InnoTrans 2004 (イノトランス) 国際鉄道技術専門見本市 (技術革新的コンポーネント、車両、システム) 主催:メッセ・ベルリン社 場所:ドイツ連邦共和国・ベルリン国際見本市会場 会期:2004 年 9 月 21 日から 24 日まで 2004 年 10 月 23 日 ファイナル・レポート 統計データ (2004 年) 総展示面積 80,000 ㎡ 出展企業 1,362 社 参加国数 35 ヵ国 トレード・ビジター総数 46,455 人 報道関係者登録数 次回 550 人/21 ヵ国 2006 年 9 月 19 日から 22 日 国際性を高めた InnoTrans 2004 鉄道車輌業界のリーディング・フェアとして、ゆるぎない地位を確立 出展企業数 1,362 社、参加国数 35 ヵ国 46,455 人のトレード・ビジター 国際鉄道車輌業界のビジネスに大きなインパクトを与えたとの印象を残して、InnoTrans 2004 は大成功の 内に閉幕した。出展企業数は、前回比 30%増加して 35 ヵ国から 1,362 社、トレード・ビジター総数は、前 回比 33%増の 46,455 人で、出展・来場共に過去最大規模となった。国際性も回を重ねるごとに高まってお り、今回、出展企業の 46%、全トレード・ビジターの 33%が海外からの参加だった。また、悪天候にも関 わらず、週末の一般公開日には約 21,000 人の一般来場者がメッセ・ベルリンの野外展示場の車輌展示や各 種イベントを楽しんだ。 出展企業はビジネス成果に大満足 InnoTrans の会場で出展企業に対して実施されたアンケート調査で、出展企業各社の満足度が前回より更に 向上したことが証明された。結果は次の通り:90%の出展企業が出展の商業的成果に満足している。13%が 会期中に契約の成立を果たし、87%が今後のビジネスに繋がる成果があったと考えている。95 %が InnoTrans は前回よりも更に充実した内容だったとの印象をもち、94%が業界関係者に InnoTrans への参加 を勧めたいとし、93%が 次回 InnoTrans2006 へ出展参加するとの意思を表明した。 トレード・ビジターも InnoTrans 2004 を高く評価 来場者対象のアンケート調査では、97%の来場者が満足すべき商業的成果が得られたと回答して、来場者の 満足度も非常に高かったことが証明された。トレード・ビジター数は、前回の 30,000 人から 46,455 人と 30%増加した。特にEUに新規加入した国々やアジアからの来場者数の増加が顕著で、中国/香港、日本、 韓国、台湾、マレーシア、タイ等のアジア各国からのトレード・ビジターは前回の 2 倍に増え、この結果、 海外からの来場者が全体に占める割合は 33%となった。 トップ・レベルのディシジョン・メーカーが世界中から来場 InnoTrans が業界のリーディング・フェアとして位置付けられている要因の1つに、トップレベルのディシ ジョン・メーカーが多数来場することが挙げられる。アンケートに答えた来場者の約半数が各所属企業内で 責任ある主要ポストにある人々で、10 人中 8−9 人は製品購入の決定に重要な影響力を持つ人々だった。 鉄道車輌産業の全分野をカバーする総合的な展示 InnoTrans 2004 では、80,000 ㎡の実質展示面積が製品展示のために使用され、展示規模を前回比 35%拡大 した。これに加え、野外展示場に敷設された 2kmに及ぶ実寸の鉄道線路が車輌展示のために使用された。 野外の車輌展示では、ドイツ企業を中心に、ボンバルディア、アルストムなどの 55 に及ぶ鉄道車輌が展示 され、鉄道技術者たちにとっては、実車輌を内部からつぶさに見学しながら、技術的な説明を受けることの できる得がたい機会となった。また展示ホールでは鉄道車輌技術の全ての分野から、最新の製品・技術や既 存製品・技術の改良型が展示紹介された。製品購入・調達の担当者と製品開発に携わる技術者にとって InnoTrans は今や必見のトレード・フェアである。 めざましい成長を見せた展示分野:鉄道下部構造、鉄道システム、輸送 IT、サービス 今回拡大した分野の1つは鉄道下部構造(Railway Infrastructure)分野だった。この分野の展示面積は前 回の約2倍にもなり、海外からの出展企業の割合は 25%から 35%に増加した。その他、鉄道技術・システム、 公共輸送、輸送 IT、サービスなどの出展分野で、出展企業数、出展面積が増加した。 併催プログラム:イノトランス・コンベンション InnoTrans の会期中に開催される併催会議プログラムは“イノトランス・コンベンション”と総称される。 講演者は世界各国から招聘され、会議参加者のレベルも高く、その充実した会議内容は業界関係者の間で高 く評価されている。“InnoTrans 対話フォーラム”や“東欧・アジア鉄道サミット”、鉄道土木建築を主題に した“BahnBau 会議”には特に大きな関心が集まった。 報道関係者 InnoTrans 2004 にプレス登録をした報道関係者は 21 カ国から 550 人。この見本市の国際性の高さがここで も証明された。 アジアと北米からの出展企業が増加 InnoTrans は、欧州各国においては既に、鉄道業界の重要なミーティングスポット、またビジネス・ステー ジと位置付けられていた。今回、アジアや北米からの企業出展の大幅に増加したことによって、InnoTrans は、ヨーロッパのフェアから国際的に重要な業界のリーディング・フェアへと、更なる飛躍を遂げた。 韓国の鉄道車輌市場を牽引する ROTEM 社は、今回、ホール内展示と野外車輌展示の両方で初出展を果たした。 日本からは日立、川崎重工などの大手企業をはじめとする 2 団体 10 企業が参加。台湾鉄道産業組合 CRIDA は自国内企業による合同ブースを企画した。 アメリカからは業界最大手の General Electric Transportation 社も初出展を果たし、カナダからは Railpower Technologies 社が出展した。ヨーロッパに関しては、第一回 InnoTrans から参加しているスイ ス、オーストリア、イタリア、イギリス、フランスなどに加えて、今回はブルガリア、ギリシャ、イスラエ ル、ルクセンブルグ、マケドニアが出展参加した。 日本のプレゼンス 今回の InnoTrans には日本から 2 団体 10 企業(日本貿易振興機構、日本鉄道車両輸出組合、日立製作所、 栗本鉄工所、川崎重工業、ユタカ製作所、三菱重工業、三菱電機、三菱商事、スガツネ工業、東急車輛製造、 ハードロック工業)が出展して、鉄道産業界が一堂に会する国際的な場で、鉄道立国日本のプレゼンスをア ピールした。各企業はそれぞれ高い品質の製品を出展して注目され、会期中を通して各国から多くの来場者 が各社のブースを訪問した。「非常に効率よく、短期間に、多くの業界各社とのコンタクトをとることがで きた。」、「ポテンシャルなクライアントのみならず、競合する企業ともコンタクトすることができたことは、 予想外の成果だった。」「来場者のクオリティーが高いのが、すばらしい。」など、出展各社からは、一様に 出展の成果を評価するコメントがきかれた。 また、日本鉄道運転協会、日本鉄道車両機械技術協会、東武鉄道、小田急電鉄、東京ビッグサイトなど、業 界団体や鉄道事業会社などが主催する視察ツアーに参加して InnoTrans 2004 を視察した日本からの来場者 の数は 150 人を超えた。 InnoTrans 2006 の出展申込みの受付けを開始! 次回 InnoTrans 2006 は 2006 年 9 月 19 日から 22 日まで開催される。メッセ・ベルリン社は、出展申込みの 受付けを既に開始した。2004 年 12 月 31 日までの申込みについては、出展料金を InnoTrans 2004 と同様に 据え置く Early Bird 料金が適用される。 バーチャル・イノトランス イノトランスのホームページ www.innotrans.com から Virtual Market Place (バーチャル・イノトラン ス)にアクセスすると、今回の出展企業と展示製品に関する情報を、今後1年間 365 日、24 時間、いつで もどこからでも、ネット上で入手できる。尚、バーチャル・イノトランスは、InnoTrans 2002 の出展企業以 外の出展登録も受け付けている。 InnoTrans に関するお問い合わせは: 在日ドイツ商工会議所 メッセ・ベルリン日本代表部 〒102-0075 東京都千代田区三番町 2-4 三番町 KS ビル 5F Tel: 03-5276-8730 Fax: 03-5276-8735 E-Mail: [email protected] Homepage: http://www.messe-berlin.jp
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