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資料8
消費生活分野の標準化の最近の取り組み
平成19年6月28日
経済産業省
基準認証ユニット
1.標準化の取組み
消費生活製品のJIS
消費者の安全・安心の観点から、平成18年度(平成19年1月以降)は、密閉式石油
ストーブ(JIS S2031)、自転車用ヘルメット(JIS S8134)の改正を行った。
平成19年度は引き続き、家庭用ガス温水機器(JIS S2109)、自転車用空気ポンプ
(JIS D9455)について改正を行う予定である。また、電気ヒーター(JIS C9202 他)、シュ
レッダー(JIS C6950)については、JIS改正原案の作成を行い、電気又は電子技術専
門委員会で審議を行う予定である。
リチウムイオン電池(JIS C8711 他)については、消費生活用製品安全法の特定製
品指定及び技術基準策定の動向をみつつ必要な対応を行う予定である。
高齢者・障害者配慮分野のJIS
平成18年度は、公共トイレの便器洗浄ボタンや呼び出しボタンの位置や形状(JIS
S0026)<参考(1)参照>、触知案内図の情報内容及び形状並びにその表示方法(JIS
T0922、包装容器の触覚識別表示(JIS S0022-3)等の制定を行った。
平成19年度は、家庭用段差解消器(JIS T9252)、電動立上り補助いす(JIS T9255)等
の制定・改正を行う予定である。
電気用品安全法へのJIS引用
平成18年度は、電気用品安全法省令技術基準第2項に引用されるJISとして、家庭
用のプラグ・コンセント類に関するJIS等の制定・改正を行った。また、同省令技術基準
第2項で引用するための JIS 原案を、接続器具、小型変圧器、電動工具についてとりま
とめた。
平成19年度は、変圧器、電源装置等のJIS制定を行う予定である。
抗菌加工製品の製品規格化に関する調査
平成18年度から、新たに、抗菌加工された製品のJIS化及び抗菌加工に係る特定側
面 JIS マークの適用可能性について、関係するメーカー、ユーザー、消費者に対し、ア
ンケート調査を行った。
平成19年度は、アンケート調査結果を踏まえ、抗菌加工された製品を対象とする製
品規格について検討する予定である。
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(備考) JISZ2801(抗菌加工製品-抗菌性試験方法・抗菌効果)を基礎として国際提案し
ている抗菌効果試験方法について、現在ISOでは最終照会原案(FDIS)の段階で
あり、年内の国際規格の発行が見込まれる。<参考(2)及び(3)参照>
高齢者・障害者配慮設計指針(アクセシブルデザイン)の国際標準化
平成18年度は、中国、韓国と連携して、5件(消費者製品への凸記号1件、報知音2
件、相対的輝度1件、包装容器1件)の新規国際標準化作業についてISOに提案し、平
成19年4月又は5月に承認された。 更に、世界的に活動している障害者団体へのニ
ーズ調査を行う等アクセシブルデザインに係る体系的標準化に係るフィジビリティスタ
ディを行った。
平成19年度は、承認された5件について ISO で日本から提案した規格案の審議を開
始するとともに、共同で国際提案する次期テーマについても中国及び韓国と検討を開
始する予定である。
環境 JIS の活用状況調査
平成18年度は、グリーン購入法を対象として、これまで制定改正された環境 JIS の
自治体、企業、消費者における活用状況及び今後の活用可能性について調査・検討を
行い調査報告書をとりまとめた。
平成19年度は、引き続きグリーン購入法を対象として調査・検討を行う予定である。
消費者団体による標準化
平成18年度は、消費者の関心が高いテーマである社告等について、標準化のため
の調査・検討を行った。また、平成19年度も調査・検討を継続する予定である。
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2.消費者の標準化参加への取組み
消費者の標準化参画セミナーの開催
(1) 目 的
- 消費者は標準化における重要な利害関係者であり、消費者用製品の標準化を行う
場合、消費者が積極的に標準化を行う委員会に参加して、消費者の視点から意見
反映を図ることが不可欠。 そのため、消費者用製品に関係する JIS 原案作成委
員会や ISO/IEC 国内対策委員会、JISC の専門委員会など標準化を行う委員会に
消費者の参加を促進することが必要。
- しかし、標準化に関心があり、標準化を行う委員会に出席するための基礎知識を有
する消費者代表となる人材は不足しており、現在は特定の人材に偏っているのが
実態。
- したがって、標準化に参加することができる消費者代表となる人材を増やしていく
ためのセミナーを実施する。
(2) 進め方
セミナーは、次の3段階で構成される。
(ア) 第1段階として、標準化に関心をもつ消費者を増やす目的で、標準化の基礎知識を
種とした入門セミナーを各地で広く開催。
(イ) 第2段階として、JIS原案作成委員会等に参加するため、標準化の基礎知識及び模
擬的な規格作成を体験する実践セミナーを開催。
(ウ) 更に、消費者において、上記セミナーを自ら開催することができる人材の育成を目
的としたトレーナー研修を実施。
(3) スケジュール
平成17年度に実施したプレセミナー(東京、大阪)を踏まえ、平成18年度は入門
セミナーを3カ所(東京、名古屋、大阪)で実施した。平成19年度は実践セミナー、ト
レーナー研修の実施内容及びテキスト等を検討し、これら3段階のセミナーを定期的
に実施していく。
年度
平成18年度
平成19年度
平成20年度
キーワード
基礎作り
改善
拡大(定着)
入門セミナー
実践セミナー
トレーナー研修
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<参 考> 消費生活分野の標準化に関連した最近の報道
(1) 2007年2月17日(土) 午後7時の NHK ニュース「公共トイレに初の統一基準」
視覚障害者などの利便性を考慮し、公共トイレについて洗浄ボタン等の操作
部の配置を統一した JIS S0026 が紹介された。
(2)2007年2月4日(日) 日本経済新聞 朝刊(3面)
「日本の抗菌技術、国際標準にーISO 承認へ」
日本が開発した抗菌効果基準及びその試験方法を定めた JIS を基礎として、
日本が行った国際提案について今春にも ISO に承認される。これにより抗菌加
工製品の品質が統一され、日本の抗菌関連産業の国際競争力が高まることが
期待される。
(現在、最終承認投票(FDIS)の開始準備中。2007年秋には国際規格が発
行される見込みである。)
(3)2007年2月19日(月) 朝日新聞 朝刊 (30面)
「アエラと週刊朝日、抗菌印刷に」
朝日新聞が発行する雑誌のアエラと週刊朝日の表紙と裏表紙に国内で初の
抗菌加工をすることになった。これは、日本の抗菌加工技術が国際標準になる
ことが確実になったことから、いち早く国際標準を取り入れたもの。
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