PC-HELPER LAN/VGA付き 370 CPU(Celeron、Pentium III)ソケット用 CompactPCI シングルボードコンピュータ CompactPCI Single Board Computer For socket 370 CPU (Celeron, Pentium III) with LAN/VGA PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル サポート体制 当社製品をよりよく、より快適にご使用いただくために、次のようなサポートを行っておりま す。 ・ FA/LA無料相談コーナー ・ 総合インフォメーションの設置 ・ 各種セミナーの開催 ・ システム受託開発、OEM受託 ■FA/LA無料相談コーナー 「FA/LA無料相談コーナー」は、皆さまがシステムを構築する際に当社製品の選定の相談をお 受けする窓口です。面談によるシステム相談を専門スタッフが担当いたします。お問い合わせ は、当社営業所までご連絡ください。 また製品のカタログや概要書の請求は、お買い求めの販売店または当社営業所までご連絡くだ さい。 ■総合インフォメーション 「総合インフォメーション」は当社製品に関する技術的な問い合わせに対し、FAXとE-mailま たは電話で対応する窓口です。製品のシリーズごとに専門のスタッフが対応しますので、 Question用紙(製品添付)をご覧の上、総合インフォメーションまでFAXでお問い合わせくださ い。E-mailの場合も、Question用紙と同様の内容(情報)をお送りください。 ■お問い合わせの 前 に 製品の性格上、口頭では内容が把握しにくい場合がありますので、ご質問は、製品に添付して いるQuestion用紙に必要事項をご記入の上、まずFAXで状況をお知らせください。折り返しご 連絡いたします。E-mailの場合も、Question用紙と同様の内容(情報)をご記入の上お送りくだ さい。 特に、動作異常と思われる場合は、パソコンや他に使用しているボードなどのハードウェア環 境や、ソフトウェア(コンポーネント)またはドライバのバージョンなども関係する場合がござ いますので、詳しくご記入ください。 なお、使用する言語のプログラミング技法などの一般的なご質問にはお答えいたしかねますの で、あらかじめご了承ください。 インフォメーションでは、まず、ハードがうまく動作していないのか、ソフトが動作していな いのか、プログラミング方法が違うのかを確認し、それぞれの状況に応じて対応します。 動作がおかしいと思われる場合は、まずサンプルプログラムでの動作を確認してからお問い合 わせください。Question用紙やE-mailには動作確認の結果をできるだけ詳しくご記入ください。 情報が抜けていたり、口頭でお問い合わせされる場合は、単純なミスが見つからなかったり、 次のお問い合わせのときにスムーズに対応できず、結果的に時間がかかってしまうことになる 場合がありますのでできるだけご協力ください。 A-46-362 Ver. 2001. 02. 02 安全にご使用いただくために ◆安全に関する注意事項 本製品を安全にご使用いただくために、次のことを守ってください。 ・ 本製品は、精密な電子部品でできていますので、衝撃、振動の加わる場所での使用、保存 は避けてください。 ・ 製品を改造しないでください。改造をしたものに対しては、当社は一切の責任を負いませ ん。 ・ 高温や低温の場所、また温度変化の激しい場所での使用、保存は避けてください。 ・ 直射日光のあたる場所や、ストーブなどの発熱する器具の近くでの使用、保存は避けてく ださい。 ・ 製品の中には、あらかじめ設定を必要とするものがあります。使用する前に必ず確認して ください。また、スイッチやジャンパは指定以外の設定にしないでください。故障の原因 となります。 ・ ほこり、湿気の多い場所での使用、保存は避けてください。 ・ 異常や故障が発生しましたら、お買い上げいただいた販売店、当社営業所、または総合イ ンフォメーションにご相談ください。 ◆安全情報について 本書では、人身事故や機器・資源の破壊をさけるため、次のようなシンボルで安全に関する情 報を提供しています。内容をよく理解し、安全に機器を操作するようにしてください。 危険 この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う 危険が差し迫って生じることが想定される内容を示しています。 警告 この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う 可能性が想定される内容を示しています。 注意 この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が損害を負う可能性が想 定される内容および物的損害のみの発生が想定される内容を示しています。 取り扱い上の注意 警告 この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡また は重傷を負う可能性が想定される内容を示しています。 ・ 正しいバッテリと交換を行わないと、爆発の危険があります。 必ず同じものまたはメーカが推奨する同等タイプのものと交換してください。使用済み バッテリの廃棄についてはメーカの指示に従ってください。 注意 この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が傷害を負 う可能性が想定される内容および物的損害のみの発生が想定さ れる内容を示しています。 ・ ボードを改造しないでください。改造をしたものに対しては、当社は一切の責任を負い ません。 ・ ボードに衝撃を与えたり、曲げたりしないでください。破損の原因となります。 ・ ボードの金メッキ端子部(エッジコネクタ)には手を触れないでください。接触不良の原 因となります。触れた場合は、工業用アルコールできれいにふいてください。 ・ ボード上には、あらかじめ設定を必要とするスイッチがあります。スロットに実装する 前に必ず確認してください。 ・ ボード上のスイッチやジャンパは指定以外の設定にしないでください。故障の原因とな ります。 ・ ボードはCompactPCIに準拠したシステムのスロットに実装して使用してください。 ・ CPUユニットの電源が入った状態で、ボードをスロットに挿入したり抜いたりしないで ください。故障の原因になります。必ずパソコン本体の電源を切ってから行ってくださ い。 ・ CPUユニットの拡張スロットに実装するボードの消費電流の総和は、パソコンの許容電 源容量より大きくなってはいけません。故障の原因となります。 ご注意 ① 本書の内容の全部、または一部を無断で転載することは禁止されています。 ② 本書の内容に関しては将来予告なしに変更することがあります。 ③ 本書の内容については万全を期しておりますが、万一ご不審な点や記載もれなどお気づき のことがありましたら、お買い求めの販売店へご連絡ください。 ④ 本製品の運用を理由とする損失、逸失利益などの請求につきましては、前項にかかわらず、 いかなる責任も負いかねますのであらかじめご了承ください。 ⑤ MS、Microsoft、Windows、Windows NT、MS-DOSは、米国Microsoft Corporationの各国に おける登録商標または商標です。 Intel、Celeron、Pentium IIIは、Intel Corporationの登録商標です。 IBM/ATと PS/2は、International Business Machines Corporationの商標です。 Awardは、Award Software International, Incの登録商標です。 その他、本書中に使用している会社名および製品名は、一般に各社の商標または登録商標 です。 なお、本文中では、™、®マークは省略しています。 ご使用になる前に ◆梱包内容 本製品は次のような構成となっています。 構成品リストに従って確認してください。万一、構成品が足りない場合や破損している場合は、 お買い求めの販売店にご連絡ください。 登録カードは、新製品情報などを皆さまにお知らせする際に必要なカードです。ご記入の上、 必ずご返送くださいますようお願いします。 ■構成品リスト □CPUボード…1 □解説書(本書)…1 □IDE40ピンリボンケーブル…1 □フロッピーリボンケーブル…1 □ドライバディスクユーティリティ(フロッピー)…7 □ジャンパショートピン…6 □5ピン DIN-6ピン ミニDINケーブル…1 □LCD変換ディスプレイボード(OEM対応) (オプション)…1 □登録カード&保証書…1 □登録カード返送用封筒…1 □Question用紙…1 CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル v はじめに このたびは、LAN/VGA付き370 CPU(Celeron、Pentium III)ソケット用CompactPCI シングルボ ードコンピュータをご購入いただきまして、ありがとうございます。 PC-686(CPCI)は、Intelの440BXチップセットを使用したCompactPCI準拠の産業用CPUボードで あり、過酷な使用環境にも耐えるように設計されています。このボードではIntelプロセッサ対 応のソケット370が採用されており、また、メモリソケットには合計で最大768MBのSDRAM メモリを搭載できます。 PC-686(CPCI)にはプロセッサを高温から保護するオンボードCPU温度センサ(Winbond W83977HFチップセット)があります。また、Wired for Management (WFM) 2.0仕様に準拠して います。 PC-686(CPCI)のLAN I/FにはIntel 82559 PCI LANコントローラが使用され、グラフィックには CHIPS 69000グラフィックアクセラレータが使用されています。 ◆特長 ・ CompactPCI Rev.2.1 ・ Socket370 CPU Support (Max. Pentium III 850MHz FSB: 100MHz) ・ Intel 440BX Chipset ・ Max. 768MB SDRAM DIMM Support ・ C&T 69000を搭載 ・ 10/100Mイーサネット(Intel 82559)機能を搭載(RJ-45ポート) ・ 2MB∼144MBのDiskOnChipをサポート(オプション) ・ 6U×8HPサイズ ・ 2×IDE、1×FDD用J3コネクタ搭載 CONTEC CO., LTD. vi PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル ◆本書の構成 この解説書は次のような構成になっています。 第1章 システムリファレンス ボードを使用するための仕様、環境条件や各部の名称を説明しています。 第2章 ハードウェアのセットアップ PC-686(CPCI)のジャンパとコネクタを使用してシステムをセットアップする手順 を説明してします。 第3章 ジャンパの設定 ボード上のジャンパなどについて説明しています。 第4章 CPUカードのリソース I/Oボードアドレスや割り込み要求ライン(IRQ)などについて説明しています。 第5章 ソフトウェアユーティリティ PC-686(CPCI)に付属しているソフトウェアユーティリティについて説明します。 第6章 BIOSのセットアップ FLASH ROM BIOSに組み込まれているAward BIOS Setupプログラムについて説明 しています。このSetupプログラムを使用してシステムをセットアップする手順を 説明しています。 第7章 オプション品のご紹介 CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル vii 目次 ご使用になる前に..................................................................................................................................... v ◆梱包内容 .......................................................................................................................................... v はじめに..................................................................................................................................................... vi ◆特長.................................................................................................................................................. vi ◆本書の構成 .................................................................................................................................... vii 目次 ...........................................................................................................................................................viii 第1章 システムリファレンス 1 仕様 .............................................................................................................................................................. 1 ボード本体各部の名称 ............................................................................................................................ 3 ブロック図 ................................................................................................................................................. 4 グラフィック特性..................................................................................................................................... 5 電力管理機能 ............................................................................................................................................. 7 電源の必要条件 ......................................................................................................................................... 8 第2章 ハードウェアのセットアップ 9 セットアップ手順..................................................................................................................................... 9 CPUの取り付け ....................................................................................................................................... 10 メインメモリの取り付け : DIMM1、DIMM2、DIMM3 ............................................................... 11 ◆SDRAM .......................................................................................................................................... 11 ◆チップセット................................................................................................................................ 12 RJ-45 LANコネクタ: CN1...................................................................................................................... 15 シリアルポートコネクタ: CN2............................................................................................................ 16 ◆RS-422/RS-485の仕様 ................................................................................................................. 16 パラレルポートコネクタ: CN3............................................................................................................ 18 PS/2マウス&キーボード用スタックコネクタ: CN4 ....................................................................... 19 USBコネクタ: CN5 ................................................................................................................................. 20 VGAコネクタ: CN6 ................................................................................................................................ 21 LCDコネクタ: CN7 ................................................................................................................................. 22 CPU FANコネクタ: CN8........................................................................................................................ 23 フロッピーディスク用コネクタ: CN9 ............................................................................................... 23 外付けバッテリ用コネクタ: CN10...................................................................................................... 24 IDEポートコネクタ: CN11.................................................................................................................... 24 CompactPCIコネクタ P2: CN12 ........................................................................................................... 26 CompactPCIコネクタ P1: CN13 ........................................................................................................... 27 CompactPCIコネクタ P3: CN14 ........................................................................................................... 28 CONTEC CO., LTD. viii PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル リセットボタン: S1 ................................................................................................................................ 28 LEDインジケータ ................................................................................................................................... 28 第3章 ジャンパの設定 29 赤外線(IrDA)ポート: JP1 ....................................................................................................................... 29 ウォッチドッグタイマ出力セレクタ: JP2......................................................................................... 30 CN16 RS-232C/RS-422/RS-485セレクタ: JP3/JP5 ............................................................................. 30 ◆半二重モードにおける伝送データの制御 ............................................................................. 30 ◆RS-422/RS-485レシーバの制御ジャンパの設定 ................................................................... 31 ◆I/Oアドレスと命令...................................................................................................................... 32 RS-422/RS-485端子: JP4 ......................................................................................................................... 33 オンボードLANセレクタ: JP6.............................................................................................................. 33 DiskOnChipメモリアドレスセレクタ: JP7......................................................................................... 34 ディスプレイのタイプの設定: JP8 ..................................................................................................... 34 CPU周波割り当ての設定: JP9 .............................................................................................................. 34 CMOSの内容のクリア: JP10................................................................................................................. 35 外付け/内蔵バッテリのセレクタ: JP11 .............................................................................................. 35 第4章 ボードのリソース 37 I/Oマップ .................................................................................................................................................. 37 メモリマップ ........................................................................................................................................... 38 DMAチャネル .......................................................................................................................................... 38 PCI構成空間マップ................................................................................................................................. 39 割り込み.................................................................................................................................................... 39 PCI割り込みルーティングマップ ....................................................................................................... 40 第5章 ソフトウェアユーティリティ 43 Intel 440BXチップセットドライバ...................................................................................................... 43 ◆INFインストールユーティリティ ........................................................................................... 43 グラフィックドライバ........................................................................................................................... 44 ◆はじめに ........................................................................................................................................ 44 ◆ドライバのサポート ................................................................................................................... 46 LANドライバ ........................................................................................................................................... 47 ◆はじめに ........................................................................................................................................ 47 ◆仕様................................................................................................................................................. 47 ウォッチドッグタイマ(WDT)の設定 ................................................................................................. 48 BIOSのアップデート.............................................................................................................................. 49 ハードウェアモニタ............................................................................................................................... 50 ◆温度................................................................................................................................................. 50 CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル ix ◆電圧................................................................................................................................................. 50 ◆速度センサ .................................................................................................................................... 50 ◆W83781Dレジスタ....................................................................................................................... 51 第6章 BIOSのセットアップ 59 はじめに.................................................................................................................................................... 59 ◆セットアップの開始 ................................................................................................................... 59 ◆Setupプログラムの操作方法 ..................................................................................................... 59 メインメニュー ....................................................................................................................................... 61 ◆セットアップ機能 ....................................................................................................................... 61 ◆終了オプション ........................................................................................................................... 62 Standard CMOS Setup.............................................................................................................................. 63 BIOS Features Setup................................................................................................................................. 66 Chipset Features Setup.............................................................................................................................. 69 Power Management Setup ........................................................................................................................ 72 PnP/PCI Configuration ............................................................................................................................. 75 Defaultsメニュー ..................................................................................................................................... 77 Integrated Peripherals ............................................................................................................................... 78 Supervisor/User Password Setting........................................................................................................... 80 終了オプション ....................................................................................................................................... 81 POSTメッセージ ..................................................................................................................................... 81 POSTビープ.............................................................................................................................................. 81 エラーメッセージ................................................................................................................................... 82 POSTコード.............................................................................................................................................. 87 第7章 オプション品のご紹介 93 CONTEC CO., LTD. x PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第1章 システムリファレンス 第1章 システムリファレンス 仕様 表1.1 機能仕様 <1/2> 仕様 項目 プロセッサソケット CPU (オプション) Socket370 Intel Celeron 300∼566MHz Pentium III (FSB:100MHz) 500∼700MHz 拡張バス CompactPCI バス PICMG2.0 R2.1準拠 バスマスタは最大4chまでサポート バス速度 66MHz/100MHz キャッシュ メモリ チップセット VGA 128KB L2キャッシュはCeleron CPU内蔵 256KB L2キャッシュはPentium III CPU内蔵 最大768MB 168ピンDIMMソケット×3 SDRAM PC100 (メモリ構成は 8MB、16MB、32MB、64MB、128MB、256MB) Intel社 Intel 440BX C&T 69000コントローラ VGAコネクタ VGA互換 15ピン D-SUB×1 リチウム電池(CR2032)によるCMOSデータをバックアップ ■ボタン型リチウム電池の仕様を次の表に示します。 CR2032 仕様 リアルタイムクロック /カレンダ 電圧 3V 容量 220mAh 質量 3.1g CR2032バッテリの最大使用期間は、20℃で約3年です。(電源OFF時) Award製BIOS、プラグ&プレイ(PnP)機能対応 BIOS 256KB フラッシュEEPROM 電力管理 キーボード /マウスコネクタ PS/2キーボード PS/2マウス 16550互換UART×2 シリアルポート COM1 : RS-232C 9ピンD-SUBコネクタ COM2 : RS-232C/RS-422/RS-485 準拠 9ピンD-SUBコネクタ パラレルポート SPP、ECP、EPP対応 高速パラレルポート×1 (26ピン ヘッダコネクタ→D-SUB25ピンケーブル付き) DMA 82C37×2相当 チップセット内7チャネル 割り込み 82C59×2相当 チップセット内15レベル CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 1 第1章 システムリファレンス 表1.1 機能仕様 <2/2> 項目 USBインターフェイス IDEインターフェイス 仕様 1つのスタックコネクタが2つのUSBポートをサポートしています。 EIDEポート×1、最大2つのIDE装置 UltraDMA/33 FDDインターフェイス (360K/720K/1.2M/1.44M/2.88M/LS-120)×2ドライブサポート SSDソケット DIPソケットによるM-Systems社製 DiskOnChip 2∼144MBまでサポート LCDインターフェイス LANインターフェイス ウォッチドッグ C&T 69000コントローラ、41ピン VESAコネクタ(OEM対応) Intel 82559 LANコントローラ RJ-45コネクタ×1 タイムアウトのタイミング: 0/2/4/6/8/10/12/14/16/18/20/22/24/26/28/30秒から選択 タイムアウト時リセットまたはNMI(ジャンパで選択可能) Super I/O Winbond W83977TF モニタリングIC Winbond W83781D IrDA 2.54mmピッチ6ピンヘッダコネクタ×1 表1.2 一般仕様 項目 消費電流 仕様 (Pentium III 700MHz 使用時) +5VDC @6.50A Max. +12VDC @250mA Max. +3.3VDC @4.00A Max. (Celeron 566 MHz 使用時) +5VDC @4.50A Max. +12VDC @250mA Max. +3.3VDC @3.50A Max. 保存周囲温度 ‐40∼80℃ 動作周囲温度 0∼60℃ 周囲湿度 10∼90% (ただし、結露しないこと) 浮遊粉塵 特にひどくないこと 腐食性ガス ないこと 外形寸法(mm) 160(L)×233.35(H) 質量 500g CONTEC CO., LTD. 2 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル CN6 Socket 370 CN5 HDD KEY CN4 VGA JP6 CN1 CN8 JP2 S1 POWER 100M PRN CN3 CN7 JP8 USB JP4 JP7 DIMM1 DIMM2 DIMM3 CN11 CN14 RST COM1 COM2 CN2 JP5 CN9 JP9 CN12 3 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル LINK 10/100M /ACT Base-T JP3 JP10 JP11 CN10 CN13 コネクタとジャンパの位置 図1.1 BZ BATTERY MOUSE 第1章 システムリファレンス ボード本体各部の名称 SDD用 ソケット JP1 CONTEC CO., LTD. 第1章 システムリファレンス ブロック図 Socket370 CLK GEN. 443BX DIMM×3 GTL+BUS GTL TERMINATOR CompactPCI CONNECTOR VRM PCIバス USB #1, #2 PIIX4E LAN (82559ER) VGA (69000) BIOS H/W MONITOR (82371EB) IDE #1, #2 ISA バス COM #1, #2 FDD スーパー I/O (W83977TF) KB / MS LPT 図1.2 ブロック図 CONTEC CO., LTD. 4 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第1章 システムリファレンス グラフィック特性 CHIPS 69000の特性は次のとおりです。 ■統合型のSDRAMメモリ ・ 2MB統合型メモリ ・ 83MHz SDRAM動作 ■低い消費電力 ・ 650mw ■HiQColorテクノロジ CHIPS 69000ではCHIPS独自のTMEDアルゴリズムに基づいて、STNディスプレイが改善され ています。 ・ 256階調 ・ 16.7Mの色 ・ 残像の低減 ・ 表示輝度の改善 ■グラフィックアクセラレーション ・ 64ビットのSingle Cycle BitBLTエンジン ・ システム/スクリーン-スクリーンBitBLT ・ 256 3-opラスタ動作 ・ カラー拡張 ・ 全画面ページフリップ ■同時ハードウェアカーソルとポップアップウィンドウ ・ 64×64ピクセル(4色) ・ 128×128ピクセル(2色) ■標準のサポート ・ IBM VGA完全互換 ・ ACPI ・ VESA DPMSおよびDDC 1/2 ■パネルのサポート ・ TFT、DSTN ・ カラーと白黒 ・ VGA、SVGA、XGA ・ パネル電源の自動オン/オフ切り替え CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 5 第1章 システムリファレンス ■マルチメディアビデオの高速化 ・ ビデオポートのズーム機能 ・ ビデオポートまたは拡張バスからのYUV/RGBデータのキャプチャ ・ カラー空間の変換(YUV-RGB) ・ 水平/垂直補間 ・ ダブルバッファリング ・ VPEのハードウェア割り込みのサポート ・ ビデオオーバーレイ用のカラーキー ・ インタレース/FRAME/Bobビデオのキャプチャ ■統合型のクロックシンセサイザ ・ 135MHz RAMDAC ・ 83MHzメモリクロック(PLLを使用) ■高度なオンチップ電力管理 ・ スタンドバイモード ・ パネルオフ節電モード ・ ゼロ電圧サスペンド ・ 8個のGPIOピン ・ アクティビティ検出用出力ピン 表1.3 C&T 69000グラフィックアクセラレータのリフレッシュ速度 60(Hz) 75(Hz) 85(Hz) 解像度 カラー 640×480 8bbp O O O 16bbp O O O 24bbp O O O 8bbp O O O 16bbp O O O 24bbp O O O 8bbp O O O 16bbp O O O 8bbp O O --- 800×600 1024×768 1280×1024 CONTEC CO., LTD. 6 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第1章 システムリファレンス 電力管理機能 PIIX4電力管理機能には広範な機能と設定オプションがあり、さまざまな節電モードを指定す ることができます。 PIIX4電力管理機能は主に次の4つの領域を対象としています。 ・ クロック制御とプロセッサ機構の管理 ・ 周辺装置の管理 ・ システムの管理 (SMI生成、System Management Bus) ・ システムのサスペンドとレジューム ここでは電力管理機能の対象領域を簡単に説明します。 ■クロック制御 オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、システムソフトウェアなどが活発 に動作していない場合、プロセッサ機構(プロセッサ本体、ホストブリッジ、DRAM、L2キャ ッシュ)はサイクルを実行する必要がないため、プロセッサ機構をスタンドバイモードにする ことができます。 ■周辺装置の管理 周辺装置はPIIX4によって監視され、アイドル状態の装置が検出されます。検出された装置が システム電力管理ソフトウェアに通知されると、その装置は電力管理モード(ローカルスタン ドバイ、電源オフなど)に移行され、その装置へのアクセスが監視されます。 ■システムのサスペンドとレジューム システムが完全にアイドル状態であること、または重大なシステムイベントが発生したことが 電力管理ソフトウェアによって検出されると、電力を節約するためにそのシステムがサスペン ド状態に移行されます。PIIX4ではサスペンド/レジュームのタイプと発生条件などを指定でき ます。システムはサスペンド条件が満たされると自動的にサスペンド状態になり、レジューム 条件が満たされると自動的に通常の動作状態に復帰します。 ・ 3種類のサスペンド状態 ・ 電源オン状態のサスペンド(POS:Power-on-Suspend)−3つのリセットオプションあり ・ RAMにサスペンド(STR:Suspend-to-RAM) ・ ディスクにサスペンド(STD:Suspend-to-Disk)またはソートオフ(SOff:Soft OFF) ・ システム全体のアイドル状態を監視するグローバルスタンドバイタイマ (サスペンド状態中も稼動) ・ 電源ボタン入力 ・ Soft Off状態に即時移行するための機能 ・ 低バッテリインジケータ ・ 標準AT書き込み専用レジスタ用のシャドウレジスタによるシステム状態情報の保存と復 元 ・ サスペンド中にレジューム条件の発生を監視する“Resume Well” ・ レジューム電源とリセット処理 CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 7 第1章 システムリファレンス 電源の必要条件 PC-686(CPCI)ボード上で高周波CPUを高性能で動作させるためには、高品質で安定した電源を 供給する必要があります。高性能を維持するために、次の表も許容範囲の安定したDC電源を 供給してください。 ■消費電力 一般的な構成では、ボードは最低200Wの電源で動作するように設計されていますが、システ ム負荷が大きい場合は高電圧を使用する必要があります。次の条件を満たす電源を使用してく ださい。 ・ 電源供給までの立ち上がり時間: 2∼20ms ・ 正常電源への復帰にかかる最短時間: 100ms ・ 電源障害時の最短通知時間: 1ms ・ 3.3V出力が電圧変動範囲の下限に達するまでの時間は20ms以内 次の表に、DC電源とその許容範囲を示します。 表1.4 DC電圧許容範囲 DC 電源 許容範囲 +3.3 V ±4% +5 V ±5% +12 V ±5% CONTEC CO., LTD. 8 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第2章 ハードウェアのセットアップ 第2章 ハードウェアのセットアップ セットアップ手順 ① プロセッサを正しい方向に取り付けます。 ② DRAMモジュールを正しい方向に取り付けます。 ③ プロセッサの上部にファンを装着して、FANコネクタに接続します。 ④ フラットパネル用のケーブルを除くすべての外部ケーブル(ハードディスク、フロッピー、 キーボード、マウス、LAN用など)を取り付けます。 ⑤ CMOSセットップ用のCRTモニタを用意します。 ⑥ バックプレーンの電源がオフになっていることを確認します。 ⑦ ボードをバックプレーンに装着します。 ⑧ 電源をオンにします。 ⑨ ブートアップ中に‘Del’キーを押して、BIOSセットアップモードに入ります。 ⑩ “Load BIOS Optimal Defaults”機能を選択します。 ⑪ Peripheral SetupとStandard Setupを正しく設定します。 注意 バッテリがバックアップされていないと、電源投入時にCMOSメモリが未定義の状態にな る場合があります。 CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 9 第2章 ハードウェアのセットアップ CPUの取り付け PC-686(CPCI)では、Intel CeleronプロセッサまたはPentium IIIプロセッサがサポートされます。 CPUボードのコア電圧レギュレータはプロセッサのVIDピンによって自動的にプログラムされ、 プロセッサの電圧を適切な値に設定します。拡張バス速度も自動的に選択されます。プロセッ サは370ピンZIF PPGAソケットによりCPUボードに取り付けます。 次の表に、PC-686(CPCI)ボードでサポートされるプロセッサを示します。 表2.1 プロセッサ一覧 プロセッサ Celeron Pentium III プロセッサ速度 拡張バス速度 キャッシュのサイズ 566MHz 66MHz 128KB 600MHz 100MHz 256KB 700MHz 100MHz 256KB ZIF PPGAソケットにはプロセッサを固定するためのレバーがあります。ボードの隅のノッチ がソケット内部のノッチと一致するように注意してください。 プロセッサをソケット370に取り付けたら、CPUのタイプと速度が正しく設定されていること を確認します。CPUの過熱を防ぐために、ヒートシンクまたは冷却ファン付きのヒートシンク をCPUに必ず装着してください。 注意 CPUの過熱を避けるために、CPUのヒートシンクとCPUの上部面が完全に接触するように 注意してください。CPUが過熱すると、システムがハングアップしたり不安定になる場合 があります。 CONTEC CO., LTD. 10 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第2章 ハードウェアのセットアップ メインメモリの取り付け : DIMM1、DIMM2、DIMM3 PC-686(CPCI)にはデュアルインラインメモリモジュール(DIMM 168ピン)用の3個のソケットが あり、最大768MBのメモリがサポートされます。BIOSでは、DIMM上のE2PROMにプログラム されたSPD(serial presence detect)データ構造に基づいてSDRAMのサイズと速度が決められます。 メモリの最小サイズは8MB、最大サイズは768MBです。メモリのサイズと速度は各ソケット に応じて異なります。 PC-686(CPCI)ボードでは次のメモリ機能がサポートされます。 ・ 金メッキ接触による168ピンDIMM ・ 100MHz SDRAM ・ 非ECC(64ビット)メモリとECC(72ビット)メモリ ・ 3.3Vメモリのみ ・ 下記のサイズのバッファなし片面DIMMと両面DIMM ◆SDRAM 同期DRAM(SDRAM)では、メモリクロックと同期したメモリアクセスが行われるため、メモ リ性能が向上します。非同期メモリサブシステムの通常の瞬時転送速度はx-2-2-2に制限されま すが、SDRAMではx-1-1-1の瞬時転送速度を達成できます。 PC-686(CPCI)ボードでは、次のサイズの片面DIMMと両面DIMMがサポートされます。 表2.2 SDRAM DIMM サイズ 非ECC 構成 ECC 構成 16MB 2Mbit×64 2Mbit×72 32MB 4Mbit×64 4Mbit×72 64MB 8Mbit×64 8Mbit×72 128MB 16Mbit×64 16Mbit×72 256MB 32Mbit×64 32Mbit×72 注意 PC-686(CPCI)ボードで使用するすべてのDIMMとメモリコンポーネントは、PC SDRAM仕 様に準拠しなければなりません。PC SDRAM仕様には、PC SDRAM仕様(*メモリコンポー ネント専用)、PC Unbuffered DIMM仕様、PC Serial Presence Detect仕様があります。 CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 11 第2章 ハードウェアのセットアップ ◆チップセット Intel 441BX PCIセットのホスト-PCIブリッジには、最適化されたDRAMコントローラとA.G.P. インターフェイスが組み込まれています。440BXのI/OサブシステムはPIIX4Eに基づいていま す。PIIX4Eは高度に統合されたPCI-ISA/IDEアクセラレータブリッジです。441BXチップセッ トは、Intel 82443BX PCI/A.G.P.コントローラ(PAC)とIntel 82371EB PCI/ISA IDE Xccelerator (PIIX4E)ブリッジチップから構成されています。 ■Intel 82443BX PCI/A.G.P.コントローラ(PAC) プロセッサの拡張バス、PCIバス、A.G.P.インターフェイス、およびメインメモリ間の転送で 使用されるバス制御信号、アドレスパス、データパスは、PACによって提供されます。 ・ プロセッサインターフェイスの制御 ・ プロセッサの拡張バスの周波数として100MHzまたは66MHzをサポート ・ 32ビットのアドレス指定 ・ デスクトップ用に最適化されたGTL、および準拠の拡張バスインターフェイス ・ 統合されたDRAMコントローラ(次の機能をサポート) ・ +3.3VのみのDIMM DRAM構成 ・ 最大3個の両面DIMM ・ 100MHz SDRAM ・ SMBusインターフェイスを通じたDIMM SPD(serial presence detect) ・ 16Mbitまたは64Mbitのデバイス(ページサイズは2K、4K、8K) ・ DRAMの幅はx4、x8、x16、x32 ・ ECCがサポートされるSDRAM 64ビットデータインターフェイス ・ 対称または非対称のDRAMアドレス指定 ・ A.G.P.インターフェイス ・ A.G.P.仕様に準拠 ・ +3.3V A.G.P.66/133デバイスをサポート ・ 拡張バス周波数に対する同期結合 ・ PCIバスインターフェイス ・ PCI仕様に準拠 ・ 拡張バス周波数に対する非同期結合 ・ PCIパリティ生成をサポート ・ PCIからDRAMへのデータストリーミングをサポート ・ ホストとPCI-to-ISA I/Oブリッジのほかに、PCIバスマスタをサポート ・ コンカレントホスト、A.G.P.、メインメモリへのPCI転送をサポート CONTEC CO., LTD. 12 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第2章 ハードウェアのセットアップ ・ データバッファリング ・ read-around-write機能を持つDRAM書き込みバッファ ・ ホストからDRAM、PCI0からDRAM、PCI1からDRAMへの読み取り専用の読み取りバ ッファ ・ A.G.P.専用の送受信FIFO(133/66MHz)−データの一時保存に使用 ・ 電力管理機能 ・ システムのサスペンド/レジューム機能(DRAMへのサスペンド、電源オン状態のサス ペンドなど)をサポート ・ ACPI電力管理仕様に準拠 ・ デスクトップ管理機能用にSMBusをサポート ・ システム管理モード(SMM)をサポート ■Intel 82371EB PCI ISA IDE Xcelerator (PIIX4E) PIIX4Eは、PCI-to-ISAブリッジ、PCI IDE機能、USBホスト/HUB機能、高度な電力管理機能を 実装するマルチ機能のPCIデバイスです。PIIX4Eの機能と特性は次のとおりです。 ・ マルチ機能のPCI-to-ISAブリッジ ・ 33MHzのPCIバスをサポート ・ PCI仕様に準拠 ・ ISAバスを完全サポート ・ USBコントローラ ・ 2つのUSBポート ・ 一般的なキーボートとマウスをサポート ・ UHCIインターフェイスをサポート ・ 統合化されたデュアルチャネルエンハンストIDEインターフェイス ・ 最大4個のIDEデバイスをサポート ・ 最高16MB/secのPIO Mode 4転送をサポート ・ 最高33MB/secのUltra DMA/33同期DMAモード転送をサポート ・ バスマスタのPCI IDEバースト転送用に8個の32ビットバッファによるバスマスタモー ドをサポート ・ 高度なDMAコントローラ ・ 8237ベースの2つのDMAコントローラ ・ 3つのPC/PCIチャネルと分散DMAプロトコルを通じてPCI DMAをサポート ・ 82C59に基づく割り込みコントローラ ・ 15個の割り込みをサポート ・ エッジ/レベルの感度設定が可能 ・ 電力管理回路 ・ サスペンド/レジューム回路 CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 13 第2章 ハードウェアのセットアップ ・ リアルタイムクロック ・ バッテリバックアップ付きの256バイトCMOS SRAM ・ データアラームをサポート ・ 82C54に基づく16ビットカウンタ/タイマ ■A.G.P. (Accelerated Graphics Port) A.G.P.はグラフィックスを多用するアプリケーション(3Dアプリケーションなど)のための高性 能バスです。A.G.P.はPCI Local Bus Specification, Rev.2.1に準拠するバスですが、PCIバスとは 違って、グラフィック表示デバイスだけで使用されます。A.G.P.には次のような機能があり、 PCIバスの従来の制限(大量のグラフィックデータの処理が困難であること)が克服されていま す。 ・ メモリの読み取りと書き込みのパイプライン化によってメモリアクセスの待ち時間を 短縮する ・ バス上のアドレスとデータのデマルチプレクシングを通じてバスの性能をほぼ100%利 用する ・ 133MHzデータ転送のACタイミングを通じて500MB/sec以上のデータ処理能力を実現 する CONTEC CO., LTD. 14 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第2章 ハードウェアのセットアップ RJ-45 LANコネクタ: CN1 PC-686(CPCI)ボードのLANコントローラではIntel 82559 PCI LANチップセットが使用されます。 LANコントローラの機能は次のとおりです。 ・ CSMA/CDプロトコルエンジン ・ PCIバスインターフェイス ・ PCIバスを通じてコマンド、ステータス、ネットワークデータを転送するためのDMAエン ジン ・ 次に示す統合的な物理レイヤインターフェイス ・ 10Base-Tおよび100Base-TXネットワークインターフェイスに必要とされる全機能 (10Mbit/secモードのときは、インターフェイスによってケーブルが直接駆動されます。) ・ ステータスの報告と制御に必要とされる完全なMII(Media Independent Interface)管理レ ジスタ ・ 他の10Base-Tデバイスまたは100Base-TXデバイスに接続されたときに最適な動作モー ドを自動設定するための802.3μ自動認識 ・ 次に示す統合的な電力管理機能 ・ APMのサポート RJ-45 LANコネクタは、ボードの10/100Mbps Ethernet機能で使用されます。次の表に、 このコネクタのピン割り当てを示します。 ・ 100Mbpsでの転送を行うには、カテゴリ5のケーブルが必要です。 表2.3 CN1: RJ-45 LAN コネクタ ピン番号 CN1 1 8 機能 1 TX+ 2 TX- 3 RX+ 4 N.C. 5 N.C. 6 RX- 7 N.C. 8 N.C. CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 15 第2章 ハードウェアのセットアップ シリアルポートコネクタ: CN2 COM1とCOM2は、PC-686(CPCI)ボードのオンボード・シリアルポートです。これらのポート には、9ピンD-SUBコネクタが1個ずつあります。次の表に、これらのコネクタのピン割り当て を示します。 表2.4 CN2: シリアルポートコネクタ(RS-422/RS-485 はCOM2 コネクタのみ) CN2 1 5 COM2 6 9 1 5 COM1 6 9 ピン番号 RS-232C RS-422 RS-485 1 DCD TX- TX- 2 RXD TX+ TX+ 3 TSD RX+ RX+ 4 DTR RX- RX- 5 GND GND GND 6 DST RTS- N.C. 7 RTS RTS+ N.C. 8 CTS CTS+ N.C. 9 RI CTS- N.C. 注意 ・ RS-485の場合、TX+(ピン2)とRX+(ピン3)をD-SUB型コネクタ内部でジャンパによってつな ぐ必要があります。 ・ TX-(ピン1)とRX-(ピン4)は同じです。 ◆RS-422/RS-485の仕様 ・ 伝送体系: 非同期、RS-422/RS-485に準拠する半二重/全二重シリアル伝送 ・ 伝送速度: 19200~50bps(設定可能) ・ 信号到達距離: 最大1.2km 注意 マウスおよびキーボードは、どのPS/2コネクタにもプラグ接続することができます。キー ボードやマウスを接続または切断する場合は、電源は前もって切っておく必要があります。 キーボードコントローラは、従来のキーボード/マウス制御機能を提供するコードを含んでお り、また電源投入/リセットパスワード保護もサポートしています。電源投入/リセットパスワ ードは、BIOSセットアッププログラムで指定することができます。 キーボードコントローラはまた、ホットキーシーケンス<Ctrl><Alt><Del>およびソフトウェア リセットもサポートしています。このホットキーシーケンスは、BIOSコードの先頭にジャン プし電源投入時自己診断(POST)を実行することでコンピュータのソフトウェアをリセットし ます。 CONTEC CO., LTD. 16 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第2章 ハードウェアのセットアップ ■赤外線サポート フロントパネルI/Oコネクタ上には、Hewlett Packard HSDL-1000互換の赤外線(IR)送受信機をサ ポートする6つのピンが存在します。セットアッププログラムでは、シリアルポートBを接続 されたIRデバイスに割り当てることができます。(この場合、シリアルポートBコネクタを使用 することはできません。)IR接続は、ラップトップ機やPDA、プリンタなど携帯型デバイスと の間でファイル転送を行うために使用することができます。赤外線データ通信標準化団体 (IrDA)仕様は、1mの距離において115Kbit/秒のデータ転送をサポートしています。 ■民生赤外線サポート フロントパネルI/Oコネクタ上には、民生赤外線デバイス(遠隔制御)をサポートする1つのピン が存在します。このピンは、最大685.57Kbit/秒のデータ転送速度で受信専用動作をサポートし ています。 民生赤外線デバイスは、ボリュームやCDトラックの変更など電話通信やマルチメディア動作 を制御するために使用することができます。コンピュータが民生赤外線機能をサポートするた めには、ソフトウェアインターフェイスおよびハードウェアインターフェイスが必要になりま す。 CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 17 第2章 ハードウェアのセットアップ パラレルポートコネクタ: CN3 パラレルポート用ブラケットを使用すると、パラレルポートを追加して複数のパラレルデバイ スを接続することができます。パラレルポートの動作モードには次の4種類があります。 ・ 互換(標準モード) ・ 双方向性(PS/2互換) ・ 双方向性EPP(このモードでは周辺装置メーカが提供するドライバが必要です。) ・ 双方向性高速ECP 表2.5 CN3: パラレルポートコネクタ CN3 1 13 14 25 機能 ピン番号 機能 ピン番号 1 STROBE 14 ALF 2 PD0 15 ERROR 3 PD1 16 INIT 4 PD2 17 SLCT IN 5 PD3 18 GND 6 PD4 19 GND 7 PD5 20 GND 8 PD6 21 GND 9 PD7 22 GND 10 ACK 23 GND 11 BUSY 24 GND 12 PE 25 GND 13 SLCT CONTEC CO., LTD. 18 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第2章 ハードウェアのセットアップ PS/2マウス&キーボード用スタックコネクタ: CN4 PC-686(CPCI)ボードには、PS/2マウスを接続するためのPS/2マウス標準ミニDINコネクタがあ ります。このコネクタにPS/2マウスを直接差し込むことができます。次の表に、このコネクタ のピン割り当てを示します。 表2.6 CN4: PS/2 マウス& キーボード用スタックコネクタ Mouse ピン番号 機能 CN4 1 MOUSE DATA 6 5 3 4 1 2 2 N.C. 3 GND 4 +5V 5 MOUSE CLOCK 6 N.C. Keyboard ピン番号 機能 CN4 1 K.B DATA 6 5 4 3 2 1 2 N.C. 3 GND 4 +5V 5 K.B CLOCK 6 N.C. CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 19 第2章 ハードウェアのセットアップ USBコネクタ: CN5 プラグ&プレイ対応のコンピュータ周辺機器(キーボード、マウス、ジョイスティック、スキ ャナ、プリンタ、モデム/ISDN、CD-ROMドライブ、フロッピーディスクドライブなど)を USB(Universal Serial Bus)コネクタに物理的に接続すると、ドライバのインストールやシステム のリブートを行わなくても、それらの周辺機器が自動的に認識されます。 USBコネクタを使用すると、任意のUSBデバイス(周辺機器)をコンピュータに接続できます。 通常、USBデバイス用のデバイスドライバはオペレーティングシステムによって管理されます が、Setupプログラムではオペレーティングシステムのブート前にキーボードとマウスを使用 する必要があるため、USBキーボートとUSBマウスはBIOSによって駆動されます。 PC-686(CPCI)ボードには2つのUSBポートがあり、各ポートに1つのUSBデバイスを接続できま す。3つ以上のUSBデバイスを接続する場合は、外付けHUBをどちらかのUSBポートに接続し ます。2つのUSBポートは、バックパネルコネクタを積み重ねた形態になっています。 PC-686(CPCI)ボードではUHCI(Universal Host Controller Interface)が完全サポートされ、UHCI互 換のソフトウェアドライバが使用されます。 USBには次のような機能と特性があります。 ・ コンピュータの動作中に接続された周辺装置を自動認識する。(USB Ver.1.1) ・ 適切な機能をドライバに自動的に割り当てる。 ・ 同じ回線上で等時性転送と非同期転送の両方をサポートする。 ・ 最大127個の物理デバイスをサポートする。 ・ 一定の帯域幅が保証され待ち時間が短いため、電話通信や音声伝送などのアプリケーショ ンに適している。 ・ エラー処理機能と障害回復機能がプロトコルに組み込まれている。 注意 シールドされていないケーブルをコンピュータのUSBポートに接続した場合、USBデバイ スをケーブルに接続しなくても(または低速USBデバイスをケーブルに接続すると)、FCC Class Bの必要条件が満たされない可能性があります。USBデバイスを安全に接続できるよ うに、必ずシールドされたケーブルを使用してください。 表2.7 CN5: USBコネクタ CN5 B1 A1 B4 A4 ピン番号 機能 ピン番号 機能 A1 USB0 Vcc B1 USB1 Vcc A2 USB0 -Data B2 USB1 -Data A3 USB0 +Data B3 USB1 +Data A4 USB0 GND B4 USB1 GND CONTEC CO., LTD. 20 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第2章 ハードウェアのセットアップ VGAコネクタ: CN6 次の表に、VGA CRTコネクタ(HD-SUB15[雌])のピン割り当てを示します。 表2.8 CN6: VGAコネクタ CN6 5 1 10 6 15 11 ピン番号 機能 ピン番号 機能 1 RED 9 N.C. 2 GREEN 10 GND 3 BLUE 11 D-DATE 4 N.C. 12 N.C. 5 GND 13 H-SYNC 6 GND 14 V-SYNC 7 GND 15 D-DCLK 8 GND CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 21 第2章 ハードウェアのセットアップ LCDコネクタ: CN7 CN7はフラットパネルLCDディスプレイ用の41ピンのコネクタです。次の表に、このコネクタ (HIROSE DF9A-41P-1V)のピン割り当てを示します。 LCDディスプレイ(CONTEC製品)を使用するには、LCD変換ディスプレイ基板(OEM対応)が必 要です。 表2.9 CN7: VGAコネクタ CN7 2 40 1 41 ピン番号 機能 ピン番号 機能 1 DP20 2 GND 3 DP16 4 VCC 5 DP21 6 DP0 7 DP17 8 DP8 9 DP22 10 DP1 11 DP18 12 DP9 13 DP23 14 DP2 15 DP19 16 DP10 17 VCC 18 DP3 19 FLM 20 DP11 21 MX 22 DP4 23 LP 24 DP12 25 SHFCLK 26 DP5 27 +3.3V 28 DP13 29 +3.3V 30 DP6 31 ENABLK 32 DP14 33 LCDVDD 34 DP7 35 ENVEE 36 DP15 37 GND 38 +12V 39 GND 40 +12V 41 N.C. CONTEC CO., LTD. 22 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第2章 ハードウェアのセットアップ CPU FANコネクタ: CN8 CN8はCPU冷却ファンの電源コネクタで使用される3ピンのボックスヘッダです。冷却ファンの 電圧は12Vでなければなりません。ピン3はファン速度センサの入力情報として使用されます。 表2.10 CN8: CPU FAN コネクタ CN8 1 2 3 ピン番号 機能 1 GND 2 DC+12V 3 FAN_Sensor ハウジング : 5102-03 (molex) コンタクト : 5103 (molex) フロッピーディスク用コネクタ: CN9 Setupプログラムではフロッピーインターフェイスを設定して、フロッピードライブの容量や サイズを指定することができます。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 360KB、5.25インチ 1.2MB、5.25インチ 720KB、3.5インチ 1.2MB、3.5インチ 1.25/1.44MB、3.5インチ 2.88MB、3.5インチ フロッピーディスク用コネクタではフロッピードライブに付属のリボンケーブルを使用します。 ケーブルの片端をボードに接続した後、反対側の2つのプラグをフロッピードライブに接続し てください。 表2.11 CN9: フロッピーディスク用コネクタ CN9 1 33 2 34 ピン番号 機能 ピン番号 機能 1 GND 2 RWC 3 GND 4 N.C. 5 GND 6 N.C. 7 GND 8 INDEX 9 GND 10 DS0 11 GND 12 DS1 13 GND 14 DS2 15 GND 16 MOT ON 17 GND 18 DIR 19 GND 20 STEP 21 GND 22 WD 23 GND 24 WG 25 GND 26 TRCK 0 27 GND 28 WP 29 GND 30 RD 31 GND 32 SIDE 1 33 GND 34 DSK CHG CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 23 第2章 ハードウェアのセットアップ 外付けバッテリ用コネクタ: CN10 CN10は外付けバッテリで使用される2ピンのコネクタです。外付けバッテリはリアルタイムク ロックとCMOSメモリに電源を供給します。 表2.12 CN10: 外付けバッテリ用コネクタ CN10 1 2 ピン番号 機能 1 GND 2 Ext_bat ハウジング:XHP-2(JST) コンタクト:SXH-001T-P0.6(JST) 注意 外付けバッテリを使用される場合は、JP11の1-2ピンをショートさせてください。 また、使用可能な外付けバッテリは、公称電圧3Vのリチウムバッテリです。 IDEポートコネクタ: CN11 PC-686(CPCI)ボードには1つの独立したバスマスタリングPCI IDEインターフェイスがあります。 このインターフェイスでは、PIO Mode 3、PIO Mode 4、ATAPIデバイス(CD-ROMなど)、Ultra DMA/33同期DMAモードの転送がサポートされます。BIOSでサポートされる変換モードは、 LBA(Logical Block Addressing)とECHS(Extended Cylinder Head Sector)です。IDEデバイスの転送 速度と変換モードは、BIOSによって自動的に検出されます。 通常、プログラミングされたI/O操作を実行するには、かなり多くのプロセッサ帯域幅が必要 になります。ただし、マルチタスク方式のオペレーティングシステムでは、バスマスタリング IDEによって解放された帯域幅を、ディスク転送の実行中に他のタスクに対して割り当てるこ とができます。 PC-686(CPCI)ボードではレーザーサーボ(LS-120)テクノロジもサポートされるため、従来の 1.44MB/720KBディスケットのほかにLS-120(120MB)ドライブに対してデータの書き込み/読み 取り操作を実行することができます。LS-120では光学サーボシステムを使用してデュアルギャ ップヘッドの位置が細かく調整され、最大120MBのデータを含むディスクのトラック(密度は 2,490tpi)がスキャンされます。従来のディスケットのデータ密度は130tpiであり、最大データ 記憶容量は1.44MBです。 LS-120ドライブはATAPI互換であり、ボードのIDEインターフェイスに接続されます(LS-120ド ライブはSCSIインターフェイスまたはパラレルインターフェイスでも使用できます)。特定の バージョンのWindows 95およびWindows NTでは、LS-120ドライブが120MBモードと1.44MBモ ードのブート可能デバイスとして認識されます。 コンピュータにはLS-120ドライブと3.5インチ標準ディスケットドライブの両方を接続できま す。BIOSのセットアッププログラムでLS-120をドライブAとして選択すると、LS-120ドライブ をブートデバイスとして設定することができます。 CONTEC CO., LTD. 24 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第2章 ハードウェアのセットアップ 注意 IDEコネクタに接続したLS-120ドライブを“ブート”ドライブとして設定し、3.5インチ標 準ディスケットドライブを“B”ドライブとして設定すると、標準ディスケットドライブが オペレーティングシステムに認識されません。“ブート”デバイスとして設定されたLS-120 ドライブは、AドライブおよびBドライブの両方として認識されます。 CN11コネクタではIDEハードディスクに付属のリボンケーブルを使用します。ケーブルの片 端をボードに接続した後、反対側の2つのプラグをIDEハードディスクに接続してください。2 つのハードディスクを取り付ける場合は、ジャンパを適切に設定して2番目のハードディスク をSlaveモードにする必要があります。ジャンパの設定方法については、ハードディスクのマ ニュアルを参照してください。 表2.13 CN11: IDEポートコネクタ CN11 1 39 2 40 Pin No. Function Pin No. Function 1 RESET 2 GND 3 D7 4 D8 5 D6 6 D9 7 D5 8 D10 9 D4 10 D11 11 D3 12 D12 13 D2 14 D13 15 D1 16 D14 17 D0 18 D15 19 GND 20 N.C. 21 DREQ 22 GND 23 IOW 24 GND 25 IOR 26 GND 27 IORDY 28 ALE 29 DACK 30 GND 31 IRQ 32 IOCS16 33 A1 34 PDIAG 35 A0 36 A2 37 CS0 38 CS1 39 HD ACT 40 GND CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 25 第2章 ハードウェアのセットアップ CompactPCIコネクタ P2: CN12 表2.14 CN12: CompactPCI コネクタ P2 CN12 22 1 FEDCBA Pin No. A B C D E E 1 CLK1 GND REQ1# GNT1# REQ2# GND 2 CLK2 CLK3 SYSEN# GNT2# REQ3# GND 3 CLK4 GND GNT3# REQ4# GNT4# GND 4 VIO BRSVP2B4 C-BE7# GND C/BE6# GND 5 C/BE5# GND VIO C/BE4# PAR64 GND 6 AD63 AD62 AD61 GND AD60 GND 7 AD59 GND VIO AD58 AD57 GND 8 AD56 AD55 AD54 GND AD53 GND 9 AD52 GND VIO AD51 AD50 GND 10 AD49 AD48 AD47 GND AD46 GND 11 AD45 GND VIO AD44 AD43 GND 12 AD42 AD41 AD40 GND AD39 GND 13 AD38 GND VIO AD37 AD36 GND 14 AD35 AD34 AD33 GND AD32 GND 15 BRSVP2A15 GND FAL# REQ5# GNT5# GND 16 BRSVP2A16 BRSVP2B16 DEG# GND BRSVP2E16 GND 17 BRSVP2A17 GND PRST# REQ6# GNT6# GND 18 BRSVP2A18 GND BRSVP2E18 GND 19 GND GND N.C. N.C. RSV GND 20 CLK5 GND N.C. GND RSV GND 21 CLK6 GND N.C. N.C. RSV GND 22 GA4 GA3 GA40 GA1 GA0 GND BRSVP2B18 BRSVP2C18 CONTEC CO., LTD. 26 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第2章 ハードウェアのセットアップ CompactPCIコネクタ P1: CN13 表2.15 CN13: CompactPCI コネクタ P1 CN13 25 14 13 1 FEDCBA Pin No. A B C D E F 1 Vcc -12V TRST# +12V Vcc GND 2 TCK Vcc TMS TDO TDI GND 3 INTA# INTB# INTC# Vcc INTD# GND 4 BRSVP1A GND VIO INTP INTS GND 5 BRSVP1A BRSVP1B RST# GND GNT# GND 6 REQ# GND 3.3V CLK AD31 GND 7 AD30 AD29 AD28 GND AD27 GND 8 AD26 GND VIO AD25 AD24 GND 9 C/BE3# IDSEL AD23 GND AD22 GND 10 AD21 GND 3.3V AD20 AD19 GND 11 AD18 AD17 AD16 GND C/BE2# GND 12 N.C. N.C. N.C. N.C. N.C. N.C. 13 N.C. N.C. N.C. N.C. N.C. N.C. 14 N.C. N.C. N.C. N.C. N.C. N.C. 15 3.3V FRAME# IRDY# GND TRDY# GND 16 DEVSEL# GND VIO STOP# LOCK# GND 17 3.3V SDONE SBO# GND PERR# GND 18 SERR# GND 3.3V PAR C/BE1# GND 19 3.3V AD15 AD14 GND AD13 GND 20 AD12 GND VIO AD11 AD10 GND 21 3.3V AD9 AD8 M66EN C/BE0# GND 22 AD7 GND 3.3V AD6 AD5 GND 23 3.3V AD4 AD3 Vcc AD2 GND 24 AD1 Vcc VIO AD0 25 Vcc REQ64# ENUM# 3.3V ACK64# GND Vcc GND CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 27 第2章 ハードウェアのセットアップ CompactPCIコネクタ P3: CN14 このコネクタは、IDEコネクタ信号とフロッピーディスク用コネクタ信号に接続されます。 表2.16 CN14: CompactPCI コネクタ P3 CN14 19 1 FEDCBA Pin No. A B C D E F 1 DSKCHG# HEAD# WRATA# WPRT# N.C. GND 2 TRAK0# WGATE# WDATA# STEP# N.C. GND 3 FDIR# MOTB# DSA# DSB# N.C. GND 4 MOTA# INDEX# DS1# RWC# N.C. GND 5 N.C. N.C. N.C. N.C. N.C. GND 6 FDCS#3 PDCS#1 PDA2 PDA0 IDEACT# GND 7 PDA1 IRQ14 PDIAG GND 8 PDIOR# PDIOW# PDREQ PDD15 N.C. GND 9 PDD0 PDD14 PDD1 PDD13 N.C. GND 10 PDD2 PDD12 PDD3 PDD11 N.C. GND N.C. GND PDDACK3 PDIORDY 11 PDD4 PDD10 PDD5 PDD9 12 PDD6 PDD8 PDD7 PDRST# 13 SDCS#3 SDCS#1 SDA2 SDA0 14 SDA1 IRQ15 15 SDIOR# SDIOW# SDREQ 16 SDD0 SDD14 17 SDD2 18 19 IDE Primary Signals IDE ACT# GND N.C. GND SDIAG GND SDD15 N.C. GND SDD1 SDD13 N.C. GND SDD12 SDD3 SDD11 N.C. GND SDD4 SDD10 SDD5 SDD9 N.C. GND SDD6 SDD8 SDD7 SDRST# N.C. GND SDDACK# SDIORDY Floopy Signals IDE Secondary Signals リセットボタン: S1 リセットボタンを押すと、コンピュータをリセットすることができます。 LEDインジケータ HDD 100M 図2.1 POWER HDD Link&ACT Link&ACT 100M POWER : POWER ON : HDD SIGNAL : TX&RX : 100BASE-T LED インジケータ CONTEC CO., LTD. 28 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第3章 ジャンパの設定 第3章 ジャンパの設定 赤外線(IrDA)ポート: JP1 IrDAポートの6ピンヘッダに接続されたIrDAモジュールをサポートするように、シリアルポー ト2を設定することができます。IrDAインターフェイスを設定すると、ラップトップ、PDA、 プリンタなどのポータブル機器との間でアプリケーションソフトウェアを使用してデータを転 送できるようになります。IrDAポートはオプションのワイヤレス伝送と赤外線モジュールの 受信に使用されます。赤外線(IR)機能を有効にするには、BIOSセットアッププログラムを使用 して設定を行う必要があります。 表3.1 JP1 1 2 3 4 5 6 JP1: 赤外線(IrDA) ポート ピン番号 機能 1 IRTX 2 GND 3 IRRX 4 N.C. 5 5V 6 3.3V CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 29 第3章 ジャンパの設定 ウォッチドッグタイマ出力セレクタ: JP2 ウォッチドッグタイマの出力を選択するには、 セットアップ時に2つのジャンパを設定します。 CPU処理が停止したときなどに、ウォッチドッグタイマを通じてシステムのリセットまたは NMIの生成を行うことができます。JP2を次の図のように設定してください。 表3.2 JP2: ウォッチドッグタイマ出力セレクタ JP2 機能 NMI(デフォルト) 1 2 3 リセット 1 2 3 CN16 RS-232C/RS-422/RS-485セレクタ: JP3/JP5 RS-232C ( デフォルト ) RS-422 RS-485 JP5 2 4 6 8 10 JP3 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 1 3 5 7 9 1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 JP5 2 4 6 8 10 JP3 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 1 3 5 7 9 1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 JP5 2 4 6 8 10 JP3 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 1 3 5 7 9 1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 1. RS-485 では、TX+( ピン 2) と RX+( ピン 3) が D-SUB コネクタの 内部でジャンパで接続されていなければなりません。 2. TX-( ピン 1) と RX-( ピン 4) についても上記と同様です。 図3.1 JP3/JP5: CN16 RS-232C/RS-422/RS-485 セレクタ ◆半二重モードにおける伝送データの制御 半二重モードでは、伝送データによって衝突が発生しないように伝送バッファを制御する必要 があります。PC-686(CPCI)では、モデム制御レジスタ内のビット1とRTS信号を使用して伝送 データを制御しています。 モデム制御レジスタ (I/Oアドレスの設定+4H)ビット1: 0…RTS High(伝送不能) 1…RTS Low(伝送可能) CONTEC CO., LTD. 30 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第3章 ジャンパの設定 ◆RS-422/RS-485レシーバの制御ジャンパの設定 RS-422/RS-485ポートを使用するときは、RTS信号によってドライバの有効/無効が切り替えら れます。JP1のピン4とピン6を接続するとレシーバが同時に無効になり、外付けデバイスに対 する出力データをポートで受信できなくなります。 ■RS-422の設定 RTS# COM2 JP5: 7-8 TXD# 120Ω D JP4: 7-8 JP5: 4-6 R RXD# 120Ω TXRTSTX+ RTS+ RX+ CTS+ RXCTS- 1 6 2 7 3 8 4 9 5 JP4: 5-6 JP5: 5-6 RTS 120Ω D JP4: 3-4 CTS R 120Ω JP4: 1-2 図3.2 RS-422 ■RS-485の設定 RTS# JP5: 7-8 TXD# 120 Ω D JP4: 7-8 JP5: 4-6 JP5: 5-6 図3.3 RXD# R 120 Ω JP4: 5-6 COM2 6 7 8 9 1 DATA- 2 3 DATA+ 4 5 RS-485 CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 31 第3章 ジャンパの設定 ◆I/Oアドレスと命令 次の表に、COM2として使用されるI/Oアドレスを示します。 表3.3 COM2 のI/Oアドレスと命令 I/Oアドレス 02F8H 02F9H DLAB レジスタ Read/Write W 伝送保持レジスタ THR R 受信バッファレジスタ RBR 1 W 除数ラッチレジスタ(LSB) DLL 1 W 除数ラッチレジスタ(MSB) DLM IER 0 0 W 割り込み有効化レジスタ 02FAH X R 割り込みIDレジスタ IIR 02FBH X W 回線制御レジスタ LCR MCR 02FCH X W モデム制御レジスタ 02FDH X R 回線状態レジスタ LSR 02FEH X R モデム状態レジスタ MSR 02FFH X R/W スクラッチレジスタ SCR CONTEC CO., LTD. 32 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第3章 ジャンパの設定 RS-422/RS-485端子: JP4 表3.4 JP4: RS-422/RS-485端子 JP4 2 8 1 7 2 8 1 7 2 8 1 7 2 8 1 7 2 8 1 7 終端抵抗 機能 --- 終端抵抗なし ( デフォルト ) RS-422 用の CTS 終端抵抗あり RS-422 用の RTS 終端抵抗あり RS-422/485 用の RXD 終端抵抗あり RS-422/485 用の TXD 終端抵抗あり オンボードLANセレクタ: JP6 表3.5 JP6: オンボードLAN セレクタ JP6 1 2 1 2 機能 無効 有効 ( デフォルト ) CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 33 第3章 ジャンパの設定 DiskOnChipメモリアドレスセレクタ: JP7 SSDソケットにDiskOnChipを装着させ、JP7の設定によりメモリアドレスを選択できます。 次の表に、DiskOnChipメモリアドレスの4種類の設定を示します。 表3.6 JP7: DiskOnChipメモリアドレスセレクタ JP7 機能 1 3 2 4 0DC00~0DDFFh 1 3 2 4 0D800h~0D9FFh 1 3 2 4 0D400h~0D5FFh 1 3 2 4 0D000h~0D1FFh ( デフォルト ) ディスプレイのタイプの設定: JP8 CN7とLCD接続する場合は、OEM対応となります。 また、通常はLCD未使用設定(下記)で使用してください。 表3.7 JP8: ディスプレイのタイプの設定 JP8 1 7 2 8 CPU周波割り当ての設定: JP9 JP9ではCPU周波割り当てを自動設定します。デフォルト設定はすべてオープンです。 CONTEC CO., LTD. 34 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第3章 ジャンパの設定 CMOSの内容のクリア: JP10 日付、時刻、CMOS値は、Setupプログラムを使用して指定します。Setupプログラムでは、CMOS 値をデフォルト値に戻すこともできます。RAMデータにはパスワード情報が含まれています。 JP10のピン2とピン3を使用すると、CMOSメモリの内容をクリアすることができます。 リアルタイムクロックとCMOSメモリには、外付けのリチウム電池から電源が供給されます。 コンピュータの電源コードをコンセントに差し込んでいない場合、電池の公称寿命は3年間で す。電源コードをコンセントに差し込んでいる場合は、電源装置からの3.3V予備電流によって 電池の寿命が延びます。気温25ºC、3.3Vの予備電流が供給された状態で、クロックの精度は1 月あたり±2分です。 表3.8 JP10: CMOSの内容のクリア JP10 1 2 3 機能 通常動作(デフォルト) CMOSメモリ内容消去 1 2 3 外付け/内蔵バッテリのセレクタ: JP11 表3.9 JP11: 外付け/ 内蔵バッテリのセレクタ JP11 1 2 3 1 2 3 機能 外付けバッテリを選択 内蔵バッテリを選択 (デフォルト) 注意 外付けバッテリを使用する場合はJP11の1-2ピンをショートさせてください。 CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 35 第3章 ジャンパの設定 CONTEC CO., LTD. 36 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第4章 ボードのリソース 第4章 ボードのリソース I/Oマップ 表4.1 I/O マップ アドレス(hex) サイズ 0000 ~ 000F 16バイト DMAコントローラ 説明 0020 ~ 0021 2バイト 割り込みコントローラ(PIC) 002E ~ 002F 2バイト スーパーI/Oコントローラ構成レジスタ 0040 ~ 0043 4バイト システムタイマ1 0048 ~ 004B 4バイト システムタイマ2 0060 1バイト キーボードコントローラ 0061 1バイト NMI、スピーカ制御 0064 1バイト キーボードコントローラ 0070 ~ 0071 2バイト リアルタイムクロックコントローラ 0080 ~ 008F 16バイト DMAページレジスタ 00A0 ~ 00A1 2バイト 割り込みコントローラ2 00B2 ~ 00B3 2バイト APM制御 00C0 ~ 00DE 31バイト DMAコントローラ2 00F0 ~ 00FF 16バイト 数値プロセッサ 0170 ~ 0177 8バイト セカンダリIDEコントローラ 01F0 ~ 01F7 8バイト プライマリIDEコントローラ 0228 ~ 022F* 8バイト LPT3 0274 ~ 0277 4バイト ISA PnP Enumerator用のI/Oデータ読み取りポート 0278 ~ 027F* 8バイト LPT2 02E8 ~ 02EF* 8バイト COM4/ビデオ(8514A) 02F8 ~ 02FF* 8バイト COM2 0376 ~ 0377 2バイト セカンダリIDEチャネル 0295, 0296 2バイト ハードウェアモニタ 0378 ~ 037F 8バイト LPT1 03B0 ~ 03BB 12バイト ビデオ(モノクロ) 03C0 ~ 03DF 32バイト ビデオ(VGA) 03E8 ~ 03EF 8バイト COM3 03F0 ~ 03F5, 03F7 8バイト ディスケットコントローラ 03F6 1バイト プライマリIDEチャネル 03F8 ~ 03FF 8バイト COM1 04D0 ~ 04D1 2バイト エッジ/レベルでトリガされるPIC LPT n + 400h 8バイト ECPポート、LPT n基底アドレス+ 400h 0CF8 ~ 0CFF** 4バイト PCI 構成アドレスレジスタ 0CF9*** 1バイト ターボ/リセット制御レジスタ * デフォルト(ただし、別のアドレス範囲に変更可能) ** Dwordアクセスのみ *** Byteアクセスのみ CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 37 第4章 ボードのリソース メモリマップ 表4.2 メモリマップ アドレス範囲(H) サイズ 100000-18000000 512MB 説明 E8000-FFFFF 96KB システムBIOS E0000-E7FFF 32KB システムBIOS(UMBとして使用可能) C8000-DFFFF 96KB 使用可能なDOSハイメモリ (ISAバスおよびPCIバスに開放されています) A0000-C7FFF 160KB ビデオメモリおよびBIOS 00000-9FFFF 640KB コンベンショナルメモリ 拡張メモリ DMAチャネル 表4.3 DMAチャネル データ幅 DMA 0 8または16ビット システムリソース 未使用 1 8または16ビット 未使用(またはパラレルポート(ECP対応時)) 2 8または16ビット ディスケットドライブ 3 8または16ビット 未使用(またはパラレルポート(ECP対応時)) 4 --- 予約済み(カスケードチャネル) 5 16ビット 空き 6 16ビット 空き 7 16ビット 空き CONTEC CO., LTD. 38 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第4章 ボードのリソース PCI構成空間マップ 表4.4 PCI構成空間マップ 説明 バス番号 デバイス番号 機能番号 00 00 00 Intel 82443BX (PAC) 00 01 00 Intel 82443BX PCI-to-PCIブリッジ(A.G.P.用) 00 07 00 Intel 82371EB(PIIX4E) PCI/ISAブリッジ 00 07 01 Intel 82371EB(PIIX4E)IDEブリッジ 00 07 02 Intel 82371EB(PIIX4E) USB 00 07 03 Intel 82371EB(PIIX4E) 電力管理 00 0D 00 PCI拡張スロット1 00 0E 00 PCI拡張スロット2 00 0F 00 PCI拡張スロット3 00 10 00 PCI拡張スロット4 01 00 00 A.G.P.コネクタ 割り込み 表4.5 割り込みマップ システムリソース IRQ番号 NMI I/Oチャネル検査 0 予約済み(インタバルタイマ) 1 予約済み(キーボードコントローラ) 2 予約済み(スレーブPICからのカスケード割り込み) 3 COM2* 4 COM1* 5 LPT2(プラグアンドプレイオプション)。オーディオ。ユーザーが使用可能 6 ディスケットドライブコントローラ 7 LPT1* 8 リアルタイムクロック 9 ACPI 10 USB(ユーザーが使用可能) 11 ユーザーが使用可能 12 PS/2マウスポート(空いている場合は、ユーザー使用可能) BIOSでDisabledにする必要あり 13 予約済み(数値演算コプロセッサ) 14 プライマリIDE(空いている場合は、ユーザーが使用可能) 15 セカンダリIDE(空いている場合は、ユーザーが使用可能) *デフォルトを示します。ただし、このデフォルトは別のIRQに変更することができます。 CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 39 第4章 ボードのリソース PCI割り込みルーティングマップ ここでは、割り込み共有の概念について説明し、PCI拡張スロットとオンボードPCIデバイス 間で割り込み信号がどのように転送されるかを示します。PCI仕様では、PCIバスに接続され たデバイス間で割り込みを共有する方法が規定されています。割り込みを共有すると待ち時間 が若干増加しますが、ほとんどの場合、これによってデバイスの動作や処理能力が影響を受け ることはありません。ただし、デバイスの性能を最大限に生かす必要がある場合などは、複数 のPCIデバイス間で割り込みを共有しないほうが適切です。下記の説明に従い、PCIアドイン ボード間での割り込み共有を避けてください。 PCIデバイス上の割り込みは、次のようなカテゴリに分類されます。 ・ INTA: デフォルトでは、1つの割り込みだけを必要とするすべてのPCIア ドインボードがこのカテゴリに属します。複数の割り込みを必要 とするほとんどのボードについては、そのボード上の最初の割り 込みがINTAと分類されます。 ・ INTB: 一般的に、複数の割り込みを必要とするPCIアドインボード上の2 番目の割り込み(これは必須要件ではありません)がINTBと分類さ れます。 ・ INTCおよびINTD: 一般的に、PCIアドインボード上の3番目の割り込みがINTCと分類 され、4番目の割り込みがINTDと分類されます。 PIIX4E PCI-to-ISAブリッジでは、4種類のPIRQ(Programmable Interrupt ReQuest)入力信号が使用 されます。PCI割り込みソース(オンボードまたはPCIアドインボード)は、これらのPIRQ信号 の1つに接続されます。PIRQ信号は4種類しかないため、一部のPCI割り込みソースはボード上 で機械的にまとめられて、同じ割り込みを共有することになります。次の表に、PIRQ信号の 一覧と、各信号がオンボードPCI割り込みソースにどのように接続されるかを示します。 表4.6 PCI割り込みルーティングマップ PIIX4E 1番目の PIRQ信号 PCIスロット 2番目の PCIスロット 3番目の PCIスロット 4番目の PCI PCIスロット オーディオ A. G. P. スロット PIRQA INTA INTD INTC INTB INTA PIRQB INTB INTA INTD INTC INTB PIRQC INTC INTB INTA INTD PIRQD INTD INTC INTB INTA USB 電力管理 INTA INTA INTA 例えば、1つの割り込み(グループINTA)を使用するアドインボードを4番目のPCIスロットに差 し込んだケースを考えます。4番目のPCIスロットでは、グループINTAからの割り込みソース がPIRQD信号に接続されますが、PIRQD信号は既にオンボードビデオとSB PCIソースに接続 されています。そのため、アドインボードはこれらのオンボード割り込みソースと割り込みを 共有することになります。 一方、1つの割り込み(グループINTA)を使用するアドインボードを最初のPCIスロットに差し 込み、2つの割り込み(INTAとINTB)を使用する別のアドインボードを2番目のPCIスロットに差 し込んだケースを考えます。最初のスロットのINTAはPIRQA信号に接続され、2番目のスロッ トのINTAはPIRQB信号に接続され、INTBはPIRC信号に接続されます。その他のボードを追加 しなければ、2つのボード上にある3つの割り込みソースはそれぞれ独自のPIRQ信号を持つこ とになり、通常、割り込みの共有は発生しません。 CONTEC CO., LTD. 40 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第4章 ボードのリソース 注意 PIIX4Eでは、個々のPIRQ信号を内部的にIRQ信号の1つ(3, 4, 5, 7, 9, 11, 14, 15)に接続する ことができます。通常、PIRQ信号を共有しないデバイスは独自の割り込みを持ちます。 ただし、何らかの原因で割り込みが制限されるような場合は、2つ以上のPIRQ信号が同じ IRQ信号に接続される可能性があります。. CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 41 第4章 ボードのリソース CONTEC CO., LTD. 42 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第5章 ソフトウェアユーティリティ 第5章 ソフトウェアユーティリティ ユーティリティには、10/100M Ethernetドライバ、Intel 440BXチップセットのCore PCI&ISAPNP サービス、CRT用のグラフィックドライバなどがあります。 Intel 440BXチップセットドライバ ◆INFインストールユーティリティ System INF Utilities for Windows 98 Second Edition, Windows 98, Windows 95 OSR 2.x Intel INFインストールユーティリティは、INFファイルをシステムにインストールするツール です。チップセットコンポーネントは、INFファイルの内容に基づき、オペレーティングシス テムによって設定されます。Intel 440BXチップセットの下記の機能を正しく動作させるには、 このユーティリティを使用する必要があります。 Intel INF Installation Utility for Windows 95 and Windows 98: setup.exe 次のいずれかのオペレーティングシステムをインストールする必要があります。 Windows 95 4.00.950 (Original Release) Windows 95 4.00.950a (OSR1) Windows 95 4.00.950b (OSR2 without USB Suppplement) Windows 95 4.00.950b (OSR2.1 with USB Suppplement) Windows 95 4.00.950c (OSR2.5 with or without USB Suppplement) Windows 98 4.10.1998 (Original Release) Windows 98 Second Edition 4.10.2222 (Original Release) CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 43 第5章 ソフトウェアユーティリティ グラフィックドライバ ◆はじめに PC-686(CPCI)ボードでは、PCIボードのVGA/LCDデザインとしてCHIPS 69000が採用されてい ます。 CHIPS 69000には、グラフィックフレームバッファ用の高性能メモリテクノロジが組み込まれ ています。CHIPS 69000では実績のあるHiQVideoグラフィックスアクセラレータが採用されて いるほか、低消費電力で高性能の統合メモリとともに最新のフラットパネルコントローラ機能 が使用されています。 ■高性能の統合メモリ 69000には高性能の同期DRAM(SDRAM)が搭載されており、グラフィックス/ビデオフレームバ ッファ(グラフィックスサブシステムの帯域幅)用に最大83MHzがサポートされます。そのため、 鮮やかで高解像度のグラフィックスモードとリアルタイムのビデオアクセラレーションがサポ ートされます。 ■フレームベースのAGPとの互換性 69000グラフィックスは33MHz PCIとともに使用されるか、フレームベースのAGPデバイスと してAGPといっしょに使用されます。後者の場合は、最新のロジックチップセットによって提 供されるAGPインターフェイスとともに69000グラフィックスを使用することができます。 ■HiQColorテクノロジ 69000にはCHIPSの革新的なHiQColorテクノロジが組み込まれています。HiQColorテクノロジ ではCHIPS独自のTMED(Temporal Modulated Energy Distribution)アルゴリズムに基づき、 FRC(Frame Rate Control)またはディザリングを使用しないで、1670万種類のTrueカラーをSTN パネル上で表示できるようになっています。TMEDアルゴリズムでは、パネルのレスポンスと は関係なく、FRCやディザリングで通常見られるすべてのキズ(揺らめき、マック帯、その他 のモーションアーチファクト)が回避されます。HiQColorテクノロジでは、STNパネルの高速 レスポンス、高いコントラスト、低いクロストークのほかにも、従来はTFTテクノロジだけで 利用可能であったディスプレイクォリティやカラーフィデリティが実現されています。 ■さまざまなパネルのサポート 69000では極めて数多くのタイプのカラー/白黒パネル(Single-Panel、Single-Drive(SS)とDualPanel、Dual Drive(DD)、標準解像度と高解像度、受動STNと能動マトリックスTFT/MIM LCD、 ELなど)がサポートされます。HiQColorテクノロジによって、受動STN LCDでは最大256種類 のグレースケールを使用できます。また、受動STN LCDと24ビット能動マトリックスLCDで 表示可能なカラーの数は最大1670万色です。 ディスプレイクォリティを最適化するために、69000には数多くのプログラム可能な機能があ ります。例えば、480ラインのパネル上で480ライン未満のモードを操作するために、垂直セン タリング/ストレッチング機能が用意されています。また、800x600、1024x768、1280x1024の パネル上でVGAテキスト/グラフィックを最適な状態で表示できるように、VGAテキスト/グラ フィックモードでは垂直/水平ストレッチング機能を利用することができます。 CONTEC CO., LTD. 44 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第5章 ソフトウェアユーティリティ ■HiQVideoマルチメディアのサポート 69000では相互に独立したマルチメディアキャプチャシステムとディスプレイシステムが使用 されています。マルチメディアキャプチャシステムではデータがディスプレイメモリに保存さ れ、ディスプレイシステムでは画面上のウィンドウにデータが保存されます。 キャプチャシステムでは、RGB形式またはYUV形式のZV対応ビデオポート、あるいはシステ ムバスから入力データがキャプチャされます。イメージの乱れやキズを防ぐために、ダブルバ ッファ方式で入力データをキャプチャすることもできます。また、入力データを圧縮した上で ディスプレイメモリに保存することができます。MPEG2(DVD)ビデオ圧縮を効率的にサポー トできるように、69000には720ピクセルのMPEG2ネイティブフォーマットを直接処理するラ インバッファがあります。 キャプチャシステムでは、イメージのミラーリング機能とカメラの回転機能もサポートされま す。ビデオ通信会議などのアプリケーションでは、実際に起こっている映像をディスプレイに 即座に表示する必要があるため、これらの機能が重要になります(映像と動きは実際に起こっ ていることのミラーイメージではありません)。 ディスプレイシステムでは、ディスプレイメモリ内にあるRGB形式またはYUV形式のビデオ データをYUV形式に変換して、画面上のウィンドウに保存することができます。画面上のウ ィンドウのサイズは自由であり、各ウィンドウは任意のピクセル境界に配置することができま す(YUV形式のデータは表示出力時に即座にRGB形式に変換されます)。最小限のメモリ容量で 済むようにビデオデータを2MBフレームバッファに整然と保存する必要があるため、 YUV/RGB形式の変換機能は重要です。固有のYUV形式でビデオデータを保存すると、ビデオ 用のメモリ容量を節約できると同時に、再生時のディスプレイクォリティが高まります。 ディスプレイシステムでは、 カラーキーを通じて長方形以外のウィンドウがサポートされます。 ウィンドウのサイズに合わせて出力データを部分的に最大8倍まで拡大したり、縦方向または 横方向に補間したりすることもできます。なお、キャプチャシステムとディスプレイシステム では、インタレース化データと非インタレース化データの両方を使用できます。 ■低い消費電力 69000では数種類の高度な電力管理機能を使用してディスプレイサブシステムの消費電力を節 約し、バッテリの寿命を延ばしています。69000の内部ロジック、バスインターフェイス、パ ネルインターフェイスは3.3Vで最適な動作性能が得られるように設定されていますが、5Vま での動作が保証されます。 ■ソフトウェアの互換性と柔軟性 HiQVideoコントローラは、レジスタレベルとBIOSレベルの両方でVGA規格と完全に互換性が あります。 CHIPSとサードパーティベンダは、VGA規格と完全に互換性があるBIOS、エンドユーザーユ ーティリティ、ドライバなどを一般的なアプリケーションプログラム用に提供しています。 すべてのパネルとモードにおけるグラフィックス/ビデオの高速化 69000グラフィックスエンジンでは、すべての表示解像度、表示形式、カラーモードにおいて、 高性能のグラフィックス/ビデオ高速化機能がサポートされます。8bpp、16bpp、および24bpp のいずれのカラーモードでも動作性能の低下は見られず、最大1670万色のカラーを高速表示す ることができます。 CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 45 第5章 ソフトウェアユーティリティ ◆ドライバのサポート ・ Windows 95 Windows 95のもとでCHIPS 69000を使用できるようにするドライバです。このドライバは PCIバス用であり、DirectX 5がサポートされます。 ・ Windows NT 4.0, Windows NT 3.51 Windows NT 4.0およびWindows NT 3.51のもとでCHIPS 69000を使用できるようにするドラ イバです。 ・ Windows 98 Windows 98のもとでCHIPS 69000を使用できるようにするドライバです。 ・ Windows 3.1 Windows 3.1のもとでCHIPS 69000を使用できるようにするドライバです。 ・ Windows 2000 Windows 2000に関しましてはOS内に標準で入っているVGAドライバをご使用ください。 CONTEC CO., LTD. 46 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第5章 ソフトウェアユーティリティ LANドライバ ◆はじめに PC-686(CPCI)ボードでは、PCIボードのLANデザインとして82559 10/100Mbps Fast Ethernetコン トローラが採用されています。 ◆仕様 ・ ACPI(Advanced Configuration and Power Interface) 1.20Aに基づく電力管理機能 ・ Wake on Magicパケット ・ Wake on Interestingパケット ・ SMB(Advanced System Management Bus)に基づくシステム管理機能 ・ WFM(Wired for Management) 2.0に準拠 ・ IPチェックサムをサポート ・ PCI 2.2に準拠 ・ PC 98、PC 99、Server 99に準拠 ■LANドライバ ・ Windows 98, Windows 95 OSR2.x , Windows95 Retail,OSR1,Windows NT 4.0, NT 3.51 : DISK1 ・ NDIS2.01 : DISK1 ・ NETWARE DOS ODI Client : DISK2 ・ NETWARE 3.12, 4.1x Server : DISK2 注意 LANユーティリティをインストールする前に、ルートディレクトリとサブディレクトリに ある *.txtファイルの内容を参照してください。 CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 47 第5章 ソフトウェアユーティリティ ウォッチドッグタイマ(WDT)の設定 ウォッチドッグタイマ(WDT:Watch-Dog-Timer)は、CPUの状態を監視するために工業用アプリ ケーションなどで幅広く使用されています。アプリケーションソフトウェアでは、WDTのタ イマ条件を適切に設定し、その条件に基づいてWDTを起動します。正常に機能するシステム では、時間切れになる前にWDTが再ロードされるため、WDTは決して時間切れになりません。 正常に機能しないシステムでは、WDTが再ロードされないために時間切れが発生し、システ ムが自動的にリセットされて異常な動作が回避されます。 PC-686(CPCI)では、ソフトウェア内でI/Oポートをプログラムすることによって、16レベルの ウォッチドッグタイマがサポートされます。任意の値をI/Oアドレス0441Hに書き込むと、ウ ォッチドッグタイマが無効になります。設定コード(WDT設定一覧を参照)をI/Oアドレス0443H に書き込むと、ウォッチドッグタイマが再ロードされます。 WDTの無効化と再ロードを行うアセンブルプログラムの例を下記に示します。 MOV DX,0441H REM Write any value to 0441H, disable WDT OUT DX,AX; MOV AX,0001H REM set WDT timer = 28 Sec MOV DX,0443H OUT DX,AX REM trigger WDT with timer setting 表5.1 Timer Value Tabe 値 タイマ 値 タイマ 値 タイマ 値 タイマ 0 30 秒 4 22 秒 8 14 秒 C 6秒 1 28 秒 5 20 秒 9 12 秒 D 4秒 2 26 秒 6 18 秒 A 10 秒 E 2秒 3 24 秒 7 16 秒 B 8秒 F 0秒 CONTEC CO., LTD. 48 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第5章 ソフトウェアユーティリティ BIOSのアップデート ステップ1: BIOS Setupパラメータの現在の値を書き留めます。電源投入時自己診断テスト 中に[Del]キーを押してBIOS Setupプログラムを起動し、各パラメータの値をメ モしてください。このメモは、BIOSのアップデート後にシステムを元の構成 に戻すために必要です。 ステップ2: システムディスクを作成します。3.5インチのディスケットをドライブAに挿入 してください。その後、MS-DOSの場合は、"format a:/s" と入力して[Enter]キ ーを押します。Windowsの場合は、[マイコンピュータ]をダブルクリックし、[3.5 インチFD(A:)]をクリックした後、コマンドバーから[ファイル]->[フォーマッ ト]を選択します。[フォーマット - 3.5インチFD(A:)]ダイアログが表示された ら、[システムファイルのコピー]を選択して、[スタート]ボタンをクリックし ます。 ステップ3: 新しいBIOSのbinファイルとawdflash.exeファイルをシステムディスクにコピー します。 ステップ4: システムディスクをドライブAに挿入し、ドライブAからコンピュータを再起 動します。 ステップ5: BIOSのアップデートを開始します。awdflashコマンドを入力すると、"Flash Memory Writer"メッセージが画面に表示されます。新しいBIOSのファイル名を "File Name to Program:"に入力し、既存のBIOSのバックアップを保存するファ イルの名前を"File Name to Save:"に入力します。[Y]を押すと、BIOSのアップ デートが開始されます。 ステップ6: システムを元の構成に戻します。システムディスクを取り出してコンピュータ を再起動してください。電源投入時自己診断テスト中に[Del]キーを押してBIOS Setupプログラムを起動し、書き留めたメモを見ながら該当のパラメータを元 の値に戻します。パラメータを保存してBIOS Setupプログラムを終了し、コン ピュータを再起動します。 CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 49 第5章 ソフトウェアユーティリティ ハードウェアモニタ PC-686(CPCI)-LVのHardware Monitorコントローラ(Winbond W83781D)にはハードウェアモニタ 機能があります。ハードウェアモニタ機能では、SBCのファンセンサ出力、電圧、温度を監視 できます。 ◆温度 次の図のように、SBCには2つのサーミスタが取り付けられており、各位置での温度を監視で きます。 センサ1 センサ2 CN3 CN6 JP1 CN2 CN4 CN5 CN7 JP4 CN1 S1 CN8 JP2 BZ JP3 JP6 JP5 CN9 JP9 JP7 JP8 Socket 370 JP10 JP11 CN10 BATTERY SDD用 ソケット CN13 図5.1 DIMM1 DIMM2 DIMM3 CN11 CN12 CN14 温度 ◆電圧 SBCの電圧(3.3V、+5V、-5V、+12V、-12V、VTT(1.5V)、Vcore)を監視できます。 VTT(1.5V) : CPU I/O電圧 Vcore CPUコア電圧 ◆速度センサ 速度センサ付きのファンを使用すると、ファン速度センサ信号がCN8のピン3に入力されます。 ファンの速度を監視できます。 注意 ファンの速度を監視する場合は、速度センサ付きのファンを使用する必要があります。 CONTEC CO., LTD. 50 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第5章 ソフトウェアユーティリティ ◆W83781Dレジスタ W83781D Hardware Monitorのレジスタを読み取るために、下記で説明する2つのポートが用意 されています。 インデックスレジスタ : 295h データレジスタ : 296h Hardware Monitorのレジスタ索引については、表5.2を参照してください。 <サンプル プログラム: チップIDレジスタをbxに読み込む> mov ax, 4eh; mov dx,295h; out dx,ax; (BANK選択レジスタのインデックスレジスタを設定) inc dx; out dx,80h; (BANK=0 と設定) mov ax,58h; mov dx,295h; out dx,ax; (チップIDレジスタのインデックスレジスタを設定) inc dx; in bx,dx; (チップIDレジスタをbxに読み込む) CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 51 第5章 ソフトウェアユーティリティ 表5.2 Hardware Monitor のレジスタ索引 説明 アドレス 自動更新アドレス 20h 60h Vcore読み取り 21h 61h Vtt読み取り 22h 62h +3.3V読み取り 23h 63h +5V読み取り 24h 64h +12V読み取り 25h 65h -12V読み取り 26h 66h -5V読み取り 27h 67h センサ温度読み取り 28h 68h CN18ファンセンサ読み取り 29h 69h 未使用 2Ah 6Ah 2Bh-3Dh 6Bh-7Dh 限界レジスタ(*1) 3Eh-3Fh 7Eh-7Fh 未使用 40h-46h - 構成レジスタ(*1) 47h-49h - VID/ファンレジスタ 48h-4Dh, 4Fh - 構成レジスタ(*1) 4Eh - 50h-5Fhバンク選択レジスタ 未使用 バンク0 50h - R-Tテーブルインデックスポート(*1) 51h - R-Tテーブルデータポート(*1) 52h-55h - Winbond試験レジスタ 56h-57h - 電子音制御レジスタ(*1) 58h - チップIDレジスタ<10h> 59h-5Fh - 未使用 50h-51h - センサ2温度読み取り 52h-5Fh - センサ2温度構成レジスタ(*1) - センサ3温度レジスタ(使用されていない) - 未使用 - 未使用 - 未使用 - 未使用 バンク1 バンク2 50h-5Fh バンク3 50h-5Fh バンク4 50h-5Fh バンク5 50h-5Fh バンク6 50h-5Fh (*1) 詳細は、W83781Dのマニュアルを参照ください。 CONTEC CO., LTD. 52 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第5章 ソフトウェアユーティリティ Vcore読み取りレジスタ(20h) VTT(V) = 16mV x ReadData VTT(1.5V) 読み取りレジスタ(21h) Vcore(V) = 16mV x ReadData +3.3V読み取りレジスタ(22h) V3.3(V) = 16mV x ReadData +5V読み取りレジスタ(23h) V5(V) = 16mV x ReadData x 1.68 +12V読み取りレジスタ(24h) V+12(V) = 16mV x ReadData x 3.8 -12V読み取りレジスタ(25h) V-12(V) = (16mV x ReadData)- (3.48) -5V読み取りレジスタ(26h) V-5(V) = (16mV x ReadData)- (1.49) 温度センサ1 温度レジスタ(27h) 表5.3 Temperature Sensor1 データフォーマット一覧 温度 温度センサレジスタ +125℃ 7Dh : : +25℃ 19H : : +5℃ 5Hh : : +1℃ 01h +0℃ 00h -1℃ FFh : : -5℃ FBh : : -25℃ E7h : : -55℃ C9h CN8 FAN センサ読み取りレジスタ(28h) RPM=1.35 x 106 / ( ReadData x FAN_sensor1_Divisor) CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 53 第5章 ソフトウェアユーティリティ VID/FAN レジスタ(47h) 7 6 5 4 3 2 1 0 VID0 VID1 VID2 VID3 ファンセンサ1_除数_B0 ファンセンサ1_除数_B1 ファンセンサ2_除数_B0 (未使用) ファンセンサ2_除数_B1 (未使用) ビット 7-6:ファンセンサ2 除数Bit 1-0 (未使用) ビット 5-4:ファンセンサ1 除数Bit 1-0 ビット 3-0:VID<3:0> 入力 FAN 除数レジスタ(BANK0:5Dh) 7 6 5 4 3 2 1 0 EN_VBAT_MNT DIODES1 DIODES2 DIODES3 予約済み ファンセンサ1_除数_B2 ファンセンサ2_除数_B2(未使用) ファンセンサ3_除数_B2(未使用) ビット7:ファンセンサ3 Divisor Bit2(未使用) ビット6:ファンセンサ2 Divisor Bit2(未使用) ビット5:ファンセンサ1 Divisor Bit2 ビット4:予約済み ビット3:センサ3 タイプ選択(未使用) ビット2:センサ2 タイプ選択(未使用) ビット1:センサ1 タイプ選択( “0”に設定) ビット0:バッテリモニタの有効/無効 (1:有効、0:無効) 表5.4 FAN 除数一覧 ビット1 ビット0 除数 0 0 1 0 1 2 1 0 4 1 1 8 CONTEC CO., LTD. 54 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第5章 ソフトウェアユーティリティ 表5.5 VID(Vcore)一覧 プロセッサピン 0= Vssに接続 1= 空き または Vinに引き上げ プロセッサピン 0= Vssに接続 1= 空き または Vinに引き上げ Vcore Vcore VID4 VID3 VID2 VID1 VID0 VDC VID4 VID3 VID2 VID1 VID0 VDC 0 0 0 0 0 2.05 1 0 0 0 0 3.5 0 0 0 0 1 2.00 1 0 0 0 1 3.4 0 0 0 1 0 1.95 1 0 0 1 0 3.3 0 0 0 1 1 1.90 1 0 0 1 1 3.2 0 0 1 0 0 1.85 1 0 1 0 0 3.1 0 0 1 0 1 1.80 1 0 1 0 1 3.0 0 0 1 1 0 - 1 0 1 1 0 2.9 0 0 1 1 1 - 1 0 1 1 1 2.8 0 1 0 0 0 - 1 1 0 0 0 2.7 0 1 0 0 1 - 1 1 0 0 1 2.6 0 1 0 1 0 - 1 1 0 1 0 2.5 0 1 0 1 1 - 1 1 0 1 1 2.4 0 1 1 0 0 - 1 1 1 0 0 2.3 0 1 1 0 1 - 1 1 1 0 1 2.2 0 1 1 1 0 - 1 1 1 1 0 2.1 0 1 1 1 1 - 1 1 1 1 1 − 50-5Fhバンク選択レジスタ(4Eh) 7 6 5 4 3 2 1 0 BANK_SEL0 BANK_SEL1 BANK_SEL2 予約済み 予約済み 予約済み 予約済み HBACS ビット 7 : 4Fh へのバイトアクセス ( 未使用 ) ビット 6-3: 予約済み ビット 2-0: インデックスポート 50h-5Fh バンク選択 CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 55 第5章 ソフトウェアユーティリティ チ ッ プIDレジスタ(BANK0:58h) 7 6 5 4 3 2 1 0 チップID ビット7-0 : WinbondチップID番号。 このレジスタからは“11h”が返されます。 温度センサ2 温度レジスタ1(BANK1:50h) 7 6 5 4 3 2 1 0 TEMP2 <8:1> 温度センサ 2 のデータフォーマット一覧を参照してください。 温度センサ2 温度レジスタ2(BANK1:51h) 7 6 5 4 3 2 1 0 予約済み 予約済み 予約済み 予約済み 予約済み 予約済み 予約済み TEMP<0> 温度センサ 2 のデータフォーマット一覧を参照してください。 CONTEC CO., LTD. 56 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第5章 ソフトウェアユーティリティ 表5.6 温度センサ2 のデータフォーマット一覧 温度 TEMP<8:1> TEMP<0> +125℃ 7Dh 0 : : : +25℃ 19h 0 : : : +1℃ 01h 0 +0.5℃ 00h 1 +0℃ 00h 0 -0.5℃ FFh 1 -1℃ FFh 0 : : : -25℃ E7h 0 : : : -55℃ C9h 0 CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 57 第5章 ソフトウェアユーティリティ CONTEC CO., LTD. 58 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第6章 BIOSのセットアップ 第6章 BIOSのセットアップ はじめに FLASH ROM BIOSに組み込まれているAward BIOS Setupプログラム使用すると、システムの基 本構成を変更することができます。システムの構成情報はバッテリ駆動のRAMに保存される ため、コンピュータの電源を切っても構成情報は維持されます。 この章では、Setupプログラムを使用してシステムをセットアップする手順を説明します。 ◆セットアップの開始 コンピュータの電源を入れると、Award BIOSが即座に起動されます。BIOSはCMOSに保存さ れたシステム構成情報を読み取り、システムのチェックと設定を開始します。設定が完了する と、BIOSはディスク上のオペレーティングシステムを探し、オペレーティングシステムを起 動して制御を渡します。 BIOSが制御を握っている間に、次のどちらかの方法でSetupプログラムを起動することができ ます。 1. システムの電源を入れた直後に、<Del>キーを押します。 2. 電源投入時自己診断テスト(POST)の実行中、画面の下に次のメッセージが表示されたとき に、<Del>キーを押します。 Press DEL to enter SETUP. <Del>キーを押す前にメッセージが消えてしまった場合は、システムを再起動するために、電 源を一度切ってから入れ直すか、システム本体の"RESET"ボタンを押してください。システム を再起動するには、<Ctrl>、<Alt>、<Delete>の3つのキーを同時に押す方法もあります。キー を正しいタイミングで押さなかったためにシステムがブートされない場合は、次のようなエラ ーメッセージが表示されて対応を求められます。 Press F1 to continue, DEL to enter SETUP ◆Setupプログラムの操作方法 一般的に、Setupプログラムで項目を強調表示するには矢印キーを使用し、項目を選択するに は<Enter>キーを押し、選択肢を変更するにはPageUpキーとPageDownキーを使用し、ヘルプを 表示するには<F1>を押し、プログラムを終了するには<Esc>を押します。 次の表に、キーボードによるSetupプログラムの操作方法の詳細を示します。 CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 59 第6章 BIOSのセットアップ 表6.1 セットアッププログラムの使用方法 機能 キー 上矢印 前の項目に移動する 下矢印 次の項目に移動する 左矢印 左の項目に移動する(メニューバー) 右矢印 右の項目に移動する(メニューバー) Esc Move Enter メインメニュー: 変更を保存せずに終了する サブメニュー: 現在のページを終了し、次の上位レベルメニューに移る 任意の項目に移動する PgUpキー 数値を大きくするか、または変更する PgDnキー 数値を小さくするか、または変更する + キー 数値を大きくするか、または変更する − キー 数値を小さくするか、または変更する Escキー メインメニュー -- CMOSに変更を保存しないで終了する。 Status Page SetupメニューとOption Page Setupメニュー -- 現在のページを終了してメインメニューに戻る。 F1キー 操作キーに関する一般的なヘルプを表示する F5キー CMOSから直前の値を読み込む F6キー BIOSデフォルトテーブルからBIOSデフォルト値を読み込む F7キー SETUPプログラムのBIOSデフォルト値を読み込む F10キー 変更をCMOSに保存して終了する ■ヘルプの表示 F1キーを押すと小さいヘルプウィンドウが表示され、強調表示された項目に関するオプショ ンの説明や操作キーの使用方法が示されます。ヘルプウィンドウを閉じるには、<Esc>キーを 押すか、F1キーをもう一度押します。 ■トラブルシューティング Setupプログラムを使用してAwardBIOSの構成情報を変更・保存した後、コンピュータをブー トできなくなった場合は、CMOSに保存された構成情報を無効にして、デフォルトの構成情報 に戻すことができます。 BIOSをセットアップするときは、完全に理解しているパラメータだけを変更し、チップセッ トのデフォルト値は変更しないことを強くお勧めします。これらのデフォルト値は、システム の性能と信頼性を最大化することを目的としてAwardとベンダが注意深く設定した値です。チ ップセットのパラメータを少し変更しただけでも、デフォルトの構成情報へのリセットが必要 になる場合があります。 注意 BIOSの内容は予告なく変更される場合があります。 CONTEC CO., LTD. 60 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第6章 BIOSのセットアップ メインメニュー Setupプログラム(Award BIOS CMOS Setup Utility)を起動すると、メインメニューが画面に表示 されます。メインメニューでは、複数のセットアップ機能と2つの終了オプションを選択する ことができます。画面上のメニュー項目を選択(強調表示)するには、矢印キーを使用します。 <Enter>キーを押すと、選択したメニュー項目が確定されてサブメニューが表示されます。 強調表示されたメニュー項目に関する簡単な説明が画面の下側に表示されることに注意してく ださい。 ◆セットアップ機能 メインメニューにはシステムのセットアップに関する次のメニュー項目があります。システム によっては一部のメニュー項目が表示されない場合があることに注意してください。 ■Standard CMOS Setup 基本的なシステム構成情報を設定します。詳細については、第6章「Standard CMOS Setup」を 参照してください。 ■BIOS Features Setup 各システムで利用できるBIOS機能を設定します。詳細については、第6章「BIOS Features Setup」 を参照してください。 ■Chipset Features Setup システムの性能を最適化するためにチップセットレジスタの値を変更します。詳細については、 第6章「Chipset Features Setup」を参照してください。 ■Power Management Setup 電力管理機能を設定します。詳細については、第6章「Power Management Setup」を参照して ください。 CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 61 第6章 BIOSのセットアップ ■PnP / PCI Configuration PnP / PCIをサポートするシステムでは、このメニュー項目が表示されます。詳細については、 第6章「PnP/PCI Configuration」を参照してください。 ■Load BIOS Defaults システムを最小限の性能で安定的に動作させるのに必要なBIOSデフォルト値を読み込みます。 詳細については、第6章 Defaultsメニュー「■Load BIOS Defaults」を参照してください。 ■Load SETUP Defaults システムの動作性能を最適化するためにメーカ出荷時に設定されたBIOSデフォルト値を読み 込みます。Awardは性能を最適化するためにBIOSをカスタマイズしていますが、メーカが独自 のニーズに合わせてAwardの設定値を変更する場合があります。詳細については、第6章 Defaultsメニュー「■Load SETUP Defaults」を参照してください。 ■Integrated Peripherals コンピュータに接続する周辺機器のパラメータを設定します。詳細については、第6章 「Integrated Peripherals」を参照してください。 ■Supervisor/User Password Setting ユーザーとスーパーバイザのパスワードを設定します。詳細については、第6章「Supervisor/User Password Setting」を参照してください。 ◆終了オプション ■Save & Exit Setup 変更されたCMOS値をCMOSに保存して、Setupプログラムを終了します。詳細については、第 6章 終了オプション「■Save & Exit Setup」を参照してください。 ■Exit Without Saving CMOS値の変更をすべて破棄して、Setupプログラムを終了します。詳細については、第6章 終 了オプション「■Exit Without Saving」を参照してください。 CONTEC CO., LTD. 62 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第6章 BIOSのセットアップ Standard CMOS Setup Standard CMOS Setupメニューの項目は10個のカテゴリに分かれています。各カテゴリには、1 つまたは複数の設定項目があります(設定項目がない表示専用のカテゴリもあります)。矢印キ ーを使用して項目を強調表示した後、<PgUp>キーまたは<PgDn>キーを使用して各項目の値を 選択してください。 次の表に、Standard CMOS Setupメニューの設定項目と、項目値の選択肢を示します。 CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 63 第6章 BIOSのセットアップ 表6.2 メインメニューの選択項目 項目 選択肢 説明 Date mm : dd : yy システム日付を設定します。日付を入力すると'曜 日'は自動的に変更されるので注意してください。 Time hh : mm : ss システム時刻を設定します。 IDE Primary Master オプションはサブメニューに表示されます (表6.3に説明されています) <Enter>キーを押して、詳細オプションが表示さ れているサブメニューを入力します。 IDE Primary Slave オプションはサブメニューに表示されます (表6.3に説明されています) <Enter>キーを押して、詳細オプションが表示さ れているサブメニューを入力します。 IDE Secondary Master オプションはサブメニューに表示されます (表6.3に説明されています) <Enter>キーを押して、詳細オプションが表示さ れているサブメニューを入力します。 IDE Secondary Slave オプションはサブメニューに表示されます (表6.3に説明されています) <Enter>キーを押して、詳細オプションが表示さ れているサブメニューを入力します。 Drive A Drive B None 360K, 5.25 in 1.2M, 5.25 in 720K, 3.5 in 1.44M, 3.5 in 2.88M, 3.5 in システムにインストールされているフロッピー ディスクドライブのタイプを選択します。 Video EGA/VGA CGA 40 CGA 80 MONO デフォルトのビデオデバイスを選択します。 Halt On All Errors No Errors All, but Keyboard All, but Diskette All, but Disk/Key BIOSにPOSTプロセスを停止してもらいたい状 態を選択し、ユーザーに通知します。 Base Memory N/A 起動時に検出された基本メモリ量を表示します。 Extended Memory N/A 起動時に検出された拡張メモリ量を表示します。 Total Memory N/A システムで使用可能なメモリ総量を表示します。 ■IDE Adapters このカテゴリでは、別々のサブメニューを使用して各ハードディスクの構成パラメータを設定 します。 サブメニューを操作するときや、メインメニューに戻るときには、一般的な操作キーを使用で きます。次の表に従って、ハードディスクを構成してください。 CONTEC CO., LTD. 64 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第6章 BIOSのセットアップ 表6.3 ハードディスクの構成 項目 選択肢 説明 IDE HDD Auto-detection Press <Enter> <Enter>キーを押すと、チャンネル上のHDDが自動検出 されます。HDDが検出されると、サブメニューの残りの 項目が自動設定されます。 IDE Primary Master None Auto Manual HDDのタイプを選択します。'Manual'を選択すると、下 記のCylinder以降の項目(シリンダ数、ヘッド数など) を設定できます。 注記: PRECOMP=65535 は NONE を意味します。 Capacity Auto Display your disk drive size HDDの容量(概算値)が自動表示されます。 通常、この容量はフォーマット後にディスク チェック プログラムで報告される値よりも若干大きいことに注意 してください。 Access Mode Normal LBA Large Auto ハードディスクのアクセス モードを選択します。 ‘IDE Primary Master’項目で‘Manual’を選択した場合だけ、以下の項目値を設定できます。 Cylinder Min = 0 Max = 65535 ハードディスクのシリンダ数を設定します。 Head Min = 0 Max = 255 読み取り/書き込みヘッドの数を設定します。 Precomp Min = 0 Max = 65535 **** 警告: 65535という値は、ハードディスクが存在し ないことを意味します。 Landing zone Min = 0 Max = 65535 **** Sector Min = 0 Max = 255 1トラックあたりのセクタ数を設定します。 CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 65 第6章 BIOSのセットアップ BIOS Features Setup このメニューでは、システムの基本動作を制御するBIOS機能を設定します。システムのデフ ォルト速度、ブート順序、キーボード操作、シャドウ、セキュリティなどを設定できます。 ■Virus Warning IDEハードディスクのブートセクタを保護するために、ウイルス警告機能を設定します。ウイ ルス警告機能が有効であるときに、ブートセクタにデータを書き込もうとすると、BIOSによ って警告メッセージが表示され、警告音が鳴ります。 Enabled システムのブート時に、ウイルス警告機能を自動的に有効にします。ハードディスクのブー ト セクタやパーティション テーブルにアクセスしようとすると、警告メッセージが表示され ます。 Disabled ハードディスクのブート セクタやパーティション テーブルにアクセスしても、警告メッセー ジは表示されません。 ■CPU Internal Cache/External Cache これら2つの項目では、メモリアクセスを高速化するキャッシュを設定しますが、メモリアク セス速度はCPU/チップセットのデザインにも影響を受けます。 Enabled キャッシュを有効(Enable)にします。 Disabled キャッシュを無効(Disable)にします。 ■CPU L2 Cache ECC Checking CPU L2キャッシュのECCチェックのオン/オフを切り替えます。 選択肢: Enabled, Disabled CONTEC CO., LTD. 66 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第6章 BIOSのセットアップ ■Quick Power On Self Test コンピュータの電源を入れた後に実行される電源投入時自己診断テスト(POST:Power On Self Test)を高速化します。Enableに設定すると、POSTの実行中に一部のチェック項目が省略され、 POSTの実行時間が短縮されます。 Enabled 高速POST Disabled 通常のPOST ■Boot Sequence 指定された順序に従い、指定されたデバイスからオペレーティングシステムをロードします。 選択肢: Floppy, LS/ZIP, HDD, SCSI, CDROM, Disabled. ■Swap Floppy Drive システムに2つのフロッピードライブがある場合に、論理ドライブ名の割り当てを切り替えら れるようにします。 選択肢: Enabled/Disabled. ■Boot Up Floppy Seek ブートアップ実行中にディスクドライブを検索します。Disabledに設定すると、ブートアップ 処理が高速化されます。 選択肢: Enabled/Disabled. ■Boot Up NumLock Status ブートアップ時にNumLockをオンに設定します。 選択肢: On/Off. ■Gate A20 Option ゲートA20の処理方法を選択することができます。ゲートA20は、1MBを超える部分のメモリ をアドレス指定する際に使うデバイスです。ゲートA20は以前、キーボード上のピンによって 操作していました。キーボードでは、今日でもこの機能をサポートしています。しかし、現在 では、システムのチップセットでゲートA20をサポートする方が一般的であり、高速でもありま す。 選択肢: Normal/Fast ■Typematic Rate Setting キーストロークは、キーボードコントローラによって設定された間隔で繰り返されます。この 項目をEnabledに設定すると、キーストロークの速度(間隔)と遅延時間を選択できます。 選択肢: Enabled/Disabled. ■Typematic Rate (Chars/Sec) キーを押したときに、1秒間に繰り返されるキーストロークの回数を選択します。 選択肢: 6, 8, 10, 12, 15, 20, 24, 30. CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 67 第6章 BIOSのセットアップ ■Typematic Delay (Msec) キーを押してからキーストロークの繰り返しが始まるまでの遅延時間を設定します。 選択肢: 250, 500, 750, 1000. ■Security Option システムのブートのたびにパスワードを要求するか、セットアップを行うときだけパスワード を要求するかを選択します。 System 正しいパスワードをプロンプトに入力しないと、システムのブートとセットアップ作業を 実行できません。 Setup システムのブート時にはパスワードは不要ですが、セットアップ作業を実行するときは、 正しいパスワードをプロンプトに入力する必要があります。 注意 セキュリティを無効にするには、メインメニューでPASSWORD SETTINGを選択した後、 パスワードの入力を求めるプロンプトに対して、何も入力しないで<Enter>キーだけを押 します。こうすると、セキュリティが完全に解除され、パスワードを入力しなくても、シ ステムのブートとセットアップ作業を実行できるようになります。 ■PCI/VGA Palette Snoop 標準VGAでない一部のディスプレイカードでは、色が正しく表示されない場合もあります。 このフィールドでは、MPEGのISA/VESA VGAカードをPCI/VGAで正しく動作させるかどうか を設定することができます。Enabledを選択すると、PCI/VGAがMPEGのISA/VESA VGAカード と一緒に動作することができます。Disabledを選択すると、PCI/VGAがMPEGのISA/VESA VGA カードと一緒に動作することができません。 ■OS Select For DRAM > 64MB 64MB以上のRAMを使用して動作するオペレーティングシステム(OS2)を選択します。 選択肢: Non-OS2, OS2. ■Report No FDD For Win 95 この項目をYesに設定すると、Win 95用のFDDが存在しないときに、その旨のメッセージが表 示されます。 選択肢: Yes, No CONTEC CO., LTD. 68 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第6章 BIOSのセットアップ Chipset Features Setup このメニューでは、 チップセットの機能や性能に基づいてシステムを構成することができます。 システムのメモリリソース(DRAMや外部キャッシュなど)へのアクセスとバス速度は、チップ セットによって制御されます。また、PCIバスと従来のISAバス間の通信もチップセットによ って調整されます。通常、このメニューの項目を変更する必要はありません。各項目のデフォ ルト値は、システムにとって最適な動作条件が満たされるように注意深く設定されています。 システムの使用中にデータが失われたことが判明した場合に限り、これらの項目の変更を検討 してください。 ■DRAM Settings 最初のカテゴリでは、DRAM(Dynamic Random Access Memory)に対するCPUアクセスを設定し ます。デフォルト設定は注意深く選択された適切な値であるため、データが失われたことが判 明した場合に限り、変更を検討してください。例えば、速度の異なる複数のDRAMチップがシ ステムに装備されており、遅いメモリチップに保存されたデータの整合性を維持するために、 遅延時間を長くする必要がある場合などに、これらの項目を変更してください。 ■SDRAM CAS Latency Time HCLKのCAS待ち時間として、2/2または3/3を選択します。DRAMまたはCPUの仕様に応じて 適切な値を選択してください。 選択肢: 2, 3 ■DRAM Data Integrity Mode DRAMのタイプに応じて、パリティまたはECC(Error-Correcting Code)を選択します。 選択肢: Non-ECC, ECC CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 69 第6章 BIOSのセットアップ ■System BIOS Cacheable Enabledを選択すると、システムBIOS ROMがF0000h-FFFFFhにキャッシュされ、システムの性 能が向上します。ただし、プログラム内でこのメモリ領域に書き込みを行っている場合は、シ ステムエラーが発生します。 選択肢: Enabled, Disabled ■Video BIOS Cacheable Enabledを選択すると、ビデオBIOSがキャッシュされ、システムの性能が向上します。ただし、 プログラム内で同じキャッシュ領域に書き込みを行っている場合は、システムエラーが発生し ます。 選択肢: Enabled, Disabled ■Video RAM Cacheable Enabledを選択すると、ビデオRAMがキャッシュされ、システムの性能が向上します。ただし、 プログラム内で同じキャッシュ領域に書き込みを行っている場合は、システムエラーが発生し ます。 ■8 Bit I/O Recovery Time I/Oリカバリ時間(I/Oリクエストが発行された後でCPUが待機する遅延時間)をCPUクロック単 位で指定します。CPUの動作はI/Oバスよりもずっと高速であり、I/O処理が完了するまでCPU を待機させる必要があるため、このような遅延時間が発生します。 この項目では、8ビットI/Oに関するリカバリ時間を指定します。 選択肢: N/A、1∼8 CPUクロック ■16 Bit I/O Recovery Time この項目では、16ビットI/Oに関するリカバリ時間を指定します。 選択肢: N/A、1∼4CPUクロック ■Memory Hole At 15M-16M 性能を改善するために、メモリの特定の領域(メモリホール)をISAボード用に予約することが できます。このメモリホールは、16MB以下のメモリ空間にマッピングする必要があります。 選択肢: Enabled(メモリホールを使用可能)、Disabled(メモリホールは使用不可) ■Passive Release Enabledを選択すると、受動リリース時にCPUからPCIバスへのアクセスが許可されます。 Disabledを選択すると、ローカルDRAMに対する別のPCIマスタアクセスだけが許可されます。 選択肢: Enabled, Disabled ■Delay Transaction 遅延トランザクションをサポートするために、チップセットには32ビットの複写書き込みバッ ファが組み込まれています。バージョン2.1のPCI仕様への準拠性を維持する場合は、Enabled を選択してください。 選択肢: Enabled, Disabled CONTEC CO., LTD. 70 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第6章 BIOSのセットアップ ■AGP Aperture Size (MB) AGP(Accelerated Graphics Port)のアパーチャのサイズを選択します。アパーチャとはPCIメモリ のうち、グラフィックスメモリのアドレス空間専用に使用されるアドレス範囲です。アパーチ ャの範囲に該当するホストサイクルは、変換なしでAGPに転送されます。 選択肢: 4, 8, 16, 32, 64, 128, 256 ■Auto Detect DIMM/PCI CLK DIMM/PCIクロックを自動検出するかどうかを選択します。 選択肢: Enabled, Disabled ■Spread Spectrum 拡散スペクトルを変調するかどうかを選択します。 選択肢: Enabled, Disabled ■CPU Warning Temperature ハードウェアモニタ機能を使用している場合に、CPU温度に関する警告を発行するかどうかを 選択します。 選択肢: Enabled, Disabled ■Current System Temp ハードウェアモニタ機能を使用している場合に、CPU温度が表示されます。 ■Current CPUFAN1 Speed ハードウェアモニタ機能を使用している場合に、CPUファンの現在の速度が表示されます。 CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 71 第6章 BIOSのセットアップ Power Management Setup このメニューでは、電源を最も効率的に節約できるようにシステムの個々の使用状況に適した 電力管理(節電)機能を設定します。 ■Power Management このカテゴリでは節電のタイプ(度合い)を選択します。下記の4種類のモードを設定すること によって、節電の度合いが決まります。 1. HDD Power Down(HDD電源オフ) 2. Doze Mode(休眠モード) 3. Suspend Mode(サスペンドモード) 4. Standby Mode(スタンドバイモード) Power Management項目には4つの選択肢があります。最初の3つの選択肢では、各モードの値 が事前に決まっています。 Disable (デフォルト) 電力管理を行いません。4種類のモードはすべてオフです。 Min. Power Saving 最小限の電力管理。Doze Mode = 1 hr. Standby Mode = 1 hr., Suspend Mode = 1 hr., HDD Power Down = 15 min. Max. Power Saving 最大の電力管理 -- SL CPUだけで選択可能。Doze Mode = 1 min., Standby Mode = 1 min., Suspend Mode = 1 min., HDD Power Down = 1 min. User Define ユーザーが各モードの値を個別に設定できます。HDD Power Down の範囲は1 min. ∼ 15 min. またはDisable。残り3種類のモードの範囲は 1 min. ∼ 1 hr。 ■PM Control by APM Yes を選択すると、APM(Advanced Power Management)デバイスがアクティブになり、Max. Power Savingモードが強化されて、CPU内部クロックが停止されます。 Max. Power Savingモードが選択されていない場合は、事前に No がセットされています。 CONTEC CO., LTD. 72 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第6章 BIOSのセットアップ ■Video Off Method モニタをオフにする方式を選択します。 V/H SYNC+Blank 垂直/水平同期ポートがオフになり、ビデオ バッファにブランクが書き込まれます。 Blank Screen ビデオ バッファにブランクが書き込まれます。 DPMS 初期DPMS(Display Power Management Signaling) ■Video Off after Enabledを設定すると、VGAアダプタが節電モードで動作します。 N/A 節電モードでも、モニタは点灯している。 Suspend システムがSuspendモードになると、モニタがブランク表示される。 Standby システムがStandbyモードになると、モニタがブランク表示される。 Doze システムがいずれかの節電モードになると、モニタがブランク表示される。 ■MODEM Use IRQ システム上のモデム(存在している場合)に割り当てる割り込み要求(IRQ)を指定します。選択 したIRQが起動すると、システムは常に起動します。 選択肢: NA, 3, 4, 5, 7, 9, 10, 11 ■PMのタイマ これから紹介する4つのモードはGreen PCのパワーマネジメント機能であり、「ユーザー定義」 のPower Managementを選択してあるときにだけユーザー設定が可能です。可能な設定値につ いては、前述の説明を参照してください。 ■Doze Mode Enabledを設定してある場合は、システムが所定の時間だけ非アクティブな状態にあると、CPU のクロック速度が遅くなります。ただし、他のデバイスはすべて、引き続きフルスピードで動 作します ■Standby Mode Enabledを設定してある場合は、システムが所定の時間だけ非アクティブな状態にあると、固 定ディスクドライバとビデオが停止します。ただし、他のデバイスはすべて、引き続きフルス ピードで動作します。 ■Suspend Mode Enabledを設定してある場合は、システムが所定の時間だけ非アクティブな状態にあると、CPU 以外のすべてのデバイスが停止します。 ■HDD Power Down Enabledを設定してある場合は、システムが所定の時間だけ非アクティブな状態にあると、ハ ードディスクドライブの電源が切れます。ただし、他のデバイスはすべて、引き続きアクティ ブな状態にあります。 CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 73 第6章 BIOSのセットアップ ■Throttle Duty Cycle Dozeモードのときに、CPUクロックを動作させる時間の割合を選択します。 選択肢: 12.5%, 25.0%, 37.5%, 50.0%, 62.5%, 75.0% ■PCI/VGA Act Monitor Enabledを選択すると、任意のビデオ操作によってStandbyモードのグローバルタイマが再開 されます。 選択肢: Enabled, Disabled ■Power On by Ring シリアルのRI(Ring Indicator)線で入力信号が発生(モデムに着信)すると、システムが立ち上が ります。 選択肢: Enabled, Disabled ■Wake Up On LAN 本機は、Wake On LANをサポートしておりませんので設定不可となっています。 ■IRQ 8 Break Suspend IRQ8を監視するかどうかを選択します。Disabledを選択した(IRQ8を監視しない)場合、IRQ8が 検出されても、Suspendモードは解除されません。 選択肢: Enabled, Disabled ■Reload Global Timer Events Enabledを選択した場合、各デバイス上で次のいずれかのイベントが発生すると、Standbyモー ドのグローバルタイマが再開されます。 IRQ (3 – 7, 9 Primary IDE 0 Primary IDE 1 Secondary IDE Secondary IDE FDD, COM, LPT PCI PIRQ[A-D] – 15), NMI 0 1 Port # CONTEC CO., LTD. 74 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第6章 BIOSのセットアップ PnP/PCI Configuration このメニューでは、PCIバスシステムの構成を行います。PCI(Personal Computer Interconnect)は、 I/Oデバイスとその専用コンポーネント間で通信を行うときに、I/OデバイスがCPU自身と同等 の速度で動作できるようにするシステムです。ここでは、PCIの極めて技術的な側面を説明し ますが、デフォルト設定を変更するのは経験豊富なユーザーに限ることを強くお勧めします。 ■PNP OS Installed Plug-and-Playを認識するオペレーティングシステム(Windows 95など)を使用している場合は、 Yesを選択します。 選択肢: Yes, No ■Resource Controlled by Award Plug and Play BIOSでは、すべてのブートデバイスとPlug-and-Play互換デバイスを自動的 に設定することができます。Autoを選択すると、BIOSによって割り込み要求(IRQ)とDMAが自 動的に割り当てられるため、すべてのIRQ/DMA割り当てフィールドが消えます。 選択肢: Auto, Manual ■Reset Configuration Data 通常、このフィールドはDisabledのままにしておきます。新しいアドオンをインストールして システムを再構成したときに、オペレーティングシステムがブートできないような重大な競合 が発生した場合は、このフィールドをEnabledに設定して、セットアップの終了時に ESCD(Extended System Configuration Data)をリセットしてください。 選択肢: Enabled, Disabled CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 75 第6章 BIOSのセットアップ ■IRQ n Assigned to リソースを手作業で管理するときに、割り込みを使用する下記のデバイスに対して、デバイス のタイプに応じたシステム割り込みを割り当てます。 Legacy ISA: 初期のPC/ATバス仕様に準拠する従来のISAデバイスのうち、特定の割り込み (シリアルポート1用のIRQ4など)を必要とするデバイス PCI/ISA PnP: PCI/ISAバスアーキテクチャ用に設計されたPCI/ISA PnPデバイスのうち、Plug and Play規格に準拠するデバイス 選択肢: Legacy ISA, PCI/ISA PnP ■DMA n Assigned to リソースを手作業で管理するときに、割り込みを使用する下記のデバイスに対して、デバイス のタイプに応じたシステムDMAチャネルを割り当てます。 Legacy ISA: 初期のPC/ATバス仕様に準拠する従来のISAデバイス PCI/ISA PnP: PCI/ISAバス アーキテクチャ用に設計されたPCI/ISA PnPデバイスのうち、Plug and Play規格に準拠するデバイス 選択肢: Legacy ISA, PCI/ISA PnP ■PCI IDE IRQ Map to PCI IDE IQRマッピングまたはPC/AT (ISA)割り込みを選択します。システムボード上に1つま たは2つのPCI IDEコネクタがない場合は、システムにインストールされたIDEインターフェイ スのタイプに応じた値(PCIまたはISA)を選択します。IDEチャネル用の標準的なISA割り込み は、IRQ14(プライマリ)またはIRQ15(セカンダリ)です。 選択肢: PCI-SLOT1, PCI-SLOT2, PCI-SLOT3, PCI-SLOT4, ISA, PCI-AUTO ■Primary/Secondary IDE INT# 個々のPCI周辺接続を通じて、最大4種類の割り込み(INTA#, INTB#, INTC#, INTD#)をアクティ ブにすることができます。デフォルトでは、PCI接続にはINTA#が割り当てられます。(1つで はなく)2つの割り込みサービスを必要とする周辺装置を使用する場合を除き、INTB#を割り当 てる意味はありません。チップセット内のPCI IDEインターフェイスには2つのチャネルがある ため、2つの割り込みサービスが必要です。Primary/Secondary IDE INT#フィールドには、2つ のPCI IDEチャネルに適した値がデフォルト値としてセットされています(プライマリPCI IDE チャネルの割り込み値はセカンダリPCI IDEチャネルの割り込み値より小さくなっています)。 ■Used MEM base addr ハイメモリを必要とする周辺装置で使用されるメモリのベースアドレスを選択します。 選択肢: C800, CC00, D000, D400, D800, DC00, N/A ■Used MEM Length Used MEM base addrフィールドで指定したメモリ領域のサイズを選択します。Used MEM base addrフィールドでベースアドレスを指定しなかった場合、このフィールドは表示されません。 選択肢: 8K, 16K, 32K, 64K CONTEC CO., LTD. 76 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第6章 BIOSのセットアップ Defaultsメニュー メインメニューから“Defaults”を選択すると、下記で説明する2つのオプションが表示されま す。 ■Load BIOS Defaults このオプションを選択して<Enter>キーを押すと、次のような確認メッセージが表示されます。 Load BIOS Defaults (Y/N) ? N ‘Y’を押すと、システムを最小限の性能で安定的に動作させるのに必要なBIOSデフォルト値 が読み込まれます。 ■Load SETUP Defaults このオプションを選択して<Enter>キーを押すと、次のような確認メッセージが表示されます。 Load SETUP Defaults (Y/N) ? N ‘Y’ を押すと、システムの動作性能を最適化するためにメーカ出荷時に設定されたBIOSデフ ォルト値が読み込まれます。 CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 77 第6章 BIOSのセットアップ Integrated Peripherals ■IDE HDD Block Mode ハードディスクコントローラで高速ブロックモードを使用して、ハードディスクドライブ (HDD)との間のデータ転送を行うかどうかを選択します。 選択肢: Enabled, Disabled ■IDE Primary/Secondary Master/Slave PIO これら4つのIDE PIO (Programmed Input/Output)項目では、オンボードIDEインターフェイスでサ ポートされる4個のIDEデバイスのPIOモード(0-4)を個別に設定します。Mode0∼Mode4の順番に 高い性能が期待されます。Autoを選択すると、各デバイスに最適なモードが自動的に決定されま す。 選択肢: Auto, Mode 0, Mode 1, Mode 2, Mode 3, Mode 4 ■IDE Primary/Secondary Master/Slave UDMA IDEハードドライブでUltra DMA/33がサポートされ、DMAドライバ(Windows 95 OSR2または サードパーティのIDEバスマスタドライバ)がシステムにインストールされている場合に限り、 Ultra DMA/33同期DMAモードの転送が可能になります。これら2つの条件が満たされている場 合は、Autoを選択してBIOSサポートを有効にしてください。 選択肢: Auto, Disabled ■On-Chip Primary/Secondary PCI IDE 周辺装置コントローラのIDEインターフェイスでは2つのIDEチャネルがサポートされます。各 チャネルを別々にアクティブにする場合は、Enabledを選択してください。 選択肢: Enabled, Disabled ■USB Keyboard Support USB(Universal Serial Bus)コントローラがシステムにインストールされており、USBキーボード を使用する必要がある場合は、Enabledを選択します。 CONTEC CO., LTD. 78 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第6章 BIOSのセットアップ 選択肢: Enabled, Disabled ■Init Display First この項目は設定不可となっています。 ■Onboard FDC Controller FDC(Floppy Disk Controller)がシステムボードにインストールされており、フロッピードライブ を使用する必要がある場合は、Enabledを選択します。アドインFDCがインストールされてい る場合、またはシステムにフロッピードライブがない場合は、Disabledを選択してください。 選択肢: Enabled, Disabled ■Onboard Serial Port 1/Port 2 最初のシリアルポートと2番目のシリアルポートのアドレスと割り込みを選択します。 選択肢: 3F8/IRQ4, 2E8/IRQ3, 3E8/IRQ4, 2F8/IRQ3, Disabled, Auto. ■UART Mode Select オンチップI/Oチップのどの赤外線(IR)機能を使用するかを選択します。 選択肢: Normal, ASKIR, IrDA ■UART2 Duplex Mode IRポートに接続されたIRデバイスの伝送モードを選択します。全ニ重(Full)モードでは、同時 に一方向の伝送しかできません。 選択肢: Half, Full ■RxD, TxD Active RxD、TxDの状態を選択します。 選択肢: “Hi, Hi”, “Lo, Lo”, ”Lo, Hi”, ”Hi, Lo” ■Onboard Parallel Port 物理パラレル(プリンタ)ポートの論理LPTポート名とアドレスを選択します。 選択肢: 378H/IRQ7, 278H/IRQ5, 3BCH/IRQ7, Disabled ■Parallel Port Mode オンボード パラレル ポートの動作モードを選択します。ハードウェアとソフトウェアでEPP モードまたはECPモードがサポートされるかどうか分からない場合は、Compatibleまたは Extendedを選択してください。 選択肢: SOOM ECO + EPP1.7, EPP 1.7+SPP, EPP 1.9+SPP; ECP, ECP + EPP 1.9 and Normal. ■ECP Mode Use DMA ポートのDMAチャネルを選択します。 選択肢: 3, 1 CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 79 第6章 BIOSのセットアップ Supervisor/User Password Setting これらのメニュー項目では、スーパーバイザパスワードまたはユーザーパスワード(あるいは それら両方)を設定します。スーパーバイザパスワードとユーザーパスワードの違いは次のと おりです。 SUPERVISOR PASSWORD: システムのセットアップに関するオプションの表示と変更を行 う権限を持ちます。 USER PASSWORD: システムのセットアップに関するオプションを表示できますが、 それらのオプションを変更する権限はありません。 メニュー項目を選択すると、画面の中央に次のプロンプトが表示され、パスワードの設定作業 を始めることができます。 ENTER PASSWORD: 最大8文字のパスワードを入力して、<Enter>キーを押してください。新しいパスワードを入力 すると、以前に入力されたパスワードはCMOSメモリから消去されます。パスワードの確認を 求めるプロンプトに対して同じパスワードをもう一度入力し、<Enter>キーを押してください。 パスワードの設定作業を途中で止める場合は、<Esc>キーを押します。 パスワードを無効にするには、パスワードの入力を求めるプロンプトに対して何も入力しない で<Enter>キーだけを押します。そうすると、パスワードが無効になったことを示すメッセー ジが表示されます。パスワードを無効にすると、システムのセキュリティが完全に解除され、 パスワードを入力しなくても、システムのブートとセットアップ作業を実行できるようになり ます。 PASSWORD DISABLED. パスワードが有効になっている場合は、セットアップ作業を始める前に、パスワードの入力を 求められます。そのため、正当な権限を持たないユーザーがシステム構成を変更することはで きません。 また、パスワードを有効にすると、システムのリブートのたびにパスワードの入力を求めるよ うにBIOSを設定することもできます。こうすれば、コンピュータの不正使用が防止されます。 パスワードの有効/無効を指定するには、BIOS Features SetupメニューのSecurityオプションを 使用します(第3章を参照)。Securityオプションを“System”に設定すると、システムのブート時 とセットアップ作業の開始前にパスワードの入力が必要になります。Securityオプションを “Setup”に設定すると、セットアップ作業の開始前だけにパスワードの入力を要求されます。 注意 一度、パスワードを登録すると、パスワードがなければパスワード機能の解除もできなく なります。パスワードの取り扱いには十分注意してください。 CONTEC CO., LTD. 80 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第6章 BIOSのセットアップ 終了オプション ■Save & Exit Setup このオプションを選択して<Enter>キーを押すと、次のような確認メッセージが表示されます。 Save to CMOS and EXIT (Y/N)? Y ‘Y’ を押すと、メニューで設定したセットアップ情報がCMOS(メモリ内部で、システムの電 源を切っても情報が保持される特殊なセクション)に保存された後、Setupプログラムが終了し、 システムが再起動されます。それ以降にシステムをブートすると、CMOSに保存されたセット アップ情報に基づき、BIOSによってシステムが構成されます。 ■Exit Without Saving このオプションを選択して<Enter>キーを押すと、次のような確認メッセージが表示されます。 Quit without saving (Y/N)? Y ‘Y’ を押すと、セットアップ情報がCMOSに保存されないでSetupプログラムが終了し、シス テムが再起動されます。この場合、従来のセットアップ情報がそのまま使用されます。 POSTメッセージ 電源投入時自己診断テスト(POST: Power On Self-Test)の実行中に、何らかの措置を要するエラ ーがBIOSによって検出されると、ビープ音が鳴るか、エラーメッセージが表示されます。 エラーメッセージが表示される場合は、メッセージの最後に次の指示が付きます。 PRESS F1 TO CONTINUE, CTRL-ALT-ESC OR DEL TO ENTER SETUP POSTビープ 現在、BIOSには2種類のビープコードがあります。最初のビープコードでは、長い警告音が1 回鳴った後、短い警告音が2回鳴ります。このビープコードは、ビデオエラーが発生したため、 BIOSによってビデオ画面を初期化して情報を表示できないことを示します。2番目のビープコ ードでは、長い警告音が繰り返し鳴ります。このビープコードは、DRAMエラーが発生したこ とを示します。 CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 81 第6章 BIOSのセットアップ エラーメッセージ POSTの実行中にBIOSによってエラーが検出されると、以下の一覧に示す1つまたは複数のメ ッセージが表示されます。この一覧には、ISAとEISA BIOSに関するメッセージが含まれてい ます。 CMOS battery has failed CMOSバッテリが機能していません。バッテリを交換してください。 CMOS checksum error CMOSのチェックサムが不正です。CMOSが機能していない可能性があります。 原因としてバッテリ不足が考えられます。バッテリをチェックし、必要に応じ てバッテリを交換してください。 DISK BOOT failure INSERT SYSTEM DISK AND PRESS ENTER ブートデバイスが見つかりませんでした。このエラーは、ブートドライブが検 出されなかったか、ブートドライブに正しいシステムブートファイルが含まれ ていなかったことを意味します。システムディスクをドライブA:に入れて、 <Enter>キーを押してください。ハードドライブからシステムをブートするよ うに設定している場合は、コントローラが正しく装着され、すべてのケーブル が正しく接続されていることを確認します。また、ディスクがブートデバイス としてフォーマットされていることも確認します。確認が終わったら、システ ムをリブートしてください。 Diskette drives or types mismatch error RUN SETUP システムのディスケットドライブのタイプがCMOSの定義と一致しません。 Setupプログラムを実行して、ディスケットドライブのタイプを正しく設定し てください。 Display switch is set incorrectly マザーボード上のディスプレイスイッチは、白黒またはカラーに設定できます。 このエラーは、ディスプレイスイッチの設定がSetupプログラムでの設定と一 致しないことを意味します。どちらの設定が正しいかを確認した後、システム の電源を切ってジャンパを変更するか、Setupプログラムを起動してVIDEOの 設定を変更してください。 Display type has changed since last BOOT システムの電源を最後に切ってから、 ディスプレイアダプタが変更されました。 新しいディスプレイタイプに合わせてシステム構成を変更してください。 EISA configuration checksum error PLEASE RUN EISA CONFIGURATION UTILITY EISA不揮発性RAMのチェックサムが不正であるか、EISAスロットを正しく読 み取れません。このエラーは、EISA不揮発性RAMが破壊されているか、EISA CONTEC CO., LTD. 82 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第6章 BIOSのセットアップ スロットが正しく設定されていないことを示します。また、ボードがスロット にしっかりと固定されていることを確認してください。 EISA configuration is not complete PLEASE RUN EISA CONFIGURATION UTILITY EISA不揮発性メモリに保存されたスロット構成情報が不完全です。 注意 これらのEISAエラーが発生した場合、システムはISAモードでブートされ、 EISA Configurationユーティリティを実行できる状態になります。 Error encountered initializing hard drive ハードドライブを初期化できません。アダプタが正しくインストールされてい ること、すべてのケーブルがしっかりと正しく接続されていること、Setupプ ログラムでハードドライブのタイプが正しく選択されていることを確認してく ださい。 Error initializing hard disk controller コントローラを初期化できません。コードがしっかりと正しくバスに取り付け られていること、Setupプログラムでハードドライブのタイプが正しく選択さ れていること、ハードドライブのジャンパが正しく設定されていることを確認 してください。 Floppy disk controller error or no controller present フロッピードライブコントローラが見つからないか、フロッピードライブコン トローラを初期化できません。コントローラが正しく取り付けられていること を確認してください。システムにフロッピードライブがない場合は、Setupプ ログラムでDiskette DriveがNONEに設定されていることを確認してください。 Invalid EISA configuration PLEASE RUN EISA CONFIGURATION UTILITY EISA構成情報が保存された不揮発性メモリが正しくプログラムされていない か破壊されています。EISA Configurationユーティリティを再実行して、メモ リを正しくプログラムしてください。 注意 このエラーが発生した場合、システムはISAモードでブートされ、EISA Configurationユーティリティを実行できる状態になります。 Keyboard error or no keyboard present キーボードを初期化できません。キーボードが正しく接続されていること、お よびブート中にキーが押されなかったことを確認してください。キーボードを 持たないシステムを意識的に構成する場合は、Setupプログラムでエラー停止 条件を"HALT ON ALL, BUT KEYBOARD"に設定します。こうすると、キーボ ードが存在しないことは無視され、ブート処理が続けられます。 CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 83 第6章 BIOSのセットアップ Memory address error at ... 特定のアドレスでメモリアドレスエラーが発生しました。エラー発生箇所のア ドレスをシステムのメモリマップと照合し、不正なメモリチップを見つけて交 換してください。 Memory parity error at ... 特定の位置でメモリパリティエラーが発生しました。エラー発生箇所のアドレ スをシステムのメモリマップと照合し、不正なメモリチップを見つけて交換し てください。 Memory size has changed since last BOOT 最後のブート以降にメモリの追加または取り外しが行われ、メモリのサイズが 変わりました。EISA Configurationユーティリティを実行して、メモリ構成を 変更してください。 Memory verify error at ... 特定のメモリアドレスに書き込まれた値を確認できませんでした。エラー発生 箇所のアドレスをシステムのメモリマップと照合し、不正なメモリチップを見 つけて交換してください。 Offending address not found このメッセージは、エラーの原因となったセグメントを特定できないときに、 I/O CHANNEL CHECKメッセージおよびRAM PARITY ERRORメッセージとい っしょに表示されます。 Offending segment このメッセージは、エラーの原因となったセグメントを特定できたときに、I/O CHANNEL CHECKメッセージおよびRAM PARITY ERRORメッセージといっ しょに表示されます。 Press a key to REBOOT リブートを必要とするエラーが発生すると、このメッセージが画面の一番下に 表示されます。任意のキーを押すと、システムがリブートされます。 Press F1 to disable NMI, F2 to REBOOT ブート中にマスク不可能な割り込み状態がBIOSによって検出された場合、F1 キーを押すと、NMIを無効にしてブートを続行できます。また、F2キーを押す と、NMIを有効にした状態でシステムをリブートできます。 RAM parity error CHECKING FOR SEGMENT ... RAM(Random Access Memory)内でパリティエラーが発生したことを示します。 CONTEC CO., LTD. 84 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第6章 BIOSのセットアップ Should be empty but EISA board found PLEASE RUN EISA CONFIGURATION UTILITY ボードIDを持たないと設定されたスロットで、有効なボードIDが見つかりま した。 注意 このエラーが発生した場合、システムはISAモードでブートされ、EISA Configurationユーティリティを実行できる状態になります。 Should have EISA board but not found PLEASE RUN EISA CONFIGURATION UTILITY EISAボードがIDリクエストに応答しません。または、指定されたスロットで、 有効なボードIDが見つかりません。 注意 このエラーが発生した場合、システムはISAモードでブートされ、EISA Configurationユーティリティを実行できる状態になります。 Slot not empty EISA Configurationユーティリティで空であると指定されたスロットに、実際 にはボードが存在します。 注意 このエラーが発生した場合、システムはISAモードでブートされ、EISA Configurationユーティリティを実行できる状態になります。 System halted, (CTRL-ALT-DEL) to REBOOT ... 現在のブート処理が中断されたため、 システムをリブートする必要があります。 CTRLキーとALTキーを押しながらDELキーを押してください。 Wrong board in slot PLEASE RUN EISA CONFIGURATION UTILITY ボードIDがEISA不揮発性メモリに保存されたIDと一致しません。 注意 このエラーが発生した場合、システムはISAモードでブートされ、EISA Configurationユーティリティを実行できる状態になります。 Floppy disk(s) fail (80) フロッピーサブシステムをリセットできません。 Floppy disk(s) fail (40) フロッピーの種類が不正です。 Hard disk(s) fail (80) HDDのリセット時にエラーが発生しました。 CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 85 第6章 BIOSのセットアップ Hard disk(s) fail (40) HDDコントローラの診断時にエラーが発生しました。 Hard disk(s) fail (20) HDDの初期化中にエラーが発生しました。 Hard disk(s) fail (10) 固定ディスクを再較正できません。 Hard disk(s) fail (08) セクタの確認テスト時にエラーが発生しました。 Keyboard is locked out - Unlock the key. キーボードコントローラのP17が下に引かれ、キーボードがロック状態になっ ていることがBIOSによって検出されました。キーボードのロックを解除して ください。 Keyboard error or no keyboard present キーボードを初期化できません。キーボードが正しく接続されていること、お よびブート中にキーが押されなかったことを確認してください。 Manufacturing POST loop キーボードコントローラのP15が下に引かれている間は、POST処理が無限に繰 り返されます。これはM/Bバーンイン検査でも使用されます。 BIOS ROM checksum error - System halted ROMアドレスF0000H-FFFFFHのチェックサムが不正です。 Memory test fail オンボードメモリのテストでエラーが発生すると、BIOSによってこのメッセ ージが表示されます。 CONTEC CO., LTD. 86 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第6章 BIOSのセットアップ POSTコード 表6.4 POSTコード <1/5> POST (hex) 説明 CFh CMOSのR/W機能をテストします。 C0h チップセットの初期化の準備: ・シャドウRAMを無効にします。 ・L2キャッシュ (ソケット7以下) を無効にします。 ・基本チップセット レジスタをプログラムします。 C1h メモリの検出 ・DRAMのサイズ、タイプ、ECCを自動検出します。 ・L2キャッシュ (ソケット7以下) を自動検出します。 C3h 圧縮されたBIOSコードをDRAMに拡張します。 C5h チップセット フックを呼び出し、BIOSをE000 & F000シャドウRAMにコピーします。 0h1 物理アドレス 1000:0 にあるXgroupコードを拡張します。 02h 予約済み 03h perio_Early_Initスイッチを初期化します。 04h 予約済み 05h 1. 画面を空白にします。 2. CMOSエラー ログをクリアします。 06h 予約済み 07h 1. 8042インターフェイスをクリアします。 2. 8042自己診断テストを初期設定します。 08h 1. Winbond 977シリーズのSuper I/Oチップ専用のキーボード コントローラをテストします。 2. キーボード インターフェイスを有効にします。 09h 予約済み 0Ah 1. PS/2マウス インターフェイスを無効にします(オプション)。 2. キーボードとマウス用のポートを自動検出した後、ポートとインターフェイス用のスワップを自動 検出します(オプション)。 3. Winbond 977シリーズのSuper I/Oチップ用のキーボードをリセットします。 0Bh 予約済み 0Ch 予約済み 0Dh 予約済み 0Eh F000h セグメント シャドウをテストして、読み取り/書き込み可能かどうかを確認します。テストが 失敗した場合は、警告音を鳴らし続けます。 0Fh 予約済み 10h ESCDとDMIをサポートするために、フラッシュのタイプを自動検出し、適切なフラッシュR/Wコー ドをF000のランタイム領域に読み込みます。 11h 予約済み 12h ウォーキング1のアルゴリズムに基づいて、CMOS回路のインターフェイスをチェックします。また、 リアルタイム クロック電源の状態を設定した後、オーバーライドをチェックします。 13h 予約済み 14h チップセットのデフォルト値をチップセットに組み込みます。OEMメーカーがチップセットのデフォ ルト値をカスタマイズする場合があります。 15h 予約済み 16h Early_Init_Onboard_Generator スイッチを初期化します。 17h 予約済み 18h 製造元、SMIタイプ(Cyrix、Intel)、CPUレベル(586、686)などのCPU情報を検出します。 19h 予約済み CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 87 第6章 BIOSのセットアップ 表6.4 POSTコード <2/5> POST (hex) 説明 1Ah 予約済み 1Bh 割り込みベクトル テーブルを初期化します。特に指定されない限り、すべてのH/W割り込みは SPURIOUS_INT_HDLRに転送され、S/W割り込みはSPURIOUS_soft_HDLRに転送されます。 1Ch 予約済み 1Dh EARLY_PM_INITスイッチを初期化します。 1Eh 予約済み 1Fh キーボード マトリックスを読み込みます。(NoteBookプラットフォーム) 20h 予約済み 21h HPMを初期化します。(NoteBookプラットフォーム) 22h 予約済み 23h 1. RTC値が有効かどうかをチェックします。例えば、5Ahという値はRTCミニットとして無効です。 2. CMOSの設定をBIOSスタックに読み込みます。CMOSチェックサムが不正である場合は、デフォ ルト値を使用します。 3. PCI & PnPで使用するBIOSリソース マップを準備します。ESCDが有効である場合は、ESCDの 既存情報を考慮してください。 4. オンボード クロック ジェネレータを初期化します。個々のクロック リソースを無効にして、PCI スロットとDIMMスロットを空にします。 5. 最初のPCIを初期化します。 ・PCIバス番号を列挙します。 ・メモリとI/Oのリソースを割り当てます。 ・有効なVGAデバイスとVGA BIOSを検索し、C000:0に保存します。 24h 予約済み 25h 予約済み 26h 予約済み 27h INT 09バッファを初期化します。 28h 予約済み 29h 1. 0~640Kのメモリ アドレスに対応するCPU内部MTRR (P6 & PII) をプログラムします。 2. PentiumクラスのCPU用のAPICを初期化します。 3. CMOSセットアップ情報に従って、初期チップセットをプログラムします。 例: オンボードIDEコントローラ 4. CPU速度を測定します。 5. ビデオBIOSを起動します。 2Ah 予約済み 2Bh 予約済み 2Ch 予約済み 2Dh 1. マルチ言語機能を初期化します。 2. Award著作権、CPUタイプ、CPU速度などの情報を画面に表示します。 2Eh 予約済み 2Fh 予約済み 30h 予約済み 31h 予約済み 32h 予約済み 33h Winbond 977シリーズのSuper I/Oチップセット以外のキーボードをリセットします。 34h 予約済み 35h 予約済み 36h 予約済み 37h 予約済み 38h 予約済み 39h 予約済み CONTEC CO., LTD. 88 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第6章 BIOSのセットアップ 表6.4 POSTコード <3/5> POST (hex) 説明 3Ah 予約済み 3Bh 予約済み 3Ch Test 8254 3Dh 予約済み 3Eh チャネル1の8259割り込みマスク ビットをテストします。 3Fh 予約済み 40h チャネル2の8259割り込みマスク ビットをテストします。 41h 予約済み 42h 予約済み 43h 8259機能をテストします。 44h 予約済み 45h 予約済み 46h 予約済み 47h EISAスロットを初期化します。 48h 予約済み 49h 1. 各64Kページの最後のダブルワードを検査して、メモリの総容量を計算します。 2. AMD K5 CPUの書き込みアロケーションをプログラムします。 4Ah 予約済み 4Bh 予約済み 4Ch 予約済み 4Dh 予約済み 4Eh 1. M1 CPUのMTRRをプログラムします。 2. 適切なキャッシュ可能範囲を定めて、P6クラスCPUとプログラムCPU用のL2キャッシュを初期化 します。 3. P6クラスCPU用のAPICを初期化します。 4. MPプラットフォーム上では、各CPUのキャッシュ可能範囲が同じではないため、キャッシュ可能 範囲を若干小さい値に変更します。 4Fh 予約済み 50h USBを初期化します。 51h 予約済み 52h すべてのメモリをテストします。(すべての拡張メモリを0にクリアします。) 53h 予約済み 54h 予約済み 55h プロセッサの数を表示します。(マルチプロセッサ プラットフォーム) 56h 予約済み 57h 1. PnPロゴを表示します。 2. 最初のISA PnPを初期化します。CSNを個々のISA PnPデバイスに割り当てます。 58h 予約済み 59h Trend Anti-Virusコードを初期化します。 5Ah 予約済み 5Bh (オプション機能) FDDからAWDFLASH.EXEを入力するためのメッセージを表示します。(オプション) 5Ch 予約済み 5Dh 1. Init_Onboard_Super_IOスイッチを初期化します。 2. Init_Onbaord_AUDIOスイッチを初期化します。 5Eh 予約済み 5Fh 予約済み CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 89 第6章 BIOSのセットアップ 表6.4 POSTコード <4/5> POST (hex) 説明 60h CMOS Setupユーティリティを実行できる状態になります。 (このPOSTコードが表示されるまで、ユーザーはCMOS Setupユーティリティを実行できません。) 61h 予約済み 62h 予約済み 63h 予約済み 64h 予約済み 65h PS/2マウスを初期化します。 66h 予約済み 67h ファンクション呼び出し(NT 15h ax=E820h)のためのメモリ サイズ情報を取得します。 68h 予約済み 69h L2キャッシュを有効にします。 6Ah 予約済み 6Bh 「Chipset Features Setup」の説明に従って、チップセット レジスタをプログラムします。 6Ch 予約済み 6Dh 1. すべてのISA PnPデバイスにリソースを割り当てます。 2. Setupプログラムで該当の項目が"AUTO"に設定されている場合は、オンボードCOMポートに対し てポートを自動的に割り当てます。 6Eh 予約済み 6Fh 1. フロッピー コントローラを初期化します。 2. 40:Hardwareセクションでフロッピー関連のフィールドを設定します。 70h 予約済み 71h 予約済み 72h 予約済み 73h (オプション機能) 次の条件が満たされると、AWDFLASH.EXEを起動します。 ・フロッピー ドライブにAWDFLASHが存在する場合 ・ALT+F2が押された場合 74h 予約済み 75h すべてのIDEデバイス(HDD、LS120、ZIP、CDROMなど)を検出してインストールします。 76h 予約済み 77h シリアル ポートとパラレル ポートを検出します。 78h 予約済み 79h 予約済み 7Ah コプロセッサを検出してインストールします。 7Bh 予約済み 7Ch 予約済み 7Dh 予約済み 7Eh 予約済み 7Fh 1. 全画面ロゴがサポートされる場合は、テキスト モードに切り替えます。 ・エラーが発生した場合は、エラー メッセージを表示してキー入力を待ちます。 ・エラーが発生しない場合、またはF1キーが押された場合は、処理を続けます。 ●EPAまたはカスタマイズ ロゴをクリアします。 80h 予約済み 81h 予約済み 82h 1. チップセットの電源管理フックを呼び出します。 2. (全画面ロゴではなく)EPAロゴによって使用されるテキスト フォントを復元します。 3. パスワードが設定されている場合は、パスワードの入力を求めるプロンプトを表示します。 CONTEC CO., LTD. 90 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第6章 BIOSのセットアップ 表6.4 POSTコード <5/5> POST (hex) 説明 83h スタック内の全データをCMOSに保存します。 84h ISA PnPブート デバイスを初期化します。 85h 1. USBの最終的な初期化を行います。 2. NET PC: SYSID構造体を作成します。 3. 画面をテキスト モードに切り替えます。 4. メモリの最上部でACPIテーブルを設定します。 5. ISAアダプタROMを起動します。 6. IRQをPCIデバイスに割り当てます。 7. APMを初期化します。 8. IRQのノイズをクリアします。 86h 予約済み 87h 予約済み 88h 予約済み 89h 予約済み 90h 予約済み 91h 予約済み 92h 予約済み 93h Trend Anti-Virusコードで使用されるHDDブート セクタ情報を読み取ります。 94h 1. L2キャッシュを有効にします。 2. ブートアップ速度をプログラムします。 3. チップセットの最終的な初期化を行います。 4. 電源管理機能の最終的な初期化を行います。 5. 画面とディスプレイのサマリ テーブルをクリアします。 6. K6クラスの書き込みアロケーションをプログラムします。 7. P6クラスの書き込みコンビネーションをプログラムします。 95h 1. 夏時間の設定を行います。 2. キーボードのLEDとタイプ速度を更新します。 96h 1. MPテーブルを作成します。 2. ESCDを作成して更新します。 3. CMOSセンチュリを20hまたは19hに設定します。 4. CMOS時間をDOSタイマ ティックに読み込みます。 5. MSIRQルーティング テーブルを作成します。 FFh ブートを試行します。(INT 19h) CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 91 第6章 BIOSのセットアップ CONTEC CO., LTD. 92 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 第7章 オプション品のご紹介 第7章 オプション品のご紹介 ■メモリ ・ 168PIN DIMM PC100 SDRAM 32MB “PC-MSD32-100” ・ 168PIN DIMM PC100 SDRAM 64MB “PC-MSD64-100” ・ 168PIN DIMM PC100 SDRAM 128MB “PC-MSD128-100” ・ 168PIN DIMM PC100 SDRAM 256MB “PC-MSD256-100” ・ 168PIN DIMM PC100 SDRAM 64MB (ECC 付き) “PC-MSD64E-100” ・ 168PIN DIMM PC100 SDRAM 128MB (ECC 付き) “PC-MSD128E-100” ・ 168PIN DIMM PC100 SDRAM 256MB (ECC 付き) “PC-MSD256E-100” CONTEC CO., LTD. PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 93 PC-686(CPCI)-LV ユーザーズマニュアル 2001年06月06日 2001年09月11日 発行所 制定 改訂 株式会社コンテック 本製品および本書は著作権法によって保護されていますので無断で複写、複製、転載、改変す ることは禁じられています。 分類番号 A-46-427 コード番号 LZS2451 ホームページ 最新情報、各種技術情報が満載です。どうぞご利用ください。 http://www.contec.co.jp/ FAX情報サービス いつでもすぐに製品概要をお届けいたします。 FAXBOX 03-5628-9570 《営業的なお問い合わせ》 〒136-0071 東京都江東区亀戸2-25-14 立花アネックスビル TEL 03-5628-0211 ●製品の技術的なお問い合わせは、下記インフォメーションへどうぞ● 総合インフォメーション TEL : 03-5628-9286 FAX : 03-5628-9344 E-mail : [email protected] A-46-388 Ver. 2001. 10. 17
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