第6章 資料編

第6章 資料編
第
6
章
79
第6章 資料編
第6章 資料編
1 計画の策定体制
(1)庁内組織
計画策定にあたっては、健康づくりに関する様々な事業や施策を検討・調整しながら、関係各課
等の連携のもと総合的に推進することが必要です。
このため、関係各部の課長等で構成する「朝倉市健康増進計画庁内検討会議」
、実務担当者等で
構成する「ワーキンググループ」により、健康課を中心に、関係各部・課の連携のもと策定を行い
ました。
(2)庁外組織
保健医療関係者や市民団体等で構成する「朝倉市健康づくり推進協議会」を設置し、さまざまな
角度から計画の内容に関する協議を行いました。
(3)市民意見の把握と反映
計画策定の過程において、市民の健康づくりに関する実態と今後の意向等を把握するため、アン
ケート調査、計画原案のパブリックコメントの実施など、様々な形での市民参加、市民意見の把握
と反映に努めました。
・健康づくりに関するアンケート調査の実施
「健康づくりに関するアンケート」では、乳幼児・小学生の子どもをもつ保護者、中高生、18
歳以上の市民を対象に、健康に対する意識や普段の生活実態を調査し、健康づくり施策に対する要
望等をうかがいました。また、調査結果をもとに、計画の数値目標を設定しました。
・パブリックコメントの実施
第
6
章
市民からの幅広い意見を計画に反映するため、広報にて事前告知を行い、計画原案を市のホーム
ページ上、また市の窓口等で公開し、計画内容全般に関する意見募集を行いました。
【パブリックコメントの概要】
実 施 方 法
パブリックコメントの実施について広報にて事前告知後、市のホームページ、健康課
等の窓口で計画原案を公開、意見募集
調 査 期 間
平成 25 年 10 月 1 日~平成 25 年 10 月 21 日
提 出 意 見
10 人・18 件
80
第6章 資料編
【 計画の策定体制 】
計画の策定、市長報告
朝倉市健康づくり推進協議会
●
●
保健医療関係者・学識経験者・市民団体等
アンケート内容の検討・分析、計画原案の検討、提言等
意見
*計画原案に対する意見報告 など
意見
提案
庁内組織
パブリックコメント
● 計画原案に対する意見募集
朝倉市健康増進計画庁内検討会議
提案
●
●
関係各部の課長等
アンケート結果分析、計画原案の検討等
ワーキンググループ
●
●
主な関係課(ふるさと課、保険年金課、介
護サービス課、福祉事務所、子ども未来課、
農業振興課、教育課、生涯学習課、健康課)
アンケート結果分析、計画原案の作成
連携・協力
*調査結果報告 など
アンケート調査
● 市民 3,000 人
● 市民の健康に対する実態把
握、数値目標の決定
事務局(健康課)
意見
●
計画策定に係る詳細内容の作成・検討・調整
(平成 26 年 3 月現在)
81
第
6
章
第6章 資料編
2 計画策定の経過
開催日
会議・協議等内容
平成 25 年
5 月 27 日
第 1 回 ワーキンググループ会議
・ 計画策定の主旨説明
・ 健康に関するアンケート調査項目の検討
5 月 31 日
第 1 回 健康づくり推進協議会
・ 計画策定の主旨説明
・ 健康に関するアンケート調査項目の検討
6 月 7 日~6 月 21 日
健康に関するアンケート調査の実施
7 月 31 日
第 2 回 ワーキンググループ会議
・ 健康に関するアンケート調査の結果報告
・ 基礎統計データ収集の結果報告 ほか
8月2日
第 2 回 健康づくり推進協議会
・ 健康に関するアンケート調査の結果報告
・ 基礎統計データ収集の結果報告 ほか
8 月 30 日
第 3 回 ワーキンググループ会議
・ 計画骨子案・原案の検討
9月4日
第 3 回 健康づくり推進協議会
・ 計画骨子案・原案の検討
10 月 1 日~10 月 21 日
パブリックコメントの実施
・ 計画原案に対する意見募集
10 月 25 日
第 4 回 ワーキンググループ会議・第 1 回庁内検討会議
・ 計画素案の最終確認
10 月 28 日
第 4 回 健康づくり推進協議会
・ 計画素案の最終確認
第
6
章
82
第6章 資料編
3 朝倉市健康づくり推進協議会設置要綱
(設置)
第1条 市民の健康づくりの推進に関する事項を協議するため、朝倉市健康づくり推進協議会(以下「協
議会」という。
)を設置する。
(所掌事務)
第2条
協議会は、次に掲げる事項について協議する。
(1) 市民の健康づくりのための企画、立案及び調整に関すること。
(2) 市民の健康づくりのための啓発及び広報活動に関すること。
(3) その他市民の健康づくりのために必要な事項に関すること。
(組織)
第3条
協議会は、20 人以内の委員で組織する。
2 委員は、次に掲げる者のうちから市長が委嘱又は任命する。
(1) 学識経験を有する者
(2) 関係団体の長が推薦する者
(3) 関係行政機関の職員
(4) 公募による者
(5) その他市長が必要と認めた者
3 前項第 4 号に定める公募による者のうちから委嘱される委員は、2 名以内とする。
(委員の任期)
第4条
委員の任期は 2 年とし、再任を妨げない。
2 委員に欠員が生じた場合における後任者の任期は、前任者の残任期間とする。
(会長及び副会長)
第5条
協議会に会長及び副会長 1 名を置く。
2 会長及び副会長は、委員の互選により選出する。
3 会長は、協議会を代表し、会務を総理する。
4 副会長は、会長を補佐し、会長に事故あるときはその職務を代理する。
(会議)
第6条
協議会の会議は、会長が招集し、議長となる。
2 協議会は、委員の半数以上が出席しなければ開くことができない。
3 会長は、必要があると認めるときに、関係者の出席を求め意見を聴取することができる。
第
6
章
第7条 委員の報酬及び費用弁償は、朝倉市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条
(報酬及び費用弁償)
例(平成 18 年朝倉市条例第 49 号)に定めるところによる。
(事務局)
第8条 協議会の事務局は、保健福祉部健康課に置く。
(その他)
第9条 この要綱に定めるもののほか、協議会の運営に関し必要な事項は、会長が協議会に諮り定める。
附 則
この要綱は、平成 19 年 12 月 1 日から施行する。
83
第6章 資料編
4 朝倉市健康づくり推進協議会名簿
(順不同・敬称略)
団 体 名 等
氏 名
備 考
会長
朝倉医師会
副会長
冨 田 哲 生
朝倉歯科医師会
幹事
臼 杵 辰 雄
朝倉薬剤師会
会長
渡 辺 泰 祐
国民健康保険運営協議会
委員
山 﨑 憲 一
朝倉市老人クラブ連合会
会長
栗 林 正 和
朝倉市社会福祉協議会
副会長
保 坂
朝倉市コミュニティ事務局長会
第
6
章
役 職 名
立石コミュニテイ協議
会事務局長
巌
奥 田 善 行
朝倉市体育協会
副会長
井 手 千 章
朝倉市小学校校長会
久喜宮小学校
立 花
宏
朝倉市中学校校長会
南陵中学校
坂 井
満
筑前あさくら農業協同組合
理事
窪 田 敏 子
朝倉商工会議所
事務局長
窪 山 龍 輔
区会長理事会
理事
溝 上 敬 暉
北筑後保健福祉環境事務所
健康増進課長
津留崎 京 子
市民(一般公募)
ー
水 口 隆 三
市民(一般公募)
ー
伊 藤 順 子
保健福祉部長
江 藤 剛 一
朝倉市役所
副会長
(平成 26 年 3 月現在)
84
第6章 資料編
5 朝倉市健康増進計画庁内検討会議名簿
所
属 ・ 職
名
(順不同・敬称略)
氏
名
保健福祉部長
江藤 剛一
ふるさと課長
青木
保険年金課長
江藤 敦生
介護サービス課長
宮地ミドリ
福祉事務所長
藤本 彰道
子ども未来課長
田中 一孝
農業振興課長
仲山 茂木
教育課長
秋穗 修實
生涯学習課長
髙良 恵一
備
考
委員長
茂
6 朝倉市健康増進計画ワーキンググループ名簿
所
属 ・ 職
名
氏
名
ふるさと課協働推進係主任主査
岩下 和輝
保険年金課国民健康保険係主任主査
井本 雅晶
介護サービス課高齢者支援係主任主査
庄本 有希
福祉事務所障がい者福祉係主査
草場 啓之
子ども未来課保育所係主任主査
上村 一成
農業振興課農政係主査
梶原 瑞穂
教育課学校教育係主査
椿
生涯学習課スポーツ推進係主任主査
姫野健太郎
健康課保健係長
立花ひろみ
健康課保健係主査
遠藤 千春
備
考
博文
第
6
章
(事務局)
所
属 ・ 職
名
氏
名
保健福祉部健康課長
古川 淳子
保健福祉部健康課庶務係長
時津 美穂
保健福祉部健康課保健係主任主査
吉武 尚美
備
考
(平成 26 年 3 月現在)
85
第6章 資料編
7
用語解説
あ行
悪性新生物
がんのことです。悪性腫瘍とも呼ばれ、体のほとんどすべての部位に発生します。悪性新生物は昭和
56 年以来、日本の死因の第 1 位であり、死亡率は一貫して上昇しています。
新しい公共
「官」だけでなく、市民の参加と選択のもとで、NPO・企業等が積極的に公共的な財・サービスの提
供主体となり、教育や子育て、まちづくり、介護や福祉等の身近な分野において共助の精神で行う仕
組み、体制、活動などをいいます。
一次予防
「一次予防」とは、病気にならないように、病気の原因となるものを予防、改善し、普段から健康増
進に努めることです。
「二次予防」とは、定期健診などで病気を早期発見・早期治療することです。
「三
次予防」とは、病気にかかった後、治療を受け、心身の機能の回復や維持を図ることです。
NPO(Nonprofit Organization 又は Not-for-Profit Organization)
広義では非営利団体を指し、狭義では非営利での社会貢献活動や慈善活動を行う市民団体のことを指
します。NPO法人とは、特定非営利活動促進法に基づく一定の要件を満たして所轄庁に認証され、
法人格を有したNPOを指します。
か行
介護保険制度
40 歳以上の人が被保険者(加入者)となり保険料を負担し、介護が必要な状態と認定された時には
費用の一部を支払い、介護サービスを利用する社会保険制度です。介護を必要とする高齢者を社会全
体で支える仕組みとして、介護保険法(平成 9 年法律第 123 号)に基づいて、平成 12 年 4 月 1
第
6
章
日から施行されています。
がん対策基本法
日本人の死因の第 1 位であるがん対策を総合的に進める法律で、
平成 18 年 6 月に制定されました。
基本的施策として、①がん予防・早期発見の推進、②がん医療の均てん化の促進などが掲げられてい
ます。
協働
複数の主体が何らかの目的を共有し、目標に向かって力を合わせて活動することとされます。
86
第6章 資料編
ゲートキーパー
自殺に悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援に繋げ、見守る役目の人です。
健康格差
地域や社会経済状況の違いによる集団間の健康状態の差の意味です。
健康寿命
健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことです。
認知症や寝たきりにならない状態で、元気で活動的に暮らすことができる長さのことを言います。高
齢化が進展している現在では、単に寿命の延伸だけでなく、この健康寿命をいかに延ばすかが大きな
課題であり、生活習慣病の予防が大きな鍵となっています。
健康増進計画
生活習慣病や寝たきりにならないように具体的な健康づくりの目標を掲げ、住民一人一人が主体的に
取り組むための行動計画をいいます。健康増進計画は、平成 15 年 5 月に施行された健康増進法にお
いて、都道府県には義務として、また、市町村には努力義務として策定が位置づけられました。
健康日本21(第ニ次)
2012 年 7 月、国において定められた「21 世紀における第 2 次国民健康づくり運動(健康日本2
1(第 2 次))をいいます。健康日本21(第ニ次)においては、全ての国民が健やかで心豊かに生活
できる活力ある社会を実現することを目的としています。運動の期間は 2013 年度から 2022 年度
までとなっています。
検診
病気にかかっているかどうかを知るために診察することをいいます。
健診
健康診断(心身の異常にかかわらず、疾病の予防・早期発見のために医師が診断すること)や健康診
査(保健所や自治体が、住民の健康状態や乳幼児の発育状況等を調べ、疾病や障害の早期発見と保健
指導に役立てること)の略語です。
構音機能
口から言葉を出す時に、音を発する機能のことです。
更生医療
心身の障害を除去・軽減するための医療について、医療費の自己負担額を軽減する公費負担制度の
ことです。
87
第
6
章
第6章 資料編
高齢化率
総人口に占める 65 歳以上の高齢者人口の割合をいいます。国連では従来から高齢化率が 7%を超え
ると「高齢化社会」
、14%を超えると「高齢社会」、21%を超えると「超高齢社会」とされています。
国民健康保険
国民健康保険は、市町村が保険者となり、加入者の保険料を主な財源として、病気やけが等の場合に
必要な給付を行い、生活の安定を図る相互扶助の社会保障制度のことです。
さ行
参加・参画
「参加」とは、公聴会や説明会での意見陳述、パブリックコメント手続による市民の意見提出など、
何らかの市民参加手続により、行政活動に加わることです。一方、「参画」とは、単に意見を述べる
だけでなく、意思形成過程にも関与するなど、行政活動により積極的、能動的に関わっていくことで
す。
歯周病
かつて歯槽膿漏と呼ばれていたもので、歯周組織に起こる炎症の総称です。代表的なものに、歯肉炎、
歯周炎があります。
死亡率
総人口に占める年間の死亡者数の割合をいいます。
市民活動
市民が自らの関心や価値観のもと、自分たちの生活や地域、社会への貢献を目的として、自発的に行
う活動のことです。
重症化予防
第
6
章
高血圧症、糖尿病、脂質異常症等の疾病が悪化し、脳血管疾患、慢性腎臓病などの重度な疾患への進
行を予防することです。
出生率
総人口に占める年間の出生者数の割合をいいます。(ひとりの女性が生涯で生む子どもの数の平均値
を示す合計特殊出生率とは異なります)
受動喫煙
たばこの煙には、本人が吸う「主流煙」と、たばこの先から立ちのぼる「副流煙」とがあります。煙
には多くの有害物質が含まれていますが、その量は主流煙よりも副流煙のほうに、数倍から数十倍も
多いことがわかっています。この副流煙を、自分の意志とは無関係に吸いこんでしまうことを「受動
喫煙」と呼んでいます。
88
第6章 資料編
食育
さまざまな経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践す
ることができる人間を育てることです。食育基本法では、生きる上での基本であって、知育、徳育及
び体育の基礎となるべきものと位置づけられています。
食生活改善推進員
「私たちの健康は私たちの手で」をスローガンに、生活習慣病予防の基本である食生活改善を普及す
るため、地域に根ざした活動を行っているボランテイアであり、朝倉市においては 40 名の推進員が
積極的に活動しています。
人工透析
腎不全が進行し、腎臓が機能しなくなった場合に、血液を浄化する治療です。血液透析と腹膜透析の
2 種類ありますが、一般には前者のことのみを指して言われることが多いです。
心疾患
心臓の病気の総称です。全身へ血液を送るポンプという働きゆえに、重篤な症状を起こすものも多く
なっています。主な心疾患としては、心不全、心内膜炎、心臓弁膜症、心膜炎、先天性疾患、狭心症
や心筋梗塞があります。
ステップ運動
高さを調節できる台(10cm~20cm)を用いて、テンポにあわせて行う踏台昇降で、有酸素運動
と筋力トレーニングを兼ね備えた運動です。
生活習慣病
糖尿病、高血圧症、高脂血症、動脈硬化、がん等の病気は、以前は成人病といわれていましたが、こ
れらの病気は、食事や運動、ストレス等の普段の生活習慣が原因であることが多いことから、生活習
慣病という表現に改められました。日本人の食生活が和食から動物脂肪分の多い欧米型に変わったこ
と、忙しさからくる運動不足やストレス、喫煙等の生活習慣がその発症・進行に関与する疾患群です。
生産年齢人口
年齢別人口のうち、労働力の中核をなす 15 歳以上から 65 歳未満の人口を言います。
成人T細胞白血病
「ヒト T 細胞白血病ウイルスⅠ型(HTLV‐Ⅰ)」の感染により起こる病気で、ウイルス感染により
発病するところが、他の白血病や悪性リンパ腫と大きく違うところです。
日本人の約 120 万人が、このウイルスに感染している(キャリア)とされており、感染している人
のうち、発症する人の数は年間約 700 人。西南日本の地域に多く見られます。潜伏期間は数十年で、
ウイルスに感染しても症状が出る人のほとんどが 40 歳以上です。
89
第
6
章
第6章 資料編
積極的支援
特定保健指導の一つで、
「腹囲又は BMI」に加え追加リスク(高血圧、高血糖、脂質異常など)の、
数が多い人を対象に実施する保健指導のことです。ただし、65 歳以上の人は、生活の質の低下に配
慮した支援が優先となるため、動機づけ支援となります。
咀しゃく機能
摂取した食物を歯で咬み、粉砕する機能のことです。これにより、消化を助け、栄養をとることが出
来ます。
た行
地域コミュニティ
特定の地域内において労働、生産、行事などに関わり合いながら、住民相互の交流が行われている伝
統的、歴史的な地域社会を指します。
地産地消
「地域生産、地域消費」を短くした言葉で「地域でとれた生産物を地域で消費する」という意味で使
われます。
DV(Domestic Violence)
夫婦や恋人などのパートナーから受ける暴力のことをドメスティック・バイオレンスといいます。殴
る、蹴るといった身体的暴力のほか、精神的暴力、性交渉を強要する性的暴力も該当します。
適正体重
適正体重=身長(m)×身長(m)×22
※「22」は、BMI(ボディ・マス・インデックス)値で、最も病気になりにくい値と言われています。
動機づけ支援
第
6
章
特定保健指導の一つ。
「腹囲又は BMI」に加え、
「追加リスク(高血圧、高血糖、脂質異常など)
」の
数が少ない人を対象に実施する保健指導のことです。
糖尿病連携パス
朝倉管内(朝倉市・筑前町・東峰村)の糖尿病未治療者を早期に医療につなぎ、さらに糖尿病コント
ロール不良者の生活習慣改善・自己血糖コントロールを目指して、医療機関・行政・患者が連携し、
糖尿病重症化(合併症)を予防するために作られた仕組みのことです。
特定健康診査
「高齢者の医療の確保に関する法律」により、医療保険者が実施する 40 歳から 74 歳の被保険者及
び被扶養者を対象に、内臓脂肪型肥満に着目した生活習慣病予防のための健康診査です。
90
第6章 資料編
特定保健指導
特定健康診査の結果から、
「腹囲」と「追加リスク」の数に応じて、
「情報提供」
「積極的支援」
「動機
づけ支援」の 3 段階に階層化されます。生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善による生活
習慣病の予防効果が期待できる、
「積極的支援」
「動機づけ支援」に対し、保健師や管理栄養士等の専
門スタッフが生活習慣改善のための支援を行うことです。
な行
75 歳未満年齢調整死亡率
平成 19 年 6 月、
「がん対策基本法」に基づいて策定された「がん対策推進基本計画」の全体目標の
1つとして掲げられた「がんによる死亡者の減少」の評価指標として用いられている指標です。
年齢調整率を用いることで高齢化の影響を除去し、75 歳以上の死亡を除くことで壮年期死亡の減少
を高い精度で評価しようとするものです。
乳幼児突然死症候群:SIDS(sudden infant death syndrome)
何の予兆もないままに、主に 1 歳未満の健康にみえた乳児に、突然死をもたらす疾患です。
年齢調整死亡率
年齢構成の異なる地域間で死亡状況の比較ができるように年齢構成を調整した死亡率(人口 10 万対)。
これを用いることによって、年齢構成の異なる集団について、年齢構成の相違を気にすることなく、
より正確に地域比較や年次比較をすることができます。
脳血管疾患
脳梗塞と脳出血、クモ膜下出血に代表される脳の病気の総称で、他に、もやもや病、慢性硬膜下血腫
等も脳血管疾患に分類されます。脳梗塞は、脳の血管が血栓(血の塊)によって詰まるため、そこか
ら先へ酸素や栄養が供給されなくなり、脳の組織が破壊されてしまう病気です。脳出血は、脳の血管
が、動脈硬化によってもろくなっているときに、血圧が高くなると動脈が急に破れて脳の中で出血が
起こる病気です。
第
6
章
は行
8020 運動
はちまるにいまる運動と読みます。親知らずを除く 28 本のうち、20 本以上の自分の歯があれば、
ほとんどの食べ物をかみ砕くことができ、おいしく食べられるといわれていることから、
「80 歳にな
っても 20 本以上の自分の歯を保つことで豊かな人生を」という考えのもとに、厚生労働省や日本歯
科医師会により推進されている運動のことです。
また、20 本以上の歯をもつ高齢者はそれ未満の人に比べ、活動的で寝たきりになることも少ない等
の報告があります。
また、6024(ろくまるにいよんと読みます。)とは、60 歳で 24 本の歯を残そうということです。
91
第6章 資料編
発症予防
生活習慣病を見直して病気の発症そのものを予防すること。病気の早期発見・早期治療に加えて、生
活習慣の改善に重点を置いた対策を推進するために導入された概念のことです。
パブリックコメント
行政が政策、制度、計画等を決定する際に、市民などから幅広く意見を聞いて、それを考慮しながら
最終決定を行う仕組みのことです。
BMI指数(Body Mass Index=体格指数)
肥満度を判定する体格指数で、BMI 指数(肥満度)=体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m)で算出さ
れます。
18.5 未満「やせている」
、18.5~25.0 未満「普通」、25.0 以上「太っている」
一般的に「22」が標準とされていて、22 前後の人たちが最も病気にかかりにくく、また、死亡率も
低いとされています。
「肥満度」とは、標準体重を 100 とした場合の、増減(%)をみるものです。
日比式肥満度の計算式
肥満度(%)={実測体重(㎏)-標準体重(㎏)}÷標準体重(㎏)×100
標準体重(㎏)=係数1×身長(㎝)3+係数 2×身長(㎝)2+係数 3×身長(㎝)+係数 4
性別
係数1
係数 2
係数 3
係数 4
男子
0.0000641424
-0.0182083
2.01339
-67.9488
女子
0.0000312278
-0.00517476
0.34215
1.66406
-20%未満「やせすぎ」
、-20%~-10%未満「やせぎみ」、-10%~10%未満「標準」、10%
~20%未満「太り気味」
、20%以上「肥満」
※『やせている』=「やせすぎ」+「やせぎみ」、
『太っている』=「太りぎみ」+「肥満」として集
計しています。
ファミリーサポートセンター
第
6
章
地域において、子どもの預かり等の援助を受けたい人と、行いたい人が会員となり助け合う会員組織
です。
分煙
公共の場所等において、喫煙スペースと禁煙スペースを分けることをいいます。
防煙
未成年者、非喫煙者の新たな喫煙を防ぐことをいいます。
92
第6章 資料編
ま行
慢性腎臓病:CKD(Chronic Kidney Disease)
慢性に経過する全ての腎臓病を指します。
慢性的に腎臓の機能が低下している場合、最悪の場合として「腎不全」になってしまうのは腎臓病で
共通しているため、なるべく腎臓の病気を早期発見して、すぐに治療できるように、共通の病気とし
て扱うという考え方から生まれた名称です。
慢性閉塞性肺疾患:COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)
主として、長期の喫煙によってもたらされる肺の炎症性疾患で、咳・痰・息切れを主訴として、緩除
に呼吸障害が進行します。かつて肺気腫、慢性気管支炎と称されていた疾患が含まれます。
民生委員児童委員
「民生委員法」及び「児童福祉法」によって設置された、地域住民を支援するボランティア。地域の
相談相手として、暮らしの支援、高齢者、障がい者等の支援を行います。
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)
内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか 2 つ以上をあわせもった状態を
いいます。メタボリックシンドロームになると、糖尿病、高血圧症、脂質異常症の一歩手前の段階で
も、これらが内臓脂肪型肥満をベースに複数重なることによって、動脈硬化を進行させ、心臓病や脳
卒中といった命にかかわる病気の危険性が急激に高まるとされています。
メタボリックシンドローム「該当者」及び「予備群」
腹囲(ウエスト周り)が男性 85 ㎝以上、女性 90 ㎝以上の人で、脂質異常、高血圧、高血糖の 3 つ
の項目のうち 2 つ以上当てはまる場合を「該当者」、1 つだけ当てはまる場合を「予備群」といいま
す。
メンタルヘルス
「こころの健康」の事です。健康を維持するとは、単に病気でないという事だけではなく、より健康
な状態、最良の状態を目指す事です。
や行
要介護(支援)認定率
介護保険の第 1 号被保険者数に占める 65 歳以上の認定者の割合です。
要介護状態/要介護認定者
身体または精神上の障害により入浴・排泄・食事など日常生活の基本的な動作について継続して介護
を必要とし、要介護認定の要介護 1 から 5 のいずれかに該当する状態です。
93
第
6
章
第6章 資料編
ら行
ライフステージ
各段階、各年代の事を言います。人生の節目によって変わる生活(ライフサイクル)に着目した区分
です。この計画では、妊娠期、乳幼児期(0 歳~4 歳)、少年期(5 歳~14 歳)、青年期(15 歳~
24 歳)、壮年期(25 歳~44 歳)、中年期(45 歳~64 歳)、高年期(65 歳以上)としました。
レセプト
正式名称は、診療報酬明細書。健康保険の被保険者である患者が診療を受けると、医療機関は、その
患者の所属する保険者に、患者に対して実施した医療行為の一つ一つを明記した明細書とともに、診
療報酬請求書を提出し費用の支払いを求める、この明細書がレセプトです。
ロコモティブシンドローム(運動器症候群)
骨・関節・筋肉など体を支えたり動かしたりする運動器の機能が低下し、要介護や寝たきりになる危
険が高い状態。日本整形外科学会が平成 19 年(2007 年)に提唱しました。
第
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章
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第6章 資料編
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第6章 資料編
第 2 次朝倉市健康増進計画
第
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章
元気ばい朝倉 21
発行年月:平成 26年 3 月
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