上家 浩視 糸魚川農業普及指導センター 糸魚川 あぐりトップスの動き 糸魚川は、海から山までの距離が短く、海岸部と数 東京での販促会に参加するなど、積極的に自分の農産 本の河川に沿って広がる平場に比較的規模の大きい稲 物をPRしたり、消費者との交流を図る取組が増えま 作農家が集中しています。これらの稲作農家等が中心 した。 になって「あぐりトップス」というグループを組織し、 昨年末にはあぐりトップスと各関係機関が連携し、 約 20 名で活動しています。 水稲作柄反省検討会を開催しました。 主な活動は各自の所得向上と経営安定を目的とし、 その総合検討のなかでイベントに参加したメンバー 勉強会や様々な情報交換などを行っています。また、 から、 「今年の米のできは悪かったが、きちんと説明 このメンバーの 1/3 程度が米を直接販売しています。 し食べてもらうと、作った人の気持ちと一緒に米の良 本年度は普及指導センターからの呼びかけもあり、 さも理解してもらえる。もっと消費者と交流すべき 新たな活動として、米の販売にさらに付加価値をつけ だ。 」との発言があったり、 「もっとコスト低減をしな る取組を行いました。 いとだめだ。そのためにJAの施設 具体的には、①JGAPを 等も積極的に活用すべきだ」という 取得して経営改善や労務管理 声がありました。 に実績を上げている農場への 平成 23 年は、これらの意見を会 視察、②米の食味分析を行い、 の活動に活かし、経営発展につなげ その結果を各自の販売方針な ようということで、メンバーが気持 どに活かすという活動です。 ちを新たにしました。 また、メンバーのうち数人 農業普及指導センターは、関係機 が家族や社員と一緒にネスパ スでのイベントに参加したり、 関と連携し、あぐりトップスの活動 あぐりトップス総会で次年度活動等を検討 山本 和広 を様々な角度から支援していきます。 佐渡農業普及指導センター 小木地区おけさ柿販売額が再び1億円達成 小木おけさ柿生産組合では、本年度の販売額が1億 販売額1億円は平成 20 年も達成した額ですが、選 円を達成し、暗い話題が多い中で、地域を活気づける 果場経費を差し引いた農家振込額は過去 10 年で最高 ニュースとなりました。 となりました。 小木地区はJA佐渡の管内になりますが、柿につい 小木おけさ柿生産組合の井端組合長は、 「 “まるは” ては羽茂選果場へ出荷し、おけさ柿のトップブランド のブランドを汚すことなく、それに見合う生産を目指 「まるは」で販売されます。 したい。1億円達成を恒常的に得るためには技術の底 小木おけさ柿生産組合は 76 名、約 30ha の栽培で、 上げが必要」と、今後の意気込みを語っています。 他地区と同様に高齢化が進み、5 年前に比べ生産者が 1 億円販売恒常化の目標に向け、出荷の終わった 12 10 名減少しています。しかし、栽培面積は変動して 月初めから、せん定指導会が各地で始まっています。 おらず、担い手への集積が進んでいます。 本年は着果が少ない裏年でした。更に春先の低温に よる芽枯れ、収穫期後半の強風や霰の被害で、収量が 前年比7割以下の地域もありましたが、小 木地区はこれらの大きな気象災害を免れ、 出荷量の大幅な減少を回避する事ができま した。 また、近年おけさ柿は単価の低迷が課題 でしたが、本年は前年比 145%の高単価で 取り引きされ、販売額1億円を達成できま した。 8 佐渡 各地で行われたせん定指導会
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