さま - 四国がんセンター

さま
四国がんセンター
乳腺外科病棟
2010.04.22 作成
TC療法をお受けになる方へ・・・・・・・・・・・・・・・・・・P. 2
日常生活における副作用(対策)について・・・・・・・・・・・・P. 7
消化器症状・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P. 8
骨髄抑制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.10
脱毛について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.12
ウィッグについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.15
皮膚症状について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.18
浮腫(むくみ)について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.19
末梢神経障害について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.20
退院される方へ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.21
よくある質問Q&A・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.25
ダイアリーについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.28
治療前日~治療 8 日目ダイアリー・・・・・・・・・・・・・・P.32~37
1
T:タキソテール(一般名
C:エンドキサン(一般名
ドセタキセル)
シクロホスファミド)
このパンフレットには、当院でのTC(ティーシー)療法の標準的な投与方法
を記載し、化学療法の理解を助け、日常生活で注意していただきたいことを
記載しています
化学療法とは「抗がん剤を使って病巣や目に見えない全身のがん細胞をやっつ
ける方法」です
期待できる治療の効果は・・・
術後補助療法として再発率の低下が期待できる
* 補助療法・・・がんを手術で取り除いたあと、再発防止のために薬剤
(抗がん剤・ホルモン剤)を使う治療法です
2
あなたがこれから受ける治療は「TC療法」といい術後補助療法としての
抗がん剤治療です
T:タキソテール
C:エンドキサン
(ドセタキセル)
(シクロフォスファミド)
上記の2剤を使い両者の頭文字をとって「TC」といいます
TC療法のスケジュールは、3週間に 1 回の割合で点滴を行い、4クール予定
しています
点滴
点滴
点滴
点滴
1
2
3
4
5
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1クール
2クール
3クール
点滴の時間は約2時間半程度の予定です
10
11
12
13 週
4クール
抗がん剤の投与時期、量はあなたの体調や検査結果によって変更されることも
あります
※血液検査は、治療前は毎回必ず行い、治療後は必要時行います
体の状態によってはスケジュール通りに進まないことがありますが、その都度
対応していきますのでご安心下さい
抗がん剤治療を受けられる前に・・・
・ドセタキセルは準備をする際、アルコールを使用します アルコールが弱い
方はお知らせ下さい アルコールを抜いて調整することができます
・薬剤やアルコール綿等でアレルギー症状が出たことのある方、現在内服され
ている薬がある方は医師・看護師に申し出てください
3
点滴に使用する針と輸液ポンプについて
治療の前にはトイレをすませていただくよう
声をおかけします
点滴治療開始
点滴の開始時間は当日お伝えします
針について
刺す前の針
写真①
柔らかい素材のチューブ(写真①赤丸)の中に針が入っており、刺した後、
中の針を抜きます そのため実際に血管内に残るのは柔らかい素材のチューブ
で、少し動かしても血管の外に漏れる心配はありません
輸液ポンプについて
点滴終了後、時間をおいてもチューブ内の
空気が静脈内に入ることはありません
・ 点滴が終わった時や、不具合が起こった時に輸液ポンプのアラームが
鳴りますので、看護師にお知らせください
・ 輸液ポンプは充電されているため、コードをとりはずしても問題ありません
コードをとりはずし、点滴をしながらトイレに行くこともできます
4
☆血管外漏出について
薬剤が静脈の外に漏れると、痛みややけどに似た皮膚障害が起こることがあり
ます 点滴の注射部位はなるべく安静を保ち、不用意に体を動かさないように
しましょう 点滴が落ちなくなったり、注射部位が腫れてきたり、痛みや違和
感があったりした場合は、早急な処置が必要な場合もありますので、すぐにナ
ースコールでお知らせください
☆アレルギーについて
点滴中にアレルギー症状が現れることがあります アレルギーを予防するた
めにドセタキセルの点滴30分前にアレルギー予防の薬(レスタミンコーワ錠
5錠)をのんでいただきます看護師がお持ちいたします
アレルギー症状は多くの場合、抗がん剤の点滴を始めてから 10 分以内に起こ
ります 症状が現れた場合、点滴を一旦中止し症状が落ち着いたらゆっくり
の量で点滴を始めていきます
こんな症状があったらナースコールを!!
・息苦しい ・胸が苦しい、痛い ・心臓がドキドキする ・体がかゆい
・皮膚に赤いぶつぶつが出る ・顔がほてる ・冷や汗が出る
☆水分摂取について
抗がん剤は、病巣をやっつけるのと同時に、病気ではない体の部位に対して
も影響があります 早く洗い流して、少しでも副作用を軽減させるため、水
分をしっかりとりましょう
☆内服薬について
プリンペラン
吐き気の状況に合わせ、毎食後でも毎食前でもかまいません
デカドロン
朝、昼食後8錠ずつ飲みます
治療翌日の朝から内服してください
※内服できない場合は、医師・看護師にお知らせください
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治療期間中の過ごし方の注意点
①体調の変化を把握し、主治医に伝える
基本的に外来治療になりますので、自分で体調を管理し、外来受診時に
主治医に伝えることが必要です
②「投与期間」と「自分の状態」を知る
1クール(投与から次の投与まで)を過ごしてみると、副作用の出方や
体調の変化がわかってきます 1クール目に出現した副作用は、2クール
目以降も起こる可能性があります 1クール目の副作用の出現時期、程
度、
頻度をこのパンフレットにメモしておき、2クール目以降の生活のヒント
にするのも良いかと思います
③なるべく普通の生活を送る
治療をしているからといって、それまでと全く違う生活をする必要はあり
ません 自分のからだの状況を把握しながら、なるべく普通の生活を送る
ように心がけていると、気分も前向きに過ごすことができます
抗がん剤にはさまざまな副作用があります
使用する薬剤、体調によってもその出方もさまざまです副作用には、吐き気
のように毎回の投与後に現れるものから、脱毛のように数週間たって現れる
ものもあります
皮膚の黒ずみや爪の変化などは投与を何回かしていくうちに徐々に現れます
では、日常生活での対策をいくつかご紹介します
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副作用の症状と出現時期の目安
※ここに記載された副作用がすべて出現するわけではありません
出現の時期、程度、頻度は患者様によって個人差があります
抗がん剤
数日
吐き気、嘔吐 食欲不振
アレルギー反応 薬剤が血管の外に漏れる
下痢 便秘 口内炎 食欲不振 体がだるい
感染しやすい(発熱、のどの痛み、膀胱炎、肛門周
囲の痛み) 血尿・尿が出にくくなる
血小板が減ることによって出血しやすくなる
数週間
色素沈着(皮膚や爪が黒くなる) 爪の変形
味覚が変わる むくみ 手足のしびれ 脱毛
数ヶ月
匂いを感じにくくなる
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腎障害
卵巣機能障害
(吐き気、食欲不振の対策)
吐き気は早ければ点滴後4~6時間で出現し、数日でおさまることが多い
ですが、個人差が大きいです
先入観や思い込みから吐き気を誘発することもあります
治療のときはあらかじめ吐き気止めの注射をしたり、薬を内服したりします
吐き気は薬で軽減できるので処方された薬は指示通りに内服しましょう
吐き気が強くて、ご飯が食べられない・水分がとれないときに、点滴をしたり、
吐き気止めの注射をしたりすることがあります
無理して食事を食べなくてもかまいません
食べたいときに食べたいものを食べましょう
☆吐き気の予防
・抗がん剤の治療の日は食事の量を少なめにしてみる
・消化のよいものを食べる
☆吐き気を和らげる方法
・軽く目を閉じて横向きに寝て体を曲げ背中を丸くしましょう
・音楽を聞くなどしてリラックスしてみましょう
・においに敏感になっているときは窓を開けて空気の入れ換えをしましょう
また、タバコ・香水などにおいの強いものは避けましょう
・吐いた後はすぐに水分をとると吐きやすいのでうがいだけにしましょう
・冷水・レモン水・お茶でうがいするとさっぱりします
・吐き気止めの薬は、吐き気が出る前や食前に内服し早めに対処しましょう
・入院中の食事の変更も可能です看護師に申し出てください
・脱水に注意して水分補給を心がけましょう
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(口内炎の対策)
・口内炎は抗がん剤が口の中の粘膜にも作用して障害が起きることが原因で
発生することがあります
・うがい、歯磨きをして口の中を清潔に保ちましょう
・歯ブラシは小さく毛の柔らかいものを使いましょう
・うがいの後、唇をリップクリームなどで保湿しましょう
・口の中がしみるときには、酸味の強いもの・熱いものや硬いもの炭酸飲料や
香辛料は控えましょう
・食事にとろみをつけてみましょう
・味付けは薄味で刺激にならないようにしてみましょう
・タバコ・アルコールは刺激になるので避けましょう
うがい薬もあります
医師・看護師・薬剤師にご相談ください
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骨髄抑制とは・・・
ほとんどすべての抗がん剤に認められる副作用になります
血液の生産工場ともいうべき、骨髄中の造血細胞が影響を
受けることで、血液中の細胞成分が減少することで起こり
ます 骨髄抑制の程度は、採血で知ることができます
副作用の程度によっては、入院が必要になる場合も
あります 外来治療が主となってきますので、採血の値を知って、注意が
できるように以下を参考にしてください
①白血球(好中球)減少
白血球は、外部からの有害物(細菌など)の侵入から身を守
る役目を担っています 白血球の正常値は成人で 2000~8000
です 白血球は治療後一週間で減り始め、一週間~二週間の間で最も低くなり
ます 白血球が減少すると、感染(口内炎、気管支炎、下痢、化膿、発熱、
膀胱炎など)を起こしやすくなります
治療中は白血球が 2000 以上あればほとんど感染の危険はありません
(ここで示している白血球の値はあくまで目安です 個人差がありますので、
数値だけで判断できないこともあります 気になる点がありましたら、担当医
にご相談ください)
白血球
3000~2000
感染のリスク
(
/μl)
軽度
2000~1000
中等度
1000 以下
重度
10
②血小板減少
血小板は血を止める働きがあります
血小板の減少は、白血球の減少より数日早く現れる傾向があります
血小板の数が、10 万/μL 以下になると血を止めるのに時間がかかったり、さら
に減少すると知らない間に皮下出血をしていたり、粘膜(口、鼻)から些細な
事で出血したりします
また、臓器で出血が起ることもあります出血防止のためには転倒や打撲に注意
しましょう
③赤血球減少(貧血)
赤血球の寿命は 120 日程度と長いため、抗がん剤を投与してすぐに貧血にな
ることは多くはありません
しかし、治療を繰り返すことで貧血傾向になることはあります
赤血球中のヘモグロビンは、全身に酸素を運ぶ働きがあるので、赤血球が減少
すると、全身に十分な酸素が行きわたらず、動悸や息切れ、めまいなどの貧血
症状が出現する可能性があります
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脱毛はどうして起こるの?
抗がん剤により、毛根の細胞が障害され脱毛が起こります
脱毛は髪の毛だけでなく、眉毛、体毛など全ての毛が対象となります
脱毛の範囲は全体的であったり、部分的であったり様々です
脱毛の始まる時期と期間は?
脱毛の多くは、抗がん剤を投与して2~3週間後に始まります
脱毛の前兆として、頭皮がピリピリする症状が出現することがあります
治療終了後3~6ヶ月で必ず生えてきます
このとき毛質が変わる人もいます
治療終了後、自毛を揃えながらのスタイル調整期間はショートスタイルで半年
~1年程度かかります
脱毛前にしておくことは?
髪を短く切っておくことをお勧めします
抜け毛の量が少なく感じられ、髪が薄くなるのも目立ちにくくなります
脱毛中の掃除も楽になります
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脱毛が起こるとどうなるの?
○髪の毛が抜けると、外観が変わるほかに、寒冷刺激や紫外線によるダメージ
を受けやすくなります また、乾燥やかゆみが出現してくることもあり、
時には外傷も受けやすくなることもあります
スカーフやバンダナ、帽子、ウイッグ(かつら)などを使用して
工夫してみましょう
○まつげが抜けると、目の印象がぼやけてしまいます
また、目にごみが入りやすくなったり、光がまぶしく感じられます
汗をかいたときにそのまま目に入ってしまうことがあります
めがねやサングラス、などを使用して工夫してみましょう
○鼻毛が抜けると、ごみが入りやすく乾燥しやすくなります
マスクをつけるとごみが入ったり乾燥するのを防ぐことができます
○眉毛は表情を決定するインパクトのあるパーツなので、眉毛が抜けると顔の
印象が変わります
眉毛が全て抜けてしまってからカバーするのはなかなか難しいので、抜ける
前から自分の眉のバランスを知っておく必要があります
治療前に自分の顔を写真にとっておくとイメージがつかみやすくなります
眉毛が描きづらい方には眉シートを使って描く方法もあります
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脱毛中の手入れはどうするの?
髪の毛がなくなると頭皮が傷つきやすくなり、また、抗がん剤の攻撃により
頭皮が敏感になっています
そのため普段よりも優しいお手入れを心がけましょう
○やわらかい毛のブラシを使用しましょう
○ドライヤーは低温で距離をおいて、ゆっくりかけましょう
○リンスインシャンプーは刺激が強いため、使わないようにしましょう(リン
ス・シャンプー別々のものなら可)刺激を感じるときには、水やお湯でホコ
リを洗い流すだけにしましょう
○頭皮を洗うときには爪を短めに切り、指の腹を使って優しく洗いましょう
○パーマ、毛染めは 1 年程度控えましょう
脱毛の処理はどうするの?
脱毛が始まると、抜け毛がどこにでも散らばるようになります
○バンダナや帽子をかぶると髪の毛が落ちにくくなります
また、夜にはナイトキャップをかぶれば、枕に抜け毛がつくのをおさえる
ことができます
○カーペットや洋服、枕などについた抜け毛はコロコロクリーナーや
ガムテープなどを使うと簡単に処理できます
○抜け始めは抜け毛の量が多いので、洋服につくと目立ちます
そのため、抜け毛が目立ちにくい黒や濃い色の服装がお勧めです
柄物のショールなどさりげなく肩をカバーする方法もあります
○髪を洗うお風呂場での脱毛が多いようです
排水口に毛をとるシートを貼るなど工夫してみましょう
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準備はいつすればいいの?
準備は脱毛前にご準備されることをお勧めします
脱毛前の髪質、色、髪型に合わせやすいですし、脱毛前に使用感や装着感に
慣れておくことも大切です
タイプの違いと特徴は?
長
既製品
約
所
短
・値段は比較的安い
・カタログでも選べて手軽
3~30 万円
セミオーダー
約 15~30 万円
オーダー
約 30~80 万円
所
・出来上がったスタイルの中か
ら選ぶため、毛量や長さの
調節ができない
・サイズ調整ができていない
場合が多い
・毛質・色・スタイル・大き ・専門店しか作ることが
さなど数種類の選択肢
できない
から選ぶことができる
・個人に合わせて調整するの
で違和感がない
・毛質・色・スタイル等、
・数十万円以上と値段が高い
自由にオーダーできる
・出来上がるのに 1 ヶ月程度
・頭の形をとることからはじ
かかる
めるのでフィットする
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毛質の違いと特徴は?
長所
短所
・カットやパーマ、カラー、 ・自毛同様のセット、手入れが
ドライヤーでアレンジが
必要
(人毛に特殊
できる
・洗髪すると髪がからみやすい
加 工 し た も ・耐久性に優れている
・色あせたり、枝毛になったりす
の)
る
人毛
人工毛
(合成繊維)
アクリル系
ポリエステル
塩化ビニール
・スタイルが崩れにくい
・人毛に比べて軽い
・洗髪は比較的楽ですぐ
乾き、自然乾燥でもとの
形状に戻る
・髪を洗ってもスタイルが
キープできる
( 人 毛 + 人 工 ・カットアレンジができる
毛)
ミックス毛
・熱や摩擦に弱く、毛先が縮れる
・耐久性にややかける
・てかりがある
・静電気がおきやすいので手入れ
には専用の金ブラシが必要
・人工毛の部分が縮れる
・人毛の部分が退色する
6階西病棟にウィッグの見本や
パンフレットをおいておりますので、
いつでも気軽にお声をかけてください!
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☆ウイッグ専門店☆
* 当院 2F うららサロン
メーカー:アプラン・・・セミオーダーで頭の寸法からはかり、注文します
40 日程度かかります
フォンテーヌ・・・既成品一週間程度かかります
価格:3 万円~(オーダーメイドは 23 万円~)
ウイッグのシャンプー、ブロー、セット、カットできます
ウイッグのほかにも、帽子やバンダナを販売しています
(営業時間)
営業
休業
(連絡先)
平日 9 時~17 時 30 分
土曜日 9 時~14 時
日曜日、祝日、年末年始
TEL:089-970-5288
営業中は、いつでもウイッグ試着・相談できます
* スヴェンソン<病棟にサンプル、パンフレットあり>
TEL:0120-59-0480
* フォンテーヌ<病棟にパンフレットあり>
TEL:06-6961-6736
http://www.wig.jp/(フォンテーヌ株式会社)
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今回使用するドセタキセルという薬剤は、皮膚障害を起こしやすい薬剤です
皮膚が弱くなり、皮がむける・皮膚の色が黒く変化する・爪が変化すると
いった症状が出てくることがあります
手や指先、足の皮膚の色が変化する・皮がむける・ヒリヒリするといった症状
が出ることを『手足症候群』といいます
皮膚に湿疹が現れる場合もあります
身体の一部分にとどまるものから、全身に湿疹が現れることもあります
かゆみを伴うこともあるため、かゆみ止めや抗アレルギー剤が処方されること
があります
治療後数日~数十日後に出現し、抗がん剤の投与を中止して1~2週間で治癒
することが多いです
日常生活の注意点として
○皮膚を清潔に保って、こまめにクリーム(市販のものでよい)での保湿
をする
○食器洗いや洗濯などを行う際は、刺激にならないように手袋をする
○日焼け予防を行う
○サイズの合わない靴は避ける
などが挙げられます
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TC療法の特徴的な副作用に浮腫(むくみ)があります
浮腫はドセタキセルの投与量が蓄積される(治療が進む)につれて発生頻度が
高まることがわかっています
足や手から発現し、3kg以上の体重増加を伴うようになる場合があります
浮腫が強い場合、身体の中の水分を尿として排泄させるため、利尿剤が処方さ
れる場合があります
日常生活の注意点として
○足や手がむくんでいる場合は、枕などを利用し足や手を高い位置にして寝る
○衣服や靴下はゆったりしたものを選ぶ
○アクセサリーや腕時計はなるべくはずしておくか、しめつけないようなもの
を選ぶ
などがあげられます
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末梢神経障害とは、しびれや筋力低下、などのことをいいます
「手や足がピリピリとしびれる」、「手や足がジンジンと痛む」、「手や足の感覚
がにぶくなる」、「手や足に力が入りにくい」、「物がつかみにくい」、「歩行時に
つまずくことがある」などの症状が出てきます
今回使用するドセタキセルにより、知覚・運動神経が障害され、末梢神経障害
の症状が出現することがあります
通常、治療後数週~数ヶ月より症状が現れてきます
症状が強い場合、ビタミン剤や漢方薬が処方される場合がありますが、症状が
完全になくなるのは難しいようです
治療終了後、しびれの範囲が少しずつせまくなり時間をかけておさまってきま
す
日常生活の注意点として
○歩きやすい履物・ヒールのないものを選ぶ(スリッパなどはつまずきやすい)
○熱いお湯や電気毛布やこたつの使用時は火傷に注意する
○物を持つときは落としやすいため注意する
※しびれとは別に、足・腰・背中に筋肉痛が出現することがあります
数日後に出現することが多く痛み止めを内服することで症状はおさまります
痛みがある場合は、我慢しないようにしましょう
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日常生活について
・
活動
規則正しい生活をして、適度な運動をしましょう
まずは軽い散歩や買い物から始めてみましょう
疲れたときは十分な休息をとりましょう
白血球が減少している期間は、なるべく人ごみを避け(例えば百貨店や込
み合った電車やバスなど)、人ごみにでるときはマスクを着用し、うがい・
手洗いをしっかりと行いましょう
ご家族の方にもうがい、手洗いの協力をしてもらいましょう
庭の手入れ(土を触る作業)は、白血球低下時(P.10 参照)は感染のリス
クを高めますので、控えましょう
ペットのいるご家庭では、白血球低下時(P.10 参照)はできるだけ接触を
控えましょう
・
清潔
可能な限り、毎日入浴やシャワー浴をし、体を清潔にしておきましょう
(ただし、発熱時やだるさが強い場合は控え、温かいタオルなどで体を拭
くようにしましょう)
冬場など皮膚が乾燥していると皮膚のバリア機能が低下し、感染を起こし
やすくなります
クリーム(市販のものでよい)での保湿を行いましょう
うがい・歯磨きをして口の中を清潔に保ちましょう
歯ブラシは小さく毛の柔らかいものを使いましょう
・
排泄
便秘は肛門周囲の粘膜を傷つけ、感染の原因になることがあります
規則的な排便習慣を身につけるようにしましょう
便秘薬が処方されていないときは市販の便秘薬を内服してもかまいません
下痢のときは市販の整腸剤を内服してもかまいませんが改善しなければ相
談窓口(P.24)にご相談ください
(便秘・下痢の対策)
抗がん剤の種類によっては、便秘、下痢を起こすものがありますまた、食
欲不振などで便通のリズムが狂うこともあります
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☆便秘の症状がでたら
・ 1日に 1.5~2ℓ程度の水分を摂るようにしましょう
・ 食物繊維の多い野菜や果物を食べるようにしましょう
・ 軽い運動も効果的です
・ お腹を暖めたり、マッサージしてみましょう
・ 便意があったら我慢をしないようにしましょう
・ 便秘薬を使用して排便コントロールをしましょう
☆下痢症状が出たら
・ 下痢が続くと脱水になる可能性があるのでスポーツ飲料などをとり
ましょう
・ お腹を冷やさないように注意しましょう
・ ウォシュレットを使用するなどして肛門周囲を清潔に保ちましょう
・ 食事はなるべく温かいものを食べましょう
・ 消化にいいものをとるようにしましょう
例)おかゆ、うどんなど
・ 腸に刺激作用のある食べ物は避けるようにしましょう
例)香辛料、脂肪の多い食品、乳製品、食物繊維の多い
食品、塩分の多い食品、アルコール類、炭酸飲料
・
食事
バランスの良い食事をこころがけましょう
食欲がないときは、無理をせず、食べやすいものを食べられるときに
摂るようにしましょう
食欲がないときは、食事を工夫して調理してみましょう
・脂っこいもの、消化に悪いものや刺激物は避けましょう
・においのないもの、のど越しのよいもの、味の濃いものが食べやすい
ようです 口内炎があるときは、薄味の方が食べやすい場合もあります
・温かいものより冷たいもののほうが食べやすいようです
白血球減少時期は、残り物、賞味期限切れの物、再加熱をした物を召し上
がらないようにご注意下さい
赤血球減少(貧血)時は、たんぱく質(肉・魚介・卵・乳製品・穀類・
豆類)、鉄分(赤身の肉・魚介・レバー・小松菜・ほうれん草・大豆製品
などのミネラル豊富な食事を可能な範囲でとるようにしましょう
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・
・
その他
むし歯、歯肉炎、義歯などの口腔内の不具合はないか確認しましょう
治療開始後、やむなく歯科治療が必要な時は担当医に歯科受診について相談
して下さい
インフルエンザ等の予防接種を希望される場合は、担当医にご相談下さい
内服
薬が処方されている場合は、薬袋に書いてある指示通りに服用
しましょう
退院後、他の病院を受診し薬を内服する場合は、相談窓口に
ご相談下さい
・指示以上(38℃以上)の発熱がある場合
《退院時に抗生物質(クラビット)が処方されている時》
抗生物質(クラビット)を服用し始めましょう
薬袋に朝食後に服用する指示がある場合でも、朝食後まで待つ必要はありませ
ん
発熱があればすぐに飲み始めましょう
次の日からきちんと朝食後に服用するようにしましょう
抗生物質(クラビット)は服用し始めたら、処方されている期間は飲みきり
ましょう
ただし、服用を始めて湿疹がでるなど異常があれば服用をやめ、相談窓口に
相談しましょう
抗生物質(クラビット)を処方されている期間飲みきっても、38℃以上を超え
る発熱がある場合は外来受診をしましょう
*クラビットにアレルギーがある場合は、他の薬が処方される場合があります
《退院時に抗生物質が処方されていない場合》
相談窓口に相談しましょう
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以下のような症状がある場合は、受診または電話で相談するようにしましょう
‹ 退院時に処方されている抗生物質を飲みきった後も 38℃以上を超える発熱
が続く、また咳が止まらない日が続く
‹ 嘔吐が続き、水分・食事がほとんど取れない日が続く
‹ 転んだり、けがをしたときに圧迫しても傷口からの出血が止まらない
‹ からだを起こすこともできないほどの、強いからだのだるさが続く
次回の抗癌剤治療が外来通院になる場合・・・
治療後の副作用などが心配な場合、当院併設の「向日葵」に宿泊していただ
けます
<お申込み・お問合せ>
向日葵(患者支援センター) TEL(089)999-1187
退院後も無理はせず、体調を整えながら規則正しい生活を送って下さい
何かありましたら、相談窓口へいつでもご連絡下さい
電話の際は、診察券の登録番号が必要なことがあります
必ず診察券を手元にご用意下さい
<相談窓口>
〒791-0280 松山市南梅本町甲160
独立行政法人国立病院機構 四国がんセンター
がん相談支援・情報センター
TEL (089)999-1114
(平日 8:30~17:15)
代表
TEL (089)999-1111
(上記以外の時間帯、休日)
24
Q:治療の一般的な副作用にはどんなものが
ありますか?
A:抗がん剤は分裂の盛んながん細胞を破壊するように
働くため、その他の正常な細胞にまで影響を及ぼし、
その結果副作用が起こってきます
正常な細胞で分裂が盛んなところ
・ 骨髄(血液の細胞)
・ 髪の毛、爪
・ 消化管の粘膜(口、のど、胃腸)
それらの細胞が障害されると・・・
骨髄抑制(血液のダメージ)
脱毛、爪の変化
吐き気、下痢
Q:副作用対策や生活での制限はあるのでしょうか?
A:症状に応じた対策(対応)があります
詳しくは、この後のページを参考にして下さい
Q:治療中は特別な食事をしなければいけませんか?
A:白血球が減少していても、乳がんの化学療法を受けてい
るほとんどの方で特別な注意は必要ありません
しかし、白血球が極端に減少した場合は、加熱食品に完全に火
を通すことや、再加熱した食品を避けるなどの注意が必要な
場合があります
Q:治療期間中に旅行に行きたいのですが・・・
A:治療にはあらかじめ、効果を発揮させるために、
臨床試験を基にしたスケジュールが決められています
がんを患っていること、抗がん剤治療を続けていくことは、
身体的にも、精神的にも大きな負担がかかります
治療をスケジュール通りに行うことは大切ですが、
精神的負担を抱えたままでいることは、長い目でみると
患者さんにとっては不利益になりかねません
旅行はもちろんですが、仕事や家庭生活など、治療前と同じような生活を送る
ことによって、ストレスをためないことは、治療を続けていく「ちから」にな
ります
旅行の時期については、体調をみて、主治医と相談してください
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Q:治療費がかかり、経済的な心配があります・・・
A:高額医療の払い戻しなど、社会資源の利用ができる場合が
あります 当院には医療相談窓口があり、医療ソーシャルワーカ
ーが相談を受けています お困りの際は、当院 2 階にある
「がん相談支援・情報センター」の窓口までご相談下さい
時間:8:30~17:15(土日・祝を除く)
Q:外来治療はどのようになりますか?
A:乳がんの化学療法を受けているほとんどの方が、2 回目以降の治療を
自宅で過ごしながら、通院(外来治療)で行っています
外来での治療の受け方は、別紙にて退院前に説明します
退院前に通院治療室の見学ができます
通院治療室には化学療法認定看護師がいます
Q:治療中(後)に体重が増えることはよくありますか?
A:体重増加を引き起こす要因・・・
早期閉経、食事の変化、運動不足、あるいは化学療法中の
副作用予防のためのステロイド使用など
脂肪は乳がん増殖の引き金にもなる女性ホルモンを作る手助け
もしてしまうことが明らかにされていますので、余分な脂肪を蓄えないような
注意も必要です また体重増加はリンパ浮腫の出現や生活習慣病の発症にもか
かわってくるため注意が必要です 適度な運動(散歩など)を生活に取り入れ
て、体重のコントロールを行ってください
ただし、白血球が下がっている時期は無理しないようにしてください
Q:治療後、月経がなくなったのですが・・・
A:薬剤によっては※、卵巣機能に影響を与えるものもあり、
女性ホルモンの生産低下や停止をもたらすものもあります
卵巣機能への影響・・・月経周期の乱れ、無月経※
更年期障害(のぼせ、ほてり、冷え症、発汗異常、動悸、
めまい、うつ状態、イライラ感、不眠、頭痛、手足のしびれなど)に似た症状
が起こる場合もあります
※無月経・・・一時的な場合と、永久的な場合があります
月経が戻る場合・・・治療終了後3~6ヵ月後に再来する事が多いようです
※卵巣機能障害は薬の種類、投与量、患者さんの年齢などにより異なります
今回使用する、C(エンドキサン)は、卵巣機能障害を起こしやすい薬剤とされて
います
26
Q:では、妊娠することはないのでしょうか?
A:ホルモンの調整は、脳からの指令によって行われています
抗がん剤は、卵巣に作用しますが、脳の指令を出す部分への影響はないと考え
られています
そのため、妊娠の可能性はあります閉経前の方は治療で月経が停止しても、避
妊は必要です
影響を与える要因となるもの
①薬剤の用量および治療回数・・・用量が多いほど、また治療回数が多い
ほど妊娠の可能性が低下する率は高くなります
②年齢・・・閉経期に近い方ほど妊娠に影響を与える確率は高くなります
マウスでの研究によると、治療後、卵子の成熟に必要な期間をおかずに、妊
娠・出産した場合、流産や胎児の奇形の出現率が高くなったという報告がされ
ています(人間での研究はなされていません)が、人間の場合、卵子の成熟に
必要な期間は半年~1 年かかるといわれています
その期間をおかない妊娠の場合は、先天性疾患の出現が懸念されます
1 年以上たてば妊娠しても大丈夫ですが、一般的に乳がん治療後 1~3 年以内に
再発することが最も多いことから、少なくともこの期間は妊娠を待つことが安
全と考えられています
治療後その期間はパートナーにも協力を求めて、避妊を行っていくようにしま
しょう
27
医療スタッフ(医師・看護師・薬剤師・栄養士)は診察したりお話したりする
時のあなたの状態は分かりますが、普段のあなたの状態・症状はわかりにくい
ものです
毎日の状態をあなた自身で記録してみましょう
そこで、あなたの副作用が今どういう状況なのか一目でわかるよう自己記入
できる用紙にしています
副作用は症状の出方に個人差があります
あなたの症状を数字であらわすことで、医師・看護師・薬剤師・栄養士は、
あなたの体の状態を正確に把握し、客観的な判断ができます
また、この日記を有効に使用することであなたとのコミュニケーションが
円滑になると考えています
毎日の体の状態を数字で表してみましょう
程度
0
状
態
無症状元気全く問題なく活動できる
1
肉体的にはげしい活動は制限されるが、歩行可能で、軽作業や座って
の作業はできる
2
自分の身の回りのことはすべてできるが作業はできない
日中の半分以下はベッドか椅子で過ごす
3
自分の身の回りのことが限られた範囲でしかできない
日中の半分以上はベッドか椅子で過ごす
4
ねたきり全てに介助が必要
28
では、主にどのような副作用があるのかお話しましょう
その程度について数字であらわします
程度
0
1
2
3
アレルギ なし
ー反応
一時的に顔や全身
が赤くなったり、
ぶつぶつが出る
38℃以下の
発熱がある
内服治療や、点滴を 治療や点滴を
一時中断する
一時中断しても
必要があるが
症状が改善しない
治療によりすぐに
症状が軽減する
嘔気
なし
(吐き気)
吐き気はあるが
いつも通り
食べられる
吐き気があるため
明らかに食事量が
減った
吐き気があるため
ほとんど
食べられず、
水分もとれない
嘔吐
なし
(回数)
1 日に 1~2 回
1 日に 3~5 回
1 日に 6 回以上で
点滴必要である
食欲不振 なし
あまり
食べたくないが
いつも通り
食べられる
食べたくなく、
食事の量が
明らかに減った
ほとんど
食べられず、
体重が減った
倦怠感
なし
休息により
治療前と比べて
とてもだるいため
軽快するだるさで だるくて
日常生活に
ある
日 常 生 活 の 一 部 に 大きな支障がある
支障がある
便秘
なし
食事を
工夫したり、
緩下剤、浣腸を
必要な時に
使用すれば
排便がある
便秘症状が常にあ
る定期的に緩下剤、
浣腸を使用すれば
排便がある
日常生活に
支障をきたす
症状がある
指で便をかき出さ
なければならない
頑固な便秘である
下痢
なし
いつもと比べて
1 日に 3 回以下
排便回数が増えた
いつもと比べて
1日 4~6 回
排便回数が増えた
いつもと比べて
1日7回以上
排便回数が増えた
口内炎
なし
口内の粘膜が
赤くなっている
ところどころ
口内の粘膜が
傷ついている
口内の粘膜が
傷つき、
少しの刺激で
出血する
29
疼痛
なし
(頭痛)
(筋肉痛
・関節痛)
少しの痛みである
痛みが日常生活に
支障はないが、
それ以外に
支障がある
痛みが強く
日常生活に
支障がある
神経障害
(しびれ)
症状がない
しびれはあるが、
日常生活に
支障がない
しびれが強く
日常生活に
支障がある
皮膚症状 なし
(湿疹)
湿疹はあるが、
生活に支障がない
湿疹があり、
身の回り以外の
日常生活に
支障がある
湿疹があり、
身の回りの
日常生活に
支障がある
膀胱炎
目に見える
血尿がない
血尿があるが、
輸血や薬を
使用する必要は
ない
血尿があり、
輸血や痛み止めの
点滴をする
必要がある
MEMO
30
書き方の見本
時間
6時
10 時
14 時
19 時
体温
36.5
36.7
36.6
36.2
排尿/排便回数
8/1
食事区分
常食
常食
坊ちゃん食
食事量
10/10
10/10
5/5
アレルギー症状
0
1
0
0
嘔気/嘔吐
0/0
0/0
0/0
1/0
食欲不振
0
0
0
1
倦怠感
0
0
0
1
頭痛
0
0
0
0
筋肉・関節痛
0
0
0
0
しびれ
0
0
0
0
膀胱炎
0
0
0
0
身体状態
0
0
0
1
湿疹
MEMO
31
治療前日
月
日
目標
治療の内容、スケジュールが理解できる
副作用について理解できる 脱毛への対応方法がわかる
検査結果に問題がない
身体が治療を受けられる状態である
時間
(
)時
10 時
(
)時
体温
排尿/排便回数
食事量
身体状態
記入方法は P.30 参照
リンパ浮腫予防のため、やむをえな
い場合を除き手術をしていない腕で
検査
採血を行います
□
□
血液検査
尿検査
採血と点滴が同日
の場合は、抗がん剤の血管外への漏
れを防ぐため手術をしている腕の末
梢(手の甲など)で採血をします
検査結果に異常がない場合治療をしていきます
血液データメモ
白血球:
血小板:
/㎕
/㎕
赤血球:
好中球:
32
/㎕
/
治療当日
月
日
目標
副作用の程度が 2 以内である
体の状態が分かり、副作用を知らせることができる
消化器症状について理解できる
治療当日(1 日目)
時間
6時
月
10 時
14 時
日
19 時
体温
排尿/排便回数
食事区分
食事量
アレルギー症状
嘔気/嘔吐
食欲不振
倦怠感
頭痛
身体状態
特記事項
次のようなことがあればお知らせください
□
点滴刺入部の痛み・赤みがある
□
点滴刺入部の腫れがある
□
食欲がない
□
吐き気がある
□
体がだるい
□
頭痛がある
□過敏症
記入方法は P.30 参照
MEMO
33
治療
2
・
3
日目
目標
副作用の程度が 2 以内である
体の状態が分かり、副作用を知らせることができる
骨髄抑制について理解できる(2日目)
治療2日目(
時間
(
)時
10 時
/
)
(
)時
治療3日目(
(
)時
10 時
/
)
(
)時
体温
排尿/排便回数
食事区分/食事量
嘔気/嘔吐
食欲不振
倦怠感
便秘
下痢
頭痛・関節痛・筋肉痛
しびれ
湿疹
膀胱炎
口内炎
身体状態
次のようなことがあればお知らせ下さい
特記事項
□食欲がない
□吐き気がする
□しびれがある
□体がだるい
□頭痛がある
□筋肉痛・関節痛がある
□下痢がある
□便秘がある
□湿疹がある
*食事がとれない場合は点滴をすることがあります
記入方法は P.30 参照
MEMO
34
治療
4
・
5
日目
目標
副作用の程度が 2 以内である
体の状態が分かり、副作用を知らせることができる
治療4日目(
時間
(
)時
10 時
/
)
(
)時
治療5日目(
(
)時
10 時
/
)
(
)時
体温
排尿/排便回数
食事区分/食事量
嘔気/嘔吐
食欲不振
倦怠感
便秘
下痢
頭痛・筋肉痛・関節痛
しびれ
湿疹
膀胱炎
口内炎
身体状態
次のようなことがあればお知らせ下さい
特記事項
□食欲がない
□しびれがある
□体がだるい
□頭痛がある
□筋肉痛・関節痛がある
□下痢がある
□便秘がある
□湿疹がある
*食事がとれない場合は点滴をすることがあります
記入方法は P.30 参照
MEMO
35
治療
6
・
7
日目
目標
副作用の程度が 2 以内である
体の状態が分かり、副作用を知らせることができる
退院指導の内容を理解することができる(6 日目)
通院治療室の見学ができる(6 日目)
治療6日目(
時間
(
)時
10 時
/
)
(
治療7日目(
)時 (
)時
体温
10 時
/
)
(
)時
体重
Kg
排尿/排便回数
食事区分/食事量
嘔気/嘔吐
食欲不振
倦怠感
便秘
下痢
頭痛・筋肉痛・関節痛
しびれ
湿疹
膀胱炎
口内炎
身体状態
次のようなことがあればお知らせ下さい
特記事項
□食欲がない
□しびれがある
□体がだるい
□頭痛がある
□下痢がある
□便秘がある
□筋肉痛・関節痛がある
□しびれがある
*食事がとれない場合は点滴をすることがあります
記入方法は P.30 参照
MEMO
36
治療
8
・
日目
目標
副作用の程度が 2 以内である
体の状態が分かり、副作用を知らせることができる
退院後の生活に支障がない状態である
治療8日目(
時間
(
)時
10 時
/
)
(
)時 (
治療
日目(
)時
10 時
/
)
(
)時
体温
排尿/排便回数
食事区分/食事量
嘔気/嘔吐
食欲不振
倦怠感
便秘
下痢
頭痛・筋肉痛・関節痛
しびれ
湿疹
膀胱炎
口内炎
身体状態
次のようなことがあればお知らせ下さい
特記事項
□食欲がない
□しびれがある
□体がだるい
□頭痛がある
□下痢がある
□便秘がある
□筋肉痛・関節痛がある
□湿疹がある
*食事がとれない場合は点滴をすることがあります
記入方法は P.30 参照
血液データメモ
白血球:
血小板:
/㎕
/㎕
赤血球:
好中球:
37
/㎕
/