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豊岡工場の二酸化炭素削減施策について
∼ボイラー燃料を重油からLNGへ転換、年間約970トンのCO2が削減可能∼
天然ガス焚きボイラー
LNGサテライト設備
2008年3月19日
ヤマハ株式会社(本社:静岡県浜松市中区中沢町10-1、社長:梅村 充)は、豊岡工場(静岡県磐田市
松之木島203)内の熱供給設備として使用してきた重油焚きボイラーを、LNG(液化天然ガス ※注)を
燃料とする天然ガス焚きボイラーに更新し、この3月より正式に運転を開始しました。燃料を重油から
LNGに転換することにより、年間約970トンの二酸化炭素(以下CO2)排出量の削減が可能となります。
豊岡工場でのボイラー燃料の重油から天然ガスへの転換は、2004年12月の本社工場についで2施設目と
なります。
豊岡工場では、これまで重油を燃料としたボイラーにより蒸気を作り、管楽器の生産工程や
工場内の空調用などに使用してきました。この重油エネルギーは、同工場の電力などを含めた
年間総使用エネルギーの約19%にあたります。LNGは重油に比べ単位重量あたりの発生エネル
ギーが大きく、またCO2発生量は少ないため、従来と同じエネルギー量を供給しながら、年間約
970トン、従来に比べ約28%のCO2を削減することができます。さらに、LNGの成分には硫黄分
が含まれていないため、硫黄酸化物(Sox)の排出量も削減することができます。
なお、この天然ガス焚きボイラーの導入は、有限責任中間法人 都市ガス振興センターの「エ
ネルギー多消費型設備 天然ガス化推進補助事業」により、補助金交付を受ける予定です。
また、豊岡工場ではCO2排出抑制の一環として、同工場内に太陽光発電パネル(3.4kW)を3
月末までに設置し、工場内のショールーム照明用として使用していく予定です。
ヤマハグループは京都議定書に記された日本の目標と同じ「2010年度の二酸化炭素排出量を
1990年度比で6%削減すること」を目標に掲げています。このたびの天然ガス焚きボイラーの導
入によるCO2排出の削減量は、ヤマハグループ生産系2006年度排出量実績総合計の0.9%に相当
し、この目標達成に向けて大きく寄与するものです。当社では今後とも環境に対する取り組み
を、企業の総合的な活動のなかでも重要な課題として位置づけ、実践してまいります。
※LNG(液化天然ガス、Liquefied Natural Gas 天然ガスを-162℃に冷却して液化させたも
の。タンクローリーによる陸上輸送が可能なため、都市ガス(天然ガス)の供給エリア外で
も使用することができます。)
これまでのヤマハグループのCO2削減施策
2004年度
2005年度
2006年度
ヤマハ(株)本社工場
ボイラー燃料転換
ヤマハリビングテック(株)
コージェネレーションシステム
ヤマハ(株)本社工場
ヤマハファインテック(株)
太陽光発電システム
コージェネレーションシステム
<天然ガス焚きボイラーシステム概要>
1.スケジュール
竣工
: 2008年1月31日(木)
運用開始 : 2008年3月1日(土)
2.設置場所及び利用方法
設置場所 : 静岡県磐田市松之木島203番地
ヤマハ(株)豊岡工場
利用方法 : LNG(液体)をLNGサテライト設備により天然ガス(気体)とさせ、それをボイ
ラーにて燃焼。ボイラーでの発生蒸気は、管楽器生産工場の生産プロセスや木材
乾燥用に利用。また熱交換器を通し、クリーンルームや工場内の空調用にも利
用。
(今回のボイラー設備更新にあわせ、LNGを気化させて天然ガスにするための専
用LNGサテライト設備もあわせて設置しています)
3.設備の種類、仕様、能力等
設備種類
仕様
: 小型ボイラー(多管式貫流ボイラー)
: 相当蒸発量 2,500kg/時 × 6基
二酸化炭素の排出量削減見込 : 年間約970トン
エネルギー削減量
: 原油換算で年間約14キロリットル(ボイラーの効率向上によ
るもの)
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