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「竹内としひこリポート②」発行にあたって
日頃より温かいご支援を賜り、心より厚くお礼を申し上げます。
平成15年4月に高松市議会に送り出して戴きまして、早や2期
8年が過ぎようとしています。この間、ひたすら皆様のご意見・ご
要望を実現しようと、日々議員活動に打ち込んでまいりました。
その議員活動の内容を市民相談と議会質問としてまとめた「竹
内としひこリポート②」を作成しました。普段なかなか議員活動
の詳しい内容を知る機会も少ないと思いますが、この機会にご
高覧の上、ご指導やご意見をいただければ幸せです。
これからも、「議員というのは、市民・住民のためにあそこまで泥
まみれになって働いてくれるのか」と、誰からも称賛される議員
目指し頑張っていく決意です。今後ともなお一層のご支援を賜り
ますよう宜しくお願い申し上げます。
平成22年11月吉日
市民相談
相談件数
2,527件
平成15年の初当選より現在(平成22年10月末)まで,皆様からの市民相
談を担当させていただき,気がつけば上記の件数となりました。
皆様の声を実現すべく、現場確認と担当課との折衝に明け暮れた日々でした。
そのような相談の中には市政に関しないものも多くありましたが、その場合で
も自分にできる限りの対応はさせていただいたつもりです。
今後とも「市政の主人公は市民である」との自覚に立ち、その皆様一人一人の
声を実現するために全力で取り組んでいく決意です。どうかどんな小さなこと
でも結構ですので、気軽に声をかけ相談していただければ幸いです。
☆担当課別相談件数ベスト20
1 道路課(都市整備部)
258件
2
生活福祉課(健康福祉部
福祉事務所)
138件
3
長寿福祉課(健康福祉部
福祉事務所)
90件
4
国保・高齢者医療課(健康福祉部)
87件
5
住宅課(都市整備部)
79件
6
選挙管理委員会
73件
7
介護保険課(健康福祉部)
68件
8
健康福祉総務課(健康福祉部
8
河港課(都市整備部)
58件
10
公園緑地課(都市整備部)
50件
11
下水道管理課(都市整備部)
49件
12
障がい福祉課(健康福祉部
13
地域政策課(市民政策部)
14
災害対策本部(平成16年
台風来襲時)
45件
15
こども未来課(健康福祉部
福祉事務所)
43件
16
学校教育課(教育委員会教育部)
41件
17
市民やすらぎ課(市民政策部)
31件
17
保育課(健康福祉部
31件
19
都市計画課(都市整備部)
29件
19
環境業務課(環境部)
29件
福祉事務所)
福祉事務所)
58件
48件
47件
福祉事務所)
☆担当課以外の相談件数ベスト3
1 税務相談
183件
2 法律相談
114件
3 県議へのつなぎ(県所管事項)
83件
☆市外議員からの依頼・市外議員の紹介
八尾市議・松山市議・柏原市議・観音寺市議・大阪市議・御坊市議
・神戸市議・東京都議・石田衆議院議員
☆折衝した役所・団体等
高松国税局・香川県東讃県税事務所・高松北警察署・社会保険労務士会
高松小売酒販組合・香川県観光交流局にぎわい創出課・JR・ことでん
運輸サービス部・高松病院医事課
☆ 専門家紹介(弁護士以外)
行政書士・司法書士・税理士・社会保険労務士・ケアマネージャー
主な相談内容
以下、前回「竹内としひこリポート」後(平成18年9月から22年10月末
までの間)の、主な相談の具体的な内容を列挙して掲載しました。
<市民政策部関係>
・
・
・
・
・
・
防犯灯設置要望・撤去要望
市営墓地の墓石場所の移転希望
市営墓地の覆いかぶさっている木を何とかして
フェリー最終便をもっと遅くにまでできないか
フェリー代金決定に島民の声を反映してほしい
職員の応接態度が悪い
<総務部関係>
・ 県内他市で取り組んでいる自主防災組織の先進事例を調べて
・ 出会い系サイトから多額の料金を請求された
・ 2億円当選したという郵便が何回も来る
<選挙管理委員会関係>
・ 転入者の選挙権の有無
・ 郵便投票の仕方を教えてほしい
・ 寝たきりの方の投票の仕方は
・ 不在者投票の手続は
・ 期日前投票の時間は
・ 合併町に設置した期日前投票所のどこででも投票できるのか
<財務部関係>
・ 私道を市に寄付したい
・ 亡くなった主人名で納付書が来ているのだが
・ 入院から帰ってきたら、市民税督促状が来ていた
・ 台風で壊れた家の被災証明をもらいたいのだが
・ 建物建て替えのため更地にしたら、固定資産税が4倍になった
<健康福祉部関係>
・ 生活保護の申請
・ 母子家庭が受けられるサービスが知りたい
・ 生活福祉資金制度について知りたい
・ 緊急通報装置取り付けの申請は
・ 介護認定申請手続を教えて
・ 高額な医療費の還付手続をしたい
・ 介護保険で住宅改修ができると聞いたが
・ 退職時の厚生年金から国保への切り替えがうまくいかなかった
・ 遠隔地保険証について教えて
・ 子供の面倒を見てくれる人がいない中、入院しなければならなくなった
・ 入所を考えているので、老人ホームの情報がほしい
・ 福祉電話貸与制度について教えて
・ 身体障害者手帳をもらう手続きは
・
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・
・
・
介護サービスはどうやったら受けられるのか
要介護区分変更申請は
父子家庭への行政支援は
母はガンで入院、父は認知症だが、家族は仕事で面倒が見られなく困っている
徘徊症状が重くなった母を何とかしたい
<環境部関係>
・ ルールを守らないごみ出しへの対応は
・ ごみステーションを作ってほしい
・ 生ごみ収集が昼近いのは何とかならないのか
・ ごみ収集車が危険な運転をしている
・ 道路の振動と騒音がひどいので、測定器で調査して
・ 隣接する駐車場の草が生え放題で迷惑しているのだが
・ 近くの工場の悪臭に悩まされている
<産業経済部関係>
・ セーフティーネット保証を受けたい
・ 危険な水路に手摺りを付けてほしい
・ 水路の堆積物を除去してほしい
<都市整備部関係>
・ カーブミラー設置要望
・ 側溝・雨水マスの設置要望
・ 道路舗装・道路改修の要望
・ 道路陥没箇所の補修
・ 道路改修要望を住民から聞く会を設定してほしい
・ 高齢になったので市営住宅の1階に移りたい
・ 市営住宅集会場に網戸もクーラーもない
・ 市営住宅に当選したが、保証人が立てられない
・ 水はけの悪い公園がある
・ 公園の木の根が、自宅配水管を詰まらせていることがわかった
・ 道路の植樹が枯れている
・ 街路樹に毛虫がいっぱい付いている
・ 枝が伸びすぎた公園の木を剪定してほしい
・ 下水の消毒を頼みたい
・ 水門を修理してもらいたい
・ 建築確認申請に時間がかかりすぎる
・ 下校時の見守り活動の際、横断幕があれば便利なのだが
<教育委員会関係>
・ 学校区の境界を知りたい
・
・
・
・
・
放課後児童クラブの補助が打ち切られると聞いたが
留守家庭児童会を申し込んだが、事情もよく聞かれずに入れなかった
登下校の距離が遠くなる新設校児童の登下校対策は
私立幼稚園の預かり保育に市独自の助成を
小中学校の耐震化工事のスケジュールを知りたい
・ 高松城天守閣復元はなくなったと聞いたが
<病院部関係>
・ 新病院構想については、地域の医師の意見が反映される必要があるのでは
<消防局関係>
・ 救急救命艇配備で人員不足になる心配はないのか
・ 再任用者の給料が高いのでは
・ 消火栓の配置要望は、その後どうなったのか
市議会一般質問 速報
平成18年12月定例会 竹内としひこの質問及び答弁の概要
18・12・25
13日に行った一般質問の 質問と答弁 を簡記して「速報版」としてお知らせします。
(職員の非行及び事故の未然防止について)
最近、全国で公務員による不祥事が多発しています。本市でも、この10月から新
しい懲戒処分やその公表基準が策定されました。今後の問題は、職員の非行及び事
故についての未然防止の対策をいかにとっていくかです。
その際、非行及び事故防止に特化(それだけに限定したという意味)した職員研修
の実施が有効だと考えますが
これまでも様々な倫理研修を実施しているが、今後においても公務員倫理に係る集合研
修に積極的に取り組むとともに、職場単位でもそれぞれの事案に応じた研修を実施する
ほか、香川県自治研修所等、本市が活用している外部の専門機関にも積極的な実施を
働きかけるなど、職員の非行や事故の未然防止に、鋭意取り組んでいきたい。<市長>
(公会計制度改革について)
わが国の公会計制度は、その導入以来100年以上にわたって単式簿記・現金主義
を採っていますが、この方式では、資産や負債などのストック情報が正確に把握で
きないという限界を有しています。それでは自らの行政運営についての住民への説
明責任が十分に果たせません。その是正のためには、複式簿記・発生主義会計の導
入が根本的な方策と考えます。9月議会の「国から示される指針等を踏まえ、適切
に対応する」との答弁は、この複式簿記・発生主義の積極的な導入の考えと捉えて
いいのでしょうか
お尋ねの東京都と同様な、複式簿記・発生主義の具体的な会計制度導入については、
国から示される指針などへの対応や、現在、導入を検討している新財務会計システムの
構築の中で、調査・研究していきたい。<市長>
(市有施設内の自動販売機について)
市有施設の自動販売機で「酒類販売業免許を受けないで設置しているのではない
か」との私の指摘で撤去したものがありました。このように他の法令違反のものだ
けでなく、使用許可や減免措置について適正な許可が疑われるケースも見受けられ
ます。この際、400台近い全自動販売機についての総点検を実施すべきでは
今後、ご指摘の点も踏まえ、酒類販売機を含めその使用実態を総点検するなど、適切に
対応していきたい。<企画財政部長>
(NPO支援について)
NPOに共通する課題である資金調達の困難さを解決する手法として、埼玉県では
「埼玉県NPO基金」という寄付金制度を創設しました。地方公共団体への特定寄
付金として寄付者に税金がかからないということで寄付が集まりやすいという利
点があり、NPO支援策として有効ではないでしょうか。NPO基金の創設を先ず
は県に働きかけ、また場合によっては本市独自に創設すべきと考えますが
先ずは県に働きかけるとともに、総合的な観点から検討していきたい。<市長>
(A街区に復元予定の生駒時代の大型井戸について)
丸亀町A街区再開発事業で埋蔵文化財として発掘された大型井戸は、調査の結果、
どのような目的で作られたものかハッキリしないまま埋めてしまう計画でしたが、
地元関係者の協議で、来春に発掘場所に復元されることになったと聞きました。高
松を開いた生駒時代の史跡としての由来の解明と観光に生かす取り組みは
この井戸は、約350年前のものであることから、伝承や言い伝えなどを探し出すことは難
しく、その由来を解明するには、新たな関連資料の発見や関連遺構等の発掘を待たなけ
ればならないと考える。<文化部長>
高松市丸亀町壱番街株式会社で来春、井戸を復元予定と聞いており、今後、由来の解
明の状況も見極めながら、高松の歴史・文化のまち歩きツアーのコースに取り入れるなど、
観光に生かしていきたい。<市長>
(下校時の安全対策について)
高松市PTA連絡協議会の構築した不審者情報メールの一斉配信システムにより、瞬時
に保護者の携帯電話に配信できる体制となりました。このシステムの課題と取り組みに
ついて
まだ導入していない学校や加入していない保護者がおり、現在メールを入手できるのは
保護者全体の半数程度なので、今後一層、各学校への導入と、より多くの保護者の加入
を勧めていきたい。<教育部長>
子どもを一人にしないシステムの構築の考えは
家庭・学校・地域が連携協力し、子どもの見送り・見守り・出迎えの活動を工夫し、充実し
ていくことが大切なので、地域ぐるみによる子どもを一人にしないシステムの構築を支援し
ていきたい。<教育部長>
子どもの危機回避能力を高める具体策として、「地域安全マップづくり」の継続は有効な
手段だと考えるが
避難先の確認や身の守り方を学習する最適な教材であり、その作成過程が、危険箇所を
理解し危険を回避する能力を身につける学習であると考えている。教職員に対し、より実
効性のあるものとなるよう継続して指導していきたい。<教育部長>
市議会代表質問 速報
平成19年6月定例会 竹内としひこの質問及び答弁の概要
19・7・23
2期目に入り、初の代表質問を7月5日に行いました。その 質問と答弁 を簡記して
「速報版」としてお知らせします。
(市長の政治姿勢について)
マニフェストにいう「真の田園都市・高松」の内容を示した上で、今任期に臨む市長の
決意を示してほしい
この都市像は、みずみずしい、ゆとりのある、落ち着きのある生活空間を、大都市から農
漁村に至るまでつくりあげようという、故大平首相の田園都市構想を踏まえたもので、本
市は港町で、都会的な側面と田園の趣を併せ持つコンパクトなまちであり、典型的な田
園都市のイメージにつながるものがあると考える。私としては、地方分権改革の大きな
流れの中、自らの責任と判断で、地域特性を生かした主体的なまちづくりを進め、個性
豊かで、活力に満ちた地域社会を実現していかなければならないと思っている。そのた
め、これまで20年以上の地方自治に携わってきた経験を生かし、すべての市民が暮ら
すことに誇りを持てるまちづくりの実現に、全力で取り組んでまいりたい。<市長>
副市長の健康福祉部長との兼務について
本年8月1日、組織機構の一部を見直すこととしているので、それに併せて副市長を専
任化していきたい。<市長>
金井副市長に期待する役割は
全国各地での都市基盤など社会資本整備に携わった経験を生かし、中心市街地活性
化などにその卓越した見識と手腕を発揮してもらうことを期待する。<市長>
都市間交流についての考えは
その推進は、お互いの都市のイメージアップや活性化に貢献するので重要だと考えて
おり、今後とも促進に努めていきたい。<市長>
知事とのトップ会談はいつからどのように進めるのか
県と市が相互の信頼関係に基づく行政を推進していくため、知事と私が共通認識を持
つことが重要なので、予算編成時期の前など適当な時期に、トップの協議の場を持てる
よう県とも調整していきたい。<市長>
今後の機構改革の取り組みは
市民本位の政策主導型組織への転換を進めたい。その中核となる市民政策部に所属
する課の再編・移管や、市長部門と教育委員会との所掌事務のあり方なども含め、来年
度以降、行政組織全般に及ぶ計画的な見直しを検討していきたい。<市長>
市民の声を吸い上げる考えは
現在も、広く市民の意見や提言を求め、できる限り市政に反映する努力をしてきている
が、より工夫して広聴活動の推進と市民の利用促進に努め、より多くの市民の声を吸い
上げていきたい。<市長>
(新総合計画について)
先日、新総合計画基本構想素案が明らかにされ、いよいよその策定に着手しました。
計画策定の前提である現状分析にあたり、生活者の視点を反映させる取り組みが必
要だと考えるが
地域の実情や生活者の視点からの住民ニーズの把握に努めてきた中で、今回、総合
計画基本構想の素案の施策の大綱をとりまとめたもので、今後とも、幅広く市民の皆様
のご意見をお聞きする中で、総合計画の策定に取組んでいきたい。<市長>
市長はマニフェストでもまちづくりでも、文化ということを重視しています。文化芸術優
先のまちづくりの取り組みについての所見は
幸いにして、本市には文化芸術の良質なストックが蓄積されており、今後マニフェストで
示した公園などの公共スペースを活用した音楽イベントの支援や、県と連携したアート・
ツーリズムの推進など、本市におけるソフトの社会資本としての芸術文化の振興に、積
極的に取り組んでいきたい。<市長>
すべての市民が情報の恩恵を享受・実感できるネットワークの構築を掲げていますが、
この全市域ウルトラブロードバンド化構想の取り組みについて
本年度策定予定の情報化推進計画の中で、市の公共施設を接続する情報通信網で
ある地域イントラネットの超高速化と、これを活用した全市域でのウルトラブロードバンド
の整備について、その手法と整備時期等を明らかにしていきたいと考えている。<市長
>
下水道整備計画の見直し及び下水道事業の企業会計化などについての考えは
効率的な整備に留意し、早期に全市域の下水道化が図られるよう取り組んでいきたい。
また下水道の企業会計化は、経営状況の明確化や経営の弾力化などのメリットがあるこ
とから、次期行財政計画の中でも重要な取り組みとして位置づけており、今後具体的な
検討を進めることとしている。<市長>
環境美化条例と都市景観条例の二つを発展統合した新条例である美しいまちづくり条
例(仮称)の制定についての基本的な考えは
環境美化の推進と景観保全を一体的に取り組むことは、自然環境との調和を図り、個
性豊かなまちづくりを推進していく上からも、より効果的であると考えており、高松市とし
ての美しいまちづくりの理念を明確にした条例の制定を目指すものである。<市長>
市長は認可外保育施設の役割見直しを掲げています。その中で言及している認可外
保育施設への市独自の認証制度についての取り組みについて
保育内容や保育環境について一定の条件を満たす施設に対しては、本市独自の認証
制度を新たに創設したい。<市長>
「コミュニティを軸とした協働のまちづくり」を進める上での、コミュニティ協議会の活性
化と制度定着の取り組みについての所見は
地域により取り組みに若干の温度差はあるが、コミュニティプランに掲げるまちづくりの
活動の実践を通じて多くの市民が参加し、地域としての一体性が高まり、協議会として
の主体性が発揮されるよう、地域コミュニティの活性化と制度定着に向けて支援してい
きたい<市長>
市長が掲げる自治基本条例制定の基本的な考えは
地方分権の大きな流れと自主的な市民活動の高まりの中で、まちづくりの最高規範とし
て自治基本条例を制定することは、重要かつ意義のあることと考える。条例制定過程で
の市民参画のあり方と市民意識の高まりにも留意する中で、来年中の制定を目指して
いきたい。<市長>
まちづくり推進の上での大きな施策の一つである中心市街地活性化基本計画の活性
化指標の目標値達成に向けた取り組みは
目標値達成のため、47の事業を推進することとしている。また、定期的に事業の進行管
理を行い、必要に応じて新たな事業を追加するなど、目標値の達成に積極的に取り組
んでいきたい。<市長>
前市長から引継ぎを受けている高松城天守閣復元についての所見は
文化庁の復元に関する考え方は依然として厳しい状況だが、今後とも天守閣復元に向
け努めていきたい。<市長>
(行財政改革について)
新総合計画に続いて第4次行財政改革計画(仮称)原案が明らかにされましたが、第3
次計画で目標達成度が予定を下回った取組項目の原因をどのように分析しているの
か
計画の進行管理が不十分であったこと、また目標達成度に対する自己評価の基準が
曖昧であったなどが主な原因ではないかと分析している。第4次計画においては、部局
進行管理制の導入や進行管理票の作成などでの評価基準の統一性を確保するなど、
改善を図っている。<市長>
第4次計画で使用している「公共経営」の概念はどのようなものなのか
市民やNPO、企業など、多様な主体が地域社会を支える「豊かな公共」を生み出すこ
とを中核に据えた地域経営のあり方で、市民との協働推進など多様なパートナーシップ
の構築で、時代が求める個性豊かで自立的な地域社会の形成に努めていこうとするも
のである。<市長>
マニフェストの行政改革の取り組みで導入するとしている高松版ベストバリューの基本
的考え方と具体的進め方は
新しい総合計画の政策・施策等について、取り組み状況や達成度を明らかにできる評
価システムを構築したいと考えており、具体的には、今後導入を予定している新しい財
務会計システムと連動した行政評価システムの構築を検討しており、目標値の設定、評
価等を行いながら事業の見直しや予算の重点化を図ることとしている。その成果の公表
で、行政運営の透明性の向上を図っていきたい。<市長>
財務会計システム再構築の取り組み内容は
昨年度に実施した本市の財務会計に適合したシステムの調査、研究等の結果を踏まえ、
開発の範囲や時期、事業費等の検討を進めており、今後早い時期に、事務の効率化
等の中核を担う財務会計システムの再構築に取り組んでいきたい。<市長>
業務コストを抑制するため検討しているコスト算定基準の作成の取り組みは
業務1件当たりの処理コストについて他都市との比較を可能とすることにより、市民や職
員にその水準や原価を明確に示すために策定するもので、これにより業務コストの抑制
につなげようとするものである。<市長>
情報公開の一環として明言している来年度予算編成過程公開の取り組みは
編成方針等における重点取組項目の明示や、それに基づく各部局の予算要求額など、
予算編成のプロセスにつき、ホームページ等での公開に努めていきたい。<市長>
客観的で公平・公正な人事制度確立のための昇任試験制度の導入については
これまでの試験方法を、職員としての知識・能力を客観的に判断できるものに見直して、
新たな昇任試験として早期実施を検討していきたい。<市長>
市民への情報の提供として従来からバランスシート・行政コスト計算書を、更には昨年
から主な市有施設の行政コスト計算書が公表されています。バランスシート等の公表
の課題及び今後の取り組みについての所見は
次年度予算への活用や他会計を含めた連結ベースでの作成、施設コスト計算書では
対象施設の拡大などが課題として想定される。今後は、市民にとってのわかりやすい情
報提供の検討、作成・公表時期の見直しや連結バランスシートを始めとした財務諸表の
作成、更には施設コスト計算書の対象施設の拡大などに取り組んでいきたい。<市長
>
(渇水対策について)
早明浦ダムの貯水状況が厳しくなり、貯水率15%想定の第4次取水制限も目前に迫
ってきました。「断水を回避する取り組み」、そのための節水目標の達成がいよいよ不
可欠となってきました。第4次取水制限以降の節水目標達成のための取り組みは
水利関係者への協力要請を行うとともに補助水源の活用による供給体制の強化、また、
減圧給水の一層の強化や市民自ら取り組む自主減圧など、各種節水施策の推進によ
り、節水目標水量を達成し、断水という非常事態を回避していきたい。<水道事業管理
者>
渇水の備えを万全にする取り組みは
周辺6町との合併により自己処理水の比率が低下するなど、渇水に強い水道システム
への対応が急務となっている。本津川表流水や奥の池周辺地下水の有効活用、29年
度完成予定の椛川ダムからの取水などの自己処理水源の開発、これに併せた浄水施
設整備や配水池の増設のほか、合併町との相互連絡管を整備することにより、渇水時
にも強い施設整備に積極的に取り組んでいきたい。<水道事業管理者>
市長は、渇水も含めた水をめぐる各種施策の連携を図るため「高松市水環境会議(仮
称)」の設置に言及していますが、それに対応した水問題を統括・調整するための組織
整備が必要と考えるのだが
統括・調整組織の整備については、そのあり方も含め、今後検討していきたい。<市長
>
(財政について)
平成18年度一般会計決算見込みと今後の財政運営の考えについて
歳入歳出差引額から19年度への繰越事業の財源約7億6千万円を差し引いた、いわ
ゆる実質収支は約45億円の黒字となる見込みである。今後の財政運営に当たっては、
国等の動向も見極めながら情報公開や説明責任にも十分留意する中で、将来にわたり
持続可能な健全財政の確立に、全力を挙げて取り組んでいきたい。<市長>
国の三位一体改革に伴う地方への税源移譲が行われた結果、「所得税+住民税」の
負担は基本的に変わらないにもかかわらず、住民税が増えたという重税感に基づく市
民の問い合わせが殺到して、対応に追われる市町村の様子が報道されています。
税源移譲に伴う住民税の周知及び相談体制の取り組み。また、懸念される重税感が
収納率に与える影響についての考えは
昨年11月から事前の周知、説明に努めるとともに、納税通知書への周知文の同封など
納税者の理解が得られるよう積極的に取り組んできた。また、6月1日から相談の特別
体制を組み、相談専用コーナーの設置や税3課全体で問い合わせ電話に対応するな
ど、より取り組みを強化してきたところである。今後とも、納税者の理解が得られるよう十
分な説明を行っていきたい。重税感が収納率に与える影響は現時点では予測がつい
ていないが、納税環境の整備に鋭意努めているところである。滞納となった場合には、
早目、早目の対策を講じていきたい。<企画財政部長>
滞納管理につき、19年度導入が予定されている滞納管理システムの内容は
いわゆる滞納カードと呼ばれる紙ベースの帳票をデータベース化しようとするものであ
る。これにより管理や分析などの統計処理が円滑に行え、また、導入効果として期待で
きる事務作業の省力化と効率化を、差し押さえの強化や捜索・公売などを中心としたよ
り機動的で厳正な滞納処分に充てることにより、徴収率の向上を目指すものである。<
企画財政部長>
市民サービス向上の観点から、県が先んじて採用したコンビに収納導入の考えは
初期費用や収納手数料など経費も必要になるが、納税者のニーズへの対応等の観点
から、まずは軽自動車税について、早期導入を検討していきたい。<市長>
(規律の保持について)
今年になって、可燃ごみ収集車の過積載での道交法違反・交代勤務を取る職員に対
する休日勤務手当の過払い・中学教諭のみだらな行為での逮捕・市美術館や消防局
での不正な経理によるプール金等、不祥事が続発しています。一連の不祥事をどのよ
うに受け止めているのか
一連の不祥事が発生したことは誠に遺憾であり、市民の皆様に大変申し訳なく、心から
お詫び申し上げる。<市長>
具体的な再発防止策と規律の保持についての今後の取り組みは
再発防止のための有効で具体的な方法を検討する。今回の預け金問題については、
調査結果がまとまった段階で関係職員に対し厳正な処分を行っていきたいと考えてい
る。また、職員に公務員としての自覚と意識改革を再認識させるとともに、管理・監督職
員に適切な指導、監督を行わせるなど、規律の保持・徹底に努めていきたい。<市長
>
「市民への奉仕者」であるという意識改革をどのように推進していく考えなのか
職員一人一人が「市民への奉仕者」であることを意識できるよう、効果的な方策を検討
していきたい。<市長>
(防災対策について ①要援護者対策)
平成16年の高潮被害以来、2度にわたる質問にもかかわらず大きな前進が見られな
い要援護者対策ですが、国の指針では避難支援ガイドラインを定めての情報共有や、
要援護者一人一人について避難支援計画を定めることなどを市町村に求めています。
本市の避難支援計画の策定状況と福祉部局の持つ情報の防災部局との共有状況は
現在のところ、避難支援計画は未策定であり、情報の共有も必ずしも十分でないと認識
している。今月中に防災部局と福祉部局との連絡会を開催することとしており、今後、要
援護者の特定や情報の収集などの、災害時における要援護者支援計画の強化に取り
組んでいきたい。<市長>
要援護者対策を進める考えは
災害時要援護者台帳の整備など、要援護者対策を推進していきたい。<市長>
(防災対策について ②災害時の応援協定)
本市では、大規模災害時の備蓄物資の不足や一時避難所・車両退避場所の確保に
対応するために大規模小売店との応援協定の締結を着々と進めており、被害の軽減
につながるものと心強い限りです。そこで更に、協定未締結の大規模小売店との協定
及び各種関係機関等との災害時応援協定の締結を進める考えについては
今後とも、災害時における被害の軽減や復旧を図るため、協定未締結の大規模小売店
や各種関係団体等との協定締結を積極的に進めていきたい。<市長>
最近では、地域独自で住民の一時的な避難場所を確保しようと、遊戯施設等と協定を
結ぶ地域コミュニティ協議会も散見されます。このような地域が主体となって民間施設
を避難場所として活用することへの支援については
指定避難場所への避難が困難な場合、一時避難場所の選定について、民間施設や企
業等に対し用地や施設の活用に対する協力を求めていきたい。<市長>
(防災対策について ③自主防災組織)
最近、合併町で認定された自主防災組織について、名のみあってその実態が伴ってい
ないと報道されました。こうした「自主防災組織に実態なし」と報道されたことに対する
受け止めは
合併町においては、組織作りの取り組みが旧高松市に比べて遅かったこともあり、組織
としての実態がまだ十分伴っていなかったと思っている。<市長>
改善の取り組みは
「自分達の地域は自分達で守る」という自衛意識の醸成と連帯感の向上に努め、地域コ
ミュニティの中で積極的に結成を促進していきたい。<市長>
現在の組織率と全市域で実体を伴った均衡ある自主防災組織の構築を目指す取り組
みについて
組織率は、7月1日時点で39%である。各種実践訓練は、災害発生時における物的・
人的被害を軽減するための有効な手法であるので、今後、全地区・校区で訓練が実施
できるように、各消防機関が積極的に訓練・研修活動を支援していきたい。<市長>
(青少年喫煙飲酒防止条例制定について)
未成年者の喫煙や飲酒は法律で禁止されていますが、屋外の自動販売機の存在がそ
の阻害要因となっているということはよく指摘されるところです。業界としても自主規制
を進めようと、たばこ業界では成人識別装置のついたものへの切り替えを決定、酒販
業界も自動販売機の撤廃を決議して何年にも渡り取り組んでいるところです。しかし、
特に酒販業界からは自主的取り組みだけでは限界があるということで、地元高松小売
酒販組合はその実効性を担保するという意味で、神奈川県が可決したたばこや酒の
自動販売機に成人識別機能を設置するよう販売業者に義務付ける条例を本市でも制
定してもらいたいとの要望を決議、時機を見て要望書として提出の予定だと聞きました。
本市の喫煙飲酒防止条例制定についての考えは
一定の効果があるとは考えるが、この種の条例による規制は可能な限り広範囲の地域
を対象とすることがより実効性があると考えられるので、県における適切な対応を要望し
ていきたい。<市長>
(新設統合第一小・中学校の校舎建設工事の入札中止について)
09年4月に全面開校を計画する新設統合第一小・中学校(仮称)の校舎建設工事の
一般競争入札に、1共同企業体しか参加申し込みがなく入札中止となりました。全国で
相次いだ談合事件で、大手建設ゼネコンの多くが指名停止を受けていることなどが要
因の一つと聞いています。この入札中止の受け止めは
統合に向け、精力的に協議・準備を進めてきた関係者や、大きな期待を寄せている児
童・生徒に対し、ご心配とご迷惑をかけ、遺憾に思っている。今後、適切な時期に入札
業者を再募集できるように検討していきたい。<教育長>
統合時期の見直しについての考えは
統合方法について、複数の方法について協議しているところだが、現在のところ結論に
至っていない。今後、小学校・中学校それぞれの統合時期について、施設面や学校運
営面、更には児童・生徒の心理面や学習活動への影響など様々な検討を加え、できる
だけ早い時期に統合時期や方法を決定していきたい。<教育長>
入札は中止となりましたが、小中一貫教育のソフト面に関しては現在も、施設分離・小
中連携型の指導システムで英語教育や環境教育・キャリア教育が始まっています。ま
た、統合を見据えた合同での宿泊学習や運動会・修学旅行も実施されています。この
現在行われている小中一貫教育の継続も含めた子どもたちに支障が出ない形での統
合への取り組みについての所見は
現在行われている小中一貫教育の着実な推進を図りながら、統合に向けた気運の醸
成を図る取り組みで様々な交流活動を実施する中で、子どもたちにできるだけ支障が
生じないよう、円滑な開校に向けて取り組んでいきたい。<教育長>
(特別支援教育支援員配置事業について)
昨年の学校教育法改正により、小中学校等に在籍する教育上特別の支援を必要とす
る障害のある児童生徒に対して、特別支援教育を行うことが法律上明確に位置づけら
れました。そして国の予算では、特に重要な人的体制の整備で特別支援教育支援員
を配置するための地方財政措置が250億円程度手当てされたと聞いています。本市
の予算額もこれを受け約1030万円となっています。本市における発達障害児童・生
徒の現状と特別支援教育支援員配置事業の概要は
通常の学級に在籍している児童・生徒のうち、特別な支援が必要である児童・生徒の割
合は、小学校で約5%、中学校で約4%というのが本市の現状である。また事業概要に
ついては、今年度、特に緊急性・必要性の高い小学校14校、中学校7校に対し、9月
から各1名の支援員を配置し、1日の勤務時間は3時間程度としているが、各学校の実
情に合わせて弾力的に対応していきたい。<教育長>
国は20年度までの2年間で概ね全小中学校に配置する予定ですが、本市特別支援
教育支援員配置事業の今後のスケジュールは
今年度の事業の成果等も踏まえて、国の財政措置等も勘案しながら、事業の拡充を検
討していきたい。<教育長>
市議会一般質問 速報
平成19年9月定例会 竹内としひこの質問及び答弁の概要
19・9・28
13日に行った一般質問の 質問と答弁 を簡記して「速報版」としてお知らせします。
(まちづくりについて)
まちづくりにおける中心市街地活性化基本計画の位置づけは、広く市民と共有する
必要があると認識するが、その取り組みについて
現在、策定中の新しい総合計画において、都心地域は中枢拠点地域の形成を図ることと
しており、中心市街地活性化基本計画は、その実現のための具体的な計画と位置づけ
ている。これまでも市民の皆様のご意見を伺ってきたが、今後についても、計画記載の事
業を着実に推進しつつそのコンセプトを市民と共有し、この計画の重要性を理解してい
ただくよう努めたい。<市長>
まちづくりにおける自転車活用の所見及び小学生への自転車運転免許証制度の導
入についての考え
本市では「自転車利用の環境づくり」を施策の一つに定めており、自転車は、まちづくりを
考える上でのひとつの大きなキーワードだと考える。今後、「香川自転車安全利用促進協
議会高松委員会」(仮称)を立ち上げ、ハード・ソフト両面にわたり、実効性のある総合的な
対策を検討し、真の「ふれあいサイクルシティ高松」の確立に向け、自転車を活用したま
ちづくりを進めたい。また、自転車の安全利用をより一層推進するためには、小学校にお
ける自転車交通安全教育の効果を高め、かつ持続させることが重要であるので、自転車
運転免許制度の導入も含め、今後、関係機関・団体と協議しながら検討していきたい。<
市長>
島しょ部というハンディを背負い、過疎・高齢化に悩む女木・男木の活性化につい
ての所見
備讃瀬戸に浮かぶ女木・男木島は、本市の貴重な財産であると思っている。今後、地域
との連携を深める中で、交流と協働による島おこしを進めるとともに、本年度実施する「瀬
戸内海」をテーマとした移住・交流促進調査事業においても、女木・男木地区の活性化を
検討していきたい。<市長>
(バランスシート・行政コスト計算書の予算編成での活用について)
次年度予算編成への活用について
個々の事務・事業の予算見積もりに直接つながるものではないが、職員が負債の状況を
始め、人や物にかかるコストをより意識する中で、効果的・効率的な事務・事業が図られる
よう活用に努めていきたい。<財務部長>
実在の資産等を前提にした積み上げ方式による作成が望まれるが
現行の財産台帳の整備が積み上げ方式に必要な項目を備えていないこと等から、現段
階では困難であるが、実態の開示などの観点から今後の課題と考える。<企画財政部長
>
真の意味での市民負担の議論のためにも、将来的には、施策別行政コスト計算書を
作成すべきと考えるが
これまでの手法と異なる仕訳の基準等が必要となることから、今後の検討すべき課題と考
えている。<財務部長>
(いじめ防止対策について)
子どもや親のSOSに対応するための第三者機関の設置が必要と考えるが
個人のプライバシーに関与する問題や、機関の位置付け、責任のあり方など、種々課題
もあることから、今後研究していきたい。<教育長>
「いじめサイン事例集」を学校単位で作成する考えは
現在ある手引書等の資料を有効活用する中で、教職員がいじめをしっかりと見抜くことが
できるように指導していきたい。<教育長>
子どもたちの自発的な取り組みを促し応援していく考えは
学校における児童会や生徒会等のすぐれた取り組みを収集して、その事例を紹介するな
ど、学校での取り組みが広まるよう指導していきたい。<教育長>
市のホームページに「いじめSOSメール」の開設を検討しては
今後、本市の実態に即したシステムの構築を検討していきたい。<教育長>
(児童・生徒の生活習慣病対策について)
本市の児童・生徒の生活習慣病に対する取り組みは
本市では、平成14年度から小学4年生が、小児生活習慣病予防の意義等についての学
習に取り組んでいる。また希望者には血液検査を実施し、指導を必要とする児童・保護
者に対し、継続的な助言・指導を行っている。さらに学校給食においても、生活習慣病の
予防に効果的な配慮をしている。今後とも、一層取り組んでいきたい。<教育長>
小児生活習慣病予防健診の成果と今後の課題は
小4を対象とした予防健診のうち血液検査の受診率は92%で、そのうち指導を必要とす
る有所見者の率は、高脂血症が約20%、肝機能障害者が約6%、肥満が約10%となっ
ているが、成果として指導3ヶ月後の健診結果において、約4割の者に改善または改善
傾向が見られ、一定の成果が上がっていると考えられる。課題は、有所見者の改善割合
を向上させるため、保護者の意識啓発が必要と考えられる。<教育部長>
本市で中学生が検診対象になっていない理由は
モデル校での3年間の実施の結果、小・中学校の有所見者の割合は差がなく、少しでも
早い時期に検診を行うことが望ましいとの観点からである。<教育部長>
市議会質疑 速報
平成20年3月定例会 竹内としひこの質疑及び答弁の概要
20・3・24
3月議会では、年度予算が提出される関係からどの質問も提出議案に関して問う「質疑」
となります。12日に行われた 質疑と答弁 を「速報版」としてお知らせします。
(防災対策について)
松島地区では、平成16年の16号台風による高潮災害で甚大な被害を出したとい
う経験を教訓に、コミュニティ−として「松島地域防災・防犯対策行動計画」を策
定しました。この計画は、防犯対策も含めているとはいえ主眼は防災対策で、地域
の各種既存団体が一致協力して、避難準備情報発令段階からの細かい防災体制を確
立して地域の防災力を高めようとする取り組みです。コミュニティを軸としたまち
づくりを進める市としては、このような取り組みを進めるコミュニティのネットワ
ークという基盤があってこそ、市としての防災対策の実効性が確保されるのではな
いでしょうか。「松島地域防災・防犯対策行動計画」の取り組みを全市的に推進す
る考えは
地域における防災対策への先駆的取り組みであり、大変心強く感じている。他地域でも、
地域の実情に応じ様々な形で進められているが、全市的に展開され、地域防災力の向
上につながるよう、積極的に支援していきたい。<市長>
平成16年以来質問してきた災害弱者対策が「災害時要援護者台帳整備費」として
予算計上され、やっと具体的な前進が始まりました。しかし、台帳が作成されるか
らそれでよしとはいきません。問題はこの台帳の情報を地域としっかり共有し、実
際に機動する情報伝達体制・避難支援体制の確立へと結び付けなければ意味はあり
ません。災害時要援護者台帳作成後の対応についての考えは
この台帳は、防災や福祉などの関係機関が共有するだけでなく、地域の自治会や自主
防災組織等においても情報を共有し、災害時における避難誘導や救出救援活動に有効
に活用することが重要である。今後、個人情報の保護など、課題への対応を進める中で、
要援護者台帳の有効な活用方法を検討していきたい。<総務部長>
(収納対策について)
昨年、税源移譲に伴う住民税の引き上げが行われ、ほぼ1年が経ちました。それな
りの数字も出てきたことでしょうから改めて質問しますが、税源移譲に伴う個人市
民税の収納率への影響は
本年1月末現在で82.0%、前年同期と比較して0.5ポイント減となっている。<財務部
長>
税源移譲で市民税が約35臆円増える見込みですが、その分税源移譲後、重要性が
増している収納対策についての考えは
市税の収納対策は、税負担の公平性と財源確保の観点から、以前にも増して重要な課
題となっており、積極的に取り組む必要があると考えている。<財務部長>
収納対策を納期前・納期後に分けると、納期前では口座振替と特別徴収の推進が、
納期後では現年度課税分の早期の滞納対策が重要であると考えます。口座振替・特
別徴収を柱とした納期前の取り組み及び現年度課税分の早期滞納整理を柱とした
納期後の取り組みについては
口座振替制度については、昨年から新規加入者への優遇制度で市有公共施設の無料
利用券を交付、その結果、導入前の1年と比較して、率にして106%の増となっている。
特別徴収についても、事業所に対する臨戸訪問など積極的な加入促進策を実施してい
る。また、入札参加資格に従業員の特別徴収を義務付ける方向で検討を行っている。
現年度課税分の新規滞納案件については、20年度から運用する滞納管理システムを活
用する中で、その圧縮に努めていきたい。<財務部長>
(行政財産の活用について)
合併後、合併支所の空きスペースの有効活用が大きな課題となっています。こうし
た中、地方自治法の一部改正による「行政財産の貸付範囲の拡大」を受け、民間へ
の貸付をスタートさせた自治体も出てきました。本市における民間企業への貸付を
含む行政財産の活用についての考えは
今回の地方自治法の一部改正によって、行政財産については、長期かつ安定的な民間
利用にも広がった。今後、合併支所の空きスペースや事業予定地など低利用・未利用な
行政財産について、その貸付期間や貸付対象等を含め、検討していきたい。<市長>
(市立病院の改革について)
昨年12月議会の代表質問に対し「高松市民・香川・塩江の市立3病院の改革プラ
ンを、新しい市立病院の基本構想の策定に合わせて整合性を図りながら作成してい
く」との答弁がありました。その際、まだ示されていなかった公立病院改革ガイド
ラインが、その後各自治体に通知されました。公立病院ガイドラインの受け止めは
本市が病院改革を進める上で、貴重な指針であると受け止めている。<市長>
動向を見極める必要があった、県立中央病院移転問題もその移転先が決定しました。
市立3病院の改革をスピードアップさせる環境は、いよいよ整ったと言えます。新
しい病院づくりの整備計画について、できるだけ早期の完成を目指す考えは
市民病院及び香川病院の経営状況からすると、両病院の統合は早急に進める必要があ
ることから、建設に向けての諸準備を円滑に進める中で、基本構想策定年度も含め、新
病院の建設は、5年程度を目途に計画していきたいと考えている。<市長>
市議会代表質問 速報
平成20年6月定例会 竹内としひこの質問及び答弁の概要
20・6・30
17日に行った代表質問の 質問と答弁 を「速報版」としてお知らせします。
(市長の政治姿勢について)
一年間の市政運営を振り返った率直な感想は
市民の皆様とのお約束として示したマニフェスト実現に向け、全力を傾注してきた。
特に、市民に身近なところで市民本位の政策が立案・展開できるよう、総合政策機
能を有する市民政策部を創設し、市民と政策を直結させる基本的な枠組みを整え
る中で、第5次高松市総合計画の策定に取り組んできた。就任以来、夢と誇りの持
てる新生高松のまちづくりのため各種施策に積極的に取り組んできて、マニフェスト
に掲げる50のすべての項目において、事業着手や前進が図られたことは、市民の
皆様からも、一定の評価がいただけるものと思っており、誠に充実した一年であった
と振り返っている。<市長>
地方自治に携わってきた経験はどのように生かされたか
各自治体の多様な地方行政に、直接携わる中で、これからの地方行政は、それぞ
れの地域の実情に即して、様々な住民ニーズに応じた決め細やかな行政を行うこ
とが大切であり、そのためには権限や財源を、より住民に身近な地方自治体に移し
ていく地方分権改革が必要であることを痛感してきた。これまでの経験を生かし、地
方自治体自らの判断と責任で、地域特性を生かした主体的なまちづくりに鋭意取り
組むとともに、積極的な情報公開や市民への説明責任を果たしながら、市民の皆
様とともに、人・まち共に活力に満ちたまちづくりを進めていきたい。<市長>
「市民本位の政策主導型組織」への転換という基本理念からの組織再編の評価
市民政策部の設置を始め、国際文化・スポーツ局の設置による芸術文化、スポーツ
や国際・国内交流の一体的な推進のほか、企画課内に3つの室を設けることによる
政策形成・総合調整機能の強化など、行政組織全般について、政策主導型組織と
しての機能性と実効性を高めることができたと思っている。<市長>
活発に行われた国等との人事交流の狙いは
これらの人事交流は、国、県等の職員としての知識、経験を本市の施策に活用する
ことや、派遣先での多様な考え方や手法を始め、施策などの知識を習得することが
可能となり、相互理解や連携強化とともに本市施策の充実と人材育成にも役立つも
のと思っていることから、今後も継続して取り組んでいきたい。<市長>
トップ会談での県との協議事項が何なのかよくわからない。市民への説明責任は
トップ会談での協議事項の情報提供については、この会談が、知事と私の率直な
意見や情報の交換の場として開催していることから、確認・合意した事項を速やか
に本市のホームページに掲載するとともに、マスコミなどを通じ、市民に広くお知ら
せしていきたい。<市長>
香川大学と連携協力に関する協定を締結しましたが、連携の意図は
この度の包括協定は、お互いが持つ資源や機能の活用を図ることにより、本市にお
ける学術・文化や科学技術の進展、更には産業振興にとって極めて意義深いもの
と思っている。今後、この協定を契機に、お互いに協力する中で活力あるまちづくり
の一層の推進に努めていきたい。<市長>
今年初めから開始したオフサイトミーティングの成果と今後の取り組みについて
日ごろ接することの少ない若手職員と、プライベートな話題から市政運営に関する
ものまで多岐にわたり自由で率直な意見交換ができており、風通しのよい職場づく
りへの手応えを感じている。今後も引き続き、月2回程度のペースで全職場におい
て実施をし、市民サービスの向上に効果のある実現可能な意見については、市政
運営に大いに役立てていきたい。<市長>
現在の職員提案制度は、私の提案を受け、合併後の平成18年1月から再開実施
されています。その目的は、職員の創意工夫を市政に生かすとともに、市政への
参画意識の高揚を図ることですが、今まで相当数の提案があったと聞きました。職
員提案制度の活用についての考えは
これまでに38件の提案があり、このうち27件を採択しており、支所・出張所での証
明書を受け取るまでの待ち時間を案内するものなど、市民サービスの向上に直接
つながるものや内部事務の経費削減など19件については既に実施に移している。
今後は未実施のものについて、実施に向けた準備を進めるとともに、職員に対し更
に積極的な提案を呼び掛けるなど、制度の活用を図っていきたい。<市長>
(情報公開の取り組みについて)
この一年、市交際費、予算編成過程、補助金・交付金の相手方や金額、「市長へ
の提言」、「よくある質問とその回答」などを次々とホームページで公開し、情報公
開という点からは大きな拡大・前進が図られました。これらの取り組みは、市民に
対する説明責任を果たし、更に職員の意識改革を促す側面も大きかったと考えま
す。マニフェストの「情報公開の徹底」からの評価と、今後の更なる取り組みは
市民の皆様に、市政についてより深くご理解いただくとともに、職員の意識改革にも
結びつけることができていると思っている。今後も、透明性を高め、パートナーシッ
プによるまちづくりを進めるため、一層の情報公開の徹底を図っていきたい。<市
長>
「よくある質問と回答」のコーナーが本市ホームページに掲載され、市民の疑問に
いち早く応える態勢が整いました。これを生かしてコールセンターの創設に結びつ
ければ、一層の市民サービスの向上と事務の省力化に役立つと考えますが
掲載の内容は、コールセンター設置の際に活用できると思っているが、コールセン
ターについては、開設済みの中核市7市の状況を調査した結果、市民サービスの
向上に効果がある一方、設置・運営経費が高額になるなどの課題も明らかになって
きた。本市としては、当面は「よくある質問と回答」の充実に努める中で、先進都市
の運営状況等について、引き続き調査研究を行っていきたい。<市長>
(職員に関わる不祥事について)
香南支所職員による不適正経理の問題は、昨年の美術館・消防局のプール金問
題の教訓が生かされなかったのかとの疑問も生じますが、具体的な改善策は
誠に遺憾に思っている。問題のあった補助金等の執行について、一層の適正化を
図るとともに、更なる服務規律の確保を徹底していきたい。また、不祥事発覚の場
合、関係部局が連携して、その内容と違法性について調査を行うなど、迅速かつ適
切に対応していきたい。<市長>
生活福祉課での、職員が被害者となった傷害事件を受けての再発防止策は
組織全体としての危機管理のあり方を再確認することが必要であると認識しており、
全庁的対応として、不当行為等対策庁内連絡会を開催し、対策マニュアルの周知
を改めて徹底するよう指示するとともに、生活福祉課においては、相談環境の改善
を実施させている。また、私自身が朝の職員会議に出向き、訓示を行ったところで
ある。今後は、この庁内連絡会を中心に、不当行為に係る対応状況や教訓の共有
化に努めるとともに、各部局間の連携強化を図る中で、再発防止に努めていきたい。
<市長>
(まちづくりについて)
「協働によるまちづくり」の中心となるコミュニティも、高齢化の影響から担い手の確
保に苦労している現状です。コミュニティ活動の担い手育成支援についての考え
は
各地域において、コミュニティプランに「人材の発掘と養成」を位置づけて、自ら取り
組んでいただくとともに、市としても、「団塊の世代活躍プラン」の講座やボランティ
ア募集等の情報を発信し、担い手育成の側面的支援を行うなど、地域との協働で
取り組んでいきたい。<市長>
中枢拠点性を担えるまちづくりの観点から、導入を検討しているLRT(次世代型路
面電車)についての市民への説明責任をどう考えるか
LRTなど新交通システムは、交通弱者が容易に利用できる公共交通、環境負荷の
軽減、中心市街地活性化の観点から、有力な手段と思っている。検討に当たって
は、学識経験者・事業者・市民代表で構成する協議会を設置するなど、説明責任
を全うする中で、導入の方向性について示していきたい。<市長>
芸術と文化のまちづくりから、高松市美術館の今後の施策展開についての考えは
全国的にも珍しい、中心商店街に近接した都市型美術館であるという立地条件を
生かし、まちづくりと一体となった取り組みが重要と思っている。今後、本年秋頃を
目途に取りまとめられる中期ビジョンの中で、各種施策を明らかにしていきたい。<
市長>
「広域拠点あり方検討委員会」の最終報告書の受け止めは
本市が拠点地域として、持続的な発展を遂げる上で、今後の進むべき方向性を明
確に示してもらったものと受け止めている。特に「海園都市構想」には、海に開かれ
た真の田園都市・高松ということと趣旨を同じくするものということで、大変共感の持
てる構想であると思っている。今後、「創造性豊かな海園都市推進委員会」で活発
なご討論をいただきながら、報告書の都市理念である「クリエイティブな都市づくり」
の実現に向け、積極的に取り組んでいきたい。<市長>
(防災について)
「災害時要援護者台帳」の作成に合わせて、要援護者一人に対して複数の「避難
支援者」を決める取り組みが始まりました。この体制構築は、避難誘導が迅速かつ
適切に行われるためには、大変に重要な取り組みだと考えます。
避難支援体制の整備についての考えは
要援護者1人に対して2人程度の避難支援者選定に当たっては、手引書を作成し
て、各地域での避難支援者選定のための説明会において、その内容を周知、徹底
するなど、体制の整備に積極的に取り組んでいきたい。<市長>
先日、水道局が東南海・南海地震が発生した場合の被害予測を公表しました。そ
の被害推定の報道で、市民の間で不安の声が高まっています。水道の震災対策
と関係機関との連携の取り組みは
水道の震災対策については、地震時における市民への影響を最小限に止めるた
め、水道施設の更新・整備に合わせた耐震化の推進や、応急給水・応急復旧対策
の充実、お客様への情報提供を基本として取り組んでいくこととしている。更に、地
震発生の場合、応急復旧期間を4週間とする目標を立て、被災者が必要とする水
の供給が行えるよう、迅速かつ効果的な応急給水・応急復旧体制の構築が重要で
あり、市民・民間・関係機関を含めた総合的な体制の構築と給水拠点などの情報提
供や要援護者の応急給水対応等を含め、今年度内に、実効性のある水道局震災
対策マニュアルを、市の地域防災計画と連携を図りながら策定していきたい。<水
道事業管理者>
中国・四川大地震を受け、改正地震防災対策特別措置法が成立して、市町村の
耐震化事業に対する国の補助が強化されることとなりました。地方の負担が大幅
に軽減されての学校耐震化の推進についての考えは
本市で現在進めている耐震化計画では、大地震で倒壊する危険性のある a 評価の
施設の耐震化は、来年度で完了する予定であることから、この計画に基づき着々と
事業を進めていきたいと思っている。<市長>
(財政について)
平成19年度一般会計決算見込みは
実質収支は35億円余の黒字、プライマリーバランスは約169億円の黒字となる見
込みである。また、市債残高も前年に比べ約90億円の減となる。なお、財源対策4
基金の残高は、団塊の世代の退職や新設統合校の建設事業などにより生じた財源
不足に対応したことから、前年度比約12億円の減となる。<財務部長>
国から地方への税源移譲絡みで、本年、地方が取り組まねばならない制度が2つ
あります。その住民税の住宅ローン控除及び住民税の年度間減額申告について
の取り組みは
いずれも申告によるものなので、市民への制度の周知が重要ということで、昨年か
ら積極的に取り組んできたところである。更に、住宅ローン控除対象者で未申告の
方には、本年5月に個別に通知を行い、また住民税の年度間減額の対象者には、
今月下旬頃、個別に送付して7月中提出を周知することとしている。<財務部長>
ふるさと納税制度の今後の取り組みは
ふるさと高松応援寄付制度を実効あるものとするためには、周知はもとより、一過性
で終わらない魅力あるものとすることが何より重要と考えている。周知の積極的な展
開、寄付者への無料パスポートの進呈など、制度の魅力づくりを行っている。今後、
より一層寄付のいただきやすい環境作りに努め、寄付者の貴重な志を、今後のまち
づくりに目に見える形で生かしていきたい。<市長>
大阪府では、自動販売機の事業者選定を公募制に切り替え、大幅な増収に成功
しました。本市でも、一部の市有施設の自動販売機は公募制を実施していると聞
きました。市有施設内自動販売機の事業者選定の実施状況と公募制拡大につい
ての考えは
本市では、自動販売機の販売手数料による競争方式により、平成18年度から一部
施設で公募しており、現在、3施設8台について事業者を公募決定している。今後、
より一層の財源確保に向け、他の市有施設内に設置している自動販売機について
も、事業者選定公募制の拡大を検討していきたい。<財務部長>
道路特定財源の一般財源化についての、知事との認識が微妙に違うように感じら
れます。県知事との認識共有が必要と思われるが
去る4月14日、県知事・県議会議長等との共同アピールとして、地方の声を反映す
る方向で道路特定財源制度を検討することについて、国会議員・関係機関に要望
を行ったところである。今後においても、一般財源化は地方の道路整備を進める上
において重大な問題であることから、県と連携しつつ、地方の実情に応じた道路整
備に必要な地方税財源の拡充について、国に要望していきたい。<市長>
昨年来の建設資材の高騰を受けて、公共工事発注の資材価格の高騰に応じて、
工事費の支出を上乗せする「単品スライド条項」の適用を求める声が高まってきて
います。本市でも「単品スライド条項」の適用とルールづくりを検討すべきでは
先日、国において、単品スライド条項の適用基準が示されたところである。これを受
け、県においても、その対応につき具体的な検討がされるものと思われることから、
適用ルールをはじめ、実務レベルの運用など、県の検討状況を見極める中、適切
に対応していきたい。<財務部長>
(福祉について)
4月開始の長寿医療制度は、増大する高齢者の医療費を国民全体で安定的に支
えるとともに、高齢者の特性を踏まえた適切な医療サービスを提供するために導
入されたもので、制度そのものの骨格は維持しなければなりません。しかし事前の
説明不足により、多くの批判・不安の声が沸き起こっています。このような動きに対
応して、政府・与党では低所得者の保険料軽減を拡大することを柱とした改善策
が合意されました。この長寿医療制度の保険料軽減等、改善に向けた動きについ
ての受け止めをお聞かせください。
国において、国民に対し制度の周知徹底を図り、迅速かつ確実な定着に努めると
ともに、見直しに当たっては、地方の意見や実情を十分踏まえるほか、見直しに伴
う経費等につき、地方へ負担を転嫁することなく、国の責任において万全の措置を
講じて、より高齢期にふさわしい医療制度とすることを期待するものである。<市長
>
本年度からスタートした特定健康診査・特定保健指導については、国が定めた大
きな数値目標があり、達成できなければ財政負担しなければならないというペナ
ルティーまであり、心配する自治体も少なくありません。特定健康診査・特定保健
指導の目標達成に向けた取り組みは
制度の趣旨や内容について、市民の皆様に十分周知を行うことが重要と考えてお
り、今までも更に今後とも、様々な機会を活用して周知・啓発に努め、目標が達成
できるよう取り組んでいきたい。<市長>
元気な高齢者が介護支援のボランティアをすることでポイントを貯め、自らの介護
保険料の支払いに充てるという仕組みが、現在、全国に広がりを見せ始めていま
す。本市においても、この「介護支援ボランティア」制度の導入を検討できないでし
ょうか。
ボランティア活動に対価を支払うことにより、従来から無償で携わっておられるボラ
ンティアのあり方にも影響を及ぼす恐れがあること、更には、この制度運営が保険
料などを財源とするため、実施に伴う保険料への影響や費用対効果などの課題も
あるので、現在のところ実施する考えはない。研究していきたいと考える。<市長>
(観光について)
5月1日、高松市インフォメーションプラザえきなかサテライトが設置されました。観
光案内機能の充実という重点施策の具体化のひとつですが、更に、京都市が全国
展開を行う企業の全チェーン店に開設しているような、まちなか観光案内所を設
置すれば、観光案内機能も大幅に向上すると考えます。本市におけるまちなか観
光案内所の展開の考えは
観光案内機能の充実だけでなく、観光客と市民の交流を促進し、観光客の満足度
の向上や、市民のおもてなしの心の醸成が図られるとともに、歩いて楽しむ観光の
推進にもつながるものと考える。観光客がより一層、快適に本市を楽しんでいただ
けるよう、商店街を始め、身近で気軽に立ち寄れる施設に、まちなか観光案内所を
開設する方向で検討していきたい。<市長>
海に臨む都市の本来の姿は、海上から眺めてこそよくわかるという意味で、沿岸部
を周航する遊覧船といったものも想定しながら、海からの眺望を生かす取り組みを
進めてもらいたいが
沿岸部を周航する遊覧船は、海からの眺望を生かす有効な方策だと考えるが、事
業化に当たっては、ニーズの把握や海上交通上の問題など、解決すべき課題も多
くあることから、今後、県や民間事業者等と連携する中で、調査・研究していきたい。
<市長>
(教育について)
4月1日付けで就任された黒川教育長の抱負をお聞かせください。
教育環境が大きな転機を迎える中、本市では、まちづくりの目標の一つに「心豊か
な人と文化を育むまち」を掲げており、これを実現するために「生きる力を育む教育
の充実」や「心豊かな生涯学習社会の形成」に、積極的に取り組んでいきたいと考
えている。本市が対応すべき重要課題は種々あるが、学校教育関係に長年携わっ
てきた経験を少しでも生かし、今後、教育関係者を始め、市民・団体等の意見を聞
く中で、その協力を賜りながら、教育の本質を見失わず、課題に積極的かつ的確に
取り組み、伝統ある本市教育の発展に誠心誠意取り組んでいく決意である。<教
育長>
新設統合校建設工事が始まりました。工事中いろいろな形で影響を受ける、在校
生にだけ負担を押し付けることになってはいけません。統合校建設工事の影響を
受ける在校生に配慮した対応は
高松第一学園工事に当たっては、学校運営や安全面を最優先に、建設工事を進
めている。また、学校生活面で一部施設が使用できないことから、近接する学校プ
ールや公園などの利用、代替遊具の設置、更には、小中学生が運動場を共用でき
るよう授業時間の調整を図っている。今後とも、児童・生徒にはできる限り工事の影
響が及ばないよう、十分配慮しながら建設を進めていきたい。<教育部長>
高松第一小・中学校の開校は延期されましたが、ソフトに当たる小中一貫教育は、
国の特区認定を受け、統合予定の小中学校5校で実践され、一年が経ちます。一
年間の取り組みを経た小中一貫教育の成果と課題をお示しください。
成果として、各教科ごとに9年間を見通した指導計画を作成し指導の充実が図られ
るとともに、新教科「高松みらい科」や「英語科」についてはカリキュラムに基づいて
実践し、教科としての概要がまとまっている。小学校高学年の一部教科担任制でも、
児童・教員双方から前向きな意見が多く聞かれている。課題としては、新設教科の
教材の充実や、新学習指導要領との整合性を図るための年間授業数の調整、開
校に向けた学校運営体制の整備などが必要であると考えている。<教育長>
先般、国が交付税として財政措置した図書購入費のうち、実際に自治体が本の購
入に予算化したのは78パーセントに留まるとの記事がありました。本市での、学校
図書館図書標準の達成と維持の取り組みの現状は
学校図書館図書標準は概ね達成できているものの、標準を達成していない学校が
相当数あることから、図書整備費の配分額を増額し、標準の達成に努めている。ま
た新たに平成19年度から、更新冊数分の地方財政措置が講じられていることから、
子供たちのリクエストによる図書購入などにより、児童生徒の興味・関心に応えられ
る図書の整備を進める中で、標準が維持できるよう努めていきたい。<教育長>
幼保一体化推進の方向性が大きく取り上げられた、高松市立幼稚園のあり方に関
する懇談会の意見書の受け止めと幼保一体化についての取り組みは
この意見書は、市立幼稚園と市立保育所の一体化や幼保連携など6項目について、
基本的な考え方や具体的施策・事業がまとめられたもので、幼稚園教育や子育て
支援の充実を図る上において、大変貴重なご意見であると受け止めている。この意
見書において、幼稚園・保育所の立地条件、施設の老朽化、耐震状況、幼児数な
どにより、一体的運用や幼保連携事業の実施が提言されているものについては、
今後、まちづくり戦略計画への位置づけを図っていく中で、具体化に向け取り組ん
でいきたい。<市長>
本年1月、参議院本会議における公明党代表質問で、義務教育が無料なのにそ
の前の幼稚園・保育所の費用がかかりすぎるとの観点から、幼児教育無償化へ向
けた取り組みを質したのに対し、福田首相は将来の無償化の財源・制度等を検討
する必要があるとの見解を示しました。こうした議論の高まりを見据えれば、先ず
は就学1年前の年長児(5歳児)無料化を第一歩とした、無料化に向けた取り組み
も検討すべき時期に来ているのではないでしょうか。幼児教育無料化に向けての
考えは
保護者の経済的負担の軽減は重要な課題であると認識しており、本市では現在、
単独事業として、幼稚園・保育所とも第3子以降減免の制度を行っている。国にお
いては就学前教育の重要性を踏まえ、「骨太の方針2006」から将来の無償化に向
けた議論が行われているところであり、本市としても、このような国の動向を見極め
ていきたいと思っている。<市長>
市議会一般質問 速報
平成20年12月定例会 竹内としひこの質問及び答弁の概要
20・12・27
12日に行った一般質問の 質問と答弁 を簡記して「速報版」としてお知らせします。
(子どもの視点からのまちづくりについて)
去る11月に、通算4度目の高松市子ども議会が開催されました。子どもたちの興味
があらゆる課題に及ぶ姿を傍聴して、この子どもたちの関心を何とかまちづくりに生
かせないだろうかと考えました。そのためには、質問の形式を「提言・要望型」に改
善する必要があります。子ども議会を提言型に改善して、子どもの視点をまちづくり
に生かす考えは
子どもたちが本市の現状をよく把握した上で、主体的にまちづくりに参加するような姿勢を身
につけさせる上からも有意義であると考える。このことから、子ども議会の質疑応答を提言型
に改善することにつき、教育委員会に検討を要請していくとともに、今後とも子ども議会など
の機会を通じて、子どもの視点をまちづくりに生かしていきたい。<市長>
子どもの視点がまちづくりに反映される可能性のある制度としてパブリックコメン
ト制度がありますが、この制度で実際に子どもから意見が上がってきたという事例は
聞いたことがありません。子どもたちの声を真摯に受け止める子ども版パブリックコ
メント制度の導入が必要と考えるが
本市が実施しようとする各種施策等の策定に当たっては、本市の将来を担うべき子どもも含
め幅広い層の市民の皆様からのご意見・ご提言等をいただきたいと考えているが、現在のと
ころ子ども版パブリックコメント制度を創設することまでは考えていない。なお、そうした形式
にとらわれることなく、子どもから市政に関して自由に幅広く意見がいただけるように、様々な
工夫をしていきたい。<市長>
近年、全国各地の自治体で子ども条例を制定する動きが活発です。その制定された規
定は市内で拘束力を持つこととなるため、すべての施策・事業の内容に子どもの視点
が反映されるということになります。子どもの視点からのまちづくりを進めていく上
での基盤として、子ども条例の制定を考えるべきでは
本市では、次代を担う子どもが健やかに生まれ育つ環境づくりのため「高松市こども未来計
画」を策定し各種事業を実施しており、現在、22年度から5年間の後期計画策定の準備を
進めているところである。この計画策定の際に、その必要性も含めて検討課題としていきた
い。<市長>
(会計検査院から指摘された不適切経理について)
会計検査院が公表した昨年度決算検査報告で、
「児童保護費等負担金」
「生活保護費」
「合併推進体制整備費補助金」についての不適切経理が指摘されました。会計検査院
指摘の不適切経理の原因及び今後の適正な執行のために取った再発防止策は
「児童保護費等負担金」については世帯の所得認定の仕方に誤りがあったこと、「生活保護
費」については収入認定に誤りがあったこと、「合併推進体制整備費補助金」については、
交付を受けた補助金を充当した経費が充当できないものと判断されたことによる。再発防止
策として、各所属長・所属職員に対し関係法令に基づく適正な事務処理の周知徹底と厳格
なチェックの実施を求めた。<財務部長>
(市税の情報化への取り組みについて)
市税の電子申告は大きな課題ですが、地方税の電子申告システムは社団法人地方電子
化協議会が運営する地方税ポータルシステム(エルタックス)を利用してしかできず、
そのためにはシステム修繕や運用負担金の問題があり、市町村の導入は進んでいない
のが実態です。国は公的年金からの特別徴収開始を機に、市町村が電子情報入手のた
めにエルタックスを導入せざるを得ない条件整備を行っています。その流れを受け、
本市でもエルタックス対応の改修の準備を行っていますが、エルタックス全面導入ま
での取り組みとスケジュールは
今回は、公的年金からの住民税の特別徴収の電子データ授受をエルタックスにより実施しよ
うとするものである。全面導入に対応するためには税務システム全体の見直しが必要であり、
今後、費用対効果等を見極める中で利用する税目も含め、その導入拡大につき21年度に
具体の検討を行っていきたい。<財務部長>
(地域包括支援センターの相談機能の強化について)
18年に開設された地域包括支援センターには「24時間365日対応」の相談体制
が臨まれますが、本市では、それ以前から設置している老人介護支援センター相談窓
口がそのまま残っており、相談が二重体制となっています。地域包括支援センターが
支援のための総合機関であるなら、老人介護支援センターの明確な位置付けを行い、
相談体制の一元化を図るべきと考えるが
来年度から、老人介護支援センターの所管を地域包括支援センターに移管し相談機能の
一元化を推進するなど、これまで以上の連携と迅速な対応を強化し、高齢者が住み慣れた
地域で安心した生活が送れるよう努めていきたい。<健康福祉部長>
(中心市街地の集中豪雨対策について)
今夏、本市でも豪雨被害が発生し、特に市内中心部の市民の不安は尽きません。16
年の台風による被害を受け策定された「中心市街地浸水対策計画」の前倒しの考えは
10年の期間を要すると想定しているが、市民の生命と財産を守り、安全・安心の生活を確保
することがなによりも重要と考えていることから、種々工夫を凝らしながら、一日も早く完成す
るように努めていきたい。<都市整備部長>
市議会代表質問 速報
平成21年6月定例会 竹内としひこの質問及び答弁の概要
21・6・29
18日に行った代表質問の 質問と答弁 を簡記して「速報版」としてお知らせします。
(政治姿勢について)
地方分権改革推進法施行によりスタートした第2期地方分権改革も、本年度中に「新分
権一括法案」を国会に提出する方針が確認されたようです。このような中、中央官庁で
地方自治に携わってきた経験からその必要性を痛感してきた市長も、「地方政府」として
自立した自治体にふさわしい権限と能力、財政基盤を保持する中で、主体的なまちづく
りを積極果敢に推進しようと取り組んでいるところです。しかし、日本型の中央集権的シ
ステムの構造転換までには道半ばというのが実情ではないでしょうか。国が進める地方
分権改革の現状認識と権限移譲・財源移譲についての基本的な考えは
緊急の経済・雇用対策を優先せざるを得ない経済状況の下、政局の不安定性もあり、地
方分権改革の進展が滞っているのではないかとの感がぬぐえず、いわゆる新分権一括
法の制定時期などが当初予定より相当先送りされるのではないかとの危惧を抱いている。
いずれにしても改革内容の具体化に当たっては、地方の意見を十分に反映させることが
必要であるとともに、各政党や各省庁などが地方公共団体と共々に、地方自治の本旨に
基づき分権改革を進めていく真摯な対応が求められていると認識している。<市長>
本来あるべき地方分権改革を実現するためには、基礎自治体を中心として相応の規模と
能力が備えられ、国と地方の役割分担の見直しに基づき、事務権限と必要な財源が移
譲・付与されることが是非とも必要であると考えている。<市長>
今月3日に設立された「都市の再生を考える市長の会」が、早速、地方都市活性化に向
けた緊急提言を国交大臣に提出したとの報道がありました。この会の設立を呼びかけた
側として市長の名前が挙がっていましたが、「都市の再生を考える市長の会」設立呼び
かけの真意は
私はマニフェストにおいて、すべての市民が暮らすことに誇りの持てる「真の田園都市高
松」構築をうたっているが、脱工業化社会における時代の閉塞感克服の鍵は人間の生活
が営まれる場所としての「都市の再生」にあるものと考えてきた。こうした中、昨年の「まち
なか元気サミット」で来高された岐阜市長・富山市長と協議する中で、都市の再生に当た
っての課題を共有する市長有志が集う会を設立し、国等へ政策提言をしながら課題解決
に向けた環境づくりをしていこうとの意見が一致し、私も発起人の一人として中核市の市
長などに呼びかけ設立・緊急提言となったものである。今後とも、集まった市長の間で率
直な意見交換を行いながら、各自治体が地域の実情に応じた施策を展開できる環境づく
りを積極的に提言し、地域経済の活性化および都市の再生を図っていきたい。<市長>
(国の75兆円の景気対策及び新しい経済対策について)
昨年来の未曾有の経済危機に際し、政府・与党は一体となって、平成20年度第1次・第
2次補正予算、平成21年度本予算と3度にわたり事業規模総額75兆円の景気対策を
行ってきましたが、その全体像と成果については必ずしも正確に捉えられていません。
しかし、各種の景気指標が持ち直しの動きを見せる中、6月の政府月例経済報告では景
気底打ち宣言が出されるなど、景気浮揚への動きを強く後押ししたことは間違いありま
せん。国の75兆円の景気対策についての評価は
その経済的効果が明確になってくるのはこれからかと思うが、景気動向指数を見ると、一
定の成果は得られているものと考える。<市長>
ばらまき報道もあった定額給付金も全市区町村で給付が開始され、これを機にプレミア
付き商品券を発行する自治体も多く出て、各地の商店街で活気が出始めました。給付
金が家計消費を押し上げる効果などを踏まえ、GDP成長率がプラスに転じると予想す
るエコノミストも少なくありません。定額給付金給付事業のついての所見は
既に本市における対象世帯の約92%に対して、約63億3千万円の給付を終えたところ
である。これまでの申請状況からみて、市民の定額給付金への期待は大きく、生活支援
や消費拡大などの面において一定の効果はあったものと思う。<市長>
予断を許さない日本経済の厳しい状況から、政府・与党は景気の底割れを防ぎ浮上を
図るため、75兆円の対策に加え、新しい経済対策として平成21年度補正予算を成立さ
せました。県市町長会でも、ここに盛り込まれた基金や交付金を最大限に活用するため
県と市町が連携を強化することを申し合わせたそうですが、大切な取り組みであると考
えています。新しい経済対策の受け止め及び県と連携して新しい経済対策を最大限活
用する考えは
地方の厳しい財政状況に鑑み、これまでにないような部分にまで国が踏み込んで財源措
置を行ったことも含め、一定の評価をしている。<市長>
今後、県に設置される地域グリーンニューディール基金や、積み増しされる緊急雇用創
出基金などについても、県とより一層の連携を図る中で、各種交付金などの地方財政措
置と合わせて積極的に活用することにより、地域の活性化に繋げていきたい。<市長>
(まちづくりについて)
緑のまちづくりの観点から取り組む「緑のカーテン事業」を市内全域に広げようとするの
であれば、広報媒体の工夫や、場合によっては横浜市が行っているような助成も考える
べきだと思いますが、緑のカーテンづくりの市内全域への拡大の取り組みについては
多くの市民や事業者に、緑のカーテン事業の意義をご理解いただき、広くご協力いただ
けるよう、様々な広報媒体などを活用し、周知・啓発に努めるとともに、先進都市の助成
事業の取り組みなどを研究していきたい。<環境部長>
スクールニューディール構想の観点から、本年度1校で計画している校庭芝生化の方式
は中央公園で行った鳥取方式を考えているのでしょうか。またこの取り組みは他校に拡
大を予定しているのでしょうか。校庭芝生化の今後の取り組みについて
芝生化に当たってはいわゆる鳥取方式を取り入れ、子どもたちが中心となって芝苗の育
成から植え付けまで行うとともに、管理は学校や保護者、地域の方々の協力を得る中で
実施することとしている。他の学校に拡大することについては、本年度の実施状況を確認
し、課題等を整理する中で検討していきたい。<教育部長>
連携のまちづくりの観点から進めてきた大学等との連携協力については、本年で主だっ
た大学等との協定を調印し連携態勢が整いました。これまでの官学連携の現状と将来
に向けた取り組みについて
本市では、香川大学、香川県と共同で、クリエイティブ・コア構想など3つの構想実現に向
け、3者が連携して具体的方策を検討、実施しているところであるが、このような中昨年6
月に香川大学と、本年2月に高松工業高等専門学校と、更には先月に高松大学と・高松
短期大学と連携協力に関する包括協定を締結し、多分野・多方面な連携を推進している
ところである。将来に向けては、多様な主体との効果的な連携の推進による分権型社会
にふさわしいまちづくりを目標に、今後においても積極的に大学等との効果的な連携を
図りながら、個性豊かな地域社会の形成と地域課題の解決に向け取り組んでいきたい。
<市民政策部長>
高松琴平電鉄連続立体交差事業は、事業主体である県が財政難を理由に一時休止と
してその計画見直しが行われていました。しかし検討の結果は、どの案にも課題を残す
最終3案を示しただけで検討委員会も解散してしまい、今後の事業の行方が見極められ
ない状況となっています。高松琴平電鉄交差問題等検討委員会の最終結論が本市交
通政策に与える影響は
本市の交通政策は連立事業の趨勢に大きな影響を受けることから、県が本市の今後のま
ちづくりに十分配慮した連立事業の方向性について、事業主体として責任を持って判断
しその結果を早急に示されるよう働きかけていきたい。一方、今後の交通政策については
様々な角度からの検討が必要であるので、新交通システムの導入も含め、公共交通を基
軸とする多様な交通手段が有機的に連携した交通システムなど、新たな「総合都市交通
計画」の策定に取り組んでいきたいと考えている。<市長>
(渇水対策について)
6月に入って早明浦ダムの貯水率が減り続け、とうとう渇水対応の事態に至ってしまい
ました。124日間という長期間に及んだ昨年の渇水の経験を十分教訓にする中、頻発・
深刻化する渇水状況に備え、より一層の水資源確保や水循環の視点からの各種施策の
総合的推進・節水意識の高揚を図っていかなければなりません。渇水に強いまちづくり
に向けての取り組みは
昨年2月に、水をめぐる各種施策のあり方などについて様々な関係者が一堂に会する高
松水環境会議を設置し、本年度中には持続可能で豊かな水環境を創出するための提言
をいただく予定としている。これに基づいて、水環境の視点からの各種施策の総合的推
進を図りながら、自己水源の確保や市民との協働による節水施策の普及・啓発に積極的
に取り組み、渇水に強いまちづくりを進めていきたい。<市長>
(綱紀粛正の徹底及び事故防止策について)
本年になっても不祥事や事故が多発しています。水道局職員が水道局のシャワーや洗
濯機を私用で使っていたという不祥事が、また東部下水処理場のドーム型天窓が割れ
て落下して中学生が負傷した事故や、小学生がため池で水死したという事故も報道され
ました。これまでの綱紀粛正の課題見直しと徹底、及び職務に対する危険予知能力・危
機管理能力の向上策は
管理職員を含め、服務規律の意識と職員に対する指導に問題があったものと認識してい
る。今後は公益通報制度や、これまで慣例で見過ごされてきたものを今一度チェックする
必要性について職場会議等で周知し、綱紀粛正の徹底を全職員に浸透させ、服務規律
の確保に万全を期していきたい。<市長>
研修などを通して職員一人一人の意識改革を図り、組織全体で危険を予知し危機に対
応できる能力の向上に努めていきたい。<市長>
(新人事評価制度について)
昨年12月末から年度末にかけて、新しい人事評価制度が試行されたと聞きました。そ
の内容は、現行の勤務評定が能力だけを評価するのに対し、業績評価と能力評価の二
つの手法を用いるというのが特徴で、この併用によってバランスの取れた評価をしようと
しているようです。試行期間の分析での課題及び今後の取り組みは
昨年度、管理職員約300人を対象に試行した結果分析により、評価のバラつきや目標水
準に対する達成度の考え方の差異などが課題として明らかになったところである。今後、
これらの課題や職種・情報開示・苦情処理などの問題を整理し見直しを行った上で、公
平性や透明性などを確保した信頼性の高い人事評価制度の構築に向け、今年度再度
試行していきたい。<市長>
(危機管理体制の確立について)
本市では本年度、総合的な危機管理体制の確立を図ろうと、現在の地域防災計画や国
民保護計画に加え、緊急事態等対処計画とこれらすべてを包括した全庁的な対応方針
等を示す危機管理指針を策定しようとしています。その中で次なる課題として挙がって
きているのが業務継続計画ですが、指針策定後の来年度以降の策定を予定しています。
危機管理体制の中での業務継続計画の位置付け及び今後の策定スケジュール、並び
に災害対応とは別に新型インフルエンザに対応した業務継続計画を策定する考えは
業務継続計画は、各計画に基づいて応急業務を実施する一方で、市民の生命・財産を
守るため、不可欠な業務を継続するために必要な計画として位置づけるものである。今
後、優先業務の抽出や参集可能な人員数の把握などを行い、本年度の危機管理指針・
緊急事態等対処計画の策定後、速やかに策定に着手し平成22年度中には取りまとめて
いきたい。業務継続計画の種類や内容については、今後、他都市の状況等を参考にし
ながら検討を進めていきたい。<市長>
本年2月、県施設に備え付けている自動体外式除細動器(AED)に保守点検の不備と
いう問題が判明しました。現在、普及促進が進められていますが、いざという時に使用で
きないのでは問題です。AEDの保守点検のルールづくりの考えは
AEDを、救急救命の現場で市民が使用するためには適切な管理が必要だが、本市でも
1月の調査で、市有施設設置の116台中4台の電極パッドの使用期限切れが判明し、速
やかに改善したところである。今後、各施設ごとに点検担当者を決め使用期限を把握す
るとともに、定期点検を実施するなど適切な管理に努めていきたい。<市長>
(財政について)
平成20年度一般会計決算見込みと今後の財政運営は
歳入総額は1384億円余、歳出については予算額を約189億円下回り1336億円余とな
り、この結果、歳入算出差引額から21年度へ繰り越す事業の財源約15億7千万円を差
し引いた実質収支は、約32億円の黒字となる見込みである。今後の座男製運営に当た
っては、国の21年度第1次補正予算に盛り込まれた地方財政措置を積極的に活用する
とともにこれまでの行財政改革の取り組みを継続する一方、新たな行財政改革計画を策
定し施策・事業の選択と集中を実践することなどにより、将来にわたり持続可能な健全財
政の確立に全力を挙げて取組んでいきたい。<市長>
本年度予算では、臨時財政対策債の大幅増に起因して市債依存度が高まりました。市
長はある程度の借り入れを行うことに問題はないとする一方、同時に市債は充当する事
業規模に見合った適正規模であるべきで、現在の状況はそれをかなり超えているとの
判断も示しておられます。市債依存度を抑制する取り組みは
景気の悪化を受け市税収入の減収が見込まれる中、まちづくり戦略計画や建設計画に
掲げる事業の着実な推進を図るためには、本来措置される交付税の代替である臨時財
政対策債などの市債に依存せざるを得ないと考えるが、起債対象事業の選択に当たって
は合併特例債など後年度に交付税措置のある有利な市債の活用に努めるほか、予算編
成においてもプライマリーバランスの黒字を堅持する中で、適正な対応に努めていきたい。
<財務部長>
本年度予算では市税収入が前年に比べ約25億円もの大幅減となりましたが、その後も
更に厳しい経済状況が続いています。今後とも、税収減の見込みはより厳しくなることが
懸念されています。経済危機が本市税収に及ぼす影響のついての考えは
昨年秋以降の急激な景気の悪化に伴い、本年度予算で約25億円の減少を見込んだと
ころだ。しかしその後の政府の景気対策も即効性は見られず本年3月期の決算状況も大
幅な減収や赤字の状況にあることから、本年度の法人市民税収入は当初の見込みを更
に下回るものと危惧している。また雇用状況の悪化や個人所得の減少に伴い、個人市民
税についても22年度以降更なる減収が見込まれるほか、市税全体の収納率の悪化が懸
念されるところだ。今後とも景気の動向を注視するとともに、積極的な収納対策を講じて
いきたい。<市長>
収納対策で20年度から導入されている滞納管理システム活用の成果と、同じく20年度
に先ずは軽自動車税について実施されたコンビニ収納導入の成果について
滞納管理システムにより、滞納者情報の共有化が図られ滞納者との迅速かつ機動的な
納税相談が可能となったほか、効率的・効果的な催告等徴収計画を作成することが可能
となるなど、滞納事務に一定の業務改善が図られており、この結果、滞納繰越分収納額
が前年比約5千7百万円増の見込みとなっている。<財務部長>
コンビニ収納導入による利用率は20年度28.6%、21年度は対前年比4.5%増の33.
1%に上昇していることから、一定の効果が得られていると考えている。<財務部長>
(観光について)
3月20日から、本四高速道路の通行料金が土・日・祝日は千円に引き下げられ、通行料
の大幅アップ、観光振興などに大きな効果が上がっています。改めて四国観光の潜在
的需要の多さと、高額な本四高速道路の通行料金が今まで如何に障害になっていたか
を知らされました。高速道路通行料金引き下げの効果(いわゆる千円効果)についての
所見は
先のゴールデンウィークの本市主要観光地への入り込み数は前年に比べ大幅な増加と
なり、市内宿泊施設も概ね満室の状況だった。これは四国へ行きたいという潜在的ニー
ズがある中で、今回の高速道路料金の引き下げにより四国全体に観光客を呼び込むこと
になったもので、本市にとっても大きなチャンスであると同時に、地域間競争がますます
激化するものと考えており、今後より一層の観光振興に取り組む必要があると思っている。
<市長>
来年には瀬戸内国際芸術祭開催が予定されており、更に多くの観光客も見込まれる中、
この観光客をいかにして宿泊客の増加に結びつけるかが真剣に問われる時だと考えま
す。観光客を宿泊客の増加に結びつける取り組みは
今後の取り組みとして、本市ホームページの観光情報サイトや海外向けホームページ「ア
ート・ハブ・シティー高松」の一層の内容充実により、国内外への積極的な情報発信に努
めていきたい。また、県及び関係市町との緊密な連携の下多彩なイベントの展開に努め
るとともに、財団法人高松観光コンベンション・ビューローにおいても、本市を拠点とし、直
島や小豆島を巡る観光プランや宿泊体験ツアーなどの充実を図っていきたい。更に、各
種コンベンションの誘致にも積極的に取り組むなど、宿泊客の一層の増加に努めていき
たい。<市長>
全国の自治体では、視察受け入れの有料化を開始した所が出てきました。更には、政
策視察を目的に訪れるビジネス客をターゲットとする「政策観光」という概念も出てきま
した。これは、全国から注目される政策そのものが観光資源になりうるという考え方から
出発したものです。有料視察、更にはこれを一歩進めた政策観光という考え方について
の所見は
一部の自治体では視察の有料化を行っているが、本市としてはこれからの地方分権時代
における自治体相互の連携協力の重要性なども踏まえ、今後とも無償を維持していきた
い。また、政策観光の考え方については視察の有料化のいかんにかかわらず、政策を新
たな観光資源と捉え観光客を誘致することにより、総合計画の掲げた施策の一つである
「地域性豊かな特色ある観光資源の創造」の実現に向け有効な手段となるものと考えら
れることから、先進都市の状況等を調査研究していきたい。<市長>
(教育について)
小中一貫教育校「高松第一学園」全面開校を来年に控え、先行して統合した高松第一
中学校と松島小学校が、完成した新しい校舎棟で学校生活を送っています。全面開校
を前にした本年は、いわば変則での施設一体型小中一貫教育試行の一年と位置づけら
れます。高松第一学園前面開校に向けての小中一貫教育の取り組みと今後の課題は
義務教育9年間を見通した指導計画に基づき、小学校での英語教育や新設教科「高松
みらい科」などの教育課程の工夫、小学校高学年の中学校教員による一部教科担任制、
小学校教員による中学生への指導などの指導体制の充実、小中合同の学校行事におけ
る小中連携等、小中一貫教育校への円滑な接続に向け諸事業を推進することとしている。
本年実施した児童生徒や教員へのアンケート調査から、子どもたちの活動と交流の場が
広がるとともに、意欲的に学習に取り組む状況が認められるなど、安定した学校生活につ
ながっているものと考える。課題としては、転出入による戸惑いに配慮した個別指導や、
継続した指導ができる構内体制の整備などがあり、適切に対応していかなければならな
いと考えている。<教育長>
学習指導要領が改定になり、小学校は23年度から、中学校は24年度からこれに基づい
た授業が始まりますが、その前の移行措置期間に当たる本年度から、可能な限り新学
習指導要領に沿った前倒し実施が行われています。新学習指導要領への移行措置期
間の取り組みは
教員の指導力向上を図るため、教科等の主な改善点の周知をするとともに、新たに必要
となる知識・技能を確実に身につけることができるよう努めている。また、新たな学習内容
が加わった算数・数学・理科等の教具・教材については、できるだけ早く使用できるよう導
入準備を進めているほか、小学校の理科支援員や外国語指導助手の活用など、指導体
制の充実を図る一方、移行措置への対応について学校を通じて保護者に周知するなど、
円滑な移行に努めていきたい。<教育長>
開かれた学校づくりに資するため、20年度から、すべての幼稚園・学校で自己評価及び
学校関係者評価を導入し、また第三者評価も試行して学校評価の客観性をより高める
取り組みをしているところです。学校評価の現状と課題は
本市では、昨年度からすべての幼稚園・学校で、自己評価及び学校関係者評価を実施
して、結果については公表を行っている。更に、昨年度は文部科学省から研究の委託を
受け、小・中学校各一校で、学校と直接関係のない民間企業の管理職や大学教員によ
る第三者評価も実施したところである。課題としては、評価項目が網羅的過ぎること、評価
委員が適切に評価できる機会が十分でなかったことが挙げられ、評価のあり方について
更に工夫する必要があるものと考える。今後、保護者や地域の方々と連携し、一層信頼
される園・学校づくりを目指し、学校評価の有効活用に努めたい。<教育長>
本市では「地域に開かれた学校」を目指し学校評議員制度を導入しており、学校運営に
ついて様々な視点から、地域に密着した情報やご意見をいただき、校長が学校運営を
改善するために役立っています。更に、来年4月に開校予定の新番町小学校では、保護
者・地域が主体となる「新番丁小学校高松型学校サポート協議会(仮称)」を整備し、学
校を支援する新しいサポート体制を立ち上げることとなっています。将来的には他校区
全域への拡大も視野に入れているようですが、学校・保護者・地域が一体となって開か
れた学校を目指すのであれば、この方向性を一歩進めたコミュニティー・スクール(学校
運営協議会制度)導入の考えにまで行き着くべきでは
今後、「新番丁小学校高松型学校サポート協議会(仮称)」を一つのモデルとして、本市
にふさわしい、地域住民参加型の開かれた学校づくりに取り組む中で、コミュニティー・ス
クール導入についても研究していきたい。<教育長>
(高松城天守閣復元について)
高松城天守閣復元のついては文化庁の考え方が厳しく、新しい資料の発見でもなけれ
ば復元の方向で話が進展するのは難しいものと考えていました。そのような中、去る2月
に、高松城跡建造物検討委員会が天守閣内部を分析して作成した復元図案4案が提示
され、また外観の復元図についても現在作成が進められていると聞き、復元に向けての
歩みは着々と進んでいるのだなと意を強くしたところです。市民の中にはこの天守閣復
元に期待を寄せている方々も沢山おられるのですが、その割には、厳しい考え方の文化
庁との折衝状況・進捗状況の情報が少ないのではないかと考えます。天守閣復元計画
の進行状況の市民への周知の考えは
これまで復元に向けて、類似城郭に関する資料収集を行うとともに、天守台石垣の解体と
発掘調査を行い礎石の発見等の成果を得ている。昨年度、これらを踏まえ高松城天守
閣復元資料を取りまとめたが、全容を明らかにするための図面関係の資料が十分でない
ことから、内部構造も城内の櫓を参考に4案を作成したところである。今後、史跡高松城
跡建造物検討委員会及び史跡高松城跡整備検討委員会に、専門的な立場からのご意
見を伺っていきたい。なお文化庁にはこのような状況を報告しているが、文化庁の天守閣
復元に対する考え方は依然として厳しい状況と認識している。市民への周知については、
これまでも史跡高松城跡整備検討委員会など3つの委員会を公開で開催してきたが、今
後とも、ホームページ等に公開するなど周知に努めていきたい。<市長>
市議会一般質問 速報
平成21年9月定例会 竹内としひこの質問及び答弁の概要
21・9・30
16日に行った一般質問の 質問と答弁 を簡記して「速報版」としてお知らせします。
(「わたり」報道について)
8月に全国紙で、実際の職務に対応する給料表の級より支給額が高い上位の級の給料
を支払う「わたり」についての独自調査結果の報道があり、その中で本市も「わたり」
がある市町村として実名報道されました。事実とすれば由々しき問題ですので、その
まま放置することは適当でないと考えます。「わたり」があると報道されたことに対
する今後の対応は
今回の報道は、報道機関と本市との間で認識に相違があったことによるものと考えており、
市民の誤解を招くことのないよう、引き続き、広報たかまつやホームページを通じ、職員の給
与などについて公表するなど、給与制度の透明性を高めていきたい。<総務部長>
(災害時要援護者台帳の整備状況について)
災害時要援護者の避難支援対策として、昨年6月から着手した災害時要援護者台帳登
録希望者の調査、また避難支援者の補充選定作業が終了して、ほぼ台帳の形が整いま
した。その資料によりますと対象者 29,879 人に対し登録者 14,781 人。登録者のうち
避難支援者未定が 2,870 人となっています。今後はこの台帳を利用して、地域に応じ
た災害時の情報伝達体制の構築を目指すこととなります。台帳整備の進捗状況に照ら
し、以下の点を確認します。
対象者の半数となっている未登録者の登録を希望しない意思は確認しているのか
登録希望調査において登録の意思を確認するとともに、この調査の未回答者に対して、民
生委員による戸別訪問調査を通じて把握したところである。<健康福祉部長>
登録者のうちの20%が支援者未定となっていますが、避難支援者が未定となってい
る理由は
登録者の中には現在支援を必要としないものの将来の不安や不測の事態に備えて登録し
ている方を始め、同居家族や近くで居住している家族の支援を受けられる方が含まれており、
このような方々の避難支援者が未定となっているものである。<企画財政部長>
今後の台帳整備作業のスケジュールは
今月から開始している避難支援者情報の入力作業を進め、要援護者と避難支援者の情報
が一体化した新しい台帳を整備し、来年度の早い時期に各地域の支援組織へ配布すること
としている。<健康福祉部長>
(自動対外式除細動器<AED>利用の促進について)
行政が民間施設のAED設置状況まで掌握・管理する立場にないという現状の中、設
置を民間施設にまで拡大しようと、藤沢市では「救急セーフティーステーション標章
交付制度」を開始しました。本市での民間施設へのAED利用の促進についての考え
は
藤沢市が実施している制度は、市民の安全安心につながるものと考える。本市においても、
AEDを使用した適切な応急手当ができる事業所等を認定する制度について、内容や基準
等について検討していきたい。<消防局長>
(2008年 次世代育成環境ランキング調査について)
東京都のNPO法人が発表した2008年 次世代育成環境ランキング調査で、全国
の政令指定都市と中核市の中で本市が第2位にランクされました。子育て環境調査全
国2位の評価の受け止め及び今後の課題と取り組みについての考えは
非常に光栄なことと受け止め、今後、これを励みとして「子育てするなら高松が一番」と言わ
れるように、施策の更なる充実に努めていきたい。今後の課題と取り組みについては、この
たびの調査で高い評価を得ることができなかった項目の分析を進め、改善策を講じていくこ
とは勿論、高い評価を得た項目についても更に充実・向上させることが必要と考える。このこ
とから、今年度策定の高松市こども未来計画の中で、子育て環境を更に充実させるべく、実
効性のある計画となるよう取り組むなど、より一層、子育て支援の充実に努めていきたい。<
市長>
(小中一貫教育の拡大及び保・幼・小の連携について)
去る8月の子ども議会の中で、小中一貫教育を全市的に拡大していくべきとの提案に
対し、小中一貫教育のよさを市内の小中学校にも広げていきたい旨の答弁がありまし
た。現時点における小中一貫教育の全市的な拡大の考えは
現在策定を進めている「高松市教育振興基本計画〔仮称〕」でその位置付けを検討すること
により、小中学校における様々な教育課題の解決に生かしていきたい。<教育長>
品川区では、「小1プロブレム」に対応するため、保育園・幼稚園と小学校の本格的
な連携教育を目指し、区独自のカリキュラムの策定作業を進めています。保・幼・小
の連携教育推進の考え及び独自のカリキュラム策定についての見解は
保育所・幼稚園・小学校の連携を図ることは大変に重要であると考えており、そのため、市
立の保育所と幼稚園に幼保連携の研究指定を行い、合同保育や教育計画の作成などの検
討を進めている。またこの2者と小学校の間でも、情報交換・研究協議・体験発表など、相互
理解や連携の向上に努めている。今後も、3者の連携教育に一層取り組んでいきたい。独
自のカリキュラムについては、保・幼のカリキュラムを見直すとともに、指導方法について保・
幼・小の合同研修会を設けるなど、こうした連携教育を更に推進していきたい。<教育長>
市議会質疑 速報
平成22年3月定例会 竹内としひこの質疑及び答弁の概要
22・3・29
11日に行われた 質疑と答弁 を簡記して「速報版」としてお知らせします。
(公文書等の適正な取り扱いについて)
「公文書等の管理に関する法律」が昨年公表されたのを踏まえ、特に歴史的価値を認める
文書を歴史的公文書として保存し、市民への公開・利用を推進すべきと考えます。歴史的
公文書の定義・活用方法等の明確化、保存マニュアルの策定及び保存・管理できる組織編
成や施設整備についての考えは
現行の本市の文書管理に関する規定では、歴史資料としての重要な公文書の取り扱いについて
明確な定めがないので、今後、法律の施行までに国から示される予定のガイドラインや他都市の
状況等も参考に、歴史資料として扱う公文書の定義や活用方法、また、保存マニュアルの策定、
公文書を保存・管理する組織や施設の整備などについて検討していきたい。<市長>
(消防について
①消防団について)
非常備消防の要たる消防団ですが、本市でも特に市内中心部の分団が人員を確保すること
ができず、市全体としても定員割れの状況が続いています。消防団員の定員確保対策の考
えは
昨今、少子高齢化やサラリーマンの割合の増加などの影響により入団者数が鈍化傾向にあり、未
だに定員と実員との間に百人を超える開きがあることから、今後、各消防団や地域の皆様のご協力
をいただくとともに、効果的な団員の増員方策について検討していきたい。<消防局長>
現場の団員の中で「なかなか更新されない」といった声があがる108台の消防団車両の
更新についての考えは
ここ数年、年間4台程度の更新を行っているところで、今後においても車両の耐用年数や走行距
離、修理状況等を踏まえ、また本市財政事情も勘案する中で、計画的に更新していきたい。<消
防局長>
(消防について
②常備消防について)
「職員数の適正化計画」における適正化手法として、消防部門においても再任用職員の活
用が始まっています。再任用職員の配置についての取り扱いは
退職時に比べて下位の職名、階級となった職員も数多いが、一職員として円滑な業務推進に寄与
している。今後も、増大かつ複雑多様化している消防行政の円滑な運営を図るため、再任用職員
を積極的に活用していきたい。<消防局長>
職員数が大きく削減される中、立入検査実績の数字が全国平均を下回っています。立入検
査の充実についての考えは
相互応援体制や所轄署合同立入検査など、限られた人員を有効に活用しより一層効率的な立入
検査を実施していきたい。<消防局長>
消防部門における職員数の適正化計画の中での消防業務全体般の円滑な執行についての考
えは
職員数の適正化に当たっては、組織体制の見直しや職員の再任用精度の活用等により適正な職
員数の確保に努めており、消防業務の円滑な執行に支障が生じないように取り組んでいきたい。
<消防局長>
東ハゼ救急ステーション(仮称)設置に伴い、現在北消防署にある救急車隊が1車隊だけとなる
予定で、管内住民は救急体制に遅れが出ないかと心配しています。北消防署管内住民の懸念に
対する考え及び事後の検証は
消防緊急システムにより、本市救急隊の効果的かつ効率的な出場体制の維持を図り救急サービス
が低下しないよう努めていきたい。救急艇の出場時においては、予備車両を活用し臨時的に増隊
するなどとしている。また、これらによる救急サービスの影響等については適宜検証を行い、必要
に応じて体制を見直すなど、北消防署管内における救急体制の維持強化に取り組んでいきたい。
<消防局長>
(自動対外式除細動<AED>の普及拡大について)
近年、急速に普及しているAEDですが、市有施設にはまだ拡大の余地があります。すべ
ての支所・出張所・コミュニティセンターへの配置の考えは
市民が頻繁に利用する施設である支所への設置を検討するとともに、コミュニティセンターについ
ては指定管理者である地域コミュニティ協議会の理解と協力をいただきながら、設置の促進に努め
ていきたい。<市民政策部長>
自治会や自主防災組織等地域団体への設置も考えられますが
関係部局とも連携を図り、自治会や自主防災組織など各種団体にAEDの必要性を働きかけ、協
力を求めていきたい。<消防局長>
AED設置場所を知ることができる工夫として、AEDマップのホームページへの掲載の考えは
事業所等の協力をいただき、設置されたAEDを市民が利用することができる仮称「まちかど救急ス
テーション」の認定表示制度を、来年度中の運用目指し準備を進めているところである。認定事業
所の名称や位置を表示したマップをホームページ等に掲載し周知していきたい。<消防局長>
最近、各地域ごとに防災マップ作成が盛んですが、この地域防災マップを活用したAED設置場
所の周知も有効な周知方法では
今後、防災マップの作成や修正時には、AED設置場所を記載し、周知するよう依頼していきたい。
<消防局長>
(子育て支援について)
保育所は児童の福祉の向上を図るための児童福祉施設であり、健全な心身の発達を図ることが
保育の基本です。ところが、本市保育士の正規と嘱託職員の割合は正規率51%となっており、こ
れで健全な育成と福祉の積極的増進が図れるか危惧しているところです。児童福祉の理念に照
らした本市保育士配置の現状についての認識は
約半数を占めている非常勤保育士の勤務時間が正規保育士より短いため、長時間にわたる保育
を行う上で職員の負担が大きくなっているなど、様々な課題があるものと認識している。<市長>
今、保育士の人材不足という新たな課題が浮かび上がってきています。職務に見合った待遇が
期待できないことが主な原因です。しかし一方で男女雇用機会均等法の制定に伴い、男性保育
士の有用性も指摘されるところです。保育士の待遇改善による人材確保と男性保育士活用の考
えは
子どもの保育や保護者支援等に支障が生じることがないよう正規保育士率の向上を図るとともに、
保育士の仕事と家庭生活の両立にも十分配慮しながら、働きやすく、やりがいのある職場作りを目
指して人材の確保に努めていきたい。男性保育士の活用については、保育所に男性がいることで
家庭に近い環境で生活ができ、子どもにとって安心感が増すとともに幅広く保育や業務を担うこと
ができ、保育現場に活気が生じるなど意義があるものと考える。<市長>
子どもの健康及び安全の確保を図る上で、看護師の配置推進は大切な取り組みです。本来、国
の責任でなされるべきものですが、現場を預かる立場として、本市としても可能な限り積極的に進
めるべきです。子どもの健康及び安全の確保についての考えは
保育所における看護師は、乳児保育を始め健康管理や相談支援など、幅広い役割を担っている。
現在、公・私立保育所には看護師26人が従事しており、今後とも看護師の配置に努め、嘱託医と
の連携を図りながら子どもの保健衛生や安全面の対応を充実していきたい。<市長>
保育事業の事業主体は必ずしも公が担わなければならないとは考えられません。本市も来年度
で、5保育所の民営化が進展します。次期保育所民営化計画の策定と公立・私立保育所の役割
分担についての所見は
保育所民営化については、22年度に完了する5施設の民営化実施保育所の状況を十分検証し
た上で、その後の保育行政のあり方につき検討していきたい。公立・私立保育所の役割分担につ
いては、それぞれの役割をお互いが補完しながら、子育て支援の充実に努めているところである。
<市長>
この度、香南幼保一体化施設が示されましたが、幼保一体化の基本方針と今後の本市幼保一体
化の計画についての考えは
本市としては、認定子ども園の制度は運営上の制約があり地域の実情に必ずしもそぐわないため、
今後の展開方法として独自の幼保一体化方策を選択し進めることにしたものである。実施に当たっ
ては、すべての就学前児童に対して同じ保育・教育を提供するとともに、保護者に対して適切な子
育て支援を行うことを基本方針とするものである。現在、24年度供用を目途に香南町における幼
保一体化に取り組んでいるところである。今後においても、幼保一体化施設は子どもや保護者にと
って利用しやすい施設であることから、新たな一体化施設の可能性についても検討していきたい。
<市長>
来年度に策定するとしている高松型幼児教育カリキュラムの理念と具体策については
乳幼児から学童期までの発達や学びの連続性を踏まえた質の高い幼児教育を提供することにより、
子どもの心身の発達を助長し社会の変化に対応できる「生きる力」の基礎を育成することを理念と
している。具体策については来年度、幼稚園教育要領と保育所保育指針の趣旨に基づき、本市
の0歳から5歳児までの保育期間全体を見通した高松市独自の保育・教育カリキュラムを作成し、2
3年度からの実施を予定しているところである。<市長>
市議会代表質問 速報
平成22年6月定例会 竹内としひこの質問及び答弁の概要
22・6・27
17日に行った代表質問の 質問と答弁 を簡記して「速報版」としてお知らせしま
す。
(政治姿勢について)
昨年夏、政治を変えてほしいという期待から誕生した鳩山政権ですが、国民の信頼
を失う政権運営から支持率を下落させ、6月4日にとうとう首相交代という事態にな
ってしまいました。その大きな原因として挙げられるのが首相の言葉の軽さです。
首相の言葉には信頼と重みが感じられませんでした。本市のトップリーダーである
市長は、トップリーダーの言葉の重みをどう考えるのでしょうか
そもそも政治家にとって、自ら発する言葉は決定的に重要であると認識しているとこ
ろであり、特に組織のトップである政治家としては、発した言葉が即座に責任そのも
のとしてのしかかることを、常々十分自覚しておくことが必要であると考えている。<
市長>
民主党は、昨年の総選挙で実現を約束したマニフェストをここに来て修正しようとし
ています。マニフェストが「信用できない代名詞」のような雰囲気となってしまいまし
た。一方市長は、選挙時にマニフェストに掲げた項目のすべてに着手し、十分な成
果を挙げて総仕上げの本年度を迎えています。市長のマニフェストに対する考え
は
私の考えますマニフェストとは、政党や政治家が選挙に当たって、自らがどのような
政策を実現しようとするかについて、有権者に対して具体的に示す公約であり、将
来ビジョンとしてどのような姿を目指していくのか、またそのために、どのような個別
具体の政策・施策を行おうとするのかなどを、分かりやすく、できれば時期や財源等
も含めて明確に示す宣言文書であると考えている。<市長>
4月に、21年度市民満足度調査結果が報告されました。「市民満足度向上のため
に全力を尽くしたい」という市長の、市民満足度調査結果の受け止めと市民満足度
重視の市政運営の取り組みは
総合計画スタート前に実施した19年度調査結果と比べ、満足度は高まっていること
から、総合計画に基づく施策推進の方向性については、ある程度評価していただけ
たものと受け止めている。私は市長就任以来、市民満足度を重視した市政運営に
意を用いてきたところで、職員にも「一番大事にすべきは、市民の満足度である」と
訓示してきた。今後においても、市民の皆様が住んでよかった、よい町だと誇りに思
えるまちづくりに向け、より満足していただけるような市営運営に引き続き取り組んで
いきたい。<市長>
就任したばかりの岸本副市長の、副市長としての抱負は
その責任の重さを痛感しているところである。これまで培ってきた行政経験を生かし、
大西市長が目指すところの創造性豊かな海園・田園・人間都市づくりの実現に向け、
また、我がふるさと・高松の更なる発展のため、誠心誠意、最善の努力を傾注し職責
を全うしていきたい。<副市長>
(スローライフまちづくりについて)
本年7月30・31日に、第8回スローライフまちづくり全国都市会議(スローライフサ
ミット)が開催される予定となっています。スローライフサミットの開催を招聘した狙
いは
今年は市制施行120周年という節目の年であり、「瀬戸内国際芸術祭2010」が開
催される年でもあることから、瀬戸内海とその島々がかもし出す、穏やかでゆったりと
した時間の流れを享受できる高松という街や周辺地域をアピールする絶好の機会と
捉え、瀬戸内の自然が培ってきた暮らしや伝統・文化を再認識し地域の良さや自ら
の生き方を見つめ直すなど、市民の皆様を始めとした多くの人にスローライフの考
え方についての理解を深めていただくために、芸術祭の開催期間中にスローライフ
サミットを招聘したものである。更に意義あるものとするため、このサミットに併せ、本
市に特徴的なアイテムとも言える、アートと自転車をテーマにしたシンポジウムの開
催を予定している。<市長>
市長が考えるスローライフの概念及びまちづくりにスローライフの考え方を具体化
していく取り組みは
北イタリアで起こったスローフード運動の精神を生活全般に拡大しようとしたものと考
えているが、更には、地域の自然・歴史・伝統・文化を大切にして暮らすことや、一
人一人が感性を磨きみずみずしい人間関係を大事にしながら生活することに価値
観を置く生き方を指すものと考えている。具体化していく取り組みについては、第二
期まちづくり戦略計画においてスローライフのまちづくり推進事業を重点取組事業と
して位置付け、自転車を利用した都市づくりを始め、本市の地域特性や資源を生か
した各種の取り組みを行っている。今後も、「高松的スローライフ」ともいうべき魅力を
発見していただけるように、誰もが暮らしたい、訪れたいと感じるまちづくりに取り組
んでいきたい<市長>
(自治基本条例について)
高松市自治基本条例が、市制施行120周年記念日の2月15日に施行されました。
この条例では「情報共有」「参画」「協働」を基本原則に掲げ、地域コミュニティ協議
会と市民活動団体(NPO)を協働のパートナーとして位置づけて、住民自治の更な
る充実を図りながらまちづくりを推進しようとしています。このコミュニティ中心のま
ちづくりで大きなポイントとなるのが一地域一つに限り認定される地域コミュニティ
協議会ですので、財源的裏づけも含め更なる支援の必要があると考えます。地域
コミュニティ協議会支援の取り組みを今後どう進めていくのか、またコミュニティビジ
ネスについての考えは
本市では、これまでも財政的支援も含め、地域コミュニティ協議会がまちづくりを推
進するための支援を行ってきたが、今後これらに加え、人材の育成、市職員による
サポート体制の充実、NPOと協働してまちづくりに取り組むことのできる環境づくり
などに対し、現在策定中の自治と協働の基本指針に基づき、更に支援を充実して
いきたい。コミュニティビジネスについては、資金確保だけではなく、ニーズに応じ継
続的・安定的な活動が期待されるものと考えており、今後積極的に取り組もうとする
協議会に対し、人材養成や情報提供など環境づくりを支援していきたい。<市長>
地域コミュニティ協議会とNPOはその成り立ちや性格が大きく異なっているにもか
かわらず、今後同じ方向に向いて協力してまちづくりを進めていくことになります。
協働推進の主体としての地域コミュニティ協議会とNPOの連携の仕組みづくりの考
えは
今後、現在策定中の自治と協働の基本指針に基づき、これまでの事業の充実ととも
にコミュニティセンターやボランティア・市民活動センターなどの機能の拡充を図り、
両者の連携を進めていきたい。更に24年度にはボランティア・市民活動センターを、
地域コミュニティ協議会連合会等の事務所の設置が予定されている四番丁小学校
跡地施設へ移転させることとしており、これを契機に、この施設を本市の地域のまち
づくりの拠点施設として位置付け、多くの団体が主体的に連携できる仕組みづくりに
努めていきたい。<市長>
総務省が検討の場設置を働きかけていこうとしている「地域協働体」の創設の考え
は
国では、自治会・NPOなど地域で公共的な活動を行う民間団体が連携して、地域
のニーズに応じた課題解決に向け市町村と協力する「地域協働体」を概ね小学校
単位で設けるよう呼びかけている。本市では、国の提唱する「地域協働体」の考え方
を先取りする形での先進的な取り組みを既に実践しているものと考えている。<市
長>
(財政について)
平成21年度一般会計決算見込みと今後の財政運営について
歳出歳入差引額から、22年度へ繰り越す事業の財源約9億円を差し引いた実質収
支は、40億円余りの黒字となる見込みであり、関係法令を踏まえた基金への積み立
てなど、適切に対応していきたい。今後の財政運営の歳入面については、より厳し
い財源不足となる事態も想定され、一方歳出面では施策・事業の着実な推進に多
額の財政需要が見込まれる。このため国の動向や税収等の状況を十分見極め、予
算の適性かつ効果的な執行を図るとともに、将来にわたり持続可能な健全財政の
確立に全力を挙げて取り組んでいきたい。<市長>
本年度当初予算は景気悪化の影響から市税収入の大幅減となりましたが、地方財
政対策における手厚い財政措置により、地方交付税と臨時財政対策債を合わせた
実質的な地方交付税が大幅増となったため、どうにか財源を確保でき積極予算を
組むことができました。しかし肝心の国の予算そのものは、財政再建の絵姿もない
まま92兆円のうち44兆円が国債発行によるという借金漬け予算となり、今後の地
方財政への影響が懸念されるところです。国の厳しい財政状況下での今後の地方
交付税についての見込みは
現下の経済状況では、地方交付税の原資である国税5税の大幅な増収は期待でき
ないことや、きわめて厳しい国の財政状況などを勘案すると、今後の地方財政対策
による措置も決して楽観できないことから、今後の地方交付税の見通しは不透明で、
かつ厳しいものと見込まざるを得ない状況である。<市長>
成長戦略なき経済状況下での今後の市税の確保についての考えは
今後においても税収が大幅に伸びることは想定できないことから、市税収入の確保
を図っていくためには、特に収納率の向上が重要であると考えている。具体的な対
策については、口座振替の加入促進、個人住民税の特別徴収事業者の拡大のほ
か、四国の自治体で初めて開設する「コールセンター」を活用した初期段階での滞
納解消を図るとともに、滞納整理を強化することとしている。また、高額・回収困難な
滞納事案については、毅然とした厳しい滞納処分を行うこととしている。今後とも市
税収納率の更なる向上により、市税の確保に努めていきたい。<市長>
(公共施設の長寿命化計画について)
道路や上下水道、河川など生活の基盤である社会資本の多くは高度経済成長期
に建設され、老朽化が進んでいます。近年、これら社会資本の維持管理について
の長寿命化対策の実行が重要であるとの認識が広まってきました。この動きに呼
応して、本市でも下水道・港湾・公園・市営住宅等の長寿命化計画の策定に着手す
ることが予定されています。しかし、全公共施設の管理体制一元化を視野に入れ
た取り組みのはずですが、建築物は一切含まれていません。建築物の長寿命化計
画についての考えは
厳しい財政状況の中、土木施設に係る長寿命化計画の策定には国の補助制度が
活用できることから取り組むこととしたものである。庁舎等の建築物については第5
次行財政改革計画において、建築物の長寿命化計画策定に向け関係各課による
組織横断的なプロジェクトチームを設置したところであり、このプロジェクトチームに
おいて、先行する土木施設の計画策定の手法を参考とし計画策定の課題や手順を
整理するなど検討作業を進め、ライフサイクルコストの縮減や効率的な施設管理が
建築物においてできるよう努めていきたい。<市長>
(介護保険について)
介護保険制度が創設されて10年、この制度も国民の間に広く定着してきましたが、
その一方で、サービス利用の大幅な伸びにより介護保険の総費用も急速に増大し
て、制度の持続可能性を確保していくことが大きな問題となっています。安心して
老後を暮らせる社会実現のためには、制度の抜本的な見直しが必要だとの問題意
識から、昨秋、公明党は全国3000人の議員が一丸となって「介護総点検」に取り
組みました。その結果、浮き彫りになった課題や改善点を政策提言「新・介護公明
ビジョン」としてまとめ、2月24日に鳩山総理に提出しその実現を迫ったところです。
これら現場の声を受け、以下の点をお伺いします。
要介護認定で本市では認定までどれくらい期間がかかっているか、またその期間
短縮のためのどのような手立てを講じているか
現在、毎週500件程度を認定処理しているが、特別の理由がある場合を除き、申請
から認定結果の通知までの期間は法定の30日以内で行われている。期間短縮の
手立ては、これまで合議体の数を増やしており、現在40グループによる介護認定審
査会で運営しているほか、事務処理の電子化により期間短縮に努めている。18年
度から運用している要介護認定支援システムの更新に合わせて、認定事務全般の
効率化により申請者数の増加にも対応できるよう努めていきたい。<健康福祉部長
>
要介護度を改善させた介護事業所を評価する仕組みの整備は
現行の介護保険制度においても、要介護状態の維持・改善に努めている事業所に
対し、事業所評価加算や給付費の加算制度が設けられていることから、現在のとこ
ろ要介護度を改善させた事業所を評価する制度を本市独自で創設する考えはない
が、引き続き、維持・改善を重視した介護サービスが提供されるように、事業所への
周知・指導に努めていきたい。<市長>
老朽化している介護施設、特に特別養護老人ホームの改築・改修に対しての公的
支援に向けた基準づくりについては
本市では、国の補助制度の改正(大部分が廃止された)後、これまで改築・改修など
の施設整備に関する案件はなかったが、今後、施設の老朽化に伴う改築や国が推
進している利用者のプライバシーに配慮したユニット型個室への改修なども想定さ
れることから、県の補助制度も参考にして、新たな支援の基準づくりを検討していき
たい。<市長>
負担感が増している低年金・低所得者の介護保険料の減免についての考えは
本市では昨年度の保険料改定において、被保険者の負担能力がより適正に反映
できるように保険料段階を実質9段階に改めるとともに、新たに第1段階の老齢福祉
年金受給者に対して2分の1の減額措置を実施している。このようなことから、新たな
減免措置は考えていないが、国に対して介護保険料や利用料の軽減策について、
総合的かつ統一的な対策を講じるよう、全国市長会を通じて引き続き要望していき
たい。<市長>
(地球温暖化対策について)
人類の生存の基盤を揺るがす脅威である地球温暖化防止の取り組みを一段と加
速すべき段階に入っています。本市でも一昨年12月、高松市地球温暖化対策を
策定して鋭意取り組んでいるところですが、国からは更に新たな実行計画の策定
が求められており、本年夏ごろを目途にその策定を目指していました。しかしその
国の対策の方向性がいまだハッキリとしません。昨夏の政権交代後、鳩山首相は
国連気候変動サミットにおいて「2020年までに、1990年比で25%の温室効果ガ
ス削減」を目標として発表しましたが、国会では政府提出の法案が廃案となってし
まいました。本市実行計画の策定も身動きが取れない状況ではありますが、地球
温暖化が我々の予想を超えるスピードで進行しているという認識に立つならば、実
行計画を早期に策定した上での迅速な対応が求められます。
2020年までに1990年比で25%の温室効果ガスを削減するという目標について
の市長の所感は
高い削減目標を掲げ、国を挙げて取り組もうという姿勢自体は評価できると考える。
その一方で、他国に比べ過大な負担となる削減目標につき種々議論があるほか、
各部門での具体的な削減割合などが示されておらず、地球温暖化対策基本法案
が廃案になるなど、対策の道筋は不透明な状況である。今後国において、目標達
成のための具体的な方策や負担などを早急に示し、地方自治体の意見も踏まえ、
実現可能な対策として国民的な合意形成に努めるよう強く期待する。<市長>
地球温暖化対策を進める上で不可欠な市民、事業者等の理解と協力を得るため
の仕組みづくり等の取り組みについての考えは
現在策定中の本市地球温暖化対策実行計画において、市民・事業者等による実践
組織との連携・協働を位置付け、この実践組織づくりや活動を積極的に支援し、温
暖化対策への多様な主体の参画と活動の広がりを促進していきたい。<市長>
国の動きによって変更の可能性もある実行計画をどのように進めるのか
温暖化対策の取り組みを更に進めるため、国の対策の道筋が不透明ではあるもの
の、現段階で国から示されている内容を参考に、地域特性を踏まえ、計画を取りまと
めていきたい。なお、今後の国の動向は十分注視し、必要に応じ計画の修正や見
直しを行い、国の施策との整合性に留意していきたい。<市長>
(教育について)
新しく誕生した松井教育長の抱負は
38年間の教員及び学校長としての経験を最大限生かし、様々な教育現場に足を運
び、現場の声に耳を傾け、地域や保護者の方々また関係機関のご協力を賜りなが
ら山積する課題に適切に対応するとともに、120年の歴史と伝統を誇る本市の教育
の発展のため、懸命に職務を果たしていく所存である。<教育長>
本市初の小中一貫教育校である高松第一学園が、この4月に全面開校となりまし
た。副校長制を採用した高松第一学園の学校運営については
校長の権限の一部を副校長に移譲し、学校運営の効率化を図る中で、9年間を見
通した指導による確かな学力の育成や中1ギャップの解消等、小中一貫教育が担う
役割を着実に果たしていきたい。<教育長>
中1ギャップの解消を目指した高松第一学園の開校前試行期間からの小中一貫教
育の取り組みの成果と今後の課題は
成果として、児童生徒や教員へのアンケート調査から中学校入学直後から教科担
任制にスムーズに適応できており、中学校に対して漠然と抱いていた不安の解消、
または軽減が図られている状況が伺える。教育委員会としてはこうした高松第一学
園における継続した実践を見守りつつ、小学校から中学校への円滑な接続を図る
上で効果的な取り組みを整理・検証し、その成果の全市への波及に努めることが今
後の課題であると考えている。<教育長>
文科省は3月末、小学校で来春から使われる教科書の検定結果を発表しました。
新学習指導要領では授業時間数が増えますが、その割合を大幅に上回るページ
数の増加となっており、ゆとり教育から完全に脱却することになります。問題は、そ
の中身を教えきれるかです。ただ学習量が増えただけでは教員の負担感と児童の
消化不良が更に蓄積するということで、詰め込み教育への回帰となる恐れも否定
できません。新学習指導要領に対応する取り組みは
本市としては、県の香川型指導体制を活用し複数担任や少人数指導加配の教員を
配置するほか、本市独自の取り組みとして少人数学級編成の推進とともに、特別地
支援教育支援員、学校図書館指導員、外国語指導助手等を増配置している。また、
新学習指導要領対応の教材・教具を計画的に整備し、新しい学習内容の円滑な指
導に努めている。更に、新学習指導要領の趣旨や新たな学習内容、指導のあり方
等について、教員及び保護者への周知徹底を図り、来年度からの本格実施に対応
していきたい。<教育長>
今年は、衆参両院の全会一致の決議を経て制定された「国民読書年」です。しかし
新政権はそれに逆行する暴挙に出ました。具体的には、昨年実施した事業仕分け
で子どもの読書活動推進事業を廃止と判定し、「子ども読書応援プロジェクト」とし
て続いてきた活動への予算措置をなくしてしまいました。猛反発した関係者の予算
復活の要望も退けてしまいました。短期的な効果だけで、読書活動に代表される
教育分野を判断できるでしょうか。見識が疑われます。子どもの読書活動について
の所見は
読書は豊かな人間性や多様なものの見方・考え方を身に付け、目標に向かって問
題を解決していく力を培い、変化の激しい時代を主体的に生きるために欠かすこと
のできないものと考える。こうした思いを基本として、今後とも、高松市子ども読書活
動推進計画に基づき、子どもの読書活動を積極的に推進していきたい。<教育長
>
(中心市街地における文化財の活用について)
崩落の危険性が高まり、高松城天守台石垣の解体修理が行われています。その
過程での天守台上面遺構の発掘調査では、礎石を検出するなどそれなりの史料の
蓄積も得られました。しかし、市民の間でも期待度が高い天守復元については、文
化庁の復元に対する厳しい姿勢を覆すような発見までには至っていません。高松
城天守台の石垣解体修理後の取り扱い及び天守復元に向けての今後の取り組み
は
現在行っている高松城天守台石垣解体修理工事については、23年度に積み直し
を完了させた後、翌24年度においては天守台及び地下室などの公開のため、説明
版の設置や必要な安全対策を講じ、入園者が安全に見学できるよう整備を進めた
い。天守台復元に向けての今後の取り組みであるが、天守についてはこれまで収集
した情報等をもとに復元案を作成したところである。しかしながら、史跡高松城跡整
備検討委員会、同建造物検討委員会からは、研究図面としては評価できるが復元
図面として不十分であり、史料収集を継続する必要があるとの指導をいただいた。
考えうる史料所蔵先の調査は終えているものの、新史料の存在の可能性もあること
から、引き続き調査を継続していきたい。<教育長>
三越北で発見された大型井戸については、地元振興組合の当初の復元構想が諸
事情により休止状態となっていましたが、ここに来て再び(観光資源として生かし地
域振興に結びつけよう)との気運が盛り上がってきました。高松丸亀町商店街振興
組合によって復元予定の生駒時代と推定される大型井戸の復元と活用は
大型井戸の復元と活用は、古地図にも描かれており、城下町高松の郷土史を知る
上でも、かつ観光資源としての利用の観点からも有意義であり、教育委員会としても、
今後公開に必要な刻印石を始め、発掘調査によって得られた測量や写真データに
ついても積極的に提供するなど、できる限りの協力をしていきたい。<教育長>
高松丸亀町商店街G街区再開発事業の予定地内にある亀井戸跡の試掘調査が実
施され、亀井戸を区画する石垣が検出されため、埋蔵文化財包蔵地の範囲が確定
されたということです。高松丸亀町商店街G街区市街地再開発事業に伴い発掘さ
れる亀井戸跡の取り扱いと今後の活用は
教育委員会の試掘調査により、井戸の一部を構成すると考えられる石垣等を確認し
ており、本年夏には、事業者のご協力を得て発掘調査を実施し、江戸時代の重要
な水源であった亀井戸の内容を明らかにしていきたい。その調査結果に基づき、後
世に伝えるため、正確な記録保存に努めるとともに、歴史資料館等での写真や出土
遺物等の展示を行うなど、有効な公開方法を検討していきたい。<教育長>