地球は水の惑星!? 宇宙から見た地球は青く、水の惑星といわれています。実 際、地表の3分の2は水で覆われ、たくさんの水があります。 しかし、その大部分は海水で淡水は 2.5%しかありません。 その淡水も南極や北極の氷や氷河がほとんどで、地下水や河 川、湖沼などとしての水は 0.8%、さらに、ここから地下 水を除くと私たちが使える水は更に少なく、全体の 0.01% しかありません。 地球上の全ての水がお風呂一杯の水だとすると、私たちが 使える水はたった一滴に相当します。この一滴の水を人類だけでなく、地球上のすべての 陸上生物が分けあっているのです。このように水の惑星といわれている地球ですが、実際 に使うことのできる水の量はとても僅かなのです。 世界の水問題 世界の43カ国約7億人もの人々が、水不足の状況で生活 しており、これは地球上の人口の9.7%になります。 また、5歳に満たない子どもたちの中で、5人に1人は、 汚れた水しか飲むことができないため、下痢から脱水症状に 陥り、命を落としており、毎日 4900 人(年間約 180 万人) の子どもたちが亡くなっています。 さらに、いくつかの国際河川(国境をまたがる河川)では、流 域国がその水を取りあい、国家間の紛争さえ起きているのです。 今後の予測 人口の増加に加え、食糧生産や途上国の経済発展に伴い水需要が増加し、地球温暖化に よる世界各地の天候の変化から乾燥化が進むなど、さらに水危機は深刻となり 2025 年に は世界人口の2/3が水不足になると予測され、「20 世紀は石油をめぐる戦争だった。 だが 21 世紀は水をめぐる戦争の時代になるだろう」と言われています。 最後に 日本では水道の蛇口をひねるだけで、きれいで安全な水が利用できるた め、水問題を身近に感じるとこはあまりないかもしれません。また、島国 であり隣国と接していないため、水紛争も身近な問題ではありません。私 たちのうかがい知らない世界のどこかで水に関する問題が起こっていま す。
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