取扱説明書 - Kikusui Electronics Corp.

PART NO. Z1-006-160, IB027402
Feb. 2016
取扱説明書
概要
1
機器の接続と設定
2
パソコン接続と
ハードウェア構成
3
パネル操作と保護機能
4
仕様
5
電圧/温度計ユニット
6
充放電システム
充放電システムコントローラ
PFX2500シリーズ
PFX2532
OP02-PFX
8スロットユニット
SL01-PFX
7
電圧計ユニット
OP03-PFX
オプション
ダストフィルタの清掃
デジタルCC / CV制御の特徴
機能の説明
バイアス電源の接続
困ったときのヒント
付録
このたびは充放電システムコントローラ PFX2532 をお買い上
げいただきまして、まことにありがとうございます。
専用のアプリケーションソフトを使用して、パソコンでバッ
テリの充放電特性試験の条件設定や実行、試験結果の解析が
できます。
充放電システムコントローラ PFX2532 の操作には、アプリケー
ションソフト BPChecker3000 を使用します。
アプリケーションソフト BPChecker3000 は別売です。
本書について
輸出について
特定の役務または貨物の輸出は、外国為替および外国貿易法
の政令/省令で規制されており、当社製品もこの規制が適用
されます。
政令に非該当の場合でもその旨の書類を税関に提出する必要
があり、該当の場合には経済産業省で輸出許可を取得し、そ
の許可書を税関に提出する必要があります。
当社製品を輸出する場合には、事前に購入先または当社営業
所にご確認ください。
商標類
Windows は米国 Microsoft Corp. の登録商標です。
本書は、本製品を初めてご使用になる方を対象に、製品の概
要、各種設定、操作方法、保守、使用上の注意事項などにつ
いて記載しています。
本製品の機能を効果的にご利用いただくために、本書を最後
までお読みください。本製品をご使用中に操作がわからなく
なったり、問題が生じたりしたときにも読み直すことをお勧
めします。
お読みになったあとは、いつでも見られるように必ず保管し
てください。
取扱説明書に乱丁、落丁などの不備がありましたら、お取り
替えいたします。
その他記載されている会社名、製品名は各社の商標または登
録商標です。
著作権・発行
取扱説明書の一部または全部の転載、複写は著作権者の許諾
が必要です。
製品の仕様ならびに取扱説明書の内容は予告なく変更するこ
とがあります。
© 2015 菊水電子工業株式会社
取扱説明書を紛失または汚損した場合には、新しい取扱説明
書を有償でご提供いたします。どちらの場合も購入先または
当社営業所にご依頼ください。その際は、表紙に記載されて
いる「Part No.」をお知らせください。
取扱説明書の内容に関しては万全を期して作成いたしました
が、万一不審な点や誤り、記載漏れなどありましたら、当社
営業所にご連絡ください。
適用する製品のファームウェアバージョン
本書は、バージョン 2.0X
のファームウェアを搭載した製品に適用します。
製品についてのお問い合わせには、
形名(前面パネル上部に表示)
ファームウェアバージョン(60 ページ参照)
製造番号(後面パネル上部に表示)
をお知らせください。
本書の読み方
本書は通読型の構成になっています。充放電システムコント
ローラ PFX2532 を初めてご使用になる前に、はじめから順番
にお読みいただくことをお勧めします。
関連マニュアル
BPChecker3000 の詳細については、アプリケーションの取扱説
明書を参照してください。
直流安定化電源 PWR シリーズ、直流安定化電源 PAT-T シリー
ズ、電子負荷装置 PLZ-4W シリーズ、電子負荷装置用ブースタ
PLZ2004WB の詳細については、各機器の取扱説明書を参照し
てください。
本書の対象読者
本書は、充放電システムコントローラ PFX2532 を使用する方、
または操作の指導をされる方を対象に制作しています。
蓄電素子の充放電試験に関する知識を有する方を前提に説明
しています。
2
PFX2532
開梱時の点検
システム構成に必要なケーブル
付属品が正しく添付されているか、また本体および付属品が
輸送中に損傷を受けていないかどうかを確認してください。
システム構成をするためには、付属しているケーブル以外に
も以下のケーブルが必要です。
万一、損傷または不備がありましたら、購入先または当社営
業所にお問い合わせください。
必要なケーブルオプション(別売)を用意しています。
PFX2532 を輸送するときのために、梱包材を保管しておくこと
• 直流電源接続用ケーブル(+・-)
:80 mm2
をお勧めします。
• 電子負荷装置接続用ケーブル(+・-):80 mm2
• ブースタ接続用ケーブル(+・-)
:80 mm2
CE非適合のため、
仕向地に
よって付属されない場合が
す
あります。
電源コード
(1本)プラグなし
(CE非適合) [85-10-0630]
• DUT ケーブル[試料接続用]
(+・-)
:80 mm2
• センシングケーブル(電圧/温度センシングケーブル)
• ブースタ接続用フラットケーブル:20 芯
ケーブルの長さはシステム構成に応じて経路損失(
参照
p.
20 )などを考慮した上で、最小限の長さのケーブルを用意し
てください。
26芯フラットケーブル
(1個)
(直流安定化電源用I/Fケーブル)
[83-22-6050]
20芯フラットケーブル
(1個)
(電子負荷装置用I/Fケーブル)
[91-80-6136]
31 ページの「各機器の接続」に記載のシステム構成と同様の
構成で接続した場合には、オプションのケーブルセットを使
用して構成できます。
ケーブル選択時の目安にしてください。
20芯フラットケーブル用
フェライトコア
(1個)
[96-01-0250]
26芯フラットケーブル用
フェライトコア
(1個)
[96-01-0260]
[91-88-7330]
オプションについては、購入先、または当社営業所にお問い
合わせください。
• ケーブルセット (
参照
p. 119 )
形名
説明
長さ
TL10-PFX
直流電源接続用ケーブル
60 cm(+) 1 本
[96-01-0210]
60 cm(-) 1 本
LANケーブル
(1本)
ストレートタイプ
26芯ケーブル [コア付き]
(1個)
(当社製直流安定化電源
PAT-T用I/Fケーブル)
[91-88-7330]
電子負荷装置接続用ケーブル 60 cm(+) 1 本
60 cm(-) 1 本
DUT ケーブル(試料接続用) 3 m(+)
1本
3 m(-)
1本
センシングケーブル
3m
(電圧/温度センシング
ケーブル:アセンブリ済み)
センシング
コネクタカバーセット
(1個)[84-61-8505]
センシング
コネクタ
(1個)
[84-61-7705]
• 電子負荷装置用並列ケーブル(
ロックレバー( 2 個)
[83-06-5060]
サーミスタ
(1個)
[38-00-0160]
[Q1-500-096]
[M1-100-012]
[M5-101-007]
負荷入力端子カバーセット
(4組)
カバー、補助バンド
x3
説明
長さ
数量
PC01-PLZ-4W
20 芯フラットケーブル
約 30 cm
1本
約 45 cm
1本
PC02-PLZ-4W
20 芯フラットケーブル
PLZ-4W とブースタ間用
入出力端子用M8ねじセット
(6組)
x6
[P4-200-001]
入出力端子用カバーセット
端子カバー(3個)
ロック用結束バンド
(6個)
PFX2532
取説 PLZ-4W)
PLZ-4W 間用、ブースタ間用
x6
[Q1-900-020]
1本
形名
[M4-100-007]
x4
[Q1-500-085]
数量
取扱説明書
(和文/英文、
各1冊)
3
安全記号
製品を安全にご使用いただくため、また安全な状態に保つた
めに取扱説明書および製品本体には、次の記号を表示してい
ます。記号の意味をご理解いただき、各項目をお守りくださ
い。(製品によっては使用されていない記号もあります。)
ご使用上の注意
火災・感電・その他の事故・故障を防止するための注意事項
です。内容をご理解いただき、必ずお守りください。
本書で指定していない方法による使用は、本製品が備えてい
る保護機能を損なうことがあります。
または
ation
1000 V 以上の高電圧を取り扱う箇所を示します。
不用意に触れると、感電し死亡または重傷を負う恐れがあ
ります。触れる必要がある場合には、安全を確保してから
作業してください。
危険
DANGER
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡
または重傷を負う危険が切迫して生じることが想定される
内容を示します。
Oper
l
Manua
使用者
• 本製品は、電気的知識(工業高校の電気系の学科卒業程度)
を有する方が取扱説明書の内容を理解して、安全を確認し
た上でご使用ください。
• 電気的知識の無い方が使用される場合には、人身事故につ
ながる可能性がありますので、必ず電気的知識を有する方
の監督のもとでご使用ください。
警告
用途
WARNING
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡
または傷害を負う可能性が想定される内容を示します。
• 製品本来の用途以外にご使用にならないでください。
• 本製品は、一般家庭・消費者向けに設計、製造された製品
ではありません。
注意
CAUTION
Line
Voltage
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、物的損害
のみの発生が想定される内容を示します。
入力電源
• 必ず定格の入力電源電圧範囲内でご使用ください。
禁止する行為を示します。
危険・警告・注意個所または内容を知らせるため
の記号です。本製品上にこのマークが表示されて
いる場合には、本書の該当箇所を参照してくださ
い。
• 入力電源の供給には、指定の電源コードをご使用ください。
詳しくは、本書の該当ページを参照してください。
• 本製品は IEC 規格過電圧カテゴリ II の機器(固定設備から供
給されるエネルギー消費型機器)です。
保護導体端子を示します。
カバー
シャシ(フレーム)端子を示します。
オン(電源)を示します。
• 機器内部には、身体に危険を及ぼす箇所があります。外面
カバーは、取り外さないでください。
G N L
オフ(電源)を示します。
ラッチ付き押しボタンスイッチの押されている状
態を示します。
接地
• 本製品は IEC 規格 Safety Class I の機器(保護導体端子を備え
ラッチ付き押しボタンスイッチの出ている状態を
示します。
た機器)です。感電防止のため本製品の保護導体端子を、電
気設備技術基準 D 種接地工事が施されている大地アースへ、
廃棄電気/電子機器(WEEE)指令の要件に適合
必ず接地してください。
することを示しています。
EU 圏では本製品を家庭ごみとして廃棄できませ
ん。WEEE 指令に従って廃棄してください。
EU 圏以外では、地域で定められた方法で廃棄し
てください。
Che
ck?
操作
• ご使用前に、電源コード、ケーブルの外観などに異常がな
いか確認してください。確認するときは、分電盤のブレー
カをオフにしてください。
• 本製品の故障または異常を確認したら、ただちに使用を中
止して、分電盤のブレーカをオフにしてください。また、修
理が終わるまで誤って使用されることがないようにしてく
ださい。
4
PFX2532
• 本製品を分解・改造しないでください。改造の必要がある
場合には、購入先または当社営業所へご相談ください。
保守・点検・校正
• 本製品の性能、安全性を維持するため定期的な保守、点検、
クリーニングをお勧めします。
• 感電事故を防止するため保守・点検を行う前に、分電盤の
ブレーカをオフにしてください。外面カバーは取り外さな
いでください。
• 定期的に電源コードの被覆の破れや断線などがないか点検
してください。
• パネル面が汚れた場合には、水で薄めた中性洗剤をやわら
かい布につけて軽く拭いてください。シンナーやベンジン
などの揮発性のものは、使用しないでください。
• 本製品は、適切な校正を実施して出荷されています。その
性能を維持するために、定期的な校正をお勧めします。校
正は、購入先または当社営業所へ依頼してください。
設置場所の注意
本製品を設置するときの注意事項です。必ず
守ってください。
• 可燃性雰囲気内で使用しないでください。
爆発や火災を引き起こす恐れがあります。アルコールやシ
ンナーなどの可燃物の近く、およびその雰囲気内では使用
しないでください。
• 高温になる場所、直射日光の当たる場所を避けてください。
発熱・暖房器具の近く、および温度が急に変化する場所に
設置しないでください。
動作温度範囲:0 ℃~ +40 ℃
保存温度範囲:-10 ℃~ +60 ℃
• 湿度の高い場所を避けてください。
湯沸かし器、加湿器、水道の近くなど湿度の高い場所には
設置しないでください。
動作湿度範囲:20 %rh ~ 85 %rh (結露なし)
保存湿度範囲:0 %rh ~ 90 %rh (結露なし)
調整・修理
• 本製品の内部調整や修理は、当社のサービス技術者が行い
ます。調整や修理が必要な場合には、購入先または当社営
業所へ依頼してください。
移動時の注意
動作湿度範囲内でも結露する場合があります。その場合に
は、完全に乾くまで使用しないでください。
• 必ず屋内で使用してください。
本製品は屋内使用で安全が確保されるように設計されてい
ます。
• 腐食性雰囲気内に設置しないでください。
腐食性雰囲気内や硫酸ミストの多い環境に設置しないでく
ださい。本製品内部の導体腐食やコネクタの接触不良など
を引き起こし、誤作動や故障の原因となり、火災につなが
ることがあります。
• ほこりやちりの多い場所に設置しないでください。
ほこりやちりの付着によって感電や火災につながることが
あります。
本製品を設置場所まで移動する、または輸送
するときには、次の点に注意してください。
• POWER スイッチをオフにしてください。
POWER スイッチをオンにしたまま移動すると、感電や破損
の原因になります。
• 接続されているすべての配線を外してください。
ケーブル類を外さないで移動すると、断線や転倒によるけ
がの原因になります。
• 傾斜や段差のある場所では、人数を増やすなど安全な方法
で移動してください。
• 輸送するときには、必ず専用の梱包材を使用してください。
専用の梱包材を使用しないと、輸送中の振動や落下などに
よる破損の原因になります。
• 必ず取扱説明書を添付してください。
PFX2532
• 風通しの悪い場所で使用しないでください。
本製品の周囲に空気が流れるように十分な空間を確保して
ください。
• 本製品の上に物を載せないでください。
重い物を載せると、故障の原因になります。
• 傾いた場所や振動がある場所に設置しないでください。
落ちたり、倒れたりして破損やけがの原因になります。
• 周囲に強力な磁界や電界がある場所や入力電源の波形ひず
みやノイズが多い場所で使用しないでください。
本製品が誤作動する可能性があります。
• 工業環境で使用してください。
本製品を住宅地区で使用すると干渉の原因となることがあ
ります。そのような場合には、ラジオやテレビ放送の受信
干渉を防ぐために、ユーザによる電磁放射を減少させる特
別な措置が必要となることがあります。
5
本書の表記
• 本文中では、充放電システムコントローラ
PFX2532
を、
「PFX2532」、または「PFX2500 シリーズ」と呼ぶことがあり
ます。
• 本文中では、アプリケーションソフト BPChecker3000 を
「BPChecker3000」と呼ぶことがあります。
• 本文中では、直流安定化電源 PWR シリーズを「PWR」と呼
ぶことがあります。
• 本文中では、直流安定化電源 PAT-T シリーズを「PAT-T」と呼
ぶことがあります。
• 本文中では、電子負荷装置 PLZ-4W シリーズを「PLZ-4W」と
呼ぶことがあります。
• 本文中では、電子負荷装置
PLZ-4W
シリーズ用ブースタ
PLZ2004WB を「PLZ2004WB」と呼ぶことがあります。
• 本文中では、電圧/温度計ユニット OP02-PFX を「OP02-PFX」
と呼ぶことがあります。
• 本文中では、電圧計測ユニット OP03-PFX を「OP03-PFX」と
呼ぶことがあります。
• 本文中では、8 スロットユニット SL01-PFX を「SL01-PFX」と
呼ぶことがあります。
• 本文中では、PFX2532 と SL01-PFX の接続用ボード EX01-PFX
を「EX01-PFX」と呼ぶことがあります。
• 本文中の「パソコン」は、パーソナルコンピュータやワー
クステーションの総称です。
• 本文中では、説明に次のマークを使用しています。
警告
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡
または傷害を負う可能性が想定される内容を示します。
注意
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、物的損害
の発生が想定される内容を示します。
知っておいていただきたいことを示しています。
参照
詳細についての参照先を示しています。
取説
詳細についての参照先取扱説明書を示しています。
?
Help
詳細についての参照先ヘルプファイルを示しています。
知っていると便利なことをを示しています。
6
PFX2532
もくじ
5 仕様
PFX2532 機能仕様 68
PFX2532 電気仕様 74
本書について 2
開梱時の点検 3
システム構成に必要なケーブル 3
安全記号 4
6
ご使用上の注意 4
電圧/温度計ユニット OP02-PFX を装着する
82
移動時の注意 5
試料(電池)接続の準備をする 84
設置場所の注意 5
試料(電池)を接続する 87
本書の表記 6
電圧/温度計ユニット OP02-PFX 仕様 88
目的別もくじ 9
各部の名称 10
1 概要
スロットユニット
7 8SL01-PFX(オプション)
システムを安定に動作させるには 18
電圧計ユニット
OP03-PFX(オプション)
充放電試験をするための組み合わせ 19
8 スロットユニット SL01-PFX について 94
製品の概要 14
システム構成 16
システム構成から充放電試験の流れ 22
2
電圧/温度計ユニット
OP02-PFX(オプション)
各部の名称 95
電源コードを接続する 97
機器の接続と設定
PFX2532 と接続する 98
パソコンと接続する 99
電源コードを接続する 26
電圧計ユニット OP03-PFX を装着する 102
各機器を接続する 28
試料(電池)接続の準備をする 104
直流電源と接続する 32
試料(電池)を接続する 107
電子負荷装置と接続する 34
SL01-PFX の電源をオン/オフにする 108
電子負荷装置とブースタを接続する 37
8 スロットユニット SL01-PFX 仕様 110
試料(電池)接続の準備をする 39
電圧計ユニット OP03-PFX 仕様 112
試料(電池)を接続する 41
ラックへの取り付け 116
各機器の設定をする 43
PFX2532 の設定をする 43
直流電源を設定する 45
電子負荷装置を設定する 47
3 パソコン接続と
ハードウェア構成
付
録
A
B
C
オプション 118
ダストフィルタの清掃 121
デジタル CC / CV 制御の特徴
122
パソコンと接続する 52
D 機能の説明 124
E バイアス電源の接続 127
IP アドレスを設定する 54
F
困ったときのヒント 129
IP アドレスの確認 56
モデル ID を設定する 57
恒温槽の設定 58
索引 135
4 パネル操作と保護機能
電源をオン/オフにする 60
表示の選択 62
外部コントロールの概要 62
保護機能と警告機能 64
PFX2532
7
このページは空白です。
8
PFX2532
目的別もくじ
準備
設定
• 付属品を確認したい。
➔「開梱時の点検」
• 充放電試験をするための適切な組み ➔「充放電試験をするための組み合わせ」
合わせを知りたい。
p.19
• 充放電試験をするために必要なケー ➔「システム構成に必要なケーブル」
ブルを知りたい。
p.3
• 試料を接続するために用意するケー ➔「試料(電池)接続の準備をする」
ブルを知りたい。
p.39
• 充放電試験システムの機器間の接続 ➔「各機器を接続する」
例を見たい。
p.28
• 構成した各機器の設定方法を知りた ➔「モデル ID を設定する」
い。
p.57
• 使用する機器の保護機能を設定した ➔「保護機能と警告機能」
い。
「直流電源を設定する」
「電子負荷装置を設定する」
p.64
p.45
p.47
• 計測ポイントを増やしたい。
➔「電圧/温度計ユニット OP02-PFX を装着する」 p.82
p.102
「 電圧計ユニット OP03-PFX を装着する」
• パソコンからリモート操作するため ➔「パソコンと接続する」
に必要な設備や設定を知りたい。
操作
p.52
• パネルからできる操作を知りたい。 ➔「表示の選択」
p.62
• ファームウェアバージョンを確認し ➔「POWER スイッチをオンにする」
たい。
p.60
• 専用アプリケーションソフトの詳細 ➔ BPChecker3000 は別売です。BPChecker3000
を知りたい。
CD-ROM に収録のヘルプファイルを参照し
てください。
?
• 接続した直流電源や電子負荷装置の ➔
詳細な操作方法を知りたい。
保守
p.3
Help
-
Io Config、Test Condition Editor、Test
Executive、Graph Viewe
PWR、PAT-T、PLZ-4W、PLZ2004WB
取説
-
• 放電最低動作電圧より低い電圧値ま ➔「バイアス電源の接続」
で放電試験をしたい。
p.127
• ダストフィルタをクリーニングした ➔「ダストフィルタの清掃」
い。
p.121
• サポートダイアルの番号を知りた
い。
➔TEL: 045-593-8600
裏表紙
トラブルの解決には
129 ページの「困ったときのヒント」を参照してください。
PFX2532
9
各部の名称
前面パネル
状態表示部
6
状態表示 LED の表示色と動作状態
赤色
POWER/STANDBY
緑色
オレンジ色
DISPLAY
POWER
7
VOLTAGE (V)
CURRENT (A)
ELAPSED TIME
(h-min)
PROTECT (V)
CHG/DISCH/REST
CHG
DISCH
REST
8
CAPACITY (Ah)
CC/CV/CP
CC
CV
CP
9
CYCLE NO.
ALARM
12
13
10
ALARM/WARNING
11
ADDRESS
WARNING
1
2
3 4 5
状態表示部
14
15
番号 名称
10
機能
参照
1
吸気口(ルーバ)
内部冷却用の吸気口
-
2
POWER/STANDBY LED
試験実行が可能(POWER:緑色)状態のときに点灯
-
3
CHG/DISCH/REST LED
充電(CHG:赤色)、放電(DISCH:緑色)、または休止(REST:オレンジ
色)状態のときに点灯
-
4
CC/CV/CP LED
定電流(CC:赤色)、定電圧(CV:緑色)、または定電力(CP:オレンジ
色)状態のときに点灯
-
5
ALARM/WARNING LED
アラーム検出(ALARM:赤色)、または保護機能の作動警告(WARNING:
オレンジ色)のときに点灯
p.64
6
表示部
SELECT キーで選択している内容(電圧、電流、容量、経過時間、試験サ
イクル、保護機能の設定、LAN インターフェース情報、アラーム情報、
他)、IP アドレスを表示
p.56 , p.62
p.64
7
VOLTAGE (V) LED
電圧値を表示しているときに点灯(SELECT キーで選択時)
p.62
8
CAPACITY (Ah) LED
容量を表示しているときに点灯(SELECT キーで選択時)
p.62
9
CYCLE NO. LED
試験サイクルを表示しているときに点灯(SELECT キーで選択時)
p.62
10
ADDRESS LED
LAN インターフェース使用時に接続方法、IP アドレス、またはチャンネル
番号を表示しているときに点灯(SELECT キーで選択時)
p.56
11
CURRENT (A) LED
電流値を表示しているときに点灯(SELECT キーで選択時)
p.62
12
ELAPSED TIME (h-min) LED
経過時間を表示しているときに点灯(SELECT キーで選択時)
p.62
13
PROTECT (V) LED
保護機能の設定内容を表示しているときに点灯(SELECT キーで選択時)
p.62
14
SELECT キー
表示部に表示する内容を選択
p.62
15
POWER スイッチ
電源のオン/オフスイッチ
p.60
PFX2532
後面パネル
7
9
8
10
11
12
THERMO
COUPLE
6
S1
TERM
SH DET TERMN
RESV NC OFF
8 4 2 1
1
1
TERM MAX20V
-1+ -2+ -3+ -4+
13
AC INPUT
VOLTAGE FG
SENSING
EXT CONT
2
OP02- PFX
FG
3
0
4
-1+ -2+ -3+ -4+
5
14
100-240V
50/60Hz
80VA MAX
16
15
スロット 1 に電圧/温度計ユニット OP02-PFX を装着した例
番号 名称
機能
参照
1
EXT CONT 端子台
外部コントロール端子
p.62
2
LAN コネクタ
パソコン(BPChecker3000)との通信用接続コネクタ
p.52
3
SENSING コネクタ
センシングケーブルを接続するコネクタ
4
S1 スイッチ
チャンネル番号、アドレス、感震センサの設定用スイッチ
p.39 , p.42
p.43
保守用コネクタ
5
TP-BUS コネクタ*1
6
DC POWER SUPPLY コネクタ
7
DC ELECTRONIC LOAD コネクタ 電子負荷装置の制御用コネクタ
警告 シールは剥がさないでください。
内部のピンに触れると感電の恐れがあります。
直流電源の制御用コネクタ
-
p.33
p.36
電圧/温度の計測ポイントを拡張するオプションボード
p.81 ,
p.120
オプション用スロット
オプションボードを装着するスロット
左から、スロット 1、スロット 2、スロット 3
p.82 ,
p.120
p.120
10
DC ELECTRONICS LOAD 端子*2
電子負荷装置(DCEL)へ接続する入力端子
p.28 , p.34
11
DC POWER SUPPLY 端子 *2
直流電源(DCPS)へ接続する出力端子
p.28 , p.32
12
DUT 端子 *2
試料(DUT)へ接続する端子
p.28 , p.41
13
排気口
冷却用排気口
-
14
製造番号
-
-
15
シャシ端子
出力を接地するための端子
p.30
16
AC INPUT 端子 *2
AC インレット
p.26
*1.
*2.
工場出荷時にはシールが貼付されています。
工場出荷時には保護カバーが装着されています。
8
電圧/温度計ユニット
( OP02-PFX)
9
PFX2532
11
このページは空白です。
12
PFX2532
概要
この章では、製品の概要、接続可能な機器、
および充放電試験の準備から試験の流れ
を説明します。
製品の概要
充放電システムコントローラ PFX2532 は、 試料(二次電池などの蓄電素子)の特性を評価
するために当社製の直流電源、電子負荷装置と組み合わせて、バッテリ等の充放電電圧/電
流を高精度で測定する、充放電制御専用のコントローラです。直流電源、電子負荷装置の組
み合わせによって、大容量、幅広い定格の評価試験への対応も可能です。
パソコンに必要な環境の詳細は、「アプリケーションソフト BPChecker3000」のセットアッ
プガイドを参照してください。
特徴
充放電コントロールシステム
● 大容量バッテリーモジュールに対応
大容量化する先進バッテリーに対応します。
当社の直流電源 PAT-T シリーズと電子負荷装置 PLZ-4W シリーズと組み合わせることに
よって、すぐに試験システムを構築することができます。
● 幅広い定格に対応
当社製直流電源と当社製電子負荷装置を選択して組み合わせることが可能なので、幅広
い定格に対応します。希望の充放電試験条件に合った機器を選択することで、導入コス
トを抑えることができます。
● デジタル定電流(CC)/定電圧(CV)制御方式を採用
デジタル CC / CV 制御方式の採用によって、システム構成機器(直流電源/電子負荷装置)
の違いによる定電流(CC)/定電圧(CV)の設定確度やドリフト特性の差違を最小限に
し、高精度の試験が可能です。システム構成後の調整作業は一切不要です。
● 高精度計測の実現
高精度計測回路が内蔵されています。電池電圧、および充放電電流を高精度に検出しま
す。(電圧計測:100 μV 分解能、電流計測:100 μA 分解能、経過時間測定:月差 30 秒以
内(10 ppm 以内))
また、捕捉が難しいパルス電流でも、真の電力量、積算容量の測定が可能です。
● 保護機能の搭載
経路スイッチ(ロードスイッチ)が内蔵されています。経路スイッチは、異常検出時に
直流電源/電子負荷装置を速やかに切り離す高速遮断機能を装備しています。
また、DUT ケーブルと電圧センシング線の規定値を超える電位差、結線の異常、試料(電
池)との接続不備などを検出して、接続した機器や試料(電池)の損傷を防止します。
● 感震センサ搭載
災害時など、充放電試験中に大きな揺れや衝撃を感知して、出力をオフします。接続し
た機器や試料(電池)の損傷を防止します。
14
PFX2532
製品の概要
● 10000 ステップのパターン充放電機能の搭載
CC/ CP( V, I リミット付)ステップ数を 10000 ステップまで設定することが可能です。
高速充放電切り替え制御が機能して、最小 100 ms のステップ時間幅で、複雑な充放電試
験が可能になります。各種規格試験のテストパターンやシミュレーションパターンの生
成などに幅広く対応します。
1
概
要
● 高速充放電切り替え制御に対応
従来は直流電源と電子負荷装置の切り替えに一定の時間が必要でした。本製品では直流
電源と電子負荷装置を同時に制御することで、継ぎ目のない充放電切り替え(シームレ
ス充放電)を実現しました。
● 最速 1 ms の高速サンプリングを実現
指定した電圧、電流ステップをトリガとして、最速 1 ms の電圧計測/電流計測が可能で
す。ステップ電流に同期した精度の高い電圧波形が取得できます。試料のインピーダン
ス解析や寿命判定の評価に最適です。
● セルモニター計測機能の拡張が可能
電圧/温度計ユニット OP02-PFX(別売)を装着することによって、電圧 4 点、温度 4 点
の計測ポイントを増設できます。最大、電圧 12 点、温度 12 点まで計測ポイントの増設
が可能です。
さらに電圧計測ポイントが必要な場合は、電圧計ユニット OP03-PFX(別売)を 8 スロッ
トユニット SL01-PFX(別売)に、PFX2532 本体に電圧/温度計ユニット OP02-PFX(別売)
を装着することで、最大 72 点まで計測ポイントを増設することができます。
● セル CV 機能を搭載
セルアンバランス検出機能に加えてセル CV 機能を搭載しました。充電では最も高いセル
電圧、放電では最も低いセル電圧を瞬時に検出して、設定したセル CV 値になるように制
御します。
セルバランスが崩れたバッテリモジュールでも、安全に充放電することができます。
● EV 関連規格に対応
IEC 規格などの EV 関連の規格試験に対応しています。シンプルな操作性と Microsoft Office
関連ソフトとの連携を強化しました。高速サンプリングデータの表示、エクスポート機
能も装備しています。
PFX2532
15
システム構成
PFX2532 を使用した充放電システムの基本的な構成例を下図に示します。PFX2532 と当社製
の直流電源、当社製の電子負荷装置、および周辺のサブシステムで構成されています。
PFX2532
ロードスイッチ
+
+
BPChecker3000
+
SDRAM
計測メモリ
保護制御
直流電源
アナログI/F
+
電子負荷装置
アナログI/F
CC
I/F
DAC
電圧計測保護
DAC
デジタル
CV制御
+S
ロードスイッチ制御
I/F
デジタル
CC制御
アイソレータ
+
通信制御
タイム
ベース
シーケンス
制御
電圧
センシング
ADC
デジタル
CP制御
パルス
制御
オプション通信
CC/CV
セル電圧
LAN
試料
+
ˁˁˁˁˁ
-S
電圧
センシング
電流計測
セル温度
各セル対応
電圧/温度
計測ボード
(オプション)
インジケータ
電流検出
充放電システム構成例
PFX2532 の機能ブロックは主に試料電圧/電流/温度の測定部、デジタル定電流/定電圧制
御部、電源/電子負荷装置 I/F 部、ホスト通信制御部、ロードスイッチから構成されています。
当社製の電源/電子負荷装置と直結可能な I/F を有しており、簡単な初期設定のみで他に設
備、外付け回路を必要とせず本格的な充放電試験ができるように工夫されています。
直流電源/電子負荷装置/試料(電池)との接続状態は常に監視されていて、どれか一つで
も異常を検出すると充放電試験を安全に止める機能が搭載されています。
PFX2532 は LAN インターフェースでパソコンから制御します。
充放電試験条件の設定、操作には、アプリケーションソフト BPChecker3000 を使用します。
アプリケーションソフトの詳細については、該当するヘルプファイルを参照してください。
?
16
Help
BPChecker3000
ハードウェアの構成
Io Config
試験条件の作成
Test Condition Editor
試験の実行
Test Executive
試験結果の解析
Graph Viewer
PFX2532
システム構成
充放電システム 2チャンネルの構成例
充放電ユニット1チャンネル
EIA規格ラック
直流安定化電源
PWR1600L
アプリケーションソフトウェア
BPChecker3000
1
概
要
直流安定化電源
PWR1600L
LAN
コネクタへ
USB
充放電システム
コントローラ
PFX2532
LAN
ケーブル
パソコン
電子負荷装置
PLZ1004W
電子負荷装置
ブースタ
PLZ2004WB
同期試験
RS485で制御できる
エスペック社製 恒温槽
RS485
USB-RS485変換器
上記は充放電システムコントローラ PFX2532 を 1 台、直流安定化電源 PWR1600L を 2 台、電
子負荷装置 PLZ1004W を 1 台、ブースタ PLZ2004WB を 1 台をラックに組み込み、パソコン
と恒温槽を追加したシステム構成です。
充放電システムコントローラ PFX2532 でシステム構成する場合には、最大 7 チャンネルで、
電圧計測ポイント 72 点、温度計測ポイント 8 点、または電圧計測ポイント 12 点、温度計測
ポイント 12 点の充放電ユニットの接続が可能です(オプション使用*1)。
恒温槽との同期試験もできます。パソコンとは専用の USB-RS485 変換器*2 を介して、エス
ペック社製の恒温槽と接続します。恒温槽を使用して同期試験をする場合には、VISA*3 ライ
ブラリが必要です。
*1.
*2.
*3.
PFX2532
PFX2532 に装着して使用する電圧/温度計ユニット OP02-PFX と、オプションの 8 スロットユ
ニットに装着して使用する電圧計ユニット OP03-PFX があります。
エスペック社指定の変換機を使用してください。
VISA (Virtual Instrument Software Architecture) は、VXIplug&play Systems Alliance によって策定され
た、計測器接続ソフトウェアの標準仕様です。VXIplug&play VISA 仕様に対応した菊水電子工業オ
リジナルの VISA ライブラリ KI-VISA は、当社ウェブサイトのダウンロードサービス(http://
www.kikusui.co.jp/download/)から、最新版を入手できます。
17
システムを安定に動作させるには
停電、
または突然の停止時の理想的な
システム停止
(自動で実行)
試験実行用パソコンの推奨事項
・スリープ自動移行はオフにする
・Windows Updateは手動に設定する
・ウィルス対策ソフトは、可能であれば
入れない
・他のソフトは起動しない
・無停電電源を接続する
試験実行用のパソコン
にノートパソコンを使
用すると、
無停電電源
が不要になるメリット
があります。
無停電電源を設置して、
シャット
ダウン信号線を必ず接続します。
シャットダウン信号を接続するこ
とによって、
停電、
またはその他の
理由でシステムが突然停止した
場合でも、BPChecker3000が内部
処理を行い、
安全な状態や順序
で充放電システムを自動で停止
することが可能です。
PFX2532充放電システムがオフ
↓
無停電電源によりパソコンはオン状態
↓
BPChecker3000が通信エラーを検出
(Io Err)
↓
BPChecker3000が試験中のファイルを
処理して保護
↓
数分後、
無停電電源からパソコンに
シャットダウン信号を発信
↓
パソコンの電源がオフ
データ解析(Graph Viewer)
用パソコン
試験実行
(Test Executive)
用パソコン
シャットダウン信号
ノートパソコン
マルチコア
プロセッサ
8GB メモリ推奨
ノートパソコン
との置き換え
無停電電源
長時間、
試験を実行する場合には、
試験実行
用パソコンとデータ解析用パソコンを分ける
と、
パソコンの負荷を低減でき、
スムーズに試
験を実行できます。
設定完了後、
充放電
試験の実行中は、
イン
ターネットや社内LAN
には接続しないでくだ
さい。
スイッチングハブ
または ルータ
Wifi ルータ
パソコン関連用ACタップ
(接地極付き)
無線LANでの接続は
避けてください。
AC電源はパソ
コン関連と充放
電システム関連
で分けたほうが
安全です。
分電盤 または 充放電機器用ACタップ
(接地極付き)
PFX2532充放電システム
直流電源
直流電源
AC電源ケーブル
LANケーブル
充放電システム
コントローラ
PFX2532
電子負荷装置
8スロットユニット
SL01-PFX
電子負荷装置
ブースタ
18
PFX2532
充放電試験をするための組み合わせ
1
PFX2532 では、以下の組み合わせで充放電試験ができます。
参照
p. 57
充放電試験に使用する機器の組み合わせによって、モデル ID という識別番号があります。充
放電試験を実行するためには、接続する組み合わせにあわせて、モデル ID を設定する必要が
あります。
概
要
充放電試験が可能な充放電動作範囲(最大電圧/最大電流)は、PFX2532 と接続する直流電
源と電子負荷装置に依存します。
■ 接続可能な組み合わせ
モデル
ID
7301 *2
直流電源
PWR1600L
(2 台並列)
電子負荷装置
充電最大
電力 *1
放電最大
電力
PLZ1004W (H レンジ )+PLZ2004WB
3200 W
3000 W
7302
PAT60-133T
*3
PLZ1004W (H レンジ )+PLZ2004WB x2(2 台並列)
8000 W
5000 W
7303
PAT40-200T
PLZ1004W (H レンジ )+PLZ2004WB x2(2 台並列)*3
8000 W
5000 W
*1.
*2.
*3.
経路損失により、ここに示した電力までは使用できないことがあります。
工場出荷時の設定
当社製 大容量直流電子負荷装置 スマートラックシステム PLZ5004W SR と置き換え可能
モデル ID が確定していない組み合わせについてはバージョンアップにて対応予定です。
最新の組み合わせ情報については、当社ウェブサイト(http://www.kikusui.co.jp)の製品情報
で確認できます。詳細については、当社営業所にお問い合わせください。
PFX2532
19
充放電試験をするための組み合わせ
直流電源、電子負荷装置の選び方
充電動作と放電動作では、範囲が異なります。それぞれの条件を満たしている直流電源と電
子負荷装置を選択してください。
以下のグラフは次の式で求めた、充電可能な電圧値/電流値の範囲を示しています。電圧値
(定電圧値/終止電圧値)、電流値(定電流値)が範囲を超えない機器を使用してください。
充電最大電力=直流電源最大定格電力-経路損失*1
充電動作中に直流電源の許容電力を超える状態になった場合には、PS/B アラーム等が発生
して試験を中止します。
直流電源装置別の充電動作範囲
電圧(V)
DUT ケーブル:公称断面積 80 mm2 3 m にて
70
PFX2532 動作範囲
60
50
40
PAT60-133T
30
PAT40-200T
20
10
PWR1600Lx2
0
20
40
60
80
100
120
140
160
180
200
電流(A)
*1.
電圧 (V) 軸
定電圧値(CV Voltage)、または終止電圧値(MAX Voltage)
電流 (A) 軸
定電流値(CC Current)
経路損失とは.
..
充電電流が流れることで DUT ケーブルや接続ケーブル、PFX2532 電流パス回路等に電圧降下
が生じます。この電圧降下による充電時の電力損失が、経路損失です。充電に利用可能な最
大電力は、経路損失を差し引いた値になります。
20
PFX2532
充放電試験をするための組み合わせ
以下のグラフは次の式で求めた、放電可能な電圧値/電流値の範囲を示しています。電圧値
(放電開始電圧値/終止電圧値)、電流値(定電流値)が範囲を超えない機器を使用してくだ
さい。また、放電電圧が放電最低動作電圧を下回らないようにしてください。
定電力放電(CP Dish)を使用する場合には、設定する定電力値と試料(電池)電圧から放電
電流を算出して、グラフの範囲内であることを確認してください。
1
概
要
放電最低動作電圧*1 =電子負荷装置最低動作電圧+経路損失による電圧降下
参照
放電最低動作電圧より低い電圧値まで放電試験をしたい場合には、バイアス電源と組み合わ
せることで試験の実行が可能になります。
p. 127
放電動作中に電子負荷装置の許容電力を超える状態になった場合、または放電最低動作電
圧を下回った場合には、CD/B アラームが発生して試験を中止します。
電子負荷装置別の放電動作範囲
電圧(V)
DUT ケーブル:公称断面積 80 mm2 3 m にて
70
PFX2532 動作範囲
60
50
40
30
PLZ1004W
+2004WB x2
20
PLZ1004W+2004WB
10
PLZ最低動作電圧
0
0
20
40
60
80
100
120
140
160
180
200
電流(A)
*1.
PFX2532
電圧 (V) 軸
放電開始電圧値(Start Voltage)
、または終止電圧値(Cutoff Voltage)
電流 (A) 軸
定電流値(CC Current)
放電最低動作電圧とは...
電子負荷装置の最低動作電圧によるものです。さらに経路損失(電圧降下)を加えたものが、
放電最低動作電圧となります。
21
システム構成から充放電試験の流れ
充放電試験をするには、PFX2532、直流電源、電子負荷装置とパソコンでシステム構成して、
アプリケーションソフトウェア BPChecker3000 を使用して制御します。
システム構成、設定する試験条件、試験の開始から終了までの主な流れです。
各機器を接続してシステム構成をする
参照
p. 26
参照
p. 43
参照
p. 32
参照
p. 34
参照
p. 37
参照
参照
参照
p. 45
p. 47
p. 52
1
2
各機器に電源コードを接続します。
3
4
5
6
PFX2532 と直流電源を接続します。
7
直流電源を設定します。
8
電子負荷装置を設定します。
9
PFX2532 とパソコンを接続します。
PFX2532 本体の S1 スイッチで感震センサを設定します。
PFX2532 を複数台で使用する場合には、直流電源や電子負荷装置と接続する前に S1 ス
イッチでチャンネル番号を設定します。
PFX2532 と電子負荷装置を接続します。
電子負荷装置とブースタを接続します。
機器間の接続が終了したら、ロック用の結束バンドをしっかり締めます。
端子カバーが外れないことを確認します。
保護機能(OVP/ OCP)と外部アナログコントロールを設定して、パネルロック状態に
します。
保護機能(OCP)、スルーレート、外部アナログコントロールとブースタの台数を設定
して、パネルロック状態にします。
試験条件の設定と試験の開始から終了
参照
p. 60
参照
p. 52 、p. 55
?
Help Io Config
参照
?
各機器の電源をオンにします。
3
BPChecker3000 の Io Config を起動してハードウェアを構成します。
Help
パソコンと PFX2532 に IP アドレスを設定して接続します。
DHCP サーバ機能で自動取得、または固定 IP アドレス使用があります。
固定 IP アドレスを使用している場合には、PFX2532 の IP アドレスを設定します。
Io Config で設定するチャンネルを指定して、PFX2532 のモデル ID を設定します。
恒温槽を使用する場合には、恒温槽ドライバ、VISAソース、恒温槽の台数を設定します。
p. 57
Test Condition Editor
22
1
2
4
BPChecker3000 の Test Condition Editor を起動して試験条件を作成します。
試験条件の作成と編集をします。必要に応じて保護機能も設定します。
PFX2532
システム構成から充放電試験の流れ
参照
?
p. 39
Help Test Executive
5
6
7
PFX2532 と試料を接続します。
試料(電池)の接続が終了したら、ロック用の結束バンドをしっかり締めます。
端子カバーが外れないことを確認します。
BPChecker3000のTest Executiveを起動してハードウェアプロテクトを設定し
ます。
1
概
要
ハードウェア保護(HOVP/ HUVP)と電圧レンジを設定します。
?
Help Graph Viewer
参照
p. 61
PFX2532
8
BPChecker3000 の Test Executive で試験を実行します。
9
BPChecker3000 の Graph Viewer を起動して試験結果を解析します。
Test Condition Editor で作成した試験条件に従って、充放電試験を実行します。
Test Executive で取得した試験データをグラフ化して、画面に表示したり印刷したりし
ます。
10 試験終了後、各機器の電源をオフにする前に試料(電池)を取り外します。
11 各機器の電源をオフにします。
23
このページは空白です。
24
PFX2532
機器の接続と設定
この章では、各機器の接続から設定までを
説明します。
電源コードを接続する
PFX2532 は IEC 規格過電圧カテゴリ II の機器(固定設備から供給されるエネルギー消費型機
器)です。
配電盤への接続
警告
感電の恐れがあります。
• PFX2532 は IEC 規格 Safety Class I の機器(保護導体端子を備えた機器)です。感電防止
のために必ず接地(アース)してください。
• 接続の前に分電盤のブレーカ(分電盤からの電源供給を遮断するスイッチ)をオフにして
ください。
感電や火災の危険があります。
• 分電盤への接続は、必ず専門の技術者が行ってください。
• 接続する分電盤のブレーカは、PFX2532 の最大入力電流に見合った遮断電流を選択してく
ださい。
• 分電盤のブレーカは以下の要件を満たす必要があります。
注意
PFX2532 の内部では、入力端子の極性に合わせて保護回路が接続されています。必ず分電盤
と PFX2532 の L、N および
(GND)を合わせて正しく接続してください。
• AC 電源ラインへの接続には、付属の電源コードを使用してください。
• 緊急時には AC 電源ラインから PFX2532 を切り離すために、分電盤のブレーカをオフにし
てください。
• 試験データの破損や誤作動の恐れがあります。より安全に充放電試験をするために、接
続する各機器の電源コードは、他の機器と同一の AC 電源ライン上に接続、およびプラグ
は同一のコンセントに差し込んでください。
■ 分電盤のブレーカ要件
• 定格電流:30 A(安全のため、30 A を超えるブレーカは使用不可)
• PFX2532 専用にしてください。
• いつでも容易に操作できる状態に保ってください。
• PFX2532 専用で AC 電源ラインを切り離すブレーカであることの表示が必要です。
ブレーカ表示例
配電盤との接続
PFX2532
専用ブレーカ
PFX2532 専用
30 A
分電盤
L
N
L
N
PFX2532
電源コード
26
PFX2532
電源コードを接続する
■ 接続手順
[Q5-000-159]
工場出荷時には、AC INPUT 端子台に端子台カバーが装着されています。
このカバーは不用意に端子に触れてしまうのを防止するためのもので
す。損傷、または紛失した場合には、購入先、または当社営業所へお問
い合わせください。
1
接続する AC 電源ラインが PFX2532 の入力定格に適合しているか確認します。
2
3
POWER スイッチがオフになっていることを確認します。
4
電源コードを後面パネル AC INPUT 端子台の L、N、および (GND)に合わせ
て接続します。
5
手順 3 で外した端子台カバーを取り付けます。
入力できる電圧は 100 Vac ∼ 240 Vac の範囲における公称電源電圧のどれか、周波数
は 50 Hz または 60 Hz です。
AC INPUT 端子台の端子台カバーを外します。
2
機
器
の
接
続
と
設
定
左側の穴を使用して取り付けます
AC INPUT 端子台
L : 黒または茶
端子台カバー
DNG
(GND) : 緑または緑/黄
N : 白または青 左側の穴を使用します。
正面から見た図
PFX2532
6
電源コードの分電盤側に、適合した圧着端子を取り付けます。
7
8
分電盤のブレーカをオフにします。
付属の電源コードは、PFX2532 側に圧着端子加工が施されていますが、分電盤側には
端末処理がされていません。接続する分電盤のねじに適合した圧着端子などを取り付
けて、確実に接続してください。作業は専門の技術者が行ってください。
電源コードを分電盤の L、N、および (GND)に合わせて接続します。
27
各機器を接続する
充放電システムコントローラ PFX2532、直流電源、電子負荷装置、ブースタを 2 台、および
試料(電池)の接続例を示します。
付属しているものに関しては付属のケーブルを使用してください。
動作の安定、ノイズ影響の低減、誤作動の防止のために、以下のことに注意してください。
• ケーブル(+と-)類は撚ってください。
• ケーブル類を絡ませたり、交差させないでください。
• フラットケーブルは電流を流すケーブルに絡めたり、+ケーブルと-ケーブルの隙間を
通したりしないでください。
警告
感電の恐れがあります。
各機器間の接続には特に順番はありませんが、試料(電池)との接続は必ず最後にして、
PFX2532 側から接続してください。
PFX2532 には、直流電源、電子負荷装置、およびブースタと接続するためのケーブルは付属
していません。各機器に合わせてケーブルを用意してください。
参照
p. 119
PFX2532 と直流電源、電子負荷装置、および試料(電池)を接続するためのオプション、ケー
ブルセット TL10-PFX があります。
接続用のケーブルは、電流容量を考慮して公称断面積 80 mm2 以上を推奨します。
■ 電線の公称断面積と許容電流(参考)
公称断面積
[mm2]
AWG
*1.
28
(参考断面積)
許容電流*1
[mm2]
[A](Ta = 30 ℃ )
当社推奨電流
[A]
2
14
(2.08)
27
10
3.5
12
(3.31)
37
-
5.5
10
(5.26)
49
20
8
8
(8.37)
61
30
14
6
(13.3)
88
50
22
4
(21.15)
115
80
30
2
(33.62)
139
-
38
1
(42.41)
162
100
50
1/0
(53.49)
190
-
60
2/0
(67.43)
217
-
80
3/0
(85.01)
257
200
100
4/0
(107.2)
298
-
125
-
-
344
-
150
-
-
395
300
200
-
-
469
-
電気設備技術基準 第 172 条(省令第 57 条)
「低圧屋内配線の許容電流」より
PFX2532
各機器を接続する
ケーブルを作成する
参照
p. 20
ケーブルはシステム構成に応じて経路損失などを考慮した上で、最小限の長さのケーブルを
用意してください。
参照
p. 17 、p. 119
ラックに組み込んでシステム構成した場合には、オプションのケーブルセット TL10-PFX を使
用して構成できます。ケーブル選択時の目安にしてください。
参照
1
2
p. 28
注意
ケーブルを選定します。
ケーブルの PFX2532 側に M8 の圧着端子を取り付けます。
試料を恒温層の使用などで高温下にさらす場合は、DUT ケーブルの許容温度に注意してく
ださい。DUT ケーブルなどの耐熱温度が不足していると、絶縁不良や接触抵抗の増大など
で試料に危険な状態が発生します。
2
機
器
の
接
続
と
設
定
• ケーブルの長さは、3 m まで延長できます。それ以上の長さでは定電流制御が不安定に
なったり、正確な容量測定に影響することがあります。
• 誤配線を防止するために、圧着端子の色またはケーブルの色を変えて+極と-極を容易
に区別できるようにしてください。
PFX2532
29
各機器を接続する
20芯フラットケーブル
(付属)
26芯ケーブル
(付属)
PFX2532
直流電源
DC POWER SUPPLY
入力端子台
直流電源用
コネクタ
直流電源接続用ケーブル
+
–
直流電源接続用ケーブル
*
+
–
*
電子負荷装置用
コネクタ
DC ELECTRONIC LOAD
出力端子台
*
電子負荷装置接続用ケーブル
+
–
*
電子負荷装置
接続用ケーブル
+S
+
–
FG
DUT端子台
センシングコネクタ
+
–
J2
DC INPUT
J1
J2
*
DUTケーブル
温度センシングケーブル
*
J1
電子負荷装置ブースタ
*
DUTケーブル
+
–
DC INPUT
20芯 フラットケーブル
PC02-PLZ-4W(オプション)
ブースタ接続用
ケーブル
-T
J1
J2
電子負荷装置
-S
+T
DC OUTPUT
ブースタ接続用
20芯 フラットケーブル
ケーブル
PC01-PLZ-4W(オプション)
電子負荷装置ブースタ
*
電圧センシングケーブル
–
サーミスタ
(付属)
+
+
–
DC INPUT
J1
J2
試料(電池)
DUTケーブルと電圧/温度センシングケーブルは、
* オプション
(TL10-PFX)
があります。
充放電ユニット PFX2532 と直流電源 1 台、電子負荷装置 1 台、ブースタ 2 台と試料(電池)の接続例
■ シャシ端子の接続
シャシ端子は、多目的用途で用意された接地端子です。大電流動作時のノイズ低減、誤作動
の防止に役立ちます。万一、ケーブル等がシャシに接触する状態が生じても感電事故を防止
できます。より安全に充放電試験をするためにも、シャシ端子の接地をお勧めします。
シャシ端子の接地用ケーブルには、充放電試験をするときの最大電流以上を許容するケーブ
ルを使用してください。
■ 端子カバーの使い方
付属の端子カバーは、接続用ケーブルを通して使用します。使用するケーブルの太さに合わ
せて、適切な位置で切って使用してください。
φ10ライン
φ15ライン
φ20ライン
φ25ライン
30
ゲージを目安に
ケーブルの径に
合わせてスリーブ
を切ります。
PFX2532
各機器を接続する
各機器の接続
直流電源接続用ケーブル
(オプション:TL10-PFX)
PAT-T
+
26芯
PAT-T用I/Fケーブル
(付属)
–
DUTケーブル
(オプション:TL10-PFX)
+
試料
(電池)
–
PFX2532
–
+
+
–
–
+
20芯
フラットケーブル
(付属)
+
–
1000W
1.5 -150V
0 200A
-
+
–
PLZ2004WB ブースタ1
DC INPUT
J1
2000W
1.5 -150V
0 400A
J2
-
電子負荷装置
並列接続用
20芯
フラットケーブル
(PLZ-4Wオプション:
PC01-PLZ-4W)
+
–
J1
J2
電子負荷装置接続用ケーブル
(オプション:TL10-PFX)
機
器
の
接
続
と
設
定
PLZ-4W マスタ機
DC INPUT
J1
J2
電子負荷装置
並列接続用
20芯
フラットケーブル
(PLZ-4Wオプション:
PC02-PLZ-4W)
2
–
DC INPUT
2000W
1.5 -150V
0 400A
-
PLZ2004WB ブースタ2
直流電源 PAT-T、電子負荷装置 PLZ-4W、ブースタを 2 台接続の例
ロック用の結束バンドを
しっかり締めて、
端子カバーが
外れないことを確認します。
端子カバー
後面パネルの接続完成例
PFX2532
31
直流電源と接続する
参照
p. 22 、p. 28
直流電源接続用ケーブルと付属の 26 芯ケーブルを使用して、PFX2532 と直流電源を接続しま
す。直流電源接続用のケーブルは付属していません。
配線時の注意や考慮する事項については、直流電源の取扱説明書を参照してください。
PFX2532 と直流電源を接続する
当社製直流安定化電源 PAT-T をオプションの TL10-PFX を使用して接続した例で説明します。
1
接続するすべての機器の POWER スイッチがオフになっていることを確認し
ます。
2
PFX2532 の DC POWER SUPPLY 端子に直流電源接続用ケーブルを接続します。
赤色のキャップの付いた圧着端子を DC POWER SUPPLY の +(正)端子へ、
白いキャップの付いた圧着端子を DC POWER SUPPLY の -(負)端子へ接続
します。
ケーブルはできるだけ水平に引き出すようにして、ねじで固定します。
ねじ
(M8)
スプリングワッシャ
直流電源接続用ケーブル
+
(正)
:赤
直流電源
+
(正)
端子へ
−
(負)
端子へ
直流電源接続用ケーブル
−
(負)
:白
ナット
PFX2532
3
PAT-T の出力端子にシャシ接続線が接続されている場合には、外してくださ
い。
直流電源の出力はフローティングで使用します。
4
PAT-Tに付属のOUTPUT端子カバーに直流電源接続用ケーブルの反対側を通し
ます。
OUTPUT 端子カバーのスリープをケーブルの径に合せてカットしてください。
32
PFX2532
直流電源と接続する
5
取説
直流電源接続用ケーブルの反対側を、PAT-T の後面出力端子に接続します。赤
色のキャップの付いた圧着端子を DC OUTPUT の+(正)端子へ、白いキャッ
プの付いた圧着端子を DC OUTPUT の-(負)端子へ接続します。
+(正)端子は向かって右側から、−(負)端子は向かって左側からボルトを端子の
穴に通してナットとスプリングワッシャで固定してください。ケーブルは出力端子に
対してできるだけ垂直に接続してください。
PAT-T、PWR
圧着端子
スプリングワッシャ
ナット
OUTPUT端子カバー
φ10
φ20
φ30
φ36
ボルト
6
φ10
φ20ライン
φ30ライン
φ36ライン
ケーブルの太さ
に合わせて切り
ます。
PAT-T
2
機
器
の
接
続
と
設
定
PAT-T の出力端子に OUTPUT 端子カバーを取り付けます。
付属のねじを使用して、カバーが動かないように正しく取り付けてください。
OUTPUT 端子カバーの取り付け
(PAT-T の例)
ねじ
ワッシャ
OUTPUT端子カバー
PAT-T
直流電源制御用ケーブルを接続する
Memo
1
接続するすべての機器の POWER スイッチがオフになっていることを確認し
ます。
2
PFX2532 の DC POWER SUPPLY コネクタに、付属の 26 芯ケーブルを挿入しま
す。
PFX2532 側と電源側の
ケーブルを逆に取り付け
ると動作しません。
フェライトコアが付いている側のコネクタを PFX2532 に挿入します。抜け落ちないこ
とを確認します。
フェライトコア
PFX2532
26芯ケーブル
(PAT-T用 I/Fケーブル)
3
PFX2532
26 ケーブルの反対側を、直流電源の J1 コネクタに挿入します。
抜け落ちないことを確認します。
33
電子負荷装置と接続する
参照
p. 22 、p. 28
電子負荷装置接続用ケーブルと付属の 20 芯フラットケーブルを使用して、PFX2532 と電子負
荷装置を接続します。
電子負荷装置接続用のケーブルは付属していません。配線時の注意や考慮する事項について
は、電子負荷装置の取扱説明書を参照してください。
PFX2532 と電子負荷装置を接続する
当社製電子負荷装置 PLZ-4W をオプションの TL10-PFX を使用して接続した例で説明します。
1
接続するすべての機器の POWER スイッチがオフになっていることを確認し
ます。
2
PFX2532 の DC ELECTRONIC 端子に電子負荷装置接続用ケーブルを接続しま
す。赤色のキャップの付いた圧着端子を DC ELECTRONIC の+(正)端子へ、
白いキャップの付いた圧着端子を DC ELECTRONIC の-(負)端子へ接続しま
す。
ケーブルはできるだけ水平に引き出すようにして、ねじで固定します。
ねじ
(M8)
スプリングワッシャ
電子負荷装置接続用ケーブル
+
(正)
:赤
電子負荷装置
+
(正)
端子へ
−
(負)
端子へ
電子負荷装置接続用ケーブル
−
(負)
:白
ナット
PFX2532
3
PLZ-4W の後面負荷入力端子の左右に、PLZ-4W に付属のロックプレートを差
し込みます。
ロックプレートを端子の
横の溝へ差し込みます。
ロックプレートの差し込み
(PLZ1004W の例)
ロックプレート
PLZ-4W
34
PFX2532
電子負荷装置と接続する
4
PLZ-4W に付属の負荷入力端子カバーに電子負荷装置接続用ケーブルの反対
側を通します。
カバーのスリーブをケーブルの径に合わせてカットしてください。
ボルト
(M8 x 18)
ゲージを目安に
ケーブルの径に
合わせてスリーブ
を切ります。
φ10ライン
φ15ライン
φ20ライン
φ25ライン
スプリングワッシャ
(M8)
負荷入力端子カバー
電子負荷装置接続用
ケーブル
(+:赤)
電子負荷装置接続用
ケーブル
(−:白)
負荷入力端子カバーの使用
(PLZ1004W の例)
2
機
器
の
接
続
と
設
定
ナット
(M8)
PLZ-4W
5
電子負荷装置接続用ケーブルの反対側を、PLZ-4W の後面負荷入力端子に接続
します。赤色のキャップの付いた M8 の圧着端子を DC INPUT +端子へ、白色
のキャップの付いた M8 の圧着端子を DC INPUT -端子へ接続します。
PLZ-4W に付属のボルトとナットを使用して取り付けます。ケーブルは入力端子に対
して、できるだけ水平に接続してください。
6
ロックプレートを使用して、負荷入力用端子カバーを PLZ-4W の後面パネルへ
取り付けます。ロックプレートの内側のピンを、カバー側面の穴へ通して固
定します。
負荷入力端子カバーの取り付け
PLZ-4W
先端がパネル面に当たるまでカバーを移
動し、矢印の部分をつまんで側面をふくら
ませます。
カバーの側面がふくらんだ状態でロ
ックプレートのピンを穴に入れます。
上面図
PLZ-4W
PFX2532
ロックプレートのピンが左右とも
カバーの穴に確実に入っているこ
とを確認します。
35
電子負荷装置と接続する
電子負荷装置制御用フラットケーブルを接続する
1
付属の 20芯フラットケーブルに付属のロックレバーとフェライトコアを取り
付けます。
ロックレバーを取り付けないと、コネクタが抜け落ちることがあります。
ロックレバー
ツメの下にフラット
ケーブルを入れます。
フェライトコア
フラットケーブル
確実にロックします。
2
接続するすべての機器の POWER スイッチがオフになっていることを確認し
ます。
3
PFX2532 の DC ELECTRONIC LOAD コネクタに、
20 芯フラットケーブルを挿入
します。
フェライトコアが付いている側のコネクタを PFX2532 に挿入します。
抜け落ちないことを確認します。
フェライトコア
ロックレバー
PFX2532
20芯フラットケーブル
4
36
20 芯フラットケーブルの反対側を、PLZ-4W の J1 コネクタに挿入します。
抜け落ちないことを確認します。
PFX2532
電子負荷装置とブースタを接続する
参照
p. 22 、p. 28
ブースタ接続用ケーブルと 20 芯フラットケーブルを使用して、電子負荷装置とブースタを
接続します。
ブースタ接続用のケーブルは付属していません。使用電流を考慮して、できるだけ太い電線
で、短く配線してください。長さと断面積が等しいブースタ接続用ケーブルを使用してくだ
さい。
配線時の注意や考慮する事項については、電子負荷装置の取扱説明書を参照してください。
当社製電子負荷装置ブースタPLZ2004WB 2台をブースタ接続用ケーブルオプションのPC01PLZ-4W と PC02-PLZ-4W を使用して接続した例で説明します。
1
接続するすべての機器の POWER スイッチがオフになっていることを確認し
ます。
2
ブースタに付属の負荷入力端子用ねじを使用して、ブースタの負荷入力端子
にブースタ接続用ケーブルを接続します。
2
機
器
の
接
続
と
設
定
ボルト
(M12 x 25)
スプリングワッシャ
(M12)
必ず付属のねじセットを使用してください。
圧着端子
ナット
(M12)
PLZ2004WB
3
ブースタの負荷入力端子に付属の補助バンドを巻き付けます。
補助バンドは、負荷入力端子カバーのずれを防止します。
後面パネルとボルトの間に補助バンドを巻き
付けます。パネルとボルト間の隙間を埋める
ようにきつく巻いてください。
補助バンド
4
ブースタの負荷入力端子に、付属の負荷入力端子カバーを巻き付けます。
負荷入力端子カバーを補助バンド
の上から巻き付けます。
負荷入力端子カバー
この部分にできるだけ隙間
ができないように巻いてく
ださい。
PLZ2004WB
PFX2532
37
電子負荷装置とブースタを接続する
5
ブースタ接続用ケーブルの反対側を、PLZ-4W に接続します。+(正)端子は
+(正)端子側へ、-(負)端子側は-(負)端子へ接続します。
1 つの端子に 2 本のブースタ接続用ケーブルを接続する場合には、図のように端子の
上下に接続します。
その上から負荷入力端子カバーを巻き付けます。
−
(負)
端子
+
(正)
端子
PLZ-4W
6
オプションの PC02-PLZ-4W 20 芯フラットケーブルで PLZ-4W(マスタ機)
の J2
コネクタと 1 台目のブースタの J1 コネクタを接続します。
抜け落ちないことを確認します。
7
オプションのPC01-PLZ-4W 20芯フラットケーブルで1 台目のブースタのJ2 コ
ネクタと 2 台目のブースタの J1 コネクタを接続します。
抜け落ちないことを確認します。
+
–
PLZ-4W マスタ機
DC INPUT
J1
1000W
1.5 -150V
0 - 200A
J2
20芯
フラットケーブル
(オプション:
PC02-PLZ-4W)
+
–
PLZ2004WB ブースタ1
DC INPUT
J1
2000W
1.5 -150V
0 - 400A
J2
20芯
フラットケーブル
(オプション:
PC01-PLZ-4W)
+
–
J1
J2
DC INPUT
2000W
1.5 -150V
0 400A
-
38
PLZ2004WB ブースタ2
PFX2532
試料(電池)接続の準備をする
PFX2532 には、試料(電池)と接続するための DUT ケーブルは付属していません。試料(電
池)に合わせて次のケーブル類を用意してください。
参照
p. 22 、p. 119
オプションで、PFX2532 と試料(電池)を接続するためのケーブルセット TL10-PFX があります。
■ 接続に必要な電線および工具
電線
• DUT ケーブル(撚線)
PFX2532 と試料(電池)間で充放電電流を流すケーブル
「電線の公称断面積と許容電流(参考)」の表参照(p. 28 )
• 電圧センシングケーブル
試料(電池)の電極電圧のセンシングに使用するケーブル
0.20 mm2 (AWG24) ~ 0.52 mm2 (AWG20)、シールド線
「 センシングケーブルを作成する」参照(p. 39 )
• 温度センシングケーブル
試料(電池)の温度のセンシングに使用するケーブル
0.20 mm2 (AWG24) ~ 0.52 mm2 (AWG20)、シールド線
「 センシングケーブルを作成する」参照(p. 39 )
マイナスドライバ
軸径:Ø3、先端幅:2.6 mm
ワイヤーストリッパ
上記の電線に適合するもの
電圧センシングケーブル
(シールド線)
2
機
器
の
接
続
と
設
定
DUTケーブル
PFX2532
–DUT
+DUT
+S
–S
+T
–T
+
–
温度センシングケーブル
(シールド線)
試料 (電池)
サーミスタ
PFX2532と試料(電池)
の接続例
センシングケーブルを作成する
ピン番号
PFX2532
記号
説明
1
+S
プラスの電圧端子。試料(電池)の+端子に接続します。
2
-S
マイナスの電圧端子。試料(電池)の-端子に接続します。
3
+T
温度測定端子。付属のサーミスタを接続します。
4
-T
温度測定端子。付属のサーミスタを接続します。
5
FG
シールドの接地端子。PFX2532 のシャシに接続されています。シールド電位
は試料(電池)のどこにも接続しないでください。
39
試料(電池)接続の準備をする
1
AWG 24 ~ 20(0.20 mm2 ~ 0.52 mm2)の電線を使って次のようなケーブルア
センブリを作成します。
STRIP-GAUGE
7 mm
不適切
適切
電線が直接シャシに
触れている
電線が抜けないように
このねじで固定してください。
被覆を7 mm取り除いた
電線をここに挿入します。
2
電線の切りくずが
シャシに触れている
熱収縮絶縁チューブ
または絶縁テープ
1
2
3
4
5
後面パネルの
SENSING
コネクタ側
不適切
電圧センシングケーブル
温度センシングケーブル
付属のコネクタ
プラグ
シールド電位
長さ5 mまで
サーミスタ
はんだ付け
センシングケーブル
(2芯シールド線)
温度センシングケーブルの先端にサーミスタのリードをはんだ付けします。
付属のサーミスタのはんだ付け時間は、リードの根本から 5 mm 以上離れた位置に、
はんだごて(50 W)、温度 340 ℃のとき 7 秒以下を目安としてください。
サーミスタには極性はありません。
サーミスタのリード部分は必ず熱収縮絶縁チューブなどを使って絶縁してください。
熱収縮絶縁チューブ
または絶縁テープ
サーミスタ
温度センシングケーブル
はんだ付け
3
センシングコネクタにカバーと結束バンドを取り付けます。
カバーに結束バンドを取り付けて、ケーブルをしっかりと止めます。適度な長さで切
り落とします。
コネクタを正しい向きにセットしないと、カバーが取り付けられません。
ねじ側が上
つめ
4
40
センシングコネクタにコネクタカバーの上側を取り付けます。
カチッとするまで、確実に取り付けます。
PFX2532
試料(電池)を接続する
警告
感電の恐れがあります。
• 各機器間の接続が完了した後に、試料(電池)と PFX2532 間を PFX2532 側から接続して
ください。
• PFX2532 と試料(電池)の間にヒューズを挿入する場合には、必ず POWER スイッチと分
電盤のブレーカをオフにしてください。
注意
電圧センシングケーブルは、必ず配線してください。
未接続では正常動作しません。また、必ず試料(電池)の端子直近に接続してください。
電圧センシングケーブルを接続しないで充放電試験をした場合には、試料(電池)を破損
する可能性があり、大変危険です。
2
機
器
の
接
続
と
設
定
POWER スイッチをオンしてから試料(電池)を接続してください。
不備などがあった場合に、警告機能(ウォーニング)(
回避できます。
DUTケーブル
参照
p. 66 )によって事前に故障を
電圧センシングケーブル
温度センシングケーブル
+
–
試料 (電池)
サーミスタ
PFX2532 と試料(電池)をより安全に接続するために、また DUT ケーブルや電圧センシング
ケーブルの短絡事故を防止するために、PFX2532 と試料(電池)の間にヒューズを設けるこ
とをお勧めします。ヒューズは、可能な限り試料(電池)の端子部近くに挿入してください。
電圧センシングケーブル用
ヒューズ 0.1 A 以下
注意
PFX2532
–DUT
+DUT
+S
–S
+T
–T
できるだけ
試料 ( 電池 ) の
近くに挿入して
ください。
DUT ケーブル用
ヒューズ
最大充放電電流の
120 %
PFX2532
+
–
試料 (電池)
PFX2532と試料(電池)
間のヒューズ挿入例
• DUT ケーブル用ヒューズ定格
最大充放電電流の 120 %
• 電圧センシングケーブル用ヒューズ定格
0.1 A 以下
• ヒューズは溶断時に破裂・発火の恐れがあります。必ずカバーで覆ってください。
• DC 用で十分な遮断容量のヒューズを選定してください。
41
試料(電池)を接続する
PFX2532 と試料(電池)を接続する
1
2
PFX2532 が試験実行可能状態(POWER 状態)であることを確認します。
POWER スイッチがオンの状態でも、DUT ケーブルとセンシングコネクタは脱着でき
ます。ただし、必ず充放電試験を実行していない状態で脱着してください。
PFX2532 の DUT +と DUT -端子に DUT ケーブルを接続します。
ケーブルを作成するときに決めた色に従って配線してください。
ケーブルはできるだけ水平に引き出すようにして、ねじで固定します。
ねじ
(M8)
スプリングワッシャ
DUTケーブル
+
(正)
試料
(電池)
+
(正)
端子へ
−
(負)
端子へ
DUTケーブル
−
(負)
ナット
PFX2532
3
DUT ケーブルの反対側を試料(電池)に接続します。
センシングケーブルを接続する
1
PFX2532 の SENSING コネクタにアセンブリしたセンシングコネクタを挿入し
ます。
コネクタカバーのねじを締めて、確実に取り付けます。
PFX2532
ねじを締める
2
42
電圧センシングケーブルとサーミスタをそれぞれ試料(電池)に接続、また
は固定します。
PFX2532
各機器の設定をする
各機器の設定の流れ
参照
p. 43
参照
p. 45
参照
p. 47
1
2
PFX2532 本体の S1 スイッチで、チャンネル番号と感震センサを設定します。
3
電子負荷装置を設定します。
直流電源を設定します。
保護機能、コンフィグ(CONFIG)とパネルのロックを設定します。
保護機能、スルーレート、外部アナログコントロールとブースタの並列運転台数を設
定します。
2
機
器
の
接
続
と
設
定
PFX2532 の設定をする
後面パネルの S1 スイッチで、以下の設定を変更できます。設定を変更した場合には、PFX2532
の電源をオフにして再投入してください。
• チャンネル番号
8 4 2 1
SH DET
RESV
S1
NC
TERMN
OFF
• 感震センサ
信号名
論理
備考
TERMN OFF *1
未使用
常に 0 を設定
0
NC
未使用
常に 0 を設定
0
1
1
チャンネル番号
(1 ~ 7)を設定
0 は設定不可
2
0
1
4
工場出荷時のスイッチ位置状態
チャンネル番号
「1」
の例
0
0
8
0
RESV
未使用
SH DET
0:感震センサ OFF
1:感震センサ ON
*1.
PFX2532
工場出荷時
常に 0 を設定
0
0
PFX2532 では TP-BUS コネクタを使用しません。
43
PFX2532 の設定をする
チャンネル番号を設定する
PFX2532 を使用するには、PFX2532 の識別、または IP アドレスを設定するためにチャンネル
番号と呼ばれる固有の番号を設定します。1 台で使用する場合には、設定する必要はありま
せん。
チャンネル番号ごとに、異なる試験条件で試験ができます。
他の機器と重ならないように設定します。
有効なチャンネル番号
1 から 7
感震センサを設定する
感震センサを内蔵しています。
オンに設定すると、充放電試験中に大きな揺れ(震度 5 以上程度)や衝撃を感知し、SHOCK
DETECT アラームが作動して出力をオフします。感震センサの感度は固定です。
電源をオンにする前に設定してください。
感震センサによるアラームを解除するには、BPChecker3000 からアラーム解除を実行します。
SH DET スイッチ
感震センサ
0
オフ(工場出荷時)
1
オン
• 感震センサは単発的な衝撃(ぶつかったなど)には反応しないよう考慮されていますが、
地震以外の振動、衝撃でもセンサが作動し、試験が中断される可能性があります。感震
センサをオン(1 側)に設定する場合には注意してください。
• 感震センサをオン(1 側)に設定する場合には、振動等が発生しない場所に PFX2532 を可
能な限り水平に設置してください。設置が不適切だと SHOCK DETECT アラームが作動し
て、試験が実行できないことがあります。
44
PFX2532
直流電源を設定する
接続した機器を保護するために、直流電源の保護機能を設定します。
取説 PWR、PAT-T
PFX2532 から制御するために、コンフィグ(CONFIG)設定をします。
設定が終了したら、パネルをロックすることをお勧めします。誤操作で設定を変更してしま
うことを防止します。
直流電源設定の流れ
機種によって、設定が不要な場合があります。
1
工場出荷時の設定に戻します。SHIFT スイッチを押しながら POWER スイッチ
をオンにします。
2
機
器
の
接
続
と
設
定
保存しているメモリーの内容もクリアされます。
参照
p. 45
参照
p. 46
参照
p. 46
2
保護機能を設定します。
3
4
コンフィグ(CONFIG)を設定します。
過電圧保護(OVP)と過電流保護(OCP)を設定します。
パネルをロック状態にします。
ロック機能を設定します。
• パネルがロック状態でも、出力オン/オフ操作はロックしません。充放電試験中に出力
オン/オフ操作をするとアラームになり、試験が中止されます。注意してください。
• 接続による機器間の調整作業は不要です。
保護機能を設定する
充放電試験中に試料の保護回路やヒューズが動作して PFX2532 と試料(電池)が切り離され
ると、接続している電源によっては、一時的に高い電圧が出力されることがあります。
試料の保護回路に過電圧がかからないように、保護機能を設定してください。
保護機能の設定は、機種によって不要な場合があります。
機種名
Help
Test Condition Editor
PFX2532
過電流保護(OCP)
充電最大電流の 110 %、または試料の
最大許容電流以下に設定
充電最大電圧の
最大許容電圧以下に設定
PAT-T
スレーブ機に設定するため、保護機能の設定は不要です。
*1.
?
過電圧保護(OVP)
PWR
110 %*1、または試料の
PFX2532 と試料の配線降下に配慮して、充電最大電圧の 110 % 以下には設定しないでください。
過充電や過放電の防止は、BPChecker3000 からソフトウェア過電圧(過充電)保護(S_OVP)、
ソフトウェア低電圧(過放電)保護(S_UVP)、ハードウェア過電圧(過充電)保護(H_OVP)、
ハードウェア低電圧(過放電)保護(H_UVP)を設定してください。
45
直流電源を設定する
参照
p. 65
充放電試験中に直流電源の OVP や OCP が作動した場合には、PFX2532 によって PS/B アラー
ムになり出力がオフします。直流電源の POWER スイッチを一度オフにして、アラームの発
生原因を取り除いてください。直流電源のアラームを解除した後に、直流電源の POWER ス
イッチをオンにして、BPChecker3000 からアラームを解除します。
設定方法の詳細、保護機能が作動したときのアラームやアラームの解除については、使用す
る直流安定化電源の取扱説明書を参照してください。
コンフィグ(CONFIG)を設定する
コンフィグ(CONFIG)設定で、必要な項目を以下の内容に設定します。
機種名
コンフィグ(CONFIG)設定
PWR
CV コントロールソース設定(外部電圧コントロール C-1: 1)
CC コントロールソース設定(外部電圧コントロール C-2: 1)
出力オン/オフの外部コントロール論理設定(LOW で出力をオン C-6: 1)
PAT-T
ワンコントロール並列運転設定(スレーブ機 CF26: 1)
設定方法の詳細については、使用する直流安定化電源の取扱説明書を参照してください。
ロック機能を設定する
設定の変更を防止するために、ロック機能を設定します。
ロック機能の設定は、機種によって不要な場合があります。
46
機種名
パネルロックの設定と解除
PWR
SHIFT スイッチを押しながら POWER スイッチをオンにします。
もう一度、LOCK スイッチを押すとパネルロックを解除できます。
PAT-T
スレーブ機に設定するため、パネルロックの設定は不要です。
PFX2532
電子負荷装置を設定する
接続した機器を保護するために、電子負荷装置の保護機能を設定します。
PFX2532 から制御するために、外部アナログコントロールを設定します。
電子負荷装置とブースタの台数を設定します。
取説 PLZ-4W
設定が終了したら、パネルをロックすることをお勧めします。誤操作で設定を変更してしま
うことを防止します。
電子負荷装置設定の流れ
1
PLZ-4W を、工場出荷時の設定に戻します。ENTER キーを押しながら POWER ス
イッチをオンにします。
2
機
器
の
接
続
と
設
定
保存しているメモリーの内容もクリアされます。
参照
参照
参照
p. 47
p. 48
p. 46
参照
p. 49
参照
p. 49
2
保護機能を設定します。
3
スルーレートを設定します。
4
外部アナログコントロールを設定します。
5
6
PLZ-4W をマスタ機に設定して、ブースタの台数を設定します。
過電流保護(OCP)を設定します。
スルーレート値を設定します。
外部電圧コントロール、レスポンス、ロードオン/オフの論理と EXT CONT を設定し
ます。
パネルをロック状態にします。
ロック機能を設定します。
• パネルがロック状態でも、ロードオン/オフ操作はロックしません。充放電試験中に
ロードオン/オフ操作をすると試験データ破損の原因になります。注意してください。
• 接続による機器間の調整作業は不要です。
保護機能を設定する
保護機能を設定します。
過電流保護(OCP)
参照
p. 65
放電最大電流の 105 % に設定
充放電試験中に PLZ-4W の OCP や、その他のアラームが作動した場合には、PFX2532 によっ
て CD/B アラームになりロードオフします。PLZ-4W の ENTER キーを押してから、アラームの
発生原因を取り除いてください。PLZ-4W のアラームを解除した後に、BPChecker3000 からア
ラームを解除します。
設定方法の詳細、保護機能が作動したときのアラームやアラームの解除については、「電子
負荷装置 PLZ-4W シリーズ取扱説明書」を参照してください。
PFX2532
47
電子負荷装置を設定する
スルーレートを設定する
前面パネルの SLEW RATE キーを押してからロータリノブを回して、スルーレート値を 16.000
A/μs(最大)に設定します。
ロータリノブを押すと、粗調整と微調整を切り替えることができます。
外部アナログコントロールを設定する
1
メニュー設定で、外部アナログコントロールに関する項目を以下の内容に設
定します。
• レスポンス Menu > Setup > Response:1/2
• 外部電圧コントロール Menu > Configuration > External > Control:V
• ロードオン/オフの論理設定 Menu > Configuration > External > LoadOn IN:LOW
2
後面パネルの EXT CONT を設定します。
FSC 調整は反時計回りに回し切り、
OFS
調整は反時計回りに回し切ってから、時計回りに約 90 度戻します。
外部コントロールソース(電圧または抵抗)の入力値に対して、フルスケールとオフ
セットを調整します。
外部コントロール フルスケール、オフセット調整
FSC
EXT CONT
J1
SH1 AH1 T6 L4 SR1 RL1 PP0 DC1 DT0 C0 E1
GPIB
J2
WARNING
OFS
②
DC INPUT
FSC OFS
①
165W
1.5-150V
0-33A
①
TO AVOID ELECTRIC SHOCK, THE POWER CORD
PROTECTIVE GROUNDING CONDUCTOR MUST
BE CONNECTED TO GROUND.
DO NOT REMOVE COVERS, REFER
SERVICING TO QUALIFIED PERSONNEL.
先の細いドライバなどを
使用して回します。
警告
感電事故防止のため、入力電源コードのGND線を
確実に接地してご使用ください。
本製品のカバーは絶対に取り外してはいけません。
反時計回りへ回し切り
矢印の先をこの位置に
合わせます。
反時計回りへ回し切ってから時計回りに
約90度戻して、
矢印の先をこの位置に
合わせます。
AC INPUT
RS232C
USB
100-240V
47-63Hz
80VA MAX
PLZ-4W
設定方法の詳細については、
「電子負荷装置 PLZ-4W シリーズ取扱説明書」を参照してくださ
い。
48
PFX2532
電子負荷装置を設定する
並列接続時のマスタ機/ブースタの台数を設定する
1
メニュー設定で、マスタ機に設定します。
2
メニュー設定で、接続するブースタの台数を設定します。
• マスタ機
Menu > Configuration > Master/Slave > Operation:Master
• ブースタ台数 Menu > Configuration > Master/Slave > booster:{ 1 | 2 }
設定方法の詳細については、
「電子負荷装置 PLZ-4W シリーズ取扱説明書」を参照してくださ
い。
2
機
器
の
接
続
と
設
定
ロック機能を設定する
PLZ-4W の LOCK(SHIFT+LOCAL)キーを押すと、ディスプレイに鍵アイコンが表示されてパ
ネルがロック状態になります。
もう一度、LOCK(SHIFT+LOCAL)キーを押すとパネルロックを解除できます。ピッと確認音
が鳴るまで数秒間押し続けてください。鍵アイコンが消えて、ロック状態が解除されます。
PFX2532
49
このページは空白です。
50
PFX2532
パソコン接続と
ハードウェア構成
この章では、パソコンの接続から充放電試
験を行うためのアプリケーションソフト
ウェア BPChecker3000 を使用したハード
ウェア構成を説明します。
パソコン接続とハ┃ドウエア構成
パソコンと接続する
PFX2532 は、アプリケーションソフトウェア BPChecker3000 を使用して制御します。
PFX2532 とパソコンを LAN インターフェースで接続して IP アドレスを設定します。
接続する方法は、以下の 3 通りがあります。
LAN ケーブルは、ストレートケーブルでもクロスケーブルでも接続できます。
PFX2532
接続台数
IP アドレス設定
接続に必要なケーブル
/機器
1台
固定 IP アドレス
•
LAN ケーブル
接続が簡単にできます。
1 台から 7 台
IP アドレス自動取得
•
LAN ケーブル
•
有線ルータ
複数台の PFX2532 を簡単に接続
できます。
•
LAN ケーブル
•
スイッチングハブ
固定 IP アドレス
特徴
指定の IP アドレスを使用する場
合やシステムに変更が生じない
場合などに有効です。
IP アドレスを自動で取得する(ルータを介して接続)
DHCP サーバ機能を搭載したルータを介して接続すると、自動的に IP アドレスが割り当てら
れます。
参照
p. 43
接続をする前にチャンネル番号を設定してください。
■ 推奨ルータ
型名
メーカー
BBR-4MG
NP-BBRL
ポート数
備考
(株)バッファロー
4
100BASE-TX
(株)アイ・オー・データ機器
4
100BASE-TX
接続
標準の LAN ケーブルで、ルータに接続します。
ルータ
PFX2532
3
TERM
10mm
-1+ -2+ -3+ -4+
THERMO
COUPLE
2
FG
TERM MAX20V
-1+ -2+ -3+ -4+
OP01- PFX
VOLTAGE FG
SENSING
DC POWER SUPPLY
S1
STRIP-GAUGE
AWG 24
DC ELECTRONIC LOAD
5 6 7 8 9 10
1 2 3 4
0
MAX60V
RX
SENSING
LANケーブル
LINK
LAN
パソコン
EXT CONT
ルータへ
FG -T +T -S +S
1
SH DET
RESV
8 4 2 1
NC
TERMN
OFF
TP-BUS
(PFX2121)
1
PFX2532
LAN コネクタへ
インターネット接続用の
WANポートは使用しないでください。
52
PFX2532
パソコンと接続する
固定 IP アドレスを使用する
(直接、またはスイッチングハブを介して接続)
IP アドレスがあらかじめ定まっている場合には、IP アドレス固定で接続できます。
直接接続する方法(1 台のみ)とスイッチングハブを介して接続する方法(複数台)があり
ます。
3
パソコンと直接接続(1 台のみを使用)
1 台のみで使用する場合には、LAN ケーブルで、パソコンと直接接続します。
PFX2532
PFX2532
LAN コネクタへ
LANケーブル
パソコン
スイッチングハブを介して接続(複数台を使用)
複数台で使用する場合には、スイッチングハブを介して LAN ケーブルで接続します。
参照
p. 43
接続をする前に後面の S1 スイッチでチャンネル番号を設定してください。
パ
ソ
コ
ン
接
続
と
ハ
┃
ド
ウ
エ
ア
構
成
■ 推奨スイッチングハブ
型名
メーカー
LSW4-TX-5NS/ WHD (株)バッファロー
ETX2-SH16N
(株)アイ・オー・データ機器
ポート数
備考
5
電源内蔵タイプ
マグネット取り付け
16
電源内蔵タイプ、金属きょう体
19 インチラックマウント対応
スイッチングハブ
PFX2532
スイッチングハブへ
パソコン
LANケーブル
PFX2532
LAN コネクタへ
LANケーブル
PFX2532
53
IP アドレスを設定する
パソコンの IP アドレス設定
パソコンの IP アドレス設定は、自動取得、または固定アドレス使用の 2 通りがあります。
IP アドレス自動取得(ルータを介して接続)
1
Windows 7
「コントロールパネル」>「ネットワークとインターネット」の「ネットワー
クの状態とタスクの表示」を選択します。
Windows 8
「コントロールパネル」の「ネットワークと共有センター」を選択します。
2
Windows 7
「ローカルエリア接続」のプロパティを選択します。
Windows 8
「イーサネット状態」のプロパティを選択します。
3
「インターネットプロトコル 4(TCP/IPv4)」を選択して、「プロパティ」ボタ
ンをクリックします。
4
「IP アドレスを自動的に取得する」をチェックします。
固定 IP アドレス設定(スイッチングハブを介して接続)
PFX2532 の IP アドレスの範囲に合わせて、使用するパソコンの IP アドレスとサブネットマス
クを設定する必要があります。パソコンの IP アドレスとサブネットマスクが正しく設定され
ていないと、PFX2532 を接続できません。
PFX2532 の IP アドレスは、工場出荷時には 192.168.1.101 ~ 192.168.1.107 が割り当てられて
います。IP アドレスの下一桁は、PFX2532 のチャンネル番号によって変わります。
(例)チャンネル番号が 1 の場合、IP アドレスは「192.168.1.101」
1
Windows 7
「コントロールパネル」>「ネットワークとインターネット」の「ネットワー
クの状態とタスクの表示」を選択します。
Windows 8
「コントロールパネル」の「ネットワークと共有センター」を選択します。
2
Windows 7
「ローカルエリア接続」のプロパティを選択します。
Windows 8
「イーサネット状態」のプロパティを選択します。
3
54
「インターネットプロトコル 4(TCP/IPv4)」を選択して、「プロパティ」ボタ
ンをクリックします。
PFX2532
IP アドレスを設定する
4
5
「次の IP アドレスを使う」をチェックします。
IP アドレスとサブネットマスクを入力します。
工場出荷時の IP アドレスの PFX2532 に接続する場合には、パソコンの IP アドレスを
192.168.1.10 にサブネットマスクを 255.255.255.0 に設定します。
PFX2532 の IP アドレス設定
固定 IP アドレスを使用する場合(スイッチングハブを使用して接続する場合と直接接続する
場合)には、BPChecker3000 に収録されている IO Config を使用して、PFX2532 の IP アドレス
を設定します。
IP アドレス自動取得(ルータを介して接続)で使用する場合には、設定は必要ありません。
PFX2532 の IP アドレスは、工場出荷時には 192.168.1.101 ~ 192.168.1.107 が割り当てられて
います。IP アドレスは重複して使用できません。
詳細については、BPChecker3000 の IO Config のヘルプファイルを参照してください。
1
2
3
スイッチングハブ→パソコン→ PFX2532 の順番で電源をオンにします。
IO Config を起動します。
Ch 選択の検索ボタンをクリックして、設定する PFX2532 が正しく表示されて
いるか確認後、接続をクリックします。
3
パ
ソ
コ
ン
接
続
と
ハ
┃
ド
ウ
エ
ア
構
成
正しく表示されない場合には、正しく接続されていないか、チャンネル番号が重なっ
ている可能性があります。
4
設定するチャンネルを選択して、IP アドレスタブを開きます。
IP アドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイを入力します。
他の機器の IP アドレスと重ならないように設定します。
5
IP アドレスタブの「送信」をクリックします。
チャンネル設定で選択した PFX2532 に IP アドレスが送信されます。
アドレスの設定が終了しました。
6
7
参照
p. 56
PFX2532
使用するチャンネルが複数ある場合には、手順 4 ~手順 5 を繰り返します。
使用するすべてのチャンネル設定が終了したら、PFX2532 の電源をオフにし
て再投入します。
IP アドレスが正しく設定できたかは、PFX2532 のパネルで確認します。
55
IP アドレスの確認
IP アドレスの設定方法によって、表示部の表示が異なります。
Memo
最初にルータの電源をオ
ンにしないと、IP アドレ
スが自動取得されない場
合があります。
1
ルータ /スイッチングハブ→ パソコン → PFX2532 の順番で電源をオンしま
す。
PFX2532 の表示部が電圧表示になります。
2
SELECT キーを押して、パネルの ADDRESS LED が点灯するまで表示を切り替え
ます。
表示部に [DHCP] / [FIX] → [IP アドレス ] → [ チャンネル番号 ] の順番で IP アドレ
ス情報を表示します。
SELECT キーを押すまで、繰り返し表示されます。
IP アドレス自動取得で動作
固定 IP アドレスで動作
DHCP サーバ機能で
自動設定された
IP アドレス
「192.168.0.1」の例
Io Config で設定した
IP アドレス
「192.168.10.52」の例
チャンネル番号
「1」の例
チャンネル番号
「3」の例
以上の順番で表示されれば、接続完了です。
IP アドレス自動取得で使用している場合に、正しく表示されないときは、ルータが以下の内
容に設定されているか確認してください。
DHCP サーバ機能
56
有効
PFX2532
モデル ID を設定する
参照
p. 19
PFX2532に接続する直流電源と電子負荷装置の組み合わせで識別されるモデルIDを、PFX2532
に設定します。
モデ
ル ID
7301
*2
直流電源
PWR1600L
(2 台並列)
電子負荷装置
充電最大
電力 *1
放電最大
電力
3
PLZ1004W(H レンジ)+PLZ2004WB
3200 W
3000 W
8000 W
5000 W
8000 W
5000 W
パ
ソ
コ
ン
接
続
と
ハ
┃
ド
ウ
エ
ア
構
成
台並列)*3
7302
PAT60-133T
PLZ1004W(H レンジ)+PLZ2004WBx2(2
7303
PAT40-200T
PLZ1004W(H レンジ)+PLZ2004WBx2 (2 台並列)*3
*1.
*2.
*3.
経路損失により、ここに示した電力までは使用できないことがあります。( 参照 p. 20 )
工場出荷時の設定
当社製 大容量直流電子負荷装置スマートラックシステム PLZ5004W SR と置き換え可能
使用する組み合わせと選択したモデル ID が一致していないと充放電試験を実行できませ
ん。モデル ID を設定する場合には、注意してください。
モデル ID は BPChecker3000 の IO Config を使用してパソコンから設定します。
詳細については、BPChecker3000 の IO Config のヘルプファイルを参照してください。
1
ルータ/スイッチングハブ→パソコン→ PFX2532 の順番で電源をオンにしま
す。
2
3
IO Config を起動します。
Ch 選択の検索ボタンをクリックして、設定する PFX2532 が正しく表示されて
いるか確認後、接続をクリックします。
違うチャンネルが表示されている場合には、設定するチャンネルに変更します。
4
モデル ID タブの「選択」ボタンをクリックします。
5
使用する電源と電子負荷をチェックします。
6
使用するモデル ID を選択して「OK」をクリックします。
7
モデル ID の設定ウィンドウが表示されます。
設定可能なモデル ID が表示されます。
モデル ID の設定ウィンドウが閉じてモデル ID が表示されます。
「送信」をクリックします。
Ch 選択で選択した PFX2532 にモデル ID が送信されます。モデル ID の設定が終了し
ました。
Ch 選択の「検索」をクリックすると正しく ID が設定されたか確認できます。
PFX2532
57
恒温槽の設定
恒温槽を使用する場合には、BPChecker3000 の IO Config を使用して恒温槽のドライバ、VISA
リソース、台数を設定します。
恒温槽を使用するには、VISA ライブラリがパソコンにインストールされている必要がありま
す。
詳細については、BPChecker3000 の IO Config のヘルプファイルを参照してください。
1
ルータ/スイッチングハブ→パソコン→ PFX2532 の順番で電源をオンにしま
す。
2
3
IO Config を起動します。
Ch 選択の検索ボタンをクリックして、設定する PFX2532 が正しく表示されて
いるか確認後、接続をクリックします。
違うチャンネルが表示されている場合には、設定するチャンネルに変更します。
4
5
ドライバーに、恒温槽ドライバを選択します。
Visa に、VISA リソースを設定します。
RS232C を使用して通信する場合には、シリアルポートの COM 番号を指定します。
(例)シリアルポート COM1 の場合:「ASRL1::INSTR」を指定
6
最大台数に恒温槽台数を設定します。
7 台まで設定できます。
恒温槽の設定が終了しました。
58
PFX2532
パネル操作と保護機能
この章では、電源の投入、表示の選択、外
部コントロール/モニタの概要、保護機
能、および警告機能について説明します。
電源をオン/オフにする
システム構成している PFX2532、直流電源、電子負荷装置、そのほかの周辺機器の電源のオ
ンには特に順序はありません。
安全を確認して電源のオン/オフをしてください。
POWER スイッチをオンにする
試料(電池)を接続する前に POWER スイッチをオンにしてください。
不備などがあった場合に、警告機能(ウォーニング)(
回避できる場合があります。
参照
p. 45 、p. 47
参照
p. 66 )によって事前に故障を
1
電源コード、各機器の接続ケーブル類が正しく接続されていることを確認し
ます。
2
接続している直流電源と電子負荷装置の POWER スイッチをオンにします。
3
4
PFX2532 前面パネルの POWER スイッチを押してオン(I)にします。
各機器の保護機能や外部アナログコントロールが正しく設定されていることを確認し
ます。電子負荷装置を並列接続している場合には、マスタ機/スレーブ機を指定しま
す。
表示部のファームウェアバージョンを確認します。
前面パネルの LED が数秒間すべて点灯して、その後 POWER/STANDBY LED だけその
まま点灯になります。
表示部にファームウェアバージョンが数秒間表示された後に、チャンネル番号が数秒
間表示されます。チャンネル番号表示後に、電圧値表示になります。
試験実行が可能(POWER 状態)になり、BPChecker3000 からの命令を受信できます。
ʬʑʵ ÉÄ ·³°± Ɂ΍
ୣᇽऻ
ʟɫ˂ʪɰɱɬʚ˂ʂʱʽ ±®°° Ɂ΍
ୣᇽऻ
ʋʭʽʗʵႭհ ± Ɂ΍
60
参照
p. 19
参照
p. 64 、p. 129
購入後、初めて POWER スイッチをオンにしたときには、工場出荷時の設定で立ち上がります。
ALARM/WARNING LED が点灯している場合には、アラーム発生や保護機能の作動などが考え
られます。
PFX2532
電源をオン/オフにする
POWER スイッチをオフにする
注意
故障の原因になります。
• PFX2532 の POWER スイッチのオン、オフは 10 秒以上間隔をあけてください。不必要な
オン、オフの繰り返しはしないでください。
• 充放電試験中は、POWER スイッチをオフにしないでください。
• PFX2532 の POWER スイッチをオフにした状態で、試料を接続したままにしないでくださ
い。長時間接続された状態を続けると、PFX2532 の故障や試料(電池)の放電の原因にな
ることがあります。
POWER スイッチをオフにする前に試料(電池)を取り外してください。
意図しない電圧や電流が流れている場合などに、保護機能(
故障を回避できる場合があります。
参照
p. 64 )によって事前に
1
BPChecker3000 で試験を停止して、試料(電池)に電流が流れていないこと
を確認します。
2
3
4
試料(電池)を取り外します。
4
パ
ネ
ル
操
作
と
保
護
機
能
直流電源、電子負荷装置の POWER スイッチをオフにします。
PFX2532 の POWER スイッチをオフにします。
ラック組み込みシステムオプション等で、すべての機器を同時にオン/オフすることも可能
です。オプションの詳細については、購入先または当社営業所にお問い合わせください。
PFX2532
61
表示の選択
前面パネルの SELECT キーで、表示部に表示する値を選択できます。
SELECT キーを押すたびに次のように切り替わります。
電源をオフにして再投入すると、電圧値表示に戻ります。
電圧値表示選択の例
DISPLAY 部
VOLTAGE (V)
CURRENT (A)
CAPACITY (Ah)
点灯(緑色)
ELAPSED TIME
(h-min)
長押しすると電圧値
表示に戻る
CYCLE NO.
PROTECT (V)
ADDRESS
SELECT キーを押す度に表示が切り替わり、
表示している内容の LED(緑色)が点灯します。
どの表示からでも、長押しすると電圧値表示
に戻れます。
SELECT キー
パネル表示
表示内容
VOLTAGE (V)
電圧値
CURRENT (A)
電流値
CAPACITY (Ah)
試料(電池)容量
ELAPSED TIME (h-min)
実行中のサイクルの経過時間
CYCLE NO.
試験サイクル、予備放電中は表示が点滅
PROTECT (V)
H_OVP/H_UVP の設定電圧値を交互に表示
ADDRESS
LAN インターフェースの接続方法、IP アドレス、チャンネル番号を
順番に表示
外部コントロールの概要
前面パネルからの操作以外に後面パネルの EXT CONT 端子台を使用して、下記のコントロー
ルができます。
• 動作状態の外部モニタリング
• 外部接点によるアラーム入力
各信号端子の最大定格は、次のとおりです。
• 最大電圧 : 30 V
• 最大電流(Sink):8 mA
62
PFX2532
5 6 7 8 9 10
外部アラームコモン
外部アラーム入力
ステータスコモン
アラームステータス
ENDステータス
RESTステータス
1 2 3 4
外部コントロールの概要
ステータスコモン
DISCHGステータス
CHGステータス
未使用
STRIP-GAUGE
AWG 24
10 mm
˪ᤛҒ
ᤛҒ
˪ᤛҒ
電線が直接シャシに
触れている
この部分をマイナス
ドライバで押しなが
ら電 線を差し込み
ます。
電線の切りくずが
シャシに触れている
被覆を 10 mm取
り除いた電線をこ
こに 差し 込 みま
す。
4
動作状態の外部モニタリング
外部接点によって、動作状態をモニタするステータス出力があります。各出力はフォトカプ
ラのオープンコレクタ出力で、PFX2532 の内部とは絶縁されています。
ステータス出力のフォトカプラ絶縁回路は、シャシ、内部回路と 80 Vdc の絶縁耐圧がありま
す。
外部接点によるアラーム入力(ALM IN)
外部接点によって、PFX2532 の出力を遮断します。
アラーム信号を入力するためには、0.5 s 以上接点スイッチを短絡します。
端子番号
10
信号
外部アラームコモン
説明
パ
ネ
ル
操
作
と
保
護
機
能
回路
外部アラームのコモンです。
10
+5 V
9
*1.
*2.
注意
PFX2532
外部アラーム入力
LOW レベルで試験実行を中止します。*1
5.1 kΩ で +5 V にプルアップされています。
5.1 kΩ
9
8
ステータスコモン
*2
ステータスのコモンです。
7
アラームステータス
アラーム状態の時に LOW レベルになります。
オープンコレクタ出力
8
7
6
END ステータス
試験終了時に LOW レベルになります。
オープンコレクタ出力
6
REST ステータス
休止状態のときに LOW レベルになります。
オープンコレクタ出力
5
5
4
ステータスコモン
ステータスのコモンです。*2
4
3
DISCHG ステータス
放電中に LOW レベルになります。
オープンコレクタ出力
2
CHG ステータス
充電中に LOW レベルになります。
オープンコレクタ出力
1
未使用
何も接続しないでください。
3
2
NC
1
外部アラームコモンとショートすることで PFX2532 は外部アラーム状態になり、試験を中止します。
ステータスモンの 4 番ピン、8 番ピンは同一電位です。
外部アラーム入力、外部アラームコモンは内部回路の電位です。必ず接点スイッチやフォ
トカプラ出力などの、他の電位と絶縁された回路を接続してください。誤った接続をする
と内部回路の故障の原因になります。
63
保護機能と警告機能
試験中に保護機能が作動するとアラームが発生して、ALARM/WARNING LED が点灯(赤色)し
て試験を中断します。
警告機能は、試験を実行していないときに動作して ALARM/WARNING LED が点灯(オレンジ
色)します。試験を開始することはできません。
緊急時に備えて、全ての充放電試験を即座に停止することができます。
参照
p. 133
充放電試験中に停電、またはその他の理由で突然停止してしまった場合には、試験を再開で
きる場合があります。試験中断の状況によって、復帰できない場合もあります。
保護機能の設定方法や対処方法、試験の再実行、および緊急時の停止などの詳細については、
BPChecker3000 の Test Executive のヘルプファイルを参照してください。
アラームの発生
?
Help
ፀ፷Ⴑࢠ೫ҋɬʳ˂ʪᄉႆ᚜ᇉ΍
PFX2532 には以下のような保護機能があります。
アラームを受信した、エラーを検出した、または保護機能
が作動した場合には、ALARM/WARNING LED が点灯(赤色)
して、前面パネルの表示部にエラー番号を表示します。
Test Condition Editor
Test Executive
エラー番号の表示中は SELECT キーを押すと約 10 秒間通常
表示に戻りますが、再度エラー番号を表示します。
アラーム解除をすることによって通常表示に戻ります。
ཟཌྷᴥᠣᓨᴦ
ઃȬȻǾጙ ±° ᇽᩖ
ᣮࢠ᚜ᇉȾ੒ɝɑȬǿ
PFX2532、および接続している機器の安全のために、電圧
に関する保護機能を設定することをお薦めします。
200 番台エラー(Err.2xx)が表示された場合には、内部エ
ラーの発生です。電源ラインや通信ノイズが原因の場合があります。PFX2532、および
BPChecker3000 を再投入してエラーが解除されるか確認してください。エラーが頻発する場
合には、表示されたエラー番号を確認して当社営業所にお問い合わせください。
64
PFX2532
保護機能と警告機能
設定:「PFX」は PFX2532 で設定、「BPC」は BPChecker3000 で設定、「固定」は常に検出
パネル表示
アラーム要因・説明
Err.001
Conn
結線異常検出、試料接続エラー
p. 125
Err.002
S_OVP
ソフトウェア過電圧(過充電)保護 *1 *2
p. 131
Err.003
S_UVP
ソフトウェア低電圧(過放電)保護 *1 *2
p. 131
動作
設定
アラーム
LED 点灯
BPC
BPC
BPC
アラーム
LED 点灯
出力オフ
Err.004
S_OCP
ソフトウェア過電流保護 *2
-
Err.005
OTP
過温度/試料(電池)過温度保護
-
Err.006
OAH
過充電・過充電容量/過放電容量保護
-
Err.007
Comm
通信エラー検出、コマンドアラームエラー
p. 131
Err.008
AC_OFF
AC ライン異常検出、電源ラインアラーム
p. 131
固定
Err.009
H_OVP
ハードウェア過電圧(過充電)保護 *1
p. 131
BPC
Err.010
H_UVP
ハードウェア低電圧(過放電)保護 *1
p. 131
BPC
Err.011
H_OCP
ハードウェア過電流保護
-
固定
Err.012
OHP
PFX2532 過熱保護
p. 131
固定
Err.013
Shock_Det.
感震アラーム
p. 44
PFX
Err.014
EXT_ALM
外部トリガアラーム
-
固定
Err.050
CD/B
PLZ_ALM
電子負荷装置アラーム
p. 132
固定
PLZ_CONT
電子負荷装置のコントロール電圧超過
p. 132
Err.051
PS_ALM
直流電源アラーム
p. 132
Err.061
PS_CONT
直流電源のコントロール電圧超過
p. 132
Err.062
PS_OFF
Err.063
PS_Init
Err.060
*1.
*2.
参照
PS/B
直流電源の電源未入力
(POWER オフ状態)
充電初期電流の未検出アラーム
BPC
BPC
BPC
アラーム
LED 点灯
固定
固定
アラーム
LED 点灯
出力オフ
パ
ネ
ル
操
作
と
保
護
機
能
固定
固定
-
固定
p. 132
固定
Err.100
Cell_S_OVP
セルソフトウェア過電圧(過充電)保護 *1
-
BPC
Err.101
Cell_S_UVP
セルソフトウェア低電圧(過放電)保護
*1
-
BPC
Err.102
Cell_BALANCE_V
セルアンバランス電圧検出
p. 126
BPC
Err.103
OP_Comm
オプションボード通信エラー検出
-
固定
Err.104
Cell_OTP
セル過温度/試料(電池)過温度保護
-
BPC
Err.105
SLComm
SL01-PFX 通信エラー検出
p. 132
固定
Err.108
IP Conflict
LAN 通信回線 IP アドレスの競合検出
p. 132
アラーム
LED 点灯
4
固定
電圧に関する保護機能
ソフトウェアに関する保護機能はディレイ(作動遅延)時間を設定できます。
アラームの解除
?
Help
Test Condition Editor
Test Executive
PFX2532
表示されたエラー番号を確認してアラームの発生原因を取り除いた後、BPChecker3000 から
アラームを解除できます。
アラームの原因をすべて取り除いても、アラームを解除できない場合には、故障の可能性が
あります。PFX2532 の使用を中止して、購入先、または当社営業所にお問い合わせください。
65
保護機能と警告機能
ウォーニングの発生
ɰɳ˂ʕʽɺᄉႆǾ᫖٢Ϗ ³° Ö ᚜ᇉ΍
ཟཌྷᴥ፲ᓨᴦ
PFX2532 には以下のような警告機能があります。
試験実行時に保護機能が作動する可能性のある場合に
は、試験実行前(待機状態時)にウォーニングになりま
す。ALARM/WARNING LED が点灯(オレンジ色)します。
前面パネルの表示部は、ウォーニングが発生する前の表
示と変わりません。
ウォーニング発生時には、試験を開始できません。
ཟཌྷᴥɴʶʽʂᓨᴦ
設定:「PFX」は PFX2532 で設定、
「固定」は常に検出
パネル表示
ウォーニング要因・説明
発生前と
変化なし
Idle
(SH Detect Warning)
動作
設置が不適切
本体が水平に設置されていない、または振動等が
発生している場所に設置
感震センサをオンに設定時のみ作動(
参照
p. 44 )
Idle
(Protection Warning)
試料(電池)電圧が H_OVP、または H_UVP の作
動範囲
Idle
(OHP Warning)
PFX2532 過熱保護(OHP)が作動中
内部回路の温度上昇が継続している状態(OHP 作
動原因が取り除かれていない状態)
設定
PFX
ウォーニング LED 点灯
試験条件の入力不可
固定
試験の開始不可
固定
ウォーニングの解除
ウォーニングの発生原因を取り除いてください。
ウォーニングの原因をすべて取り除いても、ウォーニングを解除できない場合には、故障の
可能性があります。PFX2532 の使用を中止して、購入先、または当社営業所にお問い合わせ
ください。
66
PFX2532
仕様
この章では、PFX2532 の仕様、および外形
寸法の仕様を記載します。
PFX2532 機能仕様
• Static:CC 充電/ CC - CV 充電/ CC 放電/ CC - CV 放電/ CP 放電/ CP - CV 放電の総称で
す。
• Pattern:パターン充放電/ I - V 特性充放電の総称です。
充電機能
Static
定電流 - 定電圧
充電
CC - CV
設定
定電流電流値(Current)
定電圧電圧値(CV Voltage)
セル定電圧電圧値(Cell CV Voltage)*1
終止条件
充電開始からの定めた時間(Charge Time)
定電圧動作開始からの定めた時間(CV Time)
電池温度(Max Temp)
定電圧動作開始からの定めた電流(It Current)
It Current を下回った後の定めた時間(It Time)
休止
充電終了後の定めた時間(Rest Time)
電池温度の休止終了条件(Rest Temp)
定電流充電 CC
設定
定電流電流値(Current)
終止条件
充電開始からの定めた時間(Charge Time)
電池電圧(Max Voltage)
電池電圧の下降(-dV)
電池温度(Max Temp)
単位時間あたりの温度上昇(dT/dt)
休止
充電終了後の定めた時間(Rest Time)
電池温度の休止終了条件(Rest Temp)
*1.
68
オプションの電圧/温度計ユニット OP02-PFX、または電圧計ユニット OP03-PFX 装着時のみ設定
可能。
PFX2532
機能仕様
機能仕様
放電機能
Static
定電流放電 CC
設定
終止条件
定電流電流値(Current)
放電開始からの定めた時間(Discharge Time)
電池電圧(Cutoff Voltage)
*1
容量算出電圧(Capacity Voltage)
電池温度(Max Temp)
放電容量(Discharge Ah)
休止
放電終了後の定めた時間(Rest Time)
電池温度の休止終了条件(Rest Temp)
定電流 - 定電圧
放電
CC - CV
設定
定電流電流値(Current)
定電圧電圧値(CV Voltage)
セル定電圧電圧値(Cell CV Voltage)*2
終止条件
5
放電開始からの定めた時間(Discharge Time)
放電容量(Discharge Ah)
定電圧動作後の定めた時間(CV Time)
仕
様
最大温度(Max Temp)
定電圧動作後の定めた電流(It Current)
It Current を下回った後の定めた時間(It Time)
休止
放電終了後の定めた時間(Rest Time)
電池温度の休止終了条件(Rest Temp)
定電力放電 CP
設定
定電力値(Wattage)
制限電流(Limit Current)
終止条件
放電開始からの定めた時間(Discharge Time)
電池電圧(Cutoff Voltage)
容量算出電圧(Capacity Voltage)*1
電池温度(Max Temp)
放電容量(Discharge Ah)
休止
放電終了後の定めた時間(Rest Time)
電池温度の休止終了条件(Rest Temp)
定電力 - 定電圧
放電
CP - CV
設定
定電力値(Wattage)
制限電流(Limit Current)
定電圧電圧値(CV Voltage)
セル定電圧電圧値(Cell CV Voltage)*2
終止条件
放電開始からの時間(Discharge Time)
定電圧動作後の定めた時間(CV Time)
電池温度(Max Temp)
放電容量(Discharge Ah)
定電圧動作後の定めた電流(It Current)
It Current を下回った後の定めた時間(It Time)
休止
放電終了後の定めた時間(Rest Time)
電池温度の休止終了条件(Rest Temp)
*1.
*2.
PFX2532
電池電圧が容量算出電圧を下回った時点で、放電容量の積算が停止。
オプションの電圧/温度計ユニット OP02-PFX、または電圧計ユニット OP03-PFX 装着時のみ設定可
能。
69
機能仕様
パターン充放電機能(シームレス充放電制御)
Pattern
パターン定電流
充放電
CC Pattern
設定
ステップ定電流値(Step Current)
ステップ時間(Step Time)
終止条件
/リミット
パターン充放電開始からの時間(Total Time)
ループ(繰り返し)回数(Loop Count)
リミット電圧(Limit; 定電圧制御)、または最大電圧(Max Voltage)
最小電圧(Min Voltage)
最大温度(Max Temp)
積算電流 [Ah](Add Current)
積算電力 [Wh](Add Power)
*1
セル定電圧電圧値(充電)
(Cell CV voltage (Chg) )
セル定電圧電圧値(放電)
(Cell CV voltage (Disch))*1
休止
パターン充放電終了後の定めた時間(Rest Time)
電池温度(休止終了条件)最小温度(Rest Temp)
パターン定電力
充放電
CP Pattern
設定
ステップ定電力値(Step Power)
ステップ時間(Step Time)
終止条件
/リミット
パターン充放電開始からの時間(Total Time)
ループ(繰り返し)回数(Loop Count)
リミット電圧(Limit; 定電圧制御)、または最大電圧(Max Voltage)
最小電圧(Min Voltage)
充電側制限電流( 定電流制御)
(Limit Current (Upper))
放電側制限電流( 定電流制御)
(Limit Current (Lower))
最大温度(Max Temp)
積算電流 [Ah](Add Current)
積算電力 [Wh](Add Power)
セル定電圧電圧値(充電)
(Cell CV voltage (Chg) )*1
セル定電圧電圧値(放電)
(Cell CV voltage (Disch))*1
休止
パターン充放電終了後の定めた時間(Rest Time)
電池温度(休止終了条件)最小温度(Rest Temp)
I - V 特性充放電
I -V Pattern
設定
ステップ定電流値(Step Current)
ステップ時間(Step Time)
終止条件
最大電圧(Max Voltage)
最小電圧(Min Voltage)
最大温度(Max Temp)
休止
*1.
70
電池温度(休止終了条件)最小温度(Rest Temp)
オプションの電圧/温度計ユニット OP02-PFX、または電圧計ユニット OP03-PFX 装着時のみ設定可
能。ステップ時間が 500 ms 以上で使用可能。
PFX2532
機能仕様
計測機能
電圧計/電流計
Static/ Pattern
電池電圧
100 ms 毎の平均電圧(Voltage)
充放電電流
100 ms 毎の平均電流(Current)
電池温度
サーミスタを測温体とした簡易温度計測機能(Temperature)
容量
電流の計測値(平均電流)と経過時間による積算(Ah)
充電状態
指定した容量を基準とした容量比率で算出(SOC)
電力量
電流・電圧の計測値と経過時間による積算(Wh)
時間
計測時の充電/放電開始からの積算時間(Time)
データ記録
デルタ
時間
固定時間
指定した間隔でデータを記録 時間:0.1 s ~ 999.9 s
自動時間
指定したデータ数になるように自動で記録間隔を調整
データ数:1024/ 2048/ 4096/ 8192 から選択
デルタ電圧 *1
指定した電圧値の変化でデータを記録 0.001 V ~ 0.999 V)
デルタ電流 *1
指定した電流値の変化でデータを記録 0.001 A ~ 0.999 A)
*1.
5
仕
様
デルタ時間で指定した記録間隔時間が経過後から記録
高速サンプリング電圧計/電流計
1 ms / 10 ms / 100 ms から選択
サンプリング時間 *1
計測開始
トリガ *2
トリガ電圧
指定した電圧に達したとき
立ち上がり/
立ち下がり
トリガ電圧と検出方法が一致したとき
ディレイ時間
ステップ番号
計測時間 *4
*1.
*2.
*3.
*4.
PFX2532
試験開始後、指定した時間が経過したとき
*3
指定したステップ番号を実行するとき
1 ms サンプリング
最大 6 s に達するまで計測
10 ms サンプリング
最大 60 s に達するまで計測
100 ms サンプリング
最大 600 s に達するまで計測
セル電圧計測は 100 ms のみ(1 ms/ 10 ms に設定しても 100 ms 固定)
試験条件プロファイル毎に設定
パターン充放電機能で有効
指定した時間が経過するまで計測(サンプリング時間により異なる。)
71
機能仕様
保護機能
過電圧(過充電) ソフトウェア
OVP
保護
ハードウェア
OVP
低電圧(過放電) ソフトウェア
UVP
保護
過電流保護
電圧計測値(AD 変換値)による過電圧(過充電)の検出
出力オフ
ハードウェアコンパレータによるダイレクト検出
出力オフ
電圧計測値(AD 変換値)による低電圧(過放電)の検出
出力オフ
ハードウェア
UVP
ハードウェアコンパレータによるダイレクト検出
出力オフ
ソフトウェア
OCP
電流計測値(AD 変換値)による過電流の検出
出力オフ
ハードウェア
OCP
ハードウェアコンパレータによるダイレクト検出
出力オフ
PFX2532 過熱保護(OHP)
経路スイッチの異常温度を検出
正常温度に移行後、待機(Idle)状態に復帰
過充放電容量保護(OAH)
電流積算値判定による過充電容量の検出、出力オフ
試料(電池)過温度保護(OTP)
サーミスタ温度判定による試料(電池)の過温度の検出
出力オフ
直流電源アラーム(PS Alm)
直流電源のアラームを受信
電子負荷装置アラーム(CD Alm)
電子負荷装置のアラームを受信
結線確認(Connection Error)
試料(電池)の接続エラーを検出
通信エラー(Communication Error)
内部通信エラーの検出
ウオッチドックタイマ(WDT)
CPU 異常動作の検出、出力オフ、試験を中止
電源ラインの異常(AC off)
電圧低下、50 ms 以上の瞬停を検出、出力オフ
感震アラーム(SH Detect)
震度 5 程度の揺れや衝撃を感知、試験を中止
表示機能
電源状態
POWER
試験実行中、または試験実行が可能状態
POWER/STANDBY LED 点灯(緑色)
充放電状態
CHG
充電動作状態、CHG/DISCH/REST LED 点灯(赤色)
DISCH
放電動作状態、CHG/DISCH/REST LED 点灯(緑色)
REST
休止状態、CHG/DISCH/REST LED 点灯(オレンジ色)
制御状態
アラーム
表示部
72
CC
定電流動作状態、CC/CV/CP LED 点灯(赤色)
CV
定電圧動作状態、CC/CV/CP LED 点灯(緑色)
CP
定電力動作状態、CC/CV/CP LED 点灯(オレンジ色)
ALARM
アラーム検出、保護機能作動状態
ALARM/WARNING LED 点灯(赤色)
WARNING
アラーム検出警告、試験の実行により保護機能が作動する場合の予告警告
試験開始できない状態
ALARM/WARNING LED 点灯(オレンジ色)
DISPLAY
6 桁 LED 表示
SELECT キー(電圧/電流/容量/経過時間/サイクル No. /保護機能の設
定/アドレス情報/アラーム情報/他)で切り替えて表示
PFX2532
機能仕様
その他の機能
レンジ切り替え
電圧レンジ
-1.0000 ~ 6.0000
表示分解能は 100 μV
6V
-6.0000 ~ 60.0000
60 V
*1
パターン充放電機能(シームレス充放電制御)
*1.
*2.
レスポンス 50 ms 以内(TYP 値)*2
直流電源と電子負荷装置を同時に制御することで、継ぎ目のない充放電切り替えが可能。
定格電流における充電から放電、放電から充電に波形が切り替わるときの電流応答速度を示します。
充放電電流が設定値 ( 定格値 ) の 10 % から 90 % に至るまでの時間で定義しています。
5
インターフェース
直流電源 I/F
当社製直流電源専用コネクタ
1 ch 装備、26 ピンコネクタ、アイソレーション入出力
仕
様
*1
電子負荷装置
I/F
当社製電子負荷装置専用
コネクタ *2
1 ch 装備、20 ピンコネクタ、アイソレーション入出力
システム通信
LAN (Ethernet)
1 ch、BPChecker3000 を使用
10Base-T/100Base-TX *3
RJ45 コネクタ
(ストレートケーブルでもクロスケーブルでも使用可能)
外部コント
ロール
*1.
*2.
*3.
*4.
PFX2532
REST ステータス信号出力
休止時に L レベル、絶縁オープンコレクタ出力 *4
END ステータス信号出力
試験終了時に L レベル、絶縁オープンコレクタ出力 *4
ALM ステータス信号出力
アラーム状態時に L レベル、絶縁オープンコレクタ出力 *4
CHG ステータス信号出力
充電中に L レベル、絶縁オープンコレクタ出力 *4
DISCHG ステータス信号出力
放電中に L レベル、絶縁オープンコレクタ出力 *4
外部アラーム入力
L レベルで試験中止、5.1 kΩ で +5 V にプルアップ
拡張スロット
3 スロット、オプションボード用
PWR 、PAT-T と直結可能
PLZ-4W と直結可能
IP アドレスの設定は DHCP による自動割り当て、または IO Config による手動設定
絶縁耐圧は他の回路に対し 80 Vdc、印加電圧 30 Vmax、Sink 電流 8 mAmax
73
PFX2532 電気仕様
特に指定のない限り、仕様は下記の設定および条件に準じます。
• ウォームアップ時間は、30 分とします。
• TYP 値:代表的な値です。性能を保証するものではありません。
• reading:読み値を示します。
• set:設定値を表します。
• rating:定格を示します。
• Static:CC 充電/ CC - CV 充電/ CC 放電/ CC - CV 放電/ CP 放電/ CP - CV 放電の総称で
す。
• Pattern:パターン充放電/ I - V 特性充放電の総称です。
定格出力
出力数
1 ch
0.000 A ~ 200.000 A
充電電流範囲*1
充電電圧範囲
*1
放電電流範囲
*1
放電電圧範囲
*1 *2
*1.
*2.
74
60 V レンジ
0.000 V ~ 60.000 V
6 V レンジ
0.000 V ~ 6.000 V
0.000 A ~ 200.000 A
60 V レンジ
0.000 V ~ 60.000 V
6 V レンジ
0.000 V ~ 6.000 V
接続する直流電源、電子負荷装置の機種、配線状態、充放電動作等により範囲が異なります。
接続する電子負荷装置の機種、配線状態等により、放電可能な最低電圧が異なります。
PFX2532
電気仕様
電気仕様
設定確度
Static/ Pattern
定電流充放電
範囲 *1
0.000 A ~ 200.000 A
確度*2
*3
分解能
定電圧充放電
範囲
*1
確度
*2
1 mA
60 V レンジ
6 V レンジ
定電力放電
範囲
0.000 V ~ 6.000 V
*3
分解能
セル定電圧
充放電 *4
0.000 V ~ 60.000 V
1 mV
0.000 V ~ 20.000 V
*1
確度 *2
*3
分解能
1 mV
範囲 *1
1 W ~ 12000 W
確度
*2
±(0.5 % of set +10 W)
5
*5
分解能
1W
範囲 *1
-200.000 A ~ 200.000 A(-値は放電電流)
確度 *2
*3
分解能
1 mA
Pattern *6
パターン
定電流
設定数
時間幅
パターン
定電力
範囲
10000(最大ステップ数)
範囲
0.1 s ~ 9999.9 s(1 ステップの時間幅)
確度 *2
±(0.05 % of set + 10 ms)
分解能
100 ms
-12000 W ~ 12000 W(-値は放電電力)
*1
確度 *2 *7
±(0.5 % of set + 10 W)*5
分解能
1W
設定数
時間幅
*1.
*2.
*3.
*4.
*5.
*6.
*7.
PFX2532
仕
様
10000(最大ステップ数)
範囲
0.1 s ~ 9999.9 s(1 ステップの時間幅)
確度 *2
±(0.05 % of set + 10 ms)
分解能
100 ms
接続する直流電源、電子負荷装置の機種、配線状態等により範囲が異なります。
周囲温度:18 ℃~ 28 ℃にて
ソフトウェア制御により、計測値=設定値となるように外部装置が制御されます。設定確度は
計測確度と等しくなります。制御周期に依存するため、インピーダンスが高い試料(電池)
、回
路が開放した試料は、正しく制御しない場合があります。
制御周期は定電流/定電圧制御= 1 ms、セル定電圧制御= 100 ms となります。
オプションの電圧/温度計ユニット OP02-PFX、または電圧計ユニット OP03-PFX 装着時のみ設
定可能。
電池電圧を計測して、設定された電力値からソフトウェア演算により制御電流(定電流制御)
を算出しています。1 回の演算処理時間(電圧計測から出力設定まで)は、約 1 ms です。
動作電圧範囲は 1 V 以上となります(TL10-PFX 使用時、バイアス電源有無に関わらず)。
電池電圧 2 V 以上にて。
75
電気仕様
計測確度
Static
充放電電流
計測
電圧計測
範囲
0.000 A ~ 200.000 A *1
確度 *2
±(0.2 % of reading + 0.1 % of rating)
分解能
1 mA
範囲
確度
*2 *5
電力計測
電流
容量計算
電力
容量計算
時間
*6
60 V レンジ
-6.0000 V ~ 60.0000 V *3
6 V レンジ
-1.000 0 V ~ 6.0000 V *4
60 V レンジ
±(0.05 % of reading + 0.02 % of rating)
6 V レンジ
±(0.05 % of reading + 0.04 % of rating)
分解能 *5
0.1 mV
範囲
0.0 W ~ 12000.0 W
確度
ソフトウェア演算(電圧計測 x 電流計測)
分解能
100 mW
範囲
0.000 Ah ~ 2000.000 Ah
確度
電流計測確度と時間確度に依存
*2
分解能
1 mAh
範囲
0.000 Wh ~ 120000.000 Wh
確度
電圧、電流計測確度、時間確度に依存
*2
分解能
1 mWh
確度 *2 *7
±10 ppm(TYP 値)
範囲
-200.000 A ~ 200.000 A *1(-値は放電電流)
確度 *2
±(0.2 % of reading + 0.1 % of rating)
分解能
1 mA
計測値
平均電流、1 s 更新(測定は連続)
Pattern
充放電電流
計測
電圧計測
範囲
確度 *2
60 V レンジ
-6.0000 V ~ 60.0000 V *3
6 V レンジ
-1.0000 V ~ 6.0000 V *4
60 V レンジ
±(0.05 % of reading + 0.02 % of rating)
6 V レンジ
分解能
電力計測
範囲
確度
電流
容量計算
電力
容量計算
時間
76
*6
*5
±(0.05 % of reading + 0.04 % of rating)
0.1 mV
-12000.00 W ~ 12000.00 W(-値は放電電力)
*2
ソフトウェア演算(電圧計測 x 電流計測)
分解能
10 mW
範囲
-2000.000 Ah ~ 2000.000 Ah(-値は放電容量)
確度
*2
電流計測確度と時間確度に依存
分解能
1 mAh
範囲
-120000.000 Wh ~ 120000.000 Wh(-値は放電容量)
確度
*2
電圧、電流計測確度、時間確度に依存
分解能
1 mWh
確度 *2 *7
±10 ppm(TYP 値)
PFX2532
電気仕様
計測確度(つづき)
高速サンプリング
電流計測
-200.000 A ~ 200.000 A
範囲 *8
確度
*2 *8 *9
1 ms サンプリング
±(0.4 % of reading + 0.5 % of rating)
10 ms サンプリング
±(0.3 % of reading + 0.1 % of rating)
100 ms サンプリング
±(0.2 % of reading + 0.1 % of rating)
分解能
電圧計測
範囲 *8
確度
1 mA 全サンプリング設定で共通
60 V レンジ
-6.0000 V ~ 60.0000 V*3
6 V レンジ
-1.0000 V ~ 6.0000 V*4
1 ms サンプリング *5
±(0.1 % of reading + 0.1 % of rating)
10 ms サンプリング
±(0.1 % of reading + 0.05 % of rating)
*2 *8 *9
*5
100 ms サンプリング
60 V レンジ :
±(0.05 % of reading + 0.02 % of rating)
6 V レンジ :
±(0.05 % of reading + 0.04 % of rating)
分解能
*1.
*2.
*3.
*4.
*5.
*6.
*7.
*8.
*9.
0.1 mV 全サンプリング設定で共通
5
仕
様
計測可能範囲:-210.000 A ~ 210.000 A(TYP 値) ただし、記載の範囲外では確度は保証されません。
周囲温度:18 ℃~ 28 ℃にて
計測可能範囲:-6.500 V ~ 65.000 V(TYP 値)、ただし、記載の範囲外では確度は保証されません。
計測可能範囲:-6.500 V ~ 6.500 V(TYP 値)
、ただし、記載の範囲外では確度は保証されません。
6 V/ 60 V レンジ共通
充放電時、休止時における経過時間(終止条件)の確度
月差 30 秒相当
定格出力範囲外は確度が保障されません。
組み合わせる直流電源のリップルノイズ、AC ラインノイズ(50 Hz/ 60 Hz)に起因するふらつきは
含みません。
温度計測
測温体はサーミスタ 103AT-2(SEMITEC 製)を使用します。
抵抗(温度)計測部 *1
計測可能範囲
-40.0 ℃ ~ 100.0 ℃
計測分解能
0.1 ℃
計測確度
*2 *3
±0.5 ℃ (計測温度 0 ℃ ~ 40.0 ℃にて)
±1 ℃(計測温度 -20 ℃ ~ 80 ℃にて)
参考(サーミスタ 103AT)
形名
103AT-2、SEMITEC 製
R25
10.0 kΩ、25 ℃における公称ゼロ負荷抵抗値
使用温度範囲
-50.0 ℃ ~ 110.0 ℃
温度確度 *3
±0.5 ℃(計測温度 0 ℃ ~ 40.0 ℃にて)
許容差
±1 %
B 定数
3435K±1 %(計測温度 25 ℃にて)
*1.
*2.
*3.
PFX2532
温度計測については、絶対温度をトレースするものではありません。抵抗 → 温度 換算値。
測温体の誤差を除きます。
周囲温度:18 ℃~ 28 ℃にて
77
電気仕様
保護機能
過電圧(過充電)保護
ソフトウェア
OVP
ハードウェア
OVP
設定範囲
定格値の 0 % ~ 105 %
設定確度*1
60 V レンジ
電圧計測確度に依存
6 V レンジ
電圧計測確度に依存
分解能
1 mV
作動時間
最大 150 ms 過電圧の検出から出力オフまで
遅延時間
0 ms ~ 5000 ms 検出遅延タイマーの時間設定
設定範囲
定格値の 0 % ~ 110 %
設定誤差 *1
±0.5 % of rating
設定分解能
100 mV
作動時間 *1
10 ms(TYP 値) 過電圧の検出から出力オフまで
低電圧(過放電)保護
ソフトウェア
UVP
ハードウェア
UVP
設定範囲
設定確度
定格値の -10 % ~ 95 %
*1
60 V レンジ
電圧計測確度に依存
6 V レンジ
電圧計測確度に依存
分解能
1 mV
作動時間
最大 150 ms 低電圧の検出から出力オフまで
遅延時間
0 ms ~ 5000 ms 検出遅延タイマーの時間設定
設定範囲
定格値の -10 % ~ 100 %
設定誤差 *1
±0.5 % of rating
設定分解能
100 mV アプリケーションソフトを使用して設定
作動時間
*1
10 ms(TYP 値) 低電圧の検出から出力遮断まで
過電流保護
ソフトウェア
OCP
ハードウェア
OCP
設定範囲 *2
設定確度
*1
設定電流値に 5 A を加算した値
電流計測確度に依存
作動時間
最大 150 ms 過電流の検出から出力オフまで
遅延時間
0 ms ~ 5000 ms 検出遅延タイマーの時間設定
設定範囲
220 A(TYP 値)固定
作動時間 *1
100 ms(TYP 値) 過電流の検出から出力遮断まで
負荷短絡保護
250 A 出力端ヒューズによる
容量(過充放電)保護
ソフトウェア
OAH
設定範囲
公称容量の 100 % ~ 1000 %
設定確度 *1 *3
電流計測確度とメイン CPU のクロック確度に依存
分解能
1 % 1 mAh 以上
過温度保護(試料)
ソフトウェア
OTP
設定範囲
設定確度
分解能
*1.
*2.
*3.
78
-40.0 ℃ ~ 100.0 ℃
*1
温度計測(サーミスタ)確度に依存
0.1 ℃
周囲温度:18 ℃~ 28 ℃にて
ソフトウェア OCP は設定電流に対して、5 A を加算した値をアプリケーションソフトが自動的に設定
します。
公称容量に対して、設定された百分率を掛けた値をアプリケーションソフトが計算して容量で設
定します。
PFX2532
電気仕様
一般仕様
公称入力定格
100 Vac ~ 240 Vac、50 Hz / 60 Hz
入力電圧範囲
90 Vac ~ 250 Vac
消費電力
60 VAmax(OP02-PFX 3 枚装着時:80 VAmax)
動作温度・湿度範囲
0 ℃~ 40 ℃、20 %rh ~ 85 %rh(結露なし)
保存温度・湿度範囲
-10 ℃~ 60 ℃、0 %rh ~ 90 %rh(結露なし)
動作環境
屋内、過電圧カテゴリ II
高度
2000 m まで
対接地電圧
入出力端子⇔シャシ
±70 Vmax
絶縁抵抗
一次⇔シャシ
500 Vdc、30 MΩ 以上、70 %rh 以下
耐電圧
一次⇔シャシ
一次⇔入出力端子
1500 Vac、1 分間にて異常なし
一次⇔入出力端子
以下の指令および規格の要求事項に適合
低電圧指令 2014/35/EU*2
安全性*1
EN 61010-1 (Class I*3 , 汚染度 2*4 )
電磁適合性(EMC)*1 *2
以下の指令および規格の要求事項に適合
EMC 指令 2014/30/EU
5
仕
様
EN 61326-1 (Class A*5 )
EN 55011 (Class A*5、Group 1*6 )
EN 61000-3-2
EN 61000-3-3
適用条件
本製品に接続するケーブルおよび電線は、
すべて 3 m 未満を使用
外形寸法、質量
外形寸法図参照、約 17 kg
付属品
電源コード*7
1 本 プラグなし
入出力端子用カバーセット
端子カバー 3 個、ロック用結束バンド 6 個
入出力端子用ねじセット
6組
負荷入力端子用カバーセット
カバー、補助バンド 4 組
26 芯フラットケーブル
1 本 直流電源接続用 I/F ケーブル(PWR 用)
26 芯フラットケーブル用フェライトコア 1 個
20 芯フラットケーブル
1 本 電子負荷装置接続用 I/F ケーブル
20 芯フラットケーブル用フェライトコア 1 個
*1.
*2.
*3.
*4.
PFX2532
26 芯ケーブル(フェライトコア付き)
1 個 直流電源接続用 I/F ケーブル(PAT-T 用)
センシングコネクタ
1個
センシングコネクタカバーセット
カバー 1 組、ロック用結束バンド 1 個
サーミスタ
1個
ロックレバー
2個
LAN ケーブル
1 本 ストレートタイプ
取扱説明書(本書)
1冊
特注品、改造品には適用されません。
パネルに CE マーキングの表示のある製品に限ります。
オプションの電圧計ユニット OP03-PFX を使用する場合には、オプションのセンシングケーブル
TL12-PFX(線長:約 3 m、コネクタ部:カバー付き、コア付き)を使用すると適用されます。
本製品は Class I 機器です。本製品の保護導体端子を必ず接地してください。正しく接地されていな
い場合、安全性は保障されません。
汚染とは、絶縁耐力または表面抵抗率の低下を引き起こし得る異物(固体、液体、または気体)が
付着した状態です。汚染度 2 は、非導電性の汚染だけが存在し、ときどき、結露によって一時的に
導電性になり得る状態を想定しています。
79
電気仕様
*5.
*6.
*7.
本製品は Class A 機器です。工業環境での使用が意図されています。本製品を住宅地区で使用する
と干渉の原因となることがあります。そのような場合には、ラジオやテレビ放送の受信干渉を防ぐ
ために、ユーザによる電磁放射を減少させる特別な措置が必要となることがあります。
本製品は Group 1 機器です。本製品は、材料処理または検査/分析のために、電磁放射、誘導およ
び/または静電結合の形で意図的に無線周波エネルギーを発生/使用しません。
CE 非適合のため、仕向地によって付属されない場合があります。
外形寸法図
425
29.25
371
29.25
70
´­Í³ɀȫሰ
ᴥఊ‫۾‬຅Ȩ¸ ííᴦ
MAX10
MAX600
550
128
MAX145
429.5
単位 mm
80
PFX2532
電圧/温度計ユニット オプション
電圧/温度計ユニット
OP02-PFX(オプション)
この章では、オプションの電圧/温度計ユ
ニット OP02-PFX の装着、試料(電池)の
接続、および仕様を記載します。
電圧/温度計ユニット OP02-PFX を装着する
電圧/温度計ユニット OP02-PFX を SL01-PFX のオプション用スロットに装着して使用するこ
とによって、電圧/温度計の計測ポイントを増設できます。
オプション用スロットすべてに OP02-PFX を装着すると、12 点まで電圧および温度の計測ポ
イントをそれぞれ増設できます。
OP02-PFX を取り外した後は、ねじを使用してカバーを取り付けてください。
装着可能数
警告
OP02-PFX 3 枚まで
感電の恐れがあります。
• OP02-PFX を装着したり試料(電池)と接続する場合には、必ず POWER スイッチをオフ
にしてください。
• OP02-PFX を装着する、または取り外す場合には、試料(電池)と接続しているコネクタ
プラグを外してください。
OP02-PFX はオプション用スロットの左から詰めて装着してください。
EX01-PFX が装着されている場合には、OP02-PFX を左詰めで装着してから右側の空きス
ロットに EX01-PFX を装着してください。
1
接続されているすべての機器の POWER スイッチがオフになっているのを確
認します。
2
アースされた金属(後面パネルの金属部など)に触れて、身体の静電気を放
電します。
3
PFX2532 のスロットのカバーを止めているねじを外して、パネルからカバー
を外します。
4
プリント基板のコネクタ部が右側になるように、OP02-PFX のパネル部分を持
ちます。
5
スロットの奥にあるコネクタにプリント基板のコネクタ部が挿入されるよう
に、OP02-PFX を一番左のスロット 1 の中に入れます。
OP02-PFX を複数装着する場合には、後面パネルに表示の 1 から順番に左詰めで装着し
てください。
参照
?
p. 44
Help IO Config、
Test Condition Editor
82
6
7
OP02-PFX を奥まで差し込みます。
8
9
チャンネル番号を設定します。
OP02-PFX に付属のねじで、ボードをパネルに固定します。
必ず付属のねじを使用してください。
購入後初めて装着した場合には、BPChecker3000 の Test Condition Editor で 、
OP02-PFX の使用枚数を設定します。
PFX2532
電圧/温度計ユニット OP02-PFX を装着する
カバーを外す
PFX2532
ボードを挿入する
PFX2532
6
OP02-PFX の取り付け
コネクタ部
装着した OP02-PFX を外す場合には、固定したねじを外して入力端子部をつまんで引き抜い
てください。
PFX2532
ここをつまむ
OP02-PFX の取り外し
ここをつまむ
電
圧
/
温
度
計
ユ
ニ
ッ
ト
オ
プ
シ
ョ
ン
入力端子部
PFX2532
83
試料(電池)接続の準備をする
OP02-PFX には、試料(電池)と接続するためのケーブル*1、入力端子と試料(電池)を接続
するケーブル類は付属していません。次のケーブル類を用意してください。
■ 接続に必要な電線および工具
電線
DUT ケーブル
PFX2532 と試料(電池)間で充放電電流を流すケーブル
電圧センシングケーブル
試料(電池)の電極電圧のセンシングに使用するケーブル
温度センシングケーブル
試料(電池)の温度のセンシングに使用するケーブル
熱電対(K 型)
素線径 0.20 mm2 以上
セル電圧センシング
ケーブル
試料(電池)のセル電極電圧のセンシングに使用する
ケーブル
0.20 mm2 (AWG24) ∼ 0.52 mm2 (AWG20)、シールド線
マイナスドライバ
軸径:Ø3、先端幅:2.6 mm
ワイヤーストリッパ
上記の電線に適合するもの
PFX2532
参照
p. 39
熱電対(最長5 m)
OP02-PFX
–
+
DUT
ケーブル
+S
–S
+T
–T
セル電圧
センシング
ケーブル
(シールド線)
温度センシング
ケーブル
(シールド線)
電圧センシング
ケーブル
(シールド線)
試料(電池)
–
+
–
+
–
+
–
+
Cell V Term1
Cell V Term2
Cell V Term3
Cell V Term4
Cell T Term1
Cell T Term2
Cell T Term3
Cell T Term4
サーミスタ
電圧/温度計ユニット OP02-PFX をスロット 1 に装着した例(試料(電池)への配線のみ)
*1. OP02-PFX を装着した PFX2532 と試料(電池)を接続するための専用電圧センシングケーブ
ルと熱電対のオプション(TL09-PFX)があります。(
84
参照
p. 119 )
PFX2532
試料(電池)接続の準備をする
■ 入力端子(コネクタ MC1.5/10-G : Phoenix Contact)
工場出荷時には、入力端子にコネクタが実装されています。
損傷、または紛失した場合には、購入先、または当社営業所
へお問い合わせください。
84-61-7910
TERM MAX20V
-1+ -2+ -3+ -4+
VOLTAGE FG
SENSING
OP02- PFX
FG
TERM
-1+ -2+ -3+ -4+
THERMO
COUPLE
温度計測(THERMOCOUPLE)
Term 番号
4
3
2
信号
説明
Cell T Term4+
熱電対接続端子 4+
Cell T Term4-
熱電対接続端子 4-
Cell T Term3+
熱電対接続端子 3+
Cell T Term3-
熱電対接続 端子 3-
Cell T Term2+
熱電対接続端子 2+
Cell T Term2-
熱電対接続端子 2-
Cell T Term1+
熱電対接続 端子 1+
Cell T Term1-
熱電対接続端子 1-
−
NC
未接続(予備)
−
NC
未接続(予備)
1
6
電圧計測(VOLTAGE SENSING )
Term 番号
−
4
3
2
1
−
信号
説明
FG
シールド用電位
Cell V Term4+
セル電圧センシング接続端子 4+
Cell V Term4-
セル電圧センシング接続端子 4-
Cell V Term3+
セル電圧センシング接続端子 3+
Cell V Term3-
セル電圧センシング接続端子 3-
Cell V Term2+
セル電圧センシング接続端子 2+
Cell V Term2-
セル電圧センシング接続端子 2-
Cell V Term1+
セル電圧センシング接続端子 1+
Cell V Term1-
セル電圧センシング接続端子 1-
FG
シールド用電位
AWG 24 ∼ 20(0.20 mm2 ∼ 0.52 mm2)の電線を使って次のようなケーブルアセンブリを作成
します。
被覆を7 mm
取り除いた
電線をここに
差し込みます。
この部分をマイナス
ドライバで押しながら電
線を差し込みます。
STRIP-GAUGE
7 mm
適切
不適切
電線が直接シャシに
触れている
電
圧
/
温
度
計
ユ
ニ
ッ
ト
オ
プ
シ
ョ
ン
不適切
電線の切りくずが
シャシに触れている
センシングコネクタプラグ
PFX2532
85
試料(電池)接続の準備をする
熱電対をコネクタプラグに接続する
K 型熱電対をコネクタプラグに直接接続します。
TERM
-1+ -2+ -3+ -4+
被覆を7 mm取り除いた
電線をここに挿入します。
熱電対
4
熱電対 4
3
熱電対 3
2
熱電対 2
1
熱電対 1
NC
NC
後面パネルの
温度センシング
コネクタ側
装着されている
コネクタプラグ
長さ 5 mまで
セル電圧センシングケーブルを作成する
シールド線をコネクタプラグに直接接続します。
3
2
FG
1
TERM MAX20V
4
- + - + - + - +
FG
被覆を7 mm取り除いた
セル電圧センシングケーブル
電線をここに挿入します。 (2芯シールド線)
後面パネルの
電圧センシング
コネクタ側
86
FG
4
電圧センシング接続端子 4
3
電圧センシング接続端子 3
2
電圧センシング接続端子 2
1
電圧センシング接続端子 1
FG
装着されている
コネクタプラグ
長さ5 mまで
シールド電位
PFX2532
試料(電池)を接続する
警告
感電の恐れがあります。
• OP02-PFX と試料(電池)を接続する場合には、必ず PFX2532 の POWER スイッチをオフ
にしてください。
• 各機器間の接続が完了した後に、試料(電池)と OP02-PFX 間を OP02-PFX 側から接続し
てください。
注意
• 正確な電圧が測定できなかったり、誤作動の可能性があります。セル電圧センシングケー
ブルは、必ずセルの両端に接続してください。(
参照
p. 126 )
• CC-CV、CP、CP Pulse 動作は、PFX2532 本体側電圧センシングにより制御されます。必ず
試料に本体側電圧センシング線を接続してください。
• 試料にダメージを与える可能性があります。試料にセル電圧センシングケーブルを接続し
たまま放置した場合には、試料は微少電流で放電し続けます(セル電圧センシングの入力
インピーダンスは 10 MΩ です)。
• 正確な温度が測定できなかったり、温度計の故障の原因になる可能性があります。熱電対
の素線(導体部)を、試料(電池)の+端子や−端子に接続しないでください。
参照
参照
p. 41
p. 39
PFX2532
1
接続されているすべての機器の POWER スイッチがオフであることを確認し
ます。
2
PFX2532 の DUT +と DUT -端子に DUT ケーブルを接続します。
3
DUT ケーブルの反対側を試料(電池)に接続します。DUT +は+端子へ、DUT
-は-端子へ接続します。
4
OP02-PFX の入力端子に、アセンブリした熱電対コネクタ、セル電圧センシン
グケーブルコネクタを挿入します。
5
セル電圧センシングケーブルの反対側を、試料(電池)に接続します。セル
電圧センシング端子+は試料(電池)の+端子へ、セル電圧センシング端子
-は試料(電池)の-端子へ接続します。
6
熱電対の反対側(測温側)を試料(電池)に固定します。
7
PFX2532 の SENSING コネクタに、アセンブリしたセンシングコネクタを挿入
します。
8
電圧センシングケーブルとサーミスタを、それぞれ試料(電池)に接続、ま
たは固定します。
ケーブルはできるだけ水平に引き出すようにして、ねじで固定します。
6
電
圧
/
温
度
計
ユ
ニ
ッ
ト
オ
プ
シ
ョ
ン
外れないように、テープ等で確実に固定します。
87
電圧/温度計ユニット OP02-PFX 仕様
記述のない項目は、本体仕様に準じます。
•
•
•
•
reading:読み値を示します。
set:設定値を表します。
rating:定格を示します。
Static:CC 充電/ CC - CV 充電/ CC 放電/ CC - CV 放電/ CP 放電/ CP - CV 放電の総称で
す。
• Pattern:パターン充放電/ I - V 特性充放電の総称です。
充電機能
Static
定電流 − 定電圧充電
CC - CV
終止条件
セル電圧(Cell Max Voltage)
セル温度(Cell Max Temp)
*1
セルアンバランス(Cell Unbalance)
定電流充電 CC
終止条件
セル電圧(Cell Max Voltage)
セル温度(Cell Max Temp)
セルアンバランス(Cell Unbalance)*1
*1.
計測対象に設定した複数のセル電圧計測値の中で、最大値、最小値を算出して、その差分が設定
値を超えたときに充電が終了します。
放電機能
Static
定電流放電 CC
終止条件
セル電圧(Cell Cutoff Voltage)
セル温度(Cell Max Temp)
*1
セルアンバランス(Cell Unbalance)
定電流 − 定電圧放電
CC - CV
終止条件
セル電圧(Cell Cutoff Voltage)
セル温度(Cell Max Temp)
セルアンバランス(Cell Unbalance)*1
定電力放電 CP
終止条件
セル電圧(Cell Cutoff Voltage)
セル温度(Cell Max Temp)
セルアンバランス(Cell Unbalance)*1
定電力 − 定電圧放電
CP - CV
終止条件
セル電圧(Cell Cutoff Voltage)
セル温度(Cell Max Temp)
セルアンバランス(Cell Unbalance)*1
*1.
88
計測対象に設定した複数のセル電圧計測値の中で、最大値、最小値を算出して、その差分が設定
値を超えたときに充電が終了します。
PFX2532
電圧/温度計ユニット OP02-PFX 仕様
パターン充放電機能/ I-V 特性充放電機能
Pattern
パターン定電流充放電
CC Pattern
終止条件
セル電圧(Cell Max Voltage/ Cell Min Voltage)
セル温度(Cell Max Temp)
セルアンバランス(Cell Unbalance)*1
パターン定電力充放電
CP Pattern
終止条件
セル電圧(Cell Max Voltage/ Cell Min Voltage)
セル温度(Cell Max Temp)
セルアンバランス(Cell Unbalance)*1
I-V 特性充放電
I-V Pattern
終止条件
セル電圧(Cell Max Voltage/ Cell Min Voltage)
セル温度(Cell Max Temp)
セルアンバランス(Cell Unbalance)*1
*1.
計測対象に設定した複数のセル電圧計測値の中で、最大値、最小値を算出して、その差分が設定
値を超えたときに充電が終了します。
6
セル計測機能
Static
PFX2532
セル電圧
100 ms 毎の平均電圧(Cell Voltage)
セル温度
熱電対を測温体とした温度計測機能、1 秒更新(Cell Temperature)
電
圧
/
温
度
計
ユ
ニ
ッ
ト
オ
プ
シ
ョ
ン
89
電圧/温度計ユニット OP02-PFX 仕様
セル保護機能
セル過電圧(過充電)保護
電圧計測値(AD 変換値)による過電圧(過充電)の検出
出力オフ
セルソフトウェア 設定範囲
OVP
設定確度*1
計測範囲に対して 0 % ∼ 105 %
電圧計測確度に依存
1 mV
分解能
動作時間
最大 150 ms
セル低電圧(過放電)保護
電圧計測値(AD 変換値)による低電圧(過放電)の検出
出力オフ
セルソフトウェア 設定範囲
UVP
設定確度 *1
計測範囲に対して -10 % ∼ 95 %
電圧計測確度に依存
1 mV
分解能
動作時間
最大 150 ms
セル過温度保護
セル OTP
熱電対を測温体とした温度検出、出力オフ
設定範囲
-100.0 ℃ ∼ 400.0 ℃
設定確度 *1
温度計測(サーミスタ)確度に依存
分解能
0.1 ℃
各セル電圧の最大値と最小値の差分を検出*2、出力オフ
セルアンバランス保護
設定範囲
10 mV ∼ 5000 mV*3
設定確度 *1
電圧計測確度に依存
分解能
1 mV
動作時間
最大 1 s
オプション通信エラー
*1.
*2.
*3.
オプションボードの通信エラー、出力オフ
周囲温度:18 ℃∼ 28 ℃にて
計測対象に設定した複数のセル電圧計測値の中で、最大値、最小値を算出して、その差分が設
定値を超えたときにアラームになります。
差分電圧の設定です。 差電位= Vcell_Max ー Vcell_min
セル電圧計測
Static
計測端子数
計測範囲
*1
-2.0000 V ∼ 20.0000 V
計測確度
*2
±(0.05 % of reading + 0.02 % of rating)
分解能
0.1 mV
計測値
100 ms 毎の平均電圧
計測間隔
100 ms
*1.
*2.
90
4
-20 V ∼ 22 V の入力が可能。
周囲温度:18 ℃∼ 28 ℃にて
PFX2532
電圧/温度計ユニット OP02-PFX 仕様
セル温度計測
熱電対電圧(温度)計測部*1
計測端子数
4
熱電対種類
K型
計測範囲
*2
計測確度
*3 *4
基準接点確度
-100.0 ℃ ∼ 400.0 ℃
*3 *5
±1.5 ℃(TYP 値)
±0.5 ℃(TYP 値)
分解能
0.1 ℃
計測間隔
1s
*1.
*2.
*3.
*4.
*5.
温度スケールは JIS C 1602-1995 (ITS-90) に準拠。 (ITS-90:国際温度目盛)
熱電対の仕様(熱電対のクラス、線径、被覆)により使用温度範囲が異なります。
周囲温度:18 ℃∼ 28 ℃にて
熱電対キャリブレータが発生する電圧を計測した場合
内蔵センサの性能を示しています。熱電対接続部(コネクタ)の温度計測確度を指します。
温度計の確度=計測確度+基準接点確度+熱電対の許容差
6
一般仕様
対接地電圧
入力端子⇔シャシ
±70 Vmax *1
絶縁抵抗*2
入力端子⇔試料端子*3
500 Vdc、30 MΩ 以上、70 %rh 以下 *1
入力端子⇔入力端子*4
外形寸法
付属品
*1.
*2.
*3.
*4.
PFX2532
約 105W mm x 15H mm x150D mm
固定ねじ
2個
本製品の取り扱いについて
1枚
PFX2532 に装着時
電圧/温度センシング入力端子共通
試料接続用の端子(DUT +端子と DUT −端子)を示します。
計測端子間を示します。
電
圧
/
温
度
計
ユ
ニ
ッ
ト
オ
プ
シ
ョ
ン
91
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92
PFX2532
8 スロットユニット/電圧計ユニット オプション
8 スロットユニット
SL01-PFX(オプション)
電圧計ユニット
OP03-PFX(オプション)
この章では、オプションの 8 スロットユ
ニット SL01-PFX の接続と電圧計ユニット
OP03-PFX の装着、試料(電池)の接続、お
よび仕様を記載します。
8 スロットユニット SL01-PFX について
8 スロットユニット SL01-PFX は、充放電システムコントローラ PFX2532 と接続して、電圧の
計測点を拡張するユニットです。PFX2532 には、接続ボード EX01-PFX を装着します。大容量
バッテリモジュールの評価試験に欠かせない、セル電圧のばらつき計測の高性度評価が可能
です。
SL01-PFX のスロットすべてに電圧計ユニット OP03-PFX を装着すると、64 点まで電圧の計測
ポイントを増設できます。
さらに、PFX2532 に電圧 / 温度計ユニット OP02-PFX を装着すると、72 点まで電圧の計測ポ
イントを増設できます。
最大8枚
SL01-PFX
セル電圧 64ポイント
LAN
OP03-PFX
最大2枚
(EX01-PFX装着時)
EX01-PFX
セル電圧 8ポイント
熱電対 8ポイント
OP02-PFX
PFX2532
LAN
試料(電池)
200 A
充電/放電
スイッチングハブ
アプリケーションソフトウェア
BPChecker3000
LAN
94
PFX2532
8 スロットユニット SL01-PFX について
各部の名称
前面パネル
1
2
8SLOT UNIT
SL01- PFX
番号 名称
POWER/
ALARM
機能
1
ルーバ
内部冷却用
2
POWER/ALARM LED
電源オン(POWER:緑色)、またはスロットアラーム検出(ALARM:赤
色)のときに点灯
参照
-
p. 108
7
8
ス
ロ
ッ
ト
ユ
ニ
ッ
ト
/
電
圧
計
ユ
ニ
ッ
ト
オ
プ
シ
ョ
ン
PFX2532
95
8 スロットユニット SL01-PFX について
後面パネル
8
9
NCXXXX-X
7
10
11
6
AC INPUT
5
4
100-240V 50/60Hz
80VA MAX
12
3
2
1
番号 名称
機能
参照
1
USB コネクタ
保守用
-
2
LAN RESET スイッチ
保守用
-
3
LAN コネクタ
BPChecker3000 との通信用接続コネクタ
p. 99
4
シャシ端子
出力を接地するための端子
p. 97
5
S1 スイッチ
工場出荷時の状態で設定不要
p. 99
6
SYNC OUT コネクタ*1 未使用 複数台で使用するための接続用コネクタ
7
SYNC IN コネクタ
-
EX01-PFX(PFX2532 本体)との接続用コネクタ
p. 98
電圧の計測ポイントを拡張するオプションボード
p. 102
p. 102
8
電圧計ユニット
( OP03-PFX)
9
オプション用
スロット
オプションボードを装着するスロット
左から、スロット 1、スロット 8 まで
10
製造番号
-
11
POWER スイッチ
電源のオン/オフスイッチ
p. 108
12
AC INPUT コネクタ
AC インレット
p. 97
*1.
-
工場出荷時には、コネクタカバーが装着されています。
EX01-PFX
1
2
番号 名称
3
96
1
シャシ端子
機能
出力を接地するための端子
2
SYNC OUT コネクタ SL01-PFX との接続用コネクタ
3
POWER LED
試験実行が可能状態の時に点灯
(緑色)
参照
p. 97
p. 98
-
PFX2532
電源コードを接続する
警告
感電の恐れがあります。
• 8 スロットユニット SL01-PFX は IEC 規格 Safety Class I の機器(保護導体端子を備えた機
器)です。感電防止のために必ず接地(アース)してください。
• 8 スロットユニット SL01-PFX は電源コードの接地線によって接地されます。電源プラグ
は、必ず電気設備技術基準に基づく D 種接地工事が施された接地極付コンセントへ接続
してください。
• AC 電源ラインへの接続には、付属の電源コードを使用してください。定格電圧またはプ
ラグの形状によって、付属のコードが使用できない場合には、専門の技術者が 3 m 以下
の適切な電源コードと交換してください。電源コードの入手が困難な場合には、購入先
または当社営業所へ相談してください。
• プラグ付き電源コードは緊急時に AC 電源ラインから SL01-PFX を切り離すために使用で
きます。いつでもプラグをコンセントから抜けるように、プラグを容易に手が届くコン
セントに接続してください。
• 付属の電源コードを他の機器の電源コードに使用しないでください。
SL01-PFX は IEC 規格過電圧カテゴリ II の機器(固定設備から供給されるエネルギー消費型機
器)です。
1
2
POWER スイッチをオフにします。
3
後面パネルの AC インレット(AC INPUT)に電源コードを接続します。
4
電源コードのプラグを接地極付コンセントに差し込みます。
接続するAC電源ラインが SL01-PFXの入力定格に適合しているか確認します。
入力できる電圧は 100 Vac ~ 240 Vac の範囲における公称電源電圧のどれか、周波数
は 50 Hz または 60 Hz です。
定格 AC 入力電圧/電流に適合した電源コードを使用してください。
接地工事が施された
接地極付コンセントへ
PFX2532
7
8
ス
ロ
ッ
ト
ユ
ニ
ッ
ト
/
電
圧
計
ユ
ニ
ッ
ト
オ
プ
シ
ョ
ン
97
PFX2532 と接続する
付属の 14 芯フラットケーブルと接続用ボード EX01-PFX を使用して、PFX2532 と SL01-PFX を
続します。
PFX2532
EX01-PFX
SYNC OUT
コネクタ
14芯
フラットケーブル
OP03-PFX
SL01-PFX
SYNC IN
コネクタ
EX01-PFX は PFX2532 のオプション用スロットの左から詰めて装着してください。
OP02-PFX が装着されている場合には、OP02-PFX の右側の空きスロットに EX01-PFX を左詰
めで装着してください。
1
接続するすべての機器の POWER スイッチがオフになっていることを確認し
ます。
2
PFX2532 の後面パネルのオプション用スロットに、EX01-PFX を左から詰めて
装着します。
OP02-PFX が装着されている場合には、OP02-PFX の右側の空きスロットに左詰めで装
着します。
3
付属の 14芯フラットケーブルに付属のロックレバーとフェライトコアを取り
付けます。
ロックレバーを取り付けないと、コネクタが抜け落ちることがあります。
4
SL01-PFX の後面パネルの SYNC IN コネクタに、
14 芯フラットケーブルのフェ
ライトコアが付いている側のコネクタを挿入します。
抜け落ちないことを確認します。
フェライトコア
ロックレバー
14芯フラットケーブル
SL01-PFX
98
PFX2532
パソコンと接続する
5
PFX2532 のオプション用スロットに装着されている EX01-PFX の SYNC OUT コ
ネクタに、14 芯フラットケーブルの反対側を挿入します。
ロックレバーを使用して、確実に挿入します。抜け落ちないことを確認します。
パソコンと接続する
SL01-PFX に OP03-PFX を挿入して電圧の計測ポイントを増設するには、LAN インターフェー
スを使用します。
後面パネルの S1 スイッチは、工場出荷時の状態のままで変更する必要はありません。
IP アドレス自動取得(ルータを介して接続)で使用、または固定 IP アドレス使用(スイッチ
ングハブを介して接続)のどちらの場合も、IP アドレスは自動設定されます。
■ 接続に必要な電線/機器
• LAN ケーブル
• スイッチングハブ、またはルータ
SL01-PFX
工場出荷時の
スイッチ位置状態
信号名
論理
5
TEST: 常に 0 にしてください。 メンテ
ナンス用
未使用
4
3
備考
RESV: 常に 0 にしてください。
PFX2532
0
0
0
2
1
工場
出荷時
0
IP: 常に 1 にしてください。
-
1
7
8
ス
ロ
ッ
ト
ユ
ニ
ッ
ト
/
電
圧
計
ユ
ニ
ッ
ト
オ
プ
シ
ョ
ン
99
パソコンと接続する
IP アドレスを自動で取得する(ルータを介して接続)
参照
p. 52
DHCP サーバ機能を搭載したルータを介して接続すると、自動的に IP アドレスが割り当てら
れます。
接続
PFX2532
ルータ
PFX2532
LAN コネクタへ
EX01-PFX
SYNC OUT
コネクタ
ルータへ
パソコン
LANケーブル
14芯フラットケーブル
OP03-PFX
インターネット接続用の
WANポートは使用しないでください。
SL01-PFX
LANコネクタへ
100
SL01-PFX
SYNC IN
コネクタ
PFX2532
パソコンと接続する
固定 IP アドレスを使用する(スイッチングハブを介して接続)
参照
p. 54
IP アドレスがあらかじめ定まっている場合には、IP アドレス固定で接続できます。
PFX2532 の IP アドレス xxx. xxx. xxx. xxx の xxx 部に 20 がプラスされた値で設定されます。
(例 1) PFX2532 の IP アドレス:192.168.1.101 ←工場出荷時の設定
SL01-PFX の IP アドレス:192.168.1.121 ←自動設定
(例 2) PFX2532 の IP アドレス:123.456.7.8
← BPChecker3000(Io Config)で設定
SL01-PFX の IP アドレス:123.456.7.28 ←自動設定
接続
スイッチングハブ
PFX2532 EX01-PFX
SYNC OUT
コネクタ
スイッチングハブへ
パソコン
LANケーブル
PFX2532
LAN コネクタへ
14芯フラットケーブル
OP03-PFX
SL01-PFX
LANコネクタへ
PFX2532
SYNC IN
コネクタ
SL01-PFX
7
8
ス
ロ
ッ
ト
ユ
ニ
ッ
ト
/
電
圧
計
ユ
ニ
ッ
ト
オ
プ
シ
ョ
ン
101
電圧計ユニット OP03-PFX を装着する
電圧計ユニット OP03-PFX を SL01-PFX のオプション用スロットに装着して使用することに
よって、電圧の計測ポイントを増設できます。
SL01-PFX のオプション用スロットすべてに OP03-PFX を装着すると、64 点まで電圧の計測ポ
イントを増設できます。
OP03-PFX を取り外した後は、ねじを使用してカバーを取り付けてください。
装着可能数
警告
OP03-PFX 8 枚まで
感電の恐れがあります。
• OP03-PFX を装着したり試料(電池)と接続する場合には、SL01-PFX の POWER スイッチ
をオフにしてください。
• OP03-PFX を装着する、または取り外す場合には、試料(電池)と接続しているコネクタ
プラグを外してください。
OP03-PFX は SL01-PFX のオプション用スロットの左から詰めて装着してください。
1
接続されているすべての機器の POWER スイッチがオフになっているのを確
認します。
2
アースされた金属(後面パネルの金属部など)に触れて、身体の静電気を放
電します。
3
SL01-PFX のスロットのカバーを止めているねじを外して、パネルからカバー
を外します。
4
プリント基板のコネクタ部が右側になるように、OP03-PFX のパネル部分を持
ちます。
5
スロットの奥にあるコネクタにプリント基板のコネクタ部が挿入されるよう
に、OP03-PFX を一番左のスロット 1 の中に入れます。
OP03-PFX を複数装着する場合には、後面パネルに表示の 1 から順番に左詰めで装着し
てください。
参照
?
p. 44
Help Io Config、
Test Condition Editor
102
6
7
OP03-PFX を奥まで差し込みます。
8
9
チャンネル番号を設定します。
OP03-PFX に付属のねじで、ボードをパネルに固定します。
必ず付属のねじを使用してください。
購入後初めて装着した場合には、BPChecker3000 の Test Condition Editor で 、
OP03-PFX の使用枚数を設定します。
PFX2532
電圧計ユニット OP03-PFX を装着する
カバーを外す
SL01-PFX
ボードを挿入する
SL01-PFX
OP03-PFX の取り付け
7
コネクタ部
装着した OP03-PFX を外す場合には、固定したねじを外して入力端子部をつまんで引き抜い
てください。
ここをつまむ
SL01-PFX
OP03-PFX の取り外し
ここをつまむ
PFX2532
入力端子部
8
ス
ロ
ッ
ト
ユ
ニ
ッ
ト
/
電
圧
計
ユ
ニ
ッ
ト
オ
プ
シ
ョ
ン
103
試料(電池)接続の準備をする
OP03-PFX には、試料(電池)と接続するためのケーブル*1、入力端子と試料(電池)を接続
するケーブル類は付属していません。次のケーブル類を用意してください。
■ 接続に必要な電線および工具
電線
DUT ケーブル
PFX2532 と試料(電池)間で充放電電流を流すケーブル
電圧センシングケーブル
試料(電池)の電極電圧のセンシングに使用するケーブル
セル電圧センシング
ケーブル
試料(電池)のセル電極電圧のセンシングに使用する
ケーブル
0.20 mm2 (AWG24) ~ 0.52 mm2 (AWG20)、シールド線
マイナスドライバ
軸径:Ø3、先端幅:2.6 mm
ワイヤーストリッパ
上記の電線に適合するもの
SL01-PFX
OP03-PFX
参照
p. 39
セル電圧センシングケーブル
(シールド線)
試料
(電池)
–
+
Cell V
Term1
–
+
Cell V
Term2
–
+
Cell V
Term3
–
+
Cell V
Term4
–
+
Cell V
Term5
–
+
Cell V
Term6
–
+
Cell V
Term7
–
+
Cell V
Term8
電圧計ユニット OP03-PFX を装着後の SL01-PFX と試料(電池)の接続例
*1. OP03-PFX を装着した PFX2532 と試料(電池)を接続するための専用電圧センシングケーブ
ルのオプション(TL11-PFX / TL12-PFX[CE 適合品]
)があります。(
104
参照
p. 119 、 p. 120 )
PFX2532
試料(電池)接続の準備をする
■ 入力端子(コネクタ MC1.5/10-G : Phoenix Contact)
工場出荷時には、入力端子にコネクタが実装されています。
損傷、または紛失した場合には、購入先、または当社営業所
へお問い合わせください。
84-61-7910
電圧計測(Voltage sensing)
Term 番号
-
8
7
6
5
-
Term 番号
-
4
3
2
1
-
信号
説明
FG
シールド用電位
Cell V Term8+
セル電圧センシング接続端子 8+
Cell V Term8-
セル電圧センシング接続端子 8-
Cell V Term7+
セル電圧センシング接続端子 7+
Cell V Term7-
セル電圧センシング接続端子 7-
Cell V Term6+
セル電圧センシング接続端子 6+
Cell V Term6-
セル電圧センシング接続端子 6-
Cell V Term5+
セル電圧センシング接続端子 5+
Cell V Term5-
セル電圧センシング接続端子 5-
FG
シールド用電位
信号
説明
FG
シールド用電位
Cell V Term4+
セル電圧センシング接続端子 4+
Cell V Term4-
セル電圧センシング接続端子 4-
Cell V Term3+
セル電圧センシング接続端子 3+
Cell V Term3-
セル電圧センシング接続端子 3-
Cell V Term2+
セル電圧センシング接続端子 2+
Cell V Term2-
セル電圧センシング接続端子 2-
Cell V Term1+
セル電圧センシング接続端子 1+
Cell V Term1-
セル電圧センシング接続端子 1-
FG
シールド用電位
AWG 24 ~ 20(0.20 mm2 ~ 0.52 mm2)の電線を使って次のようなケーブルアセンブリを作成
します。
被覆を7 mm
取り除いた
電線をここに
差し込みます。
この部分をマイナス
ドライバで押しながら電
線を差し込みます。
STRIP-GAUGE
7 mm
適切
不適切
電線が直接シャシに
触れている
センシングコネクタプラグ
PFX2532
不適切
電線の切りくずが
シャシに触れている
7
8
ス
ロ
ッ
ト
ユ
ニ
ッ
ト
/
電
圧
計
ユ
ニ
ッ
ト
オ
プ
シ
ョ
ン
105
試料(電池)接続の準備をする
セル電圧センシングケーブルを作成する
シールド線をコネクタプラグに直接接続します。
電圧センシング接続端子 4・8
3・7
電圧センシング接続端子 3・7
2・6
電圧センシング接続端子 2・6
1・5
電圧センシング接続端子 1・5
FG
TERM MAX20V
1
5
2
6
3
7
4
8
- + - + - + - +
FG
4・8
FG
FG
被覆を7 mm取り除いた
セル電圧センシングケーブル
電線をここに挿入します。 (2芯シールド線)
後面パネルの
電圧センシング
コネクタ側
106
装着されている
コネクタプラグ
長さ5 mまで
シールド電位
PFX2532
試料(電池)を接続する
警告
感電の恐れがあります。
• OP03-PFX と試料(電池)を接続する場合には、必ず SL01-PFX の POWER スイッチをオフ
にしてください。
• 各機器間の接続が完了した後に、試料(電池)と OP03-PFX 間を OP03-PFX 側から接続し
てください。
注意
• 正確な電圧が測定できなかったり、誤作動の可能性があります。セル電圧センシングケー
ブルは、必ずセルの両端に接続してください。(
参照
p. 126 )
• CC-CV、CP、CP Pulse 動作は、PFX2532 本体側電圧センシングにより制御されます。必ず
試料に本体側セル電圧センシング線を接続してください。
• 試料にダメージを与える可能性があります。試料にセル電圧センシングケーブルを接続し
た状態で放置した場合には、試料は微少電流で放電し続けます(セル電圧センシングの入
力インピーダンスは 10 MΩ です)。
参照
参照
p. 39
p. 39
PFX2532
1
接続されているすべての機器の POWER スイッチがオフであることを確認し
ます。
2
PFX2532 の DUT +と DUT -端子に DUT ケーブルを接続します。
3
DUT ケーブルの反対側を試料(電池)に接続します。DUT +は+端子へ、DUT
-は-端子へ接続します。
4
OP03-PFX の入力端子に、アセンブリしたセル電圧センシングケーブルコネク
タを挿入します。
5
セル電圧センシングケーブルの反対側を、試料(電池)に接続します。セル
電圧センシング端子+は試料(電池)の+端子へ、セル電圧センシング端子
-は試料(電池)の-端子へ接続します。
6
PFX2532 の SENSING コネクタに、アセンブリしたセンシングコネクタを挿入
します。
7
電圧センシングケーブルを、試料(電池)に接続します。
ケーブルはできるだけ水平に引き出すようにして、ねじで固定します。
7
8
ス
ロ
ッ
ト
ユ
ニ
ッ
ト
/
電
圧
計
ユ
ニ
ッ
ト
オ
プ
シ
ョ
ン
107
SL01-PFX の電源をオン/オフにする
システム構成している PFX2532、直流電源、電子負荷装置、SL01-PFX、そのほかの周辺機器
の電源のオンには特に順序はありません。
安全を確認して電源のオン/オフをしてください。
POWER スイッチをオンにする
参照
参照
p. 45 、p. 47
p. 60
1
電源コード、各機器の接続ケーブル類が正しく接続されていることを確認し
ます。
2
接続している直流電源と電子負荷装置の POWER スイッチをオンにします。
3
SL01-PFX 後面パネルの POWER スイッチを押してオン(I)にします。
4
5
PFX2532 前面パネルの POWER スイッチを押してオン(I)にします。
各機器の保護機能や外部アナログコントロールが正しく設定されていることを確認し
ます。電子負荷装置を並列接続している場合には、マスタ機/スレーブ機を指定しま
す。
前面パネルの POWER/ALARM LED が点灯(緑色)します。
表示部のファームウェアバージョンを確認します。
前面パネルの LED が数秒間すべて点灯して、その後 POWER/ALARM LED だけそのまま点
灯になります。
表示部にファームウェアバージョンが数秒間表示された後に、チャンネル番号が数秒
間表示されます。チャンネル番号表示後に、電圧値表示になります。
POWER 状態になり、BPChecker3000 からの命令を受信できます。
108
参照
p. 57
参照
p. 64 、p. 129
購入後、初めて POWER スイッチをオンにしたときには、工場出荷時の設定で立ち上がります。
ALARM/WARNING LED が赤色に点灯している場合には、アラーム発生や保護機能の作動など
が考えられます。
PFX2532
SL01-PFX の電源をオン/オフにする
POWER スイッチをオフにする
注意
故障の原因になります。
• PFX2532 の POWER スイッチのオン、オフは 10 秒以上間隔をあけてください。不必要な
オン、オフの繰り返しはしないでください。
• 充放電試験中は、POWER スイッチをオフにしないでください。
• PFX2532 の POWER スイッチをオフにした後は、試料を接続したままにしないでくださ
い。長時間接続された状態を続けると、PFX2532 の故障や試料(電池)の放電の原因にな
ることがあります。
1
BPChecker3000 にて試験を停止して、試料に電流が流れていないことを確認
します。
2
3
直流電源、電子負荷装置の POWER スイッチをオフにします。
PFX2532、および SL01-PFX の POWER スイッチをオフにします。
ラック組み込みシステムオプション等で、すべての機器を同時にオン/オフすることも可能
です。オプションの詳細については、購入先または当社営業所にお問い合わせください。
7
8
ス
ロ
ッ
ト
ユ
ニ
ッ
ト
/
電
圧
計
ユ
ニ
ッ
ト
オ
プ
シ
ョ
ン
PFX2532
109
8 スロットユニット SL01-PFX 仕様
記述のない項目は、PFX2532 仕様に準じます。
入力電圧範囲
90 Vac ~ 250 Vac、50 Hz / 60 Hz
消費電力
60 VAmax(OP03-PFX 8 枚装着時:80 VAmax)
動作温度範囲・湿度範囲
0 ℃~ 40 ℃、20 %rh ~ 85 %rh(結露なし)
保存温度・湿度範囲
-10 ℃~ 60 ℃、0 %rh ~ 90 %rh(結露なし)
動作環境
屋内、過電圧カテゴリ II
高度
2000 m まで
スロット数
8
対応ボード *1
8ch 電圧計ユニット OP03-PFX
インターフェース
LAN
プロトコル
TCP-IP 10Base-T/100Base-TX
(Ethernet) *2
パソコン接続用
コネクタ
RJ-45 コネクション/リンクアクティビティ LED 表示
Sync in
1 入力 計測同期信号入力 *3
14 ピンフラットケーブルコネクタ
Sync コネクタ
EX01-PFX 接続用
Sync out(未使
用)
1 出力 計測同期信号出力
(ユニット カスケード接続用オプション)
14 ピンフラットケーブルコネクタ
以下の指令および規格の要求事項に適合
低電圧指令 2014/35/EU*5
安全性*4
EN 61010-1 (Class I*6 , 汚染度 2*7
以下の指令および規格の要求事項に適合
EMC 指令 2014/30/EU
電磁適合性(EMC)*4 *5
EN 61326-1 (Class A*8 )
EN 55011 (Class A*8、Group 1*9 )
EN 61000-3-2
EN 61000-3-3
適用条件
本製品に接続するケーブルおよび電線は、すべて 3 m 未満を使用
外形寸法、質量
付属品
*1.
*2.
*3.
*4.
*5.
*6.
110
電源コード
外形寸法図参照、約 5 kg
100 V 系
1本
200 V 系
1本
EX01-PFX*10
1 個 エクステンションボード(PFX2532 スロット装着用)
LAN ケーブル
1 本 ストレートタイプ
14 芯フラットケーブル
1個
14 芯フラットケーブル用
フェライトコア
1個
ロックレバー
2個
本製品の取り扱いについて
1枚
OP02-PFX は装着不可
IP アドレスの設定は、固定 IP アドレスを使用(PFX2532 に設定されたアドレスに +20 したアドレスを自動設
定)
、または DHCP サーバによる自動割り当てを使用
エクステンションボードと接続
特注品、改造品には適用されません。
パネルに CE マーキングの表示のある製品に限ります。
オプションの電圧計ユニット OP03-PFX を使用する場合には、オプションのセンシングケーブル TL12-PFX(線
長:約 3 m、コネクタ部:カバー付き、コア付き)を使用すると適用されます。
本製品は Class I 機器です。本製品の保護導体端子を必ず接地してください。正しく接地されていない場合、
安全性は保障されません。
PFX2532
8 スロットユニット SL01-PFX 仕様
汚染とは、絶縁耐力または表面抵抗率の低下を引き起こし得る異物(固体、液体、または気体)が付着した
状態です。汚染度 2 は、非導電性の汚染だけが存在し、ときどき、結露によって一時的に導電性になり得る
状態を想定しています。
*8.
本製品は Class A 機器です。工業環境での使用が意図されています。本製品を住宅地区で使用すると干渉の原
因となることがあります。そのような場合には、ラジオやテレビ放送の受信干渉を防ぐために、ユーザによ
る電磁放射を減少させる特別な措置が必要となることがあります。
*9.
本製品は Group 1 機器です。本製品は、材料処理または検査/分析のために、電磁放射、誘導および/また
は静電結合の形で意図的に無線周波エネルギーを発生/使用しません。
*10. 工場出荷時は、SL01-PFX に実装されています。
*7.
外形寸法図
275
4-M3ねじ穴(最大深さ6 mm)
27.25
160
27.25
70
MAX410
400
7
124
MAX155
214.5
MAX20
単位 mm PFX2532
8
ス
ロ
ッ
ト
ユ
ニ
ッ
ト
/
電
圧
計
ユ
ニ
ッ
ト
オ
プ
シ
ョ
ン
111
電圧計ユニット OP03-PFX 仕様
記述のない項目は、PFX2532 仕様に準じます。
•
•
•
•
reading:読み値を示します。
set:設定値を表します。
rating:定格を示します。
Static:CC 充電/ CC - CV 充電/ CC 放電/ CC - CV 放電/ CP 放電/ CP - CV 放電の総称で
す。
• Pattern:パターン充放電/ I - V 特性充放電の総称です。
充電機能
Static
定電流 - 定電圧充電
CC - CV
終止条件
定電流充電 CC
終止条件
セル最大電圧(Cell Max Voltage)
*1
セルアンバランス(Cell Unbalance)
セル最大電圧(Cell Max Voltage)
セルアンバランス(Cell Unbalance)*1
*1.
計測対象に設定した複数のセル電圧計測値の中で、最大値、最小値を算出して、その差分が設定
値を超えたときに充電が終了します。
放電機能
Static
定電流放電 CC
終止条件
セルカットオフ電圧(Cell Cutoff Voltage)
*1
セルアンバランス(Cell Unbalance)
定電流 - 定電圧放電
CC - CV
終止条件
定電力放電 CP
終止条件
セルカットオフ電圧(Cell Cutoff Voltage)
セルアンバランス(Cell Unbalance)*1
セルカットオフ電圧(Cell Cutoff Voltage)
セルアンバランス(Cell Unbalance)*1
定電力 - 定電圧放電
CP - CV
*1.
112
終止条件
セルカットオフ電圧(Cell Cutoff Voltage)
セルアンバランス(Cell Unbalance)*1
計測対象に設定した複数のセル電圧計測値の中で、最大値、最小値を算出して、その差分が設定
値を超えたときに充電が終了します。
PFX2532
電圧計ユニット OP03-PFX 仕様
パターン充放電機能/ I-V 特性充放電機能
Pattern
パターン定電流充放電
CC Pattern
終止条件
セル最大電圧(Cell Max Voltage)
セル最小電圧(Cell Min Voltage)
セルアンバランス(Cell Unbalance)*1
パターン定電力充放電
CP Pattern
終止条件
セル最大電圧(Cell Max Voltage/ Cell Min Voltage)
セル最小電圧(Cell Min Voltage)
セルアンバランス(Cell Unbalance)*1
I-V 特性充放電
I-V Pattern
終止条件
セル最大電圧(Cell Max Voltage/ Cell Min Voltage)
セル最小電圧(Cell Min Voltage)
セルアンバランス(Cell Unbalance)*1
*1.
計測対象に設定した複数のセル電圧計測値の中で、最大値、最小値を算出して、その差分が設定
値を超えたときに充電が終了します。
セル計測機能
7
Static
セル電圧
PFX2532
100 ms 毎の平均電圧(Cell Voltage)
8
ス
ロ
ッ
ト
ユ
ニ
ッ
ト
/
電
圧
計
ユ
ニ
ッ
ト
オ
プ
シ
ョ
ン
113
電圧計ユニット OP03-PFX 仕様
セル保護機能
セル過電圧(過充電)保護
電圧計測値(AD 変換値)による過電圧(過充電)の検出
出力オフ
セルソフトウェア 設定範囲
OVP
設定確度*1
計測範囲に対して 0 % ~ 105 %
電圧計測確度に依存
分解能
1 mV
動作時間
最大 150 ms
セル低電圧(過放電)保護
電圧計測値(AD 変換値)による低電圧(過放電)の検出
出力オフ
セルソフトウェア 設定範囲
UVP
設定確度 *1
計測範囲に対して -10 % ~ 95 %
電圧計測確度に依存
分解能
1 mV
動作時間
最大 150 ms
セルアンバランス保護
各セル電圧の最大値と最小値の差分を検出*2、出力オフ
設定範囲
10 mV ~ 5000 mV*3
設定確度 *1
電圧計測確度に依存
分解能
1 mV
動作時間
最大 1 s
オプション通信エラー
*1.
*2.
*3.
オプションボードの通信エラー、出力オフ
周囲温度:18 ℃~ 28 ℃にて
計測対象に設定した複数のセル電圧計測値の中で、最大値、最小値を算出して、その差分が設
定値を超えたときにアラームになります。
差分電圧の設定です。 差電位= Vcell_Max ー Vcell_min
セル電圧計測
Static
計測端子数
計測範囲
-2.0000 V ~ 20.0000 V
計測確度
*2
±(0.05 % of reading + 0.02 % of rating)
分解能
0.1 mV
計測値
100 ms 毎の平均電圧
計測間隔
100 ms
*1.
*2.
114
8
*1
-20 V ~ 22 V の入力が可能。
周囲温度:18 ℃~ 28 ℃にて
PFX2532
電圧計ユニット OP03-PFX 仕様
一般仕様
対接地電圧
入力端子⇔シャシ
±70 Vmax *1
絶縁抵抗*2
入力端子⇔試料端子*3
500 Vdc、30 MΩ 以上、70 %rh 以下 *1
入力端子⇔入力端子*4
外形寸法
付属品
*1.
*2.
*3.
*4.
約 105W mm x 15H mm x150D mm
固定ねじ
2個
本製品の取り扱いについて
1枚
SL01-PFX に装着時
電圧センシング入力端子共通
試料接続用の端子(DUT +端子と DUT -端子)を示します。
計測端子間を示します。
7
8
ス
ロ
ッ
ト
ユ
ニ
ッ
ト
/
電
圧
計
ユ
ニ
ッ
ト
オ
プ
シ
ョ
ン
PFX2532
115
ラックへの取り付け
SL01-PFX をラックに搭載できます。ラックに取り付けるためには、ラック組み込みオプショ
ンを使用します。
オプションについては、購入先または当社営業所にお問い合わせください。
ラック組み込みオプション
品名
形名
ラックマウントフレーム
備考
KRA3
インチラック EIA 規格用
KRA150
ミリラック JIS 規格用
149
100
24.5
57
37.75
132.5
Ԩͱ º íí
( 4
60)
( 4
60)
260
260
480
482
KRA150
KRA3
ラックへマウントする前に、ハンドルとゴム足を取り外してください。
ラックへの取り付けについては、KRA3 または KRA150 の取扱説明書を参照してください。
使用するラックに適合したサポートアングルを取り付けて、本体を支持してください。
外したハンドルを再度取り付ける場合は、ねじの緩み防止のため、ねじロック剤(例:株
式会社スリーボンド製 1401B)を使用してください。
■ ハンドルとゴム足の取り外し
SL01-PFX をラックマウントフレームから取り外したときのために、全ての部品を保管してお
くことをお勧めします。
ゴム足の取り付けは、取り外した部品を使用して取り付けてください。
ブラケット
ハンドル
カバー
M4さら頭ねじ
(M4x0.7x8)
カラー(4箇所)
ゴム足(4箇所)
取り付けねじ
(4箇所)
4-M3ねじ
最大深さ 8 mm
116
1
ハンドルカバー(2 箇所)を上方に
引き上げます。
2
M4 さら頭ねじ(2 箇所)を外して、
ハンドル全体を外します。
3
取り付けねじを回して、ゴム足(4
箇所)を外します。
PFX2532
付録
A オプション
B ダストフィルタの清掃
C デジタル CC / CV 制御の特徴
D 機能の説明
E バイアス電源の接続 F 困ったときのヒント
A オプション
オプションについては、購入先または当社営業所にお問い合わせください。
ラック組み込みオプション
品名
形名
ラックマウントフレーム
備考
KRB3-TOS
インチラック EIA 規格用
KRB150-TOS
ミリラック JIS 規格用
100
24.5
149
57
(457
.5)
478.9
37.5
(457
.5)
478.9
132
Ԩͱ º íí
KRB150-TOS
KRB3-TOS
ラックへの取り付けについては、KRB3-TOS または KRB150-TOS の取扱説明書を参照してくだ
さい。
使用するラックに適合したサポートアングルを取り付けて、本体を支持してください。
■ ゴム足の取り外し
ラックへマウントする前に、ゴム足を取り外してください。
取り付けねじを回して、ゴム足(4 箇所)を外します。
本製品をラックマウントフレームから取り外したときのために、全ての部品を保管しておく
ことをお勧めします。
ゴム足の取り付けは、取り外した部品を使用して取り付けてください。
ゴム足(4箇所)
カラー(4箇所)
取り付けねじ
(4箇所)
4-M3ねじ
最大深さ 8 mm
118
PFX2532
オプション
センシングケーブルセット TL09-PFX(OP02-PFX 用)
電圧/温度計ユニット OP02-PFX を装着した
PFX2532 と試料(電池)を接続するための
専用センシングケーブルと熱電対です。電
圧 4 点、温度 4 点の計測ポイントに対応し
ています。コネクタ付でアセンブリされて
いますので、接続が容易になります。
電圧センシングケーブル 約5 m
K型 熱電対 約5 m
ケーブルセット TL10-PFX
直流電源接続用ケーブル[圧着端子 M8-M10]
60 cm 1 本
80 mm2 ケーブル 赤(+)
60 cm 1 本
80 mm2 ケーブル 白(-)
PFX2532 をシステム構成するための接続
用ケーブルセットです。試料(電池)接
続までの、必要なケーブルが揃っていま
す。センシングケーブルはコネクタ付で
アセンブリされていますので、接続が容
易になります。
電子負荷装置接続用ケーブル[圧着端子 M8-M8]
60 cm 1 本
80 mm2 ケーブル 赤(+)
60 cm 1 本
80 mm2 ケーブル 白(-)
付録
DUT ケーブル(試料接続用)
80 mm2 ケーブル 赤(+)
3 m 1 本
3 m 1 本
80 mm2 ケーブル 白(-)
電圧/温度センシングケーブル 3 m 1 本
センシングケーブルセット TL11-PFX(OP03-PFX 用)
電圧計ユニット OP03-PFX を装着した SL01PFX と試料(電池)を接続するための専用セ
ンシングケーブルです。電圧 8 点の計測ポイ
ントに対応しています。コネクタ付でアセン
ブリされていますので、接続が容易になりま
す。
電圧センシングケーブル x 2 各 約5 m
PFX2532
119
オプション
センシングケーブルセット TL12-PFX(OP03-PFX 用)[CE 適合品]
電圧センシングケーブル x 2
(コネクタ部:カバー付き) 各 約3 m
コア x 4
電圧/温度計ユニット OP03-PFX を装着した
SL01-PFX と試料(電池)を接続するための専
用センシングケーブルです。電圧 8 点の計測
ポイントに対応しています。コネクタ付でア
センブリされていますので、接続が容易にな
ります。
CE マーキング対応の場合には、このケーブル
を使用すると適用されます。
電圧/温度計ユニット OP02-PFX
計測機能の拡張ボードです。PFX2532 に装着して使用します。
電圧 4 点、温度 4 点の計測ポイントを増設できます。
3 枚まで装着できますので、電圧 12 点、温度 12 点まで計測ポイ
ントの増設が可能です。オプションの SL01-PFX と接続して拡張
して使用する場合には、2 枚まで装着できます。
電圧計ユニット OP03-PFX
計測機能の拡張ボードです。8 スロットユニット SL01-PFX(別売)
に装着して使用します。電圧 8 点の計測ポイントを増設できます。
8 枚まで装着できますので、電圧 64 点まで計測ポイントの増設
が可能です。
8 スロットユニット SL01-PFX
計測機能の拡張スロットです。付属の EX01PFX を使用して PFX2532 と接続することに
よって電圧の計測ポイントを増設できます。
OP03-PFX(別売)を装着して使用します。8
枚まで装着できます。
SL01-PFX に 8 枚、本体のオプションボード用
スロットに OP02-PFX(別売)を 2 枚を同時に
装着することによって、電圧 72 点まで計測ポ
イントの増設が可能です。
120
PFX2532
B
ダストフィルタの清掃
警告
感電の恐れがあります。必ず PFX2532 の POWER スイッチと分電盤のブレーカをオフにし
てください。
ルーバの内側にダストフィルタが装着されています。目詰まりがひどくなる前に、定期的に
清掃してください。
注意
故障や寿命の短縮などの原因となります。
• ダストフィルタの目詰まりは、装置内部の冷却効果を低下させます。
• PFX2532 の作動中には、冷却のためにダストフィルタを通して空気が吸入されます。ダス
トフィルタに水分が含まれていると、PFX2532 内部の温度や湿度が上がります。
ʊʃʒʟɭʵʉ
1
下から1段目を手前に引きながらルーバの上部
を下にスライドさせて、パネルからルーバをは
ずします。
2
ルーバの内側からダストフィルタを外して清
掃します。
掃除機で、ダストフィルタに付いているゴミやほこ
りを取り除きます。汚れのひどい場合には、水で薄
めた中性洗剤で洗って、十分に乾燥させてくださ
い。
Ғɝᣅɒ
ȷɔ
ʵ˂ʚ
3
ルーバにダストフィルタを取り付けます。
4
ルーバのつめをパネルの溝に合わせてセット
して、下から 2 段目を指で押しながら上にスラ
イドさせてルーバを取り付けます。
ʞʽ
付録
ダストフィルタの切り込みに、ルーバのつめがはい
るように取り付けてください。
ピンを固定します。
ʵ˂ʚюϫȾȕɞ
ʞʽɥِްȪɑȬǿ
PFX2532
121
C
デジタル CC / CV 制御の特徴
PFX2532 の定電流(CC)/定電圧 (CV) 制御はデジタル制御により実現されています。
効率的に評価試験を実施するために、デジタル CC/CV 制御の特徴と動作原理を説明します。
● 接続する直流電源や電子負荷装置の性能に影響されにくく、常に高精度な CC/CV 制御が
実現できます。
● 直流電源と電子負荷装置の組み合わせによるシステムの調整は不要です。
● 充電容量、放電容量の計測性能に差異が生じにくく、正確な充放電効率の測定が可能です。
動作説明
充電時のデジタル CC 制御を例に、動作原理を簡単に説明します(下図参照)。
定電流充電動作では、デジタル CC 設定値が PID 制御部へ転送されて運転が開始されると、
PID 制御部は直流電源に対し、電流制御量を増加させていきます。このとき充電電流は高精
度シャントで測定され、24 bit AD コンバータによりデジタル電流計測値が得られます。PID
制御部ではデジタル CC 設定値とデジタル電流計測値を比較し、等しくなるように電流制御
量を算出します。この一連の動作を 1 秒間に 1000 回行っています。
デジタルCC制御解説図例
AD変換
(24 bitADC)
デジタル
電流計測値
電流計測値=CC設定値
となるように
1 ms毎に制御量算出
(PID制御部)
= PFX2532内蔵機能
アナログ値
電流制御量
(CCリファレンス)
高精度
電流計測
直流電源(PWR1600L)
充電電流
デジタル
CC設定値
高精度
シャント
ロードスイッチ
(Power MOSFET)
CC設定値
電子負荷(PLZ1004W)
試料
(電池)
放電電流
電子負荷ブースタ(PLZ2004WB)
電池以外の試料を接続した場合には、CC / CV 制御が正常に動作しない可能性があります。
無負荷(未接続)や内部インピーダンスが異常に上昇した電池を接続した場合には、CV 動作
は正常に動作しないことがあります。
122
PFX2532
デジタル CC / CV 制御の特徴
CV 動作や CP 動作をしているときも、接続した直流電源や電子負荷装置は CC モードで動作
します。外部装置が常に電流源として動作しているためであり、正常な動作です。
パターン充放電機能(シームレス充放電制御)
バイポーラ電源や双方向電源を使用しないで、直流電源と電子負荷装置のみで継ぎ目のない
充電/放電の切り替えができます。切替点での電源の電流容量、または電子負荷装置の損失
を軽減することができます。
IEC 規格などの充放電を連続的に行う規格試験パターンに対応します。シミュレーション目
的の充放電試験で必須となるステップ運転では、有効な機能です。
従来の充放電切替
充電
シームレス充放電切替
充電
充電
充電
0A
1∼3秒
放電
1∼3秒
放電
付録
PFX2532
123
D 機能の説明
充放電システムコントローラ PFX2532 の計測機能やその他の機能について、特徴や使用上の
注意事項を説明します。
計測機能の概要
PFX2532 は計測用に分解能 24 ビットのデルタシグマ型高速 A/D コンバータを搭載してます。
60 V / 200 A という広い計測範囲を、レンジ切り替え無しで 100 μV / 100 μA 分解能で高速かつ
高精度に測定できます。
高速変換性能を生かしてアプリケーションソフトによる定電流、定電圧制御、パルス放電時
の電圧計測においての各ピーク電圧の検出、パルス電流の平均値算出を高精度に行うことが
できます。
通常動作時の計測
1 ms 計測値の取得と用途
A/D コンバータの 1 変換時間は 50 μs です。また電圧と電流は交互に変換され、それぞれ 10
個の変換が完了すると平均演算が実行されて、各 1 ms 計測値が得られます。1 ms 計測値は
デジタル CC / CV 制御や保護動作検出(SOVP / SUVP / SOCP)の計測値として使用されます。
1 ms 計測値を 500 個取得して、平均値を算出したものが 500 ms 計測値となります。500 ms
計測値は充放電電圧/電流データとして、アプリケーションソフトにより継続的に記録され
ます。
⑩
①
②
③
⑨
⑩
①
②
1 ms
1 ms電圧計測値
1 ms電流計測値
124
1 ms電圧計測値
1 ms電流計測値
電圧計測
電流計測
50 μs
50 μs
100 μs
PFX2532
機能の説明
結線確認機能
結線確認機能は、試料(電池)に接続された DUT ケーブルと電圧センシングケーブルの電圧
を測定して、それぞれの測定値に差がある場合に正常な接続でないと判断して試験の実行を
中止させる機能です。電圧センシングケーブルなどが外れたり接続ミスがあった場合など
に、事故を防止することができます。結線確認機能は充電、または放電が開始される直前に
動作します。
DUT ケーブルと電圧センシングケーブルの電圧計測には約 200 ms かかります。測定中に試
料(電池)の電圧が変化してしまう場合には、接続が正しくてもアラームになることがあり
ます。特に充電から放電(または放電から充電)に移行する際の休止時間を短い時間に設定
している場合には、アラームになることがあります。試料(電池)が激しく電圧変化する場
合には、結線確認機能をオフにしてください。
接触不良など、判断が困難な場合があります。接続状態を完全に確認できる機能ではありま
せん。
電圧センシングケーブルの電圧測定
DUTケーブルの電圧測定
試料(電池)電圧
約200 ms
100 mV以上で
アラームになります。
付録
PFX2532
125
機能の説明
アンバランス検出機能(OP02-PFX/OP03-PFX 装着時のみ)
計測対象に設定した複数のセル電圧計測値の、最大セル電圧値と最小セル電圧値を検出し
て、アンバランス電圧(最大電圧値と最小電圧値の差分)が設定値を超えたときにアラーム
になり出力をオフします。終止条件として設定している場合には、充放電動作を終了(終止
動作)します。
アンバランス電圧の検出応答時間は、セル電圧の測定を始めてから約 1 s(1 秒)です。
計測対象は、最大 72 端子( OP02-PFX を 2 枚、OP03-PFX を 8 枚装着した場合)まで設定できます。
?
Help
Test Condition Editor
アンバランス電圧の設定は、アプリケーションソフト BPChecker3000 を使用します。
試料(電池)の内部抵抗が高く充放電動作時の電圧変化が激しい場合には、正常に作動しな
いことがあります。このときは本機能をオフにしてください。
6 セルの電圧を測定した例
ʅʵ᫖٢
ఊ‫۾‬ʅʵ᫖٢
ɬʽʚʳʽʃ᫖٢
ఊߴʅʵ᫖٢
Э᫖஽ᩖ
各セル毎に必ず、センシングケーブルを接続してください。
以下のような接続をすると、アンバランス検出機能が正常に作動しません。突然の試験中断
やアラーム発生の原因になることがあります。
計測電圧が異なる接続
(禁止例)
セルの両端でセンシング接続をしていない
(禁止例)
保護スイッチ
3.7 V
3.7 V
3.7 V
7.4 V
7.4 V
アンバランス検出機能は同じ種類、同じ
電圧のセルを対象にしています。
126
セル間の抵抗や保護スイッチの抵抗など
の影響を受けて、正確なセル電圧が測定
できません。
PFX2532
E
参照
バイアス電源の接続
放電最低動作電圧より低い電圧値まで放電試験をしたい場合には、バイアス電源を接続する
ことで試験の実行が可能になります。
p. 21
評価したい電圧領域が低い、単セルの充放電試験をする場合などに有効です。
バイアス電源については、可変電圧の電源でも、固定電圧の電源でも使用できます。
PFX2532 と電子負荷装置の間に 5 V 程度のバイアス電源を接続することで [ 試料の電圧値 + バ
イアス電源の電圧値 ] となり、仕様保障動作領域の電圧値になります。
PFX2532 の電流許容量は 200 A なので、5 V のバイアス電源を接続する場合には、電力許容量
は 5 V x 200 A=1000 W 以上になるようにしてください。
PLZ-4W の電力配分についてはバイアス電源分が消費されるので PLZ1004W+PLZ2004WB と
1050 W のバイアス電源を使用した場合には、3000 W ─ 1000 W = 2000 W が試料(電池)の
放電に使用可能な電力範囲になります。
注意
• 充放電システムが通電されているときには、バイアス電源は常にオン状態(出力オン)
としてください。バイアス電源がオフのまま放電を開始すると、バイアス電源が故障す
る場合があります。
• 放電中にバイアス電源が定電流(電流制限)動作しないように、バイアス電源の設定、
許容容量(電流定格)に注意してください。放電中にバイアス電源が定電流(電流制限)
動作した場合には、アラームとなります。
• バイアス電源接続中は休止状態でも電子負荷装置のパネルに 4 V 程度の電圧が表示されま
すが異常ではありません。
付録
PFX2532
127
バイアス電源の接続
接続に必要な機器および電線
バイアス電源
出力電圧:5 V 定電圧動作
出力電流:放電電流より多く流せること
電線
PLZ-4W とバイアス電源間を接続するケーブル
80 mm2 (AWG3/0) 以上、最小限の長さ
「電線の公称断面積と許容電流(参考)」の表参照(p. 28 )
PLZ-4Wとバイアス電源間を
接続するケーブル
DUTケーブル
※ 経路損失による
電圧降下を考慮
して、
50 cm以下
をお薦めします。
PFX2532
–
+S
–S
+T
–T
–
+
+
バイアス電源
PLZ-4W
–
+
PLZ2004W
バイアス電源との接続例
(PFX2532+PLZ-4W+PLZ2004W+バイアス電源)
128
PFX2532
参考データ
F
困ったときのヒント
うまく動作しないときの確認事項と対処方法を示します。代表的な症状を示しています。下
記の項目に該当していないかチェックをしてください。簡単な方法で解決できる場合もあり
ます。
該当する項目がない場合や対処しても改善されない場合には、購入先または当社営業所にお
問い合わせください。
電源投入がうまくいかない
症状
確認・対処
参照
POWER スイッチをオンにして
も POWER/STANDBY LED が点
灯しない。
電源コードは正しく接続されていますか?
p. 26
各機器間のケーブル類は正しく接続されていますか?
p. 28
POWER スイッチをオン時に、
ALARM/WARNING LED が点灯
している。
まれに ALARM/WARNING LED が赤色で点灯することがあります。
POWER スイッチの投入タイミングで瞬停検出が作動するもので
す。異常ではありません。一度、POWER スイッチをオフにして 5
秒以上待ってから、再度 POWER スイッチをオンにしてください。
保護機能、または警報機能が作動していませんか?
ー
p. 64
正しい電圧/電流を表示しない
症状
確認・対処
参照
表示している値がおかしい。
前面パネル表示部に表示したい内容を正しく選択していますか?
p. 62
表示誤差が大きい。
電源投入直後は初期温度ドリフトのため、誤差が大きいことがあ
ります。安定するまでの時間(30 分程度)を待ってから再度、
確認してください。
p. 74
ダストフィルタが目詰まりを起こし、内部の温度が上昇すると、
計測回路等の温度ドリフトで誤差が増大します。
ダストフィルタを清掃してください。
p. 121
どのような条件下でも誤差が大きい場合は調整ずれが考えられま
す。購入先または当社営業所にご連絡ください。
-
試料として電池以外のものを接続した場合や、試料からさらに他
の装置を接続している場合には、電圧計の表示が安定しない可能
性があります。
-
電源コードの GND 線が接地されていますか? 正しく接地して
いないと電圧計の表示がふらつくことがあります。
p. 26
p. 30
シャシ端子を接続していますか?
機器間でノイズの影響を受けることがあります。誤作動の防止、
正確な試験データ取得、安全に充放電試験をするために、シャシ
端子を接続することをお勧めします。
p. 30
電圧表示が安定しない。
試験データの内容が安定しな
い。
PFX2532
付録
129
困ったときのヒント
正しい温度を表示しない
症状
表示誤差が大きい。
確認・対処
参照
指定されているサーミスタを使用していますか?サーミスタにコ
ンデンサなど他の部品を付けている場合には、表示誤差が大きく
なります。指定のサーミスタを使用してください。
p. 3
試料とサーミスタの接触方法を確認してください。わずかな隙間
でも測定結果に大きく影響します。
p. 41
うまく試験ができない
症状
確認・対処
参照
チャンネルを検索しても、
チャンネルが見つからない。
新しいパソコンや Windows を入れ直したときは、Windows
Update がインストールされていない可能性があります。
Windows Update を実施して、その時点で最新の Update がインス
トールされるようにしてください。
正常に動作が確認できた場合には、以降の Windows Update は必
須ではありません。
ー
試験を開始しない。
CC / CV 動作がおかしい。
モデル ID は正しく設定されていますか?
p. 57
ALARM/WARNING LED は点灯(オレンジ色)していませんか?
p. 66
感震センサが作動している可能性があります。
水平で安定な場所に設置しているか確認してください。
p. 44
直流電源を接続している 26 芯ケーブルは、正しく接続されてい
ますか?
p. 33
電池以外の試料を接続していませんか?
電池以外の試料を接続した場合には、CC / CV 制御が正常に動作
しない可能性があります。
p. 122
無負荷(未接続)や内部インピーダンスが異常に上昇した電池を
接続した場合には、CV 動作は正常に動作しないことがあります。
電圧センシングを接続していますか?
未接続では正常動作しません。電圧センシングは必ず配線してく
ださい。
p. 42
直流電源のブレーカが落ちる。 直流電源の保護機能(OVP、または OCP)が作動した可能性があ
ります。直流電源の保護機能の設定を確認してください。
また、無負荷時や試料(電池)内に電流が流れていない状態(保
護回路の作動など)の場合にも、本動作になることがあります。
p. 47
オプションボードを装着して
いるのに、計測ポイントが増
設しない。
オプションボードが正しく差し込まれてますか?
モデル ID はカスタマイズしましたか?
購入後初めて使用する場合には、BPChecker3000 を使用してモデ
ル ID をカスタマイズしてください。 ?
Help
Io Config
p. 82
p. 102
OP02-PFX、または OP03-PFX の使用枚数は設定しましたか?
BPChecker3000 を使用して使用枚数を設定してください。 ?
130
Help
Test Condition Editor
PFX2532
困ったときのヒント
症状
確認・対処
試験実行中に、試験が停滞し
たり停止してしまう。
長時間、大量に試験を実行し続けていませんか?
パソコンに負荷がかかりすぎている可能性があります。
詳細については、BPChecker3000 のセットアップガイドで必要な
環境条件を確認してください。
p. 18
パソコンのスリープ機能が自動移行になっていませんか?
試験実行中にパソコンがスリープしてしまうと、通信エラーで試
験が中断してしまう可能性があります。
パソコンのスリープ機能はオフに設定してください。
p. 18
Windows ソフトの Update が自動に設定されていませんか?
試験実行中に、Update 動作が始まってしまうと、試験が滞って
しまう可能性があります。
Windows ソフトの Update は手動に設定してください。
p. 18
インターネットや社内 LAN、または無線 LAN に接続していません
か?
接続していると、試験実行中に影響を受けてしまう可能性があり
ます。設定完了後、充放電試験の実行中は、インターネットや社
内 LAN、または無線 LAN に接続しないでください。
p. 18
参照
アラーム発生の表示が出ている
症状
確認・対処
Idle 時、ALARM/WARNING LED 充放電試験を実行していない状態(Idle)でも、警報機能が作動
がオレンジ色で点灯している。 します。原因を取り除いてください。
?
試験開始後に、ALARM/
WARNING LED が赤色で点灯し
ている。
PFX2532
Help
Test Condition Editor 、Test Executive
異常を検出したため、試験が中断されアラーム状態になっていま
す。原因を取り除いてください。
?
Help
参照
p. 44
p. 65
p. 64
Test Condition Editor 、Test Executive
付録
充電開始直後、前面パネル表 過電圧保護が作動した可能性があります。
試料の接続は正しいですか?電圧センシングの位置は正しいです
示部に
や
が表示されている。 か? 電池保護回路(BMS)によって充電経路が遮断されていま
せんか?試料内部のインピーダンスが高く、充電電流によって電
圧が上昇していませんか?
p. 41
p. 42
放電開始直後、前面パネル表 低電圧保護が作動した可能性があります。
試料の接続は正しいですか?電圧センシングの位置は正しいです
示部に
や
が表示されている。 か? 試料内部のインピーダンスが高く、放電電流によって電圧
が降下していませんか?
p. 41
p. 42
前面パネル表示部に
機器間の LAN ケーブルは正しく接続されていますか?
が表示されている。 抜け落ちたりしていませんか?
p. 52
前面パネル表示部に
AC 電源ラインが 50 ms 以上停電したり電圧が異常の場合に、ア
が表示されている。 ラーム(AC_OFF アラーム)になります。また、同じ電源ライン
上に回生装置などがあり電源ラインの波形が大きく歪んでいる
と、本アラームが誤作動したり、計測値がふらつく原因になりま
す。必要に応じて、ラインフィルタなどを設置してください。
p. 26
p. 64
前面パネル表示部に
電力回路の PFX2532 過熱保護機能が作動した可能性があります。
が表示されている。 周囲温度が動作温度を超えている、吸気口や排気口がふさがれて
いる、ダストフィルタが目詰まりしている、ファンが故障してい
る場合が考えられます。
動作環境に異常がなく点灯しているようならば、PFX2532 の使用
をすぐに中止して、購入先または当社営業所にご連絡ください。
p. 64
p. 79
p. 121
131
症状
確認・対処
前面パネル表示部に
接続されている電子負荷装置でアラームが発生しました。電子負
が表示されている。 荷装置の保護機能の設定(OPP など)は適切に設定されています
か? 電子負荷装置の電源がオンになっていますか?
p. 47
p. 64
前面パネル表示部に
接続されている電子負荷装置の外部アナログコントロール設定は
が表示されている。 正しいですか? フラットケーブルは正しく接続されてますか?
接続用ケーブル、試料(電池)に異常はありませんか?
電子負荷装置の定格電力を超えて放電した場合にも、本アラーム
となることがあります。
p. 36
p. 48
p. 64
前面パネル表示部に
接続されている直流電源でアラームが発生しました。直流電源の
が表示されている。 保護機能(OVP、OCP など)は適切に設定されていますか?
直流電源の電源がオンになってますか?
p. 47
p. 64
前面パネル表示部に
接続されている直流電源の外部アナログコントロール設定は正しい
が表示されている。 ですか?フラットケーブルは正しく接続されてますか?
接続用ケーブル、試料(電池)に異常はありませんか?
直流電源の定格電力を超えて充電した場合にも、本アラームとな
ることがあります。
p. 47
p. 36
p. 64
前面パネル表示部に
充電、パターン、または IV 特性にて試験を開始する場合に、試
が表示されている。 料状態を確認するための初期電流(設定電流より小さい負荷確認
用電流)が流れていない状態です。
試料は正しく接続されていますか?電池保護回路(BMS)によっ
て充電経路が遮断されていませんか?
p. 41
p. 42
前面パネル表示部に
LAN ケーブルやフラットケーブルは正しく接続されてますか?
が表示されている。
前面パネル表示部に
LAN 通信回線上に、同じ IP アドレスを持つシステムを検出しま
が表示されている。 した。固定 IP アドレスを使用する場合には、IP アドレスが重複
しないように BPChecker3000 の IO Config で正しく設定してくだ
さい。複数台で使用する場合には、チャンネル番号も設定してく
ださい。
I / O (Comm) アラームがアプリ パソコンと PFX2532 本体の通信ができていないときに表示されま
画面に表示されている。
す。システムの接続状態を確認してください。また PFX2532 本体
の電源が一時的に切られた場合にも、本アラームになります。停
電した場合の復帰方法については、BPChecker3000 のヘルプファ
?
イルを参照してください。
132
参照
Help
p. 98 p.
99
p. 53
p. 44
p. 64
Test Executive
PFX2532
困ったときのヒント
停電、またはその他の理由でシステムが突然停止した
症状
パソコンが突然停止、または
フリーズした。
対処
パソコンがスタンバイ状態や休止状態に移行していませんか?
スタンバイ状態や休止状態に移行する設定は、必ずオフにしてく - -
ださい。
パソコンの電源を再投入して、BPChecker3000 の Test Executive か
ら試験を再開します。再接続の必要はありません。
詳細については、BPChecker3000 ヘルプファイルの「停電した場
合の復帰作業について」の「ホストパソコン側が停電した場合ま
たは全て停電した場合」を参照してください。
PFX2532 が突然停止した。
?
Help
BPChecker3000 の状態表示に ”IOErr” と表示されます。PFX2532 の
電源を再投入します。
詳細については、BPChecker3000 ヘルプファイルの「停電した場合
の復帰作業について」の「充放電ユニットが停電した場合」を参
停電後の、停電復帰や試験再
開がうまくいかない。
PFX2532
?
Help
?
Help
-
Test Executive
パソコンと PFX2532 の両方が停止してしまった場合には、先に
PFX2532 の電源を再投入してから、次にパソコンの電源を再投入
します。
詳細については、BPChecker3000 ヘルプファイルの「停電した場
合の復帰作業について」の「ホストパソコン側が停電した場合ま
たは全て停電した場合」を参照してください。
-
Test Executive
照してください。 パソコンと PFX2532 が突然停
止した。
参照
-
Test Executive
パソコンに無停電電源を設置していますか?無停電電源は
BPChecker3000 や Windows を正常に終了させるために必要となり
ます。無停電電源を設置しない場合には、パソコンの故障や
Windows の破損が生じます。
また、無停電電源側の自動シャットダウン管理ソフトを用いて正
しくパソコンをシャットダウンさせてください。
p. 18
付録
133
このページは空白です。
134
PFX2532
索引
B
う
BPChecker3000 ............................................................................. 16
接続 ................................................................................... 52
D
DUT ケーブル .............................................................. 39, 84, 104
接続 ................................................................................... 42
I
IP アドレス .................................................................................... 52
IP アドレスの確認 ...................................................................... 56
IP アドレスの設定 ...................................................................... 55
SL01-PFX .............................................................. 100, 101
パソコン .......................................................................... 54
L
LAN インターフェース ..................................................... 52, 99
IP アドレス ..................................................................... 52
LED 表示 ...........................................................................62, 64, 66
ALARM/WARNING ......................................................... 10
CAPACITY (Ah) ................................................................ 10
CC/CV/CP ......................................................................... 10
CHG/DISCH/REST ........................................................... 10
CURRENT (A) .................................................................... 10
CYCLE NO. ........................................................................ 10
ELAPSED TIME (h-min) ................................................. 10
PROTECT (V) .................................................................... 10
POWER/STANDBY .......................................................... 10
VOLTAGE (V) .................................................................... 10
O
ウォーニング
解除 .................................................................................... 66
発生 .................................................................................... 66
ウォームアップ時間 ................................................................. 74
お
オプション ..................................................................................118
8 チャンネル電圧計測ユニット OP03-PFX .....120
ケーブルセット TL10-PFX ......................................119
センシングケーブルセット TL09-PFX ...............119
センシングケーブルセット TL11-PFX ...............119
電圧/温度計ユニット OP02-PFX .......................120
ラックマウントフレーム(PFX2532)..............118
ラックマウントフレーム(SL01-PFX).............116
温度センシングケーブル .................................................39, 84
か
外形寸法図 .................................................................................... 80
外部接点
アラーム入力 ................................................................. 63
感震センサ .................................................................................... 44
き
緊急停止機能 ................................................................................ 64
く
クリーニング
ダストフィルタ ..........................................................121
け
OP02-PFX
接続 ................................................................................... 87
装着 ................................................................................... 82
OP03-PFX ...................................................................................... 120
接続 ................................................................................. 107
装着 ................................................................................. 102
P
POWER スイッチ ................................................................60, 108
V
VISA ライブラリ .......................................................................... 17
あ
アプリケーションソフト ........................................................ 16
アラーム
解除 ................................................................................... 65
発生 ............................................................................ 44, 64
アンバランス電圧 ....................................................................126
PFX2532
ケーブル
作成 .................................................................................... 29
こ
恒温槽 .............................................................................................. 17
同期試験 .......................................................................... 17
後面パネル
PFX2532 ............................................................................ 11
SL01-PFX ........................................................................... 96
し
シームレス充放電 ....................................................................123
試料(電池)
接続 .................................................................................... 41
接続ケーブル ................................................................. 39
せ
接続
試料(電池)...........................................39, 41, 84, 104
135
直流電源 ..........................................................................32
電子負荷装置 .................................................................34
熱電対 ...............................................................................86
接地 ...................................................................................................26
設定
PFX2532 ............................................................................43
直流電源 ..........................................................................45
電子負荷装置 .................................................................47
セル電圧センシングケーブル ..................................... 84, 104
作成 .......................................................................... 86, 106
センシングケーブル
作成 ....................................................................................39
接続 ....................................................................................42
センシングケーブルセット TL09-PFX ............................. 119
センシングケーブルセット TL11-PFX ............................. 119
前面パネル
PFX2532 ............................................................................10
SL01-PFX ...........................................................................95
た
ダストフィルタ ........................................................................ 121
負荷ケーブルセット
TL10-PFX ........................................................................ 119
付属品 ................................................................................................3
ほ
保存温度範囲 ..................................................................................5
保存湿度範囲 ..................................................................................5
め
名称と機能
PFX2532 .................................................................... 10, 11
SL01-PFX ................................................................... 95, 96
も
モデル ID ................................................................................. 19, 57
ら
ラックマウントフレーム
SL01-PFX ........................................................................ 116
ラックマウントフレーム(PFX2532)............................. 118
ち
チャンネル番号 ...........................................................................44
直流電源
選び方 ...............................................................................20
接続 ....................................................................................32
設定 ....................................................................................45
て
電圧/温度計ユニット
OP02-PFX ....................................................................... 120
電圧センシングケーブル .......................................39, 84, 104
電源コード .....................................................................................26
電子負荷装置
選び方 ...............................................................................20
接続 ....................................................................................34
設定 ....................................................................................47
と
動作温度範囲 .................................................................................. 5
動作湿度範囲 .................................................................................. 5
動作しないときのヒント ..................................................... 129
トラブルシューティング ..................................................... 129
ね
熱電対 ..............................................................................................84
は
バージョン ...................................................................... 2, 60, 108
パターン充放電 ........................................................................ 123
ふ
ファームウェアバージョン .................................... 2, 60, 108
136
PFX2532
保証
この製品は、菊水電子工業株式会社の厳密な試験・検査をへて、その性能は
仕様を満足していることが確認され、お届けされております。
当社製品は、お買上げ日より2年間に発生した故障については、無償で修理
いたします。但し、次の場合には有償で修理させて頂きます。
・取扱説明書に対して誤ったご使用およびご使用上の不注意による故障および損傷。
・不適当な改造・調整・修理による故障および損傷。
・天災・火災・その他外部要因による故障および損傷。
当社製品の故障に起因して生じた間接損害については責任を負いません。
海外での故障発生時は当社営業所までご相談ください。
廃棄について
使用済み製品は、各自治体の指示に従って、産業廃棄物として廃棄してくだ
さい。
修理について
修理は、使用年数にかかわらず可能な限り対応します。補修用性能部品(製
品の機能を維持するために必要な部品)が入手困難な場合には、修理できな
いことがあります。詳細については、購入先または当社営業所にお問い合わ
せください。
環境活動
当社は1995年12月にISO9001を取得して、品質方針において「環境への配
慮」をうたい活動してきました。そしてより積極的な環境活動に取り組むべ
く、2000年12月にISO14001の認証を取得して、取り組みの基本体制を構
築しました。その枠組みを製品まで広げるために、2005年には
ISO14001:2004への移行を完了して、現在に至っています。
菊水電子工業株式会社
本社・技術センター
〒224-0023 横浜市都筑区東山田1-1-3
ウェブサイト
http://www.kikusui.co.jp