国際部 NEWSLETTER第27号

東京都立立川国際中等教育学校国際部 NEWSLETTER 第27号
2016年6月9日(木)
立川国際
Z 会×Make School プログラミングスクール
Make School はアプリ開発をはじめとするプログラミングスクールを米国で展開しています。
MIT や UC バークレーでも採用されるカリキュラムで学んだ卒業生は、Google など IT 企業に
おける即戦力として幅広く評価されており、世界40か国以上から生徒が集まります。Product
Academy(2年間)と Summer Academy (1-2カ月)があり、今回は Summer Academy の短
縮版(3週間)を東京で開催します。Make School の Summer Academy は楽しいだけのプロ
グラミングスクールではありません。一流の講師から本格的で実践的なスキルを学ぶことができま
す。コンピュータサイエンスの理論をベースとしたプログラミングの基礎知識を習得した上で、最終
的なアウトプットとして iPhone アプリを完成させる3週間です。
❏期間:
⑴Week 1. 7月24日(日)~7月28日(木) 9:00-17:00
*プログラミングの基礎とコンピュータサイエンス
Apple の新しいプログラミング言語である Swift とプログラミングの基礎を学び、基本的
なプログラムを作成します。その後、データ構造(配列やディクショナリ)やループ、再帰を
含むより深いプログラミングの概念を学びます。
⑵Week 2. 7月31日(日)~8月8日(木) 9:00-17:00
*アルゴリズムとオブジェクト指向プログラミング
Week 1 で学んだ概念を利用して基本的なアルゴリズムを実装します。また、オブジェクト
指向(ソフトウェア業界でよく使用されている考え方)を学び、複雑なアプリケーションを開
発する方法の理解を深めます。
⑶Week 3. 8月7日(日)~8月11日(木) 9:00-17:00
*iPhone ゲームの作成
人気の iPhone ゲームを複製しながら学びを深めます。そして最終的には自分の iPhone
で自分が作ったゲームを遊ぶことができるようになります。
❏対象: 中学1年生~高校3年生
アプリ作成に対する情熱と本格的なプログラミングを学ぶ意欲がある中高生
*注意:Summer Academy は密度の高いカリキュラムとなります。本気で学び、自らを成功
に導く意志が必要とされます。
❏言語: 講義やテキストはすべて英語です。英語でのコミュニケーション力が必要となります
(目安:英検2級程度)。また、英語でのビデオインタビュー選抜試験があります。
❏選抜試験: 申し込み後、Make School 社の選抜試験を受験します。
❏使用 PC: Mac (OSX El Capitan 以上)
*PC は自分のものを持ち込むか、PC レンタルを利用してください。
❏参加費用: 297,000円(税込) *PC レンタルを希望する場合、別途費用が掛かります。
❏会場: Z会御茶ノ水ビル
❏エントリー後の流れ:
Z会のHPで予約申込み入力後、メールで Make School 社エントリーフォームの URL が
届きますので、各自でエントリー及びビデオインタビューの受験をして下さい。合否が決まり次第、
Z会より連絡があります。なお、入金方法につきましては、合格者に直接連絡が来ます。
電子ブックリーダーを活用した「読書活動推進プロジェクト」?!
~~現在、日本で「電子書籍」を利用している人の割合は全体の2割~~
スマートフォンや携帯ゲーム等の普及に伴って、子どもたちの「読書離れ」が深刻化しています。
学校現場でも、朝読書を導入するなどして、読書への関心を呼び起こそうと奮闘しているところで
すが、同時に3年ほど前から急に「電子書籍リーダー」「電子ブックリーダー」と呼ばれるデータ
化された書籍を表示するための機器が流行しています。ワン・クリックで世界中の本・雑誌が安価
に入手でき、置き場所を取らない、バッテリーの寿命は1ヶ月充電無しとくれば、人気は高まるばか
りです。日本で「電子書籍」を利用している人の割合は、昨年も今年も全体の2割ですが、若者
のスマホによる電子書籍の普及ぶりを見ると、読書離れにストップを掛ける引き金になるかもしれま
せん。
電子書籍のサービスとしては、日本では、世界シェア1位のkindle(Amazon)と2位のkobo
(楽天グループ)の2強体制が固まりつつあります(端末だけで見るとkindleの1強体制の様です)。
購入できる本の種類は同じでも、端末の特徴は少々異なります。白黒で、読書しかできない専用
端末から、カラーで普通のタブレットの様に各種アプリを使えるものまであります。専用端末は大変
軽く(下手すると紙の本より軽い)、百数十グラムのものが多いようです。本という本が、全て電子
書籍として買えるわけではありませんが、人気の本は優先的に電子書籍化しているようですから、
もうこれを利用しない手はないという時代に突入したとみていいでしょう。
スマホ、タブレット、パソコンなど電子書籍を読むツールは様々ありますが、これらで文字を読む
となるとかなり目が疲れます。電子書籍リーダーは、電子ペーパー表示画面を採用しているので、
本を読んでいるのと変わらない読書体験ができるのが大きな特徴です。皆さんの中にも既に読書
は“ブックリーダー”でという人も少なからずいるようで、先日、朝読書の時間に「ブックリーダーで
読んでもいいですか?」という質問がありました。本校では現在、電子書籍リーダーの使用は認
めていませんが、この動きは教育現場で以前からあり、既に先行実施する他校にならって検討す
る価値があるのではないかと思います……。
子どもたちの読書へのやる気を後押ししてくれるツールとなる可能性を秘めた、この新しい活字
メディア「電子ブックリーダー」を活用した「新しい読書活動」を全国の学校に広めようとする動きは、
全国各地の教育委員会や企業にもあります。一例をご紹介しましょう――。
立命館宇治中高では、2013年4月から「kobo Touch」を全生徒に1台ずつ配布して利用
しています(生徒は、卒業まで6年間自由に利用できる)。国内の教育機関での全生徒を対象と
した電子ブックリーダー導入はここが初めてです。同校は、全校一貫して読書教育に力を入れて
おり、毎朝、授業前の15分間を読書の時間に設定。特に中学校ではスタディスキルとして「読書
力」を掲げ、1週間に1冊、3年間で100冊2万頁を読了することを目指としているそうです。
デジタル教育の取り組みでは日本の一歩も二歩も先を行く米国では、現在、既に電子書籍に
飛びついた人々が紙の本に戻るか、両方を上手く使い分けるハイブリッド型の読者になりつつある
傾向が見られると言います。さて、日本の電子書籍の行方はどうなることやら。
(文責:髙橋)