中野市新庁舎建設整備実施設計業務及び建設工事 要求水準書 平成 27 年 12 月 中野市 目 次 第1 基本的事項 .............................................................. 1 1-1 要求水準書について.................................................... 1 1-2 新庁舎整備方針........................................................ 2 1-3 整備対象施設の要件.................................................... 3 1-4 受注者の業務概要...................................................... 4 1-5 本業務の対象外とする業務.............................................. 6 1-6 適用法令等............................................................ 6 1-7 適用基準等............................................................ 7 第2 本業務の実施に関する要求水準............................................. 9 2-1 配置技術者に関する要求水準 ............................................ 9 2-2 調査に関する要求水準................................................. 12 2-3 実施設計に関する要求水準............................................. 13 2-4 建設に関する要求水準................................................. 23 2-5 VE提案に関する事項................................................. 27 添付資料 添付資料1 設計仕様書 添付資料2 諸室諸元表 添付資料3 実施設計業務及び建設工事に係る成果品 添付資料4 備品・調度品リスト 第1 基本的事項 1-1 要求水準書について (1) 要求水準書の位置付け この要求水準書は、中野市新庁舎建設整備実施設計業務及び建設工事(以下「本 業務」という。)の実施に関し、中野市(以下「本市」という。)が受注者に要求 する水準を示すものである。 (2) 要求水準書の変更 本市は、本業務の期間中に、法令等の改正、災害の発生、その他特別の理由によ る業務内容の変更が必要なときは、要求水準書の見直し及び変更を行うことができ るものとする。 なお、要求水準書の変更に伴い、受注者が行う業務内容に変更が生じるときは、 契約書の規定に基づき必要な手続きを行うものとする。 1 1-2 新庁舎備方針 新庁舎の整備方針は、新庁舎の基本的な役割や期待される役割、本市を取り巻く現状 を踏まえたうえで、「市民」、「防災」、「環境」、「コスト」の4つの視点から、次 のとおりとする。 ① 誰もが利用しやすい庁舎 行政機能の集約によるワンストップサービスの提供や、総合案内の設置、 ユニバーサルデザインの採用等により、誰もが利用しやすい庁舎とします。 市 民 ② 協働のまちづくりの拠点となる庁舎 市民活動・議会・行政等の情報発信の充実を図り、それぞれが交流・連携し 協働のまちづくりの拠点となる庁舎とします。 ③ 危機管理の中心的役割を果たす庁舎 防 災 地震や豪雨・豪雪等、災害に強い庁舎とし、災害発生後も災害対策本部 として確実に機能し、危機管理の中心的役割を担う庁舎とします。 ④ 環境に配慮した庁舎 環 境 市の気候風土に調和し、採光や通風等の自然エネルギーの活用や省資源・ 省エネルギー技術等の導入により、地球環境に配慮した庁舎とします。 ⑤ 将来の変化に柔軟に対応できる庁舎 コ ス ト 新庁舎の建設に当たっては、仮庁舎を建設しないこととし、無駄のない シンプルな建物とすることで、建設費や維持管理費の縮減を図ります。 また、職員が働きやすい執務空間の効率的なレイアウト、利用頻度に応じた スペースの多目的利用等を考慮し、将来の社会変化に柔軟に対応できる庁舎 とします。 2 1-3 整備対象施設の要件 (1) 敷地概要 項 目 内 容 所在地 長野県中野市三好市一丁目 3 番 19 号 敷地面積 13,126.12 ㎡ (現庁舎敷地 7,286.22 ㎡、市民会館敷地 5,839.90 ㎡) 地域区分 都市計画区域内 用途地域 近隣商業地域 ※隣接して第1種住居地域あり 防火地域 指定なし(建築基準法第 22 条指定区域) 建ぺい率 80% 容積率 300% ①適用建物高さ 10m超 ②測定高さ 4m ③規制時間 敷地境界から5~10mの範囲は5時間(4時間) 敷地境界から 10mを超える範囲は3時間(2.5 時間) ※( )内は第1種住居地域に係る規制時間 前面道路 県道中野小布施線(幅員 16.0m) その他 西側:市道中野2号線(幅員 6.5m) 南側:市道南宮線2号(幅員 12.0m) 日影規制 接 道 埋蔵文化財 包蔵地外 洪水による浸水の深さ 0.5m未満、0.5m~1.0m 地盤種別 第2種地盤 (2) 本業務のスケジュール 本業務の履行期間は、契約日の翌日から平成 30 年 12 月末日までとする。 ただし、1-4⑵アの履行期限は平成 30 年3月末日までとする。 なお、技術提案により工期が短縮された場合は、提案された期日までとする。 (3) 施設の概要 ア 新庁舎 建築面積 :1,671㎡ 延べ床面積 :6,465㎡(建築基準法上の延べ床面積:6,795㎡) 構 造 :鉄骨造 階 数 :地上5階建て(一部6階建て) 昇 降 機 :1台(乗用兼車いす用11人乗り、トランク付) 基礎構造 :直接基礎 3 イ 車庫棟 建築面積 :269㎡ 延べ床面積 :197㎡(建築基準法上の延べ床面積:260㎡) 構 造 :鉄骨造 階 数 :地上1階建て 基礎構造 :直接基礎 (4) 耐震安全性の分類 ア 新庁舎 本体 :Ⅰ類 建築非構造部材 :A類 建築設備 :甲類 イ 車庫棟 本体 :Ⅲ類 建築非構造部材 :B類 建築設備 :乙類 1-4 受注者の業務概要 受注者は、本業務に関して以下の業務を行うものとする。 (1) 実施設計業務 ア 事前調査業務及び関連業務 近隣対策、関係法令に係る協議等を行う。 イ 本業務の実施設計業務 建築工事(外構、サイン、備品・調度品、昇降機を含む。)、電気設備工事、 機械設備工事、その他工事の実施設計を行う。 ウ その他業務 ① 積算業務 (ア) 建築積算 :工事内訳明細書、積算数量算出書(積算数量調書を含む) の作成、単価等資料の作成、見積の収集、見積検討資料及 び見積一覧表の作成 (イ) 電気設備積算 :工事内訳明細書、積算数量算出書(積算数量調書を含む。) の作成、単価等資料の作成、見積の収集及び見積一覧表の 作成 (ウ) 機械設備積算 :工事内訳明細書、積算数量算出書(積算数量調書を含む。) の作成、単価等資料の作成、見積の収集及び見積一覧表の 作成 (エ) その他工事積算:工事内訳明細書、積算数量算出書(積算数量調書を含む。) 4 の作成、単価等資料の作成、見積の収集及び見積一覧表の 作成 ② 透視図作成 ③ 模型製作及び写真撮影 ④ 確認申請等申請手続き業務(申請手数料を含む。) (ア) 建築確認申請等申請手続き(昇降機を含む。) (イ) 性能評価、大臣認定手続き (ウ) その他行政手続き(中間検査、完了検査、建築許可、証明書等) ⑤ 関係法令等に関する各種申請書類の作成及び申請手続き業務 (標識看板の作成、設置及び設置報告書の届出を含む。) ⑥ 防災計画評定又は防災性能評定に関する資料の作成及び申請手続き業務 ⑦ 省エネルギー関係計算書の作成及び申請手続き業務 ⑧ リサイクル計画書の作成 ⑨ 概略工事工程表の作成 ⑩ 電波障害対策等に必要な資料の収集及び調査業務 ⑪ 住民説明等に必要な資料の作成(法令等に基づくものを除く。) ⑫ 日影図の作成(法令等に基づくものを除く。) ⑬ 総合維持管理業務仕様書(案)の作成 ⑭ 長期維持修繕計画書(維持管理費の算出含む。) ⑮ 引越等計画書の作成 中野市新庁舎建設整備基本設計書(以下、「基本設計書」という。)に基 づき、新庁舎への引越しに伴う什器、備品、書類、その他の物品(以下「引 越物品」という。)の調査、新庁舎における配置計画、運搬計画及びそれら に付帯する計画を行い、引越等計画書を作成する。 ⑯ 起工式及び竣工式の計画及び開催支援 ⑰ 補助金の検討及び申請手続き支援 ⑱ オフィスレイアウト、備品・調度品、建具等の調整 (2) 施工業務 ア 新庁舎建設工事(建築工事(備品・調度品を含む。)、電気設備工事、機械 設備工事等を含む。 ) イ 車庫棟建設工事(建築工事、電気設備工事、機械設備工事等を含む。) ウ 車両事務所増築工事 エ 現庁舎解体工事(市民会館会議室棟渡り廊下を含む。) オ 現庁舎車庫棟等解体工事 カ 現機械室棟改修工事 キ 市民会館会議室棟渡り廊下解体に伴う改修工事 5 ク 外構工事 1-5 本業務の対象外とする業務 次のものは本業務の対象外とする。 (1) 「添付資料4 備品・調度品リスト」に示す本市発注分の備品・調度品工事 (実施設計は本業務に含む。) (2) 引越等実施業務 (3) 無線LAN構築工事 1-6 適用法令等 受注者は、本業務の実施にあたり、次の関係法令等を遵守するとともに、その他本業 務の実施にあたり適用される関係法令等がある場合は遵守すること。 (1) 建設関連 ア 都市計画法(昭和43年法律第100号) イ 建築基準法(昭和25年法律第201号) ウ 消防法(昭和23年法律第186号) エ 高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(平成18年法律第91号) オ 電波法(昭和25年法律第131号) カ 水道法(昭和32年法律第177号) キ 下水道法(昭和33年法律第79号) ク 電気業務等法(昭和39年法律第170号) ケ ガス業務等法(昭和29年法律第51号) コ 道路法(昭和27年法律第180号) サ 廃棄物の処理及び清掃に関する法律(昭和45年法律第137号) シ 建設業法(昭和24年法律第100号) ス 労働基準法(昭和22年法律第49号) セ 労働安全衛生法(昭和47年法律第57号) ソ 浄化槽法(昭和58年法律第43号) タ 長野県建築基準条例(昭和46年長野県条例第40号) チ 長野県都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例(平成16年長野県条 例第23号 ) ツ 中野市水道事業給水条例(平成17年中野市条例第197号) テ 中野市下水道条例(平成17年中野市条例第163号) ト 中野市宅地開発等指導要綱(平成17年中野市告示第105号) ナ その他関連する法令等 (2) 環境関連 6 ア 騒音規制法(昭和43年法律第98号) イ 振動規制法(昭和51年法律第64号) ウ 水質汚濁防止法(昭和45年法律第138号) エ 大気汚染防止法(昭和43年法律第97号) オ 土壌汚染対策法(平成14年法律第53号) カ 建築物における衛生的環境の確保に関する法律(昭和45年法律第20号) キ エネルギーの使用の合理化に関する法律(昭和54年法律第49号) ク 資源の有効な利用の促進に関する法律(平成3年法律第48号) ケ 建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律(平成12年法律第104号) コ 国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律(平成12年法律第100号) サ 地球温暖化対策の推進に関する法律(平成10年法律第117号) シ ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法(平成13年 法律第65号) ス 環境基本法(平成5年法律第91号) セ 悪臭防止法(昭和46年法律第91号) ソ 公害防止条例(昭和48年長野県条例第11号) タ 長野県環境基本条例(平成8年長野県条例第13号) チ 長野県地球温暖化対策条例(平成18年長野県条例第19号) ツ その他関連する法令等 1-7 適用基準等 受注者は、本業務の実施にあたり、次の基準等を遵守又は必要に応じて参照すること。 また、基準等の改定等がされた場合には最新版によること。 なお、記載がない仕様書、基準等についても、本市が必要と判断する場合はこれを遵 守すること。 (1) 設計基準 ア 建築設計基準及び同基準の資料(国土交通省 大臣官房 官庁営繕部 監修) イ 建築構造設計基準及び同基準の資料(国土交通省 大臣官房 官庁営繕部 監修) ウ 建築設備計画基準(国土交通省 大臣官房 官庁営繕部 監修) エ 建築設備設計基準(国土交通省 大臣官房 官庁営繕部 監修) オ 官庁施設の基本的性能基準(国土交通省 大臣官房 官庁営繕部 監修) カ 官庁施設の総合耐震・対津波計画基準(国土交通省 大臣官房 官庁営繕部 監修) キ 官庁施設の環境保全性基準(国土交通省 大臣官房 官庁営繕部 監修) ク 官庁施設のユニバーサルデザインに関する基準(国土交通省 大臣官房 官庁営 繕部 監修) ケ 官庁施設の防犯に関する基準(国土交通省 大臣官房 官庁営繕部 監修) 7 コ 構内舗装・排水設計基準及び同基準の資料(国土交通省 大臣官房 官庁営繕部 監修) (2) 標準仕様書・標準図 ア 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)(国土交通省 大臣官房 官庁営繕部 監 修) イ 公共建築工事標準仕様書(電気設備工事編)(国土交通省 大臣官房 官庁営繕 部 監修) ウ 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)(国土交通省 大臣官房 官庁営繕 部 監修) エ 建築工事標準詳細図(国土交通省 大臣官房 官庁営繕部 監修) オ 公共建築設備工事標準図(電気設備工事編)(国土交通省 大臣官房 官庁営繕 部 監修) カ 公共建築設備工事標準図(機械設備工事編)(国土交通省 大臣官房 官庁営繕 部 監修) キ 敷地調査共通仕様書(国土交通省 大臣官房 官庁営繕部 監修) (3) その他 ア 建築工事安全施工技術指針(国土交通省 大臣官房 官庁営繕部 監修) イ 建築工事公衆災害防止対策要綱(建設省経建発第1号) ウ 建設副産物適正処理推進要綱(建設省経建発第3号) エ 公共建築工事積算基準(国土交通省 大臣官房 官庁営繕部 監修) オ その他関連要綱・各種基準等 8 第2 本業務の実施に関する要求水準 2-1 配置技術者に関する要求水準 (1) 配置技術者の実施体制 受注者は、契約締結後、速やかに次の配置技術者について、⑵の資格要件を満た す者を選定し、氏名、経歴等を書面により本市に提出し、承諾を得るものとする。 なお、総括代理人と現場代理人、現場代理人と監理技術者、設計管理技術者と建 築(総合)主任技術者の兼任は認めるものとする。ただし、総括代理人と監理技術 者の兼任は認めないものとする。 また、配置技術者は、原則として、技術提案にて提案した者を選定するものとす る。ただし、病休・死亡・退職等特別な事情(以下「特別な事情」という。)によ り、その者を配置できない場合には、本市と協議の上、その者と同等の能力を有す る者を選定し、本市が適当と判断した場合に限り認めるものとする。 ア 総括代理人 ① 総括代理人は、原則として本業務期間中専任とし、設計業務及び施工業務の 相互調整及び総括を行う。 ② 総括代理人の下に、設計業務に関する設計管理技術者及び各設計主任技術者 を、施工業務における現場代理人、監理技術者及び各施工担当者を配置する。 イ 設計業務 ① 設計管理技術者 ② 設計主任技術者 設計主任技術者は、建築(総合)、建築(積算)、建築(構造)、電気設備、 機械設備の分野ごとに配置すること。 ウ ① 施工業務 現場代理人 施工期間中は専任とする。 ② 監理技術者 施工期間中は専任とする。 ③ 施工担当者 施工担当者は、建築(総合)、電気設備、機械設備の分野ごとに配置すること。 なお、建築(総合)施工担当者は、施工期間中は専任とする。 エ 配置技術者の変更等 業務期間中の総括代理人、設計管理技術者、現場代理人、監理技術者の変更は 原則として認めない。 ただし、特別な事情により、その者を配置できなくなった場合には、本市と協 議の上、その者と同等の能力を有する者を選定し、本市が適当と判断した場合に 9 限り認めるものとする。 また、その他の配置技術者を変更する場合は、その者と同等の能力を有する者 を選定するものとする。 なお、本市が配置技術者として不適当であるとみなした場合は、受託者は速や かに適切な措置を講ずること。 配置技術者の実施体制 実施設計モニタリング者 工事監理者 (本業務外) <設計業務> 設計管理技術者 中野市 総括代理人 <施工業務> 現場代理人 設計主任技術者 建築(総合)、建築(積算)、 建築(構造) 、電気設備、 機械設備の分野ごと 施工担当者 建築、電気設備、機械設備 の分野ごと 監理技術者 ※JV の場合は、構成員ごとに主任技術者を配置 (2) 配置技術者の資格要件 ア 総括代理人 次の資格要件をすべて満たす者であること。 ① 参加者の組織と常勤で3月以上の恒常的な雇用関係がある者。また、共同企 業体の場合は、代表構成員に所属する者 ② 一級建築士の資格を有する者 ③ 一級建築施工管理技士の資格を有する者 ④ 平成 13 年4月1日以降、S 造、RC 造又は SRC 造、3階建て以上、延床面積 3,000 ㎡以上の建物の新築に係る工事の現場代理人として従事した実績を有す る者 ⑤ 平成 13 年4月1以降、免震構造の建物(戸建住宅は除く。)の新築に係る工 事の現場代理人として従事した実績を有する者 イ ① 設計業務 設計管理技術者 次の資格要件をすべて満たす者であること。 (ア) 参加者の組織と常勤で3月以上の恒常的な雇用関係がある者 10 (イ) 一級建築士の資格を有する者 (ウ) 平成 13 年4月1日以降、S 造、RC 造又は SRC 造、3階建て以上、延床面積 3,000 ㎡以上の建物の新築に係る実施設計業務の管理技術者又は建築(総合) 主任技術者として従事した実績を有する者 (エ) 平成 13 年4月1以降、免震構造の建物(戸建住宅は除く。)の新築に係る 実施設計業務の管理技術者又は建築(総合)主任技術者として従事した実績 を有する者 ② 設計主任技術者 (ア) 建築(総合)主任技術者 次の資格要件をすべて満たす者であること。 a 参加者の組織と常勤で3月以上の恒常的な雇用関係がある者 b 一級建築士の資格を有する者 c 平成 13 年4月1日以降、S 造、RC 造又は SRC 造、3階建て以上、延床面 積 3,000 ㎡以上の建物の新築に係る実施設計業務の建築(総合)主任技術 者、又は建築(総合)担当技術者として従事した実績を有する者 d 平成 13 年4月1以降、免震構造の建物(戸建住宅は除く)の新築に係る 実施設計業務の建築(総合)主任技術者又は建築(総合)担当技術者とし て従事した実績を有する者 (イ) 建築(構造)主任技術者 次の資格要件をすべて満たす者であること。 a 構造設計一級建築士の資格を有する者 b 平成 13 年4月1以降、免震構造の建物(戸建住宅は除く。)の新築に係 る実施設計業務の建築(構造)主任技術者又は建築(構造)担当技術者と して従事した実績を有する者 ③ 建築(積算)主任技術者 建築積算士又は建築コスト管理士(建築積算資格者)の資格を有する者 ④ 電気設備主任技術者 設備設計一級建築士又は建築設備士の資格を有する者 ⑤ 機械設備主任技術者 設備設計一級建築士又は建築設備士の資格を有する者 ウ ① 施工業務 現場代理人 次の資格要件をすべて満たす者であること。 (ア) 参加者の組織と常勤で3月以上の恒常的な雇用関係がある者。また、共同 企業体の場合は、代表構成員に所属する者 (イ) 一級建築士又は一級建築施工管理技士の資格を有する者 11 (ウ) 平成 13 年4月1日以降、S 造、RC 造又は SRC 造、3階建て以上、延床面積 3,000 ㎡以上の建物の新築に係る工事の現場代理人又は監理技術者として従 事した実績を有する者 (エ) 平成 13 年4月1以降、免震構造の建物(戸建住宅は除く。)の新築に係る 工事の現場代理人又は監理技術者として従事した実績を有する者 ② 監理技術者 次の資格要件をすべて満たす者であること。 (ア) 参加者の組織と常勤で3月以上の恒常的な雇用関係がある者 (イ) 一級建築施工管理技士の資格を有する者 (ウ) 平成 13 年4月1以降、免震構造の建物(戸建住宅は除く。)の新築に係る 工事の現場代理人又は監理技術者として従事した実績を有する者 ③ 施工担当者 (ア) 建築(総合)担当者 次の資格要件をすべて満たす者であること。 a 参加者の組織と常勤で3月以上の恒常的な雇用関係がある者 b 一級建築施工管理技士の資格を有する者 (イ) 電気設備担当者 一級電気施工管理技士の資格を有する者 (ウ) 機械設備担当者 一級管施工管理技士の資格を有する者 2-2 調査に関する要求水準 (1) 業務内容 ア 電波障害調査 受注者は、本業務に伴うテレビ電波障害の事前及び事後調査を実施することと し、業務内容は以下とする。 ① 電界強度測定車による電界強度測定 ② ポイント調査:14 ポイント以上 ③ 1ポイントの測定内容は下記の6波(地上デジタル放送)とする。 ④ 長野6局(NHK 総合、NHK 教育、信越放送、長野朝日放送、テレビ信州、 長野放送) ⑤ 実施時期:工事着手前及び新庁舎竣工時 ⑥ 提出書類:電界強度測定報告書(2部) イ その他受注者が必要に応じて実施する各種調査 上記アに示す調査以外で、受注者が必要と判断して行う調査は、受注者の負担 において実施すること(事前敷地測量、地質調査、地中障害物調査等)。 12 2-3 実施設計に関する要求水準 (1) 業務内容 ア 実施設計業務 ① 受注者は関係法令及び各種適用基準に基づき業務を実施するものとする。 ② 受注者は、(2)の留意事項を遵守して実施設計書を作成すること。 ③ 設計図書の作成にあたっては、 「建築工事設計図書作成基準(国土交通省 大 臣官房 官庁営繕部 監修) 」等を遵守すること。 ④ 備品・調度品の基本的な仕様(寸法・材質等)は、 「添付資料4 備品・調度 品リスト」に基づくものとするが、詳細な仕様は、実施設計の中で、本市との 協議を行い、決定すること。 イ 積算業務 積算業務は、本市の確認した実施設計書に基づき、 「公共建築工事積算基準」 (平 成 27 年版)に準じて作成すること。 ウ ① 設計段階における許認可及び各種申請等の行政手続き 受注者は、確認申請ほか各種申請業務を行い、申請手続きに関する関係機関 との協議内容を本市に報告するとともに、各種許認可等の書類の写しを本市に 提出するものとする。また、申請に必要な手数料等は受注者の負担とする。 ② 各種許認可申請に必要な基本設計書の調整・変更は、受注者の業務範囲内と する。また、許認可申請に必要な仕様等と本要求水準書及び基本設計書の内容 に著しい不一致が発生する場合は、本市と協議すること。 エ 施工段階における支援 施工期間中において、設計者は竣工までの間、以下の支援を行うこと。ただし、 本業務の工事監理は、本市が別に委託する者において行う。 ① 技術的事項に関する助言及び法的適合性の検討 ② 設計意図等の助言 (2) 留意事項 ア 基本設計書を遵守する事項 受注者は技術提案書に基づき、基本設計書に示す品質・性能以上の実施設計を 行うことともに、原則として、基本設計書及び「添付資料1 設計仕様書」に示 す設計条件を遵守することとし、基本設計書の変更については、本市の確認を得 ること。 また、基本設計書及び要求水準書並びに添付資料に記載がない事項で、機能上 必要であるものは適宜見込むこと。 なお、各計画における要求水準は、次のとおりする。 ① 基本事項 (ア) コンパクトで合理的な建築計画とすること。 13 (イ) 冬期も安心して庁舎を利用できる出入口計画とすること。 (ウ) 市民が利用しやすく職員が働きやすいオフィス環境とすること。 (エ) 市民の交流・協働の拠点となる庁舎とすること。 (オ) 工事中の各段階を通じて来庁者の安全性を確保する仮設計画とすること。 (カ) 建設コストを縮減した効率よく無駄のない庁舎とすること。 (キ) 維持管理費を低減した長寿命な庁舎とすること。 ② 建築計画 (ア) 配置計画 a 主要なエントランスは外部から認識しやすい設えとし、出入口前は風除 スクリーンや融雪設備等を設け、冬期の利用に配慮すること。 b 車両通行部と歩行者通行部は明確にし、歩行者の安全に配慮すること。 c 敷地への車両乗り入れ位置、構造、大きさについては関係官署との協議 を行うこと。 d 南側住宅地に対する視線、採光、擁壁構造に配慮すること。当該地権者 へ説明の上、実施設計及び工事をすすめること。 (イ) 平面計画 a エントランスホール上部に吹抜けを設け、暗い印象とならないように配 慮すること。 b 利用者動線、職員動線、バックヤード動線は明確にするとともに、極力 交錯しない様に配慮すること。 c 「資料4 備品・調度品リスト」に示すもののレイアウト確認及び本市 関係課との協議を行い、レイアウトを修正すること。 d 建具仕様(サイズ、開き勝手等)及び管理区画の方法について、本市関 係課及び関係官署との協議を行い、検討と調整を行うこと。 e 議場及びエントランスホール等は、中野らしさに配慮した品格のある内 装計画とすること。 f 平面計画を変更する場合は、本市と協議の上、関係課に確認すること。 g 主要な廊下の幅は、基本設計図以上確保すること。 (ウ) 立面計画 a 中野市及び敷地周辺の景観に配慮したデザインとすること。 b 中野市らしさに配慮し、庁舎としての品格と個性あるデザインとするこ と。 c 水平強調の立面とすることなどにより、高さを感じさせない外観に配慮 すること。 (エ) 断面計画 a 必要機能を確保し、無駄のない効率的な断面計画とすること。 14 b 基本設計図に示す天井高が確保でき、設備・電気の配管・配線が天井内 (直天の場合は梁成内。)に納めた上であれば、基本設計図の断面図に示す 高さを変更しても構わない。 (オ) 外構計画 a 本市の気候特性や立地条件を十分に配慮し、適切な機能を有する計画と すること。 b ③ 周辺状況を十分に調査の上、適切な対策を講じた計画とすること。 構造計画 建物の規模、 用途並びに立地条件を考慮し、 次の項目を構造計画目標とする。 ④ a 常時の安全性を確保した計画 b 地震に対し強度および靭性を確保した耐震性の高い構造計画 c 凍害及び浸水対策やメンテナンス性に配慮した耐久性の高い計画 d 経済性、施工性に配慮した計画 e 非構造部材及び建築設備の耐震安全性に配慮した計画 電気設備計画 (ア) 共通事項 a 関連法規、自然環境、インフラ状況に適合した設備とする。特に積雪量 や浸水予測高さを考慮して機器を設置すること。 b 環境に配慮した設備計画とすること。 c 保守管理が容易で、ライフサイクルコストの低い設備とすること。 d 1 階の配線系統は単独とし、電源・監視制御配線は 1 階浸水時に切り離 すことで上階の機能が維持できる設備とすること。 (イ) 受変電設備 a 既存市民会館とは電力需給契約を別にすること。 b 受変電設備は新庁舎と駐車場の電灯設備、動力設備等施設全体の電力容 量を確保すること。 c 5階議場への振動・騒音対策を施すため、防振装置の設置を検討するこ と。 d 設備の年次点検時においても、発電機によりサーバ-、防災無線等重要 負荷への電源供給が可能な設備とすること。また仮設発電機接続盤を車庫 棟の駐車場に面した壁面に設置し、仮設発電機からも電源供給を可能とす ること。 (ウ) 直流電源設備 a 非常用照明、及び受変電設備の操作、表示用として設置すること。 b 蓄電池は長寿命 MSE 型を採用すること。 (エ) 自家発電設備 15 a 建築基準法、消防法により義務づけられる防災設備及び保安負荷に電源 を供給するために設置する。対象負荷は基本設計書による。 b 1 週間連続運転を可能とし、燃料備蓄量は 3 日間分とする。 c 5階議場への振動・騒音対策を検討すること。 (オ) 太陽光発電設備 a 環境への配慮のため、20kw 以上の太陽光システムを設置すること。 b 常時は商用電源と系統連系するが、停電時には自立運転により単相出力 が可能であること。 (カ) 電灯コンセント設備 a 電灯幹線は、原則として幹線分岐接続はしない(非常照明電源用幹線は 除く。 ) 。分岐する場合は、分岐開閉器を設けて分岐する。 b 各分電盤の各系統に①電灯②コンセント③その他の別に電力消費量の計 測(見える化)が行えること。 (機械設備工事の中央監視設備にて監視。 ) c 浸水する恐れのある1階フロアの幹線系統は単独系統とし、漏電遮断器 により切り離し及びその後の復旧が安全に行えるようにすること。照明制 御配線系統も同様とし、切り離しができること。 d 照明器具は LED 光源(LED一体型)とする。 e 設計照度、均斉度、グレア制限値、平均演色評価数は、 「JIS z91 10:2011照明基準総則 5.3 事務所」によること。 f エントランスホール、廊下等共用部の照明ならびに執務室等諸室の照明 はリモコンスイッチによる制御とし、集中制御、スケジュ-ル制御、多箇所 制御を可能とし、省エネ・省力化を図る。 g 照明制御盤は。監視操作装置、伝送装置等により構成し、各装置を一体 としたものとする。 h 執務室の照明は、明るさセンサ-による調光制御を採用し、初期照度補 正、 自然光による出力制御を行い照明消費エネルギ-の削減を可能とする。 明るさセンサ-による調光制御は照明制御盤により行うものとする。 i トイレ、授乳室、更衣室、洗面室、階段、最終退出口の照明は人感セン サ-により制御する。 j 照明点滅系統は、できるだけ細分化する。 k 建築基準法により、非常照明を設置する。 l 消防法により、誘導灯を設置する。 m コンセントの取り付け位置、仕様については「添付資料2 諸室諸元表」 によること。 n 庁舎ピロテイー内の外壁にレントゲン車用のコンセントを設置すること。 o 防災無線、サーバー用の電源は2重化・2ルート化にて配線すること。 16 (キ) 動力設備 a 動力幹線は、原則として幹線分岐接続はしない。 (非常照明電源用幹線は 除く。 ) b 分岐する場合は、分岐開閉器を設けて分岐する。 c 動力制御盤は機械室と屋外の機械設置場所に設置すること。 d 浸水する恐れのある1階フロアの幹線系統は単独系統とし、漏電遮断器 により切り離し及びその後の復旧が安全に行えるようにすること。 e 高調波流出抑制対策をすること。 f 負荷種別毎(空調機・ファン・エレベ-タ-・給水ポンプ等)に分けて 電力消費量の計測(見える化)が行えること。 (機械設備工事の中央監視設 備にて計測。 ) g 防災無線、サーバー用の電源は2重化・2ルート化にて配線すること。 (ク) 電気自動車用充電設備 a 電気自動車充電装置(200Vコンセント型)を車庫棟に1か所設置す ること。 (ケ) 電熱設備 a 屋上で冬場に常時日影になる恐れのある立樋には排水路ヒ-タ-を設置 すること。 b 北側2階屋根アルミ笠木下に凍結防止用電熱ヒーターを設置する。 (コ) 雷保護設備 a 外部雷保護設備は、摘要規格はJISA4201:2003 保護レベ ルⅣとする。接地は構造体利用接地とする。 b 落雷による過電圧から通信機器を保護するため、内部雷保護設備を設置 する。 (サ) 情報通信網設備 a 情報通信網設備(LAN)の配管配線を設置する。サーバ室から各階E PSに設置するネットワ-ク機器までの配線は光ファイバーケーブル(8C) 、 ネットワ-ク機器から情報コンセント、無線LANアクセスポイントまで はUTPケ-ブル(Cat6A)とする。 b 防災無線機器用の配管、中野市光ネットワ-ク用の配管を設置すること。 (シ) 構内交換設備 a 外線の引込みは、公衆通信網の途絶対策を考慮し、2方向からの引き込 みとする。 b 回線整備に伴う施設設置負担金等の外線引込費用は、本市の負担とする。 c 交換機は局線がアナログ、デジタル回線の両方が利用可能なものとし、 デジタル電子交換機とする。またIP信号の外線に対応できること。 17 d 電源の途絶対策として停電機能付きの多機能電話機を財政課と危機管理 課に各1台設置すること。 e 中継台ならびに、 多機能電話機はナンバ-ディスプレイ対応とすること。 f 光デジタル回線によるダイヤルイン方式に対応できること。 (ス) 情報表示設備 a 電気時計設備を諸室に設置すること。 b 1階エントランスホールに情報表示用のサイネ-ジディスプレイを設置 する。 c 5階に設置する議員の登退庁表示設備は、実際の運用に適した設備とす ること。 (セ) 映像・音響設備 a 議場に設置する映像・音響設備の操作部は本市の職員が一人で操作でき る簡便なものとすること。 b 議会の映像を記録できる設備を設置し、庁舎内のテレビ受信系統にその 状況をリアルタイムで配信できること。また、記録した映像・音声は複数 種の記録メディアに記録できること。 c 傍聴席全体には、難聴者の補聴システムを設置する。難聴者が所有する 補聴器が利用できるものとする。 (ソ) 拡声設備工事 a 消防法による非常警報設備として非常/業務兼用放送設備を設置する。 b 防災無線室に設置する行政情報放送用の音声告知端末(別途工事)から 音声信号を受けて放送できるものとする。 c BGM装置を設置し、 1階の車寄せ、ピロティに放送できるものとする。 d リモコンマイクを以下の室に設置する。 業務用リモコンマイク(10 局) :議会事務局 非常/業務用リモコンマイク :警備宿直室 (タ) 誘導支援設備 基本設計書による。 (チ) テレビ共同受信設備 a ケーブルテレビ(テレビ北信)を引込み、受信可能な共同受信設備とす る。ただし災害時等でケーブルテレビが受信できない状態でもテレビが視 聴可能とするため、地上波アンテナ及びBS-110°CSアンテナを屋上に 設置すること。 b 電波障害調査の結果に基づき、電波障害対策を検討し、対策工事を行う こと。 (ツ) 防犯カメラ設備 18 基本設計書による。 (テ) 防犯・入退出管理設備 a パッシブセンサ-、マグネットセンサ-等各種防犯センサ-を用いた警 備会社による機械警備の導入に対応して、機械警備用の配管設備を設置す る。 b セキュリティ-の重要度の高いサーバ室、防災無線室には、暗証番号入 力用テンキ-付ICカードリーダーによる入退出管理装置を設置する。 c 装置は操作履歴記録できるものとし、館内のLAN経由でユ-ザ-の端 末を管理用PCとすることができること。 d マルチカードリーダー(FeliCa、Mifare、typeB)とし、機械警備用や身 分証明証などで使用中のカードが利用できること。 (ト) 自動火災報知設備・自動閉鎖設備 a 関係法令にもとづき設置すること。 b 都市ガスの使用場所(各階給湯室、R階機械室)にはガス漏れ警報設備 を設置すること。 ⑤ 空気調和設備計画 (ア) 設備項目 a 熱源設備、空調設備、換気設備、排煙設備、中央監視・自動制御設備そ の他必要な設備を設置すること。 (イ) 基本方針 a 施設利用者が安全に、安心して利用でき、また災害対策拠点としての機 能が維持できる設備計画とする。 b よりよい行政サービスの提供のため、来庁者のみならず、職員が使いや すく、快適で働きやすい設備計画とする。 c 建物維持管理、運用において、利便性や経済性、効率性を念頭に置いた 計画とする。 d 再生可能エネルギーの効率的利用や各種省エネルギー手法を採用するこ とにより、 ライフサイクルコスト、ライフサイクルCO2の縮減を目指す。 e 基本計画書に準拠した計画とすること。 f 機器類は、高効率機器を採用し、省エネルギー・省資源に配慮したもの とすること。また、耐久性、信頼性に配慮したものとすること。 (ウ) 共通事項 a 配管、ダクト及び付属品等は、その用途や使用状況に配慮し、耐久性の 高い仕様とし、長寿命化に配慮すること。 b 支持金物、架台などはピット内ではステンレス製、屋外は溶融亜鉛メッ キ製又はステンレス製とすること。 19 c 機器、配管及びダクトなどの更新時を考慮し、配管・機器などの予備ス ペースを設けること。 d インバーターを介して運転する機器は、高調波対策及び振動対策を講ず ること。 e 施設の所有区分ごとにエネルギー消費量(熱量、給水)の計測を行うこ と。 f 外気取入ダクトの全て及び外壁から1m以内の排気ダクトは、断熱する こと。 g 機器、バルブ、ダンパー及び盤などの機器、器材の操作や維持管理に配 慮すること。また、点検・管理に必要な歩廊、架台を設置すること。 h 空気機器に使用する冷媒は、オゾン層破壊係数がゼロかつ地球温暖化係 数の小さいものを選定すること。 (エ) 熱源設備 a 本施設の夏期、冬期の最大空調負荷に対応できる能力を持つ他、低負荷 時においても高効率な運用が可能なシステムとすること。 b バーナーを有する機器には、地震感知器を設け、地震感知器と連動する 燃焼停止装置を設けること。 c 災害時に商用電源が絶たれた場合でも運転可能な室は、災害対策本部室、 防災無線室等、基本設計書記載の室を参考とするが、ヒアリングを行い決 定すること。 d 冷温水の膨張タンクは密閉型とすること。 (オ) 空調設備 a ヒートポンプエアコンの冷媒配管は、将来の機器更新工事においても再 利用可能な配管仕様とすること。 b 各室ごとに温度コントロールが可能な空気調和設備方式とすること。 c 外気・日射に影響されやすいペリメーターエリアについても、その他の エリアと同等の室内環境維持ができること。 (カ) 換気設備 a 換気量は、対象室の用途及び要因に基づき決定すること。 b 便所、給湯室等の換気は、臭気の拡散防止と排気口位置に配慮した計画 とすること。 (キ) 排煙設備 排煙設備は、 「建築基準法」及び「消防法」に基づいて設置すること。 原則自然排煙とする。 (ク) 中央監視・自動制御設備 a 電気設備、空気調和設備、給排水衛生設備の集中監視を宿直室に設置の 20 中央監視盤にて行うこと。 b 中央監視盤とは別に、各室において、各室空調機の発停、温度設定及び 警報監視ができるものとすること。 c 停電の復電後には、速やかに各設備の復旧が可能なシステムとすること。 d 中央監視設備は、 「オープンプロトコル」による通信が行えるシステムと し、将来的な更新、増設に対して自由度の高いシステムとすること。 ⑥ 給排水衛生設備計画 (ア) 設備項目 a 給水設備、給湯設備、排水通気設備、衛生器具設備、消火設備、その他 必要な設備を整備すること。 (イ) 基本方針 a 施設利用者が安全に、安心して利用でき、また災害対策拠点としての機 能が維持できる設備計画とする。 b よりよい行政サービスの提供のため、来庁者のみならず、職員が使いや すく、快適で働きやすい設備計画とする。 c 建物維持管理、運用において、利便性や経済性、効率性を念頭に置いた 計画とする。 d 再生可能エネルギーの効率的利用や各種省エネルギー手法を採用するこ とにより、 ライフサイクルコスト、ライフサイクルCO2の縮減を目指す。 (ウ) 共通事項 a 基本計画書に準拠した計画とすること。 b 機器類、配管及び付属品等は、耐久性の高い仕様とし、長寿命化に配慮 すること。 c インバーターを介して運転する機器は、高調波対策及び振動対策を講ず ること。 d 「給水装置新設承認申請書」その他関連法規に基づく各種申請書及び添 付図面等の作成(諸官庁との協議、手続きの代行を含む。)を行うこと。 e 機器故障時や停電などの災害時でも供給を継続できること。 (エ) 給水設備 a 給水は、上水系統にて供給すること。 b 上水受水槽は、点検を考慮し、二層式水槽とすること。 c 上水受水槽には緊急遮断弁(地震時自動閉鎖弁機構)の設置、またはこ れに類する措置を行うこと。 d 上水の給水方式は、それぞれ加圧給水ポンプ方式(予備機付)とする。 加圧給水ポンプユニットは地震時自動停止機能付とし、電源は非常発電機 回路とする。ポンプの運転は、予備機を含めて並列ローテーション運転と 21 すること。 e 3 階以下の衛生器具への給水については、水道直結方式とする。 f 系統ごとの計量を可能にするため、隔測式量水器を設置し、計測を行う こと。 g 配管のクロスコネクション防止策を講じること。 h 上水系統には、自動滅菌処理装置を受水槽に設けること。 (オ) 給湯設備 a 給湯方式は、個別給湯方式とする。 b 瞬間式ガス給湯器及び貯湯式電気温水器の仕様については、基本設計書 を参考とすること。 (カ) 排水通気設備 a 建物排水は、汚水、雑排水の合流方式すること。 b 原則として自然勾配流下とする。 c 災害時、公共下水道への放流ができなくなった場合のため、緊急排水貯 留槽を設置すること。 d 通気方式は、原則として床下ループ通気方式とすること。 e 災害時の利用にも配慮すること。 f 給水車による補給に対応できる設備を設けること。 g 外構に半径 30m に1か所程度の散水栓を設けること。 (キ) 衛生器具設備 衛生器具、水栓等の形式は、用途、節水効果、設置場所等を考慮し、職員、 来庁者の安全性、利便性及び快適性に十分配慮し、基本設計書に基づき選定 すること。 (ク) 消火設備 関係法規及び諸葛消防署の指導に従い、各種消防設備を設けること。 (ケ) 融雪設備 新庁舎棟北側玄関廻りに融雪設備を設置する。設置範囲や熱源方式につい ては基本設計書によること。 イ その他 ① 受注者は、本市の要望を再確認した上で実施設計を進めること。 ② 受注者は業務の詳細及び当該工事の範囲について、本市と連絡を取り合い、 かつ十分に打合せをして、業務の目的を達成すること。 ③ 受注者は業務の進捗状況に応じて、業務の区分ごとに本市に設計図書等を提 出するなどの中間報告をし、十分な打合せを行うこと。 ④ 受注者は、定期的に当該業務の進捗状況及び内容について本市に報告し、本 市及び関係部署と協議等を行った際には協議録等を作成し、本市に提出するこ 22 と。 ⑤ 受注者は、法規制やインフラ等の諸条件については、官公庁等で事前に調査 の上、必ず本市に確認すること。また、協議録等を作成し、本市に提出するこ と。 ⑥ 本要求水準書及び基本設計書等に示す内容に誤謬又は脱漏がある場合は、本 市と協議すること。協議の結果、対応に伴い増加費用が発生する場合の取り扱 いについては請負契約書に定める。 (3) 書類の提出 ア 業務着手前 受注者は、本市が指定する書式により、実施設計業務に係る書類を、契約締結後、 速やかに本市に提出すること。提出時期については、本市の指示に従うこと。 イ ① 業務完了時 受注者は、 「添付資料3 実施設計業務及び建設工事に係る成果品」に掲げる 成果品一式を、本市に提出すること。 ② 実施設計が完了し、本市の実施設計書の内容についての確認及び確認済証の交 付を受けた後、すみやかに本市が指定する書式により、実施設計完了届を本市 に提出すること。 ③ 実施設計書の様式、書式については事前に本市に確認を得ること。 2-4 建設に関する要求水準 (1) 業務内容 ア ① 建設に関する業務 建設工事 各種関連法令及び適用基準等を遵守し、本要求水準書、入札書及び技術提案書 並びに実施設計書に基づき実施すること。 ② 建設工事に関連する業務 (ア) 工事中の仮設物に対する電波障害対策工事が必要となった場合は、受注者の 責任及び費用において速やかに実施すること。 (イ) 建設工事において必要となる電柱移設等協議及び手続きを実施すること。移 設費は受注者の負担とする。 (ウ) 工事期間中に対象敷地内において、本市が実施する別途工事について、各工 事請負者と調整を行い、工事を円滑に進めること。 (エ) 建設工事に支障となるため一時的に撤去したものは、受注者の責任において 復旧すること。 ③ 備品・調度品の調達・設置 「添付資料4 備品・調度品リスト」に示す備品・調度品の調達・製作・設置 23 を、工事を含めて行うこと。 ④ 建築非構造部材・建築設備の耐震対策 大地震時においても安全な執務空間や避難経路を確保するために、天井材等の 内装材、外装材、照明器具、家具、天井吊り配管等の破損・脱落・転倒について、 必要な対策を講ずること。 ⑤ 外構の整備 (ア)各種関連法令及び適用基準等を遵守し、要求水準書、入札書及び技術提案書 並びに実施設計書に基づき実施すること。 (イ) 上記工事には、工事の各段階において、安全確保のために必要となる部分の 施工も含むものとする。 イ ① 施工段階における各種申請業務 工事実情情報サービス(CORINS)に基づき「工事カルテ」を作成し、本市の確 認を受けた後、 (財)日本建設情報総合センター(JACIC)に登録申請を行うこと。 ② その他施工段階における関係機関への届出手続き等は、遅滞なく受注者が行う こと。 ③ ウ 上記における申請料等は、受注者の負担とする。 施工後業務 ① 工事完了後、すみやかに内部検査を行い、工事完成を本市に通知すること。 ② 工事完成検査に必要な手続きを工事工程に支障がないよう実施すること。 ③ 受注者は、工事完了までに関係法令に基づく検査を受けること。また、本業務 が完了したことを確認するために、本市の下検査を受けること。手直し確認後、 本市の検査を受け、合格した上で引渡しを行うこと。 なお、部分完成検査又は出来高検査及び本市が特に必要と認めた検査を受ける こと。 エ 写真撮影 工事写真の撮影は、 「営繕工事写真撮影要領(国土交通省 大臣官房 官庁営繕部 監修) 」に準ずるものとし、撮影箇所・提出方法等については、本市と協議の上決 定すること。 (2) 留意事項 ア ① 基本的事項 平成 30 月3月末までに新庁舎の建設工事を、平成 30 年 12 月末までに解体及 び外構工事を完了し、それぞれ各検査に合格した上で本市に引き渡すこと。 ② 施工時において、本市から本業務に対する要望があった場合は、可能な範囲で 対応に努めること。 24 ④ 本市が必要と認めた場合は、実施設計の変更を行うことができるものとする。 この場合の手続き及び費用負担等は契約書で定める。 イ 作業日・作業時間 工事の作業日・作業時間については、次を基本とし、工事着手前に本市、近隣等 と十分に確認・調整を行い、対応を決定するものとする。(近隣等との協議により、 変更される可能性があることに留意すること。) ① 作業時間は、概ね午前8時から午後5時までを基本とするが、詳細は協議の上 決定すること。 ② 大きな騒音・振動を伴う作業は、午前9時から午後5時までとする。 ③ 日曜日、祝日は休日とし、作業を行う場合は休日作業届を提出すること。 ④ 土曜日の作業を行う場合は、騒音、振動、車両運行等により周辺住民の生活環 境に及ぼす影響に配慮し、合理的な範囲の対策を実施しつつ作業を行うこと。 ⑤ 日曜日、祝日に作業を行う場合は、音の出る作業を行わない、事前に近隣等に 連絡する等、周辺住民に十分配慮して行うこと。 ウ ① 工事車両の通行 本敷地の前面道路はすべて通学路に指定されているため、工事車両の通行は、 工事の各段階において、児童、生徒、教員、学校利用者、周辺住民等の安全を十 分確保した計画とし、事前に本市及び学校関係者等との十分な協議・調整を行う こと。 ② 工事車両の運行については、あらかじめ周辺道路の状況を把握し、事前に道路 管理者等との打合せを行い、運行速度や適切な交通整理員の配置、案内看板の設 置、道路の清掃など、十分に配慮すること。 ③ 交通整理員は少なくとも敷地出入口に1名配置すること。また主要資材搬入時 など、特に工事車両の運行量が増加する場合は、1名以上追加配置し、安全管理 を徹底すること。 ④ 工事車両は構内に駐車すること。構内に駐車できない場合は、適切な駐車場を 確保すること。 ⑤ 場内にて洗車場を設け、工事車両の泥洗浄を行うこと。公道を汚した場合は速 やかに清掃を行うこと。 エ ① 工事現場の管理等 現場事務所を設置すること。現場職員を1名以上常駐させ、作業期間中、随時 連絡が取れる体制とすること。 ② 建設工事を実施する範囲を仮囲いで確実に区画し、区画外に建築資材の仮置き や駐車を生じさせないこと。 ③ 本市が使用を承諾した期間、善良なる管理者の注意義務をもって、工事範囲内 の管理を行うこと。 25 ④ 周辺地域の環境に配慮して、作業環境の改善、 作業現場の美化等に努めること。 ⑤ 夜間等における不法侵入を防止するなど、工事範囲内の保守管理を行うこと。 オ ① 施工中の安全管理 施工中の安全管理に関しては「建築工事安全施工技術指針」を参考に、常に工 事の安全に留意して現場管理を行い、災害及び事故の防止に努めるものとする。 ② 火気の使用や溶接作業等を行う場合は、火気の取り扱いに十分注意するととも に、適切な消火設備、防炎シート等を設けるなど、火災の防止処置を講じるもの とする。 ③ シンナー等の管理については、工事現場・倉庫などでの保管を厳重に行い、ま た、車両に積載した状態でその場を離れる場合は、盗難防止措置を講じること。 カ ① 近隣対策 受注者は、自己の責任において、騒音、悪臭、振動、光害、電波障害、粉塵の 発生、交通渋滞、その他工事により周辺住民の生活環境に与える影響を検討し、 合理的な範囲の近隣対策を実施するものとする。また、周辺住民からの工事期間 中の周辺対策要望に対しても、必要性を十分に検討した上で対策を講じること。 ② 施工方法及び工程計画は、近隣及び工事に際し影響がある関係機関等に対し事 前に周知すること。 ③ 隣接する物件や道路等の公共施設等に損傷を与えないように留意すること。万 一、工事中に汚損、破損した場合、受注者の責任及び費用において補修、補償等 を行い、公共施設の場合は管理者の承諾を得ること。 ④ 近隣への対応について、 事前及び事後にその内容及び結果を本市に報告するこ と。 キ セメント及びセメント系固化材を使用する地盤改良を行う場合、又は使用した改 良土を再利用する場合の措置 セメント及びセメント系固化材を使用する地盤改良等を行う場合又は使用し た改良土を再利用する場合は、六価クロム溶出試験を行い、土壌環境基準を超え ないことを確認した上で、その結果を本市に報告すること。 ク ① 化学物質の室内濃度測定 工事完了後引渡し前に、化学物質の室内濃度測定を行い、室内濃度が厚生労働 省の基準値以下であることを確認し、本市に報告すること。 ② 測定方法は、 厚生労働省のガイドラインに記載されている標準測定方法に基づ いた方法とすること。 ③ 測定対象室は、次に示す室とする。 (ア) 1 階 執務室、市民スペース (イ) 2 階 多目的スペース (ウ) 4 階 居室 1 ヶ所 26 (エ) 5 階 議場 ④ 測定対象物質は、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、パラジクロロベン ゼン、エチルベンゼン及びスチレンとする。 ケ ダンプトラック等による過積載等の防止 受注者は、過積載防止の担当者を定め、過積載防止に努めるとともに、庁が指示 する車両に関し、積載自重又はトラックスケールにより積載荷重を確認し、本市に 報告すること。 コ 材料・機器の採用 設計図書に定める材料、機器を変更する場合は、それと同品質以上であることを 証明する資料を本市に提出し、承諾を得た場合に限り、その使用を認めるものとす る。 (3) 書類の提出 ア 受注者は、 本市が指定する書式により、建設業務に係る書類を、 請負契約締結後、 適切な時期に本市に提出し、承諾を得ること。提出時期については、本市に従うこ と。 イ 受注者は、 「添付資料4 実施設計業務及び建設工事に係る成果品」に掲げる成 果品一式を本市に提出すること。 2-5 VE提案に関する事項 (1) 基本事項 ア 本業務の予算を超えるVE提案はできない。 イ VE提案により採用が認められた提案については実施設計に反映できるものと する。 ウ VE提案により変更された設計内容及びその変更が影響を及ぼす部分について の品質保証など一切の責任は受注者が負うものとする。 エ 契約締結後、 受注者の責めに帰すべき事由によりVE提案が実施不可能となった 場合は、当該VE提案に係る部分について、本市が指示した基本設計書等に基づき 実施設計を行うこと。 その際には、事前に本市に報告し、確認を受けるものとする。 また、契約締結後、受注者の責めに帰すことのできない事由によりVE提案が実現 不可能となった場合は、本市及び受注者は実施設計内容について協議を行う。 (2) 提案の基準 ア 基本設計書等に示す基本的な形状、防災上確保すべき性能を遵守すること。 安全性、 ・信頼性、快適性・機能性、耐久性・メンテナンス性、環境保全性・省 エネ性、ユニバーサルデザインの全て、又はいずれかについて、基本設計と同等以 上とするVE提案は、本市と協議のうえ、本市が適当と判断すれば変更を認める。 イ 延べ床面積の変更提案は、本市と協議のうえ、本市が適当と判断すれば変更を認 27 める。 ウ 居室を広げるVE提案は、本市と協議のうえ、本市が適当と判断すれば変更を認 める。なお、居室を狭くする提案はできない。 エ 外観を変更することについては、基本設計と同等以上とするVE提案は、本市と 協議のうえ、本市が適当と判断すれば変更を認める。 オ 新庁舎の配置を変更することについては、基本設計と同等以上とするVE提案は、 本市と協議のうえ、本市が適当と判断すれば変更を認める。ただし、現庁舎南側の 配置とし、仮庁舎の建設なしに現庁舎を工事中も運用できることを条件とする。 カ 車庫棟の配置を変更することについては、基本設計と同等以上とするVE提案は、 本市と協議のうえ、本市が適当と判断すれば変更を認める。 キ 工期短縮につながる提案は、本市と協議のうえ、本市が適当と判断すれば変更を 認める。なお、工期を延長する提案はできない。 ク 構造計画は、基礎免震とすることを必須の条件とし、その他基本設計時の条件・ 品質等(居住スペースのフレキシビリティに係る柱スパン長及び、耐震性能、構造 耐力、コスト、工期等。 )を向上させる工法のVE提案については、本市と協議の うえ、本市が適当と判断すれば変更を認める。 ケ 免震装置は、基本設計の仕様(大臣認定取得)を原則とするが、告示を適用する VE提案についても、本市と協議のうえ、本市が適当と判断すれば認める。 コ 基本設計書に示す各階各課レイアウトは、原則そのレイアウトを遵守すること。 ただし、部分的な変更提案がある場合は、本市と協議のうえ、本市が適当と判断す れば認める。 28
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