23 入院中の肺塞栓症の発生率

診療【高度な医療の提供】
Nagasaki University Hospital
23 入院中の肺塞栓症の発生率
解説
肺塞栓症は血栓(血のかたまり)が肺動脈に詰まり,呼吸困難や胸痛を引き起こ
す疾患であり,程度によっては死に至る場合もある。長期臥床や骨盤部の手術後
に発症することが多い。エコノミークラス症候群も肺塞栓症の一種であるが,入院
中においては適切な診療により,かなりの部分が予防可能である。
本指標により,肺塞栓症予防に対する病院全体の取り組みを評価する。
本院の実績
1
0.5
0
H19
H20
H21
H19
H20
H21
0.33%
0.26%
0.20%
本院の自己点検
医療従事者への肺血栓塞栓症の認知度も上昇してきており、本院でも入院中の
評価
肺血栓塞栓症への対応が進んでいる。入院中の肺血栓塞栓症を病院全体の問
題として捉え、入院時に肺血栓塞栓症リスクスコアをつけるようになっていて、ハイ
リスクの場合には積極的対応をするようになった。その成果により、肺血栓塞栓症
の発生率は年々減少傾向にある。
定義
入院中の肺塞栓症の発生率
算式
分子:入院中に発症した肺塞栓症の患者数
分母:全入院患者数