新規受託項目 新規受託項目のお のお のお知らせ らせ

2007-30
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平成 19 年 8 月
新規受託項目のお知らせ
謹啓 時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご愛顧を賜り厚くお礼申し上げます。
さて、この度、下記の検査項目を新たに受託開始させていただくことになりましたの
でご案内申し上げます。
今後も弊社では皆様方のご要望にお応えできるよう、検査内容を充実させて参ります
ので、何卒お引き立ての程、宜しくお願い申し上げます。
敬白
記
【新規受託
新規受託項目
受託項目】
項目】
検査項目名
NT-proBNP
(ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント精密測定)
CPU No.
3892
検体量
血清 0.5ml
保存方法
冷蔵
採取容器
B(汎用容器)
検査方法
ECLIA
基準範囲
125 以下 pg/ml (心不全除外診断のカットオフ値)
所要日数
1日
保険点数
140点(生化学的検査Ⅱ 135点)
保険注釈
ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント(NT-proBNP)精密測定は、
区分「D008」内分泌学的検査の「13」のヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)精密測
定に準じて算定できる。
◎詳細はインフォメーション2007-22をご参照ください。
検査解説
NT-proBNPは76個のアミノ酸より構成されるペプチドです。循環血液量の増加や
心室壁へのストレスなど心負荷の増大により脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体
(proBNP)が産生され、これが蛋白分解酵素によりヒト心臓中で生理活性を持つBNP
と生理活性を有しないNT-proBNPに分解されて血中に放出されます。健常人のBNP
およびNT-proBNPの血中濃度は極めて低く、心不全の重症度に応じてそれぞれの
血中濃度が上昇します。
NT-proBNPは、血中半減期が長いため血中濃度の上昇率が高く、心不全の早期
診断や疾患レベルに応じた病態把握・判断が可能です。
※NTNT-proBNP は血清での
血清での測定
での測定が
測定が可能で
可能で、専用採血管で
専用採血管で別採血する
別採血する必要
する必要がありません
必要がありません。
がありません。
また、
良好で
で、冷蔵で
また、採血後の
採血後の安定性が
安定性が良好
冷蔵で 3 日まで保存可能
まで保存可能です
保存可能です。
です。
【開始時期】平成 19 年 8 月 18 日(土)ご依頼分より
以上
尚、詳細につきましては、営業担当者またはインフォメーションまでお問い合わせ下さい。
本社
〒710-0834 倉敷市笹沖 468-5 TEL(086)427-2310
インフォメーション TEL(086)427-2323
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NT
NTNT-proBNPと
proBNPとBNPの
BNPの比較
NT-proBNP
BNP
N-Terminal pro Brain Natriuretic Peptide
Brain Natriuretic Peptide
脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント
脳性ナトリウム利尿ペプチド
分子量約8,500
分子量約3,500
ホルモン活性なし
ホルモン活性あり
血中半減期:120分
血中半減期:20分
代謝過程:腎クリアランス
代謝過程:NEP(蛋白分解酵素),
BNP受容体,腎クリアランス
カットオフ値:125pg/ml
カットオフ値:18.4pg/ml
臨床的意義
臨床的意義
軽度心不全における診断
左室機能低下患者のスクリーニング
心不全の重症度把握
心不全診断
心不全患者の病態把握
心不全重症度評価
心不全の病態別診断
心不全患者予後規定因子
慢性・急性心不全の除外診断
心不全治療効果判定評価
判断基準参考値
判断基準参考値(
判断基準参考値(pg/
pg/ml)
ml)
18.4~40 : 要経過観察
~125 : 心不全とは考えにくい
125~300 : 心不全の疑い(慢性期)
40~100 : 心疾患の疑い
300~ : 心不全の疑い(急性期)
100~ : 心不全の疑い
BNPから
BNPからNT
からNTNT-proBNPに
proBNPに切り替えるメリット
えるメリット
1.血清(及び血漿)で測定可能→多項目同時測定での別採血不要
2.保存安定性が高い→冷蔵保存で3日、溶血の影響によるリスクなし
3.重症度をよりダイナミックに反映→血中濃度の上昇率が高い
BNPから
BNPからNT
からNTNT-proBNPに
proBNPに切り替える際
える際の注意点
1.カットオフ値の違い
2.乖離検体が見られる
→BNPと全く同じ項目ではない
3.腎疾患ではより高値傾向→腎臓で代謝される
NT-proBNPも、腎疾患では腎機能の低下により排泄が抑制され高値となるが、BNPに比べ潜在性心機能
異常をより反映するとの報告もあります。腎機能の低下は心機能低下のハイリスク群(心腎連関)です。