世界の企業経営者が注目するインド

情報提供資料
2015年4月17日
インドについて
世界の企業経営者が注目するインド
グローバルに活躍する企業経営者は、目先、数年ではなく、中長期のスパンで世界経済の潮流を読み、
経営戦略を立てています。そして、その企業経営者が今もっとも注目する市場の一つがインドです。
「中国を制するものが世界を制する」との発言から15年
2000年の元旦、ソフトバンク社長の孫正義氏は同社の従業員に向けて「中国を制するものが世界を制する」と
述べました。2000年当時の中国はまだ現在のような急成長をみせておらず、中国市場の成長について多くの
専門家も懐疑的でした。しかしながら、現在の中国の名目GDP(国内総生産)は日本の約2.2倍(2014年時点・
IMF)となり、10年後には米国を上回ると予想されています。
そして、その2000年に、孫氏は中国の電子商取引会社アリババに対し2,000万米ドルを出資しており、現在で
もソフトバンク社が同社の3割超を保有する筆頭株主となっています。そのアリババは2014年に米国市場で過
去最大級の資金調達額となるIPO(新規株式公開)を果たし、現在の時価総額は2,052億米ドル(約25兆円)*
と世界有数の時価総額を誇る企業に成長しました。
*2015年3月末時点(為替は1米ドル=119.95円で円換算)
今最も注目しているのが「インド市場」
2014年11月の決算説明会の席上で孫氏は、今最も注目しているのが「インド市場」であると説明しています。
インドは将来、米国・日本を大きく上回り、中国とともに世界の二大経済圏へと変わっていくと予測されます。ま
た、インドのイーコマース市場がこの数年で急拡大していることを受け、同国最大級のイーコマースサイトを運
営するスナップディールなどの筆頭株主になったことを紹介しました。そして、スナップディールについて、「イン
ドのアリババになる」と自信をみせました。
大きく上昇した中国株式
中国のGDPは世界第2位
世界最大、中国の貿易額
<BRICsの株価上昇率(円ベース)> <主要国の名目GDPの変化>
800
200
471
ロシア
400
中国
600
320
新興国
660
ブラジル
インド
(2000年1月末と2015年3月末の比較)
(%)
94 122
0
*株価指数は、中国:ハンセン中国企業株指数
(H株) 、ロシア:RTS指数$、インド:S&P・BSE
センセックス指数、ブラジル:ボベスパ指数、
新興国:MSCI エマージング・マーケット・インデックス
1.
2.
3.
4.
5.
6.
<主要国の貿易額の変化>
2000年
2014年
5
米国
米国
4
日本
中国
3
ドイツ
日本
2
英国
ドイツ
フランス
英国
中国
フランス
(兆米ドル)
中国
米国
日本
1
0
2000年
2014年
(出所)Bloomberg、IMF、WTO(世界貿易機関)のデータを基に三井住友アセットマネジメントが作成
※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄の推奨を目的とするものではありません。
※上記は過去の実績であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
この資料の巻末に重要な注意事項を記載しております。必ずご確認ください。
作成基準:2015年4月
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情報提供資料
世界の企業経営者がインドに注目するワケ
孫氏のみならずインドは世界の企業経営者から熱い視線を集めています。その背景には、①中国を上回る高
い経済成長率、②巨大な人口および消費市場、③ユーラシア大陸の中央といった地政学的な重要性、④確立
された民主主義、などが挙げられます。
また、2014年にインド首相に就任したモディ氏が、インドを「世界の製造・輸出拠点」とする構想「メイク・イン・イ
ンディア(インドでモノづくりを)」を新たな産業政策に掲げ、外資誘致を積極的に推進し、製造業の飛躍的発展
を目指していることも大きな要因です。モディ政権発足後、各国の製造業が事業の強化を発表し、また、製造
業よりも一足早く、アマゾンやマイクロソフト、フェイスブック、そしてソフトバンクなど世界的なIT企業が、インド
への新規投資を相次いで表明しました。
経済成長率は中国を上回る
急速に拡大するインド中間所得層
<インド、中国の経済成長率>
<インド、中国の中間所得層の推移>
2014年~2020年
10 (%)
12
(予想)
インド
中国
10
(ご参考)
6
8
6
4
0
17
18
19
0
20 (年)
00
05
(出所)IMF「World Economic Outlook, April 2015」の
データを基に三井住友アセットマネジメントが作成
1,400
1,200
1,000
2,400
800
1,800
600
1,200
400
600
200
0
08
09
10
11
12
13
10
05
15
05
20
05 (年)
<最近のインドへの進出および事業強化例>
<インド進出日系企業数とその拠点数の推移>
(社)
05
05
(注)中間所得層とは年間世帯可処分所得が5,000米ドル
以上35,000米ドル未満の所得層。
(出所)Euromonitor Internationalのデータを基に三井住友
アセットマネジメント作成
インドへの日本企業の進出は急拡大
2008年~2014年(各年10月現在)
4,200 (拠点数)
企業の拠点数(左軸)
3,600
進出企業数(右軸)
3,000
中国
インド
2
*2015年以降は予想
16
(予想)
4
2
15
(2000年~2020年)
*2015年以降は予想
8
世界
14
(億人)
0
14 (年)
フォルクスワーゲン(ドイツ)
今後5~6年間で新車開発に150億ルピーの投資計
画を発表
ツイッター(米国)
インドの新興モバイルマーケティング会社を買収
アマゾン・ドット・コム(米国)
インド事業拡大のため20億米ドルの投資を発表
日本電産(日本)
同社子会社のインド日本電産がインドに新工場建設
東洋水産と味の素(日本)
インドで即席麺事業の新会社を設立
(出所)在インド日本大使館「インド進出日系企業リスト(2015年1月)」のデータを基に三井住友アセットマネジメントが作成
※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄の推奨を目的とするものではありません。
※上記は過去の実績および将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
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【重要な注意事項】
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〔2014年4月1日現在〕
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