雑誌Vol.29 No.4より抜粋 PDF

学会からのお知らせ
1.
2014 年度日本 IVR 学会第 4 回理事会
日 時:2014 年 6 月 29 日
(日曜日)
13:00 ∼ 16:00
会 場:フクラシア東京ステーション 6 階 会議室 C
出席者:荒井保明(理事長)
,大須賀慶悟,金澤 右,
吉川公彦,清末一路,興梠征典,齋藤博哉,
谷川 昇,田島廣之,中塚誠之,古井 滋,
水沼仁孝,宮山士朗,山門亨一郎
(以上理事),
石口恒男
(監事)
,大野,小山内
(以上事務局)
欠席者:中島康雄,廣田省三
(以上理事)
,
村上卓道
(監事)
(五十音順・敬称略)
議 題:
1.副理事長の選出
荒井理事長より副理事長として,廣田理事と吉川理
事の 2 名が推薦され,承認された。
2.理事会基本方針について
理事長から提示された方針案について検討を行い,
次の通り決定した。
2−1. 現状に対する認識
1)IVR 全般に対する海外状況
①学会活動は活発だが,各領域では他科とのター
フバトルが激しく,Oncology 領域以外では厳
し い 状 況 が 続 い て い る。Oncology 領 域 で も,
Medical oncologist とのせめぎ合いでは,エビ
デンス不足が大きく影響している。
②エビデンスとは別に,企業からの資金が IVR の
潮流に大きく影響している。
③日本の IVR に対する評価は高いが,海外の学会
で活躍している日本人 IVR 医は限られており,
英語に堪能な新興国の台頭が著しい。
④(追加)SIR が 2017 年に独立(診断と同格の意)す
ることとなったことについては,患者ケアの重
要性を掲げているなど共感できる部分があるも
のの,不安要素も少なくなく,注視していくこ
とが必要。
2)IVR 全般に対する国内状況
①一般国民,メディア,行政等における IVR の認
知度は依然高くない。
②他科とは比較的健全な関係が保たれているが,
圧倒的なパワーの差から担当領域が狭められて
いる感は否めない。結果として,IVR 自体が地
味な存在となってしまい,IVR 志望者の減少に
も影響している。
③デバイス・ラグは短縮しつつある。また,機器
102(436)
承認に関する規制当局の本学会への期待は大き
く,今後,機器承認については主導的に活動で
きる可能性がある。
④保険収載については,外保連との連携が不可欠
であるとともに,本学会としてのデータ蓄積の
継続が重要な課題である。
⑤(追加)IVR の普及に関する地域格差,施設格差
が非常に大きい。個人の資質に頼らざるを得な
い部分も大きいが,この格差を是正するための
教育活動も重要である。
3)本学会の状況
①会員数は 2,500 名を超え漸増傾向にあり,財政
面も概ね健全に保たれているが,大会を除く活
動費の80%以上が会員からの支出(認定更新等)
によるものであり,
「自前の状況」は改善の余地
がある。
②企業からの支援を強化する必要がある。
2−2. 学会運営に関する基本方針
1)体制整備と戦略的活動
種々の問題に迅速かつ柔軟に対応できる体制を整
えるとともに,明確な戦略をもって問題解決に臨
む。また,理事会の高齢化が進んでおり,次世代
への活動の移譲が重要な課題である。
2)理事会と委員会の役割
諸問題に対する協議,戦略策定,実働は理事会が
主導して行なう。各委員会は,あくまで当該理事
の活動を支援する組織と位置づけ,必要な情報の
収集,整理・検討,担当理事への提言,ならびに
活動についての実務を行なう組織とする。よって,
委員会委員の選任は担当理事の専権事項とし,代
議員以外からの委員登用も可とする。
3)理事の職務
理事は,理事会の全検討課題に参加するととも
に,特定の領域を担当し,当該領域の委員会を運
営,統括する。理事は,委員会を活用して,①当
該領域における課題の明確化,②課題解決のため
の戦略立案とロードマップ作成,③活動の進捗管
理,を行い,その内容を理事会に報告し,理事会
の理解と合意を形成する。
4)学会と研究活動の区分
基礎研究,臨床研究,臨床試験等については,本
学会の中立性の維持,財務の健全性を担保する観
点から,活動支援を主とし,研究活動の主体組織
とはならない。ただし,症例登録やレジストリー
は本学会の業務の一環として行なう。
2−3. 委員会の整理
各理事が連携をとりつつ,戦略的かつ迅速に課題の
解決を図れるようにするため,活動内容が重複・類
似する委員会,緊密な連携が必要な委員会の整理・
統合を図り,以下の如くに統廃合する。
1)学術・教育委員会:学術的な問題や教育的な問題
を網羅的に扱う委員会として,
「学術・教育委員会」
を設置し,これに,学術委員会,用語委員会,大
会運営委員会,教育委員会,メディカルスタッフ
委員会を統合する。
2)ガイドライン委員会:診療ガイドライン作成に留
まらず,学会員の知識の共有,質の向上を図るた
めの情報提供を行なう委員会とする。
3)広報・渉外委員会:広報活動以外に,国内他学
会,患者団体,メディアなどとの交渉を担う窓口
を統括する委員会として,
「広報・渉外委員会」を
設置する。これに伴い,従来の「庶務・渉外」か
ら渉外を切り離す。
4)将来計画委員会:戦略性をもって学会の将来を計
画することは,正しく理事会の責務であり,理事
会がこれを行なう。よって,将来計画委員会は廃
止する。
5)専門医制度委員会:専門医制度の急激な変化の中
で,日本医学放射線学会等と連携して,機器の承
認要件等に関わる IVR 医の専門性を堅持する。こ
れに,症例登録委員会を統合する。
6)防護委員会と安全管理委員会は合併して防護・安
全委員会とする。
7)CVIR 担当:編集委員会に組み込み,編集委員長
の担当とする。
3.重点課題と担当委員会
以下項目を重点課題とする。今後,更に検討を加え,
優先順位を設定する。
1)
国際的地位の向上
−有力な国際的学会への戦略的参入と連携の構築
(国際委員会)
−学会の英語化
(学術・教育委員会,編集委員会)
2)
国内における地位向上
−メディア,患者団体,広報を活用した広報活動
(広報・渉外委員会)
−行政に対するロビー活動(広報・渉外委員会,
薬事委員会)
−境界領域対策の強化
(別掲)
3)
行政との連携
−機器承認環境への戦略的関与(薬事委員会,広
報・渉外委員会)
−レジストリーシステムの構築
(薬事委員会)
4)診療報酬環境の改善(健保委員会,専門医制度委
員会)
5)
専門医制度の確保
(専門医制度委員会)
6)人材確保と会員の質の向上(学術・教育委員会,
ガイドライン委員会)
7)
財源の拡充
(広報・渉外委員会,財務)
−企業にとって投資価値のある体制作り
8)コメディカルの育成と地位向上(学術・教育委員
会,広報・渉外委員会)
9)境界領域対策(学術・教育委員会,広報・渉外委
員会,ガイドライン委員会)
4.理事,監事担当委員会
次の通り担当理事・監事を決定した。
(◎担当,○副担当)
委員会
担当理事・監事
1)編集委員会
◎吉川
2)学術・教育委員会
◎大須賀
3)ガイドライン委員会
◎谷川
4)広報・渉外委員会
◎興梠
5)倫理委員会
◎齋藤
6)利益相反委員会
◎古井
7)健保委員会
◎水沼,○中塚
8)薬事委員会
◎田島
9)専門医制度委員会
◎廣田,○村上
10)国際委員会
◎山門,○清末
11)防護・安全委員会
◎石口,古井
財 務
◎金澤
庶 務
◎中島
5.委員会関係の活動予定
次の通り確認した。
1)委員会委員の決定と委嘱(7 月 10 日頃までに)
各委員会の担当理事・監事は,副担当理事・監事
を選任し内諾を得る。
また代議員の希望を参考に,委員の選任を行う。
人数制限は設けない。
代議員の希望を参考に委員を選任し,7 月 10 日頃
までに,リストを事務局に送付する。委員の重複
があった場合は,担当理事間で調整を行う。
確定した委員には事務局から委嘱状を送る。
2)戦略性をもった委員会活動計画とロードマップ作
成
(8 月 10 日頃までに)
3)各委員会の活動計画に対する理事会での検討と承
認(次回理事会)
4)今後の理事会開催予定
活動が軌道にのるまで,2ヵ月に 1 回程度開催する。
次回:9 月 3 日(水) 東京 17:00∼
次々回:11 月 16 日(日) 東京 10:00∼13:00
5)GEST Asia 2014 の学術集会認定申請
点数については廣田専門医制度委員会担当理事に
一任する。
6)JSIR 2015 における APCIO 併催について
荒井大会長より説明があり,承認された。
(437)103
7)
その他
①登記手続きと利益相反申告書提出について
理事長交代に伴う登記手続きについて,理事就任
承諾書と印鑑証明書等の提出が必要となる。毎年
提出する利益相反申告書とともに事務局より文書
を送るので,対応をお願いする。
②山門理事より,ACTA(Asian Conference on Tumor
Ablation)2015 について,田中正俊先生より下記
の開催日程の連絡があり,あわせて協力団体とし
て IVR 学会のロゴマーク使用の依頼を受けたこと
が報告され,承認された。
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日 程:2015 年 10 月 30 日
(金)
,10 月 31 日(土)
会 場:アクロス福岡
③日本静脈学会開催について
吉川理事より,吉川理事が会長として日本静脈学
会が下記の予定で行なわれることの報告と依頼が
あり,承認された。
日 時:2015 年 7 月 11 日
会 場:奈良県振興会ホール
・他の IVR 関連研究会と日程が重ならないように
ご配慮いただきたい。
・多くの IVR 学会員の参加を希望している。