パリ-ニューヨーク 20 世紀絵画の流れフランシス・リーマン・ロブ・アート・センター所蔵品展 ―展覧会のみどころー ① 世界初！アメリカが誇る名門大学の美術コレクション展！今回ご紹介する作品は、すべてフランシス・リーマン・ロブ・アート・センター（以下 FLLAC）のコレクションです。 FLLAC は、かつてジャクリーン・ケネディやメリル・ストリープなどが学んだ伝統ある名門、ヴァッサー大学（ニューヨーク）の付属美術館で、大学付属美術館としてはハーバード大学やプリンストン大学に匹敵する質の高さを誇ります。ヴァッサー大学の全面的な協力のもとで行われる本展覧会は、世界で初めてそのコレクションをまとめて見ることのできるまたとない機会です。 ② ピカソ、シャガールからロスコ、ウォーホルまで − 19 世紀から現代に至るまで、著名作家の作品を一堂に！ FLLAC のコレクションを紹介するこの展覧会では、 19 世紀フランスから現代のアメリカに至るまでの美術の歴史を概観します。なかでも、パリを中心とするヨーロッパで芽生えた前衛美術が、海を渡りアメリカで「モダニズム」と言われる新しい絵画表現を生み出していった過程を、代表的な画家の作品をとおしてたどります。 19 世紀から 20 世紀にかけてのフランスでは、コロー、セザンヌ、ムンク、シャガール、ピカソ、マティスなどそうそうたる顔ぶれが並びます。そしてアメリカでは、ハドソン・リバー派を起点とし、ジョージア・オキーフ、エドワード・ホッパー、ベン・シャーンなどモダニズム形成期の画家たち、マーク・ロスコ、ヴィレム・デ・クーニング、ジャクソン・ポロックらの抽象表現主義、ロバート・ラウシェンバーグ、ロイ・リキテンスタイン、そしてアンディ・ウォーホルといったポップアートの旗手たちを経て、フランク・ステラに代表される現代作家までを一堂に展示します。 74 作家 86 点の多彩なラインナップとなります。 ③ 近年人気高騰中のアメリカ現代美術を網羅的に紹介！ 2007 年 5 月、サザビーズのオークションにて、マーク・ロスコの作品が現代アートのオークションにおける史上最高額（ 7280 万ドル〔約 87 億円〕）の落札記録を作りました。その翌日には、クリスティーズのオークションでアンディ・ウォーホルの作品が 7172 万ドル（約 86 億円）の値を付けるなど、最近のアメリカ現代美術の人気はかつてない高まりを見せています。その一方で、一般に現代美術は難解・抽象的でわかりにくいとされる分野でもあります。本展では、19 世紀から現代までの歴史を縦軸に、ヨーロッパからアメリカ、パリからニューヨークへという流れを横軸にすえ、アメリカ現代美術の意義をわかりやすく伝えながら、その魅力に迫ります。・フランシス・リーマン・ロブ・アート・センターについてニューヨーク州にあるヴァーサー大学は、マンハッタンの喧騒から遠く離れたすばらしい自然環境の中に、当初全寮制の女子大学として 1861 年に創立した。アメリカでは由緒ある名門大学として高名で、後に共学となり多くの著名人を輩出している。1864 年、同大学付属の美術館が開設。名を成した多くの卒業生たちが寄贈した芸術品が基盤となり、絵画、彫刻、素描、写真、ガラスや陶器に至るまで、15000 点もの作品が所蔵されている。1994 年、同大学卒業生（ 1928 年卒）で元理事のフランシス・リーマン・ロブの名前を冠した美術館が新築され、現在に至る。大学付属美術館としては、ハーバード大学やプリンストン大学に匹敵するような質の高さを誇る。ヴァッサー大学（図書館）・展示内容１．近代美術の起源コロー、セザンヌ、ムンク、ピカソ、シャガール、マティス、レジェ、およびアメリカのハドソン・リバー派の風景画など２．アメリカ絵画の胎動ジョージア・オキーフ、エドワード・ホッパー、ベン・シャーンなど３．抽象表現主義―アメリカ絵画の成立マーク・ロスコ、ヴィレム・デ・クーニング、アーシル・ゴーキー、ジャクソン・ポロックなど４．ヨーロッパとアメリカの戦後絵画アルベルト・ジャコメッティ、アンディ・ウォーホル、ロイ・リクテンスタイン、フランク・ステラなど