2009 年 11 月 30 日 2009-007 日立公共システムエンジニアリング株式会社 中国インターネット協会 高齢者・視覚障がい者へ配慮の Web サイト普及に 日立GPの Web アクセシビリティ技術を採用 ~中国での Web アクセシビリティのニーズが、さらに拡大~ 日立公共システムエンジニアリング株式会社(本社:東京都江東区/取締役社長 森内 康浩/以下日立 GP)の、高齢者・視覚障がい者へ配慮した Web サイト(Web アクセシビリティ)技術が、このたび、中国インター ネット協会に採用され、同協会が進める普及のためのモデル Web サイト「アクセシビリティ モデル チャンネル」 として公開されました。 今回のモデル Web サイトの公開を契機に、中国にて Web アクセシビリティ製品「貼心広角(日本での製品 名:ZoomSight(ズームサイト))」が相次いで導入されるなど、Web アクセシビリティのニーズが、さらに拡大して います。 中国においては、人口増加から 1979 年より「一人っ子政策」が、国の基本国策として徹底されています。この 影響を受けて、60 歳以上の総人口に占める割合は、2008 年 12%に達しており、アメリカ戦略国際研究センタ ー(CSIS)の調査によると、2030 年には、中国では高齢者人口比率が 24%まで達し、アメリカを超える超高齢 社会となるとされています。 日立 GP は、このような中国の状況を踏まえ、中国での Web アクセシビリティ(高齢者・障がい者へ配慮した Web サイト)のニーズの拡大に先駆け、2007 年 1 月より北京日立北工大信息系統有限公司(本社:中国北京市 /総経理 郭 慶栓/以下、HBIS)に対して技術提供を開始しています。2007 年 6 月にはアクセシビリティ関 連製品「貼心広角(日本での製品名:ZoomSight(ズームサイト))」を中国市場に投入し、中国での様々な活動 を通じて、中国のアクセシビリティ普及に寄与してきました。今回の中国インターネット協会での日立GPの Web アクセシビリティ技術の採用は、これまでの日立GPの中国でのアクセシビリティ事業の成果及び技術が評価さ れたものと考えます。 今後も、日立GPは、日本国内で培った Web アクセシビリティ技術を元に、中国での Web アクセシビリティの 普及の一翼を担うとともに、中国での事業を推進していきます。 [中国 高齢化の背景] 中国では、1979 年より人口抑制施策として「一 人っ子政策」を導入しています。これにより中国 では出生率が低下し、人口増加率は減少してい ますが、全人口に占める高齢者の割合が増加傾 向にあります。中国民政部の統計報告によると、 2008 年に 60 歳以上の割合が全人口の 12%を 超えるなど、中国は既に老齢化社会を迎えてい ます。また、アメリカ戦略国際研究センター (CSIS)の調査によれば、2030 年には中国の高 齢者人口比率は 24%まで達し、アメリカを超える 超高齢社会になるとされ、今後中国の少子高齢 出典:国立社会保障・人口問題研究所(2006 年 12 月) 化は、さらに進むものとされています。 [中国でのWebアクセシビリティの動向] 2008 年の北京オリンピックを契機に、高齢者への配慮に加え、Web サイトを目の不自由な方、外国人など、 利用者の誰もが使いやすく、かつ閲覧しやすくする Web アクセシビリティのニーズが高まり、日本の JIS 規格に あたる中国情報アクセシビリティ標準(※1)が中国工業和信息化部(中国工業・情報化部)により 2008 年 3 月に制 定されるなど、中国においても Web アクセシビリティの遵守の動きが始まっています。 ※1 中国情報アクセシビリティ標準: 中国語の特徴に配慮した、中国のウェブコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン。2008 年 3 月に公開。 [中国における 日立GP・HBISのアクセシビリティ事業] 既に急速な高齢化が進んでいる日本では、官公庁・自治体・民間企業等の Web アクセシビリティへの関心 が高く、日立GPは、2004 年 7 月より Web アクセシビリティ事業を開始しています。中国においては、一 人っ子政策による少子高齢化の状況を踏まえ、日本国内にて重要とされる Web アクセシビリティ技術の、中国 でのニーズの拡大に先駆け、2007 年より中国市場への展開をはかってきました。 具体的には、2007 年 1 月より日立 GP はHBISに対して Webアクセシビリティの技術提供を開始しており、 2007 年 6 月にはアクセシビリティ関連製品「ZoomSight(ズームサイト)」をHBISへ提供し、製品名「貼心広角」 として中国市場に投入しています。2007 年 12 月には重慶にて実施された第 4 回中国アクセシビリティフォーラ ムに参加し展示・講演を行うとともに、中国情報アクセシビリティ標準作成の支援や、北京オリンピック・パラリン ピックでの中国主要ポータルサイトのアクセシビリティ対応コンサルティングを実施するなど、中国のアクセシビ リティ普及に寄与しています。 1 [中国での受賞歴] 中国でのWebアクセシビリティ事業および普及に向けた活動が評価され、2007 年以降、中国での事業を展 開するHBISが、以下の賞を連続受賞しています。 ・2009 年 11 月 「中国アクセシビリティ公益企業賞」 ・2008 年 7 月 「北京 2008 年オリンピック・パラリンピック Web アクセシビリティ行動技術支援企業」 ・2007 年 12 月 「中国アクセシビリティ建設優秀企業」 [中国での導入実績] (1)ショッピングサイト-楽合HP(健康有機農産物専門販売サイト) http://www.leohe.com/ 楽合は、安心・安全な食品や健康への関心が高い中国で、インターネット を通じて、農産物・健康食品を販売する専門サイトです。できるだけ多くの 方が、安心して買い物できるように、Web アクセシビリティに配慮した Web サイトへの改善を実施し、高齢者・視覚障がい者など購買顧客の層を広 げるために、「貼心広角(日本での製品名:ZoomSight(ズームサイト))」を 導入しました。 (2)聴覚障がい者学校-北京市第二聾人学校 http://www.bjd2lrxx.org/ 北京市第二聾人学校は、中国華北地区で初めて設立された、歴史のあ る聴覚障がい者学校であり、中国中央教育部の口語教育の実験学校と なるなど、積極的な教育を行っています。 今回、Web サイトに貼心広角「(日本での製品名:ZoomSight(ズームサイ ト))」を導入しましたが、聴覚障がいの子どもたちの発声の練習に、貼心 広角を活用するなど、新しい使い方を始めています。 (3)中国インターネット協会アクセシビリティモデルチャンネル http://wza.isc.org.cn/ (4)北京至高科技有限公司 http://www.zeek-tech.com/ (5)済南凌佳科技有限公司 (SNR) http://www.ryouka.com.cn/ryouka_cn_old/default.htm (6)奥地索(北京)信息技術有限公司(ASB) http://www.aidedsoft.com/japanese/index.html [日本での導入実績] 日立GPは、Web アクセシビリティ事業を、2004 年 7 月より官庁・自治体向けに提供を開始してい ます。ホームページ及び施設予約・蔵書検索など住民向け業務システム、アクセシビリティサポート 製品などを、西東京市(東京都) 、港区(東京都)などの自治体を中心に、これまで 100 を超える団体 に広く提供しています。 なお、2008 年 7 月には、株式会社高電社とホームページの自動翻訳 ASP サービスの販売提携を開 始しており、自治体に向けた提案を強化し、販売を拡大しています。 1 ■中国インターネット協会( http://www.isc.org.cn/ ) 中国インターネット業界及びインターネット関連企業が共同で設立した非営利的社会組織です。中 国アクセシビリティフォーラムを開催するなど、中国における Web アクセシビリティの普及に積極的 に取り組んでいます。 ■北京日立北工大信息系統有限公司( http://www.hbis.com.cn/ ) ■4Uweb Web ユニバーサルデザインソリューション http://www.gp.hitachi.co.jp/solution/accessibility/ ■日立 GP ホームページ http://www.gp.hitachi.co.jp/ ■会社概要 資本金 3 億円 従業員数 880 人(2009 年 4 月) 事業概要 ① 業務システム開発を中心としたソリューション事業 ② パッケージ・ソリューション事業 ③ レガシー・システム再生ソリューション事業 ④ インターネット総合サービス事業 ⑤ 日立製品の販売事業 対象分野 中央省庁、自治体、準公共団体、年金基金、図書館、大学、研究所、民間企業 拠点 東京、横浜、名古屋、大阪、福岡、北京 ■ニュースリリースに関するお問い合わせ先 日立公共システムエンジニアリング株式会社 〒135-8633 東京都江東区東陽 2 丁目 4 番 18 号 事業戦略企画部 北 電話:03-5632-1338 https://www3.hitachi.co.jp/inquiry/gp/news_webg/form.jsp 1
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