ソードアート・オンラ イン ∼リスタート ワールド∼ アームズ ︻注意事項︼ このPDFファイルは﹁ハーメルン﹂で掲載中の作品を自動的にPDF化したもので す。 小説の作者、 ﹁ハーメルン﹂の運営者に無断でPDFファイル及び作品を引用の範囲を 超える形で転載・改変・再配布・販売することを禁じます。 ︻あらすじ︼ プレイヤー数千人が死ぬこととなってしまったSAO事件が終わってから三年後・・・ 生き残ったプレイヤーは元の生活に戻ったり、特別な学校に通っていた。 そんな中、アミュスフィアⅡの後継機たるアミュスフィアⅢが発売され、それに合わ せて、仮想世界を生きるゲーム・・・ ﹃クリエイティブファンタジア﹄ が発売される。 サービス開始時刻が、徐々に近づいてくる。 それをパソコンの画面越しに確認している一人の男、 名前は﹃阿岐野 新谷﹄︵アギノ シンヤ︶ ゲーム好きな男が降り立った仮想世界は、地獄の一言だった。 そんな世界で、再び何でも屋の看板片手に生き抜く。 そんな、物語。 そして、彼の地にて ︻黒の剣士︼と︻何でも屋︼は出逢う。 ※SAO事件終わった後の出来事はほとんどあった事になっていますが、アリシゼー ション篇の物語等は無かった事になっています。 ※一部キャラクターが生きてたり死んでたりします。 ※一部キャラクターに変な呼び名がついてるかもしれません。 ※キャラクター案、武器、防具の名前、ステータスなど募集してます。 目 次 第一話 再臨、デスゲーム │││ 1 弟が部屋に来てダイブをしようと、隣のベッドで準備を始める フィアとスマホを繋ぎ、アミュスフィアを装着する 正式サービス開始の知らせがスマホとパソコンに届く、が、それを無視してアミュス 14:00 それと同時に、スマホとアミュスフィアを繋ぐ為のコードを用意する 残り少しの時間でスマホゲーム・・・﹃コード・レジスタ﹄をやっておく あと十分・・・ 13:50 しずつ消していく 食事を済ませた後にトイレに行き、ダイブ中にログアウトしなきゃいけない要因を少 13:45 そして、軽めの食事と水分をとる 自分の部屋で、最新型﹃アミュスフィアⅢ﹄にソフトを入れる 13:25 ∼自宅∼ 第一話 再臨、デスゲーム 第一話 再臨、デスゲーム 1 俺は弟に、 ﹁先にやってるぞ﹂と、一言言って、ログインワード、 ﹃リンクスタート﹄と 呟く そして、新たな仮想世界へと旅立つ・・・ ︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳ ログインした自分の視界には、幾何学的な円形の模様の何かが部屋の様になってて、 その中心に居る様な景色が映った。 ・・・突然ピロピロリン♪と言う音が鳴る。 アームズ﹁うん、こんな感じであと眼の色が・・・青緑かな。﹂ ラクターを作っていく。 身長は平均男性ぐらい、体型は痩せぎみで銀髪、まるでエルフの様な耳を持ったキャ アームズ﹁んー・・・﹂ 再び、ピロピロリン♪と言う音がなり、今度は容姿の決定をする。 ﹁A・・・伸ばし棒・・・mu・・・zu・・・、よし、これでアームズっと。﹂ を打ち込んでいく。 手慣れた動きで、現実の自分そっくりに作られたアバターを操り、ゲームで使う名前 名前は・・・﹂ ﹁プロフィール設定か・・・ 2 第一話 再臨、デスゲーム 3 こんな感じかな、と言いながらアバターを完成させて、初期ステータス、服装等を決 めていく。 ︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳ アームズ﹁よし、出来た。﹂ そう喋る自分の目の前には、もう一人の自分、ゲーム内でのアバターが居る。 アームズ﹁さて・・・ゲームスタート。﹂ その言葉の後、アバターが消滅し、空間が崩壊する。 そして、何もなくなった空間に大きく文字が現れ、ゲームが始まる。 ﹃welcome to creative fantasia﹄ クリエイティブファンタジア・・・ それが、このゲームの名前だった。 ︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳ アームズ﹁っとと・・・﹂ ﹂ ゲーム開始と同時に光に包まれ、次に視界に映ったのは、古い遺跡の様な場所。 そして﹃チュートリアル﹄の文字。 アームズ﹁矢印の書いてある看板・・・この通りに進めってことかな 取り敢えず、目の前にあった矢印の通りに遺跡を進んでいく。 ? 4 アームズ﹁ん、少し大きめの部屋と・・・看板 ﹂ ﹂を使う。 以前やったことがある別ゲーと同じ操作なのを察して、それならチュートリアルもや 操作方法か。﹂ 了ね・・・これ最初に説明するってどういうこと・・・あー・・・これ、ALOと同じ アームズ﹁ふーん・・・それで、アイテムの所にある道具を使うとチュートリアル終 項目は、ステータス、アイテム、装備、設定等色々ある。 ぶつぶつ呟きながら、説明通りに指を動かすとSEと共にウィンドウが表示される。 るように移動させる・・・と・・・﹂ アームズ﹁えーっと・・・右手の人差し指と中指を合わせて、上から下にスライドす 目の前には看板があり、ウィンドウの開き方の説明等が書いてある。 ? って・・・名前考えろよ・・・まあ、良いや、使用・・・っと。﹂ らなくて良いかなと思い、すぐにアイテム﹁ アームズ﹁ ??? 良い感じ・・・そう思った理由は、ちゃんとテレポートが出来た事や、テレポートし だな。﹂ アームズ﹁おー・・・良い感じだな、面白そうなゲームだと思って、買っといて正解 自分の周囲が青く発光し、テレポートが終わった後、目の前は草原へと変わっていた。 使用ボタンを押した途端、テレポートが始まる。 ??? 第一話 再臨、デスゲーム 5 た先が土の中だったりしなかったからである。 過去にその様な事が起きて、外部からアミュスフィアを外してもらうまで何も出来な いなんて事を経験しているせいで、当たり前の事が何故か感動的だった。 そう思っていると、ピコン♪と言う、メールが届いた音がした。 ﹂ 確認すると、 ﹁チュートリアル内で獲得し損ねたアイテムの配布﹂と言う題名で、初期 選択した武器と幾つかのアイテムが届いた。 アームズ﹁お、武器と防具だ、装備しとかないとって・・・なんだこれ その視線の先には、もう一件のメール。 題名は﹁接続ボーナス﹂なんかやったっけ・・・と呟きながら開くとそこには・・・ ? ﹂ 確かに接続したけど、何か貰えるっけ・・・と思 アームズ﹁コード・レジスタ・・・接続ボーナス・・・主人公にそっくりなナビゲー こんなのあったっけ・・・ ター配布・・・ あれ ? ? の小さな妖精が現れる。 PON☆と言う音と共に、目の前にコード・レジスタで使っていた主人公と同じ格好 すると・・・ そして、そのままアイテム欄から﹁ナビゲーター﹃アームズ﹄﹂を使用する。 いながら、アイテム受け取りのボタンを押す。 ? 6 ・・・完璧に、今の自分と同じ姿の。 貴方がマスターですか アームズ﹁・・・﹂ ミニアームズ﹁ ﹂ ? のアームズです。﹂ アームズ﹁あー・・・まず、良いか ミニアームズ﹁はい。﹂ ミニアームズ﹁・・・﹂ アームズ﹁・・・﹂ ミニアームズ﹁・・・もしかしてマスター、同じ名前ですか ﹂ アームズ﹁良かった・・・同じ名前のままだと辛かった・・・﹂ ミニアームズ﹁別にかまわないですけど・・・﹂ ? ? アームズ﹁お前の名前を変えることは可能 ﹂ アームズ。﹂ ミニアームズ﹁やはりそうでしたか、初めましてマスター、ナビゲーションピクシー アームズ﹁あー、うん、多分俺がマスターだ。﹂ そう思いながら、会話を始める。 アームズ︵やっちまった・・・︶ 喋りかけてくるミニアームズを見ながら、心の底から思った。 ? ? 二人の間に沈黙が流れる。 アームズ﹁・・・よし、名前考えるか。﹂ ミニアームズ﹁・・・そうですね。﹂ 武器や防具を装備しながら、視界に映る町へ歩みを進めて、取り敢えずちっこい方の アームズの為に名前を考えてやることにしたアームズだった・・・ アームズは唸りながら、今後どうするかの予定をたてていく。 アームズ﹁んー・・・どうしたもんか・・・﹂ 易い程、道は広かった。 町中はプレイヤーと思わしき人物が何人も居たが、まだまだ増えると予想するのは容 二人は町に着くまで、ずーっと話し合いを続け、とうとう決まることは無かった。 ミニアームズ﹁いや、レイも良いと僕は思います。﹂ アームズ﹁やっぱり、シュウかグレイズあたりだと俺は思う。﹂ と喋っていた。 町へは、そう遠くはなかったのですぐにつき、道中モンスターに会うこともなく、ずっ ︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳ たらしい。︶ ︵後から聞くと、運営側が名前変更可能にした理由が、この様な事態を想定しての事だっ 第一話 再臨、デスゲーム 7 8 ミニアームズ﹁初期金額だと、大して何も買えないですし、狩りに出るのが一番かと。﹂ その言葉にアームズは、そうだよなぁ・・・と言いながら、視線を下に落とす。 アームズ﹁・・・考えててもあれだし、行くか。﹂ どうせ思いつかない・・・そう思って、名前を考えるのをやめて、モンスターを倒す ことにした。 ︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳ やってきたのは町の外、多くもないザコモンスターがそこらを徘徊しているだけの平 原。 アームズ﹁ここなら、死ぬこともないだろ。﹂ アームズは初期選択した片手剣を鞘から抜く。 その時、右手に剣の重みがしっかりと伝わり、その感覚をアームズは噛み締めていた。 アームズ﹁ああ・・・ずっしりくるこの感じ・・・良いな、やっぱり。﹂ ミニアームズ﹁そんな事言ってないで、さっさと敵を倒しましょうよ・・・﹂ ミニアームズはアームズの胸ポケットから頭を出し、ぶつくさ言っている。 アームズはそれに、分かったよ・・・と言ってから、モンスターへ走って近づく。 最初のターゲットになった、イノシシみたいなモンスターは、走ってくるアームズに 反応し、ゆっくりと振り返る。 第一話 再臨、デスゲーム 9 アームズ﹁遅い ﹂ ﹂ ! の後ろから攻撃を加える。 イノシシは攻撃を受け、一際大きな声をあげて怒りを露にする。 ? ﹂ ? キュィィィンンン⋮と、音がなりながら、剣が光を放つ。 指示通り、腕に力を込める、すると・・・ アームズ﹁オーケー・・・﹂ までの待機時間って感じです。﹂ ミニアームズ﹁ちょっと溜める感じで待ってください。なんと言うか・・・技を出す アームズ﹁んで、次は アームズはその通りにする。 す、剣を両手で持って肩に担いでください。﹂ ミニアームズ﹁チュートリアルちゃんと受けましょうよ・・・ソードスキルが使えま アームズ﹁ふふん・・・これなら余裕だな。ところで・・・なんか技とか無いのか ﹂ 他のVRMMOで鍛えた動きで、イノシシの突進を避け、そして、そのままイノシシ アームズ﹁いよっ・・・と その一撃にイノシシは怯むが、すぐにアームズの方を向いて突進してくる。 アームズは振り返るイノシシに剣で一撃を当てる。 ! 10 ミニアームズ﹁あとはシステムが勝手に動かしてくれますから、何もしなくて良いで す。﹂ その言葉の直後・・・突然、体が動き始める。 イノシシとの距離を一回のステップで一気に詰め、右肩に担いだ剣をイノシシに思 いっきり叩きつける様に、全力で振る。 そして・・・イノシシのHPバーが一気に減少し、ゼロになった。 イノシシはその場に倒れ、ガラスが割れる様な音とエフェクトを撒き散らし、消えた。 アームズ﹁ふぅ・・・やったぜ。﹂ その言葉と共に、目の前にウィンドウが現れる、そこには、獲得経験値と、ゲーム内 通貨の獲得量が表示されていた。 ミニアームズ﹁初めてにしては大分良かったと思います、この勢いで狩り続けましょ う。﹂ アームズ﹁ああ、そうだな。﹂ アームズは、そう一言言って、新たな獲物を探し始めた。 ︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳ ∼二時間後∼ ーーーー・・・辛い アームズ︵俺は思うんだ・・・これは辛すぎるだろって・・・いきなりトレインして たイノシシ擦り付けられ、四体に囲まれた時はヤバかった・・・︶ そのアームズのHPはレッドゾーンに突入しており、二回も攻撃を食らえば、間違い なく削りきられてしまうほどのHPしか残されていなかった。 一応、ポーションはあったが、勿体ないと思ってしまい、結局使ってない。 まあ、町に戻れば全快出来るし、それで良いか と、言うことで回復はしていなかったのだ。 アームズ︵そろそろ時間だな・・・︶ 16:30・・・もう、かなりの時間プレイしている、そのうえ・・・ アームズは時間をちらりと確認する。 アームズ﹁それにしても・・・﹂ 言うことになった。 結局、名前の方はグレイズで落ち着き、一応、もっと良い名前があればそれにする、と 。﹂ ミニアームズ﹁・・・名前はもうグレイズで良いですね ! ﹂ アームズはログアウトするために、町の宿まで向かう。 グレイズ﹁今日はこれからどうするんです ? 第一話 再臨、デスゲーム 11 12 アームズ﹁一回ログアウトして飯を食べてくる。﹂ 嘘だけどな・・・ グレイズ﹁そうですか・・・では、私は待ってますね、マスター。﹂ アームズ﹁ああ・・・んじゃあ、宿でログアウトするか・・・﹂ ﹂ 数分間歩いていると町へと到着、町の入り口近くの宿に入ってログアウトしようとし たそのとき・・・ 突如、光に包まれる。 アームズ﹁なっ・・・ 訳もわからず、周りをキョロキョロしていたら、突然誰かが声をあげた。 者は居ない様だった。 プレイヤー達は、なんだなんだとざわついていて、何が起きているのか分かっている 周りには多くのプレイヤーがおり、広場一面を埋め尽くしていた。 光が消えると、そこは見知らぬ広場だった。 ︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳︳ そして・・・ 見えた。 周りが見えなくなる一瞬前には、自分以外のプレイヤーも同じ光に包まれているのが ! ﹁お、おい 空に何か・・・ ﹂ ! アームズ﹁あれは・・・なんだよ で何かが反応する。 ﹂ 思わず口から零れてしまう、状況が理解出来ないと言う気持ちが。そして、頭の奥底 ! と言う程、黒く染まっていた。 しかし、ちらりと見える顔の部分は、本来顔がある位置には何も無いのではないのか アバターは赤いローブを纏い、その顔はフードで隠れている。 中に巨大なアバターが出現した。 あまりにも異常な光景を目にしていた為、誰もが黙り、空を見ていた、すると突然、空 ただそれだけがあった。 ひたすら赤い空と、テレビの画面に映っている様なエラーと言う文字。 [エラー][error][ERROR] その声を聞いた全員が上を見上げる、そこにあったものは・・・ ! ﹃んじゃあ・・・まず、リアルの性別とアバターの性別が違う奴等のアバターを弄くるか﹄ 謎の赤ローブはその様な事を言いながら、恐ろしい事を言い始めた。 ございます。なんて、どうでも良いことはほっとこうか・・・﹄ ﹃初めまして皆様・・・、クリエイティブファンタジアをプレイしていただきありがとう 第一話 再臨、デスゲーム 13 それに・・・ その言葉の直後・・・一部プレイヤーが青く光り、少女が小太りのオッサンになった りした。 それを見た周りのプレイヤーは悲鳴をあげ、パニックに陥る。 アームズ﹁・・・まさか、ゲームマスターに近い権限を持った誰か・・・ 今の・・・﹂ 葉が発せられる。 頭の奥底にある記憶が徐々に浮かび上がってくる。しかし、赤ローブは立て続けに言 ? そして、その時気付く者が数十人だけ居た・・・ あまりにも突然な死刑宣告に、誰も反応出来なかった。 全員の目が見開かれ、口が閉じなかった ・・・その瞬間、空気が凍った いました。﹄ スフィアがあなた方の脳を焼いて、あなた方の人生を終わらせてしまう様になってしま ﹃一切のログアウトを禁止され、この世界で死ぬような事があれば、現実世界で、アミュ ん・・・それは・・・﹄ ﹃これでよし・・・さて、プレイヤーの皆さんには悲しいお知らせをしなければなりませ 14 ﹃そう、これは繰り返し。あの時の再現・・・﹄ ﹄ 気づいた者達が、一瞬だけ震える。 ソードアート・オンライン ﹃改めて・・・ようこそ皆様 本当の正体は、多くのプレイヤーが死んだ、SAO事件の舞台・・・ 台でもなんでもない・・・ その言葉を聞き、多くの人間が気付く。再現⋮繰り返し⋮ここは、新しいゲームの舞 ∼リスタートワールド∼の世界へ ! ﹃浮遊城 アインクラッド﹄であると ﹂ !!!! 沈黙がその場を支配する。しかし・・・ 出せよ ! 今すぐここから出せぇ ﹂ ﹁あ、アミュスフィアにはリミッターが 誰のものとも分からぬ声が発せられる瞬間・・・ ﹁イヤアアアァァァ ﹁お、おい ! 第一話 再臨、デスゲーム 15 ! ﹂ こ、殺してやる ﹂ ﹁イヤァァ 出して 出してよぉ ﹂ ﹁嘘 ﹂ ! ! ! ! ! ﹂﹁テ、テメエなんか・・・テメエなんか怖かねぇ ! 付いてるんだから、殺せるわけなんてねぇ つきやがって ﹁ヤローブッコロシテヤラァ ! ﹄ ? ﹄ ! れになっていた。 ﹂ ! テメエは アームズ﹁・・・くそ・・・くっそ 何が・・・何がしたいんだよ ! そして、その言葉を聞いた次の瞬間。目の前にあった筈の異常な光景は、ただの夕暮 あって、遊びではない・・・さあ、百階まで来な、プレイヤー諸君。﹄ ﹃さて・・・やることはやったからさっさと退場させてもらうぜ。・・・これはゲームで その言葉を聞き、再びプレイヤー達は混乱に陥る。 ヴギアを着けてるも同然なんだよ ﹃リミッターなんて解除しちまえば、ただの飾りなんだよ・・・つまり、今のお前らはナー その言葉を聞いた瞬間、心臓が一瞬止まる錯覚に陥った。 以上の出力が出せなくて殺せない・・・なんて、言うと思ったか ﹃因みに・・・殺害方法はナーヴギアと同じ方法ですが、リミッターを解除しないと一定 アミュスフィアのリミッターの話、それがなんだか頭の片隅で引っ掛かる。 恐怖と言う重圧によっておかしくなった人々が叫んでいる。そして、その中にあった ! 16 ! 第一話 再臨、デスゲーム 17 そんな言葉が頭の中を駆け巡る。そして、最悪の予想も。 アームズ﹁プレイヤー数はあの時の三倍・・・生き残る人数が前の事件の時の二倍だ として計算してもかなりやばい・・・﹂ 以前、SAO事件の際に、プレイヤー一万人を病院へ入院をさせていたと言うが、今 回はその三倍の人数が病院送りになる・・・ それだけで予想は出来た。そう・・・あぶれる可能性を。 それだけじゃない、病院の規模にもよるが、そう長くは薬がもたない。 そんな事が頭をよぎり、いつの間にか走り出していた。 ∼百階まで来な、プレイヤー諸君∼ ﹂ アームズ﹁ああ・・・百階まで行けば、テメエを一発ぐらい殴らせてくれるよなぁ・・・ 逃げんじゃねえぞクソ野郎 そう、ここに誓う 絶対に・・・引きずり出してやる 一発、奴の顔を殴るまでは、死ねねえ 死ぬ可能性より、怒りをぶつけられる可能性を取った。 ただ、恐怖を上回る怒りに体を任せて、町を出る。そして、ただ走る、道を走る。 !
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