Pyroceramの熱膨張測定

A P P L I C AT I O N S H E E T
Glass-Ceramics – TMA 402 F1 Hyperion®
Pyroceram®の熱膨張測定
Pyroceram®は、Corning社によって初めて開発された多結晶ケイ酸アルミニウムマグネシウムガラスセラミックです。低密度
など多くの点でガラス状材料に類似している一方、約 1000 ℃ までの耐熱性が有り、鉄鋼の様な強靭な金属合金と同様の
機械特性も備えています。調理器具やラボ用ホットプレートを含む色々な用途で使用されています。Pyroceram®や同様の
材料は、その軽量性と優れた耐熱性や機械特性によってNASAでも使用されてきました。
Pyroceram®9606は、高温熱伝達特性(熱伝導率、熱拡散率)用の認定標準材料として公認されています。それはNPL(UK)
によって開発され、BCR-724の名称でInstitute of Reference Materials and Measurements (IRMM)によって供給されています。
NGB ∙ AS-242-2013 ∙ EN ∙ 06/13 ∙ Technical specifications are subject to change.
熱膨張系や熱機械分析装置は、Pyroxeram®や他のガラスセラミックスの熱膨張測定に適しています。
装置
結果
TMA 402 F1 Hyperion®
このプロットは、使用されたPyroceram9606試料の熱膨
張挙動の測定結果と文献データ(1)間の比較を示して
います。2つの曲線(黒色と赤色)は重なり合ってお
り、TMA 402 F1 Hyperion®によって得られる測定結果の
高い精度を表しています。0 ℃ ~ 300 ℃間の熱膨張係
数(平均線膨張係数、CTE)の平均値は、5.44 x 10⁻⁶ 1/K
と解析されています。文献値と実測値の差は 0.9 x 10⁻⁷
1/K だけです(絶対値:5.53 x 10⁻⁶ 1/K)。
測定条件
温度範囲
-20 ℃ ~ 300 ℃
加熱/冷却速度
2 ℃ / min
雰囲気
ヘリウム、20 ml/min
試料長
25.41 mm
試料キャリアー
溶融シリカ
測定モード
膨張
(1)
NETZSCH Japan K.K.
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Y.S. Touloukian, R.K. Kirby, E.R. Taylor, T.Y.R. Lee, Thermophysical Properties of Matter –
the TPRC Data Series, Volume 13, Thermal Expansion – Nonmetallic Solids