サラリーマン頭髪事情

(報道資料)
2001 年 11 月1日
「サラリーマン頭髪事情」
調査結果発表
不況・リストラ・テロ・・・・・・。我々生活者を取り巻く環境は、ここ 20~30 年の中でも特に
厳しいといわれています。
中でもサラリーマンは、長引く不況で、自らの生活の見直しを余儀なくされる昨今、心
の悩みはつきません。
このような世情では、サラリーマンの心の悩みは身体の変化にも表れてくるそうで、具
体的には、うつ病の発症、胃痛、偏頭痛、抜け毛、フケが増える、等々。
他方、男性の育毛剤、養毛剤市場は未曾有の不況下でも売上が堅調です。
日本アムウェイ株式会社(本社:東京都渋谷区宇田川町7-1 代表取締役社長:ステ
ィーヴン・A・ロビンズ)も、本年5月、育毛剤「サイトマックス」を発売し、育毛剤市場に
進出。それを受けて、このたび首都圏在住のサラリーマン男性・約 330 名の頭髪に関
する悩みや、ヘアケアに関する意識と実態を調査いたしました。
当調査で、男性の意識の中で頭髪はいろいろなメンタリティーを含んだ要素を持って
いるという興味ある結果が集計されました。
以下、結果の要約と詳細な分析(別冊)をご覧いただきたいと思います。
1. 男40歳は髪の曲がり角
2. ヘアケア製品―満足度はイマイチだがやめられない
3. あまりに日常的で普段は気にもとめない「髪」
4. 「髪」、それは自他ともに衰えを感じるバロメーター
取材問い合わせ先
日本アムウェイ株式会社 広報部 土屋・島崎
TEL:03-5428-7210/FAX:03-5428-7934
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町7-1
URL: http://www.amwaylive.com
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「サラリーマン頭髪事情」
<調査結果報告書>
=要約編=
2001.10
日本アムウェイ株式会社
2
調査要領
1.
調査目的:
中年男性の頭髪に関する悩みや、ヘアケアに関する意識と実態を
探り、商品開発等の参考にすることを目的とした。
2.
調査対象:
首都圏(約 30km 圏)に居住する 30~50 歳の男性
3.
標本抽出法:
行動科学研究所「消費者パネル」より抽出
4.
標本数:
有効回答数 337
5.
調査方法:
郵送法(対象者自記式)
6.
調査時期:
2001 年 8 月 30 日~9 月 13 日
7.
調査実施機関:
行動科学研究所
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サラリーマン頭髪事情
~結果の要約~
1.男 40 歳は髪の曲がり角
25 歳は女性のお肌の曲がり角、は昔から言われてきた。男性にはお肌に関する話はないが、こと
髪については「のんき」になっていられないようだ。
男の働き盛りといわれる 30 代~50 代、この世代は髪に変化の現われる時期でもある。髪の健康状
態でみると、30 代の 76%が「健康」と認識しているのに対して、40 代の落ち込みは激しい。「健康」
と考える人は約 20%ダウンの 57%。つまり、約半数の人がすでに「髪」が病に掛かっていると認識
している。まさに「髪の曲がり角」である。その具体的な症状としては、髪が「やわらかく」そして「細
く」「少なく」なる傾向が顕著になってきたことが挙げられている。
一方 50 代は更に落ち込むのではなく、「健康」な割合が 62%と、40 代に比べてややアップする。
しかしこれは髪が復活した訳ではなく、多分働き盛り=意欲や行動と比べて相対的に頭髪が気に
ならなくなるからであろう。
自分の髪は健康だ
62.3
50代
57.0
40代
76.1
30代
0.0
20.0
40.0
60.0
%
80.0
調査における 40 代像には、次のような意識・行動傾向が浮かび上がった。
■脂ギッシュな 40 代
髪が気になる 40 代は他の年代に比べて、地肌の状態が「脂っぽい」(36.8%)という認識が 30 代
より 13.8%、50 代より 14.9%も多い。この「脂っぽい」ことと関係があるのか「フケ・かゆみ」も 40 代の
14.9%が「かなり気になる」としており、他の年代に比べて突出している。
■悩みは深し「抜け毛・薄毛」
頭髪に何らかの形で悩みを抱えている人は、ここでも 40 代が最も多く 75.4%。すなわち 4 人に 3
人が何らかの悩みを抱えていることになる。他の年代に比べて 40 代が突出しているのは、30 代の
55.0%、50 代の 64.0%と比較してみると明確に分かる。
その悩みの具体的内容になると、全体でみて「抜け毛・薄毛」(45.7%)が断トツの状態にある。
続いては「フケ・かゆみ」(22.0%)だが、これ以外の悩みは全体的には 10%以下になっている。
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■遺伝・ストレスが髪トラブルの原因?
頭髪トラブルの原因として一番多いのは、各年代とも「体質・遺伝」(65.6%)が共通した要因のよう
だ。次いで「ストレス」(43.5%)、「睡眠不足」(26.6%)だが、これは共に現代に共通した要因といえ
る。これらの要因はともに 40 代は他の年代に比べて相対的に多いが、働き盛りであることを考える
と「ストレス」「睡眠不足」ともに理解できる要因ではある。
■トラブル対策情報入手「テレビ広告」がトップ。40 代は新聞・雑誌広告も
髪のトラブル対策ということになると当然ヘアケア商品ということになるが、その情報源としては「テレ
ビ広告」(58.8%)が突出している。
もう少し細かく見ると、トラブルの多い層は、おしなべてどの媒体にも接触度が高い。また、40 代は
他の年代に比べ「雑誌広告」(35.1%)と「新聞広告」(30.7%)に高い接触が見られる。
■対処法、頼みは「養毛剤・育毛剤」
では、髪のトラブルへの対処法はというと方法は数多くあるが、いちばん多いのは「養毛剤や育毛
剤・育毛トニックを使う」(全体=44.8%、40 代=57.9%)、いってみれば「養毛剤・育毛剤」頼りの対
処法が抜きん出ている。2位は「よく洗髪する」(31.8%)だが、続く「ストレスをためない」(29.9%)、
「規則正しい生活」(19.5%)はトラブル原因の裏返しを対処法として心がけている様子が伺える。
■養毛・育毛剤、30 代で 34%が使用を経験、40 代が使用のピーク
「養毛剤・育毛剤・育毛トニック」の使用経験者は全体で 42%、まだ髪のトラブルが殆どない 30 代で
も 34%が使った経験を持つ。「髪のトラブルが多い」層では 74%、そして「抜け毛・薄毛がかなり気
になる」層になると実に 85%が使用経験を持つ。
現在、使用中の人は全体で 27%。年代別では、ここでも 30 代(21.1%)、50 代(24.6%)を抜いて
40 代は 34%の人が使用中である。当然ともいえるが「抜け毛・薄毛をかなり気にしている」層では、
7 割(68.3%)近くの人が使用している。
■ブランドは大方が自分で決定。40 代は購入も自分で
さすがにブランドの決定は人に任せず、大方(84.4%)の人は自分で決めている。一方、購入は 6
割の人が自分で買っているが、こだわりの 40 代は 4 人に 3 人、すなわち 75%の人が購買も人任せ
にはしていない。
2.ヘアケア製品―満足度はイマイチだがやめられない
髪のトラブルを解消するには、ヘアケア商品に依存するというのが一般的であり、一番多い。事実、
こうしたニーズを裏付けるように、今回の調査でも対象商品を 18 種類ピックアップして実態をうかが
5
った。
その結果、30 代で 34%、40 代で 48%、50 代で 44%と、それぞれ半数近い人がヘアケア商品を使
用した経験を持っていた。それが、髪が気になったり、トラブルが多い層になると、とたんに 7 割から
8 割に使用経験がハネ上がる。
こうなると最早ヘアケア商品は現代人にとって必需に近い商品といえる。しかし、こうした悩みを根
本的に解決する商品は今のところ出てきておらず、顧客満足度も低いものになっているのが現状
である。
現在の使用品に対する満足度
非常に不満
1%
非常に満足
かなり不満
1%
1%
やや不満
4%
かなり満足
8%
やや満足
37%
どちらともいえ
ない
48%
■意外に多い「髪」についての知識不足
髪について高い関心がありながら、ヘアケアに関する知識になると「やや」も入れて「詳しくない」
(54.0%)が半数を超える。髪のトラブルが多い層にあってもこの傾向は変わらず、43.4%の人が詳
しくないと回答している。
■半分が薬局・薬店で購入
薬効を期待してか、対象商品に医薬品が多くあるためか、「薬局・薬店」での購入が 5 割を占めて
いる。中には通信販売(3.3%)、訪問販売(1.1%)も散見される。意外に少ないのが化粧品店で、
ジャンルが違うのか利用者はわずか 2.2%である。
■知名度、使い慣れが選択理由
「よく広告をしているので」(31.1%)、「使い慣れているので」(28.9%)、「有名メーカーの商品なの
で」(23.3%)が使用理由のベスト 3。
知名度やブランドロイヤリティが購買決定の強力な理由になっているようだ。
■年代を追って使用量が減少
現在使用しているブランド(商品)にしてからの使用量は、全体平均で見ると 8.9 本。これを年代別
に見ると 30 代が 12.2 本、40 台が 8.6 本、そして 50 代が 6.7 本と年代が高くなるに従って、現在使
6
っているブランド(商品)の使用量は少なくなっている。これは度々ブランドをスイッチした結果なの
か、あるいは使用量が徐々に減少しているのかは不明だが、いずれにしても加齢と共に使う量が
少なくなっているようだ。
■効果を認める満足度は 10%
「養毛剤・育毛剤・育毛トニック」の満足度についての評価は、「やや」「かなり」「非常に」を含めて
「満足」の側に回答が寄っているものの、その殆どは「やや」であり、「抜け毛が減った」(4.4%)、
「毛が生えてきた」(2.2%)、「効果がある」(4.4%)など、明確に効果を認めている層は一部であり、
後は使用感についての満足度であった。各年代ともに「どちらともいえない」と、効果を判断しかね
ている層が 50%前後を占めていた。
前問の裏返しになるが、現在使用中の「養毛剤・育毛剤」等の不満点で、「効果がよく分からない」
(26.7%)に回答が集中しているのを見ると、効果の判断をしかねている状況が一層はっきりして来
る。
■継続ユーザーは 89%
今後の使用意向については、89%の人が引き続き「養毛剤・育毛剤・育毛トニック」を使用するとし
ている。その内、“同じブランドを継続使用する”としているのは 41%、“ブランドスイッチの可能性が
ある”のは 48%と、使用中の商品に対する評価は分かれた。
■非使用者が使わない理由、「必要ない」が大半
現在ヘアケア商品を使っていない人に「なぜ使わないのか」とその理由を質問したところ、「使う必
要がないので」(52.6%)が断トツの 1 位。次いで「特に理由はない」(23.9%)、「効果に疑問」
(20.6%)、「使っても無駄」(12.1%)と続く。
ヘビーユーザー予備軍と見られる「抜け毛・薄毛」の気になる層の意見も、「効果に疑問」(32.5%)、
「値段が高い」(26.3%)、「使っても無駄」(23.8%)、「以前使って効果がなかった」(21.3%)と悲観
的な回答が多かった。
3.あまりに日常的で普段は気にもとめない「髪」
大いに大切な関心事でありながら、日常的にはごく当たり前の存在で気にもとめない。何かトラブ
ルが発生したり、人から指摘されて初めて事の大きさに気付く。奥さんや恋人から髪について指摘
を受けたことがある人は 63%で、髪が薄くなると「老けて見える」(65.0%)、「女性にもてない」
(21.7%)と、自信のない様子が浮かび上がる。髪のトラブルや関連するヘアケアなどは、そうしたキ
ッカケから関心を持つようになるのではないか。
■自分と向き合った時感じる「頭髪」
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頭髪に対する悩みは常時感じているものではなく、「鏡をみた時」(64.3%)、「シャンプーの時」
(45.5%)、「美容院・理容院で散髪した時」(17.5%)など、自分と向き合った時が感じる時のようだ。
■「トラブル」、同年代との比較では少なく感じる
同年代の人と比べて自分の方がトラブルが少ないと感じている人は、各年代とも半数を超える。し
かし、さすがに「抜け毛・薄毛がかなり気になる」層では、この関係は逆転し自分の方がトラブルが
「多いほう」(38.3%)と感じている層が、「少ないほう」(25.0%)と感じている層よりかなり上回ってい
る。
■30 代、4 割強が美容院で月 1 回の調髪
調髪といえば「理容院」(72.1%)、それは古い観念か。30 代は 43%が「美容院」で調髪している。
反対に 50 代は 20.2%が「自宅」になっている。美容院派か自宅派かの状況は年代と強く相関して
いる様子が伺える。
調髪の頻度は「月 1 回位」が約半数の 45.7%で 1 位。次いで「1.5 カ月に 1 回位」(21.1%)、「2 カ
月に 1 回位」(19.3%)と続く。
■ヘアケア商品、若年ほど購買に抵抗?
ヘアケア商品の購買についての抵抗感についてたずねたところ、全体の 8 割は特に抵抗は感じて
いなかった。その中にあって、あえて差異を見つけると「養毛剤・育毛剤・育毛トニック」については、
11%の人が自分で買うのに抵抗を感じている。若干ではあるが、年代の低い方が抵抗を感じてい
るようだ。
■親しき仲でも気になる「髪」
髪のトラブルについて「職場の同僚=男性」(54.9%)や「奥さん」(46.2%)など、普段気遣いの少な
いと思われている人の目が、ことの外気になるという。これらの人は案外率直に指摘するからなのか、
あるいは同僚としての親しさよりもある種のライバルとしての目が気になるということか。
■髪が薄いと「老けて見える」?
奥さんや恋人から髪について意見を言われた経験を持つ人は 63%。意見の内容は 30 代が「ヘア
スタイル」(30.3%)について。「抜け毛」(50 代=15.8%、40 代=9.6%)、「髪の量」(50 代=33.3%、
40 代=26.3%)については若年層より高齢層に言われた経験を持つ者が多い。
では「髪が薄い」からはどんなイメージを連想するか。一番多いのが「老けている」(65.0%)だが、こ
の傾向は各年代に共通して持たれているイメージだ。続いては「女性にもてない」(21.7%)であっ
た。
■髪が少なくなることで「若さ」を失い「同情」を得る
8
では、髪の毛が無くなることで失われるものは何か。トップが「若さ」(78.0%)、次いで「女性からの
アプローチ」(27.6%)、「自信」、「男としての魅力」(共に 24.6%)と続く。
逆に得るもは「同情」(22.8%)がトップとは少々情けないが、2番目に「社会的信頼」(7.7%)が来た
のは少しホッとする。
■松山千春。髪があっても、なくても「かっこいい」
自由回答方式で「髪があったらかっこいい」、「髪がなくてもかっこいい」有名人をたずねたところ、
いずれも松山千春がトップであった。「なくてもかっこいい」有名人には、ブルース・ウィルスやショー
ン・コネリーなど、外国人俳優の名前があがっている。
■ヘアに関して無頓着
男性にとって「ヘアスタイルは身だしなみの一つとして重要である」との意識は強いものの、基本的
にヘアスタイルには無頓着で、一度決めたヘアスタイルを変えることは殆どない。また、有名人の
ヘアスタイルを真似ることもなく、現在のヘアスタイルにおおむね満足しており、ヘアスタイルや髪
のことで友人・知人と話題にすることも殆どない。
同様にヘアケア製品に対しても無頓着で、メーカー名やブランドにもあまりこだわらない。
髪のトラブルについては高い関心を持っているものの、日常的に髪についての一般的知識や関心
については無頓着で、その場になって初めて対応するということのようだ。
4.「髪」、それは自他ともに衰えを感じるバロメーター
それだけに量、色などに気配りをして、衰えを跳ね返す活力にしている。「髪」にはそんな力が宿っ
ているようだ。
■40 代で 92%が衰えを感じる
「体力の衰え」(83.3%)、「白髪、抜け毛」(44.0%)、「体形の変化」(35.8%)、こんな現象に出会っ
たり、感じた時、人は「自分もトシだな」とか「最近衰えてきたな」と感じる。そんな現象を強く感じるの
は 40 代(92.1%)が一番多い。
老いを感じるのはどんな時ですか
0
20
40
白髪や抜け毛・薄毛など、頭髪のことが気になった時
83.3
体型の変化があった時
35.8
食事の好みや食べる量に変化があった時
26.6
精力の衰えを感じた時
23.0
仕事中など気力がなくなった時
特にない
%
100
80
44.0
体力の衰えを感じた時
その他
60
24.1
3.9
1.1
9
■他人の目、「老い」の評価は体型で
客観的に他人の老いの具合を評価するのは「体型」(65.9%)が1位。続いて「頭髪の量・色」
(56.4%)、「肌のツヤ」(43.3%)で、これが「老い」の評価のベスト 3。
■日頃気になる健康、「疲れやすい」が第1位
健康のバロメーターともいえる症状を全体結果でみると、第1位は「疲れやすい」(38.9%)、続いて
「目が疲れる・目がかすむ」(37.7%)、「肩・首が凝る」(37.4%)と続く。年代別に見ると 30 代では
「目のかすみ」に代わって「イライラする、ストレスを感じる」が 3 番目に入る。40 代、50 代共に症状
は同じだが、順位が入れ替わる。40 代では「疲れは」3 位に、50 代では 2 位になる。
60.0
%
50.0
40.0
疲れやすい
目が疲れる、目がかすむ
肩・首が凝る
30.0
20.0
10.0
0.0
30代
40代
50代
10