ゲレンデ逆走マラソン 猪苗代スキー場〈中央〉レース 大会レポート 2012 年 11 月 3 日(土) 2012 シリーズ第 5 戦となる猪苗代スキー場〈中央〉レース。前日に初雪となった磐梯山は、紅葉と雪 のコントラストが美しい。しかし、アスリートにとって、そして、運営スタッフにとっても、逆走マラ ソン至上最も過酷なレースとなった。 突然の雨、最高でも 10°を切ると言う気温、そしてみぞれ、レース中の約 2 時間、激しい天気の移り 変わりが、私たちを苦しめた。だが、いたずら好きの磐梯山は、レース終了後に素晴らしいプレゼント も用意してくれた。それは、これまで見たこともない輝くばかりの虹。大自然の厳しさと美しさを同時 に披露してくれたのだ。それはまるで、過酷なレースを走り終えたアスリートに、「ご褒美だよ。」と 言わんばかりだ。 本日の逆走マラソン参加アスリートは、女子 10 名、男子 60 名の計 70 名。下は 7 歳から上は 70 歳ま でと、いつも以上に年齢が幅広い。そして、老若男女が同じコースを同じルールで走る。それもまた逆 走マラソンの魅力なのだ。森崎委員長が言った。逆走マラソンは、誰との戦いでもない。自分自身との 戦いなのだと。森崎委員長…、たまには良いこと言うなぁ。 今回は、様々な部分にゲレンデらしさを演出し てみた。一つはビブスの採用。スキー等ではお馴 染みのゼッケンだが、マラソンではあまり使われ る事が無いだろう。そして、もう一つがタイム計 測。スキー場の多いこの地域では、冬はスキー競 技が盛んだが、そこで使用されている計測器を今 回は取り入れてみたのだ。新たな試みと、相変わ らずの少人数運営。多少の不安を抱えながらの開 催となったが、心を一つにここまで開催してきた スタッフが、更に結束し開催出来たレースになっ たと思う。 12:30 肌寒い小雨と言う事で、開会式をセンターハ ウス内に急遽変更。アスリートの体調を心配しての決 断だった。前回欠席だった森崎委員長の挨拶と競技説 明からスタート。相変わらずの身勝手(?)説明にアス リートも振り回される。しかし、これが名物。誰も文 句を言わない。そして、逆走マラソン 2012 皆勤賞目 選手宣誓は、栗城和正選手。決して、 前の栗城和正選手による選手宣誓へと続き、開会式は メニューをオーダーしているわけではない。 終了。好例のアスリート全員の記念写真は、スタート 直前に会場で撮影する事とした。 12:59 走ればそれなりに温かいだろうが、じっとしているのは酷な 10°を切る気温。そんな中、ス タート地点で集合写真を撮影。しかし、その後のスタート時間までの数分が長く感じられる。13:00 ス タートさえ待てない状況に、1 分繰り上げてのスタートとした。今回の注目は、前回優勝した 10km レー スの横山健二選手からタスキを繋がれる形となった高野和明選手が 1 位を死守出来るのか? そして、9 歳の天才アスリート渡部春雅ちゃんが、前回のリステルレースに続き 1 位を獲得するのか? 70 歳の中村 忠男選手と 7 歳の塚本颯太くんの 5km レースの行方は? 今回も興味津々の逆走マラソンが展開された。 凍えそうな寒さの中その時を待つ スタートはちょっとだけ下りから。これも逆走スタイル。 これぞ逆走と言う 一コマ。 登りでは、誰も背 後の壮大な景観を 楽しむ余裕が無 い。 陽が出てみたり、みぞれが降ってみたり… 5km 女子 1 位の柏木選手、 翌日の 10km 女子でも優勝した。 残念ながら 2 位の春雅ちゃん 10km 男子は、横山選手よりタスキを受け継いだ 高野選手が 1 位を死守した。 タカさんも頑張ってます。 70 歳の中村選手(左)が 21 位、7 歳の塚本選手(右)が 30 位。最高齢 VS 最年少対決は中村選手の勝利!! 思いで作りにと参加してくれた野球部チーム 白鳥さんも、レギュラーアスリートだ。 女子 10km 1位 蛯名有里選手 男子 10km 1 位 高野和明選手、 2 位 谷口淳平選手、3 位 加藤正彦選手 女子 5km 1 位 柏木ゆかり選手、 2 位 渡部春雅選手、3 位 小山文子選手 男子 5km 1 位 田代修選手、2 位 加藤謙一選手、3 位 服部和幸選手 こうして、極寒の中で開催された「ゲレンデ逆走マラソン猪苗代スキー場〈中央〉レース」も、大き な事故もなく無事終えることが出来た。最後のジャンケン大会では、5 スキー場がフリーパスとなる シーズン券が当たるなど大いに盛り上がったが、紙面の関係でカット致します。アスリートの皆様、 本当にご苦労さまでした。明日の最終戦も頑張ってください。 GAMBARUZO!ふくしま実行委員会 事務局 佐藤
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