静岡県工業技術情報 No.81(2012) 平成23年度 電波暗室電磁波測定システム更新事業 設備紹介 高周波数対応電磁波測定装置 【概要】 電子部品や機器から発生する妨害電磁波の強さを測定するための装置を導入しました。国 際規格の改正により必要となった1GHz を超える高周波数の妨害電磁波を測定できます。 ▲図1 測定装置と制御用コンピュータ ▲図2 放射雑音強度の測定風景 電子部品や機器から発生するノイズ(妨害電磁波)が大きいと、放送や通信に妨害を与えた り、他の電子機器等を誤動作させたりと問題を引き起こします。最近、コンピュータなどの動作 周波数の高周波数化や、携帯電話、無線 LAN、ETC など、1GHz を超える電波利用の増加に 伴って国際規格が改定され、これまでの 1GHz までの測定に加えて、1GHz を超える妨害電磁 波の測定も必要となりました。しかしながら、1GHz 超の測定には、測定環境やアンテナ、機器な どの測定システムに今まで(~1GHz)のものとは異なる性能が要求されます。 このため、18GHz までの高周波数の電磁波の強さ(電界強度)を測定することができるシステ ムを新規に導入しました。 今までの電磁波測定装置に加え、高周波数対応の電磁波測定装置も是非ご利用ください。 【仕様】 スペクトラムアナライザ 機種:アジレント・テクノロジー㈱ N9010A EXA EMI 帯域幅:200Hz、9kHz、120kHz、1MHz 検波方式:尖頭値検波、準尖頭値検波、平均値検波、RMS 平均値検波 ダブルリッジドガイドホーンアンテナ 機種:ETS-Lindgren 社 3117 周波数範囲:1~18 GHz RF プリアンプ 機種:㈱EMC システムズ RP118G-42 利得:42dB(1~18 GHz) 雑音指数 NF:2dB お問い合わせ先 浜松工業技術支援センター 電子科 電話 053-428-4158 - 8 -
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