという考え方を、
どこかで身につけてしま
いました。自分自身の中にある「わたしは
ありのままの自分を愛します」という
クトル全体に影響を与えます。
可能性を認める代わりに、それを否
定し、何が正しいかではなく何が間違
私たちは、自分自身を愛することが何
っているかを見るようになってしまっ
ゆえこんなに難しいと感じるのでしょ
たのです。私たちがコーラルをメンタ
うか?あなたが植物や花を見るとき
ル的に理解しようとするのであれば、
は、欠点を探すのではなく、むしろそ
報われない愛のメカニズムを理解す
れらがどんなに美しいかを見るでしょ
ることが重要です。自分が必要とし望
う。鏡を覗いたとき、あなたはそこに
んでいる愛を受け取れないことを、私
何を見ますか?そこにある何か美し
いものを見ますか、それとも何かが変だ
と見るでしょうか?態度は、私たちがどうあるかに
違いを及ぼします。その違い、そのメンタルな態
度が、コーラルに関連して私たちが取り組む必要
たちは世界に投影します。何故なら、自
分が欲しい形で愛がそこに存在しないため、そし
てありのままの自分を愛することが出来ないた
めです。
のある何かです。あなたは何ゆえに、鏡を覗いて
今説明したメカニズムを、あなたは理解できま
でしょうか?あなたがそれをすることができるよ
分が何故それを世界に投影しているのかに気づ
自分は自分のありのままで美しいと言えないの
うになれば、それは大きな違いをもたらすでしょ
う。あなたが花を見るときと同じように自分自身
を見ることができるようになれば、細胞があなた
のメンタルな態度に応答するでしょう。何故あな
たは鏡の中に、自分の好きなところではなく嫌い
すか?報われない愛を作り出すのは投影です。自
き、自分自身への愛を認め、
「私はありのままの自
分を愛します」と言えるようになった時、投影は
終わります。ちろんあなたは、
「私はありのままの
自分を愛します」
と心から正直に言う必要があり
ます。あなたがその地点に達したとき、自分をも
なところばかりを見るのでしょうか?そこがポイン
っと愛して欲しい、あるいは自分が愛するのと同
たらすかに関連するコーラルの理解です。
その時あなたは、自分自身に対する思いやりや
トです。愛されないという感覚と、それが何をも
コーラルの理解の基礎には、報われない愛があ
ります。あなたはおそらく何らかのあり方で、
この
概念を統合していることでしょう。報われない愛
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じように愛して欲しいという投影はなくなります。
温かさ、ありのままの自分を愛することの可能性
を持っているのです。
わたしたち誰もが愛を求めています。私たちは自
に関連して、何故それに値しないと感じるのかを
分が既にに持っているものだけを受け取ること
自分に尋ねてみる必要があります。私たちは初め
分自身に立ち返り、自分のすべての側面を愛する
去の行為において、ありのままの自分を愛するに
ができます。ですから愛を受け取るためには、自
ことが必要なのです。そうすればありのままの自
から自分と共にいるのです。おそらく私たちの過
値しないと感じる何かがあったのかもしれませ
分を愛しているのですから、私たちは他の人から
ん。無価値感と裁く心が一緒になって報われな
あなたが必要なものや欠けているものを投影す
コーラルのメンタルレベルを見る際に、
これらが
引き寄せることは決してないでしょう。あなたが
には価値があるという方向に、自分自身の内側
の愛を受け取る必要性はなくなります。
るとき、内側にある波動があなたが欲しいものを
自分を愛している状況にあるとき、そしてそれが
自分自身の真実の波動であれば、あなたはあな
たが受け取るものを引き寄せるでしょう。
私たちが、コーラルとは報われない愛について
のものだということを認識するならば、最優先す
べきことは、ありのままの自分を愛することです。
そうすれば私たちが、ありのままの自分ではな
く、自分が手に入れてないものを世界に投影する
ことは少なくなるでしょう。それが報われない愛
い愛に導くのです。
何が起きているのかを意味するものです。自分
においてシフトを促すことは、自分が必要なもの
を引き寄せる可能性を意味します。何故なら私
たちは、ありのままの自分を受け入れているから
です。
あなたが選ぶ色があなた自
身であり、
これらの色があな
たの存在の必要性を映し出
します。
への答えです。その背後には無価値感という更な
る層があります。ここで私たちは、自分自身の愛
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The Academy
Dev Aura, Little London, Tetford, Lincolnshire, LN9 6QL, UK
t: +44 (0)1507 533 218 f: +44 (0)1507 534 025 e:[email protected] i:www.asiact.org
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