811A は、送信管として設計された球ですが、オーディオ用としても使用

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811A
811A は、送信管として設計された球ですが、オーディオ用としても使用可能で
す。トリウム‐タングステンヒーターを使用していますので、電球のように明
るく光ります。ただし 4 A も流れますから注意が必要です。グリッドが正の領
域で使うようになっていますので、グリッド電流が流れます。従ってオーディ
オ用ではダイナミックカップルでドライブします。Ep-Ip 特性は五極管のよう
な形をしていて、増幅率は 160 と大きいですが、内部抵抗はその分大きくなり
ます。ソケットは UX 型で、プレートはトッププレートになっています。出力
は、シングルで 10 W、プッシュプルで 20 W が出せます。
ヒーター電圧
ヒーター電流
最大プレート電圧
最大プレート損失
増幅率
6.3 V
4 A
1500 V
65W(アマチュア使用)
160
中国などで今も生産され NOS も多いので比較的安価に入手できます。次に 2 つ
の購入先をご紹介しておきます。
1) Antique Electronic Supply-811A
2) TubeDepot-811A
以下にデータシートと制作例の URL を御紹介します。
3) 811A データシート(GE)
4) 制作例 1
5) 制作例 2
なお下の図はエクセルで作成したオリジナル特性図です。
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【811A 回路例(ダイナミックカップル)】