最終的な開講状況 - EUインスティテュート関西

2016.08.25 更新
【注意】
EU 科目の開講状況やシラバスの内容は変更になる場合があります。
最終的な開講状況や履修条件は、各学部・研究科 HP で確認ください。
また、各大学で履修手続きは異なりますので、注意して下さい。
(a) Introductory Module/導入科目群 .................................. 1
(b) History Module/歴史科目群 ....................................... 9
(c) Law and Politics Module/法律・政治科目群 ....................... 20
(d) Economics Module/経済科目群 .................................... 47
(e) Science and Technology Module/科学・技術科目群 ................. 66
(f) Culture and Society Module/文化・社会科目群 .................... 67
(g) Incoming Visitors Programme/招聘講師による集中講義 ............. 74
(a) Introductory Module/導入科目群
EU 科目名:European Political History A / 開講大学での科目名:西洋政治史 A
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学法学部
安井 宏樹
2 単位
後期
■授業のテーマと到達目標
授業のテーマ:近代に至るまでのヨーロッパ諸国の政治がいかなる歴史的展開を経て形成されてきたのかにつ
いて、歴史学や政治学の分析枠組みを紹介しながら説明します。
授業の到達目標:この授業を通じて、(1)ヨーロッパ諸国の政治の基本的な特徴について説明できるように
なり、(2)政治学の基本的な分析枠組みについて理解し、それを具体的な事例に適用できるようになること
を目指します。[EUIJ 科目]
■授業の概要と計画
0.オリエンテーション
1.ヨーロッパ世界の形成:普遍性と多様性
1-1.理論的視座
1-2.普遍的帝国秩序の解体と変容
1-3.国家形成の多様性
2.宗教改革:国家‐教会関係の変容
2-1.プロテスタント圏:教会に対する国家の優位
2-2.カトリック圏:国家と教会の同盟
2-3.宗派混合地域:宗教戦争
3.市民革命:絶対主義と議会主義
3-1.軍事的競合と国家形成
3-2.フランス革命
3-3.ウィーン体制
■成績評価と基準
成績評価方法:原則として定期試験によって評価します。ただし、定期試験の成績が特定の水準に達していな
い者に対しては、クォーター途中で課す任意提出のレポートが事前に提出されていた場合に限り、当該特定水
準を上限としてレポートの点数を加算します。
成績評価基準:定期試験の成績をもとに、本授業の到達目標に対する到達度に即して評価します。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
履修上の注意(関連科目情報):本授業を履修した後、次クォーターで「西洋政治史 B」も履修することを推奨
します。なお、この授業は、EUIJ 関西が実施している「EU 研究修了証プログラム」の対象科目です。[EUIJ 科
目]
準備学習・復習:歴史的な基礎知識に不安がある人は、準備学習として、高校の世界史教科書を読み直してお
いて下さい。高校の世界史教科書を一般向けに書き改めた通史として『もういちど読む山川世界史』(山川出
版社、2009 年)が市販されてもいます。
また、授業各回についての準備学習・復習の内容については、授業の中で指示します。
■学生へのメッセージ
最近の日本で「海外」が注目される際には、米国や中国への関心が中心になりがちで、欧州は時代遅れの脇役
(あるいは、変わった取り組みをしている特殊な事例)扱いされることがしばしばです。
しかし、今日の世界秩序の基調となっている「西洋文明」(the West)を育んできたのは欧州であり、近代日
本の法制度・政治制度の源流も欧州にありますから、日本を含む現代先進社会の基底を学ぶ上で、欧州は重要
な存在です。
さらに、多様な現代先進社会が欧州には存在しており、様々な社会問題への対応例や社会実験の宝庫でもあり
ます。そうした欧州諸国の政治を形作ってきた政治発展の歴史を(その失敗や欠点も含めて)学ぶことによっ
て、複眼的な社会の見方を培って欲しいと思います。
■教科書
特定の教科書は指定しません。
■参考書・参考資料等
全般的な参考文献は以下の通りです。また、授業内容に応じた参考文献をその都度紹介していきます。
ヨーロッパのデモクラシー(改訂第 2 版) / 網谷龍介・伊藤武・成廣孝(編) : ナカニシヤ出版 ,2014
年 ,ISBN:9784779508059
ヨーロッパ政治史(改訂新版) / 平島健司・飯田芳弘 : 放送大学教育振興会 ,2010 年 ,ISBN:9784595312045
ヨーロッパ政治ハンドブック(第 2 版) / 馬場康雄・平島健司(編) : 東京大学出版会 ,2010
年 ,ISBN:9784130322140
■授業における使用言語
日本語
■キーワード
ヨーロッパ 政治史 政治学
EU 科目名:European Political History B / 開講大学での科目名:西洋政治史 B
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学法学部
安井 宏樹
2 単位
後期
■授業のテーマと到達目標
授業のテーマ:近代以降のヨーロッパ諸国の政治がいかなる歴史的展開を経て形成されてきたのかについて、
歴史学や政治学の分析枠組みを紹介しながら説明します。
授業の到達目標:この授業を通じて、(1)ヨーロッパ諸国の政治の基本的な特徴について説明できるように
なり、(2)政治学の基本的な分析枠組みについて理解し、それを具体的な事例に適用できるようになること
を目指します。[EUIJ 科目]
■授業の概要と計画
0.オリエンテーション
1.産業革命と自由主義の時代
1-1.議会主義化(議院内閣制化)
1-2.自由主義的国制の展開:「国家‐教会」関係の緊張
1-3.産業革命の進展:「使用者‐労働者」の対立
1-4.寡頭的議会政
2.第一次世界大戦とその影響
2-1.総力戦と革命
2-2.共産主義運動の台頭
2-3.ファシズムの台頭
3.第二次世界大戦とその影響
3-1.大恐慌・独裁・戦争
3-2.「戦後コンセンサス」:「黄金の 30 年」
3-3.戦後政党政治の展開
4.石油危機とグローバル化
4-1.「戦後コンセンサス」の変容
4-2.戦後政党政治の動揺と変容
■成績評価と基準
成績評価方法:原則として定期試験によって評価します。ただし、定期試験の成績が特定の水準に達していな
い者に対しては、クォーター途中で課す任意提出のレポートが事前に提出されていた場合に限り、当該特定水
準を上限としてレポートの点数を加算します。
成績評価基準:定期試験の成績をもとに、本授業の到達目標に対する到達度に即して評価します。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
履修上の注意(関連科目情報):本授業は、受講者が「西洋政治史 A」を既に履修していることを前提として行
われます。なお、この授業は、EUIJ 関西が実施している「EU 研究修了証プログラム」の対象科目です。[EUIJ
科目]
準備学習・復習:歴史的な基礎知識に不安がある人は、準備学習として、高校の世界史教科書を読み直してお
いて下さい。高校の世界史教科書を一般向けに書き改めた通史として『もういちど読む山川世界史』(山川出
版社、2009 年)が市販されてもいます。
また、授業各回についての準備学習・復習の内容については、授業の中で指示します。
■学生へのメッセージ
最近の日本で「海外」が注目される際には、米国や中国への関心が中心になりがちで、欧州は時代遅れの脇役
(あるいは、変わった取り組みをしている特殊な事例)扱いされることがしばしばです。
しかし、今日の世界秩序の基調となっている「西洋文明」(the West)を育んできたのは欧州であり、近代日
本の法制度・政治制度の源流も欧州にありますから、日本を含む現代先進社会の基底を学ぶ上で、欧州は重要
な存在です。
さらに、多様な現代先進社会が欧州には存在しており、様々な社会問題への対応例や社会実験の宝庫でもあり
ます。そうした欧州諸国の政治を形作ってきた政治発展の歴史を(その失敗や欠点も含めて)学ぶことによっ
て、複眼的な社会の見方を培って欲しいと思います。
■教科書
特定の教科書は指定しません。
■参考書・参考資料等
全般的な参考文献は以下の通りです。また、授業内容に応じた参考文献をその都度紹介していきます。
ヨーロッパのデモクラシー(改訂第 2 版) / 網谷龍介・伊藤武・成廣孝(編) : ナカニシヤ出版 ,2014
年 ,ISBN:9784779508059
ヨーロッパ政治史(改訂新版) / 平島健司・飯田芳弘 : 放送大学教育振興会 ,2010 年 ,ISBN:9784595312045
ヨーロッパ政治ハンドブック(第 2 版) / 馬場康雄・平島健司(編) : 東京大学出版会 ,2010
年 ,ISBN:9784130322140
■授業における使用言語
日本語
■キーワード
ヨーロッパ 政治史 政治学
EU 科目名:EU Basics / 開講大学での科目名:総合科目Ⅰ(EU 基礎論)
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学全学共通授業科目
吉井 昌彦・井上 典之・
1 単位
後期
安井 宏樹・坂井 一成・
近藤 正基
■授業のテーマと到達目標
[授業のテーマ]
この授業は、「EU エキスパート人材養成プログラム」および「EU 研究修了証プログラム」の導入科目として、
EU の歴史、仕組み、経済、政治、安全保障、文化と社会など多様な側面から EU に関する講義が行われます。こ
の授業を履修することにより、EU とは何か、その現状はどのようなものかなど、EU の基礎知識を得ることがで
きます。
[授業の到達目標]
授業の概要にある EU に関する基礎知識を理解する。 [EUIJ 科目]
■授業の概要と計画
1 EU とは何か:深化と拡大(吉井昌彦:E)
2 EU の法的基盤と EU 基本権(井上典之:J)
3 市場・通貨統合とその成果(吉井昌彦:E)
4 EU の対外政策(安井宏樹:J)
5 EU 統合における文化摩擦と共生(坂井一成:C)
6 EU 統合と福祉国家改革(近藤正基:C)
7 日 EU 関係と EU の行方(吉井昌彦:E)
8 試験
■成績評価と基準
[成績評価方法]
定期試験により評価します。
[成績評価基準]
授業の到達目標に書かれた EU に関する基礎知識の理解度に応じて評価する。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
[履修上の注意(関連科目情報)]
この科目は、「EU エキスパート人材養成プログラム」および「EU 研究修了証プログラム」の導入科目です。両
プログラムは、EU(ヨーロッパ)の法・政治・経済・文化・社会・自然科学など幅広い分野を学ぶことにより、
将来国際的に活躍する基礎を身に付けるためのものです。ぜひこれらのプログラムに登録をして下さい。また、
合宿やセミナーなど様々なイベントに積極的に参加して下さい。
[準備学習・復習]
準備学習は必要としないが、各回の講義内容を復習するとともに、参考書など EU の基礎知識に関する本を読む
とともに、新聞、TV 等で流れる EU に関するニュースに関心を持って欲しい。
■学生へのメッセージ
EU 研究修了証プログラムは、導入科目群と少なくとも 2 つのその他科目群から、18 科目以上を履修し、EU に関
する研究論文を作成した学生に、EU 修了証プログラムを授与するものです。このプログラムに登録することに
より、研究調査助成プログラムやインターンシップ助成プログラムに申請することができます。また、EU エキ
スパート人材養成プログラムは、学部、大学院段階における必修科目の履修に加え、学部 3 年後期に EU 圏の大
学へ半年間の交換留学、博士課程前期課程で(1 年後期から)ダブルディグリーの取得を目指した 1 年間の留学
が修了要件となります。
■教科書
必要な資料は授業中に配布します。
■参考書・参考資料等
『EU の知識(第 15 版)』 / 藤井良広 : 日経文庫 , ,ISBN:
■授業における使用言語
日本語
■キーワード
EU 欧州連合 深化 拡大 ユーロ
EU 科目名:European Economy / 開講大学での科目名:ヨーロッパ経済論
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学法学部
吉井 昌彦
2 単位
後期
■授業のテーマと到達目標
[授業のテーマ]
この授業は、「EU 研究修了証プログラム」、「EU エキスパート人材養成プログラム」の一環として EU 経済に
関する講義を行います。1950 年代に始まった EU(欧州連合)統合は、関税同盟、共通市場に続き、2002 年に通
貨統合を完成させた。また、2004 年には中東欧を中心とする 10 カ国が、その後 3 か国が加盟を果たし、EU は
28 カ国からなる体制を完成させました。こうした「深化」と「拡大」を続けた結果、EU は国際経済・政治面で
一段とその重要性を高めてきました。
[授業の到達目標]
本講義の到達目標は、上記のような EU の動きを経済面から分析することにより、それらの内容を理解すること
にあります。[EUIJ 科目]
■授業の概要と計画
1.ヨーロッパ概観
2.EU 統合の歴史と EU 諸機関の役割
3.共通市場に至る経済統合プロセス
4.通貨統合
5.EU 共通政策
6.EU 拡大とそのインパクト
7.EU と日本
8.ヨーロッパ経済の将来
■成績評価と基準
[成績評価方法]
予習のための小レポート・小テスト(50%)と期末試験(50%)により成績評価を行います。
[成績評価基準]
授業の到達目標に照らし合わせ、その達成度、とくに EU 経済統合の全体像に関する理解度を重視し、評価しま
す。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
[履修上の注意]
経済・通貨統合を理解するため、基礎的なマクロ経済に関する知識を持っていること、また国際比較の観点か
ら「ロシア・東欧経済論」、「アジア経済論」など比較経済政策講座の他の講義を受講することが望ましい。
[準備学習・復習]
(1)一般的注意
単に一方的に講義をするだけでなく、受講生と EU 経済の諸問題について議論をしていきたいので、予習のため
に小レポートを提出してもらい、小テストを行います。また、頻繁に受講生に質問をしますので、集中して講
義に出席して欲しい。
(2)講義ノート
講義ノートを私の HP に掲載しますので、ダウンロードし印刷の上、講義に出席のこと。
■学生へのメッセージ
ダイナミックに変化しつつあるヨーロッパ経済について分析するため、日頃から新聞・雑
誌・TV・インターネット等を通して情報を得て欲しい。EU インスティテュート関西の修了証プログラム、EU エ
キスパート人材養成プログラムの基礎科目であるので、これらを目指す学生は、ぜひ受講して欲しい。
■教科書
現代ヨーロッパ経済 / 田中素香 、長部重康、久保広正、岩田 健治 : 有斐閣 ,2014
年 ,ISBN:978-4-641-22027-0
■授業における使用言語
日本語
■キーワード
EU 統合 通貨統合 ユーロ危機 EU 拡大
EU 科目名:International Cooperation on Global Environmental Issues
/
開講大学での科目名: 共通特論B(204)
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学商学部
市川 顕
2 単位
春学期
講義目的
地球環境問題に対処するためには、国際的な協力が必須であることは言うまでもありません。また、地球環境
問題はその原因が私たち自身にも存在することから、国家のみならず、企業・消費者・NPO/NGO などが一体とな
って解決を図る努力を行う必要があります。
本講義では、地球環境問題解決のための国際的な合意形成は、どのように行えばよいのか、また、そのために
は何が必要であるのかを主たるテーマとして取り上げます。
各回ごとの授業内容
ガイダンス 地球環境問題とは何か(1)
地球環境問題とは何か(2)
国際関係と地球環境
国家と地球公共財
国際レジーム
ガバナンス
地球環境政治の歴史的展開
環境国際会議のプロセスと事務局の役割
エピステミック・コミュニティ
地球環境問題と NGO/NPO の役割
持続可能な発展は可能か
地球環境をめぐる国際制度枠組み
地球環境政治におけるリーダーシップ
多層で多様な地球環境ガバナンスにむけて
授業方法
講義形式で行う。ビデオ教材を視聴し論じてもらうことがある。関連する講演会への出席を推奨することがあ
る。
教科書
市川顕(2014)『地球環境ガバナンス 2014 年度講義ノート』三恵社。
成績評価方法・基準
定期試験(80%)
その他(20%)中間レポート
成績評価方法・基準 自由記述欄
中間レポートについては、第 1 回講義時に説明する。
学生による授業評価の方法
大学に準拠する。
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
講義資料を事前にあげておくので各自予習すること。講義後は復習すること。レポート作成、期末試験対策を
しっかりとすること。
関連科目
EUIJ 関西サーティフィケート・プログラムに登録されている他科目を受講することが望ましい。
EU 科目名:Resources and Environment Problems in Global Society
/ 開講大学での科目名: 共通特論B(203)
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学商学部
市川 顕
2 単位
秋学期
講義目的
地球資源と環境について学習することで、学生の皆さんが、1:未だ解決の糸口の見えないフロンティアとし
ての地球資源・人口増加問題に対する知見を深め、2:環境問題について明確な判断をすることが可能となる、
ことが本講義の目的です。
各回ごとの授業内容
ガイダンス 当講義の概要・授業方法・テキスト・評価方法などについて概説する。
環境に対する知覚の変遷∼『成長の限界』に至るまで(1)∼
環境に対する知覚の変遷∼『成長の限界』に至るまで(2)∼
人類の「行き過ぎ(オーバーシュート)?
資源とは何か(1)人間と資源の関係・資源の定義・分類・資源管理問題・資源の現状
資源とは何か(2)エネルギー資源・金属資源・食糧資源の現状
幾何級数的成長
人口増加と貧困問題
環境と開発・貧困
供給源と吸収源の危機としての資源問題(1)人口と食糧の問題、水資源問題、森林資源問題、種と生態系(生物
資源)に関する問題
供給源と吸収源の危機としての資源問題(2)再生不可能資源、再生可能資源、レアメタル、地球温暖化(温室効
果ガス濃度の上昇と地球の気温)
技術と地球資源・人口問題
再生可能エネルギーの可能性
地球資源と人口増加の問題を持続可能にするために
授業方法
講義形式で行う。ビデオ教材を視聴し論じてもらうことがある。関連する講演会などへの出席を推奨すること
がある。
教科書
市川顕(2014)『地球資源と環境 2014 年度講義ノート』三恵社。
成績評価方法・基準
定期試験(80%)
その他(20%)中間レポート
成績評価方法・基準 自由記述欄
中間レポートについては第 3 回講義時に説明する。
学生による授業評価の方法
大学に準拠する。
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
事前に LUNA に授業資料を UP するので予習すること。授業後は復習すること。レポート作成、期末テスト対策
をしっかり行うこと。
関連科目
EUIJ 関西サーティフィケート・プログラムに登録されている他科目を履修していることが望ましい。
EU 科目名:Economic policy in the EU B
/ 開講大学での科目名: 共通特論B(207)
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学商学部
ローリンソン F.
2 単位
秋学期
講義目的
The economic and political integration of Europe began with the European Coal and Steel Community of
1952 which comprised six countries. It has now developed into the 28-member European Union which has
powers in a large number of areas and is moving closer and closer to being a federation. In spite of
the severe crisis of the single currency the euro with which the EU struggled for over two years, the
international cooperation achieved in Europe may hold lessons for Japan as it embarks on international
alliances such as the TPP. In 2012 the European Union was awarded the Nobel Price Prize for its
contribution to the promotion of peace and reconciliation, democracy and human rights in Europe over
more than sixty years.
The lecturer is originally from Britain and spent 35 years working as an official in various departments
of the European Commission, the EU’s executive arm, in Brussels. The lecture will be given mainly in
English, but a Japanese version of the lecture notes will be made available.
各回ごとの授業内容
Basic facts about the European Union : The integration and enlargement of the EU
Basic facts about the European Union : The system and administration of the EU
Introduction to competition policy
Cartels, abuse of a dominant position and beneficial types of cooperation
Control of government subsidies
Merger control
Dismantlement of monopolies: example of the electricity market liberalization
EU employment policy and situation
Modern and traditional employment policies: relationship to education and immigration
Current issues in EU employment policy
The EU's single currency, the euro - history and current situation
Management of the euro and banking crisis crisis; measures taken to prevent a recurrence
Current situation and outlook of the euro zone
Revision
授業方法
Lecture format, including question and answer sessions
教科書
成績評価方法・基準
定期試験(80%)
その他(20%)Class participation, questions, etc.
成績評価方法・基準 自由記述欄
学生による授業評価の方法
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
Revision of lecture notes
関連科目
EU 科目名:Contemporary European Politics
/ 開講大学での科目名:現代ヨーロッパ政治
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学法学部
木戸 衛一
2 単位
1 学期
授業の目的と概要/Course Objective
欧州政治において格別の重みを持つドイツの政治構造・政治過程
を、歴史的観点を織り交ぜながら考察する。また、独仏共通歴史教科書を素材に、第二次世界大戦後のヨーロ
ッパと世界の歩みに関する知見を深め、平和で公正な 21 世紀のあるべき姿を展望する。
学習目標/Learning Goals
欧州政治の中核を成しているドイツの諸政党の沿革・現状・課題について理
解を深め、それを通じて、日本政治へのインプリケーションを考察することにより、政治にまつわる問題の所
在を自ら発見し認識する判断能力、問題の解決に向けて取り組む行為能力、問題を科学的に調査・分析する方
法的能力を獲得することができる。
授業計画/Class Plan
第1回
イントロダクション
本講義の進め方、およびドイツ現代史を学ぶ意義について解説する。
第2回
2.日独比較論①
日本とドイツの政治過程について一般的な比較考察を行う。
第3回
日独比較論②
ヴァイマル共和国末期のドイツと今日の日本の状況について、比較考察する。
第4回
ドイツ政治概観
ドイツ政治に関する基本的な知識を提供する。
第5回
ドイツ統一再考
ドイツ統一に関する諸問題を、とりわけ政党再編に即して再考する。
第6回
ドイツにおける新自由主義的「改革」①
「ハルツⅣ」の導入について解説する。
第7回
ドイツにおける新自由主義的「改革」②
ドイツのユーゴ空爆参加、外交の軍事化について考察する。
第8回
統一ドイツにおける平和意識の変遷
ドイツの政治文化の重要な柱である平和意識について、東西それぞれの変容を検討する。
第9回
「ハルツⅣ」への抗議運動
「ハルツⅣ」の実態とそれに抗議する「月曜デモ」について解説する。
第 10 回
左翼党の結党
社会民主党の左に誕生した新興政党の陣容・正確について解説する。
第 11 回
ドイツの選挙システム
ドイツに選挙システムを、日本と比較しながら解説・検討する。
第 12 回
連邦議会選挙の諸結果
ドイツ総選挙の諸結果について、さまざまな角度から分析する。
第 13 回
ドイツの大統領選挙
「統一」後の大統領選挙の諸結果について検討する。
第 14 回
連合政治に関する考察
ドイツの州レベルおよび連邦レベルの連合政権に関する分析を行う。
第 15 回
欧州議会選挙
欧州における政党間協力と欧州議会選挙の結果について分析を行う。
授業形態/Type of Class
講義科目
教科書・教材/Textbooks
木戸衛一『変容するドイツ政治社会と左翼党』(耕文社、2015 年)
参考文献/Reference 『平和を考えるための 100 冊+α』(法律文化社、2014 年)
成績評価/Grading Policy
授業中に指示する。
オフィスアワー/Office Hour
特に設けていないので、事前予約で対応する。
(b) History Module/歴史科目群
EU 科目名:Western Legal History A / 開講大学での科目名:西洋法史A
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学法学部
瀧澤 栄治
2 単位
後期
■授業のテーマと到達目標
授業のテーマ:授業は「ローマ債権法総論」を中心に行う。近代私法の基礎であるローマ法について学ぶこと
により、豊かな知識と鋭い洞察力を身につけることが授業の目的である。
到達目標:、授業終了後には、受講者が、ローマ債権法総論に関する、授業計画に掲げた各テーマについて正
確に、そして具体的に説明することができるようになることである。
■授業の概要と計画
授業は教科書を用い、各回に以下のテーマを扱う。なお、受講者は各回ごとに掲げた教科書の該当ページを予
習し、各授業の終了後に、授業での説明に基づき復習すること。
1.ローマ法史概観
2.訴権と方式書1(教科書 4-10 頁)
3.訴権と方式書2(10-17 頁)
4.コンディクティオ(18-30 頁)
5.訴権と方式書のまとめ(今までの該当頁)
6.債務関係の分類と契約類型(38-53 頁)
7.契約の種類と分類(54-58 頁)
8.債権の目的その1(59-71 頁)
9.債権の目的その2(72-83 頁)
10.責任(84-97 頁)
11.給付障害(98-106 頁)
12.債権の消滅、特に相殺と免除(107-128 頁)
13. 多数当事者間の債務関係、特に連帯債務と債権譲渡(129-151 頁)
14. 保証と保証類似の行為(151-158 頁)
15. 全体のまとめ
■成績評価と基準
成績評価方法:論述形式の定期試験のみで行う。
成績評価基準:到達目標に掲げた「各テーマについての正確且つ具体的な説明」を行うことができるかどうか
を、定期試験に基づいて判断し、成績を評価する。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
準備学習・復習:授業計画に記した教科書の該当頁を事前に読み、問題点を整理しておくこと。また、授業後
は、授業での説明をふまえ、さらに、民法の基礎的な知識も参照して、論点をまとめておくこと。
履修上の注意(関連科目):次のクォーターで開講される「ローマ法 B」も合わせて履修することが望ましい。
■学生へのメッセージ
ローマ法は、近代民法学の基礎です。受講することによって、法律を大きな視点で見ることができるようにな
ります。
■教科書
授業は以下の教科書を用いて行います。
ローマ債権法講義 / ゲオルク・クリンゲンベルク著、瀧澤栄治訳 : 大学教育出版 ,2001
年 ,ISBN:9784887304505
■参考書・参考資料等
ローマ法の歴史 / ウルリッヒ・マンテ著、田中・瀧澤訳 : ミネルヴァ書房 ,2008 ,ISBN:9784623052400
■授業における使用言語
日本語
■キーワード
ローマ法 方式書訴訟 債権法 債権総論
EU 科目名:Western Legal History B / 開講大学での科目名:西洋法史B
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学法学部
瀧澤 栄治
2 単位
後期
■授業のテーマと到達目標
授業のテーマ:授業はローマ債権法各論をテーマとして行う。近代私法の基礎であるローマ法について学ぶこ
とにより、豊かな知識と鋭い洞察力を身につけることが授業の大きな目標である。
到達目標:授業終了後には、受講者が、ローマの契約法、契約の枠外での法的保護、不当利得、および不法行
為に関する、授業計画に掲げた各テーマについて、正確且つ具体的な説明ができるようになること。
■授業の概要と計画
授業は教科書を用い、各回に以下のテーマを扱う。なお、受講者は各回ごとに掲げた教科書の該当ページを予
習し、各授業の終了後に、授業での説明に基づき復習すること。
1.債務関係の分類と契約類型(38-48 頁):契約の種類と分類(54-58 頁)
2.消費貸借1(164-168 頁)
3.消費貸借2(169-173 頁)
4.寄託と使用貸借(173-181 頁)
5.方式書の構成:二つの方式書(190-196 頁)
6.問答契約1:問答契約の意義(197-202 頁)
7.問答契約2:問答契約と証書の作成(203-205 頁)
8.文書契約(207-201 頁)
9.売買1:倍馬契約の意義(211-219 頁)、追奪担保責任(223-229 頁)
10. 売買2:瑕疵担保責任(229-235 頁)、危険負担(96-97 頁、100-103 頁、236-237 頁)
11. 賃約、委任および組合(239-268 頁)
12. 無名要物契約1(272-281 頁)
13. 不当利得(310-322 頁)
14. 不法行為(323-337 頁)
15. 全体のまとめ
■成績評価と基準
成績評価方法:論述形式の定期試験のみで行う。
成績評価基準:到達目標に掲げた「各テーマについての正確且つ具体的な説明」を行うことができるかどうか
を、定期試験に基づいて判断し、成績を評価する。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
準備学習・復習:授業計画に記した教科書の該当頁を事前に読み、問題点を整理しておくこと。また、授業後
は、授業での説明をふまえ、さらに、民法の基礎的な知識も参照して、論点をまとめておくこと。
履修上の注意(関連科目):前のクォーターで開講される「ローマ法 A」を履修しておくことが望ましい。
■学生へのメッセージ
ローマ法は、近代民法学の基礎です。受講することによって、法律を大きな視点で見ることができるようにな
ります。
■教科書
授業は以下の教科書を用いて行います。
ローマ債権法講義 / ゲオルク・クリンゲンベルク著、瀧澤栄治訳 : 大学教育出版 ,2001
年 ,ISBN:9784887304505
■参考書・参考資料等
ローマ法の歴史 / ウルリッヒ・マンテ著、田中・瀧澤訳 : ミネルヴァ書房 ,2008 ,ISBN:9784623052400
■授業における使用言語
日本語
■キーワード
ローマ法 債権法 契約法 準契約 無名要物契約 不当利得 不法行為
EU 科目名:Advanced History of European Integration
/ 開講大学での科目名:上級欧州統合史
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学経済学部
奥西 孝至
2 単位
前期
■授業のテーマと到達目標
授業のテーマ:現代進行している EU の形成に至る中世末期からのヨーロッパにおける長期的な経済統合の特質
を明らかにします。
達成目標:受講している学生が、欧州統合の歴史的変化を経済学的に理解することを目標とします。
■授業の概要と計画
欧州統合を考える上での理論的前提をふまえ、経済発展に対する機能分析と進化論的アプローチを取り入れな
がら、以下のテーマについて講義します。中世ヨーロッパの商業と市場、中世末期以降の流通の広域化と地域
分業化の進展、重層的流通ネットワークの形成と変化の不均等、ヨーロッパの中心としての低地地方、近代ヨ
ーロッパにおける地域分業、工業化の進展とヨーロッパの経済統合、パックスブリタニカの時代、グローバル
化の進展とヨーロッパ、世界大戦とヨーロッパ統合、東西冷戦とヨーロッパ統合、ヨーロッパ統合から見た EU
■成績評価と基準
成績評価:期末テストと中間レポートを80%と20%として評価をします。
評価の基準:全体として流れを理解して論述できているかどうかが評価の基準となります。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
配付資料を中心に講義をすすめます。EUIJ 関連科目です。
参考書にあげた「西洋経済史」の内容を理解していることが前提になります。
それぞれの回の履修前の該当部分の事前学習が重要になります。講義中に挙げる参考文献なども参照して各回
の内容を自分なりに再構築しておくことが重要です。
■学生へのメッセージ
歴史的事象の細部にとらわれるのではなく、それがどのように大きな流れに結びつき、経済的な法則性を持っ
て相互に関係しながら存在しているのかを明らかにしたいと思います。
■参考書・参考資料等
西洋経済史 / 奥西孝至他 : 有斐閣アルマ ,2010 ,ISBN:978-4641124042
■授業における使用言語
日本語
■キーワード
多様性と共通性 ネットワーク 中心性 地域分業 市場経済化 国家
EU 科目名:Medieval-Earlymodern Economic History of the Western
/ 開講大学での科目名:中・近世西洋経済史
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学経済学部
奥西 孝至
2 単位
後期
■授業のテーマと到達目標
テーマ:現代の経済構造・制度がヨーロッパにおいてどのように形成されてきたかを、1.市場経済化、2.ネ
ットワークの深化による集積と分散(資本の形成)、グローバル化(格差に基づく地域分業)という3つの流
れを軸に明らかにします。
達成目標:ヨーロッパ統合に至る大きな流れを経済学の観点から理解させることを目標とします。
■授業の概要と計画
現代の経済構造・制度がヨーロッパにおいてどのように形成されてきたかについて、以下のテーマに分けて講義
します。市場経済化・グローバル化と中近世ヨーロッパ、ヨーロッパの形成期としての中世、中世ヨーロッパ
の農村(封建制と領主制)、中世ヨーロッパの都市(商業・市場・工業)、中世から近代へ(中世末期の危機
と成長)、流通の広域化と中心地の形成、地域・社会分業の進展と労働・土地の商品化、ヨーロッパの拡大と
植民地形成、資本・知識の集積と分散 『資本』の時代、低地地方の中心としての役割と限界、諸国併存体制
の成立と経済政策、「市場」対「国家」あるいは自由と規制、ヨーロッパとアジア、 ヨーロッパとアメリカ
■成績評価と基準
成績評価:期末テストを 100%として評価をします。
評価の基準:全体として流れを理解して論述できているかどうかが評価の基準となります。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
配付資料を中心に講義をすすめます。
参考図書などをもとに事前に各回の講義の内容を予習しておくことが重要です。
■学生へのメッセージ
歴史的事象の細部にとらわれるのではなく、それがどのように大きな流れに結びつき、経済的な法則性を持っ
て相互に関係しながら存在しているのかを明らかにしたいと思います。
■教科書
配付資料をもとにするので、教科書を指定しません。
■参考書・参考資料等
西洋経済史 / 奥西孝至他 : 有斐閣アルマ ,2010 ,ISBN:978-4641124042
■授業における使用言語
日本語
■キーワード
市場経済化、ネットワーク、集積と分散、資本の形成、グローバル化、格差、地域分業
EU 科目名:Introduction to History of Christianity (From Ancient to Medieval Age)
/
開講大学での科目名: キリスト教の歴史(古代∼中世)
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学神学部
土井 健司
2 単位
春学期
講義目的
本講義を通して、受講生は二世紀からはじめて、中世末期までのキリスト教の通史を講義する。
各回ごとの授業内容
オリエンテーション(キリスト教の歴史観など)
キリスト教迫害
4世紀までのキリスト教の形成
教理論争(ニカイア公会議からカルケドン公会議まで)
修道院の成立と発展
アウグスティヌス
聖画像論争
グレゴリウス改革
教皇権の発展
托鉢修道会の成立
十字軍の展開
スコラ学の展開
中世末期の教会
講義のまとめ
授業方法
講義形式で進める。
教科書
特に指定しない。プリントを用意して講義していく。
成績評価方法・基準
定期試験(80%)
その他(20%)出席、受講態度
成績評価方法・基準 自由記述欄
学生による授業評価の方法
授業中に実施
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
ローマ帝国と中世ヨーロッパ史の基礎知識
関連科目
EU 科目名:Introduction to History of Christianity (After the Reformation to Present Age)
/
開講大学での科目名: キリスト教の歴史(宗教改革以降)
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学神学部
岩野 祐介
2 単位
秋学期
講義目的
講義目的
本講義の目的は、中世キリスト教世界の崩壊と宗教改革から、近・現代に至るまでのキリスト教史を学ぶこ
とである。
各回ごとの授業内容
第1回 この講義の概要説明とガイダンス/近現代キリスト教史概説/「近代」という概念
第2回 中世キリスト教世界の危機と宗教改革前史/ルネサンスと人文主義
第3回 ルターの宗教改革とドイツの展開
第4回 ツヴィングリの宗教改革とスイス周辺の展開
第5回 カルヴァンの宗教改革とフランス、フランス語圏への影響、展開
第6回 オランダの宗教改革/宗教改革急進派
第7回 イングランドの宗教改革と国教会
第8回 ピューリタンとイギリスの市民革命
第9回 近代初期のキリスト教/アメリカのキリスト教
第10回 近代ヨーロッパ、啓蒙の時代とキリスト教
第11回 19 世紀・20 世紀のキリスト教
第12回 日本キリスト教の展開/世界キリスト教史の中の日本キリスト教史
第13回 現代のキリスト教と諸課題/教会の一致と、アジア・アフリカ・中南米のキリスト教
第14回 まとめと展望/科学と宗教、政治と宗教
授業方法
基本的に毎回プリント資料を配布し、講義形式で行うが、受講者には積極的な参加を期待したい。
適宜、意見や質問への回答等の発言を要求するので、それ相応の自覚をもって臨むこと。また講義内容の理
解度や知識の定着を確かめるため、授業内に小レポートを実施する予定である。
教科書
(特に指定なし)
成績評価方法・基準
定期試験(70%)
その他(30%)出席+授業参加態度(小レポートの結果を含む)
成績評価方法・基準 自由記述欄
定期試験(Final examination)
出席+授業参加態度(小レポートの結果を含む)30%、試験 70%により総合的に評価する。出席が規定回数
に満たない場合は試験を受ける権利を失うことになるので注意してほしい。
学生による授業評価の方法
授業内で実施
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
日本のキリスト教は宗教改革及び近・現代キリスト教史と強い関わりがあるということを考えれば、日本で
キリスト教と何らかのかかわりを持つ者すべてにとって、近・現代キリスト教史はきわめて重要な科目である。
また西洋哲学史とは密接な関連があるので、意識して受講すること。
関連科目
キリスト教の歴史(古代・中世)
EU 科目名:Regional Integration / 開講大学での科目名:地域統合論
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学法学部
利 博友
2 単位
2 学期
授業の目的と概要/Course Objective
In this course, we will learn about economic integration, its consequences, and its policy implications
in two of the major regions of the world: Europe and Asia. The effects of the Single Market on the product
markets, labor markets and welfare of EU member states will be assessed, and the significance of
multinational corporations, fragmentation and production networks in Asia will be examined. Some
references to the applicability of the European integration experience to Asia will also be made.
学習目標/Learning Goals
After taking this class, students should be able to understand the differences in economic
integration between Europe and Asia and circumstances when regional integration would lead
to greater benefits to member countries. In addition, one should be able to evaluate the
benefits and costs of Trans-Pacific Partnership (TPP) and other FTAs currently under
negotiation.
履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
You need to have taken an introductory microeconomics class.
ミクロ経済学入門」を履修済みであること
授業計画/Class Plan
■ Lec 1: Economic Integration in Europe: Introduction
■ Lec 2: History of European Economic Integration
Europe in the early postwar years; the Treaty of Rome and the creation of the European
Economic Community (EEC); domino effect; the Single Market Programme
■ Lec 2: History of European Economic Integration
European Economic Area (EEA); the Maastricht Treaty; EU enlargements; creation of a
unified economic area
■ Lec 3: Microeconomic Tools and MFN Tariff Analysis
Consumer and producer surplus; open-economy supply and demand analysis; effects of
a tariff; DCR (domestically captured rent) barriers vs. FCR (foreign captured rent) barriers
■ Lec 4: Economics of Preferential Liberalization
Customs union theory; effects of discriminatory liberalization: small country case
■ Lec 5: Economics of Preferential Liberalization
Welfare effects on partner country and rest of the world; customs union vs. free trade
agreement (FTA); rules of origin; empirical studies
■ Lec 6: Economic Integration, Labor Markets and Migration
European labor markets; migration and labor market integration
■ Lec 7: The Eurozone in Crisis
Euro and the European Experience; benefits and costs of joining the euro; theory of optimum
currency areas; case study on the Greece debt crisis
■ Lec 8: Regional Integration in Asia: Introduction
Integrating Asia; how regionalism can benefit Asia; benefits and costs of regional integration
in Asia
■ Lec 9: Asian Regionalism: Context and Scope
Growth and integration; flying in sequence; the financial crisis of 1997-98; the rise of
regionalism
■ Lec 10: Integrating Production
Fragmentation, production networks and regional trade; parts and component trade; role of
multinational corporations (MNCs)
■ Lec 11: Integrating Production
Trade integration; integration through foreign direct investment (FDI); production networks
in the US-Mexico vs. East Asia; policies for sustained growth and integration
■ Lec 12: The Economics of Asian FTAs
Best practices for subregional FTAs; supporting deeper integration; empirical studies on
FTAs in Asia
■ Lec 13: Trans-Pacific Partnership (TPP)
Benefits and costs of Japan's participation in TPP; analysis of TPP
■ Lec 14: Making Growth Inclusive and Sustainable
Achievements and challenges; labor market reforms; education and skills; sectoral
strategies; infrastructure development; health and safety; labor migration;
environmental issues.
■ Lec 15: Summary and Review of Important Issues and Concepts
授業形態/Type of Class
講義科目
授業外における学習/Independent Study Outside of Class
Read required readings before each lecture and go over lecture notes after class.
教科書・教材/Textbooks
1. Baldwin, Richard and Charles Wyplosz, The Economics of European Integration, 5th Edition. London:
McGraw Hill, 2015.
2. Asian Development Bank (ADB), Emerging Asian Regionalism. ADB, 2008.
参考文献/Reference
A reading list will be distributed at the first lecture.
成績評価/Grading Policy
Final examination (70%), attendance (20%), and participation in discussion (10%).
オフィスアワー/Office Hour
Tuesday, 16:30-18:00
コメント/Other Remarks
This course will be lectured in English.
講義は英語で行いますが、授業中の質問および試験問題の解答は日本語でも構いません。
EU 科目名:Economic History / 開講大学での科目名:経済史
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学経済学部
友部 謙一、山本 千映
4 単位
2 学期
授業の目的と概要/Course Objective
経済学の初学者(おもに一回(年)生)を対象に、今後の学部(ならびに大学院)での経済学・経営学(ならび
に社会科学一般)学習の土台の一つとなる経済現象への歴史的アプローチ=経済史・経営史の導入をおこなう。
広義の経済史学の基礎的視角を身につけるとともに、今後の専門科目―日本経済史、西洋経済史、経営史、日
本経営史他の「歴史系」科目のみならず、マクロ経済学、金融、財政などの現状分析、あるいは広く社会科学
一般―における理解の基盤となる歴史的知識を得ることを目的とする。
学習目標/Learning Goals
日本経済ならびに欧米経済の歴史に関する主要なトピックスについて基礎的な知識を身に着けることができ
る。
履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
なし
授業計画/Class Plan
本講義ではまず前半 15 回で、現代世界経済の枠組みにグランドデザインを提供することになった、近世から近
代の西欧の経済史について概説する。特に、イギリスの産業革命から始まる工業化について、その前提条件、
工業化の様相、その波及について把握する。
後半 15 回では、工業化された世界経済に本格的に(再)参加した日本経済の経験を概説する。江戸期における
経済社会の成立と成熟という準備を経て、明治期以降の工業化・「近代化」がどのように行われたのか、にい
たる経緯を概観し、近現代経済史の重要なトピックスについて基本的な知識を得るとともに、今日の研究水準
に照らしたより正確な理解を得られるようにする。また、古典的な「日本資本主義論争」の議論を紹介するこ
とで日本における経済史研究の(実証史学の諸成果や、近年の歴史人口学的な洞察、比較制度分析のこころみ
までの)展開にも触れる。
第 1 回 世界経済の 2000 年
西暦 1 年からの 2000 年間の GDP 推計を起点に、経済史という学問がなぜ重要なのか、経済史において何が重要
なのかを考える
第 2 回 中世社会の変容とヨーロッパの拡大(1)
ヨーロッパ中世社会の特徴を理解し、後の経済成長の時代の前提条件を考える
第 3 回 中世社会の変容とヨーロッパの拡大(2)
ヨーロッパ中世社会の特徴を理解し、後の経済成長の時代の前提条件を考える
第 4 回 価格革命とヨーロッパ商業の変容(1)
大航海時代と新大陸銀の流入が、ヨーロッパ経済社会にどのような影響を与えたかを考える
第 5 回 価格革命とヨーロッパ商業の変容(2)
大航海時代と新大陸銀の流入が、ヨーロッパ経済社会にどのような影響を与えたかを考える
第 6 回 諸国家体制の成立(1)
ヨーロッパにおける主権国家の併存体制の成立史を探る
第 7 回 諸国家体制の成立(2)
ヨーロッパにおける主権国家の併存体制の成立史を探る
第 8 回 最初の産業革命(1):農業
産業革命期イギリスにおける農業の変化を理解する
第 9 回 最初の産業革命(2):繊維業・製鉄業
産業革命期イギリスにおける繊維業と製鉄業における変化を理解する
第 10 回 最初の産業革命(3):蒸気機関
産業革命期イギリスにおける機械製造業(蒸気機関)の発達について理解する
第 11 回 産業革命のヨーロッパへの普及(1):概観
イギリスで始まった工業化の波が、ヨーロッパ大陸諸国へどのように普及していくかを概観する
第 12 回 産業革命のヨーロッパへの普及(2):ベルギー・フランス・ドイツ・中欧
イギリスで始まった工業化の波が、ヨーロッパ大陸諸国へどのように普及していくかについて、いくつかの国・
地域を例に考える
第 13 回 アメリカ合衆国の産業革命(1):大西洋経済圏の成立
北アメリカとヨーロッパとの関係を概観する
第 14 回 アメリカ合衆国の産業革命(2):アメリカ合衆国の成立と発展
アメリカ合衆国の成立から工業化の開始までを考える
第 15 回 世紀転換期の欧米経済
20 世紀初頭における欧米各国経済を比較の視点から考える
第 16 回 日本経済の経験/日本経済史への導入
インパクトファクターとしての市場の役割を近世以降の日本を舞台に考える
第 17 回 「経済社会」の成立(1):江戸・大坂の市場経済
市場の役割の違いを江戸と大坂の比較を通じて考える
第 18 回 「経済社会」の成立(2):江戸期の人口動態
市場の活用方法によって人口と経済の関係性に違いが生じていたことを確かめよう
第 19 回 近代経済成長への胎動(近代成長への胎動)
近代移行期の日本の各地で人びとはいかにして市場を活用したのかを考えよう
第 20 回 幕末・維新の経済問題(幕末開港∼明治維新)
藩が率先して市場を活用した事例(長州藩)の状況を眺めてみよう
第 21 回 士族の経済と村の近代(士族授産・地租改正)
市場の積極的な活用により土地の価値がどのように変わったのかを考えよう
第 22 回 産業化の伝統と革新(殖産興業)
明治期殖産興業と近世後期農村工業を比較しよう
第 23 回 軍備・軍隊と日本経済(日清・日露戦争)
軍事化(軍備化)と市場活用、さらに近隣の社会生活の変化との関係を探ってみよう
第 24 回 都市化と産業化(紡績業と製糸業)
感染症から眺めた都市化と産業化:結核感染の事例研究から
第 25 回 財閥の形成と発展
都市の財閥が農村での市場活用にいかなる影響を与えたのか
第 26 回 市場網の形成とその発展
市場網はいかに形成されたのかを都市化を通じて考える
第 27 回 戦間期の日本経済
戦間期日本農村は本当に貧しかったのかを身長分析から考えよう
第 28 回 昭和恐慌期の都市と農村
恐慌的状況は市場活用の結果なのか、非活用の結果なのか
第 29 回 日本経済史の視角(1):日本における経済史学の成立から「日本資本主義論争」へ
農村・農民・市場の関係をどこまであきからにできたのか
第 30 回 日本経済史の視角(2):新しい展開、その可能性:歴史人口学の発達、制度への視点
環境、技術、組織という分析軸から新しい経済史の展開を考えよう
授業形態/Type of Class
講義科目
授業外における学習/Independent Study Outside of Class
教科書を精読するとともに、教科書や授業内で指示された参考文献を読んでくること。
教科書・教材/Textbooks
川越・脇村・友部・花島『ワークショップ社会経済史』(ナカニシヤ、第 2 版 2014 年刊)
奥西・ 澤・堀田・山本『西洋経済史』(有斐閣、2010 年刊)
参考文献/Reference
授業中に適宜指定する。
成績評価/Grading Policy
定期試験の成績で評価する。
コメント/Other Remarks
経済現象への歴史的アプローチは、学生諸君が今後いかなる専門分野に進むにせよ、経済学の学習・研究の出
発点ないし基盤となるものである。経済学の入門時に「経済史」を履修することを強く勧める。
EU 科目名:Western Culture and Society /
開講大学での科目名:国際人のためのヨーロッパ経済史
*講義名変更、詳細変更なし。
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学
竹中 亨
2 単位
2 学期
全学教育推進機構ホームページ
授業の目的と概要/Course Objective
本講義の目的は、国際人としての不可欠な教養として、現代ヨーロッパ史について基本的理解を得ることであ
る。具体的には本講義では、イギリスとドイツを例にして、高校世界史Bで習得する知識を前提とせずに、20
世紀ヨーロッパ史の大きな流れを学習する。
学習目標/Learning Goals
本講義を履修することによって、受講生は
①20 世紀ヨーロッパ史について大きな流れを把握し、包括的な理解を得る。
②20 世紀ヨーロッパ史の基本的史実についての知識を得る。
授業計画/Class Plan
下記の参考書の論述に沿って、これに関連する資料をスクリーンに提示しつつ講述する。また、テーマを選ん
で、受講者の間でグループ討論を行うことがある。
授業内容と参考書の対応は以下のとおりである。
第 1 回 木村編、6 章-3、7 章-1・2、8 章-1
第 2 回 川北編、9 章−1
第 3 回 川北編、9 章−2
第 4 回 木村編、8 章-2
第 5 回 木村編、8 章-3
第 6 回 木村編、8 章-3(とくに 323 頁∼)、8 章-4
第 7 回 川北編、9 章−3
第 8 回 川北編、10 章−1
第 9 回 木村編、9 章-1・2・3・4(とくに∼366 頁)
第 10 回 川北編、10 章−2
第 11 回 木村編、9 章-4・5・6・7、10 章
第 12 回 川北編、10 章−3
授業冒頭に、前回の授業内容の理解を確認するために小テストを行うことがある。また学期末に期末試験を行
う。
授業形態/Type of Class
講義科目
授業外における学習/Independent Study Outside of Class
授業における講述は、当該時代のすべての事項を取りあげるものではない。各人は、事前に参考書の指定され
た箇所を熟読しておくことが不可欠である。授業における講述は、事前学習で得られた知識を前提に、それを
構造化し、あるいは補足的な解説を加えて、有機的な理解を深めるためのものである。
教科書・教材/Textbooks
なし
参考文献/Reference
川北稔編『世界各国史 11 イギリス史』山川出版社、3500 円
木村靖二編『世界各国史 13 ドイツ史』山川出版社、3500 円
成績評価/Grading Policy
出席(あるいは小テスト):50%、期末試験(語句説明問題、短答式論述問題):50%
受講生へのメッセージ/Messages to Prospective Students
歴史を過去の死んだ知識としてではなく、現代に生きるうえで必要な教養として、この科目では学んでいきた
いと思います。授業では、みなさんに能動的な参加をしていただくために、随時質疑応答を行い、またグルー
プ討論を 3 回程度予定しています。
(c) Law and Politics Module/法律・政治科目群
EU 科目名:International political economy / 開講大学での科目名:国際政治経済
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学法学部
増島 建
2 単位
前期
■授業のテーマと到達目標
国際政治経済(International Political Economy: IPE)とは、国際安全保障(講義科目「戦争と平和」が対
象とする)と並び国際関係論の主な構成分野の一つであり、国際関係における経済・政治の相互作用を対象と
している。本講義では、IPEの概略を最初に示すとともに、特に「開発」をめぐる国際政治の展開を事例研
究として取り上げます。
特に開発をめぐる国際政治経済について理論および実践を理解し、分析できるようになることが目的です。
■授業の概要と計画
前半ではIPE全般について取り上げ、後半では事例研究として開発援助を通したIPEを扱います。
各回は、概ね3つのセッションに分かれます。
(1)先進国・途上国関係に関する時事問題についての参加者によるデイスカッション
(2)教員による講義
(3)資料(テキスト・映像)をもとにしての参加者による作業(レポートの執筆など)
授業ではビデオなどの映像資料を活用し、可能なかぎり歴史の臨場感をもってもらえるようにしたいと思いま
す。また国内・外からのゲストもお招きする予定です。本年度は商社・メーカーにおいて幹部社員としてグロ
ーバル経済に取り組んでおられる方々にお話をしていただく予定です。
1イントロ
2IPEとは何か?(3つの見方)
3グローバル化(1)
4グローバル化(2)
5地域主義(1)
6地域主義(2)
7開発援助とは何か?
8民主主義・ガバナンスと開発援助(1)
9民主主義・ガバナンスと開発援助(2)
10紛争・安全保障と開発援助(1)
11紛争・安全保障と開発援助(2)
12まとめ
■成績評価と基準
期末試験(80%)と参加率(20%)によります。参加率とは、授業への出席、発言・レポート提出状況を
意味します。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
この授業は、教員に一方的な講義形式ではなく、参加者の主体的な参加(発言、授業中のレポートの作成等)
が求められます。英語のテキスト・映像資料も用い、英語によるゲスト講師の講演も行います。EUIJ科目。
国際機関(国連、国際金融機関、OECD等)に関心のある方にも参考になるでしょう。
■教科書
参考書は各回に示します
■授業における使用言語
日本語
■キーワード
国際政治経済、国際関係論、国際経済、国際政治
EU 科目名:History of International Relations / 開講大学での科目名:国際関係史
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学法学部
多湖 淳
2 単位
前期
■授業のテーマと到達目標
授業のテーマ: 国際関係の歴史的理解を行う
到達目標: 国際関係の理論や外交政策に関する応用授業を理解するための基礎的な歴史知識を得るほか、国際
関係史にかかわる教科書、研究書、史料文献の読み方を理解する
■授業の概要と計画
授業の概要:
授業は通史部分とテーマ史部分に分けて実施する
計画:
第 1 回 通史①
イスラム世界と中華世界、辺境としての欧州
第 2 回 通史②
ルネッサンス、大航海時代、重商主義、宗教革命、
「欧州国際秩序」の成立
第 3 回 通史③
国際法の成立、1571 年とグローバル化・銀、
忘却による平和と正戦論
第 4 回 通史④
古典外交、無差別戦争論、「長期の 18 世紀」
第 5 回 通史⑤
革命と国民国家、文明・未開・野蛮、アメリカ
第 6 回 通史⑥
第一次世界大戦の衝撃、旧外交と新外交
第 7 回 通史⑦
第二次世界大戦と覇権国の交代、冷戦のはじまり
第 8 回 通史⑧
米ソの冷戦、核のある世界
第 9 回 通史⑨
冷戦終結と新世界秩序、裏切られた新秩序
第 10 回 通史⑩
グローバルヒストリーから見たわれわれの世界
第 11 回 テーマ史①
戦後和解の国際関係史
第 12 回 テーマ史②
同盟と有志連合の国際関係史
第 13 回 テーマ史③
援助・武器輸出の国際関係史
第 14 回 総括
テスト問題提示
第 15 回 試験と解説
第 16 回 まとめ
■成績評価と基準
成績評価: 期末試験
評価の基準: 正確な知識があり、また説得的な論述ができるかどうかで評価を行う
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
履修上の注意: 授業の出席は重視されるので注意すること
予習と復習: 参考書の読解を推奨する
■学生へのメッセージ
初めて担当する授業なので若干の混乱は避けられませんが、しっかり全うしたいと思います。計量国際政治を
専門とする僕があえて国際関係史を教えるのは、学生が歴史を軽視している姿を強く憂慮しているから、そし
て、その原因の一端が理論やモデルを重視する教員(=僕は代表例)の存在にあるように思うからです。
残念ながら深みのある授業にはならないでしょうが、国際関係の歴史的な理解を深めるべく 1 クオーターお付
き合いください。自ら本を読み進める姿勢が大事です。
■教科書
授業中に説明します。
■参考書・参考資料等
授業中に説明します。
■授業における使用言語
日本語
■キーワード
イスラム世界と中華世界、欧州国際秩序、古典外交、無差別戦争論、「長期の 18 世紀」、革命と国民国家、文
明・未開・野蛮、第一次世界大戦、旧外交と新外交、第二次世界大戦、冷戦、新世界秩序
EU 科目名:Russian Law A / 開講大学での科目名:ロシア法A
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学法学部
渋谷 謙次郎
2 単位
前期
■授業のテーマと到達目標
授業のテーマ:ロシア法と国家(歴史編)
授業の到達目標:ロシアに関心を寄せる日本人の多くは、文芸(文学、芸術)を通してであることが多いが、
本講義では法と国家を通じてロシアの実像にせまることを目的とし、歴史編としてまず帝政ロシアとソビエ
ト・ロシアの国家と法の成り立ちを理解する。
■授業の概要と計画
授業の概要:現代ロシアの法や国家体制の実情にせまる場合でも、先行する歴史(帝政ロシア、ソ連時代)の
理解が欠かせない。帝政ロシア、ソビエト・ロシア、現代ロシアは、表面的には体制の性質や立脚するイデオ
ロギーがそれぞれ異なるにしても、こと法制度や法現象については、意外と共通性、反復性も多い。「法文化」
は遺伝するのである。
このような問題意識ゆえに、本講義は後続のロシア法B(現代編)と併せて受講することで、より効果的とな
る。
授業の計画:以下のテーマを予定している。
1.ロシア国家の成り立ち:キエフ・ロシアからモスクワ・ロシアへ
2.専制と絶対主義:ピョートルからエカチェリーナへ
3.改革と反動
4.大改革と司法制度改革:アレクサンドル2世
5.議会制と立憲君主制:20世紀初頭
6.ロシア革命と法:1917年
7.ソビエト憲法の歴史:「反立憲的秩序」?
8.ソビエト司法制度と検察機構:法の番人としての検察?
9.ソビエト民法と所有制度:
10.ソビエト刑法の歴史:行き過ぎた新派と旧派?
11.スターリン批判とソビエト法改革
12.戦後ソビエト法秩序の特徴
13.ペレストロイカとソビエト法改革
その他、まとめ・予備
■成績評価と基準
成績評価方法:定期試験による
成績評価基準:定期試験の成績をもとに、本授業の到達目標に対する到達度に即して評価する。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
履修上の注意:あらかじめ専門知識などは必要ないが、外国法の歴史を扱う以上、高校時代の世界史程度の教
養があれば、いっそう理解ははかどる。また上記の通り、後続のロシア法B(現代編)と併せて受講すること
で効果をより発揮する。
準備学習・復習:授業時に指示するが、関連する一般書や専門書を通じて関心を深めていくことが望ましい。
■学生へのメッセージ
ロシアは日本にとって依然、近くて遠い隣国であるが、今まで特にロシアに興味を持たずとも、これを機会に
ロシアに対する関心を深めてみたいと思う人をも歓迎する。
■教科書
講義用のレジュメ集・資料集を BEEF に順次アップロードする。
■参考書・参考資料等
ロシア法に関心を深めるための副読本(体系的な教科書や専門書としてではなく一般書)としては、渋谷謙次
郎『法を通してみたロシア国家:ロシアは法治国家なのか』(ウェッジ、2015 年)。その他の参考書について
は、レジュメ集や口頭で指示する。
■授業における使用言語
日本語
■キーワード
ロシア、ソ連、ソビエト、社会主義、比較法、外国法、法文化
EU 科目名:Russian Law B / 開講大学での科目名:ロシア法B
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学法学部
渋谷 謙次郎
2 単位
前期
未定
EU 科目名:International Organizations / 開講大学での科目名:国際機構法
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学法学部
玉田 大
2 単位
前期
■授業のテーマと到達目標
【テーマ】国際機構に関する国際法を勉強する。
【目標】国際機構法に関する基礎知識・基礎理論を理解した上で(総論)、各種の国際機構の実行と最新の議
論状況を学ぶ(各論)。
■授業の概要と計画
【概要】国際機構の総論と各論を順番に扱う。
【計画】
第1回 ガイダンス
第2回 定義と歴史
第3回 法人格
第4回 権限・派生権限
第5回 加盟国
第6回 内部機関(1)
第7回 内部機関(2)
第8回 意思決定:方法
第9回 意思決定:効果
第 10 回 普遍的機関:国連
第 11 回 普遍的機関:国連他
第 12 回 地域的機関:欧州(EU)
第 13 回 地域的機関:米州(OAS)
第 14 回 地域的機関:アフリカ
第 15 回 地域的機関:アジア
最終試験
■成績評価と基準
【成績評価】筆記試験で評価を行う。中間試験(30%)と期末試験(70%)を行う。
【基準】筆記試験において、講義目標である国際機構法の基礎的知識の獲得ができているか否かを判断する。
また、判例を元にした事例問題を出し、基礎的知識を応用・適用できるか否かを判断する。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
【履修上の注意】国際法1、2、3を履修済みであることが望ましいが、受講の要件ではない。なお、原文(英
文)資料を用いることがある。
【復習】事前学習・復習の内容については、授業の中で指示する。普段から新聞の国際面を読み、国際機関の
動きを把握しておくことが望ましい。
■学生へのメッセージ
・国際機構・国際組織は国際法の中でもダイナミックな法発展を示す領域である。国際法のダイナミズムを理
解するよい機会になるであろう。
・将来、国際公務員を目指す学生には受講を勧める。
■教科書
特になし。必要な教材は適宜配布する。
■授業における使用言語
日本語
■キーワード
国際機構 国際機構法 国際組織法
■参考 URL
玉田大国際法ウェブサイト (http://tamada6.wix.com/tamadailaw)
EU 科目名:Aspects of EU Law and Politics(Lecture)
/ 開講大学での科目名:プログラム講義 Aspects of EU Law and Politics(Lecture)
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学法学部
ミケーラ リミヌッチ
2 単位
前期
■授業のテーマと到達目標
Theme: This course will cover all the fundamentals of European Union law (history, institutions,
legislation and enforcement), plus some topics that are important in terms of foreign policy (free
movement of goods, fundamental rights, external action).
Objectives: The aim of this course is to deepen the students' understanding of the European Union so
that they acquire the necessary knowledge to effectively discuss about its law and politics.
■授業の概要と計画
The first half of the course is dedicated to the basics (history, institutions). The second half, instead,
focuses on some examples of formal and substantive EU law.
1. Introduction & The European integration: a brief history
2. The European integration: recent developments
3. The institutional framework of the EU (part 1): the Council
4. The institutional framework of the EU (part 2): the Commission
5. The institutional framework of the EU (part 3): the Parliament
6. The sources of EU law (part 1)
7. The sources of EU law (part 2)
8. The making of EU law (part 1)
9. The making of EU law (part 2)
10. The enforcement of EU law (part 1)
11. The enforcement of EU law (part 2)
12. Substantive EU law (part 1): the free movement of goods
13. Substantive EU law (part 2): fundamental rights
14. The EU as an international actor
15. Recap/Q&A
■成績評価と基準
Method: The evaluation will be based on participation in class (20%) and a final (written) exam (80%).
Criteria: Participation is evaluated in terms of presence and effective engagement in class activities
(asking/answering questions, preparing oral summaries, etc.). The final written exam contains a mix
of multiple choice and open questions aimed at measuring the students' understanding of the topics.
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
Related Subjects: This course is designed for absolute beginners, therefore no prior knowledge is
assumed.
Preparation & Review: Students are advised to prepare before each class by reading the relevant material
(usually, part of a chapter from the reference books, but more information will be provided in class).
Students are also expected to review their notes and the slides provided by me after each class. The
last class is dedicated to a general review.
■学生へのメッセージ
I look forward to students' active participation in class. Let's learn about the European Union together!
■教科書
When necessary, study materials will be distributed before, during or after class.
■参考書・参考資料等
Use the following book as a reference if interested in further readings.
Essentials of EU Law / Reinisch August : Cambridge University Press ,2012 ,ISBN:9781107025660
European Union Law: Cases and Materials / Chalmers Damian et al. : Cambridge University
Press ,2010 ,ISBN:9780521121514
■授業における使用言語
English
■キーワード
EU Europe EU 法 欧州連合 ヨーロッパ
■参考 URL
KUPES Programme for European Studies
EU エキスパート人材養成プログラム
EU 科目名:Japanese Legal SystemⅡ
/ 開講大学での科目名:プログラム講義 Japanese Legal SystemⅡ
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学法学部
角松 生史
2 単位
前期
詳細情報
■授業のテーマと到達目標
This course is mainly designed for foreign students who will stay in Japan for a short period.
The purpose is to give the students some understanding how the legal system functions in the context
of Japanese society, as well as the basic knowledge of Japanese Legal System. Classes will be given
by specialists of various field of Japanese law.
This course is conducted in English. The students are required to spend substantial time for the
preparation and review (minimum 90 minutes).
■授業の概要と計画
1. Introduction
2. Birth of the Constitution of Japan
3. Constitution and Form of Government
4. The Guarantee of Constitutional Rights
5. Watch a Video related to Japanese Law)
6. Japanese Criminal Procedure
7. Administrative Procedure
8. Administrative Litigation
9. Competition Law
10. Information Disclosure
11. Environmental Law
12.Intellectual Property Law
13. Tax Law
14,15. Summing Up or Final Presentation
■成績評価と基準
Class Participation and Engagement(20%)
Minute Paper(40%)
Final Report or Presentation(40%)
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
As a Global Special Subject, this course is conducted in English only. The students of other departments
are also encouraged to register.
■授業における使用言語
English
■キーワード
Japanese Law
EU 科目名:Japanese Legal SystemⅠ
/ 開講大学での科目名:プログラム講義 Japanese Legal SystemⅠ
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学法学部
角松 生史
2 単位
後期
■授業のテーマと到達目標
Theme: This course is mainly designed for foreign exchange students who will stay one or tw semesters
only. This course is not a comprehensive introduction to Japanese Legal System. Rather, it tried to
pick up recent important topics of Japanese Law, which shows the features in the context of the
characteristics of Japanese cultures and societies including business activities. It is also useful
for Japanese students to learn the legal terminology in English.
The topics are selected and explained by the specialist of each legal area. Most of lectures are delivered
by the team of the fulltime faculty members of the graduate school of law of Kobe University. Each topic
is analyzed from the viewpoint comparative law, which makes this course valuable for both foreign as
well as Japanese students.The participants are requested to read the materials indicated by the teachers
before attending the class.
Objective: The participants are expected to learn how laws are functioning in Japanese societies, as
well as the basic structure of the judicial system in Japan.
■授業の概要と計画
1. Judicial System and Lawyers in Japan
2. Judicial System and Lawyers in Japan
3. The Legal Transplantation of Civil Code and Contract Law
4. International Harmonization of Contract Law and Japan
5. Labor Law in Japan
6. Labor Law in Japan
7. Corporate Law in Japan
8. Corporate Law in Japan
9. Social Welfare: Laws and Institutions in Japan
10. Social Welfare: Laws and Institutions in Japan
11. International Civil Procedural Law in Japan
12. International Civil Procedural Law in Japan
13. Investment Treaty Arbitration and Japan
14. Investment Treaty Arbitration and Japan
15. Review and Q&A
■成績評価と基準
Reglar Attendance and Active Participation (50%)
Short Reports(50%)
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
As a Global Special Subject, this course is conducted in English only. The students of other departments
are also encouraged to register.
■学生へのメッセージ
This is the first course provided by the fulltime members of Law Faculty.
This course is also useful for Japanese students who would like to work in any field involving
international elements. The use of English legal terminology is required in various occasions in our
daily life.
■教科書
All the lectures are delivered with the aid of PowerPoint Slides. The reading assignments and materials
are to be distributed.
■授業における使用言語
English
■キーワード
Japanese Law, Japanese Legal System, Comparative Law, Global Human Resource,
■参考 URL
http://www.tomeika.jur.kyushu-u.ac.jp/in
EU 科目名:International Relations (Basic Course)
/ 開講大学での科目名:国際関係論基礎
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学法学部
栗栖 薫子
2 単位
後期
■授業のテーマと到達目標
テーマ:国際関係論(IR)の基本的な考え方やモデルを学ぶ。国際関係論がどのように現代世界の状況を理解
し説明しようとしているのか、基本となる概念やモデルを学習する。国家、パワー、主権など国際政治の基礎
的概念を理解したうえで、実際の国際政治上の現象や課題を参照する。
到達目標:国際関係を理解し分析するうえで必要な基礎的な概念やモデルを理解すること、それにを用いて学
生自身が現実の国際政治上の問題について簡単な分析が行えるようになることが目標である。
[EUIJ 科目]
■授業の概要と計画
1. 導入
2、基礎概念、分析レベル
3. 国際関係の説明方法
4. パワーと国益
5. パワー分布と国際秩序の安定性
6. 国家の合理性と行動
7. 国際制度・レジーム
8. 政治体制と国家の行動
9. 南北問題―従属論
10. 南北問題―ポスト従属論
11.規範とアイデンティティ
12.規範とアイデンティティ
13. 対外政策決定過程
14. 対外政策決定過程
15. まとめ
■成績評価と基準
成績評価:期末試験による
評価基準:期末試験の成績をもとに、本授業の到達目標に対する到達度に即して評価する。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
履修上の注意:本講義の内容を習得して、さらに戦争と平和 AB、国際関係史、国際政治経済へ進むことが推奨
される。
事前準備・復習:指定教科書の内容はごく基礎的なものであるため、事前に目を通してくること。該当箇所は
授業中に指定する。追加的に配布する資料(文献)目を通し復習することが求められる。普段から新聞の国際
面、社会面に必ず目を通すこと。
■学生へのメッセージ
ここで示される IR の分析概念やモデルは、国際協力、外交、ジャーナリズムなど国際的事象にかかわるキャリ
アへと進むうえでも必須の基礎的内容である。
■教科書
村田晃嗣・君塚直隆・石川卓・栗栖薫子・秋山信将 『国際政治学をつかむ 新版』有斐閣、2015 年;野林健・
大芝亮・納家政嗣・山田敦・長尾悟『国際政治経済学・入門 第 3 版』有斐閣、2007 年。これ以外に必要な資料
は別途アップロードする
■参考書・参考資料等
ジョセフ・ナイ(田中明彦・村田晃嗣訳)『国際紛争-理論と歴史 原書第 7 版』有斐閣、2009 年;田中明彦・
中西寛編『新・国際政治経済の基礎知識』有斐閣、2004 年。
■授業における使用言語
日本語
■キーワード
国際関係、国際政治、国際政治経済、対外政策決定
EU 科目名:Global issue / 開講大学での科目名:グローバル・イシュー
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学法学部
増島 建
2 単位
後期
■授業のテーマと到達目標
この講義は「国際関係論基礎」(国際関係論理論の導入)とともに、国際関係論への導入を目的としたもので
す。本講義では、グローバル化、地球環境問題、難民問題など今日の国際関係においてグローバル・イシュー
と言われる一国家の枠を超えた問題群を検討します。
今日の国際関係における様々な問題の現状と解決策をめぐる争点を理解し、グローバル・イシューへの対応に
おける国際関係の主要な主体(国家、国際組織、非国家行為主体など)それぞれの長所・短所を分析できるよ
うになることが目的です。
■授業の概要と計画
各回は、概ね3つのセッションに分かれます。
(1)先進国・途上国関係に関する時事問題についての参加者によるデイスカッション
(2)教員による講義
(3)資料(テキスト・映像)をもとにしての参加者による作業(レポートの執筆など)
授業ではビデオなどの映像資料を活用し、可能なかぎり歴史の臨場感をもってもらえるようにしたいと思いま
す。また国内・外からのゲスト(専門家、国際機関職員、外務省職員など)もお招きする予定です。
1イントロ
2情報と国際関係
3貧困(1)
4貧困(2)
5難民・移民(1)
6難民・移民(2)
7地球環境(1)
8地球環境(2)
9テロ(1)
10テロ(2)
11グローバル・イシュー解決の主体
12まとめ
■成績評価と基準
期末試験(80%)と参加率(20%)によります。参加率とは、授業への出席、発言・レポート提出状況を
意味します。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
この授業は、教員に一方的な講義形式ではなく、参加者の主体的な参加(発言、授業中のレポートの作成等)
が求められます。英語のテキスト・映像資料も用い、英語によるゲスト講師の講演も行います。EUIJ科目。
国際機関(国連、国際金融機関、OECD等)に関心のある方にも参考になるでしょう。
■教科書
参考文献は各回で示します
■授業における使用言語
日本語
■キーワード
グローバル、国際関係論
EU 科目名:War and Peace A / 開講大学での科目名:戦争と平和 A
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学法学部
栗栖 薫子
2 単位
後期
■授業のテーマと到達目標
テーマ:戦争と平和の問題について考えるための導入コースである。
目的:武力紛争から社会における公正の問題まで含め、戦争と平和に関する諸問題について基礎的な理解を深
め、関連する説明理論についての概論を提供することが目的である。
■授業の概要と計画
授業計画 本講義では戦争と平和に関するトピックを複数とりあげる。各テーマについて講義を行った後に、文
献を読みディスカッションを行う方式をとる。授業において必読となる課題文献は、日本語論文と英語論文の
双方である。
具体的には、次の問題群についてとりあげる。
第一部 安全(保障)とは、平和とは―概念的検討
第二部 戦争の諸原因論と「新しい戦争」
第三部 武力紛争とその対応
難民・国内避難民など武力紛争がもたらす人道上の危機について検討する。
軍備管理・軍縮、紛争予防、平和維持、平和構築などの理論と政策を扱う。
第四部 テロリズム、ホームグロウン・テロと社会の寛容
第五部 ジェンダーの視点と平和
■成績評価と基準
成績評価方法:論文のプレゼンテーションの完成度(30%)、ファイナル・エッセイの評価(70%)に基づき総合
的に評価する。
成績評価基準:上記に基づき、本授業の到達目標に対する到達度に即して評価する。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
履修上の注意:戦争の発生原因の国際政治学による説明と分析方法については、詳しくは、戦争と平和 B にお
いて扱われる。一般に戦争と平和の研究は、本来、心理学、人類学、経済学、社会学、政治学まで含めて学際
的に行われるものであり、本講義で提示できるのはその一部である。
事前学習・復習:講義中に指定する課題文献(英語論文も含む)を読み、ディスカッションのための周到な用
意をすることが求められる。
■学生へのメッセージ
新聞などを通じて、戦争と平和の問題について日常的に理解を深めてください。
■教科書
下記を教科書として指定するが、課題文献は授業中に提示し、適宜アップロードする。
平和政策 / 大芝亮他 編 : 有斐閣 ,2006 ,ISBN: 4641183430
■授業における使用言語
日本語 必要に応じて英語
■キーワード
戦争 平和 安全保障
EU 科目名:War and Peace B / 開講大学での科目名:戦争と平和 B
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学法学部
多湖 淳
2 単位
後期
■授業のテーマと到達目標
授業のテーマ:
本講義は、国際関係分野の<応用編>の授業で、受動的に教員の話を聞くというスタイルをとらない。自らが
考える能力を高め、国際政治学にかかわる「知的生産」を体験できる内容になっている。
到達目標:
以下の「授業の概要と計画」に記載したセクション(部)で構成される知的体系の理解をすすめ、国際政治学
現象の科学的な分析ができるようになる。
■授業の概要と計画
J. Frieden, D. Lake and K. Schultz らの World Politics: Interests, Interactions and Institutions (2009,
W.W.Norton)に準拠する形で授業を進める。
第一部は、前提知識となる国際関係をめぐる歴史、分析枠組みの提示に該当する(キーワードとなるのが、
Interests, Interactions and Institutions の三つである)。
第二部は、戦争と平和をめぐる対外政策の理解である。戦争がなぜ起こるのか、戦争と各国の国内政治の連関
とはいかなるものか、そして、戦争と平和をめぐる国際制度とはいかなる役割を果たせるのかといった問いを
設定し講義を進める。
第三部は、国際経済秩序の安定なくして世界平和がないことを踏まえ、国際経済をめぐる対外政策を理解する。
なぜ保護貿易政策が一部の国でとられるのか、なぜ自由貿易が世界にとって望ましいとされるのか、国際通貨
をめぐる国家間協調はどうしたら(そして、いつ)成立するのかといった問いを設定し講義を進める。
■成績評価と基準
成績評価:
レポートの提出が学期中に 2 回求められ、それで評価を行う。
各レポートは数千字程度であり一定の負担感があるかもしれないが、その都度詳細な指示があるので、授業に
出ていれば困ることはない。
評価の基準:
期末試験はなく、レポートの出来とその相互評価セッションでの貢献度が評価の基準となる。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
履修上の注意:
特に予備知識は必要としない。
この授業を履修することによって、戦争と平和にかかわる外交・対外政策について理論的な「レンズ」と分析
方法の基礎知識を得ることができる。理論レンズを持てば、刻々と変化する国際関係に冷静に接し、しかも深
く本質を見抜くことが可能になる。また、分析方法の知識は自らデータを用いて議論を作るために役立つ。し
かも、レポート提出によって論理的記述力の向上が期待できる。
予習と復習:
予習復習であるが、英語教科書を初回に配布されるハンドアウトに沿って読み進めることが推奨される。
■学生へのメッセージ
国際関係論の応用編授業とありますが、必ずしも「難しい」ということを意味しません。課題はそれなりにタ
フですので、それなりの覚悟が必要ですが、学ぶ意欲と国際関係への関心さえあれば、国際関係論 I や II とい
った法学部の関連授業の事前履修は要求しません。
大学外の講師をお呼びする回を設けるほか、希望する学生を集めて課外(=授業の評価対象外)で神戸近辺の
国際関係・外交にかかわる施設などを訪ねる企画を実施する可能性があります(過去、岩国基地や京都府の経
が岬などへ希望者とともに出かけたことがあります)。
■教科書
授業の最初で紹介する。Frieden らの教科書は、国際関係論をしっかり学び、将来的に大学院への進学を考える
ような学生は購入してもよいと思う(価値ある投資になります)。
World Politics: Interests, Interactions and Institutions / J. Frieden, D. Lake and K. Schultz :
W.W.Norton , ,ISBN:9780393912388
■参考書・参考資料等
授業の最初で紹介する。
■授業における使用言語
日本語と英語
■キーワード
外交 戦争と平和 政治経済 グローバル化 国際政治の理論と方法
EU 科目名:Social Security Law / 開講大学での科目名:社会保障法
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学法学部
関根 由紀
2 単位
後期
■授業のテーマと到達目標
授業のテーマ:
本講義は、医療保険法、公的年金各法、労働保険各法、介護保険法、社会福祉各法および生活保護法を取上げ、
各制度の政策的課題に言及しつつ、法的問題の検討を行う。
・当科目は EUIJ/Certificate プログラムの登録科目です。
授業の到達目標:
本講義は、社会保障の各制度の基本的構造と考え方を習得することを目的とする。
■授業の概要と計画
以下の計画に沿って授業を行う。
1) 総論 I : 社会保障の歴史・機能
2) 総論 II: 社会保障の保障原理・財源
3) 総論 III: 社会保障の実施機関・紛争
4) 医療制度 I: 医療保険
5) 医療制度 II: 高齢者医療
6) 医療制度 III: 医療の提供
7) 老後の所得保障 I: 公的年金
8) 老後の所得保障 II: 企業年金
9) 労働保険 I: 労働災害
10) 労働保険 II: 雇用保険
11) 介護保険
12) 社会福祉 I: 社会福祉の生成と基礎構造改革
13) 社会福祉 II: 社会福祉の各制度
14) 生活保護
15) 予備
■成績評価と基準
成績評価方法:
定期試験(クォーター末に行う)による。
成績評価基準:
定期試験の成績に基づき、本授業の到達目標に対する到達度に即して評価する。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
履修上の注意:
行政法および労働法の基礎的知識を習得していることが望ましい。このため3年次からの履修を勧める。
準備学習・復習:
授業計画の各回の内容に相当する教科書または参考書の該当頁を読んでくること。
■学生へのメッセージ
社会保障は我々の生活に密着する分野です。その法的な側面を一緒に勉強しましょう。
■教科書
トピック社会保障法 第 7 版 / 小西啓文・田中秀一郎・原田啓一郎・増田幸弘 : 信山
社 ,2013 ,ISBN:9784797285970
社会保障法 / 菊池馨実 : 有斐閣 ,2014 ,ISBN:9784641144605
■参考書・参考資料等
参考書として以下のものを薦める。
また通常のポケットサイズ六法には社会保障関連法令の掲載が乏しいため、少し重いが有斐閣『判例六法
professional』)の授業への持参を勧める。又はパソコンで法令データ提供システムを参照すること。
社会保障法入門 補訂版 / 西村健一郎 : 有斐閣 ,2010 ,ISBN:9784641144156
社会福祉法 第5版 / 加藤智章、菊池馨実、倉田聡、前田雅子 : 有斐閣アルマ ,2013 ,ISBN:9784641124950
■授業における使用言語
日本語
■キーワード
社会保障法 社会福祉 生活保護
EU 科目名:Environmental Law / 開講大学での科目名:環境法
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学法学部
島村 健
2 単位
後期
■授業のテーマと到達目標
テーマ エネルギー政策と環境法
到達目標 エネルギー政策を、環境保護、持続可能性といった観点を含む多角的な観点から評価できるように
なること。
■授業の概要と計画
第 1 部 エネルギー法・政策の基礎
1 わが国のエネルギーをめぐる状況
2 エネルギー政策の課題概説
3 エネルギー政策過程
第 2 部 エネルギー供給事業と法・政策
4/5 電力事業に関する規制
6/7 電力事業に関する規制のうちとくに原子力安全法制
8 その他のエネルギー供給事業に関する規制
第 3 部 温暖化対策とエネルギー政策
9/10 温暖化対策という課題
11 省エネルギーの法制度
12/13 再生可能エネルギーの導入促進
14 電力自由化と、環境政策からみた課題
15 水素社会への課題
以上のような構成を考えているが、若干変更する可能性がある。全体像は、授業初回に提示する。
■成績評価と基準
成績評価方法 筆記試験による。
成績評価基準 筆記試験の点数及び答案が上記到達目標との関係でどの程度の出来になっているかにより評価
する。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
履修上の注意 エネルギー環境法という講義は、新たな試みであり、おそらく日本では(全くあるいはほとん
ど)例がないものだと思います。私にとっても新しい挑戦ですが、みなさんも、私が配布する資料を予習した
り、自分でも文献やインターネットで調査するなど積極的な姿勢でこの問題に関する知見を深めていってくだ
さい。
準備学習・復習 教科書を指定しないので、配布する資料・文献の予習復習が中心となる。
■学生へのメッセージ
原発と石炭火力に頼っていくしかないという先入観?を持っている学生、あるいは、エネルギー政策に興味も
知識もないという学生を歓迎します。
■教科書
教科書は指定しない。資料を配布する。
■授業における使用言語
日本語
■キーワード
環境法 環境政策 エネルギー政策
EU 科目名:Introduction to Common LawⅠ
/ 開講大学での科目名:プログラム講義 Introduction to Common LawⅠ
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学法学部
カーペンター ケイス
2 単位
前期
■授業のテーマと到達目標
世界中の殆どの国が、コモン・ローないし大陸法を基礎とした法制度を用いています。イギリス法制度は、全
てのコモン・ロー制度の源であり、コモン・ロー制度の作用及びコモン・ロー制度と大陸法制度との相違を理
解するための適切な基盤となります。なお、本講義は 2 部より構成されます (第一部は前期、第二部は後期で
す)。 本講義の目的は以下の通りです。
1. 興味深い側面や大陸法制度との相違点に焦点をあてつつ、イギリス法制度の全体像を俯瞰
2. 英語の法律用語及びコンセプトの理解
3. 法的事項(コモン・ロー、大陸法、その他の法制度)について、一般的に英語を用いてコミュニケーション
を行う能力の助長促進
■授業の概要と計画
本講義(第一部、前期)は、14 コマから構成されます。各回で予定しているテーマは下記の通りです。但し、
講義の速度や受講者からのフィードバックによって変更されることがあります。
1-2 イントロダクション
3-5 法源 (法律)
6-7 法源(判例)
8-9 事例研究
10-11 法源 (その他)
12-14 裁判官
■成績評価と基準
成績は、出席状況及び教室内ディスカッションへの積極的参加によって評価します。なお、英語の間違いは成
績に影響しません。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
英語が苦手な学生は、講義の前に配布教材を読んでおくことをお勧めします。たまには授業の終わりに次の授
業のための準備として特定研究の宿題が決まる可能性があります。
■学生へのメッセージ
講義の主な部分は対話式で、学生は意見やアイデアを英語で表現することが奨励されます。しかし、英会話が
苦手な方も講義に参加することをおそれる必要はありません。英語のレベルが様々な受講者に理解されること
が講義のねらいです。また、通常、ディスカッションは最初はペアで行いますので、クラスで発表をする前に
練習する時間が与えられることになります。
なお、受講者は、特定の講義内容だけではなく、広く法に関する事項についても、発言・質問をすることがで
きますし、他の受講者全員と話す機会が設けられています。
■教科書
教科書を購入する必要はありません。理解を深めたいという方には関連する教科書の情報をお伝えします。な
お、パワーポイントスライド及び講義内容を含む印刷物を配布します。
■授業における使用言語
講義は英語で行われます。
■キーワード
common law, case law, English law,
EU 科目名:Introduction to Common LawⅡ
/ 開講大学での科目名:プログラム講義 Introduction to Common LawⅡ
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学法学部
カーペンター ケイス
2 単位
後期
■授業のテーマと到達目標
世界中の殆どの国が、コモン・ローないし大陸法を基礎とした法制度を用いています。イギリス法制度は、全
てのコモン・ロー制度の源であり、コモン・ロー制度の作用及びコモン・ロー制度と大陸法制度との相違を理
解するための適切な基盤となります。なお、本講義は 2 部より構成されます (第一部は前期、第二部は後期で
す)。 本講義の目的は以下の通りです。
1. 興味深い側面や大陸法制度との相違点に焦点をあてつつ、イギリス法制度の全体像を俯瞰
2. 英語の法律用語及びコンセプトの理解
3. 法的事項(コモン・ロー、大陸法、その他の法制度)について、一般的に英語を用いてコミュニケーション
を行う能力の助長促進
■授業の概要と計画
本講義(第二部)は、14 コマから構成されます。各回で予定しているテーマは下記の通りです。但し、講義の
速度や受講者からのフィードバックによって変更されることがあります。
1-2 民事裁判所
3-5 民事訴訟法
6-7 刑事裁判所
8-14 刑事訴訟法
■成績評価と基準
成績は、出席状況及び教室内ディスカッションへの積極的参加によって評価します。なお、英語の間違いは成
績に影響しません。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
英語が苦手な学生は、講義の前に配布教材を読んでおくことをお勧めします。たまには授業の終わりに次の授
業のための準備として特定研究の宿題が決まる可能性があります。
■学生へのメッセージ
講義の主な部分は対話式で、学生は意見やアイデアを英語で表現することが奨励されます。しかし、英会話が
苦手な方も講義に参加することをおそれる必要はありません。英語のレベルが様々な受講者に理解されること
が講義のねらいです。また、通常、ディスカッションは最初はペアで行いますので、クラスで発表をする前に
練習する時間が与えられることになります。
なお、受講者は、特定の講義内容だけではなく、広く法に関する事項についても、発言・質問をすることがで
きますし、他の受講者全員と話す機会が設けられています。
■教科書
教科書を購入する必要はありません。理解を深めたいという方には関連する教科書の情報をお伝えします。な
お、パワーポイントスライド及び講義内容を含む印刷物を配布します。
■授業における使用言語
講義は英語で行われます。
■キーワード
common law, adversarial, English law,
EU 科目名:European Private International Law
/ 開講大学での科目名:プログラム講義ヨーロッパ国際私法
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学法学部
齋藤 他
1 単位
未定
集中講義
未定
EU 科目名:Governance and Public Policy / 開講大学での科目名:ガヴァナンス論
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学国際文化学部
阪野 智一
2 単位
前期
■授業のテーマと到達目標
グローバル・ガヴァナンス、ローカル・ガヴァナンス、さらにマルチレベル・ガヴァナンス等に示されるよう
に、近年「ガヴァナンス」(governance)という言葉が目立って使用されるようになってきた。ガヴァナンス
論台頭の背景には、1980 年代以降の新自由主義的潮流の台頭やグローバル化の進展に伴い、政府(government)
という形で統治機能を独占してきた国家の役割が、相対化されつつあるという状況がある。本講義では、国内
政治と国際政治の交錯をはじめ、主として先進諸国を中心に、経済のグローバル化が各国の戦後政治経済体制
に及ぼす影響や変容の諸相、経済発展と政治的民主化の相互関係、さらにヨーロッパ統合という国民国家を超
えた政治の実験について、比較政治経済学や国際政治経済学の視点から検討したい。
■授業の概要と計画
1.比較政治と国際政治の交錯:アリソン・モデルから two-level game へ
2.国際政治経済学の諸潮流:リアリズム、リベラリズム、従属論、世界システム論
3.戦後政治政治経済体制
4.福祉国家の再編:収斂論 convergence と分岐論 divergence
5.グローバル化の政治経済学
6.経済発展と政治的民主化
7.ガヴァナンスとは?
8.ヨーロッパ統合と Multi-Level Governance
■成績評価と基準
【成績評価】
学期末試験 70%
授業への参加度(事前文献に関する発言度) 30%
【評価基準】
授業内容の理解度、論理性、独創性
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
事前文献を予め読んで履修することが求められる。毎回の講義の前半では、事前文献について質疑応答の形で、
理解を確認する。なお、事前文献は、神戸大学 LMS BEEF にアップロードする。
■学生へのメッセージ
本講義は、比較政治政治経済学、国政政治経済学を主要なテーマとしていますが、現象に対する社会科学的ア
プローチの修得も目標としています。
■参考書・参考資料等
比較政治経済学 / 新川敏光他 : 有斐閣 ,2004 ,ISBN:
国際政治経済 / 飯田敬輔 : 東京大学出版会 ,2007 ,ISBN:
■授業における使用言語
日本語
■キーワード
ガヴァナンス アリソン・モデル リアリズム リベラリズム 戦後政治経済体制 福祉国家 グローバル化
政治的民主化 ヨーロッパ統合 多層的統治
EU 科目名:Modern Political Thought / 開講大学での科目名:近代政治思想論
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学国際文化学部
森川 輝一
2 単位
前期
■授業のテーマと到達目標
現代政治思想のフロンティア――概念史的考察の試み
グローバル化が加速度的に進み、テロや難民などの問題が浮上している現在、「市民権(シティズンシップ)」
「自由」「民主主義」といった近代の政治概念は根底から揺らいでいる。これらの概念を自明の前提としてき
た近代の政治のパラダイムが、いまや大きな曲がり角に立っているわけである。それをふまえてこの講義では、
「自由」「権力」「公共性」といった基本概念を思想史的観点から問いなおしながら、現代の社会理論・政治
理論のフロンティアがどこにあるのかを考えてみたい。さらにこうした一連の作業をつうじて、来るべきデモ
クラシーの方向性や今日における批判的社会理論の可能性について、多少なりとも思考を巡らせてみたいと思
う。
■授業の概要と計画
以下のように進める予定です。
はじめに:近代的自由の両義性――フロム『自由からの逃走』を手がかりに
(1)近代自由主義の諸相(17―19 世紀)
・個人と国家――ホッブズとロック
・自由市場と行政国家――スミスとベンサム
・デモクラシーの進歩あるいは宿命――ミルとトクヴィル
(2)近代の問い直し(19 世紀後半)
・資本主義のゆくえ――マルクス
・神の死の後で――ニーチェとウェーバー
(3)全体主義の時代に(20 世紀前半)
・空間の変容と政治的なものの運命――シュミット
・近代批判と、古典古代の捉え直し――アーレントとシュトラウス
・自由主義の擁護――ポパー、ハイエク、バーリン
・理性の両義性――アドルノとハーバーマス
(4)近代の再編/超克(20 世紀後半)
・政治哲学の復権?――ロールズ正義論をめぐって
・統治性の系譜学――フーコー
・デモクラシーの再定義――熟議か闘技か、秩序の形成か解体の遊戯か
おわりに:政治的なもののゆくえ
■成績評価と基準
原則として、学期末の筆記試験の成績にもとづいて評価します。
理解力と思考力、そしてそれを的確に論述する力が試されます。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
「近代社会思想論」をはじめとするモダニティ論分野の授業は、この講義の内容とも密接に関連しているので、
できるだけ履修してもらいたいと思います。
■学生へのメッセージ
すぐに役立つ知識はすぐに古びます。思想史の勉強という迂回路を経ることによって、長い射程で思考する力
を鍛えてほしいと思います。思想史の醍醐味は、問いの「反復」にあります。移ろいゆく現実に応答すべく、
古くからある問いを、何度も繰り返し、そのつど新たな仕方で反復すること、これが肝心。
■教科書
教科書は特に指定せず、授業中に配布するレジュメを教科書代わりにする予定ですが、上野成利『思考のフロ
ンティア――暴力』(岩波書店、2006 年)を、この講義を補う文献として活用してもらえればと思います。
/ : , ,ISBN:
■参考書・参考資料等
下記の他、適宜講義中に紹介する予定です。
暴力(思考のフロンティア) / 上野成利 : 岩波書店 ,2006 ,ISBN:4-00-027009-5
近代 想像された社会の系譜 / チャールズ・テイラー : 岩波書店 ,2011 ,ISBN:978-4-00-022583-0
岩波講座 政治哲学5 理性の両義性 / 齋藤純一 編 : 岩波書店 ,2014 ,ISBN:978-4-00-011355-7
■授業における使用言語
日本語
EU 科目名:Introduction to International Relations
/ 開講大学での科目名:国際関係論
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学国際文化学部
坂井 一成
2 単位
後期
■授業のテーマと到達目標
国際関係の基本的枠組み(歴史の大枠や基礎的理論)と、現代国際関係の主要課題を理解する視座を、とくに
「文化」の視点から掘り下げる。地域としては EU(欧州連合)に軸足を置いて講義を行う。
多文化の共生をめぐる問題は、国家内にとどまらず、広く国際社会に関わっている。国民あるいは国家を一つ
の文化的集団と捉えるならば、国際関係も地球という一つの社会における多文化共生のあり方を問う対象領域
である。また、現代国際関係においては、国民国家だけでない多様なアクターが登場している。こうした要素
を含め、国境をこえて生起する多様な異文化コミュニケーションの場としての国際関係をリアルに認識できる
ようにしたい。EU の検討は、そうした格好の題材となる。 [EUIJ 科目]
■授業の概要と計画
1.国際関係論への文化の観点からのアプローチ
2.国際関係の展開
3.国際関係の基礎理論
4.外交と国益:外交政策はどのように決定されるのか
5.予防外交の意義と実践
6.安全保障の変容
7.地域統合の意義:EU 統合を中心に
8.EU における民族問題
9.EU 拡大と多文化共生
10. 日 EU 関係
11. グローバリゼーションの功罪:誰のためのグローバリゼーションか?
12.多文化共生を可能にする国際関係とは?
なお、ビデオを見て考察するなどの時間を適宜織り交ぜる。
■成績評価と基準
授業時に複数回課すコメントペーパー(講義の理解の度合いをみる)(50%)、授業内容に関わるレポート(講
義内容に即した応用力をみる)(50%)
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
新聞の国際面等に絶えず目を通し、授業で触れるアクチュアルな国際問題への認識を深めること。
教科書の関連箇所は授業時に指摘するので、授業後に読み込んで理解を深めること。
■教科書
ヨーロッパの民族対立と共生〔増補版〕 / 坂井一成 : 芦書房 ,2014 ,ISBN:
■参考書・参考資料等
地域と理論から考えるアジア共同体 / 坂井一成(編) : 芦書房 ,2015 ,ISBN:
新版グローバリゼーション国際関係論 / 坂井一成(編) : 芦書房 ,2014 ,ISBN:
ヨーロッパ統合の国際関係論〔第2版〕 / 坂井一成(編) : 芦書房 ,2007 ,ISBN:
■授業における使用言語
日本語及び補助的に英語。ただしコメントペーパーや期末レポートは英語・フランス語でも構わない。
■キーワード
国際関係、外交、文化、EU、地域統合、移民、民族問題、グローバリゼーション
EU 科目名:Politics in Multicultural Society
/ 開講大学での科目名:多文化政治社会論
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学国際文化学部
近藤 正基
2 単位
後期
■授業のテーマと到達目標
異なる文化的背景を持つ人々とともに、安心して暮らしていける社会をどのように構想し、どのように作り上
げていけばよいのでしょうか。ヨーロッパ諸国では、他国に先行して様々な取り組みが見られます。本講義で
は、ドイツを中心に、移民の社会統合の現状、移民政策の展開、移民政策の政治力学、移民の社会統合と福祉
国家の関係について考察します。
■授業の概要と計画
講義は、①移民の社会統合の現状、②移民の政治、③移民と福祉国家の関係の三部から構成されます。第一部
では、スカーフ問題やモスク建設などのトピックを取り上げて、移民の社会統合の現状について論じます。第
二部では、福祉国家類型論・福祉政治論について解説したうえで、各国の福祉国家と移民政策のリンケージに
ついて論じます。第三部では、現代デモクラシーの変容と関連付けながら、右翼ポピュリズム政党や移民政策
コーポラティズムについて論じます。受講者数によっては、随時、グループディスカッションの時間を設けて、
受講者が発言する機会を作ります。
■成績評価と基準
期末テスト、70 点。授業への参加、30 点。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
講義中に指定する参考書について、各自が読み進めておくことが望ましいです。
■教科書
なし
■参考書・参考資料等
適宜授業中に指定します。
■授業における使用言語
日本語、ドイツ語、英語
■キーワード
移民政策、比較政治、比較福祉国家
EU 科目名:International Cooperation
/
開講大学での科目名: 国際協力論
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学法学部
望月 康恵
2 単位
春学期
講義目的
「国際協力」とは何か、その概念や活動の歴史的変遷を探りながら、国際社会、国際機構、国家などが行って
きた協力のあり方について理解を深める。国際協力については、開発援助分野が中心とされる。国際社会の活
動はさまざまなルールによって行われている。本授業においては、開発援助の重要性を踏まえながら、国際社
会におけるルール(規範)の作成、発展、実行という観点を取り入れながら、国際協力のあり方について、考
察を行う。さらには、国際協力分野における日本の役割についても概観することによって、私達の生活と国際
協力とのつながりを考えたい。
各回ごとの授業内容
1.はじめに
2.国際社会による規範作成、発展、実践
3.貧困
4.人権・人道分野
5.開発援助
6.平和活動
7.犯罪
8.環境
9.軍縮
10.感染症
11.国際協力と国際機構
12.国際協力と市民社会、企業
13.日本の取組み―多国間援助
14.国際協力の今後の課題
15.まとめ
授業方法
教科書
成績評価方法・基準
定期試験(100%)
成績評価方法・基準 自由記述欄
学生による授業評価の方法
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
新聞に目を通し、国際協力について理解を深めることが望ましい。
関連科目
EU 科目名:History of Western Politics
/ 開講大学での科目名: 西洋政治史
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学法学部
武藤 祥
2 単位
春学期
講義目的
フランス革命から 19 世紀末までのヨーロッパ政治史を「政治発展」という視点から概観し、政治史の基礎知識お
よび比較政治史の分析枠組についての理解を深める。
各回ごとの授業内容
イントロダクション−ヨーロッパ政治史とは何か
政治発展の理論
前史−絶対主義国家、キリスト教など−
フランス革命−ヨーロッパ近代政治史の幕開け−
19 世紀フランスの体制変動と第二帝政
イギリス−議会主義と二大政党制の形成−
ドイツ−帝政の成立とビスマルクの統治−
イタリア―統一から自由主義国家へベルギー・オランダ-「多極共存型政治」の起源北欧諸国-「合意の政治」スペイン・ポルトガル−ヨーロッパ「周辺」の政治発展−
ロシア−帝政からロシア革命へ−
世紀転換期の政治変容
授業のまとめ
授業方法
配布したレジュメに基づき、講義形式で行う。
教科書
特定の教科書は用いない。毎回レジュメを配布する。
成績評価方法・基準
定期試験(100%)
成績評価方法・基準 自由記述欄
学生による授業評価の方法
学部で実施されている調査方法によって行う。
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
世界史の知識に不安のある受講生は、開講までに高校レベルの世界史の教科書で、近代以降のヨーロッパ史に
ついて予習しておくこと。
関連科目
ヨーロッパ地域の政治、外交史
EU 科目名:European Legal History A
/ 開講大学での科目名: 西洋法史A
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学法学部
深尾 裕造
2 単位
春学期
講義目的
「何故にヨーロッパにおいて普遍的な近代法文化が成立したのか」を主要テーマに、ヨーロッパ近代法の成立
史を概括的に学ぶことを目的とし、ヨーロッパ社会の古層としてのギリシア・ローマ世界とゲルマン社会の法
文化を検討し、キリスト教のヨーロッパ法文化に与えた影響、ローマ法継受、自然法論の近代法形成に果たし
た役割を学びます。さらに、自由主義的市場経済の展開と近代的法典及び法学の形成過程の検討を通して、近
代法文化の歴史的特質とその現代における問題性を探ります。
各回ごとの授業内容
序論・講義予定
―近代法文化の源流を求めて―
ギリシア的ポリス共同体と法
―國法と悲劇の生誕―
ローマ帝国と万民法の世界
―ローマ法学と法学者の生誕―
キリスト教とゲルマン社会
―ヨーロッパ世界の生誕と法一二世紀ルネサンスと法学の復活
―聖俗二分統治とローマ法学の復活―
王権の伸張とローマ法学
―大陸法と英米法の分岐―
自治都市・王国共同体の発展と法定立 ―註解学派と条例優先理論―
人文主義法学と3Rの時代
―イタリア学風とガリア学風―
ローマ法の包括的継受と近代自然法論の形成―正義論の転換と所有権問題―
近代自然権論とドイツ自然法学派
―世俗的国家の弁証と公共の福祉―
イギリス市場経済の発展と法
―自由主義的市場の展開と法及び立法学―
フランス革命とナポレオン法典
―近代国民国家形成と法典編纂―
ドイツ法学の形成と民法典(BGB)編纂 ―意思の自由と近代法体系の形成―
まとめにかえて
―近代法体制の展開と変容―
授業方法
教科書は使用せず、レジュメをを配布する。図像資料、原典資料等をプロジェクターで提示することによって
視覚的に理解できるように試みる。
教科書
成績評価方法・基準
定期試験(100%)
成績評価方法・基準 自由記述欄
学生による授業評価の方法
授業中実施
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
高校世界史程度の知識、法学部一年次の法学一般に関する基礎知識の修得を前提として授業を行う。日本近代
法史、西洋政治史、西洋政治思想史等を合わせて学ぶことによって理解を深めることが出来る。また、三年次
以降、日本法史、東洋法史を学ぶことによって比較法史的視点からの理解が深められます。英米法、ローマ法、
法思想史に関心のある人にも基礎知識としての修得が望まれます。
関連科目
EU 科目名:European Union Law
/ 開講大学での科目名: EU法
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学法学部
庄司 克宏
2 単位
春学期集
中
講義目的
あなたは超国家的法秩序としての「EU 法」についてどれくらい知っていますか。
欧州連合(EU)法は新領域の法分野として研究者や学生の興味をそそる研究対象となっているだけでなく,実
務的な必要性からも企業や実務家の注目を集めるようになっています。なぜならば,EU は 30 近い加盟国,総
人口 5 億人以上からなる巨大な単一市場を形成し,そこで制定される EU 法規制は域内で直接適用されるか又は
国内法化され,かつ国内法に優越して施行されるからです。それはまた,域外においても環境規制のように事
実上のグローバル・スタンダードを形成する場合があります。さらに、EU と日本は経済連携協定(EPA)を交渉
中であり、これが合意された場合には一層 EU 法の知識が必要になります。
このように,EU 域内で事業を展開する域外企業にとっても EU 法は無視できない存在です。日系企業も細心の
注意を払って,EU 法令のコンプライアンスを確保する必要があります。しかし,わが国では EU 法に十分精通
した日本人がほとんど存在しないため,ビジネス上多くの問題に直面しがちであると言われています。本授業
では,このような需要に対応して「EU 法ギャップ」を解消するため,受講者にとって実社会で役立つ専門知識
を提供することを目的としています。
具体的内容としては,EU 法に関する基本的知識の習得を目的とします。EU 法の基礎的事項を踏まえた後、EU
法の基盤である域内市場法(物・人・サービス・資本の自由移動,競争法)を中心に理論的視点を踏まえなが
ら、法政策実務へとつながる講義を行います。
各回ごとの授業内容
EU 法入門(1)EU 法を支える原則
ヨーロッパ統合と EU 法
個人が裁判所で EU 法を使えるということ
EU 法と国家主権の調整
EU 法入門(2)EU 法とはなにか
トランスナショナルな法空間
物・人・サービス・資本の自由移動
EU 法入門(3)EU 法とはなにか
トランスナショナルな自由競争
単一通貨ユーロの仕組み
EU 法入門(4)トランスナショナルな課題と EU 法
EU 市民権と外国人
物の自由移動と契約法
人の自由移動と刑事司法協力
域内市場と環境保護
EU 法制度の発展
EU 法制度とその発展を、EU 基本条約、権限類型、法源、EU 諸機関の発展に関連づけてそれぞれ説明する。
EU 立法
通常立法手続および特別立法手続、立法手続における諸機関の役割、補完性手続による国内議会の監視につい
て説明した後、「民主主義の赤字」という問題についても触れる。
EU 行政
コミッションによる委任立法、EU 立法の実施におけるコミトロジーおよび補助機関についてメローニ原則を中
心に解説する。
EU 司法
裁判所組織と訴訟の類型を概観した後、先決付託手続と国内裁判所との関係に焦点を当てる。
EU 司法
取消訴訟(先決付託手続きとの関係を含む)および違法性の抗弁、ならびに義務不履行訴訟を中心に解説する。
EU 法の直接効果と優越性
EU 法秩序を確立した判例法として、直接効果に関する Van Gend en Loos 判決および優越性に関する Costa v ENEL
判決を紹介した後、EU 法の直接効果の定義および要件を踏まえて、とくに「指令」の直接効果について解説す
る。
EU 法の直接効果と優越性
とくに「指令」の直接効果以外の効果(国内裁判所の適合解釈義務、抵触国内法の適用排除義務、加盟国の損
害賠償責任)について解説する。また、EU 法の優越性の範囲と国民的一体性条項について解説する。その際、
立憲的多元主義についても触れる。
EU 法上の権利に対する国内的救済―加盟国の手続的自律性
直接効果を有し、かつ国内法に優越する EU 法規定に基づく権利が私人に付与されたとしても、その侵害に対す
る救済は国内裁判所において国内法に依拠して行われる。それは加盟国の手続的自律性と呼ばれる。その内容
および範囲について理論的に解説する。とくに根拠および定義、要件としての同等性および実効性に焦点を当
てる。
EU 法の下における基本的人権の保護
EU 司法裁判所が基本権保護に関する判例法をどのように形成してきたのか、また、基本権に関する審査権の範
囲はどこまで及ぶのかについて概観した後、EU 基本権憲章および欧州人権条約の位置づけについて解説する。
さらに、EU の欧州人権条約加入問題についても触れる。
総括および質疑
最終試験(持込可)
授業方法
講義形式で行うが、双方向的授業の形式で進める。
教科書および配付補助教材(ハンドアウト)を使用する。本授業担当者が寄稿した日経新聞「経済教室」記事
数本を配付する。
本授業担当者が出演した NHK テレビ番組等のビデオを併用する。
教科書
1 庄司克宏著『新 EU 法 基礎篇』(岩波書店、2013 年)。
2 庄司克宏著『はじめての EU 法』(有斐閣、2015 年)
教科書 2 冊を毎回授業で参照するので必ず持参すること。
上記教科書に対応して設問および資料を印刷したハンドアウトを補助教材として事前に配付する。各ハンドア
ウトには、上記教科書の該当ページがすべて示されている。
成績評価方法・基準
授業中試験(100%)授業を正当な理由なく欠席した場合は減点する。
成績評価方法・基準 自由記述欄
授業中試験について:
1.集中講義の1日の最後にその日の授業内容について、小テストを行う(計4回)。持込可で行う(教科書2冊、
ハンドアウト、ノート[コピー可])。:60%(15%×4)
2.集中講義の最終日の最後に、全体試験を持込可(教科書2冊、ハンドアウト、ノート[コピー可]で行う。:40%
学生による授業評価の方法
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
指定教科書の1つである『はじめての EU 法』(下記参照)を事前に通読しておくことをお薦めします。
新聞、インターネット(下記参照)で EU に関する報道に関心を持って下さい。
EU 代表部 http://www.deljpn.ec.europa.eu/ (日本語)
EU 公式 HP http://europa.eu/index_en.htm (英語等)
ジャン・モネ EU 研究センター慶應大学(所長:庄司克宏)http://www.jean-monnet-coe.keio.ac.jp/(日本語)
集中講義なので予習を前提としません。授業に集中してその場で理解することを心がけて下さい。質問は適
宜受け付けます。
関連科目
EU 科目名:European Legal History B
/
開講大学での科目名: 西洋法史B
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学法学部
深尾 裕造
2 単位
秋学期
講義目的
西洋法史Bでは、西洋法史を理解する上でポイントとなるトピックを採りあげ、個別的に掘り下げて検討す
ることによって、ヨーロッパ法史への理解を深めることとしている。
各回ごとの授業内容
はじめに:コモン・ローとコモン・ロー法学史
ヘンリ二世の法改革とグランヴィル:令状体系の形成と法学
ブラクトンとイングランド法:ローマ法とイングランド法、抗弁システムの発展
エドワード一世の立法とその意義:制定法令集とフランス語法文献
初期コモン・ロー法文献の形成:令状・訴答用例集、旧土地法論と法廷年報
リトルトン、フォーテスキュの時代:法廷年報と中世末コモン・ロー法学の展開
印刷術の導入とコモン・ロー法学:フィツハーバート法大要録と法学文献の革新
人文主義とコモン・ロー法学:法文献の体系化とラミズム
チューダー期新立法と立法解釈論:プラゥドゥン判例集とブラクトンの復活
近代コモン・ロー法学への架橋:クック法学とその意義
近代自然法論とコモン・ロー法学:ホッブズ、ロックのコモン・ロー法学批判とその意味
イングランド名誉革命体制の法構造:ブラックストン『英法釈義』の誕生
一九世紀法学教育改革とコモンロー法学:近代法曹養成と法学教科書
まとめにかえて:EU統合とコモン・ロー法学
授業方法
教科書は使用せず、レジュメを配布する。
図像資料、原典資料等をプロジェクターで提示することによって視覚的に理解できるように試みる。
教科書
成績評価方法・基準
定期試験(100%)
成績評価方法・基準 自由記述欄
学生による授業評価の方法
授業中に実施
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
高校世界史程度の知識、法学部一年次の法学一般に関する基礎知識にあわせて、西洋法史Aの修得を前提とし
て授業を行う。
英米法、法思想史、実定法制度の歴史的基礎に関心のある人にも役立ちます。
関連科目
EU 科目名:History of Western Political Philosophy
/ 開講大学での科目名: 西洋政治思想史
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学法学部
岡本 仁宏
2 単位
秋学期
講義目的
現代政治は、日本であれどこであれ、西洋政治思想の文化的遺産を継承し、いわゆる近代政治思想の洗礼を受
け、その基本的な思想世界を制度的に前提として成立している。本講義では、「西洋」政治思想史から幾人か
の思想、思想家を取り上げ、現在当たり前として疑われていない制度的「常識」や現実政治における対抗関係
が、思想的にはどのような人間の思想的営みによっているのかを把握したい。人並みならぬ「西洋人」と直接
対話できる快楽を共有したい。その過程で、社会、政治に対する代表的な見方、基本的な問題を考える。
各回ごとの授業内容
1.導入 西洋政治思想史について
2.ソクラテスと哲学への問いテキスト:プラトン『ソクラテスの弁明・クリトン』岩波文庫
3.プラトンの問いかけ----その1、正義とは何か1 テキスト:プラトン『国家』(岩波文庫)。
4.プラトンの問いかけ----その2、正義とは何か2 テキスト:プラトン『国家』(岩波文庫)、参考書:『饗
宴』
5.アリストテレスの世界----その1、奴隷制と正義 テキスト:アリストテレス『政治学』
6.アリストテレスの世界----その2、生の目的 テキスト:アリストテレス『政治学』、参考書『ニコマコス
倫理学』
7.一神教のインパクト(ヘブライズム) テキスト:旧約聖書 モーセ五書 預言書からどれかひとつ。ヨブ
記。参考図書:マックスウェーバー『古代ユダヤ教』
8.イエスの改革 テキスト:『新約聖書』 福音書から一つ パウロの手紙から一つ、参考図書:アウグステ
ィヌス『告白』
9.マキャベリの世界 テキスト:『君主論』
10.ホッブズの革新 テキスト:『リヴァイアサン』
11.ロックの世界 テキスト:『市民政府論』。
12.ルソーの世界 テキスト:『人間不平等起源論』『社会契約論』
13.マルクス・エンゲルスの批判 テキスト:『空想から科学へ』と『共産党宣言』
14.ニーチェの批判 テキスト:『ツァラトストラはこう言った』『権力への意志』を中心に。
授業方法
講義と討論
教科書
プラトン『ソクラテスの弁明・クリトン』(講談社学術文庫)。プラトン『国家』上下(岩波文庫)。アリス
トテレス『政治学』(高いが京大出版会のもあるので余裕があれば購入すること。教材として必要部分につい
ては配布予定)。『聖書 旧約続編つき 新共同訳』(日本聖書協会)(ほかの訳でもよいが旧約は不可欠)。
マキャベリ『君主論』(講談社学術文庫)。ホッブズ『リヴァイアサン』(1、2)(岩波文庫)。ロック『市
民政府論』(岩波文庫)。ルソー『人間不平等起源論』『社会契約論・ジュネーヴ草稿』(光文社古典新訳文
庫)。マルクス『
成績評価方法・基準
定期試験(60%)この割合は、テストの出来によって変化させることがある。
平常リポート(30%)
その他(10%)授業中の発言など
成績評価方法・基準 自由記述欄
定期試験(Final examination)/平常リポート(Ordinary paper)/その他(others)
コメントシートを適宜とって、その内容も採点に加える。授業中レポートも数回実施予定。
学生による授業評価の方法
授業中実施予定
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
上記の講義日程に合わせて、古典テキストを事前に読むことが基本。長いものについては、特に読了を求める
部分について、事前に具体的に指示する。
関連科目
政治哲学、政治思想、日本政治思想史、他学部の哲学関係科目、西洋史関係科目が関連科目としてあるので体
系的な履修を考えるとよい。
EU 科目名:Politics in Europe A
/ 開講大学での科目名: ヨーロッパ地域の政治A
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学法学部
山本 健太郎
2 単位
秋学期
講義目的
現代ヨーロッパの政治外交、安全保障問題を歴史的な側面も踏まえて包括的に検討する。
その際には、特に EU や NATO という組織、フランス、ドイツ、ロシアといった主要国、
さらには欧州と米国との関係に焦点を当てて論考する
各回ごとの授業内容
イントロダクション
EU の歴史:一つのヨーロッパを作る(欧州統合)
EU の機構と現在
NATO の歴史:成立の経緯から冷戦後の展開まで
NATO の現在:「新しい戦争」時代の安全保障問題
現代フランスの政治1:フランスの政治体制と外交の特質
現代フランスの政治2:「新しい戦争」とフランス
現代ドイツの政治1:ドイツの政治体制
現代ドイツの政治2:統一後のドイツ(コールからメルケル政権まで)
現代ロシアの政治1:ソ連時代と冷戦後の展開
現代ロシアの政治2:プーチン時代と「強いロシア」の復活
人道的介入を巡る議論:「主権」と「人権」を巡る相克
欧州政治の諸問題
まとめ
授業方法
毎回レジュメを配布し、講義を行う
教科書
特になし
成績評価方法・基準
定期試験に代わるリポート(35%)
その他(65%)適時、授業中小テストを行う
成績評価方法・基準 自由記述欄
学生による授業評価の方法
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
適時、講義の中で指示するが、新聞や雑誌、新書などを通じて、基本的な知識を身につけておくことが
望ましい
関連科目
EU 科目名:Politics in Europe B
/ 開講大学での科目名: ヨーロッパ地域の政治B
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学法学部
月村 太郎
2 単位
秋学期
講義目的
近現代を通じて国際政治の焦点であり続けた、東欧における/東欧を巡る政治の歴史や現状に関する知識を得
ることが、この講義の目的です。
各回ごとの授業内容
第 1 章「東欧の政治(史)を理解する視点」(1)
第 1 章の講義内容の要約:現在の国際政治は、グローバル化や「文明の衝突」など、冷戦時代までのそれとは
全く異なる特徴を持っているとされます。まずそれらについて概説します。その後に、東欧の地政学を簡単に
論じておきます。また典型的な多民族地域でもある東欧を理解する為に、国民と民族に関する問題の理解は避
けて通れません。
第 1 章「東欧の政治(史)を理解する視点」(2)
第 1 章「東欧の政治(史)を理解する視点」(3)
第 1 章「東欧の政治(史)を理解する視点」(4)
第 2 章「19 世紀の東欧」(1)
第 2 章の講義内容の要約:近代の東欧の北部の一部や中部を支配していたのはオーストリア=ハンガリー(ハ
プスブルク帝国)という国家でした。オーストリア=ハンガリーは、イギリス、フランス、ドイツ、ロシアと
並ぶヨーロッパ列強であり、独特の政治システム・文化を持っていました。他方で、東欧の南部で長らくオス
マン帝国の支配下に置かれていた諸民族は 19 世紀になると、民族意識を覚醒させて独立国家を建国していきま
す。その様子は現代の国際政治とも相通ずるところがあります。そして、列強の構想する国際
第 2 章「19 世紀の東欧」(2)
第 2 章「19 世紀の東欧」(3)
第 2 章「19 世紀の東欧」(4)
第 3 章「世界大戦と東欧」(1)
第 3 章の講義内容の要約:東欧では第一次世界大戦後に多くの独立国が生まれ、領土の変更もありました。「東
欧」の出発ということができます。東欧諸国は相互に競争・対立を続けているうちに、ナチス・ドイツに呑み
込まれていきます。第二次世界大戦後にドイツの影響下を脱した東欧諸国を待っていたのは、ソ連による支配
でした。冷戦時代、多くの東欧諸国はソ連ブロックに属することになります。
第 3 章「世界大戦と東欧」(2)
第 3 章「世界大戦と東欧」(3)
第 3 章「世界大戦と東欧」(4)
第 4 章「現在の東欧」(1)
第 4 章の講義内容の要約:冷戦終了後の東欧には、統合と分裂という 2 つのベクトルが働いてきました。まず
東欧では EU の東方拡大という過程が進行中です。旧東ドイツ、ポーランド、旧チェコスロヴァキアのチェコと
スロヴァキア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、旧ユーゴスラヴィアのスロヴェニア、クロアチアがこ
れまでに EU に加盟し、他の諸国も加盟を望んでいます。東欧諸国は EU の枠内で「ヨーロッパ」の一員として
の道を安定して歩んでいるかに見えます。しかし、旧ユーゴスラヴィアは内戦を経て 7 ヵ国に分
第 4 章「現在の東欧」(2)
授業方法
教科書
教科書は指定しません。講義は、配付資料(レジュメ、地図、図表など)によって進めます。
成績評価方法・基準
定期試験(100%)
成績評価方法・基準 自由記述欄
この講義には平常点は設けませんが、私語など、講義の妨げになる行為を行った学生については、特に平常点
を設けて減ずることがあります。
学生による授業評価の方法
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
本講義では細かな歴史的事実に拘ることなく、東欧の政治史や政治的現状に関する大きな流れを皆さんに理解
して欲しいと思います。しかし、歴史や現状を取り上げる以上、人名や地名などの固有名詞が多数出てきます。
それらに戸惑わない為に、ヨーロッパ近現代史の一通りの常識的な知識(例えば、高校卒業時の「世界史」の
知識程度)の確認を事前にしておいて下さい。そして講義の中で不明な固有名詞が出てきたときには、講義の
後にその都度調べるなど、講義に関する復習は講義に関する理解を深めることにも繋がりますので、是非とも
お勧めします。
関連科目
EU 科目名:Roman Law / 開講大学での科目名:ローマ法
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学法学部
林 智良
2 単位
1 学期
講義題目/Course Name
ローマ法の歴史的展開と基本的論題
授業の目的と概要/Course Objective
古代ローマにおけるローマ法の経験とローマ法を軸とした歴史的法比較をもととして法現象に関する歴史的・
国際的理解を獲得し、それによって秩序構想・ガバナンス力、価値・利害の調整力及び問題解決力の基礎とす
ること。
学習目標/Learning Goals
日本方の歴史的な位置づけにつき、ローマ法の展開という観点から理解できるようにする。ローマ法的思考法
の基礎に触れることによって、当事者間の権利義務の分配及び衡平という法的思考の基礎を会得する。
履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
特に指定しない。
特記事項/Special Note
特にない。
授業計画/Class Plan
I.概論
(1)ローマ法学習の現代的意義
(2)ローマという社会と国家
(3)古代ローマ法の生成と展開(その一)・・・共和政期
(4)補論・・・共和政期の国制とその変遷
(5)古代ローマ法の生成と展開(その二)・・・元首政期・専主政期
(6)古代ローマ法の生成と展開(その三)・・・東西分裂期
(7)古代ローマ法の生成と展開(その四)・・・ユースティーニアーヌス帝期
(8)古代ローマ法の生成と展開(その五)・・・東ローマ帝国での展開
(9)中世以降のローマ法(その一)・・・ローマ法の復活・注釈学派
(10)中世以降のローマ法(その二)・・・註解学派・人文主義法学
(11)中世以降のローマ法(その三)・・・ドイツの歴史法学・民法典編纂と日本
民法への射影
II.各論
(1)ローマ法の担い手
(2)ローマ法の体系
(3)手続法と実体法
(4)所有権・物支配
(5)債権
(6)契約
(7)法思想史的に見たローマ法
(8)全体のまとめ
授業形態/Type of Class
講義科目
授業外における学習/Independent Study Outside of Class
指定の参考文献及び講義中に言及した文献で、講義対象の箇所
を可能な限り事前に読んでくること。
教科書・教材/Textbooks
プリントとして配布する。
参考文献/Reference
ゲオルク・クリンゲンベルク『ローマ債権法講義』(大学教育出版, 2001 年)
ピーター・スタイン『ローマ法とヨーロッパ』(ミネルヴァ書房, 2003 年)
碧海純一他『法学史』(東京大学出版会, 1976 年)
林智良『共和政末期ローマの法学者と社会 ー 変容と胎動の世紀 ー 』
(法律文化社, 1997 年)
※その他, 講義中に指示する。
成績評価/Grading Policy
【評価方法及び割合】期末試験(持込無しで試験期間内に実施)を100%として評価する。【評価の観点】
ーマ法の基本的な制度と学説とに対する知識を獲得したこと、ローマ法の歴史的経験をもとにして法と社会の
関係に関する自分なりの視点を打ち立てていること、日本法の歴史的な位置づけに関する理解を獲得している
ことを前提として、論理的な文章記述で定期試験の題意に沿った解答を行えること。単なる論点の列記に留ま
らない文章の展開ができること。
オフィスアワー/Office Hour
木曜日10時30分ー 12 時00分
EU 科目名:International Economic Law / 開講大学での科目名:国際経済法
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学法学部
内記 香子
2 単位
1 学期
授業の目的と概要/Course Objective
この授業は、WTO(World Trade Organization;世界貿易機関)法の基本的な知識を身に付け、最近の通商をめぐ
る時事問題(例えば TPP 協定など)への見方を養うことを目的としている。WTO 体制には国際裁判所と同視され
る紛争解決手続が確保されており、貿易ルールについて多くの判例があるので、事例を中心にルールへの理解
を深める。WTO 法のおもしろいところは、自由貿易の推進において環境の保護や健康の保護など各国の文化や価
値が関わってくるところにある。授業では毎回、レジメと参考資料を配布し、パワーポイントを使用して講義
を行う。使用したパワーポイントのスライドとリーディングは授業後に CLE にアップロードする。
履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
・履修要件にはしないが、「国際法」の知識があったほうがよい。将来的に「国際経済法」を専門にしたい場
合には、「国際機構論」「国際人権法」「国際環境法」の履修もすすめる。
特記事項/Special Note
第1回 イントロダクション、
第2回 GATT から WTO 体制、そして TPP 協定の時代
第3回 WTO 紛争解決手続
第4回 内国民待遇原則その1
第5回 内国民待遇原則その2
第6回 例外規定
第7回 最恵国待遇
第8回 小テスト
第9回 貿易救済(アンチダンピング、セーフガード)
第10回 補助金
第11回 サービス貿易
第12回 知的財産権と貿易
第13回 途上国と貿易
第14回 最近の通商問題
第15回 まとめ
授業形態/Type of Class
講義科目
教科書・教材/Textbooks
・小寺彰=中川淳司(編)『基本経済条約集』(有斐閣、第 2 班、2014 年)の購入をすすめる
参考文献/Reference
・松下 満雄、中川 淳司、 清水 章雄『ケースブック WTO 法』有斐閣、2009 年
・UFJ 総合研究所新戦略部通商政策ユニット編『WTO 入門』日本評論社、2004 年
・松下、米谷編『国際経済法』東大出版会、2015 年
成績評価/Grading Policy
小テスト 20点、期末試験 80点。
オフィスアワー/Office Hour
メールでアポイントメントをとってください。[email protected]
コメント/Other Remarks
・国際通商政策には、省庁(経済産業省、外務省、農林水産省等)、弁護士、企業の法務部、NGOなど、様々
なアクターが関係してきます。そうしたキャリア形成に関心のある人にはぜひ履修してもらいたいです。
・国際経済法の範囲は広く、判例が多いので内容も複雑です。欠席しないでまじめに出席できることが重要で
す。
EU 科目名:International Organizations / 開講大学での科目名:国際機構論
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学法学部
蓮生 郁代
2 単位
2 学期
授業の目的と概要/Course Objective
・国連は、現代では紛争やテロへの対応から、貧困や環境問題まで、国際社会のあらゆる挑戦に、法的、政治
的、経済的、社会的に対応することを迫られている。本年度の授業では、冷戦終了後の国際社会において、国
連行政の多様化と大規模化に、国連自身がうまく適応してきているのかという問題に切り込みたい。
・分析の手法は、国際機構論、国際行政論をベースにしつつ、適宜国際組織法、国際関係論も取り入れている。
・国連の活動の現場に関する理解を助けるために、新聞・雑誌などの時事問題に関する資料も配布する。
・本講義では、国際公務員(国連教育文化科学専門機関ユネスコのパリ本部)出身たる講師の視点も織り交ぜ
ながら、国際社会において国連が果たすべき役割と機能について考える。
学習目標/Learning Goals
・国際機構論の基礎的知識を習得し、国際政治の中で国際機構が果たしている役割について理解し分析できる
ようにする。
特記事項/Special Note
・本講義の講師は、国際公務員(国連教育文化科学専門機関ユネスコのパリ本部)出身であり、本授業には前
ユネスコ事務局長である松浦晃一郎氏をゲスト・スピーカーとして招聘し、ユネスコについて講演して頂く予
定となっている。
授業計画/Class Plan
・本授業では、Ⅰ:総論(国際機構の歴史的成り立ちや国際行政発祥の由来など)
、Ⅱ:国際機構の活動分野、
Ⅲ:国際機構の対外関係、Ⅳ:国際機構の組織構造、Ⅴ:国連行政とアカウンタビリティーなどを考察するこ
とにより、国際機構論全般に関する基礎的理解を深めてもらうことを目的とする。
・授業で取り上げる予定のイシューの例。ただし、重要な時事問題が生じれば、イシューの入れ替えなどを行
い適宜修正する。またイシューを取り上げる順番も変更される可能性があるので注意すること。
第1回:第Ⅰ部【総論】イントロダクション
第2回:第Ⅰ部【総論】国際社会の組織化の流れ
第3回:第Ⅱ部【国際機構の活動分野】ポスト冷戦の国連平和活動の抱える問題
第4回:第Ⅲ部【国際機構の対外関係】国際機構の加盟国の地位
第5回:第Ⅲ部【国際機構の対外関係】個人、NGO、企業含む
第6回:第Ⅳ部【国際機構の内部組織】国際機構の設立と終了
第7回:第Ⅳ部【国際機構の内部組織】国際機構の組織構造
第8回:第Ⅳ部【国際機構の内部組織】国際機構の意思決定
第9回:第Ⅳ部【国際機構の内部組織】財政的基盤
第10回:第Ⅳ部【国際機構の内部組織】国際公務員制度
第11回:第Ⅴ部【国連行政とアカウンタビリティー】
第12回:第Ⅴ部(事例研究)新公共経営論の国連事務局への導入
第13回:第Ⅴ部(事例研究)イラク石油食糧交換計画と腐敗
第14回:第Ⅴ部(事例研究)ユネスコの危機と世界秩序―パレスチナの加盟をめぐって
第15回:授業全体の総括
授業外における学習/Independent Study Outside of Class
・時事問題も取り上げるため、国連総会での議論や国連改革に関するニュースなど、新聞やテレビなどの報道
にも日ごろから目を配っておいて欲しい。
参考文献/Reference
・あくまで参考文献の一つとして、下記の拙著を挙げておくが、実際には授業中に毎回異なる文献を示唆する
予定。
・蓮生郁代『国連行政とアカウンタビリティーの概念』東信堂、2012 年。
成績評価/Grading Policy
・出席(小テスト)が 30%、期末レポートが 70%。
・出席の確認のため、小テストを授業の合間に抜き打ちで行う。出題内容は当日の授業内容を問う大変平易な
もので、事前準備不要かつ持ち込み可、ノート参照可。出席確認が目的のため、グループ作業で答案を作成す
る場合もありうる。
(小テストに欠席した場合で、かつ正当な理由がある場合は、証明書とともに講師にすみや
かに提出すること。
)
・期末レポートの課題やレポートの作成方法については、授業中に示唆する予定。
コメント/Other Remarks
本講義では、国際公務員(国連教育文化科学専門機関ユネスコのパリ本部)出身たる講師の視点も織り交ぜな
がら、国連の果たすべき役割について考えたい。受講生の積極的な参加を望む。
EU 科目名:Special Lecture / 開講大学での科目名:特別講義(国際報道論)
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学法学部
ホーキンス バージル
2 単位
2 学期
授業の目的と概要/Course Objective
本授業は、現代の国際関係・国際情勢を理解する上で不可欠な主要な政治、外交、安全保障、経済、社会の諸
問題を取り上げ、毎回、世界各地の報道の現場で実際にそれらの取材に直接携わった多くの読売新聞社・The
Japan News の海外特派員経験者の参加を得て、授業を構成し、取材対象の事案が国際的にどのように報道され、
それが世論や政策の形成にいかなるインパクトを持ったのかを実際の報道記事(英文)の検証を通じて検討す
る。その際、実際の記事の取材・編集の背景にも斬り込み、分析する。
特記事項/Special Note
関心のあるものには、国際報道分野でのキャリアデザインについても多方面からアドバイスする。
授業計画/Class Plan
原則として毎回、本学担当教員と読売新聞特派員経験者で授業を組み立てる。
2016 年度の講義スケジュールは調整中。
<参考までに過去の講義スケジュールは下記の通り>
第 1 回 イントロダクション (中津幸久・大阪本社編集委員)
第 2 回 報道写真で見る世界(尾崎孝・大阪本社写真部記者)
第 3 回 EU (鶴原徹也・東京本社解説部長・編集委員・論説委員)
第 4 回 フィリピン(稲垣收一・大阪本社社会部主任)
第 5 回 ベルリンの壁崩壊から 25 年 (宮明敬・大阪本社高島通信部)
第 6 回 科学と国際社会 (笹沢教一・東京本社英字新聞部国際配信課長)
第 7 回 武力行使と国連(勝田誠・東京本社紙面審査委員会委員)
第 8 回 バチカン(秦野るり子・東京本社調査研究本部主任研究員)
第 9 回 大リーグ(霜田聖・大阪本社運動部主任)
第 10 回 ファッション(宮智泉・東京本社生活部長)
第 11 回 タイ(奥村健一・高知支局長)
第 12 回 アジア経済(永田毅・大阪本社千里再開発事務局主任)
第 13 回 国際赤十字(佐藤伸・東京本社読者センター幹事)
第 14 回 中国外交・総括(中津幸久・大阪本社編集委員)
授業形態/Type of Class
講義科目
教科書・教材/Textbooks
特になし
参考文献/Reference
追って指示する。
成績評価/Grading Policy
授業への出席・リアクションペーパー、期末課題をもとに総合的に評価する。
コメント/Other Remarks
国際情勢・国際関係を理解するソース(情報源)として英字新聞・雑誌を活用できるようになるため、これら
を日常的に手に取る習慣を身に付けることも望ましい。
*本授業は、読売新聞社(The Japan News)による寄附科目です。同社のご協力に心より感謝申し上げます。
(d) Economics Module/経済科目群
EU 科目名:Advanced Economics of Industrial Organization
/ 開講大学での科目名:上級産業組織論
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学経済学部
水野 倫理
2 単位
前期
■授業のテーマと到達目標
授業テーマ:
この授業では,寡占市場に対する理論的な分析方法について解説します。特に,産業組織論に関連する研究で
頻繁に用いられるモデルを扱います。
到達目標:
産業組織論分野の学術雑誌に掲載されている理論的な論文の一部が読めるようになることを目標とします。
■授業の概要と計画
1.数量競争(線形な逆需要関数,一般的な逆需要関数,私的情報)
2.価格競争(限界費用一定,線形な限界費用,混合戦略)
3.逐次競争,差別化された価格競争と数量競争,内生的タイミング
4.数量競争と価格競争の関係(容量制約,内生的競争,推測変動,相対利潤)
5.価格戦略(二部料金,バンドリング,価格差別)
6.企業数と自由参入(過剰・過少参入定理, 企業数の変化と利潤や厚生,分社化)
7.水平的企業結合の誘因(数量競争,価格競争,需要や費用の曲率,合併による利潤低下)
8.水平的合併の効果(数量競争,シナジー効果,協調効果)
9.製品差別化(水平的製品差別化,垂直的製品差別化)
10.研究開発(限界費用削減投資,スピルオーバー,RJV,特許競争,ライセンス)
11. 垂直的市場(ナッシュ交渉,労働組合,bilateral oligopoly,successive Cournot oligopoly)
12. 垂直的統合(二重限界性,反競争効果)
13. 経営の目的(delegation,CSR,資金調達,部分民営化)
14. まとめ
■成績評価と基準
成績評価:
期末試験の成績をもとに評価します。
基準:
単位の取得には,学部上級程度の産業組織論の理解が必要です。優れた成績を得るには,大学院レベルの産業
組織論の教科書に書かれている知識が必要です。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
履修上の注意:
初回の講義にリーディングリストを配布します。そこに書かれている論文や資料を読めるようになる講義をし
ます。そのため,リーディングリストに書かれている論文も期末試験の範囲に含まれます。また,大学院レベ
ルのゲーム理論の知識を前提とします。ゲーム理論については解説しませんので,必要に応じてミクロ経済学
関連科目を履修してください。
準備学習:
履修を開始するまでに,大学院レベルの経済数学とゲーム理論の知識を習得してください。例えば,経済数学
については,Jehle and Reny (2011) の Mathematical Appendices に書かれていることは必要に応じて参照し
理解できるようにしてください。また,ゲーム理論については,Gibbons (1992) に書かれている均衡概念を理
解しておいてください。
復習:
授業の各回において,全ての証明を説明する時間はないため,復習の際に証明の途中経過を自身で行う必要が
あります。また,授業で説明された内容が論文内でどのように用いられているのかを学習するために,指定さ
れた論文(主にモデルと均衡の計算部分)を読む必要があります。
■学生へのメッセージ
この講義では,1週間に2-3本の論文を読むことになります。初めて寡占理論を学ぶ学生にとっては大変かと
思いますが,産業組織論の文献を読めるようになるために頑張って欲しいです。
■教科書
必要な資料は配布または Web 上にアップロードします。この講義で参照する論文については初回の講義でリー
ディングリストを配布します。
■参考書・参考資料等
この講義の予習・復習の際に有用な参考書は以下の通りです。[1] および [2] は数学やゲーム理論の基礎的な
内容が分からない時に参照してください。[3], [4], [5] は産業組織論に関連する概念,モデル,計算方法な
どが分からない時に参照してください。
[1] Advanced Microeconomic Theory. 3rd ed. / Jehle, G.A. and Reny, P.J. : Prentice
Hall ,2011 ,ISBN:0273731912
[2] Game Theory for Applied Economists / Gibbons, R. : Princeton University ,1992 ,ISBN:0691003955
[3] The Theory of Industrial Organization / Tirole, J. : MIT Press ,1988 ,ISBN:0262200716
[4] Competition Policy: Theory and Practice / Motta, M. : Cambridge University
Press ,2004 ,ISBN:0521016916
[5] Industrial Organization: Markets and Strategies. 2nd ed. / Belleflamme, P. and Peitz, M. : Cambridge
University Press ,2015 ,ISBN:1107687896
■授業における使用言語
日本語
■キーワード
寡占市場 競争政策
EU 科目名:Economics of Industrial Organization
/ 開講大学での科目名:産業組織論
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学経済学部
柳川 隆
2 単位
前期
■授業のテーマと到達目標
テーマ:独占・寡占市場における企業行動と市場成果および政策について。
到達目標:産業組織論の標準的な分析を学び、競争政策と規制政策を理解することを目標とします。
■授業の概要と計画
教科書に沿って次のテーマについて講義します。
第1章 産業組織論の課題と歴史
第2章 産業組織分析の基礎
第3章 独占企業の価格設定
第4章 自然独占と規制
第5章 参入の経済効果
第6章 ゲーム理論の基礎
第7章 寡占市場の理論
第8章 カルテル
第9章 市場支配力、集中度と市場画定
第 10 章 合併と企業結合規制
第 11 章 戦略的行動と市場の独占化
第 12 章 垂直的な統合と制限
■成績評価と基準
評価方法:期末試験(80%)とレポート(20%)により評価します。
基準:期末試験は、授業内容全体をどれほど適切に理解しているか、レポートは、テーマについてどれだけ自
分で調べ、考えたかを評価の基準とします。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
経済原論Ⅰ(ミクロ経済学)、経済政策基礎論を履修済みであることが望ましい。関連科目として、法経総合
概論、上級産業組織論、法学部の経済法を履修することが望ましい。
■学生へのメッセージ
法や政策を経済学の視点から見ることができるようになってもらいたいと思います。
■教科書
『プラクティカル産業組織論』 / 泉田成美・柳川隆 : 有斐閣 ,2008 ,ISBN:
■授業における使用言語
日本語
■キーワード
産業組織 競争政策 規制政策
EU 科目名:Input Output Analysis / 開講大学での科目名:産業連関論
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学経済学部
萩原 泰治
2 単位
前期
■授業のテーマと到達目標
【授業テーマ】
産業連関分析とその応用
【授業の到達目標】
・産業連関表を通じた経済循環を理解する。
・産業連関分析の手法を理解する
・EU を含む各国の産業構造の相違を理解する。
■授業の概要と計画
・イントロダクション 産業連関分析で何ができるか
・経済循環の理解 社会会計としての産業連関表
・産業連関分析 基本的仮定、純生産条件、波及効果
・各国の産業構造の比較 EU 諸国、アジア諸国
・国際産業連関表 付加価値貿易
情報処理教室で 4 回程度実習を行う。
■成績評価と基準
【成績評価方法】
レポート(30%)と期末試験(70%)
【成績評価基準】
上記到達目標の理解の程度を基準として評価する
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
【履修上の注意】
この授業は、EU エキスパート人材養成プログラム、EUIJ の科目である。
【準備学習・復習】
BEEF に事前にアップロードするので読んでおくこと。
情報処理実習では、実習後各自復習をすること。
■学生へのメッセージ
数学的に難しいことは避けたいが、線形代数についての簡単な知識を持っていること、あるいは拒絶反応をし
ないことを希望する。
■参考書・参考資料等
産業連関分析入門 / 宮沢健一 : 日本経済新聞社(日経文庫) ,2002 年 ,ISBN:
産業連関分析入門 / 新飯田宏 : 東洋経済新報社 ,1978 ,ISBN:
■授業における使用言語
日本語
■キーワード
産業連関分析 産業構造 付加価値貿易
EU 科目名:Advanced Russian and East European Economies
/ 開講大学での科目名:上級ロシア・東欧経済論
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学経済学部
吉井 昌彦
2 単位
後期
■授業のテーマと到達目標
[授業のテーマ]
1989 年 11 月のベルリンの壁崩壊、1991 年末のソ連邦解体により開始されたロシアおよび中東欧ショックにお
ける市場経済移行とは何であったのか、そしてそれは順調に進んでいるのかという点を、英語文献を利用しな
がら、マクロ経済状況、私有化、中所得国の罠などの各論を踏まえて理解することが本講義のテーマである。
[授業の到達目標]
マクロ・ミクロ経済学の知識を活用しながら、移行経済論および中所得の罠の観点から、ロシア・東欧経済に
関する基礎的な理解を得る。
■授業の概要と計画
第 1 章 市場経済移行とは何か
第 2 章 マクロ経済状況
第 3 章 私有化
第 4 章 ロシア・旧ソ連諸国における市場経済移行の現状
第 5 章 中東欧諸国における EU 加盟と市場経済移行の現状
第 6 章 市場経済移行と中所得国の罠
第 7 章 まとめ
各講義では、事前にテキストとして英文ペーパーを配布します。担当者を決めて報告してもらいますが、全員
が読んでいることを基本に討論を行います。総括として、期末試験を行い、理解度を確認します
■成績評価と基準
[成績評価方法]
40% 授業への貢献: ペーパーの報告、討論への発言、小テスト
30% タームペーパー
30% 期末試験
[成績評価基準]
授業の到達目標に示されたロシア・東欧経済に関する基礎的な理解を得たかを評価基準とするが、授業への貢
献度に関しては、受講者の積極的な授業参加が重視される。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
[履修上の注意(関連科目情報)]
マクロ経済状況、私有化等を扱うので基本的なマクロ・ミクロ経済学の知識を持っていることが望ましい。
[準備学習・復習]
配布される英文ペーパーを事前に読むほか、タームペーパー、期末試験のため、関連ペーパー等を読むことが
求められる。
■学生へのメッセージ
ロシアは、ソチオリンピック、ワールドカップだけでなく、巨大な資源を持つ経済大国として、中東欧諸国は、
拡大 EU の新たな成長エンジンとして衆目を集めています。単に講義だけでなく、書籍、新聞、TV、インターネ
ットなどを積極的に利用して、これらの地域への関心を深めて欲しい。
■教科書
英文ペーパーを配布します。その他必読文献リストは講義で配布・指示します。
■参考書・参考資料等
吉井昌彦・溝端佐登史『現代ロシア経済論』ミネルヴァ書房、2011 年。 / : , ,ISBN:
EBRD, Transition Report. / : http://www.ebrd.com
■授業における使用言語
日本語・英語
■キーワード
ロシア 中東欧 市場経済移行 中所得国の罠
EU 科目名:Aspects of EU Economies (Lecture)
/ 開講大学での科目名:Aspects of EU Economies (Lecture)
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学経済学部
シュラーデ アンナ クリスティ
2 単位
前期
ーナ
■授業のテーマと到達目標
The course provides basic knowledge on economic integration and the single market in the EU. Students
will learn about the economic benefits of regional economic integration at the example of the EU, hoping
to stimulate a general discussion on trade, single markets, and economic/monetary unions on a global
stage.
■授業の概要と計画
The course covers various topics such as the history and institutions of the EU, customs unions, single
market, monetary union and the EURO, and the economic future of the EU. Students will learn about different
economic policy areas and discuss funding mechanisms of the EU. This course aims at providing the general
knowledge on economic integration and its its theoretical background for students to understand the
abstract concept and to apply it to other regions around the globe.
■成績評価と基準
Class participation (20%), mid-term paper (20%), final paper (60%)
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
Despite being a lecture, students are asked to participate actively in class
■学生へのメッセージ
Learn about Europe by studying the economic mechanisms of the EU. Increase your knowledge of economic
policies and political economy, and apply your knowledge in diverse contexts
■授業における使用言語
English
■キーワード
EU, economic union, monetary union, single market, regional integration, economic theory
EU 科目名:International Finance / 開講大学での科目名:国際金融論
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学経済学部
五百旗頭 真吾
2 単位
後期
■授業のテーマと到達目標
◇今日、世界の経済動向に大きな影響を与えている国際金融取引とそれを支える国際通貨制度、および国際金
融取引が金融政策やマクロ経済指標(為替レート・金利・貿易収支など)に及ぼす影響について講義する。
到達目標
○国際金融・外国為替市場の仕組みを説明できる。
○為替レートや経常収支の変動、世界金融危機、通貨危機等の国際金融現象のメカニズムを説明できる。
■授業の概要と計画
1 国際金融取引の拡大
2 なぜ国際金融取引が拡大するのか?
3 国際収支の読み方
4 グローバル・インバランスと世界金融危機:国際収支の理論
5 資本フローの謎:ルーカス・パラドックスと通貨危機
6 外国為替取引とは?
7 為替レートの決定理論(1) 金利平価
8 為替レートの決定理論(2) 購買力平価
9 外国為替介入と固定相場制の仕組み
10 為替相場制度と金融財政政策の効果
11 欧州通貨統合:仕組みと課題
12 国際通貨制度
13 国際通貨の未来:ドル、ユーロ、人民元そしてビットコイン
14 まとめ
◇授業の展開は積み上げ方式。それまでの授業内容を理解していることを前提に進めていく。
◇事前学習を前提に、学生が考える時間・議論する時間を 10?15 分程度取り入れて、授業を進める。
■成績評価と基準
評価方法:期末筆記試験 100%
評価基準:
◇国際金融の基礎用語の意味と基礎理論を理解し、的確に説明できるか。
◇国際金融にかかわる現実問題について、講義で学んだ知識を援用して独自の見解を述べることができるか。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
マクロ経済学、ミクロ経済学を履修済みであることが望ましい。関連科目は金融論。予習・復習は必須。
■学生へのメッセージ
国際金融を学べば、世界の金融・経済動向を理解しやすくなります!
■教科書
上川孝夫・藤田誠一『現代国際金融論 第 4 版』有斐閣,2012 年
■参考書・参考資料等
植田宏文・丸茂俊彦・五百旗頭真吾『エッセンシャル金融論』中央経済社,2015 年
高木信二『入門 国際金融 第 4 版』日本評論社,2011 年
永易淳・江坂太郎・吉田修司『はじめて学ぶ国際金融論』有斐閣ストゥディア,2015 年
Krugman and Obstfeld, International Economics: Theory & Policy 9th edition, Pearson, 2012.
財務省ホームページ http://www.mof.go.jp/
日本銀行ホームページ http://www.boj.or.jp/
BIS ホームページ https://www.bis.org/
MF ホームページ
http://www.imf.org/external/index.htm
■授業における使用言語
日本語
■キーワード
為替レート 経常収支 世界金融危機 通貨危機 購買力平価 為替相場制度 為替介入 国際通貨
EU 科目名:EU and Contemporary European Economics A(2008)
/
開講大学での科目名: 経済事情A(2008)
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学経済学部
吉川 真裕
2 単位
春学期
講義目的
主権国家が自国通貨を放棄して新たな共通通貨を採用するという通貨統合がヨーロッパでは現実のものとなっ
た。通貨統合を実現させたヨーロッパ経済を理解することは世界経済を理解するだけでなく、地域協力という
点からも重要度を増している。
各回ごとの授業内容
世界経済・国際通貨体制とEU
EU統合の歴史的発展
関税同盟と単一市場
共通農業政策
共通通商政策、EU財政
通貨協力から通貨統合へ(1)
通貨協力から通貨統合へ(2)
通貨統合の現実(1)
通貨統合の現実(2)
通貨統合の現実(3)
EU経済と産業
EU経済と構造的不均衡(1)
EU経済と構造的不均衡(2)
東方拡大、金融危機とEU
授業方法
板書を多用する講義形式。
ビデオ教材も頻繁に使用する。
質問を歓迎し、授業中に答えていきたい。
教科書
田中素香・長部重康・久保広正・岩田健治『現代ヨーロッパ経済(4 版)』(有斐閣、2014)。
成績評価方法・基準
定期試験(100%)試験は基本的な事柄の理解を問う問題群(50 点)とテーマを定めて解答用紙裏面全体で答え
てもらう論述問題(50 点)を予定している。
成績評価方法・基準 自由記述欄
原則として定期試験によって評価する。
学生による授業評価の方法
全学統一様式による調査
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
関心を持ったテーマについては自ら調べてみることをお勧めする(試験の際の論述問題に役立つはずである)。
なお、経済事情B(2008)ではヨーロッパ主要国の経済を国ごとに紹介するので、ヨーロッパ経済全体を
扱うこの科目と合わせて受講すれば、ヨーロッパ経済に関する理解がより深まるものと考えられる。
関連科目
経済事情B(2008)
EU 科目名:Conparative Political and Economics Systems
/
開講大学での科目名: 経済学トピックスM(2013)
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学経済学部
市川 顕
2 単位
春学期
講義目的
本講義では、比較体制論・体制転換論・欧州化論・グローバリゼーション論・「第三の道」・ガバナンス論と
いった、体制にまつわるいくつかの議論を概観 し、体制を形成するアイデアや目標は何か、また体制の構造や
機能、作動メカニズムはどのようなものか、など体制の歴 史・原理と政策・制度そして体制の実態について解
説する。講義の前半では、冷戦構造下における計画経済体制につい て、また 1989 年以降の中東欧諸国の体制
転換(計画経済体制から市場経済体制への移行)について重点的に講義する。講義の後半では、冷戦の終焉を
一因とするグローバル化の進展と、そこで形作られてきた市場経済体制について理解 を深める。その際、ギデ
ンズらの言う「第三の道」の議論や、「持続可能な発展」の議論、そしてガバナンス論にも言及し、21 世紀型
体制の在り方を展望する。
各回ごとの授業内容
ガイダンス 当講義の概要・授業方法・テキスト・評価方法などについて概説する。
資本主義と社会主義の 20 世紀
比較経済体制論―形態論的アプローチについて―
比較経済体制論―体制収斂論について―
中央計画経済
ポーランドにおける環境問題
中間総括 中間テスト
グローバリゼーション(1)
グローバリゼーション(2)
第三の道
持続可能な発展
新しいビジネスの萌芽−ソーシャル・ビジネスを中心に−
学生発表(1) 21 世紀型体制のあり方
学生発表(2) 21 世紀型体制のあり方
授業方法
講義形式。だだし、学期末の学生発表に向けて、積極的な授業参加と発表準備の姿勢が求められる。
教科書
市川顕・稲垣文昭・奥田敦(2013)編著、『体制転換とガバナンス』、ミネルヴァ書房。
成績評価方法・基準
授業中試験(50%)中間テスト(第 7 回授業時実施)
その他(50%)個人(もしくはグループ)研究発表(授業内)
成績評価方法・基準 自由記述欄
第 13/14 回に講義時に開催される研究発表は、履修者数により、個人発表にするかグループ発表にするか第 7
回講義時を目処に決定する予定である。
学生による授業評価の方法
大学に準拠する。
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
事前に LUNA に挙げる PPT ファイルを予習すること。授業後には復習を行うこと。
また、個人発表(グループ発表)のための準備も行うこと。
関連科目
EUIJ 関西サーティフィケート・プログラムに登録された他科目を受講することが望ましい。
EU 科目名:Economic Policy in the EU B
/
開講大学での科目名: 経済事情D(2011)
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学経済学部
ローリンソン F.
2 単位
秋学期
講義目的
ヨーロッパの経済・政治的統合は、1952年に6カ国からなる石炭・鉄鋼共同体を発生点として発展、現在
では、多くの分野で権限を持つ28 カ国の「欧州連合」となり、「発展途上連邦国家」と言われています。2年
以上にわたって厳しく続いた単一通貨ユーロの危機にもかかわらずヨーロッパの国際協力の実績は TPP 等の国
際連携を目指す日本にとっても参考になることがあるのではないでしょうか。2012年、欧州連合は欧州の
平和と和解、民主主義と人権の向上に60年以上にわたって貢献したとしてノーベル平和賞を受賞した。
教員はイギリス出身、35年間、欧州委員会の総局で公務員として働いて来た者です。授業は日本語と英語5
0:50前後の割合で行います。配布資料は日本語と英語が有ります。
各回ごとの授業内容
EU の現在事情
EU の制度と運営
競争政策
地域開発政策
社会・雇用政策
環境政策
エネルギー政策
農業政策
外国貿易政策、外交
EU 域内の人(労働力)の移動自由、移民政策
経済・財政統合 ユーロ
経済・財政統合 ユーロ
経済・政治的な統合深化
まとめ
授業方法
講義
教科書
成績評価方法・基準
定期試験(80%)
その他(20%)授業への参加、発表等
成績評価方法・基準 自由記述欄
学生による授業評価の方法
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
レジュメの復習
関連科目
EU 科目名:European Energy Industry(2012)
/ 開講大学での科目名: 経済学トピックスB(2012)
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学経済学部
野村 宗訓
2 単位
秋学期
講義目的
本講義のサブタイトルは「欧州エネルギー産業論」である。
欧州ではエネルギー産業の自由化が EU 指令としてステップを踏んで進められてきた。
電力・ガスを中心とする規制緩和に基づき、域内市場で自由な取引が認められるようになった経緯と効果を解
説する。
卸部門におけるアンバンドリング、原子力発電の存続可能性、小売り部門における顧客獲得競争、送電部門の
独立性維持、環境ビジネスの展開、投資ファンドによる参画などが主要な論点となる。
各回ごとの授業内容
1 欧州エネルギー産業:基本データと制度設計
2 原子力発電の将来:競争下で維持できるのか?
3 電力取引の活性化:公平な送電線利用が不可
4-5 電力・ガス供給網の充実:設備投資を促す工夫
4-5 電力・ガス供給網の充実:設備投資を促す工夫
6-7 全面自由化後の料金動向:求められる値上げ対策
6-7 全面自由化後の料金動向:求められる値上げ対策
8 環境ビジネスの成長:低炭素社会実現に向けて
9 市場拡大に伴う国際協調:合意形成と政策実行
10-11 インフラ企業の大型化:ロシアを意識する EU
10-11 インフラ企業の大型化:ロシアを意識する EU
12-13 投資ファンドの参画:グローバル化する経営主体
12-13 投資ファンドの参画:グローバル化する経営主体
14 アンバンドリングの弊害:破綻したインフラ事業
授業方法
基本的に上のような内容に従って、配布資料と板書に基づき講義を進める。
必要に応じてトピックスを扱った題材を提供し、授業時間内にレポートの作成を行う。
教科書
成績評価方法・基準
定期試験(100%)
成績評価方法・基準 自由記述欄
定期試験は論述筆記。
学生による授業評価の方法
授業内に実施。
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
テキストおよび参考書を中心とした予習と復習は不可欠である。
関連科目
春学期開講の「規制経済論」、「経済事情 I(2010)」(エアライン&エアポート・ビジネス)を受講している
と理解が深まる。
EU 科目名:EU and Contemporary European Economics B(2008)
/ 開講大学での科目名: 経済事情B(2008)
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学経済学部
吉川 真裕
2 単位
秋学期
講義目的
ヨーロッパ経済を論じるときEU抜きには語れない。しかし、ヨーロッパ各国の経済は均質ではなく、各国の
事情を省みないのも問題である。ヨーロッパ主要国の経済状況を把握することはヨーロッパ経済をより深く理
解することにとどまらず、日本経済をより深く理解することにも役立つはずである。
各回ごとの授業内容
イギリス経済(1)
イギリス経済(2)
ドイツ経済(1)
ドイツ経済(2)
フランス経済(1)
フランス経済(2)
イタリア経済
スペイン経済
オランダ経済
ベルギー経済
スウェーデン経済
スイス経済
ポーランド経済
展望
授業方法
板書を多用する講義形式。
時間があればビデオ教材も採り入れる。
質問を歓迎し、授業中に答えていきたい。
教科書
田中素香・長部重康・久保広正・岩田健治『現代ヨーロッパ経済(4 版)』(有斐閣、2014)。
成績評価方法・基準
定期試験(100%)試験は基本的な事柄の理解を問う問題群(50 点)とテーマを定めて解答用紙裏面全体で答え
てもらう論述問題(50 点)を予定している。
成績評価方法・基準 自由記述欄
原則として定期試験によって評価する。
学生による授業評価の方法
全学統一様式にとる調査
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
関心を持ったテーマについては自ら調べてみることをお勧めする(試験の際の論述問題に役立つはずである)。
なお、経済事情A(2008)ではEUとヨーロッパ経済全体を扱うので、この科目と合わせて受講すれば、
ヨーロッパ経済に関する理解がより深まるものと考えられる。
関連科目
経済事情A(2008)
EU 科目名:Environmental Policies and Economics in the European Union
/
開講大学での科目名: 経済学トピックスI(2012)
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学経済学部
市川 顕
2 単位
秋学期
講義目的
EU の環境政策とその関連領域について学習すること。
EU そのものを正しく理解し、EU における環境政策の重要性および役割を把握すること。
各回ごとの授業内容
ガイダンス
当講義の概要・授業方法・テキスト・評価方法などについて概説する。
EU 統合史
EU の諸機関(1)
EU の諸機(2)
EU における政策決定プロセス
EU の各種条約における環境
環境行動計画
EU 拡大
欧州のための環境プロセス
環境政策と EU 加盟
環境政策統合
EU 気候・エネルギー・パッケージ
EU 第 6 次環境行動計画と EU 持続可能発展戦略
EU 環境ガバナンス
授業方法
講義形式で行う。ビデオ教材を視聴し論じてもらうことがある。
教科書
臼井陽一郎(2015)編著『EU の規範政治:グローバルヨーロッパの理想と現実』ナカニシヤ出版。
成績評価方法・基準
定期試験(80%)筆記テスト(論述)による。
その他(20%)中間レポート(要約および講義内容を踏まえた論述を評価する)
成績評価方法・基準 自由記述欄
学生による授業評価の方法
大学に準拠する。
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
授業の資料は LUNA に講義に先立ち UP するので、各自予習のこと。
授業後は授業内に指定した練習問題に回答できるように復讐すること。
関連科目
EUIJ 関西サーティフィケート・プログラムに登録されている他科目を履修することが望ましい。
EU 科目名:EU competition Policy (J)
/ 開講大学での科目名: EU競争政策
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学国際学部
ローリンソン F.
2 単位
秋学期
講義目的
ヨーロッパの経済・政治的統合は、1952年に6カ国からなる石炭・鉄鋼共同体を発生点として発展、現在
では、多くの分野で権限を持つ28 カ国の欧州連合となり、「発展途上連邦国家」と言われています。2年以上
にわたって厳しく続いた単一通貨ユーロの危機にもかかわらずヨーロッパの国際協力の実績は TPP 等の国際連
携を目指す日本にとっても参考になることがあるのではないでしょうか。2012年、欧州連合は欧州の平和
と和解、民主主義と人権の向上に60年以上にわたって貢献したとしてノーベル平和賞を受賞した。
教員はイギリス出身、35年間、欧州委員会の総局で公務員として働いて来た者です。授業は日本語と英語5
0:50前後の割合で行います。配布資料は日本語と英語が有ります。
各回ごとの授業内容
EU に関する基本的事実
EU の制度や運営
競争政策の原理 : 分野、必要性、他の政策との関係、手続き
有害な企業間協定:カルテル、市場配分に関する取り決め;有利な企業間協定に関する包括免除規則
支配的な地位にある企業の不正行為
企業合併:EU の権限範囲、評価基準
認可、禁止決定の合併実例
補助金:認められる補助金、包括免除規則,その他の評価基準
禁じられる補助金、非合法な補助金
補助金規制制度の発展
独占:独占の廃止、市場の自由化
エネルギー市場の自由化の実例
日本の競争規制、国際協定
まとめ
授業方法
講義
教科書
成績評価方法・基準
定期試験(80%)
その他(20%)授業への参加、発表等
成績評価方法・基準 自由記述欄
学生による授業評価の方法
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
資料の復習
関連科目
EU 科目名:Regional Policy in the EU
/ 開講大学での科目名: Regional Policy in the EU
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学国際学部
ローリンソン F.
2 単位
秋学期
講義目的
The economic and political integration of Europe began with the European Coal and Steel Community of
1952 which comprised six countries. It has now developed into the 28-member European Union which has
powers in a large number of areas and is moving closer and closer to being a federation. In spite of
the severe crisis of the single currency the euro with which the EU struggled for over two years, the
international cooperation achieved in Europe may hold lessons for Japan as it embarks on international
alliances such as the TPP. In 2012 the European Union was awarded the Nobel Price Prize for its
contribution to the promotion of peace and reconciliation, democracy and human rights in Europe over
more than sixty years.
The lecturer is originally from Britain and spent 35 years working as an official in various departments
of the European Commission, the EU’s executive arm, in Brussels. The lecture will be given mainly in
English, but a Japanese version of the lecture notes will be made available.
各回ごとの授業内容
Introduction to the EU: economic and integration, enlargement
Administration of the EU
EU regional development policy: basic principles - aims, division of labour, budget process and
allocation, methods of implementation
Legislation, programming, programme implementation, management and control system
”Multi-level governance”
Role of EU Commission departments
Role of national central governments and regional authorities
Compliance with regulations and audit
European Parliament’s scrutiny of Commission’s execution of the budget
The policy in practice: Germany, Greece, Finland, Latvia
Impact and indirect effects; link to the “Europe 2020” strategy
Regional policy in Japan: history and current needs
Regional policy in Japan : practical examples
Summary
授業方法
Lecture, presentations by students, discussion
教科書
成績評価方法・基準
定期試験に代わるリポート(60%)
その他(40%)Class participation, presentations, etc.
成績評価方法・基準 自由記述欄
学生による授業評価の方法
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
Revision of lecture notes
関連科目
EU 科目名:Environmental Governance in the European Union
/ 開講大学での科目名: Environmental Governance in the European Union
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学国際学部
市川 顕
2 単位
秋学期
講義目的
The objectives of the course are as below;
1: To get deep realization on environmental problems
2: To understand the ideas and methods of environmental policies
3: To learn how to create the common environmental policies in the EU
各回ごとの授業内容
Course Guidance
History of the EU Integration
Major Institutions in the EU
Decision Making Process in the EU
Environmental Factors in the EU's Basic Treaties
the EU's Environmental Action Programs
EU Enlargement
“Environment for Europe” Process
EU Accession and the Environmental Policies
Environmental Policy Integration
the EU’s Climate-Energy Package
Environmental Governance in the European Union
Students' Presentation -1
Students' Presentation -2
授業方法
Lecture. Sometimes watching the video materials and discussing them.
The teacher will try to introduce so-called "active learning" procedure for students to understand the
EU (short quiz, group discussion or presentation etc.).
This course will be deliver
教科書
成績評価方法・基準
平常リポート(20%)Interim paper
その他(80%)Presentation
成績評価方法・基準 自由記述欄
Presentation (80%) and interim paper (20%)
The interim paper will include;
1: abstract of the ONE chapter of the textbooks which you are interested in most.
2: statement of your opinion on the basis of the abstract.
Attention:
If students cannot reach 6
学生による授業評価の方法
Based on the standard form of the University
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
Nothing special, but students are requested to have the will to perform preparations and reviews to
understand the lecture on the environmental policies and governance in the EU.
関連科目
It is recommended that you take courses which are registered as EUIJ-Kansai Certificate Program courses.
EU 科目名:Regional Integration Theory in the European Union
/
開講大学での科目名: EU地域統合論
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学国際学部
市川 顕
2 単位
春学期
講義目的
EU における地域統合について理解する。統合史のみならず、統合理論についても理解する。
各回ごとの授業内容
ガイダンス・ヨーロッパとは何か
EU-NATO-CE 体制
EU 統合史−1940 年代まで−
EU 統合史−1950・60 年代−
EU 統合史−1970・80 年代−
EU 統合史−単一欧州議定書−
EU 統合史−マーストリヒト条約・アムステルダム条約−
EU 統合史−EU 東方拡大−
EU 統合史−ニース条約・欧州憲法条約・リスボン条約−
欧州統合理論概観
連邦主義・新機能主義・リベラル政府間主義
ガバナンス・アプローチと政策ネットワーク
新制度主義とソーシャル・コンストラクティヴィズム
EU はいかなるパワーか
授業方法
教科書
成績評価方法・基準
定期試験(80%)持ち込み厳禁
その他(20%)中間レポート
成績評価方法・基準 自由記述欄
中間レポートについては第1回講義時に説明する。
学生による授業評価の方法
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
資料を事前に LUNA にあげておくので予習すること。講義後は復習すること。中間レポートの作成、試験対策を
しっかり行うこと。
関連科目
EUIJ 関西サーティフィケート・プログラムに登録されている他科目を履修することが望ましい。
EU 科目名:Theories of International Business Management(J)
/
開講大学での科目名: 国際企業経営論
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学国際学部
ブングシェ H.R.
2 単位
春学期
講義目的
本講義は両方理論とケーススタデイーにより国際企業経営の理論と国際企業経営の現状に関する基本知識を簡
潔に紹介する。
各回ごとの授業内容
入門:国際企業経営論とは
国際企業経営の分野
国際企業経営の歴史的な背景
国際経営の制度と環境
国際企業経営論の発展1
国際企業経営論の発展2
国際マーケテイング
海外生産と研究開発
国際人事と財務管理
国際企業の組織と戦略
異文化マネジメントの理論
日本の多国籍企業
欧米の多国籍企業
まとめと試験の指導
授業方法
PPP プレゼンテーション
教科書
従業に指摘する
成績評価方法・基準
定期試験(100%)
成績評価方法・基準 自由記述欄
学生による授業評価の方法
大学の基準評価により
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
必要に応じて指示します
関連科目
EU 科目名:Introduction to European Economic History
/ 開講大学での科目名: Introduction to European Economic History
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学国際学部
ブングシェ H.R.
2 単位
春学期
講義目的
The course is intended to give an introduction to:
1: The subject of Economic History
2: The historical evolution of Europe as an economic entity
3: The economic development of European countries
各回ごとの授業内容
Introduction: Economic history as an interdisciplinary subject.
The main concerns of economic history 1: Households, Enterprises, Population and economy
The main concerns of economic history 2: Regions, growth and economic structure
The main concerns of economic history 3: Employment and labour market
The main concerns of economic history 4: Income distribution, industrial relations, and international
trade relations
Economic history of Europe 1: The Mediterranean Economy (17th century)
Economic history of Europe 2: Merchants, guilds, and manufacturing (18th century)
Economic history of Europe 3: The industrial revolution in Europe (19th century)
Economic history of Europe 4: Economic destruction and reconstruction (20th century)
The EU and the economic development of the 6 founding member states (1952-1973)
The economy of the EU until 1989
The economy of the EU after the EU enlargement of 2004
The economy of the EU in the 21st century
Summary
授業方法
Powerpoint presentations and discussion
教科書
Suggestions for additional readings will be given in class
成績評価方法・基準
定期試験(100%)
成績評価方法・基準 自由記述欄
学生による授業評価の方法
University standard evaluation
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
Will be announced if necessary
関連科目
All courses qualifying for the EUIJ certificate programme for undergraduate students
EU 科目名:Economies and Business Management in Europe
/ 開講大学での科目名: Economies and Business Management in Europe
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学国際学部
ブングシェ H.R.
2 単位
春学期
講義目的
Europe provides a very unique business and economic environment. On the one hand the language, societal
and cultural differences, which exert considerable influence on business organizations, management
styles and regional market conditions, continue to exist; on the other hand, however, the still proceeding
integration process of the European economies, which began over 50 years ago, has in fact resulted in
the formation of a single European market and in common economic, legal, and institutional structures.
The lecture will provide an in depth insight into the process of the economic integration of Europe,
the legal and institutional framework of the EU, as well as the main areas of the common European economic
policy. In addition to that, case studies will make students familiar with the different business and
management cultures as well as with specific regional economic characteristics in Europe.
The course aims at providing a broad overview over European Economic and Business topics with an emphasis
on EU related issues.
各回ごとの授業内容
Introduction: European Business and Economies
European integration and enlargement: From Rome to Maastricht
The EU and its institutions or how is Europe functioning
The common EU agricultural policy: Development, problems and current issues
The industrial policy of the EU: A sectorial approach
The competition policy of the EU
The EU energy and traffic policies
The EU environmental policy
The regional development policy of the EU
Towards a social Europe: Labour market policies in the EU
The European Central Bank and the Euro System
The EURO crisis and its consequence
Industrial Relations in the EU
Summary
授業方法
Powerpoint presentations
教科書
Advices for additional reading will be given in class
成績評価方法・基準
定期試験(100%)
成績評価方法・基準 自由記述欄
学生による授業評価の方法
University standard evaluation
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
Will be announced if necessary
関連科目
All courses qualifying for the EUIJ certificate program for undergraduate students
EU 科目名:Economies, Industries and Business Enterprises in Europe(J)
/ 開講大学での科目名: ヨーロッパの経済と企業
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学国際学部
ブングシェ H.R.
2 単位
秋学期
講義目的
欧州連合(EU)を中心にヨーロッパの各地域の経済構造を紹介し、ヨーロッパに経営している企業の活動範囲
と経営課題を簡潔に説明する。
各回ごとの授業内容
入門:ヨーロッパ経済と企業
EU 経済統合の進展
EU とヨーロッパの経済:単一市場
EU とヨーロッパの経済:経済通貨同盟
EU とヨーロッパの経済:競争政策と産業政策
EU における企業統治
EU における労使関係
EU における労働分配と付加価値連鎖の発展
産業クラスターに見られる地域経済の政策と経済発展
ヨーロッパの地域経済と企業:ドイツ
ヨーロッパの地域経済と企業:フランス
ヨーロッパの地域経済と企業:イギリス
ヨーロッパの地域経済と企業:イタリア
まとめ
授業方法
PPP プレゼンテーション
教科書
従業に指摘する
成績評価方法・基準
定期試験(100%)
成績評価方法・基準 自由記述欄
学生による授業評価の方法
大学の基準評価により
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
必要に応じて指示します
関連科目
EUIJ 関西の修了証プログラムの対象である全ての科目
EU 科目名:European Industries(J)
/
開講大学での科目名: ヨーロッパ産業論
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学国際学部
ブングシェ H.R.
2 単位
秋学期
講義目的
本講義はヨーロッパの独特な産業構造とヨーロッパの産業の特徴を分かりやすく紹介する
各回ごとの授業内容
入門:なぜヨーロッパの産業に目を向かうべきでしょうか
ヨーロッパ産業の特徴1
ヨーロッパ産業の特徴2
ヨーロッパ産業の伝統1
ヨーロッパ産業の伝統2
ヨーロッパ産業の伝統3
ヨーロッパの地域産業構造
ヨーロッパの自動車産業
ヨーロッパのファッション産業
ヨーロッパの製薬産業
ヨーロッパの家庭用品産業
ヨーロッパの産業と中小企業
EU とヨーロッパの産業
まとめ
授業方法
PPP プレゼンテーション
教科書
従業に指摘する
成績評価方法・基準
定期試験(100%)
成績評価方法・基準 自由記述欄
学生による授業評価の方法
大学の基準評価により
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
必要に応じて指示します
関連科目
EUIJ 関西の修了証プログラムの対象である全ての科目
EU 科目名:Corporate Governance and Industrial Relations in International Perspective
/
開講大学での科目名: Corporate Governance and Industrial Relations in International
Perspective
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学国際学部
ブングシェ H.R.
2 単位
秋学期
講義目的
The course is intended to give an introduction to:
1: The debate about Corporate Governance and the development of CG in various countries
2: The different systems of employee representation and forms of industrial relations
3: Decent CG and industrial relations as precondition for sustainable company development
各回ごとの授業内容
Introduction: What have industrial relations to do with corporate governance?
Change of Corporate Governance in Historical Perspective
Developments in Corporate Governance: Some theories and Corporate Governance Codes
Shareholders vs. Stakeholders
Corporate structures - management control, remuneration
CG and Industrial relations in Europe
Case Study: Germany
Case Study: France
CG and Industrial Relations in the USA
Case Study: USA
CG and Industrial Relations in Japan
CG and Industrial Relations in China
CG and Industrial Relations in Korea
Summary
授業方法
Powerpoint presentations and discussion
教科書
Suggestions for further readings will be given in class
成績評価方法・基準
定期試験(100%)
成績評価方法・基準 自由記述欄
学生による授業評価の方法
University standard evaluation
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
Will be announced if necessary
関連科目
EU 科目名:Economics, Industries and Societies in the European Union
/ 開講大学での科目名: 総合コース527
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学共通教育センター
市川 顕
2 単位
春学期
講義目的
EU(欧州連合)についての知識を総合的に学ぶこと。
関西学院大学は 2005 年 4 月から神戸大学・大阪大学とコンソーシアムを組み、欧州委員会からの資金供与を受
けて EU インスティテュート関西(EUIJ 関西)の活動を行っている。日本の基本的な社会構造は、法制度を始め、
ヨーロッパに学んだものが多い。第二次世界大戦後、アメリカの影響を強く受けた諸制度への変化が著しいが、
EU という国家連合組織は試行の連続であり、歴史と伝統に加えて新たな変革が見られる。
そこで本講義では、とくに経済や産業・企業との関わりで EU の基本的な動向を把握する。その際、関西学院大
学が一員を構成している EUIJ 関西の活動にも触れる。これらを通じて、EU に関する関心を高めるとともに、日
本と EU との関わりに対する理解を深める。
各回ごとの授業内容
EU とは何か
関西学院大学と EU
EU の産業の特徴
EU の自動車産業
EU の企業形態
EU のコーポレート・ガバナンス
EU の中小企業の現状と役割
EU の中小企業政策
EU のワークライフバランス
EU のジェンダー政策
EU の資本市場と規制
EU の企業情報公開
EU の規範パワー
日・EU 関係
授業方法
教科書
市川顕(2015)編著『EU の社会経済と産業』関西学院大学出版会。
成績評価方法・基準
定期試験(100%)筆記試験:マークシート方式
成績評価方法・基準 自由記述欄
学生による授業評価の方法
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
授業前にしっかりとテキストを読み込んで予習すること。
授業後の復習、期末試験対策をしっかり行うこと。
関連科目
EUIJ 関西のサーティフィケート・プログラム登録科目を履修することが望ましい。
(e) Science and Technology Module/科学・技術科目群
EU 科目名:Intellectual Property Law / 開講大学での科目名:知的財産法
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学法学部
前田 健
2 単位
後期
■授業のテーマと到達目標
授業のテーマ:本講義では、知的財産を保護する目的とは何か、その目的がどのような仕組みにより達成され
ているのかについて講義する。特許法、著作権法を中心に、商標法、不正競争防止法についても基礎的な事項
を取り扱う。
到達目標:知的財産制度についての一般的な理解を取得し、簡単な事案に適用できるようになる。
■授業の概要と計画
以下の順に、スライドを用いて講義する。
第 1 回 知的財産法総論、著作権法総論
第 2 回 著作権法(1)(著作物性)
第 3 回 著作権法(2)(著作者・著作者人格権)
第 4 回 著作権法(3)(著作権の内容)
第 5 回 著作権法(4)(著作権の利用・著作隣接権)
第 6 回 特許法(1)(特許要件)
第 7 回 特許法(2)(特許権の主体)
第 8 回 特許法(3)(出願・審査・審判)
第 9 回 特許法(4)(特許権の内容)
第 10 回 特許法(5)(特許権の保護範囲)
第 11 回 特許法(6)(特許権の利用と実施権)
第 12 回 特許法・著作権法(権利侵害の救済)
第 13 回 商標法(1)
第 14 回 商標法(2)
第 15 回 不正競争防止法
■成績評価と基準
評価方法:期末試験(70%)、授業時に指示する課題(30%)
評価基準:期末試験の成績及び提出された課題の内容をもとに、本授業の到達目標に対する到達度に即して評
価する。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
履修上の注意:少なくとも特許法, 著作権法, 不正競争防止法(抄録でかまわない)が収録されている最新の六
法を持参すること。
準備学習・復習の方法:詳細は授業時に指示するが。予め配布されるスライドに目を通し、教科書の該当箇所
をよく読むことが求められる。
■学生へのメッセージ
知的財産法は新しくて現代的な事象を対象としながら、なぜ個人に排他的な権利を与える必要があるのかとい
う財産権の存在意義そのものをも考えさせてくれる基礎的な分野でもあります。新しいことが好きな人も古く
て基本的なことが好きな人のどちらも楽しむことができます。
■教科書
知的財産法1 特許法 / 駒田泰土、潮海久雄、山根崇邦 : 有斐閣 ,2014 ,ISBN:9784641150126
著作権法入門 / 島並良・上野達弘・横山久芳 : 有斐閣 ,2009 ,ISBN:9784641143739
■授業における使用言語
日本語
■キーワード
知的財産法 特許 著作権 商標 不正競争防止法
(f) Culture and Society Module/文化・社会科目群
EU 科目名:Art in Cultural Formation / 開講大学での科目名:芸術文化形成論
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学国際文化学部
岩本 和子
2 単位
前期
■授業のテーマと到達目標
文化的多様性やマイノリティ文化への理解を深めるために、「フランコフォニー」(世界のフランス語圏)各
地の言語状況や芸術文化を学びます。
■授業の概要と計画
英語圏文化中心のグローバリゼーションに対抗する形で「文化的多様性」を標榜する世界的組織でもある「フ
ランコフォニー」だが、そこにも中心パリがある。中心とその他の多様な周縁(マイノリティ)文化の諸相を
理解することをめざす。具体的には以下の国・地域の言語・文化状況や芸術作品(主に言語芸術)を紹介しな
がら中心と周縁、相違と交錯の諸現象を考察する。フランス(の中心パリ)、フランスの諸地域(南仏、ブル
ターニュ、アルザスなど)、ベルギー、スイス、カナダ、北アフリカ(マグレブ)、ブラックアフリカ、カリ
ブ(クレオール)など。
■成績評価と基準
出席と、授業の理解度やそれをもとにした考察力を見ます。
学年末試験 80%
出席点(授業中のアンケートや提出物など) 20%
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
毎回出席し、ノートをとることを前提とします。フランス語の履修は全く前提としません。後期演習でさらに
具体的に芸術作品のテキスト読解や分析について学んでいくつもりです。
■学生へのメッセージ
大国だけでなく、周縁文化にも目を向け、多角的な視野を持つように心がけてください。質疑応答で積極的に
授業に参加してください。
■教科書
資料の配布と参考文献の紹介を、授業中に行う。
■授業における使用言語
日本語
■キーワード
世界のフランス語圏 言語芸術 文化的多様性 中心と周縁 芸術文化政策
EU 科目名:Slavic Cultures / 開講大学での科目名:スラヴ文化論
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学国際文化学部
スラヴ文化論
2 単位
前期
■授業のテーマと到達目標
私たちは現在もまだ、文化的に比較的均質な国民(ネイション)が一つの領域を持った国家を形成し、その個々
の「国民国家」が同等の地位を与えられるという国際システムの中に生きている。それどころか、近年、ナシ
ョナリズムの力は高まりを見せている。この西欧近代が生み出した特徴的なシステムは、どのように形成され、
私たちに何をもたらしたのだろうか。
本講義は、国民国家の形成と拡大のプロセスを、ヨーロッパの東の周縁部・外延部から論じる。現在の中東欧・
ロシアは、ヨーロッパ世界とそれとは異質な世界の境界に位置し、歴史的に早くから西欧の影響を受けて、そ
こに組み込まれていった地域である。本講義では、こうした東部境界領域から西欧近代の形成を観察すること
で、西欧近代を相対化しつつ、その本質を理解することをめざす。
■授業の概要と計画
前半では、西欧近代の歴史的形成過程を全般的に論じ、後半では、東部境界領域の特徴を、特にロシア帝国の
支配(その支配下のポーランド、リトアニア、ベラルーシ、ウクライナ)を事例として論じる。そして、その
跡地に形成されたソ連とソ連以後の世界を見ることで、西欧近代が生み出したシステムの現在の相貌を展望す
る。
1.イントロダクション
2.西欧近代の勃興とその特質①:前近代的世界の特徴
3.西欧近代の勃興とその特質②:宗教改革と主権国家体制の成立
4.西欧近代の勃興とその特質③:ネイションの形成
5.西欧近代の勃興とその特質④:冷戦とその終結
6.西欧近代の勃興とその特質⑤:現代社会は?
7.「ヨーロッパはどこまで」?:東のボーダーラインは存在するか?
8.小括と中間テスト
9.帝国の世界:オスマン帝国・ハプスブルク帝国・ロシア帝国
10.ロシア帝国の支配形態①:宗派と身分を媒介とした社会秩序
11.ロシア帝国の支配形態②:近代化の圧力とナショナリズムへの対応:ポーランド蜂起
12.ロシア帝国の支配形態③:近代化の圧力とナショナリズムへの対応:ウクライナ問題
13.ロシア帝国の崩壊とソ連:民族を基軸とした統治体制へ
14.プーチン体制とナショナリズムの相克
15.エピローグ
■成績評価と基準
中間テスト 30%と期末テスト 70%で成績の評価をします。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
西洋史の知識やロシア・東欧の現代事情に関する知識がない方も歓迎しますが、積極的に西洋史全体について、
現代の国際情勢全般について、学習し、思考する姿勢が望まれます。また、授業のなかで分からないことがあ
れば必ず調べるようにしてください。ロシアやヨーロッパの歴史・社会・文化に関わる授業と関連して履修す
ることをお勧めします。
■学生へのメッセージ
東欧・ロシアは地味なテーマだと思うかもしれませんが、ヨーロッパの諸問題は凝縮したかたちでこの地域に
あらわれます。本講義では、東欧・ロシアをヨーロッパの秩序を考えるときの鍵になる地域として論じていき
たいと思います。
■授業における使用言語
日本語
■キーワード
ロシア 東欧 歴史 民族 宗教
EU 科目名:Aspects of EU Culture and Society (Lecture)
/ 開講大学での科目名:Aspects of EU Culture and Society (Lecture)
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学国際文化学部
ウラディミール クレック
2 単位
前期
■授業のテーマと到達目標
The aim of this course is to introduce students to the European Union (EU). I will examine the ideas
of a united Europe, the evolution of the EU and today’s inter-state relations within and between the
EU and her neighbors. We will, furthermore, examine the continent’s cultural diversity and discuss
the extent to which Europeans succeeded to form a common identity in order to substantiate their will
to unite. Students will learn that despite its vast cultural diversity the European continent possesses
a common intellectual history and a shared canon of values. They will also learn that Europe is
characterized by regional differences and that we have to differentiate between West and East as well
as North and South Europe in terms of EU membership sentiments.
■授業の概要と計画
In the beginning of this course, I will put a special focus on the ideas of European integration developed
throughout the centuries and I will discuss different conceptions of European unity in order to illustrate
how today’s united Europe had been shaped intellectually. We will also study the mid 20th century
beginnings of European integration in order to understand the concrete purpose and the aims of a united
Europe. Furthermore, I will put special emphasis on the question whether Europeans share a common identity
despite the continent’s cultural diversity. We will discuss the extent to which the peoples of Europe
have formed a common sense of belonging and our considerations will help us for instance to understand
whether Turkey should become a member of the EU and why it is with regard to EU membership necessary
to differentiate between East and West as well as North and South European societies. I will also talk
about the Ukraine crisis and the relationship between the EU and Russia and I will conclude the lecture
series with the question “Is there any future for a united Europe?”. Class sessions will combine
lectures and discussions.
Week 1: Introduction
Week 2: What is Europe? An attempt towards a definition
Week 3: The Idea of Europe – The intellectual origins of European integration
Week 4: A united Europe – The beginnings and today’s structure
Week 5: The European Union – An entity hard to define
Week 6: Understanding the EU through enlargement
Week 7: Should Turkey become a member of the EU?
Week 8: The European Values. Too much universalism?
Week 9: Do Europeans share a common identity?
Week 10: Euro-skepticism is not only a British attitude
Week 11: West-east distinctions in Europe. Why is Eastern Europe different?
Week 12: Ethnic conflicts and separatism in Western Europe
Week 13: Europe and Russia. Lessons from the Ukraine crisis
Week 14: Is there any future for a united Europe?
Week 15: Review
■成績評価と基準
Final exam: 90%
Attendance and Participation in class: 10%
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
Students will be given assignments or reading materials and are expected to prepare classes in advance.
■学生へのメッセージ
Students are expected to acquire knowledge that is needed to understand present European Union issues
from a historical, cultural and sociological perspective.
■教科書
Understanding the European Union. A Concise Introduction / John McCormick : Palgrave
Macmillian ,2014 ,ISBN:9781137362322
Post-identity? Culture and European Integration / Richard McMahon (ed.) :
Routledge ,2013 ,ISBN:9780415643764
The History of the Idea of Europe / Kevin Wilson, Jan van der Dussen (ed.) :
Routledge ,1995 ,ISBN:9780415124157
Aspects of European Cultural Diversity / Monica Shelley, Margaret Winck (ed.) :
Routledge ,1997 ,ISBN:9780415124171
■授業における使用言語
English
■キーワード
Europe, European Union, European cultures, European societies, cultural diversity, European identity
EU 科目名:Formation of Cultural Styles / 開講大学での科目名:文化様式成立論
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学国際文化学部
山澤 孝至
2 単位
前期
■授業のテーマと到達目標
フェニックス(不死鳥)についての古代ギリシア・ローマ人のイメージをさまざな資料から探り、その「生態」
に迫る。古代ヨーロッパの空想上の鳥ながら、日本でも案外親しまれている(比喩にもよく用いられる)ゆえ
んを知ることができよう。
■授業の概要と計画
講義内容として、以下の細目を予定している。
1.はじめに
2.古代の不死鳥「目撃」報告
3.エジプト起源説
4.phoenix という名称
5.フェニックスを歌った詩
6.ライフ・サイクル
7.死と再生
8.まとめ
■成績評価と基準
成績評価は期末のレポートによる。課題は、授業の中で発表する。授業内容を踏まえた上での、文章や発想の
独創性、文章の正確さを評価の項目とする。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
毎回の授業内容を各自で整理しておくこと。
■教科書
指定しない。ハンドアウトを用意する。
■参考書・参考資料等
必要に応じ、授業中に指示する。
■授業における使用言語
日本語
EU 科目名:Women and Literature in Europe
/ 開講大学での科目名:ヨーロッパ女性文化論
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学国際文化学部
坂本 千代
2 単位
前期
■授業のテーマと到達目標
テーマ:「女性登場人物をとおしてフランス近代を考える」
フランス文学の傑作と呼ばれる小説中の女性たちの人物像や運命を考察することによって、19 世紀から 20 世紀
初頭にかけてのフランス社会の諸相と問題点を明らかにします。21 世紀の日本に生きる私たちの抱える問題と
の共通点・相違点を発見し、自分で検討できるようになることをめざします。
■授業の概要と計画
取り上げる作品(予定)
1. スタンダール『赤と黒』
2. バルザック『ゴリオ爺さん』
3. デュマ・フィス『椿姫』
4. フロベール『ボヴァリー夫人』
5. ユゴー『レ・ミゼラブル』
6. ゾラ『ナナ』
7. モーパッサン『ベラミ』『野あそび』
■成績評価と基準
平常点(授業に出席して出席票に毎回何か書いてもらいます。また、受講態度も評価。):30 点
期末試験(論述式。持ち込み不可。):70 点
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
講義中に挙げる参考書等を読んで復習してください。フランス語を履修していなくても大丈夫です。
■学生へのメッセージ
講義を聞いたあと、興味を持ったことについて自分で調べてみてください。そういう作業が知識の幅を広げ、
自分で考える習慣を作ります。
■教科書
プリント配布
■授業における使用言語
日本語
■キーワード
フランス文学
EU 科目名:Art in Contemporary Society / 開講大学での科目名:芸術文化社会論
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学国際文化学部
朝倉 三枝
2 単位
後期
■授業のテーマと到達目標
近現代のパリで形成された都市文化を「モード」という視点からとらえ直す。近代的な産業システムが確立さ
れる 19 世紀から現代に至るまでのパリ・モードの変遷と、それを取り巻く社会的・文化的背景を理解し、今日
に続く「モードの都パリ」というイメージがどのように作られたかを考える。
■授業の概要と計画
本講義では、①モードの作り手と受け手、②生産・流通・購買システム、③情報媒体の 3 点に着目し、時代の
流れの中で、それらがどのように発展し、今日ある都市イメージが築かれたかを検討する。
■成績評価と基準
授業への参加度(コメントペーパー)30%、学期末の試験 70%
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
毎回、提出してもらうコメントペーパーも評価の対象とする。
■学生へのメッセージ
私たちの身近なところにも、講義内容を考えるヒントがたくさんあります。普段から問題意識を持って過ごし、
各自、テーマに関する考えを深めてください。
■教科書
特に指定しない。毎回、プリントを配布する。
■参考書・参考資料等
必要に応じ適宜授業で紹介します。
■授業における使用言語
日本語
■キーワード
パリ、モード、都市イメージ
EU 科目名:Religion and Culture in Europe and America
/ 開講大学での科目名:ヨーロッパ・アメリカ宗教文化論
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学国際文化学部
野谷 啓二
2 単位
後期
■授業のテーマと到達目標
キリスト教は歴史的にその受容者の強力なアイデンティティを構成し、特徴的な文化を創造してきました。異
宗教文化との間に、対立、武力衝突の原因をも作り出してきました。しかし他方では、異文化を統合する共通
文化をも創造しました。つまり、文化的な実態としてのキリスト教は、民族のアイデンティティを構成する重
要な要因であったと同時に、民族を超える普遍的な価値を持つ文化をも生み出したのです。本講義では、まず
キリスト教とはどのような宗教なのかについてユダヤ教から考察し、中世の西洋キリスト教世界、さらに宗教
改革を経て、プロテスタンティズムを基盤とする西洋近代社会文化の諸相を明らかにすることを目標とします。
[EUIJ 科目]
■授業の概要と計画
1.イントロダクション 宗教と文化の関係
2.古代社会 ヘレニズムとヘブライズム 旧約聖書の世界
3.救済史
4.ユダヤ教とユダヤ民族
5.シナイ契約
6.イエスの登場
7.キリスト教会の成立
8.中世 ヨーロッパの誕生
9.修道院文化
10.宗教改革 近代西欧社会
11.近代社会とプロテスタンティズム
12.キリスト教と資本主義
13.日本のキリスト教 キリスト教の受容と文化変容
その他
■成績評価と基準
出席し、前回の内容にかかわる質問に答える(10%)、ブック・レポート(40%)、期末レポート(50%)の総合評価。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
成績評価方法では出席し、前回の内容にかかわる質問に答えることが 10%となっていますが、欠席が 5 回以上
になると自動的に放棄したと見なしますので注意して下さい。当然のことながら、前回の質問に答えるために
は、講義中に理解できないことは質問し、復習をすることが求められています。
■学生へのメッセージ
宗教が文化の形成にどのように関わっているか、個人と文化のアイデンティティ構成要素としての宗教に関心
がある学生を歓迎します。
■教科書
教科書は特に使用しません。講義資料をプリントで配布します。また適宜文献を紹介します。
■参考書・参考資料等
参考書:ノーマン・タナー著『教会会議の歴史』(教文館)、ノーマン・サイクス著『イングランド文化と宗
教伝統:近代文化形成の原動力となったキリスト教』(開文社)、野谷啓二著『イギリスのカトリック文芸復興:
体制文化批判者としてのカトリック知識人』(南窓社)、タナー『新カトリック教会小史』(教文館)
■授業における使用言語
日本語
EU 科目名:Modern Social Thought / 開講大学での科目名:近代社会思想論
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学国際文化学部
廳 茂
2 単位
後期
■授業のテーマと到達目標
この講義は、モダニティ(近代性)をめぐる社会的、経済的、政治的、文化的な諸理論についての概観を学生
に提供することを目標とする。
■授業の概要と計画
授業は下記の4つのパートにおいて進められる。
1.社会理論とは何か
2.近代社会の主要な理論
3.近代社会から現代社会へ
4.現代社会と文化、ならびにグローバル化をめぐる
諸理論
■成績評価と基準
最終試験 100%
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
毎回授業で渡すペーパーの再確認を繰り返してください。
■学生へのメッセージ
十分に準備してくること
■教科書
使用しない
■参考書・参考資料等
参考文献は授業にて指示(Reference books are to be referred in class.) / : , ,ISBN:
■授業における使用言語
日本語
EU 科目名:Art and Cultural Environment / 開講大学での科目名:芸術文化環境論
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学国際文化学部
藤野 一夫
2 単位
後期
■授業のテーマと到達目標
劇場、ホール、ミュージアムなどの芸術文化環境を考える上で避けることのできない文化政策の必要性、歴史
的生成、理論的基礎、国際比較を通して、日本における文化政策の課題と展望を探る。
■授業の概要と計画
文化、とりわけ芸術にとってなぜ「政策」が必要なのか?この問いに答えるために、まず文化の「公共性」に
ついて、歴史的、理論的考察を深めます。さらに現代のヨーロッパ諸国との比較を通じて、日本における文化
政策(とその実践分野であるアートマネジメント)の課題と展望を明らかにします。劇場法(仮称)の制定を
視野に入れて、ミュージアムも含め、文化施設やアートシーンの全般を対象にします。
《授業計画》(1)ヨーロッパにおける芸術と社会のかかわり (2)国民国家形成と文化政策 (3)近代市民社会形
成と文化政策 (4)文化政策と公共性 (5)文化政策と都市政策 (6)ドイツ及びヨーロッパ諸国の文化政策の
実際 (7)日本の文化政策(国家、自治体、民間) (8)アートマネジメントの使命と実際 (9)劇場・ホール・
美術館・博物館の運営の現状と課題 (10)文化多様性と文化政策
■成績評価と基準
授業の参加態度(三分の一)、4 回程度の質問・感想文(三分の一)、及び期末試験(三分の一)の総合点によ
り判定。
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
「文化施設制度論」「アートマネジメント論」「アートプロジェクト」「アートマネジメント実習」等の関連
科目の体系的履修が望ましい。
■学生へのメッセージ
芸術文化活動によって社会とかかわることに興味のある学生の履修を希望します。
■教科書
使用しない
■参考書・参考資料等
公共文化施設の公共性 / 藤野一夫 : 水曜社 ,2011 ,ISBN:9784880652573
■授業における使用言語
日本語
EU 科目名:To Understand Europe: Problems in European Countries and the EU
/
開講大学での科目名: 総合コース531
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学共通教育センター
藤井 和夫
2 単位
秋学期
講義目的
ヨーロッパについての基本的な知識を総合的に学ぶ。ヨーロッパ全体に関わる問題やヨーロッパ諸国それぞれ
の歴史、文化、社会、政治、経済にかかわる諸問題に触れ、ヨーロッパ各国それぞれの課題と現実があること
を知り、その各国個別の問題やヨーロッパ各国間の関係から、ヨーロッパとは何かを理解する。さらにそのヨ
ーロッパが EU という国家連合を形成する意味を、そこに加盟する国、加盟しない国を視野に入れつつ、改めて
考えてみる。また、世界の歴史の中で、そして今日の世界の中で、ヨーロッパの存在がどのような意味を持っ
ているのかについても、日本にとってヨーロッパに学ぶことがどんな意義を持つのかという点を含めて、考察
する。
各回ごとの授業内容
講義の目的―オリエンテーション―
担当者:市川
ヨーロッパとは何か・EU とは何か(導入)
担当者:市川
ヨーロッパ広域経済圏とネットワーク産業(1)
担当者:野村
ヨーロッパ広域経済圏とネットワーク産業(2)
担当者:野村
ヨーロッパの国際協力と紛争解決(1)
担当者:望月
ヨーロッパの国際協力と紛争解決(2)
担当者:望月
周辺から見たヨーロッパ・EU(1)
担当者:藤井
ヨーロッパとキリスト教(1)
担当者:平林
ヨーロッパとキリスト教(2)
担当者:平林
ヨーロッパのコミュニケーションと言語(1)
担当者:宮下
ヨーロッパのコミュニケーションと言語(2)
担当者:宮下
ヨーロッパの現状
担当者:ゲストスピーカー
周辺から見たヨーロッパ・EU(2)
担当者:藤井
ヨーロッパから見えてくるもの(総括)
担当者:藤井
授業方法
7 人の教員によるオムニバス形式の講義を行う
教科書
教科書は指定しない
成績評価方法・基準
定期試験(90%)
平常リポート(10%)
成績評価方法・基準 自由記述欄
期末の定期試験および授業中に提出するコメントによって成績評価を行う
学生による授業評価の方法
全額統一の方法で授業評価を行う
準備学習等についての具体的な指示及び他の科目との関連
新聞やメディア等で日々、ヨーロッパのニュースや出来事を知り理解しておくことが望ましい。
関連科目
(g) Incoming Visitors Programme/招聘講師による集中講義
EU 科目名:Recent Developments in the German labor market
/ 開講大学での科目名:Recent Developments in the German labor market
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学経済学部
アルンド ケーリン
2 単位
前期集中
■授業のテーマと到達目標
The main object of this lecture is to provide the ability to students to conceive the developments that
force the labor markets in Germany and Europe in the last two decades until its present condition. Also,
we will have an outlook on future developments according to recent events, like the so-called "Brexit"
of the United Kingdom from EU. We will consider these topics by a mix of lectures, reading papers in
English and some simple simulations. The lecture covers an economic topic but is comprehensible for
all students.
■授業の概要と計画
Ch. 1 Labor markets in the economy: macroeconomic perspective
Ch. 2 Labor markets in the economy: microeconomic perspective
Ch. 3 The Labor Market in Germany: From Oil Crisis to German reunification and the Great Recession 2008
- 09
Ch. 4 Recent developments: Introduction of a general minimum wage, changes in the retirement age, and
the migrant crisis
Ch. 5 The "Brexit" and beyond: Considering future developments of the labor marktes in Germany and the
European Union
Reading papers will be distributed in the class. Reporters will be
assigned, but all the attendants should be read them, and discussions will be
encouraged. In the end of the lecture, an exam will be taken to deepen the understanding.
■成績評価と基準
50% Contribution to the lecture: paper reporting, active discussions, and
answering quiz, 50% oral exam
■履修上の注意(準備学習・復習、関連科目情報等を含む)
The lecture covers an economic topic but is comprehensible for all students. They are requested to read
not only distributed papers in English and also other related materialsto prepare the final exam. Students
had better rudimentary knowledge on Germany and the European Union.
■参考書・参考資料等
Papers to read will be distributed. Reading list will be distributed or announced, too.
■授業における使用言語
English
■キーワード
Labor Market, unmemployment, Germany, European Union
EU 科目名:Gateway to Europe- Contemporary Dutch Studies
/ 開講大学での科目名:特殊講義
Gateway to Europe
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学法学部
松野 明久
2 単位
2 学期
集中講義
講義題目/Course Name
Crisis Analysis: Context, Stakeholders, Trends and Scenarios(危機分析:文脈、関係当事者、動向、そ
してシナリオ)
授業の目的と概要/Course Objective
Humanitarian action happens most of the time in complex and volatile environments. Complex emergencies,
the convergence of conflicts and natural disasters, put humanitarians at risk. This is why, before any
action can be taken, one needs to understand the context into which one inserts oneself as well as the
interactions between stakeholders. These interactions can be beneficial, neutral or hostile to the
humanitarian organization one represents.
This core module gives an introduction into context analysis and stakeholder analysis. Its aim is to
provide the students with (1) the understanding of the importance of proper context- and stakeholder
analysis for the design and execution of humanitarian projects as well as with (2) the skill necessary
to conduct both quick and in-depth assessments.
Three questions guide the contents of this core module:
1) How to structure, evaluate and interpret information about a humanitarian emergency context in such
a way that gives a quick and precise overview of the contextual dynamics.
2) How to identify stakeholders relevant for the contextual dynamics and the operation of humanitarian
actors.
3) How to connect the context analysis with the stakeholder analysis and meaningfully draw conclusions
for the project design.
学習目標/Learning Goals
After this core module, students have
gained insight into:
o Common theories behind context and stakeholder analysis
critically reflected on existing practices, tools and methods
gained insight into:
o Common methods and tools of context and stakeholder analysis
o Crucial components of context and stakeholder analysis
knows how to select from and appropriately apply:
o Common methods and tools of context and stakeholder analysis
o Crucial components of context and stakeholder analysis
practiced with applying these above mentioned methods, criteria and components to real-life examples,
in the form of
o a final project with preset parameters
practiced with applying these above mentioned methods, criteria and components to real-life examples,
in the form of
o a group project based on real-life information.
developed presentation skills necessary to convey complex information to non-professionals without
distortion or simplification of the evidence presented
developed presentation skills necessary to convey complex information to professionals with reference
to points 1 and 2.
practiced with applying these above mentioned methods, criteria and components to real-life examples,
in the form of
o a final project with preset parameters
practiced with applying these above mentioned methods, criteria and components to real-life examples,
in the form of
o a group project based on real-life information.
履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
Read and prepare the following literature: Andrej Zwitter, Humanitarian Intelligence: Intelligence
Collection and Analysis for Humanitarian Action, Rowman & Littlefield, 2016 (forthcoming in September)
特記事項/Special Note
授業日:次の日程になります。火曜日から木曜日は 5 限のみ、金曜日は 4 限・5 限の二コマ連続になります。
11 月 8 日、9 日、10 日、11 日(4 限・5 限)
11 月 15 日、16 日、17 日、18 日(4 限・5 限)
1 月 17 日、18 日、19 日、20 日(4 限・5 限)
授業計画/Class Plan
1 - Humanitarian Intelligence: What it is and how it works
2 - Context Analysis: An Overview
3 - Context Analysis: Common Tools of Context Analysis I
4 - Context Analysis: Common Tools of Context Analysis II
5 - Context Analysis: Comprehensive Security Sector Analysis I
6 - Context Analysis: Comprehensive Security Sector Analysis II
7 - Stakeholder Analysis: AGIRI I
8 - Stakeholder Analysis: AGIRI II
9 - Application of Stakeholder Analysis in Practice I
10 - Application of Stakeholder Analysis in Practice II
11 - Trend Analysis: Combining Stakeholders and Contexts I
12 - Trend Analysis: Combining Stakeholders and Contexts I
13 - Social Network Analysis for Crisis Assessment I
14 - Social Network Analysis for Crisis Assessment II
15 - Advanced Scenario Planning: Manoa Technique
授業形態/Type of Class
講義科目
授業外における学習/Independent Study Outside of Class
Literature preparation, Group Work, Preparation of Individual Assignment
教科書・教材/Textbooks
Andrej Zwitter, Humanitarian Intelligence: Intelligence Collection and Analysis for Humanitarian
Action, Rowman & Littlefield, 2016 (available in September 2016)
成績評価/Grading Policy
attendance 10 %
presentation 30 %
report 60 %
コメント/Other Remarks
この授業は、グローニンゲン大学との提携により、グローニンゲン大学教員が行う授業です。毎年講師・テー
マが異なりますが、今年は、人道支援の有効・効果的な実施のために行う状況分析の手法がテーマです。紛争
や災害で人道支援に入る場合、何を知っておくべきか、状況をいかに分析するか、それをどのように支援プロ
ジェクトのデザインに反映させるかといったところが内容となります。授業は英語で行われ、プレゼンテーシ
ョンやレポート執筆が履修の条件になります。
EU 科目名:Special Lecture (Introduction to EU Law)
/ 開講大学での科目名:特別講義(EU 法概論)
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学法学部
西連寺 隆行
2 単位
後期
授業の目的と概要/Course Objective
欧州統合における法の役割についての理解を深めることを目的として、欧州連合(EU)の基本構造および EU 法
の基本原則を概説する。独自の法秩序を形成し、構成国の国内法制度に対して大きな影響を及ぼしている EU 法
の特徴にとくに着目しながら考察を進める。
学習目標/Learning Goals
EU の基本構造を理解し、EU の法的特徴を的確に説明できるようになる。
履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
特になし。
授業計画/Class Plan
講義では、まず EU の歴史を概観し、現行制度に至るまでの発展経緯を確認する。そのうえで、EU の機構的側面
(諸機関、立法・執行手続)、法源、基本原則(直接効果・優位の原則・適合解釈義務等)、司法制度を扱う
予定である。
第 1 回 EU の歴史(1)
第 2 回 EU の歴史(2)
第 3 回 EU の権限
第 4 回 EU の機関(1)
第 5 回 EU の機関(2)
第 6 回立法・執行手続
第 7 回法源
第 8 回 EU 法の基本原則(1)
第 9 回 EU 法の基本原則(2)
第 10 回 EU 法の基本原則(3)
第 11 回 EU 法の基本原則(4)
第 12 回 EU 法の基本原則(5)
第 13 回司法制度(1)
第 14 回司法制度(2)
第 15 回司法制度(3)
授業形態/Type of Class
講義科目
授業外における学習/Independent Study Outside of Class
講義後は毎回配布するレジュメや参考書等を参照して復習を行い、疑問点を整理したうえで次回講義に参加す
ること。
教科書・教材/Textbooks
教科書は使用しない。国際条約集を持参すること。
参考文献/Reference
初回講義時に紹介する。
成績評価/Grading Policy
期末試験により評価する。