Newsletter VOL.53(PDF) - 神戸クロスカルチュラルセンター Kobe

神戸クロスカルチュラルセンター
VOL.53 JUN. 21, 2014
Toward a Global Society
〈特 集〉
グローバル社会の明日を拓くために ― おもてなしのあり方を考える ―
For Creating a Global Society for Tomorrow
−My Views on Hospitality−
・〈特別寄稿〉 日本の共同体の特徴とその未来志向
Characteristic of a Japanese Community and its Future Trend
・カンボジア経済の挑戦
Cambodia’
s Economy: Opportunities and Challenges
Students at School Festival
Fulani Trader
Market Scene in Washi Village
(Northern Nigeria)
Photos by George Gibbons OBE
―1―
クロスカルチュラルセンター創立35周年
祝 辞
神戸市長 久元 喜造
このたびは神戸クロスカルチュラルセンターが創立35周年という大きな節目を迎えられますことを心よりお祝い申し上
げます。
私は、昨年11月、第16代神戸市長に就任いたしました。現在、
「輝ける未来創造都市」の実現を目指して、新しい
まちづくりに取り組んでいるところです。その中で、世界に貢献する神戸の未来を切り開いていくためには、グローバ
ルな視野に立ち、多様な文化を認め合いながら、お互いを尊重する社会をつくっていくことが極めて重要であると実
感しております。
神戸クロスカルチュラルセンターは、1980年3月に神戸YMCAクロスカルチュラルセンターとして創立されて以来、
ボランティアの方々が中心となって、様々なプログラムやイベントを通じた異文化交流のネットワークを長きにわたり育
んでこられました。数々の活動の中でも、
「神戸市長杯バイリンガルスピーチコンテスト」は、国籍を問わず幅広い世
代から出場者を募り、共通の国際的なテーマについて、それぞれの意見を日本語と英語の2ヶ国語で主張し合うとい
う、日本で唯一の大会であり、毎年、全国から応募が集まる盛況と伺っております。
また、様々な国の伝統的な文化、工芸、音楽等を体験することができる
「寺子屋」や
「世界のハンドクラフト」といっ
た各種講座、そして、多文化共生をめざす20余りの国際交流団体・インターナショナルスクールとの共催で民族舞踊
やファッションショー等を行う「国際寺子屋展」は、多くの市民が異文化に触れることができ、国際理解を深められ
る機会を提供していただいています。さらには、毎年、留学生とホストファミリーとのマッチングを行っている留学生
ホストファミリープログラムでは、これまでに成立した縁組は10,000組を超え、多くの国際交流の絆が生まれています。
このように、多文化共生のまちづくりを目指す神戸において、国際理解を深める様々な事業を草の根レベルで継続
し、地域の国際化の推進に先駆的な役割を果たしてこられた貴センターのご尽力に対し、心より敬意を表しますとと
もに、厚く御礼申し上げます。
近年、世界規模での経済格差の拡大や地球環境問題、世界各地で頻発する自然災害への国際的支援など、国際
社会全体で取り組むべき課題が増えている中で、国籍や人種、文化の違いを超えて、国際交流・国際協力の担い手
として活躍できる人材の育成は不可欠であり、貴センターが果たされる役割の重要性はより一層高まってきていると思
います。
神戸クロスカルチュラルセンターの今後のますますのご発展と関係者の皆様方のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
このたび創立35周年を迎えた神戸クロスカルチュラルセンターは、ニューズレター記念号No.53を発刊す
ることになりました。そこで、その冒頭のご挨拶を久元喜造市長にお願いいたしましたところ、以上のよう
な激励のお言葉をいただきました。
今回は「グローバル社会の明日を拓くために おもてなしのあり方を考える」という特集テーマを組
むと共に、世界の未来に向けての諸問題を模索することにしました。
―2―
特集
もてなし(ホスピタリティー)
への思い
~育ててください 海文化 神戸の海の迎賓館~
元経済産業省近畿経済産業局 ㈱神戸クルーザー・コンチェルト 通商部長 伊藤 正直
代表取締役社長 南部 真知子
「人は旅をし、旅先でもてなしを受ける。
“もてなしの心”
を“ホスピタリティー”という。旅の印象はもてなしで決ま
るともいえる」
。
(住野 昭著「ツーリズムが日本を救う」)
私にとっての 「もてなし」 の原点は、素朴な体験に根ざし
ている。40年近く前、ロンドン郊外のホームステイ先から学
校への道すがら、地元の人から笑顔で声がけしてもらった。
国際化がまだまだ進んでいなかった当時、彼らの異文化・異
民族を自然と受け入れる姿に驚くとともに、会釈という些
細な“もてなし”に私も自然と英国文化に打ち解けていった。
異文化に身を置くとき、健康、食べ物、言葉の面で不安があ
るものだが、気さくな地元住民の笑顔のひと声に、少しずつ
そんな不安が解消され心地良いもてなしを体験した。
観光地やピクニックなどに連れて行ってもらうことは嬉し
いもてなしであったが、食後の片づけや庭の草むしりなど普
段の生活にこそ文化や考え方などが反映されているものであ
り、そういった場で何気なく交わす会話(生活様式や子育て
方法など)から真の異文化交流が生まれるように感じた。こ
ういった“もてなし”の形もあるのかと感心したものだ。
また、地元交流会に招
かれ、「日本のお見合い
結婚」について話す機会
があった。現地では「お
見合い結婚」の概念がな
く、興味津々耳を傾けて
いただいた。草の根交流
は日本文化を知ってもら
うきっかけにもなった。
このようなもてなしを
受け、私は英国に好感を持つようになった。その国で受けた
もてなしはその国に対する印象を決定づける大きな要素にな
ると共に、相互理解を深めるきっかけになる。また、我が家
で海外留学生を受け入れたときも家族の一員として彼女に接
することにより、相互理解が深められたと思っている。
訪日外国人の増加が見込まれる中、外国人と地域住民との
草の根レベルの交流はこれまで以上に重要になるだろう。地
元市民との普段着の付き合いから受けるもてなしは勉学・ビ
ジネス等で訪日する外国人をお客様扱いするのでなくありの
ままの姿で接することにより、彼らの日本に対する理解と、
我々の彼らの国に対する理解が深まる。将来的に彼らが本国
に帰るもしくは日本に住み続ける際、そういった経験が彼ら
の本国と日本との結びつきを強化し国際交流の推進力になる。
だからこそ、今後一層相互理解を深め合い協力していくため
の糧となるような、そのようなもてなしこそが我々に必要で
はないだろうか。
最後になりましたが、神戸クロスカルチャラルセンターが
創立35周年をお迎えになることを心よりお祝い申しあげます。
「文化や国境の差を超えて、すべての人が対等に尊敬しあう
多文化共生をめざし、平和で豊かなグローバル社会の実現に
向けて」という理念の下、ますますのご発展をお祈り申しあ
げます。
―3―
我が社で1分間スピーチを始めたのは、私が某テレビ局の
ニュース番組のコメンテーターをしていた2008年のことだ。
毎週、番組の中で1分間自由にトークするのだが、テーマや
構成、伝えたいことを確実に1分に収めるための言葉選びな
ど、鍛錬を要求され刺激を受けたので、社員の研鑽のため朝
礼で採用することにした。当番が、アピールしたいことを1
分で語る。今朝の朝礼では、クルーズアテンダントのIさん
がスピーチした。友人の結婚披露宴会場で、接客スタッフの
私語や所作が未熟だったことを紹介し「コンチェルトの接
客は最高だ。私たちは自信を持っていい!」と結んだ。5年
余り続けてきたが、この1分間スピーチの効果は大きい。今
日のIさんの言葉にも同僚社員は大いに励まされ、更なる
向上・練磨を触発されるはずだ。過去には、「
“社員笑顔大
賞”を作ろう」のような斬新な提案もあり、接客現場のレベ
ルアップに確実に活かしてきたが、社員が受動型から能動型
に変わっているのが何より嬉しい。Iさんのスピーチの後に、
社長としてのコメントを求められ「究極のホスピタリティと
か、接客のプロって?」と話題をつなぎ、私の仕事観やプロ
の定義などについて語ることにした。
仕事にはいろんな種
類 が あ る。 農 家 は 美 味
し く 安 全 な も の を、 と
口に入れる人の幸せを
思いやりながら作物を
育 て る。 ま た 製 品 メ ー
カ ー も 同 じ く、 消 費 者
や社会全体の利便など
幸せに寄与することを
思 い 描 い て 物 を 造 る。
父や母としてなど家族の幸せを思う活動もある。とすれば、
究極のところ有償無償を問わず、仕事は誰かの幸せのために
何等かの活動をすることではないか。我々は、料理やサービ
スや音楽を通じて直接お客様に“幸せの種”を差し上げ、ご
満足な様子を直に確かめられる嬉しくも有難い仕事。高いレ
ベルで幸福を感じて頂くためには、様々に違うお客様の心に
自分の気持ちを近く早く沿わせて状況判断し気を利かせ、ご
要望に対して近く早く対応していかねばならない。これが接
客のプロ。知識のみならず体験による知恵を日々積み上げ貯
めて、状況に即して引き出せるようにしておかねばならない。
仕事全般に、それは通じる。各分野でのプロは、物言わぬ農
作物に、製造物に、木石に、より近くより早く心を沿わせそ
の声を聴く人ではないだろうか。それは対象への「愛」と言
い換えてもいいと。続けてその考えに至った体験も話すこと
にした。
5年前の真冬、亡くなる一週間前の父のこと。見舞おうと
病室に駆け込んだ私の冷えた手を掴み「寒かったろう!」と、
自らの頬に押し当てて温めてくれた。感動した。あの、とっ
さの父の仕草こそ「心を瞬時に相手の心近くに沿わせ、即時
に対応した」究極の“父親としてのプロ”の姿だった。そし
てそれは、
「愛」
(あなた=私)の為せる業に他ならなかったと。
さて、日本の製品やサービスが秀逸なのも、根底は同じだ。
天災で、状況がすぐ変化する無常観をDNAに秘める我々。
「あなた=私」の愛の心が奏功しているに違いない。
特集
ロシア文化と“歓待”について
神戸市立外国語大学名誉教授 エルマコーワ・リュドミーラ(ロシア)
Lioudmila Ermakova
(Russia)
歓待という観念は古へ遡れば、ずっと
変わることのない“正確さ”で、“人を
手厚くもてなすことはどこでも必然的な
ことであり、聖なる儀礼の一種である”
ととらえていた。しかも、そのような儀
礼は倫理的、宗教的なしきたりであり、
社会適法に従っている現象でもあった。
驚くべきことであるが、英語のゲスト
guest とホスト host,ロシア語のゴスチ gost’
(гость)と
ゴスポジーン gospodin(осподин)は同根であるというの
はよく知られている。というのは、ゲストは神という意味も
含んでいるからである。
昔のロシアも同じで、お客様が来たら誰であっても、出来
るだけ沢山食べさせる、飲ませることは普通であった。
「ペ
チカにあるものを全部テーブルへ」という諺は義務的な法令
のように聞こえた。
お客様が「ご馳走様、もう満腹です」と言っても、家主は
客に膝を折って「もうほんの少しでもお召し上がりになって
ください」と頼んだほどだ。
パラグアイの心
神戸大学工学研究科博士課程 伊賀上 晏海(パラグアイ)
Igaue Sadahiro
(Republic of Paraguay)
パラグアイとは、南アメリカのアルゼンチン、ブラジルそ
してボリビアに囲まれた小さな国です。一般的にあまり知ら
れていない国ですが、一度行ってみた事のある人達は向こう
での生活を懐かしんでくれています。人間関係は深く、祝日
等は家族や友人達と一緒に過ごすのが普通です。また、誕生
日等は家族、友人、その知り合いを誘って盛大に祝うのが一
般的習慣です。
“国は小さいけど心は大きい(広い)
”とよく
言われています。例えば田舎の方に住んでいる知人に挨拶に
行くと大歓迎され、牛や豚、鶏を飼っていたら一番健康な良
いのを選んで料理し食事にだしてくれたりします。もし欠
席者がいれば、別れ際には“○○ちゃんに宜しく伝えておい
て!”と言われ、彼/彼女らの分としてお土産を貰う事がよ
くあります。物事や事柄の感じ方が独特だと思います。
中世にはお客さんがお見えになったら、頭を地面までに下
げて挨拶をした。
農家では、主人は先ず第一に来られたお客さんにパンとお
塩を配った。昔のロシアにはお塩はとても貴重な、値段の高
い、手に入りにくいものであったので、特殊な場合だけ使わ
れた。ロシアのツァーの宴にも“お塩入れ”はツァーの一番
ランクの高い賓客に近いところに置くことであった。又、お
客様にたいする尊敬の程度を見せる測度は紅茶の濃さの程度
で、お客様の社会的な地位は高ければ高いほど紅茶を濃くす
ることになっていた。しかも、ランクの高いお客様に座って
もらう場所は座敷の所謂“美しき隅”であった。というのは、
イコンが飾られている座敷の隅であった。
お客様が帰るときに、家主はお客様に対するもう一つのホ
スピタリティーのジェスチャーをすることが少なくなかっ
た。そのジェスチャーは自分の毛皮のコートをお客様に上げ
ることであった。又、お客様に別れの挨拶としていう言葉
は、多くの場合、
「道はテーブルクロスのように」というこ
とで、意味は道に坂や、つぼ状の穴などがなく歩きやすく馬
車に乗りやすくなるように、というお祈りの言葉であった。
勿論、時間とともにその習慣とおきては随分変わってき
て、ピョートル一世の時代から大都会では全てのエチケッ
トは西洋化されて、19世紀-20世紀のロシアのホスピタリ
ティーは村でもキリスト教化した形をとっていると民俗学者
は考えている。それでも基本的には、昔の家主が誠意をこめ
て歓待した儀礼が色濃く残っていると言える。その傾向はお
客様に一番良い料理と飲み物を与えること、全力を尽くして
もてなす事にあることが、一定不変なものであると思われる。
パラグアイ人は好んで“テレレ”とい
う冷たいお茶(マテ茶に似た物)を飲み
ますが、この容器(グアンパと言います)
を共用して手渡しで他の人達と交互に飲
みます。
“皆で分け合う”という文化は
パラグアイ人にとってとても大事な事で
す。それはお茶に限らず、日常生活でも
良く見る事ができます。
パラグアイ人は何時も前向きでポジティブな国民だと言わ
れる事があります。日常生活で“Tranquilo pa!”(トランキ
ロ・パ)という表現をよく聞きますが、
「だいじょ〜〜〜ぶ!」
という意味で、心配しないで人生楽しく生きていくのが大事
だよ、と語る文化です。その為、家にお客が訪問してきたら、
日常生活上の辛い思いを忘れてもらう為、出来るだけリラッ
クスしてもらい、美味しい食事を出し、音楽を自由に選んで
もらい、楽しい話し相手になるように努力します。
一般的にパラグアイ人はキリスト教徒(人口の9割)であ
るため、他人をもてなす精神を持つ事は非常に大切であると
いう聖書に基づいた教育を幼い頃から受けてきていま
す。お客を家族の一員として受け入れる事がよく見か
―4―
True Sense of the word“Hospitality”
在日25年
ヴァージニア 西中(フィリピン)
Virginia Nishinaka
(Philippine)
Asians are noted for its warm
hearted and friendly hospitable people.
Philippines(Filipinos)is one of them,
famous with beautiful deep blue sea
islands, rich with tropical fruits and
flowers and of course, very friendly
and hospitable.
In my early days, I was taught how
to be good and respectful to others especially to the elders.
It started from my parents and continued to the school,
and to the community where I belong. I treasured it as
their priceless gift for me.
In my own point of view, hospitality in my country and
here in Japan as my second home, depends so much on
that person's personality on how he or she can adapt as
well as to react himself to the environment he is in. There
is no specific rule on how to use it, but some will disagree
with me.
I am living here for almost 25 years, frankly speaking,
Japan is very safe place to live in. I had experienced the
greatest hospitality of the Japanese people during the
1995 Hanshin Earthquake. Everybody united and binded
as one, helped each other no matter who you were. I felt
so pleased and grateful they have done for me and to my
family.
Greetings like“Konnichiwa,”
“Ohayo gozaimasu”
,“Ogenki
desu ka? ”
, etc., to strangers is what I appreciate the most.
I can really relate these situations with pride and gratitude
to my folks back there.
Lastly, I just want to say that“If you want to achieve
and experience the ultimate HOSPITALITY, wherever
you are, let have it first into yourself so you can use it and
share it with others.”Respect yourself and you will be
respected.
Man as the highest form of animal, is created with
talents and abilities to think anything. This sense of
thinking enables him to do what is good for him and also
for others.
My adulthood life started here. I almost forgot, how
I spent my childhood in the Philippines. When my kids
started schooling, I was advised by my mother-in-law how
the Japanese School was all about because I'm a foreigner.
There are lot of things I have to learn and consider,
like how to deal with school teachers, parents, and my
children's future friends, because it will affect my kid's life
as a whole. She emphasized to me the number one or big
issue about“Discrimination”. I did not mind it so much
because there was no such a thing to me. As everybody
knows the standard of living in the Philippines the gap
between the rich and poor families never change until now
but in spite of this, everyone does not make it as a reason
to give up living and still hope that the sun will shine and
tomorrow will come. Here in Japan I don’
t think of any
big reason why there has to be this act of discrimination
between each other, why they cannot understand and
give an excuse such a matter. If only everybody can have
a wider and an open-minded thinking and consideration,
everything will be fine. It happens not only in the school
but also in different working institutions.
Well thanks God, I could overcome these situations, and
I attained a lot of friends, so with my kids. Try to be what
you are and you will be able to gain more than that.
Historic Town of Vigan
アジア人は心温かく、おもてなし上手です。フィリピンもそんな国の一つで美しく青い海、美味しい熱帯の果
物と共におもてなしの心が溢れています。家庭や学校、地域で人にやさしく敬意をもって、特に年長の人にはと
いう風に教えられてきました。その教えは私とって何にも代えがたい宝物です。
ホスピタリティというのはその人の置かれている環境で、誠意をもって人と接することです。25年日本で暮らし、1995年の阪
神大震災の際には皆様からの最大限のホスピタリティを経験致しました。皆様のご親切は一生忘れられません。
真のホスピタリティは自尊心をもって行動し他人を敬うことです。私の子供たちが学齢期に達した折に義母が日本の学校につ
いてアドバイスしてくれました。一番強調されたのは差別ということでした。フィリピンは貧富の差が激しい国とされています
が、人々はいたって呑気に楽しく暮らし、私には差別が感じられませんでした。互いに広い心と思いやりを持って行動すれば、
おのずから道は開けていきます。幸い私や子供にもその経験がなく沢山の友人に恵まれていることに感謝しています。
要約
けられます。友人の親に対して“○○おじさん”と呼ぶ
事は普通です。また、結婚相手の親を“パパ・ママ”と
呼ぶのが一般的です。
“友は自分で選ぶ家族”と言われてい
ます。
特に、外国人が観光にパラグアイにやってくると、差別せ
ず、皆同じ人間であるという感覚で受け入れます。小さな国
でまだ発展途上国ですが、海外の人を受け入れる事を大歓迎
し、「パラグアイはこんなに良い所なんだ~」と思われるよう
にどの人々も努力しています。皆さんもいつか南米へ行く機
会が訪れたら、是非ともパラグアイへ寄って頂き、
「確かに
良い所やな~」と感じてもらえたら嬉しく思います。
―5―
パラグアイ ロベス宮殿
特集
イランと日本のおもてなし
英語・ペルシャ語教師 ナヒド ミールザッハリリ(イラン)
Farkhondeh Mirzakhalili Nahid(Iran)
私が初めて日本のお宅を訪問したと
き、ホストの女性が、とてもきれいでお
いしいお菓子と緑茶を笑顔で出してくれ
ました。そのとき、私はまるで自分の家
にいるようにリラックスできました。イ
ランで、皆さんがお客様として招かれた
ときには、必ずスイーツやビスケットと
ともにチャイ(紅茶)を召し上がってい
ただくことになるでしょう。イランでは、チャイやお菓子だ
けでなく、様々なフルーツもいつも用意されており、昼食や
夕食時だったら、ホストと一緒に食事をすることなしには帰
ることは絶対にないでしょう。
例えば、日本で道に迷ったら、誰かに道を尋ねるでしょ
う。でも、イランでは、こちらから尋ねたりしなくても、あ
なたが外国人であれば、何か困ったことはないか彼らのほう
から聞きにきます。イランを旅した私の日本の友人は、観光
My View on Hospitality
Kobe University Master Course Barillari Maria Laura(Italy)
“Hospitality” means to open the door of our house
to someone we don’
t know. By doing that though, we
are conscious of the fact that this person will open our
mind from the cultural point of view. By this I mean
that the encounter of two(or even more)people that
have different cultures and habits, is always a moment of
growth for both.To live with the people who have different
ways of living and thinking in the same house, bring
to understand better one’
s own point of view about its
own culture and the opinion he has what surround him.
Eventually this goes for the other people he encounters
too. By doing this, it is possible to exchange information.
Sometimes there might be similarities, sometimes there
might be differences. What’
s important, is that even
でタクシーを雇ったとき、観光後に運転手の自宅に招かれ、
向こうの家族と会い、昼食をともにし、最高のおもてなしを
受け、大変驚いたと私に語ってくれました。
お客様はイラン人にとってとても大切なものです。これは
イラン人に根づいた国民性と言えます。私が子供のころ、お
客様が来れば、私の母はとても喜んで、おもてなしのために
時間をかけて準備をしていたのを覚えています。イランでは
ゲストルームが必ずあり、お客様のための食器やベッドがあ
り、特別な料理が振る舞われます。イランではお客様は神様
が私たちにお贈りくださったものと考えています。だから、
私たちはお客様に特別な気持ちを持ち、全力で尽くそうとす
るのです。
イラン人は、たくさんの人に会い、よく話をし、問題を共
有し、一緒によく笑えば、私たちの人生はより長く良いも
のとなると考えます。だから、私たちはたくさんのお客様
に来ていただきたいと思うのです。私たちはお客様のそばに
座り、あらゆる話に耳を傾けます。日本ではビジネスの上で
「お客様は神様」という言葉がありますが、イランでは家庭
に来るお客様も絶対的に大切なものとされています。日本の
皆さんもいつも私に最高のおもてなしをしてくれて、私の考
え方を尊重してくれます。私は、このような日本やイランの
おもてなしの心が世界のどの国でも共通のものになればと思
います。
though there are dissimilarities, we
need to try to understand rather than
blame or criticize the other person’
s
point of view. It’
s like an exchange
of information that, as I said before,
improve our cultural knowledge. This
is why it is necessary to encounter as
many people from different culture as
possible. Only by doing that we will be able to understand
why people act in ways different from ours.
In Italy, hospitality is thought to be great important.
Just like all the countries that look at the Mediterranean
Sea, Italy too is traditionally a warm and hospital country.
We might divide Italy’
s hospitality in two different ways,
even though both want to give the guest the best comfort
possible. We have the hospitality of southern Italians and
the hospitality of northern Italians. In the south, we could
say, we measure hospitality with food. It means that to
the guest is given a huge amount of food he can’
t refuse,
because by doing that the person that give him hospitality
might be offended. That’
s why when there are guests
at home, there are always a lot of different kind of food
―6―
Hospitality in the UK
Director of SeiKakuShinRai K.K. International Consultancy for Eco-Technologies. Rob Tabatabai
(UK)
Of course there are still the traditional British dishes that
have“stood the test of time”,these include shepherd’s pie
(in modern days made with lamb),cottage pie(in modern
days made with beef – but please check if necessary),
steak and kidney pie and many others.
The British, with English as their mother tongue, do
have a tendency to presume any and all visitors can
communicate, to some degree in English. Nonetheless
London is now one of the most multinational cities in the
world and British food has eagerly adopted international
cuisine from all over the planet. As is the increasing trend
in the world, cities in the UK are more multicultural and
people will hardly be surprised by a‘foreign’visitor. Yet
people in the countryside may still be inclined to do a
“double take”when meeting visitors. When welcomed to
someone’
s home, hospitality, as is the case anywhere, will
depend upon the nature of your host and the time of day.
Hospitality in itself is an unusual word, with its origins
coming from the Latin“hospes”meaning“host”,“guest”
and“stranger”
, and the origin of the word“hospes”itself
deriving from“hostis”meaning“stranger”and even“enemy”
!
In traditional English, hospitality means,“The friendly and
generous reception and entertainment of guests, visitors or
strangers”
(The New Oxford dictionary of English). The
even more modern understanding of the word now has a
more industrial focus implying the treatment of guests in
hotels and restaurants.
Firstly let us have a brief look at the traditional UK.
The British have, for many former generations, taken
pride in their traditional image of being a formal nation
of restrained unemotional colonialists, with the British
Gentleman epitomized by his“stiff upper lip”. Perhaps
this interpretation would give the UK, already a series of
island nations, even more in common with Japan? However
although once a great colonial nation, the UK of the present
is now a fascinating mix of cultures, either“paying its
dues”or“reaping the rewards”of its cosmopolitan past !
ホスピタリティーという言葉の起源はラテ
ン語のhospesという語にさかのぼります。伝
統的には「来客や訪問者や見知らぬ人」を親
しく寛大に受け入れることを意味しています。現代ではホテ
ルやレストランで接待することも含んでいます。古来よりイ
ギリス人は感情を露わにしないというイメージを誇ってきま
した。イギリス紳士といえば、口が固いことが特徴とされて
います。これらは島国であることから来ていると思われます
が、その点では日本と似ているかもしれません。現在では多
文化を取り入れた国際的な料理に接する機会が多くなりまし
たが、伝統的なイギリス料理は楽しまれています。シェパー
ドパイとか、コッテージパイ、キドニーパイなどがありま
す。ロンドンは世界中で最も多国籍な都市です。国際化社会
では外国人客に驚く人は
減っていますが、田舎の
人々は外国からの訪問者
に慣れていない傾向がま
だ残っています。お客と
して招かれた際のもてな
し方はその家族の性格と
か時間帯によって異なっ
てくるでしょう。
Eglinton Castle
one can hardly finish. On the other hand, the north is
more sober and guest doesn’
t need to eat tons of food.
The guest traditionally should just relax and do nothing,
but of course this doesn’
t happen nowadays. The guest
usually brings a little present, some food, like cakes or
sweets to eat after lunch or something to drink, like wine
to drink during lunch. It is not rare also that he wants
to help at least during lunch time by preparing the table
before eating or do some cleaning after lunch or dinner.
The guest shows his thankfulness for the hospitality by
doing something simple for the host.
Hospitality is the same everywhere, I think. There might
be little differences but the guest is always an important
figure in every culture and is important to give him the
best comfort possible. Whether the guest is from the
same country or a different one, there will always be an
exchange of informations. Because people have different
interests and by talking for sure they will increase their
knowledge and thus a better global society might be
created.
要約
要約
おもてなしに関する私の見解
ホスピタリティとは、見知らぬ人に我が家のドアを開け迎え入れることです。そうすることで、その人が心を
開いてくれると思いますし異なる文化や習慣を持つ人同士の出会いが両者の関係を発展させます。
同じ屋根の下で暮らすと、自分自身の文化への見解をより良く理解できるようになり、類似点や相違点など、互い意見の交換
にもつながり文化への知識を増やしてくれます。互いの意見が違っていても理解しようと努めることが重要です。そして文化的
背景により我々の行動も違ってくると理解できるようになります。
おもてなしの気持ちは、世界中どこも同じです。外国人であれ同じ国のゲストであれ、すべての文化でお客さまは丁寧にもて
なされ最大限心地よく過ごしていただけるようにと配慮されます。いろんな意見を交換し理解を深め、より良き地球社会が築か
れることを望んでいます。
―7―
〈市民国際交流講座〉2014/5/17
優雅なデコレーション シュガークラフト
角砂糖のデコレーション
講師 加藤弘美氏
クッキーの上のデコレーション
シュガーアートは砂糖で作る繊細で優美なデコレーションの技
法です。19世紀イギリスのビクトリア女王時代に、王室のウエ
ディングケーキを作る細工として生まれてから有名になり、愛さ
れて今日にいたっています。日本でも最近ではウエディングケー
キやベビーシューズなどお祝いの品物に飾りとして人気が高まり、
特にアイシングクッキーは特徴があります。今回はこのシュガー
クラフト作りに18年間も研鑽を続ける加藤弘美さんに、シュガー
クラフトの歴史や技法など、実演を交えて辿っていただきました。
講座風景
〈神戸クロスカルチュラルセンター 世界の家庭料理―モンゴル〉2014/4/30
モンゴルの「紅白」料理(Mohroji Xooji)
劉 偉氏
モンゴル料理は、伝統的食文化を保ちながら、民族や
地域の違いで多様化しています。遊牧民族なので、食生
活の大部分が家畜に依存しており、
「紅白物」つまり赤
い「肉料理」と白い「乳製品」が代表的な食べ物であり、
冬場が肉の季節、夏には豊富に得られる乳を常食として
います。この「紅白物」に色んな香辛料を加え、新鮮な
野菜と組み合わせて生み出される、内モンゴル地域の独
特かつ絶妙な味が特徴です。ただ香辛料の使用を控えて
いるので、羊肉の丸焼きや骨付きの羊・牛肉の焼肉を調
理する場合でも、お肉本来の味が生み出されるのです。
主食としては勿論小麦や米が使われますが、量的には肉
が主食並みの量を占めています。
―8―
献立 Menu
ほうれん草とピーナッツサラダ
蕎麦サラダ
羊のクミン炒め
焼もち
羊肉のスープ
モンゴル揚げパン
ミルクテイ
イラン人画家による 神戸の街路樹を描いた
インク絵画コレクション 静かな存在(Silent Presence)
Sedighe Zoughi
(ゾーギ セディゲ)
イラン・コン生まれ。
テヘラン大学産業デザイ
ン学部卒。アッザーラ大
学院で絵画の学位を取
得。繊細さと自由を兼ね
備えた、特殊な芸術セン
スを身につける。
(現在、
神戸市在住。)
「木は静かです。昼も夜も、夏も冬も、私達の都会での生活をじっと見ています。しかし、木はいつも背景の一部に過ぎませ
ん。私はいつも、木々の二つとないユニークな形に心惹かれていました。道の両端にぎっしりと並んでいるテヘランの街路樹に
比べ、神戸の木々は離れて立っていることが多いので、私はそれぞれの木の特徴に気付く機会を得ることができました。このコ
レクションは、木々の形や線についての私の様々な新しい発見の記録です。今では自分が描いてきた木がどれなのか、私には
はっきり分かります。そしてそれらは、私にとってはもはや<静かな存在>ではなく、既知の存在なのです。」(ゾーギ氏談)
Global Challenge Talk(3) 2014/6/16 & 6/23
<テーマ> 「
私はマララ」
第1回、第2回に引き続き、関西学院大学の望月康恵教授をコーディネーターに迎えて、マララさん
の生い立ちや、活動、また彼女が育ったパキスタンの状況、アフガニスタンのタリバン政権崩壊、など
について、彼女の動画や「私はマララ」の本を参考に興味深い講義を聞きました。
ヒマラヤ山脈に連なる峰々を望む
パキスタン北部シャングラ地区のス
ワード渓谷にマララ・ユスフザイさ
んは1997年7月12日に生まれました。
望月 康恵氏
祖父の代からの教職に携わる一家で、
関西学院大学
父ジアウディンはマララさんが幼い
法学部教授
時、全財産をつぎこんでスワート渓
谷に私立学校を開き娘に教育を受けさせる環境を築きました。
11歳のとき、英BBC放送のウルドゥ語ブログにグルマカイ
というペンネームでタリバーン支配下の生活を描いた日記を
投稿し、大きな反響を喚起しました。女性の教育の権利を認
めないタリバーンの圧力に屈せず「女の子にも教育を!学校
に通う権利を!」と訴え続ける姿勢が多くの人々の共感を呼
んだのです。しかし、2012年10月、当時15歳になったマララ
は下校途中のスクールバスの中で至近距離から頭を撃たれま
した。一時は生死の境をさまようものの、奇跡的に命をとり
とめ、9ヵ月後ニューヨークの国連本部で世界に向けて教育
の大切さを訴える演説を行いました。その勇気と主張が評価
―9―
され、わずか16歳でマララは非暴力による抗議活動の世界的
シンボルとなり、史上最年少のノーベル平和賞候補者の一人
にもなりました。学校に行けない子供たちが欲しがるのは一
冊の本と一本のペンだと全世界の子供たちがみんな教育を受
けられるよう訴えると共に、NPO機関である‘マララ基金’
を設置し世界中の草の根の教育支援活動をサポートしていま
す。
マララ・ユスフザイ著
クリスティーナ・ラム著 金原瑞人+西田桂子訳
〈特別寄稿〉
グローバル化によるコミュニティの変容
―日本の共同体の特徴とその未来志向 ―
立教大学文学部教授 NPO法人森づくりフォーラム代表幹事 内 山 節
日本の伝統的な共同体は、自然と生者と死者の関係によっ
てつくりだされたものであった。すなわち、自然と自然の関
係、自然と生者の関係、自然と死者の関係、生者と生者の関
係、生者と死者の関係、死者と死者の関係が相互的な関係を
つくりながら、関係する世界として創造されたのが日本の伝
統的な共同体である。
ゆえに伝統的な共同体の課題は、これらの関係の無事に
あった。関係の無事が、共同体の永遠性を保証したのであ
る。とともにこの課題が、さまざまな共同体の作法を生ん
だ。自然との関係の無事を守るための作法、人間同士の関係
を守るための作法、死者との関係を守る作法、いわばこれら
の作法が共同体の規範を成立させたのである。とともにこの
規範のなかに、共同体の信仰もあった。
ところでいま私たちが使っている宗教、信仰という言葉は明
治になって外国語を翻訳するためにつくられた言葉で、共同
体の信仰は今日的な意味での宗教でも信仰でもなかった。そ
れは関係の無事への祈りであり、だから森との関係の無事が
山の神信仰として生まれ、水源との関係の無事が水神信仰を
生んだ。関係のなかに悪霊、病といった邪悪なるものが介入
してこないようにと道祖神信仰なども発生してくる。もっと
も道祖神信仰は次第によき関係をつくる神として、縁結びの
神の役割も、もたされることになっていったのだが、きちっ
とした教義があるわけでも、教団的な組織があるわけでもな
い。にもかかわらず、ときに仏教的な、ときに道教、神道的
な解釈を加えられながら人々とともにあったのが、共同体の
信仰である。
この日本の伝統的な共同体は、自然や死者とともに生きる
自分たちの世界そのものであった。人々はそれぞれのローカ
(道祖神)
ルな世界として自分たちの生きる世界を創造しながら、その
関係とともに暮らしていたのである。
近代から現代に向かう歴史が破壊したのは、このような生
きる場としての「世界」であった。人間たちを国民、市民、
労働者、消費者といった個人に分解し、その個人を国家、市
民社会、市場経済などが管理していく仕組み、そこに生まれ
たのが現代的世界である。こうして現代社会は、大きなシス
テムに管理されながら浮遊する人間の時代をつくりだした。
さらにその世界化とともに、今日のグローバルな時代があ
る。だからグローバル化は市場経済による世界規模での管理
や、力による世界的な国家管理、世界の共通原理で社会を管
理していこうとする傾向を生んだ。国家を基盤とした管理か
ら、世界の覇者による世界管理の方向へと向かったのである。
その結果は、世界の動きやそれと連動した国家の動きに翻
弄されながら、自分たちの生きる世界がどこにあるのかがよ
く判らない人間たちの発生であった。バラバラになった個人
たちは、孤立と不安のなかに追い込まれていった。つながり
を失った人間たちは、自分たちの生きる世界を見失っていっ
た。
歴史はいま、この問題の解決を求めている。それは人々の
生きる世界の再創造であり、そのヒントを与えてくれるの
が、日本では、日本の風土がつくりだした伝統的な共同体
のあり方である。自然、生者、死者の関係の無事を祈りなが
ら、自分たちの生きる世界を自分たちでつくりだしていった
ローカル世界の姿から、私たちはいま何を学ぶことができる
のか。このような問題意識とともに、今日のコミュニティ=
共同体への課題は存在している。
― 10 ―
〈神戸アジア交流プラザ グローバルセミナー〉
Cambodia’
s Economy: Opportunities and Challenges
一橋大学経済学研究科修士課程 Tann Hokloing
Used to be one of the greatest empires on the earth
between 9th and 15th century, Cambodia today is one of
the poorest countries both among ASEAN countries and in
the world. According to the International Monetary Fund
(IMF)
, in 2012 Cambodia’
s gross domestic product(GDP)
per capita is only 925 U.S. dollars, about 50 times smaller
than Japan’
s. After civil wars and political instability for
more than 2 decades, Cambodia opened the economy to the
world in early 1990s. Since 1998 prior to the world financial
crisis, the economic growth had been about 10% per year,
with four main drivers — garments sector, construction,
agriculture, and tourism. Along with high economic
growth rate, there are both considerable opportunities and
challenges to the economy.
Many opportunities for economic growth in Cambodia
can be observed. Firstly, there is comparatively low price
level within the region. Secondly, the labor wages are also
considerably cheap. According to Runckel & Associates,
an international business consulting firm, by early 2013
Cambodia has the second lowest minimum wage among
ASEAN countries after Myanmar whose minimum wage
is the lowest. Cambodia’
s minimum wage, according to
the same source, is around two times and five times
cheaper than Vietnam’
s and Thailand’
s, respectively.
Current minimum wage in Cambodia is 100 U.S. dollars
per month, slightly increasing after consecutive strikes
by garment workers in late 2013 and early 2014. Thirdly,
Cambodia has abundant natural resources. About onethird of the country’
s area is arable land which is very
favorable to agriculture. By 2005, almost 60 percent of the
whole area is covered by forest. Besides, there are many
kinds of mineral resources such as gem, gold, and iron. In
2005, exploitable oil and natural gas deposits were found
beneath Cambodia’
s territorial waters, representing a
potential revenue stream for the government. Fourthly,
there is great potential in agriculture growth. Thus far,
Cambodian farmers have done family-scope farming and
the technology has not been widely used in their farming.
Therefore, when the advanced technology is introduced
and farming scope gets widened, there will much higher
productivity and thus higher growth. It should be also
noted that, Cambodia’
s jasmine rice won the world best
rice award two consecutive years, 2012 in Bali, 2013 in
Hong Kong. Tourism growth is another potential for the
country’
s economy. International tourist number has risen
substantially from about two millions in 2007 to about
four millions in 2013. Ankor Wat is the most attractive
destination of the country. In addition, high ratio of young
population is a dynamic potential. According to 2008
census, the population aged less than 35 years old accounts
for around 70 percent of the total population.
However, there are many challenges for Cambodia
to deal with. A great challenge is that the economy is
not diversified, depending upon several main sectors —
agriculture, garment industry, tourism, and construction
sector. Moreover, goods and services in these four
sectors are not diversified. High inequality in income is
another challenge. According to World Bank’
s 2009 data,
44.5 percent of GDP belongs to only 20 percent of the
population. Almost half of the population earned less than
2 dollars per day. Another main issue is human rights
violation, particularly state-involved land conflict issue.
According to LICADHO, a well-known human rights NGO
in Cambodia, by April 2014 more than 50,000 people have
been affected by land conflicts in which governments
and powerful persons are involved. In addition to these
issues, there are many more challenges. They include
limited education opportunities, lack of high skilled worker,
insufficient infrastructure, lack of rule of law, rampant
corruption, and so on.
(Angkor Wat)
かつて隆盛を誇っていたカンボジアは、今では世界で最も貧しい国となっている。2012年のGDPはたった925ド
ル、日本の50分の1である。内戦、20年以上にわたる政情不安を経て、1990年初めカンボジアは世界に向けて経
済の扉を開けた。1998年以来製造業(縫製業)・建設・農業・観光で約年10パーセントの経済成長を遂げている。
経済成長を遂げている要因は物価の安さ、そしてタイの1/5、ベトナムの1/2という人件費の安さにある。ただ最近労働者のス
トライキにより若干改善されている。
他に豊富な天然資源があり、土地の1/3が農地に適している。2005年まで国土の6割が森林で、しかも宝石、金、鉄といった
鉱物資源も豊富である。2005年にはカンボジア領海域で石油や天然ガスが見つかり、潜在的歳入源として期待されている。また
これまで家族規模で行っていた農業も、機械が導入されると飛躍的な成長が期待されている。ジャスミン米はアジアでも賞をと
るほど高品質だ。
観光客が2007年200万人から2013年400万人に増え、観光業も順調だ。アンコールワットが魅力だが、35歳以下が人口の7割を
占めるという若者の力が、可能性を秘めている国だ。
しかし多くの課題も抱えている。経済が多様化されておらず、特定の産業に頼っていることだ。この主要産業の中でも、製品
やサービスが限られている。また収入の不均等も深刻で人口の半分は一日2ドル以下で暮らしている。人権侵害 ―― 現在5万
人以上が、政府、有力者による土地の争いに巻き込まれている。教育の格差、専門技術者の不足、不十分なインフラ、法律の欠
如、蔓延る汚職などまだまだ問題は山積である。
要約
― 11 ―
〈留学生を送る会〉2014/3/22
日 本 で の 思 い 出
神戸大学・関西学院大学大学院
B.ボロルサイハン(モンゴル)
送別会 神戸ポートピアホテルにて
長年の夢だった「日本留学・経営学習」を実現させるチャ
ンスを頂き、ワクワク・ウキウキとした気持ちで神戸に到着
した日を昨日のようにハッキリと覚えています。5年前のあ
の日は桜が満開に咲いた暖かい日でした。留学前は仕事関係
や観光で遊びに来ておりましたが、今回の来日は目標・滞在
期間も違い、胸に膨らむ夢も大きかったのです。
初来日の留学生に比べ、言語や習慣の面では困る事は少な
かったが、留学生の学習ツアーで、ショックを受けた事が一
つありました。香川旅行での出来事です。香川県と言えば、
「うどん」という事で、留学生たちがうどん打ち体験をさせ
て頂く事になり、先生の指示で小麦粉を捏ねたり、伸ばした
りしてうどん作りを皆で楽しんでいました。ところが、うど
ん先生が「粘り強く・美味しいうどん作りの一番の秘訣を教
えます」と仰って、うどんを袋に入れ、足で踏んでいるで
はないか。
「食べ物を足で踏む」という事は考えられない事
であり、私だけではなく、他の留学生たちも目を疑うように、
お互いの顔を見つめながら、固まってしまいました。日本は
うどんを足で踏んで作るの?大好きだったうどんを誰かが踏
んでいたの?と。あれからしばらくうどんは食べられなくな
りました。でも、やっぱりざるうどんが好きです。
食文化の繋がりですが、留学中に児童館・小中高・大学で
計23回、母国の話をさせて頂きました。その時に、いつもあ
る修正話をしていました。
「モンゴルにはジンギスカン鍋と
いう料理はありません。そもそも、その名前の由来は...」と。
ジンギスカン鍋もそうですが、日本に来て「モンゴル800」
というロックバンドなど、モンゴルとは直接関係がないが、
さり気なく日本に馴染んでいるモンゴルが存在する事も知り
ました。日本相撲で大活躍しているモンゴル人力士の影響も
あり、日本の方々のモンゴルへの関心が高まっている事も伝
わって来て、第二の故郷として日本がもっと大好きになりま
した。
また、留学中の一番の誇りになった事は、関西学院大学と
モンゴル国立経営アカデミー(母校)のMBAスクール同士
の交流関係が出来たことです。大学教授らと在校生が三回も
モンゴルにご訪問され、現地調査・講演も行いました。経済
の成長期であり、起業希望者が多いモンゴルの在校生達に
とって関西学院大学教授らが行った日本的経営・アントレプ
レナー(起業家)育成に関する講演がとても意義のある勉強
会になったと思います。両大学で経営学を学ばせて頂いたお
陰で小さな架け橋にでもなれた事を光栄に思っております。
留学のお陰で、神戸大学で主に人的資源管理、関西学院大
学では経営戦略を学ぶ事ができ、今後の為の大きな宝物を得
られました。学んだ知識を活かし、母国で起業する事を決心
し、早速準備を進めております。もし、皆さんがモンゴルに
行かれる際に「Saihana」クッキーを見つけましたら、ぜひ
応援して下さい。
留学の長い間、道を案内してくれる見知らぬ心優しい人々
を始め、いつも心の支えになってくださったホストファミ
リーの皆様や同期生、大学教授ら、沢山の方々に大変お世話
になりました。いつも応援してくれる、支えて頂ける仲間が
いたからこそ、5年間の留学生活がとても楽しくて、本当
にあっという間に過ぎてしまいました。この場をお借りして、
お世話になった皆様に心から御礼を申し上げます。ありがと
うございました。
5年後の日本を去る日も満開の桜が咲く暖かい日でした。
― 12 ―
関西学院大学の教授・在校生 モンゴル国立経営アカデミーにて
2013年度スピーチコンテスト 34th Bilingual Speech Contest
テーマ:グローバルリーダーをどう育むか ― How to Nurture Global Leaders ―
優 勝 者 The winner for 2013 Speech Contest
多言語を学ぶ者として私が思うのは、
文化理解が不可欠だということです。
「ビ
ルホール」というインド東部の部族がいま
す。この人々には「怒り」や「憎しみ」と
いうものが存在しないそうです。一方、
日本の田舎には無人販売所があります。
農作物を作った人はその商品が盗まれる
ファビオ ガメッリー ことなど思いもしないでしょう。
Fabio Gamelli(Italy) つまりここで私が「ビルホール」や「無
(会社員)
人販売所」を例として挙げたのは「自分
の感情や考え方は環境の中で作り上げられるということを伝
えたかったからです。自分をこれまでと違う環境に置いて、
もっと多文化主義を染み込ませたいと思いました。私たちが
これから「グローバルリーダー」を育てるためにすべきこと
は、この多文化主義が当たり前になるような環境を整えるこ
とです。毎年1ケ月間、海外の学校に行くことを義務付け
て、小・中・高の12年間、続ければどうでしょうか。そうす
れば多文化主義を身につけ、それぞれの違いからくる誤解や
対立なしに相手を受け入れることが自然にできるようになる
でしょう。それは多文化主義のグローバルリーダーを育てる
だけではなくグローバル社会を作ることにつながるでしょう。
(要約)
I think that a“global leader”requires a fundamental
quality strictly connected to culture. Have you ever heard
about the Birhoh ? The Birhor are a tribe living in the
Eastern part of India, and their society and culture is
based on non-violence without feelings like anger, rage and
revenge. In the Japanese countryside. the‘Unattended sales
places are run by people that leave their products in the
street with an automatic cash system where you can easily
pay by yourself, From these two examples we can see
that“not feeling anger”or“trusting people”are concepts
that we can still find in our society I have realized that
it should be our goal as global leaders to promote and
encourage those around us to adopt a global, multicultural
approach to life. Why don’
t you introduce a mandatory
abroad course where students would study in a foreign
country for one month per year from elementary through
high school? This way, our future leaders and generations
will naturally approach and manage future contrasts in
a multicultural way. This is not only an incentive for
the growth of a multicultural global leader, but is also
connected to the growth of a multicultural global society.
(Summary)
最年少受賞者(銀賞)
The Youngest Winner: Silver Prize
2010年の秋、私はユネップの第19回国連環境ポスター原画コンテストで西アジア地域の優勝者となりまし
た。名古屋での国連子供会議に招待されて参加して、いろいろな国から集まった子供たちに会いました。み
んな環境保護にとても熱心でしっかりした意見を持っていることに気付きました。最後の日には環境会議が
ありました。環境保護のために具体的にどんなことをしたらいいか、子供たちがはきはきと、自信を持って
語ったり議論したりしている様子に感動しました。
チョークリー シャーロッテ
グローバルリーダーになるために必要なのは、語学力と、いろいろな国の文化を理解する力と柔軟性です。
私はいろいろな国で育ち、グローバルな環境で暮らしていると思います。けれども、グローバルリーダーと
Chalkley Charlotte
はまったくかけ離れた存在なので、もう一歩踏み出して、グローバルリーダーになれるようにしたいです。
(国際学校高校生)
(要約)
(14才)
授賞式
入賞者たち
― 13 ―
第63回 留学生ホストファミリー対面式・オリエンテーション
2014/5/24
5月24日(土)アジア交流プラザにて、新たに縁組が決まった留学生とホストファミリーさんとの対面・交流会が行われ、新
しい出会いにすぐに会話も弾み、楽しいひと時を過ごしました。留学生ホストファミリーセンターでは年2回(5月・10月)新
たに縁組、対面式を行っています。留学生との交流を通して、新しい文化に触れることができ、貴重な体験が得られます。
当センターは随時ホストファミリーを募集しています。ホームステイではなくホームビジット形式ですので、
関心のある方は事務所(電話078-646-8127 水・日休館)までお気軽にお問合せください。
第14回留学生ホストファミリーセンター総会
2014/6/14
NPO留学生ホストファミリー交流センター第14回総会がアジア交流プラザにて開催されました。およそ20名の理事と30名を
超えるホストファミリーの出席のもと、2013年度の活動報告、決算報告、2014年度の活動計画、予算案など発表されました。ま
た、今年度の理事が再選され、6名の新理事も加わって、24名の理事が決まりました。
総会後には2008年~2010年にかけ、シリアに留学されていた岡本 恵氏(神戸大学人文学研究科ポストドクター)による「混
迷のシリア情勢一留学生の見たダマスカス」と言う題で講演がありました。また、会場ではイラン人女性画家による神戸の街路
樹のインク画の展示(9ページ参照)を楽しみました。
岡本恵氏による講演会
世 界 の 言 葉 <ロシア語>
ロシア語は、インド・ヨーロッパ語族のスラブ語派東ス
ラブ語群に属する言語である。
ベラルーシ、カザフスタン、キリギスで公用語になって
いるなど、話者数は世界で4番目に多い。
「икра」
「イ
クラ」はすでに日本語化している単語であるが、独特の文
字(キリル文字)が用いられているので、残念ながら日本
での学習者が多いとは言えない。
現代のロシア語で用いられるキリル文字は33文字(小文
字を含めると66文字)である。
形は同じで発音が異なる文字
ロシア語
В
Е
Н
Р
С
У
Х
ローマ字
v
ye
n
r
s
u
kh
ロシア語受講生 吉 田 朝 加
Rがひっくり返ったような я があったり英語のアル
ファベット(ローマ字)と形はそっくりでも発音が異なる
文字があり、難しくもあるが、また魅力的でもある。
ロシア語は強弱のアクセントの言語であるので、詩を朗
読すると、音楽のようにリズムを刻むといわれている美し
い言語である。そして、プーシキン、トルストイ、ドフト
エフスキー、チェーホフ、クラッシックバレーや音楽等、
多彩で奥深いロシアの芸術や文化をより深く味わうため
に、ロシア語学習はその扉を開ける鍵となるはずである。
こんにちは
Здравствуйте
ズドラーストヴィチェ
ありがとう
Спасибо
スパシィーバ
さようなら
Досвидания
ダ スヴィダーニヤ
はい
Да
ダー
いいえ
Нет
ニェート
なに?
Что?
シトー
どこ?
Где?
グヂェー
― 14 ―
高度情報化社会の拠点“企業ミュージアム”見学(予告)
2014年9月5日(金)8:30~16:30
デジタル革命ともいうべき高度情報化社会にある現在、国際化、少子高齢化の進展にも伴って、人々のニーズの多様
化、高度化がますます顕著になりつつあります。こうした「こころの時代」の生涯教育の場として、“企業ミュージアム”
の存在が地域文化の発信拠点 / 情報交流拠点の役割を担い始めています。最近の企業ミュージアムの傾向として事業製
品のみならず、企業の全体像を紹介する意欲が顕著で、その展示方法も文字だけでなく、映像、音声、情報通信機器を用
いた理解しやすい方法が増えてきています。
今回は関西独自の魅力を発揮する三つのミュージアムを見学し、ミュージアム側と参加者(就活に苦労する留学生を主
な対象)とのディスカッションの場を設けたいと考えています。
案内役 端信行氏(兵庫県立歴史博物館長 / 関西ミュージアムメッセ実行委員会企画委員長)
見学先 ① パナソニック・センター
② 山岡金属工業夢工房「技術文化館」
③ 日清インスタントラーメン発明記念館
第35回 神戸市長杯 ANNUAL MAYOR’
S CUP COMPETITION
英語と日本語によるスピーチコンテスト
Bilingual Speech Contest
テーマ:地球市民社会の明日を拓くために
— ホスピタリティー(おもてなし)
のあり方を考える —
Theme:Creating a Global Citizen’
s Society for Tomorrow
— My Views on Hospitality —
日 時:2014年11月16日(日)1:00~5:00p.m.
会 場:神戸(外国人)クラブ (神戸市中央区北野町)
形 式:日本語と英語を合わせて計10分間
出場資格:国籍は問わない。年齢は16歳(高校生)以上
応募方法:申込書(神戸クロスカルチュラルセンターに請求)の上、日本語と英語(各5分)合わせて10分間
のスピーチを録音したCD、カセットテープと共に英文または日本文の原稿を同センターまで郵送、
または持参のこと。10月18日(土)必着
予 選:原稿と録音されたものをもとに、約10名の決勝参加者を選びます。審査基準は主張内容に重点をおき
ます。母国語が日本語でも英語でもない参加者には最高3点までのハンディキャップが加えられます。
詳細は神戸クロスカルチュラルセンター(078-646-8127)までお問い合わせ下さい。
神戸クロスカルチュラルセンター<多言語センター>Multi-Language Center
多言語センター語学教室では、留学生講師による15カ国語のクラスを開講しています。
言語のみならず、その国の文化を知ることもでき、それぞれ個性あふれる授業内容となっています。他では学べない言語クラス
もありますので、是非お気軽に見学にお越しください。中途参加もできます。お問い合わせは事務所まで。
(電話 646 - 8127
水・日曜日は休館)プライベートレッスンのご相談もお受けしています。
言 語
スペイン語
講 師
曜日・時間
言 語
講 師
曜日・時間
(初級)
アントネ・ビニシオ
㈪ 10:15~11:45
ベトナム語
グエン ホン
㈭ 10:15~11:45
ポルトガル語
ナンシー伊藤
㈪ 10:30~12:00
アラビア語
サミ ベンフラジ
㈭ 10:30~12:00
インドネシア語
マレー語
ヨニアストゥティハイルル
ミャンマー語
高松ナリ
㈯ 10:00~11:30
(入門・初級)
ザキライマナ
ペルシャ語
ナヒド
㈭ 14:00~15:30
ヒンディー語
アナンド サンチット
㈪
㈪
㈮
㈫
ネパール語
カドカ ハリラム
㈮ 10:15~11:45
トルコ語
ビッチェル バルシュ
㈫ 10:30~12:00
ロシア語
カマエフニキータ
㈯ 11:15~12:45
韓国語
スペイン語
河 昇 彬
㈫ 14:30~16:00
中国語
張 茜 樺
㈯ 13:00~14:30
伊賀上 晏海
㈫ 15:00~16:30
タイ語
チョンニカーン
㈯ 13:30~14:30
(入門)
13:00~14:30
13:00~14:30
13:30~15:00
10 :15~11:45
― 15 ―
〈兵庫県内 生野鉱山〉
李 庚 画 ANY CONTRIBUTION WELCOME!!
あなたの記事、ご意見をお寄せください。
With 800 letters in Japanese or
300 words in English
Kobe Cross Cultural Center
Kobe Cross Cultural Center
Publisher : Mitsuo Miyata
Editorial Staff
神戸クロスカルチュラルセンター
発行所 〒653-0835 神戸市長田区細田町7-1-9
Tel (078) 646-8127 Fax (078) 646-7200
E-mail [email protected]
ホームページ http://hffscc.web.fc2.com http://kccc.blog.ocn.ne.jp/blog/kccc.html
― 16 ―
Ikuko Nakai
Kathy Nakamura
Yoshiko Takase
Yoko Tomisaka
Toshiko Ueda
Asaka Yoshida