第 2 回スタディメイト等研修会の記録

第 2 回スタディメイト等研修会の記録
実施日時:平成25年10月22日(火)
会
講
15:00~16:40
場:庄川支所 2階会議室
師:富山大学 保健管理センター 准教授
富山大学学生支援センター アクセシビリティ・コミュニケーション支援室長
西村優紀美先生
参 加 者:30名
1
講演 15:00~16:00
演題:「問題を抱える児童・生徒とのかかわりについて」
富山大学 保健管理センター 准教授
富山大学学生支援センター アクセシビリティ・コミュニケーション支援室長
西村優紀美先生
(1)
『えっせいT」(北陸中日新聞)より
「僕、生まれてこなければよかった?」(H24.9.30)
架空の男の子の話
ほめられたくて仕方がない。1番にしたい。→結果的に叱られてしまう。
「赤ちゃんの時どうでしたか?」…夜泣きで、保護者も育てるのに苦労している。
体が勝手に動いてしまう。
ADHDの診断を受ける。→少人数の高校へ進学し、落ち着いている。
「発達障害 ~あなたの良いところ~ 」(H24.11.25)
小学 1・2 年時:ふらふら立ち歩く。先生もあきらめ、自由に!
宿題をしなくても・・・。
小学 3 年:担任は、課題をしないま
ま帰ることを認めません
でした。
「あなたはきっとできるは
ずです。書いてごらん。」
「よくできました。明日か
ら5分で書きますか?
それとも 1 時間かかって
書きますか?」
(2)
発達の流れからみた不適応行動
① 成長発達に必要な精神的・情緒的エネルギーを必要な時期に、親から十分に
与えられなかったり、発達の過程で乗り越えるべき課題を乗り越えられなかっ
たために起こる問題。
乳児期:基本的信頼感の獲得
不快を快にしてくれる存在がいることが必要
→ うまくいかなかった子は、学校で依存・独占する
(境界性人格障害など)
幼児期:分離-個体化の時期
不安になった時に戻れる場所があるということの確認
今は一人だけど、家に行けば家族がいるから大丈夫と、学校でがんばれる。
→ お母さんと離れているうちに、お母さんがいなくなるんじゃないか。
(母子分離不安など)
②
発達障害等の特性に適切な対応をしなかったために起こる問題
1 歳半で、多動が分かる。
第1子なので、こんなものだと思って
いたが、周りから「あなたの育て方が
悪い。」と非難された。
→ 叩く。
→ 「私は虐待する親でないか。」
・分離不安による不登校
・学習上の問題が原因の不登校
・非行・問題行動
・家庭内暴力
・犯罪
(3) 具体的な子どもの事例の紹介>
2 情報交換 16:00~16:40