環境マネジメントシステム年次報告書 (PDF 207.1KB)

平成 27 年度
「盛岡市役所環境マネジメントシステム」
年次報告書
第1節
盛岡市役所環境マネジメントシステムの概要
今日の環境問題は地球規模で取り組まなければいけない深刻な国際問題であると同時に,一人ひと
りの行動の積み重ねによって解決していかなければならないものです。自らの業務に伴う環境への負荷
の低減に努めるとともに,地域での環境負荷低減を推進していくことも,大規模な消費者・事業者であ
る本市の大切な役割です。
環境への取組を客観的に評価・認証する国際的な共通の規格に基づく環境マネジメントシステムに
ISO14001があり,これに準じた岩手版のローカル・スタンダードにIES(いわて環境マネジメン
トシステム・スタンダード)があります。市は,環境保全や環境負荷の低減をめざす環境宣言を実現す
るため,IESを運用した環境マネジメントシステムにより,導入部署ごとに所管する本来業務活動に
ついて,環境改善目標を設定し,目標達成に向けて取組を推進してまいりました。
なお,平成28年4月に「盛岡市役所環境マネジメントシステム」と「盛岡市グリーンオフィス行動
計画」を統合した「盛岡市エコオフィスプラン」を策定したことにより,IES運用による環境マネジ
メントは平成27年度で終了とし,平成28年度からは環境マネジメントを自主運営へと切り替えました。
新計画では「温室効果ガス削減」と「環境に配慮した行政活動の推進」を一体的に取り組むこととして
効率化し,省エネルギー等の取組について監査を充実させることとしました。
第2節
平成26年度の取組に関するIESの確認審査(外部監査)の結果
平成27年度には,平成26年度の盛岡市役所環境マネジメントシステムの取組について,「いわて環
境マネジメント・フォーラム」から確認審査を受け, IESの規格に適合しているとして認証されま
した。
1 実施期間
平成 27 年8月 26 日(水),27 日(木)
2 審査機関
いわて環境マネジメント・フォーラム(審査員3名)
3 対象部署
IES導入96部署のうち指定された29部署
4 審査方法
いわて環境マネジメント・フォーラム審査員それぞれが,集合審査及び現場審査を行い,書類の
確認や活動状況の聞き取り,設備の確認等を行い,マニュアルどおりの運用が行われているかを審
査しました。
5 審査結果
審査員から軽微な不適事項2項目,観察事項9項目があり,これに対し市の修正処置を回答した
結果,認証継続を受けました。
軽微な不適合事項として指摘を受けたのは,緊急事態として想定されている事項の定期的なテス
ト及び対応訓練が実施されていないことと,廃棄予定の蛍光管の一次保管場所の表示が産業廃棄物
保管基準の規定に合ったものではなかったことであり,修正処置を行っています。
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「盛岡市役所環境マネジメントシステム」年次報告書
第3節 平成27年度の取組状況
IES導入の各部署において独自の環境改善目標・計画を定め,環境に配慮した行政活動,サービ
スを行いました。各部署が設定した環境改善目標の総数のうち,達成数を80%以上とすることを取組全
体の目標としております。平成27年度は,環境改善目標総数173に対し,目標達成数が143となり,目標
達成率は82.7%でした。環境保全の推進,環境啓発の推進,環境負荷の低減,省エネルギー・省資源の
推進の4項目での達成率は,次のとおりです。
1 環境保全の推進 (80.0%達成)
グリーン購入の推進,農村環境の整備向上を図る低減,保全技術研修の実施,住環境の保全等,
各部署の業務の中で環境保全の活動を実施しました。
2 環境啓発の推進 (93.8%達成)
市民向けの環境啓発として,各部署から送付する文書等に環境啓発文の掲載,広報・ホームペー
ジを活用した環境啓発,企画展示等の開催,廃棄物減量のための懇談会の開催等を行いました。
3 環境負荷の低減 (71.7%達成)
各部署の事業にあわせた取組を実施し,業務の効率化による省エネ活動,ごみの減量指導,施設
設備の定期的な点検等により環境負荷の低減に努めました。
一方,市域からの事業系ごみの増加,国の予算配分による道路整備工事等の未達成,不特定多数
の市民が利用する施設においてごみの減量未達成がありました。
4 省エネルギー・省資源の推進 (85.7%達成)
用紙使用量の削減のため,裏紙使用,資料や通知などを電子化する等のペーパーレス励行,業務
の効率化によるエネルギー使用の削減,公用車や設備の整備,エコドライブの推進等に努めました。
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平成 27 年度
「盛岡市グリーンオフィス行動計画」
「盛岡市役所環境マネジメントシステム」
環境監査結果概要 及び 市長評価