環境2014-03 By 環境プランナーER & エコピープル オゾン層破壊(5分でわかる地球の現状シリーズ)ネットワーク「地球村」より ●オゾン層が破壊されると? オゾン層は、地上20km以上の成層圏に広がった薄い空気の層で、地上の気圧では 厚さ3㎜しかありません。オゾン層には有害紫外線を吸収する重要な作用があり、 もしオゾン層がなくなれば陸上の生物は死滅します。今、人類が作り出したフロン などのオゾン層破壊物質により、オゾン層が破壊され危機的な状況になっています。 有害紫外線も増加します。紫外線BはDNAを損傷し、皮膚ガンや白内障や免疫の 低下を引き起こします。国連環境計画は、「オゾン層破壊が10%進むと皮膚ガンは 26%増加する。」と警告を出しています。 ●フロンはどこに使われている? フロンは、冷蔵庫・エアコン・自動販売機などの冷媒、半導体の洗浄剤、スプレーの エアロゾル、など身近なところで使われてきました。先進国では、オゾン層を破壊する 力が最も強い特定フロンは1995年末で全廃となり、破壊力の弱い代替えフロンも 2020年までに全廃の予定です。一方途上国では、特定フロンは2010年までに全廃と なり、代替えフロンも2030年までに全廃の予定ですが、過去に生産されたオゾン層破 壊物質については回収・破壊の義務はなく、廃棄フロンの処理が課題となっています。 ●日本の紫外線対策は? 日本でも皮膚ガンの発生率が10年間で数倍に急増しており、欧米並みの対策が 必要です。特に子供たちを有害紫外線にさらすことは非常に危険です。 オーストラリアの 小学校のプール 日本の小学校の 校庭 ●できることからはじめましょう。 できることはたくさんあります。子供たちのためにできることから始めてみましょう。 ※冷蔵庫やエアコンは買替時にフロン回収の手続きをし、ノンフロン冷蔵庫を買う ※紫外線対策を心がけよう(帽子、長袖、ローテーション、サングラス、など) ※小学校や公園のプールや遊具などにテントを付けるなど紫外線対策をするよう、 学校や役所に働きかけよう ※紫外線情報(警報や指数)を出すよう、新聞社や放送局に意思表示しよう 以上
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