『自信を育てる』には! - 大分県教育委員会 学校ホームページ

西庄内小学校だより
No,10 H26 年1月9日(木)
『 にこにこ笑顔 しら真剣の 西っ子に! 』:【西っ子合言葉】
新年を迎え、新たな気持ちで1年をスタートされた
のではないでしょうか。お慶び申し上げます。本年も、
どうぞよろしくお願い致します。
『自信を育てる』には!
い。他人と会ったとき、そういう子は母親の前で照れ
る。照れたときに母親が子どもをどう扱うか。
「いつ
もこうなんだから。
」と言っていると、いつまでたっ
ても自信ができない。挨拶もしない。自分は恥ずかし
がり屋だと認識して、自信を失ってしまう。しかし、
母親が「恥ずかしいんだね。
」と思い、相手に「ごめ
んなさい、うちのここうよ。
」と言う。すると次に挨
拶をするようになる。大切なことは、
「うちの子こう
よ。
」という言葉を、誇りを持って言うこと。誇りを
持って言えないときは言わないこと。子どもを批判す
るように言ってはならない。二人になったときに「恥
ずかしくて言えなかったんだよね。明日も会おうね。
」
と言えば、子どもは自信を持って次に挨拶をする。
「自分の子ども、周りの子どもは、自信を持てている
だろうか。
」~ ある教育書に、私たち大人の対応の
仕方・考え方について、書かれた内容がありました。
新しい年のスタートにあたり、子どもや、人との関
わり方について振り返って、よりよい対応の仕方を考
◆「子どもに関心をもつということ」~
えてみたいと思います。
・・・・・・・・・・・・
ある調査で、自信のある青年は、その両親が「子ども
◆「自信は、どこから生まれてくるのか。
」~
の言うことに関心がある」と答えたのが 100%で、皆小
自信を失っている子どもに、励ましの言葉を言った さい頃自分の両親は「自分の言うことに関心がある」
としても、そこにお互いの間に信頼関係がなければ、 と感じていたという。シャイな青年の半数の親が、子
相手を傷つける。信頼関係があれば、傷つけることは どもの言うことに関心がないと答えていた。子どもの
ない。
言うことに関心がなければ、夕食の時間が長くなるこ
とはない。自信のある青年は、夕食でのテーブルでの
◆「親子で信頼関係を築く」~
会話の参加度が高いことが分かった。この「ゆうげ」が
何より大切なことは、まず「子どもの気持ちをくみ あるからこそ、子どもたちは心理的に大人へと成長で
取ること」
。
(それが、
「愛する」こと。
)子どもは、 きる。この何気ない話をしながらの心のふれあいが、
つらくても、自分の気持ちを理解されると安心する。 子どもの自己確立へとつながっていくのであろう。
そこで、気持ちが楽になり、発奮する。
◆「子どもに自信を育てるために」~
テストで良くない点をもってきたとき、
「どうして
頑張らないの。あなたが困るのよ。
」より、その子の
子どもの気持ちを汲み取るという点から絶対に
心の傷をくみ取り、
「隠さないで良く持ってきたね。 してはならないことは、
「比較すること」である。
今度から頑張ろうね。
」と慰める。隠さないことは
子どもは成績が一番になって自信がつくのではな
よいことだという教育もできる。
い。
「すごい」の母親の評価では自分には自信がつか
病気になったときも、その時の気持ちを優しくくみ ない。その評価は逆にプレッシャーになる。ビリに
取って、言ってくれる言葉かけで、子どもは安心して なっても抱きしめてくれる母親がいることで、子ども
生きていかれる。こうした体験の積み重ねで、信頼 は自信がつく。母親の感情で自信がつく。子どもに指
関係ができる。
針を与えるのは、人間関係。自分が心を
子どもが、母親と買い物に行き、魚を買ってきて、 許す人が、ありのままの自分を受け入
家で料理する。新しいことにチャレンジしている。 れてくれることで、自信がつく。
励ますことで、チャレンジ精神は発達する。この喜び
こうした体験がない子どもは、
を親が共有するから、子どもは伸びる。自分が一生 劣等感を持つようになる。
懸命していることを褒められることで、自尊の感情が
自信ができるのは、成績が一番になったからでな
満足し、気持ちが前向きになり、自分から集中して く、家に対する所属感からである。所属感は、食事中
短時間で勉強もする。料理を完成させた喜びと勉強 の楽しい会話でも生まれてくる。食事も寝具も整えて
で、自分の自信を持つ。
くれている母親が「3等で嬉しい。
」と言う。そうい
恥ずかしがり屋の子は、小さい頃から母親に自分の う母親だからこそ、そういう言葉が生きてくる。母親
感情を出していない。感情を出すことを学習していな とけんかしたとき、お弁当に好きなカボチャが入って
いた。ある子は、それで素直になろうとした。
親から積極的関心をもたれないで、優れた子・
「良
い子」になっても、自信につながらない。
「良い子」
になることで関心をもたれるのは、相手の道具になる
ことで、人格を認められていない。人は、周囲から
本当に関心をもたれて初めて、自分がこの世界とつな
がっているという感覚を身につけることができる。
小さい頃、本当に誉められて自分に自信を持てば、
外への興味も湧いてくる。
将来伸びる子は、絶対評価で誉めてもらえた子で
ある。
(人と比べるのでなく、その子の前と今の違い
でよくなったこと・できるようになったことを認める
こと)そういう子は、だんだんと自信を持ってくる。
社会に出てから、相対評価を乗り越え自信を持って生
きる土台をつくるのが、小さい頃の共同体的人間関係
での絶対評価である。
自信は、楽しい体験から生まれてくる。優越から
ではない。だから、素直に自分を出している子は、
自分と他人を比較しない。楽しく生きている子は、
自信があるから、自分と他人を比較しない。
子どもが、6時までに帰ると約束して帰ってきた。
「約束守って偉かったねえ」と言われると、次も約束
を守ろうと思う。自由なのにきちっと約束を守ると
喜ばれる。そこで、約束を守る人間になっていく。
子どもが電気を消す。
「感信ねえ、よくきがつくわね
え。
」と言えば、子どもは自分のすることに自信を
持ち、次も電気を消すようになる。
子どもは、この母親のために、立派な人間になろう
とするに違いない。そして、子どもは人生を、この世
の中を信じることができるようになるに違いない。
「おかあさんの子どもだから、信じます」と言ってく
れる母親に、子どもは自信を持つ。
子どもが、おむつを換えてもらう。温かいお湯で
洗ってもらう。気持ちがいい。母親が、
「気持ちいい
ね。
」と優しく声をかける。母親が喜んでおむつを換
えてくれていることを、子どもは感じる。母親の
「優しい声」が一緒になって、子どもは「気持ちいい」
と言う言葉を覚える。優しい声を聞きながら、自分と
いう存在に自信を持つ。
大きくなって部屋を片付ける。そして、母親に
「綺麗にすると気持ちいいでしょう。
」と言われる。
そこで、子どもは気持ちよさに気づく。しかし、もし、
「人が見てるから、きれいにするのよ。
」と母親に言
われれば、子どもはずるさを学ぶ。
人は何よりも、失敗を認めることで成長する。子ど
もでも、失敗を認める子が、自立していかれる。
子どもがおねしょする。母親がシーツを換える。そ
の時、「おねしょしていない。」と言い張る子は自立が
遅い。周囲に敵意があるから。言い張る子は自信を失
う。おねしょを「いいよ。
」と言ってシーツを換えてあ
げる母親で、子どもは自立していかれる。それが子ど
もの防衛を尊重する母親である。防衛が受け入れられ
たというのは、信頼されたということである。怖いと
か、つらいとか言うことを、親が
分かってくれたときである。
許された雰囲気の中で、
子どもは、自然と問題を乗り越える。
万引きしたことが気になって、体調を崩した子がい
た。その子は、
「怖い。
」と親に言うことで、治った。
万引きした罪悪感を乗り越えた。親は、こういうとき
に、子どもを責めないことである。防衛を尊重される
から、子どもは立ち上がれる。苦渋に満ちたとき、
「苦
しい。
」と素直に言えれば、心理的に楽になる。周囲
に敵意のない子である。
悲しさに耐えられなかったとき、信頼する親がそば
にいてくれるだけで、悲しみが半分になる。親にどん
なにお金があっても、力があっても、それだけでは、
信頼感にはならない。逆に、どんなにつらくても、悲
しくても、自分を分かってくれる親がいたら、子ども
は生きる自信ができる。
『励ましは、日々の生活の中でするものである。』
赤ん坊が、立ち上がれた。そこで、
「立ち上がれたね
え。
」と喜ぶ。そして、赤ん坊は、今度は歩いていく。
「子どもを励ます」というと、プールで泳げない子ど
もに「やればできるわよ。
」と泳がそうとする母親が
現れる。これでは、励まして勇気を与えるのではなく、
恐怖心を与えるだけである。励ましてあげるとは、
「ち
ょっと水に入ってみようか。
」と段階を踏むことであ
る。そして、できるたびに、どんどん誉めてあげる。
「この間、水に手を入れたばかりなのに、もうポール
には入れた。わあ、凄い。
」と言う。
「やっぱり泳げる
ようになったわね。
」で、子どもは自信がつく。泳げ
るようになったばかりでなく、生きることに自信がつ
く。
自信を与えるのは、関係。自分が心を許す人が、
自分を受け入れてくれることで、自信がつく。
※【児童心理学 2014 1】
(金子書房)の中から、
「人が自信を失うとき」
(早稲田大学名誉教授
加藤諦三)より
【1月の行事予定】~~~~~~~~~~~~~~
8日(水)3学期始業式、地区児童会
9日(木)市合同テスト(3~6年)
14 日(火)庄内中学新入生保護者説明会
16 日(木)自由参観日(午後)
20 日(月)委員会活動
22 日(水)バサジー大分フットサル教室(1・2年)
23 日(木)市教振統一研(午後)
26 日(日)県P日田大会(P会長)
27 日(月)クラブ活動(3年生見学)
28 日(火)避難訓練(地震)
30 日(木)給食感謝会
☆「早ね・早おき・朝ごはん!」「好き嫌いをなくそう!」