平成26年 12月号

公立甲賀病院だより
12 月号
病院の理念・・・・私たちは、個人の人格を尊重し、思いやりの心をもって
信頼される全人的医療を実践します。
当院を受診される際は、診察カードをご持参ください(お問い合わせの際にもお手元にご用意ください)。
肛門の病気と肛門外来について
じ
顧問
井田 健
は
肛門の病気(一般には痔と呼ばれる)の症状は主として「出血」「痛み」
「腫れ」「排便障害」などであり、患者さんが自分で発見・診断できる可能性
のある病気が多いです。しかし、お尻の病気である痔は世間では軽んじられることが多く、従って自分からは言い出しにくいことや、診察に対する羞恥
心の為に患者さんはつい受診するのをためらいます。しかし肛門・直腸がんの症状も「出血・痛み・排便障害」などで、痔と症状が重なることがあり、
外来では年間何人かに肛門腫瘍やがんが偶然見つかります。従って肛門の異常に気付いたら、ぜひ肛門外来を受診してください。
肛門外来 診療日:毎週水曜日 受付時間:13 時 00 分から 15 時 00 分まで
肛門に関するいろいろな病気
じかく
◯痔核(いぼ痔)
じょうみゃくりゅう
便秘や長時間の立ち仕事、座り仕事などのために肛門に負担が掛かり、肛門付近の血行が悪くなり、肛門の一部に腫れ( 静 脈 瘤 )ができる病気で
ないじかく
がい じ か く
すが、肛門管内で内痔核を肛門括約筋に固定している支持組織がゆるむ、という説もあります。静脈瘤ができる部位により「外痔核(肛門管から肛門
縁にできた時)
」と「内痔核(直腸下端にできた時)」に分けることができます。外痔核はいぼ状の腫れと痛みが急に起こるという特徴があります。一
方、内痔核については当初無痛ですが、肛門から真っ赤な出血があるのが特徴的です。内痔核が悪化すると、この痔核が肛門縁から脱出して、疼痛を
伴うようになります。症状があれば肛門外来でご相談ください。
れっこう
◯裂肛(切れ痔)
肛門の出口付近が切れ、痛みや出血を伴う病気です。慢性化すると傷口が潰瘍となり、出血や激痛が生じ、さらには肛門が細くなる場合もあります。
特に便秘傾向の強い若い女性に多く見られ、軽い場合には便通の改善で治りますが、慢性化すると治療が必要となります。
じろう
◯痔瘻(あな痔)
肛門の奥のくぼみから細菌が入り、中に膿のたまる病気で、激しい痛みと腫れが特徴です。そして肛門の周囲から膿が出て、炎症が慢性化すると肛
門内部と肛門周囲に通じる管ができ、肛門の周りに小さな穴が開いた状態になります。完治させるには手術が必要です。
総合相談窓口をお気軽にご利用ください。
日時:月曜日~金曜日(祝日を除く)8 時 30 分~17 時 15 分
場所:診療棟 1 階正面ホール ※総合受付の職員にお声掛けください。
★ 職員募集 ★
当院では、下記の職員を募集しております。
★募 集 職 員:保健師、助産師、看護師、薬剤師、臨床検査
技師、歯科衛生士(非常勤)、保育士(非常勤)
★お問い合わせ先:人事課 TEL:0748-62-0234