科目名 授業方法 単位/時間数 必修・選択 発達心理学 講義 2 単位/30 時間 必修 担当教員 小俣 謙二 科目の目標 子ども、とくに幼児から児童期にかけての発達過程を説明する。また、講義を通じて、子どもの個性や 社会性の発達、適応的行動の発達に影響を与える現代の社会的要因について理解することをめざす。 学習の具体的な目標 1)幼児期、児童期を中心に、発達の基本的な問題を説明できる。 2)発達における初期生育環境の重要性を説明できる。 3)愛着関係の重要性を説明できる。 4)子どもにとっての仲間の重要性を説明できる。 5)子どもの生育環境としてみた場合、現在の社会的環境がどのような問題点を孕んでいるか、考察できる。 授業計画 回 月日 曜日 時限 講義室 担当者 テーマ 1 4 月 16 日 月 科学としての心理学、発達研究(序章) 2 4 月 23 日 月 遺伝と行動発達(資料) 3 5月 7日 月 初期成育環境と行動発達(資料) 4 5 月 14 日 月 愛着と社会性の発達(2 章 4 章) 5 5 月 21 日 月 愛着、信頼関係の欠如がもたらすもの(6 章,資料) 6 5 月 28 日 月 児童虐待の意味するもの(6 章、資料) 4限 7 6月 4日 月 8 6 月 11 日 月 言葉の発達(2 章、資料) 中間テスト 9 6 月 18 日 月 中間テストの説明と知覚と認知の概要説明 10 6 月 25 日 月 知覚と認知の発達(1 章) 11 7月 2日 月 認知と思考の発達(Piaget の理論を中心に)(3 章) 12 7月 9日 月 人格形成、自己と自我、(5 章) 13-14 7 月 23 日 月 C302 小俣 4限 社会性の発達(4 章) 5限 発達障害(3 章,5 章) 評価方法 1.授業期間中におこなう「中間テスト」と定期試験 期間におこなう「本テスト」の合計で評価する。 ただし、「中間テスト」と「本テスト」の比率は 0.7:1.0 である。また、「中間テスト」について は自由提出のレポートを認め、それを加点する。 詳細は講義で説明する。 教科書・参考書 教科書: 1. みるよむ生涯発達心理学(塚野州一編著) 北大路書房 参考書: 1. 発達心理学要論(平井誠也、編)北大路書房 2.児童心理学入門、村田孝次、培風館 履修上の注意、履修要件 ○特になし。 授業内容 科学としての心理学、発達研究(序章) 日 時: 4 月 16 日 (月) 4 限 担当者: 小俣 内 容: 1.講義の概要と試験、評価について理解する。 2.心理学の基本的な考え方を説明できる。 3.発達とその他の類似現象の相違を説明できる。 遺伝と行動発達(資料) 日 時: 4 月 23 日 (月) 4 限 担当者: 小俣 内 容: 1.遺伝の基本的知識を説明できる。 2.行動遺伝学の最近の成果を説明できる。 3.心理、行動現象を遺伝的に理解することの是非について考察できる。 初期成育環境と行動発達(資料) 日 時: 5 月 7 日 (月) 4 限 担当者: 小俣 内 容: 1.行動や心理発達に出生直後の環境が果たす役割の重要性を理解する。 2.行動発達における臨界期の役割を説明できる。 愛着と社会性の発達(2 章、4 章) 日 時: 5 月 14 日 (月) 4 限 担当者: 小俣 内 容: 1.「愛着」概念と研究方法について、その基本的内容を説明できる。 2.愛着関係の形成とそれに影響する要因について説明できる 愛着、信頼関係の欠如がもたらすもの(6 章、資料) 日 時: 5 月 21 日 (月) 4 限 担当者: 小俣 内 容: 1.Harlow の代理母実験について説明できる。 2.hospitalism ないしは母親剥奪 maternal deprivation について説明できる。 3.愛着の形成不全がもたらす不適応行動について説明できる。 児童虐待の意味するもの(6 章、資料) 日 時: 5 月 28 日 (月) 4 限 担当者: 小俣 内 容: 1.児童虐待の種類を説明できる。 2.被虐待児にみられる適応障害について説明できる。 3.非行の背景要因としての虐待について考察できる。 言葉の発達(2 章、資料) 日 時: 6 月 4 日 (月) 4 限 担当者: 小俣 内 容: 1.言葉の発達の過程を説明できる。 2.言葉の機能について説明できる。 3.言葉の障害について説明できる。 中間テスト 日 時: 6 月 11 日 (月) 4 限 担当者: 小俣 内 容: 1.中間テストを実施。 中間テストの説明と知覚と認知の概要説明 日 時: 6 月 18 日 (月) 4 限 担当者: 小俣 内 容: 1.中間テストを通じてこれまでの学習の到達度を理解できる。 2.知覚発達の初期段階について説明できる。 知覚と認知の発達(1 章) 日 時: 6 月 25 日 (月) 4 限 担当者: 小俣 内 容: 1.知覚発達に影響を与える要因について説明できる。 2.Piaget の発達理論を中心に、児童の思考の特徴を説明できる。 認知と思考の発達(Piaget の理論を中心に)(3 章) 日 時: 7 月 2 日 (月) 4 限 担当者: 小俣 内 容: 1.Piaget の発達理論を中心に、児童の思考の特徴を説明できる。 人格形成、自己と自我、(5 章) 日 時: 7 月 9 日 (月) 4 限 担当者: 小俣 内 容: 1.人格の発達過程を説明できる。 2.自我の重要性を説明できる。 3.青年期と自我の問題を説明できる。 社会性の発達(4 章) 日 時: 7 月 23 日 (月) 4 限 担当者: 小俣 内 容: 1.社会性の発達過程を説明できる。 2.仲間・友人の重要性を説明できる。 3.いじめ問題の原因について考えることができる 発達障害(3 章,5 章) 日 時: 7 月 23 日 (月) 5 限 担当者: 小俣 内 容: 1.発達障害の内容を説明できる。 2.発達障害児に対する対応を説明できる。 3.いじめや不登校などを例に、子どもにとっての学校の意義を考察できる。
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