経済産業省受託事業 平成 18 年度 情報家電活用基盤整備事業 アジア各国における情報家電に係る 政策・産業動向の実態調査報告書 平成 19 年 3 月 財団法人 国際情報化協力センター はじめに 本報告書は、財団法人国際情報化協力センターが経済産業省からの委託を受けて実 施した『平成18年度情報家電活用基盤整備事業「アジア各国における情報家電に係 る政策・産業動向の実態調査」』に関して結果を取りまとめたものです。 日本政府は、2003年7月に策定した「e-Japan戦略Ⅱ」に基づき、IT社会の基礎的インフ ラの整備を背景に、その利活用の一層の促進に取り組んできました。その一環として、 「e-Japan重点計画-2004」、「e-Japan戦略Ⅱ加速化パッケージ」による施策の重点化を図 り、世界最先端のIT国家の実現を目指してきました。2006年1月からは「IT新改革戦略」に おいて、ITの力で日本の国際的な地位を向上することを目標の一つに掲げておりますが、 日本が世界に誇る情報家電分野の技術は、その向上の鍵であると考えております。 アジアの発展途上国では、デジタルデバイドの解消を実現する道具として日本の技術 に注目しております。一方で、中国・韓国等は、開発・普及に高い関心を持っており、日 本は猛追を受けている状況にあります。本分野を含むアジア諸国の関連政策や、関連企業 等に関する情報収集を行い、これをもとに動向分析を行うことが、情報家電を含むIT分野 おいて我が国とアジア諸国の協力関係の強化と我が国の産業競争力の強化のために不可欠 と認識しております。 以上のような背景を踏まえ、本調査においては、中国、台湾、韓国、アセアン各国、南 アジア(インド他)等の情報家電を含むIT分野の情報を収集し、また、その時々で目立った 動きを取り上げ分析を行ないました。 この調査が、日本のIT政策や技術協力のあり方等を検討・策定するにあたっての基礎情 報として広く活用されることを期待いたします。 なお、本事業の実施に際しては、内外の関係機関や関係者の皆様から多大なご支援、ご 協力を賜りました。ここに心から感謝すると共に、厚くお礼申し上げます。 平成19年3月 財団法人 国際情報化協力センター 理事長 秋草 直之 目次 序章 第 1章 1.1 1.2 第 2章 2.1 調 査 の 目 的 と 実 施 方 法 ················································ 1 ア ジ ア 各 国 に お け る 情 報 家 電 に 係 る 政 策 ・ 産 業 動 向 ···················· 3 ア ジ ア に お け る 情 報 家 電 の 状 況 ······································· 3 1.1.1 ア ジ ア に お け る 情 報 家 電 概 要 ································· 3 1.1.2 ア ジ ア の イ ン タ ー ネ ッ ト 普 及 事 情 ····························· 4 1.1.3 中 国 の IPTV の 状 況 ·········································· 7 1.1.4 韓 国 の ス マ ー ト ホ ー ム の 状 況 ································· 9 1.1.5 台 湾 の 情 報 家 電 ············································ 15 ア ジ ア 諸 国 に お け る 組 み 込 み ソ フ ト ウ ェ ア の 状 況 ······················ 16 1.2.1 全 般 概 要 ·················································· 16 1.2.2 シ ン ガ ポ ー ル ·············································· 16 1.2.3 マ レ ー シ ア ················································ 31 1.2.4 タ イ ······················································ 34 1.2.5 ベ ト ナ ム ·················································· 41 1.2.6 イ ン ド ···················································· 44 情 報 通 信 業 界 に お け る 主 だ っ た 動 き ( 月 次 ベ ー ス ) ··················· 53 4 月 ······························································ 53 2.1.1 【 中 国 に お け る 知 財 保 護 の 動 き 加 速 】: 中 国 / 4 月 ············· 53 2.1.2 2.2 【 組 み 込 み ソ フ ト の 開 発 競 争 】: 中 国 / 4 月 ··················· 53 5 月 ······························································ 54 2.2.1 【 加 熱 す る 3 G 議 論 政 府 と 専 門 化 が 舌 戦 、 一 方 商 用 化 準 備 は 着 々 】: 中 国 / 5 月 ················ 54 2.2.2 【韓国 e ラーニング産業の発展及び 活 性 化 の た め の 基 本 計 画 】 ························· 54 2.3 2.4 2.2.3 【 中 国 通 信 機 器 ベ ン ダ ー 、 目 立 つ 大 型 受 注 】: 中 国 / 5 月 ······· 55 2.2.4 【 台 湾 の フ ラ ッ ト パ ネ ル デ ィ ス プ レ イ ( FPD) 戦 略 】 ・ ·········· 55 6 月 ······························································ 56 2.3.1 【 組 込 み 型 ソ フ ト ウ ェ ア 開 発 】: 台湾・日本・インド他/ 6 月 ······· 56 2.3.2 【 中 国 の RFID】: 中 国 / 6 月 ································ 57 2.3.3 【 Wibro の ア ジ ア 展 開 】: 韓 国 / 6 月 ························· 58 2.3.4 【 IT を 中 心 と し た イ ン ド の IT 人 材 に つ い て 】: インド/6月 ····· 58 2.3.5 【 国 家 IC 研 究 開 発 セ ン タ ー 設 置 に つ い て 】: 中 国 / 6 月 ・ ······· 59 7 月 ······························································ 62 2.4.1 【 オ ン ラ イ ン ・ゲ ー ム 動 向 】: ア ジ ア / 7 月 ···················· 62 2.4.2 【 中 国 3 G 関 連 情 報 の ア ッ プ デ ー ト 】: 中 国 / 7 月 ············· 63 2.4.3 【 日 本 の IT 企 業 の ベ ト ナ ム へ の 進 出 加 速 】: ベトナム/7月 ········ 64 2.4.4 【 韓 国 、 イ ン ド 等 の ASEAN 諸 国 へ の 進 出 加 速 】: 韓 国 ・ イ ン ド / 7 月 ························ 65 2.4.5 2.5 8 月 ······························································ 68 2.5.1 【 低 迷 す る 中 国 産 の 携 帯 電 話 機 】: 中 国 / 8 月 ················· 68 2.5.2 2.6 【 2 0 0 5 年 度 の ア ジ ア の IT 市 場 動 向 】: ア ジ ア / 7 月 ········ 67 【 デ ジ タ ル テ レ ビ を 巡 る 動 き に つ い て 】: 中 国 / 8 月 ・ ·········· 69 9 月 ······························································ 69 2.6.1 【 中 国 3 G 関 連 情 報 の ア ッ プ デ ー ト 】: 中 国 / 9 月 ············· 69 2.6.2 【 カ ン ボ ジ ア ・ ラ オ ス で 活 発 化 す る 中 国 ・ 韓 国 の IT 協 力 】: ア ジ ア / 9 月 ······················· 70 2.7 2.6.3 【 モ バ イ ル マ ル チ メ デ ィ ア を 巡 る 動 き に つ い て 】 中国/9月······ 71 2.6.4 【 中 国 と イ ン ド の 間 で IT 分 野 で の 競 争 】: 中国・インド/ 9 月 ···· 71 10 月 ····························································· 72 2.7.1 【 米 国 IT 企 業 の ア ジ ア 攻 勢 】: ア ジ ア / 1 0 月 ················ 72 2.7.2 【 次 世 代 DVD 規 格 を 巡 る 動 き に つ い て 】: 中 国 / 1 0 月 ········· 72 2.7.3 【中国でのオフショア開発を推進する日本企業、背景には 不 足 す る IT 人 材 】: 日 本 ・ 中 国 / 1 0 月 ··············· 73 2.7.4 【 日 中 間 に お け る IT ビ ジ ネ ス 開 拓 に 対 す る 新 た な 動 き 】: 日 本 ・ 中 国 / 1 0 月 ················· 73 2.8 11 月 ····························································· 74 2.8.1 【 進 む 電 子 政 府 : 先 進 国 に 頼 る 途 上 国 、 失 敗 事 例 も 】: ア ジ ア / 11 月 ······················ 74 2.8.2 【中国のソフトウェア分野におけるインド企業の動向と 中 国 政 府 の 方 針 】: 中 国 ・ イ ン ド / 11 月 ··············· 75 2.8.3 【 農 村 部 の 通 信 環 境 改 善 と 中 国 製 放 送 衛 星 の 初 打 ち 上 げ 】: 中 国 / 11 月 ························ 76 2.9 12 月 ····························································· 76 2.9.1 【 イ ン ド に SOA セ ン タ ー が 相 次 い で 設 立 】: イ ン ド / 12 月 ······ 76 2.9.2 【韓国のスマートホーム(デジタルホーム、 ホ ー ム ネ ッ ト ワ ー ク ): 韓 国 / 12 月 ·················· 77 2.9.3 【 次 世 代 光 デ ィ ス ク EVD を 巡 る 動 き 】: 中 国 / 12 月 ············ 78 2.10 1 月 ······························································ 79 2.10.1 【 韓 国 の IT 人 材 動 向 】: 韓 国 / 1 月 ························· 79 2.10.2 【 イ ン タ ー ネ ッ ト 検 索 市 場 を 中 心 と し た 動 き 】: 中 国 / 1 月 ···· 80 2.10.3 【 ア ジ ア の 中 小 企 業( SME)の 市 場 規 模 拡 大 、各 社 SME を 重 視 】: ア ジ ア / 1 月 ······················· 81 2.10.4 【 FPT 大 学 の 動 向 ---第 一 期 生 の 日 本 語 教 育 計 画 が 進 ま す 】: ベ ト ナ ム / 1 月 ····················· 81 2.11 2 月 ······························································ 83 2.11.1 【 急 速 な 規 模 拡 大 を 見 せ る 中 国 の テ レ ビ 産 業 】: 中 国 / 2 月 ···· 83 2.11.2 【 韓 国 は UCC が 花 盛 り ( 検 索 サ イ ト 事 情 )】: 韓 国 / 2 月 ······· 84 2.11.3 【 中 国 テ レ ビ 市 場 関 連 】: 中 国 / 2 月 ························ 86 2.11.4 【 2007 年 度 の 情 報 通 信 主 要 政 策 と 国 内 分 野 別 情 報 化 動 向 】: 韓 国 / 2 月 ························· 87 2.12 3 月 ······························································ 92 2.12.1 【 ア セ ア ン に お け る 電 子 政 府 構 築 が 第 2 段 階 に 】: ア セ ア ン / 3 月 ····················· 92 2.12.2 第 3章 【 中 国 通 信 市 場 関 連 】: 中 国 / 3 月 ·························· 93 情 報 通 信 業 界 の 主 要 な ニ ュ ー ス ( 分 野 別 ) ··························· 95 3.1 国 際 連 携 、 IT 政 策 、 電 子 政 府 、 法 制 度 ······························· 95 【 国 際 連 携 】 ························································· 95 【 IT 政 策 】 ························································· 111 【 電 子 政 府 】 ························································ 127 【 法 制 度 】 ·························································· 131 3.2 情 報 セ キ ュ リ テ ィ ・ ソ フ ト ウ ェ ア の 保 護 ····························· 133 【 情 報 セ キ ュ リ テ ィ 】 ················································ 133 3.3 IT 人 材 、 OSS、 e-learning ········································· 【 IT 人 材 】 ························································· 【 OSS】 ····························································· 【 e-learning】 ······················································ 135 135 143 149 3.4 技 術 動 向 ························································· 150 【 技 術 動 向 】 ························································ 150 3.5 市 場 動 向 、 企 業 動 向 ··············································· 155 【 市 場 動 向 】 ························································ 155 【 企 業 動 向 】 ························································ 176 3.6 そ の 他 (情 報 化 機 関 、 IT 振 興 、 IT イ ン フ ラ 、 電 子 商 取 引 等 ) ··········· 【 情 報 化 機 関 】 ······················································ 【 IT 振 興 】 ························································· 【 IT イ ン フ ラ 】 ····················································· 【 電 子 商 取 引 】 ······················································ 198 198 200 211 212 序章 調査の目的と実施方法 序 章 調査の目的と実施方法 序章 序章 調査の目的と実施方法 ■ 調 査 の 目 的 ························································· 日本は世界に誇る技術を有している。情報家電はその一つで、使い慣れた家電 を利用して誰もがネットワークを利用できるサービスを提供する等、デジタルデ バイドの解消を実現する道具としてアジア各国において注目されている。特に中 国・韓国等は本分野の開発・普及に関心が高く、日本は猛追を受けている状況に ある。 本 分 野 に お け る ア ジ ア 諸 国 の 関 連 政 策 や 、関 連 企 業 等 に 関 す る 情 報 収 集 を 行 い 、 こ れ を も と に 動 向 分 析 を 行 う こ と が 、 情 報 家 電 を 含 む IT 分 野 お い て 日 本 と ア ジ ア諸国の協力関係の強化と日本の産業競争力の強化のために不可欠である。 本 調 査 で は ア ジ ア に お け る 情 報 家 電 を 含 む IT 業 界 の 最 新 動 向 を 収 集 し 、 ア ジ ア 各 国 政 府 の IT 政 策 と そ の 中 に お け る 日 本 の 位 置 付 け お よ び 日 本 へ の 期 待 、 諸 外国のアジア戦略(アジア諸国に対する日本以外の各国の働きかけの状況)等を タイムリーに把握した上で、 ① ア ジ ア 各 国 に お け る IT 振 興 政 策・産 業 動 向 を 踏 ま え た 日 本 の IT 政 策 の あ り 方 ② ア ジ ア 各 国 に お け る IT 人 材 育 成 施 策 を 踏 ま え た 日 本 の 人 材 育 成 施 策 や 技 術 協 力等のあり方 ③ ア ジ ア 各 国 に お け る 産 業 動 向 を 踏 ま え た 日 本 の IT に 係 る 研 究 開 発 施 策 等 の あ り方 を検討・策定するために必要なデータの収集・分析を行う。 ■ 調 査 対 象 国 及 び 調 査 項 目 ············································· 1) 調 査 対 象 国 : アセアン各国:各 国 毎 の 情 報 化 の 進 展 度 合 い が 異 な っ て い る た め 、タ イ 、ベ ト ナ ム をはじめ今後大きな伸びが期待される地域を重点的に調査 イ ン ド:世 界 の ソ フ ト ウ ェ ア 生 産 国 と し て 注 目 を さ れ て お り 、組 み 込 み ソ フ トの開発技術も含めて調査 中 国: IT 及 び 家 電 分 野 の 世 界 の 製 造 工 場 、 巨 大 国 内 市 場 と し て 重 点 的 に 調査 台 湾: 中 国 と の 関 連 及 び 製 品 輸 出 の 分 野 も 含 め た 調 査 韓 国: ア ジ ア 諸 国 の 積 極 的 な IT 支 援 状 況 を 含 め た 調 査 他 2) 調 査 項 目 : ①情報家電振興施策の動向 ② 情 報 家 電 産 業 の 動 向( ハ ー ド ウ ェ ア 、O S S 等 の ソ フ ト ウ ェ ア 、並 び に 電 子 1 調査の目的と実施体制 商取引等の関連サービスを含む) ③ 電 子 政 府 構 築 、情 報 セ キ ュ リ テ ィ 対 応 並 び に IT イ ン フ ラ の 整 備 に 係 る 政 策・ 制度・技術関連動向 ④情報家電に係る人材育成及び知的財産の保護への取組状況 ⑤電気・電子製品の環境・リサイクル対策並びにその現状 ⑥国際連携・政府間協力の状況 ⑦情報関連全般の政策及び情報化の進展状況 ■ 調 査 の 実 施 方 法 と 方 策 ··············································· 網 羅 的 ・ 効 率 的 な 情 報 収 集 の た め 、 IT 分 野 の 調 査 で は 世 界 的 に 定 評 の あ る IDC 社と情報提供サービス契約を締結し、同社より提供される最新の世界市場動向に 関 す る 情 報 を 把 握 し 、対 象 国・地 域 の 情 報 収 集 を 行 な っ た 。ま た 、各 国 別 IT 事 情 に精通した海外事務所を含めた当財団職員が、現地新聞報道、雑誌及び情報関連 機関のウェブサイトの閲覧などを通し最新の網羅的情報収集を図った。さらに、 当 財 団 が 毎 年 1 回 、ア ジ ア 16 ヵ 国 を 対 象 に 情 報 化 の 状 況 を 取 り ま と め た「 ア ジ ア 情報化レポート」を発行しているが、同レポートを活用し、網羅的情報収集を行 なった。 収集した情報の確度を高めるために、当財団海外事務所や、各国カウンターパ ート機関を積極的に活用した。 なお、本調査レポートが行政において活用されるため、経済産業省に対し、日 本 の IT 政 策 体 系 に 即 し た タ イ ム リ ー な 情 報 提 供 ( 原 則 月 2 回 ) を 行 っ た 。 ■ 調 査 実 施 期 間 ······················································· 契 約 締 結 日 か ら 平 成 18 年 3 月 30 日 ま で 2 第1章 情報通信業界における主だった動き(国/地域別) 第 1 章 情報通信業界における主だった動き (国/地域別) 第1章 第1章 1.1 1.1.1 アジア各国における情報家電に係る政策・産業動向 アジアにおける情報家電の状況 アジアにおける情報家電概要 情 報 家 電 、或 は デ ジ タ ル 家 電 と い う 言 葉 が 使 わ れ 始 め て 久 し い 。1990 年 代 に 始 まった家電の情報化、デジタル化の波は、例えば冷蔵庫の場合、それまでは簡単 なセンサーにより庫内温度調整をしていただけものが、マイクロプロセッサーの 発達により、より食品の安全が守れるように、より食品の鮮度を保つように、き め細かくコントロールが出来るようになった。こうした進歩は、冷蔵庫だけでな く 、 テ レ ビ や CD、 DVD な ど の オ ー デ ィ オ ・ ビ ジ ュ ア ル 機 器 、 電 子 レ ン ジ 、 洗 濯 機 などといった一般の家庭電化製品の多くにも劇的な変化をもたらし、安全や省電 力、節水など、環境への配慮と共に、それぞれの製品に対する人々のニーズを満 たし、人間生活を豊かなものにしている。 更に、情報機能を持つ家電製品は、ブロードバンド化されたインターネットや 携帯電話とも結び付いた。これにより、家電は情報ネット家電としての変化を遂 げ、従来では考えられなかった新しい利用方法や広範囲な利用が可能となった。 こうして、現在は、必要な情報やサービスがいつでも、どこでも得ることのでき る ユ ビ キ タ ス 1 社 会 の 入 口 に 到 達 し た と い え る 。卑 近 な 例 と し て「 電 気 ポ ッ ト と 携 帯電話を繋ぎ、ポットのお湯入れを感知する事により、遠方に住む両親の無事を 確認する」といったものから、音楽の楽しみ方やビジネスのあり方を根本から変 え た Apple 社 の iPOD と iTunes と い っ た も の ま で 、 今 や 、 情 報 家 電 は 大 き な 変 革 の時期に来ているといって過言ではない。このような利便性の高い情報家電を支 えている多くの技術の中でも、インターネットや携帯電話などの通信ネットワー ク技術、いろいろな機能を実現させる組み込みソフトウェアの技術、実際の利用 にあたってのアプリケーションの技術などが、特に重要な要素といえる。 アジアにおける情報家電は日本、中国、韓国、台湾がこれを牽引しているとい っ て よ い 。そ の 中 で も 、最 も ホ ッ ト な 話 題 は IPTV( Internet Protocol Television) と そ れ を 取 り 巻 く 環 境 で あ り 、 2006 年 は こ れ ら の 国 ・ 地 域 で IPTV が 始 ま っ た 年 と 位 置 づ け ら れ る 。IPTV は 標 準 化 や 制 度 上 の 問 題 、著 作 権 な ど 、今 後 も 数 多 く の 解決すべき問題が残されており、各国・地域とも、未だ本格的な実施には、暫く 時間がかかるものと思われる。 こ こ で 言 う IPTV と は 、 基 本 的 に は 、 (閉 域 の )IP ネ ッ ト ワ ー ク を 通 し て 、 セ ッ ト ト ッ プ ボ ッ ク ス (IPTV Set Top Box)に 繋 が っ た テ レ ビ 受 像 機 に 映 画 や テ レ ビ 番 1 ユ ビ キ タ ス は ラ テ ン 語 で 「 遍 在 (あ ら ゆ る と こ ろ に 存 在 す る )」 と い う 意 味 で あ る が 、 こ こ か ら 一 人 が PC や 携 帯 電 話 、デ ジ タ ル 家 電 、自 動 車 な ど い ろ い ろ な 種 類 の コ ン ピ ュ ー タ を 使 う「ユビキタス・コンピューティング」、「ユビキタスネットワーク社会」などの言葉が 派生している。 3 情報家電に係る政策・産業動向 組 、ビ デ オ の 映 像 を 配 信 す る も の を 指 し て い る 。そ の た め 、一 般 の PC の ブ ラ ウ ザ で 見 る こ と を 主 と し た 、例 え ば 日 本 で サ ー ビ ス が 行 わ れ て い る GyaO の 様 な イ ン タ ー ネ ッ ト テ レ ビ は IPTV の 範 疇 に は 入 れ て い な い 。具 体 的 な ア プ リ ケ ー シ ョ ン と し て は 、例 え ば IP マ ル チ キ ャ ス ト に よ る IP 再 送 信 2 と い っ た 放 送 の 要 素 が 強 い サ ー ビ ス や ユ ニ キ ャ ス ト に よ る Video on Demand( VOD) と い っ た 通 信 の 要 素 が 強 い サ ービスなどが考えられるが、政策当局、通信業者、放送業者などによって、その 範疇や運用に関する考え方が異なっており、必ずしも一致した意見とはなってい な い 。又 、現 在 IPTV で 使 わ れ る テ レ ビ 画 像 の 圧 縮 技 術 に は 、ITU-T で 規 格 化 し た H.264/AVC 3 (Advanced Video Coding) や マ イ ク ロ ソ フ ト が Windows Media Video 9 を 基 に 規 格 化 し た VC-1 が あ る 。 2006 年 7 月 10‐ 14 日 に ス イ ス の ジ ュ ネ ー ブ で IPTV に 関 す る 最 初 の ITU-T の Focus Group ミ ー テ ィ ン グ が 開 催 さ れ 、 200 名 程 度 の 参 加 者 の 内 、中 国 、韓 国 が そ れ ぞ れ 30~ 40 名 程 度 を 送 っ た と の 報 道 も あ り 、両 国の関心の高さと、意気込みをうかがわせる。 中 国 に お い て は 、既 に IPTV を 始 め て い る 上 海 市 、黒 龍 江 省 ハ ル ピ ン 市 に 続 い て 、 2006 年 12 月 に 吉 林 省 長 春 市 で 中 国 第 3 番 目 の 商 用 IPTV が 始 ま っ た 。 韓 国 に お い て は 、今 後 IPTV が ブ レ ー ク す る 兆 し は あ る も の の 、現 時 点 で は 、IPTV の試験サービスが始まったばかりである。しかしながら、既に、ホームネットワ ーク分野スマートホームなど家庭や地域ネットワーク化の国家プロジェクトが推 進 さ れ て お り 、今 後 、IPTV は 、そ の 中 核 に な る と 思 わ れ る 。ス マ ー ト ホ ー ム で は 、 韓国が世界的にも突出している。 台 湾 で の IPTV は 、澤 峰 科 技 @TV 社 や Webs-TV が サ ー ビ ス を 行 っ て お り 、現 在 100 万を超えるユーザを持っている。しかしながら現時点、台湾においては、情報家 電 は 消 費 性 電 子 ( Consumer Electronics) と 位 置 づ け ら れ 、 現 時 点 で は む し ろ 半 導 体 や FDP( Flat Display Panel)、 ODD(Optical Disk Drive)、 STB(Set Top Box) など部材として語られることが多い。 その他の、東南アジア諸国では、ソフトウェアの振興や組み込みソフトウェア の 開 発 能 力 向 上 な ど の 政 策 は あ る が 、未 だ IPTV や ス マ ー ト ホ ー ム な ど の 啓 蒙 、普 及は進んでいない。尚、東南アジアにおける組み込みソフトウェアの状況に関し ては、第 2 節で詳細を述べる。 1.1.2 アジアのインターネット普及事情 上述の様に、情報家電が普及するためには、そのインフラとしてのインターネ ッ ト の 普 及 が 欠 か せ な い 。 2006 年 12 月 末 現 在 の 世 界 の イ ン タ ー ネ ッ ト ユ ー ザ 数 は 約 10 億 人 4 と な っ た 。こ れ は 世 界 の 人 口 65 億 7 千 万 人 の 約 15%が イ ン タ ー ネ ッ 2 3 4 電 波 な ど で 放 送 中 の 番 組 を 同 時 に IP ネ ッ ト ワ ー ク で 提 供 す る こ と 。こ れ が 行 わ れ る と 世 界 中どこにいても、放送中の番組をリアルタイムで見ることが出来る。 最 終 的 に は ISO/IEC JTC と 共 同 で 規 格 し た の で 、 H.264/JPEG-4 AVC と も 言 う 。 Internet World Status http://www.internetworldstats.com/stats8.htm よ り 4 第1章 ト を 使 っ て い る こ と に な る 。ア ジ ア の 総 人 口 は 約 36 億 6 千 万 人 で あ り 、ア ジ ア で は 、人 口 の 38.7%が イ ン タ ー ネ ッ ト ユ ー ザ で あ る 。図 1.1-1、及 び 表 1.1-1 は ア ジ アのインターネット人口と普及率を示したものである。 百万 図 1.1-1 ア ジ ア の イ ン タ ー ネ ッ ト 人 口 (百 万 人 : )と 普 及 率 (%: 80.0% 70.0% 60.0% 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0.0% 中 国 日 本 イ ン ド イ 韓 ン ドネ 国 ベ シア トナ ム マ 台湾 レ ー パ シ キ ア ス タ ン フ タイ ィリ ピ ン シ 香 ン バ ガ 港 ン ポ グ ラ ール デ ス ィシ リラ ュ モ ンカ ン ネ ゴル パ ー ブ ル ル ミャ ネ ン イ カ マ ン ー ボ ジ ラ ア オ ス 140.0 120.0 100.0 80.0 60.0 40.0 20.0 0.0 ) ソ ー ス : Internet World 表 1.1-1 アジア アジアのインターネット人口と普及率 イ ン タ ー ネ ッ ト 人 口 (百 万 人 ) 人口当たりの普及率 中国 132.0 10.10% 日本 86.3 67.20% インド 40.0 3.60% 韓国 33.9 67.00% インドネシア 18.0 8.10% ベトナム 14.2 16.90% 台湾 13.8 60.30% マレーシア 11.0 40.20% パキスタン 10.5 6.40% タイ 8.4 12.70% フィリピン 7.8 9.10% 香港 4.9 69.20% シンガポール 2.4 67.20% バングラディシュ 0.3 0.20% スリランカ 0.3 1.40% モンゴル 0.3 10.40% ネパール 0.2 0.70% ブルネイ 0.1 14.20% ミャンマー 0.1 0.10% カンボジア 0.0 0.30% ラオス 0.0 0.40% 387.6 100.00% 合計 ソ ー ス : Internet 5 World 情報家電に係る政策・産業動向 上記のグラフ及び表普及率でみると、 ‐ インターネット普及率が高い日本、韓国、シンガポール、香港、台湾 ‐中程度のマレーシア ‐普及率の未だ低い中国、インド、その他の国 に別けることが出来る。 一方、インターネット人口で見ると、 ‐ 圧倒的に人口規模の大きな中国 ‐ 規模の大きな日本、韓国、インド ‐ その他 に別けることが出来る。 こ れ を 基 に 、イ ン タ ー ネ ッ ト 人 口 を X 軸 、普 及 率 を Y 軸 と し て プ ロ ッ ト す る と 、 図 1.1-2 に 見 る 様 に 、 イ ン タ ー ネ ッ ト 普 及 率 は 未 だ 低 い が 、 イ ン タ ー ネ ッ ト 人 口 が圧倒的に多い中国と、インターネット人口が大きく、インターネット普及率も 高い日本と韓国、及び規模は韓国の半分程度であるがインターネット普及率が高 い 台 湾 が 、 情 報 家 電 分 野 で 進 ん で い る こ と が 分 か る 。( ○ で 囲 っ た 部 分 ) 図 1.1-2 80.0% アジアにおけるインターネット人口と普及率の相関関係 シンガポール 香港 70.0% 韓国 日本 台湾 60.0% 50.0% マレーシア 40.0% 30.0% タイ 20.0% ベトナム 中国 インド 10.0% 0.0% 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 120.0 140.0 今後これに続くグループとして、インターネット人口は少ないが普及率の高い シンガポール、香港、マレーシアが情報家電産業の拠点、或いはユーザとして有 望 で あ り 、更 に 、近 い 将 来 、普 及 率 は 未 だ 小 さ い も の の 、実 人 口 で 11 億 人 の イ ン ドや、市場が成熟化しているタイ、又、急速に市場経済化が進んでいるベトナム も今後大きく成長していくものと思われる。 次 の 表 1.1‐ 2 は 、こ う し た 各 国・地 域 の ブ ロ ー ド バ ン ド 加 入 者 状 況 及 び イ ン タ ーネット人口を調査したものである。 6 第1章 国・地域 韓国 台湾注 4) 表 1.1-2 各 国 ・ 地 域 の ブ ロ ー ド バ ン ド 加 入 者 状 況 人口当たりのブ 人口当たり 全アジアで インターネッ 一人当たり ロードバンド加 の利用者率 のユーザ数 ト利用者数 注 1) GNP/GNI 入者率(%)注1) (%)注2) 率(%)注 2) (人)注 2) 24.76% 67.00% 9.0% 33,900,000 15830 ド ル 16.50% 60.3% 3.6% 13,800,000 15676 ド ル 日本 14.58% 67.20% 22.8% 86,300,000 38980 ド ル シンガポール 12.08% 67.2% 2.9% 2,421,000 24740 ド ル 中国 1.65% 10.10% マレーシア 1.01% 40.20% 0.6% 11,016,000 4520 ド ル ベトナム 0.08% 16.90% 3.60% 14,210,244 620 ド ル インド 0.06% 3.60% 10.6% 40,000,000 720 ド ル タイ 0.02% 12.70% 2.20% 8,420,000 2750 ド ル 34.1% 132,000,000 1740 ド ル 5408 ド ル 全体 注3) 北京 注 1 ) 「 2006 World Deployment Indicator」 (2006 年 World Bank)よ り 注 2 ) (2006年 12月 30日 Internet World Status)よ り 注 3 ) 「 ポ ス ト 中 国 は ど こ か 」 (2007年 1月 23日 み ず ほ 総 合 研 究 所 )よ り 注4)台湾のデータの内、ブロードバンド加入者数は総務省「ブロードバンド 契 約 数 及 び 普 及 率 の 国 際 比 較 」 よ り 、 又 、 一 人 当 た り GNI は 外 務 省 ホ ー ムページより 尚 、表 1.1-2 の ブ ロ ー ド バ ン ド の デ ー タ は 2006 年 度 版 の 世 界 銀 行 の 資 料 を 基 に し て い る が 、調 査 時 点 は 2004 年 で あ る 。地 域 全 体 を 俯 瞰 す る 上 で 、こ れ を 利 用 し ているが、ここ急速に普及しているブロードバンド加入率の最新の状況を必ずし も 反 映 し て い な い 。例 え ば 、こ こ で は 、韓 国 は 24.76%に な っ て い る が 、韓 国 情 報 通 信 省 (MIC)が 発 行 し た 「 2006 Korea Internet White Paper」 に よ る と 、 同 国 の 2006 年 1 月 現 在 の ブ ロ ー ド バ ン ド 利 用 者 数 は 1229 万 人 、 ブ ロ ー ド バ ン ド 化 率 は 37.2%と な っ て お り 、 他 の 国 も 同 様 に 、 上 記 の 値 よ り 大 き い も の と 考 え ら れ る 。 い ず れ に せ よ 、イ ン ド 、タ イ 、ベ ト ナ ム の ブ ロ ー ド バ ン ド 化 率 は 0.1%に 満 た な い状況であり、これらの国では、現在は未だネットワークに繋がった情報家電が 快適に利用できる環境にはない。 1.1.3 中 国 の IPTV の 状 況 中 国 に お い て は 放 送 と 通 信 の 企 業 協 力 は 禁 止 さ れ て い る が 、2006 年 に 発 表 さ れ た 第 十 一 次 五 ヵ 年 計 画 5 に お い て 、 電 信 網 (電 気 通 信 網 )、 広 搬 電 視 網 (放 送 網 )、 互 連 網 (イ ン タ ー ネ ッ ト 網・次 世 代 ネ ッ ト ワ ー ク( NGN))の 融 合 、い わ ゆ る「 三 網 融 合 」が 明 記 さ れ た 。又 、2007 年 3 月 に 信 息 産 業 部 は こ の「 三 網 融 合 」の 促 進 研 究 を 行 う と 発 表 し た 。こ れ が 実 現 す る と 、IPTV は ブ ロ ー ド バ ン ド 会 社 と 放 送 会 社 5 中国語では「中华人民共和国国民经济和社会发展第十一个五年规划纲要」 7 情報家電に係る政策・産業動向 の協力によってTV番組が放送され、関係するブロードバンド会社にとっては幅 広 い IPTV 市 場 参 入 の 機 会 が 生 ま れ て く る こ と に な る 。 こうした流れを受けて、中国では、既に、上海、ハルピン、長春での 3 ヶ所で 商 用 化 6が 始 ま っ た 。 上 海 で は 、 2005 年 5 月 に 国 家 広 播 電 影 電 視 総 局 ( 国 家 ラ ジ オ テ レ ビ 総 局 ) が 、 上 海 文 広 新 聞 伝 媒 集 団( SMG)に 初 め て イ ン タ ー ネ ッ ト テ レ ビ( IPTV)の 営 業 を 許 可し、又、携帯電話テレビサービスの認可も行った。これにより、上海テレビは テ レ ビ と 共 に 、ハ ン デ ィ タ ー ミ ナ ル 向 け に IPTV に よ る テ レ ビ 放 送 と オ ン デ マ ン ド 放送が可能となり、他の放送番組やオンデマンド番組を編集して自社ネットワー クから放送できる様になった。現在、同サービスの加入者はおおよそ 7 万世帯と なっている。又一方、ハルピンでは、中国網通がサービスを提供しているが、こ ちらは、9 万世帯を超えた状況にある。両方とも、現時点では、急速にユーザを 拡 大 し て い る と い う 様 子 で は な い 。こ れ ら の 商 用 化 は 、 「 三 網 融 合 」を ど の よ う に 具体化するか、という中央政府の方針が未だはっきりしないままスタートしてい る こ と が そ の 大 き な 要 因 で あ り 、こ の 3 つ の 先 例 が 今 後 中 国 の IPTV を 牽 引 す る か どうかは、未だ不透明である。 しかしながら、いずれにせよ、こうした問題は未だあるものの、今後、中国で は 、2008 年 の 北 京 オ リ ン ピ ッ ク を 目 前 に 控 え 、大 き く 前 進 し 、市 場 は 今 後 、急 速 に 拡 大 し て い く も の と 思 わ れ る 。こ の 北 京 オ リ ン ピ ッ ク を 契 機 に 、2010 年 に は 中 国 の IPTV ユ ー ザ 数 は 2000 万 人 を 突 破 す る と の IDC の 調 査 も あ る 。 但 し 、 現 時 点 で は 、中 国 の イ ン タ ー ネ ッ ト の ブ ロ ー ド バ ン ド 化 は 表 1.1-2 に あ る よ う に 、1.65% 7 で あ り 、 又 、 ブ ロ ー ド バ ン ド は そ の 大 半 が ADSL で 、 最 大 2MBps 程 度 の 速 度 で あ る 。今 後 、快 適 な IPTV を 実 現 す る 為 に は 、高 速 イ ン タ ー ネ ッ ト の 普 及 を い か に 早 く実現するかにかかっているといえよう。 又 、 IPTV を 受 信 す る た め の テ レ ビ 画 像 の 圧 縮 技 術 に は 、 ITU-T で 規 格 化 し た H.264/AVC や マ イ ク ロ ソ フ ト の VC-1 が あ る こ と は 既 に 述 べ た が 、中 国 に お い て は 、 信 息 産 業 部 が 2007 年 1 月 20 日 に 、中 国 独 自 の 標 準 規 格 と し て 、Audio Video Coding Standard (AVS) 8 を 発 表 し た 。 こ の 事 に よ り 、 今 後 中 国 の IPTV は AVS 標 準 を 求 め ら れ る と 思 わ れ 、 IPTV STB は 少 な く と も AVS の サ ポ ー ト と 、 H.264/AVC や VC-1 の標準技術をサポートする必要があることになる。 尚 、中 国 で は 、2015 年 を 目 標 に 現 在 の ア ナ ロ グ テ レ ビ 放 送 を 中 止 し 、全 て が デ ジ タ ル テ レ ビ に 移 行 す る 計 画 を 持 っ て い る が 、こ の 流 れ を 受 け 、今 後 、IPTV や ケ ーブルテレビなども大きく発展することが考えられ、政府の方針が決まれば、市 場は急拡大するものと思われる。こうした方向を見越して、例えば日本の沖電気 で は 、2007 年 か ら 中 国 の ケ ー ブ ル テ レ ビ 事 業 者 向 け に 、欧 州 の 標 準 機 関 DVB の デ ジ タ ル ・ ケ ー ブ ル テ レ ビ 仕 様 「 DVB-C」 対 応 の チ ュ ー ナ ー と 、 H. 264 に よ る HDTV 映 像 再 生 機 能 の 両 方 を 同 時 に 利 用 出 来 る タ イ プ の STB(セ ッ ト ト ッ プ ボ ッ ク ス )を 販売すると新聞発表を行った。 6 7 8 これ以外にも、北京や広州など試験的な配信をしている都市もある。 「 World Deployment Indicator」 (2006 年 World Bank)よ り 中 国 語 名 称 は「 多 声 道 数 字 音 頻 編 解 碼 技 術 規 範 (多 チ ャ ン ネ ル デ ジ タ ル 音 声 コ ー デ ィ ン グ 技 術 規 範 )」 8 第1章 1.1.4 韓国のスマートホームの状況 ( 1 ) 韓 国 の IPTV 韓 国 に お け る IPTV は 2006 年 11 月 に KT(韓 国 テ レ コ ム )が ソ ウ ル で 試 験 サ ー ビ ス を 始 め た の に 続 き 、検 索 ポ ー タ ル サ イ ト 大 手 の Daum Communications(以 下 Daum) も 同 じ く 11 月 に ソ ウ ル で 試 験 サ ー ビ ス を 開 始 し た 。ど ち ら も 未 だ 小 規 模 の 試 験 運 用 で あ る が 、 韓 国 が 本 格 的 な IPTV を 実 現 す る 第 一 歩 と な っ た こ と は 間 違 い な い 。 今 回 、通 信 業 者 の KT に 続 い て 試 験 を 行 っ た の が 、KBS や SBS な ど の 放 送 局 で は な く 、そ れ ら に 先 ん じ て 検 索 ポ ー タ ル サ イ ト の Daum が 行 っ た こ と に 韓 国 ら し さ が あるといえる。 韓 国 で 、 2006 年 に 最 も 社 会 的 に 膾 炙 し た 言 葉 に UCC 9 (User Created Contents) が あ る 。こ れ は 2005 年 頃 か ら 使 わ れ る 様 に な っ た 言 葉 で 、ア マ チ ュ ア で あ る ユ ー ザが作ったコンテンツの意味として使われる。これには本来、文章や写真、音声 な ど も 含 ま れ る が 、韓 国 の 場 合 は 、ビ デ オ な ど に よ る 投 稿 動 画 を 指 す こ と が 多 い 。 こ の 分 野 で は 世 界 的 に は Google に 買 収 さ れ た YouTube が 有 名 で あ る が 、韓 国 で は YouTube に 先 ん じ て「 PandoraTV 10 」が こ う し た サ イ ト の 運 営 を 行 っ て お り 、現 在 で も 圧 倒 的 な 人 気 を 博 し て い る 。 UCC の 場 を 提 供 し て い る の は 、「 Pandora TV」 の 様 な 投 稿 動 画 専 門 サ イ ト の み な ら ず 、 検 索 ポ ー タ ル サ イ ト で 第 1 位 の Naver を 始 め 、 Daum な ど も UCC に 力 を い れ て お り 、 そ の 他 エ ン タ ー テ イ メ ン ト サ イ ト や 、 ネ ッ ト シ ョ ッ ピ ン グ の EC サ イ ト な ど で も 設 け て お り 、各 サ イ ト は 、視 聴 者 へ の サ ー ビ ス と し て 、 そ の UCC に 対 す る 感 想 な ど を 書 き 込 む 、 人 気 の 高 い UCC を 表 彰 す る 、 な ど 、 交 流 の 場 と し て 積 極 的 に 利 便 性 向 上 を 図 っ て い る 。 UCC は テ レ ビ 番 組 や他人の著作物を勝手に投稿するなど、著作権上の問題も多く抱えているが、こ う し た UCC の 投 稿 の 多 寡 や よ い 作 品 を そ ろ え る な ど の 充 実 が サ イ ト の 人 気 を 左 右 する結果ともなっている。これは、更にテレビ局なども含めて、否が応でもこれ らに巻き込まれているのが現状となっている。 こ う し た 環 境 を 見 る と 、 Daum が い ち 早 く IPTV の 試 験 サ ー ビ ス を 行 っ た こ と に うなずける。 ( 2 ) IT 政 策 韓 国 の 情 報 化 促 進 と な る IT 政 策 を 振 り 返 っ て み る と 、第 1 次「 情 報 化 促 進 基 本 計 画 」(1996 年 )に 始 ま り 、第 2 次「 Cyber Korea 21」(1999 年 )、第 3 次「 e-Korea Vision 2006」 (2002 年 )、 第 4 次 「 Broadband IT Korea Vision 2007」 (2003 年 ) と 続 い て い る 。 そ の 後 、 第 5 次 と し て 「 u-Korea(「 国 民 所 得 を 2 万 ド ル へ 向 か う 道 - IT839 戦 略 - 」)」(2004 年 )と 変 遷 し た 。又 、2006 年 3 月 に 情 報 化 推 進 委 員 会 は、この第 5 次計画の一部の戦略は既に実現されたとして、新たに「情報通信一 等 国 家 、 Dynamic u-Korea (u-IT839)」 と し て 更 新 す る こ と を 承 認 し た 。 情 報 通 信 省 ( MIC) は こ れ ら の 変 遷 を 表 1.1-3 の 様 に 位 置 づ け て い る 。 9 日本では 10 UGC(User Generated Contents)と 呼 ば れ る こ と が 多 い 。 現在は日本にも進出しており、既にサービスを始めている。 9 情報家電に係る政策・産業動向 1980 年代~1994 年 自動化社会 電算化段階 データベース構築 個別サービス 情報蓄積 表 1.1-3 情 報 化 政 策 の パ ラ ダ イ ム 変 遷 1995 年~ 2002 年 2003 年 ~ 2007 年 2007 年 ~ 情報化社会 (サ イ バ ー Korea) オンライン化段階 インターネットの 普及 オンラインサービス 情報の普及 知識基盤社会(ブロー ドバンド IT Korea) 総合化段階 チャネルサービスの 統合 シームレスサービス 情報共有/知識の創出 知識基盤社会 (u-Korea) ユビキタス化段階 人・もの・コンピュ ータの融合 自律的なサービス 知識化 出典:情報通信省 「 Dynamic u-Korea」 に 関 し て 、 2005 年 の 年 等 挨 拶 で 、 韓 国 情 報 通 信 省 の 陳 大 済 大 臣 は 「 世 界 最 高 の 情 報 通 信 イ ン フ ラ と IT 技 術 を 基 礎 に 、『 あ た た か い 情 報 化 社 会 u-Korea』 を 推 進 し て い く 」 と 述 べ た が 、 こ の 「 Dynamic u-Korea」 で は 、 そ の言葉を引き継ぎ、 「 あ た た か い デ ジ タ ル 社 会 」を モ ッ ト ー と し て い る 。多 く の 世 界 IT ラ ン キ ン グ で 1 位 を 獲 得 し た 今 後 は 、 IT 社 会 の 質 を 高 め 、 人 に 優 し い 情 報 化社会を目指そうという方向を示したものである。その計画は; - 推 進 の ビ ジ ョ ン:世 界 最 高 水 準 の ユ ビ キ タ ス イ ン フ ラ 上 に 、世 界 の 先 駆 け と し た ユ ビ キ タ ス ネ ッ ト 社 会 を 実 現 し 、先 進 韓 国 の 構 築 に寄与する。 -推進の目標 : 2010 年 ま で に 国 民 所 得 22,000 ド ル 以 上 、 国 家 競 争 力 15 位 以 内 、国 民 の 生 活 の 質 25 位 以 内 を 達 成 す る 、又 、2015 年までに社会のあらゆる分野にユビキタスネット環境を 広 げ て 、 全 国 規 模 の u-Korea の 定 着 を 目 指 す -基本方針 : 目 標 達 成 年 を 2008 年 に 置 き 、 生 産 誘 発 物 効 果 229 兆 ウ ォ ン 、 雇 用 創 出 126 万 人 、 貿 易 黒 字 149 億 ド ル を 目 標 と す る 。 Dynamic u-Korea 推 進 戦 略 を ス ム ー ズ に 運 ぶ た め の 戦 略 と し て 、 u-IT839 戦 略 を 推 進 す る 。 こ の u-IT839 戦 略 の 内 容 は 表 1.1-4 の 通 り で あ る 。 表 1.1-4 u-IT839 戦 略 区分 u-IT839 戦 略 ①HSDPA-WCDMA、②WiBro サービス、③広帯域融合 8 大通信・放送サービス サ ー ビ ス 、 ④DMB ・ DTV 、 ⑤U-HOME 、 ⑥Telematics/LBS、⑦RFID・USN、⑧TISサービス ①広域統合ネットワーク(BcN) 、②u-センサーネ 3 大先端インフラ構築 ットワーク(USN) 、③ソフトインフラウェア ①移動通信・テレマティクス機器、②ホームネ ットワーク器機、③デジタル TV/放送器機、④次 世代コンピューティング・周辺機器、⑤知能型 9 大 IT 新成長動力 サービスロボット、⑥ITSoC・融合・部品、 ⑦RFID、USN 機器、⑧組み込み式ソフトウェア、 ⑨デジタルコンテンツ(DC)&S/W ソリューション 出典:情報通信省資料 10 第1章 u-IT839 戦 略 は 韓 国 の 今 後 の 基 幹 を な す サ ー ビ ス 、 イ ン フ ラ 、 及 び 新 技 術 で あ り、ある意味では、殆どの戦略が情報家電関連の開発やビジネスにも大きく係割 っているといえる。 (3)韓国のブロードバンド事情 韓 国 の ブ ロ ー ド バ ン ド は 、 1998 年 に CATV に よ る イ ン タ ー ネ ッ ト 利 用 で 始 ま っ た 。 更 に 、 2000 年 に は 定 額 制 の ブ ロ ー ド バ ン ド で あ る ADSL 利 用 が 可 能 と な っ た ため、それまで従量制のインターネットを使っていたユーザや新規ユーザがこぞ っ て 加 入 し た こ と に よ り 、一 挙 に ブ レ ー ク し た 。特 に ソ ウ ル 市 は 集 合 住 宅 が 多 く 、 ア パ ー ト 単 位 で ユ ー ザ が 増 加 し た こ と も あ り 、韓 国 情 報 通 信 省( MIC)発 行 の イ ン タ ー ネ ッ ト 白 書 に よ る と 、2000 年 か ら 2003 年 迄 の 間 に は 毎 年 300~ 400 万 件 近 く の 増 加 を 見 る ま で に な っ た 。( 図 1.1‐ 3) 図 1.1‐ 3 ブ ロ ー ド バ ン ド 加 入 者 数 の 推 移 11 ブロードバンド加入者数 万人 1400 1200 1000 800 600 400 200 0 1,040 1,117 1,192 1,219 2004 2005 780 401 38 1999 2000 2001 2002 2003 こ う し た 流 れ の 中 で 、 韓 国 政 府 は 2003 年 12 月 に 「 Broadband IT Korea Vision 2007」 を 発 表 し た 。 こ れ は 、 ① 世界最高の電子政府実現のため、行政サービス普及を核とした効率性、透 明性 ② 全産業の情報化促進を通じた国際競争力の強化 ③ ブ ロ ー ド バ ン ド 統 合 網 構 築 と IT 新 成 長 動 力 の 戦 略 的 発 掘 と 育 成 に よ り 、国 民所得の 2 万ドル時代創出 ④ すべての国民が知識情報化社会の主役となるデジタル福祉社会を構築 ⑤ 国際協力の強化を通じてグローバル情報社会を主導 と、ブロードバンドによる国力強化の表明であった。この様に、ブロードバンド が国内に行き渡った中、現在の韓国は、いつでも、どこからでも必要な情報にア ク セ ス 出 来 る 環 境 、ユ ビ キ タ ス 12 社 会 が 到 来 す る と し て 、国 を 挙 げ て「 u-(ユ ビ キ タ ス )」 化 活 動 に 取 り 組 ん で い る 。 ユ ビ キ タ ス 化 活 動 の 政 策 分 野 に お け る 変 化 は 、 11 12 韓 国 情 報 通 信 省( MIC)発 行 の イ ン タ ー ネ ッ ト 白 書 2006 年 版 に よ る 。但 し 、1999 年 の デ ー タ は 同 白 書 の 2003 年 版 に よ る 。 数 値 は 万 人 以 下 を 切 り 捨 て 。 ユ ビ キ タ ス は ラ テ ン 語 で「 遍 在 (あ ら ゆ る と こ ろ に 存 在 す る )」と い う 意 味 で あ る が 、こ こ か ら 一 人 が PC や 携 帯 電 話 、デ ジ タ ル 家 電 、自 動 車 な ど い ろ い ろ な 種 類 の コ ン ピ ュ ー タ を 使 う「ユビキタス・コンピューティング」、「ユビキタス・ネットワーク社会」などの言葉 が派生した。 11 情報家電に係る政策・産業動向 従 来 同 国 の IT 化 を 目 指 し た 政 策 で あ る e-Korea が U-Korea に 変 わ っ た こ と 、そ の 他 、u-Port、u-City な ど 地 域 単 位 で も「 u-」化 が 進 ん で い る こ と な ど が あ る 。又 、 各 家 庭 の「 u-」化 と し て 、 「 u-Home」或 い は「 ス マ ー ト ホ ー ム 」と い う 言 葉 が 盛 ん に使われる様になってきた。 そ の 他 、 韓 国 の 流 行 語 の 一 つ に 「 Well-Being」 が る 。 こ れ は 身 体 的 ・ 精 神 的 ・ 社会的に健康な状態を言い、ライフスタイルの向上を目指した言葉であるが、 「 u-Home」 或 い は 「 ス マ ー ト ホ ー ム 」 も そ の 一 つ で あ る 。 こ れ は 、 ホ ー ム ネ ッ ト ワークや情報家電、ホームセキュリティシステムなどによる家庭の生活環境改善 で 、 韓 国 政 府 は 2003 年 、「 2007 年 ま で に 17 億 ド ル を 投 じ て 、 全 世 帯 の 2/3 に 当 る 1000 万 世 帯 を ス マ ー ト ホ ー ム 化 す る 」 と 発 表 し た 。 実 際 に サ ム ソ ン 電 子 や LG 電子などが中心となり、アパート単位でこれが進められており、特にソウルやそ の周辺の新築アパートは全てスマートホームの機能を備えている。こうした動き は 、飽 和 状 態 に な っ た ADSL に 変 わ る 新 し い ブ ロ ー ド バ ン ド イ ン フ ラ の 整 備 を 促 し て お り 、 高 速 光 通 信 網 FTTH(Fiber To The Home)や 、 配 電 線 を 使 っ た イ ン タ ー ネ ッ ト PLC (Power Line Communication) の 解 禁 に 伴 い 、 そ の 整 備 が 進 め ら れ て お り、家庭内にあっては、今後はこれらの固定ブロードバンドが主流となっていく ものと思われる。 一方、韓国はこの様な有線のブロードバンドだけでなく3G 携帯電話などによ るモバイルブロードバンドも利用が進んでいる。日本でもモバイル用デジタル放 送 と し て ワ ン セ グ が 始 ま っ た が 、 韓 国 で も 同 様 の モ バ イ ル 放 送 で あ る DMB (Digital Multimedia Broadband) が 視 聴 者 を 大 き く 伸 ば し 始 め て い る 。 更 に 、 韓 国 は WiMAX 13 の 一 つ と し て 、 高 速 移 動 体 で の ブ ロ ー ド バ ン ド 通 信 を 可 能 と し た 無 線 通 信 規 格 WiBro (Wireless Broadband) を 発 表 し 、 2005 年 12 月 に 国 際 規 格 と 認 定 さ れ た 。こ れ を 受 け 、2006 年 6 月 か ら 大 手 通 信 企 業 の KT 社 と SK 社 に よ り サ ー ビスが開始された。今後加入者は急速に伸びていくものと思われる。韓国情報通 信 省 ( MIC) は WiBro 加 入 者 数 を 図 1.1-4 の 様 に 予 測 し て い る 。 図 1.1-4 万 WiBro 加 入 者 数 の 推 移 予 測 14 Wibro加入者数予測値 1,000 800 600 400 200 0 2,006 13 14 2,007 2,008 2,009 2,010 WiMAX (world interoperability for microwave access)1 台 の ア ン テ ナ で 半 径 約 50km を カ バ ー し 、最 大 で 70Mbps の ブ ロ ー ド バ ン ド 通 信 が 可 能 な 無 線 ネ ッ ト ワ ー ク 。2002 年 に IEEE (米 国 電 気 電 子 学 会 ) に よ り 国 際 規 格 格 と し て 認 定 さ れ た 。 韓 国 情 報 通 信 省 ( MIC) 発 行 の イ ン タ ー ネ ッ ト 白 書 2006 年 版 に よ る 。 12 第1章 (4)韓国のスマートホーム 韓国はインターネット環境が世界トップクラスにあり、東アジアにおける情報 化社会の雄と位置づけられるが、情報家電においても、韓国はホームネットワー クを推進し、スマートホームとして一般家庭に多くの情報家電製品が使われてい る 。 又 、 韓 国 は 現 在 、 国 を 挙 げ て 、 u 社 会 ( ubiquitous society) を 推 進 し て お り 、 あ ら ゆ る と こ ろ に 「 u-」 が つ か わ れ て い る 。 情 報 家 電 分 野 に お い て も 、 u-City、 u-Apartment な ど の 言 葉 の 下 、 地 域 全 体 、 アパート一棟全体が高速回線とリモートセンサーや情報家電機器で結ばれて、 Smart City や Smart home を 実 現 し て い る 。 図 1.1-5 は ス マ ー ト ホ ー ム の セ ッ ト ト ッ プ ボ ッ ク ス を 開 発 販 売 し て い る Ubillion 社 の シ ョ ウ ル ー ム の 展 示 風 景 で あ る。ここでは、セットトップボックスを中心にテレビを照明や防犯カメラなどの ホ ー ム セ キ ュ リ テ ィ 機 器 が 接 続 さ れ て い る 。 こ れ ら は 全 て 、 モ ニ タ ー (テ レ ビ )を 見 な が ら リ モ ー ト コ ン ト ロ ー ル を 使 っ て 操 作 で き る 。 図 1.1-6 は こ う し た モ ニ タ ーの一例であるが、画面では、照 図 1.1-5 ス マ ー ト ホ ー ム の 概 念 図 明のコントロール、インターネッ トの利用、テレビ番組、ゲーム、 e ラーニングなどの操作が出来る。 図 1.1-6 モニターの例 こ う し た 形 で 、韓 国 政 府 は 2003 年 に「 2007 年 ま で に 17 億 ド ル を 投 じ 、全 世 帯 の 2/3 に 当 る 1000 万 世 帯 を Smart Home 化 す る 」 と 発 表 し た 。 現 在 の 正 確 な 戸 数 の 発 表 は 、 な さ れ て い な い 様 だ が 、 Samsung 電 子 の 担 当 者 に よ る と 、 新 築 ア パ ー トの多くはスマートホーム化されているとの事である。 事 実 、 韓 国 情 報 社 会 院 NIA(旧 韓 国 電 算 院 NCA)に よ る と 政 府 は 2004-2005 年 に 4万4千戸分のホームネットワークインフラを構築し、そのローンとして1億5 千 万 米 ド ル を 貸 し 付 け た と 公 表 し て い る 。 又 、 Appliance Magazine の 2006 年 3 月 の 記 事 で は Samsung 電 子 は 同 社 製 品 Homevita を 既 に 4 万 3 千 戸 に 販 売 し た と 記 載 し て い る 。 韓 国 政 府 は こ れ を 「 2010 年 ま で に 殆 ど の ア パ ー ト に Smart Home を 導入する」に変ったと言っているが、実際、これにより、安全・安心の確保、リ モートアクセスによるホームセキュリティ、ホームオートメーションによる生活 環 境 の 向 上 さ せ て い る 。日 本 で も 2003 年 頃 に ネ ッ ト 家 電 ブ ー ム が あ っ た が 、個 別 の動きはあるものの、韓国のような国家ぐるみの動きはない。韓国のフットワー クのよさが見てとれる。 ス マ ー ト ホ ー ム の 機 器 を 現 在 積 極 的 に 開 発 、販 売 し て い る の は 、サ ム ソ ン 電 子 、 13 情報家電に係る政策・産業動向 LG 電 子 な ど の 韓 国 大 企 業 で あ る 。 但 し 、 そ の セ ッ ト ト ッ プ ボ ッ ク ス は 50 万 円 程 度と高価である為、新築アパートにセットとして組み入れられ、販売されている 形 態 15 と な っ て い る 。一 方 、新 興 中 小 メ ー カ の UBillion 社 は 1 万 円 程 度 安 価 な セ ッ ト ト ッ プ ボ ッ ク ス を 開 発 し 、2007 年 初 め か ら 販 売 を 開 始 す る と し て い る 。こ れ は安価な為、一戸建て住宅や古いアパート住民への拡販を狙って参入している。 こ う し た 動 き に よ り 、国 内 市 場 を 創 生 す る と 共 に 、今 後 の 世 界 の Smart Home 化 を 韓国がリードするシードになると思われる。 スマートホームを利用するには、それぞれの機器のインターフェース標準と電 力 線 通 信( PLC)の 利 用 が キ ー と な る 。PLC に 関 し て は 、日 本 で は 2006 年 11 月 の 総 務 省 令 改 正 に よ り 一 般 家 庭 で PLC の 利 用 出 来 る こ と に な っ た が 、 韓 国 で は 既 に 2004 年 の 規 制 緩 和 に よ り 可 能 と な っ て い る 。 し か し な が ら 、 PLC 規 格 の 標 準 を 決 め る IEEE の 結 論 は 未 だ 出 て い ず 、サ ム ソ ン 電 子 と LG 電 子 が そ れ ぞ れ の 規 格 を 決 め競っている。こうしたことから、両社のシステムの規格は全く異なっており、 互換性はない。これは、メーカの囲い込みの結果ともいえるが、両社の機器の規 格やインターフェースには互換性がなく、例えばサムソン電子製のセットトップ ボ ッ ク ス を 導 入 し た 集 合 住 宅 で は 、消 費 者 が LG の 製 品 を 購 入 し た く て も 利 用 で き ず、選択が限られてしまう問題がある。両社以外の多くの韓国スマートホーム関 連 機 器 メ ー カ は IEEE の 決 定 待 ち 状 態 で あ る が 、両 社 と も ス マ ー ト ホ ー ム を 構 成 す るホームネットワークの将来を見越して、歩み寄る気配はない。 今 後 、IPTV が 本 格 的 に 始 ま り 、IEEE が PLC プ ロ ト コ ル を 決 定 す れ ば 、ス マ ー ト ホーム市場は急速に拡大するものと思われる。 表 1.1-5 Samsung 電 子 と LG 電 子 の 規 格 Samsung 電 子 LG 電 子 スマートホーム システムの名称 Homevita Homnet PLC プ ロ ト コ ル S-Cube LnCP (Living network Control Protocol) 国際連携 IGRS (Intelligent Grouping DLNA (Digital Living and Resource Sharing) 注 1 ) Network Alliance) 注 2 ) 注 1 ) IGRS:2003 年 に 中 国 情 報 産 業 省 の 支 援 に よ り 作 ら れ た ホ ー ム ネ ッ ト ワ ー ク 標 準 団 体 。IGRS 規 格 が 中 国 の 標 準 と し て 認 知 さ れ る 。こ の 中 国 IGRS と 韓 国 HNA (Korea Home Network Alliance)、 及 び 日 本 の エ コ ー ネ ッ ト が 2004 年 6 月 18 日 に 協 力 の MOU を 締 結 し た 。エ コ ー ネ ッ ト に は シ ャ ー プ 、東 芝 、日 立 、松 下 、 三 菱 、 三 洋 、 ソ ニ ー 、 NEC な ど の 家 電 関 連 企 業 が 参 加 し て い る 。 注 2 ) DLNA:家 電 、 モ バ イ ル 、 PC 関 連 企 業 に よ る 標 準 化 活 動 団 体 。 日 本 の 殆 ど の 主 要メーカがプロモータ会員、又は一般会員として参加している。 15 韓国、特にソウルなど都市では、一戸建て住宅よりは、アパートに住んでいる人が多い。 14 第1章 1.1.5 台湾の情報家電 台 湾 で は 、現 在 84.8% 16 の 家 庭 に 100 チ ャ ネ ル を 越 え る ケ ー ブ ル テ レ ビ が 入 っ て い る 。こ れ は 1988 年 に 日 本 の NHK が 配 信 し た ソ ウ ル オ リ ン ピ ッ ク 番 組 を ケ ー ブ ル テ レ ビ で 再 配 信 し た こ と が 発 端 と な っ て い る 。又 、2004 年 か ら は 、デ ジ タ ル テ レ ビの放送も始まった。 こ う し た 環 境 の 下 、 澤 峰 科 技 @TV 社 が 2006 年 10 月 か ら IPTV 17 を 開 始 し 、 同 時 点 で 19 万 ユ ー ザ を 獲 得 し て い る 。 又 、 Webs-TV が 85 万 ユ ー ザ を 持 っ て い る 。 こ う し た こ と か ら 、ア ジ ア に お い て は 、台 湾 が 最 も 多 く の IPTV ユ ー ザ を 持 っ て い る こ と に な る が 、現 在 台 湾 で 実 施 さ れ て い る IPTV は 中 国 や 韓 国 の 様 に 、政 府 の コ ン トロールの下に、統制が取れて行われているわけではない。台湾においては、一 般的に企業の独立性が高く、必要に応じて業界団体を作るという形態を取る事が 多 く 、 IPTV も 未 だ 政 府 が 中 心 と な っ て 推 進 す る と い う 形 に は な っ て い な い 。 台 湾 に お い て は 、 情 報 家 電 は 消 費 性 電 子 ( Consumer Electronics) と 位 置 づ け ら れ 、 現 時 点 で は む し ろ 半 導 体 や FDP( Flat Display Panel)、 ODD(Optical Disk Drive)な ど 部 材 と し て 語 ら れ る こ と が 多 い 。 台 湾 の こ う し た 分 野 で 最 新 の 情 報 を 持 っ て い る と 思 わ れ る 資 訊 工 業 策 進 会 (資 策 会 )で も 、 中 心 テ ー マ は 消 費 性 電 子 部 品 で 、 STP( Set Top Box) に つ い て も 、 AV 機 器 を 楽 し む と い っ た こ と 事 に 主 眼 が あ る 。 唯 、 資 策 会 は 、 近 未 来 の 図 と し て 、 デ ジ タ ル ホ ー ム (ス マ ー ト ホ ー ム )や テ レマティックスが台湾成長のエンジンと位置づけている。 図 1.1-7 STB の ア プ リ ケ ー シ ョ ン と 機 能 (財 )資 迅 工 業 策 進 会 プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン 資 料 よ り 16 17 台 湾 ・ (財 )資 迅 工 業 策 進 会 プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン 資 料 ( 2006 年 11 月 30 日 ) よ り http://www.a-tv.com.tw/ シ ョ ッ ピ ン グ や Video on Demand な ど 15 情報家電に係る政策・産業動向 1.2 アジア諸国における組み込みソフトウェアの状況 1.2.1 全般概要 我が国とアジア各国・地域とは、今日、経済において相互に密接な関係が構築 されている。特に情報家電産業においては関連企業が域内各国に事業展開してお り、今後我が国企業にとってアジアの重要性は益々高まるものと考えられる。 一 方 、我 が 国 は 世 界 最 先 端 の IT 国 家 と し て 国 際 社 会 に お い て 相 応 の 役 割 を 果 た す た め 、「 IT 新 改 革 戦 略 」 に お い て も 国 際 競 争 社 会 に お け る 日 本 の プ レ ゼ ン ス 向 上、問題解決モデルの提供による国際貢献を図ることが明示されている。 こうした状況から、我が国の情報家電関連施策が、アジア各国・地域の施策と 協調し、波及効果が及ぶようにするために、アジア各国・地域における情報関連 施策と産業動向に係る最新の情報を把握する必要がある。 このため、アジア各国・地域政府のIT政策とその中における日本の位置付け 及び日本への期待、諸外国のアジア戦略(アジア諸国・地域に対する日本以外の 各国の働きかけの状況)等をタイムリーに把握することが重要である。 その動きの中で、見逃すことが出来ないのは、組み込みソフトウェアの動向で ある。ハードウェアの性能を決めるのは、今や組み込みソフトウェアとも言われ ている。携帯電話機、家電製品、産業機械、自動車など様々な製品に搭載され、 そ れ ぞ れ 特 定 の 機 能 を 実 現 し て い る 。 日 本 で は 、 国 内 総 生 産 約 500 兆 円 の う ち 約 1 割が組み込みシステム関連と言われている。 その開発の格となるのは、組み込みソフトウェアのエンジニアであり、日本国 内 で は 、約 17 万 人 の 組 み 込 み ソ フ ト ウ ェ ア エ ン ジ ニ ア が お り 、開 発 規 模 は 2 兆 4 千億円とも言われている。 しかし、これでも需要に比較してエンジニアが 7 万人不足していると言われて いる。関係企業は、中国やインドなどで開発を行ってきた。 す な わ ち 、組 み 込 み ソ フ ト ウ ェ ア の 人 材 確 保 の 点 で 、ア ジ ア IT 人 材 の 確 保 は 重 要である。 以下は、こうした東南アジア主要国及びインドのソフトウェア産業の実態と政 策、さらに組み込みソフトウェアの動向の整理である。 1.2.2 シンガポール (1)ソフトウェア産業の状況 シ ン ガ ポ ー ル 情 報 通 信 開 発 庁 ( 以 下 、 IDA と 呼 ぶ ) に よ る と 、 シ ン ガ ポ ー ル で は 、 物 流 関 連 産 業 が GDP の 8%を 占 め 、 127 億 シ ン ガ ポ ー ル ド ル の 規 模 に 達 し 、 9 万 3,000 人 を 雇 用 し て い る 。 し か し な が ら 、 物 流 ハ ブ を 巡 る 国 際 競 争 が 激 化 す る 中で、シンガポールが生き残るためには、常に新しい技術に対し投資し続けるこ とが不可欠である。 (海運会社がマレーシアのジョホールバル州のタンジュンプル パ ス 港 に 拠 点 を 移 す な ど の 動 き も あ る 。) こ の た め 、 IDA は 、 2004 年 、 Global Logistic Council と 呼 ば れ る イ ニ シ ア チ ブ を ロ ゼ ッ タ ネ ッ ト と 共 に 開 始 し 、同 年 6 月 、 情 報 通 信 芸 術 省 は 、 5 年 間 で 5,000 16 第1章 万 シ ン ガ ポ ー ル ド ル を 物 流 関 連 業 界 向 け の 地 域 統 合 IT プ ラ ッ ト フ ォ ー ム に 投 資 することを発表した。 ま た 、 IDA は 、 国 際 物 流 の キ ー テ ク ノ ロ ジ ー と し て 期 待 さ れ る RFID (Radio Frequency Identification) の 普 及 に 取 り 組 ん で い る 。 RFID の 実 用 化 は 、 ERP や 国 立 図 書 館 、さ ら に SARS 問 題 で の 病 院 で の ト レ ー サ ビ リ テ ィ な ど に お い て 、既 に 先例がある。 IDA は 、 2004 年 11 月 、 国 際 物 流 分 野 に お い て 期 待 さ れ る UHF 帯 で の RFID の 周 波 数 帯 域 を 割 り 当 て た 。 ア ジ ア で 最 初 18 に 欧 州 及 び 米 国 の 帯 域 に 対 応 し た 動 き で あ り 、 EPC グ ロ ー バ ル GEN2 に 対 応 し た ISO18000-6 タ イ プ C の 実 用 化 に 向 け て 必 要な措置でもある。 さ ら に 、 2004 年 5 月 、 IDA は RFID 開 発 戦 略 と し て 1, 000 万 シ ン ガ ポ ー ル ド ル を RFID 関 連 プ ロ ジ ェ ク ト に 投 資 す る こ と を 発 表 し 、具 体 的 な プ ロ ジ ェ ク ト の 提 案 の 公 募 を 開 始 し た 。 既 に 、 地 元 の 輸 送 業 者 で あ る YCH 社 、 Grocery Logistic シ ン ガ ポ ー ル 社 、ス ー パ ー 大 手 の NTUC フ ェ ア プ ラ イ ス 社 の 中 央 倉 庫・配 送 部 門 は 、RFID を業務効率化に活用している。また、ネプチューンオリエント海運の輸送部門で あ る APL ロ ジ ス テ ィ ッ ク ス は 、ウ ォ ル マ ー ト 納 入 業 者 向 け に RFID タ グ サ ー ビ ス を 提供している。 RFID の 普 及 に 不 可 欠 な 商 品 コ ー ド の 標 準 化 に つ い て は 、シ ン ガ ポ ー ル 製 造 者 協 会 の SANC(Singapore Article Number Council)が 取 り 組 ん で い る 。 ま た 、 SANC は GS1 シ ン ガ ポ ー ル と し て の EPC Global へ の 代 表 も 兼 ね て お り 、 RFID、 e-ビ ジ ネ ス 、 冷 凍 食 品 チ ェ ー ン の プ ロ ジ ェ ク ト を 実 施 し て い る 19 。 多 国 籍 企 業 の 動 き も 活 発 化 し て い る 。2005 年 初 頭 に 、航 空 機 製 造 大 手 の エ ア バ ス 社 が 、 ヨ ー ロ ッ パ 以 外 で 初 の RFID に 対 応 し た 倉 庫 を シ ン ガ ポ ー ル に 設 置 し た 。 ま た 、RFID を 活 用 し た ソ リ ュ ー シ ョ ン ビ ジ ネ ス に 力 を 入 れ る 企 業 も 出 て き て お り 、 NEC Solution Asia Pacific(NECSAP)社 は 2005 年 6 月 、 リ パ ブ リ ッ ク ・ ポ リ テ ク ニ ク に RFID セ ン タ ー を 設 置 す る と と も に 、 RFID を 活 用 し た フ ェ リ ー 搭 乗 券 に よ る 乗 船 シ ス テ ム を Singapore Cruise Centre 社 か ら 受 注 し た 。 ま た 、 IBM に よ る ナンヤン・ポリテクニクとの共同の研究所や、オラクルによる技術センターの設 置がなされた。 IDA は 、2006 年 3 月 30 日 、シ ン ガ ポ ー ル の ラ ッ フ ル ズ コ ン ベ ン シ ョ ン セ ン タ ー で 開 催 さ れ た "Real-Time supply Chain Management"の 講 演 会 に お い て 、 2006 年 中 に 、 923~ 925MHz 帯 を 920~ 925MHz 帯 に 広 げ る と の 発 表 を 行 っ た 。 こ の 講 演 会 で は 、現 在 27 社 が 計 3000 万 シ ン ガ ポ ー ル ド ル 強 を 関 連 事 業 に 投 じ て お り 、 専 門 家 育 成 で 380 人 が 研 修 を 受 け て い る こ と 、 国 内 の 製 造 、 物 流 、 FMCG ( 食 品 や 医 薬 品 な ど 回 転 の 早 い 消 費 財 )業 界 な ど で 、RFID シ ス テ ム を 利 用 し て 管 理 さ れ た 製 品 は 、 年 間 約 9 億 シ ン ガ ポ ー ル ド ル 規 模 ( 670 億 円 程 度 ) に 達 し て い ることなどが示された。 ( 2 ) ソ フ ト ウ ェ ア 振 興 政 策 の 状 況 ( 国 家 ICT マ ス タ ー プ ラ ン ) 2006 年 よ り 2015 年 ま で の 10 年 間 を 対 象 と し た 新 た な 国 家 ICT マ ス タ ー プ ラ ン が 、 開 始 さ れ た 。 IDA( 情 報 通 信 開 発 庁 ) シ ン ガ ポ ー ル IT 連 盟 (SiTF)及 び シ ン ガ ポ ー ル ・ コ ン ピ ュ ー タ 協 会 (SCS)の 三 者 連 名 に よ る Express IT! IN2015 と い う コ 18 19 日 本 で は 、 2005 年 4 月 に 高 出 力 型 パ ッ シ ブ タ グ シ ス テ ム 、 2006 年 1 月 に 低 出 力 型 パ ッ シ ブタグシステムへの周波数割り当てのための総務省令の改正が行われた。 次 世 代 電 子 商 取 引 推 進 協 議 会 (ECOM)「 ア セ ア ン 各 国 に お け る IC タ グ ( RFID) の 活 用 可 能 性 調 査 2 報 告 書 」( 平 成 17 年 度 経 済 産 業 省 委 託 事 業 ) よ り 17 情報家電に係る政策・産業動向 ンペを実施した。エッセイや絵画、デジタル・コンテンツ、音楽などあらゆる媒 体 を 用 い る こ と を 可 と し て 、iN2015 の イ メ ー ジ を 募 集 し た 。国 民 参 加 型 の コ ン サ ル テ ー シ ョ ン ・ プ ロ セ ス と し て 、 3 つ の P の 視 点 、 す な わ ち 、 国 民 (People)、 公 共 セ ク タ ー (Public)及 び 民 間 セ ク タ ー (Private)) を 示 し た 。 同 マ ス タ ー プ ラ ン の 具 体 的 内 容 20 は 、2006 年 6 月 20 日 、ア ジ ア 最 大 の 情 報 通 信 展 示 会 イ ベ ン ト の ” imbX2006” で 示 さ れ た 。 2015 年 ま で の 10 年 間 で 、 シ ン ガ ポ ールを情報通信(インフォコム)による経済社会への付加価値を世界一の国にす る こ と を 目 指 す 意 欲 的 な も の で あ る 。そ の コ ン セ プ ト は 、技 術 革 新 (Innovation)、 統 合 化 (Integration)、 国 際 化 (Internationalization) の 3 つ の ” I” で あ る 。 具 体 的 に は 、情 報 通 信 産 業 の 付 加 価 値 額 を 2 倍( 260 億 シ ン ガ ポ ー ル ド ル )、輸 出 額 を 3 倍( 600 億 シ ン ガ ポ ー ル ド ル )、さ ら に 新 規 雇 用 8 万 人 を 目 標 と し て 掲 げ ている。 ま た 、 全 家 庭 の 90%に ブ ロ ー ド バ ン ド を 普 及 さ せ 、 就 学 児 童 を 有 す る 家 庭 に つ い て は 、100%の 普 及 を 目 指 す 。そ の 速 度 は 、次 世 代 国 家 ブ ロ ー ド バ ン ド 計 画 ” Next Generation National Broadband Network” に 基 づ き 、 2012 年 ま で に 飛 躍 的 に 増 大 さ せ る 。 有 線 網 の み な ら ず 、 無 線 LAN の 普 及 に 力 を 入 れ 、 単 な る ホ ッ ト ス ポ ッ トの数の増加ではなく、コミュニティレベルのホットゾーンを実現することとし ている。 さらに、高齢者や障害者等にも使いやすいパソコン、地域でのキオスクの設置 等を行う。 【 ITR5(Infocomm Technology Roadmap 5)】 IDA は 、 2005 年 3 月 時 点 で の ” iN2015” の 策 定 の 公 式 発 表 と 相 前 後 し て 、 今 後 10 年 間 の 情 報 通 信 分 野 の 技 術 ロ ー ド マ ッ プ で あ る ITR5(Infocomm Technology Roadmap 5)を 、 ” Singapore Infocomm Foresight 2015” と い う イ ベ ン ト を 通 じ て 発 表 し た 21 。 従来の技術ロードマップは対象期間が 5 年ということで変化が漸進的なもので あ っ た が 、今 回 の ITR5 で は 期 間 が 2015 年 ま で の 10 年 間 と 情 報 通 信 分 野 に お け る 質 的 な 変 化 を 記 述 し て い る の が 特 徴 で あ る 。 こ の ロ ー ド マ ッ プ は Intelligent Nation 2015(iN2015)の 実 施 に お い て 、 技 術 の 方 向 性 を 指 し 示 す も の に な る 。 (1) Sentient “ Sentient( 感 覚 の あ る ) ” と は あ ま り 聞 き な れ な い 言 葉 で あ る が 、 ITR5 に お い て 最 も 重 要 な 用 語 で あ る 。2015 年 に は 、広 範 囲 に 渡 り セ ン サ ー の ネ ッ ト ワ ー クが張り巡らされ、さまざまな情報を読み取る。文脈を理解するセンサーと知的 なエージェントが自動的に、得られた情報を分析し、個人向けに加工された情報 を能動的に提示する。モノ同士が情報をやり取りする「モノが考える」世界が実 現 さ れ る 。 ユ ビ キ タ ス ・ コ ン ピ ュ ー テ ィ ン グ と 似 て い る が 、 こ こ で は 、 Sentient と い う 用 語 が 使 わ れ て い る 。コ ン ピ ュ ー タ と 通 信 、広 範 囲 に 敷 設 さ れ た セ ン サ ー 、 組み込みシステムなどの技術により、 「 モ ノ が 考 え る 世 界 」を 可 能 に す る と し て い る。いままでインターネットは情報の保管庫としての役割を果たしてきたが、情 報 過 多・情 報 洪 水 の 状 態 を 引 き 起 こ し て い る 。こ の 状 況 を 解 決 す る 為 に 2015 年 ま で に “ イ ン テ リ ジ ェ ン ト・エ ー ジ ェ ン ト ” が 自 動 的 に 分 析 し ,個 人 向 け に 情 報 を 加 工し提供するようになる。 20 21 http://www.in2015.sg/ http://www.ida.gov.sg/idaweb/techdev 18 第1章 (2) 未 来 通 信 通 信 分 野 で は 、 固 定 電 話 、 携 帯 電 話 、 WiFi、 ブ ロ ー ド バ ン ド DSL な ど は そ れ ぞ れ特定のニーズに合う為に設計され、それぞれのネットワーク間で途切れなく通 信することは、殆ど不可能であり、それぞれに対応するデバイスを持つ必要があ っ た 。 し か し 2015 年 に は ソ フ ト ウ ェ ア 無 線 ( SDR) 技 術 が 成 熟 し 、 デ バ イ ス 自 身 が そ の 場 で 必 要 と さ れ る 無 線 プ ロ ト コ ル を 選 択 し 調 整 す る 。携 帯 電 話 で は 3G よ り 先 の 4G( 通 信 速 度 1Gbps) の シ ス テ ム が 敷 設 さ れ る 。 家 庭 内 へ 光 フ ァ イ バ ー が 引 か れ る FTTH が 普 及 し 、 固 定 電 話 と 携 帯 電 話 が 融 合 し 、 現 在 の 固 定 電 話 網 ( PSTN) が 全 て IP に 基 づ く ネ ッ ト ワ ー ク へ の 移 行 が 起 き る 。 (3) ナ ノ テ ク と バ イ オ テ ク ノ ロ ジ ー に よ る コ ン ピ ュ ー タ 革 命 ナ ノ テ ク と IT は 相 互 作 用 を も た ら す 。 IT か ら の ナ ノ テ ク へ の 影 響 と し て は 3D モデル化、シミュレーション、視覚化、データマイニングなどのソフトウェア・ ツールや研究開発をサポートするグリッド、ハイパフォーマンスコンピュータ等 が 挙 げ ら れ る 。他 方 、ナ ノ テ ク か ら の IT へ の 影 響 は 、高 速 プ ロ セ ッ サ 、高 密 度 の メ モ リ・記 憶 装 置 、未 来 の 携 帯 向 け の 長 時 間 駆 動 バ ッ テ リ ー 、有 機 デ ィ ス プ レ イ 、 光 ス ウ ィ ッ チ 、レ ー ザ ー な ど の 開 発 が 考 え ら れ る 。こ れ ら の デ バ イ ス が よ り 安 く 、 早く、小さいものになる。 ま た 、バ イ オ と IT の 相 互 作 用 も 起 こ る 、遺 伝 子 情 報 を 解 析 す る バ イ オ イ ン フ ォ マティックス分野ではコンピュータは大きな役割を果たしている。またコンピュ ータを利用することにより世界中の研究者達が共同で研究することが可能になっ た 。一 方 バ イ オ 技 術 に 基 づ く コ ン ピ ュ ー タ に つ い て は 、2015 年 の 段 階 で は ま だ 初 期の成果しか得られず、製品化はより先になる。 (4) 新 技 術 が も た ら す 影 響 及 び ビ ジ ネ ス 機 会 これらの技術は、シンガポールがこれから直面する人口の高齢化、セキュリテ ィ対策、経済成長という 3 つの課題に対して解決策をもたらす。人口の高齢化に 対しては、家庭内に張り巡らされたセンサーのネットワークにより、高齢者の方 の日常の動きをモニターし、寝室や風呂場などで転倒などの異常な動きの有無を 監視することが可能になる。セキュリティ対策としては、化学兵器、生物兵器、 爆発物、放射能といった脅威に対するナノセンサーや道路上の異常な動きを関知 するバイオ・センサーが情報を収集し、テロや交通事故などが発生する前に、適 切な判断や処置をする。 (3)組み込みソフトウェアの活用状況 等 (シンガポールの代表的半導体企業チャータード・セミコンダクター社の動 向 を 述 べ る 。) (1) 概 要 ・歴 史 チャータード・セミコンダクター社(Chartered Semiconductor Manufacturing;CSM) は 世 界 第 3 位 の フ ァ ウ ン ド リ ー 企 業 で あ る 。同 社 は 1987 年 、政 府 系 企 業 の シ ン ガ ポ ー ル ・テ ク ノ ロ ジ ー 社 、シ エ ラ ・セ ミ コ ン ダ ク タ ー (米 )(現 PMC-Sierra)及 び ナ シ ョナルセミコンダクター(米)との合弁で設立された。上記米国の二社は、全て の 持 ち 株 を シ ン ガ ポ ー ル ・テ ク ノ ロ ジ ー に 売 却 済 み で あ り 、現 在 の 筆 頭 株 主 は シ ン ガ ポ ー ル・テ ク ノ ロ ジ ー( 持 分 51.53%)と な っ て い る 。た だ し 、実 質 的 所 有 権 は シンガポール政府の投資企業であるテマセック・ホールディングスにある 19 情報家電に係る政策・産業動向 ( 60.13% ) 22 。 1999 年 に は NASDAQ 市 場 及 び シ ン ガ ポ ー ル 証 券 取 引 所 に 同 時 に 上 場 し た 。 2006 年 現 在 、 従 業 員 は 4,073 人 で あ る 。 製 造 は 1989 年 に 開 始 さ れ た が 、 初 期 巨 大 投 資 は な か な か 回 収 さ れ ず 、 1993 年 に 初 め て 利 益 を 上 げ る ま で 赤 字 経 営 が 続 い た 23 。 以 降 、 1997 年 に 再 度 赤 字 に 転 落 し 1999 年 ま で 赤 字 で 推 移 、2000 年 の IT バ ブ ル 期 に 黒 字 に 転 換 し た も の の 同 バ ブ ル 崩 壊 後 2001 年 か ら 2005 年 ま で 、2004 年 の 若 干 の 黒 字 を 除 き 再 度 赤 字 が 続 く と い っ た 状 況 で あ っ た 。 し か し 、 2006 年 は CSM に 取 り 大 き な 転 換 期 と な っ て お り 、 黒 字 に 再 度 転 換 し て い る 。 2005 年 の 赤 字 局 面 下 、 CSM が 次 の 半 導 体 需 要 減 退 期 ま で も つ の だ ろ う か と CSM の 存 続 そ の も の を 危 ぶ ん で い た ア ナ リ ス ト た ち も 、 昨 今 の デ ジ タ ル 機 器 の 旺 盛 な 需 要 を 背 景 に 好 調 な CSM は 、2007 年 前 半 ま で 黒 字 経 営 を 持 続 す る で あ ろ う と 分 析 し て い る 24 。 ラ イ バ ル に 追 い つ く た め 、 CSM は 生 産 能 力 の 拡 大 及 び 最 新 技 術 の 導 入 に 力 を 入 れ て き た 。第 2 工 場 が CSM100%の 投 資 に よ り 1995 年 か ら 稼 動 、そ の 2 年 後 の 1997 年には第 3 工場を稼動させた。進展し続ける技術革新に見合った製造を続けるた め 1999 年 に は ル ー セ ン ト ・ テ ク ノ ロ ジ ー 〈 米 〉 と の 合 弁 ( SMP: Silicon Manufacturing Partners を 設 立 25 ) で 第 5 工 場 を 稼 動 さ せ ( 第 4 工 場 は 存 在 し な い )、翌 2000 年 に は ヒ ュ ー レ ッ ド・パ ッ カ ー ド〈 米 〉、シ ン ガ ポ ー ル 経 済 企 画 庁( EDB) と の 合 弁 に よ り ( CSP: Chartered Silicon Partners を 1997 年 26 に 設 立 ) 27 、 第 6 工 場 を 稼 動 さ せ た 。 CSP で は 、 当 初 か ら モ ト ロ ー ラ の 技 術 を 利 用 し た 当 時 最 先 端 技 術 を 採 用 し た 28 。第 2 工 場 稼 動 開 始 以 降 、1~2 年 お き に 新 工 場 を 稼 動 さ せ る と い うスピードである。 更 に 最 先 端 技 術 を 利 用 し た 生 産 を 続 け る た め 、 2000 年 に は 300mm( 12 インチ) ウ ェ ー ハ 製 造 の で き る 第 7 工 場 設 立 の た め の 鍬 入 れ 式 を 行 っ た 。こ れ は 2002 年 に 稼 動 開 始 の 予 定 で あ っ た が 、 2001-2003 年 の 不 景 気 の 影 響 で 需 要 が 減 退 し 計 画 は 延 期 さ れ 、 2005 年 ま で 本 格 的 稼 動 を 待 つ こ と と な っ た 。 現 在 の CSM の 生 産 規 模 は 、 下 記 の と お り で あ る 。 操業開始 出資者 生産量(月 産枚数 8 イ ンチ換算) ウェーハ 口径 微細加工 技術 22 23 24 25 26 27 28 表 1.2-1 チ ャ ー タ ー ド ・ セ ミ コ ン ダ ク タ ー の 各 工 場 製 造 能 力 第 2 工場 第 3 工場 第 5 工場 第 6 工場 第 7 工場 1995 年 1997 年 1999 年 2000 年 2005 年 CSM 100% CSM 100% SMP CSP CSM 100% 11,670 48,600 23,700 (CSM シ ェ ア 39,000 31,000 分のみ) 200mm 200mm 200mm 200mm 300mm ( 8 インチ) ( 8 インチ) (8 インチ) ( 8 インチ) (12 インチ) 0.13μ m 0.6-0.35μ m 0.35-0.18μ m 0.25-0.13μ m 0.18-0.11μm -65nm CSM Annual Report 2005 Hoover's Company Records - In-depth Records December 12, 2006 The Edge Singapore April 17, 2006 CSM プ レ ス リ リ ー ス January 14, 1998。 当 時 ル ー セ ン ト が 51%、 CSM は 49%。 現 在 の 出 資 者 は AGERE シ ス テ ム ズ 51% 、 CSM49% 。 CSM プ レ ス リ リ ー ス July 15, 1997 2006 年 現 在 、 CSP の 出 資 者 は 現 在 の 出 資 者 は CSM 51% 、 EDB 27% 、 Singapex Investment(シ ン ガ ポ ー ル 政 府 の 投 資 会 社 テ マ セ ッ ク 傘 下 )8%、 ア バ ゴ テ ク ノ ロ ジ ー 15% The Straits Times (Singapore) February 24, 1999 20 第1章 注 • CSM: Chartered Semiconductor Manufacturing • SMP: Silicon Manufacturing Partners (AGERE シ ス テ ム ズ 、 CSM の合弁) • CSP: Chartered Silicon Partners (CSM、EDB、Singapex Investment、 アバゴテクノロジーの合弁) • 第 4工 場 は 存 在 し な い • 第 1工 場 は 2004年 3月 に 閉 鎖 出 所 : CSM ウ ェ ブ サ イ ト 、 ニ ュ ー ス リ リ ー ス そ の 他 各 種 資 料より作成 (2) 財 務 状 況 CSM の 2006 年 の 最 終 利 益 は 、 前 年 の 1 億 6,000 万 US ド ル の 最 終 赤 字 か ら か ら 大 き く 転 換 し 6,800 万 US ド ル の 黒 字 で あ っ た 。2004 年 は わ ず か 650 万 US ド ル の 黒 字 、 2003 年 は 2 億 9,100 万 US ド ル の 赤 字 で あ っ た (下 記 表 1.2-2 参 照 )こ と を 考 え る と 、2006 年 は CSM が 大 き く 飛 躍 し こ れ ま で の 赤 字 経 営 に 終 止 符 を 打 つ 大 き な 転 換 期 に な っ た と ア ナ リ ス ト は 見 て い る 29 。 表 1.2-2 チ ャ ー タ ー ド ・セ ミ コ ン ダ ク タ ー 社 損益計算書主要指標 (単位:千USドル) 1995年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 $ 287,026 $ 1,134,104 $ 462,656 $ 449,241 $ 551,911 $ 932,131 $ 1,032,734 $ 1,414,525 売上高 665,261 売上原価 187,168 749,582 628,726 648,330 769,318 917,048 1,070,782 売上総利益 99,858 384,522 (202,605) (179,485) (96,419) 162,813 115,686 343,743 営業経費 82,897 研究開発費(R&D費) 9,069 74,876 95,285 124,057 118,281 122,073 152,756 R&D費対総売上比率 3.2% 6.6% 17.9% 21.2% 22.5% 12.7% 11.8% 10.8% 13,329 工場立ち上げに関わる費用 11,236 27,481 8,338 9,219 33,199 22,697 38,659 販売およびマーケティング 5,550 35,019 41,182 38,748 37,751 42,181 55,007 42,671 一般管理費 20,097 78,788 43,103 40,762 33,850 40,347 42,558 その他 11,570 10,025 (11,001) (8,994) 2,347 13,766 ストックオプション費用 2,799 2,778 営業関連費用 48,751 230,512 177,556 197,933 201,785 214,087 229,645 264,087 営業利益(損失) 51,107 154,010 (380,161) (377,418) (298,204) (51,274) (113,959) 100,686 営業外収入(支出) 税引き前当期利益 55,714 219,923 (442,337) (465,622) (282,611) 11,345 (146,601) 92,104 (14,244) 法人税など (832) (18,704) (7,029) (11,671) (4,774) (12,997) (23,924) 純利益(損失) 54,882 244,766 (383,952) (417,088) (291,212) 6,571 (159,598) 68,180 出所:チャータード・セミコンダクター URL資料 利 益 増 大 の 背 景 に は 、0.13μ m( 130nm)及 び 90nm 製 品 の 売 上 増 大 が あ る 。2005 年 第 一 四 半 期 に は 0.13μ m 以 下 の 微 細 加 工 製 品 の 売 上 が 全 体 売 上 の 50%を 初 め て 超 え 、現 在 は 90nm 製 品 が 全 体 の 34%を 占 め る 。90nm 製 品 を 製 造 で き る 工 場 は 同 社 の 5 つの工場のうち、第 7 工場のみである。第 7 工場における最新技術を駆使し た チ ッ プ 製 造 、 及 び そ の 受 注 状 況 が 、 CSM の 業 績 を そ の ま ま 左 右 し て い る と い え る が 、こ の 最 先 端 技 術 を 駆 使 し た 製 造 を 可 能 に し て い る の が 、IBM、サ ム ソ ン 、イ ンフィニオンとの技術提携「コモンプラットフォーム」であるといえる。 微細加工技術の推移を見ると、第 7 工場が稼動し始めた 2005 年から一気に最先端 の 90nm 以下の技術による製品売上が、前売上の約 3 割を占めるよ うになって いる。 29 The Edge Singapore April 17, 2006 21 情報家電に係る政策・産業動向 表 1.2-3 チ ャ ー タ ー ド ・ セ ミ コ ン ダ ク タ ー 社 占める比率) 0.09μm以下 0.13μmまで 0.13μm以下 0.15μmまで 0.18μmまで 0.25μmまで 0.35μmまで 0.35μm超 その他** 合計 2002年* - 2003年* - 2004年* - 1% 2% 36% 19% 24% 18% 100% 10% 16% 20% 16% 20% 18% 100% 25% 3% 17% 11% 26% 18% 100% 微細加工技術推移(売上高に 2005年* 28% 20% 2006年* 34% 26% 4% 12% 6% 20% 8% 2% 100% 1% 12% 7% 12% 8% 100% * 第4四半期実績。 **顧客向けマスクセット製造を含む。 出所:CSM各四半期ニュースリリース 上 記 表 1.2-3 に あ る と お り 、同 社 の 2006 年 の R&D 費 は 1 億 5,275 万 US ド ル( 前 年 同 期 は 1 億 2,207 万 US ド ル )、 総 売 上 高 の 10.8%で あ る 。 た だ し 、 競 争 相 手 で あ る UMC の R&D 費 は 2006 年 第 1 ~3 四 半 期 だ け で 約 2 億 US ド ル( 対 総 売 上 高 比 8%) 30 で あ る 。TSMC は 2006 年 通 年 で 約 5 億 US ド ル( 同 5%)31 を R&D に 費 や し て い る 。 CSM の R&D 費 は 対 総 売 上 高 比 率 で は 高 い 水 準 に あ る も の の 、 絶 対 額 で は UMC 及 び TMSC に ま だ ま だ 及 ば な い の が 現 状 で あ る 。 設 備 稼 働 率 は 、2006 年 第 1・2 四 半 期 は 82% 、第 3 四 半 期 は 74%、第 4 四 半 期 は 70% で あ り 、 図 1.2-1 チ ャ ー タ ー ド ・ セ ミ コ ン ダ ク タ ー 社 生 産 能 力 と 設 備 通 年 平 均 稼働率(8 インチウェハ換算) 出 所 : CSM 社 URL 資 料 よ り 作 成 77% で あ っ た 。2004 年 第 3 四半期 2000 120% の設備稼働 ウェハー出荷数 生産能力 設備稼働率 (%)* 率 が 61% 、 1800 100% 2005 年 の 1600 第 1 四半期 1400 80% は 59% 32 に 1200 まで落ち込 1000 60% んでいたこ と と 、 2005 800 40% 年以降は新 600 規工場稼動 400 20% による生産 200 能力そのも 0 0% のも大きく 1999 30 31 32 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 UMC 社 四 半 期 毎 ニ ュ ー ス リ リ ー ス よ り 。 2007 年 1 月 26 日 現 在 、 2006 年 第 4 四 半 期 分 は 未発表。 TSMC 社 四 半 期 毎 ニ ュ ー ス リ リ ー ス よ り Asia Pulse 2005 年 4 月 22 日 22 第1章 増 大 し て い る に も 拘 ら ず 、設 備 稼 働 率 も 上 が っ て お り 、2006 年 の 生 産 量 が 大 き く 飛 躍 し た こ と が 窺 え る 。ウ ェ ー ハ の 製 造 枚 数 も 、2004 年 は 8 イ ン チ ウ ェ ハ 換 算 で 103 万 枚 、 2005 年 105 万 枚 、 そ し て 2006 年 は 136.5 万 枚 へ と 順 調 に 伸 び て い る 。 (3) 最 先 端 技 術 導 入 の 努 力 顧客に対し常に最先端技術を提供する必要のあるファウンドリー企業にとって、 最新技術に乗り遅れることは、どんどん技術革新が進む顧客の電子製品に乗り遅 れ る こ と と な り 、 受 注 減 に 直 結 す る 要 因 と な る 。 し か し CSM の 微 細 化 プ ロ セ ス 技 術 は 、 フ ァ ウ ン ド リ ー 業 界 先 端 レ ベ ル に 比 べ 、 2002 年 11 月 に IBM と の 技 術 提 携 に こ ぎ つ け る ま で は で 1 年 程 度 の 遅 れ が あ っ た 33 。IBM と の 提 携 以 降 、こ の 遅 れ を 積 極 的 に 縮 め 、今 後 の 65nm プ ロ セ ス で は 業 界 と 同 じ タ イ ミ ン グ で 供 給 で き る よ う なっている。 IBM と の 技 術 提 携 以 前 よ り 、CSM は 最 先 端 技 術 の 導 入 を 常 に 外 国 企 業 と の 技 術 提 携を通じて行ってきたが、その流れは下記のとおりである。 ① 製造技術向上のための技術提携 シ ス テ ム ・ オ ン ・ シ リ コ ン 34 時 代 に な り つ つ あ る と い わ れ て い た 1997 年 に は 、 東 芝 と シ ス テ ム・オ ン・シ リ コ ン を 達 成 す る た め の 組 み 込 み DRAM の 技 術 に 関 す る 技 術 ・製 造 提 携( 5 年 間 )の た め の 契 約 を 締 結 し た 。こ れ は 東 芝 が CSM に 組 み 込 み DRAM の 製 造 ラ イ セ ン ス を 与 え る と い う も の で 、こ の ラ イ セ ン ス を 使 っ て CSM が 東 芝 や そ の 他 の 顧 客 向 け DRAM を 製 造 す る と い う も の で あ っ た 35 。 1998 年 に は フ ェ ア チ ャ イ ル ド 社 の 技 術 を 利 用 し 、 CSM が EEPROM 36 ( デ ー タ の 消 去 と 書 き 込 み が 可 能 な ROM) 製 品 の 生 産 を 行 う こ と で 合 意 。 フ ェ ア チ ャ イ ル ド 社 の EEPROM 技 術 が こ の 合 意 前 に CSM に 移 転 さ れ た 。ま た 同 年 、0.25μ m プ ロ セ ス の CMOS 生 産 に お い て 、複 雑 な 集 積 回 路 設 計 に 用 い る 高 度 な 組 み 込 み メ モ リ IP( 知 的 設 計 財 産 ) プ ロ バ イ ダ ー で あ る 、 ビ ラ ー ジ ロ ジ ッ ク ( Virage Logic) 社 の 技 術 使 用について合意。これにより、より精度の高い組み込みメモリがより短期間で製 造できるようになった。 1999 年 に 稼 動 開 始 の 第 5 工 場 は( 投 資 総 額 10 億 US ド ル )、ル ー セ ン ト ・テ ク ノ ロ ジ ー と CSM と の 合 弁 事 業 で シ リ コ ン ・マ ニ ュ フ ァ ク チ ャ リ ン グ ・ パ ー ト ナ ー ズ ( SMP) を 設 立 し ( 当 時 の CSM と ル ー セ ン ト の 持 分 割 合 は 、 49: 51 37 )、 同 社 が 運 営 す る と い う 形 態 を 採 っ た 。 設 立 当 初 か ら 、 ル ー セ ン ト の 0.16-0.18μ m 水 準 の CMOS 製 造 技 術 を 使 用 し た 38 。 ル ー セ ン ト と は 同 時 に 、 0.16μ m-0.18μ m 技 術 の 製 造 に お け る low-k dielectric(低 誘 電 体 層 間 絶 縁 膜 )及 び ア ル ミ 配 線 と 同 配 線 技 術 に関して相互技術の補完、共同開発を行うことを発表。ただし開発はオーランド 及 び フ ロ リ ダ に あ る ル ー セ ン ト 社 の R&D セ ン タ ー で 行 い 、 完 成 し た 技 術 が 第 5 工 場に技術移転される計画であった。 同 年 、組 み 込 み フ ラ ッ シ ュ IP の 開 発 を 専 門 と す る ネ ッ ク ス フ ラ ッ シ ュ・テ ク ノ ロ ジ ー 社 〈 NexFlash Technologies、 米 ) と 、 0.5-0.35μ m に お け る 組 み 込 み フ ラ ッシュメモリの技術を共有し、開発協力に合意した。 さ ら に 同 年 、モ ト ロ ー ラ が CSM に 対 し 高 性 能 CMOS の プ ロ セ ス 技 術 使 用 の ラ イ セ 33 34 35 36 37 38 MYCOM ジ ャ ー ナ ル 2005 年 4 月 17 日 現 在 は System On a Chip( SOC) と 言 わ れ る 。 マ イ ク ロ プ ロ セ ッ サ ー 、 チ ッ プ セ ッ ト 、 ビ デオチップ、メモリなどの機能が 1 チップに集積されたもの。 この契約は更新されていない。 EEPROM は 組 み 込 み ソ フ ト ウ ェ ア の 構 成 要 素 と な る も の で あ る 。 現 在 の 資 本 関 係 は 、 AGERE シ ス テ ム ズ 51% 、 CSM49% 。 The Straits Times (Singapore) March 10, 1999 及 び May 6, 1998 23 情報家電に係る政策・産業動向 ン ス を 供 与 。 こ れ は 、 当 時 の 次 世 代 プ ロ セ ス で あ る 0.15μ m 技 術 に 進 む た め に 建 設 さ れ た 第 6 工 場 ( 総 投 資 額 約 10 億 米 ド ル ) で 採 用 さ れ た 。 ま た 、 第 6 工 場 は 、 ヒ ュ ー レ ッ ト パ ッ カ ー ド 、 EDB、 CSM の 合 弁 事 業 と し て チ ャ ー タ ー ド ・ シ リ コ ン ・ パ ー ト ナ ー ズ( CSP)社 を 設 立 し て 行 わ れ た 39 。CSP に は 、2007 年 1 月 現 在 CSM が 51% 、 EDB が 27% 、 シ ン ガ ポ ー ル 政 府 投 資 機 関 テ マ セ ッ ク ・ ホ ー ル デ ィ ン グ ス 傘 下 の Singapex Investment が 8%、 ア バ ゴ テ ク ノ ロ ジ ー が 15% 出 資 し て い る 。 2000 年 に は ル ー セ ン ト・テ ク ノ ロ ジ ー と 、5 年 間 契 約 で SoC 40 製 造 に 関 す る 共 同 技 術 開 発 に 合 意 。投 資 額 は 700 万 US ド ル 。こ の 合 意 は 、CSM 敷 地 内 に ル ー セ ン ト の Bell Labs を 設 立 し 、両 社 か ら 約 80 名 の 技 術 者 を 集 め 共 同 研 究 開 発 を す る た め の協力に関する可能性についても言及しているが、この研究開発センター設立は 実現していない。 ② デ ザ イ ン ・設 計 技 術 専 門 企 業 の 取 り 込 み ( EDA 企 業 と の 業 務 提 携 ) EDA 企 業 と の 業 務 提 携 も 積 極 的 に 行 っ て い る 。 1999 年 に は 、 0.18μ m 製 品 の 製 造 に お い て 、4 社 の EDA 及 び IP ソ リ ュ ー シ ョ ン 企 業 の 技 術 を シ ー ム レ ス に 利 用( 複 数 の サ ー ビ ス を 違 和 感 な く 統 合 し て 利 用 )出 来 る よ う 、パ ー ト ナ ー ・ネ ッ ト ワ ー ク を 構 築 す る こ と を 発 表 。 参 加 企 業 は ア ー テ ィ ザ ン ・ コ ン ポ ー ネ ン ツ (Artisan Components) 41 、 ア バ ン ト (Avant! Corporation) 42 、 ケ イ デ ン ス ( Cadence Design Systems)、 シ ノ プ シ ス ( Synopsys) の 4 社 で あ っ た 。 こ の イ ニ シ ア チ ブ に よ り 、 CSM の 製 造 現 場 が EDM 企 業 と シ ー ム レ ス に 協 業 し 、 顧 客 に 対 し 信 頼 度 の 高 い デ ザ インと製造を提供できるようになった。 ま た 同 年 5 月 、携 帯 通 信 端 末 機 に 利 用 す る 組 み 込 み EEPROM( デ ー タ の 消 去 と 書 き 込 み が 可 能 な ROM) の 生 産 に 関 し 、 ニ ュ ー ロ ジ ッ ク 社 ( NewLogic、 豪 ) の ラ イ ブ ラ リ ー や IP の 利 用 契 約 も 締 結 。 組 み 込 み EEPROM は 、 組 み 込 み ソ フ ト ウ ェ ア を 稼 動 さ せ る た め の SoC に 欠 か せないものであるが、ニュ 表 1.2-4 ナ ノ ア ク セ ス ア ラ イ ア ン ス 参 加 企 業 ー ロ ジ ッ ク 社 が CSM に 対 ARM Ltd. 英 し 、 SoC の デ ザ イ ン ・設 計 ・開 Artisan Components,Inc. ARM社に吸収された 発サービスを提供することに Cadence Design Systems Inc. 米 なった。 Chipidea Microelectrónica SA ポルトガル 1 ヵ月後の 6 月には、組み Dai Nippon Printing Co., Ltd. 日本 込 み ソ フ ト に 使 用 さ れ る SoC Flextronics Semiconductor Inc. 米 設計のコストを低減できるア Mentor Graphics Corp. 米 ーキテクチャで組み込み業界 MoSys, Inc. 米 Qthink 米 をリードするミップス社 QualCore Logic 米 ( MIPS Technologies、米 )と 、 ST Assembly Test Services Ltd. (STATS)* シンガポール プロセッサ・コア(命令発行 Synopsys, Inc. 米 器 や 演 算 器 な ど を 組 み 合 わ せ 、 Toppan Printing Co., Ltd and its subsidiaries 日本 ひとつの部品として動作す Unitive Semiconductor Taiwan Corp. (UST). 台湾 る ) の 利 用 契 約 を 締 結 。 SoC Virage Logic Corporation. 米 *2004年にChipPac社と合併 デザイナーが、ミップス社の 注:アルファベット順に記載した プ ロ セ ッ サ ・コ ア を 直 接 使 用 出所:CSM社、プレスリリース2003年9月18日 できるようになった。 39 40 41 42 現 在 の 資 本 関 係 は CSM51% 、 EDB27% 、 SingapexInvestment 8%、 ア バ ゴ テ ク ノ ロ ジ ー 15% 脚 注 27 参 照 2004 年 8 月 に ARM 社 に 買 収 さ れ た 2002 年 Synopsys に 買 収 さ れ た 24 第1章 2003 年 に は 90nm 技 術 に お け る 「 ナ ノ ア ク セ ス ( NanoAccess) ア ラ イ ア ン ス 」 を 発 表 。こ れ は ナ ノ 技 術 の デ ザ イ ン ・設 計 企 業 、及 び そ れ を サ ポ ー ト す る 企 業 連 合 で 、 ラ イ ブ ラ リ ー 、 EDA(電 子 回 路 自 動 設 計 )、 IP プ ロ バ イ ダ ー 、 製 造 サ ポ ー ト 企 業といった全てのフローに関連した企業で構成される。主な参加企業は、下記表 のとおりである。デザイン環境を共通にすることで、開発期間の短縮から総コス トの低減、リスク回避を図ることを目的としている。 上 記 の EDA 企 業 と の 関 係 は 、 EDA 企 業 の 持 つ ノ ウ ハ ウ を 、 製 造 現 場 が 必 要 な と きに利用が出来るというものであり、いわば製造工場のデータベースを拡大させ るというイメージだと考えて良い。 し か し 微 細 化 が 益 々 進 む 中 、半 導 体 製 造 現 場 と デ ザ イ ン ・設 計 企 業 と の 関 係 が 変 わりつつある。半導体業界は現在、2 年に一度プロセスノードを微細化するサイ ク ル で 進 ん で い る 。 1999~ 2001 年 は 180μ m だ っ た プ ロ セ ス ノ ー ド は 2001~ 2004 年 に は 130μ m、 2004~ 2006 年 に は 90nm と 進 ん で い る 。 2006 年 に は 65nm の 製 品 の 試 作 が 完 了 し て い る 企 業 が 多 く 、同 プ ロ セ ス の 市 場 投 入 は 2007 年 半 ば 頃 だ と 見 ら れ て い る 。 ま た 半 導 体 製 造 各 社 は 次 世 代 の 45nm、 更 に 32nm 製 品 投 入 の た め の 研 究 開 発 に 凌 ぎ を 削 っ て お り 、 45nm の 製 品 市 場 投 入 は 2008 年 と な る と 業 界 で は 見られている。 このような中、半導体チップを設計するにもコストがより多くかかるようにな り、また平均寸法の縮小化に伴い設計者が設計したデザインを、製造現場が簡単 に実現できないという問題が生じやすくなっている。従来、設計者は「回路が意 味を成しているかどうか」だけを心配し、出来上がったデザインを製造現場に投 げ 、 製 造 現 場 の 技 術 者 は 「デ ザ イ ン さ れ た 回 路 を ど う や っ て 実 現 す る か 」を 考 え れ ば良かった。微細化が進む今日では、製造現場で発生する問題が設計に起因する ものなのか、製造に起因するものなのか明確にわからなくなっている。ファウン ド リ ー 各 社 は 上 記 問 題 を 克 服 す る た め 、積 極 的 に デ ザ イ ン ・設 計 企 業 と の 協 力 関 係 を 強 め て お り 共 通 の デ ザ イ ン ル ー ル を 作 っ て い る 。 CSM は こ れ の 先 陣 を 切 っ て お り 、 IDM を 含 め た 他 の 半 導 体 メ ー カ や EDA 企 業 と の 業 務 提 携 を 締 結 し 、 同 じ プ ロ セス技術であたかもひとつの会社でデザインから製造までを行っているような形 態 を 生 み 出 す こ と に 力 を 入 れ て い る の で あ る 。微 細 化 進 行 下 に お い て 、CSM は IBM を 中 心 と し た 他 の メ ー カ と 協 業 す る 一 方 、 EDA 企 業 と の 関 係 も 単 な る 大 き な デ ー タ ベ ー ス 構 築 と い っ た も の か ら 、 EDA 企 業 と 共 に デ ザ イ ン す る と い っ た 関 係 に 進 展 し て い る 。 次 節 で は 、 CSM の こ れ ら の 動 き に つ い て 触 れ る こ と と す る 。 ③ 他 社 と の 協 業 ( CSM・ IBM・ サ ム ソ ン ・ イ ン フ ィ ニ オ ン ) 2002 年 11 月 、300mm ウ ェ ー ハ /65nm 技 術 が 主 流 に な る こ と を 見 越 し 、CSM と IBM が共同技術開発と製造を行うための技術提携(以下、コモンプラットフォーム) で 合 意 に 達 し た 。90nm/60nm の CMOS 製 品 を 300mm ウ ェ ー ハ で 製 造 す る た め の 共 同 開 発 を 行 う こ と に な っ た の で あ る 。 ま た 、 当 初 よ り CSM-IBM コ モ ン プ ラ ッ ト フ ォ ー ム は 、 第 三 者 と な る EDA 企 業 の デ ザ イ ン 技 術 を 共 有 す る こ と 、 CSM と IBM が 相 互の工場で製造した製品をそれぞれの顧客に提供することも計画に入れていた。 い わ ば 、IBM の 工 場 で 生 産 さ れ る ウ ェ ー ハ と CSM の 工 場 で 生 産 さ れ る ウ ェ ー ハ を 、 同 じ 工 場 で 生 産 さ れ た 製 品 の よ う に す る こ と を 目 指 し た の で あ る 。 CSM に と っ て は IBM の 蓄 積 さ れ た 技 術 ノ ウ ハ ウ 及 び 新 技 術 を 吸 収 す る こ と に つ な が り 、 IBM に とっては良質な製品の生産拡大が望めることになり、さらに両社は開発にかかる 費 用 を 節 約 す る こ と が 出 来 る 。 共 同 開 発 は す べ て IBM の ニ ュ ー ヨ ー ク 州 に あ る フ 25 情報家電に係る政策・産業動向 ィ ッ シ ュ キ ル 工 場 で 行 わ れ る こ と に な っ て い る 43 。 CSM-IBM の コ モ ン プ ラ ッ ト フ ォ ー ム は 、 フ ァ ウ ン ド リ ー の ビ ジ ネ ス 形 態 を 変 え るきっかけになった。従前、ファウンドリーの顧客は大量で低コストの半導体を 製造するためのデザインを独自に終了させた上でファウンドリーに注文し、ファ ウンドリーはそれを受けて製造するだけであった。しかし、技術が進展するに伴 いチップデザインは複雑化し困難を極めるようになり、不具合のない半導体チッ プを顧客が最終的に手に入れるには独自のデザインだけではなく、ファウンドリ ーのデザイン能力にも頼らざるを得なくなった。コモンプラットフォームはデザ イン企業も巻き込みながらこれを解決し、顧客を取り込むことを目指している。 翌 2003 年 8 月 に は 、 同 プ ラ ッ ト フ ォ ー ム 65nm 技 術 開 発 に 関 し イ ン フ ィ ニ オ ン が 参 加 し 、 2004 年 3 月 に は サ ム ソ ン も 参 加 し た 44 。 コ モ ン プ ラ ッ ト フ ォ ー ム に お け る 共 同 作 業 で IBM と の 良 好 な 関 係 を 保 つ CSM は 、 2004 年 、IBM が 開 発 し た 技 術 で あ る SOI 45 利 用 ウ ェ ー ハ( 90nm プ ロ セ ス )を 、第 7 工場で製造する合意を取り付けた。 2004 年 5 月 、90nm 技 術 を デ ザ イ ン 面 か ら 強 固 に す る た め 、ア ー テ ィ サ ン・コ ン ポ ー ネ ン ツ 社 46 の ラ イ ブ ラ リ ー 、ビ ラ ー ジ ロ ジ ッ ク 社 の IP プ ラ ッ ト フ ォ ー ム 、ケ イ デ ン ス 社 、 マ グ マ 社 、 シ ノ プ シ ス 社 の デ ザ イ ン 技 術 を IBM と CSM で 共 通 使 用 で きるよう業務提携を結んだ。 2005 年 に 入 る と 、IBM- CSM は 技 術 提 携 の 期 間 を 2008 年 6 月 ま で 延 長 し 、90/65nm に 加 え 、45nm プ ロ セ ス 技 術 の 共 同 開 発 に 取 り 組 む こ と を 発 表 し た 。45nm 技 術 の 開 発 は 、90nm や 65nm と 同 様 に 、IBM の 米 ニ ュ ー ヨ ー ク 州 の フ ィ ッ シ ュ キ ル 工 場 で 行 われる。共同開発したプロセスは正確にコピーされ、両社の製造工場に適用され ることになる。 2005 年 9 月 、デ ザ イ ン 面 で 単 に EDM 企 業 の 使 用 ラ イ セ ン ス を 得 る と い う だ け で は な く 、 EDM 企 業 と デ ザ イ ン 段 階 か ら 共 同 で 開 発 を 行 う と い っ た 、 一 歩 踏 み 込 ん だ EDA 企 業 と の 提 携 を 開 始 し た 。 IBM、 CSM、 サ ム ソ ン の 3 社 は 、 90nm 及 び 65nm 技 術 に お け る DFM( Design For Manufacturing) イ ニ シ ア チ ブ を 開 始 し た の で あ る 。 DFM と は LSI の 製 造 技 術 に 起 因 す る さ ま ざ ま な 問 題 を 設 計 段 階 で 解 決 す る こ とを狙った技術のことである。製造時の特性や寸法のバラつきを正確に予測しな がら設計することで、生産歩留まりや最終的な性能を向上させることが出来る。 EDA 企 業 と コ モ ン プ ラ ッ ト フ ォ ー ム が 、 デ ザ イ ン の 時 間 を 短 縮 で き る よ う 共 通 の 設 計 キ ッ ト の 開 発 に 着 手 し た の で あ る 。2006 年 3 月 に は 、65nm に お け る DFM 構 築 が完成したと発表した。 45nm 技 術 に お け る DFM イ ニ シ ア チ ブ に は イ ン フ ィ ニ オ ン も 参 加 し た 。90nm、60nm に 引 き 続 き 、 コ モ ン プ ラ ッ ト フ ォ ー ム は 45nm の 開 発 の た め の IP プ ロ バ イ ダ ー と し て 、 ARM 社 (英 )を 選 び 、 同 社 の 実 証 済 み の 最 適 化 さ れ た ラ イ ブ ラ リ ー の 使 用 ラ イ セ ン ス を 得 て い る 47 。 2006 年 8 月 、4 社 協 業 に よ る コ モ ン プ ラ ッ ト フ ォ ー ム は 、さ ら に 45nm チ ッ プ 製 造 に 向 け た 設 計 キ ッ ト を 開 発 し た と 発 表 し た 。商 用 と し て は 業 界 初 48 で あ る 。2007 年 末 ま で に は 45nm プ ロ セ ス の 生 産 を 開 始 す る 予 定 で あ る 。CSM の 副 社 長( ワ ー ル 43 44 45 46 47 48 シ ン ガ ポ ー ル へ は 、 IBM の フ ィ ッ シ ュ キ ル 工 場 で 開 発 さ れ た 技 術 が 技 術 移 転 さ れ る こ と と な る 。 シ ン ガ ポ ー ル の CSM で は 、 技 術 開 発 そ の も の は 行 わ れ な い 。 や は り 開 発 は IBM の フ ィ ッ シ ュ キ ル 300mm 工 場 で 行 わ れ る 。 絶 縁 膜 上 に 形 成 し た 単 結 晶 シ リ コ ン を 基 板 と し た 半 導 体 、 及 び 半 導 体 技 術 。 SoI ウ ェ ー ハ を 使 っ た 半 導 体 製 造 を 開 発 し 、 最 初 に 製 造 し た の が IBM 社 。 脚 注 34 参 照 CSM プ レ ス リ リ ー ス 2005 年 6 月 6 日 及 び ARM 社 プ レ ス リ リ ー ス Semiconductor International 2006 年 8 月 31 日 26 第1章 ド ワ イ ド・ア ラ イ ア ン ス と プ ラ ッ ト フ ォ ー ム・マ ー ケ テ ィ ン グ を 担 当 )の ケ ビ ン ・ メイヤー氏は、 「 チ ッ プ の 性 能 を 高 め る こ と は 、い ま や 最 重 要 項 目 で は な い 。低 消 費 電 力 の 回 路 に お い て 、 最 も 重 視 さ れ る の は 性 能 で は な い 」 と DFM の 重 要 性 を 語 る 49 。共 同 で 開 発 さ れ た 設 計 キ ッ ト を 基 に 、コ モ ン プ ラ ッ ト フ ォ ー ム は 、「 シ ン グ ル デ ザ イ ン 、 マ ル チ フ ァ ブ 」 50 を 実 現 し つ つ あ る 。 コ モ ン プ ラ ッ ト フ ォ ー ム 以 外 に も 、CSM は 技 術 提 携 を 進 め て い る 。2005 年 6 月 、 ノ ベ ラ ス ・ シ ス テ ム 社 ( 米 ) が CSM と 先 端 Cu CMP 51 技 術 の 共 同 開 発 契 約 を 締 結 し た と 発 表 し た 。 両 社 に よ り Cu CMP 技 術 の コ ス ト 削 減 に 注 目 し た 開 発 が 行 わ れ る 。 第 1 段 階 で は 、 ノ ベ ラ ス 社 の 300mm ウ ェ ー ハ 対 応 CMP 装 置 を CSM の 第 7 工 場 に 設 置 し 、 0.13μ m と 90nm の Cu プ ロ セ ス の 開 発 を 行 っ た 後 、 65nm 以 降 の 開 発 も 行 う 予 定 と な っ て い る 52 。ま た 、CSM は デ ザ イ ン 企 業 と の 協 業 の 進 化 だ け で は な く 、デ ザ イ ン 企 業 へ の 投 資 に も 動 き 出 し た 。 2006 年 10 月 、 IC デ ザ イ ン サ ー ビ ス 専 門 企 業 で あ る 、 ゲ ー ト ウ ェ イ ・ シ リ コ ン ( Gateway Silicon Inc.: GSI) に 投 資 す る こ と を 発 表 し た 。 GSI 社 は 、 特 定 用 途 向 け 集 積 回 路 ( ASIC: Application Specific Integrated Circuit) と シ ス テ ム ・ オ ン ・ チ ッ プ ( SoC) の デ ザ イ ン サ ー ビ ス と IP 開 発 を 専 門 と す る 企 業 で 、2006 年 8 月 に 設 立 さ れ た 台 湾 の IDM で あ る Macronix International Co., Ltd.の ス ピ ン オ フ 企 業 で あ る 。 CSM と GSI は 、 デ ザ イ ン サ ー ビスの協業を通じ、付加価値の高い顧客へのデザイン及び設計サービスを目指す こ と に な る 。尚 、現 在 の CSM と 提 携 し て い る EDA 関 連 企 業 は 下 図 の と お り で あ る 。 表 1.2-5 提 携 EDA、 パ ー ト ナ ー 企 業 デザインツール Cadence Design Systems Magma Design Automation Inc. Mentor Graphics Corp. Synopsys Inc. ライブラリー Aragio Solutions ARM (Artisan) Synopsys Inc. Virage Logic Corporation. IPソリューション ARM Analog Bits ARM (Artisan) ChipEstimate.com Chipidea Microelectrónica SA eMemory Technology Inc. MIPS Technologies MoSys, Inc. Nordic Semiconductor ASA Synopsys Inc. デザインソリューション ACCENT HOYA Socle Technology Inc. 大日本印刷 凸版印刷 他3社 米 米 米 米 米 英 米 米 英 米 英 米 ポルトガル 台湾 米 米 ノルウェー 米 伊 日本 台湾 日本 日本 出 所 : CSM 社 49 50 51 52 URL よ り 作 成 Semiconductor International 2006 年 8 月 31 日 Chartered Newsletter Vol. 16 2006 年 12 月 CMP は 、 Chemical- Mechanical- Polishing: 化 学 的 機 械 的 研 磨 。 Cu CMP は 研 磨 方 法 の 一 種で、研磨するウェーハ表面をポリウレタン製のパッドに押しつけて、研磨液を流した状 態 で 両 者 を 回 転 さ せ て Cu を 研 磨 ・ 除 去 す る 技 術 Semiconductor International 2006 年 6 月 7 日 27 情報家電に係る政策・産業動向 (4) 技 術 の 向 上 に 伴 う 顧 客 獲 得 TSMC や UMC と い っ た 先 発 隊 ラ イ バ ル に 常 に 技 術 面 で 遅 れ を と っ て き た CSM は 、 今やその遅れを取り戻し、最先端技術を備えた工場でマイクロソフト社のコンソ ー ル ゲ ー ム で あ る Xbox360 の CPU を 生 産 す る ま で に 成 長 し た 53 。 技 術 の 遅 れ を 取 り 戻 す き っ か け は 、上 述 の と お り IBM と の コ モ ン プ ラ ッ ト フ ォ ー ム の 形 成 で あ る 。 IBM 社 は 同 社 の 最 先 端 技 術 の 開 発 ラ イ セ ン ス を CSM に 手 渡 し た の で あ る 。 IBM は CSM と の 業 務 提 携 以 前 に は 、UMC と の 業 務 提 携 を 行 い 共 同 技 術 開 発 目 指 し た が 、両 社で技術内容の展開に関して折が合わず両者の提携は解消されたという経緯があ る 54 。 2004 年 、 CPU は マ イ ク ロ プ ロ セ ッ サ ー 設 計 ・製 造 大 手 の AMD( 米 ) の 最 新 型 CPU ( 中 央 演 算 処 理 装 置 )で あ る AMD64 の 製 造( 90nm)契 約 を 結 び 、2006 年 6 月 か ら 出 荷 を 開 始 し た 。 こ れ に 引 き 続 き 、 65nm 製 品 を 2007 年 半 ば に 導 入 す る 予 定 で あ る 55 。 ま た 、2005 年 に は グ ラ フ ィ ッ ク プ ロ セ シ ン グ ユ ニ ッ ト (GPU 56 )プ ロ バ イ ダ ー 大 手 の ATI テ ク ノ ロ ジ ー 57 向 け IMAGEON 2240 の 試 作 品 を 成 功 さ せ た 58 。 2006 年 4 月 に は 、 IBM か ら 商 業 ラ イ セ ン ス を 得 て い る 65nmSOI 技 術 を 利 用 し 、 マ イ ク ロ ソ フ ト の コ ン ソ ー ル ゲ ー ム 機 Xbox360 の CPU の チ ッ プ を 製 造 ・納 入 す る 契 約 を 取 り 付 け た 。 量 産 は 2007 年 第 一 四 半 期 か ら の 予 定 で あ る 59 。 CSM は す で に Xbox360 向 け CPU を 90nm 技 術 を 利 用 し て 製 造 し て い る が 、 よ り 微 細 技 術 と な る 65nm で も 製 造 を 請 け 負 う こ と に な っ た の で あ る 。 同 年 11 月 に は 、 フ ァ ブ レ ス 大 手 で あ る ク ア ル コ ム 社 ( Qualcom、 米 ) 向 け に 、 CSM、 IBM、 サ ム ソ ン の 三 社 の 各 製 造 工 場 で 90nm チ ッ プ の 製 造 を 始 め た 。 90nm に 続 き 、65nm 以 降 の プ ロ セ ス で も コ モ ン プ ラ ッ ト フ ォ ー ム 技 術 を 利 用 し て チ ッ プ を 提 供 し て い く 予 定 で あ る 60 。 上記のとおり、技術の向上とコモンプラットフォームに裏付けられたブランド を 背 景 に 、 CSM は 徐 々 に 大 手 企 業 か ら の 受 注 を 増 や し て は い る が 、 少 数 の 顧 客 に 依 存 し て い る と い う 構 造 か ら は ま だ 抜 け 切 れ な い 。 2005 年 に お け る 顧 客 ト ッ プ 5 は ブ ロ ー ド コ ム( 米 )、IBM( 米 )、ア ジ レ ン ト・テ ク ノ ロ ジ ー( 米 )、M ス タ ー( 台 湾 )、メ デ ィ ア テ ッ ク( MediaTek、台 湾 )で あ っ た が 、こ の 5 社 へ の 売 上 高 が 総 売 上 高 の 56%を 占 め た 61 。 2006 年 度 は ト ッ プ 3 の 顧 客 、 ブ ロ ー ド コ ム 、 IBM、 AMD へ の 売 上 が そ れ ぞ れ 総 売 上 の 10% 以 上 を 占 め 62 、ト ッ プ 5 で は 売 上 の 60% が 占 め ら れ る 。ト ッ プ 5 顧 客 へ の 依 存 度 は 2004 年 の 53%、2005 年 の 56% 、2006 年 の 60% と 年 々 高 ま っ て い る の で あ る 。 CSM は 、 任 天 堂 も 顧 客 と し て 取 り 込 み た い と 画 策 し て い る が 、2006 年 4 月 現 在 、モ ル ガ ン ス タ ン レ ー の ア ナ リ ス ト は こ れ す ぐ に は 実 現 し な い だ ろ う と 見 て い る 63 。ま た 、IT 専 門 調 査 会 社 IDC は 、90nm の 顧 客 は 主 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 Straits Times July 31, 2006 Straits Times July 31, 2006 AMD プ レ ス リ リ ー ス 2006 年 7 月 13 日 3D グ ラ フ ィ ッ ク ス の 表 示 に 必 要 な 計 算 処 理 を 行 な う 半 導 体 チ ッ プ 。 ATI は 様 々 な PC( MAC を 含 む ) に GPU を 供 給 し て い る 。 2006 年 7 月 、 ATI は AMD に 買 収 さ れ た 。 量産にこぎつけたかどうかは、公開情報からは不明。 一 部 に は 2007 年 中 旬 ま で 遅 れ 、Xbox360 の 値 下 げ が こ れ に 伴 っ て 遅 れ る 、と い う 業 界 情 報 も あ る 。 http://www.xbitlabs.com/news/multimedia/display/20061226101150.html Semiconductor International 2006 年 11 月 1 日 CSM ニ ュ ー ス リ リ ー ス 2006 年 1 月 26 日 CSM ニ ュ ー ス リ リ ー ス 2007 年 1 月 26 日 The Edge Singapore April 17, 2006 28 第1章 に 通 信 及 び マ ル チ メ デ ィ ア 関 連 で あ る が 、現 状 で は こ れ ら の 企 業 は 90nm の 注 文 の 増 大 で は な く 、65nm 世 代 の 製 品 の 量 産 を 待 っ て こ の 注 文 を 行 う こ と に な る だ ろ う と 予 測 す る 64 。 65nm の 世 代 に 完 全 に 入 る 際 に い か に 新 規 顧 客 取 り 込 む こ と が 出 来 る か が CSM の 勝 負 ど こ ろ で あ ろ う 。 ま た CSM は 、中 国 市 場 に も 目 を 向 け 始 め 、2006 年 6 月 、中 国 に 半 導 体 工 場 を 新 た に 建 設 す る 計 画 を 明 ら か に し た 。 中 国 で は 、 最 先 端 技 術 で は な く 0.35μ m ~ 0.18μ m プ ロ セ ス 技 術 に 対 応 す る 予 定 で あ る 。ス マ ー ト カ ー ド 用 IC や 携 帯 機 器 向 け の パ ワ ー マ ネ ジ メ ン ト IC な ど を 受 託 生 産 し て い く 考 え だ 。中 国 に 半 導 体 新 工 場 を建設する理由は「複数の製造拠点を持つことによる供給面でのリスク分散、消 費地として中国市場の拡大、人件費や部材購入費及び税制面などトータルコスト の 削 減 」 な ど が あ る と 、 CSM ジ ャ パ ン の 川 上 社 長 は 語 っ て い る 65 。 (5) 最 先 端 技 術 の 製 造 現 場 : 第 7 工 場 2000 年 2 月 、 ゴ ー ・チ ョ ク ト ン 首 相 ( 当 時 ) の 手 で CSM の 第 7 工 場 の 鍬 入 れ 式 が 行 わ れ た 。当 初 は 200mm( 8 インチ)ウ ェ ー ハ 製 造 を 目 的 と し 、需 要 に 合 わ せ 300mm ( 12 インチ)ウ ェ ー ハ 製 造 も 行 う と い う 計 画 で あ っ た 。当 初 の 投 資 予 定 額 は 約 20 億 US ド ル だ っ た が 、 2001 年 に は IT バ ブ ル 崩 壊 期 に も か か わ ら ず そ の 後 の 市 場 拡 大 を 見 越 し 、 投 資 額 を 35 億 US ド ル に 増 加 し 、 最 初 か ら 300mm ウ ェ ー ハ 製 造 工 場 と す る 計 画 に 変 更 し た 。こ の 新 し い 計 画 で 2002 年 に は 稼 動 開 始 す る 予 定 で あ っ た 66 が 、 や は り 2001-2003 年 の 不 景 気 の 影 響 で 需 要 が 減 退 し こ の 計 画 は 延 期 さ れ た 。 し か し 、2002 年 の IBM と の コ モ ン プ ラ ッ ト フ ォ ー ム 設 立 は 、第 7 工 場 始 動 を 大 き く 後 押 し し た 。IBM、CSM 両 社 の 技 術 者 は 共 同 で 第 7 工 場 の 装 置 立 ち 上 げ を 行 い 、 装 置 仕 様 決 め や プ ロ セ ス・フ ロ ー の 決 定 は IBM の フ ィ ッ シ ュ キ ル 工 場 で 行 わ れ た 。 遅 れ は し た が 2004 年 9 月 、第 7 工 場 で 300mm ウ ェ ー ハ 130nm プ ロ セ ス の デ バ イ ス 製 造 に 成 功 し た 。 300mm 装 置 の 立 ち 上 げ か ら 5 ヵ 月 間 歩 留 ま り を モ ニ タ ー し 目 標 管 理 値 を 上 回 る こ と が で き た の で あ る 67 。第 7 工 場 の 本 格 的 な 稼 動 は 2005 年 1 月 、 110nm 及 び 90nm プ ロ セ ス の デ バ イ ス の 製 造 も 行 っ て い る 。90nm の デ バ イ ス に つ い て は CSM 第 7 工 場 と IBM の フ ィ ッ シ ュ キ ル 工 場 の 両 方 か ら 顧 客 に 供 給 し て お り 、 シ ン ガ ポ ー ル で の 製 造 に つ い て は IBM の 技 術 者 が シ ン ガ ポ ー ル で 技 術 移 管 を サ ポ ー ト し た 68 。 上 記 の と お り 、 第 7 工 場 は IBM と の 提 携 の お か げ で ス ム ー ズ に 稼 動 し た と 言 わ れ て い る 。 ま た 、 IBM と の 提 携 で 軌 道 に 乗 っ た 第 7 工 場 の お 陰 で 、 上 述 の と お り 先 端 製 品 の 受 注 に も つ な が っ た 。 チ ア ・ ソ ン ウ ィ ー CSM 代 表 取 締 役 社 長 ( 2002 年 就 任 )は 、 「 IBM と の 提 携 が な け れ ば 、ラ イ バ ル と の 差 を 縮 め る た め の R&D 費 が も っ と 嵩 ん だ で あ ろ う 。」 と 言 う 69 。 (6) R&D CSM の R&D 費 は 、本 章 第 (2)節 で 述 べ た と お り 、総 売 上 高 に 占 め る 比 率 は ラ イ バ ル 企 業 よ り は 高 い も の の 、 絶 対 額 は 少 な い 。 米 国 の 市 場 調 査 会 社 IC Insights 社 の 調 査 に よ る と 、2001~2005 年 の 5 年 間 で 、CSM は 同 期 売 上 の 14% で あ る 5 億 3900 万 US ド ル を R& D に 投 じ た 。し か し 、ラ イ バ ル 会 社 TSMC は 同 時 期 18 億 US ド ル( 売 上 げ の 6%)、 UMC は 11 億 US ド ル ( 売 上 げ の 9%) 費 や し て い る の で あ る 。 64 65 66 67 68 69 同上 Semiconductor International 2006 年 6 月 6 日 CSM プ レ ス リ リ ー ス 2000 年 2 月 18 日 、 2001 年 2 月 14 日 Semiconductor International 2004 年 09 月 09 日 Semiconductor International 2004 年 09 月 09 日 The Straits Times 2006 年 7 月 31 日 29 情報家電に係る政策・産業動向 CSM に お け る R&D 担 当 部 署 名 は 「 Technology Development( 技 術 開 発 ) 70 」 で あ る 。 IBM を 軸 と し た コ モ ン プ ラ ッ ト フ ォ ー ム で は 、「 Research( 研 究 )」 そ の も の に つ い て は す べ て IBM の フ ィ ッ シ ュ キ ル 工 場 で 行 わ れ 、 そ こ で 確 立 さ れ た プ ロ セ スが正確にシンガポールに伝授される形となっている。フィッシュキル工場にお け る R&D に は 、コ モ ン プ ラ ッ ト フ ォ ー ム を 構 成 す る IBM、CSM、サ ム ソ ン 、イ ン フ ィニオンの技術者が共同で「研究開発」を行っている。しかし、該当研究関連部 分の各社のノウハウは共同開発プラットフォームで共有されても当然各社の非公 開 デ ー タ は 存 在 す る 。 も と も と 、 自 社 製 品 を 開 発 す る 必 要 が あ り R&D の 蓄 積 も 深 い IBM、 サ ム ソ ン 、 イ ン フ ィ ニ オ ン の ノ ウ ハ ウ は 深 い 。 こ れ ら と の 協 業 を 通 じ 、 CSM は 今 後 も IBM を 軸 と し た コ モ ン プ ラ ッ ト フ ォ ー ム を メ イ ン に 技 術 の 向 上 を 図 っていくものと思われる。 (7) 今 後 の 見 通 し ゲ ー ム 機 、PC、MP3、携 帯 電 話 等 の 市 場 が 好 調 に 伸 び る 中 、2006 年 、CSM の 業 績 は大きく改善した。技術面では、今や決してライバルの後塵を拝しているわけで は な い と も 言 わ れ て い る 。 今 後 と も 業 績 を 維 持 ま た は 拡 大 す る こ と が CSM の 課 題 で あ る が 、ま ず 懸 念 さ れ る の が 価 格 競 争 力 の 維 持 で あ る 。価 格 競 争 が 激 化 す る 中 、 CSM も 製 造 コ ス ト を 低 く 抑 え る こ と が 求 め ら れ る 。 例 え ば AMD は イ ン テ ル と の 競 争 激 化 に 伴 い 、 マ イ ク ロ プ ロ セ ッ サ ー の 値 下 げ を 続 け て い る が 、 CSM も AMD に 納 入する半導体の価格を下げざるを得ない局面を迎える可能性もある。 し か し 、何 よ り も 懸 念 さ れ て い る の は 、CSM の 顧 客 リ ス ト が 非 常 に 短 く 、技 術 ・ 顧 客 面 で IBM に 頼 っ て い る 点 で あ る 。CSM の チ ア 代 表 取 締 役 社 長 も 、 「顧客層を広 げ る こ と が 課 題 で あ る 」と 言 明 し て い る 。こ の 点 で は 、2006 年 の AMD へ の 出 荷 の 成 功 は 、CSM に と っ て リ ス ク ヘ ッ ジ と な っ た と 言 え る 71 。AMD は イ ン テ ル と の 競 争 で 、 徐 々 に イ ン テ ル に 技 術 面 で も 市 場 面 で も 追 い つ き つ つ あ り 、 AMD の 市 場 占 有 率 は 2005 年 第 一 四 半 期 の 10.5% か ら 第 4 四 半 期 に は 15.5% に 上 が り 、 更 に 上 昇 し 続 け て い る 。 今 後 も AMD の 業 績 が 伸 び れ ば 、 CSM が 納 入 し て い る AMD64 の 受 注 を 維 持 で き る だ ろ う と い う 見 方 が あ る 。一 方 で 、イ ン テ ル が AMD の 追 随 を 許 さ ず 、 AMD が CSM へ の 受 注 を 増 や せ る か ど う か は 不 透 明 で あ る と し て こ れ を 疑 問 視 す る 声 も あ る 72 。 CSM の ト ー マ ス 副 社 長 兼 CFO は 、 顧 客 の 在 庫 整 理 と 全 体 的 な 半 導 体 の 需 要 サ イ ク ル か ら 見 て 、 2007 年 の 第 1 四 半 期 は 2006 年 同 期 よ り 若 干 売 上 が 縮 小 す る と 予 測 し て い る 。 し か し 、 CSM は 最 新 技 術 の 投 入 に 向 け て 前 進 を 続 け て い る 。 チ ア 代 表 取 締 役 社 長 は 、2007 年 に は 65nm 製 品 の 量 産 体 制 に 入 る 予 定 で あ り 、さ ら に 45nm の生産もスムーズに行えるよう、現在第 7 工場の能力増強を図っているところで あ る と 発 表 し た 。 第 7 工 場 の ウ ェ ー ハ 生 産 枚 数 は 、 2006 年 末 現 在 3 万 1 千 枚 /月 ( 200mm ウ ェ ー ハ 換 算 ) だ が 、 こ れ を 4 万 5 千 枚 /月 ( 300mm ウ ェ ー ハ 換 算 ) に ま で 上 げ る 予 定 で あ る 73 。 70 71 72 73 「 Research and Development」 で は な い 。 Straits Times 2006 年 7 月 31 日 The Edge 2006 年 4 月 17 日 CSM ニ ュ ー ス リ リ ー ス 2007 年 1 月 26 日 30 第1章 1.2.3 マ レ ー シ ア (1) ソフトウェア産業の状況 マ レ ー シ ア 政 府 は 、 ICT 産 業 の 育 成 と 競 争 力 強 化 に 力 を 注 い で い る が 、 同 国 の 2005 年 の 推 定 ICT 産 業 規 模 は 319 億 2,000 万 リ ン ギ ッ ト( 約 9,984 億 6,000 万 円 ) で 、国 内 総 生 産 に 占 め る 割 合 は 約 7.5% に す ぎ な い( IDC Malaysia 社 調 べ )。政 府 は こ れ を 2008 年 ま で に 500 億 リ ン ギ ッ ト ( 約 1 兆 5,640 億 円 )、 す な わ ち 国 内 総 生 産 の 10% に 引 き 上 げ る こ と を 目 指 し て お り 、 MSC 研 究 開 発 補 助 金 制 度 74 や 実 証 ア プ リ ケ ー シ ョ ン 補 助 金 の 創 設 、 ソ フ ト ウ ェ ア 開 発 に 関 す る 優 遇 措 置 75 等 を と お し て 産 業 の 振 興 を 促 進 し て い る 。ま た 、100% 外 資 の ベ ン チ ャ ー キ ャ ピ タ ル の 許 可 等 、 ICT 部 門 に お け る 資 本 と 専 門 知 識 の 増 大 、 投 資 の 促 進 を 図 る 政 策 を 打 ち 出 し ている。 2005 年 12 月 に は 、 MEWC が 情 報 通 信 マ ル チ メ デ ィ ア サ ー ビ ス 分 野 に お け る 5 ヵ 年 計 画 “ MyICMS 886 Strategy ” (Malaysian Information, Communications and Multimedia Services 886 Strategy)を 発 表 し た 。 こ れ は 、 マ レ ー シ ア 国 民 の 生 活 を 向 上 さ せ 、 マ レ ー シ ア の 国 際 競 争 力 を 高 め る べ く 、 2006 年 か ら 2010 年 に か け てより先進的な情報通信マルチメディアサービスの提供を目指すという戦略で、 対象分野は 8 のサービス・8 のインフラ・6 の発展の 3 本立てとなっている。 マ レ ー シ ア 政 府 は 産 業 界 と 連 携 し て 国 産 PCの 販 売 に 成 功 し た 経 験 を も つ 。 こ れ は 、 と り わ け 地 方 の 一 般 家 庭 へ の PC 普 及 を 狙 い と し て Ministry of Energy, Communications and Multimedia( MECM、 エ ネ ル ギ ー ・ 通 信 ・ マ ル チ メ デ ィ ア 省 ) 76 と Association of the Computer and Multimedia Industry, Malaysia( PIKOM、 マ レ ー シ ア コ ン ピ ュ ー タ・マ ル チ メ デ ィ ア 産 業 協 会 )が 主 催 し た キ ャ ン ペ ー ン で 、 2004 年 3 月 15 日 か ら 4 月 末 ま で の 間 に 全 国 お よ そ 200 の PC 販 売 業 者 が 国 産 PC “ Gemilang” を Linuxベ ー ス 988リ ン ギ ッ ト ( 約 3万 1,000円 )、 Windows XPベ ー ス 1,147リ ン ギ ッ ト ( 約 3万 6,000円 ) の 低 価 格 で 販 売 し 、 約 1万 台 を 売 り 上 げ た も の で あ る 。 ち な み に 、 よ り 安 価 な Linuxベ ー ス PCが 総 売 上 台 数 の 7割 以 上 を 占 め た 。 ソ フ ト ウ ェ ア に つ い て は 、 PIKOMが 、 Ministry of Finance( MOF、 財 務 省 ) と の 2006年 予 算 協 議 に お い て 、 地 場 ソ フ ト ウ ェ ア サ ー ビ ス 企 業 の 輸 出 力 を 高 め る こ と が 必 須 で あ る と 提 案 し て い る 。そ の た め に は ま ず 国 内 で の 信 用 が 先 で あ る と し て 、 国産品の優先購入政策を打ち出し、具体的には、政府機関、公社、大手地場企業 の 購 入 す る ソ フ ト ウ ェ ア の 3割 を 国 産 製 品 と す る 案 を 提 出 し た 。 (2) ソフトウェア振興政策の状況 マ レ ー シ ア の 世 帯 当 り PC普 及 率 ( 全 国 平 均 ) は 26% で 、 農 村 部 で は さ ら に 低 く 9.6% に と ど ま っ て い る( 2004年 10月 時 点 )。政 府 は 、2006年 ま で に 全 国 平 均 を 35% に 、 農 村 部 で も 20% に ま で 引 き 上 げ る こ と を 目 標 に 、 1世 帯 に 1台 の PCを 普 及 さ せ る “ One Home One PC” 計 画 に 取 り 組 ん で い た が 、 国 民 の 関 心 の 低 さ か ら 同 計 画 は 74 75 76 MSC ス テ ー タ ス 企 業 が 革 新 的 な マ ル チ メ デ ィ ア 製 品 や プ ロ セ ス 、 サ ー ビ ス を 作 り 出 す 努 力 の 一 環 と し て 研 究 開 発 を 行 う 場 合 、 経 費 の 最 低 50% が 2 年 間 補 助 さ れ る 。( 出 所 : ジ ェ ト ロ ・ ク ア ラ ル ン プ ー ル ・ セ ン タ ー 「 マ レ ー シ ア の 産 業 技 術 開 発 政 策 の 動 向 」) 政府の方針に沿ってオリジナルソフトウェアの開発を行う企業及び既に確立していると 認められるもの以外の既存ソフトウェアの大幅な変更を行う企業が所定のガイドラインを 満 た し て い る 場 合 、1986 年 投 資 促 進 法 に 規 定 さ れ て い る 5 年 間 の パ イ オ ニ ア ス テ ー タ ス( 法 定 所 得 の 30% に つ い て の み 課 税 ) を 申 請 す る 資 格 が あ る 。( 出 所 : ジ ェ ト ロ ・ ク ア ラ ル ン プ ー ル ・ セ ン タ ー 「 マ レ ー シ ア の 産 業 技 術 開 発 政 策 の 動 向 」) 現 在 の MEWC に あ た る 。 31 情報家電に係る政策・産業動向 中 断 さ れ る 結 果 と な っ た 。 し か し な が ら 、 政 府 は 引 き 続 き PCの 普 及 を 促 進 し て お り 、従 来 400リ ン ギ ッ ト( 約 1万 3,000円 )で あ っ た 個 人 PC購 入 者 へ の 税 金 割 り 戻 し を 2005年 よ り 500リ ン ギ ッ ト( 約 1万 6,000円 )に 増 額 し た 。こ れ は 、PCを 購 入 し た 家 庭 が 5年 に 1台 に 限 り 税 金 の 割 り 戻 し を 受 け る こ と が で き る 制 度 で 、 1998年 に 導 入されたものである。 マ ル チ メ デ ィ ア ス ー パ ー コ リ ド ー (MSC)は 、巨 大 な 敷 地 を テ ス ト ベ ッ ド と し て 活 用 す る と 同 時 に ICT 産 業 の 一 大 拠 点 を 建 設 す る と い う 、 マ ル チ メ デ ィ ア 技 術 を 駆 使した高度情報化都市開発計画である。 「 MSC ス テ ー タ ス 」77 を 取 得 し た 企 業 に は 、 最 長 10 年 間 の 法 人 税 免 除 、マ ル チ メ デ ィ ア 機 器 の 課 税 控 除 、外 資 規 制 撤 廃 、外 国 人 雇 用 の 自 由 化 等 の 優 遇 措 置 が あ り 、Multimedia Development Corporation ( MDeC、 78 マルチメディア開発公社) が進出企業に対してワンストップ・サービスを提供 し て い る 。ま た 、首 都 ク ア ラ ル ン プ ー ル の 南 約 25km、ク ア ラ ル ン プ ー ル 国 際 空 港 の 北 約 20km の 郊 外 に 新 行 政 都 市「 プ ト ラ ジ ャ ヤ 」 79 を 建 設 し 、首 相 府 を は じ め と する行政関連機関の移転を進めている。既に首相官邸、首相府、大半の省庁が移 転 を 完 了 し て お り 、2010 年 ま で に 住 宅 、病 院 、学 校 、大 規 模 植 物 園 、総 合 会 議 施 設、スポーツ複合施設等周辺部も含めた全ての開発が完了する計画である。 MSC は 7 つ の フ ラ ッ グ シ ッ プ ア プ リ ケ ー シ ョ ン ( 利 用 計 画 ) か ら 構 成 さ れ て お り 、3 段 階 に 分 け て 開 発 が 進 め ら れ て い る 。第 1 段 階 で は 、1,000 を 超 え る 企 業 と 大 学 が MSC ス テ ー タ ス を 取 得 し 、 ① Cyberjaya Flagship Zone( CFZ、 サ イ バ ー ジ ャ ヤ フ ラ グ シ ッ プ ゾ ー ン )、② UPM-MTDC Technology Incubation Centre( UPM-MTDC、 マレーシアプトラ大学-マレーシア技術開発公社技術インキュベーション・セン タ )、③ Technology Park Malaysia( TPM、マ レ ー シ ア テ ク ノ ロ ジ ー パ ー ク )、④ Kuala Lumpur City Centre( KLCC、 ク ア ラ ル ン プ ー ル シ テ ィ セ ン タ ー )、 ⑤ Kuala Lumpur Tower( ク ア ラ ル ン プ ー ル タ ワ ー ) の 5 つ の サ イ バ ー シ テ ィ が 開 発 さ れ た 。 続 い て 「 次 な る 飛 躍 ( Next Leap)」 と 称 さ れ た 第 2 段 階 で は 、 MSC サ イ バ ー シ テ ィ 及 び サ イ バ ー セ ン タ を 国 内 の 他 地 域 に 展 開 し て 世 界 的 な ICT ハ ブ へ と 発 展 さ せ、地方経済の成長のみならず全国的な産業の活性化と同時に、経済及び情報の 地域間格差の縮小を図っている。現在、ペナンサイバーシティとクリムハイテク パークが既に運営している。 第 3 段 階 で は 、 国 産 ICT 製 品 ・ サ ー ビ ス の 活 用 及 び 導 入 を 拡 大 し 、「 ビ ジ ョ ン 2020」で 想 定 さ れ て い る と お り 2020 年 ま で に マ レ ー シ ア を 知 識 基 盤 型 社 会 へ 転 換 させる計画である。 ( 1) 3rd Outline Perspective Plan(OPP3、第 3 次長期総合計画)(2001~2010 年) 「 ビ ジ ョ ン 2020」 の 10 ヵ 年 計 画 で 、 科 学 技 術 と 研 究 開 発 を 知 識 基 盤 型 社 会 に 移行するための主要な推進力のひとつとして位置付けている。人材育成、情報イ ンフラ整備、知識基盤型経済を支える金融システムの導入、農業・製造業・サー ビ ス 業 と 官 民 両 セ ク タ ー に お け る 知 識 基 盤 型 経 済 へ の 対 応 、各 民 族 の 知 識 の 活 用 、 デジタルデバイドの解消等が課題に挙げられている。 ( 2) Ninth Malaysia Plan( 9MP、 第 9 次 マ レ ー シ ア 計 画 )( 2006~ 2010 年 ) 「 第 3 次 長 期 総 合 計 画 」 の 具 体 化 策 と し て 2006 年 3 月 末 に 発 表 さ れ た 国 家 5 ヵ 年 計 画 で あ る 。 ICT 関 連 事 業 に 配 分 さ れ た 予 算 総 額 は 第 8 次 マ レ ー シ ア 計 画 に 77 78 79 製 品 ・ サ ー ビ ス の 製 造 及 び 改 良 の た め に マ ル チ メ デ ィ ア 技 術 を 開 発 あ る い は 利 用 す る MSC 進 出 企 業 を 対 象 と し た 資 格 。一 定 の 条 件 を 満 た し た 場 合 に マ レ ー シ ア 政 府 か ら 付 与 さ れ る 。 2006 年 に 創 立 10 周 年 を 迎 え 、 MDC か ら MDeC に 改 称 さ れ た 。 プ ト ラ ジ ャ ヤ 、 http://www.putrajaya.net.my/ 32 第1章 比 し 64% 増 の 128 億 8,000 万 リ ン ギ ッ ト( 約 4,015 億 円 )で 、こ の 中 で 定 め ら れ て い る 主 な ICT 関 連 計 画 は 次 の と お り で あ る 。 ① ICT 及 び マ ル チ メ デ ィ ア の 国 際 的 な ハ ブ と し て の マ レ ー シ ア の 地 位 を 高 め る 。 ②通信ネットワークを拡張し、情報とサービスへの普遍的なアクセスを確保する。 ③デジタルデバイド縮小への取り組みを強化する。 ④ 新 規 サ イ バ ー セ ン タ と MSC マ ル チ メ デ ィ ア ア プ リ ケ ー シ ョ ン を 振 興 す る と 共 に 、 既存のサイバーシティを発展させる。 ⑤ バ イ オ イ ン フ ォ マ テ ィ ク ス や バ イ オ テ ク ノ ロ ジ ー と ICT の 融 合 等 、 新 た な ICT の成長分野を育成する。 ⑥ 高 度 ICT 要 員 を 育 成 す る 。 ⑦e ラーニング文化に積極的に取り込む。 ⑧情報セキュリティを強化する。 ( 3) 組 み 込 み ソ フ ト ウ ェ ア の 活 用 状 況 等 マ レ ー シ ア 政 府 は 、2007 年 2 月 、政 府 は こ の ほ ど 、国 家 事 業 と し て 進 め て い る RFID( 無 線 自 動 識 別 ) チ ッ プ 「 マ レ ー シ ア ン ・ マ イ ク ロ ( MM) チ ッ プ 」 プ ロ ジ ェ ク ト を 正 式 に 始 動 し た 。同 チ ッ プ は 、非 接 触 型 IC チ ッ プ で 世 界 最 小 ク ラ ス 。開 発 元 の エ フ イ ー シ ー( FEC、石 川 県 金 沢 市 )な ど と 提 携 し 、今 後 本 格 的 に 生 産・商 業 化 を 推 進 す る 予 定 で あ る 。( NNA マ レ ー シ ア 報 道 に よ る ) マ レ ー シ ア 政 府 は 2003 年 に 同 チ ッ プ の 開 発 計 画 に 着 手 し た 。 IC チ ッ プ な ど を 開 発 ・ 製 造 す る FEC か ら 同 チ ッ プ の 開 発 ・ 生 産 権 を 購 入 し た 。 政 府 は 今 回 、 製 品 開 発 が 終 了 し た こ と を 受 け 、生 産 販 売 や チ ッ プ を 利 用 し た 政 府 機 関 で の 実 証 実 験 、 市場導入への移行を行うことを決めた。同プロジェクトでは、安全管理や物流管 理、医療、食品などの分野でチップ活用を推進する。政府はマレーシア高度技術 活 用 官 民 グ ル ー プ( MIGHT)を 通 じ 、チ ッ プ の 商 業 化 に 取 り 組 む 完 全 子 会 社 セ ン ス テ ッ ク を 設 立 す る 。 FEC と 、 日 本 で チ ッ プ 販 売 権 を 保 有 す る ト ッ パ ン フ ォ ー ム ズ が 共 同 で セ ン ス テ ッ ク と 業 務 提 携 を 行 う 。 ま た FEC、 ト ッ パ ン 、 RFID 関 連 シ ス テ ムの開発・製造を手掛けるジクシス(埼玉県熊谷市)の 3 社は、共同で現地法人 日 本 RFID コ ン ソ ー シ ア ム ( JRC) を 設 立 。 セ ン ス テ ッ ク と 業 務 提 携 を 進 め 、 チ ッ プ の 生 産 管 理 や 日 本 を 中 心 と し た 海 外 販 売 、マ レ ー シ ア で の 実 証 実 験 を 担 当 す る 。 初 年 度 は ク ア ラ ル ン プ ー ル 国 際 空 港 ( KLIA) と 香 港 国 際 空 港 間 の 手 荷 物 管 理 試 験 や、マレーシア運輸省の道路輸送プロジェクトを手掛ける。 チ ッ プ は 世 界 で 初 め て 13.56 メ ガ ヘ ル ツ( MHz)~ 2.45 ギ ガ ヘ ル ツ( GHz)の 全 周波数帯域に対応。世界初の赤外線方式による書き込みを実現した。開発費用は 5,000 万 米 ド ル 。 サ イ ズ は 0.7 ミ リ ×0.7 ミ リ と 非 接 触 型 IC チ ッ プ で は 世 界 最 小 ク ラ ス と い う 。 小 切 手 や 紙 幣 、 な ど 薄 い 紙 に 組 み 込 み こ と が で き る 。 FEC は NNA の取材に対し、 「 現 在 チ ッ プ は 日 本 で 生 産 し て い る が 、将 来 的 に は 国 営 半 導 体 会 社 シルテラ・マレーシアがクダ州のクリム工業団地で生産する。具体的な時期はま だ 決 ま っ て い な い 」と 話 し た 。生 産 コ ス ト は 1 枚 当 た り 約 10 円 。マ レ ー シ ア へ の 移管後さらなるコスト低減を見込む。 国営ベルナマ通信によると、チップは政府機関として初めて内務省が利用を開 始しており、映画の検閲に伴う作品の認証に使われている。マラッカ州の大学で も学生の出欠席管理システムに導入する予定。ラジ・シェイカ内務相によると、 同省では今後、結婚・出生証明書や旅券などで活用する計画である。 33 情報家電に係る政策・産業動向 1.2.4. タイ (1) ソフトウェア産業の状況 (1)ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 の 振 興 政 策 タ イ 政 府 は 、 ソ フ ト ウ ェ ア 振 興 財 団 ( SIPA) を 中 心 に 、 様 々 な ソ フ ト ウ ェ ア 産 業振興政策をとっているが、その中から 2 つほど取り上げてみる。 一 つ は 、 地 場 の 有 望 な ソ フ ト ウ ェ ア 企 業 へ の 投 資 事 業 で あ る 80 。 SIPA で は 、 選 定 委 員 会 を 設 置 し 、 ビ ジ ネ ス 潜 在 性 の あ る 事 業 に 対 し 、 一 案 件 あ た り 500 万 バ ー ツ ( 約 1,350 万 円 ) ま で の 資 金 を 供 与 す る 。 政 府 が 率 先 し て ソ フ ト ウ ェ ア 企 業 に 投資することで、民間金融機関のソフトウェア分野への投資意欲を刺激する狙い も あ る 。ま た 、デ ジ タ ル・コ ン テ ン ツ 産 業 の 振 興 に 注 力 し て い る SIPA で は 、2006 年 5 月 に は 、 Market for Alternative Investment (MAI)、 Bangkok ACM Siggraph、 Thailand Animation & Computer Graphic Association( TACGA) 81 の 3 者 と 、 地 場 の デ ジ タ ル ・ コ ン テ ン ツ 産 業 を 400 億 バ ー ツ ( 約 1,080 億 円 ) 規 模 に 成 長 さ せ る こ と を 目 的 と し た 投 資 基 金 に 関 す る MoU を 締 結 し た 82 。 タ イ の ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 全 体 は 、2008 年 に は 1,600 億 バ ー ツ( 約 4,320 億 円 )規 模 と 見 込 ま れ る が 、SIPA は デ ジ タ ル・コ ン テ ン ツ 産 業 の 割 合 を そ の 25~ 30% に 成 長 さ せ る こ と を 目 指 し て い る 。こ れ は 、2008 年 ま で に タ イ の デ ジ タ ル・コ ン テ ン ツ 産 業 を ハ リ ウ ッ ド レ ベ ル ま で 発 展 さ せ る と い う タ イ 政 府 が 掲 げ る 戦 略 の 一 環 。SIPA の Manoo 長 官 に よ る と 、 現 在 の デ ジ タ ル ・ コ ン テ ン ツ 産 業 規 模 は 100 億 バ ー ツ ( 約 270 億 円 ) と の こ とである。 (2)施 設 整 備 現 在 バ ン コ ク 首 都 圏 に Software Park Thailand、Thailand Science Park、IT Park が 開 設 さ れ て い る 。こ れ に チ ェ ン マ イ( 北 部 )、コ ン ケ ー ン( 北 東 部 )、サ ム イ( 南 東 部 )、プ ー ケ ッ ト( 南 西 部 )を 地 方 の ソ フ ト ウ ェ ア 集 積 地 と し て 開 発 し 、国 内 の ソフトウェア開発拠点ネットワークの整備を進めている。 (3)電 子 産 業 の 投 資 促 進 政 策 HDD や IC 集 積 回 路 に 代 表 さ れ る 電 子 産 業 は 、タ イ 経 済 の 柱 の 一 つ で あ り 、製 造 業 に お け る 生 産 高 の 12% 、輸 出 の 19% を 占 め て い る 。Board of Investment 83 ( BOI、 投 資 委 員 会 )で は 、タ イ の 電 子 分 野 に お け る 優 位 性 を 増 進 さ せ 、東 南 ア ジ ア に おけ る 電 子 製 造 ハ ブ と し て の 基 盤 強 化 を 目 指 し て 、積 極 的 な 外 資 誘 致 政 策 を と っ て い る 。 2006 年 1 月 、 東 京 で 開 催 さ れ た BOI 主 催 の 投 資 セ ミ ナ で は 、「 タ イ - 電 気 電 子 産 業 の 地 域 ハ ブ へ 」と 題 し 、電 気 電 子 立 国 へ 向 け た 新 た な 投 資 奨 励 政 策 を 発 表 し た 。 この中には、法人所得税の免除期間の延長、既存機械の改良及び取替えのための 機械輸入税の免除、原材料の輸入税の免除などがあり、外資の積極誘致による電 子産業の振興に一層の拍車がかかるものと思われる。 80 81 82 83 Bangkok Post( 2005 年 10 月 12 日 ) TACGA は、 地 場 の デ ジ タ ル ・ コ ン テ ン ツ産業を強化 することを目 的に 2006 年 3 月に設立さ れ た 。 国 内 に 100 社 余 り あ る と み ら れ て いる関連企業 のうち、約 40 社が会員登 録している。 The Nation( 2006 年 5 月 15 日 ) http://www.boi.go.th/ 34 第1章 (2) ソフトウェア振興政策の状況 (1)「 国 家 IT 政 策 フ レ ー ム ワ ー ク : IT2010」 2001 年 か ら 2010 年 を カ バ ー す る「 国 家 IT 政 策 フ レ ー ム ワ ー ク:IT2010」で あ る 。 National Electronics and Computer Technology Center( NECTEC、 国 家 電 子 ・ コ ン ピ ュ ー タ 技 術 セ ン タ ー ) が 草 案 を ま と め 、 2001 年 10 月 に National Information Technology Committee( NITC、 国 家 情 報 技 術 委 員 会 ) が 承 認 、 続 く 2002 年 3 月 に 内 閣 が 承 認 し た も の 。 同 計 画 で は 、 ICT の 利 活 用 に よ る “ 知 識 集 約 社会・知識集約経済”の実現に向けた開発目標を設定しており、従って、技術そ の も の で は な く 、 国 家 経 済 社 会 を 底 上 げ す る た め の ICT の 有 効 利 用 に つ い て 焦 点 を 当 て て お り 、 2010 年 ま で に 達 成 す べ き 目 標 と し て 次 の 3 項 目 が 記 さ れ て い る 。 a. United Nations Development Programme(UNDP、 国 連 開 発 計 画 )が 技 術 達 成 指 数 (TAI)に 基 づ い て 分 類 す る 4 つ の 発 展 段 階 に お い て 、 2001 年 現 在 の 第 3 グ ル ー プ (Dynamic Adopters)か ら 第 2 グ ル ー プ (Potential Leaders)に 入 る 。 b. 全 労 働 力 に お け る 知 識 集 約 型 労 働 者 の 割 合 を 2001 年 の 12% か ら 30% に 引 き 上げる。 c. GDP に お け る 知 識 集 約 型 産 業 の 割 合 を 50% に す る 。 こ の 中 で 、重 点 5 分 野 と し て 政 府 部 門( e-Government)、商 業 部 門( e-Commerce)、 工 業 部 門 ( e-Industry)、 教 育 部 門 ( e-Education)、 社 会 部 門 ( e-Society) を 掲 げ、各分野における情報化の目的を次のとおり示している。 a. e-Government 中 央 、 地 方 、 地 域 の 行 政 サ ー ビ ス を 含 め た 公 的 部 門 の IT 開 発 に お い て 、 以 下の 2 項目を重点目標とする。 ・記録、在庫管理、人材管理、会計・経理、予算などバックオフィス業務 に お い て は 、 2004 年 ま で に 情 報 技 術 の 導 入 を 行 う 。 ・ フ ロ ン ト オ フ ィ ス 業 務 に つ い て は 、 電 子 的 に 提 供 で き る サ ー ビ ス を 2005 年 ま で に 70% と し 、 2010 年 に は 100% と す る 。 b. e-Commerce 電子商取引をビジネス活動のツールとして利用し、タイ企業の競争力を強 化する。ここでは、国益を充分に考慮しつつ、輸出、貿易、サービス、国 内消費に重点を置く。 c. e-Industry 民間部門における IT 応用と製造を段階的に促進し、知識集約産業を発展させる。 d. e-Education 知識集約社会の発展のために、あらゆるレベルでの国内人材を開発・整備する。 e. e-Society 情報化時代における社会のデジタルデバイドを縮小し、生活水準の向上お よび知識集約社会を推進する。 (2) ICT マ ス タ ー プ ラ ン 「 IT2010」に 基 づ く 具 体 的 な ア ク シ ョ ン プ ラ ン と し て 2002 年 9 月 に 内 閣 承 認 さ れ た「 ICT マ ス タ ー プ ラ ン 」 ( 2002~ 2006 年 )で は 、“ タ イ は 、ICT 開 発 と ビ ジ ネ ス 、 特にソフトウェア開発における地域センタとなる”ことをビジョンに掲げ、今後 35 情報家電に係る政策・産業動向 5 年 間( 2002 年 ~ 2006 年 )に 達 成 す べ き 緊 急 性 の 高 い テ ー マ と し て 、① ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 の 育 成 、 ② 電 子 政 府 の 構 築 、 ③ 中 小 企 業 に お け る ICT 応 用 の 促 進 、 を 挙 げており、各々の分野において次のような取組みをしていくとしている。 ①ソフトウェア産業の育成 ・ ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 の 振 興 / 育 成 を 目 的 と し た 構 造 改 革 ( Software Industry Promotion Agency( SIPA、 ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 振 興 庁 ) の 設 立 な ど ) ・ソフトウェア分野の人材育成(高度職業訓練研修所の設立、外国人技術者の 招聘によるタイ人への技術移転プログラムなど) ・ソフトウェア企業のための国内市場の活性化 ②電子政府の構築 ・ 多 目 的 ス マ ー ト ID カ ー ド ・電子調達システム開発プロジェクト ・政府管理のための基幹ソフトウェア規格の構築/制定プロジェクト ・政府のデータ交換センタ設立プロジェクト ・土地データインフラ構築プロジェクト ③ 中 小 企 業 に お け る ICT 応 用 の 促 進 ・ ICT に よ る 中 小 企 業 の 強 化 促 進 プ ロ ジ ェ ク ト ・一村一品プロジェクトの電子商取引システム導入プロジェクト ・ 電 子 産 業 や 自 動 車 産 業 の e-business 構 築 パ イ ロ ッ ト ・ プ ロ ジ ェ ク ト NECTEC で は 2001 年 10 月 よ り 、 国 産 パ ソ コ ン の 品 質 保 証 プ ロ グ ラ ム と し て 、 “ Thai Computer with NECTEC Quality” プ ロ ジ ェ ク ト を ス タ ー ト さ せ て い る 。 外 国 ブ ラ ン ド と 比 較 し て 、 知 名 度 が 低 く 信 頼 性 も 薄 い 国 産 パ ソ コ ン を 、 NECTEC が 設 定 し た 各 種 基 準 で 品 質 保 証 す る こ と に よ り 、国 産 品 の 品 質 向 上 と 普 及 を 狙 っ た も の 。 また、国民のパソコン所有率を高め、国内のコンピュータ普及の推進を目的と し て 2003 年 4 月 に MICT が 開 始 し た 「 ICT PC プ ロ ジ ェ ク ト 」 も 、 そ の 目 的 の 一 環 に国産パソコンの販売促進があった。 こ れ ら の 成 果 に よ り 、 ロ ー カ ル ブ ラ ン ド PC は 高 い 需 要 を み せ 、 2002 年 の パ ソ コ ン 市 場 で は 全 体 の 75% を 占 め た 84 。 Association of Thai ICT Industry(ATCI、 タ イ ・ コ ン ピ ュ ー タ 産 業 協 会 )は 2005 年 4 月 、国 産 ソ フ ト ウ ェ ア 市 場 の 振 興 を 目 的 に 、こ れ ら を 利 用 す る 企 業 に 対 す る免 税 の 優 遇 措 置 を と る よ う Ministry of Finance(MOF、財 務 省 )に 提 案 書 を 提 出 し た 85 。 内 容 は 、 タ イ の 国 産 ソ フ ト ウ ェ ア 製 品 や サ ー ビ ス を 利 用 す る 企 業 に 対 し 、 500 万 バ ー ツ ( 約 1,350 万 円 ) を 上 限 と す る 法 人 所 得 税 の 100% 免 除 を 求 め る と い う も の 。 ATCI 関 係 者 に よ る と 、 400 社 が 国 産 ソ フ ト ウ ェ ア を 利 用 す れ ば 、 年 間 20 億 バ ー ツ ( 約 54 億 円 ) の 市 場 価 値 が 生 み 出 さ れ る と い う 。 2003 年 時 点 の ソ フ ト ウ ェ ア 市 場 は 、輸 入 品 が 70% を 占 め て お り 、5 年 後 の 2008 年 ま で に 国 産 シ ェ ア を こ の 当 時 の 30 % か ら 70 % へ 拡 大 す る こ と を 狙 っ て い る SIPA も こ の 提 案 内 容 を 支 持 し て い る 。 (3)組み込みソフトウェアの活用状況 等 タ イ で は 、日 本 の 自 動 車 産 業 、電 機 産 業 が 製 造 規 模 を 拡 大 す る の に し た が っ て 、 組み込みシステムの需要が増大し、そのソフトウェアエンジニアの育成が必要と 84 85 Bangkok Post( 2003 年 3 月 19 日 ) Bangkok Post( 2005 年 4 月 13 日 ) 36 第1章 な っ て い る 。 SIPA は 、 2009 年 に 1 万 人 が 必 要 に な る と 予 測 し て い る 。 2005 年 10 月 に 、 日 系 企 業 と し て 、 豊 通 エ レ ク ト ロ ニ ク ス ( タ イ ラ ン ド ) が 、 組み込みソフトウェアの開発を開始した。同社によると、組み込みソフトウェア で即戦力あるの開発エンジニアを採用するのは、困難とのことである。 一般ソフトウェアの開発経験者なら1年間程度で十分使えるようになるとの意 見もあり、組み込みソフトウェアのエンジニアの育成ニーズが高まっている。 こ の た め 、 2005 年 6 月 15 日 、 独 立 行 政 法 人 日 本 貿 易 振 興 機 構 ( JETRO)、 泰 日 経 済 技 術 振 興 協 会 ( TPA、 タ イ 語 略 称 : ソ ー ソ ー ト ー )、 タ イ 組 み 込 み シ ス テ ム 協 会 (TESA)の 3 組 織 が 、 「 タ イ 人 エ ン ジ ニ ア の た め の 組 み 込 み シ ス テ ム 訓 練 連 合 」の 結成について合意した。同連合は、組み込みソフトウェアのエンジニアを育成す る た め の ESTATE プ ロ ジ ェ ク ト を 開 始 す る も の で あ る 。 同 プ ロ ジ ェ ク ト で は 、 TPA の 校 舎 で 半 年 間 の 授 業 を 行 っ た 後 、 日 本 の 協 力 企 業 に お い て 、 1 年 間 の 実 務 研 修 を 行 う 。 一 期 生 は 約 60 人 の 応 募 者 の 中 か ら 、 15 人 を選抜し、調印日に授業を開始した。 日本での実務訓練中は、協力企業と(財)海外技術者研修協会(AOTS)から生活費が 支給される他、終了後は、タイの日系企業への就職も容易になることが期待される。 本 事 業 は 、 ① タ イ に お け る 共 通 的 研 修 と 、 ② 日 本 に お け る OJT 研 修 を 持 っ て い ることということ、及び日本語の研修を行うことに特徴づけられる。特に②は、 組 み 込 み シ ス テ ム が 、自 動 車 、家 電・AV 機 器 、OA 機 器 、通 信 機 器( 携 帯 電 話 含 む )、 工 業 制 御 等 の 多 く の 分 野 に 亘 る こ と か ら 、 OJT に り 実 践 的 な 知 識 と ス キ ル を 身 に つけることが産業界にとって有用な人材育成に不可欠であることを考慮して設計 したものである。 図 1.2-2 組 み 込 み シ ス テ ム 人 材 育 成 (基 本 イ メ ー ジ ) ( 出 所 : JETRO バ ン コ ク セ ン タ ー ) 37 情報家電に係る政策・産業動向 図 1.2-3 組 み 込 み シ ス テ ム 人 材 育 成 (年 度 展 開 ) ( 出 所 : JETRO バ ン コ ク セ ン タ ー ) 図 1.2-4 組 み 込 み シ ス テ ム 人 材 育 成 (年 度 展 開 ) ( JETRO バ ン コ ク セ ン タ ー ) 38 第1章 JETRO バ ン コ ク セ ン タ ー で は 、 Estrate プ ロ ジ ェ ク ト の 今 後 の 検 討 事 項 と し て 、 以下の3点を挙げている。 ①タイ国政府・産業界の連携強化 ②タイ日工科大学情報学部への移行 (既に、組み込みソフトウェアエンジニアリングは、情報学部のコースとし て 構 成 さ れ る 予 定 。) ③日系企業の更なる参画 こ の う ち 、③ に つ い て は 、2007 年 度 以 降 の タ イ 人 研 修 生 推 薦 、日 本 で の OJT 研 修の受入れの検討、さらにタイでの日系進出企業の集まりの形成が期待されると ころである。 勿論、タイでの取り組みがベトナム、フィリピン等他のアジア諸国に広げてい くことも重要である。 な お 、 以 下 参 考 の た め 、 タ イ 組 み 込 み シ ス テ ム 協 会 (TESA)の 資 料 を 添 付 す る 。 図 1.2-5 工学系教育機関の人材ネットワーク 39 情報家電に係る政策・産業動向 図 1.2-6 タ イ 組 み 込 み シ ス テ ム 協 会 (TESA)の 運 営 40 第1章 1.2.5. ベ ト ナ ム (1)ソフトウェア産業の状況 ベ ト ナ ム は 、世 界 の 中 で も 情 報 化 の 進 展 速 度 は 速 い も の の 、IT 産 業 規 模 は 小 さ く 、 IT の 利 活 用 の 面 で も 遅 れ て い る 。 2005 年 の IT 支 出 額 は 20 億 ド ル 、ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 規 模 は 約 1-2 億 ド ル( 推 計 ) で 、 IT 投 資 を 行 っ て い る 地 場 企 業 は 全 体 の 約 3% に 過 ぎ な い 。 ASEAN 新 規 加 盟 4 ヵ 国( ベ ト ナ ム 、ミ ャ ン マ ー 、カ ン ボ ジ ア 、ラ オ ス )の 中 で は IT が 進 ん で い る 国 と 言 え る が 、IT の 利 活 用 が 進 む シ ン ガ ポ ー ル 、マ レ ー シ ア 、タ イ 等 の 国 と 比 較 す ると、進展の度合いは総合的に低いと言わざるを得ない。この状況は国際機関や コ ン サ ル 企 業 が 発 表 す る 各 種 IT 指 標 に も 如 実 に 表 れ て お り 、例 え ば 、世 界 各 国 の ICT( 情 報 通 信 技 術 )普 及 度 や デ ジ タ ル 環 境 を 利 用 し た ビ ジ ネ ス 充 実 度 等 を 調 査 し た「 e-readiness ラ ン キ ン グ 2005」 に お い て 、ア ジ ア 太 平 洋 16 ヵ 国 / 地 域 中 15 位 、 世 界 65 ヵ 国 / 地 域 中 61 位 と 低 い 位 置 に ラ ン ク づ け さ れ て い る 。 他方、貿易省の発表によれば、ベトナムはインターネットと移動通信の発展ス ピ ー ド に お い て 世 界 第 2 位 で あ る 。2005 年 は 過 去 数 年 間 の 平 均 成 長 率 と 比 べ 、年 間 150-200% も の 急 成 長 を 遂 げ た と い う デ ー タ も あ り 、 エ マ ー ジ ン グ ・ カ ン ト リ ーとしての勢いがある。 世 界 的 に IT に 関 連 す る 様 々 な 業 務 の オ フ シ ョ ア・ア ウ ト ソ ー シ ン グ( 海 外 へ の 委託)が拡大を続ける中、日本企業ではコスト面、品質面、納期面等の観点から 優 位 性 の あ る ベ ト ナ ム に 業 務 委 託 を 行 う 動 き が 活 発 に な っ て い る 。 ベ ト ナ ム IT 企 業 最 大 手 の FPT 社 を は じ め 、 企 業 の 一 部 は ソ フ ト ウ ェ ア 開 発 ビ ジ ネ ス に お い て 日本市場を最重要視する姿勢を鮮明に打ち出している。ベトナム企業側は、ビジ ネスパートナとしての信用度を高めるべく、ソフトウェアの開発能力を客観的に 示 す 品 質 管 理 基 準 で あ る CMM/ CMMI を 積 極 的 に 取 得 し た り 、 日 本 語 の で き る IT 人材を育成したりと熱心な取り組みがみられる。 2005 年 は 、ベ ト ナ ム の 低 廉・豊 富 か つ 良 質 な 労 働 力 を 求 め て 、日 本 を 含 む 東 ア ジアを中心とした海外からの投資が例年以上に過熱した。これまで、米国による 対 越 投 資 規 模 は 大 き く な か っ た が 、2005 年 後 半 に は 通 信 大 手 ク ア ル コ ム 社 の CDMA 方式の携帯電話機工場の設置、ウエスタンデジタル社のハードティスクドライブ 製 造 拠 点 の 設 置 の 計 画 が 発 表 さ れ 、 ま た 、 2006 年 に は イ ン テ ル 社 が IT 関 連 の 直 接投資としては最大の投資を行うことが見込まれている等、同国の動きも目立っ た。 2005 年 12 月 時 点 で の ベ ト ナ ム の ソ フ ト ウ ェ ア 人 材 の 数 は 約 15,000 人 、ソ フ ト ウ ェ ア の 輸 出 額( 2005 年 )は 約 4,500 万 ド ル で あ っ た 。海 外 か ら ベ ト ナ ム に ソ フ トウェアの開発を委託する動きが本格化し、日本を主要マーケットとして位置づ ける現地企業が増えている。 (2)ソフトウェア振興政策の状況 「 2010 年 ま で の ベ ト ナ ム 情 報 通 信 技 術 開 発 戦 略 と 2020 年 ま で の 方 針 」 ( Decision No. 246/2005/QD-TTg) 本 戦 略 に お い て は 、情 報 通 信 技 術( ICT)を 情 報 化 社 会 の 形 成 や 国 家 の 工 業 化 お よび近代化プロセス短縮等、新世紀における目標を実現する最も有効なツールと 見 な し 、 経 済 ・ 産 業 に お い て ICT を 活 用 す る 重 要 性 が 記 さ れ て い る 。 ま た 、 ICT 41 情報家電に係る政策・産業動向 産業の育成、特にソフトウェア産業と情報コンテンツ産業の育成を情報化社会の 形成と発展を促進するものとして、国として高い優先順位を与えていくことが記 さ れ て い る 。 さ ら に 、 最 新 技 術 の 効 果 的 な 利 活 用 を 実 現 す べ く 、 ICT イ ン フ ラ 整 備 に は 高 い 優 先 度 を 与 え て い く こ と 、 ICT 分 野 の 高 品 質 な 労 働 力 を 確 保 す る た め に人材育成を重視していく方針が記されている。 2020 年 ま で の 展 望 と し て は 、 「 ICT を 中 心 的 発 展 要 因 と 捉 え 、知 識 ベ ー ス の 経 済 と情報化社会に関しては社会経済構造を先進国のそれへと変革し、近代化と工業 化のプロセスを加速する」と述べている。 2010 年 及 び 2015 年 ま で の 目 標 を 達 成 す る た め の 手 段 と し て 、具 体 的 に 9 つ の 方 策が示されている。 1)ICT に 関 す る 知 識 の 普 及 2)ICT 利 活 用 の 促 進 3)ICT に 関 す る 国 の 管 理 能 力 を 強 化 4)戦 略 的 資 本 の 誘 致 ( ODA、 海 外 直 接 投 資 の 誘 致 ) 5)ICT 分 野 の 労 働 力 の 強 化 ( 海 外 と の 連 携 に よ る 実 用 性 の 高 い 教 育 の 提 供 ) 6)研 究 開 発 シ ス テ ム の 強 化 7)ICT の 発 展 と ICT 利 活 用 を 支 援 す る た め の 法 的 環 境 整 備 8)国 内 お よ び 国 際 的 な 協 力 と 調 整 の 強 化 ( 越 僑 の 活 用 等 ) 9)ICT 市 場 の 発 展 ( 世 界 の ICT 市 場 、 特 に ソ フ ト ウ ェ ア 開 発 と 情 報 コ ン テ ン ツ 開発市場への参入、競争市場への移行) また、ベトナムの若者をターゲットとしたパソコンの普及政策として、国家プ ロ ジ ェ ク ト「 Thanh Giong」が 実 施 さ れ て い る 。こ れ は 低 価 格 パ ソ コ ン の 製 造 を 推 奨 し 、2010 年 ま で に 地 方 に 住 む 2,000 万 人 の 若 者 の ICT リ テ ラ シ ー 向 上 を 目 指 す も の で 、 イ ン テ ル 社 、 CMS 社 、 FPT リ ー ド 社 等 が 本 プ ロ ジ ェ ク ト に 協 力 し て い る 。 2004 年 5 月 に は 約 280 米 ド ル ( 約 3 万 1,500 円 ) の 「 Thanh Giong コ ン ピ ュ ー タ 」 が は じ め て 出 荷 さ れ 、 主 に 地 方 に 住 む 若 者 に 安 価 で 提 供 さ れ た 。 86 (3)組み込みソフトウェアの活用状況 等 一 部 報 道 に よ る と 、ベ ト ナ ム IT 最 大 手 FPT の 子 会 社 、FPT ソ フ ト ウ ェ ア は 、今 後 2 年間、主に日本市場をターゲットに、組み込みソフトウェア開発に重点的に 取り組む予定である。特にテレコム、モバイル、家電機器、自動車、医療機器な どの分野向けにプログラム開発を行っていく方針である。組み込みソフトウェア は、産業機器や家電製品などに組み込まれた特定の機能を実現するためのソフト ウ ェ ア で 、日 本 の 組 み 込 み ソ フ ト ウ ェ ア 市 場 は 2007 年 に は お よ そ 180 億 米 ド ル( 約 2 兆 円 )規 模 に ま で 拡 大 す る と 見 ら れ て い る 。FPT ソ フ ト ウ ェ ア の 組 み 込 み ソ フ ト ウ ェ ア 売 上 高 の 60% は 日 本 市 場 か ら の も の で 、同 社 で は 現 在 、日 本 語 に 堪 能 で 経 験のあるプログラマーの採用に奔走している。 ベ ト ナ ム ソ フ ト ウ ェ ア 協 会 ( VSA) で は 、 2010 年 ま で に 、 組 み 込 み ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 で 1 万 人 の 人 材 と 500 人 以 上 の 従 業 員 を 擁 す る 5 つ の ソ フ ト ウ ェ ア 企 業 、 さ ら に 100 以 上 の 中 小 企 業 を 確 保 す る こ と を 目 標 と し て 掲 げ て い る 。 日 本 企 業 と し て は 、ア イ エ ス ア イ( ISI)社 が 、上 海 の 復 旦 大 学 、人 民 日 報 の 協 力 の も と 、中 国・上 海 と ホ ー チ ミ ン 市 内 に お い て 両 国 の IT 技 術 者 に 、組 み 込 み ソ 86 "Vietnamnet"(2004/09/02) 42 第1章 フトウェア開発技術と日本語教育を行う技術者養成プロジェクトを実施している の が 注 目 さ れ る 。こ の プ ロ ジ ェ ク ト で は 、日 本 に て 組 み 込 み ソ フ ト ウ ェ ア 開 発 (携 帯 電 話 、 カ ー ナ ビ 、 デ ジ タ ル 家 電 の フ ァ ー ム ウ ェ ア 開 発 )が 行 え る ア ジ ア IT 技 術 者 の 養 成 を 行 っ て い る 。こ の 組 み 込 み ソ フ ト 技 術 者 養 成 プ ロ ジ ェ ク ト は 、ISI と 、 ISI の パ ー ト ナ ー 企 業 の 中 国 IMON Technology 社 (上 海 )、 復 旦 大 学 (上 海 )、 人 民 日 報 、 シ ン ガ ポ ー ル ESS ソ フ ト ウ ェ ア 社 、 ベ ト ナ ム SangTao 社 が 協 同 で 行 っ て い る。 第 1 期 の 組 み 込 み ソ フ ト 技 術 者 養 成 プ ロ ジ ェ ク ト は 、 2006 年 1 月 ~ 2006 年 7 月 の 期 間 に 行 い 、中 国・上 海 と ベ ト ナ ム・ホ ー チ ミ ン を 拠 点 に 、合 計 40 名 の ア ジ ア IT 技 術 者 に 、組 み 込 み ソ フ ト ウ ェ ア 開 発 技 術 と 日 本 語 教 育 を 行 っ た と 報 道 さ れ ている。 43 情報家電に係る政策・産業動向 1.2.6. イ ン ド (1)ソフトウェア産業の状況 1990 年 代 半 ば か ら 急 速 に 注 目 さ れ る よ う に な っ た イ ン ド の ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 は 2000 年 問 題 へ の 際 立 っ た 対 応 能 力 の 高 さ で 米 国 大 手 企 業 他 か ら の 一 層 の 信 頼 を 獲 得 し 世 界 の IT 産 業 に お け る 確 固 と し た 不 動 の 地 位 を 築 い て い る 。 イ ン ド よ り 約 10 年 早 く 改 革 開 放 路 線 を 進 め た 中 国 は 世 界 の 工 場 と い わ れ る よ う に な り 、 ま た 同 じ く ア ジ ア の 大 国 と 長 ら く 言 わ れ て き た イ ン ド も 200 余 年 の 停 滞 の 時 代 を 脱 し 膨 大 な 知 的 パ ワ ー を 武 器 に IT 革 命 を リ ー ド す る 大 国 と し て 浮 上 しつつある。 「ゼロの発見」が物語るように、インドは元来数学的センスにきわめて優れた 能 力 を 発 揮 し て き た と 言 わ れ て い る 。 現 在 の 教 育 シ ス テ ム に お い て も IIT( イ ン ド工科大学)をはじめとする高度な科学技術教育機関の存在とその厳しい競争に 挑む多数の学生達、また国の基本方針としてソフトウェア産業を育成強化し、輸 出増大による外貨の獲得、外国資本への市場開放などタイムリーな産業政策の推 進、一方、海外での実務経験豊富で有能な人材を擁し、実効的なグローバル展開 を進める優れた経営能力を有する一連の企業群等、いわゆる産学官の3者が有機 的 に 連 携 し IT 産 業 の 裾 野 を 拡 大 し て い く ポ ジ テ ィ ブ な 連 鎖 が す で に 出 来 上 が っ ているように見える。 一 人 当 た り GDP622 ド ル と ま だ 国 と し て は 後 進 国 の 範 囲 に あ る イ ン ド で な ぜ こ れほどにソフトウェア産業が突出したのか。 英 国 の 長 年 に わ た る 統 治 の 結 果 に よ る 英 語 の 普 及 、若 年 か ら の 数 学 教 育 の 徹 底 、 それに欧米、東アジアに比し十分な産業基盤が形成されなかったことが人材以外 ほとんど設備投資を必要としないソフトウェア産業の特性に取りむしろプラスに 働いた面がある。要はグローバル化と通信、インターネット等の技術の進展速度 がインドの状況にちょうどタイミングよくあったからである。 “ものつくり”の伝統に裏付けられ、評価も高いハードウェア産業に比しグロー バル市場でのソフトウェア、ソリューション展開に弱さを持つ日本と、すでに米 国等との関係を十分に構築しているこの突出したソフトウェア大国インドとが今 後 ど の よ う な 関 係 を 構 築 し て い く か は ま さ に こ れ か ら の ア ジ ア 、世 界 の IT 市 場 に お い て の 日 本 の 存 在 、立 場 を 決 め る 大 き な 要 因 の ひ と つ と な り 得 る 。従 来 距 離 的 、 文 化 的 な 隔 た り を 感 じ て い た 嫌 い が あ っ た イ ン ド で あ る が ア ジ ア で の IT 連 携 を 標榜する以上はこの国に対し真剣に向かい合う姿勢が必要となる。 イ ン ド IT 産 業 は 2005 年 も 成 長 の 速 度 を 緩 め る こ と な く 、 グ ロ ー バ ル 市 場 で そ の存在感を一層増した年であった。輸出がソフトウェア及び関連サービスで対前 年 比 30%の 伸 び 、 特 に BPO(Business Process Outsourcing)分 野 で は 平 均 で 50%の 伸 び を 示 し た 。 過 去 2 年 の IT 輸 出 の 成 長 は 、 90 年 代 後 半 か ら の 成 長 の 中 で も 際 立 っ て い る と イ ン ド の IT 関 係 者 自 身 が 言 う 。GDP へ の 貢 献 率 で も 1.2%( 1997 年 ) か ら 4.1%( 2004 年 ) へ と 3.4 倍 と な っ て い る 。 一 方 企 業 の 観 点 で 見 る と イ ン ド IT 企 業 の ト ッ プ 3、TCS、Infosys、Wipro は 2006 年 3 月 期 で 売 上 高 20 億 ド ル を 突 破 し た 模 様 で 、従 業 員 数 も 4 - 6 万 人 を 抱 え る 規 模となってきた。現在の課題はかつてのリエンジニアリング等の単純なソフトウ ェア開発からシステムインテグレーション等のサービス輸出、そしてビジネスプ ロ セ ス 自 身 の 請 負 と 変 化 し て き た 中 で 特 に “ INNOVATION- 革 新 ” が 主 要 テ ー マ と なっており各社、価値創造を求めて知恵比べといった様相を呈している。 アジ ア 各 国 か ら こ れ ら 有 力 イ ン ド IT 企 業 に は 研 修 生 が 押 し 寄 せ 、中 に は 誘 致 と 技 術 取 44 第1章 得を目的に自国の技術者を各国政府自身が給与の補填をしつつ送り出す例がある と い う 。い か に イ ン ド IT 企 業 の 組 織 管 理 、プ ロ ジ ェ ク ト 管 理 手 法 が 優 れ て い る か の証であろう。 ま た IBM、HP な ど 世 界 の 有 力 IT 企 業 も イ ン ド の 人 材 を 求 め 拠 点 拡 大 が 続 い て お り 、イ ン ド 国 内 で の 各 社 の 雇 用 者 数 は 既 に 各 社 あ た り 2- 3 万 人 規 模( 公 表 値 は な い)になっているといわれる。技術的に同水準でコストが数分の1となれば当然 の 流 れ で あ る 。IBM は イ ン ド が 世 界 で 2 番 目 に 従 業 員 数 が 多 い 国 に な っ た そ う だ 。 台 湾 企 業 も イ ン ド の 高 い R&D 能 力 に 着 目 し 全 面 的 な 設 計 業 務 移 管 な ど 動 き が 早 い 。 一方リスクはこれら有力国内外企業の人材争奪による人件費高騰が懸念されてい る 。 事 実 2005 年 の 平 均 給 与 上 昇 率 は 16-18%で あ っ た 。 中 国 も イ ン ド と の IT 協 力 関 係 を 深 め つ つ あ る 。 2005 年 春 訪 印 の 温 家 宝 首 相 も “ハードの中国、ソフトのインド”と協力関係の推進を強調した。相当数の中国 人技術者がインド企業で技術習得中といわれるが、しかしインド側にとっての利 点 は 不 明 で あ る 。中 国 に 展 開 中 の グ ロ ー バ ル 企 業 が い ず れ も イ ン ド IT 企 業 に と っ て の 優 良 顧 客 で あ る た め 中 国 に 進 出 せ ざ る 得 な い と い っ た 背 景 で あ ろ う か 。一 方 、 中国通信機器メーカの華為、中興は欧米通信機器メーカに伍してインド通信市場 の大規模入札に積極的に対応し、強いハードを活かして市場参入に成功しつつあ る。 日 本 の IT 企 業 も 従 来 の パ ー ト ナ ー シ ッ プ 、ア ウ ト ソ ー シ ン グ 先 と い っ た 認 識 か ら進んで資本投下による合弁会社設立、グローバルオペレーションのキー組織と してのインドの活用など本格的な検討を始めた。しかしまだ実施規模が小さく、 今後どのような展開となるか各社各様で現段階では明確でない。 (2)ソフトウェア振興政策の状況 第 9 次 5 ヵ 年 計 画 ま で の 問 題 点 は 、 国 民 生 活 指 標 の 軽 視 (質 の 軽 視 )。 環 境 問 題 の軽視、恒常的な男女不平等、政府の過大な支配的役割、など従来の社会主義的 色 彩 を 脱 す る こ と が で き な か っ た こ と な ど で あ る 。 2002 年 - 2007 年 の 第 10 次 5 ヵ年計画はこれらの問題点を踏まえ国民全体の底上げを主要課題とし年間予想成 長率を8%、農業部門の重視、監視可能な目標設定、各州の同時並行開発、効率 的な統治、など社会下層部への目配りと底上げ、効率的で実効的な統治を目指す 計 画 と し て 設 定 さ れ た 。 こ の 第 10 次 5 ヵ 年 計 画 の 中 で IT 関 連 で は 次 の 項 目 が 具 体的に掲げられた。 ① 最 終 年 度 の 2007 年 3 月 ま で に ソ フ ト ウ ェ ア 部 門 で 2.13 兆 ル ピ ー (479 億 ド ル )、 ハ ー ド ウ ェ ア 部 門 で 0.69 兆 ル ピ ー (155 億 ド ル ) 合 計 2.82 兆 ル ピ ー ( 630 億 ドル)を目標とする。 ② 現 状 80 億 ド ル の ソ フ ト ウ ェ ア と IT サ ー ビ ス の 輸 出 を 2008 年 ま で に 870 億 ド ル と す る 。ソ フ ト ウ ェ ア の 輸 出 は 500 億 ド ル 、ハ ー ド ウ ェ ア の 輸 出 は 10 億 ド ルとする。 ③ IT の 成 長 見 通 し か ら IT 関 連 輸 出 を 輸 出 額 全 体 の 現 状 14%か ら 2008 年 ま で に 35%と す る 。ま た ソ フ ト ウ ェ ア と IT サ ー ビ ス の GDP 比 は 現 状 の 1.7%か ら 2008 年 に は 7.7%と す る 。 ④ ソ フ ト ウ ェ ア の 世 界 市 場 シ ェ ア で 現 行 2%か ら 最 終 年 度 に は 6%と す る 。 米 国 、 欧州が依然主要市場であるが日本との関係強化を進める。中国、韓国、フィ リピンなどもソフトウェア開発拠点として立ち上がりつつある。 ⑤ 2004 年 時 点 の ソ フ ト ウ ェ ア 市 場 規 模 は 米 国 6.340 億 ド ル 、欧 州 4.240 億 ド ル 、 45 情報家電に係る政策・産業動向 ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ア ジ ア 太 平 洋 地 域 は 2.400 億 ド ル と 予 想 さ れ る 。 GDP に 対 す る IT 消 費 規 模 は シ ン ガ ポ ー ル 2.5%、 マ レ ー シ ア 1.3%、 に 対 し イ ン ド は 0.7%。 ま た PC 台 数 、 イ ン タ ー ネ ッ ト ユ ー ザ 数 、 ケ ー ブ ル テ レ ビ 、 固 定電話台数などでインドは中国に 5 年遅れている。 イ ン タ ー ネ ッ ト 加 入 者 数 は 現 在 の 400 万 か ら 2007 年 に は 3500 万 と 予 想 さ れ る。 2008 年 ま で に IT 産 業 全 体 で 雇 用 者 数 700 万 、う ち ハ ー ド ウ ェ ア 関 連 480 万 、 ソ フ ト ウ ェ ア 関 連 220 万 人 の 雇 用 市 場 を 創 出 す る 。 PC 台 数 は 現 在 の 千 人 当 た り 5.8 台 か ら 2008 年 ま で に 20 台 に す る 。 (3)州政府の政策 イ ン ド は 連 邦 制 を と っ て い る こ と も あ り 18 の 州 に お い て IT 政 策 が 制 定 さ れ て お り 、そ れ ぞ れ 各 州 独 自 に 計 画 立 案 、実 施 が 進 め ら れ て い る 。ま た 各 州 は IT 産 業 に取り最適な立地であることをアピールし外国企業の誘致を競い合っており、こ の 各 州 間 で の 競 争 が イ ン ド の IT 産 業 の 活 力 を 生 み 出 す 一 つ の 要 因 と も な っ て い る。 (1)カ ル ナ タ カ 州 ( 州 都 : バ ン ガ ロ ー ル ) カルナタカ州はインドで 5 番目の人口を有す州都のバンガロールを擁し、イン ド の シ リ コ ン バ レ ー と 呼 ば れ る 。現 在 で は シ リ コ ン バ レ ー よ り も 多 く の IT エ ン ジ ニアが同市に在住しているとの統計もある。バンガロールは、より国境から離れ ている利点を活かして軍事産業を中心とする先端産業の国営企業が設立されてい た 。高 い レ ベ ル の 研 究 施 設 、環 境 が 既 に あ っ た こ と も そ の 後 IT 基 地 と し て 急 激 に 発 展 し た 大 き な 要 因 で あ っ た 。80 年 代 後 半 か ら イ ン ド 政 府 の 誘 致 も あ り テ キ サ ス イ ン ス ツ ル メ ン ト 社 が 開 発 セ ン タ ー を 設 置 (86 年 )し た の を 契 機 に 以 後 、 IBM、 モ ト ロ ー ラ な ど 外 資 系 大 手 が 相 次 い で 開 発 拠 点 を 設 置 し 、 イ ン ド IT 企 業 大 手 の Wipro、Infosys の 本 社 も あ る 。ま た 同 州 は 1997 年 に イ ン ド で 初 め て IT 政 策 を 発 表 し た 州 で あ り 、そ の 後 21 世 紀 に 向 け て Mahithi と 呼 ば れ る 新 し い 経 済 環 境 に 即 し た ミ レ ニ ア ム IT 政 策 を 発 表 し て い る 。 またカルナタカ州では最近バンガロールへの過度の一極集中を避けてマイソー ル を 初 め と す る Tier-II(2 級 )/Tier-III(3 級 )都 市 で の 産 業 の 振 興 を 推 進 し て い る。これは世界のソフトウェア開発基地として既に一定の評価を得たバンガロー ルであるが人材の確保、人件費の高騰、居住環境、条件の悪化などから分散する 傾向にあるといえる。 (2)ア ン ド ラ プ ラ デ ー シ ュ 州 ( 州 都 : ハ イ デ ラ バ ー ド ) 特 に こ れ と い っ た 特 徴 の な い ア ン ド ラ プ ラ デ ー シ ュ 州 で あ る が 90 年 代 後 半 、新 た に 就 任 し た Naidu 州 知 事 の 行 革 宣 言「 Vision 2020」に よ り 急 速 な 近 代 化 へ の 道 を 歩 み 始 め た 。こ の 宣 言 の 目 標 は 2020 年 ま で に 同 州 を イ ン ド 国 内 で 最 も 豊 か な 模 範 的 州 に す る と い う も の だ 。 IT 分 野 で 見 る と 2010 年 ま で に イ ン ド で の 卓 越 し た IT 拠 点 に な る こ と を 目 標 に し た 基 本 政 策 ( ICT Policy 2005-2010) を 2005 年 4 月発表した。これは同州のハイデラバード周辺地域を隣接する州のバンガロ ールに劣らず“インドのシリコンバレー”にすると宣言した具体的アクションプ ラ ン と な っ て い る 。 プ ラ ン は 2 部 か ら 構 成 さ れ e― ガ バ ナ ン ス ( IT 技 術 を 利 用 し て生活の質の向上と貧困の撲滅を進め知識社会を形成する)と投資促進(各種優 46 第1章 遇策による海外からの投資促進)をあげている。 現 に ハ イ デ ラ バ ー ド 郊 外 に 新 た に 設 立 さ れ た IIIT(イ ン ド 国 際 情 報 大 学 )は ト ップレベルの教授陣、学生をそろえ小規模とはいえインドでもトップレベルの教 育 、 研 究 が 進 め ら れ て い る 。 キ ャ ン パ ス の 近 く に は IBM、 マ イ ク ロ ソ フ ト 、 オ ラ ク ル な ど の 有 力 企 業 が 拠 点 を 構 え 、 実 戦 的 で 高 度 な IT 教 育 の 場 と な っ て い る 。 (3)タ ミ ー ル ナ ド ゥ 州 ( 州 都 : チ ェ ン ナ イ ) タミールナドゥ州は国内第 3 位の工業生産額を誇り経済的にも人的資源の面で も比較的豊かな州である。特に州都チェンナイ周辺は自動車産業が発達し歴史的 に も 南 イ ン ド の 表 玄 関 と な っ て い る 。 州 の ス ロ ー ガ ン は 「 知 識 立 州 (Knowledge Based State)」 で あ り 、 最 初 の IT 政 策 は 1997 年 に 発 表 さ れ 、 こ れ は カ ル ナ タ カ 州 と 共 に 最 も 早 く IT 政 策 を 発 表 し た 州 と な っ た 。最 新 の IT 政 策 は 2002 年 9 月 に 発表されている。 タ ミ ー ル ナ ド ゥ 州 か ら の IT 輸 出 は 2000― 2001 年 の 311 億 ル ピ ー か ら 2004-2005 年 に は 1,070 億 ル ピ ー に 増 加 (年 平 均 伸 び 率 37%)し 、イ ン ド IT 輸 出 全 体 の 14.7% を 占 め て い る 。 2007 年 の 第 10 次 5 ヵ 年 計 画 終 了 ま で に こ の 数 値 を 20% に す る 意 欲的な計画を持つ。 タ ミ ー ル ナ ド ゥ 州 に は ELCOT(Electronics Corporation of Tamil Nadu Ltd.) と 呼 ば れ る IT 産 業 を 促 進 す る 機 関 が あ る 。 ELCOT は IT 分 野 で の JV 設 立 、 IT パークや通信バックボーン回線の建設などを進めており、また各種電子政府やコ ン ピ ュ ー タ 教 育 活 動 に も 積 極 的 に 関 わ っ て い る 。こ の 機 関 は STPI や イ ン ド ソ フ ト ウ ェ ア サ ー ビ ス 協 会 (NASSCOM)な ど 他 団 体 と 協 力 し な が ら 活 動 を お こ な っ て い る 。 カルタナカ州と同様、地方分散が進んでおりタミールナドゥ州でもコインバトー ルへの企業の拠点開設が進行している。 以下は同州の主な優遇策である。 • IT 産 業 に 対 す る 財 政 面 で の 支 援 1)5 億 ル ピ ー 以 上 、10 億 ル ピ ー 未 満 の 投 資 企 業 に は 250 万 ル ピ ー の 資 本 金 補 助。 2) 10 億 ル ピ ー 以 上 、 20 億 ル ピ ー 未 満 の 投 資 企 業 に は 500 万 ル ピ ー の 資 本 金 補助。 3) 20 億 ル ピ ー 以 上 の 投 資 企 業 に は 、 1,000 万 ル ピ ー の 資 本 金 補 助 。 4)雇 用 者 の 内 、40% 以 上 が 女 性 の 場 合 は 100 万 ル ピ ー を 上 限 と し 、投 資 額 の 5% を 追 加 で 資 本 金 補 助 。 5) 指 定 さ れ た IT パ ー ク に 対 し て 100% を 上 限 と す る FSI( フ ロ ア ス ペ ー ス 指 標)の緩和を行う。 6) IT 産 業 の た め の 土 地 取 得 や ビ ル 建 設 の 場 合 、 印 紙 税 と 登 録 費 の 50% を 免 除する。 7) ソ フ ト ウ ェ ア 開 発 や 訓 練 に 限 り 、立 地 上 の 地 理 的 な 制 限 を 免 除 す る 。ソ フ ト ウ ェ ア テ ク ノ ロ ジ ー パ ー ク (STP)や IT パ ー ク (ITP)以 外 に お け る 企 業 も STP や ITP と 同 等 の 優 遇 策 を 取 得 す る こ と が で き る 。 • 業績的インセンティブ 1) 全 て の ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 は タ ミ ー ル ナ ド ゥ 州 汚 染 管 理 法 の 対 象 外 と す る 。 2) 各 種 法 令 に 対 し て 、 自 己 申 告 の み で 法 令 に 準 拠 し た と 見 な す 。 • 物理的インセンティブ 災害復旧及び災害時のビジネス継続保証のため必要な通信帯域と電力が タミールナドゥ州の代替地域で利用できることを保証する。 47 情報家電に係る政策・産業動向 • • • プロモーション的インセンティブ 1) タ ミ ー ル ナ ド ゥ 州 の ブ ラ ン ド イ メ ー ジ 構 築 の 為 に Destination of Choice Fund を 政 府 が 運 用 す る 。 2) ド イ ツ 、 フ ラ ン ス 、 日 本 と い っ た 英 語 圏 以 外 の 市 場 に 進 出 す る 為 に 外 国 語教育環境を整備する。 3) 前 年 度 の 売 上 が 1 億 ル ピ ー 以 下 の 中 小 企 業 が 国 際 的 IT 展 示 会 に 参 加 す る 場 合 は 、 30% の 小 間 料 を 補 助 す る 。 人材開発インセンティブ 5 年以内に全ての高校において基本的なコンピュータ訓練を導入する。 教師に対する訓練も 5 年以内に行う。 IT に お け る タ ミ ー ル 語 の 活 用 1) 全 て の Web を 英 語 /タ ミ ー ル 語 対 応 に す る 。 2) タ ミ ー ル ソ フ ト ウ ェ ア 開 発 基 金 ( TSDF : Tamil Software Development Fund) を タ ミ ー ル 語 IT 環 境 整 備 の た め に 創 設 、 強 化 す る 。 (4)西 ベ ン ガ ル 州 (州 都 コ ル カ タ ) 人 口 8.2 千 万 を 越 え る 西 ベ ン ガ ル 州 は 、 大 英 帝 国 第 2 の 都 市 と い わ れ た コ ル カ タ( カ ル カ ッ タ )を 州 都 と し イ ン ド 28 州 の 中 で も 有 力 な 州 の ひ と つ で あ る 。歴 史 的 に 経 済 的 、人 材 面 で の 蓄 積 の あ っ た 同 州 で あ っ た が 、1960 年 代 後 半 以 降 の 長 期 にわたる左翼政権の結果、工業は衰退していき、全国に占める同州の工業生産額 比 率 は 1960 年 の 22.9%か ら 2004 年 に は 4.5%と 低 落 の 一 途 を た ど っ た 。 • し か し 2001 年 以 降 、 イ ン ド IT 産 業 の 急 成 長 に 従 い ス タ ー ト 時 の 規 模 が 小さかった同州のソフトウェア生産は成長率において有力他都市のそれを 凌 駕 し て い る 。 空 港 近 辺 に は IBM、 GE、 TCS、 HCL な ど 有 力 企 業 が 拠 点 を 開設あるいは建設中である。これは下記の利点があると考えられる。歴史 的に教育熱心で豊富な人材。 • IIT カ ラ グ プ ー ル 、IIM カ ル カ ッ タ 、カ ル カ ッ タ 大 学 な ど の 高 等 教 育 機 関 の 集積。 • カルカッタの充実した金融、保険サービス。 • 他都市に比較して人件費、居住コストが低い。 • 企業への定着率のよさ。 • 恵まれた電力事情。 以 上 に 加 え デ リ ー 、バ ン ガ ロ ー ル の IT 企 業 に は 西 ベ ン ガ ル 州 出 身 者 が 多 く 、一 定の経験を積んだ技術者たちはコルカタ周辺の就業環境改善に従い回帰する傾向 にあることが指摘される。 同 州 の IT 関 連 の 政 策 と し て 下 記 が 注 目 さ れ る 。 • IT 産 業 を 公 共 サ ー ビ ス 事 業 と み な し 優 遇 条 件 を 付 与 す る 。 • 女性にも祝日に関係なく夜勤含め 3 交代勤務を可能とする。 • 労使契約、休日扱いなどに関し個別協定を可能とする。 • 住宅地区での建屋建設などの法令を緩和する。 • 起 業 、 創 業 に IT 関 連 企 業 に は 特 典 が 付 与 さ れ る 。 (4)組み込みソフトウェアの活用状況 等 2004-2005 年 度 の 売 上 高 ベ ー ス で 見 た 上 位 20 社 は 図 表 4-15 で あ る 。上 位 20 社 の 売 上 高 合 計 は 14.8 億 ド ル で イ ン ド IT 市 場 全 体 の 53%を 占 め る 結 果 と な っ た 。 こ れ は 一 昨 年 の 50%よ り 若 干 増 加 し て お り 全 体 の 平 均 伸 び 率 33%に 対 し て 上 位 20 48 第1章 社 の 平 均 伸 び 率 41%か ら き て い る 。国 内 外 で の 伸 び は 国 内 は 39%(前 年 19%)、輸 出 は 42%(前 年 32%)で あ っ た 。 国 内 で は 金 融 保 険 証 券 及 び 通 信 の 分 野 が 好 調 で あ り 、 官公庁、製造は安定的に推移している。 表 1.2-6 イ ン ド の IT 企 業 ラ ン キ ン グ ランク 企業名 2003(MUS$) 2004(MUS$) 伸 び 率 (%) 1 Tata Consutancy Services 1310.4 2176.9 66 2 Infosys Technologies 1074.0 1560.5 45 3 Wipro 1155.0 1520.2 32 4 Hewlett Packard India 1030.0 1508.1 46 5 IBM India 613.7 948.8 55 6 Satyam Computer Services 571.7 779.0 36 7 HCL Technologies 472.9 623.4 32 8 Tech Pacific India 485.7 616.4 27 9 Intel 468.2 614.6 31 10 Cisco 416.0 607.9 46 11 Redington 418.5 599.5 43 12 HCL Infosystems 350.6 495.4 41 13 Ingram 344.7 460.3 34 14 Patni Computer Systems 276.6 353.7 28 15 Samsung 316.9 341.6 8 16 Cognizant Technology Solutions 188.7 339.8 80 17 Moser Baer India 339.3 304.5 -10 18 Oracle India 187.8 298.0 59 19 Microsoft India 206.0 287.2 39 20 i-flex Solutions 181.0 255.5 41 Corporation 出 典 : Dataquest ラ ン キ ン グ 首 位 の TCS は 従 来 の Tata グ ル ー プ の 一 事 業 部 門 か ら IPO を 経 て 連 結 ベ ー ス で CMC 他 の 子 会 社 な ど も 含 め る た め 大 き く 増 加 し た 。 大 き な 順 位 の 変 更 は な い が Samsung は リ ス ト ラ で 、 Moser Baer India は 石 油 価 格 の 高 騰 を 理 由 に 赤 字 と な り 順 位 を 下 げ て い る 。 一 方 Cognizant は オ フ シ ョ ア の ブ ー ム に 乗 り 80%の 伸 びを示した。 国 内 の 分 野 別 の 売 上 高 比 率 を 図 1.2-7 に 示 す 。 49 情報家電に係る政策・産業動向 図 1.2-7 イ ン ド 国 内 の 分 野 別 売 上 高 比 率 ( % ) 60 5555 50 40 30 20 10 6 4 9 12 6 6 2 4 1011 2 2 7 5 3 3 輸 出 そ の 他 サ ー ビ 中 ス 小 企 業 向 け /通 信 IT 電 力 /ガ ス 製 造 官 公 金 庁 融 保 険 証 券 0 出 典 : Dataquest イ ン ド 国 内 の IT 市 場 も 急 速 に 立 ち 上 が り つ つ あ る 。 特 に IT イ ン フ ラ 構 築 ブ ー ムに乗り各種機器を扱う販売チャネル業者の増加が目立っている。 官 公 庁 部 門 で は 従 来 か ら 電 子 政 府 構 築 、 e-ガ バ ナ ン ス 立 ち 上 げ で 話 題 が 先 行 し て い た が 実 需 要 ま で い た ら ず 未 だ 議 論 、計 画 段 階 に あ る 。今 年 2006 年 度 か ら 実 際 の 購 入 段 階 に 入 る と い わ れ て い る 。 金 融 部 門 が 相 変 わ ら ず 最 も 需 要 が 旺 盛 で SBI ( State of Bank) の 国 内 、 海 外 ATM ネ ッ ト ワ ー ク 、 モ バ イ ル バ ン キ ン グ シ ス テ ム など活発な動きがある。 一方、製造業の分野では自動車、鉄鋼、セメント、工作機械など基幹産業が需 要 を 牽 引 し て い る が 、こ こ で 重 要 と な る の は 組 み 込 み ソ フ ト ウ ェ ア の 開 発 で あ る 。 下 記 に 、イ ン ド を 代 表 す る IT 企 業 二 社 の 動 向 を 記 述 す る と と も に 、組 み 込 み ソ フトウェアへの取り組みについても触れる。 【 TCS( Tata Consultancy Services)】 イ ン ド 最 大 の タ タ 財 閥 傘 下 に あ り 財 閥 創 立 100 年 目 に あ た る 1968 年 に 創 業 し た イ ン ド 最 大 の IT 企 業 で あ る 。 ム ン バ イ を 本 社 と し 現 在 で は 47 ケ 国 、 160 ヶ 所 に 拠 点 を 構 え 2006 年 3 月 時 点 の 従 業 員 数 62000 人 、う ち イ ン ド 国 内 の 本 体 に 52600 人 、 子 会 社 に 5600 人 、 海 外 に 3800 人 を 擁 す る 。 イ ン ド の ソ フ ト ウ ェ ア 企 業 で 初 め て 10 億 ド ル (2003 年 )、ま た 20 億 ド ル( 2005 年 )の 売 上 を 超 え た ア ジ ア 最 大 の ソフトウェア輸出企業である。特に過去 2 年間で売り上げ倍増し、昨年度だけで 新 た に 1 万 人 を 新 規 採 用 し た 。目 標 と し て 2008 年 ま で に 50 億 ド ル /年 の 輸 出 、2010 年 ま で に IT コ ン サ ル テ ィ ン グ 業 界 で 世 界 の ト ッ プ 10 に な る こ と を 掲 げ て い る 。 顧 客 の 約 90%は 海 外 顧 客 で あ り 売 上 高 の 60%を 米 国 か ら 得 て お り 、米 国 の フ ォ ー チ ュ ン 上 位 10 社 の う ち 7 社 を 顧 客 と し て い る 。続 い て 欧 州 か ら 23%、ア ジ ア 太 平 洋 地 域 他 か ら 6% 、 イ ン ド 国 内 か ら 12% と な っ て い る 。 顧 客 の 対 象 分 野 と し て 金 融、製造、通信、小売、官公庁、運輸、エネルギー、医療等あらゆる分野を網羅 し て お り 顧 客 毎 の 展 開 と ア プ リ ケ ー シ ョ ン 開 発 、 e-ビ ジ ネ ス 、 エ ン ジ ニ ア リ ン グ 等、技術分野毎の展開をマトリックスとしてそのつど柔軟に組み合わせ多彩でか つ機動的な顧客対応を可能としている。 人 材 は IIT 他 の 有 力 大 学 か ら 厳 し い 選 抜 試 験 を 経 て 獲 得 し 、 そ の 後 も 徹 底 し た 50 第1章 社内教育で人材の育成と選別を行っていることは有名である。インドの工科系学 生における同社の人気は高く一層有能な人材が集まる好循環が働いている。南部 の ト リ バ ン ド ラ ム に は 常 時 600 人 の 社 員 教 育 が 実 施 可 能 な 教 育 施 設 を 設 け て お り 、 入 社 時 は 全 社 員 2.5 ヶ 月 の 新 人 教 育 を 独 、 仏 、 日 な ど の 外 国 語 教 育 を 含 め こ の 施 設で受けた後配属される。その後も定常的に教育は実施され社員一人当たり年平 均 20 日 間 の 教 育 を 受 け る と い う 。ト リ バ ン ド ラ ム 以 外 に も 各 地 に 同 様 の 教 育 施 設 を 運 営 し て お り 、変 化 の 激 し い IT 技 術 に 追 随 す る た め 今 後 も 同 社 は 社 員 教 育 が 経 営の最重点項目のひとつという。 R&D 分 野 で は ム ン バ イ 近 く の プ ネ に イ ン ド 最 大 の ソ フ ト ウ ェ ア R&D セ ン タ ー を 設 け 先 端 的 ソ フ ト ウ ェ ア 技 術 の 研 究 ·開 発 を 進 め る と 同 時 に 、世 界 各 地 の 有 力 大 学 と分野ごとに協力し先端技術開発にかかわっている。 アジア地域の展開については世界第 2 位の市場規模を持つ日本を最優先の市場 と 考 え 、90 年 代 初 め よ り 市 場 開 拓 に 取 り 組 ん で き た 。 一 定 の 業 績 は 上 げ て き た が言語、商習慣の違いもあり、米国、英国におけるように急激な成長を見るに至 っていない。優秀な日本人の確保、インド技術者の社内日本語教育など着実に進 めつつ、短期的成果よりも長期的な取組みを基本方針にする模様。中国について はグローバルソーシング拠点と位置付け、文化的に近い日本や韓国市場への足が かりとする一方、中国、インド両政府の意向を受け戦略的なアプローチを検討中 と い わ れ る 。 2003 年 に は ア ジ ア ·パ シ フ ィ ッ ク 地 域 の 本 部 と な る 子 会 社 を シ ン ガ ポ ー ル に 設 立 し た 。 こ の 地 域 本 部 を 通 じ ASEAN 地 域 及 び 東 ア ジ ア 地 域 を 統 括 し 同 社のこの地域でのプレゼンスを高めていく計画。同子会社は中国、韓国、台湾、 マレーシア、オーストラリア、ニュージーランド、日本を管轄している。 とりわけ、シンガポールとは両国政府の支援もあり取引高も急増している。売 上高ベースでは豪州、日本、シンガポール、中国の順と推測される。またこの地 域 の 開 発 セ ン タ ー を 横 浜 、メ ル ボ ル ン 、杭 州 に 設 置 、現 地 従 業 員 数 は 350 人 (豪 州 )、 300 人 (日 本 )、 400 人 (中 国 )、 100 人 (ASEAN)で 、 ほ ぼ 同 数 の オ フ シ ョ ア 要 員 が イ ン ド で サ ポ ー ト す る 。 顧 客 は 各 国 で 展 開 中 の 多 国 籍 企 業 及 び 地 場 顧 客 。 ASEAN で は人件費が低くインド企業のオフショアビジネスモデルが機能せず、価値のある ソフト、システム、プロセス管理が主たる事業の源泉となっている。 組 み 込 み ソ フ ト ウ ェ ア へ の 取 り 組 み に つ い て は 、以 下 の チ ャ ー ト が 参 考 と な る 。 図 1.2-8 組み込みシステムの概念図 51 情報家電に係る政策・産業動向 図 1.2-9 TCS 社 の 扱 う 組 み 込 み シ ス テ ム の 概 要 【 Wipro Technologies】 1945 年 に 創 業 さ れ イ ン ド (India)西 部 (West)地 域 の 製 品 (Products)を 製 造 販 売 と い う 発 祥 の 経 緯 か ら WIPRO と い う 社 名 に な っ た と い う 。 当 初 は 石 鹸 等 油 脂 製 品 が 主 要 製 品 で あ っ た が 、1980 年 代 よ り PC な ど IT ハ ー ド ウ ェ ア 製 品 を 扱 う よ う に な り 、 90 年 代 か ら は ソ フ ト ウ ェ ア の 開 発 に 取 り 組 ん で き た 。 2000 年 に 入 っ て IT ソ リ ュ ー シ ョ ン や BPO の グ ロ ー バ ル 展 開 を 事 業 の 中 心 に し つ つ あ る 。 従 業 員 数 は 23 の 国 籍 か ら な る 約 42000 人 、 う ち 2000 人 の 専 門 知 識 を 持 つ コ ン サ ル タ ン ト か ら な る 。世 界 35 カ 国 に 40 箇 所 の 拠 点 、10 箇 所 の ニ ア シ ョ ア 開 発 セ ンター(オンサイトではないが顧客の市場内に拠点を持つ)を有す。顧客はフォ ー ブ ス 2000 の う ち 151 社 、 全 世 界 で 430 の 顧 客 を 持 つ 。 売 上 高 は 2006 年 3 月 期 で 1.67B$、 過 去 5 年 間 の 年 平 均 伸 び 率 42%。 WIPRO の 特 徴 は 世 界 最 大 の 独 立 BPO 企業であることだ。同社について特記すべき事柄は各種のソフトウェア品質を図 る各指標において世界で始めて取得した企業となっていることである。 1998 年 : SEI CMM レ ベ ル 5 を 取 得 し た 初 め て の ソ フ ト ウ ェ ア 企 業 2001 年 : 世 界 初 の PCMM レ ベ ル 5 取 得 企 業 2002 年 : 世 界 初 の CMMI ver 1.1 レ ベ ル 5 取 得 企 業 ア ジ ア 市 場 に も 注 目 し て お り 、1995 年 か ら 日 本 で の 事 業 を 開 始 し た 。現 在 イ ン ド 企 業 と し て は 日 本 市 場 で 最 大 の ビ ジ ネ ス を 展 開 し て お り 、顧 客 数 は 50 社 程 度 を 持 つ と い わ れ る 。約 1000 人 が 日 本 関 係 に 従 事 し て お り オ ン サ イ ト 200 人 、オ フ サ イ ト 800 人 で 進 め て い る 。“ 進 歩 ― SIMPO” と 呼 ぶ 日 本 語 教 育 シ ス テ ム を 社 内 に も ち日本担当要員、技術者の日本語教育に力を入れている。中国には一昨年上海、 昨年には北京に拠点を開設。日本と中国の担当者間で共通に顧客獲得活動をする ケースもあり両国の文化的近さからインド本国よりもローカルに情報をシェアし 事業展開することもあるという。組み込みソフトウェアについては、大変熱心に 取り組んでおり、日本企業からの受注も多い。 52 第2章 情報通信業界における主だった動き(月次ベース) 第 2 章 情報通信業界における主だった動き (月次ベース) 第2章 第2章 2.1 情報通信業界における主だった動き(月次ベース) 4月 2.1.1【中国における知財保護の動き加速】:中国/4 月 このほど国務院新聞弁公室が開いた記者会見では、向こう 3 年間で、全国50都市に 知財苦情センターを設置し、知財侵害情報の収集体制を整備する。同時に各官庁間の連 携をはかり、政府一体となった対策を取ると発表した。その先陣を切るかのように、北 京市はこの 6 月より「知財侵害の通報センター」設置すると発表した。 中国政府は今年「知的財産権保護行動計画」、 「知的財産権保護要綱(2006-2007)」を 制定し、第 11 次 5 カ年計画(2006-2010)では、国産自主技術・自主ブランド振興策「自 主創造革新」を掲げ、知財保護とともに国内ブランドの育成を基本国策としているが、 IT分野においては、信息産業部が、年初に発表した「2006 年業務要点」の中で、知 財権の保護強化、中国の知財権の産業化を目標に掲げており、今年は知財元年の年にな りそうだ。 一方民間では、この 4 月に国内PC製造大手4社、聯想(レノボ)、北大方正、清華 同方、TCL各社が、米マイクロソフト社と各々、12 億、2.5 億、1.2 億、0.6 億、計 16.3 億米ドルにも及ぶソフトウェアの購入契約を結び、正規ソフトの普及が進むであ ろう。 また、「自主創造」の面では、華為技術公司が、今年第1四半期(1-3 月)までに、 国際特許を 249 件出願し、米IT大手のシスコシステムズを抜いて、出願数では世界 37 位に躍進したことに代表されるように、官民一体となった活動が行われている。 2.1.2 【組み込みソフトの開発競争】:中国・インド等/4 月 従来から日本企業が強いと言われていた組込みソフト(embedded software)の分野に米 国、インドなど続々と参入しつつある。背景は従来の製品に簡単なチップとソフトを組 み込むことにより高性能でかつ多機能を実現することが普及してきたことによる。 中国、インドはじめ米国大手も成熟しつつある従来のアプリケーションソフト開発よ りもこの分野の拡大に注目し人材の確保、拠点の設立に動き出している。 現状この分 野の熟練技術者は少なく、熟練技術者の確保と若い技術者の育成が鍵となっている。 ORACLE が示唆するようにいずれこの分野でもソフトの囲い込みが熾烈になる。 53 情報通信業界における主だった動き 2.2 5月 2.2.1 【加熱する3G論戦 政府と専門家が舌戦、一方商用化準備は着々】:中国/5 月 信息産業部が準備を急ぐ第 3 世代携帯電話(3G)に対し、国内の著名な通信専門家は 公然と異を唱え、両者の論争に発展している。北京郵電大学のカン(門がまえに敢)凱 力教授は、「技術が未成熟なうえ、需要が非常に小さく、投資資金の回収は極めて困難」 との見方を示し、代わりに WiMAX、Wi-Fi といった無線 LAN や通信コストを削減できる IP 電話、第 4 世代携帯電話(4G)への投資をすべきと語る。一方、中国独自技術の TD-SCDMA を核に年内の 3G 免許発給を目指す信息産業部は、 「06 年に 3G サービスをスタートした場 合、初年は 225 億元、10 年には 2,264 億元、5 年間で累計 6,000 億元の売上げが出る」 と同部発行の人民郵電報にて発表するとともに、3G 基地局戦略会議において、同部の戦 略に誤りはなく、今年以降は規模の拡大を目指すとした。 一方 TD-SDCMA 産業連盟の楊カ(馬へんに華)秘書長は、実用化に向けた大規模ネット ワーク運用テストが今年第 3 四半期(7-9 月)にも完了する見通しを示し、準備が着々と 進んでいること印象づけた。 諸外国の IT 業界筋からは、中国の 3G への取り組みは遅すぎた。時期を逸したと言わ れているが、政府の威信をかけた 3G サービスは普及し、選定されたキャリアに利益をも たらすことができるか、事の成り行きが注目される。 2.2.2 【韓国 e ラーニング産業の発展及び活性化のための基本計画】:韓国/5 月 韓国政府は 2006 年を「e ラーニング産業普及年」と位置づけ、e ランニング産業発展戦 略に 2300 億ウォン(約 276 億円)を投入する。 この実行計画として「韓国 e ラーニング産業の発展及び活性化のための基本計画(2006~ 2010)」が 2005 年 12 月に e ラーニング産業発展委員会により纏められ、2006 年 3 月 20 日 に産業資源部で審議決議された。 これは、76 ページからなる計画書で、2004 年 7 月 30 日に施行された「e ラーニング産 業発展法」を受けた基本計画である。 この計画は韓国を「グローバルナレッジ産業大国」にするビジョンを描いており、その 実現の為に 2 大戦略、6 大政策方針を立て、具体的な推進スケジュールや時期、推進部署 を明記している。 *2 大戦略(斜体文字は 6 大政府方針の内容) ①e ラーニングの競争力強化:ソリューション、コンテンツ、サービスの標準確立と品質 保証制度の導入、及び専門家の養成を行う。又、先端技術開発の支援を通じて、e ラー ニング産業の創業・経営支援と流通構造の改編をおこなう。これにより、競争力を高 め、全世界マーケットの先導国家として発展する。 ②e ラーニングの普及及び需要の拡大:民間、及び公共部門の e ラーニング導入により企 業の改革を促進する。又、e ラーニング産業の需要を創出する活性化支援を行なう。こ れにより、知識国家としての基盤を準備する。 54 第2章 2.2.3 【中国通信機器ベンダー、目立つ大型受注】:中国/5 月 このところ、中国通信機器ベンダーの大型受注のニュースが相次いでいる。華為科技 は、GSM 設備の供給契約では、バングラディッシュ Telecom Malaysia International Bangladesh(TMIB)とおよそ 1 億米ドル、タイ TrueMove との増設契約(額不明) 、コン ゴ OasisSprl とは、人口の 85%をカバーするネットワーク構築契約(額不明)をそれぞ れ結んだ。また、ロシア最大の CDMA キャリアである Skylink とは、4000 万米ドルで CDMA ネットワーク構築プロジェクトを受注した。 一方、中興通訊は、DWDM 基幹伝送ネットワークの構築で欧洲の GTS と契約を締結した。 同契約では、ドイツ、チェコ、スロバキアなど 3 国の主要な経済地域を横断する全長約 100 キロメートルに達するネットワークを構築し、ユーザーに 2.5GSDH 業務を提供する。 これらの通信システムは、技術的には成熟したものであり、最先端製品ではない。か つて 90 年代には、日本、欧米企業が中国をはじめとする途上国に大量に売ってきたシス テムを、今では中国企業が廉価に製造・販売し、途上国を中心に売りさばくという構図 2.2.4 【台湾のフラットパネルディスプレイ(FPD)戦略】:台湾/5 月 活発な動きをみせるフラットパネルディスプレイ(FPD)を使ったテレビ市場は日本、韓 国、台湾が世界をリードしている分野である。FPD の展示会も盛んに行われており、2006 年度は 4 月 19~21 日に東京での Display 2006 開催を皮切りに、5 月 29 日には FPD International 2006 が東京で、6 月 14~16 日には FPD Taiwan 2006 が台北で、7 月 6~7 日には Korea Display Conference 2006 がソウルで開催される予定で、それぞれ大規模な 展示やカンファレンスが計画されている。又、日韓台を合せると 2005 年において、FPD の 主力である液晶(LCD)では世界の 95%以上、有機 EL(OLED)では同 90%の市場を占有している。 (工業技術研究院 IEK) (但し、プラズマ(PDP)は韓国 LG(31%)、日本松下(24%)、韓国サ ムソン(24%)で世界の 79%注 1)を占めており、台湾は PDP 分野では先行してない。) こうした中、台湾政府では FPD を今後の成長分野と捉え、経済部工業局が FPD 産業の育 成に力を注いでいる。工業局では、台湾が FPD 分野が強い理由として、 1)半導体の全行程を作る能力があり、下地があった 2)台湾には(桃園・新竹)、(台中)、(台南)の 3 つの主要 FPD クラスターがあり、連携が 取れている。特に台中の AUO や CMO は 7.5 世代のラインを作った。 3)政府のバックアップ:資金投資優遇策、人的資源の政策 4)台湾メーカはチャンスを捉える事に優れている を上げている。台湾政府の政策及び優遇策注 2)は欄外に述べる。 工業部はこうしたクラスター、及びその周辺の工業区を「006688 方案 注 3)」として優遇し ており、台湾の新戦略産業に該当すれば、こうした優遇措置を受ける事が出来る。台湾政 府はこうした優遇策や強みを基に、日本を含む各国からの投資を期待している。 (Display2006 の台湾経済部講演、その他より) 注 1)Device Times 2006/5/3 www.devicetimes.com 記事より 注 2)台湾政府の政策と優遇策 1.人材 -半導体、光電子の専門家が多い -兵役免除 -専門家育成プラン(Professional Incubation Plan) -産学連携の専門家育成プラン -世界から専門家をリクルート 2.税と投資の戻し -税制優遇 -先端新製品・技術開発基金プログラム 3.インフラ 55 情報通信業界における主だった動き -工業区での土地取得優遇策 -科学区、輸出保税区における優遇策 -投資相談窓口の一本化(産業推進室は 2002-2005 年に 1800 件の問題解決を図 った) 4.R&D システム -台湾 FPD 産業の R&D;工業技術研究院(ITRI) -FPD 産業グループの R&D 協力 -企業による R&D センターの立ち上げ 5.資金支援 -行政院開発基金などの政府基金支援 -ITDP/TDPI 補完 -銀行による優遇的な融資支援 -非政府団体による投資基金 6.市場 -FPD Taiwan (国際展示会) -FPD International(日本)や他の国際展示会 -FPD 賞 2.3 6月 2.3.1 【組込み型ソフトウェア開発】:台湾・日本・インド他/6 月 組込み型ソフトウェア開発は、インテリジェント家電、自動車の車載システムから最近の 高機能携帯電話にいたるまで益々その重要性が増大してきている。需要増大に伴い、組み込 み型ソフトウェアの開発規模も増大し、最近の携帯電話では数メガステップのソフトウェア の開発となっている。 アジアの企業にこうした状況に対応する動きが見られる。例えば、台湾の資迅工業策進会 (III、Institute for Information Industry)はインドチェンナイにオフショア開発セン タを 5 月 15 日開設した。このセンタは NASSCOM の協力の下チェンナイオリンピアテクノロ ジーパーク内の 8,500 平米を使用した施設で、台湾企業の有する優れたハードウェア技術と インドのソフトウェア技術の協調により新たな組み込みソフト分野の基地になるかもしれ ない。また、上海の地方情報コミッションの Fu Wenbiao ディレクタによると、上海は今後 5 年間で組み込みソフトウェアを含むソフトウェア開発に焦点を当て、2010 年までにソフト ウェアセクタの取引高が 1,200 億元(約 150 億米ドル)と、輸出 20 億米ドル、ソフト関連 従業員 20 万人になることを期待すると語った。 また、日本においても同様で、富士通は組み込みソフトを重点事業と位置づけて体制整備 を進めており、上海に開発営業拠点を開設し、522 人体制を構築する。NEC システムテクノ ロジーは、既に 2005 年 10 月、インド HCLT 社と合弁会社をデリー郊外に設置し、セキュリ ティ分野や組み込みソフトウェア分野の研究開発を行っており、日本のソフトウェア企業が 組み込みソフトウェアを基軸事業として大きく舵とりを始めた。 しかしながら、一方で、技術者及び開発技法確立が不足している。経団連、富士通、日立 など IT 関連 14 社が全国の大学が設立する専門大学院に講師を派遣したりカリキュラムを作 成するなどして共同運営して深刻な組み込みソフトウェアや情報システム技術者不足に対 応することになった。 56 第2章 2.3.2 【中国の RFID】:中国/6 月 5 月 30 日に CICC 北京事務所職員が同国にて開催された RFID Forum に参加いたしました ので、ご報告致します。 ■RFID Forum概要 本フォーラムにおいては、以下の実証実験の概要が紹介された。 ・スパークアイス(Sparkice)より四川省のブタ畜産地でのRFID の実証実験の状況につい て ・シンボルテクノロジー(Symbol)より上海市の郵便局と協力して行った郵便物流RFID 実 証実験の状況について ・ST マイクロエレクトロニクス(STMicroelectronics)より電子タグのチップコスト削減 について ・BEA よりRFID プラットフォーム(ミドルウェア)の構築について ・EPC グローバル(EPC Global)より組織概要と基準作成プロセスについて この他、IPICO、大唐、ヒューレットパッカード(HP)、上海華申、マイクロソフト、上海 通用化工研究所による講演が行われた。 ■RFID産業連盟について RFID 産業連盟は2005 年11 月、情報産業部と信息産業部の認可を得て、中国情報産業商 会のRFID 部会として設立された。現在、109 社の正式メンバ企業(会員)を有しており、 400 社以上の企業が関連活動に参加している。産業連盟の理事長は現在、中国情報産業商会 会長の張琪氏がこれを兼任している。また秘書長は、Sparkice 社董事長の曾強氏が務めて いる。 ■中国国家政策によるRFIDへの支援 ① 情報産業部は、2006 年度電子情報産業発展基金がプロジェクトガイドラインの中に、 「電 子タグのチップパッケージング(モジュール) 」と、 「RFID 技術に基づく都市農村間の郵 便物流配送システム」を組み込んでいる。 ② 国家発展改革委員会は、RFID 応用実証実験プロジェクトとR&Dセンター、産業化プロ ジェクトを支援している。 ③ 国家科学技術部は、RFID 基準作りとラボの設立を支援している。 ④ 金カードプロジェクト指導グループは、RFID 技術と電子タグを重要プロジェクトと位置 づけている。 ⑤ 国家開発銀行と情報産業との間で交わされた国家開発銀行IT貸付プロジェクト合意書の 中で、RFID が合意書の第四条貸付分野に入っている。これから5 年間、国家開発銀行よ り毎年100 億の貸付金がIT 分野に融資される。 ■RFID白書 「中国RFID 技術政策白書」は、6 月中には発表される見込み。 57 情報通信業界における主だった動き 2.3.3 【Wibro のアジア展開】:韓国/6 月 ブロードバンド普及率で世界の上位に位置する韓国は、3G 携帯電話や無線 LAN などのモバ イルブロードバンド通信の普及にも意欲的である。同国は、最近、広域にて高速無線通信が 可能な「モバイル WiMAX」をベースに新しい無線通信方式「WiBro(Wireless Broadband)」を 開発し、国内外からの大きな注目を集めている。 「WiBro」は、韓国電子通信研究院(ETRI)、サムソン電子、通信業者の KT、SK Telecom が 共同開発し、2005 年 12 月に国際電気電子学会(IEEE)によって国際標準の一つとして認め られた。 韓国国内でも、これから商用サービスを始めようとしている段階ではあるが、IEEE の WiBro 国際規格化以降、サムソン電子や KT がフットワーク良くアジア展開を進めている。 -中国:SK テレコムは中国聯通社に 11 億ドルの出資を決定。(2006 年 6 月) -マレーシア:テレコムマレーシアは WiBro & Mobile WiMax Community に 6 ヶ月以内に加 入すると発表。(2006 年 6 月) -ベトナム: KT はベトナム郵電省(MPT)の傘下にある国営通信会社 VNPT に無線インター -フィリピン:駐韓フィリピン大使、韓国との ICT 分野の協力に DMB(デジタル放送)と WiBro 製品のフィリピン参入を歓迎の意向表明。(2006 年 6 月) -国際:サムソン電子の WiBro 技術が International Engineering Consortium (IEC)の無線 インターネット部門で InfoVision 賞を受賞。(2006 年 5 月) 2.3.4 【IT を中心としたインドの IT 人材について】:インド/6 月 インド IT 産業の急成長を支える最大の要因は、質量共に充実した IT 人材の供給能力 であり、その能力は米国に匹敵するレベルである。供給能力の高さは、同国の教育シス テムが優れているからというよりは、むしろ、伝統的、文化的に知識を重視する傾向- 特に数学、論理学を尊重する気風と、それから派生する激烈な学力競争の結果、極めて 優秀な一群の技術者が選抜されることに拠る。特にインド工科大学(IIT)卒業生はその 象徴であり、入学時点から将来が約束され、卒業後は世界第一級の研究機関、企業など で活躍する機会を与えられる。こうした流れが彼らの能力を一層引き出すこととなり、 優秀な人的リソースの形成を継続させる好循環となっている。 世に有名なインド工科大学(Indian Institute of Technology、以下 IIT) は 1950 年代、 英国からの独立後、ネルー首相他、憲法草案メンバーの主導により米国 MIT を範とした工 科系高等教育機関として創立された。Delhi、Madras、Bombay、Kharagpur(コルカタ近郊)、 Kanpur(デリー東部)、Rookee(デリー北方)、Guwahati(デリー北方)、の7地点にキャ ンパスを有するインド最高の工科系大学である。世界でも米国の MIT、Stanford と並び 3 大理工系大学と評価される程である。 IIT は政府直轄の大学として運営資金の 4 分の 1 を中央から、その他を州政府が負担して おり、他の大学に比較し潤沢な運営資金に恵まれている。また IBM、マイクロソフト、シス コなどの米 IT 有力企業、またロシア、欧州各国など外国政府からの奨学資金も集中してお り、企業毎の独自研究室を有すなど、外国企業は在学中から優秀な学生の獲得に乗り出し ている。 インド国内の最優秀の高校生は将来の進路として医学系か工学系、それもコンピュータ 工学を志望するといわれる。高校卒業時に課される大学入学資格試験の科目は地理、歴史、 語学など一般教養科目を含むが、資格試験の合格自体は難しくない。 しかし IIT への入 学試験(JEE:IIT 各校共通試験)は数学、物理、化学の3教科だけで実施され、その得点 で合否が決まる。受験する高校生はこの 3 教科に集中して勉強するため、そのレベルが極 めて高いといわれる。一方この選抜システムは一般教養の観点からはバランスを欠く教育 システムだと問題視する向きもある。 昨年の実績で受験者数約 20 万名に対し最終合格者は 7 校合計で約 3,000 名(内コンピュ 58 第2章 ータ工学専攻は約 3 割) 、平均競争率 65 倍という世界でも極めて厳しい競争となっている。 合格者に対して学費は年間約 1,000 ドル程度、IIT は世界でも最も授業料の安い大学のひと つである。また上記のように奨学金、企業からの資金提供も充実しており、入学した学生 に経済的な困難はまったくないといわれる。 大学の施設、環境などは世界の水準から見ると決して恵まれてなく在学生の資質の高さ に比較すれば見劣りがする。教授陣も実戦的な講義というよりアカデミックな色彩が濃く、 数学、物理のような基礎科目に重点を置く傾向が強いといわれる。これら基礎を徹底的に 鍛えることが卒業後、潜在力を一気に爆発させ開花させる基盤となっているとも推察され る。 学部学生は確かに優秀であるが、卒業後は進路としてインドの大学院に進学するより米 国や欧州の大学院へ約 70%の学生が数年前までは留学していたという。しかしここ数年の インド IT 企業の急成長で海外への留学組は 30%程度に減少したといわれる。以前はインド 国内での研究開発に従事する機会がなく、主に米国の大学院、また企業で経験を積む道が 唯一であった。しかし最近は国内有力企業で最先端の開発業務に携わる機会も増え IIT 卒 業生は卒業後直ぐにインド国内のトップ IT 企業(TCS、Infosys、Wipro など)に就職を目 指すケースが多くなった。 従って IIT の大学院の評価は学部のそれに比較し相対的に高 くない。 (以上、CICC シンガポール事務所常勤コンサルタント Narayanan 氏による IITMadras 卒業 生からのヒアリング調査、及び Education in India のウェブサイトをもとに執筆) 2.3.5 【国家 IC 研究開発センター設立について】:中国/6 月 第 11 次 5 ヵ年計画に基づく、信息産業部の大きな目標の一つに IC 産業発展の加速、 自主技術の開発、中国ブランドの育成といったことが挙げられるが、最近国家 IC 研究開 発センター設立の動きが出てきた。 中国の IC 市場規模は 05 年度で、3,803 億元の取引があり、既に世界一の規模(全世界 の 24%)となっているが、その内情は、中国最大の貿易赤字品目であり、国内市場にお いても中国企業のシェアは低く、技術的にも日米欧半導体メーカーに見劣りがする分野 である。 国家 IC 研究開発センターの設立は、産・学・官が一体となった取り組みとして注目さ れる。以下に、同センターの目標及び中国 IC 産業の現状を詳細する。 2006 年 6 月、中国科学院(CAS=科学アカデミー)会員、北京大学微電子研究院院長の王 陽元氏は中国科学アカデミー第 13 回院士大会で、中国は国家集積回路研究開発センターを 設立すると表明。計画中の国家集積回路研究センターは約 5,000 平方メートルのクリーン ルーム、12 インチのナノメータ集積回路研究開発の先進的なラインを備え、また関連の新 部品や新手法、新構造の回路、新素材、知的財産権の開発研究実験室もある。 王陽元氏は「重複研究を減らし、外資企業の提携による研究開発技術の向上に力を入れ、 知的財産権に保護を提供するために、国家集積回路研究開発センターを中心とし、企業を 主体とする生産・研究開発・利用が密接に結びついた集積回路の産業化前連盟を構築しな ければならない」と提案。産業化前連盟は国家、地方、企業、国内外の資本が共同で投資 し、会員制による運営方式を採用、リスクを共同で負い成果を共に享受するのが最も望ま しいとしている。 これに先立ち中国科学アカデミー情報技術科学部は、中央政府に対して「微電子大国の 建設に関する建議」という諮問報告を提出している。報告では、中国の集積回路産業の発 展を 2 つの段階に分けている。 59 情報通信業界における主だった動き 第一段階 : 2010 年までに、集積回路の生産大国になり、産業の売上総額が 2,700 億元 を超え、国内市場の 35%、世界市場の 10%を占め、研究開発の水準が 45 ナ ノメータのレベルを突破する。 第二段階 : 2020 年までに、集積回路産業大国となり、産業の売上総額が世界市場シェ アの約 15%を占め、世界が中国の集積回路の市場となり、中国の集積回路 製品の自給率が 95%を超え、集積回路の生産技術が国際的な先進的な水準 と同程度となり、32 ナノメータと 22 ナノメータの 2 大技術ノードにおける ブレイクスルーを実現し、また研究開発や生産の何らかの分野で世界的なブ ームを導くとされている。 報告ではまた、2010 年までに年間売上が 10 億ドルを超える設計企業 2、3 社を含む、年 間生産額が 1 億ドルを超える集積回路設計企業を 20 社から 30 社育成するとしている。設 計業の生産額を約 500 億元に達するようにさせ、設計の水準を 65 ナノメータのレベルに達 する。こうした設計企業は注目される分野と国防分野を対象に、独自の知的財産権を具え るブランドと注目される製品を開発する。 この研究開発センターは、中国の集積回路産業の発展を推進するエンジンとなる。中国 の集積回路製品の 2020 年の販売総額が世界の市場シェアの 15%を占めることを目指す。 <背景及び評論> 中国は現状としては集積回路消費大国であり、国内企業の市場シェアは小さく、大多数 の集積回路製品は輸入に頼っている。2005 年の中国の集積回路市場の総額は 3,803 億元で、 24%のシェアで世界第 1 位の市場となっている。同年の中国の集積回路輸入額は 788.2 億 ドルで、各種石油輸入製品の 1.36 倍にのぼっており、中国の貿易赤字におけるトップとな っている。 CCID コンサルティングの研究報告によると、2005 年の中国 IC 市場の販売額 3,803 億元 は、前年比で 30.8%増加しており、そのうちコンピュータ類、消費類、ネットワーク通信 類の 3 大分野が中国集積回路市場の 88.2%を占めている。2010 年の IC 市場の複合成長率 は 28.9%に達すると見られている。2005 年に中国では合計 265.78 億個の集積回路を生産 し、前年比で 25.68%増加している。販売数量は 265.77 億個で前年比で 28.22%増加。輸 出は 216.09 億個で前年比で 33.18%増加、金額は 137.54 億ドルで 30.71%増加。輸入は 753.7 億個で前年比で 20%増加、金額は 810.24 億ドルで 34.87%増加している。2002 年以降、中 国の集積回路産業は一貫して 2 ケタという速いペースの成長を続けている。 中国の集積回路産業の現状という点では、設計、チップ製造、パッケージングテストと いう初歩的な産業チェーンの雛型を形成しており、長江デルタ、京津地区(北京、天津)、 珠江デルタという 3 地域に集中した IC 産業区が出現し、国際的な集積回路産業化基地を構 築している。 尚、中国の集積回路産業の発展には次のような特徴が見られる。 1. 技術革新能力の持続的向上 中国の集積回路における技術革新の環境は現在大きく改善され、政府と各地の集積回路 産業園は革新を奨励する一連の政策を発表している。中国の集積回路の設計業分野におけ る自主革新による製品の種類が増加し、技術水準が大きく向上している。CPU チップの分野 では「方舟」、「竜芯」、北大衆志などを代表とする国産 CPU が登場。AV チップ分野では、 北京ハイアル集積回路設計公司の「愛国者 3 号」のデコードチップや、中星微電子の「星 光」シリーズの音響・映像デコードチップといった独自の知的財産権を具える製品の研究 開発が成功し、市場に投入されている。海信と長虹が投資、開発に成功した映像処理チッ プは、国産機器で利用されている。 通信チップの分野では、2004 年に初めての TD-SCDMA マルチコアチップの開発は上海展訊 通信会社で成功。復旦大学、清華大学、凌訊科技有限公司が共同で開発した高解像度デジ 60 第2章 タルテレビ(HDTV)の地上波放送向けチップ「中視一号」が技術鑑定を通過、チップの規 模はメガゲート級で国際的な先進技術の水準に達している。応用類の専用チップの分野で は、蘇州国芯公司が税金計算機能つきレジスターの専用チップである CCM3118 を開発、チ ップから開発システム、エンベディド OS、サンプルまでをカバーするソリューションを完 成した。清華 同方、中国華大が開発した第二世代 IC 身分証チップは生産の規格化を開始 し、上海や深圳、北京などで試用されている。 2. 産業構造の最適化の持続的向上 2005 年以降、中国の集積回路産業の構造は合理化へと向かい、パッケージン グ業界が集 積回路産業チェーン全体の生産総額に占める比率は 50%以下に減少し、逆に IC 設計業や IC 製造業の比率が拡大を続けている。2005 年の中国の IC パッケージング・テスト業によ る収入は前年比で約 20.3%増加し、IC 設計業と IC 製造業による収入はそれぞれ前年比で 約 60.8%と 54.5%増加している。パッケージング・テストは産業チェーン全体の生産総額 において 45.3%を占め、2004 年の 51.8%と比べて減少している。IC 設計業と IC 製造業の 生産額はそれぞれ 17.5%と 37.2%を占めている。IC パッケージング・テスト業が依然とし て中国の IC 産業チェーンで最も大きな部分を占めているものの、3 分野の構造比は日ごと にバランスがとれ、産業構造は合理化へと向かっている。 3. 集積回路企業の急速な規模拡大及び技術水準の向上 中国の集積回路製造の技術水準は 2000 年の 0.35 ミクロン・8 インチ製造ラインの建設か ら、2004 年に中芯国際が 12 インチのラインを北京に建設するまでの発展を経て、いくつか の先進的な生産ラインの製造技術は 0.18 ミクロンひいては 0.13 ミクロンまで達している。 0.13 ミクロンから 0.25 ミクロンの設計・開発能力を備える企業が出現してきており、数百 万ゲートまたは 1000 万ゲートクラスの集積回路を独自に設計、開発可能になっている。 中国の半導体企業は拡大と発展の道を歩んでいる。中芯国際は世界第 4 位のチップ OEM 生 産企業へと躍進し、華虹 NEC は世界第 7 位のチップ OEM 生産企業となっている。大唐微電子 など多くの設計企業は 1 億ドルという売上目標を目指して進み、南通富士通、長電科技とい ったパッケージング・テスト企業がみな世界の先進的水準を目指して努力している。 しかし中国の集積回路産業は急速に発展していると同時に、対応が必要な問題も存在す る。 1. 資源の利用効率の向上 2000 年以降、世界の集積回路産業が中国への移転を開始し、中国には現在 5 インチ以上 の集積回路生産ラインが 20 本余りあり、また 12 インチのラインが建設中で、月にシリコ ンウェハ約 40 万個以上を加工する能力を持っている。これらの生産ラインの生産能力の一 部は操業短縮の状態にあり、国内企業による盲目的な生産ライン建設が問題となっている。 2. チップの需要と供給のミスマッチ 中国は現在大きな完成品生産能力を備え、携帯電話は年産 3 億台以上、カラーテレビは 8000 万台以上に達しているが、こうした完成品が使用しているチップは基本的にみな輸入 品で、中国はここ数年平均で毎年 800 億ドル以上の集積回路を輸入している。特にニーズ の巨大な消費類電子製品に利用されるチップで、完成品メーカーの必要とするチップを国 内企業が提供することができず、国内企業が設計・製造したチップを完成品メーカーは使 用しないという状況が現れている。 3. IC 製造業は OEM 主体、ブランド・バリューの欠如 中国大陸部のウェハ製造業の発展は、初期の米国・ベル、アルカテル、モトローラ、NEC などとの合弁工場の建設を除いては、ここ数年の発展はウェハの OEM 生産の提供が中心で、 61 情報通信業界における主だった動き 独自ブランドが少なくなっている。ウェハ OEM 産業の発展の面では、中芯国際や台積電以 外には和艦、宏力、華晶、先進、華虹 NEC があり、合計 7 社の建設中あるいは量産中のウ ェハ OEM 企業がある。 4. IC における革新能力の低さ 「技術革新能力の持続的向上」を中国 IC 産業の特徴として挙げたものの、中国の集積回 路の革新能力は他国に比べ弱く、主に重要な生産技術の開発能力や製品の設計・開発能力 が弱い、生産技術とハイエンド製品は海外からの技術に頼っており、レベルの高い設計人 材や手法の開発人材が不足している、と考えられる。 5. 産業チェーン全体の脆弱性、関連支援業界の発展の停滞 ここ数年、中国の集積回路産業のうち発展が最も速いのは製造業だが、集積回路の補助 的な業界の実力(半導体材料、チップパッケージング、チップ部品、先進的パッケージン グ、専用設備製造などを含む)は依然として強くはない。集積回路の生産ライン設備、機 器、材料を主に輸入に頼っている状況は改善されておらず、企業の技術向上の阻害要因で もある。 上記のように様々な問題はあるものの、中国は既に世界における電子製品の生産大国で あり、電子製品の製造能力の拡大はより巨大な IC 市場におけるニーズをもたらすこととな る。中国政府は集積回路産業の発展を積極的に支え、数々の優遇政策を発表し、IC 産業の 市場発展のために有利な外部環境を創出している。 現在、電子製品はグレードアップと世代交代に直面し、機能は強化されて無線やマルチ メディアといった機能が増え、ストレージ容量が拡大を続けており、IC 市場の成長におけ る重要な推進力となっている。一方、デジタル家電市場、通信 3G 市場、自動車電子市場と いった新興市場における利用や技術の発展が、中国の集積回路市場の成長をさらに牽引す るものと考えられる。 2.4 7月 2.4.1 【オンライン・ゲーム動向】:アジア/7 月 2006 年 5 月末、ベトナムのインターネット普及率は 15.5%となり、世界平均の 15.7%に ほぼ並んだ。プロバイダによるサービス料の値下げ合戦が功を奏し、ADSL の加入件数も増え、 今年 5 月よりベトナム国内初の光ファイバによる家庭向けデータ通信サービスを開始する 等、インターネット通信の高速化がスピーディーに進んでいる。 このように、アジア各国で急激に進むインターネット普及と通信の高速化等に伴って、オ ンライン・ゲーム市場・産業が年々拡大している。 IDC 社の調査によれば、日本を除くアジア太平洋地域の 2005 年のオンライン・ゲーム市場 は約 13 億 9 千万ドルであった。同社は、2006 年から 2010 年において年複利成長率 21%の成 長を遂げ、約 36 億ドルの市場規模になると予測しており、オンライン・ゲーム産業の振興 が急務となっている。 日本のゲーム市場は、ネットに接続しない家庭用ゲーム機と付属ソフトが中心で、ゲーム 産業は、IT 産業というよりはむしろエンターテインメント産業として位置づけられ、主に企 業単独での市場開拓が行われている。他方、アジアのゲーム市場は、インターネットに接続 してプレイするオンライン・ゲームが中心で、ゲーム産業は IT 産業発展の重要な起爆剤と して位置づけられており、現状では中国・韓国の存在感が圧倒的に大きい。中国・韓国を含 めたアジア全体の傾向として、ゲーム産業は高度知識集約型産業として認識されており、IT 産業振興政策の一環として、官主導での積極的な振興が行われている。 現在、オンライン・ゲームの産業育成の動きは東アジアから東南アジア全域に広がってお り、黎明期にあるベトナム等の地域に中国・韓国が率先して参入し、中長期的な収益を見越 した現地の市場開拓と産業育成を兼ねた開発者の教育を積極的に行っている。 62 第2章 図表の出典:IDC "IDC Says Thailand Online Gaming Market Maintains Exponential Growth and High Acceptance of Foreign Online Game Titles" (IDC 2006/06/20) 2.4.2 【中国3G関連情報のアップデート】:中国/7 月 最近にわかに技術問題、特許問題等により3Gの免許交付、サービス開始時期が07 年へずれ込むという予測が増え始めた。 CCID Consulting がネット上で公開している3G 関連の情報では、最近 UBS Securities のアナリストが免許交付は来年まで延期されると予測。また、別のニュースソースでは、 TD-SCDMA の技術特許を巡る欧米メーカーと中国メーカーの対立や、現在進められている 大規模ネットワークテストに不具合が生じている等技術問題により、年内のサービス開 始はかなり難しいと報道している。 ただ唯一、国務院発展研究センターだけが、このほど発表した「中国通信事業四半期 レポート」で、今年度内の商用サービスの開始を示唆しているが、大方の予想では、年 内のサービス開始どころか、免許交付も難しいとの論調が増えている。 政府関係者中国のIC市場規模は 05 年度で、3,803 億元の取引があり、既に世界一の 規模(全世界の 24%)となっているが、その内情は、中国最大の貿易赤字品目であり、 国内市場においても中国企業のシェアは低く、技術的にも日米欧半導体メーカーに見劣 りがする分野である。 国家IC研究開発センターの設立は、産・学・官が一体となった取り組みとして注目 されるが、以下に、同センターの目標及び中国IC産業の現状を詳細する。 63 情報通信業界における主だった動き 2.4.3 【日本の IT 企業のベトナムへの進出加速】:ベトナム/7 月 海外の低コストの人件費を使ってソフト開発業務をする、所謂オフショア開発での提 携国は、従来中国、インド、韓国に偏っていたが、最近になり情報サービス業界でベト ナムが脚光を浴びている。 NEC は本年4月末にハノイに NEC ソリューションベトナムを設立、6月より事業を開始 した。資本金は100万ドルで、当初は40名程度の体制でスタートするが、2008 年には120名程度にし、現地進出日系企業向けシステム販売を手がける。 ベトナムでのオフショア開発を増やす理由としては; 1)リスクヘッジ;中国への 1 極集中を避ける。中国は政治面でのリスクがあり、また ジョブホッピングが多いため、自社技術が流出する恐れがある。 2)ベトナム人気質;勤勉、従順で日本のやり方を持ち込みやすい、また個人的技術も 高く、ジョブホッピングも少ない。 3)ベトナム政府の支援;ベトナム政府は同国 IT 産業の育成を国の成長政策のひとつと してあげており、外資 IT 企業誘致に力を入れている。例えば、法人税が当初 4 年間 は無税、その後 9 年間は通常の半分、さらにその後の 2 年間は 15%の割引となって いる。 一方で、日本政府の協力により進められている AITI(アジア IT イニシアティブ)プ ロジェクトでは今後 5 年間で日本語のできる IT 技術者の育成を目指しており、今後 優秀な技術者の輩出が可能となり、日本企業の進出加速が期待されると思われる。 4)また、民間ベースでは同国 No.1 の IT 企業である FPT 社が日本の大学、専門学校の 協力の下 IT 人材育成のための大学を本年 9 月にも開校予定でおり、十分外資系企業 進出には対応できる人材を手当てできるとのこと。 その他、富士通はすでにハノイでオフショア開発受託業務を主体に操業しており、また 日本ユニシスも 100%出資子会社を設立し 6 月 1 日より事業を開始した ◆NEC Solutions Vietnam NECソフト株式会社、及びNECの東南アジア地域の販売統括法人である NEC Solutions Asia Pacific Pte Ltd(NECSAP)はベトナムにおけるソフトウェア開発 およびSI(システムインテグレーション)事業を推進するため、ハノイ市に新会社「NEC Solutions Vietnam Co., Ltd. 以下NECソリューションズベトナム」を4月28日付け で設立いたしました。出資比率はNECソフトが60%、NECSAPが40%であり、 資本金は100万米国ドルです。業務内容はソフトウェア受託開発事業、日系企業向けを 中心としたSI事業、PP(プログラムパッケージ)販売事業などであります。 操業開始時期は本年6月1日を予定しています。人員規模は、設立当初は従業員数40 名でスタートし、3年後の2008年度までに120名を見込んでおります。売上げ目標 は初年度170万米国ドル、2008年度には460万米国ドルを目指しております。 (NECソフト株式会社 プレスリリース 2006 年 5 月 15 日より一部抜粋) ◆USOL ベトナム 日本ユニシス・ソリューション株式会社(USOL)は日本国内大手 IT ベンダーとして初め てとなるオフショア開発専門の現地法人「USOL Vietnam Corporation(USOL ベトナム コー ポレーション、以下 USOL ベトナム)」を 2006 年 6 月 1 日に設立します。同社は、日本ユ ニシスグループが受注したシステム構築サービス案件における業務アプリケーションソフ トウェア、パッケージソフトウェアなどの開発を行ないます。 なお、「USOL ベトナム」設立に当たっては、ベトナム最大手の IT ベンダーである「FPT Software Joint Stock Company(本社:ベトナム社会主義共和国 ハノイ市、社長:Nguyen Thanh Nam、以下 FPT ソフトウェア)」から開発要員の出向を含め全面的な支援を受けるこ とになっています。今後、ベトナムにおけるオフショア開発において「USOL ベトナム」と 「FPT ソフトウェア」の業務提携を、さらに強固なものに発展させていく予定です。 64 第2章 設立当初は 40 名の開発体制でスタートし、今年度、ベトナム国内で優秀な IT 技術者を さらに 40 名採用する。2008 年度には約 200 名体制規模を予定。 (日本ユニシス・ソリューション株式会社プレスリリース 2006 年 5 月 10 日より一部抜粋) ◆その他のソフトウエア関連日本企業のベトナム進出状況 ①Vijasgate 社(http://www.vijasgate.jp/) 2003 年 12 月にベトナムの計画投資省(MPI、Ministry of Planning and Investment)より 設立を認可された、日本の IT 企業7社、ベトナムの IT 企業 6 社の合弁会社である。 <日本企業 7 社> コムチュア、住商情報システム、三井情報開発、インフォファーム、 ネクストウエア、シゲル情報サービス、テラ インターナショナル <ベトナム企業 6 社> FPT Corporation、Computer Communication (CMC) 、Harmony、 Tin hoc niem tin (NTC)、ELCOM、Dan Phong Software Solutions 事業の 80%は日本からのアウトソーシング、20%はベトナムでのソフトウェア開発であ り、日本語が判るシステムエンジニア(SE)の育成にも積極的に取り組んでいる。 ②AVASYS VIETNAM CO., LTD. (http://www.avasys.jp/news/20020731.html) 長野県上田市に本社のあるエプソンコーワ社の 100%子会社で、2002 年 7 月にライセン ス取得、同年 11 月から操業を開始している。主な事業は、本社で製造しているエプソン 社向けドライバソフトの開発・テスト。 ③Vietnam Image Partner System Co.,Ltd 2004 年 4 月に設立され、同年 6 月から操業を開始した企業で、本社(イメージパートナー、 以下 IP 社)は東京都町田市にある。IP 社の事業は、金融関連のソフト開発とホスティン グサービス、企業向けパッケージ開発(緊急連絡システム)等であり、ベトナムは開発部 分を担う。 ④Mankichi Software (Vietnam) Co., Ltd. (http://www.mankichisoftware.net/) 生産管理ソフト、会計ソフト等の開発等を行う。 ⑤Kobe~ (http://www.kobekara.com/) ソ フ ト ウ ェ ア 開 発 等 の 他 、 日 越 の IT ビ ジ ネ ス の ポ ー タ ル と な る べ く 「 JVPE (Japan-Vietnam Portal for Engineer)」というプロジェクトを実施し、IT 人材の育成に も取り組んでいる。 ⑥ソリマチ(http://www.sorimachi.co.jp/co_info/goubengaisha.shtml) 2005 年に Sang Tao 社との合弁会社を設立した。 ⑦日立ソフトウェアエンジニアリング ハノイにソフトウェア開発拠点「FPT 開発センター」を開設 (CICC 情報化レポート 2006 年版 ベトナム編 から抜粋) 2.4.4 【韓国、インド等のASEAN諸国への進出加速】:韓国・インド/7 月 アジア諸国での情報化に伴い韓国、インドの積極的進出が最近際立っている。昨今の 両国に進出例を下記に示すが、これらは一端に過ぎない。特に韓国は政府/民間企業が 一体となって、資金援助、製品援助、さらには国のIT政策の根幹となるマスタープラ ン作りまで手を伸ばしている。たとえODAの場合日本が Japanese Initiative として 相手国に提示しても、日本の場合実施されるまで時間と手間がかかりすぎ、速度の速い IT分野では目処がついた時点ではすでに古い技術になってしまっている等という各国 からの批判の声も聞かれる。韓国はこの隙間に案件を自分のものとして、人、物、金を 付け、かつ非常に速い速度で契約まで持っていってしまうことが多々ある。アジアに再 度展開しようとしている日本企業には脅威となりつつある。いまや国際協力も、韓国や インドなどのアジアの国々も活発に活動する「戦略に裏打ちされた競争の時代」に入っ ている。 65 情報通信業界における主だった動き ◆韓国、インドの進出例 1.韓国 ① ベトナム * 基本情報処理技術者試験実施予定、合格者は韓国にて受け入れ日当100$を支払う * ダナンにIT大学を設立 ② フィリピン * フィリピンIT研修センター(ケソン市、ブラガン市)を設立(KOICA,500万 ドル) * 国家ICTアカデミーの設立(80万ドル) * 電子政府計画構築のためのICT研修機関設立(50万ドル) ③ ミャンマー * ICT開発マスタープラン作り、韓国での受け入れ研修(1ヶ月、政策策定研修)(K OICA,95万ドル) ④ インドネシア * IT研修センター設立(IT関連中小企業振興を目的に300万ドル援助、KOICA) ⑤ ラオス * 電子政府センター(研修含む)無償援助(95万ドル) ⑥ モンゴル * IT専門家派遣、MOST研究所設置支援、国家ITパーク設立支援、IT大学設立、 * e-mongolia(マスタープラン)作成支援 ⑦ カンボディア * カンボディア・韓国無料インターネットプラザ設立 * ICT技術研修(電子認証etc) 2.インド ① ベトナム * APTEC社とFPT社が中心となり全国25箇所にIT研修所設立(20,000人 受講、卒業生の就職サポート * NIIT社はIT教育訓練センターを全国に設立(オンライン教育) ② ラオス * 150人の政府関係者がIT基本コース、データーベース開発、政策決定支援システム、 GIS等20コースを受講(2005~2006) ③ モンゴル * IT研修センター設立 66 第2章 2.4.5 【2005 年度のアジアのIT市場動向】アジア/7 月 Gartner 社集計の 2005 年度(2005/4 月―2006 年/3 月)IT 市場規模データを分析し下記 のようまとめた。 世界の IT 市場規模 • 分野別の割合は通信(59%)、IT サービス(23%)、ハードウェア(13%)、ソフトウェア(5%) であり通信と IT サービスが全体の 82%の市場規模を構成する。 • 地域別では米国(31%)、西ヨーロッパ(29%)、アジア太平洋(13%)、日本(11%)、中南米(6%)、 中近東&アフリカ(5%)、東欧&ロシア(4%)、カナダ(2%)の順で、米国、西ヨーロッパ、 日本を含むアジア太平洋の 3 地域で全体の 84%を占める。 • 2010 年までの見通しでは全体の平均成長率 4.1%。分野別ではソフトウェア、IT サービ スの分野が伸張。地域別では中南米、東欧&ロシア、中近東&アフリカ及びアジア太平洋 地域など途上国での伸びが顕著。 アジア太平洋地域(除く日本) の IT サービス市場規模 • 米ドル換算で対前年比 12.7%の拡大。 国別規模では豪州(32%)、韓国(25%)、中国(12%)、 インド(8%)、シンガポール(5%)、その他(18%)の順であり、上位 5 カ国で全体 の 82%を占める。 • 高い成長率はインド(26.9%)、タイ(19.6%)、中国(11.3%)の順。 • セグメント別ではソフトウェアサポート、コンサルティングサービスが成長を牽引す る。 アジア太平洋地域(除く日本)、IT 企業上位 20 社 • IBM は金融機関向けサービスを中心に各国で安定的に首位の座を維持。 • 過去一年のウォン高の影響で Samsung SDS、LG CNS、SK C&C の 3 大韓国ベンダーの成長 率は米ドル換算で 20-25%を記録。しかし実質は 7-14%程度であった。 • TCS などインドの IT 大手企業はまだ規模小であるが成長率は高い。依然ローコストが強 みと考えられているがソフトウェア技術力を武器に米大手 IT 企業と競合。具体例とし て豪州の ANZ、Commonwealth Bank など大手金融機関からのアウトソーシング業務を米 EDS からリプレイス受注している。 • 各国の IT サービス企業上位 20 社をみると自国企業および欧米系グローバル企業にほぼ 独占されている。例外として域内企業は、富士通(日)、HCL(印)、Satyam(印)、Salmat(豪)、 TeleTech(シンガポール)、JOS(香港)の 6 社のみ。参考資料中、赤は自国企業、黄は色 域内企業を示す。 67 情報通信業界における主だった動き 2.5 8月 2.5.1 【低迷する中国産の携帯電話機】:中国/8 月 中国企業による携帯電話機の製造は 2000 年に始まり、2002 年に全盛期を迎えた。2003 年 時点で、中国産の携帯電話機は市場シェアの 58%を占めるに至ったが、この年をピークに市 場シェアの割合は年々低下し、2006 年 5 月には 30%以下にまで下がってしまった。 2005 年の中国国内の携帯電話機販売数は 8,542 万台で、そのうちノキアやモトローラ、サ ムソン、ソニー・エリクソンの市場シェアが 55.9%(賽諾市場研究公司<SINO>統計)に達 しており、大都市ではそのシェアはさらに大きい。欧米の携帯電話機メーカーは、拡販チャ ネルの構築に積極的な投資を行いながら、低価格機種を次々と販売し、キャンペーン商戦に 力を入れるといった方法によって、中国の携帯電話機の競争優位性を失わせ、市場シェアを 着実に獲得していった。 中国の主な携帯電話機器メーカーは、聯想等、ごく少数の企業が、わずかに利益を上げて いるのみで、TCL や波導、厦新、康佳等多くの企業は赤字となっている。TCL 通訊の 2005 年 の第 3 四半期までの営業額はわずか 40.21 億香港ドルで、赤字は 15.75 億香港ドルに達し、 携帯電話機製造事業は、TCL 集団最大の赤字源となっている。かつて中国国内の携帯電話陣 営の旗印であった波導も 2005 年の第 3 四半期に 1.72 億人民元の損失を出した。波導の内部 の関係者によると、2005 年は同社の設立以来、最大の赤字となったという。厦新の携帯電話 の事業収入も前年比で約 20%減少し、2005 年は赤字となった。 かつて全盛を誇った中国の携帯電話はなぜこのように急速に敗退したのか。主な原因とし て、以下が考えられる: 1. 企業の在庫への対処とコア技術の不足 2. 製品の品質とアフターサービスの不備による消費者の評価の低下 3. ローエンド市場への中国国外の企業の積極的な参入 4. 企業の拡販チャネル構築への投資の減少 5. 「黒」携帯電話(並行輸入機や組立機、貼牌(OEM)機、中古・再加工機など)に よる打撃 現在の市場での苦境に直面して、中国の携帯電話機の再生の道は、以下であると考えられ る: 1.3G の発展のチャンスをつかむ 2.ローエンド市場をしっかりと確保し、ハイエンド市場で新製品発売のスピードを向 上させる 3.技術水準の向上 4.輸出によって海外市場を開拓し、販売を拡大 中国の携帯電話メーカーは一連の失敗を繰り返しており、捲土重来への道は険しい。ロー エンドモデルのニーズが高まっている現状で、 「国外ブランド」と『「黒」携帯』との競争を 強いられ、なかなか収益を上げられない。3G 携帯電話機の開発コストは高い。模倣に慣れた 中国企業にとって、めまぐるしく変わる流行に合致した新製品を次々と発売するのは容易で はない。コア技術と特許は中国国外の企業が所有しており、技術を一朝一夕には形成するの は不可能である。中国の携帯電話機が海外市場にてシェアを獲得するためには、ブランド確 立、現地市場や現地の習慣・文化への適応といった課題にも対応しなければならない。中国 の携帯電話機メーカーがこうした要素を適切に対処し、再び大きな発展を遂げることができ るかどうかは、市場による検証を経る必要がある。 68 第2章 2.5.2 【デジタルテレビを巡る動きについて】:中国/8 月 2008 年のオリンピックもあと 2 年に迫り、デジタルテレビを巡る動きもやっと活発になっ てきた。具体的には、政府、放送業者、主要メーカー/小売に以下のような動きがあり、来 年が本格的なデジタルテレビ時代の幕明けを迎えることを予感させる。 1.「中国デジタルテレビ地上波基準が近く発表」 5 年以上にわたる紆余曲折を経て、近々「デジタルテレビ地上波送信国家基準」が制定 される見通しとなった。清華大学の DMB-T 方式或いは CDMB-T(DMB-T、上海交通大学の ADTB-T と広播(放送)科学研究所の TiMi の折衷方式)が指定される予定。 2.「中国衛通と中央テレビ局が衛星デジタルテレビの発展で協力」 中国衛通と中央テレビは共同でデジタルテレビ生放送用衛星の共同打ち上げをこの 8 月にも行う。両社は移動体向けデジタル放送分野では、すでに協力関係にあるが、今 回の衛星打ち上げを機に、今後は地上波デジタルテレビ放送の分野でも協力して行く 予定である。 3.「インテルデジタルホームの販売チャネル革新」 インテルは中国有数の家電量販業者 国美電電器集団とパートナーシップ協定を結び、 全国 160 ヶ所の店舗やオンラインショップで、 「ViiV」製品の展示を行い、一般消費者 への認知、体験を広め、今後のデジタル家電時代への備えとする。 2.6 9月 2.6.1 【中国3G関連情報のアップデート】:中国/9 月 中国3Gシステムの状況について、本年7月度の当報告書で技術問題、特許問題等に より、サービス開始時期が来年4月にずれ込むとの業界関係者のコメントを報告したが、 最近、TD-SCDMAシステムの最終試験の進捗が芳しくないとの報道があった。 さらに、移動通信事業者最大手の中国移動がTD-SCDMAの導入には消極的であ り、現2G(GSM)システムからの拡張が容易なW-CDMA導入をにじませている との報道もあり、導入の最終局面を控え、関係者間の駆け引きが激しくなってきた。 69 情報通信業界における主だった動き 2.6.2 【カンボジア・ラオスで活発化する中国・韓国の IT 協力】:アジア/9 月 日本からの援助の規模が大きいとの印象が強いカンボジア、ラオス両国だが、最近では「民 間投資は中国、IT 協力においては中国と韓国」という印象が強くなっている。 カンボジア人の中には「カンボジアのビジネスのパートナーは中国であり、日本はパートナ ーにならない」とコメントする人もいる。また、カンボジアの首都プノンペンでは、韓国か らの直通便が週三便に増加する等、韓国との経済的関係が緊密化していることが見られる。 今年 4 月にカンボジアを訪問した中国・温家宝首相が約束した 6 億ドル(約 708 億円)の経 済協力には、約 40 億円相当の借款「メコン流域情報スーパーハイウエイネットワークプロ ジェクト」が含まれており、IT 分野においても関係が緊密化している。本プロジェクトは、 メコン川流域インターネット網のカンボジアへの支線設置するものである。カンボジア通信 省から公社化した Telecom Cambodia 関係者によれば、このプロジェクトは、全て華為 (Huawei 社)等中国製品を使用する条件が付けられているということである。 今年 8 月には韓国の調査団がカンボジアの国家 ICT 庁(NiDA)関係者と電子政府計画プロジ ェクトの地方展開(フェーズ 2)の打ち合わせを開始する等、中国・韓国両国によるカンボ ジアへの協力が着々と進んでいる。 一方、ラオスは、中国雲南省と国境を接することから、中国からの安価な製品の輸入が盛ん であり、元来より経済関係は緊密である。また、韓国とは、ここ 2-3 年以前に見られなかっ た経済関係の強化ぶりがうかがえる。首都ビエンチャンでは、空港近くに LG の看板が立て られており、市内には複数の韓国料理店が立ち並んでいる。 IT 分野においては、韓国国際協力団(Korea International Cooperation Agency)が、無償援 助の一環として、科学技術環境庁(STEA)内に電子政府研修センター(USD250,000 約 3 千 万円)設置し、電子政府アクションプランを作成して、カンボジアと同様に借款ベースの電子 政府プロジェクトを展開しようとしている。 このように、カンボジア、ラオス等のアジアの後発国(Least Developed Country)では、か つて日本が支援をしてきた中国、韓国、更には、マレーシア、等が IT 支援実施国の中心と なりつつある。 カンボジア国家 ICT 開発庁(National ICT Development Authority, NiDA)の政府高官は「当 初日本に IT 支援を依頼したが、1 年経っても、2 年経っても反応のない日本に痺れをきらし、 韓国政府に依頼したところ、迅速な支援が得られた。」と、日本の IT 支援に不満を述べたこ とがある。 通常、日本の技術協力案件は、現地関係機関がプロポーザルを提出してから、現地政府の 取りまとめ機関(カンボジアの場合はカンボジア開発評議会(CDC)、ラオスの場合は投資委 員会)が案件の順位付けをし、日本側に提案、その後、日本側での検討、更に事前調査等が あり、採択されても、実際に IT 関連プロジェクトが提案されてから開始するまでは 2 年、3 年かかる状況となっている。 一方、中国・韓国の支援は、このようなプロセスを経ず、現地政府のリクエストを受けた 後、迅速にプロジェクトを実施する等、技術進歩の早い IT に合った実施がなされている 関係者の話によると、これらの IT プロジェクトは華為や Samsung, LG などの民間企業と 政府が一体となって実施しており、また、プロジェクトの全体額は、予め決まっているもの の、自由に内容を決定でき、途上国で往々にあるトラブルや計画変更にフレキシブルに対応 できる状態となっている。 こうしたアジアの拡大する市場を見据えた戦略的なIT協力が競争的に行なわれている ことを念頭においたIT協力を展開していく必要がある。 70 第2章 2.6.3 【モバイルマルチメディアを巡る動きについて】:中国/9 月 中国の携帯電話市場は3G サービスを来年に控え、既に 4 億人の加入者を抱えているが、 3G 化による伝送容量の拡大と北京オリンピックというキラーコンテンツを見込み、音 声、映像、テレビ放送等を配信するマルチメディアサービスについての動きが活発にな ってきた。一方、この携帯電話向けテレビ放送を巡っては、中国政府はここでも中国独 自規格の推進という路線を打ち出してきている。 1.「北京 DAB モバイルマルチメディア放送のスタート」 北京人民放送局はモバイルマルチメディア放送 DAB(Digital Audio broadcasting) の放送を 2006 年 9 月 6 日より開始した。北京人民放送局の現有の番組に加え、中 央人民放送局と中国国際放送局の 8 チャンネルが中継放送される予定で、今後試験 放送期間中、中央テレビ台 1 チャンネル、北京テレビ台 1 チャンネルを視聴するこ ともできる。他の動画配信チャンネルも開発中で、2008 年の北京五輪までに次々と 登場する予定という。 2.「中国の携帯電話向けテレビ放送 CMMB のテスト段階突入」 新たに発足した中国モバイルマルチメディア放送技術研究チームの責任者は、2006 年 9 月 6 日、中国が独自に知的財産権を持つマルチメディア放送技術規格(CMMB) が、携帯電話向けテレビの国家規格になるとの見通しを示した。CMMB の研究開発作 業はほぼ完了し、近く北京で技術テストを行った後、早ければ 2006 年末にも制定 されるという。 2.6.4 【中国とインドの間で IT 分野での競争】:中国・インド/9 月 中国とインドの間で IT 分野での競争が水面下で起こりつつある。世界の通信機器市場で そのブランドを確立した中国の華為はアジアの通信機器市場で最も高い成長率を示すイン ド市場に 1999 年より参入し、現在、現地生産工場の設立認可をインド政府に申請中。一方、 インドの代表的 IT 企業である TCS は中国に現地資本との合弁会社をマイクロソフトと共に 設立。 両国とも世界が注目する成長市場であり、ハードウェアに強い中国企業、ソフトウ ェアに強いインド企業は市場としての、また人材の供給基地としての相手国に強い関心を持 っている。 しかし歴史的に複雑な背景を持つ両国はセキュリティの面からも先端技術の相 手国への流出には慎重な姿勢を崩さず今後の両国内での動きが注視される。 71 情報通信業界における主だった動き 2.7 10 月 2.7.1 【米国 IT 企業のアジア攻勢】:アジア/10 月 Microsoft 社や IBM 社、Intel 社といった米国企業のアジアにおける活動が一層活発にな っている。 特 に 各 国 の 教 育 機 関 と 提 携 し た 人 材 育 成 へ の 取 組 み が 目 立 つ 。 Microsoft 社 で は 、 “Partners in Learning (PiL)”と呼ばれる初等・中等教育における協力プログラムを世界 戦略の一環として展開しているが、アジア地域ではこれまでに、中国、香港、インド、日本、 韓国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、ベトナムの 11 ヵ国・地域で すでに実施されており、今後も拡大していく模様。同社はこの他にも、各国内有数の大学と の提携プログラムを進めている。 IBM 社でも、“IBM Academic Initiative”と称した高等研究機関向けの協力プログラムを 全世界を対象として実施しており、オープンスタンダード技術を中心とした教育、研究に必 要な IBM ソフトウェア、技術情報、学習資料の無料提供を行っている。 また、インドにおいては、高等教育機関との研究協力に関する連携の動きも目立つ。IBM 社ではインド工科大学(IIT)ボンベイ校、モトローラ社は IIT ムンバイ校、Cisco Systems 社は IIT ルールキー校、SAP 社はインド経営大学バンガロール校(IIM-B)と相次いで R&D 分 野での連携について MOU 等を締結している。 こういった動きは、自社ブランドの各国における知名度向上を狙うとともに、自社技術の プロフェッショナル育成による人材の囲い込みが狙いと言える。 さらに、各国政府機関と情報化協力における覚書締結の動きも活発化している。中国では、 Microsoft 社が情報産業部と中国国内における IT 産業育成の協力強化を謳った覚書を締結(5 月)したほか、Intel 社も同じく情報産業部と中国農村地域における情報化の覚書に調印(7 月)。ベトナムでは、Intel 社が共産党科学教育中央委員会と IT インフラ整備に関する協力 の覚書を締結(8 月)している。 このように、米国企業はビジネスとしての投資拡大や企業間連携を進める一方で、教育機 関や公共部門での人材育成に係わるアプローチも積極的に行っており、その勢いは益々強く なってきている。 2.7.2 【次世代DVD規格を巡る動きについて】:中国/10 月 次世代DVD規格争いについては、世界的にはすでにHD-DVDとブルーレイ・ディ スクの一騎打ちの様相を呈しているが、こと中国においては、この分野でも中国独自の 規格作りに官民挙げて奔走している。 AV(音響・映像)光ディスク規格EVDの陣営が、中国独自規格との一本化を決め、 10月15日にEVD産業連盟を設立した。 国内で複数の独自規格が争っていては、中国市場進出準備を進めるHD-DVDなど国 際的な次世代DVD規格に太刀打ちできないとの判断が背景にあり、規格統一によるE VD陣営の結束が、予想される国際次世代規格の中国での攻勢にどこまで対抗できるか、 今後の双方の攻防に注目が集まっている。 72 第2章 2.7.3 【中国でのオフショア開発を推進する日本企業、背景には不足する IT 人材】:日 本・中国/10 月 景気の回復傾向に伴い、大型案件が増えることを見越してオフショアを加速する日本企業 が増えている。ソフトウェア開発のベース社は従来から行っている中国へのオフショア開発 に加え、日本の中堅 4 社と共同でオフショア開発及びシステム設計や組み込みソフト開発人 材育成のために 3 月、無錫にソフトウェアセンターを開設する。また富士通 BSC も 3 月に上 海に中国2ヵ所目の営業開発拠点を開発した。 この動きは日本企業だけでなく、日本ベースの外資系企業にも見られる。日本オラクルは 従来から推進していたコンサルティングやサポートなどに加えプロジェクトマネージメン ト力を強化に関してインド拠点、また品質検査に関しては中国拠点、また日本では組込みソ フト専門部隊を立ち上げ、連携して国際分業を進めている これらの企業の動きの背景には IT 人材不足に対する産業界の危機感がある。 IT 人材不足 は全般的にあきらかであり、経済産業省の調査ではプログラマは前年に引き続き3.6%減 少して 10 万 1,874 人にとどまるとしている。また、組み込みソフト開発は深刻で 26 万 7 千 人の需要に対して 9 万 4 千人不足という IPA の調査結果もある。 IT 人材不足をオフショアで乗り切ろうとするのはひとつの企業戦略ではあるが、それだけ でなく、IT 人材育成を誰がどこで行うか、という関係機関を含めた議論が必要になってきて いる。 2.7.4 【日中間における IT ビジネス開拓に対する新たな動き】:日本・中国/10 月 これまで日本企業は、IT に関して中国をオフショア開発拠点或いは高機能サーバ販売拠点 と位置づけて活動してきたが、ここに来て、日中のITベンダが中国でのビジネスをターゲ ットとした動きを見せている。 その一つとして、今年 8 月、日本のソフトブレーン社は、サイボーグ社と供に日本の有力 13 社を集めて“MIJS”(Made In Japan Software Consortium)を発足した。このコンソーシ アムには現在 17 社が参加している。其の目的は、各社が得意とする優良日本発ソフトウェ アをコンソーシアムのシナジー効果で海外展開するというもの。現在、ソフトウェアの世界 は輸入超過であるが、MIJS はシナジー効果を最大限に生かして、海外に打って出ようと意気 込んでいる。当面のターゲットは中国としている。 一方、中国企業側も従来の低コストを売り物にしたビジネス開拓ではなく、優良パートナ との協業による日中ビジネス開拓を目指し始めた。11 月には北京市の有力 IT 企業 26 社が来 日し、日本のパートナ企業開拓、ビジネスネットワーク構築など、新たなビジネスチャンス 開拓を目指す。このように IT ビジネスには中国を舞台に新しい動きが芽生えようとしてい る。 73 情報通信業界における主だった動き 2.8 11 月 2.8.1 【進む電子政府:先進国に頼る途上国、失敗事例も】:アジア/11 月 アジア諸国では、数年前から積極的に電子政府化が推進されている。韓国をはじめと したIT先進国は、利便性が高いと思われるサービスを多数構築し、中進・後発発展途上 国であるベトナム、インドネシア、ラオス、ミャンマー、スリランカなどは、韓国や中 国、マレーシアなどのIT先進国や国際機関、またIBMやOracle、HPいった米外資系大手企 業により、電子政府システムが構築されているケースが多く見受けられる。一般的に、 途上国では民間市場が成熟しておらず、政府は大きな顧客であり、途上国自身の経済活 性化と技術力の向上のためには、地元企業による受注が望ましい。しかし実態は、地元 企業は大規模システム構築の技術や経験がないため、「米外資系大手企業や様々な支援 は、システムを設置だけしてすぐ帰る」との声も多く聞かれるにも関わらず、米外資系 大手をはじめとした企業に受注されてしまう。これは、日本の地方自治体でも同じ状況 で、47都道府県の公募型IT調達落札企業の属性は、四大グループ本支店のシェアは 39.4%、13政令指定都市の四大グループ本支店のシェアは91.6%と、大手企業が独占す る形となっており、地元企業が育たない構図が見える。 一方、数年前に手がけた電子政府プロジェクトの効果も出始めており、費用対効果の 低い失敗事例や、セキュリティ対策の不備などが顕在している。日本では40億円かけた 旅券の電子申請システムが2年で停止、利用件数はたった300件だった。また、韓国では 市民向けインターネット公文書発行システムの電子公文書がパソコンで容易に偽変造さ れることがわかり、サービス中止となった。現在着手しているプロジェクトの成果は数 年後に出るだろうが、各々の国がトレンドに踊らされることなく、自分たちの身の丈に あった必要なシステムを見極め、正しい判断をすることが必要となる。 このため、CICCでは、顧客ニーズを吸い上げ、システム構築を行ってきた日系企業の 経験を生かすべく、今年度事業として、アセアン6ヵ国政府CIO招聘、アジア19ヵ国/地 域のIT分野の代表者を招聘したアジア情報化技術フォーラムを実施、来年2月のOSSシン ポジウムには、OSSを活用したシステム導入に成功している日系大企業及び中小企業、ま た自治体を派遣し、成功事例を紹介することを予定している。 74 第2章 2.8.2 【中国のソフトウェア分野におけるインド企業の動向と中国政府の方針】中国・ インド/11 月 以下は、2006 年 11 月 6 日から 15 日まで CICC 北京事務所、シンガポール事務所が共同で 中国におけるインド IT 企業の実態調査を実施した報告(速報版)である。 <インド企業の中国進出動向-中国人材を活用し日本市場等のサポート拠点に-> 2002 年、TCS が上海に進出したのを最初に、2004 年、Infosys、Wipro、Satyam とイン ドの大手 IT 企業が次々に中国に進出した。現状の人員規模は TCS(600 名)、Infosys(740 名)、Wipro(90 名)であるが拡大基調にあり、TCS は今年末には 1000 名になる模様。Wipro は 2007 年 3 月時点で 150 名を計画。いずれも米国の既存顧客の中国展開に伴い自社の拠 点を開設したが、漢字文化圏にある中国の人材に注目し日本、韓国市場へのサポート拠 点として強化する方向。 <中国政府(情報産業部)の方針-欧米向け開発強化のためインド企業と提携-> 2000 年 6 月国務院は「ソフトウェア産業及び IC 産業発展の奨励に関する若干の規定」 (18 号文献)を発行し 2010 年までにソフトウェア産業を先進国レベルに引き上げる振興策 を発表した。従来 8 割程度を占めていた日本向けオフショア開発は米国向け強化の施策 もあり現在6割弱に低下している(絶対額は増加)。人材育成の必要性を痛感した情報産 業部は世界市場で実績を持つ TCS をパートナとし合弁会社設立により欧米向けオフショ ア開発を強化すると共にソフトウェア/ソリューション分野における人材育成に乗り出 した。 <TCS の中国との合弁プロジェクト> TCS65%、マイクロソフト 15%、中側 20%で合弁会社を設立。設立後は TCS の既存中国 内組織はすべて新会社に吸収される。2010 年 5000 名を計画し、中国最大のソフトウェア 会社になる模様。設立にあわせ TCS は中国銀行から基幹システム構築プロジェクトを受 注(新聞報道では 200MUS$規模)。社内用語はすべて英語、対顧客では英、中、日、韓を使 用する。 <日本企業の現状> ヒアリングを実施した日本の大手 4 社富士通、NEC、日立、NTT の規模はオフショア開 発、中国内事業含め単独で 600-800 名規模(系列会社など除く)。中国内事業では 80-90% が日系企業向け。各社地場企業への顧客開拓に意志を持つも代金回収、商習慣の相違な どで市場開拓に壁を感じる。社内用語は日、中を状況に応じて使用。 <今後の見通し> 90 年代から中国のソフトウェア市場開拓に取り組んできた日系各社であるが苦戦。一 方英語で統一し社内オペレーションを CMM レベル5などで世界中で共通化したインド企 業の展開は注目に値する。中国という非英語圏でインド企業のオフショアモデルが成功 するか否か大変興味深い。特に TCS の合弁計画は典型例であり、その推移を見ることで インド企業のアジアでの今後が容易に予測されよう。 (CICC 北京事務所・シンガポール事務所) 情報通信業界における主だった動き 2.8.3 【農村部の通信環境改善と中国製放送衛星の初打ち上げ】:中国/11 月 1.「農村部の通信環境改善を急ぐ通信キャリア」 「中国、農村部通信事業に200億元投下」 都市部と農村部の通信格差の改善は、第十次五カ年計画に引き続き、第十一次五ヵ 年計画においても、全域開通を目指した「村村通プロジェクト」 (電話回線)や、 「家 家プロジェクト」(インターネット回線)において強力に推進されている。 11 月7日に開催された「2006通信サービス・農村情報化応用大会」 (フォーラ ム)では、政府当局と中国6大キャリアが改めてその取り組みをアピールしたかた ちである。 2.「中国製の放送衛星初打ち上げ デジタル TV 市場開拓へ」 延期が続いていた初の中国製放送衛星「シノサット 2 号」の打ち上げが、2006 年 10 月 29 日に行われ、無事成功した。これは中国放送市場の発展にとってのビッグ イベントであり、テレビ衛星放送事業の発展のスタートを意味する。 今後、デジタル製造業、コンテンツ産業、キャリアへも影響を及ぼし、デジタルホ ームの応用レベル向上を促すものと見られる。 2.9 12 月 2.9.1 【インドに SOA センターが相次いで設立】:インド/12 月 2006 年 12 月、HP 社がインド・バンガロールに SOA(サービス・オリエンティド・ア ーキテクチャ)の開発拠点として SOA センターを設立した。バンガロールのスタッフは 125 人。HP 社はフランス、日本にすでに SOA センターを持っているが、さらに来年1月 までにシンガポールとカリフォルニアにも設立の予定。 なお、先月には IBM 社もインド国内に SOA センターを設立している。場所は西インド のプネ。プネの IBM 社の SOA センターでは保険と医療という業種に特定し、再利用のき く SOA のサービスの開発を行う。また IBM 社は同時に中国北京にも SOA センターを設立 したが、北京では銀行業に特化した SOA サービスの開発を行う。スタッフはプネと北京 にそれぞれ 500 人を配置。 SOA とは、ソフトウエアの機能をサービスという業務の単位やプロセスから見た粒度 でコンポーネント化したものを機能的に組み合わせてアプリケーションを開発する手 法であるが、IT 界の巨人の二社がインドの地でこれらのセンターをどう活用していく か、今後に注目したい。 76 第2章 2.9.2 【韓国のスマートホーム(デジタルホーム、ホームネットワーク】:韓国/12 月 ユビキタス社会を目指す韓国は、スマートホームにおいても世界的に見て突出して進 んでいる。2001 年頃から新築アパートのスマートホーム化が始まり、2003 年 5 月に韓 国政府はホームネットワーキングが同国産業発展の鍵を握るとして「2007 年までに 17 億ドルを投資し 1000 万世帯(全世帯の 2/3)をスマートホーム化する」という方針を打ち 出した。現在の正確な戸数の発表は、なされていない様だが、Samsung 電子の担当者に よると、新築アパートの多くはスマートホーム化されているとの事である。事実、韓国 情報社会院 NIA(旧 韓国電算院 NCA)によると政府は 2004-2005 年に4万4千戸分のホー ムネットワークインフラを構築し、そのローンとして1億5千万米ドルを貸し付けたと 公表している。又、Appliance Magazine の 2006 年 3 月の記事では Samsung 電子は同社 製品 Homevita を既に 4 万 3 千戸に販売したと記載している。 スマートホームには電力線通信(PLC)の利用がキーとなる。日本では 2006 年 11 月 の総務省令改正により一般家庭で PLC の利用出来ることになったが、韓国では既に 2004 年の規制緩和により可能となっている。しかしながら、PLC 規格の標準を決める IEEE の 結論は未だ出ていず、Samsung 電子と LG 電子がそれぞれの規格を決め競っている。当 然ながら、両社のシステムの規格は全く異なっていることから、互換性はない。その為、 例えば Samsung 電子製のセットトップボックスを導入した住宅は全てのネット家電関 連製品を同社製でそろえなければならないなど、選択が限られてしまう問題もでてい る。 両社以外の多くの韓国スマートホーム関連機器メーカは IEEE の決定待ち状態である が、両社ともスマートホームを構成するホームネットワークの将来を見越して、歩み寄 る気配はない。 まもなく IPTV が本格的に始まるが、IEEE の決定があれば今後スマートホーム市場は 急速に拡大する。Samsung 電子や新興メーカの UBillion 社などは、それぞれショウル ームを開設し、認知・普及を図っているが、両社が異口同音に、日本企業の視察者は記 憶に無いといったのが印象的であった。 <参考情報> ◆[スマートホーム] 韓国のスマートホームは電力線通信(PLC)を利用しており、2004 年の規制緩和を受け、 急速に普及している。このスマートホームではセットトップボックス(STB)とテレビを 中心として、ホームセキュリティ、エンターティメント、家電品のコントロール、照明の コントロールなどが出来る。ユーザは TV モニターに写る機能のブラウザをリモコンによ り制御する。現時点では、韓国は未だ IPTV がサービスとして、立ち上がっていず、当面 は地上波などによるテレビセットであるが、今後、IPTV 規格が政府により決定されれば、 急速に普及するものと思われる。 韓国で現在盛んに使われている言葉が Well-Being で、生活を快適にする為に、例えば 室内の二酸化炭素濃度が濃い場合、それを吸収して酸素を供給する、リモコンでライトを 調整する、居間で見ていたビデオ番組を寝室のテレビに引き継ぐ、などの機能を持つもの もある。殆どがアパート暮らしをしているソウル市民には、こうしたスマートホームに最 初はとまどいもあるが、使ってみると意外と便利との意識がある様である。 2003 年ごろには日本でも盛り上がったものの、具体的な市場創生には至っていず、中 国、台湾などにおいても同様である。日本の情報家電は家電各社によるホームシアターや、 警備会社によるホームセキュリティであるが、韓国の両社は自国を実験場として進化させ ており、更に欧米、中近東の富裕層へのアプローチも掛け始めている。 77 情報通信業界における主だった動き ◆[Samsung 電子と LG 電子の覇権争い] Samsung 電子 スマートホームシス Homevita テムの名称 LG 電子 Homnet PLC プロトコル S-Cube LnCP (Living network Control Protocol) 国際連携 IGRS (Intelligent Grouping and Resource Sharing) DLNA; (Digital Living Network Alliance) IGRS:2003年に中国情報産業省の支援により作られたホームネットワーク標準団体。 IGRS規格が中国の標準として認知される。この中国IGRSと韓国HNA (Korea Home Network Alliance)、及び日本のエコーネットが2004年6月18日に協力 のMOUを締結した。エコーネットにはシャープ、東芝、日立、松下、三菱、 三洋、ソニー、NECなどの家電関連企業が参加している。 DLNA:家電、モバイル、PC関連企業による標準化活動団体。日本の殆どの主要メー カがプロモータ会員、又は一般会員として参加している。 又、一方この両社の覇権争いに対抗する形で UBillion 社という現地の新興企業が安価 なセットトップボックスや IPTV の発売を始めた。同社は RS435 仕様による マルチドロッ プ通信網を使い、スマートホームを実現している。 2.9.3 【次世代光ディスクEVDを巡る動き】:中国/12 月 1.「EVD 普及に本腰 - 地場18社 08年度より DVD プレイヤー生産停止へ」 「中国、08年にDVDプレーヤーの生産を全面中止へ」 「国内 54 種類を発表、EVDプレーヤー」 中国独自AV光ディスク規格 EVDの普及を目指す「EVD産業連盟」加盟メー カー19社は、2008年にDVDプレーヤーの生産を全面的に停止するとの発表 がEVD産業連盟よりなされた。 また、EVDプレーヤーの展示会が開かれ、新製品54機種を発表された。平均価 格は700元で、現在市販されているDVDプレーヤーとほぼ程度の価格とし、中 国市場での主導権を握る戦略である。 2.「DVD プレイヤー生産停止に、国内家電メーカー相次ぎ反発」 「EVD産業連盟」によるDVDプレーヤー生産中止発表に対し、国内家電メーカ ーは、大量に海外へ輸出している現状から、一方的な生産中止はあり得ず、EVD 産業連盟の発表は非現実的であると一斉に反発した。 ブルーレイ、HD-DVD陣営も中国家電大手を自陣営メンバーに引き入れており、中 国市場を巡る主導権争いは、次世代HD市場が立ち上がってくるまで、今しばらく続く 見込み。 78 第2章 2.10 1 月 2.10.1 【韓国の IT 人材動向】:韓国/1 月 韓国情報通信産業協会によると、2005 年の IT 人材の規模は 680,960 名で、内需不振、 韓国主力輸出品目である半導体及び LCD 価格の下落にも拘らず、インターネットフォン、 DMB、ワイブロー、DTV などの成長により、昨年に比べて 1.3%(8,315 名)の小幅増加を見 せた。 部門別に見ると情報通信サービス部門と情報通信機器部門はそれぞれ 1.2%、2.0%増 加したが、SW 及び PC 関連サービス部門は 1.4%減少した。 情報通信産業全体での比重を見ると、情報通信サービス部門は 17.6%(119,600 名)、 SW 及び PC 関連サービス部門は 15.9%(108,380 名)となっており、情報通信機器部門は 66.5%(452,980 名)で一番高かった。 情報通信産業人材の推移 (単位:名) SW 及び PC 関連 区分 情報通信サービス 情報通信機器 合計 サービス 2002 109,402 329,602 122,192 561,196 2003 108,803 408,110 118,902 635,815 2004 118,198 444,177 109,970 672,345 2005 119,600 452,980 108,380 680,960 資料:韓国情報通信産業協会「2005 年情報通信部門人材動向報告書」2005.12 最近では、人口の高齢化や製造業の雇用縮小などにより、雇用構造が変化している。 そこで、IT の基盤技術と IT 関連の融合技術に焦点が当てられ、ユビキタス社会への転換 が急激に進展している。ユビキタス社会の到来と共に IT-バイオテクノロジー及び IT-ネ ットワークテクノロジーの融合、複合技術の重要性が浮かび上がり、これに関連した人 材の養成、基礎科学及び工学技術の開発に対する必要性が増大している。このような融 合技術の発達により、物流、交通、教育などの社会全般にユビキタスコンピューティン グが日常化、内在するようになり、画期的な変化が予想されている。 国内の大学教育における専門教育の不足や産学協力の不足のため、大学が企業の要求 するレベルに達した IT 人材を輩出できず、これにより企業の再教育費用が持続的に増大 している。国内外の各種評価でも満足するレベルに至らず、国際標準に合った先進国レ ベルの専攻教育が不足しており、国際的な学力認定要件である工学教育認証(ABEEK)の拡 大が必要とされている。 79 情報通信業界における主だった動き 2.10.2 【インターネット検索市場を中心とした動き】:中国/1 月 1.「06年の検索サービス市場規模が56億6000万元に・CCIDの調べ」 「07年の検索市場、百度が首位維持・計世資訊の見通し」 ここ数年平均伸び率が60%を超える中国検索サービス市場は、06年の市場規模は 56億6000万元(約820億円)であった。70%のインターネット利用者は検 索サービスを使用していると言われているが、最大手の百度は中国検索市場のシェア 52%を握っている。 有力調査会社による市場の今後の見通しとしては、百度の首位は揺るがないであろう が、検索サービスを中心に様々な市場分野が開拓され、競争が激化することや、グー グル、ヤフーの中国市場への参入強化より、百度とその他企業との差は徐々に縮小さ れるとしている。 2.「中国のネット利用者、インターネット利用の月平均消費額170元」 中国のネット利用者は2006年末時点で1億3200万人に達しているが、200 6年の中国のネット利用者のインターネット利用(インターネット接続、オンライン ショッピング、ネットゲーム遊び)関連消費額(1人・1月あたり)は前年の約15 0元(約2200円)から約170元(約2500円)までに上り、今後、ネット利 用者数及び消費金額の更なる増加が期待される。 3.「グーグルと中国移動、携帯電話向け検索サービスを開始」 グーグルは中国移動と戦略パートナー関係を結び、携帯電話利用者向けの検索サービ スを開始すると発表。3G 時代の到来に向け、先行する百度の追撃体制を整えている。 一方先行する百度は既に携帯電話向け検索サービスを開始している。2006年3月 にノキア、同8月には海爾製携帯電話と検索機能を搭載した携帯電話によるインター ネット検索サービスを強化。また同9月には、中国電信、マイクロソフトと中国電信 のブロードバンドサービス契約者向けの検索サービスで提携している。 4.「検索エンジン大手の百度、日本市場に進出」 百度の李彦宏CEO兼董事会主席は、2007年に日本語市場に進出することを表明。 既に東京に事務所を開設し、日本人スタッフも雇用した。既に日本語ホームページも 作っており、公開しているが、日本語版の検索サービスはまだ開始していない。文化 や文字で共通性の多い日本への海外展開を手始めに、今後韓国、ベトナムへの進出も 視野に入れているとのこと。 このように、グーグル、ヤフーといった米国企業が世界的に牛耳る検索市場において、健 闘を見せる百度が自国市場をいかに守るか、今後アジア市場で勢力をいかに伸ばして行く か、今後の動向が注目される。 80 第2章 2.10.3 【アジアの中小企業(SME)の市場規模拡大、各社 SME を重視】:アジア/1 月 調査会社 IDC のデータによると 2006 年の SME(中小企業)市場規模は世界全体で 4,650 億ドルとなり業界全体の伸び 5.6%に対し、中小企業分野の伸びは 7.6%に達した。 世界の IT 大手でも SME(中小企業)を対象にした製品、戦略を発表しこの市場を重視 しつつある。IBM は売上げ全体の 50%を SME から、また SAP は顧客の 65%が SME という。 HP、Hitachi も SME 向けの製品を発表している。 アジア太平洋地域でも SME は最も活発な市場となった。 同地域の SME 市場成長率は 2007 年は 10%で 520 億ドル、2010 年には 660 億ドルに達する見通しという。 2.10.4 【FPT 大学の動向---第 1 期生の日本語教育計画が進まず】:ベトナム/1 月 2007 年 1 月 13 日、FPT 大学(http://www.fpt.edu.vn/tintuc.php)が開校した。FPT 大学は、ベトナム最大手の IT 企業 FPT 社(社長は Truong Gia Binh 氏)が創設した、同 国初の私立の IT 大学である。CICC では、同大学学長 Le Truong Tung 氏と面談し、大学 の現状と今後について話を伺った。 * * * FPT 大学では、1 年次の一般教養課程において外国語(英語または日本語)を中心に学 習し、2 年次からは英語・日本語を使って実践的な IT 教育を行なうことを特色としてい る。他大学のような学術色の強いカリキュラムではなく、企業の即戦力となる人材の育 成を目指している。Le Truong Tung 学長との会話を通じて、将来的にはともかく、同大 学は当面は FPT 一社のための IT 人材教育(オフショア開発人材育成)を行う意向である との印象を持った。 FPT 社では北米と日本の 2 地域を主要ターゲットとしたオフショア開発受託の拡大を目 指しているが、FPT 大学における対日本のオフショア開発人材育成の滑り出しは好調とは 言い難い。当初、約 300 名の第 1 期生の半数には英語、半数には日本語を 1 年次に履修 させる計画であったが、適切な日本語の教員が見つからなかったことから、現在は全員 が英語を学習している状況である。1 年から 1 年半の期間で、集中的に日本語を勉強し、 日本語検定 2 級を取得できるようなカリキュラムを策定し、学生に履修させたいと同校 は考えている。 また、2 年次以降の IT 教育においては、より実践的な中身にすべく ITSS/ETSS の活用 を検討しているが、実際にはその具体的な方法がわからないとのコメントがあった。大 学教育において、ITSS/ETSS のエントリーレベルへの到達を目指すことは可能であり、実 際に日本の幾つかの大学はこれに取り組んでいる。本件に関し、専門家による的確なア ドバイスが必要であろう。 (CICC) <詳細報告> ◆Le Truong Tung 学長について Le Truong Tung 学長は、FPT ホーチミンシティ支社の副社長でもある。同氏は特にベト ナム南部の IT 業界において強い影響力を持つホーチミンコンピュータ協会(HCA)の会長 も兼務している。 ◆大学キャンパス 現在、大学キャンパスはハノイ市内(Pham Hung 通り)にあるが、2009 年にはホアラック・ハイテ ク工業団地(北部ハタイ省、ハノイ市内から車で 約 1 時間強の距離)内に移転する予定である。 なお、ホアラック・ハイテク工業団地は、その 81 情報通信業界における主だった動き 開発・建設にあたって、日本政府、三井物産、国際協力機構(JICA)が支援を行っており、 日本との関係が深い所である。南部ホーチミンシティのサイゴンハイテク工業団地では最 近米インテルが 10 億米ドルの投資が決定したが、北部ではこれに負けまいとホアラック・ ハイテク工業団地等への様々な大型投資の誘致に力を入れている。 ◆大学の独自カリキュラム ・1 年次の一般教養課程(英語・日本語等の外国語が授業の中心)を経て、2 年次からは英 語及び日本語を使って実践的な IT 教育を行なうことを特色としている。他の大学のよう な学術色の強いカリキュラムではなく、企業の即戦力となる人材の育成を目指す。 ・教員は 50 名程採用しており、現在は一般教養課程を教える外国語(英語)の教員が中心。 来年には第 1 期生が 2 年生に進級し、IT 教育が本格化するため、IT 教員の採用を進めて いる。 ・大学に在籍年数は通常 4 年間だが、所定の単位を取得すれば、最短で 3 年 4 ヵ月で卒業 ができる。 ・IBM、APTECH、マイクロソフト等をはじめとする IT 企業(主に FPT の取引企業)や、慶 応大学、オーストラリアの Swinbune Technology 大学、Southern Cross 大学、RMIT 大学 ベトナム校等と連携し、短期・中期的教育において連携を図り、より実践的な知識を学 生が習得できるようにする。 ・日本の IT スキル標準(ITSS)、組込みスキル標準(ETSS)等を活用する。 ◆FPT 大学奨学金制度 ・FPT 大学の入学金は、他の大学よりも高額(2,400 米ドル-2,800 米ドル/年間)である。 学費を支援するための 2 種類の奨学金制度(無償と貸付)がある。 (1)奨学金(無償) ベトナムでは教育訓練省によって行なわれる「中等(高等学校)教育修了試験(SSLE、 Secondary School Leaving Examination) 」において、30 点満点中 20 点以上を取得しな いと大学受験資格が与えられない。FPT 大学の無償奨学金付与の対象となるのは同試験で 27 点以上を獲得した者で、卒業後は 3 年間 FPT にて働く義務がある。現在、44 名がこの 対象となっている。 (2)奨学金(貸付) ・FPT 大学を保証人とした BIDV 銀行からの貸付制度があり、大学卒業後 5 年以内に返却の 義務がある。主に、裕福でない家庭の出身者を対象としており、現在、80 名がこの奨学 金の対象となっている。 ・もし日本企業で FPT 大学の学生に対し奨学金を出したいという希望があれば、企業に対 して学生の成績を公開する等、大学として柔軟な対応を検討したいとのこと。但し、上 述の奨学金の利用者数を考えると、当面は卒業生の多くは FPT に入社すると推測される。 ◆入学試験・学生 「中等(高等学校)教育修了試験(SSLE、Secondary School Leaving Examination)」及 び FPT 大学の独自試験を通過した 299 人が、第 1 期生として入学した。当初は 500 人の入 学計画公表されていたため、 「入学金の高さ(2,400-2,800 米ドル/年間)がネックとなり学 生が集まらなかったのでは?」ということが関係者の間で囁かれたが、Le Truong Tung 校 長に拠れば、 「1,000 人の入学志願者がいたものの、受け入れの施設のキャパシティーの問 題で 299 人に押さえざるを得なかった。」とのことだった。 ◆英語教育・日本語教育 299 人の第 1 期生のうち、半数には英語、もう半数には日本語を 1 年次に学ばせる計画で あったが、適切な日本語の教員が見つからず、現在は全員英語を学習している。1 年から 1 年半の間で、集中的に日本語を勉強し、日本語検定 2 級を取得できるようなカリキュラム を策定したい。座学での日本語学習を補完する e-learning 教材等もやがて必要となると認 識している。 ◆ITSS/ETSS 教育 82 第2章 ・ITSS/ETSS を推進すべく、ベトナム情報技術試験訓練支援センター(VITEC)と連携を図 っている。VITEC の Dr. Nguyen Kim Anh 所長は、FPT 大学にも籍を置いている。 ・VITEC が推進する情報処理技術者試験を大学教育において積極的に活用したいとの意向を 持っているが、大学教育の中で ITSS/ETSS をどのように扱うべきか、どのようにカリキ ュラムの中に組み込むべきかがわからないとのこと。日本の大学に事例があれば是非教 えて欲しいとのこと。 ◆将来の展望 ・現在キャンパスはハノイのみであるが、いずれはホーチミンシティ、ダナンにもキャン パスを作り、10 年後には海外からの留学生を含めて 1 万人を越える学生が学習する大学 を目指す。 2.11 2 月 2.11.1 【急速な規模拡大を見せる中国のテレビ産業】:中国/2 月 中国情報産業部が発表した「2006 年 1-10 月電子情報産業経済運行状況」によると、同国 の電子情報産業全体の発展状況は良好で、全業種の利益の伸び率は前年同期比 4.7 ポイント 増の 29.6%となった。 中でも好調なのが、世界第 1 位の生産量を誇るテレビ産業である。2006 年 1-10 月におけ る液晶テレビの生産台数は、前年同期比 124%増の約 712 万台に達した。同年 9 月には新た な輸出税策が施行されたこともあり、フラットテレビの輸出、メーカの利益率ともに伸びを 見せている。 これに伴い、近年、テレビメーカの東欧進出が盛んになっている。四川長虹(チャンホン) はチェコ中部にフラットテレビの生産工場を建設中であり、台湾家電メーカの大同集団もチ ェコ西部に建設した工場で毎月5万台のフラットテレビを生産している。2006年10月には上 広電(SVA)がブルガリアにテレビとエレクトロニクス製品の工場を建設し、海信(ハイセ ンス)も同年11月ハンガリーにテレビ工場を建設した。 情報産業部により発表された「第11次5カ年計画(「十一五」、2006-2010年)におけるソ フトウェア産業の発展方針」の中でも、テレビを含む電子情報製品生産業の発展と密接に関 係している組み込みソフトウェア分野に重点を置くことが述べられている。 また、中国政府はテレビ放送のデジタル化を重要産業の一つと位置づけており、上海交通 大学では国家開発銀行の協力により地上波デジタル放送技術の産業化推進に取り組んでい る。 このように、現在、中国におけるテレビ産業はめざましい成長を遂げており、政府の強い 支援により今後いっそうの飛躍が期待される。 83 情報通信業界における主だった動き 2.11.2 【韓国は UCC が花盛り(検索サイト事情)】:韓国/2 月 2005 年末現在、韓国のインターネット利用者数は 3300 万人(人口比 72.8%)、ブロード バンド利用者数は 1229 万人(ブロードバンド化率は 37.2%)になっている。これによりブ ロードバンド普及率は世界一、ブロードバンド化率も同じく世界一にランクされている。 その為、同国ではインターネットで重い(容量の大きい)ファイルのダウンロードやリッ チコンテンツを扱う事に躊躇する必要は全くない状態と言ってよい。 こうしたインフラの下、UCC(User Created Contents)と呼ばれるビデオ等の動画投 稿が大流行しており、韓国人とのちょっとした会話の中にも、UCC と言う言葉が多く使 われている。又、各ポータルサイトでも UCC の充実により、そのサイトへのアクセスラ ンキングが大きく変動する様になってきている。この分野では、世界的には Google が 買収した YouTube が著名で、日本からのアクセスも多いが、韓国では国産のサイトに人 気があり、中でも UCC サイトの Pandora.TV は 2006 年 1 月の一ヶ月平均 UV(Unique Visitor)アクセス数が 300 万人で全サイトランク 95 位であったものが、11 月には同 800 万となり、ランキングも 15 位に急上昇した。 世界的には、Google や Yahoo!に代表される検索サイトであるが、韓国では Google の 存在感は殆どなく、10 位までにランクされるサイトは Yahoo! Korea を除いて、Naver、 Daum、Nate(上位 3 サイト)など全て国産のサイトであり、これらも UCC の充実に心血 を注いでいる。これらのサイトを運営する会社では、検索連動型広告による収益向上と UCC と SNS(Social Network Service)の充実が生き残りのために欠かせないとして、活 発な買収や再編が行われている。 又、これらの上位サイトは全て日本市場を視野にいれており、2007 年は中国の百度 の日本進出計画を含め、日本への韓国・中国の攻勢が強まる年であると考えられる。 <参考情報> ◆[韓国のインターネット-韓国情報通信省発表] 韓国情報通信省(MIC)発行の「2006 Korea Internet White Paper1」によると、2005 年 12 月現在のインターネット利用者数は 3300 万人(人口比 72.8%)、2006 年 1 月のブ ロードバンド利用者数は 1229 万人となっており、ブロードバンド化率は 37.2%であ る。次の表は 1999 年から 2005 年までのブロードバンド種別の普及件数である。未だ 明確ではないが、xDSL から HFC への移行に従い、xDSL の漸減傾向と、 HFC(Hybrid Fiber Coax)の増加が見られる。又、スマートホーム化の推進にしたがい、Apartment LAN の拡大が進んでいくものと思われる。 単位 1000 人 Apartment 年 xDSL HFC Satellite その他 Total LAN 2005 6,535 4,026 1,726 2 - 12,291 2004 6,666 - 957 4 3,989 11,616 2003 6,436 - - 5 4,734 11,178 2002 5,664 - - 6 4,735 10,405 2001 4,388 - - 12 3,406 7,806 2000 2,074 - - 9 1,863 3,946 1999 171 - - 1 193 386 * 表はMIC発行のインターネット白書(2003年版、2004年版、2005年版、2006年版) 及び「2004_BroadbandIT_Korea_Informatization」を参照して作成。 84 第2章 * HFCの表現は2006年版で始めて登場した。2005年以前に関しては、2005年では Cable TV、と表現されており、又、2004年以前の版ではCable ModemとMetro Ethernet & B-WLLと表現されている。これらは必ずしも光ケーブルを使ってい ないので、表上では、その他として分類している。 (MIC Webページ www.mic.go.kr より) ◆[韓国のインターネット-ITU発表] 国際電気通信連合(ITU)が発表した「ITU Internet Report 2006 Digital Life1」(2006年12月)によると、2005年末現在の韓国の ブロードバンド普及率(人口100人当たりの普及率)は世界一であり、又、ブロードバン ド化率も同じく世界一となっている。ITUの発表では、韓国のブロードバンド率は100% としており、韓国情報通信省の公表とは異なっている。 (ITU Web ページ www.itu.org より) ◆[UCC] UCC(User Created Contents)、又は UGC(User Generated Contents)であるが、韓 国では一般に UCC と言われている。これは本来ビデオに限らず、テキストや絵画、写 真、音楽など全て含むが、韓国では動画を指す。UCC は大統領府や政府機関、放送局 などでも積極的に利用しており、国を挙げてのブーム状態となっている。こうした UCC であるが YouTube と同様、著作権の侵害も問題になっている。米国では、フェア ー・ユースを認める判例がでているが、韓国ではこれからと思われる。一方放送局で は、SBS(ソウル放送)が既に放映した古いドラマなど全編を無償、或いは有償で提供 している。更に日本や中国からのアクセスに対しては、有償で字幕を見る事ができる など、肌理の細かいサービスを提供している。こうした事が可能なのは、肖像権やそ の他の権利を含めて、番組の著作権は全て SBS に所属しているためで、放送局の意思 により、自由に利用する事ができる。事の是非は論議があると思うが、古いアーカイ ブの活かし方の一つの方法として、注目に値する。 ( SBS Web ページ www.sbs.co.kr などより) ◆[韓国検索サイトPandora TV] Korean Click の「2006 年 Hit Site」調査によれば、韓国の検索サイトの順位は下 記の表の通りである。 順位 検索サイト名 UV (万人) 順位 検索サイト名 UV (万人) 1 Naver 2793 6 Empas 1287 2 Daum 2649 7 Dreamwiz 1040 3 Nate 2450 8 Hanafos 940 4 Yahoo! Korea 1892 9 Freechal 757 5 Paran 1586 10 Chol 715 * UV:Unique Visitors * 2006 年 12 月に Nate を運営する SK Communications は 6 位の Paran 買収を発表 又、Korean Click の同調査によれば、Pandora TV は娯楽部門で首位のアクセス数 となっている。こうしたサイトの事業を支えているのは、Google が広告収入でビジネス を拡大しているのと同様、広告による収入である。 日経産業新聞でも「動画投稿 韓国で人気」との記事を掲載しており、それによると、 動画 UCC へのアクセス順位は、1 位 Pandora TV、以下 Daum、mncast、Naver、Freechal、 Yahoo! Korea、YouTube の順としており、動画 UCC に限れば Pandora TV の人気ぶりを示 すと共に、検索サイト1位の Naver と同 2 位の Daum の順序が入れ替わっており、Daum の UCC 充実が進んでいる事を示している。 (Korean Click「2006 年 Hit Site」(2006 年 12 月 19 日付け)より) http://koreanclick.com/press/press_newsflash.php?file=press&mode=view&id=168 (2006 年 12 月 25 日付け日経産業新聞記事「動画投稿 85 韓国で人気」より) 情報通信業界における主だった動き 2.11.3 【中国テレビ市場関連】:中国/2 月 1.「06年のテレビ生産、前年比10%増」 「06年の薄型テレビ販売台数がテレビ販売に占める割合が13%に」 中国のテレビ生産台数は前年比10.3%増の8613万台、通年のテレビ出荷台数 は8.5%増の8714万台、輸出台数は37.8%増の4639万台。 CRTテレビ生産台数はテレビ生産全体に占める割合が前年比10.3ポイント低下 し、73.5%となった。出荷台数は、輸出が916万台、国内販売が938万台で あった。 LCDテレビ生産台数は通年102.5%増の2037万台に達した。PDPテレビ の生産台数は8.7%増の38万6000台、リアプロテレビは5.1%減の14万 8000台であった。販売台数は前年比151.05%増の477万台、液晶テレビ は397万台、PDPは80万台であった。薄型テレビの販売台数は販売全体に占め る割合が13.63%となった。 TCL、康佳、長虹、創維、海信、海爾など民族系企業の年間生産量は業界全体に占 める割合が70%となった。液晶テレビ市場シェアは、創維、海信、TCLなど3社 の販売シェアが9.83%、9.73%、9.21%に達している。 2. 「07年の大型液晶テレビの販売価格が25%下落へ・賽諾市場研究公司の見通し」 「C RT各社、価格維持へ生産一時停止か」 価格関連について、液晶テレビは07年のパネル供給の急増、コスト低下を受け、特 に大型液晶テレビの価格下落が大きく25%下落する見通しと賽諾市場研究(サイ ノ・マーケット・リサーチ社)が予測している。 一方、CRTメーカー8社は、春節(旧正月)連休をはさむ形、2月中旬から月末ま で生産ラインを一時休止する模様。生産過剰と、薄型テレビの台頭によるブラウン管 の需要伸び悩みを受け、生産調整で在庫を圧縮して価格水準維持を図る。 3.「液晶とCRTに二極化?-中国国内テレビ市場」 国内テレビ市場において液晶テレビがシェアを大幅に拡大するなか、CRTの先行き が不安視されているが、農村部ではまだまだCRT需要が旺盛であり、市場の二極化 が続くと見られる。 尚、薄型テレビに限れば、PDPはシェアを縮小しており、もはや大型テレビ(50 イ ンチ以上)でしか、液晶に対する優位性を保っていない。 テレビ生産/消費大国の中国において、07年度も引き続き好調な市場環境が維持される 一方、メーカー間の過当な価格競争、生産過剰という図式は相変わらず改善されていない。 過酷な競争環境下、日本企業の存在感はきわめて希薄である。 86 第2章 2.11.4 【2007 年度の情報通信主要政策と国内分野別情報化動向】:韓国/2 月 韓国情報通信省は 2 月 15 日付けで「2007 年度の情報通信主要政策」を発表した。また、 韓国 情報社会振興院(NIA)は2月20日付けで、情報通信省の情報として国内分野別情報 化動向をそのホームページ上に掲載した。掲載内容は以下の通りである。(詳細は欄外) デジタル経済 [IT 産業] 2007 年度の情報通信主要政策を発表 デジタル社会 [デジタルコンテンツ] 情報通信省が健全な UCC*製作と産業活性化を支援 [情報化の悪影響] 青少年の 10 人に 1 人が自身で携帯電話中毒と感じている デジタルインフラ [情報保護] 2006 年情報保護実態調査結果 [情報保護] 情報通信省が個人情報保護のために保安サーバーを義務化 [IT 技術] 韓国-ヨーロッパ連合が共同で「ワイヤレス自動車開発」を推進 [IT サービス] 通信関連の請願が減少… 去年 6.1% 減 * UCC(User Created Contents):韓国では、主にインターネットで公開される自作投稿ビ デオを指す。世界的には米国 YouTube が有名。韓国の総合ポータルサイトは UCC の充実に より訪問者数が増減するので、各サイトとも力をいれている。日常会話でも UCC という言 葉は広く使われている。しかしながら、不健全な内容も増えており、今後、ガイドライン が制定される予定。又、政府は今年7月から1日 10 万人を超えるビジターがある Web サ イトでは実名による投稿を義務付ける「実名制システム」が始まる。違反したサイトは最 高 3 万米ドルの罰金が科される。こうしたことにより、ネット健全化が推し進められてい る。 <参考情報> ◆2007年度情報通信主要政策(情報通信省Webページより) 2 月 15 日、情報通信省ユ・ヤンファン次官は「2007 年の IT 産業の生産額は昨年より 5.6% 増え 259 兆ウォン (約 32 兆円)、輸出は 11.8%増加の 1,268 億ドル以上 (152 兆円以上)、 全産業の輸出目標 3,600 億ドル(420 兆円)の 35%を占め、堅調な成長の下、韓国経済を牽引 することが期待できる。 」と述べた。又、同時に、参加政府機関による 4 年間の政策成果と 2007 年度の主要業務計画を発表した。 情報通信省はこの 4 年間に、 ▲インターネット利用の普遍化 ▲国民多数が高度化な超高速インターネットを利用 ▲情報両極化現象(情報格差)の緩和と情報化逆機能(情報化による悪影響)に対する 效果的対応 を優先的におこなった。 IT 産業の輸出額は、2006 年に 1,100 億ドル(132 兆円)以上となるなど、経済成長牽引 の役目を担ったが、これは重要な成果である。2002~2006 年の期間中 IT 産業は GDP の 11.2% から 16.2%になり、経済成長寄与率は 26.3%から 38.4%に大幅向上した。特に、世界最初と して実用化した WiBro や DMB が国際標準に採択注)されるなどの成果があった。 注) DMB は 2005 年 7 月 ETSI(欧州電気通信標準化機構)の標準となり、又、WiBro は 2005 年 12 月に IEEE の標準になった。 情報通信省はこのような成果を土台に「デジタルで一つになる希望の韓国(Hopeful Korea United Digitally)」を 2007 年の政策ビジョンとし、その実施のため ▲IT 活用向上と情報化逆機能(情報化による悪影響)解消 ▲IT 産業のグローバル競争力強化 87 情報通信業界における主だった動き ▲放送通信融合の積極対応 ▲郵政サービスの改革 など 5 大戦略目標と 21 個の中核的な課題を推進する計画である。 ▶通信市場活性化と通信利用者保護政策強化 昨年から推進して来た通信政策において、長期推進方向を定めて、第一四半期に発表し、 市場で予測可能な政策を広げる。長期推進方向には基幹通信役務分類改善案、結合販売許 容方案、インターネット電話活性化方案及び端末の規制緩和方案が含まれる。 新規サービス活性化のために映像通話が可能な WCDMA サービス地域を今年上半期に全国 に拡大して地域 DMB サービス事業者を許可する。又、7 月からは全国で DMB を視聴可能とす る。 インターネット利用者権益保護のために、現在は 3 日前に本人が解約申し込みをするよ うになっている約款を改め、今年からは本人、又は本人の代理人がいつでも解約すること ができるように解約手続きを簡素化する。又、上半期中に青少年の携帯電話料金の支払い (原文は充填)時に親の同意を義務化し、グリーン契約(青少年専用の携帯電話契約)制を 取り入れる。これにより、青少年の過多な携帯電話使用と有害コンテンツ利用を根本的に 防止する政策を推進する。 ▶個人情報保護体系構築と健全なインターネット利用文化の定着 最近急増する UCC(使用者製作コンテンツ)、モバイルなど新しい媒体に対する審議基準 と手続きを用意して環境変化に柔軟に対応する。同時に有害サイトに対する迅速な対応の ために政府やポータル業社など 21 の機関で有害サイト対策協議会を構成して関係機関協力 体系を強化する。 インターネットでネチズンたちの自律的な責任意識を高めるために 7 月から本人確認制 を本格的に施行する。これと共に名誉毀損など紛争の可能性がある掲示板情報を事業者自 ら一定期間(最大 30 日)遮断させることができる臨時措置制度も同時に施行する。 又、現在 46 のポータルサイトで運営中の有害情報に対する青少年のアクセスを制限し、被 害相談及び苦情処理などの責任を負う青少年保護責任者指定制度を拡大して、有害情報に 対する事業者の自律的な浄化努力を促す。 個人情報保護強化のために、インターネット上にある住民番号など個人情報を全て削除 する。このために超高速インターネット事業者や主要個人情報取り扱い事業者に対して管 理実態を常に点検し、大学入試、結婚情報、旅行社など 7 つの主な脆弱分野に対して、常 時モニタリングを実施する。 又、P2P サイトに対するモニタリングを実施して、不法な、或は嫌がらせ的な個人情報の 取引行為を根絶する。住民登録番号の利用を基本的に抑制して、個人情報流出の危険を予 防するように個人情報保護体系を強化する。主要ポータル、ゲーム業者などではインター ネット個人識別番号(i-PIN)の導入を拡大して、情報通信事業者などが前もって個人情報危 険度を知ることが出来るように「個人情報影響評価制」を取り入れる。 ▶ 先端 IT 技術を活用した国民生活の質の向上 低所得層(基礎生活受給者) など弱者に対する通信料金減免サービスとして、従来、月所 得 14 万ウォン以下(1 万7千円程度以下)の低所得層のみであったが、すべての低所得者に 恩恵が広がり、延べ 25 万人に 258 億ウォンの無線通信費とインターネット利用料金が減免 される。 情報技術を活用して精神肢体障害者に対する介護サービス、視覚障害者への歩行案内サ ービスを実施する。スクールゾーンに車の速度感知センサーや速案内表示板などを設置し て、子供たちの通学の安全を向上する。このために今年には警察庁·教育庁と協力してスク ールゾーン 5~10 ヵ所を選定してテストを行い、今後全国に拡大する。 又、鳥インフルエンザ(AI)、や口蹄疫(BSE)など家畜疾病被害拡散に対して、RFID など 88 第2章 の先端 IT 技術による早期診断など、「u-農業」事業を農林部と共同で推進して畜産農家生 活安定にも寄与する。更に、国民日常生活の必需品になった携帯電話にクレジットカード、 銀行口座機能などを搭載するモバイル決済技術を開発して国民生活の便宜を向上させる。 同時に住民の安全な生活環境具現のために u-IT 技術を活用した地下埋設物管理サービス 標準モデルを開発して地方自治体に広める「u-City」事業を推進する。 ▶ IT839 政策の早期拡散及び IT 産業競争力強化 2007 年核心技術開発のために 4,413 億ウォンを投資して 30Mbps 級 3G エボリューション (Evolution) システムや、携帯電話内臓型モバイル RFID 技術など、従来から推進して来た 技術開発課題を成功させる。又、国防通信網の WiBro 技術適用、航空機用組込みソフトな ど未来成長動力拡充のための新規課題に取り掛かり、未来社会にも備える。 将来のユビキタス社会の核心分野である RFID 産業を育成する。企業の費用負担を節減で きるように製品の開発から生産全般を支援する RFID/USN 総合支援センターを設置する。こ こでは、産業基盤造成、汎用リーダー期設置など RFID の共通インフラの拡充、モバイル RFID 商用化サポートなどを通じて RFID の民間利用拡大を支援する。 又、ネットワークロボットの問題点として指摘されて来た位置と音声認識機能を高め、 コンテンツを多様化して国民ロボット商用化を本格的に推進する。 IT839 政策の成果を可視化するためにインドネシア,UAE,ロシアなど WiBro 導入が有望な 国を対象に政府間協力を強化し、カナダ、南ア共和国、イタリア、インドで DMB 実験放送 が実施されるように関連業界の海外進出を支援する。又、放送のデジタル転換促進のため に上半期中に特別立法を作り、国民に早期に高品質な放送を提供する。 同時に情報通信省は IT 中小企業が経験している技術や経営などのジレンマをワンストッ プで解決するために、全経連、IT 中小ベンチャー企業連合会、韓国電子通信研救援、ベン チャーキャピトルなど各分野の専門家で構成された現場機動対策チームの業務を 3 月から 運営する。これは既存の情報提供者による運営で専門家派遣を通じて需要者オーダーメー ド型支援により運営方式を改善する. 又、優秀な技術を持ちながら、資金調逹が困難な中小企業を支援するために、アプリケ ーションテクノロジー開発事業の技術担保貸し出しの割合を拡大して、150 億ウォン規模の 海外進出特化ファンドを設け、中国などへの海外進出を積極的に支援する。 ▶ 超高速網拡大、放送と通信の融合、郵政サービス向上 情報通信省は今年、農漁村超高速網を 100%完了して、全国民がいつどこでもインターネ ットを利用することができる環境を構築する。これにより、BcN(広帯域統合網)加入家庭を 昨年 11 月に 533 万世帯であったものを、今年は 820 万世帯に拡大して、IPTV(インターネ ット TV)など HD 級マルチメディアサービス時代に備える。今年末には、第 2 政府統合電算 センター建設、及びソフトウエア産業のハブとなるヌリクム・スクエア 注 ) (NuriTcum Square:世界夢スクエア)を竣工する。 注) 「NuriTcum Square」は、韓国を世界的な IT 拠点とすることを目的として建築する IT 複合ビル。ソウル市郊外の上岩洞に地上 4~22 階のビル 4 棟が建設される。2007 年 11 月竣工の予定。 また,通信と放送の融合に対応するために年初に国会提出された「放送通信委員会の設立 及び運営に関する法律」の円滑な制定のために努力し、上半期中に IPTV の商用サービス実 施のための法制化を推進する。 郵政サービス分野では鉄道利用顧客を対象に、今年 7 月まで乗車券伝達サービスを全国 で拡大施行して郵便 IT 業界の海外進出を積極支援する。 ▶ IT 未来戦略 情報通信省は 2007 年戦略目標達成と並行して長期的観点から、未来韓国社会を見通した 89 情報通信業界における主だった動き IT 未来戦略を提示して、未来情報社会を善導して行く計画である。又、 「希望の韓国 ビジ 注) ョン 2030 」実現のための IT 戦略「ACE IT」を具体化する計画である。又、 Web2.0 技術 の標準ロードマップを樹立して、UCC 活性化のためのオープン API の開発を支援し、世界超 一流のインターネット企業が誕生するように支援する。 注) 2030年まで1100兆ウォン(約137兆円)の財源を追加投入する「ビジョン2030(共 に前進する希望の韓国) 」 (情報産業省ウエブページより翻訳・編集) ◆[韓国国内分野別情報化動向] □ IT 産業 <上記「2007 年度情報通信主要政策」の抄記> デジタルコンテンツ □情報通信省は健全な UCC 製作と産業活性化を支援 (情報通信省、2/12) -情報通信省は不健全な UCC の流通を抑制し、創造的な UCC の開発と関連産業活性化の ための総合対策を今年 3 月までに制定し、推進すると 12 日に明らかにした。 -韓国インターネット振興院が去年 6 月に調査したところによるとインターネット利用 者の 43.2%が UCC を製作した経験があったが、大部分の内容は趣味やユーモアなど既存 著作物を編集した水準にとどまっており、未だ初歩的な段階である。 - UCC 製 作 者 フ ォ ー ラ ム の 運 営 を 支 援 し て 、 多 様 な 分 野 の 準 専 門 家 (Proteur : Professional+Amateur)を育成し、良質の UCC を作り上げるようにする計画である。 -一方、情報通信省は UCC が個人の自由な情報提供ということにより、不健全な内容が 青少年に無防備にさらされている点を考慮して、去る 1 月に設けられた「健全な UCC ガ イドライン制定普及のための産官学タスクフォース(TFT)」を通じて、一般の人が手軽 に適法な UCC を製作することができるガイドラインを制定して普及する計画である。 情報化逆機能(情報化の悪影響) □青少年 10 人中 1 人が携帯電話中毒状態と自覚 (情報通信省、2/14) -情報通信省と韓国情報文化振興院が共同で全国 3,500 人のネチズンを対象で実施した 「2006 年インターネット中毒実態調査」で青少年 10 人中 1 人は自ら携帯電話中毒状態 と感じていることが判明した。インターネット過多使用者の場合、生活障害と逸脱行 動が増加している。 -調査結果によれば、インターネット中毒率は青少年の場合、高危険群、潜在的危険群 が 2005 年には、それぞれ 2.6%、12.7%であったが、2006 年は 2.1%、11.9%に下がって いる。 -大人の場合、高危険群、及び潜在的危険群がそれぞれ 1.5%、5.5%であった。 -青少年危険群に対する中毒診断反応を分析した結果、視力低下、寝不足など健康の状 態の悪化や家族との摩擦による日常生活障害項目の点数が前年より 4.2%増加した。又、 インターネット利用で授業を抜けるとか、約束を破るなどの逸脱行動の項目も前年よ り 6.3%程度増加した。 -今回初めて携帯電話による中毒についても調査を行った。その結果、自ら「携帯電話 中毒」と回答した割合は、青少年が 10.1%、大人が 4.1%であった。これは青少年の携 帯電話健全利用キャンペーンなどを持続的に行なっていく必要があると判断される。 情報保護 □2006 年情報保護実態調査結果 (情報通信省、2/7) -情報通信省と韓国情報保護振興院(KISA)は 2006 年 10 月から 11 月まで 2 ヶ月間、全国 のインターネット利用者 2,042 人と民間企業 213 社を対象に実施した「2006 年情報保 護実態調査」でインターネット利用者が最も憂慮している情報化逆機能(情報化の悪影 響)は「個人情報の流出とプライバシーの侵害」であることが判った。 90 第2章 -個人情報流出とプライバシー侵害に対する憂慮は去年調査の 44.4%から 55.7%に上昇 した。一方、ウイルス(23.9%)や迷惑メール(8.2%) などは去年より減少した。 -インターネット侵入による実際の被害例の場合、企業の場合はやや減少したが、個人 利用者の場合は増加した。 -ワームウイルス感染による被害を経験した企業は 28.6%あり、去年に比べて減少したが、 個人利用者の場合は 67.6%で去年の 53.9%より 13.7%増加した。特に、スパイウェア感 染は 59.7%あり、去年の 38.4%より大きく増加した。 -このように企業の被害が減ったことは政府が中小企業の情報保護水準向上のために継 続的に政策を推進したこと、企業が自主的に情報保護予防のための努力を行った結果 と分析している。 -一方、個人のインターネット侵入被害の増加は、悪性のプログラムがアンチスパイウ ェアプログラムを装うなど、徐々に知能化されている事と、利用者がセキュリティパ ッチなどで予防する努力を怠っているためと分析している。 □情報通信省、個人情報保護のための保安義務化(情報通信省、2/6) -情報通信省はインターネット利用者の個人情報保護のために必要な措置を具体的に決 めている個人情報の「技術的管理的保護措置基準考試」を先月 29 日改正して, ウェブ サイト運営者を対象に保安サーバー構築(状況)を点検するなど個人情報保護対策を推 進する。 -今度改定された考試では個人情報保護措置の実效性を高めるため、ウェブサイト運営 者たちが情報通信網を通じて個人情報を送受信する時、セキュリティ・サーバーを通 じて暗号化するように決定したことを主要内容としている。 -情報通信省はまず有価証券市場上場企業と一日の訪問者数が基準より多いウェブサイ トを対象に個人情報取り扱い、及び保安サーバー構築をしたか否かを点検して、法令 に違反した事業者に対しては過料賦課など行政措置を施行する。又、年間末までに、 点検対象者を主要ポータルサイトに登録されたウェブサイト全体まで拡大して行く計 画である。 -一方、情報通信省は昨年下半期 に 2 万以上のウェブサイト運営者を対象に、電話やメ ールを通じて保安サーバーの自主的構築の広報活動を行ったが、その結果昨年 12 月現 在の民間部門の保安サーバー台数は総数 3,975 台になり、昨年 7 月から 38.9% 増加し た。 IT 技術 □韓国-ヨーロッパ連合が共同で「ワイヤレス自動車開発」を推進(情報通信省、2/13) -韓国とヨーロッパ連合(EU)が共同で自動車内に複雑に繋がれた配線を無線に取り替える エムマ(EMMA) プロジェクトを推進する。 -情報通信省は未来自動車用運営体制とミドルウェア開発のために昨年 5 月から EU と共同 研究中のエムマ(EMMA、Embedded Middleware in Mobility Applications) プロジェクト を推進して、今後の商用化と標準化で協力強化をするために、韓国電子通信研究院(ETRI) と ETRA 社(スペイン自動車部品会社)が MOU を締結すると 13 日に明らかにした。 -このために来年 10 月まで、韓国と EU はそれぞれ 250 万ユーロ(約 30 億ウォン)ず つ 同等に投入する。又、韓国は ETRI の Qplus(Linux 基盤組込みソフト)と ESTO(Qplus 基盤 アプリケーション開発ツール)などを活用して、マイクロセンサーOS と統合開発ツールな どを開発する。EU 側はミドルウェアとハードウェアプラットホーム、検証システムなど を開発する。 -この研究は未来自動車の中核技術となる無線センサー基盤 OS 及びミドルウェア技術開発 と標準化を善導することで、今後国内の関連技術の海外進出のための基礎を築いたとい う点で意味深い。 91 情報通信業界における主だった動き IT サービス □通信関連の請願が減っている… 去年 6.1% 減少(情報通信省、2/8) (請願:ここでは、苦情などの相談を指している。) -通信委員会は 2006 年情報通信省顧客満足(CS)センターで受付された通信関連請願動向を 分析した結果、総件数は 36,411 件あり、2005 年の 38,774 件と比べて 6.1% 減少したと 8 日に明らかにした。 -パターン別請願の状況は、料金過多請求などの不当請求が 7,612 件(20.9%)で一番多く、 続いて、通信事業者カウンセラーの不真面目応対などの業務処理への不満 5,856 件 (16.1%)、加入者の同意なしに付加サービスに任意加入させる不当加入 4,793 件(13.2%) の順序であった。 -2005 年に比べて最も多く増加した請願は解約をさせなかった(91.4%)で、こっそり解約を 引き延ばす(51.9%)と業務処理への不満(23.8%) であった。通信市場が飽和する中で、通 信事業者たちが加入者確保のため、利用者が他の事業者に移動することを制限している ことを請願が物語っている。一方 2005 年に比べて減少した請願パターンは通信品質に対 する不満だけで 24.0% 減少した。 -主要サービス別請願現況は移動電話サービスに係わる請願が 16,440 件(52.7%)で最も多 く、次は超高速インターネット 10,890 件(34.9%)、有線電話 3,350 件(10.7%)、オンライ ンゲーム 492 件(1.6%)の順序であった。 (韓国情報社会振興院(NIA)のウエブページより) www.nia.or.kr/open_content/board/boardView.jsp?tn=WL_0000050&id=52916 2.12 3 月 2.12.1 【アセアンにおける電子政府構築が第 2 段階に】:アセアン/3 月 アセアン各国は、IT を単に技術面だけでなく、社会経済面からも国の重要な事業と位置づ け推進している。特に電子政府構築に関しては各国ともマスタープラン等を策定し、戦略的 に遂行しているが、2006 年度は多くの国においてその第 2 段階開始の時期に入ったといえる。 フィリピンは 2006 年 10 月“Empowering a Nation Through ICT”と題して 2006 年から 2010 年までの ICT Roadmap を発表した。 一方、カンボジアは 2004 年から韓国の援助を得て中央政府の行政情報システム(GAIS: Government Administration Information System)を展開していたが、その第 2 段階として、 地方展開プロジェクト(PAIS:Provincial Administration Information System)の開始を 決定し、2006 年 12 月、韓国政府と借款の調印を行った。因みに、2004 年に日本は専門家を 派遣して、国家情報通信技術開発庁 NiDA をカウンターパートとして、同国の包括的な IT マ スタープラン作成に多大な貢献を果たしたが、具体的な開発は、既に韓国が一部着手してい た。 お隣のラオスでは、UNDP の支援を受けて、IT Policy を策定しているが、このたび、中国 の借款(総額68M 米ドル。今回はそのうち35M 米ドル)が決まり、その具体的活動とし て、2007 年春にはラオス科学環境庁(STEA)を中心にラオス人技術者約 260 人の研修を実 施。そのうち 30 人を上海で技術研修実施することになった。 さらに、同じメコン域のミャンマーでも中国の支援を受けて 2010 年までの IT マスタープ ランの策定を行い、2007 年初頭完了した。 このように、政治的・経済的及び社会的に深いかかわりを持つアセアン各国が IT を国の 重要な柱として積極的に推進し、高度情報化社会を実現することはこれらの国々だけでなく 我が国を含むアジア全体の発展に大きく寄与するものである。我が国も自国における経験、 実績などを通じて可能な限り支援すべきであると考える。それにしても、メコン域における 中国、韓国の国際協力活動、特にその迅速性には、目を見張るものがある。我が国も 2008 年 10 月、新 JICA が機能することにより、アジアの電子政府構築支援などに対しても迅速且 つスキーム間で連携の取れた支援が期待される。 92 第2章 2.12.2 【中国通信市場関連】:中国/3 月 1.「3G産業を推進、通信業構造改革も視野に・情報産業部の次期五カ年計画」 情報産業部は、3月1日に「第11次五カ年計画(2006-2010年)」期間 中の通信分野における活動計画を発表した。発表によれば、IC、高効率電池、ソ フトウェア等の開発、産業化を通じて、次世代モバイル通信システムの開発強化や 次世代技術の研究開発力向上を実現する。また、通信業構造改革も併せて行う。 2.「中国、TD-SCDMA技術の開発に267億元を投下」 「3G普及へ、国が大唐に40億元支援か」 中国移動をはじめとするキャリア各社は、2008年には大部分の都市部をカバー するTD-SCDMAネットワーク構築のために、累計267億元を投資する予 定。 また、国有資産監督管理委員会(国資委)はTD-SCDMAシステムの開発にお いて中心的な役割を果たしている大唐電信科技産業集団に対し、資金注入など総額 40 億元に上る支援を予定しているとの観測記事。 3.「華為科技、世界GSM機器メーカーのトップ3位に」 発展途上国を中心に販売が好調な華為科技の 2006 年における第二世代移動システ ム(GSM)の販売実績は、業界シェア21%を獲得し、業界3位に上昇した。第 三世代W-CDMA/HSPAシステムにおいては、28 件の成約があり、同分野で 首位に立った。 4.「中国通信企業、アフリカ市場開拓に攻勢」 中国政府のアフリカ諸国に対する経済協力等関係強化や価格優位性といった強み を背景に躍進する中国通信機器メーカーは、現在モーリシャス、ナイジェリア、コ ンゴなどで着実に受注実績を伸ばすとともに、今後はエジプト、アルジェリア等北 アフリカ諸国に、その販売地域を拡大する予定である。また、キャリアでは中国網 通がカメルーン政府の「多機能サービスネットワーク」の構築における中国企業誘 致の政策に呼応し、市場参入交渉を行っている。 5.「06年、中国の携帯電話販売台数、1億台を初突破」 2006年の中国国内携帯電話販売台数が初めて1億台を突破。これは全世界の販 売台数の10分の1を占める。いわゆる売れ筋としては、ミドルからローエンドが 中心で、価格は1000元(約1万5000円)以下の販売台数が全体の 5 割程度 を占める。ノキア、モトローラ2社でシェア50%程度を占めるが、07年は市場 の細分化、多様化に伴い、地場ブランドがシェアを伸ばす可能性がある。 93 第3章 情報通信業界の主要なニュース 第 3 章 情報通信業界の主要なニュース(分野別) 第3章 第3章 3.1 情報通信業界における主要なニュース 国 際 連 携 、 IT 政 策 、 電 子 政 府 【国際連携】 中 国【 国 際 連 携 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [中 国 科 学 院 、 ST マ イ ク ロ と マ ル チ コ ア プ ロ セ ッ サ 開 発 ]: 中 国 / フ ラ ン ス 中 国 の 胡 金 濤 国 家 主 席 と フ ラ ン ス の シ ラ ク 大 統 領 は 26 日、北 京 で 公 式 会 談 を 行 い、中 国 科 学 院 計 算 所 と ST マ イ ク ロ 社 の マ ル チ コ ア プ ロ セ ッ サ を 共 同 開 発 す る 内 容 を 含 む 協 議 書 に 調 印 し た 。( 2006/10) 台 湾【 国 際 連 携 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [FIH( 富 士 康 )、 生 産 拠 点 を 東 欧 、 ア ジ ア へ 移 転 ]: 台 湾 / イ ン ド / ブ ラ ジ ル / 他 Hon-Hai( 鴻 海 )グ ル ー プ は 新 興 市 場 へ の 投 資 を 進 め て お り 、先 ご ろ イ ン ド に 対 す る 1 億 1,000 万 US ド ル 規 模 の 投 資 計 画 を 決 定 し た の に 続 い て 、傘 下 の 携 帯 電 話 端 末 メ ー カ で あ る FIH( 富 士 康 )社 も 8 日 、6 月 末 に フ ィ ン ラ ン ド 工 場 で の 携 帯 電 話 端 末 部 品 の 生 産 を 中 止 し 、 400 名 を 解 雇 す る と 同 時 に 、 生 産 の 拠 点 を ア ジ ア 、 東 欧 、 中 南 米 な ど の 地 域 へ 移 転 す る 方 針 を 発 表 し た 。( 2006/03) ◆ [BenQ(明 基 )社 、 イ ン ド 進 出 に 向 け 組 織 調 整 ]: 台 湾 / イ ン ド BenQ(明 基 )社 は イ ン ド 市 場 を 強 化 す る た め 、 IMEA(イ ン ド 、 中 東 、 ア フ リ カ )営 業 販 売 を 統 括 す る 事 務 所 を ド バ イ か ら イ ン ド に 移 し た 。BenQ イ ン ド 支 社 の 主 製 品 は 携 帯 電 話 で あ っ た が 、今 年 は 液 晶 テ レ ビ 、デ ジ カ メ 、プ ロ ジ ェ ク タ 、ノ ー ト PC 等情報、民生用電子製品ラインの充実を検討している。1 月からは自社ブランド の 液 晶 デ ィ ス プ レ イ を 販 売 し て い る が 、サ ム ス ン 社 、LG 社 に 次 ぐ 3 位 、市 場 シ ェ ア は 約 15%と な っ て い る 。 BenQ 社 は イ ン ド で の 今 年 の 液 晶 デ ィ ス プ レ ー 目 標 販 売 台 数 を 12 万 台 と し て い る 。同 社 は イ ン ド 進 出 3 年 で 、当 初 は 携 帯 電 話 を 出 荷 し 各 都 市 で ト ッ プ 5 に も 番 付 さ れ た が 、イ ン ド で は ノ キ ア 社 が シ ェ ア 70%~ 80%と 圧 倒 的 な 強 さ を 誇 っ て い る 。( 2006/04) ◆ [中 国 、 台 湾 と の 技 術 規 格 制 定 に つ い て 合 意 ]: 台 湾 / 中 国 「 第 2 回 海 峡 両 岸 IT 産 業 技 術 基 準 フ ォ ー ラ ム 」 が 5 月 12 日 に 閉 幕 し た 。 中 国 信息産業部は、以下 5 項目の合意内容を発表した。①台湾と中国で長期的提携の 枠組みを確立する②クリーンエネルギーと半導体照明を提携項目に追加する③双 方の多元的且つ高いレベルでの交流と提携を推進する④一部の知的財産権を分か ち 合 っ て い く ⑤ TFT-LCD テ ス ト な ど 。 今 後 は 、 中 国 と 台 湾 で 共 通 の 基 準 づ く り を 行 う 。 (2006/05) ◆ [モ ト ロ ー ラ 社 、 台 湾 企 業 Synnex( 聯 強 ) 社 と 中 国 ・ イ ン ド 市 場 を 共 同 開 発 ]: 米国/台湾/中国/インド/他 モ ト ロ ー ラ 社 は 7 日 、 Synnex( 聯 強 ) 社 と 共 同 で イ ン ド 市 場 を 開 拓 し て お り 、 今後は他の台湾企業と中国、東南アジア、インド市場などを開拓する可能性もあ る と 発 表 し た 。( 2006/09) 95 主要なニュース(分野別) ◆ [台 湾 の マ ル チ イ ン タ ー フ ェ ー ス カ ー ド (MIC)を メ モ リ カ ー ド 国 際 標 準 に ]:台 湾 /韓国 マ ル チ メ デ ィ ア カ ー ド 協 会 (MMCA)は 10 月 24 日 、 台 北 で 年 次 総 会 を 開 催 し 、 台 湾 主 導 の マ ル チ イ ン タ ー フ ェ ー ス カ ー ド (MIC)の 標 準 制 定 を 議 事 日 程 に 組 み 入 れ る こ と を 決 め た 。今 年 は 第 2 段 階 審 議 を 、2007 年 3 月 に は 最 終 討 論 が 行 わ れ る 見 込 み で あ り 、順 調 に 行 け ば 華 人 初 の メ モ リ カ ー ド 標 準 が 誕 生 す る 見 通 し と な っ た 。 MMCA は マ ル チ メ デ ィ ア カ ー ド の 実 体 、機 能 、イ ン タ ー フ ェ ー ス 規 格 の 国 際 標 準 を 制 定 す る オ ー プ ン な 国 際 標 準 組 織 で あ る 。 各 社 の MMC 製 品 の 互 換 性 を 確 保 す る た め 、 今 回 は 特 別 に MMC、 RS-MMC、 MMCplus、 MMC-mobile、 MMCmicro 等 MM シ リ ー ズ 製 品 に 対 し て 互 換 性 テ ス ト を 行 い 、ま た 2GB 以 上 の 高 容 量 メ モ リ カ ー ド「 MMC-HC」 を 発 表 す る 。MMCA は 10 月 25 日 、董 事 会 の 改 選 を 行 う が 、サ ム ス ン 代 表 の 董 事 会 主 席 留 任 が 濃 厚 と 言 わ れ て い る 。( 2006/10) ◆ [台 湾 IT メ ー カ が ベ ト ナ ム 進 出 、130 項 の 提 携 協 議 書 に 調 印 ]:台 湾 / ベ ト ナ ム 10 月 26 日 -30 日 に ベ ト ナ ム の ハ ノ イ に て 第 15 回 「 ベ ト ナ ム 情 報 ウ ィ ー ク 」 が 開 催 さ れ た 。 こ こ に 台 北 市 コ ン ピ ュ ー タ 公 会 の 主 導 で 、 台 湾 IT メ ー カ 12 社 が 参 加 し た 。主 な 展 示 製 品 は コ ン ピ ュ ー タ ソ フ ト /ハ ー ド 、周 辺 製 品 、電 源 設 備 、ネ ッ ト ワ ー ク 通 信 設 備 等 で あ る 。 台 湾 IT メ ー カ 12 社 は 以 下 の と お り 。 CMC Magnetics(中 環 )社 、Compeq(華 通 )社 、Aloha(映 奧 )社 、K&H MFG (掌 宇 )社 、LEO(国 衆 電 脳 )社 、 Linpus(百 資 )社 、 Mitac(神 通 )社 、 CPFR(航 網 科 技 )社 、 Nu(恩 悠 数 位 ) 社 、 Ritek( 錸 徳 )社 、 Spi(全 漢 )社 、 Step Tech(岱 昇 科 技 )社 。( 2006/10) ◆ [Asustek(華 碩 )と イ ン ド が 提 携 、 ソ フ ト ウ エ ア に 進 出 ]: 台 湾 / イ ン ド Asustek(華 碩 )社 の 技 術 長 は 21 日 、 来 年 中 頃 ま で に イ ン ド の ソ フ ト ウ エ ア 開 発 会 社 と 提 携 し 、現 地 の エ ン ジ ニ ア 20~ 30 人 に よ る ソ フ ト 研 究 開 発 チ ー ム を 設 立 す る と 述 べ た 。Asus 戦 略 企 画 投 資 部 は 2 年 前「 核 心 技 術 研 究 開 発 セ ン タ ー 」を 設 立 し、ホームエンターテイメントセンタ、ハンドヘルド統合性製品等の開発プラッ トフォーム確立を進めて来たが、ソフトとの結合が不可欠であるためソフト開発 技 術 で 先 行 し て い る イ ン ド と 提 携 す る 。( 2006/11) ◆ [HP 社 の 対 台 湾 調 達 額 、 200 億 US ド ル (約 2 兆 3,200 億 円 ) を 突 破 ]: 台 湾 / 米 国 陳 瑞 隆 経 済 部 長 は 11 月 28 日 、台 湾 の IT 産 業 成 長 に 対 す る 貢 献 に 対 し て 、海 外 企 業 の 国 際 調 達 弁 事 処 (IPO)に 感 謝 状 を 贈 っ た 。今 年 感 謝 状 を 受 け 取 っ た 海 外 企 業 は 19 社 で 、10 社 が 25 億 US ド ル (約 2,900 億 円 )を 超 え て お り 、1 位 は 200 億 US ド ル (約 2 兆 3,200 億 円 ) を 突 破 し た HP 社 、 Dell 社 、 Sony 社 の 順 と な っ て い る 。 ( 2006/11) ◆ [TSMC( 台 湾 積 体 電 路 ) 社 、 イ ン ド 事 務 所 を 開 設 ] : 台 湾 / イ ン ド 今後インドが半導体設計の拠点となる将来性を見込んで、台湾最大のファウン ド リ 、 TSMC( 台 湾 積 体 電 路 ) 社 は 2 月 5 日 、 イ ン ド の IT 拠 点 で あ る バ ン ガ ロ ー ル に 事 務 所 を 開 設 し た と 発 表 し た 。( 2007/02) ◆ [Soft-World( 智 冠 )、 東 南 ア ジ ア 市 場 へ 進 出 ] : 台 湾 / タ イ / ベ ト ナ ム 台 湾 ゲ ー ム ソ フ ト 大 手 、Soft-World( 智 冠 )社 の 王 俊 博 董 事 長 は 2 月 7 日 、東 南アジアと大中華の市場に注目していると述べた。東南アジアの中でも、とくに タ イ と ベ ト ナ ム に 注 目 し 、年 内 に 拠 点 を 設 置 す る こ と を 検 討 し て い る 。Soft-World 社は既に東洋的な色彩の濃いゲームを東南アジア市場へ輸出している。今後ゲー 96 第3章 ム の 開 発 は 台 湾 の 視 点 か ら 脱 却 し て 、 国 際 化 を 進 め て い く 。( 2007/02) ◆ [Foxconn( 富 士 康 ) 社 、 ベ ト ナ ム で 工 業 区 を 開 発 ]: 台 湾 / ベ ト ナ ム ベ ト ナ ム 政 府 関 係 者 に よ る と 、Foxconn( 富 士 康 )社 は 1 億 1,000 万 米 ド ル( 約 132 億 円 )を 投 じ て ベ ト ナ ム 北 部 の バ ク ニ ン 省 に 大 型 工 業 区 を 開 発 す る 。Foxconn 社 の 関 係 者 が す で に 現 地 を 視 察 し 、 現 在 投 資 計 画 を 立 て て い る 。( 2007/02) 韓 国【 国 際 連 携 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [日 中 韓 IT 技 術 協 力 の 拡 大 ]: 韓 国 / 中 国 / 日 本 ノ・チュンヒョン情報通信省大臣内定者と中国の信息産業部の王部長及び日本 の 総 務 省 竹 中 大 臣 は 、 3 月 26 日 に 中 国 で 開 催 さ れ た 第 4 回 日 中 韓 IT 大 臣 会 議 に 出席した。これまでの 3 ヵ国情報化協力の進捗について評価し、さらに実質的な 協 力 拡 大 に つ い て 話 し 合 っ た 。 そ の 中 で 、 ま ず 、 ア セ ア ン の ICT 発 展 に 寄 与 す る ため、共同で人材開発教育プログラムを推進に関して、プログラムの内容、経費 負担など細部にわたる計画について議論した。そのほか、以下についても協議さ れた。ネットワークと情報セキュリティ分野での情報共有を強化すること、不法 な オ ン ラ イ ン 活 動 防 止 対 策 に つ い て 、各 国 の CERT と 情 報 保 護 関 連 機 関 と の 協 力 拡 大 に つ い て 、RFID/電 子 タ グ 技 術 開 発 と 応 用 技 術 協 力 を 加 速 さ せ る た め の 試 験 事 業 の発掘、インターネット上での決算についての研究開発等。 な お 、OSS 分 野 で の 共 同 技 術 開 発 と 標 準 運 用 シ ス テ ム へ の 協 力 を 強 化 し 、3 ヵ 国 の Linux 開 発 者 の コ ミ ュ ニ テ ィ 構 築 を 検 討 し た 。 第 4 世 代 移 動 通 信 技 術 の 標 準 化 へ の 共 同 研 究 も 強 化 さ れ る 予 定 で あ る 。( 2006/03) ◆ [日 中 韓 技 術 移 転 の 事 業 化 ]: 韓 国 / 中 国 / 日 本 韓国技術取引所は、日本のアルプス電気の総合コンサルティング子会社である IP ト レ ー デ ィ ン グ ジ ャ パ ン (IPTJ 社 )と 中 国 の 清 華 大 と の 技 術 移 転 協 力 事 業 に 合 意した。早ければ、上半期中に関連契約を締結する。これは、日本で商用化され ていない技術を韓国企業が採択し、これを中国の工場で生産するという形態で事 業 を 行 う こ と が 、 想 定 さ れ て い る 。( 2006/04) ◆ [韓 国 -ベ ト ナ ム 郵 政 IT 協 力 拡 大 ]: 韓 国 / ベ ト ナ ム 韓 国 と ベ ト ナ ム は 、 郵 政 IT 技 術 協 力 を 骨 子 と し た MOU 締 結 に つ い て 協 議 し た 。 韓 国 の 郵 政 IT 輸 出 協 力 団 は 、 マ レ ー シ ア と ベ ト ナ ム を 訪 問 し 、 ベ ト ナ ム 郵 政 省 (MPT)の 大 臣 を 訪 問 し た 。ベ ト ナ ム は 、2010 年 ま で に 韓 国 の 郵 政 IT の 水 準 に 到 達 し た い と い う 目 標 を 持 っ て い る 。( 2006/05) ◆ [韓 国 政 府 、IT 海 外 進 出 基 盤 固 め を 強 化 ]:韓 国 / モ ン ゴ ル / ア ゼ ル バ イ ジ ャ ン 他 5 月 7 日 か ら 15 日 の 日 程 で 行 わ れ た 盧 武 鉉 大 統 領 の 3 ヵ 国 訪 問 に 情 報 通 信 省 大 臣 の ノ・チ ュ ニ ョ ン 氏 が 随 行 し 、IT 協 力 の 基 盤 固 め を 行 っ た 。ノ 大 臣 は 、盧 武 鉉 大 統 領 と 共 に 、モ ン ゴ ル 、ア ゼ ル バ イ ジ ャ ン 、UAE を 訪 問 し 、Wibro( ワ イ ヤ レ ス ブロードバンド) ・DMB( モ バ イ ル 放 送 )等 の 韓 国 の 先 端 IT 技 術 並 び に ソ リ ュ ー シ ョンの海外進出を拡大と韓国企業の信頼度を向上させると同時に、国際的なデジ タ ル デ バ イ ド 解 消 を 支 援 す る 活 動 を 展 開 し た 。( 2006/05) ◆ [韓 国 -イ ン ド の IT 分 野 に お け る 協 力 拡 大 ]: 韓 国 / イ ン ド 6 月 18 日 か ら 21 日 の 日 程 で イ ン ド 通 信 情 報 技 術 部 の 長 官 が 訪 韓 し た 。 6 月 19 日 に は 韓 国 情 報 通 信 省 の ノ ・ チ ュ ニ ョ ン 大 臣 と 韓 -印 IT 協 力 拡 大 案 に つ い て 意 見 交換を行った。話し合われたテーマは、両国間のソフトウェア分野の交流拡大、 97 主要なニュース(分野別) インフラと情報セキュリティ分野の協力強化、移動通信と通信市場での協力拡大 な ど 広 範 囲 に 渡 っ た 。( 2006/06) ◆ [韓 国 -イ ン ド ネ シ ア イ ン タ ー ネ ッ ト プ ラ ザ 開 設 ]: 韓 国 / イ ン ド ネ シ ア 韓国情報通信省とインドネシアの通信情報省は 7 月 4 日にジャカルタで韓国インドネシア インターネットプラザ開所式をおこなった。韓国側は国際協力法 律 局 長 が 出 席 し 、 イ ン ド ネ シ ア 側 は 通 信 情 報 省 大 臣 が 出 席 し た 。( 2006/07) ◆ [SK テ レ コ ム 社 、ベ ト ナ ム 現 地 移 動 通 信 事 業 の 経 営 権 を 行 使 ]:韓 国 / ベ ト ナ ム SK テ レ コ ム 社 が ベ ト ナ ム の 移 動 通 信 事 業 を 本 格 的 に 起 動 に の せ る た め 、現 地 事 業 者 の 経 営 権 を 直 接 行 使 で き る 方 案 を 推 進 中 で あ る (2006/08) ◆ [「 情 報 化 村 」を ア ジ ア 11 ヵ 国 の 外 交 官 が 訪 問 ]:韓 国 / イ ン ド ネ シ ア / マ レ ー シア/モンゴル/フィリピン/シンガポール/日本 日本、インドネシア、マレーシア、モンゴル、フィリピン、シンガポール等、 ア ジ ア 11 ヵ 国 の 外 交 官 15 名 が 、8 月 29 日 に 行 政 自 治 省 の 重 点 事 業 で あ る「 情 報 化 村 」 を 訪 問 す る 。「 情 報 化 村 」 は 、 2001 年 か ら 行 政 自 治 部 が 、 都 会 と 農 村 間 と 地域間の情報格差解消と農漁村の経済力向上の目的で始められた重点事業である。 ( 2006/08) ◆ [情 報 通 信 省 大 臣 、 大 統 領 随 行 欧 州 外 交 で 、 ITU 標 準 局 長 の 選 出 へ の 票 集 め ]: 韓国/ルーマニア/ロシア/ドイツ/ハンガリー ノ・チ ュ ニ ョ ン 韓 国 情 報 通 信 省 大 臣 は 、8 月 31 日 か ら 9 月 8 日 ま で 大 統 領 の ル ー マ ニ ア 、ロ シ ア 、ド イ ツ 、ハ ン ガ リ ー 訪 問 に 随 行 し 、IT 分 野 の 協 力 拡 大 を 目 指 し た 外 交 を 展 開 し た 。 具 体 的 に は 、 韓 国 の WiBro(Wide Broadband)や DMB(デ ジ タ ル マ ル チ メ デ ィ ア 放 送 )な ど の 進 出 に つ い て 話 し 合 う と 共 に 、 11 月 に ア ン カ ラ で 予 定 さ れ て い る ITU-TSB(国 際 電 気 連 合 標 準 化 部 会 )の 局 長 選 挙 に 韓 国 電 気 通 信 研 究 所 の パ ク ・ キ シ キ 博 士 を 出 馬 さ せ る た め 、 そ の 応 援 活 動 を 行 っ た 。( 2006/09) ◆ [途 上 国 向 け IT 外 交 、ア セ ア ン +韓 国 情 報 通 信 大 臣 会 議 の 開 催 と 北 ア フ リ カ・中 央 ア ジ ア 諸 国 訪 問 ]: 韓 国 / ブ ル ネ イ / リ ビ ア / カ ザ フ ス タ ン / ウ ズ ベ キ ス タ ン 韓 国 情 報 通 信 省 副 大 臣 は 、 9 月 18 日 か ら 27 日 の 日 程 で 、 ブ ル ネ イ で 開 催 さ れ る「 ア セ ア ン 情 報 通 信 大 臣 会 議 」に 出 席 の 後 、国 務 総 理 の リ ビ ア 、カ ザ フ ス タ ン 、 ウ ズ ベ キ ス タ ン の 公 式 訪 問 に 随 行 す る 。「 ア セ ア ン + ア セ ア ン 情 報 通 信 大 臣 会 議 (ASEAN TELMIN)」は 、9 月 18 日 、19 日 の 2 日 間 ブ ル ネ イ で 開 催 さ れ 、マ レ ー シ ア 、 フ ィ リ ピ ン 、シ ン ガ ポ ー ル 等 の ア セ ア ン 主 要 国 の IT 省 大 臣・副 大 臣 が 参 加 し 、韓 国 と ア セ ア ン 国 家 間 の IT 協 力 に つ い て 話 し 合 う 。。( 2006/09) ◆ [韓 国 -ウ ズ ベ キ ス タ ン IT 相 互 協 力 ]: 韓 国 / ウ ズ ベ キ ス タ ン 韓 国 は 、 ウ ズ ベ キ ス タ ン と IT 協 力 で 更 に 密 な 外 交 関 係 を 築 い て い く 。 9 月 25 日 の 総 理 会 談 で ハ ン・ミ ョ ン シ ク 総 理 は 、ウ ズ ベ キ ス タ ン 政 府 が 推 進 中 の IT 産 業 育成政策を成功させるために、韓国は積極的に支援することを表明した。 ( 2006/09) ◆ [韓 国 IT 企 業 の 海 外 進 出 を 政 府 が 後 押 し ]: 韓 国 / 他 最 近 、韓 国 IT 製 品 の 不 法 な 複 製 品 が 中 国 や 他 の ア ジ ア 地 域 で 流 通 し た り 、商 標 侵害など知的財産権が犯される事件が頻発していることを受け、情報通信省は、 10 月 13 日 に 中 国 、イ ン ド 、シ ン ガ ポ ー ル 、ベ ト ナ ム 、タ イ 、マ レ ー シ ア 、香 港 、 台 湾 の 8 ヵ 国 へ 進 出 を 予 定 し て い る IT 企 業 を 対 象 に 各 進 出 先 国 の 知 的 財 産 権 の 制 98 第3章 度や認可関連の法律、投資環境が一目でわかる国際シンポジウムと海外進出コン サ ル 会 を 大 韓 商 工 会 議 所 で 開 催 す る 。( 2006/10) ◆ [中 国 ・ 台 湾 企 業 の 追 撃 に 揺 ら ぐ 韓 国 セ キ ュ リ テ ィ 機 器 企 業 ]: 韓 国 / 台 湾 / 他 韓国の中小企業の有望業種である閉鎖回路カメラやデジタル映像貯蔵装置など のセキュリティ機器業界が、台湾と中国の追撃に危機感を抱いている。これらの 企 業 は 、数 年 前 に は 国 際 競 争 力 を 認 め ら れ 、同 市 場 を 牽 引 し て き た の だ が 、最 近 、 低 価 格 の 中 国 と 台 湾 企 業 に 押 さ れ 、 旗 色 が 悪 く な っ て き て い る 。( 2006/11) ◆ [中 国 の 豚 肉 管 理 を 韓 国 の RFID で ]: 韓 国 / 中 国 北 京 市 最 大 の 豚 の 屠 殺 場 で 韓 国 産 の RFID を 基 盤 と す る 豚 屠 殺 履 歴 管 理 シ ス テ ム が 構 築 し 、韓 国 RFID シ ス テ ム 業 者 の ア レ プ リ ト 社 が 11 月 14 日 に 明 ら か に し た 。 同 シ ス テ ム は 、北 京 市 で 豚 の 生 産 、屠 殺 な ど の 流 通 の 過 程 で 発 生 す る 情 報 を RFID 技術で統合管理するよう設計されており、中国の農村畜産庁傘下の畜産研究所と アレプリト社が共同で開発したものである。この事業は、北京市当局の要請によ り 、2008 年 の 北 京 オ リ ン ピ ッ ク に 向 け て 北 京 市 内 で 流 通 し て い る 安 全 管 理 用 シ ス テ ム 構 築 の 一 環 と し て 推 進 さ れ て い る 。( 2006/11) ◆ [韓 国 、 APEC 域 内 デ ジ タ ル デ バ イ ド 解 消 費 用 200 万 ド ル (2 億 3,600 万 円 )を 出 資 ]: 韓 国 / 他 APEC に 出 席 中 の 盧 武 鉉 大 統 領 は 、 11 月 19 日 の 第 2 回 首 脳 会 議 に て 、 開 発 途 上 国 間 の デ ジ タ ル デ バ イ ド 解 消 の た め に 、 支 援 基 金 と し て 、 2007 年 か ら 2009 年 ま で に 200 万 ド ル (2 億 3,600 万 円 )を 出 資 す る と 発 表 し た 。発 表 の 主 な 内 容 は 、 「域 内 デ ジ タ ル デ バ イ ド 解 消 の た め に 、APEC 会 員 国 対 象 に IT 専 門 家 の 招 聘 研 修 を し 、 イ ン タ ー ネ ッ ト 青 年 協 力 隊 派 遣 ( 原 文 で は 青 年 奉 仕 団 )、 IT イ ン フ ラ 支 援 強 化 の ために途上国情報接続センター(いわゆるインターネットプラザ)を構築し、国 際 IT 協 力 セ ン タ 運 用 を 支 援 す る 方 針 で あ る 。 人 的 支 援 開 発 の た め 、 2002 年 か ら 2006 年 ま で APEC 教 育 ネ ッ ト ワ ー ク を 通 じ 、 国 際 教 育 協 力 事 業 を 施 行 し て い る 。 ま た 、 APEC の e-Learning プ ロ グ ラ ム と 関 連 し 、 2006 年 5 月 に APEC e-Learning 研 修 セ ン タ を 設 置 し 、2009 年 ま で 200 万 ド ル (2 億 3,600 万 円 )を 投 入 す る 。」ま た 、 第 1 回 首 脳 会 議 で は 、 2006 年 7 月 以 降 中 断 し て い る ド ー ハ 開 発 ア ジ ェ ン ダ (DDA) の締結のため、会員国と非会員国の政治的領域と指導力を発揮する必要があり、 既 存 の 立 場 に 融 通 性 を 利 か せ る こ と が 必 要 で あ る と 強 調 し た 。( 2006/11) ◆ [情 報 通 信 省 大 臣 、 香 港 で 韓 国 IT 企 業 へ の 投 資 を 要 請 ]: 韓 国 / 香 港 ノ ・ チ ュ ニ ョ ン 韓 国 情 報 通 信 省 大 臣 は 、 11 月 28 日 に 香 港 に て 海 外 投 資 家 、 IT 企 業 関 連 者 な ど 約 150 人 が 参 加 す る「 コ リ ア ITIR」を 開 催 し 、韓 国 企 業 へ の 投 資 を 呼 び か け た 。「 コ リ ア ITIR」 に は 、 SK テ レ コ ム 社 、 ハ ナ ロ 通 信 社 、 三 星 電 子 社 な ど 上 場 企 業 だ け で な く 、 上 場 は し て い な い が 、 有 望 な IT 企 業 が 参 加 し た 。 ( 2006/11) ◆ [韓 国 に 深 く 食 い 込 む イ ン ド IT 企 業 ]: 韓 国 / イ ン ド 韓国の大企業がインド市場はもちろん、インドグローバル企業の価値を実感し 始 め て い る 。最 近 、イ ン ド 中 堅 IT 企 業 が 韓 国 市 場 に 食 い 込 ん で き て い る 。サ テ ィ ア ン 社 は イ ン ド IT 企 業 と し て 2001 年 6 月 に 初 め て 韓 国 市 場 へ 進 出 し た 。 ソ フ ト ウ ェ ア コ ン サ ル テ ィ ン グ 、開 発 要 員 、組 み 込 み 、IT ア ウ ト ソ ー シ ン グ 、テ ス テ ィ ングなどの事業を行っている。中長期的にはアウトソーシング市場をねらってい る が 、品 質 管 理 方 法 論 、エ ン タ ー プ ラ イ ズ ア プ リ ケ ー シ ョ ン 統 合 (EAI)な ど に 成 果 を あ げ て お り 、 年 平 均 30~ 40%の 高 成 長 を 遂 げ て い る 。( 2006/12) 99 主要なニュース(分野別) ◆ [2008 年 900MHz 帯 域 の RFID 標 準 化 へ 向 け た 市 場 拡 大 が 加 熱 ]:韓 国 / 中 国 / 日 本 2008 年 900MHz 帯 域 の RFID 標 準 化 の 完 了 を 前 に 、物 流 と 産 業 自 動 化 市 場 を 中 心 に 、既 に 新 標 準 に 合 っ た RFID 製 品 を 導 入 す る 動 き が 活 発 に な っ て き て い る 。現 在 、 RFID 関 連 の 韓 国 内 標 準 案 を 策 定 し 、 韓 国 情 報 通 信 技 術 協 会 (TTA)を 通 じ 、 国 際 標 準 団 体 に 提 案 し よ う と し て い る 。 TTA は 2006 年 よ り 日 中 韓 RFID 標 準 化 WG を 結 成 し 、 3 国 間 で の 900MHz 帯 域 モ バ イ ル RFID と 応 用 機 器 の 標 準 化 に つ い て の 集 中 討 議 を お こ な っ て き て お り 、 作 業 内 容 は 2007 年 よ り 具 体 化 す る と 見 ら れ て い る 。 RFID 読 み 取 り 機 メ ー カ の 社 長 は 、 「 900MHz 帯 域 製 品 は 2008 年 に 標 準 化 が 完 了 す る ということで市場拡大が見込まれているが、ウォールマートなどグローバル流通 業 界 が 2007 年 以 降 、 全 て の 納 品 ボ ッ ク ス に RFID の 付 着 を 義 務 付 け す る な ど 、 関 連 市 場 の 拡 大 は 時 間 の 問 題 と な っ て い る 。」と 話 し た 。業 界 関 係 者 は 、物 流 市 場 と 工 程 自 動 化 市 場 で 優 先 し て RFID を 導 入 す る だ ろ う と 予 測 し て い る 。 物 流 用 RFID 市 場 の 場 合 、初 期 に ボ ッ ク ス 単 位 の 製 品 に 使 用 し 、工 程 自 動 化 市 場 で は IT 製 品 の 生産から完成品に至るまでの全工程を管理する部門でまず導入が進むと予測され て い る 。( 2007/01) ◆ [日 中 韓 国 際 モ デ リ ン グ フ ォ ー ラ ム 結 成 ]: 韓 国 / 中 国 / 日 本 日中韓 3 ヵ国が参加し、国際モデリングフォーラムが結成される。また、3 ヵ 国モデリング認定共同試験と共同資格認定についても推進される。韓国ソフトウ ェ ア 技 術 振 興 協 会 は 、1 月 12 日 ソ ウ ル に て 韓 国 モ デ リ ン グ 技 術 フ ォ ー ラ ム 、中 国 モデリング技術振興協会、日本モデリング技術振興協会など北東アジア 3 ヵ国の モデリング分野の団体と協議を行った。具体的な協議内容は、日中韓 3 ヵ国のモ デリング協会が全て参加する国際フォーラムの結成、ソフトウェアモデリング技 術の普及、人材認定のための各国モデリング認定試験実施情報交換、3 ヵ国モデ リング認定の共同試験の実施と共同資格認定についての討議の推進、3 ヵ国モデ リング人材、企業交流、事業協力の拡大、3 ヵ国モデリングフォーラムの定期開 催 に つ い て で あ る 。( 2007/01) ◆ [日 中 韓 3 ヵ 国 、 次 世 代 イ ン タ ー ネ ッ ト 、 次 世 代 移 動 通 信 、 RFID/USN で の 協 力 強 化 ]: 中 国 / 韓 国 / 日 本 韓 国 情 報 通 信 省 は 、1 月 9 日 か ら 11 日 ま で 、中 国 で 開 催 さ れ た 日 中 韓 3 ヵ 国 IT 局 長 級 会 議 の ワ ー キ ン グ 部 会 に お い て 、次 世 代 イ ン タ ー ネ ッ ト 、次 世 代 移 動 通 信 、 RFID/USN の 3 分 野 で の 技 術 開 発 、標 準 化 、応 用 サ ー ビ ス の 発 掘 と 普 及 な ど 、協 力 の一層の強化について話しあった。今回の会議は 3 回目であり、韓国情報通信省 情報セキュリティ企画団長、中国信息産業部副局長、日本総務省の森情報通信局 長 が 参 加 し た ほ か 、 3 ヵ 国 の 研 究 所 と IT 業 界 の 専 門 家 な ど 約 150 名 が 参 加 し た 。 ( 2007/01) ◆ [韓 国 情 報 通 信 省 大 臣 、 国 際 機 関 と IT 対 外 協 力 に つ い て 会 談 ]: 韓 国 / ス イ ス ノ・チ ュ ニ ョ ン 韓 国 情 報 通 信 省 大 臣 は 、ス イ ス で 世 界 経 済 フ ォ ー ラ ム (WEF)が 主 催 す る ダ ボ ス フ ォ ー ラ ム へ 参 加 す る た め に 1 月 23 日 に 出 国 す る 。 今 回 の 参 加 は 、 ア ジ ア 地 域 の 調 整 機 関 代 表 と し て 招 待 さ れ た も の で あ り 、 Telecom Governors Dinner と Digital Ecosystem の 2 つ の セ ッ シ ョ ン に 参 加 す る 。ま た 、ダ ボ ス フ ォ ー ラ ム に 先 立 ち 、 1 月 24 日 に は ジ ュ ネ ー ブ に て 、 ITU の 新 任 事 務 総 長 と デ ジ タ ル デ バ イ ド 解 消 や デ ジ タ ル 機 会 数 値 (DOI)改 変 改 編 な ど に つ い て 、韓 国 情 報 通 信 省 と ITU 間 の 今 後 の 協 力 事 業 推 進 案 に つ い て 話 し 合 う 予 定 で あ る 。( 2007/01) 100 第3章 ◆ [日 中 韓 で ソ フ ト ウ ェ ア 評 価 フ ォ ー ラ ム を 設 立 ]: 韓 国 / 中 国 / 日 本 韓 国 ITサ ー ビ ス 産 業 協 会 の 管 轄 機 関 の 韓 国 情 報 技 術 院 下 標 準 院 は 、 2月 8日 に 中 国にて、中国ソフトウェアベンチマーキンググループと業務協力についての MOU(覚 え 書 )を 交 換 し た 。昨 年 、日 本 フ ァ ン ク シ ョ ン ポ イ ン ト ユ ー ザ 会 と MOU(覚 え 書 )を 交 わ し た こ と と 合 わ せ 、日 中 韓 3ヵ 国 で ソ フ ト ウ ェ ア 評 価 フ ォ ー ラ ム を 6月 に 中 国 で 発 足 さ せ る 運 び と な っ た 。こ れ に よ り 、同 3ヵ 国 で 技 能 評 価 デ ー タ 収 集 分 析 体 系 を 共 有 す る こ と が 可 能 と な り 、 ア ジ ア 市 場 拡 大 を 目 指 す 韓 国 ITサ ー ビ ス 企 業 の輸出に必要なプロジェクト単位のデータ収集と分析が共同研究できると期待さ れ て い る 。( 2007/02) ◆ [日 韓 で 公 共 情 報 化 協 力 ]; 韓 国 / 日 本 韓国の価値情報化組合と日本の行政情報システム研究所、ハイパーネットワー ク 社 会 研 究 所( 大 分 県 )は 、2 月 6 日 と 9 日 に そ れ ぞ れ MOU(覚 え 書 )を 交 換 し 、両 国の公共情報化部門で協力することを約束した。具体的には、定期刊行物や報告 書の交換や政府間交流の支援、各機関の開催するセミナなどへの招聘である。同 組 合 は 、 今 回 の MOU 締 結 に よ り 、 中 央 政 府 と 地 方 政 府 間 の 総 合 行 政 ネ ッ ト ワ ー ク 構 築 に つ い て の 情 報 を 共 有 で き る こ と を 期 待 し て い る 。( 2007/02) 【 注 1】 行 政 情 報 シ ス テ ム 研 究 所 は 、日 本 の 中 央 政 府 の 行 政 情 報 シ ス テ ム に 関 連 した調査、研究、普及、開発事業を行っている。 【注2】大分県にあるハイパーネットワーク社会研究所は、地域情報化部門の主 要な研究所であり、韓国の価値情報化組合は、同研究所の地域情報化政策は示唆 に富むと重視している。 ◆ [情 報 通 信 省 、 未 来 戦 略 ネ ッ ト ワ ー ク 確 保 へ 拍 車 ]: 韓 国 / 米 国 情 報 通 信 省 は 2 月 8 日 に 情 報 通 信 政 策 研 究 院 に 米 国 SRI イ ン タ ナ シ ョ ナ ル 社 を 招 聘 し て 講 演 会 を 開 催 し 、IT 基 盤 の 国 家 発 展 戦 略 と 相 互 協 力 方 案 に つ い て MOU を 締 結 し た 。情 報 通 信 省 は 、韓 国 が IT 基 盤 の 未 来 戦 略 策 定 の 国 際 的 な 主 導 権 を 確 保 す る た め 、 SRI イ ン タ ナ シ ョ ナ ル 社 だ け で な く 、 米 国 や 欧 州 の 未 来 戦 略 研 究 機 関 と も 活 発 な 人 的 交 流 と 情 報 共 有 を 行 う 一 方 で「 未 来 IT 戦 略 ポ ー タ ル 」を 構 築 す る な ど 未 来 戦 略 ネ ッ ト ワ ー ク を 拡 大 し て い く 。( 2007/03) SRI イ ン タ ナ シ ョ ナ ル 社 (http://www.sri.com/japanese/)は 、 1946 年 ス タ ン フ ォード大学の研究機関から発足した非営利独立研究機関の一つであり、カリフォ ル ニ ア 州 メ ン ロ パ ー ク 市 ( Menlo Park) に 本 部 を 置 く 。 研 究 者 数 は 約 2,000 名 。 政府や企業からの委託によって先端技術の研究開発と公共政策立案のための調査 分析、技術のライセンス提供、戦略パートナーシップ組織、技術を核とした新事 業創出をおこなっている。 マ レ ー シ ア【 国 際 連 携 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [マ レ ー シ ア と イ ン ド 、域 内 の 知 的 財 産 権( IPR)機 関 設 立 へ イ ニ シ ア チ ブ ]:マ レーシア/インド マ レ ー シ ア と イ ン ド は 、 IPR 分 野 の 人 材 育 成 を 目 的 と し た イ ン ド ASEAN-IPR 機 関設立に向けて、イニシアチブをとる。これは、今週ニューデリーで開催された 第 12 回 テ ク ノ ロ ジ ー サ ミ ッ ト に お い て 、科 学 技 術 分 野 の 協 力 を テ ー マ に し た 二 国 間 協 議 で 合 意 さ れ た も の 。 R&D 分 野 で は 、 マ レ ー シ ア と イ ン ド は バ イ オ テ ク ノ ロ ジ 、 IT、 ス ペ ー ス テ ク ノ ロ ジ の 3 分 野 に お け る R&D の 協 力 を 行 う 。 この他、マレーシアとインド間の協力については、マルチメディア開発公社が 8 日、インド・バンガロールで代表事務所の開所式を行っている。また現在、マ レ ー シ ア に 進 出 し た イ ン ド の IT 企 業 は 55 社 前 後 あ る 。 な お 、 2006 年 10 月 時 点 で 、MSC ス テ ー タ ス の 企 業 は 1,634 社 あ り 、う ち 、391 社 は 外 資 系 企 業 、12,03 社 101 主要なニュース(分野別) は ロ ー カ ル 企 業 、40 社 は ジ ョ イ ン ト ベ ン チ ャ ー 企 業 で あ る 。一 方 、バ ン ガ ロ ー ル の イ ン ド 企 業 は 2005 年 11 月 現 在 1,584 社 あ り 、う ち 622 社 が 多 国 籍 企 業 で あ る 。 ( 2006/11) ◆ [MDeC ブ ル ネ イ ICT 推 進 に 協 力 ]: マ レ ー シ ア マ ル チ メ デ ィ ア 開 発 公 社 ( MDeC) は 、 ブ ル ネ イ に ミ ッ シ ョ ン を 派 遣 し 、 マ レ ー シ ア と ブ ル ネ イ の 貿 易 構 造 が 似 て い る こ と に 鑑 み 、マ レ ー シ ア の IT 戦 略 や イ ン フ ラ を 紹 介 し た 。 ブ ル ネ イ は IT 産 業 振 興 の 一 つ の 手 段 と し て 、 マ レ ー シ ア へ の IT 産 業 誘 致 を 行 っ た 。( 2007/03) タ イ【 国 際 連 携 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [デ ジ タ ル ・ コ ン テ ン ツ 産 業 の 振 興 に 国 内 外 の 連 携 強 化 へ ]: タ イ / 香 港 / 韓 国 /マレーシア ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 振 興 庁( SIPA)の Manoo 長 官 は 、 “ バ ン コ ク・デ ジ タ ル・コ ン テンツ・センタ”を数ヵ月以内に設立する意向であることを明らかにした。同セ ンタは、ゲームや携帯電話向けなどのインフラ拠点となり、試験センタとして機 能するほか、産業界の会合や研究開発センタとして、地場デベロッパが新技術の 適用や国際標準を満たす製品やサービスの開発に利用できる場となる。 ま た 、SIPA で は 、産 官 学 の ク ラ ス タ を 創 設 し 、国 際 マ ー ケ ッ ト に ア ピ ー ル で き る地場コンテンツの開発を振興する計画もある。 さらに、 “ タ イ ラ ン ド・デ ジ タ ル・コ ン テ ン ツ・ネ ッ ト ワ ー ク ”を 構 築 す る べ く 、 香 港 、 韓 国 、 マ レ ー シ ア と 、 域 内 の デ ジ タ ル ・ コ ン テ ン ツ 産 業 を 振 興 す る MoU を 締結している。域内各国と連携することで、欧州や米国といった他地域とのビジ ネス振興を図っていく。 タ イ に は 現 在 、 700 人 以 上 の デ ジ タ ル ・ コ ン テ ン ツ ・ デ ベ ロ ッ パ が 活 躍 し て お り 、 年 内 に も 1,000 人 に 増 え る 見 込 み 。( 2006/05) ◆ [日 タ イ 関 係 者 、 組 込 み 技 術 の 発 展 に 連 携 ]: タ イ / 日 本 タ イ 組 込 み シ ス テ ム 協 会 ( TESA) で は 、 有 能 な 組 込 み シ ス テ ム 設 計 者 及 び 開 発 技術者を育成し、海外からのアウトソースを伸ばしていくことを目指して、関連 機関との共同事業に取り組む。 TESA が 今 年 計 画 し て い る の は 、既 存 の 組 込 み シ ス テ ム 開 発 者 の ス キ ル 向 上 を 狙 ったプロジェクトと、当該分野の技術者の裾野拡大を目指したもの。 前 者 は 、“ Embedded Software Training Alliance for Thai Engineer ”( 略 称 Estate)と 呼 ば れ る プ ロ ジ ェ ク ト で 、泰 日 経 済 技 術 振 興 協 会( TPA)と 連 携 し 、日 本 貿 易 振 興 機 構( JETRO)と( 財 )海 外 技 術 者 研 修 協 会( AOTS)の 支 援 を 受 け 実 施 する。国内の組込みシステム産業界のみならず、国際的に通用するタイ人技術者 を 育 成 し よ う と す る も の 。日 本 と の 協 力 プ ロ ジ ェ ク ト で あ る Estate で は 、組 込 み システムの技術に加えて 6 ヵ月間の日本語研修を行い、さらに来日して 1 年間の OJT を 日 本 企 業 で 行 う 内 容 と な っ て い る 。 こ れ に よ り 、 タ イ 人 技 術 者 の 能 力 向 上 ばかりでなく、日本からのアウトソーシングを惹きつけるコネクションの形成を 狙う。 初 年 度 と な る 今 年 は 、 15 人 ほ ど を 選 定 し 、 日 本 に 派 遣 す る 予 定 。 2007 年 に は 30 人 、2008 年 に は 50 人 に 拡 大 し て い く 計 画 。本 来 、こ う い っ た 類 の 研 修 に は 10 万 バ ー ツ( 約 27 万 円 )程 度 の 参 加 費 が 必 要 と な る が 、本 プ ロ ジ ェ ク ト に お い て は 補 助 金 が で る た め 、 参 加 費 は 6 万 バ ー ツ ( 約 16 万 2,000 円 ) と な っ て い る 。 こ れ に 加 え て 、TESA で は ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 振 興 庁( SIPA)と 国 家 電 子・コ ン ピ ュ ー タ 技 術 セ ン タ ー ( NECTEC) と 連 携 し 、 大 学 に お け る 組 込 み シ ス テ ム 関 連 コ ー ス の 開 発 を 行 い 、次 世 代 の 技 術 者 の 育 成 に も 取 り 組 み 。現 在 の と こ ろ 、10 大 学 ほ 102 第3章 ど が こ の プ ロ ジ ェ ク ト に 参 画 す る こ と が 予 想 さ れ て お り 、毎 年 500~ 1,000 人 の 技 術 者 が 育 成 さ れ る こ と が 期 待 さ れ て い る 。( 2006/05) ◆ [シ ン ガ ポ ー ル 企 業 と ア ニ メ ー シ ョ ン ビ ジ ネ ス で 連 携 ]: タ イ / シ ン ガ ポ ー ル タ イ 北 西 部 に 位 置 す る E-Saan Software Park は 、シ ン ガ ポ ー ル 企 業 と 手 を 組 み 、 アニメーションとマルチメディアビジネスの海外市場開拓に臨む。 今回連携するのは、コンケーン大学指導のもと同パークが運営管理するアニメ ー シ ョ ン ・ マ ル チ メ デ ィ ア ・ イ ノ ベ ー シ ョ ン ・ セ ン タ ( AMIC) と シ ン ガ ポ ー ル の 3 View Group 社 。 両 者 の 提 携 に よ り 、 よ り 幅 の 広 い マ ー ケ ッ ト 層 を 開 拓 す る と と もに、人材の交流も行っていく。 E-Saan Software Park は 、 2003 年 8 月 に 設 立 さ れ た 。 ス ウ ェ ー デ ン ・ タ イ 商 工 会議所のサポートを得ており、特にソフトウェアビジネスにおける国内外のビジ ネ ス マ ッ チ ン グ の 役 割 を 担 っ て い る 。( 2006/08) ◆ [AIT に オ ー プ ン ・ ソ ー ス の CoE を 設 立 へ ]: タ イ / 米 国 ア ジ ア 工 科 大 学 ( AIT) は こ の ほ ど 、 デ ス ク ト ッ プ 用 リ ナ ッ ク ス の 開 発 を 行 う Center of Excellence( CoE、 中 核 的 研 究 拠 点 ) を 設 立 す る べ く 国 連 大 学 と MoU を締結した。これは、国連大学が大中華圏(中国、香港、台湾)以外に設立する オ ー プ ン ・ ソ ー ス の CoE と し て は 初 と な る 。 ま た 、 AIT で は 国 連 大 学 及 び 域 内 の 約 300 大 学 と 共 同 で 、 マ サ チ ュ ー セ ッ ツ 工 科大学のオープン・コースウェア・プロジェクトに似た共有型のオープン・ソー ス・コンピュータ・サイエンス・カリキュラムの開発にも取り組んでいる。 さ ら に 、IBM 社 と の 間 で は 、同 社 の ソ フ ト ウ ェ ア 開 発 ツ ー ル や SOA( サ ー ビ ス 指 向 型 ア ー キ テ ク チ ャ )を 使 っ て IT 技 術 者 を 育 成 す る ア カ デ ミ ッ ク・イ ニ シ ア テ ィ ブを締結しており、この一環として同社へのインターンシップが行われることと な っ て お り 、こ の 第 一 期 生 と し て IBM 社 の RFID 研 究 開 発 チ ー ム へ の 受 入 れ が 決 ま っ て い る 。( 2006/11) ◆ [EU、 ICT 研 究 協 力 を ア ピ ー ル す る 3 日 間 の イ ベ ン ト を 開 催 ]: タ イ / EU 諸 国 欧 州 と 東 南 ア ジ ア 間 の ICT 研 究 協 力 を 振 興 す る た め 、欧 州 連 合( EU)で は“ Engage Thailand 2007” を 開 催 し 、 共 同 研 究 イ ニ シ ア テ ィ ブ の 機 会 創 出 を 行 う 。 これは、エンゲージ・プロジェクトが主催する共同会合シリーズの一環となる もので、昨年のフィリピン、インドネシアに続く第三弾。資金は欧州委員会によ る 「 第 6 期 研 究 ・ 技 術 開 発 枠 組 み 計 画 ( FP6)」 が 提 供 し て お り 、 タ イ を 含 む 東 南 ア ジ ア 各 国 の 様 々 な 国 家 機 関 や 地 域 機 関 の 支 援 を 受 け て 、1 月 29 日 ~ 31 日 に 開 催 される。 こ の エ ン ゲ ー ジ・プ ロ ジ ェ ク ト( http://www.engage-ist.org/)と は 、EU と マ レーシア、インドネシア、タイ、フィリピン各国との間における研究技術開発協 力の促進と強化を目指したもの。 今 回 の イ ベ ン ト で は 、 2007 年 か ら 2013 年 を カ バ ー す る 第 7 期 研 究 ・ 技 術 開 発 枠 組 み 計 画 ( FP7) に つ い て 発 表 す る 。 FP7 の 重 点 研 究 分 野 に は 、 (1)広 範 囲 且 つ 安 定 し た ネ ッ ト ワ ー ク と サ ー ビ ス・イ ン フ ラ 、(2)認 知 体 系 、双 方 向 性 、ロ ボ ッ ト 工 学 、 (3)デ ジ タ ル ・ ラ イ ブ ラ リ と コ ン テ ン ツ 、 (4)持 続 可 能 且 つ 個 人 向 け の ヘ ル ス ケ ア 、(5)可 動 性 、環 境 、エ ネ ル ギ ー の た め の ICT、(6)オ ー プ ン・ ソ ー ス 、(7) エ レ ク ト ロ ニ ク ス ・ イ ン フ ラ 、 が 挙 げ ら れ て い る 。( 2007/01) ◆ [IBM社 、 タ イ 副 首 相 と 面 談 し IT人 材 育 成 の 協 力 を 約 束 ]: タ イ / 米 国 IBM社 の エ グ ゼ ク テ ィ ブ・バ イ ス・プ レ ジ デ ン ト で あ る Nicholas Donofrio氏 は 2 日 、同 社 の 幹 部 数 名 を 引 き 連 れ 、タ イ の Pridiyathorn Devakula副 首 相 兼 財 務 相 を 103 主要なニュース(分野別) 訪 問 し 、 タ イ が 国 際 的 な ア ウ ト ソ ー シ ン グ の 主 要 セ ン タ と な る よ う に IT人 材 開 発 に協力する契約を締結した。 こ の 内 容 と し て は 、 科 学 技 術 開 発 庁 ( NSTDA)、 ソ フ ト ウ ェ ア ・ パ ー ク ・ タ イ ラ ン ド 、タ マ サ ー ト 大 学 国 際 工 学 部 が 、IBM社 と 協 力 し て ITリ サ ー チ セ ン タ を 設 立 し 、 交 流 事 業 と し て 同 セ ン タ の タ イ 人 学 生 が IBM社 で ITを 学 ぶ と と も に 、 IBM社 か ら は 同センタに研究者を派遣し、研究の支援を行う。 同 副 首 相 は 、 タ イ が イ ン ド や ベ ト ナ ム の よ う な ITア ウ ト ソ ー シ ン グ の セ ン タ に な り 得 る と コ メ ン ト し て い る 。( 2007/02) フ ィ リ ピ ン【 国 際 連 携 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [PLDT 社 、イ ン ド Infosys 社 と コ ー ル セ ン タ ー ビ ジ ネ ス で 提 携 ]:フ ィ リ ピ ン / インド イ ン ド の Infosys Technologies 社 の BPO 関 連 子 会 社 の Infosys BPO 社 と 、 フ ィ リ ピ ン 長 距 離 電 話 会 社( PLDT)の IT 関 連 子 会 社 ePLDT 社 の コ ー ル セ ン タ ー 部 門 で あ る Ventus 社 は 戦 略 的 パ ー ト ナ ー シ ッ プ を 締 結 し 、 Ventus 社 は Infosys 社 の ク ライアントに対してコールセンターソリューションを提供していく。 両 社 関 係 者 は 、 イ ン ド の BPO 企 業 と フ ィ リ ピ ン の コ ー ル セ ン タ ー 企 業 が 手 を 組 む こ と で 、 世 界 の BPO 市 場 で の 競 争 力 強 化 を 狙 う 。( 2006/09) ◆ [イ ン ド の BPO 企 業 が フ ィ リ ピ ン 進 出 に ]: フ ィ リ ピ ン / イ ン ド フ ィ リ ピ ン・ビ ジ ネ ス・プ ロ セ ス 協 会( BPA/P)は 、イ ン ド NASSCOM と 戦 略 的 7 分野における協力について覚書を締結。オフショア・アウトソーシングのグロー バル市場を共同で獲得していくことを狙ったもの。 こ れ に よ り 、 イ ン ド の BPO 企 業 が フ ィ リ ピ ン に 進 出 し て く る こ と が 期 待 さ れ て お り 、 イ ン ド NASSOM の 副 会 長 補 佐 に よ る と 、 今 後 1 年 以 内 に 7~ 8 社 の 進 出 が 予 想 さ れ る と い う 。( 2006/09) ◆ [NEC フ ァ ン デ ー シ ョ ン 、 学 生 16 人 に 奨 学 金 ]: フ ィ リ ピ ン / 日 本 フ ィ リ ピ ン の NEC フ ァ ン デ ー シ ョ ン は 、学 生 16 人 に 対 し 大 学 の 奨 学 金 の 付 与 を 決 定 し た 。こ れ は 、同 社 の ICT 教 育 改 善 プ ロ グ ラ ム の 一 環 と し て 行 わ れ る も の で 、 コ ン ピ ュ ー タ 工 学 や コ ン ピ ュ ー タ ・ サ イ エ ン ス 、 電 子 ・ 通 信 工 学 と い っ た ICT 関 連 コ ー ス が 対 象 と な っ て い る 。 学 生 一 人 当 た り 、 年 間 7 万 6,000 ペ ソ ( 約 17 万 7,000 円 ) の 奨 学 金 が 与 え ら れ る 。 こ の 奨 学 金 は 、 日 本 の NEC が 提 供 し た 100 万 ド ル の 基 金 の 利 息 か ら 出 さ れ て い る 。同 プ ロ グ ラ ム は 、フ ァ ン デ ー シ ョ ン が 設 立 さ れ た 1986 年 か ら 続 け ら れ て お り 、 過 去 20 年 の 間 に 91 人 の 学 生 に 対 し 2,000 万 ペ ソ ( 約 4,660 万 円 ) の 奨 学 金 を 提 供している。 なお、この奨学金プログラムは“ひも付き”ではなく、奨学生らに卒業後の国 内 就 職 義 務 や NEC 関 連 企 業 で の 就 職 義 務 は 課 さ れ て い な い 。( 2006/11) ◆ [カ ナ ダ と の 間 で 電 子 政 府 プ ロ ジ ェ ク ト が 開 始 ]: フ ィ リ ピ ン フ ィ リ ピ ン ICT 委 員 会( CICT)は 、 「 効 率 且 つ 有 効 な 電 子 政 府( the Electronic Government for Efficiency and Effectiveness: E3) プ ロ ジ ェ ク ト 」 を 、 カ ナ ダ 国 際 開 発 機 構( CIDA)か ら の 資 金 援 助 に よ り 開 始 し た 。2012 年 ま で と な る 同 プ ロ ジ ェ ク ト で は 、 4 億 ペ ソ ( 約 9 億 9,380 万 円 ) が 予 定 さ れ て い る 。 実 施 に あ た っ て は 、 政 府 、 市 民 団 体 、 NGO、 民 間 企 業 か ら の 代 表 者 で 構 成 さ れ 、 カ ナ ダ 執 行 機 関 ( Canadian Executing Agency: CEA) と CICT が 共 同 委 員 長 を 務 め る E3 諮 問 委 員 会 が 設 置 さ れ 、各 リ ー ジ ョ ン か ら 選 定 さ れ た パ イ ロ ッ ト 政 府 機 関 に よる電子政府優先プロジェクトを評価する。同委員会では、どのプロジェクトが 104 第3章 実 行 可 能 で 、E3 プ ロ ジ ェ ク ト と し て 支 援 可 能 か を 提 案 す る 。ま た 、戦 略 的 に 配 置 されたコミュニティ組織をプロジェクト・パートナとして特定し、このパートナ に電子政府キャパシティ・ビルディングの訓練を受けさせる。各々のコミュニテ ィ に お い て は ICT を 活 用 し た 社 会 サ ー ビ ス の 提 供 の 質 の 向 上 を 行 う 。 (2007/02) イ ン ド ネ シ ア【 国 際 連 携 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [韓 国 KADO が 情 報 ア ク セ ス ・ セ ン タ 寄 贈 ]: イ ン ド ネ シ ア / 他 韓 国 の 情 報 利 用 機 会 振 興 庁 ( KADO, Korea Agency for Digital Opportunity and Promotion)が 設 計 し た 情 報 ア ク セ ス・セ ン タ が 、7 月 4 日 国 営 の 郵 便 サ ー ビ ス 事 業者であるポス・インドネシア社の本部に開設された。このセンタはインターネ ット・ラウンジ、セミナ・ルーム、ビジネス・センターとワークショップで構成 さ れ て い る 。KADO は 同 時 に 、55 台 の PC と 50 億 ル ピ ア( 約 6,150 万 円 )相 当 の サ ー バ 1 台 に 、イ ン タ ー ネ ッ ト の ブ ロ ー ド バ ン ド ア ク セ ス も あ わ せ て 寄 贈 し て い る 。 ( 2006/07) ベ ト ナ ム 【 国 際 連 携 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [ビ ル ・ ゲ イ ツ 会 長 、 ベ ト ナ ム 訪 問 ]: ベ ト ナ ム / 米 国 マ イ ク ロ ソ フ ト 社 の ビ ル・ゲ イ ツ 会 長 が 、4 月 21 日 か ら ベ ト ナ ム を 訪 問 し 、フ ァン・バン・カイ首相と会談する。ゲイツ会長を迎えるにあたって、首相府は、 郵電省に省庁間の調整を行うよう要請した。 マ イ ク ロ ソ フ ト 社 は 、ベ ト ナ ム の IT 振 興 の た め 、5 万 人 の 教 職 員 を 対 象 に ソ フ トウェアやコンピュータ科学の研修の実施を約束している。また、同社は、ベト ナ ム 商 工 会 議 所 (VCCI)と 協 力 し 、中 小 企 業 の IT 利 用 促 進 と 知 的 財 産 権 の 重 要 性 の 啓 蒙 を 目 的 と し た 諸 活 動 を 行 う 予 定 で あ る 。( 2006/03) ◆ [世 銀 、 情 報 通 信 技 術 発 展 プ ロ ジ ェ ク ト に 無 利 子 援 助 ]: ベ ト ナ ム / 他 世 界 銀 行 は 、 情 報 通 信 技 術 の 発 展 プ ロ ジ ェ ク ト に 8,800 万 米 ド ル の 無 利 子 援 助 を 行 う 。ベ ト ナ ム の 情 報 通 信 技 術 発 展 プ ロ ジ ェ ク ト は 総 額 1 億 9,700 万 米 ド ル で 、 行政の効率化と民間ビジネスの促進を目的に、情報通信技術インフラとアプリケ ー シ ョ ン の 整 備 を 強 化 す る 。 ベ ト ナ ム 政 府 は 、 同 プ ロ ジ ェ ク ト に 残 り の 1 億 900 万米ドルを拠出する。 プロジェクトは郵電省と統計総局のシステムの近代化及びハノイ、ダナン、ホ ー チ ミ ン シ テ ィ の 電 子 政 府 強 化 と ICT サ ー ビ ス の 向 上 に 力 点 が 置 か れ る 。 ( 2006/06) ◆ [USAID、 Lao Cai 省 に て WiMAX の パ イ ロ ッ ト プ ロ ジ ェ ク ト へ ]: ベ ト ナ ム / 米 国 イ ン テ ル 、VDC 社 、米 国 国 際 開 発 庁( USAID)は 、7 月 よ り 8 ヵ 月 に 渡 っ て WiMAX の パ イ ロ ッ ト プ ロ ジ ェ ク ト を Lao Cai 省 で 実 施 す る 。6 つ の 学 校 、3 つ の 保 健 セ ン タ 、2 つ の 公 共 機 関 、2 つ の 中 小 企 業 、農 家 1 軒 が WiMAX に て 接 続 さ れ る 。接 続 さ れ た 各 施 設 に お い て は 、 イ ン タ ー ネ ッ ト や VoIP が 利 用 で き る よ う に な る 。 ( 2006/07) ◆ [ベ ト ナ ム 、 オ ン ラ イ ン ・ ゲ ー ム 開 発 に 注 力 ]: ベ ト ナ ム / 韓 国 Korean Investment and Trade Promotion(KOTORA)は 、 韓 国 の オ ン ラ イ ン ・ ゲ ー ム の メ ー カ 10 社 を 引 き 連 れ ベ ト ナ ム を 訪 問 し 、 ベ ト ナ ム の ソ フ ト ウ ェ ア 企 業 10 社 と 商 談 会 を 開 催 し た 。 商 談 会 に 参 加 し た 韓 国 側 の 企 業 は 、 Enium 社 、 Est Soft 社 、Game Us 社 、Interpark 社 、Kog Studios 社 、Mbutton 社 、Nopsen 社 、Ryuni Studio 社 、 SK 社 、 Sonokong 社 等 、 ベ ト ナ ム 側 の 企 業 は VDC-Net2E 社 、 FPT 社 、 VTC game 社 、 Vegasoft 社 、 SaiGontel 社 、 Netchua 社 、 Vinagame 社 、 HPT 社 、 DEC 社 等 。 105 主要なニュース(分野別) ベ ト ナ ム の オ ン ラ イ ン ・ ゲ ー ム 開 発 は 、 韓 国 、 台 湾 、 中 国 で 220 万 人 以 上 の 有 料 会 員 数 を 誇 る ゲ ー ム「 MU」の 人 気 を き っ か け に 、2003 年 頃 に 始 動 し た ば か り で ある。 IDG 社 の 調 査 に よ れ ば 、2005 年 の ア ジ ア( 日 本 を 除 く )で の 10.3 億 ド ル の オ ン ライン・ゲーム市場の中で、ベトナムが占める割合は殆ど無いに等しいものの、 今 後 4 年 間 で 、年 複 利 成 長 率 で 14.9% の 成 長 を 遂 げ る と 見 込 み で あ る 。 ( 2006/06, 2006/07) ◆ [Samsung( 韓 国 )、 ア ジ ア の デ ジ タ ル デ ィ バ イ ド 解 消 支 援 プ ロ グ ラ ム 強 化 へ ]: ベトナム/韓国 Samsung Asia 社 は 、 2006 年 の Samsung DigitAll Hope Programme に 600,000 米 ド ル( 前 年 比 20% 増 )を 拠 出 す る と 発 表 し た 。同 プ ロ グ ラ ム は 、オ ー ス ト ラ リ ア、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピンの 計7ヵ国において、若者、高齢者、障害者等の情報技術へのアクセスを促進し、 デ ジ タ ル デ ィ バ イ ド 解 消 を 目 指 す 個 人 や 組 織 の 活 動 に 対 し 、 Samsung 社 が 金 銭 的 な 支 援 を 行 う も の で あ る 。2003 年 よ り 実 施 さ れ て お り 、こ れ ま で に 約 225 万 米 ド ル が 拠 出 さ れ て い る 。( 2006/08) ◆ [JICA、 有 害 廃 棄 物 処 理 の 電 子 管 理 シ ス テ ム の プ ロ ジ ェ ク ト 実 施 へ ]: ベ ト ナ ム /日本 日 本 の 国 際 協 力 機 構 (JICA)及 び 環 境 セ ン タ ー の 支 援 を 受 け 、 有 害 廃 棄 物 処 理 の 電子管理システムのパイロットプロジェクトがホーチミンシティにて実施される。 大 企 業 2,000 社 と 中 小 企 業 9,000 社 が 排 出 す る 廃 棄 物 を 扱 う 。( 2006/08) ◆ [マ イ ク ロ ソ フ ト 社 、 学 生 ・ 教 職 員 向 け の PiL プ ロ ジ ェ ク ト を ス タ ー ト ]: ベ ト ナム/米国 マ イ ク ロ ソ フ ト ベ ト ナ ム 社 は 9 月 1 日 、「 Partners in Learning(PiL) Vietnam」 開 始 し た 。 こ れ は 、 小 ・ 中 ・ 高 等 学 校 等 の 教 職 員 や 生 徒 を 対 象 に し た 、 ICT を 利 用 す る 機 会 を 提 供 す る こ と と 、 ICT を 使 い こ な す た め の ス キ ル ア ッ プ を 目 的 と し てマイクロソフト社が全世界的に実施しているプログラムである。 既 に 、 本 プ ロ グ ラ ム に 関 連 し た ウ ェ ブ サ イ ト ( http://www.mspil.net.vn/) が 開 設 さ れ て お り 、 e-ラ ー ニ ン グ の 提 供 や 教 職 員 の コ ミ ュ ニ テ ィ サ イ ト の 運 営 が 行 わ れ て い る 。( 2006/09) ◆ [イ ン テ ル と UNDP、 シ ス テ ム 供 与 に よ る 農 村 開 発 を 支 援 ]: ベ ト ナ ム / 米 国 イ ン テ ル 社 は 、 ベ ト ナ ム 10 省 (Province)の 13 の テ レ セ ン タ ー に コ ン ピ ュ ー タ システムを供与する。省内に住む農民達は、市場価格に関する情報等にアクセス で き る よ う に な る 。 こ の プ ロ グ ラ ム は 、 国 連 開 発 計 画 ( UNDP) 及 び ベ ト ナ ム 農 業 農 村 開 発 省 (MARD)の 協 力 に よ り 実 施 さ れ て い る 。( 2006/10) ◆ [イ ン テ ル と USAID、 北 部 ラ オ カ イ 省 に お い て Wimax の 実 証 実 験 ]: ベ ト ナ ム / 米国 VDC 社 は 、北 部 ラ オ カ イ 省 に お い て 、Wimax の 実 証 実 験 プ ロ ジ ェ ク ト を 開 始 し た 。 本 プ ロ ジ ェ ク ト は 米 国 国 際 開 発 庁 (USAID)と イ ン テ ル 社 の 支 援 に よ り 実 施 さ れ 、ワ イヤレス・ブロードバンド技術を活用し、地方における経済発展を目指すもので あ る 。( 2006/10) ◆ [菅 総 務 相 が 訪 越 、 携 帯 通 信 技 術 等 の 協 力 を 表 明 ]: ベ ト ナ ム / 日 本 グエン・タン・ズン首相は 1 月 8 日、ベトナムを訪問中の菅義偉総務相と会談 106 第3章 し、ハイテク関連、特にホアラック・ハイテク工業団地への日本の投資に対し優 遇措置を設ける表明し、投資を要請した。菅義偉総務相はズン首相に対し、携帯 通信技術、ブロードバンドインターネット技術に関する協力で郵電省と合意した こ と を 伝 え た 。( 2007/01/) ◆ [シ ン ガ ポ ー ル IT 企 業 、 ベ ト ナ ム 進 出 へ ]: ベ ト ナ ム / シ ン ガ ポ ー ル シ ン ガ ポ ー ル の IT サ ー ビ ス 会 社 、 Frontline Technologies 社 が ベ ト ナ ム 進 出 の意向を示している。ソフトウェア開発において、豊富なプログラマの雇用が期 待 で き る た め と し て い る 。( 2007/01) ◆ [知 的 所 有 権 訓 練 セ ン タ 開 所 ]: ベ ト ナ ム / EC/ 他 2 月 27 日 、ハ ノ イ に 知 的 所 有 権 訓 練 セ ン タ が 開 所 さ れ た 。知 的 所 有 権 局 と EC・ ASEAN 知 的 所 有 権 協 力 計 画( ECAP2)の 共 同 事 業 で 、知 的 所 有 権 局 と そ の 他 の 関 連 部 局 の 幹 部 を 対 象 と し た 研 修 を 行 う 。( 2007/02) ミ ャ ン マ ー【 国 際 連 携 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [韓 国 技 術 ・ 文 化 ・ ビ ジ ネ ス 教 育 セ ン タ 設 立 へ ]: ミ ャ ン マ ー / 韓 国 7 月 7 日 、ミ ャ ン マ ー 商 工 会 議 所 連 盟( Union of Myanmar Federation of Chamber of Commerce and Industry )・ 学 究 問 題 運 営 委 員 会 ( Working Committee for Academic Matters) の Sein Win Hlaing 委 員 長 は 、 韓 国 の チ ョ ン ナ ム 国 立 大 学 の Hoisoo Kim 教 授 と 会 談 し 、韓 国 技 術・文 化・ビ ジ ネ ス 教 育 セ ン タ( Korea Technology, Culture and Business Education Center) を 設 立 す る 覚 書 を 交 わ し た 。 同センタはミャンマー商工会議所連盟研修センタの中に設立され、チョンナム 国 立 大 学 e ラ ー ニ ン グ 研 究 セ ン タ と 共 同 で 運 営 さ れ る 計 画 で あ る 。 ( 2006/07) ◆ [マ レ ー シ ア の 大 学 が ヤ ン ゴ ン と マ ン ダ レ ー で IT コ ー ス 開 講 ]:ミ ャ ン マ ー / マ レーシア マ レ ー シ ア の Lim-kokwing 創 造 技 術 ユ ニ バ ー シ テ ィ ・ カ レ ッ ジ ( Lim-kokwing University College of Creative Technology) で は 、 修 了 証 書 及 び 学 位 を 与 え る コ ー ス を 10 月 か ら ミ ャ ン マ ー で 開 講 す る 。 同 カ レ ッ ジ は 、 28 ヵ 国 に マ レ ー シ ア か ら 講 師 を 派 遣 し て “ global classrooms” を 展 開 し て お り 、ミ ャ ン マ ー で は Shwe Htakehtar 社 の 仲 介 に よ り 初 め て 実 施 す る も の で あ る 。主 に IT と ビ ジ ネ ス・デ ィ ベ ロ ッ プ メ ン ト に 関 す る コ ー ス が 提 供 さ れ ることになっており、今回はヤンゴンとマンダレーに設立された教育センタで約 50 名 が 受 講 予 定 で あ る 。 ( 2006/07-2006/08) カ ン ボ ジ ア【 国 際 連 携 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [中 国 温 家 宝 首 相 、メ コ ン 流 域 情 報 ハ イ ウ エ イ ネ ッ ト ワ ー ク プ ロ ジ ェ ク ト 含 む 6 億 ド ル 経 済 支 援 合 意 ]: カ ン ボ ジ ア / 中 国 4月 8日 、 カ ン ボ ジ ア を 訪 問 し た 中 国 の 温 家 宝 首 相 は 、 フ ン セ ン 首 相 と 会 談 し 、 6 億 ド ル ( 約 708億 円 ) の 経 済 協 力 を 行 う こ と で 合 意 し た 。 同 協 力 は 、 3月 に 発 表 さ れ た 2006年 カ ン ボ ジ ア 支 援 国 会 合 の 支 援 金 ( 国 連 を 含 め る 12ヵ 国 の 対 カ ン ボ ジ ア支援)と同額程度の経済支援となる。 な お 、こ の 経 済 協 力 に は 、借 款 ベ ー ス の 中 国 情 報 省 と カ ン ボ ジ ア 郵 便 通 信 省 (MPTC) に よ る メ コ ン 流 域 情 報 ス ー パ ー ハ イ ウ ェ イ ネ ッ ト ワ ー ク プ ロ ジ ェ ク ト (Great Mekong Region Information Superhighway Network)の カ ン ボ ジ ア の 支 線 設 置 も 含 ま れ 、こ の 支 線 が 完 成 す れ ば 、上 海 シ ン ガ ポ ー ル 間 の CSC( China-Singapore Cable) 光ファイバー網がミャンマーを除く全てのインドシナ半島、タイ、マレーシア、 シ ン ガ ポ ー ル を つ な ぎ 、 全 体 の 情 報 が 上 海 に 集 ま る こ と に な る 。 (2006/04) 107 主要なニュース(分野別) ◆ [ユ ネ ス コ カ ン ボ ジ ア 教 育 省 に PC 寄 贈 ]: カ ン ボ ジ ア / 日 本 カ ン ボ ジ ア エ ン ジ ニ ア リ ン グ 協 会 (EIC) に よ る と 、 ユ ネ ス コ は 京 都 に あ る PC4Peace と い う NGO、シ ス コ な ど の 協 力 を 得 て 、32 台 の サ ー バ や 中 古 と 新 品 の PC を 寄 贈 す る 式 典 を 執 り 行 っ た 。そ の 式 典 の 中 で 、H.E. Mr. Tharman Shanmugaratnam, 教 育 大 臣 は 、 カ ン ボ ジ ア 国 内 に 新 規 に 約 30 億 US ド ル の 借 款 に よ る 光 フ ァ イ バ ー 設 置 な ど 今 後 の 日 本 の IT 支 援 に 期 待 す る と 述 べ た 。( 2006/06) ◆ [CICC カ ン ボ ジ ア 、 ラ オ ス IT 人 材 育 成 調 査 実 施 へ ]: カ ン ボ ジ ア / 日 本 日 ア セ ア ン 包 括 的 経 済 連 携 (AJCEP)が 進 展 し 、経 済 関 係 の 深 化 が 期 待 さ れ る カ ン ボ ジ ア 、ラ オ ス の 両 国 に つ い て CICC は 、本 年 度 経 済 産 業 省 か ら の 委 託 を 受 け 当 該 国 の 情 報 化 に 協 力 す る こ と を 目 的 と し た IT 人 材 育 成 調 査 を 実 施 す る 。 な お 、カ ン ボ ジ ア の 調 査 団 は 8 月 18 日 か ら 約 2 週 間 、ラ オ ス に つ い て は 、9 月 7 日 か ら 約 2 週 間 の 現 地 調 査 を 実 施 す る 予 定 と な っ て い る 。 (2006/08) ◆ [韓 国 対 カ ン ボ ジ ア に 電 子 政 府 プ ロ ジ ェ ク ト 実 施 へ ]: カ ン ボ ジ ア / 韓 国 韓 国 情 報 通 信 部 盧 俊 亨 ( ノ ・ ジ ュ ン ヒ ョ ン ) 長 官 は 、 20 日 同 国 ソ ク ア ン 副 首 相 と 会 談 し 、地 方 自 治 体 ネ ッ ト ワ ー ク 整 備 事 業 (PAIS、Provincial Administration Information System 推 定 30 百 万 ド ル 案 件 )を 支 援 す る こ と を 約 束 し た 。 既 に 韓 国 は 2004 年 に 中 央 政 府 ネ ッ ト ワ ー ク 整 備 事 業 (GAIS、 Government Administration Information System )を 終 了 し 、 本 事 業 は そ の 地 方 展 開 と 位 置 づ け ら れ る 。 同 部 は、本プロジェクトを実施する韓国系企業のカンボジア進出を支援する予定。 (2006/11) ◆ [ソ ク ア ン 副 首 相 、 情 報 処 理 技 術 者 試 験 を 歓 迎 ]: カ ン ボ ジ ア / 日 本 12 月 20 日 に プ ノ ン ペ ン 内 閣 府 で ソ ク ア ン 副 首 相 は 、 CICC 兼 谷 専 務 と 日 本 の 情 報処理技術者試験の導入の調査の結果の報告を受け、会談を行った。 ソ ク ア ン 副 首 相 は 、 こ れ ま で の 日 本 政 府 及 び CICC か ら の IT 分 野 の 支 援 に 感 謝 の 意 を 示 し 、ま た 、今 回 の 日 本 調 査 団 の 結 果 を 踏 ま え 、カ ン ボ ジ ア の IT 人 材 育 成 を発展していく上で、日本の情報処理技術者支援が重要であり、早期導入を望む と い う 発 言 が あ っ た 。 ま た 認 証 機 関 と し て は 、 カ ン ボ ジ ア の ICT 推 進 機 関 で あ る 国 家 ICT 開 発 庁 ( NiDA) を 希 望 し 、 労 働 訓 練 省 と 連 携 を 取 っ て 、 カ ン ボ ジ ア の 人 材 の 日 本 へ の 就 職 の 機 会 を 増 や し た い と 意 欲 を 示 し た 。 (2007/01) ラ オ ス【 国 際 連 携 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [中 国 政 府 、ラ オ ス に 6,800 万 US ド ル 借 款 の 電 子 政 府 プ ロ ジ ェ ク ト 実 施 へ ]:ラ オス/中国 ラ オ ス 政 府 は 中 国 政 府 か ら 約 6,800 万 US ド ル (約 780 億 円 )規 模 の 電 子 政 府 プ ロ ジ ェ ク ト に 関 す る 支 援 を 受 け る 予 定 で あ る こ と ラ オ ス 科 学 技 術 環 境 庁 (STEA)関 係 者 が 明 ら か に し た 。 支 援 金 の う ち 、 3,500 万 ド ル が ネ ッ ト ワ ー ク 、 機 器 、 研 修 等 の イ ン フ ラ 構 築 に 使 わ れ る 予 定 で あ る 。 ネ ッ ト ワ ー ク に つ い て は 、 ラ オ ス の 50 の 省 庁 を 光 フ ァ イ バ ー で 接 続 し 、 さ ら に 141 地 方 行 政 区 、 1,200 の 村 を WiMax で 接続する計画となっている。本プロジェクトは、既に中国輸出入銀行が借款を承 認済みで、現在はプロジェクト実施に向けた諸手続きが行われているとのことで ある。なお、電子政府アプリケーションについては、他の国の支援機関が興味を 示 し て お り 、ス ウ ェ ー デ ン の SIDA は 税 務 管 理 シ ス テ ム( e-Tax)、ア ジ ア 開 発 銀 行 は 運 輸 シ ス テ ム( e-Transportation)、オ ー ス ト ラ リ ア の 支 援 団 体 が e パ ス ポ ー ト な ど を 提 案 し て い る 。( 2006/09) 108 第3章 ス リ ラ ン カ【 国 際 連 携 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [USAID、 IT の 専 攻 で な い 大 学 新 卒 者 に 、 IT ス キ ル 研 修 を 実 施 ]: ス リ ラ ン カ / 米国 米 国 は 、 ス リ ラ ン カ の モ ラ ト ワ 大 学 、 ス リ ラ ン カ ICT 産 業 界 と 協 力 し て 、 U.S. Agency for International Development (USAID) の 資 金 に よ る The Rapid Information Technology Conversion Program を 実 施 し た 。 こ れ は 、 IT の 専 攻 で な い 大 学 新 卒 者 に 、4 ヵ 月 の IT の ス キ ル 、仕 事 の 経 験 を 与 え る 研 修 で 、ス リ ラ ン カ 企 業 か ら は Virtusa 社 、 Millennium IT 社 、 h Senid 社 、 IFS 社 、 Eurocenter 社 な ど が 協 力 し た 。第 1 期 の 11 人 が 本 プ ロ グ ラ ム を 修 了 し て 就 職 し た 。調 査 に よ れ ば 、 ス リ ラ ン カ で は 、 2005 年 に IT 分 野 の 大 卒 者 が 4,300 人 必 要 だ が 、 就 職 で き る 有 資 格 大 卒 者 は 3,600 人 で あ っ た 。 (2006/03) ◆ [ス ウ ェ ー デ ン Marakanda 社 、 コ ロ ン ボ セ ン タ ー を ア ジ ア の 拠 点 に ]: ス リ ラ ン カ/スウェーデン 北欧の電子調達ソリューションプロバイダ大手であるスウェーデンの Marakanda 社 は 、 コ ロ ン ボ に あ る 同 社 の Marakanda Integration Centre(MIC)を 、 アジアでの電子調達や流通ソリューションの拠点とする計画である。スリランカ の IT 分 野 の 学 卒 者 を 100 人 以 上 雇 用 し 、同 社 の パ ー ト ナ 企 業 で あ る Swedish Post、 American Express、 Bennet-Travel International、 Nordea、 Eurocard な ど 向 け に ソ フ ト ウ ェ ア ソ リ ュ ー シ ョ ン の 開 発 を 行 う 。 Marakanda 社 は 、 電 子 物 流 の プ ロ バ イ ダ で あ る ス ウ ェ ー デ ン 大 手 の Parchelhouse と 合 併 し 、 IT イ ン フ ラ 整 備 の 支 援とともに統括的なサービスを、今後、顧客に提供する。 同 社 は 、ス リ ラ ン カ 全 土 の 情 報 化 促 進 に 対 し て も 、ICTA に 協 力 す る 計 画 で あ る 。 (2006/06) ◆ [ICT ウ ィ ー ク の 開 催 ]: ス リ ラ ン カ / 韓 国 ICT Agency(ICTA)の 要 請 を 受 け 、 閣 議 の 承 認 を 得 た ラ ジ ャ パ ク サ 大 統 領 の 宣 言 に よ り 、10 月 9 日 ~ 15 日 に ナ シ ョ ナ ル ICT ウ ィ ー ク が 実 施 さ れ る 。今 年 は 、大 統 領 の 宣 言 に よ り 、 政 府 の ICT 支 援 へ の コ ミ ッ ト メ ン ト が よ り 強 調 さ れ て い る 。 ( CICC 注 : 8 月 末 に 、 9 月 11 日 か ら 17 日 に 開 催 す る と 発 表 さ れ た が 、 こ の 時 期 に 延 期 さ れ た 。)初 日 の 韓 国 政 府 が 1,500 万 ド ル を 出 資 す る LakGovNet プ ロ ジ ェ ク ト (CICC 注 : 中 央 ・地 方 の 500 ヵ 所 の 政 府 機 関 を 結 ぶ 政 府 広 域 ネ ッ ト ワ ー ク 計 画 ) の 契 約 の 調 印 式 で 、ICT ウ ィ ー ク は 開 幕 す る 。こ の 週 に 、ICTA な ど の 主 催 に よ り 、 国 内 最 大 の ICT 展 示 会 INFOTEL 2006、 第 23 回 東 南 ア ジ ア 地 域 コ ン ピ ュ ー タ 連 合 会 議 SEARCC 2006 や 第 8 回 国 際 IT 会 議 が 行 わ れ る 。 (2006/10) ◆ [立 命 館 ア ジ ア 太 平 洋 大 学 、 CIMA と ICTA に 人 材 開 発 で 協 力 ]: ス リ ラ ン カ / 日 本 Chartered Institute of Management Accountants (CIMA)が 主 導 す る 中 小 企 業 の マ ネ ジ メ ン ト 人 材 開 発 、 ICT Agency(ICTA)が 主 導 す る 電 子 政 府 イ ニ シ ア チ ブ の もとで公共部門の人材開発について、立命館アジア太平洋大学は、専門家を派遣 し 、 カ リ キ ュ ラ ム 開 発 や 、 資 金 援 助 、 研 修 の 実 施 な ど で CIMA、 ICTA に 協 力 す る 。 ( 2006/10) ◆ [ICTA、 Lanka Government Network で Samsung 社 と 調 印 ]: ス リ ラ ン カ / 韓 国 ICT Agency(ICTA)は 、 Re-engineering Government プ ロ グ ラ ム の 一 環 で 政 府 間 ネ ッ ト ワ ー ク イ ン フ ラ の 屋 台 骨 と な る Lanka Government Network (LGN)プ ロ ジ ェ ク ト の 運 用 管 理 に つ い て 、Samsung Networks 社 と 1,500 万 ド ル の 契 約 の 調 印 を 10 月 9 日に行った。本プロジェクトの資金は韓国政府から拠出される。第一段階と 109 主要なニュース(分野別) し て 、325 ヵ 所 の 政 府 機 関 が ネ ッ ト ワ ー ク で 接 続 さ れ 、イ ン タ ー ネ ッ ト 、e メ ー ル 、 IP ベ ー ス の 政 府 間 ボ イ ス サ ー ビ ス が 可 能 と な る 。 Samsung 社 は 、 基 本 的 な ハ ー ド ウ ェ ア と LAN,WAN を 導 入 し て 、 LGN ハ ブ を 通 し て 政 府 間 を 接 続 す る 。 ま た 、 ヘ ル プ デ ス ク や サ ポ ー ト 、 ネ ッ ト ワ ー ク 運 用 者 の 研 修 も 行 う 。 (2006/10) ◆ [公 的 IT 研 修 機 関 SLIIT、 新 規 コ ン ピ ュ ー タ シ ス テ ム & ネ ッ ト ワ ー ク コ ー ス 開 設] :スリランカ/オーストラリア 公 的 な IT 研 修 機 関 Sri Lanka Institute of Information Technology(SLIIT) は、新規に、コンピュータシステムとネットワーキングの学部課程をオーストラ リ ア の Curtin University of Technology と 協 力 し て 開 設 し た 。 こ の 3 年 間 の プ ログラムを修了すれば、学生は他の資格を得なくても直接コンピュータエンジニ ア と し て 就 職 で き る 。現 在 、IT 産 業 界 で は 、4,000 人 の 新 卒 の IT エ ン ジ ニ ア が 必 要 と さ れ て い る 。 SLIIT は 、 今 ま で 卒 業 生 1,100 人 を 送 り 出 し 、 年 末 に は 1,500 人 を 輩 出 す る 見 込 み 。IT 学 部 の 新 卒 者 の 月 給 は 25,000 か ら 30,000 ル ピ ー( CICC 注 : 1 ル ピ ー は 1.11 円 ) で 、 3 年 の 経 験 を 積 む と 75,000 か ら 80,000 ル ピ ー の 月 給 と な る 。 (2006/10) ◆ [Microsoft 社 、 学 校 教 師 の IT 研 修 を 支 援 ]: ス リ ラ ン カ / 米 国 教 育 省 は Microsoft 社 と 連 携 し て 、 新 し い 方 法 で 学 校 教 師 の コ ン ピ ュ ー タ リ テ ラ シ ー を 向 上 さ せ る 。政 府 の 調 査 に よ れ ば 、教 師 20 万 人 の う ち コ ン ピ ュ ー タ リ テ ラ シ ー が あ る の は 32.5%で 、 こ れ は 56 人 の 生 徒 に 対 し て 教 師 1 人 の 割 合 で あ る 。 Microsoft 社 は 、政 府 の 支 援 を 受 け て 、コ ン ピ ュ ー タ を 購 入 し た 教 師 に IT ス カ ラ シ ッ プ プ ロ グ ラ ム を 導 入 し 、教 師 一 人 に 15,000 ル ピ ー (約 16,600 円 )を 投 資 し て 、 International Driving License レ ベ ル の 研 修 を 行 う 。 既 に 2006 年 10 月 よ り 第 一 段 階 と し て 教 師 1 万 人 を 対 象 に 本 プ ロ グ ラ ム を 開 始 し た 。 2008 年 末 ま で に 48,000 人 の 教 師 が 研 修 を 受 講 す る こ と を 同 社 は 期 待 し て い る 。 (2007/02) パ キ ス タ ン【 国 際 連 携 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [マ レ ー シ ア 企 業 、50 億 ド ル を 地 方 行 政 電 子 化 に 支 援 ]:パ キ ス タ ン / マ レ ー シ ア 政 府 は 、地 方 行 政 の 電 子 化 を 目 的 と し た 、マ レ ー シ ア 企 業 の 50 億 米 ド ル の 支 援 契 約 に 関 す る 最 終 的 な 話 し 合 い を 行 っ た 。2002 年 に 連 邦 政 府 は 電 子 政 府 プ ロ グ ラ ムを立ち上げ、公共サービスの電子化について活発なキャンペーンを行ってきた が、総合的な戦略や設計の欠如により頓挫していた。しかし、昨年、国家電子政 府カウンシルを設立し 6 つの電子政府プログラムに着手し、最近そのスコープを 地方レベルに拡大している。 パ キ ス タ ン の 2005-06 年 度 の IT 産 業 の 規 模 は 合 計 で 20 億 米 ド ル に 達 し 、 2006 年 度 の 終 わ り に は 、 30 億 米 ド ル 近 く に 達 す る 見 通 し で あ る 。 Software Export Board(PSEB)に よ れ ば 、 2005-06 年 度 の IT サ ー ビ ス と ソ フ ト ウ ェ ア 輸 出 の 輸 出 額 は 10 億 米 ド ル で あ っ た 。 (2006/10) ◆ [学 生 の 低 価 格 PC 活 用 、 One Laptop for Child 財 団 と 協 力 ]: パ キ ス タ ン / 米 国 レ ガ リ 情 報 技 術 大 臣 は One Laptop for Child 財 団 の ネ グ ロ ポ ン テ 会 長 と 会 談 し 、 パキスタン政府は、当財団の協力を得て、学校や大学の学生に低価格ラップトッ プ PC を 学 習 手 段 と し て 活 用 し て い く 計 画 を 発 表 し た 。 One Laptop for Child 財 団 は 、100 ド ル 相 当 の 低 価 格 ラ ッ プ ト ッ プ PC を 開 発 し 配 布 し て い る MIT Media Labs のもとにある非営利団体で、既にブラジル、中国、エジプト、南アフリカ、タイ に 1,500 万 台 の PC を 配 る 計 画 が あ る 。 (2006/11) 110 第3章 ◆ [マ レ ー シ ア 企 業 、 IT パ ー ク を 開 発 支 援 ]: パ キ ス タ ン / マ レ ー シ ア パ キ ス タ ン ソ フ ト ウ ェ ア 輸 出 委 員 会 (PSEB)は 、 海 外 投 資 の 呼 び 込 み を 狙 い 、 マ レ ー シ ア の マ ル チ メ デ ィ ア ス ー パ ー コ リ ド ー 開 発 公 社 (MDeC)と IT パ ー ク 開 発 支 援に関する覚書を締結した。契約期間は 1 年間で、プロジェクト規模は 1 億ドル と推定される。第一フェーズとして、首都イスラマバッドでの建設が既に開始さ れ て い る 。そ の 後 、カ ラ チ 、ラ ホ ー ル に 設 立 し 、2010 年 ま で に 10 ヵ 所 の IT パ ー クを整備するという。 パ キ ス タ ン の ソ フ ト ウ ェ ア 輸 出 は 、 前 年 度 に 比 べ て 56%増 加 し て 、 2005 年 度 に は 7,200 万 ド ル と な っ た 。 現 在 、 IT 専 門 家 数 は 10 万 人 だ が 、 4 年 後 は 400 万 人 となることを目標としている。ここ 2 年間でコールセンターが急激な成長をとげ た た め 、 IT 関 連 は 最 も 成 長 が 著 し い 産 業 と な っ て い る 。 (2007/01) ◆ [パ キ ス タ ン と 中 国 の IT協 力 強 化 ]: パ キ ス タ ン / 中 国 パ キ ス タ ン -中 国 共 同 ITワ ー キ ン グ グ ル ー プ の 第 1回 会 合 に お い て 、 パ キ ス タ ン ソ フ ト ウ ェ ア 輸 出 委 員 会 ( PSEB) は 、 両 国 が 情 報 技 術 の 貿 易 、 ベ ン チ ャ ー キ ャ ピ タ ル 、 ITパ ー ク の 協 力 を 強 化 し て い く 、 と 声 明 を 出 し た 。 中 国 よ り 、 外 務 省 、 情 報 産 業 省 の 高 官 を 含 む 17名 の 代 表 団 が パ キ ス タ ン を 訪 れ た 。( 2007/02) 【 IT 政 策 】 中 国【 IT 政 策 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [中 国 、 情 報 化 へ 向 け 今 後 15年 間 の 戦 略 決 定 ]: 中 国 中 国 共 産 党 中 央 弁 公 庁 と 国 務 院 弁 公 庁 は こ の ほ ど、 「 2006‐ 2020年 国 家 情 報 化 発 展 戦 略 」 を 発 行 し 、 2020年 ま で の 情 報 化 戦 略 目 標 を 打 ち 出 し た 。 「戦略」が掲げる情報化戦略目標は次の通り。 < 情 報 化 発 展 の 2020 年 ま で の 戦 略 目 標 > ・総合情報インフラの基本的普及を目指す。 ・情報技術の独自開発能力を大きく向上させる。 ・情報産業の構造を全体的に改善する。 ・情報セキュリティ保護のレベルを大幅に向上させる。 ・国民の経済や社会の情報化で顕著な成果を目指す。 ・新しい形の工業発展モデルの基本的確立を目指す。 ・情報化の推進に向けた国の制度・環境・政策の基本的整備を目指す。 ・国民の情報技術の応用能力を大きく引き上げる。 ・情報社会への移行の基礎づくりをする。 <情報化発展の戦略的重点> ・国民経済の情報化を推進 ・電子政府の推進 ・先進的なインターネット文化の構築 ・社会の情報化を推進 ・総合情報インフラを整備 ・情報資源の開発と利用を強化 ・情報産業の競争力向上 ・国家情報安全保障制度の整備 ・国民の情報技術の応用力向上と人材育成 111 主要なニュース(分野別) <情報化発展の戦略的重点を進める上での 6 つの戦略行動計画> ・国民情報技能教育育成計画 ・電子商務行動計画 ・電子政府行動計画 ・ネットワークメディア情報資源開発利用計画 ・デジタルデバイド(情報格差)縮小計画 ・情報コア技術独自開発計画 ( 2006/05) ◆ [NGN、 中 国 が 提 出 し た 5 つ の 標 準 が 国 際 標 準 に ]: 中 国 NGN( Next Generation Network) の 標 準 化 を 話 し 合 う ス タ デ ィ ・ グ ル ー プ の 一 つ で あ る SG13 の 総 会 に 参 加 し て い た 中 国 通 信 標 準 協 会 ・ ネ ッ ト ワ ー ク 交 換 技 術 工 作 委 員 会 の 趙 慧 玲 主 席 は、国 際 電 気 通 信 連 合( ITU)の 会 議 に お い て、中 国 電 信(チャイナテレコム)が中心となって提出した 2 つの標準と、華為技術、中興 通訊などが提出した 3 つの標準が国際標準として認められたことを明らかにし た。 IPTV、 固 定 電 話 、 携 帯 電 話 を 融 合 し た 次 世 代 ネ ッ ト ワ ー ク で あ る NGN に は 、 各 国 の 通 信 キ ャ リ ア か ら 熱 い 視 線 が 寄 せ ら れ て い る 。 趙 主 席 は 、 NGN に お け る 中 国 の強みはソフト交換標準にあるとし、中国通信標準協会・ネットワーク交換技術 工 作 委 員 会 が こ れ ま で 43 項 目 に 及 ぶ 標 準 を 完 成 さ せ た こ と を 紹 介。ま た、中 国 電 信は、今回審査を通過した 2 つの国際標準は、中国電信技術部が組織する 3 ヵ所 の研究所が完成させたものであることを明らかにした。 現 在、NGN 標 準 の 開 発 は、日 本、中 国、韓 国 が リ ー ド し て お り、ITU の 会 議 で も 主導権を握っているとされている。中国電信は、今回認められた 2 つの標準のほ か に 、 7 項 目 の NGN 標 準 の 草 案 作 成 作 業 を 行 っ て お り 、 早 け れ ば 来 年 の 通 過 を 目 指 し た い 考 え 。( 2006/08) ◆ [情 報 産 業 部 、 WiMAX と TD- SCDMA の 融 合 研 究 ]: 中 国 23 日 に 開 催 さ れ た 第 2 回 グ ロ ー バ ル WiMAX サ ミ ッ ト に お い て、情 報 産 業 部 が 既 に WiMAX と TD- SCDMA の 融 合 案 研 究 に 取 り 組 ん で い る こ と が 明 ら か に な っ た 。 WiMAX と は 固 定 無 線 通 信 の 標 準 規 格 で 、 TD- SCDMA は 中 国 が 独 自 に 開 発 し た 第 3 世 代 ( 3G) 携 帯 電 話 規 格 。 TD- SCDMA は 通 信 容 量 に 制 約 が あ る が 、 そ の 点 WiMAX は 高 速 通 信 と 大 容 量 が 可 能 で あ り、融 合 化 に 向 け た 研 究 が 進 め ば、よ り 一 層 の 機 能 増 強 が 期 待 で き る。 現 在、中 国 の 六 大 通 信 キ ャ リ ア は そ ろ っ て WiMAX の 研 究 を 進 め て い る。実 現 す れ ば、 短期間でブロードバンドアクセス環境が整い、巨大な市場が現れると期待され る 。( 2006/10) ◆ [モ バ イ ル テ レ ビ の 標 準 制 定 、 11 月 1 日 運 用 開 始 ]: 中 国 国 家 広 播 電 影 電 視 総 局( 広 電 総 局 )は 24 日、移 動 マ ル チ メ デ ィ ア 放 送( 携 帯 テ レビ電話)の業界標準を発表した。この標準は広電総局が知的所有権を有するも の で、11 月 1 日 か ら 運 用 さ れ る 予 定。中 国 国 内 の 事 情 に 合 わ せ た 標 準 の 制 定 に よ って、今後の市場を築く基礎となることが期待されている。 携帯テレビ電話は、第三世代移動体通信サービスの広帯域性を活用して、テレ ビ電話や映像配信など情報量の大きいマルチメディアサービスを可能にする技 術。移 動 マ ル チ メ デ ィ ア 放 送 シ ス テ ム( CMMB)業 界 標 準 で は、30MHz か ら 3000MHz の 周 波 数 を 放 送 業 務 と 各 通 信 網 間 の 周 波 数 範 囲 に 規 定 し 、 通 信 技 術 に STiMi を 用 い る。衛 星 や 地 上 ワ イ ヤ レ ス テ レ ビ ・ ラ ジ オ ・ デ ー タ 通 信 等 の CMMB を 通 じ て、中 国 の ど こ で で も 視 聴 が 可 能 に な る 。 ま た 、 GSM、 2.5G、 3G な ど の ネ ッ ト 用 メ デ ィ 112 第3章 ア 方 式 の 携 帯 電 話 テ レ ビ 放 送 も 計 画 さ れ て お り 、 携 帯 電 話 以 外 に も 、 PDA や デ ジ タルカメラ等の小型モニタを搭載した電子機器も受信端末の対象となっている。 標準の制定には、中国移動、中国聯通、中央電視台、中央人民広播電台、米 UTSTARCOM、 華 旗 資 訊 ( aigo)、 中 興 通 訊 ( ZTE) 等 約 40 社 の 放 送 通 信 関 連 企 業 が 参加しており、放送網の建設・運営、番組作成、端末機器、顧客管理について各 社 の 優 位 性 を 生 か し て 協 力 し て い く 構 え 。( 2006/10) ◆ [情 報 産 業 部 、 RFID 用 周 波 数 発 表 も 問 題 山 積 み ]: 中 国 情 報 産 業 部 無 線 通 信 管 理 局 は 、 RFID( 非 接 触 無 線 自 動 識 別 技 術 ) の 周 波 数 に 関 す る 概 要 を 発 表 し た。RFID に 割 り 当 て ら れ る 周 波 数 帯 は、国 が 定 め た「 短 距 離 無 線 設 備 技 術 要 求 」に 基 づ き、50~ 190kHz、13.56MHz( プ ラ ス マ イ ナ ス 7kHz)、432 ~ 434.79MHz と さ れ た 。 中 国 で は、2005 年 に は 既 に 列 車 の 車 両 識 別 で RFID が 利 用 さ れ て い る。し か し 、 既に割り当てられている帯域での干渉が公共交通網に与える影響が大きくなって い る た め 、 再 調 整 の 必 要 が 生 じ て い る 。 特 に 、 鉄 道 部 に は 900、 910、 910.1MHz の臨時使用権が認められていたが、期間終了にともない早急な対応が求められて い る。他 に も、高 速 道 路 の ETC( ノ ン ス ト ッ プ 自 動 料 金 収 受 シ ス テ ム )、身 分 証 等 セキュリティ管理、電子チケット等幅広い分野での利用が進められているが、統 一 標 準 が な い た め、コ ス ト が 高 く、大 規 模 な 普 及 に つ な が っ て い な い の が 実 情 だ。 業 界 で は、大 規 模 な 利 用 が 始 ま る の は 2- 5 年 後 と み ら れ て お り、2008 年 の RFID チ ッ プ 市 場 は 40 億 ド ル に 達 す る と 見 込 ま れ て い る。2008 年 の 北 京 オ リ ン ピ ッ ク、 2010 年 の 上 海 万 博 が 市 場 発 展 の 契 機 に な る と み ら れ て お り、電 子 チ ケ ッ ト や 安 全 管理で利用されるほか、提供される食品に付与すればトレーサビリティも可能 だ。環 境 さ え 整 え ば 中 国 の RFID 産 業 が 急 激 に 発 展 す る こ と は 確 実 と み ら れ て い る 反 面、技 術 標 準 が 定 ま っ て い な い な ど、難 題 が 山 積 み で あ る こ と に 変 わ り は な い。 ( 2006/11) ◆ [情 報 産 業 部 、「 十 一 五 」 の ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 方 針 を 発 表 ]: 中 国 江 蘇 省 ・ 杭 州 市 で 25-26 日 全 国 ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 会 議 が 開 か れ 、 情 報 産 業 部 は 第 11 次 5 カ 年 計 画 (「 十 一 五 」、 2006- 2010 年 ) に お け る ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 の 発 展方針を発表した。主に、組み込みソフトウェア、基礎ソフトウェア、セキュリ ティ管理ソフトウェアなどの分野に重点を置く。 情報産業部電子情報製品管理司長の陳英副司長は「組み込み式ソフトウェア以 外 で は、OS が 産 業 の 重 点 に な る だ ろ う 」と 述 べ、今 後 も OS、デ ー タ ベ ー ス 管 理 シ ステム、ミドルウェアなどの発展に力を入れていくとした。高い国内シェアを持 つセキュリティソフトウェアについても、情報セキュリティの保障制度の確立が 重要だとした。 組み込みソフトウェアの発展は、世界第 1 位の生産量を誇るカラーテレビ、ノ ートパソコン、ディスプレイ、携帯電話など電子情報製品生産業の発展と密接に 関係しており、情報産業部も税収の優遇政策で組み込みソフトウェアの発展をサ ポ ー ト し て き た 。 2006 年 の ソ フ ト ウ ェ ア 製 造 ト ッ プ 100 社 の 上 位 10 社 の う ち 、 組 み 込 み 式 ソ フ ト ウ ェ ア を 主 力 製 品 と し て い る 企 業 は 6 社 に 上 る 。( 2007/01) ◆ [情 報 産 業 部 、 DRA 音 声 圧 縮 技 術 を 国 家 標 準 に 認 定 ]: 中 国 情 報 産 業 部 は 20 日 北 京 市 で「 デ ジ タ ル 多 重 音 声 デ ー タ 圧 縮 技 術 規 範 」を 公 布 し た 。 中 国 が 知 的 財 産 権 を 持 つ デ ジ タ ル 映 像 ・ 音 楽 圧 縮 技 術 、 DRA を 正 式 に 国 家 標 準 と 認 定 し た も の で、イ ン タ ー ネ ッ ト や テ レ ビ の デ ジ タ ル 放 送 な ど で 応 用 さ れ る。 DRA は デ ジ タ ル 映 像 ・ 音 声 産 業 の メ イ ン 技 術 で 、 広 州 広 晟 数 碼 技 術 有 限 公 司 が 2005 年 1 月 に 申 請 し た 案 を 基 に 制 定 さ れ た。今 後 は、イ ン タ ー ネ ッ ト の ス ト リ ー 113 主要なニュース(分野別) ミ ン グ 放 送、デ ジ タ ル テ レ ビ ・ ラ ジ オ 放 送、MP3・ MP4 な ど の パ ー ソ ナ ル メ デ ィ ア プレイヤ、カーオーディオなどでの利用が見込まれる。仮に中国の全メーカーが DRA を 採 用 し た 場 合、今 ま で 海 外 企 業 に 支 払 っ て い た 特 許 使 用 料 を 年 間 80 億 - 90 億 元 ( 約 1,000 億 円 ~ 1,170 億 円 ) も 節 約 で き る と い う 。 デ ジ タ ル テ レ ビ 放 送 の 国 家 標 準 に は 既 に AVS が あ る が、情 報 産 業 部 は AVS と DRA を両軸に据えて積極的に支援すると明言。関係部門との協力を推進するほか、プ ラ ッ ト フ ォ ー ム 建 設 に も 力 を 入 れ る と し た 。 一 方 、 業 界 で は DRA は 使 用 用 途 が 幅 広 い も の の AVS に 比 べ て 複 雑 な た め 、 メ ー カ が 積 極 的 に 採 用 す る か 懸 念 の 声 も 出 て い る 。( 2007/01) ◆ [情 報 産 業 部 、 今 後 は ソ フ ト 、 IC、 FPD 産 業 を 重 点 に ]: 中 国 情報産業部の関係者は、中国では今後、情報産業の急成長分野として、ソフト ウ ェ ア や 集 積 回 路( IC) 、フ ラ ッ ト パ ネ ル デ ィ ス プ レ ー( FPD)を 挙 げ、そ の 育 成 を 強化していく方針を明らかにした。新華網が伝えた。 こ の 関 係 者 に よ る と 、 2007 年 中 に も ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 と IC 産 業 の 発 展 を 奨 励 する新たな政策が発表され、産業環境の改善を進める予定だという。この新たな 政策の主眼は、中国国内のソフトウェア市場の育成と整備、政府による買い付け 及び(国産品の)優先購入制度の徹底など。中国独自の知的財産権を確保するこ とに付随して、民族企業のイノベーションを奨励することもテーマの一つとして 挙げられている。 また、ソフトウェアのアウトソーシング及びオフショア開発、ソフトウェアと ハードウェアの上下流企業間の協力促進、ファームウェア製造の育成なども重要 だ と し た。IC 産 業 分 野 で は 特 に 設 計 方 面 に 注 力 し て、国 産 自 給 率 を 高 め て い く 予 定 で 、 FPD に つ い て は 、 コ ア 技 術 の 掌 握 を 中 心 と し た デ ジ タ ル テ レ ビ 産 業 全 体 の 底 上 げ を 図 っ て い く と い う 。( 2007/02) 台 湾【 IT 政 策 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [自 動 車 電 子 化 推 進 、 行 政 院 が 50 億 元 (約 150 億 円 ) を 投 入 ]: 台 湾 行 政 院 は 2010 年 ま で に 50 億 元 を 投 じ (約 150 億 円 )「 ス マ ー ト カ ー 産 業 」 の 発 展 を 後 押 し し 、2008 年 に は 台 湾 ブ ラ ン ド の ス マ ー ト カ ー を 完 成 さ せ る 計 画 で あ る 。 政府はまた「華人ブランド」の確立を支援し、完成車の自主生産により、台湾か ら世界市場で活躍できる自動車メーカを誕生させるとしている。また、台湾を重 要なサプライセンタとすることで自動車パーツの付加価向上を目指す。工研院機 械所の蘇副所長は、台湾スマートカー産業戦略の重点は、エンターテイメントシ ステム、緊急救援、ナビゲーション、音声識別、車載ディスプレイ等を含む「走 行 支 援 」と「 安 全 支 援 」と し た 。経 済 部 の 黄 技 術 処 長 に よ れ ば 、2001 年 の 車 両 電 子 化 率 は 19%だ っ た が 2010 年 に は 40%に 達 し 世 界 全 体 で の 生 産 高 は 1,000 億 US ド ル ( 約 11 兆 6,000 億 円 ) と 予 測 し て い る 。 (2006/07) ◆ [行 政 院 、 ス マ ー ト カ ー 開 発 に 50 億 元 (約 150 億 円 ) を 投 入 ]: 台 湾 行 政 院 科 技 顧 問 小 組 は 8 月 14 日 か ら 5 日 間 に わ た り「 産 業 科 技 策 略 会 議 」を 開 催しているが、初日はスマートカー産業の発展がテーマとなった。同小組の林召 集 人 は 、政 府 は 台 湾 カ ー エ レ ク ト ロ ニ ク ス 産 業 の 2010 年 時 の 生 産 高 を 1,000 元( 約 3,000 元 )と す る 計 画 で あ る 。ま た 、車 両 産 業 の 生 産 高 を 2005 年 の 4,500 億 元( 約 1 兆 3,500 億 円 )か ら 2010 年 に は 6,500 億 元( 約 1 兆 9,500 億 円 )に 引 き 上 げ る こ と を 目 指 し て い る 。ま た 、台 湾 が 持 つ IT 産 業 の 基 礎 技 術 は カ ー エ レ ク ト ロ ニ ク ス進出への重要な動力であると発表した。政府はカーエレクトロニクス産業を育 成 す る た め 、今 年 か ら 4 年 間 で 50 億 元( 約 150 億 円 )を ス マ ー ト カ ー 技 術 の 研 究 開 発 と 産 業 促 進 に 投 入 す る 。今 年 は 9 億 元( 約 27 億 円 )で「 完 成 車 科 学 技 術 プ ロ 114 第3章 ジェクト」を推進し、国貿局は自動車パーツの貿易会社の海外パーツサプライチ ェ ー ン 参 入 を 後 押 し す る 。( 2006/08) ◆ [経 済 部 、 台 湾 の 液 晶 パ ネ ル 生 産 高 を 2015 年 に 2 兆 元 (約 6 兆 円 )に ]: 台 湾 経 済 部 工 業 局 の 映 像 デ ィ ス プ レ 産 業 推 進 事 務 室 は 、工 業 研 究 院 産 業 経 済 ・情 報 サ ー ビ ス セ ン タ( IEK)の 統 計 を 元 に 、2006 年 10 月 末 の 台 湾 の フ ラ ッ ト パ ネ ル・デ ィ ス プ レ ー ( FPD) 生 産 高 は す で に 1 兆 元 (約 3 兆 円 )に 達 し 、 年 末 に は 1 兆 2,845 億 元( 約 3 兆 8,535 億 円 )と な る と 予 測 し て い る 。FPD は 2015 年 に は 2 兆 元 産 業 となることが期待されている。 2006 年 の 台 湾 液 晶 パ ネ ル の 世 界 市 場 で の シ ェ ア は 、50% に 達 し 、生 産 量 と 生 産 高 は い ず れ も 韓 国 を 上 回 っ て 世 界 ト ッ プ と な る こ と が 見 込 ま れ て い る 。こ の う ち 、 大 型 (10 イ ン チ 以 上 )の TFT-LCD パ ネ ル の 出 荷 量 は 1 億 4000 万 枚 (世 界 シ ェ ア 50% )に 達 し 、韓 国 の 1 億 9000 万 枚 (世 界 シ ェ ア 39% )を 上 回 る 見 込 み で あ る 。工 業 局 に よ る と 、 FPD は 政 府 が 積 極 的 に 推 進 し て い る 「 両 兆 双 星 」 計 画 の 重 要 な 産 業 で あ り 、半 導 体 産 業 と 並 ぶ 台 湾 の 新 興 産 業 の 1 つ と な っ て い る 。過 去 数 年 以 来 、 台 湾 の FPD 産 業 に お け る 投 資 額 は 累 計 で 9,000 億 元 (約 2 兆 7,000 億 円 )を 上 回 っ ており、投資規模で台湾最大の産業となって、台湾の製造業の成長を支える産業 と な っ て い る 。*「 両 兆 双 星 」= 経 済 部 工 業 局 が 設 定 し た 目 標 。「両 兆 」と は 2006 年 ま で に 半 導 体 産 業 と TFT-LCD パ ネ ル 産 業 の 生 産 高 を 1 兆 元 以 上 に 引 き 上 げ る こ と。 「 双 星 」は 2 つ の 花 形 産 業 と さ れ て い る デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ 産 業 と バ イ オ 産 業 を 指 す 。( 2006/12) ◆ [工 業 技 術 研 究 院 、 フ レ キ シ ブ ル ・ エ レ ク ト ロ ニ ク ス 開 発 を 強 化 ]: 台 湾 フレキシブル・エレクトロニクス製品は生産コストが安く、コンパクトである た め 、半 導 体 や FPD に 続 く 第 3 の 1 兆 元 (約 3 兆 円 )産 業 に な る と み な さ れ て い る 。 工業技術研究院は近年フレキシブル・エレクトロニクス製品やフレキシブル・デ ィ ス プ レ イ の 開 発 に 力 を 入 れ て お り 、 2006 年 に は 4 億 9,000 万 元 (約 14 兆 7,000 億 円 )を 投 じ て 「 フ レ キ シ ブ ル ・ エ レ ク ト ロ ニ ク ス 実 験 室 」 を 設 立 し た 。 2007 年 と 2008 年 は そ れ ぞ れ 8 億 8900 万 元 (約 26 兆 6,700 億 円 )、 9 億 9000 万 元 (約 29 兆 7,000 億 円 )を 投 じ て 印 刷 に よ り 製 造 で き る 低 コ ス ト の RFID タ グ と 電 子 看 板 の よ う な 静 態 フ レ キ シ ブ ル・デ ィ ス プ レ イ を 開 発 す る 。さ ら に 2010 年 ま で に は 電 子 ペ ー パ の よ う な ハ イ エ ン ド の 静 態 デ ィ ス プ レ イ を 、2015 年 に は 大 型 ス ク リ ー ン テ レビのような動態ディスプレイをそれぞれ開発することを目指している。 ( 2006/12) ◆ [工 業 技 術 研 究 院 、 RFID 携 帯 電 話 の 商 用 化 を 目 指 す ]: 台 湾 ウ ォ ル マ ー ト 、 タ ー ゲ ッ ト 、 Tesco な ど の 大 手 小 売 業 者 は サ プ ラ イ ヤ に 対 し て RFID タ グ を つ け る よ う に 要 求 し て い る た め 、 RFID 関 連 の IC か ら 応 用 シ ス テ ム ま で の 需 要 が 高 ま っ て い る 。工 業 技 術 研 究 院 RFID セ ン タ の 徐 明 主 任 は 、携 帯 電 話 を 核心とするモバイルビジネスやサプライチェイン管理が今年の優先開発目標とな る と み て い る 。 同 セ ン タ ー は す で に Mosel Vitelic( 台 湾 茂 矽 社 ) に 対 し 、 EPC コ ー ド 対 応 の UHF リ ー ダ ー 、タ グ ア ン テ ナ 、IC な ど の 技 術 を 移 転 し 、ブ ロ ー ド バ ン ド ア ン テ ナ や RFID 応 用 な ど に 関 す る ラ イ セ ン ス を 与 え る 内 容 の 契 約 を 結 ん で い る 。さ ら に 双 方 は 共 同 で「 資 茂 科 技 」を 設 立 し 、自 社 ブ ラ ン ド の EPC 対 応 RFID 製 品 を 開 発 ・ 生 産 し て い く こ と を 計 画 し て い る 。( 2006/12) ◆ [デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ 2011 年 に は 生 産 高 6,000 億 元 ]: 台 湾 林 逢 慶 行 政 院 政 務 委 員 は 19 日「 デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ 産 業 発 展 指 導 小 組 」委 員 会 を 主 催 し 「 2007 年 以 降 の 台 湾 デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ 産 業 の 年 間 投 資 額 は 250 億 元 、 115 主要なニュース(分野別) 国 際 提 携 額 は 100 億 元 と な り 、2011 年 の 総 生 産 高 は 6,000 億 元 に な る 。又 、2011 年 ま で に 同 産 業 の 輸 出 比 率 は 生 産 高 の 30%以 上 、 所 有 権 を 持 つ 製 品 数 は 4 倍 に 成 長 す る と 予 測 さ れ る 。デ ジ タ ル ゲ ー ム 、コ ン ピ ュ ー タ グ ラ フ ィ ッ ク 、デ ジ タ ル AV、 モバイルアプリケーション、デジタルラーニング等領域の複合年平均成長率は 40%に 達 す る 」 と 発 表 し た 。 行 政 院 は 2002 年 5 月 台 湾 デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ 産 業 を 支援するため「デジタルコンテンツ産業発展推進方案」を制定したが、支援を強 化 す る た め 「 第 二 期 (2007-2011 年 )推 進 方 案 」 を 策 定 す る 。 ( 2006/12) ◆ [宜 蘭 サ イ エ ン ス パ ー ク 、 知 識 産 業 で 生 産 高 1 兆 元 ( 約 3 兆 円 ) を 目 指 す ]: 台 湾 「北宜高速道路」の開通で台北宜蘭間の所要時間が大幅に短縮されたが、国家科 学 委 員 会 は 、 今 年 末 に は 宜 蘭 サ イ エ ン ス パ ー ク (宜 科 )の 土 地 収 用 作 業 を 完 了 す る 予 定 と し て い る 。宜 科 は 半 導 体 、TFT に 続 く 第 3 の 生 産 高「 1 兆 元 産 業 」と 位 置 付 けられる知識産業を中心とし、まずは資迅工業策進会が、続いて情報、通信、金 融サービス業、医薬保険サービス業が入居する計画で、進出を予定する企業には Chunghwa Telecom(中 華 電 信 )社 、 某 国 際 的 ク レ ジ ッ ト カ ー ド デ ー タ 処 理 機 構 等 も 含まれるという。宜科は新竹、中部、台南の各サイエンスパークのハイテク生産 を主とする運営方式とは異なるため、将来は理系及び工学系以外の人材に 2 万人 以 上 の 雇 用 創 出 効 果 が 期 待 さ れ る 。 ( 2007/01) 韓 国【 IT 政 策 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [韓 国 IT 企 業 、 外 国 人 雇 用 が 容 易 に ]: 韓 国 IT 企 業 が 外 国 人 を 雇 用 す る と き に 必 要 な 資 格 が 緩 和 さ れ る 。 情 報 通 信 省 は 、「 注 文 型 ( = 現 場 の 要 求 に 合 う シ ス テ ム を 開 発 し 提 供 す る ) IT 中 小 企 業 政 策 (IT SMERP)の 一 環 と し て 、 IT 企 業 の 技 術 人 材 と 海 外 マ ー ケ テ ィ ン グ 人 材 の 不 足 を カ バ ー す る た め 、2005 年 12 月 か ら 2006 年 2 月 ま で 法 務 部 な ど 関 係 官 庁 と 協 議 を 重 ね 、 IT 企 業 の 外 国 人 雇 用 推 薦 制 度 (IT CARD)を 改 善 し た 。 同 制 度 は 、 別 名 IT CARD 制 度 と 呼 ば れ 、 情 報 技 術 と マ ー ケ テ ィ ン グ 関 連 の 海 外 の 優 秀 な 人 材 を 国 内 企 業 が 雇 用 す る 際 に 必 要 な 就 業 ビ ザ (E-7)取 得 に 必 要 な 推 薦 状 を 発 給 す る 制 度 で あ り 、2002 年 か ら 2005 年 ま で に 588 社 の IT 企 業 に 891 人 の 外 国 人 IT 技 術 者 を 就 職 さ せ 、 IT 技 術 者 不 足 解 消 に 寄 与 し た 。 こ れ ま で 、IT カ ー ド 推 薦 状 は 、関 係 省 大 臣 名 で 発 給 さ れ て お り 、主 管 機 関 で あ る IT ベ ン チ ャ ー 連 合 会 (KOIVA)の 1 次 審 査 と 政 府 の 2 次 審 査 を 経 る た め に 、 推 薦 状 の 発 給 が 約 2 週 間 か か っ て い た 。今 後 は 、KOIVA 会 長 名 の み の 発 行 が 可 能 と な り 、 発給までの所要期間は 1 週間に短縮される。 また、新設企業のため、財務資料の提出ができない企業や、前年度の営業利益 がなかった企業に対しても、別途技術審査により推薦の発給が可能なように改定 し た 。こ れ 以 外 に も 、採 用 す る 人 材 の 資 格 も 拡 大 し 、韓 国 の IT 企 業 の 海 外 進 出 の た め に 、 か な ら ず 必 要 な 人 材 で あ れ ば 、 KOIVA 内 の 諮 問 団 の 総 合 審 査 と 情 報 通 信 省の審査を受ければ、情報通信省大臣の推薦状を発給できるようにする計画であ る。 こ の よ う な 同 制 度 の 改 定 に よ り 、人 材 不 足 に 悩 む 国 内 IT 企 業 の 国 際 競 争 力 を 高 め る こ と が で き る と 情 報 通 信 省 は 評 価 し て い る 。( 2006/03) ◆ [韓 国 情 報 通 信 省 、「 u-Korea 基 本 計 画 」 冊 子 を 発 刊 ]: 韓 国 情 報 通 信 省 は 、「 u-Korea 基 本 計 画 」 を 情 報 化 推 進 委 員 会 ( 委 員 長 : 国 務 総 理 ) が 最 終 確 定 の 後 、5 月 26 日 に 冊 子 と し て 発 刊 し 、国 会 、政 府 各 省 庁 、在 外 公 館 な どに配布する。同基本計画には、5 分野(国土、経済、産業、社会、個人生活) の 高 度 化 と こ れ を 牽 引 す る た め 、ユ ビ キ タ ス 行 政 複 合 都 市 の 構 築 、u-City 統 合 管 116 第3章 理 セ ン タ ー 建 設 、u-Payment 活 性 化 、環 境 災 害 用 の 知 能 型 非 常 通 信 網 の 構 築 、u-ID カ ー ド の 普 及 な ど 、2015 年 実 現 を 目 標 に し て い る ユ ビ キ タ ス 社 会 構 築 の た め の 緊 急 の 課 題 が 掲 載 さ れ て い る 。ま た 、u-IT を 推 進 す る た め 、国 際 機 構 の 誘 致 、u-核 心 戦 略 産 業 ( 融 合 端 末 機 、 バ イ オ テ ク ノ ロ ジ 、 ナ ノ テ ク ノ ロ ジ 、 RFID、 ソ フ ト ウ ェ ア ) 育 成 、 u-KOREA を 効 率 的 に 推 進 す る た め に 、 法 制 度 を 整 え 、 光 広 域 通 信 網 (BcN)等 の イ ン フ ラ を 構 築 す る 。( 2006/05) ◆ [「 IT 強 国 」 か ら 「 ソ フ ト ウ ェ ア 強 国 」 ]: 韓 国 情報通信省と管轄団体との協力体系を構築するために、ソフトウェア統合セミ ナ で あ る ’ NSF-National Software Forum2006’ が 7 月 12 よ り 開 催 さ れ る 。 こ れ は 、情 報 通 信 省 と そ の 傘 下 団 体 27、電 子 新 聞 社 を 始 め 、マ ス コ ミ 各 社 と の 共 同 主 催 に て 運 営 さ れ る も の で あ り 、今 年 が 第 1 回 目 で あ る 。テ ー マ を「 IT 強 国 か ら ソ フトウェア強国へ」とし、あらゆる角度から情報提供を行う。デジタルコンテン ツ 、IT サ ー ビ ス 、ユ ビ キ タ ス 、組 み 込 み ソ フ ト ウ ェ ア 、セ キ ュ リ テ ィ ソ フ ト ウ ェ ア 等 の 最 新 技 術 動 向 が 紹 介 さ れ る ほ か 、最 近 ホ ッ ト な 話 題 で あ る 韓 -米 FTA が ソ フ トウェア産業発展に及ぼす影響や、オンラインソフトの商用現況、人材育成モデ ルなど周辺環境についても検討する。政府と業界団体との「韓国経済の牽引と高 度知識基盤社会の創造のためのソフトウェア産業」をテーマにした連続討論会も 開 催 さ れ る 。 同 会 議 は 例 年 開 催 と す る 予 定 で あ る 。( 2006/07) ◆ [情 報 通 信 省 、 グ ロ ー バ ル IT ネ ッ ト ワ ー ク 構 築 ]: 韓 国 情 報 通 信 省 は 、世 界 各 国 の 在 外 公 館 、国 際 機 関 に 勤 務 し て い る IT 専 門 家 、留 学 生 、企 業 、学 会 、研 究 所 な ど を 使 い 、海 外 の IT 動 向 情 報 を 収 集 、共 有 化 し 、ま た ホ ッ ト イ ッ シ ュ ウ に つ い て の 討 議 を す る 「 グ ロ ー バ ル IT ネ ッ ト ワ ー ク (www.itglobal.or.kr)を 開 設 す る と 8 月 8 日 に 発 表 し た 。 同 ネ ッ ト ワ ー ク に 掲 載 さ れ た 海 外 IT 情 報 は 、 今 後 IT 政 策 策 定 の 資 料 と し て 分 析 さ れ 、 活 用 さ れ る 。 ま た 、 国 民 が 海 外 IT 情 報 に 容 易 に ア ク セ ス で き る よ う 、 テ ー マ 別 、 国 別 、 IT ト レ ン ド と ホ ッ ト イ ッ シ ュ ウ 分 析 な ど に 分 類 し て 掲 示 さ れ る 他 、 毎 週 、「 IT イ ッ シ ュ ウ ウ イ ー ク リ 」 と し て 、 電 子 メ ー ル で 発 信 さ れ る 。( 2006/08) ◆ [組 み 込 み ソ フ ト ウ ェ ア を ポ ス ト PC 時 代 の 中 心 産 業 に ]: 韓 国 組 み 込 み ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 は 、IT839 政 策 が 制 定 さ れ た 2003 年 よ り 、新 成 長 動 力産業として制定され、政府の支援を受けてきた。この間、政府の研究所と民間 企業の協力で応用体系や開発ツールが商用化されてきたが、実際の活用は満足の いくものとなっていない。この原因としては、政府支援のハード中心の人材育成 が企業の開発現場とミスマッチをおこしたこと、組み込みソフトウェア開発企業 の 90% が 従 業 員 50 人 未 満 の 小 規 模 会 社 で あ り 、大 企 業 の 下 請 け で 収 益 性 が 低 く 、 さ ら に 、自 動 車 以 外 の 他 産 業 に お け る 組 み 込 み ソ フ ト ウ ェ ア の 需 要 は 小 さ い な ど 、 劣悪な市場条件が改善されなかったことが挙げられる。そこで、政府は4大推進 課 題 、 1.有 望 専 門 企 業 の 育 成 、 2. 組 み 込 み ソ フ ト ウ ェ ア 品 質 の 向 上 、 3. 組 み 込 み ソ フ ト ウ ェ ア 市 場 創 出 支 援 、4.産 業 イ ン フ ラ 高 度 化 を 中 長 期 的 な 重 点 課 題 と し 、 将 来 的 に は 12 兆 ウ ォ ン (約 1 億 2000 万 円 )の 市 場 創 出 を 目 標 と す る 。 人 材 育 成 に つ い て は 、在 職 者 の 再 教 育 プ ロ ジ ェ ク ト で あ る「 ブ ル ー オ ー シ ョ ン 人 材 育 成 事 業 」 と連携して行う。また、技術開発、試験認定センター、大邱組み込みソフトウェ ア支援センタ、マーケティング支援等、総合支援体系も盛り込む予定である。情 報通信省の関連機関である韓国ソフトウェア振興院(組み込みソフトウェア支援 セ ン タ ー 運 用 担 当 )や 韓 国 電 子 通 信 研 究 所 ETRI(技 術 開 発 担 当 )、韓 国 情 報 通 信 技 術 協 会 TTA( 開 発 さ れ た 組 み 込 み ソ フ ト の 信 頼 性 の 向 上 )、組 み 込 み ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 振 興 会 ( 国 内 外 企 業 間 の 交 流 と 協 力 ) と も 連 携 し て 進 め て い く 。( 2006/09) 117 主要なニュース(分野別) ◆ [大 邱 組 み 込 み ソ フ ト ウ ェ ア 支 援 セ ン タ 開 所 ]: 韓 国 韓 国 情 報 通 信 省 は 、地 域 特 化 IT ク ラ ス タ ー 事 業 の 一 環 と し て 、大 邱 市 と 共 に 推 進 し て き た「 大 邱 組 み 込 み ソ フ ト ウ ェ ア 支 援 セ ン タ 」の 開 所 式 を 9 月 12 日 に 副 大 臣 出 席 の も と で 開 催 し た 。同 セ ン タ は 、2010 年 ま で の 5 年 間 に 韓 国 情 報 通 信 省 と 大 邱 市 か ら の 総 額 120 億 ウ ォ ン 予 算 の 支 援 を 受 け 、韓 国 情 報 通 信 研 究 所 (ETRI) 大 邱 ・ 慶 北 地 域 約 400 社 の 組 み 込 み ソ フ ト ウ ェ ア 企 業 に お け る 技 術 的 な 問 題 を 解 決 す る 。 同 研 究 所 が 開 発 し た Linux 基 盤 の 組 み 込 み 運 用 体 系 で あ る 「 キ ュ プ ロ ス 」 (Qplus)と ユ ビ キ タ ス セ ン サ ー ネ ト ワ ー ク 用 組 み 込 み 運 用 体 系 で あ る ナ ノ キ ュ プ ロ ス (Nano Qplus)な ど の 技 術 移 転 を 中 心 に 行 う 計 画 で あ る 。( 2006/09) ◆ [ソ フ ト ウ ェ ア 輸 出 支 援 セ ン タ 、 10 月 設 立 へ ]: 韓 国 韓国内のソフトウェア企業を対象に、輸出支援サービスを提供する民間の支援 組 織 が 10 月 に 設 立 さ れ る 。韓 国 ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 協 会 は 、有 望 な 中 小 ソ フ ト ウ ェ ア企業が輸出を行う際に、様々な問題を解決する窓口機能をもったソフトウェア 輸 出 支 援 セ ン タ を 10 月 末 に 設 立 す る と 、 9 月 25 日 に 発 表 し た 。 同 セ ン タ は 、 製 品輸出を計画しているソフトウェア企業に情報やコンサルティングの提供、現地 での契約までに必要な様々な支援活動を行う。これまで、韓国ソフトウェア産業 協会が輸出支援策として提供してきたのは、海外展示会への参加支援や市場開拓 団 の 派 遣 な ど 、短 期 的 な も の に と ど ま っ て い た 。今 回 設 立 さ れ る 支 援 セ ン タ で は 、 長期的な輸出支援が行われる。まずは、中国とドイツに現地拠点を置き、現地の 発注情報についてのリポートや、契約締結にいたるまでの支援を提供させ、韓国 情 報 通 信 輸 出 支 援 振 興 セ ン タ や KOTRA( 日 本 の JETRO に 相 当 ) と の 情 報 共 有 や 共 同作業を行う予定である。現地拠点は今後、米国や東南アジア、中東に拡大して い く 予 定 で あ る 。輸 出 実 績 の あ る 70 か ら 80 の 企 業 を 中 心 に 支 援 を 行 う 。10 月 13 日までに支援対象企業を募集し、募集が終了した後に同協会内で作業説明会を開 催 す る 。( 2006/09) ◆ [参 加 型 情 報 セ キ ュ リ テ ィ ポ ー タ ル 本 格 稼 動 ]: 韓 国 これまで一部の専門家に限定されていた情報セキュリティ分野が政府、学会、 研 究 所 、企 業 、一 般 の ネ チ ズ ン な ど に 門 戸 を 開 放 さ れ 、 「情報セキュリティ専門知 識 ポ ー タ ル (www.securenet.or.kr)が 10 月 20 日 に サ ー ビ ス を 開 始 す る 。 こ れ は 2006 年 の 政 府 核 心 課 題 一 環 と し て 進 め ら れ て き た 事 業 で あ る 。情 報 通 信 省 は 、同 専門知識ポータルを通じ、政府、外郭団体、研究所、企業などの関係機関間で知 識ネットワークを構築し、効率的に知識共有、業務協調を図り、ハッキング防止 や個人情報保護等を推進する政策の外環を確保する。オンライン投票なども可能 である。また、民間協会、利用者団体、ネチズンなどがオンライン上で双方向情 報交換ができるよう、各種の協議体ポータルや学術グループなど関連コミュニテ ィを活性化させる。さらに、大学の情報セキュリティグループ、情報セキュリテ ィトレーニングセンター、情報セキュリティ研究センターなどを使い、情報セキ ュリティ専門人材を養成できるよう、オンライン教育と提供出来る人材のデータ ベ ー ス を 構 築 す る 。 専 門 家 SOS サ ー ビ ス や 情 報 セ キ ュ リ テ ィ 関 連 統 計 を 一 般 の 利 用者に簡単に提供できる。同ポータルの運用機関である韓国情報保護振興院 (KISA)は 、日 本 や 米 国 な ど の 情 報 セ キ ュ リ テ ィ の 専 門 家 約 700 名 を「 海 外 通 信 員 」 と し て 登 録 し 、 11 月 か ら 民 間 ポ ー タ ル Daun と 提 携 し て 活 用 す る 。( 2006/10) ◆ [国 家 情 報 化 戦 略 「 情 報 先 進 度 指 数 論 」 導 入 ]: 韓 国 将来的な国家情報化戦略策定と情報化水準管理と測定のための方法に「情報先 進 度 指 数 」 (Information Orientation)が 導 入 さ れ る 見 通 し で あ る 。 IO は 企 業 の 118 第3章 経 営 陣 や 国 家 基 盤 の 責 任 者 が 企 業 や 国 の 競 争 力 を 向 上 さ せ る た め に IT を 効 率 的 に 活 用 す る 能 力 を 測 る 指 数 で あ り 、ス イ ス に 本 部 の あ る 国 際 経 営 院( IMD)が 開 発 し た も の で あ る 。情 報 通 信 省 は 、こ の IO を 国 家 情 報 化 戦 略 策 定 と 評 価 に 採 用 す る 予 定 で あ る 。IO で は 、運 用 、議 事 決 定 、コ ミ ュ ミ ケ ー シ ョ ン プ ロ セ ス を 支 援 す る た め に 適 切 な IT ア プ リ ケ ー シ ョ ン と イ ン ン フ ラ を 構 築 す る 能 力 を 保 有 し て い る か ど う か ( Information Technology Practices)、 情 報 の ラ イ フ サ イ ク ル を 効 果 的 に 活 用 す る 能 力 を 持 っ て い る か ど う か (Information Management Practice)、 効 率 的 な 情 報 活 用 と 関 連 人 材 の 価 値 あ る 行 動 ( Information Behaviors and Values) など 3 つの観点からシナジー効果と適用水準を評価する。設問調査により、3 領 域 の 実 行 水 準 と 価 値 を 区 分 し 、企 業 の 情 報 化 水 準 を 測 定 す る 。特 に IT 管 理 に フ ォ ーカスした第 1 段階から、情報管理水準とその構成人材マインドまで評価対象に 含 ん だ こ と が 注 目 に 値 す る 。IO 方 法 論 を 利 用 す る こ と に よ り 、全 政 府 部 署 内 で 情 報化水準の評価ができ、その評価結果を数値化することが可能となり、政府内の 相 対 評 価 や 国 家 IT 投 資 費 用 対 効 果 も 算 出 で き る と 期 待 さ れ て い る 。( 2006/10) ◆ [情 報 通 信 省 、 u-Korea 実 現 の た め の 戦 略 発 表 ]: 韓 国 情 報 通 信 省 は 11 月 28 日 、29 日 に「 第 3 回 u-イ ン フ ラ 統 合 カ ン フ ァ レ ン ス 」を COEX に て 開 催 し 、IT839 戦 略 の 主 要 技 術 で あ る 光 広 域 統 合 網 (BcN)、IPv6、ユ ビ キ タ ス セ ン サ ー ネ ッ ト ワ ー ク (USN)、ソ フ ト ウ ェ ア イ ン フ ラ な ど 、3 大 イ ン フ ラ と URC ロ ボ ッ ト 、イ ン タ ー ネ ッ ト テ レ ビ な ど u-Korea 実 現 の た め の 戦 略 を 発 表 し た 。BcN に つ い て は 、2010 年 に 利 用 者 が 2,000 万 人 と な る こ と を 見 込 み 、輸 出 200 億 ド ル を 達 成 す る 。USN は 、2007 年 初 め に IT 技 術 ロ ー ド マ ッ プ (ITRM2012)と マ ス タ ー プ ラ ン を 策 定 す る 予 定 で あ る 。ソ フ ト ウ ェ ア イ ン フ ラ で は 、IT839 成 長 動 力 事 業 の 6 つ の 要 素 の う ち の 3 つ で あ る u-知 能 情 報 、u-サ ー ビ ス 連 動 プ ラ ッ ト フ ォ ー ム 、uコンピューティング共同プラットフォームと 3 大体系要素である、ソフトウェア オンライン流通、ソフトウェア品質保証と情報保護ブレインワークについての推 進 計 画 を 発 表 し た 。ま た 、KT 社 、SKT テ レ コ ム 社 な ど の 通 信 業 者 の u-イ ン フ ラ 関 連 の 事 業 担 当 員 が 来 年 の 戦 略 い つ い て 発 表 し た 。( 2006/11) ◆ [情 報 通 信 省 、2006 年 IT839 戦 略 の 成 果 発 表 と 来 年 度 IT 技 術 開 発 に 4,632 億 ウ ォ ン ( 約 462 億 2,000 円 ) を 投 入 ]: 韓 国 12 月 18 日 の 情 報 通 信 省 大 臣 以 下 の 関 係 者 に よ る IT839 戦 略 会 議 で 、 2006 年 IT839 戦 略 推 進 成 果 と 総 合 決 算 、 2007 年 推 進 方 向 、 来 年 度 予 算 、 技 術 開 発 推 進 方 向について話し合った。 同 省 は 、2007 年 が IT839 戦 略 の 最 終 年 度 と な る こ と か ら 、新 規 サ ー ビ ス 市 場 の 活 性 化 と 技 術 開 発 に 力 点 を お き 、 総 額 4,632 億 ウ ォ ン ( 約 462 億 2,000 円 ) の 予 算を投入すると発表した。特に、他産業の生産性向上と高付加価値化などの波及 効 果 が 大 き い RFID/USN、組 み 込 み ソ フ ト ウ ェ ア 、デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ 分 野 へ の 投 資を拡大する。 又 、 2006 年 の 成 果 と し て 、、 上 半 期 世 界 初 WiBro、 HSDPA 商 用 サ ー ビ ス の 開 始 、 ソ フ ト ウ ェ ア IT SoC 分 野 の 育 成 、 WiBro、 DMB 海 外 進 出 な ど に 進 展 が あ っ た 。 特 にソフトウェアに関しては、3 月にソフトウェア公共購買制度の改善に着手、4 月にソフトウェア振興団の発足、8 月に海外進出活性化方案の策定を行った。こ の 結 果 、2006 年 の ソ フ ト ウ ェ ア 生 産 高 は 対 前 年 比 19.9% 増 加( 10 月 基 準 )し た 。 海 外 進 出 で は 、 WiBro が 海 外 20 ヵ 国 に 導 入 さ れ 、 DMB( デ ジ タ ル テ レ ビ ) の 本 放 送 が ド イ ツ 、中 国 で 始 ま っ た 。一 方 、下 半 期 か ら 2007 年 上 半 期 に か け て は 、WiBro、 DMB の 普 及 が 当 初 予 測 さ れ た ほ ど 伸 び な か っ た た め 、 IT 産 業 政 策 の 焦 点 を 市 場 活 性化、成長性創出に合わせ、需要創出と投資誘因、適正収益モデル形成を支援で き る 方 法 を 模 索 す る 。 又 、、 2007 年 2 月 末 に 予 定 さ れ て い る IT839 戦 略 市 場 動 向 119 主要なニュース(分野別) 調 査 発 表 に 合 わ せ 、 2007 年 か ら 2010 年 ま で に 分 野 別 市 場 展 望 を 再 調 査 し 、 公 表 す る 。IT 新 成 長 動 力 4 年 目 と な る 2007 年 度 は 、技 術 開 発 ロ ー ド マ ッ プ に よ れ ば 、 これまで推進してきた技術開発の成果を可視化できる予定である。特に現在、 W-CDMA 速 度 の 15 倍 の 30Mbps 級 の 3G エ ボ リ ュ ー シ ョ ン シ ス テ ム 、 携 帯 電 話 内 臓 の RFID 読 み 取 り 技 術 、ケ ー ブ ル TV 網 を 通 じ た 現 在 よ り 20 倍 も 早 い デ ー タ サ ー ビ スを提供できるケーブル送受信システムなどの技術開発が完了し、本格的な商用 化 段 階 に 入 る 。 ま た 、 2010 年 以 降 の ユ ビ キ タ ス 社 会 に 備 え 、 51 の 新 規 課 題 に も 1,120 億 ウ ォ ン ( 約 112 億 円 ) を 支 援 す る 計 画 で あ る 。( 2006/12) ◆ [2010 年 ま で 政 府 と 公 共 機 関 に IPv6 導 入 完 了 ]: 韓 国 情 報 通 信 省 は 、2004 年 に 策 定 し た「 IPv6 普 及 促 進 基 本 計 画 」を も と に 、推 進 成 果 と 国 内 外 の 市 場 動 向 と 技 術 の 進 歩 な ど を 反 映 さ せ た 「 IPv6 普 及 促 進 基 本 計 画 II」 を 策 定 す る と 12 月 28 日 に 発 表 し た 。 2004 年 の 同 基 本 計 画 で は 、「 世 界 で 5 位 の IPv6 ア ド レ ス (4.1X1032 ヵ 所 )を 確 保 し 、 イ ン タ ー ネ ッ ト ア ド レ ス 不 足 の 問 題 に 対 処 す る 」、 「 IPv6、WiBro な ど 総 20 種 の 試 験 サ ー ビ ス を 提 供 し 、IPv6 利 用 者 約 10 万 人 を 確 保 す る 」こ と が 目 標 で あ っ た が 、同 基 本 計 画 II で は 、2010 年 ま で に 政 府 と 公 共 機 関 の IPv6 導 入 を 完 了 し 、利 用 者 1,000 万 人 確 保 を 目 標 と し て い る 。 こ の た め 各 種 の 制 度 改 正 、 既 存 の Windows 利 用 者 ( Windows 2000、 2003、 XP) に 対 す る IPv6 支 援 プ ロ グ ラ ム を 供 給 す る 機 関 の 拡 大 、 IPv6 試 験 ネ ッ ト ワ ー ク 関 連 事業者の製品性能を試験するためのテストベット提供などを新しく計画している。 ま た 、波 及 効 果 の 大 き い IPv6 コ ン テ ン ツ を 発 給 し 、一 般 の 利 用 者 に 提 供 し 、公 共 機 関 の 応 用 サ ー ビ ス を IPv6 に 転 換 す る た め の 試 験 事 業 推 進 と 通 信 事 業 者 と 政 府 機 関 の 通 信 網 に IPv6 導 入 を 拡 大 す る な ど が も り 込 ま れ る 。( 2006/12) ◆ [情 報 通 信 省 、 未 来 戦 略 ネ ッ ト ワ ー ク 確 保 へ 拍 車 ]: 韓 国 情 報 通 信 省 は 2 月 8 日 に 情 報 通 信 政 策 研 究 院 に 米 国 SRI イ ン タ ナ シ ョ ナ ル 社 を 招 聘 し て 講 演 会 を 開 催 し 、IT 基 盤 の 国 家 発 展 戦 略 と 相 互 協 力 方 案 に つ い て MOU を 締 結 し た 。情 報 通 信 省 は 、韓 国 が IT 基 盤 の 未 来 戦 略 策 定 の 国 際 的 な 主 導 権 を 確 保 す る た め 、 SRI イ ン タ ナ シ ョ ナ ル 社 だ け で な く 、 米 国 や 欧 州 の 未 来 戦 略 研 究 機 関 と も 活 発 な 人 的 交 流 と 情 報 共 有 を 行 う 一 方 で「 未 来 IT 戦 略 ポ ー タ ル 」を 構 築 す る な ど 未 来 戦 略 ネ ッ ト ワ ー ク を 拡 大 し て い く 。( 2007/03) SRI イ ン タ ナ シ ョ ナ ル 社 (http://www.sri.com/japanese/)は 、 1946 年 ス タ ン フ ォード大学の研究機関から発足した非営利独立研究機関の一つであり、カリフォ ル ニ ア 州 メ ン ロ パ ー ク 市 ( Menlo Park) に 本 部 を 置 く 。 研 究 者 数 は 約 2,000 名 。 政府や企業からの委託によって先端技術の研究開発と公共政策立案のための調査 分析、技術のライセンス提供、戦略パートナーシップ組織、技術を核とした新事 業創出をおこなっている。 ◆ [教 育 人 的 資 源 省 、 大 学 の 情 報 化 に 113 億 ウ ォ ン を 投 資 ]: 韓 国 教育人的資源省は、情報化による高等教育競争力強化支援のため、教育電算網 に 56 億 ウ ォ ン ( 約 6 億 7,000 万 円 ) を 支 援 す る な ど 、 2007 年 の 大 学 情 報 化 に 総 113 億 ウ ォ ン( 約 13 億 5,000 万 円 )を 投 資 す る 。同 省 は 、上 記 の 内 容 を 骨 子 と す る 「 2007 年 大 学 情 報 化 事 業 推 進 計 画 」 を 2 月 8 日 に 発 表 し て 、 教 育 ネ ッ ト ワ ー ク 運 営 支 援 、大 学 e ラ ー ニ ン グ 支 援 セ ン タ 構 築 支 援 、教 育 サ イ バ ー セ キ ュ リ テ ィ セ ン タ 構 築 な ど の 詳 細 な 事 業 を 推 進 す る 予 定 で あ る 。教 育 電 算 網 に 支 援 予 定 の 56 億 ウ ォ ン で あ る が 、 こ れ に よ り 、 全 国 386 の 大 学 が 国 内 ・ 外 教 育 , 研 究 ・ 学 術 情 報などを円滑に利用できるようになる。なお、e ラーニング支援センタ構築事業 に は 、28 億 ウ ォ ン( 約 3 億 3,000 万 円 )を 投 じ て ソ ウ ル 、キ ョ ン イ ン 、大 田 、忠 南 地 域 に セ ン タ を 構 築 す る 。 こ れ ら が 完 成 す れ ば 、 全 国 の 10 地 域 に 同 セ ン タ が 120 第3章 設置されたことになり、e ラーニング活用促進など大学間の相互協力及び共同活 用 体 制 が 整 う 。 同 時 に 教 育 (行 政 )機 関 の サ イ バ 侵 害 予 防 の た め に 韓 国 教 育 学 術 情 報 院 に 教 育 サ イ バ 安 全 セ ン タ を 構 築 し て , 教 育 (行 政 ) 機 関 の 情 報 保 護 活 動 を 体 系 的 で 総 合 的 に 遂 行 す る 。( 2007/03) マ レ ー シ ア【 IT 政 策 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [韓 国 IT 企 業 、 外 国 人 雇 用 が 容 易 に ]: マ レ ー シ ア IT 企 業 が 外 国 人 を 雇 用 す る と き に 必 要 な 資 格 が 緩 和 さ れ る 。 情 報 通 信 省 は 、「 注 文 型 ( = 現 場 の 要 求 に 合 う シ ス テ ム を 開 発 し 提 供 す る ) IT 中 小 企 業 政 策 (IT SMERP)の 一 環 と し て 、 IT 企 業 の 技 術 人 材 と 海 外 マ ー ケ テ ィ ン グ 人 材 の 不 足 を カ バ ー す る た め 、2005 年 12 月 か ら 2006 年 2 月 ま で 法 務 部 な ど 関 係 官 庁 と 協 議 を 重 ね 、 IT 企 業 の 外 国 人 雇 用 推 薦 制 度 (IT CARD)を 改 善 し た 。 同 制 度 は 、 別 名 IT CARD 制 度 と 呼 ば れ 、 情 報 技 術 と マ ー ケ テ ィ ン グ 関 連 の 海 外 の 優 秀 な 人 材 を 国 内 企 業 が 雇 用 す る 際 に 必 要 な 就 業 ビ ザ (E-7)取 得 に 必 要 な 推 薦 状 を 発 給 す る 制 度 で あ り 、2002 年 か ら 2005 年 ま で に 588 社 の IT 企 業 に 891 人 の 外 国 人 IT 技 術 者 を 就 職 さ せ 、 IT 技 術 者 不 足 解 消 に 寄 与 し た 。 こ れ ま で 、IT カ ー ド 推 薦 状 は 、関 係 省 大 臣 名 で 発 給 さ れ て お り 、主 管 機 関 で あ る IT ベ ン チ ャ ー 連 合 会 (KOIVA)の 1 次 審 査 と 政 府 の 2 次 審 査 を 経 る た め に 、 推 薦 状 の 発 給 が 約 2 週 間 か か っ て い た 。今 後 は 、KOIVA 会 長 名 の み の 発 行 が 可 能 と な り 、 発給までの所要期間は 1 週間に短縮される。 また、新設企業のため、財務資料の提出ができない企業や、前年度の営業利益 がなかった企業に対しても、別途技術審査により推薦の発給が可能なように改定 し た 。こ れ 以 外 に も 、採 用 す る 人 材 の 資 格 も 拡 大 し 、韓 国 の IT 企 業 の 海 外 進 出 の た め に 、 か な ら ず 必 要 な 人 材 で あ れ ば 、 KOIVA 内 の 諮 問 団 の 総 合 審 査 と 情 報 通 信 省の審査を受ければ、情報通信省大臣の推薦状を発給できるようにする計画であ る。 こ の よ う な 同 制 度 の 改 定 に よ り 、人 材 不 足 に 悩 む 国 内 IT 企 業 の 国 際 競 争 力 を 高 め る こ と が で き る と 情 報 通 信 省 は 評 価 し て い る 。( 2006/03) ◆ [「 第 9 次 マ レ ー シ ア 計 画 」 ICT 予 算 4,109 億 円 に 拡 大 ]: マ レ ー シ ア Abdullah Ahmad Badawi 首 相 は 、 3 月 31 日 に 開 催 さ れ た 議 会 に お い て 、 2006 年 か ら 2010 年 の 国 家 5 ヵ 年 計 画 「 第 9 次 マ レ ー シ ア 計 画 」( Ninth Malaysia Plan: 9MP)を 発 表 し た 。9MP で ICT 関 連 事 業 に 配 分 さ れ た 予 算 は 総 額 お よ そ 128 億 9,000 万 リ ン ギ ッ ト( 約 4,112 億 円 )で 、8MP( 第 8 次 マ レ ー シ ア 計 画 )の 約 78 億 9,000 万 リ ン ギ ッ ト ( 約 2,517 億 円 ) か ら 64% の 増 額 と な っ て い る 。 ICT 関 連 事 業 に は 、政 府 機 関 の コ ン ピ ュ ー タ 化 、デ ジ タ ル デ バ イ ド の 縮 小 、ICT 資 金 調 達 、MSC( マ ル チ メ デ ィ ア ス ー パ ー コ リ ド ー )の マ ル チ メ デ ィ ア ア プ リ ケ ー シ ョ ン 、 MSC 開 発 、 ICT 研 究 ・ 開 発 な ど が 含 ま れ る 。 マ レ ー シ ア 政 府 は ま た 、 ICT コンテンツと起業家育成の促進に個別資金を割り当てるとしており、世界的な優 先 ICT 投 資 先 、 ま た ICT ソ リ ュ ー シ ョ ン 市 場 の リ ー ダ と し て の 同 国 の 地 位 を 強 固 なものにしたい考えである。 9MP に お け る ICT 開 発 の も う ひ と つ の 焦 点 は 、現 在 わ ず か 1.9% に と ど ま っ て い る ブ ロ ー ド バ ン ド サ ー ビ ス 普 及 率 を 2010 年 ま で に 13% に 引 き 上 げ る べ く 、 「国家 ブロードバンド計画」 ( National Broadband Plan)の 実 施 を 推 進 す る こ と で あ る 。 9MP の 中 で 、 通 信 イ ン フ ラ の 充 実 や 競 争 力 の あ る 料 金 設 定 に よ り こ の 目 標 は 達 成 可 能 で あ る と 述 べ ら れ て お り 、 3G( 第 3 世 代 ) イ ン フ ラ も 段 階 的 に 広 め て い く 。 デジタルデバイドの縮小に関しては、マレーシア国民がインターネットベース の知識にアクセスし活用できるよう全国的なオンラインサービスを提供する計画 121 主要なニュース(分野別) で 、 現 在 21.8% と な っ て い る PC 普 及 率 は 9MP 完 了 時 ま で に 40% に 伸 び る 見 通 し である。また、ペラ、マラッカ、ジョホール、サラワクなどに新たに建設された MSC サ イ バ ー セ ン タ の み な ら ず 、既 存 の MSC サ イ バ ー シ テ ィ の 開 発 に も 注 力 す る 。 この他に、デジタルコンテンツ開発、電子商取引、シェアードサービス・アウト ソーシング、バイオインフォマティクスなどの分野の企業を増やす目的である。 9MP で は 、 高 度 ICT 人 材 育 成 プ ロ グ ラ ム 、 関 連 教 育 、 研 修 、 技 能 開 発 な ど も 一 層 強 化 さ れ 、 ICT 教 育 は 、 高 等 教 育 機 関 は も と よ り 初 等 ・ 中 等 教 育 や 大 学 前 教 育 レベルをも対象としてさらに拡大される。また、需要の高い新規技術分野の高度 ICT 専 門 家 と ICT 関 連 経 営 陣 の 育 成 を 目 的 と し て 、 マ レ ー シ ア 政 府 は MSC 専 門 家 育 成 計 画 を 導 入 す る と し て い る 。( 2006/03) ◆ [マ レ ー シ ア を 多 国 籍 企 業 の ICT ア ウ ト ソ ー シ ン グ セ ン タ へ ]: マ レ ー シ ア Minister of Science, Technology and Innovation( MOSTI、 科 学 技 術 革 新 省 ) の Jamaludin Jarjis 博 士 は 、マ レ ー シ ア を 多 国 籍 企 業 の ICT ア ウ ト ソ ー シ ン グ セ ン タ に す べ く 、 2006 年 世 界 情 報 技 術 産 業 会 議 ( WCIT 2006) の 開 催 期 間 中 に 、 ソ フトウェア産業に従事する多国籍企業と少なくとも 1 件のアウトソーシング契約 を成立させたいとの意向を表明した。 5 月 1 日 か ら 5 日 ま で 米 国 テ キ サ ス 州 オ ー ス テ ィ ン で 開 催 さ れ る WCIT 2006 に は 、 マ レ ー シ ア か ら は Abdullah Ahmad Badawi 首 相 を 筆 頭 に 政 府 高 官 や 企 業 重 役 な ど 200 名 を 超 え る 参 加 が 予 定 さ れ て お り 、世 界 お よ そ 80 ヵ 国 か ら 合 計 3 万 人 の 参加が見込まれている。 な お 、 マ レ ー シ ア は 次 回 の WCIT 2008 を 主 催 す る 。( 2006/04) ◆ [潜 在 力 を 持 つ マ ル チ メ デ ィ ア 産 業 に 期 待 ]: マ レ ー シ ア マルチメディア開発公社の副社長は、次に成長する産業としてマルチメディア 産業に高い潜在力があるとし、同分野の優遇税制を政府に提案したと発表した。 マ ル チ メ デ ィ ア ス ー パ ー コ リ ド ー( MSC)ス テ ー タ ス で 成 功 し て い る 地 元 企 業 も あ る が 、 競 争 力 を つ け る べ く 環 境 整 備 を 必 要 と す る 企 業 も あ る と い う 。( 2006/09) ◆ [MSC 企 業 に R&D 資 金 を 拠 出 ]: マ レ ー シ ア マ ル チ メ デ ィ ア 開 発 公 社 は 、マ ル チ メ デ ィ ア ス ー パ ー コ リ ド ー (MSC)ス テ ー タ ス 企 業 に 対 し 、R&D プ ロ ジ ェ ク ト に 1.2 億 リ ン ギ ッ ト( 約 38 億 9,600 万 円 )の 資 金 を 拠 出 し た 。 マ レ ー シ ア を ICT 分 野 の グ ロ ー バ ル ハ ブ と し て 競 争 力 を 保 ち 、 外 国 か ら の 投 資 を 呼 び 込 み た い 意 向 。 MSC に デ ル は 来 月 か ら 操 業 し 、 ア ラ ブ の ア ル ジ ャ ジ ー ラ は IT イ ン フ ラ 整 備 を 手 が け る 。( 2006/09) ◆ [マ レ ー シ ア 政 府 調 達 、 中 立 的 プ ラ ッ ト フ ォ ー ム 導 入 へ ]: マ レ ー シ ア 11 月 21 日 、 科 学 技 術 革 新 省 大 臣 は 、 マ レ ー シ ア の 政 府 調 達 に お い て 、 オ ー プ ン ソ ー ス ソ フ ト ウ ェ ア( OSS)及 び 商 用 製 品 の ど ち ら か を 優 遇 せ ず 、中 立 的 な 調 達 を 行 う こ と を 発 表 し た 。同 時 に 、マ レ ー シ ア 行 政 近 代 化 管 理 院( MAMPU)の 推 進 し て い る オ ー プ ン ソ ー ス ソ フ ト ウ ェ ア 政 策 を 否 定 す る も の で は な い 、と 加 え て い る 。 こ の 発 表 を 受 け て 、12 月 7 日 、マ レ ー シ ア オ ー プ ン ソ ー ス ソ フ ト ウ ェ ア ア ラ イ ア ン ス( MOSSA)で は 、OSS 関 係 者 に よ る ラ ウ ン ド テ ー ブ ル デ ィ ス カ ッ シ ョ ン を 行 い、ソフトウェア中立とオープン性を支持する声明を発表した。一方、商用製品 を 販 売 す る 企 業 が 多 く 加 盟 す る ビ ジ ネ ス ソ フ ト ウ ェ ア ア ラ イ ア ン ス (BSA)も こ の 動 き を 支 持 し て い る 。 BSA の ア ジ ア 地 域 デ ィ レ ク タ ー Goh Seow Hiong 氏 は 、 MAMPU の OSS 政 策 が 打 ち 立 て ら れ 、 政 府 調 達 に OSS が 優 遇 さ れ た 数 年 前 か ら 問 題 が 起 こ っていたが、今回の方針でソフトウェアプラットフォームが製品自体の優位性に よ っ て 調 達 さ れ る 、 と 支 持 を 表 明 し て い る 。( 2006/12) 122 第3章 タ イ【 IT 政 策 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [新 ICT 大 臣 の 最 優 先 事 項 は 透 明 性 の 確 保 と 組 込 み シ ス テ ム ]: タ イ 11 月 15 日 付 け Bangkok Post に 、 暫 定 政 権 下 で 情 報 通 信 技 術 ( ICT) 省 の 大 臣 に 就 任 し た Dr. Sitthichai Pokaiudom の 就 任 後 初 と な る 記 者 会 見 の 記 事 が 掲 載 さ れた。 “ U-Turn at ICT Ministry” ( ICT 省 、180 度 転 換 へ )と 題 さ れ た そ の 記 事 に は 、 同 大 臣 の 通 信 事 業 の 自 由 化 に 対 す る 慎 重 姿 勢 と OSS を 知 的 所 有 権 の な い 無 駄 な ソ フトと切り捨てる発言が掲載された。 こ れ に 対 し 、 地 元 の OSS 開 発 者 ら か ら 抗 議 が あ っ た 模 様 。 ま た 、 国 家 電 子 ・ コ ン ピ ュ ー タ 技 術 セ ン タ ー( NECTEC)の Pansak 所 長 が 同 大 臣 に 面 会 し 、OSS の 重 要 性 に つ い て 説 明 し た と こ ろ 理 解 を 得 た と の こ と で 、 OSS 推 進 の 政 策 は 継 続 さ れ る 見 通 し だ 。 背 景 と し て は 、 同 大 臣 が 衛 星 工 学 専 門 の 教 授 出 身 で 、 OSS に 対 す る 正 しい知識を有していなかったためと考えられる。 同 記 事 の 中 に は 、こ の ほ か に Sitthichai 大 臣 が こ れ ま で の ICT 省 の 最 大 の 問 題 として不透明な調達手続きを掲げ、透明性の確保が最優先事項と発言したことが 記 載 さ れ て い た 。 さ ら に 、 来 年 8 月 ま で に 新 規 の ICT マ ス タ ー プ ラ ン を 策 定 し て いくと明言。焦点分野として、アニメーション、マルチメディア、アウトソーシ ングを引き続き重視するとし、特に組込みシステムを最重点項目と挙げるとして い る 。( 2006/11) ◆ [SIPA、 2007 年 の 投 資 重 点 分 野 を 発 表 ]: タ イ ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 振 興 庁 ( SIPA) は 、 2007 年 に 投 資 庁 ( BoI) と 連 携 し て 投 資 支 援 を 通 じ て 振 興 す る 重 点 分 野 と し て 、 組 込 み ソ フ ト ウ ェ ア 、 RFID、 オ ー プ ン ソ ースソフトウェアの 3 分野を挙げた。 こ れ ま で に も SIPA と BoI が 協 力 し て 助 成 し た 企 業 は 200 社 に の ぼ り 、 16 億 バ ー ツ ( 約 53 億 円 ) の ベ ン チ ャ ー キ ャ ピ タ ル が 投 資 さ れ て い る 。 さ ら に 50 社 程 度 が年内に支援を受ける見込み。 組 込 み ソ フ ト ウ ェ ア に つ い て は 、国 家 電 子・コ ン ピ ュ ー タ 技 術 セ ン タ ー( NECTEC) と タ イ 組 込 み シ ス テ ム 協 会 ( TESA) と 連 携 し て 、 人 材 育 成 に 取 り 組 ん で い る 。 こ れ は 、日 本 が 10 万 人 の 組 込 み ソ フ ト 技 術 者 が 不 足 し て い る こ と に 鑑 み 、タ イ に チ ャンスがあると狙ったもの。これには、日本産業界側の要求を理解して応じる必 要 が あ る た め 、SIPA で は 日 本 の 情 報 処 理 振 興 機 構( IPA)と 協 力 し て 、IPA が 実 施 す る 組 込 み 技 術 ス キ ル 標 準 ( ETSS) の 認 定 を タ イ で も 行 え る よ う に 進 め て い る 。 ま た 、RFID で は 、昨 年 か ら 進 め て い る パ イ ロ ッ ト 事 業 を 継 続 推 進 す る 。コ ン ケ ーンで実施していた第二フェーズはほぼ終了しており、間もなく第三フェーズと し て コ メ 及 び そ の 他 農 作 物 を 対 象 と し た ERP 物 流 を 開 始 す る 予 定 。 ま た 、 官 民 の 両 方 が 利 用 で き る RFID ア プ リ ケ ー シ ョ ン の 試 験 セ ン タ の 設 立 を 進 め て お り 、2008 年 半 ば に オ ー プ ン す る 見 込 み 。( 2006/12) ◆ [タ イ を 世 界 に 認 知 さ れ る ソ フ ト ウ ェ ア 国 へ ---SIPA、 2010 年 ま で の 目 標 を 設 定 ]: タ イ ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 振 興 庁( SIPA)は 、2010 年 ま で に タ イ が ソ フ ト ウ ェ ア 国 と し て国際的に認知されるようになることを公約し、その重点 4 分野として、エンタ ープライズ・ソフトウェア、アニメーションとマルチメディア、モバイル・アプ リケーション、組込みソフトウェアを掲げた。 SIPA が 、こ れ ら 4 分 野 の 振 興 の た め に 確 保 し た 来 年 度 予 算 は 4 億 バ ー ツ( 約 13 億 2,900 万 円 )。3 つ の 主 要 戦 略 と し て 、高 度 技 術 者 の 育 成 、ソ フ ト ウ ェ ア 関 連 の 仕事と機会の創出、潜在市場の開発を行うとしている。 123 主要なニュース(分野別) 2010 年 ま で の 具 体 的 な 目 標 と し て は 、 2010 年 ま で に 少 な く と も 150 社 が CMMi 認 定 を 、ま た 、500 社 が ISO を 取 得 す る こ と を 目 指 す 。ま た 、Java や .NET と い っ た 資 格 認 定 技 術 者 を 1 万 5,000 人 育 成 す る こ と を 掲 げ て い る 。( 2006/12) フ ィ リ ピ ン 【 IT 政 策 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [フ ィ リ ピ ン 政 府 、 中 小 企 業 を 対 象 と し た 無 料 の ICT 研 修 実 施 へ ]: フ ィ リ ピ ン フ ィ リ ピ ン IT 分 野 の 最 高 意 思 決 定 機 関 で あ り 将 来 ICT 省 が 設 立 さ れ る ま で の 暫 定 機 関 で あ る CICT(Commission on ICT)の Pena 委 員 長 は 、 フ ィ リ ピ ン 政 府 が 中 小 企 業 に 対 し 、 IT 導 入 研 修 を 実 施 す る と 発 表 し た 。 こ の IT 導 入 研 修 は 、 マ イ ク ロ ソ フ ト フ ィ リ ピ ン 社 、 イ ン テ ル フ ィ リ ピ ン 社 、 PLDT( フ ィ リ ピ ン 長 距 離 電 話 社 ) と パ ー ト ナ ー シ ッ プ を 組 み 実 施 す る 。フ ィ リ ピ ン 国 内 に は 65 万 5 千 の 中 小 企 業 が あ り 、 全 体 の 99%を 占 め る た め 、 彼 ら に ICT 教 育 を 行 う こ と は 重 要 と 、 政 府 は 考 え て い る 。( 2006/03) ◆ [IT 分 野 の 優 遇 措 置 、 研 修 機 関 も 対 象 に ]: フ ィ リ ピ ン 投 資 委 員 会 ( Board of Investment, BOI) の 定 め る 優 遇 措 置 と し て 、 従 来 か ら IT ゾ ー ン に 位 置 す る IT 企 業 を 対 象 に IT 分 野 へ の 税 金 免 除 等 の 優 遇 措 置 が 適 応 さ れ て い た が 、 2006 年 は IT 研 修 機 関 も 対 象 に 含 ま れ る 。 こ れ は 、 IT 人 材 不 足 を 背 景 と し た も の 。( 2006/05) イ ン ド ネ シ ア 【 IT 政 策 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [3G サ ー ビ ス 開 始 期 限 導 入 へ ]: イ ン ド ネ シ ア イ ン ド ネ シ ア 政 府 は 、 3G サ ー ビ ス の ラ イ セ ン ス を 保 持 し て い る に も 関 わ ら ず 、 年内までにサービスを開始しない事業者に対して罰金を課す方針であることを明 らかにした。 こ れ は 、 21 日 に ジ ャ カ ル タ で エ ク セ ル コ ミ ン ド ・ プ ラ タ マ 社 の 3G サ ー ビ ス が 開始した後に、通信情報省の郵便通信担当局長が明らかにした。早急に政府が罰 則を設ける予定であるとしたが、罰金がいくらになるかについては言及しなかっ た 。( 2006/09) ◆ [情 報 社 会 を 目 指 し て 新 IT 会 議 が 発 足 ]: イ ン ド ネ シ ア 11 月 13 日 、 イ ン ド ネ シ ア 大 統 領 が 、 2025 年 ま で に イ ン ド ネ シ ア を 情 報 社 会 へ の変革させることを目指す国家情報通信技術会議に着手した。この会議は、大統 領の直下に置かれ、主要都市を通信ネットワークでつなぐことを最優先として情 報 技 術 の 発 達 に む け た 青 写 真 を 描 く 。そ の 他 、こ の 会 議 は IT 問 題 の ソ リ ュ ー シ ョ ン を 見 定 め 、プ ロ ジ ェ ク ト の 効 率 を 評 価 し て 、省 庁 間 の IT プ ロ グ ラ ム を 承 認 ま た は否認する。 2006 年 か ら 2009 年 ま で の 実 施 目 標 と し て 、 パ ラ パ ・ リ ン グ ・ プ ロ ジ ェ ク ト 、 ナショナル・シングル・ウィンドウと呼ばれる電子調達、適法ソフトウェアの利 用 促 進 が あ げ ら れ て い る 。 パ ラ パ ・ リ ン グ ・ プ ロ ジ ェ ク ト は 国 内 400 ヵ 所 程 度 を 36,000 キ ロ の 光 フ ァ イ バ ー の ネ ッ ト ー 枠 で つ な ぐ こ と を 目 指 す も の 。電 子 調 達 は 、 税金や電気代、電話代など行政のオンラインサービスを提供する。また、政府は 違法ソフトウエア利用率世界ワースト 3 のインドネシアの現状を打破すべく、政 府 機 関 で の オ ー プ ン ・ ソ ー ス ・ ソ フ ト ウ エ ア の 利 用 促 進 に 取 り 組 む 。( 2006/11) ◆ [OSS シ ス テ ム は 中 小 企 業 向 き - OSS の 導 入 促 進 に 向 け て ]: イ ン ド ネ シ ア 12 月 4 日 、研 究 技 術 担 当 省 の 上 級 ア ド バ イ ザ ー が 知 的 財 産 権 を 保 護 し 、か つ コ ス ト も 下 げ る た め に 、 政 府 関 係 機 関 と 中 小 企 業 に 対 し て 、 OSS の 導 入 を 促 し て い 124 第3章 る と 語 っ た 。 情 報 通 信 省 情 報 通 信 技 術 担 当 局 長 も 「 OSS を 使 う こ と に よ り 、 オ フ ィ ス に あ る 全 部 で 100 台 の コ ン ピ ュ ー タ の 各 プ ロ グ ラ ム 毎 に 200~ 300 米 ド ル( 約 2 万 3000 円 ~ 3 万 5000 円 ) セ ー ブ す る こ と が で き る 」 と 述 べ た 。 ま た 、 研 究 技 術 担 当 省 は 同 日 、 Indonesia Goes Open-Source( IGOS) 2006 ヌ サ ン タ ラ ・ パ ッ ケ ー ジ に 着 手 し た 。 こ れ は Linux の Fedora Core 5 を ベ ー ス と し た デ ス ク ト ッ プ・ソ フ ト ウ エ ア で 、OSS の オ フ ィ ス・ツ ー ル 、Web ブ ラ ウ ザ 、電 子 メ ー ル や チ ャ ッ ト な ど の ツ ー ル が 利 用 で き る 。 ま た 、 同 省 は 同 日 OSS の 品 質 と 信 頼 性 を テ ス ト す る ラ ボ を 設 立 す る と ア ナ ウ ン ス し た 。( 2006/12) ◆ [独 占 監 視 組 織 が マ イ ク ロ ソ フ ト 社 と の 取 引 は 「 不 適 切 」 ]: イ ン ド ネ シ ア 政府機関におけるソフトウェアに関する政府と米マイクロソフト社との最近の 取引は、潜在的に他のソリューションを妨げるものであることを理由に「不不適 切 で あ る 」 と 、 国 の 独 占 監 視 組 織 の 業 務 競 争 監 督 局 ( Business Competition Supervisory Agency, KPPU) が 8日 、 表 明 し た 。 ま た 同 局 は 、 イ ン ド ネ シ ア が オ ー プン・ソースのソフトウェアの政府機関や企業での利用を促進しているために、 政 府 と マ イ ク ロ ソ フ ト 社 と の 取 引 は 不 適 切 で あ っ た と し て い る 。 (2007/03) ベ ト ナ ム 【 IT 政 策 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [郵 電 省 、 デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ 産 業 育 成 の た め の 法 環 境 整 備 へ ]: ベ ト ナ ム 郵 電 省 の IT 産 業 局 が 、デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ 産 業 育 成 の た め の 法 環 境 の 整 備 に 乗 り 出 し た 。2010 年 ま で に 同 産 業 が 4 億 ド ル 規 模 と な り 、年 間 の 成 長 率 が 50% と な ることを目指す計画を立案中である。 具体的には、e ラーニングコンテンツ開発をはじめ、ゲームコンテンツ(コン ピ ュ ー タ 、オ ン ラ イ ン )、携 帯 電 話 コ ン テ ン ツ 、イ ン タ ー ネ ッ ト コ ン テ ン ツ 、オ ン ライン新聞、オンライン検索、オンライン図書館等に注力する。また、携帯電話 の 着 信 音 、デ ジ タ ル 映 像 等 の 付 加 価 値 サ ー ビ ス の 提 供 に も 注 力 す る 。 ( Vietnamnet 2006/06) ◆ [デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ 産 業 発 展 基 本 計 画 草 案 を 発 表 ]: ベ ト ナ ム 郵 電 省 は 、7 月 11 日 、携 帯 電 話 や コ ン ピ ュ ー タ 向 け の オ ン ラ イ ン ゲ ー ム 、ア ニ メ 、 映 画 等 の デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ 産 業 (DCI)発 展 基 本 計 画 ( 2006 年 ~ 2010 年 ) の 草案を公表した。 草 案 は 、 同 産 業 の 2010 年 ま で の 平 均 年 間 成 長 率 を 50% 、 年 間 売 上 額 を 4 億 米 ド ル と し 、 DCI 専 門 家 を 3 万 人 育 成 す る と い う 目 標 を 盛 り 込 ん だ 。 また、目標達成のため、海賊版ソフトの利用を防止するための関連法の整備、 ウェブサイトの監視強化、通信インフラの改善、同産業への投資拡大等に注力す る こ と が 盛 り 込 ま れ た 。( 2006/07) ◆ [国 家 IT プ ロ ジ ェ ク ト に 地 場 企 業 参 入 枠 ]: ベ ト ナ ム グ エ ン・タ ン・ズ ン 首 相 は こ の ほ ど 、国 家 予 算 に 基 づ く IT プ ロ ジ ェ ク ト の 入 札 で 、 国 内 IT 企 業 の 参 入 枠 を 確 保 す る 指 示 に 署 名 し た 。 外 資 IT 企 業 は 、 業 務 パ ッ ケ ー ジ の 少 な く と も 30% を 地 場 企 業 に 担 当 さ せ る こ と が 入 札 の 参 加 条 件 と な る 。 ま た 、 国 家 IT プ ロ ジ ェ ク ト は 、 地 場 企 業 が 担 当 で き な い 場 合 に 国 際 入 札 と な る 。 (2006/08) ◆ [IT 発 展 に 向 け て 、 首 相 自 ら が リ ー ダ ー シ ッ プ を 発 揮 へ ]: ベ ト ナ ム Nguyen Tan Dung 首 相 は 、 首 相 決 定 を 公 布 し 、 い く つ か の 組 織 や 計 画 実 行 の リ ー ダ ー を 新 た に 指 名 し た 。「 IT ア プ リ ケ ー シ ョ ン と 開 発 ア ク シ ョ ン プ ラ ン 」 の 実 行に関しては、従来は副首相をリーダーとしていたが、今後は首相自らがリーダ 125 主要なニュース(分野別) ーとなる。この他、行政改革運営委員会、高等教育運営委員会、国家教育委員会 等も首相がリーダーとなる。 ベ ト ナ ム 情 報 処 理 協 会 (VAIP)事 務 局 長 の Nguyen Long 氏 は 「 IT ア プ リ ケ ー シ ョ ンと開発アクションプランの実行にあたっては、様々な関係機関や省・県等との 調 整 が 必 要 と な る 。多 く の 先 進 国 、例 え ば 日 本 で は 、首 相 が 国 家 IT 振 興 の リ ー ダ ー と な っ て い る 。ベ ト ナ ム で も 首 相 自 ら が リ ー ダ ー と な る こ と で 、IT 分 野 が 益 々 発 展 す る こ と に 期 待 す る 。」 と 述 べ た 。( 2006/08) イ ン ド 【 IT 政 策 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [州 政 府 の 電 子 政 府 事 業 ]: イ ン ド Cisco Systems 社 と 国 立 研 究 所 が 主 催 し た 2 日 間 の 「 効 率 的 な 電 子 政 府 の た め の イ ン フ ラ ス ト ラ ク チ ャ ー 」 と い う 公 共 部 門 の サ ミ ッ ト 会 議 で 、 通 信 IT 省 IT 部 のクマル書記官は、各州政府が国家電子政府プロジェクトのロードマップに沿っ て積極的に推進している、と述べた。政府は、市民の利便性を図るため、ホスト サ ー ビ ス を 行 う Common Service Centres(CSC)を 、 官 民 パ ー ト ナ ー シ ッ プ の も と で 、2007 年 早 期 に 、全 国 10 万 ヵ 所 に 設 置 す る と 発 表 し た 。こ の た め に 、政 府 は 、 500 億 ル ピ ー ( 約 1,250 億 円 ) の 予 算 を 計 上 。 (2006/03) ◆ [IT 分 野 に お け る 第 11 次 5 ヵ 年 計 画 (2007-2012)へ の 提 言 書 が 公 開 ]: イ ン ド 先 般 イ ン ド 政 府 は「 今 後 5 年 間 の 年 平 均 経 済 成 長 率 9%達 成 」を 目 標 と し て 、2007 年 4 月 か ら 始 ま る 第 11 次 5 ヵ 年 計 画 (2007-2012)を 発 表 し た が 、 こ れ に 連 動 す る 形 で の IT 分 野 の 5 ヵ 年 計 画 の 策 定 に 向 け て ワ ー キ ン グ グ ル ー プ が 同 国 の IT の 現 状 分 析 と 提 言 を 行 な い 、 こ の 内 容 を Web 上 で 公 開 し た 。 ( http://www.mit.gov.in/wgronit.pdf) 主なポイントは以下の通りである。 ● IT が 貧 困 緩 和 と 女 性 の 地 位 向 上 の 可 能 性 を 高 め る と し 、 ま た 、 イ ン ド の IT は 未だ世界的なレベルでは遅れているが、安定的に前進している状況にある。 ●計画の終了までに政府、及び企業はハイテク分野で、以下を実現するべき。 電 子 製 品 製 造 : 670 億 米 ド ル 投資 : 440 億 米 ド ル 輸出 : 67 億 米 ド ル 雇用創生 : 2,100 万 人 ● 電 子 製 品 製 造 は 現 在 127 億 米 ド ル だ が 、 Frost and Sullivan report で 予 測 さ れ て い る 2015 年 に 1,550 億 米 ド ル に し な け れ ば な ら な い 。 ● ソ フ ト ウ ェ ア の 輸 出 は 好 調 。 1997 年 度 は 18 億 米 ド ル 、 2005 年 度 は 236 億 米 ド ル で あ っ た 。 2006 年 度 は 305 億 米 ド ル の 見 込 み で 、 012 年 ま で に 860 億 米 ド ル に し た い 。現 在 、イ ン ド は オ フ シ ョ ア 市 場 で は 全 世 界 の 65%を 占 め 、ITES(IT Enabled Service)市 場 の 46%を 占 め て い る 。 そ の 他 、イ ン ド が 今 後 行 わ な け れ ば な ら な い サ ー ビ ス 分 野 、ア プ リ ケ ー シ ョ ン 、 インフラについて、人材育成について、オープンソースの活用をしなくてはなら な い こ と に つ い て 、 R&D に 注 力 し な け れ ば な ら な い こ と に つ い て 等 が 述 べ ら れ て い る 。 (2006/02) ラ オ ス 【 IT 政 策 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [ラ オ ス 第 6 回 国 家 社 会 経 済 開 発 計 画 (2006-2010)に 「 教 育 現 場 に お け る ICT 利 用 」 ]: ラ オ ス ラ オ ス 政 府 が 発 表 し た 第 6 回 国 家 社 会 経 済 開 発 計 画 (2006-2010)の 教 育 分 野 の 重 要 9 項 目 の 中 に「 教 育 現 場 に お け る ICT 利 用 」と「 遠 隔 教 育 (Distance Learning) センターの設置」の 2 項目が含まれた。本計画はラオス政府の中で最重要計画と 126 第3章 位置づけられており、優先順位の高い項目としてラオス国内で実行されることに なる。貧困地域や地方地域のインターネット利用による教育機会や研修の提供が 推奨されている。また、高等教育レベルでは、ラオス国立大学における遠隔教育 セ ン タ ー の 設 置 が 含 ま れ て い る 。 (2006/10) 【電子政府】 韓 国【 電 子 政 府 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [行 政 自 治 省 、国 産 Linux の 普 及 を 目 指 し て 、行 政 情 報 作 業 機 関 を 対 象 に デ モ ]: 韓国 「 OSS や 韓 国 産 ソ フ ト ウ ェ ア を 直 接 目 で 見 て 確 認 し 、不 安 感 を 一 掃 し て 欲 し い 。」 政 府 公 共 機 関 で の OSS や 韓 国 産 ソ フ ト ウ ェ ア 使 用 拡 大 を 目 指 し 、 様 々 な 試 み が な されている中、実務担当者を対象にデモを行うことが注目されている。行政自治 省電子政府標準化チームは、来年度の行政情報データベース構築を担当する機関 を 対 象 に 12 月 14 日 、 韓 国 情 報 社 会 振 興 院 で 開 催 し た 実 務 懇 談 会 の 場 で 、 OSS 基 盤の国産ソリューション網の行政情報データベースシステムのデモンストレーシ ョンを行った。これまで、この種の懇談会では文書による報告がなされる程度で あったが、デモンストレーションを行うことによって、システム運用を直接目で 確認でき、企業の担当者と質疑応答ができる点が評価された。同システムに導入 さ れ た 製 品 は 、三 星 電 子 社 と ユ ニ ワ イ ド 社 の サ ー バ 、ハ ン ソ フ ト 社 (ハ ン グ ル と コ ン ピ ュ ー タ 社 )の Linux 応 用 体 系 (OS)で あ る 。ま た 、ア ル テ ベ イ ス 社 、キ ュ プ リ ー ド社、T メクスソフト社、クリップソフト社、ポシエス社など、国産企業のデー タベースとミドルウェアなどのデモも行われた。行政自治省電子政府標準化チー ム長は「 、行政自治省の事業推進過程で発注担当者を対象に国産品をデモする試み は 初 め て で あ り 、 OSS や 国 産 ソ フ ト で よ い シ ス テ ム を 構 築 が 可 能 で あ る こ と を 直 接 確 認 で き る 。」と 語 っ た 。こ の デ モ を 主 催 し た 韓 国 ソ フ ト ウ ェ ア 振 興 院 OSS 支 援 センター所長は、 「 今 後 、主 要 な 公 共 部 門 で 情 報 化 を 推 進 す る 際 に 、OSS 基 盤 の シ ステム構築とデモを行うことより、直接、性能とサービスを確認できる機会を継 続 し て 提 供 し て い く 計 画 で あ る 。 こ れ に よ り 、 OSS や 韓 国 産 ソ フ ト ウ ェ ア が 公 正 な 競 争 に よ り 発 展 し て い く だ ろ う 。」 と 述 べ た 。( 2006/12) ◆ [日 韓 で 公 共 情 報 化 協 力 ]: 韓 国 韓国の価値情報化組合と日本の行政情報システム研究所、ハイパーネットワー ク 社 会 研 究 所( 大 分 県 )は 、2 月 6 日 と 9 日 に そ れ ぞ れ MOU(覚 え 書 )を 交 換 し 、両 国の公共情報化部門で協力することを約束した。具体的には、定期刊行物や報告 書の交換や政府間交流の支援、各機関の開催するセミナなどへの招聘である。同 組 合 は 、 今 回 の MOU 締 結 に よ り 、 中 央 政 府 と 地 方 政 府 間 の 総 合 行 政 ネ ッ ト ワ ー ク 構 築 に つ い て の 情 報 を 共 有 で き る こ と を 期 待 し て い る 。( 2007/02) 【 注 1】 行 政 情 報 シ ス テ ム 研 究 所 は 、日 本 の 中 央 政 府 の 行 政 情 報 シ ス テ ム に 関 連 した調査、研究、普及、開発事業を行っている。 【注2】大分県にあるハイパーネットワーク社会研究所は、地域情報化部門の主 要な研究所であり、韓国の価値情報化組合は、同研究所の地域情報化政策は示唆 に富むと重視している。 マ レ ー シ ア【 電 子 政 府 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [電 子 裁 判 シ ス テ ム 立 ち 上 げ へ ]: マ レ ー シ ア 2004 年 9 月 か ら 着 手 さ れ 、 2,700 万 リ ン ギ ッ ト ( 約 8.1 億 円 ) を 投 入 し た 、 電 子裁判システムの第一フェーズが始まった。8 千件を数える未執行の裁判件数の 127 主要なニュース(分野別) 手続き迅速化を目的とし、インターネット登録や裁判記録へのアクセスが可能と な る 。 現 在 、 ク ア ラ ル ン プ ー ル を 中 心 と し た 11 ヵ 所 の 裁 判 所 で 導 入 さ れ て お り 、 最 終 的 に は 、 国 内 410 ヵ 所 あ る 裁 判 所 へ の シ ス テ ム 導 入 が 予 定 さ れ て い る 。 ( 2007/01) タ イ 【 電 子 政 府 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [国 民 ス マ ー ト ID カ ー ド は 9 月 に 発 行 へ ]: タ イ タ イ が 導 入 を 計 画 し て い る 国 民 ス マ ー ト ID カ ー ド は 、 第 一 次 発 給 分 の 1,200 万 枚 を 今 年 9 月 中 に 発 行 す る 。 こ れ は 、 Suchai Charoenratanakul 副 首 相 兼 情 報 通 信 技 術( ICT)相 が 内 務 省 に 確 認 し て 明 ら か に し た も の 。こ れ に 伴 い ICT 省 で は 、 第 二 次 発 給 分 の 1,300 万 枚 の 入 札 を 来 月 実 施 す る 。 ICT 省 で は 、 こ の 第 二 次 調 達 分 を 含 め 、 計 2,600 万 枚 の ス マ ー ト カ ー ド の 調 達 を 計 画 し て お り 、 20 億 1,000 万 バ ー ツ ( 約 54 億 2,700 万 円 ) の 予 算 を 組 ん で い る 。( 2006/05) ◆ [プ ー ケ ッ ト に て パ イ ロ ッ ト プ ロ ジ ェ ク ト 開 始 へ ]: タ イ ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 振 興 庁 ( SIPA) で は 、 今 月 末 よ り プ ー ケ ッ ト に お い て ワ ン ス ト ッ プ サ ー ビ ス の 電 子 政 府 パ イ ロ ッ ト プ ロ ジ ェ ク ト を 開 始 す る 。 ( www.thaionestopservices.org) まずは、公共施設使用料金の支払い、国民保険、基礎教育、地方労働者、プー ケ ッ ト で の 出 入 国 管 理 に 関 す る 5 つ の 公 共 サ ー ビ ス を 提 供 す る 。( 2006/06) フ ィ リ ピ ン【 電 子 政 府 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [フ ィ リ ピ ン 郵 便 公 社 、 電 子 化 プ ロ ジ ェ ク ト 承 認 ]: フ ィ リ ピ ン NEDA は 、フ ィ リ ピ ン 郵 便 公 社 を 効 率 化 す る た め の プ ロ ジ ェ ク ト を 承 認 し た 。本 プ ロ ジ ェ ク ト は 2 年 間 で 33 億 ペ ソ ( 約 66 億 円 ) の 予 算 付 け が さ れ て お り 、 ハ ー ド ウ ェ ア 調 達 、 ア プ リ ケ ー シ ョ ン 開 発 、 ユ ー ザ 研 修 な ど が 含 ま れ る 。( 2006/03) ◆ [政 府 機 関 の 統 合 ネ ッ ト ワ ー ク 計 画 、 マ ラ カ ニ ヤ ン 宮 殿 よ り 着 手 へ ]: フ ィ リ ピ ン 国 家 コ ン ピ ュ ー タ セ ン タ ー( NCC)で は 、政 府 機 関 を 一 つ の ネ ッ ト ワ ー ク に 統 合 し 、VoIP を 主 軸 サ ー ビ ス と す る WAN プ ロ ジ ェ ク ト の パ イ ロ ッ ト テ ス ト を 開 始 す る 。 対象となるのは、マラカニヤン宮殿と隣接する政府機関で、具体的には予算管理 省 ( DBM)。 NCC の Rivera 長 官 が 明 ら か に し た と こ ろ に よ る と 、想 定 価 格 は 1,000 万 ペ ソ( 約 2,157 万 円 )。 今 後 、 宮 殿 一 帯 の WAN イ ン フ ラ 整 備 の 入 札 を 近 く 行 う と の こ と 。 Rivera 長 官 が ICT 担 当 委 員 を 務 め る 情 報 通 信 技 術 委 員 会 ( CICT) で は 、 5 年 間 をかけて全政府機関をシングル・ネットワークで接続する実施計画書をまとめて い る と こ ろ 。( 2006/05) CICT の Sales 長 官 に よ る と 、 政 府 全 体 が 毎 年 費 や し て い る 電 話 経 費 は 40 億 ペ ソ ( 約 86 億 2,900 万 円 ) に 上 る と 見 積 も ら れ て お り 、 VoIP を 全 面 導 入 さ せ て い く こ と で こ れ を 半 減 さ せ る の が 狙 い 。す で に 、通 信 事 業 大 手 9 社 に 対 し 、VoIP 入 札実施の通知をしている。まずはマラカニヤン宮殿から開始し、その後も対象組 織 毎 に 入 札 を 実 施 し て い く 予 定 と の こ と 。 CICT ウ ェ ブ サ イ ト ( http://www.cict.gov.ph/ ) で は 、 VoIP 製 品 の プ レ ゼ ン を 呼 び か け て い る 。 ( 2006/06) ◆ [CICT、政 府 機 関 の シ ス テ ム 統 合 に 向 け て コ ン サ ル テ ィ ン グ を 積 極 実 施 へ ] :フ ィリピン 128 第3章 情 報 通 信 技 術 委 員 会 ( CICT) で は 、 政 府 機 関 内 に お け る 様 々 な シ ス テ ム の 要 求 の標準化と統合に向けて、コンサルティングを実施していこうとしている。 Sales 長 官 は 、人 材 開 発 を 担 当 す る Lallana 委 員 に 対 し 、370 の 政 府 機 関( NGA: National Government Agency) に 対 し て コ ン サ ル テ ィ ン グ が で き る チ ー ム 体 制 を 整備するよう指示したことを明らかにした。 各 NGA に は 、既 に そ れ ぞ れ の ICT イ ニ シ ア テ ィ ブ が あ る が 、CICT で は こ れ ら の 統 合( integration)に 向 け て 踏 み 出 す 。ま だ プ ロ ジ ェ ク ト が 実 施 さ れ て い な い 機 関については、技術専門家を派遣し、計画策定を支援する。 Sales 長 官 は 、 Citibank や Bank of Philippines と い っ た 国 内 及 び 外 資 企 業 で CIO と し て 勤 務 し た 経 歴 を 持 つ 人 物 で 、エ ン タ ー プ ラ イ ズ・ア ー キ テ ク チ ャ( EA) や ポ ー ト フ ォ リ オ・マ ネ ジ メ ン ト と い っ た 概 念 が 政 府 の IT 化 に も 応 用 で き る は ず と し て い る 。( 2006/06) イ ン ド ネ シ ア【 電 子 政 府 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [電 子 調 達 シ ス テ ム が 不 正 を 減 ら す ]: イ ン ド ネ シ ア 汚 職 撲 滅 委 員 会( KPK)は 、全 て の 政 府 関 係 組 織 は 汚 職 を 最 小 限 に す る た め に 製 品やサービスの調達に関してインターネット・ベースの電子システムを導入すべ きであると促した。 委員会によると電子調達システムは不正がつきまとう処理を透明で説明可能に す る 。 2004 年 か ら 委 員 会 が 扱 っ た 33 件 の 事 件 の う ち 77 パ ー セ ン ト 24 件 が 国 家 調達に関係するものであったとしている。 2004 年 以 来 ス ラ バ ヤ 市 や 公 共 事 業 省 な ど い く つ か の 組 織 が こ の シ ス テ ム を 利 用 し て お り 、ス ラ バ ヤ で は 30 パ ー セ ン ト の コ ス ト の 削 減 に つ な が っ た 。し か し な がら、インドネシアにはこの種のシステムを規制するサイバー法律は存在しない の で 、 実 現 に 向 け て は 慎 重 な 準 備 が 必 要 と す る 声 も あ る 。( 2006/03) ベ ト ナ ム【 電 子 政 府 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [郵 電 省 、 2010 年 ま で 電 子 政 府 等 プ ロ ジ ェ ク ト 開 始 ]: ベ ト ナ ム 郵電省は 5 月中に、郵政サービスの近代化、統計の近代化、電子政府実現に向 け た プ ロ ジ ェ ク ト を 開 始 す る 。 プ ロ ジ ェ ク ト 総 額 約 1 億 ド ル の う ち 、 約 8,500 万 ドルは世銀からのローンである。実施対象の都市はハノイ、ダナン、ホーチミン シ テ ィ で 、 実 施 期 間 は 2010 年 ま で 。( 2006/05) ◆ [VNITA を 活 用 し 、 国 家 IT 関 連 プ ロ ジ ェ ク ト の 効 率 的 な 実 施 へ ]: ベ ト ナ ム Vietnam National Information Technology Architecture (VNITA)が 6 月 か ら 運 営 さ れ る 。こ れ は 国 家 IT 関 連 プ ロ ジ ェ ク ト の 実 施 に 関 し 、時 間 や 資 金 の 面 で 無 駄 が 生 じ な い よ う 管 理 す る も の で あ る 。 現 在 、 ベ ト ナ ム で は 70 件 に 上 る 国 家 IT プロジェクトが実施されているが、データストレージの方法やアプリケーション 等 が プ ロ ジ ェ ク ト ご と に 異 な っ て い る 。 VNITA で は 、 こ れ ら を 統 一 し 、 す べ て の プロジェクトのデータを一元管理できるようにする。 試 験 的 に ハ ノ イ 、ホ ー チ ミ ン シ テ ィ 、ダ ナ ン の 3 都 市 の IT プ ロ ジ ェ ク ト を 対 象 に 運 営 を 開 始 す る 。( 2006/06) ◆ [電 子 納 税 制 度 を 段 階 的 に 導 入 ]: ベ ト ナ ム 税務総局は、来年から電子納税制度を段階的に導入すると発表した。 来年から始まる第 1 フェーズでは、一部の納税者がインターネットを通じて納 税登録や申告をすることが可能になる。オンライン手続きのためのソフトウェア を提供するとともに、電子納税のための法整備を行う。 第 2 フ ェ ー ズ (2009 年 ~ 10 年 )で は 、す べ て の 納 税 者 が 電 子 納 税 制 度 を 利 用 で き 129 主要なニュース(分野別) るよう整備する。また、インターネットを通じた納税や、納税に関する情報提供 を携帯電話や電子メールを一部実現させる。 税 務 総 局 で は 、世 界 銀 行 か ら 2010 年 に 実 施 す る 税 務 近 代 化 計 画 を 策 定 す る た め の支援を受けている。同計画では国内税務手続きを国際基準に引き上げることを 目 指 す 。( 2006/10) ミ ャ ン マ ー【 電 子 政 府 】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [Myanmar Info-Tech、 新 首 都 の 電 子 政 府 タ ス ク 立 ち 上 げ ]: ミ ャ ン マ ー 9 月 8 日 、 新 首 都 ネ イ ピ ィ ド ー ( ピ ン マ ナ ) 市 で 、 Myanmar Info-Tech ソ フ ト ウェアパークによる同市電子政府タスク立ち上げ記念式典が開催された。 同 式 典 に お い て 、 e ナ シ ョ ナ ル ・ タ ス ク フ ォ ー ス 委 員 長 を 務 め る Thein Zaw 通 信 郵 便 電 信 省 大 臣 は 、 Myanmar Info-Tech に は 約 50 の ICT 企 業 が 入 居 し て お り 、 電子政府タスクの実現に向けてファイバー、ミクロリンク、サテライトリンクな どを利用した通信ネットワークが全国に構築されたことを発表した。同大臣はま た 、 省 庁 間 の ネ ッ ト ワ ー ク も 既 に 構 築 さ れ て お り Myanmar Info-Tech で は サ ー ビ ス を 提 供 す る 準 備 が 整 っ て い る う え 、 全 国 に ICT を 提 供 す る た め に 公 共 ア ク セ ス センタが設立されたと述べた。 な お 、 国 の 中 心 部 に “ Yadanabon ICT City” を 設 立 す る 計 画 の 下 、 現 在 、 テ レ ポ ー ト ビ ル や イ ン キ ュ ベ ー シ ョ ン ・ セ ン タ の 設 立 が 進 め ら れ て い る 。( 2006/09) ラ オ ス【 電 子 政 府 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [ラ オ ス 電 子 政 府 計 画 実 施 へ ]: ラ オ ス ラ オ ス 科 学 技 術 環 境 庁 (STEA)関 係 者 に よ る と 、 2006 年 8 月 に 承 認 さ れ た 6,800 万 ド ル( 約 81 億 円 )ラ オ ス 電 子 政 府 計 画 の 予 算 の 内 、3,500 万 ド ル( 約 42 億 円 ) が 本 年 度 か ら 実 施 さ れ る 。 こ の 電 子 政 府 計 画 は (1) GII: Government Info-communication Infrastructure と 呼 ば れ る 各 省 庁 、 ビ エ ン チ ャ ン 市 内 、 ラ オ ス 全 土 を 接 続 す る イ ン タ ー ネ ッ ト 網 整 備 及 び 機 材 の 提 供 、(2)各 省 庁 の 電 子 政 府 ア プ リ ケ ー シ ョ ン の 作 成 、 (3)IT 人 材 育 成 の 実 施 の 3 つ か ら な る 。 な お 、 本 計 画 は中国からの借款で賄われ、借款は、タイドでインフラ整備等全てが中国企業へ の 受 注 が 決 ま っ て お り 、人 材 育 成 も 30 名 の ラ オ ス 政 府 担 当 者 を ア ル カ デ ィ ア 上 海 ベル大学へ 3 年間留学させるなど随所に中国企業との強いタイアップがみられる。 (2007/01) イ ン ド【 電 子 政 府 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [最 大 級 の 電 子 政 府 イ ニ シ ア チ ブ 、 タ ミ ル ナ ド 州 で 立 ち 上 げ ]: イ ン ド インド企業省とインド政府の国家電子政府プランプロジェクトにより推進され て い る イ ン ド 最 大 級 の 電 子 政 府 イ ニ チ ア チ ブ が 、タ ミ ル ナ ド 州 で 立 ち 上 げ ら れ た 。 電子政府化が成功しているニューデリー、ムンバイ、バンガロールに続きタミル ナド州にあるチェンナイもこのプロジェクトに参加することになる。 ( 2006/07) ス リ ラ ン カ【 電 子 政 府 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [ICTA、 Lanka Government Network で Samsung 社 と 調 印 ]: ス リ ラ ン カ ICT Agency(ICTA)は 、 Re-engineering Government プ ロ グ ラ ム の 一 環 で 政 府 間 ネ ッ ト ワ ー ク イ ン フ ラ の 屋 台 骨 と な る Lanka Government Network (LGN)プ ロ ジ ェ ク ト の 運 用 管 理 に つ い て 、Samsung Networks 社 と 1,500 万 ド ル の 契 約 の 調 印 を 10 月 9 日に行った。本プロジェクトの資金は韓国政府から拠出される。第一段階と し て 、325 ヵ 所 の 政 府 機 関 が ネ ッ ト ワ ー ク で 接 続 さ れ 、イ ン タ ー ネ ッ ト 、e メ ー ル 、 IP ベ ー ス の 政 府 間 ボ イ ス サ ー ビ ス が 可 能 と な る 。 Samsung 社 は 、 基 本 的 な ハ ー ド 130 第3章 ウ ェ ア と LAN,WAN を 導 入 し て 、 LGN ハ ブ を 通 し て 政 府 間 を 接 続 す る 。 ま た 、 ヘ ル プ デ ス ク や サ ポ ー ト 、 ネ ッ ト ワ ー ク 運 用 者 の 研 修 も 行 う 。 (2006/10) 【法制度】 ベ ト ナ ム【 法 制 度 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [郵 電 省 、 デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ 産 業 育 成 の た め の 法 環 境 整 備 へ ]: ベ ト ナ ム 郵 電 省 の IT 産 業 局 が 、デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ 産 業 育 成 の た め の 法 環 境 の 整 備 に 乗 り 出 し た 。2010 年 ま で に 同 産 業 が 4 億 ド ル 規 模 と な り 、年 間 の 成 長 率 が 50% と な ることを目指す計画を立案中である。 具体的には、e ラーニングコンテンツ開発をはじめ、ゲームコンテンツ(コン ピ ュ ー タ 、オ ン ラ イ ン )、携 帯 電 話 コ ン テ ン ツ 、イ ン タ ー ネ ッ ト コ ン テ ン ツ 、オ ン ライン新聞、オンライン検索、オンライン図書館等に注力する。また、携帯電話 の 着 信 音 、 デ ジ タ ル 映 像 等 の 付 加 価 値 サ ー ビ ス の 提 供 に も 注 力 す る 。( 2006/06) ◆ [IT 関 連 法 整 備 の 後 の ガ イ ド ラ イ ン が 必 要 ]: ベ ト ナ ム 貿易省は、ベトナム企業が成長するためには、電子商取引を活用する必要があ る と 見 解 を 示 し た 。ま た 、電 子 商 取 引 を 取 り 巻 く 法 整 備 が 必 要 と の 認 識 も 示 し た 。 先 般 、 電 子 取 引 法 (Law on e-transaction)が 公 布 さ れ た が 、 こ れ に 関 連 し た ガ イドライン等は示されておらず、電子商取引の詳細な分野をすべてカバーできる ものではない。 最 近 、電 子 商 取 引 、金 融 分 野 の 電 子 取 引 、政 府 機 関 の 電 子 取 引 、デ ジ タ ル 署 名 ・ 認証に関する法令が国会によって承認されたが、これら法令には別途、ガイドラ イ ン が 必 要 と の 認 識 を 有 識 者 は 示 し て い る 。( 2006/06) ◆ [著 作 権 保 護 の 強 化 へ ]: ベ ト ナ ム 2 月 22 日 、 著 作 権 保 護 の 強 化 に 関 す る 「 Instruction 04/2007/CT-TTg」 が 公 布 さ れ た 。 Nguyen Tan Dung 首 相 は 、 各 省 大 臣 、 政 府 機 関 代 表 者 、 人 民 委 員 会 委 員 長等に著作権保護に向けた取り組みを行うよう要請し、正規版のソフトウェア購 入の予算化を指示した。 主要な省の役割は以下の通り。 ・財 務 省:違 法 ソ フ ト ウ ェ ア の 輸 入 取 り 締 ま り に 関 し 、税 関 総 局 へ の 指 導 を 行 う 。 ・文化情報省:国民の著作権への意識を高める啓発活動を行う。 ・公安省:ソフトウェアの著作権侵害や模造品の輸出入の取締りを強化する。 ・外 務 省:海 外 の ベ ト ナ ム 在 外 公 館 で の ソ フ ト ウ ェ ア 著 作 権 に つ い て の 情 報 収 集 、 外国製のソフトウェア購入に関する在外ベトナム人の相談窓口の設置、ベトナム 製ソフトウェアの海外での不正使用を監視する。 ・商業省:著作権に関する国際的な取り決めと同調しながら市場を監視し、ソフ トウェアの著作権違反者を罰する。 ・法務省:著作権法に関する改定や法的文書の作成を行う。 ( 2007/02) ミ ャ ン マ ー【 法 制 度 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [イ ン タ ー ネ ッ ト 利 用 に 対 す る 当 局 の 監 視 体 制 強 化 へ ]: ミ ャ ン マ ー 通 信 郵 便 電 信 省( MCPT)の 傘 下 に あ る 郵 政 局( PTD)は 、一 般 向 け の イ ン タ ー ネ ット接続サービスを提供する業者に対し、ミャンマー・インフォテック・ガイド ラインに従ったビジネスを進め易くするための新たなプログラムを開始した。 このプログラムは、電子メールサービス事業者とネットワークゲームセンタ運 営 事 業 者 に 対 し 、パ ブ リ ッ ク・ア ク セ ス・セ ン タ( PAC)と い う 事 業 許 可 証 を 発 行 131 主要なニュース(分野別) す る こ と に よ り 、法 律 を 遵 守 し た 事 業 者 と し て の 運 営 を 認 可 す る も の で 、2002 年 に MCPT が 発 行 し た 「 広 域 網 ( WAN) に 関 す る 通 知 」( 以 下 「 WAN 通 知 」) に 則 っ た ビジネスを実施するために作られたとされている。 事業認可を受けると、毎月の(認可維持料の)支払いと特定の規則・規制(例 え ば ミ ャ ン マ ー・イ ン フ ォ テ ッ ク に 対 し 、イ ン タ ー ネ ッ ト 利 用 者 の ID と ア ク セ ス 先 を 毎 月 報 告 す る 等 ) に 従 わ な け れ ば な ら な い が 、 PAC 認 定 を 受 け な い 事 業 者 は WAN 通 知 に 違 反 す る と み な さ れ 、 事 業 停 止 処 分 と な る 可 能 性 が あ る 。 こ れ ま で MCPT で は 79 の PAC ラ イ セ ン ス を 発 行 し て お り 、こ れ に 基 づ き 16 の 認 定 PAC が ヤ ン ゴ ン や マ ン ダ レ ー を 初 め と す る 国 内 主 要 都 市 で 営 業 を 開 始 し て い る 。 ( 2006/03) 132 第3章 3.2 情報セキュリティ・ソフトウェアの保護 【情報セキュリティ】 韓 国【 情 報 セ キ ュ リ テ ィ 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [一 日 利 用 者 が 30 万 人 以 上 の ポ ー タ ル サ イ ト で 制 限 付 の 本 人 確 認 ] : 韓 国 一 日 の 平 均 利 用 者 が 30 万 人 以 上 の ポ ー タ ル サ イ ト を 対 象 に 7 月 か ら 本 人 確 認 制 が 導 入 さ れ る 。情 報 通 信 省 は 7 月 27 日 に 施 行 予 定 の「 情 報 通 信 網 利 用 促 進 と 情 報 セキュリティ等に関する法律」 ( 以 下 、情 報 通 信 網 法 )の 円 滑 な 施 行 の た め に「 情 報 通 信 網 法 施 行 令 と 志 向 規 則 の 改 定 ( 案 )」 に つ い て の 公 聴 会 を 2 月 23 日 に 開 催 した。今回の改定(案)では、利用者の権益と情報セキュリティが強化の趣旨に 合わせ、制限付本人確認制度の実施方法、名誉毀損など権利侵害にあった人の情 報提供請求手続き、個人情報の取り扱いと移転時の処理についての通知方法、個 人情報の取り扱い方針の公開と具体的な策定と公知方法などを策定する。 ( 2007/02) ◆ [情 報 通 信 省 、「 個 人 情 報 保 護 と i-PIN」 を 発 刊 ]: 韓 国 イ ン タ ー ネ ッ ト 上 の 個 人 情 報 保 護 で あ る i-PIN な ど 、 イ ン タ ー ネ ッ ト 事 業 者 向 け の 個 人 情 報 保 護 に 関 す る 指 南 集 が 冊 子 で 発 刊 さ れ る 。情 報 通 信 省 は 、 「情報通信 網利用促進と情報セキュリティに関するなどに関する法律」の適用対象であるイ ン タ ー ネ ッ ト 事 業 者 を 対 象 に 政 策 説 明 資 料 と し て 「 個 人 情 報 保 護 と i-PIN」 を 制 作し、配布すると 3 月 9 日に発表した。同冊子には、インターネット上の個人情 報 保 護 と i-PIN、制 限 付 本 人 確 認 制 、セ キ ュ リ テ ィ サ ー バ 、通 信 事 実 の 確 認 資 料 、 通 信 資 料 の 提 供 等 、個 人 情 報 保 護 政 策 に 関 す る 内 容 が 収 録 さ れ て い る 。 ( 2007/03) 【 注 1 】 i-PIN と は 、 ネ チ ズ ン が サ イ ト の 会 員 加 入 や 成 人 認 定 の た め に 住 民 登 録 番号を入力する必要なく、本人確認機関に一度だけ本人の身元情報を提供し、識 別 ID と 秘 密 番 号 で 本 人 確 認 を す る 方 法 。 ◆ [韓 国 マ イ ク ロ ソ フ ト 社 、 韓 国 内 の セ キ ュ リ テ ィ 企 業 と の 協 力 を 強 化 ]: 韓 国 韓 国 MS 社 は 韓 国 市 場 へ の 安 定 し た 参 入 の た め に 、4 月 よ り 技 術 力 を 保 有 し た 韓 国セキュリティソリューション開発業者と協力する。具体的には、アンチウイル ス技術支援パートナの交渉対象として、 ( 株 )ビ ジ ョ ン パ ワ ー 社 を 優 先 的 に 選 定 し た。また、セキュリティソフトウェアソリューションを搭載したハードウェアの パ ー ト ナ と し て 2~ 3 社 の ネ ッ ト ワ ー ク 技 術 セ キ ュ リ テ ィ 装 備 企 業 と 契 約 を 締 結 する予定である。同月には本社の最高執行責任者ケビン・ターナー氏が訪韓し、 セ キ ュ リ テ ィ セ ミ ナ な ど に 出 席 す る 。同 社 は 、既 に 韓 国 の 約 10 社 の セ キ ュ リ テ ィ 企 業 と NAP(the non-assertion of patents provision)契 約 を 締 結 し て い る 。 こ れに続き、今回の企業用製品技術支援パートナまで確保し、韓国のセキュリティ 市 場 へ の 影 響 力 を 拡 大 し て 行 く 。 MS 社 は SSL VPN(Secure Socket Layer Virtual Private Network) ソ リ ュ ー シ ョ ン で あ る ‘ Intelligent Application Gateway (IAG) 2007(IAG 2007)’ を 韓 国 内 の ネ ッ ト ワ ー ク 装 備 に 搭 載 し て 販 売 し よ う と テ ス ト 作 業 を 進 行 中 で あ る 。( 2007/03) 【注1】 ( 株 )ビ ジ ョ ン パ ワ ー 社 は 、韓 国 の IT セ キ ュ リ テ ィ 企 業 。2005 年 5 月 に は ア ン チ ス パ イ ウ ェ ア ソ リ ュ ー シ ョ ン に 日 系 企 業 か ら 出 資 を 受 け て い る 。MS 社 の 企業用アンチウイルスソリューション「フォアフロントクライアントセキュリテ ィ 」も 発 売 が 開 始 さ れ る 予 定 で あ る が 、MS 社 は こ の 製 品 の 韓 国 製 品 へ の 設 置 と ア ップデートなど技術支援を担当する国内パートナーとしてビジョンパワー社と正 式に契約する予定である。 133 主要なニュース(分野別) 【 注 2】 MS 社 が 2 月 1 日 に 発 表 し た IAG 2007 は 、 侵 入 者 か ら ネ ッ ト ワ ー ク の 境 界を守り、ネットワークのエンドポイントを保護し、アプリケーションを防御す る 一 方 で 、あ ら ゆ る 場 所 の ノ ー ト パ ソ コ ン や デ ス ク ト ッ プ パ ソ コ ン 、ハ ン ド ヘ ル ド 端 末 か ら 社 内 ネ ッ ト ワ ー ク や イ ン タ ー ネ ッ ト に 接 続 で き る よ う に す る 。こ れ は 、 MS 社 が 2006 年 に Whale Communications 社 を 買 収 し て 獲 得 し た SSL-VPN 技 術 と Web ア プ リ ケ ー シ ョ ン フ ァ イ ヤ ー ウ ォ ー ル 技 術 に MS 社 の『 Internet Security and Acceleration Server』 (ISA Server) を 組 み 合 わ せ た も の で あ る 。 イ ン ド ネ シ ア【 情 報 セ キ ュ リ テ ィ 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [来 年 3 月 に イ ン タ ー ネ ッ ト ・ セ キ ュ リ テ ィ 委 員 会 を 発 足 ]: イ ン ド ネ シ ア 準備期間が半年に満たないながらも、政府の支援を受けたインターネット・セキ ュリティ委員会が来年の 3 月に公式に発足し、サイバー犯罪からインターネット を守る任務に就く。この委員会は 9 月に設立され、正式名称は「インドネシア情 報 基 盤 セ キ ュ リ テ ィ ・ イ ン シ デ ン ト 対 応 委 員 会 (Indonesian Information Infrastructure Security Incident Response Committee, Id Sirtii) 。 全 て の IP ベ ー ス の 通 信 や 処 理 を モ ニ タ ー し 記 録 す る こ と に 責 任 を も つ 。郵 電 総 局 (DGPT) の バ ス キ 氏 は 22 日 、 委 員 会 は 政 府 の 支 援 に よ る も の だ が IT 専 門 家 、 学 識 経 験 者 などの専門家で組織され、独立組織として機能する、と委員会の役割について話 した。委員会発足の大臣令に基づき、国家警察と司法長官室からも委員会に代理 人 を 送 り 、 調 査 を 担 当 す る 。( 2006/11) ベ ト ナ ム【 情 報 セ キ ュ リ テ ィ 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [STAMEQ、 情 報 セ キ ュ リ テ ィ マ ネ ジ メ ン ト の 国 際 規 格 適 用 へ ]: ベ ト ナ ム ベ ト ナ ム 規 格 ・ 品 質 理 事 会 (STAMEQ、 Directorate for Standards and Quality) は 、 情 報 セ キ ュ リ テ ィ マ ネ ジ メ ン ト の 国 際 規 格 「 ISO/IEC27001」 に 準 拠 し た 管 理 システムの構築を開始した。 ベ ト ナ ム 国 内 で は VDC 社 と Symantec Vietnam 社 が ISO/IEC27001 に 基 づ く 新 規 シ ス テ ム 構 築 ・ 移 行 の コ ン サ ル テ ィ ン グ サ ー ビ ス を 提 供 し て い る 。( 2006/12) 134 第3章 3.3 IT 人 材 、 OSS、 e-ラ ー ニ ン グ 【 IT 人 材 】 韓 国【 IT 人 材 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [組 み 込 み ソ フ ト ウ ェ ア 開 発 人 材 コ ン テ ス ト ]: 韓 国 韓国の組み込みソフトウェア産業の未来を牽引する開発者の真剣勝負の大会で あ る「 組 み 込 み ソ フ ト ウ ェ ア コ ン テ ス ト( 原 文:組 み 込 み ソ フ ト ウ ェ ア 競 進 大 会 )」 が 11 月 24 日 、25 日 の 2 日 間 、高 麗 大 学 で 行 わ れ た 。大 賞 は 、忠 北 大 学 の 学 生 が 指 定 公 募「 無 人 自 動 車 」で 授 賞 し た 。総 25 の 優 秀 作 品 が 選 ば れ 、4 つ の 学 校 に 団 体 賞 が 送 ら れ た 。こ の 大 会 は 、2003 年 よ り 組 み 込 み ソ フ ト ウ ェ ア の 優 秀 な 人 材 の 早期発掘と裾野拡大をねらって始まったものである。情報通信省の主管で、組み 込みソフトウェア産業協議会など 4 機関が共同で主催する。8 ヵ月間にわたる厳 選された予備審査を経て、参加学生が組み込みソフトウェア開発の経験が自然に 身につくため、関連企業に必要な実務のわかる人材を養成することができるのが 特 徴 で あ る 。 2003 年 の 第 1 回 は 74 チ ー ム 280 名 が 参 加 し た が 、 毎 年 参 加 チ ー ム が 増 加 し 、 第 4 回 と な る 今 回 は 、 207 チ ー ム 803 人 が 参 加 し た 。 今 年 か ら 一 般 客 の観覧スペースや三星電子社などの関連企業の採用・広報ブースが出現した。こ れ ま で 、大 賞 受 賞 者 の 就 職 希 望 は 100%か な え ら れ て い る 。ま た 、今 回 の 優 秀 作 品 は 11 月 30 日 ~ 12 月 3 日 に 開 催 さ れ る 「 2006 ソ フ ト エ ク ス ポ 」 に 展 示 さ れ る 。 ( 2006/11) ◆ [日 中 韓 国 際 モ デ リ ン グ フ ォ ー ラ ム 結 成 ]: 韓 国 日中韓 3 ヵ国が参加し、国際モデリングフォーラムが結成される。また、3 ヵ 国モデリング認定共同試験と共同資格認定についても推進される。韓国ソフトウ ェ ア 技 術 振 興 協 会 は 、1 月 12 日 ソ ウ ル に て 韓 国 モ デ リ ン グ 技 術 フ ォ ー ラ ム 、中 国 モデリング技術振興協会、日本モデリング技術振興協会など北東アジア 3 ヵ国の モデリング分野の団体と協議を行った。具体的な協議内容は、日中韓 3 ヵ国のモ デリング協会が全て参加する国際フォーラムの結成、ソフトウェアモデリング技 術の普及、人材認定のための各国モデリング認定試験実施情報交換、3 ヵ国モデ リング認定の共同試験の実施と共同資格認定についての討議の推進、3 ヵ国モデ リング人材、企業交流、事業協力の拡大、3 ヵ国モデリングフォーラムの定期開 催 に つ い て で あ る 。ま た 、12 日 午 後 か ら は 、ソ ウ ル 三 成 洞 の コ ン ベ ン シ ョ ン セ ン タ COEX で 、ソ フ ト ウ ェ ア 技 術 振 興 協 会 と 韓 国 情 報 科 学 会 主 催 の「 日 中 韓 ソ フ ト ウ ェ ア モ デ リ ン グ 技 術 動 向 と ソ フ ト ウ ェ ア 設 計 技 術 発 展 方 案 セ ミ ナ ー 」が 開 催 さ れ 、 3 ヵ 国 モ デ リ ン グ 協 会 の 関 係 者 と 産 業 界 の 専 門 家 約 300 名 が 参 加 予 定 で あ る 。 同 セミナでは世界のソフトウェアモデリング技術動向と 3 ヵ国のモデリング技術と 活 用 の 現 状 、 モ デ リ ン グ 人 材 育 成 と 交 流 な ど に つ い て 話 し 合 わ れ る 。( 2007/01) ◆ [IT 分 野 の 核 心 人 材 育 成 に 1,063 億 ウ ォ ン ( 約 106 億 円 ) を 支 援 ]: 韓 国 韓 国 情 報 通 信 省 は 、 今 年 の IT 人 材 育 成 事 業 を 強 化 す る た め 、 IT 分 野 の 修 士 ・ 博 士 レ ベ ル の 高 級 人 材 育 成 な ど に 1,063 億 ウ ォ ン を 支 援 す る と 2 月 1 日 に 発 表 し た 。事 業 別 予 算 で は 、IT 専 門 人 材 育 成 に 378 億 ウ ォ ン( 約 37 億 8,000 万 円 )、IT 高 級 人 材 育 成 に 543 億 ウ ォ ン( 約 54 億 3,000 万 円 )、IT 人 材 高 度 化 に 142 億 ウ ォ ン ( 約 14 億 2,000 万 円 ) と な っ て い る 。 大 学 向 け に は IT 教 育 に お け る グ ロ ー バ ル 競 争 力 の 確 保 や 大 学 IT 研 究 セ ン タ (ITRC)へ の 継 続 支 援 、企 業 や 研 究 所 向 け に は 在職者への再教育として、組み込みソフト開発や移動通信技術、ロボット分野を 対 象 に し た IT 技 術 向 上 が も り 込 ま れ て い る 。( 2007/02) 135 主要なニュース(分野別) モ ン ゴ ル 【 IT 人 材 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [Intec 社 は 、 Aptech 社 と コ ン ピ ュ ー タ 教 育 の 覚 書 を 締 結 ]: モ ン ゴ ル Intec 社 は 、 イ ン ド の Aptech 社 と コ ン ピ ュ ー タ 教 育 に 関 す る 覚 書 を 締 結 し た 。 10 月 16 日 に 国 家 IT パ ー ク 内 に 訓 練 セ ン タ ー が 設 置 さ れ る 予 定 で あ り 、本 セ ン タ ー に て 、 3 年 間 に 渡 る ACCP(Aptech Certified Computer Professionals)研 修 コ ー ス が 実 施 さ れ る 。こ の 他 、ACCP 研 修 コ ー ス に 準 拠 し た 短 期 コ ー ス や 、イ ン ド の 文 化等を紹介するコースも開講される予定である。講義は原則的に英語で行うとし ているが、当面は、モンゴル語と英語とを併用しての講義となる見込みである。 ( 2006/09) マ レ ー シ ア【 IT 人 材 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [Microsoft Malaysia 社 、 中 学 生 向 け ICT ヘ ル プ デ ス ク を 開 設 ]: マ レ ー シ ア Microsoft Malaysia 社 は 、 ICT リ テ ラ シ 教 育 向 上 を 目 的 と し て Ministry of Education( MoE、 教 育 省 ) と の パ ー ト ナ ー シ ッ プ の 下 、 中 学 生 を 対 象 と し た ICT ヘルプデスクを開設する。コンピュータの管理や故障時の修理などの問題を解決 することを狙いとした同計画は、先に行われたパイロットプログラムの成功を受 け て ジ ョ ホ ー ル 、 サ バ 、 ト レ ン ガ ヌ 、 ラ ブ ア ン に あ る 公 立 中 学 校 521 校 に 拡 張 さ れるもので、3 月から 7 月まで実施される予定である。 MoE は 、こ れ に よ り 学 生 と 教 師 に IT ス キ ル を 身 に 付 け さ せ 、マ レ ー シ ア 政 府 の ス マ ー ト ス ク ー ル 計 画 の 目 標 を 達 成 し た い 考 え で あ る 。( 2006/03) ◆ [HELP 大 学 が Sun 認 定 教 育 セ ン タ に ]: マ レ ー シ ア マ レ ー シ ア の HELP University College ( http://www.help.edu.my ) と Sun Microsystems Malaysia 社 は 先 週 、HELP 大 学 を Sun 認 定 教 育 セ ン タ( Authorized Sun Education Centre) に 定 め る 同 意 書 を 交 わ し た 。 こ れ に よ り 、HELP 大 学 の デ ィ プ ロ マ 及 び 学 位 レ ベ ル の カ リ キ ュ ラ ム に Sun 社 の コ ー ス が 盛 り 込 ま れ 、例 え ば 、同 大 学 の 上 級 Java プ ロ グ ラ ミ ン グ コ ー ス 修 了 者 に は 、HELP‐ Sun 連 名 の 修 了 証 書 が 授 与 さ れ る ほ か Sun 認 定 Java プ ロ グ ラ マ 試 験 の 受 験 資 格 が 与 え ら れ 、こ れ に 合 格 す れ ば 国 際 的 に 知 ら れ る 公 認 Java プ ロ グ ラ マ 証 明 書 が 授 与 さ れ る 。( 2006/04) ◆ [マ レ ー シ ア IT 人 材 不 足 ]: マ レ ー シ ア マ レ ー シ ア・コ ン ピ ュ ー タ・マ ル チ メ デ ィ ア 産 業 教 会 (PIKOM)に よ る と 、マ レ ー シアはネットワーク技術者が不足しているという。社会が専門知識を有したネッ ト ワ ー ク 技 術 者 を 求 め て い る に も 関 わ ら ず 、大 学 で は 一 般 的 な IT 教 育 に と ど ま っ ており、ミスマッチがおきているためである。シスコネットワークアカデミーの Sandy プ ロ グ ラ ム マ ネ ー ジ ャ に よ る と 、IDC の デ ー タ で 、マ レ ー シ ア は 4,200 人 の ネットワーク技術者が不足しているという。また、アジア・パシフィック地域で は 、21 万 人 が 不 足 し て お り 、2009 年 に は 不 足 人 数 が 倍 に な る こ と が 予 測 さ れ て い る 。( 2007/01) タ イ【 IT 人 材 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [IBM 社 、 IT 人 材 の 育 成 に タ イ の 大 学 と 提 携 ]: タ イ IBM 社 で は 、 タ イ の モ ン ク ッ ト 王 工 科 大 学 ト ン ブ リ 校 ( KMUTT) と 連 携 し 、 IT プロフェッショナルの育成に取り組む。 IBM Thailand 社 に よ る と 、 こ れ は IBM Academic Initiative 2006 の 一 環 と な るもので、タイのみならず各国の教育機関と連携し、オープンスタンダード技術 の専門家を育成する協力を行おうとする同社の世界戦略。 136 第3章 そ の 中 で 、 今 回 の KMUTT と の 5 年 間 に わ た る MoU 締 結 は 、 同 社 に と っ て 第 一 号 と な る も の 。 IBM 社 は 、 大 学 が 学 生 に 対 し て 産 業 界 の 即 戦 力 と な る 教 育 が で き る よう各種の教育資源を提供する。また、インフラ面でのサポートも行うこととし て お り 、 プ ロ ジ ェ ク ト 総 額 は 1 億 7,000 万 バ ー ツ ( 約 4 億 7,600 万 円 ) と な る 。 こ れ に 対 し 、 KMUTT 側 も イ ン フ ラ 整 備 や メ ン テ ナ ン ス 費 用 と し て 1,600 万 バ ー ツ ( 約 4,480 万 円 ) を 投 資 す る こ と と し て い る 。( 2006/10) ◆ [地 場 ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 の 競 争 力 強 化 に 各 種 施 策 ]: タ イ 情 報 通 信 技 術 ( ICT) 省 で は 、 地 場 の ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 競 争 力 の 強 化 を 狙 っ た ICT Thailand Brand Project を 計 画 し て い る 。 こ れ は 、 ICT Product キ ャ ン ペ ー ン の 一 環 と し て 、 ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 振 興 庁 ( SIPA) や タ イ ・ コ ン ピ ュ ー タ 産 業 協 会( ATCI)、タ イ 工 業 規 格 局( TISI)な ど と 連 携 し 、国 際 マ ー ケ ッ ト に 通 用 す る 国 内 ト ッ プ 20 の ICT 製 品 を 選 定 し 、輸 出 を 振 興 し て い こ う と す る も の 。来 年 の ス タ ートを計画している。 ま た 、 同 省 で は 、 ICT Skill Professional Standard プ ロ ジ ェ ク ト を 実 施 す る 。 ICT プ ロ ジ ェ ク ト 管 理 、 プ ロ グ ラ マ 、 ウ ェ ブ ・ ア ド ミ ニ ス ト レ ー タ 、 ウ ェ ブ ・ デ ザ イ ナ な ど 、 17 分 野 に わ た る 技 術 分 野 の 専 門 性 認 定 を 行 う 。( 2006/10) ◆ [組 込 み シ ス テ ム 分 野 の 底 上 げ に 注 力 ]: タ イ タ イ 組 込 み シ ス テ ム 協 会 ( TESA) で は 、 政 府 、 企 業 及 び 国 内 の 大 学 と 連 携 し 、 イノベーション・センタの設立に取り組む。これは、組込みシステム産業を支え る 5,000 人 の 技 術 者 を 今 後 5 年 間 で 育 成 す る こ と を 目 指 し た も の 。 第 一 段 階 と し て TESA で は 、カ セ サ ー ト 大 学 、モ ン ク ッ ト 王 工 科 大 学 ラ カ バ ン 校 、 ソンクラーナカリン大学と協力して 3 つのセンタを設立し、農業など様々な産業 を支援する組込みシステムの開発を推進する。 ま た 、TESA は ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 振 興 庁( SIPA)と 連 携 し 、日 本 の 標 準 に よ る 認 定資格を開発する。これにより、トヨタなど日系企業を含む国際企業を惹きつけ る。 TESA と SIPA で は 、 組 込 み シ ス テ ム の カ リ キ ュ ラ ム を 30 大 学 で 開 設 し 、 毎 年 1,000 人 の 技 術 者 育 成 を 目 指 す 。( 2006/10) フ ィ リ ピ ン【 IT 人 材 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [CICT、 2007 年 を め ど に コ ン ピ ュ ー タ リ テ ラ シ ー 標 準 を 導 入 ]: フ ィ リ ピ ン フ ィ リ ピ ン 大 統 領 府 の 傘 下 で IT 最 高 意 思 決 定 機 関 で あ る 、 CICT の マ パ コ ミ ッ ショナーは、大学生及び教師に対し、コンピュータリテラシー標準を導入する計 画 を 発 表 し た 。 コ ー ル セ ン タ や ビ ジ ネ ス プ ロ セ ス ア ウ ト ソ ー シ ン グ な ど IT 及 び IT 活 用 サ ー ビ ス 事 業 の 拡 大 に よ る 人 員 不 足 を 背 景 に 、 会 計 、 ビ ジ ネ ス プ ロ セ ス 、 プ ロ ジ ェ ク ト 分 析 な ど の 分 野 に お け る 一 定 レ ベ ル の 標 準 を 策 定 す る 内 容 。2007 年 を め ど に マ ニ ラ に 導 入 し 、2008 年 ま で に 他 の 主 な 都 市 に 、2010 年 ま で に 国 内 に 普 及 す る 予 定 と い う 。( 2006/04) ◆ [Microsoft 社 と 大 学 の 提 携 が 進 む ]: フ ィ リ ピ ン フ ィ リ ピ ン 工 科 大 学 ( PUP) で は 、 HEdstart Philippines プ ロ ジ ェ ク ト に 参 画 す る べ く 、 Microsoft Philippines 社 と MoU を 締 結 し た 。 PUP で は 11 月 よ り 、 同 社 の .NET 技 術 を 授 業 で 取 り 上 げ て い く 。 Microsoft 社 で は 、PUP の ほ か に 、マ プ ア 工 科 大 学 、デ ラ サ ー ル 大 学 セ ン ト ベ ニ ー ル 校 、フ ィ リ ピ ン 大 学 デ ィ リ マ ン コ ン ピ ュ ー タ 科 学 財 団 と も 連 携 を 進 め て い く 。 ( 2006/07) 注 ) HEdstart Philippines と は 、 様 々 な マ イ ク ロ ソ フ ト 技 術 を 活 用 し て 高 等 教 育 137 主要なニュース(分野別) を活性化させていこうとするもの。実践的で即戦力となる技術を大学で教えるこ と に よ り 、労 働 力 需 要 に 応 え る こ と を 目 指 し て い る 。な お 、マ レ ー シ ア で も 2005 年 11 月 に 17 の 大 学 で 同 様 の プ ロ グ ラ ム が 始 ま っ て い る 。 ◆ [CIO の 育 成 に 新 し い 教 育 施 設 が 開 設 ]: フ ィ リ ピ ン Chief Information Officer( CIO) の 育 成 を 目 指 し た 新 し い 教 育 機 関 と し て 、 Asian Center for Information Technology and Telecommunications (ACITT)が オ ー プ ン す る 。ACITT は 、ICT に 特 化 し た 研 究 、出 版 、研 修 を 行 う 機 関 と し て 、経 験 豊 富 な CIO を 講 師 に 迎 え て の 実 践 的 な 研 修 に 焦 点 を 当 て る 。講 義 内 容 と し て は 、 情 報 シ ス テ ム の 戦 略 的 計 画 立 案 、ICT プ ロ ジ ェ ク ト 管 理 、ICT 開 発 と 運 営 管 理 、情 報 リ ス ク マ ネ ジ メ ン ト 、 ビ ジ ネ ス イ ン テ リ ジ ェ ン ス な ど 。( 2006/09) イ ン ド ネ シ ア【 IT 人 材 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [Microsoft 社 と 大 学 の 提 携 が 進 む ]: イ ン ド ネ シ ア フ ィ リ ピ ン 工 科 大 学 ( PUP) で は 、 HEdstart Philippines プ ロ ジ ェ ク ト に 参 画 す る べ く 、 Microsoft Philippines 社 と MoU を 締 結 し た 。 PUP で は 11 月 よ り 、 同 社 の .NET 技 術 を 授 業 で 取 り 上 げ て い く 。 Microsoft 社 で は 、PUP の ほ か に 、マ プ ア 工 科 大 学 、デ ラ サ ー ル 大 学 セ ン ト ベ ニ ー ル 校 、フ ィ リ ピ ン 大 学 デ ィ リ マ ン コ ン ピ ュ ー タ 科 学 財 団 と も 連 携 を 進 め て い く 。 ( 2006/07) 注 ) HEdstart Philippines と は 、 様 々 な マ イ ク ロ ソ フ ト 技 術 を 活 用 し て 高 等 教 育 を活性化させていこうとするもの。実践的で即戦力となる技術を大学で教えるこ と に よ り 、労 働 力 需 要 に 応 え る こ と を 目 指 し て い る 。な お 、マ レ ー シ ア で も 2005 年 11 月 に 17 の 大 学 で 同 様 の プ ロ グ ラ ム が 始 ま っ て い る 。 ベ ト ナ ム【 IT 人 材 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [FPT 大 学 、 2006 年 中 に 第 1 期 生 入 学 の 見 込 み ]: ベ ト ナ ム FPT 社 の IT 専 門 の 私 立 大 学「 FPT 大 学 」の 関 係 者 は 、2006 年 中 に 第 1 期 生 を 受 け入れる計画を明らかにした。設置される学部は、コンピュータ科学学部、ソフ トウェア技術学部、情報ネットワーク学部、コンピュータネットワーク学部、コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 学 部 。第 1 期 生 と し て 、500 名 の 学 生 が 入 学 す る 見 込 み で あ る 。 現 時 点 で は 、 約 70 名 の 講 師 ( 大 卒 以 上 ) の 確 保 が で き て い る 。 現在、同大学は、教育訓練省に英語と日本語の語学の授業の開講を申請中であ る 。 1 年 目 に 語 学 を 学 び 、 2 年 目 か ら IT を 学 ぶ 。( 2006/03) ◆ [日 本 語 を 学 ぶ IT 技 術 者 急 増 中 ]: ベ ト ナ ム ベ ト ナ ム の 大 都 市 を 中 心 に 、日 本 語 の で き る IT 人 材 が 急 増 し て い る 。FPT ド ン ズ ー セ ン タ ー 、Nicco、日 本 ベ ト ナ ム セ ン タ ー 等 で 日 本 語 を 学 ぶ 人 が 増 え て き て お り 、学 習 者 の 殆 ど が IT 技 術 者 で あ る 。ベ ト ナ ム の 新 卒 の プ ロ グ ラ マ の 平 均 月 給 は 約 125 ド ル と 言 わ れ て い る が 、 日 本 語 が で き る 新 卒 プ ロ グ ラ マ の 場 合 は 、 最 低 で も 200 ド ル の 月 給 が 約 束 さ れ る と い う 。 FPT ド ン ズ ー セ ン タ ー で は 、今 年 、無 料 の 日 本 語 講 座 を 開 講 し 、200 名 の プ ロ グ ラ マ を 日 本 に 派 遣 す る 計 画 が あ る 。 各 プ ロ グ ラ マ は 月 に 約 1,800 ド ル ~ 2,500 ド ルの収入が得られる見込みである。 このような計画が進む中、頭脳流出による国内産業育成の遅れを懸念する声も あ る 。( 2006/04) ◆ [ホ ー チ ミ ン シ テ ィ 人 民 委 員 会 、外 資 IT 企 業 と 人 材 関 連 ワ ー ク シ ョ プ 開 催 ]:ベ トナム 138 第3章 ホ ー チ ミ ン シ テ ィ 人 民 委 員 会 の Nguyen Thien Nhan 副 委 員 長 は 4 月 13 日 、 イ ン テ ル 社 、 Nidec Sankyo 社 (ベ ト ナ ム 日 本 電 産 サ ン キ ョ ー 会 社 )、 Renesas Design Vietnam 社( ル ネ サ ス デ ザ イ ン ベ ト ナ ム 社 )、大 学 関 係 者 と ワ ー ク シ ョ プ を 開 催 し た。 2009 年 よ り イ ン テ ル 社 は ホ ー チ ミ ン シ テ ィ・ハ イ テ ク パ ー ク の チ ッ プ セ ッ ト 工 場 に お い て 従 業 員 1,200 人 を 雇 用 す る 計 画 を 発 表 し た 。 Renesas Design Vietnam 社 は 2010 年 ま で に 1,000 人 の ソ フ ト ウ ェ ア 、ハ ー ド ウ ェ ア 、電 気 、電 子 分 野 の 技 術 者 が 必 要 で あ り 、 Nidec Sankyo 社 は 2010 年 ま で に 3,000 人 、 2015 年 ま で に は 3 万 人 の 従 業 員 が 必 要 と 述 べ た 。 3 社 と も 従 業 員 の 雇 用 に あ た っ て は 、「 英 語 か 日 本語が堪能であること」を条件として述べた。 インテル社はベトナムの学校の教育の質を認めており、ベトナムの学校の卒業 証書や検定試験の合格証書をもとに従業員の採用を判断する意向を述べたが、他 の 2 社については「ベトナムの大学のカリキュラムは他国のものと異なるので、 見 直 し が 必 要 で あ る 。」と の 見 解 を 述 べ 、産 業 界 が 必 要 と し て い る 、深 く 実 践 的 な 知識を大学にて学生に教えるよう要請した。 Nhan 副 委 員 長 は 、企 業 側 が 学 生 の 採 用 や 、大 学 に 対 す る 人 材 育 成 面 で の 協 力 実 施 を 検 討 で き る よ う 、 市 内 に あ る 約 20-30 の 理 科 系 の 学 校 を 一 覧 表 に ま と め て 配 る よ う 、 郵 電 局 と 科 学 技 術 局 に 指 示 し た 。( 2006/04) ◆ [ホ ー チ ミ ン シ テ ィ 人 民 委 員 会 、 IT 人 材 開 発 基 金 設 置 へ ]: ベ ト ナ ム ホ ー チ ミ ン シ テ ィ 人 民 委 員 会 は IT 人 材 開 発 の た め の 基 金 を 設 け る と 発 表 し た 。 初 期 の 基 金 は 200 億 ド ン ( 約 1 億 4,700 万 円 ) で 、 国 家 予 算 、 個 人 か ら の 寄 付 、 国 内 外 の 団 体 か ら の 寄 付 等 か ら 捻 出 さ れ る 。本 基 金 に て IT 人 材 開 発 の た め の プ ロ グラムの実施される他、個人や組織の奨学金として供与される予定である。 ( 2006/04) ◆ [Microsoft コ ン ピ ュ ー タ ス キ ル 認 定 試 験 人 気 が 急 上 昇 ]: ベ ト ナ ム Microsoft コ ン ピ ュ ー タ ス キ ル 認 定 試 験 の 人 気 が ミ ャ ン マ ー で 急 上 昇 し て い る 。 こ れ は 、2004 年 に 国 内 初 の 認 可 試 験 セ ン タ で あ る グ ロ ー バ ル ネ ッ ト セ ン タ が 誕 生 し て 以 来 の こ と で 、 同 セ ン タ で は 設 立 以 来 こ れ ま で に 200 名 を 超 え る 学 生 に 試 験 サービスを提供してきた。 Microsoft コ ン ピ ュ ー タ ス キ ル 認 定 試 験 に は 7 つ の 必 須 科 目 が あ り 、 1 科 目 に 合 格 す る と Microsoft 認 定 プ ロ フ ェ ッ シ ョ ナ ル( MCP)と し て 認 定 さ れ 、3 必 須 科 目 と 1 選 択 科 目 に 合 格 し た 場 合 は Microsoft 認 定 シ ス テ ム ア ド ミ ニ ス ト レ ー タ ( MCSA)の 資 格 が 与 え ら れ る 。さ ら に Microsoft 認 定 シ ス テ ム エ ン ジ ニ ア( MCSE) として認定されるには、6 必須科目と 1 選択科目に加え、1 システム設計スキル の 試 験 に 合 格 す る こ と が 条 件 と な る 。 受 験 料 は 1 科 目 50FEC( 50 米 ド ル ) で 、 Microsoft 社 が 発 展 途 上 国 向 け に 特 別 設 定 し た 安 価 レ ー ト と な っ て い る 。 試 験 セ ン タ 関 係 者 に よ る と 、 同 試 験 に 合 格 す る と ICT 業 界 で の 就 職 や 海 外 留 学 奨学金のチャンスが高まることから受験者が増加している。また、不合格となっ た 試 験 を 1 回 無 料 で 再 受 験 で き る “ Second Shot” プ ロ モ ー シ ョ ン も 人 気 の 秘 訣 で あ る と い う 。 既 に ICT 業 界 で 活 躍 し て い る 技 術 者 の 場 合 は 、 資 格 取 得 が 評 価 さ れ昇進あるいは昇給となることが往々にしてあり、ミャンマー国内では Microsoft コ ン ピ ュ ー タ ス キ ル 認 定 試 験 へ の 関 心 が ま す ま す 高 ま っ て い る 。 ( 2006/06) ◆ [Sai Gon Technical College の 卒 業 生 、 高 い 就 職 率 ]: ベ ト ナ ム 7 月 2 日 、Sai Gon Technical College の IT 学 科 専 攻 の 学 生 61 名 が 卒 業 し た が 、 卒 業 生 の 約 8 割 が 、 就 職 が 難 し い と さ れ る IT 業 界 へ の 就 職 が 決 ま っ た 。 Sai Gon 139 主要なニュース(分野別) Technical College の IT 学 科 で は 、 米 国 の Houston Community College の IT 学 科と同じカリキュラムでの授業が行われており、授業はすべて英語で行われてい る 。 Sai Gon Technical College で は 、 Houston Community College の 1/4 の 授 業 料で受講ができ、卒業に際しては、米国のカレッジの修了証書を得ることができ る 。( 2006/07) ◆ [FPT の IT 大 学 設 立 が 許 可 ]: ベ ト ナ ム 9 月 27 日 、 FPT 社 に 対 す る IT 大 学 の 設 立 の 認 可 が 下 り た 。 同 校 は IT の 専 門 的 な ス キ ル を 学 べ る コ ー ス を 用 意 し 、海 外 企 業 と の 競 争 に も 負 け な い IT プ ロ フ ェ ッ ショナルを養成することを目標とする。開校後最初のコースを受講する学生は、 優 先 的 に FPT と の 雇 用 契 約 を 結 ぶ こ と が で き 、200~ 400 米 ド ル の 給 与 が 約 束 さ れ て い る 。 ま た 同 校 は 、 ベ ト ナ ム 投 資 開 発 銀 行 ( BIDV) と 提 携 し 、 学 生 に 対 し 担 保 付 ロ ー ン を 用 意 す る 。 同 行 で は 、 こ の ロ ー ン の た め に 年 間 1,000 万 米 ド ル を 確 保 す る と い う 。 ( 2006/09) ◆ [ベ ト ナ ム 商 工 会 議 所 、 IT 研 修 セ ン タ 開 設 ]: ベ ト ナ ム ベ ト ナ ム 商 工 会 議 所 (VCCI)は 、IT の 活 用 に よ っ て ベ ト ナ ム の ビ ジ ネ ス 競 争 力 を 強 化 す る 目 的 で 、「 IT Consultancy Center」 を ホ ー チ ミ ン シ テ ィ に 開 設 し た 。 初 年 度 は 、 VCCI、 イ ン テ ル 社 、 マ イ ク ロ ソ フ ト 社 、 Kahi Tri 社 、 Nguyen Hoang 社 等 の 企 業 が つ く っ た カ リ キ ュ ラ ム を も と に 、 研 修 が 行 わ れ る 。 10 月 と 11 月 は 、 地 場 企 業 に 対 し 、ラ ッ プ ト ッ プ や PDA を 活 用 し た IT の 基 礎 研 修 や 、業 務 ア プ リ ケ ー ションソフトの使い方等の研修が開講される。 VCCI で は 、 こ れ ま で 200 も の IT 研 修 を 実 施 し た 実 績 が あ る 。( 2006/10) ミ ャ ン マ ー【 IT 人 材 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [Microsoft コ ン ピ ュ ー タ ス キ ル 認 定 試 験 人 気 が 急 上 昇 ]: ミ ャ ン マ ー Microsoft コ ン ピ ュ ー タ ス キ ル 認 定 試 験 の 人 気 が ミ ャ ン マ ー で 急 上 昇 し て い る 。 こ れ は 、2004 年 に 国 内 初 の 認 可 試 験 セ ン タ で あ る グ ロ ー バ ル ネ ッ ト セ ン タ が 誕 生 し て 以 来 の こ と で 、 同 セ ン タ で は 設 立 以 来 こ れ ま で に 200 名 を 超 え る 学 生 に 試 験 サービスを提供してきた。 Microsoft コ ン ピ ュ ー タ ス キ ル 認 定 試 験 に は 7 つ の 必 須 科 目 が あ り 、 1 科 目 に 合 格 す る と Microsoft 認 定 プ ロ フ ェ ッ シ ョ ナ ル( MCP)と し て 認 定 さ れ 、3 必 須 科 目 と 1 選 択 科 目 に 合 格 し た 場 合 は Microsoft 認 定 シ ス テ ム ア ド ミ ニ ス ト レ ー タ ( MCSA)の 資 格 が 与 え ら れ る 。さ ら に Microsoft 認 定 シ ス テ ム エ ン ジ ニ ア( MCSE) として認定されるには、6 必須科目と 1 選択科目に加え、1 システム設計スキル の 試 験 に 合 格 す る こ と が 条 件 と な る 。 受 験 料 は 1 科 目 50FEC( 50 米 ド ル ) で 、 Microsoft 社 が 発 展 途 上 国 向 け に 特 別 設 定 し た 安 価 レ ー ト と な っ て い る 。 試 験 セ ン タ 関 係 者 に よ る と 、 同 試 験 に 合 格 す る と ICT 業 界 で の 就 職 や 海 外 留 学 奨学金のチャンスが高まることから受験者が増加している。また、不合格となっ た 試 験 を 1 回 無 料 で 再 受 験 で き る “ Second Shot” プ ロ モ ー シ ョ ン も 人 気 の 秘 訣 で あ る と い う 。 既 に ICT 業 界 で 活 躍 し て い る 技 術 者 の 場 合 は 、 資 格 取 得 が 評 価 さ れ昇進あるいは昇給となることが往々にしてあり、ミャンマー国内では Microsoft コ ン ピ ュ ー タ ス キ ル 認 定 試 験 へ の 関 心 が ま す ま す 高 ま っ て い る 。 ( 2006/06) カ ン ボ ジ ア【 IT 人 材 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [カ ン ボ ジ ア 総 合 大 学 22 校 が IT 関 連 学 科 を 保 持 ]: カ ン ボ ジ ア 国 連 開 発 計 画 の 調 査 に よ る と 現 在 カ ン ボ ジ ア 国 内 の 総 合 大 学 22 校 で は IT 関 連 学 科 が 開 設 さ れ て い る 。ま た 、3 つ の 工 科 大 学 に IT 関 連 の 学 士 過 程 が あ る 。こ れ 140 第3章 らの大学でのカリキュラムは、初年度にコンピュータの基礎を学ぶ(オフィスツ ー ル の 使 い 方 、イ ン タ ー ネ ッ ト 利 用 法 )等 ユ ー ザ サ イ ド の 研 修 が 行 わ れ て い る が 、 王 立 プ ノ ン ペ ン 大 学 や Insitute of Technology Cambodia で は 基 礎 的 な プ ロ グ ラ ミ ン グ 教 え る カ リ キ ュ ラ ム を 導 入 し て い る 。 (2006/11) イ ン ド【 IT 人 材 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [TCS 社 、 急 速 に 中 国 で 雇 用 を 拡 大 ]: イ ン ド タ タ コ ン サ ル タ ン シ ー サ ー ビ ス (TCS)社 は 、今 後 2 年 間 で 中 国 で の 人 員 を 4 倍 に す る 計 画 が あ る 、 と TCS(上 海 )社 の ジ ェ ネ ラ ル マ ネ ー ジ ャ が 表 明 し た 。 TCS 社 は 、 現 在 、 杭 州 に 300 名 、 上 海 に 50 名 、 北 京 に 50 名 の ソ フ ト ウ ェ ア 技 術 者 が い る 。 こ れ を 2 年 で 1,600 名 に す る 予 定 と 言 う 。TCS 社 は 、2002 年 に 杭 州 で 事 業 を 始 め 、 最近、上海にセンターを開設した。また、近々、マイクロソフト社及び中国企業 3 社 と ジ ョ イ ン ト ベ ン チ ャ ー を 立 ち 上 げ る 予 定 も あ る 。 一 方 、 他 の TCS 社 幹 部 に よると、今後 3 年間で中国市場ならびに中国に拠点をおく多国籍企業の市場向け に 、人 員 を 4,000 か ら 5,000 人 に 増 加 す る 計 画 が あ る と も 言 っ て い る 。(2006/04) ◆ [イ ン フ ォ シ ス 社 、 2005 年 度 の 純 利 益 84% 増 加 ]: イ ン ド イ ン フ ォ シ ス 社 は 、2005 年 度 (2005 年 4 月 か ら 2006 年 3 月 )の 純 利 益 が 5 億 320 万 ル ピ ー (約 13 億 832 万 円 )、売 上 高 が 36 億 2,500 万 ル ピ ー (94 億 2,500 万 円 )と な っ て 、 そ れ ぞ れ 前 年 に 比 べ て 84%、 41%の 増 加 で あ っ た 。 こ の 1 年 で 新 規 に 40 社 の 顧 客 を 獲 得 し 、 年 末 ま で に 新 た に 1,400 人 の IT 人 材 が 必 要 と 予 想 さ れ る 。 同 社 で は 、2006 年 度 に は 、全 体 で 25,000 人 を 採 用 し 、雇 用 者 数 を 75,000 人 以 上 と す る 。 本 年 度 の 初 め て の 試 み で あ る が 、 新 規 大 卒 者 の う ち 、 300 人 は 米 国 の 大学から採用する計画である。米国からの採用者は、マイソールでのグローバル 教育センターで 9 ヵ月研修を受講し、グローバルオペレーションに採用されるこ と と な っ て い る 。 (2006/04) ◆ [人 材 不 足 が IT 分 野 に 与 え る 影 響 ]: イ ン ド 2、3 年 後 に 、イ ン ド に と っ て 人 材 不 足 が 大 き な 課 題 と な る 、と イ ン フ ォ シ ス 社 の人事部長は述べている。 同 社 の 従 業 員 は 、 約 52,700 人 で 、 今 年 は 25,000 人 を 採 用 す る 予 定 で あ る 。 同 氏 に よ れ ば 、IT と IT サ ー ビ ス 業 界 で は 、今 後 3 年 間 で 、100 万 人 の 雇 用 が 見 込 ま れ て い る 。こ れ は 他 業 界 の 優 秀 な 人 材 を 枯 渇 さ せ る レ ベ ル で あ る 。今 年 37 万 人 が イ ン ド の 工 学 系 大 学 を 卒 業 し 、 こ の う ち 20 万 人 が 雇 用 対 象 者 で あ る 。 そ の う ち 、 14 万 人 が IT 部 門 に 雇 用 さ れ る 見 込 み で あ る 。来 年 に は 17 万 人 の 見 込 み と な っ て おり、他の分野にはほとんど人材が残らない。インドの成長要因は、技術ある人 材であって、インフラではない。劣悪な道路環境、港の過密、電力不足などイン フ ラ の 未 整 備 は 、 現 在 8% の 経 済 成 長 を 阻 止 す る 要 因 と な る だ ろ う 。 イ ン ド で 成 長 の 著 し い IT、バ ッ ク・オ フ ィ ス 業 務 、ソ フ ト ウ ェ ア サ ー ビ ス 業 界 は 360 億 ド ル 規 模 で 、雇 用 者 は 100 万 人 を 越 え た 。他 の 分 野 よ り も 離 職 率 が 高 く 、 イ ン フ ォ シ ス 社 の 年 間 離 職 率 は 11.2%だ が 、平 均 で 15%で あ る 。オ フ シ ョ ア サ ー ビ ス に か か る 人 件 費 も 、 毎 年 12~ 15%増 加 し て い る 。 IT 企 業 が 、 今 後 3 年 間 で 人 材 育 成 に か け る 費 用 は 26 億 ド ル が 見 込 ま れ る 。 ソ フ ト ウ ェ ア 技 術 者 1 人 を 育 成 す る に は 、5 千 ド ル 、12~ 15 週 間 か か り 、ビ ジ ネ ス ・ プ ロ セ ス・ア ウ ト ソ ー シ ン グ の 従 業 員 を 育 成 す る た め に 、6 百 ド ル が 必 要 で あ る 。 イ ン フ ォ シ ス 社 は 、人 材 育 成 に 、今 年 50 億 ル ピ ー( 約 125 億 円 )を 充 当 し 、更 に 、 今 後 12~ 15 ヵ 月 で 50 億 ル ピ ー を 費 や す 予 定 で あ る 。 ビ ジ ネ ス の 複 雑 化 は 急 速 に 増 し て お り 、 IT 業 界 の 成 長 率 30%を 維 持 す る に は 、 グ ロ ー バ ル な 人 材 と も っ と 多 く の 人 員 が 必 要 だ 。 同 社 で は 、 本 年 度 よ り 米 国 の 大 学 か ら 300 人 、 来 年 度 に は 、 141 主要なニュース(分野別) 英 国 の 大 学 よ り 25 人 を 雇 用 し 、 国 外 の 人 員 の 割 合 を 倍 増 し 、 25 ヵ 国 の 国 籍 の 人 員 を 雇 用 す る 計 画 で あ る 。国 内 で 輩 出 さ れ る 世 界 レ ベ ル の エ ン ジ ニ ア は 毎 年 3.6% のみであり、同社は、大学の教育改善が必須として、政府と他機関とともに工学 系 大 学 の 教 育 改 善 プ ロ グ ラ ム を 立 ち 上 げ た 。 (2006/05) ◆ [NASSCOM、 2010 年 ま で に 50 万 人 の IT 人 材 不 足 を 予 測 ]: イ ン ド NASSCOM は 2010 年 ま で に 50 万 人 の IT 人 材 が 不 足 す る と の 予 測 を 、チ ェ ン ナ イ で 開 催 さ れ た NASSCOM 人 材 育 成 サ ミ ッ ト で 明 ら か に し た 。こ れ は IT 企 業 が 技 術 的 に優れているだけでなく、ソフト面のスキルも持った人材を確保しようとしてい る た め 。 NASSCOM の Kiran Karnik 会 長 は 、 産 業 界 と 大 学 が 連 携 を 取 り 、 優 秀 な 人 材 が 育 成 さ れ る 大 学 の カ リ キ ュ ラ ム を 組 む 必 要 が あ る と 強 調 し た 。( 2006/07) ス リ ラ ン カ【 IT 人 材 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [USAID、 IT の 専 攻 で な い 大 学 新 卒 者 に 、 IT ス キ ル 研 修 を 実 施 ]: ス リ ラ ン カ 米 国 は 、 ス リ ラ ン カ の モ ラ ト ワ 大 学 、 ス リ ラ ン カ ICT 産 業 界 と 協 力 し て 、 U.S. Agency for International Development (USAID) の 資 金 に よ る The Rapid Information Technology Conversion Program を 実 施 し た 。 こ れ は 、 IT の 専 攻 で な い 大 学 新 卒 者 に 、4 ヵ 月 の IT の ス キ ル 、仕 事 の 経 験 を 与 え る 研 修 で 、ス リ ラ ン カ 企 業 か ら は Virtusa 社 、 Millennium IT 社 、 h Senid 社 、 IFS 社 、 Eurocenter 社 な ど が 協 力 し た 。第 1 期 の 11 人 が 本 プ ロ グ ラ ム を 修 了 し て 就 職 し た 。調 査 に よ れ ば 、 ス リ ラ ン カ で は 、 2005 年 に IT 分 野 の 大 卒 者 が 4,300 人 必 要 だ が 、 就 職 で き る 有 資 格 大 卒 者 は 3,600 人 で あ っ た 。 (2006/03) ◆ [マ イ ク ロ ソ フ ト 社 、 IT 普 及 に 注 力 ]: ス リ ラ ン カ マ イ ク ロ ソ フ ト ス リ ラ ン カ 社 は 、 1,650 万 ル ピ ー ( 約 1,914 万 円 ) の 助 成 金 を ス リ ラ ン カ の NGO で あ る InfoShare に 授 与 し 、 地 方 の IT 普 及 に 注 力 す る 。 ま た 、 マ イ ク ロ ソ フ ト 社 と InfoShare は 、 Vocational Training Authority(VTA) と 共 同 で、今後 2 年間、コンピュータセンターの研修内容を向上させ、またインフラ整 備 に 道 筋 を つ け る プ ロ ジ ェ ク ト を 実 施 す る 。マ イ ク ロ ソ フ ト 社 は 、ハ ー ド ウ ェ ア 、 ソ フ ト ウ ェ ア 、産 業 向 け の 特 別 IT 研 修 の カ リ キ ュ ラ ム 、技 術 的 な 助 言 、ヘ ル プ デ ス ク サ ポ ー ト や VAT セ ン タ ー の 接 続 性 な ど で InfoShare を 支 援 す る 。 InfoShare は 、旅 行・中 小 企 業・農 業・繊 維 産 業 の 必 要 性 に 合 せ 、IT 研 修 カ リ キ ュ ラ ム を 開 発する予定である。 ま た 、マ イ ク ロ ソ フ ト 社 は 、ス リ ラ ン カ 公 認 会 計 士 協 会 (ICASL)と 提 携 し て 、そ の会員、学生、企業コミュニティの専門スキルの研修を行う。この連携で、スリ ラ ン カ 広 域 で 学 生 や ICASL が 連 携 す る 団 体 と の ネ ッ ト ワ ー ク を 形 成 し 、 地 方 に お け る IT 普 及 を 強 化 す る 。ICASL の 集 合 研 修 で は 、マ イ ク ロ ソ フ ト の ア プ リ ケ ー シ ョ ン を 利 用 し て 、会 計 士 向 け の プ ロ グ ラ ム を 会 員 3,000 人 、学 生 22,000 人 に 実 施 す る 。 (2006/04) ◆ [ICTA、 ICT 産 業 界 の 研 修 ニ ー ズ を 調 査 ]: ス リ ラ ン カ ICT エ ー ジ ェ ン シ ー (ICTA)は 、ICT 産 業 界 に お け る 研 修 ニ ー ズ の 調 査 分 析 を 行 う 。 こ れ を 基 に 中 小 企 業 を 含 む ICT 産 業 界 の 人 材 育 成 を 、 ICT Capacity Building Programme (ICBP)の 資 金 530 万 ド ル を 活 用 し て 戦 略 的 に 行 う 。 研 修 の 内 容 に つ い て 、 ICT 産 業 界 か ら ニ ー ズ が 高 い の は 、 PMI(Project Management Institute)の カ リ キ ュ ラ ム の 現 地 へ の 適 用 で あ る 。 (2006/07) ◆ [IT サ ー ビ ス コ ー ド の 導 入 ]: ス リ ラ ン カ 行 政 自 治 省 (The Public Administration and Home Affairs Ministry)で は 、 大 142 第3章 臣 が 主 導 し て 新 し い IT サ ー ビ ス コ ー ド を ま も な く 導 入 す る 。新 コ ー ド で は 、現 在 は 各 省 庁 に よ り 基 準 が バ ラ バ ラ で あ る 公 務 員 の IT 能 力 を 、 知 識 と 経 験 に よ り 4 段階にレベル分けして保障することを期待している。このコードを基に、求人、 転 勤 、昇 進 な ど の ガ イ ド ラ イ ン を 定 め る 。 ( CICC 注:IT サ ー ビ ス コ ー ド (IT Service Code)と は 、 公 務 員 の IT ス キ ル に 応 じ た 能 力 レ ベ ル を 示 す コ ー ド ) (2006/08) ◆ [公 的 IT 研 修 機 関 SLIIT、 新 規 コ ン ピ ュ ー タ シ ス テ ム & ネ ッ ト ワ ー ク コ ー ス 開 設 ]: ス リ ラ ン カ 公 的 な IT 研 修 機 関 Sri Lanka Institute of Information Technology(SLIIT) は、新規に、コンピュータシステムとネットワーキングの学部課程をオーストラ リ ア の Curtin University of Technology と 協 力 し て 開 設 し た 。 こ の 3 年 間 の プ ログラムを修了すれば、学生は他の資格を得なくても直接コンピュータエンジニ ア と し て 就 職 で き る 。現 在 、IT 産 業 界 で は 、4,000 人 の 新 卒 の IT エ ン ジ ニ ア が 必 要 と さ れ て い る 。 SLIIT は 、 今 ま で 卒 業 生 1,100 人 を 送 り 出 し 、 年 末 に は 1,500 人 を 輩 出 す る 見 込 み 。IT 学 部 の 新 卒 者 の 月 給 は 25,000 か ら 30,000 ル ピ ー( CICC 注 : 1 ル ピ ー は 1.11 円 ) で 、 3 年 の 経 験 を 積 む と 75,000 か ら 80,000 ル ピ ー の 月 給 と な る 。 (2006/10) ◆ [IT 分 野 で 2011 年 ま で に 5,000 人 の 専 門 家 が 必 要 ]: ス リ ラ ン カ 国 内 の IT 産 業 の 成 長 率 が 20% と な る た め に は 、2011 年 ま で に IT 技 術 者 が 更 に 5,000 人 必 要 で あ る 、と Virtusa 社 の 幹 部 が コ ロ ン ボ 市 内 で UK Operations Center セ ン タ ー の 開 設 に 伴 い 述 べ た 。 同 国 に は 、 既 に 31,000 人 の IT 技 術 者 が お り 、 そ の う ち 10,000 人 は IT サ ー ビ ス 分 野 に 従 事 し て い る 。 現 在 、 1 年 で 1,500 人 の IT 専 門 家 が 輩 出 さ れ る が 、IT 分 野 の 成 長 を 維 持 す る に は 、2011 年 ま で に 更 に 5,000 人 が 必 要 で あ る 。そ の た め に 、現 在 、大 学 入 学 者 数 の 増 加 、学 外 で IT 学 士 資 格 を 取 得 で き る 制 度 (BIT) の 拡 充 が 必 要 と さ れ て い る 。 ま た 、 British High Commissioner よ り 、ス リ ラ ン カ の 海 外 進 出 を 阻 む 要 因 と し て 、流 暢 に 英 語 を 話 す 新卒者の不足が挙げられている。政府は、同国の英語教育の底上げの必要性に対 応 す る と し て い る 。 (2006/11) 【 OSS】 中 国【 OSS】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [中 標 軟 件 、 長 城 PC50 万 台 に LinuxOS 導 入 ]: 中 国 Linux ソ フ ト ウ ェ ア メ ー カ 中 標 軟 件 と 大 手 PC メ ー カ 長 城 電 脳 は 、 長 城 電 脳 が 2006 年 に 生 産 す る 約 50 万 台 の パ ソ コ ン に 中 標 軟 件 の Linux OS( NeoShine Linux Desktop)と Office ソ フ ト を プ レ イ ン ス ト ー ル す る と 発 表 し た。中 国 製 Linux OS と Office ソ フ ト の OEM と し て は 、 こ こ 数 年 で 最 大 規 模 と な る 。 中 標 軟 件 の 秦 勇 ・ 常 務 副 総 裁 は 、「 2006 年 上 半 期 ( 1- 6 月 ) は デ ス ク ト ッ プ 製 品を充実させることに注力してきた」と紹介。その上で、長城電脳との提携だけ で な く、深 セ ン 中 柏、武 漢 藍 星 な ど の PC メ ー カ と も 大 型 契 約 を 結 ん で い る こ と を 明らかにしている。 2003 年 11 月 に 成 立 し た 中 標 軟 件 は、中 軟 Linux と 華 東 計 算 所 の Office ソ フ ト を ベ ー ス に し た 事 業 を 展 開 し て き た。2005 年 に は、数 量 ・ 金 額 面 で 中 国 最 大 規 模 といわれた上海市政府の大型プロジェクトを受注しており、中国トップクラスの シ ス テ ム ソ フ ト ウ ェ ア メ ー カ と し て 期 待 さ れ て い る 。( 2006/07) 韓 国 【 OSS】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [韓 国 情 報 通 信 省 、 OSS 総 合 情 報 誌 を 発 刊 ]: 韓 国 143 主要なニュース(分野別) 情 報 通 信 省 は 、 公 共 機 関 に お け る OSS 利 用 拡 大 の た め に 、 OSS 導 入 成 功 事 例 、 OSS 製 品 レ ビ ュ ー 、 最 新 の 技 術 動 向 等 を 掲 載 し た 隔 月 誌 「 OSS リ ポ ー ト 」 を 6 月 20 日 に 発 刊 し 、中 央 省 庁 、地 方 自 治 体 、地 方 教 育 庁 、国 会 事 務 処 な ど 約 350 の 公 共 機 関 に 配 布 し た 。 情 通 省 で は 、 こ れ ま で OSS の 普 及 拡 大 に 努 め 、 成 功 事 例 集 、 OSS ガ イ ド 、OSS 製 品 や 企 業 便 覧 を 発 刊 し て き た が 、よ り 体 系 的 で 継 続 性 の あ る 情 報 提 供 を す る た め に 同 リ ポ ー ト を 発 刊 す る 。 OSS 導 入 の 成 功 事 例 と し て 紹 介 さ れ て い る の は 、 1 .高 品 質 低 価 格 の OSS 成 功 事 例 、 2 .注 目 に 値 す る OSS 製 品 、 3 . 成功企業を訪ねて、などである。同リポートは公共機関への配布のほかに、一般 か ら も 入 手 可 能 な よ う に 情 報 通 信 省 サ イ ト や OSS ポ ー タ ル (oss.or.kr)か ら も 提 供 す る 予 定 で あ る 。( 2006/06) ◆ [行 政 自 治 省 、国 産 Linux の 普 及 を 目 指 し て 、行 政 情 報 作 業 機 関 を 対 象 に デ モ ]: 韓国 「 OSS や 韓 国 産 ソ フ ト ウ ェ ア を 直 接 目 で 見 て 確 認 し 、不 安 感 を 一 掃 し て 欲 し い 。」 政 府 公 共 機 関 で の OSS や 韓 国 産 ソ フ ト ウ ェ ア 使 用 拡 大 を 目 指 し 、 様 々 な 試 み が な されている中、実務担当者を対象にデモを行うことが注目されている。行政自治 省電子政府標準化チームは、来年度の行政情報データベース構築を担当する機関 を 対 象 に 12 月 14 日 、 韓 国 情 報 社 会 振 興 院 で 開 催 し た 実 務 懇 談 会 の 場 で 、 OSS 基 盤の国産ソリューション網の行政情報データベースシステムのデモンストレーシ ョンを行った。これまで、この種の懇談会では文書による報告がなされる程度で あったが、デモンストレーションを行うことによって、システム運用を直接目で 確認でき、企業の担当者と質疑応答ができる点が評価された。同システムに導入 さ れ た 製 品 は 、三 星 電 子 社 と ユ ニ ワ イ ド 社 の サ ー バ 、ハ ン ソ フ ト 社 (ハ ン グ ル と コ ン ピ ュ ー タ 社 )の Linux 応 用 体 系 (OS)で あ る 。ま た 、ア ル テ ベ イ ス 社 、キ ュ プ リ ー ド社、T メクスソフト社、クリップソフト社、ポシエス社など、国産企業のデー タベースとミドルウェアなどのデモも行われた。行政自治省電子政府標準化チー ム長は「 、行政自治省の事業推進過程で発注担当者を対象に国産品をデモする試み は 初 め て で あ り 、 OSS や 国 産 ソ フ ト で よ い シ ス テ ム を 構 築 が 可 能 で あ る こ と を 直 接 確 認 で き る 。」と 語 っ た 。こ の デ モ を 主 催 し た 韓 国 ソ フ ト ウ ェ ア 振 興 院 OSS 支 援 センター所長は、 「 今 後 、主 要 な 公 共 部 門 で 情 報 化 を 推 進 す る 際 に 、OSS 基 盤 の シ ステム構築とデモを行うことより、直接、性能とサービスを確認できる機会を継 続 し て 提 供 し て い く 計 画 で あ る 。 こ れ に よ り 、 OSS や 韓 国 産 ソ フ ト ウ ェ ア が 公 正 な 競 争 に よ り 発 展 し て い く だ ろ う 。」 と 述 べ た 。( 2006/12) ◆ [Linux フ ォ ン 標 準 化 会 議 の 開 催 ]: 韓 国 携 帯 電 話 へ の Linux 導 入 が 進 ん で い る 中 、Linux フ ォ ン 標 準 化 協 議 会 で あ る LiPS フ ォ ー ラ ム (www.lipsforum.or.org)の 代 表 者 会 議 が 12 月 20 日 と 21 日 の 2 日 間 、 ソ ウ ル で 開 催 さ れ る 。LiPS は 、無 線 端 末 機 用 Linux の 標 準 化 を 推 進 す る た め 、2005 年 11 月 に 発 足 し た 国 際 団 体 で あ り 、ARM 社 や フ ラ ン ス テ レ コ ム 社 な ど グ ロ ー バ ル 通 信 業 者 や 端 末 機 製 造 業 者 、ソ リ ュ ー シ ョ ン 開 発 社 が 参 加 し て い る 。現 在 、Linux フ ォ ン の 開 発 と 互 換 性 に 直 接 影 響 を 受 け る サ ー ビ ス と API を 標 準 化 し 、 有 ・ 無 線 と複合端末機に適用することが焦点となっている。今回の会議では、無線端末の た め の Linux プ ラ ッ ト フ ォ ー ム の 標 準 化 の 進 行 状 況 を 検 討 し 、 他 の 標 準 団 体 と の 協力案を話し合い、ワーキンググループ別に技術についての討議が進行する予定 で あ る 。ま た 、SK テ レ コ ム 社 が 自 社 の Linux 戦 略 を 発 表 し 、LiPS な ど の 標 準 化 団 体 と の 協 力 案 を 模 索 す る 。( 2006/12) ◆ [レ ッ ド ハ ッ ト 社 と タ ウ 技 術 社 、 OSS で 提 携 ]: 韓 国 レ ッ ド ハ ッ ト コ リ ア 社 は タ ウ 技 術 社 と OSS 市 場 拡 大 の た め 、戦 略 的 提 携 を 行 い 、 144 第3章 今 後 OSS 製 品 と サ ー ビ ス の 共 同 経 営 と マ ー ケ テ ィ ン グ を 行 う と 12 月 17 日 に 発 表 し た 。 こ れ に よ り 、 両 社 は 共 同 で 顧 客 へ OSS 基 盤 の レ ッ ド ハ ッ ト エ ン タ ー プ ラ イ ズ Linux と ジ ェ イ ポ ス の 開 発 ツ ー ル 、 デ ー タ ベ ー ス 管 理 シ ス テ ム 、 ア プ リ ケ ー シ ョン等を年間加入契約の形態で有料技術支援サービスと共に提供する。タウ技術 社は、このためレッドハットとジェイポスの全製品の技術支援を専門に担当する エンジニアを確保し、先端営業組織として構成する。レッドハットコリア社の理 事は、 「 今 回 の 提 携 で 、国 内 顧 客 に よ り 大 き い 価 値 を 提 供 す る こ と が で き 、OSS 市 場 の 裾 野 拡 大 に 積 極 的 に 関 わ っ て い く 方 針 で あ る 。」 と 述 べ た 。( 2006/12) ◆ [Linux 標 準 化 に 問 題 を 残 す 韓 国 ]: 韓 国 政 府 の 支 援 が 効 を 奏 し 、 韓 国 内 で の OSS ユ ー ザ は 増 加 し て い る 。 し か し 、 ラ イ セ ン ス と 技 術 支 援 問 題 が OSS 産 業 拡 大 の 障 害 と な っ て い る 。 韓 国 情 報 通 信 技 術 協 会 (TTA)の 試 験 認 定 セ ン タ 長 は OSS で 製 品 開 発 し た 企 業 が 、 GS 認 定 【 注 1)】 を 申 請 し た 場 合 、 OSS の 適 用 範 囲 と ラ イ セ ン ス 供 与 部 分 に つ い て の 明 白 な 区 分 が 難 し く 、今 後 製 作 者 が 著 作 権 を 主 張 す る 場 合 に 、深 刻 な 問 題 と な る で あ ろ う 。」と 述 べ た 。政 府 核 心 委 員 会 関 係 者 は 、 「 OSS ラ イ セ ン ス に つ い て の 重 要 度 に も か か わ ら ず 、 大 部 分 の 企 業 は ラ イ セ ン ス を 無 視 し て 営 業 し て い る 。」と 述 べ た 。こ の 問 題 を 解 決 し な け れ ば 、 今 後 韓 国 内 の OSS 市 場 定 着 に も 打 撃 を 与 え る こ と に な る で あ ろ う 。 ま た 、OSS 市 場 は 零 細 企 業 で 形 成 さ れ て い る【 注 2)】こ と も 問 題 で あ る 。IT ベ ン チ ャ ー 企 業 協 会 に よ れ ば 、 OSS 活 性 化 専 門 協 議 会 所 属 の 企 業 の 経 営 状 態 が 、 昨 年 に 比 べ 悪 化 し て い る と の こ と で あ る 。OSS の 普 及 に ば か り 焦 点 を 絞 る の で は な く 、 標 準 化 や 技 術 支 援 、 ラ イ セ ン ス な ど 包 括 的 観 点 よ り 、 政 府 と 業 界 が OSS 市 場 拡 大 に 努 め て い か な け れ ば な ら な い 時 期 で あ る 。( 2007/01) 注 1 ) GS 認 定 : 韓 国 情 報 通 信 技 術 協 会 (TTA)が 韓 国 製 の 優 秀 な ソ フ ト ウ ェ ア に 与 え る 「 Good Software Certification」 認 定 注 2 ) 最 近 Linux 団 体 と OSDL が 合 弁 し 、 Linux フ ァ ン デ ー シ ョ ン が 設 立 さ れ た 。 同 団 体 は 、 開 発 技 術 支 援 、 知 的 財 産 権 の 法 的 保 護 、 OSS 標 準 化 及 び 技 術 支 援 な ど が主要業務である。日本からは富士通や日立といった大手企業が会員となってい る 。韓 国 か ら は HAANSOFT、韓 国 電 子 通 信 研 究 院( ETRI)、韓 国 ソ フ ト ウ ェ ア 振 興 院 ( KIPA) が 会 員 と な っ て い る 。 ◆ [NHN 社 、 Linux サ ー バ 2007 年 4,000 台 導 入 ]: 韓 国 NHN 社 は 、 今 年 約 4,000 台 の Linux サ ー バ を 新 規 に 導 入 す る 。 同 社 は こ れ に 伴 い 、 現 在 稼 働 中 の シ ス テ ム を 含 む 総 1 万 台 以 上 の 大 規 模 な Linux サ ー バ を 運 用 す る こ と に な る 。 こ れ は 、 昨 年 末 か ら 韓 国 IBM と ア ウ ト ソ ー シ ン グ 契 約 を 進 め て い る こ と に よ る 。 同 社 は 大 部 分 が Windows 基 盤 で 稼 働 中 の 「 ハ ン ゲ ー ム 」 サ ー バ も 漸 進 的 に Linux 基 盤 に 転 換 す る 計 画 で も あ る 。 こ の た め 、 自 社 開 発 し た Linux イ ンフラ標準運用体系に携わる人員を 2 倍に増強する。これに先立ち、昨年末から レ ッ ド ハ ッ ト Linux の 購 買 も 中 断 し 、 国 内 の ソ フ ト ウ ェ ア 企 業 と 協 力 し 、 Linux を 自 社 開 発 し 、一 部 を 運 用 中 で あ る 。韓 国 の ゲ ー ム 開 発 会 社 の 90% 以 上 が Windows 基 盤 を 使 用 し て い る た め 、 NHN 社 の 「 ハ ン ゲ ー ム 」 サ ー バ が Windows か ら Linux に変更されることは、ゲームサーバ市場に少なからず影響を及ぼすと業界関係者 ら は 予 測 し て い る 。( 2007/02) 注 1 )NHN 社( http://www.nhncorp.com/)は 、韓 国 内 最 大 の 検 索 ポ ー タ ル サ イ ト 「 ネ イ バ ー 」 (www.naver.com) と イ ン タ ー ネ ッ ト ゲ ー ム ポ ー タ ル 「 ハ ン ゲ ー ム 」 ( www.hangame.com)を 運 用 し て い る イ ン タ ー ネ ッ ト 専 門 企 業 で あ る 。 145 主要なニュース(分野別) タ イ【 OSS】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [AIT に オ ー プ ン ・ ソ ー ス の CoE を 設 立 へ ]: タ イ ア ジ ア 工 科 大 学 ( AIT) は こ の ほ ど 、 デ ス ク ト ッ プ 用 リ ナ ッ ク ス の 開 発 を 行 う Center of Excellence( CoE、 中 核 的 研 究 拠 点 ) を 設 立 す る べ く 国 連 大 学 と MoU を締結した。これは、国連大学が大中華圏(中国、香港、台湾)以外に設立する オ ー プ ン ・ ソ ー ス の CoE と し て は 初 と な る 。 ま た 、 AIT で は 国 連 大 学 及 び 域 内 の 約 300 大 学 と 共 同 で 、 マ サ チ ュ ー セ ッ ツ 工 科大学のオープン・コースウェア・プロジェクトに似た共有型のオープン・ソー ス・コンピュータ・サイエンス・カリキュラムの開発にも取り組んでいる。 さ ら に 、IBM 社 と の 間 で は 、同 社 の ソ フ ト ウ ェ ア 開 発 ツ ー ル や SOA( サ ー ビ ス 指 向 型 ア ー キ テ ク チ ャ )を 使 っ て IT 技 術 者 を 育 成 す る ア カ デ ミ ッ ク・イ ニ シ ア テ ィ ブを締結しており、この一環として同社へのインターンシップが行われることと な っ て お り 、こ の 第 一 期 生 と し て IBM 社 の RFID 研 究 開 発 チ ー ム へ の 受 入 れ が 決 ま っ て い る 。( 2006/11) フ ィ リ ピ ン 【 OSS】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [違 法 ソ フ ト 対 策 と し て の OSS]: フ ィ リ ピ ン 政府高官によると、インドネシアにおけるソフトウェアの違法コピー率は、ウ ク ラ イ ナ と 中 国 に つ い で 世 界 で 3 番 目 に 高 く 、国 を 挙 げ て IGOS に 取 り 組 む べ き で あ る と し た 。 IGOS と は ” Indonesia Goes Open Source” と い う 、 イ ン ド ネ シ ア で オープン・ソースのソフトウェアの普及を促進する運動で、オープン・ソースの ライセンスでは、ユーザが著作権法に抵触せずにプログラムのコピーや修正を加 え る こ と が で き る 。 9 月 25 日 夜 に 開 か れ た 国 会 議 員 の 公 聴 会 で 、 通 信 情 報 相 の Sofyan Djalil 氏 が 話 し た と こ ろ に よ る と 、 オ ー プ ン ・ ソ ー ス の ソ フ ト ウ ェ ア の 利用が広げることが、違法コピーソフトの利用をやめる最善の方法であり、イン ド ネ シ ア は IGOS を 進 め る 過 程 に あ る 。こ の 運 動 が 成 功 裏 に 進 め ば 、お 金 を 節 約 す ることができ国外のコンピュータ技術への依存度を減らすことができるとのこと で あ る 。( 2006/09) ◆ [国 会 に て FOSS 法 令 2006 の 公 聴 会 を 実 施 へ ]: フ ィ リ ピ ン 昨 年 9 月 に 国 会 に 提 案 さ れ て い た Free Open Source Software (FOSS) act 2006 の公聴会が間もなく国会にて開始される。同法令では、政府や教育機関における FOSS の 利 用 を 義 務 付 け て い る 。具 体 的 に は 、教 育 機 関 に 対 し て は 、FOSS 修 了 証 書 の発行を要請し、プロプライエタリ・ソフトウェアの独占的な調達は原則禁止と し て い る 。ま た 、FOSS の ビ ジ ネ ス 活 動 や 利 活 用 を 行 っ て い る 企 業 に 対 す る 年 度 に 縛 ら れ な い イ ン セ ン テ ィ ブ の 付 与 を 求 め て い る 。 情 報 通 信 技 術 委 員 会 ( CICT) に 対しては、政府機関や教育機関におけるプロプライエタリ・ソフトウェアから FOSS へ の 移 行 を 促 す 法 律 の 執 行 を 求 め る も の と な っ て い る 。( 2006/11) ◆ [FOSS 法 案 、 国 会 で 暗 礁 に 乗 り 上 げ ]: フ ィ リ ピ ン 政 府 や 国 立 の 学 術 機 関 に お け る OSS の 利 用 を 義 務 付 け る フ リ ー ・ ア ン ド ・ オ ー プ ン ・ ソ ー ス ・ ソ フ ト ウ ェ ア ( FOSS) 法 ( House Bill 5769) が 国 会 に 提 出 さ れ て い る が 、 下 院 で ICT 委 員 会 を 率 い て い る セ ブ 出 身 の 議 員 を 含 む 3 名 を 除 い て は 、 議員からの反応は鈍いものとなっている。オープン・ソースに対する議員のアウ ェアネスの欠如が、最大の障害物となっている。 同法案では、オープン・ソースを使用する組織に対し、年度の制限がないイン センティブを与えることや、ソフトウェア特許の禁止を提案。また、情報通信委 員 会 ( CICT) の 傘 下 に 、 オ ー プ ン ・ ソ ー ス へ の 移 行 を 監 督 す る 機 関 の 設 置 を 求 め ている。 146 第3章 こ れ に 対 し 、 フ ィ リ ピ ン ・ ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 協 会 ( PSIA) か ら も 、 ユ ー ザ の 自 由選択を制限するものであり、産業の育成を邪魔するとして抗議文が出されてい る。 ただし、同法案を起草した議員は、これがプロプライエタリ・ソフトウェアの 使用を禁止するものではないと説明。もしユーザ機関が求める仕様のオープン・ ソースがない場合は、プロプライエタリ・ソフトウェアの使用が検討されるべき だ が 、 そ の 場 合 は 、 公 聴 会 に か け ら れ る の が 理 想 的 と 解 説 し て い る 。( 2007/03) イ ン ド ネ シ ア 【 OSS】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [科 学 技 術 担 当 省 が OSS 推 進 ]: イ ン ド ネ シ ア インドネシア科学技術担当省が、中央省庁、地方自治体、企業に対して、オフ ィスのコンピュータで海賊版ソフトウェアの代わりにオープン・ソースのプログ ラ ム を 使 う こ と を 推 進 し て い る 。 Indonesia, Go Open Source!(IGOS) と い う 、 イ ン ド ネ シ ア で OSS を 推 進 す る 運 動 で あ る 。 OSS は フ リ ー の Linux OS の 上 で 動 く も の が 多 い が 、 プ ロ グ ラ ム の ソ ー ス ・ コ ー ド を 自 由 に 書 き 換 え る こ と が で き 、 Web ブラウザ、ワープロ、データベース、スプレッドシート、プレゼンテーション・ ツ ー ル な ど の ソ フ ト ウ ェ ア が 存 在 し て い る 。 多 く の OSS ア プ リ ケ ー シ ョ ン は マ イ ク ロ ソ フ ト 社 の ソ フ ト ウ ェ ア と 似 た よ う な 機 能 を も つ 。15 日 の 科 学 技 術 担 当 省 の 担 当 者 か ら の 発 表 に よ る と 、イ ン ド ネ シ ア 語 の Windows タ イ プ の OS ま で 開 発 し た 、 と の こ と 。同 担 当 者 に よ る と 、イ ン ド ネ シ ア は 違 法 コ ピ ー 率 の 高 さ で 、ベ ト ナ ム 、 モザンビークについで世界第三位にランクされている。通信情報、教育、法務、 行 政 改 革 担 当 の 各 省 が OSS を 使 う こ と に す で に 同 意 し て い る 。 同 省 で は OSS を 学 校やジャカルタ以外のインターネット・カフェに広げることを目標としている。 ま た 同 省 で は 現 在 業 務 の 90 % 以 上 で OSS の ア プ リ ケ ー シ ョ ン を 使 っ て い る 。 ( 2006/06) ◆ [違 法 ソ フ ト 対 策 と し て の OSS]: イ ン ド ネ シ ア 政府高官によると、インドネシアにおけるソフトウェアの違法コピー率は、ウ ク ラ イ ナ と 中 国 に つ い で 世 界 で 3 番 目 に 高 く 、国 を 挙 げ て IGOS に 取 り 組 む べ き で あ る と し た 。 IGOS と は ” Indonesia Goes Open Source” と い う 、 イ ン ド ネ シ ア で オープン・ソースのソフトウェアの普及を促進する運動で、オープン・ソースの ライセンスでは、ユーザが著作権法に抵触せずにプログラムのコピーや修正を加 え る こ と が で き る 。 9 月 25 日 夜 に 開 か れ た 国 会 議 員 の 公 聴 会 で 、 通 信 情 報 相 の Sofyan Djalil 氏 が 話 し た と こ ろ に よ る と 、 オ ー プ ン ・ ソ ー ス の ソ フ ト ウ ェ ア の 利用が広げることが、違法コピーソフトの利用をやめる最善の方法であり、イン ド ネ シ ア は IGOS を 進 め る 過 程 に あ る 。こ の 運 動 が 成 功 裏 に 進 め ば 、お 金 を 節 約 す ることができ国外のコンピュータ技術への依存度を減らすことができるとのこと で あ る 。( 2006/09) ◆ [OSS シ ス テ ム は 中 小 企 業 向 き - OSS の 導 入 促 進 に 向 け て ]: イ ン ド ネ シ ア 12 月 4 日 、研 究 技 術 担 当 省 の 上 級 ア ド バ イ ザ ー が 知 的 財 産 権 を 保 護 し 、か つ コ ス ト も 下 げ る た め に 、 政 府 関 係 機 関 と 中 小 企 業 に 対 し て 、 OSS の 導 入 を 促 し て い る と 語 っ た 。 情 報 通 信 省 情 報 通 信 技 術 担 当 局 長 も 「 OSS を 使 う こ と に よ り 、 オ フ ィ ス に あ る 全 部 で 100 台 の コ ン ピ ュ ー タ の 各 プ ロ グ ラ ム 毎 に 200~ 300 米 ド ル( 約 2 万 3000 円 ~ 3 万 5000 円 ) セ ー ブ す る こ と が で き る 」 と 述 べ た 。 ま た 、 研 究 技 術 担 当 省 は 同 日 、 Indonesia Goes Open-Source( IGOS) 2006 ヌ サ ン タ ラ ・ パ ッ ケ ー ジ に 着 手 し た 。 こ れ は Linux の Fedora Core 5 を ベ ー ス と し た デ ス ク ト ッ プ・ソ フ ト ウ エ ア で 、OSS の オ フ ィ ス・ツ ー ル 、Web ブ ラ ウ ザ 、電 子 メ ー ル や チ ャ ッ ト な ど の ツ ー ル が 利 用 で き る 。 ま た 、 同 省 は 同 日 OSS の 品 質 と 信 頼 147 主要なニュース(分野別) 性 を テ ス ト す る ラ ボ を 設 立 す る と ア ナ ウ ン ス し た 。( 2006/12) ベ ト ナ ム 【 OSS】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [教 育 分 野 に お け る OSS の 活 用 プ ロ グ ラ ム の 遅 延 ]: ベ ト ナ ム 「 教 育 分 野 に お け る OSS の 活 用 」 は 、「 2004 年 -2008 年 ベ ト ナ ム に お け る OSS 活用と開発に関するマスタープラン」の中の 9 つの実施プログラムのうち 1 番目 に記載されているものであるが、2 年経った今でも開始されていない。 計画においては、まずは、ハノイ、ダナン、ホーチミンシティ等の大都市の教 育 機 関 を 対 象 と し た 調 査 を 行 い 、4 つ の 大 学 、4 つ の カ レ ッ ジ 、2 つ の 職 業 訓 練 校 に て パ イ ロ ッ ト プ ロ ジ ェ ク ト を 実 施 し た 後 、2008 年 ま で に す べ て の 教 育 機 関 の プ ロ プ ラ イ エ タ リ ソ フ ト を OSS に 入 れ 替 え る こ と を 目 標 と し て い る 。 OSS へ の 約 300 万 ド ル の 政 府 資 金 拠 出 が 決 定 し た の は 2005 年 で あ り 、教 育 訓 練 省は現在、資金の受け取りを待っている状況である。 科 学 技 術 省 関 係 者 は 「 OSS 関 連 プ ロ ジ ェ ク ト の 開 始 の 遅 延 は 、 ソ フ ト ウ ェ ア 関 連 プ ロ ジ ェ ク ト の 実 施 の 為 の 投 資 手 続 き の 複 雑 に 起 因 す る 」と 述 べ 、 「このプログ ラ ム は な ん と し て も 今 年 中 に 着 手 し な け れ ば な ら な い 。」 と の 見 解 を 示 し た 。 ベ ト ナ ム 全 土 に IT 関 連 大 学 ・ カ レ ッ ジ は 約 200 校 あ り 、 270 も の 学 部 が あ る 。 こ の う ち 、OSS を 教 え て い る 大 学・カ レ ッ ジ は 8 校 に 過 ぎ ず 、2 年 以 上 開 講 し て い る の は ハ ノ イ 工 科 大 学 1 校 の み で あ る 。( 2006/06) ◆ [イ ン テ ル 、 共 産 党 科 学 教 育 中 央 委 員 会 と MOU 締 結 ]: ベ ト ナ ム インテルベトナム社と、ベトナム共産党科学教育中央委員会は、党のコンピュ ータインフラ整備に関する協力の覚書を締結した。この覚書は 5 年間有効で、国 家 OSS 開 発・ア プ リ ケ ー シ ョ ン 計 画 に 示 さ れ て い る 、IT 開 発 や 電 子 政 府 イ ニ シ ア テ ィ ブ に 関 し 、イ ン テ ル 社 が 協 力 す る こ と を 約 束 し た も の で あ る 。イ ン テ ル 社 は 、 オ ー プ ン ソ ー ス ソ リ ュ ー シ ョ ン の 開 発 等 を 行 う ラ ボ 「 Open Lab」 の 設 置 に つ い て も 協 力 を 約 束 し た 。( 2006/08) ス リ ラ ン カ 【 OSS】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [Google 社 、 Lanka Software Foundation の OSS 開 発 支 援 ]: ス リ ラ ン カ Google 社 は 、 Lanka Software Foundation(SLT)に 、 Apache Geronimo や MySQL な ど を 含 む OSS 研 究 開 発 の た め 、25,000 ド ル の 資 金 を 供 与 し た 。ス リ ラ ン カ の OSS 開 発 者 の 活 動 は 活 発 で 、 8 月 14 日 か ら 17 日 に は 、 初 め て ア ジ ア で 実 施 さ れ る Apache Software Foundation(ASF)の 公 式 会 議 ApacheCon Asia 2006 が 、 SLT の 主 催 に よ り コ ロ ン ボ で 開 催 さ れ る 。 (2006/08) ◆ [FOSS ス リ ラ ン カ 2006 の 開 催 ]: ス リ ラ ン カ The Local Free and Open Source Software Community は 、 8 月 14 日 か ら 18 日 の 一 週 間 を FOSS ウ ィ ー ク と し て 、 OSS に 関 す る 様 々 の 活 動 を 行 っ た 。 8 月 14 日 に は 、 モ ラ ト ワ 大 学 に て 、 中 高 等 学 校 、 大 学 の 学 生 を 対 象 と し た FOSSSchool プ ロ グ ラ ム を 、 8 月 14 日 か ら 17 日 に は 、 Apache Software Foundation(ASF)の 公 式 会 議 ApacheCon Asia 2006 を Trans Asia Hotel に て 開 催 し た 。 ま た 、 8 月 18 日 は 、 ビ ジ ネ ス に お け る FOSS ツ ー ル の 活 用 に 焦 点 を 当 て た 国 際 会 議 FOSSEnterprise を 、海 外 か ら 著 名 な OSS 関 係 者 を 招 き 、コ ロ ン ボ の 南 東 約 8km に あ る Battaramulla 市 に て 開 催 し た 。 (2006/08) 148 第3章 【 e-learning】 韓 国 【 e-Learning】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [教 育 情 報 化 に 2007 年 280 億 ウ ォ ン ( 約 28 億 円 ) を 投 入 ]: 韓 国 教 育 人 的 資 源 省 は 、 2007 年 に サ イ バ ー 大 学 の 競 争 力 強 化 と e-Learning の グ ロ ー バ ル 化 事 業 に 約 280 億 ウ ォ ン( 約 28 億 円 )の 予 算 を 投 入 す る 。同 省 が 国 会 の 教 育 委 員 会 に 提 出 し た 「 2007 年 教 育 情 報 化 事 業 」 に よ る と 、 来 年 の 予 算 額 は 、 275 億 6,600 万 ウ ォ ン( 約 27 億 5,660 万 円 )で あ っ た 。そ の 内 訳 は 以 下 の と お り で あ る 。e-Learning の グ ロ ー バ ル 化 3,612 百 万 ウ ォ ン (約 3 億 6,120 万 円 )、サ イ バ ー 家 庭 学 習 と 家 庭 教 師 支 援 体 系 の 構 築 1,445 百 万 ウ ォ ン (約 1 億 4,450 万 円 )、 教 育 情 報 活 用 能 力 の 活 性 化 918 百 万 ウ ォ ン( 約 9,180 万 円 )、放 送 と サ イ バ ー 教 育 シ ス テ ム 開 715 百 万 ウ ォ ン( 約 7,150 万 円 )、サ イ バ ー 大 学 競 争 力 強 化 1,957 百 万 ウ ォ ン (約 1 億 9,570 万 円 )、 知 識 情 報 生 成 体 系 基 盤 構 築 840 百 万 ウ ォ ン ( 約 8,400 万 円 )、 学 術 情 報 支 援 共 有 活 用 700 百 万 ウ ォ ン ( 約 7,000 万 円 )、 国 立 大 学 情 報 化 基 盤 拡 充 600 百 万 ウ ォ ン( 約 6,000 万 円 )、大 学 e-Learning 支 援 セ ン タ ー 構 築 2,820 百 万 ウ ォ ン (約 2 億 8,200 万 円 )、 教 育 電 算 網 支 援 事 業 5,600 百 万 ウ ォ ン (約 5 億 6,000 万 円 )、 教 育 行 政 情 報 シ ス テ ム 構 築 3,959 百 万 ウ ォ ン (約 3 億 9,590 万 円 )、 行 政 業 務 情 報 化 支 援 4,400 百 万 ウ ォ ン (約 4 億 4,000 万 円 )。( 2006/10) ◆ [韓 国 の e-Learning と サ イ バ ー 大 学 に 学 ぼ う ]: 韓 国 日本の早稲田大学を中心として設立されたデジタルキャンパスコンソーシアム (DCC) 韓 国 訪 問 団 22 名 が 12 月 14 日 に オ ー プ ン サ イ バ ー 大 学 (http://www.ocu.ac.kr)を 訪 問 し た 。オ ー プ ン サ イ バ ー 大 学 は 、19 大 学 の コ ン ソ ー シ ア ム と し て 運 営 さ れ て い る 韓 国 初 の サ イ バ ー 大 学 で あ る 。 ま た 、 DCC は 日 本 の早稲田大学を中心に慶応大学や明治大学などと共に企業も参加している産学コ ン ソ ー シ ア ム で あ る 。今 回 の DCC の 訪 問 は 、進 ん で い る 韓 国 の e-Learning 産 業 と サイバー大学運営などをベンチマーケティングするためとしている。オープンサ イバー大学側は、同訪問団に産学協力の現状やサイバー大学運営全般についての 説 明 と コ ン テ ン ツ 作 成 方 法 な ど の デ モ を 行 っ た 。( 2006/12) ベ ト ナ ム 【 e-Learning】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [マ イ ク ロ ソ フ ト 社 、 学 生 ・ 教 職 員 向 け の PiL プ ロ ジ ェ ク ト を ス タ ー ト ]: ベ ト ナム マ イ ク ロ ソ フ ト ベ ト ナ ム 社 は 9 月 1 日 、「 Partners in Learning(PiL) Vietnam」 開 始 し た 。 こ れ は 、 小 ・ 中 ・ 高 等 学 校 等 の 教 職 員 や 生 徒 を 対 象 に し た 、 ICT を 利 用 す る 機 会 を 提 供 す る こ と と 、 ICT を 使 い こ な す た め の ス キ ル ア ッ プ を 目 的 と し てマイクロソフト社が全世界的に実施しているプログラムである。 既 に 、 本 プ ロ グ ラ ム に 関 連 し た ウ ェ ブ サ イ ト ( http://www.mspil.net.vn/) が 開 設 さ れ て お り 、 e-ラ ー ニ ン グ の 提 供 や 教 職 員 の コ ミ ュ ニ テ ィ サ イ ト の 運 営 が 行 わ れ て い る 。( 2006/09) 149 主要なニュース(分野別) 3.4 製品動向、技術動向、環境・リサイクル 【技術動向】 中 国 【 技 術 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [WAPI、 国 際 標 準 化 挫 折 で 国 内 市 場 拡 大 へ ]: 中 国 中 国 が 知 的 財 産 権 を 有 す る 無 線 LAN 規 格 「 WAPI」 の 関 係 者 は 、 当 面 の 国 際 標 準 化を断念し、国内市場に重点を置くことを明らかにした。先月の国際会議で国際 標 準 化 が 見 送 ら れ た WAPI だ が、中 国 内 で 二 つ の 大 型 プ ロ ジ ェ ク ト を 推 進 す る こ と で、まずは国内市場での競争力を高めていく考えだ。 WAPI 産 業 聯 盟 の 関 係 者 に よ る と、大 型 プ ロ ジ ェ ク ト と は、国 内 の 100 の 高 校 へ の 校 内 無 線 LAN 建 設 と 、 2008 年 北 京 オ リ ン ピ ッ ク の 試 合 会 場 で の WAPI 設 置 の 二 つ で、WAPI 産 業 聯 盟 で は こ れ ら の プ ロ ジ ェ ク ト を 推 進 す べ く、積 極 的 に 広 報 活 動 を 行 っ て い る と い う 。( 2006/07) ◆ [TD- SCDMA、 メ イ ン 技 術 お さ え 主 導 権 狙 う ]: 中 国 中 国 独 自 の 第 三 世 代 ( 3G) 技 術 標 準 TD- SCDMA で 使 用 さ れ る 技 術 の う ち 、 メ イ ン 技 術 を 中 心 に 中 国 独 自 の 特 許 比 率 は 30% を 占 め 、 主 導 権 を 握 り 始 め て い る 。 国 家 統 計 局 に よ る と 、 TD- SCDMA に 関 す る 特 許 は 214 項 目 。 中 国 の 通 信 コ ン サ ル テ ィ ン グ 会 社 Norson が 発 表 し た TD- SCDMA の 特 許 に 関 す る 報 告 書 に よ る と、世 界 の TD- SCDMA の 技 術 分 野 に 関 す る 特 許 の う ち 、 メ イ ン 技 術 の 特 許 比 率 は 、 大 唐 集 団 が 12.2%、華 為 技 術 が 10.1%、中 興 通 訊 が 7.4% と、中 国 企 業 が 計 29.7% を 占める。現在も多くの企業が研究開発を進めており、実際の中国企業の特許所有 率はより多いと思われる。 特 許 ロ イ ヤ リ テ ィ は、一 般 に 売 上 高 の 15- 30%。こ れ ま で 中 国 企 業 は 知 的 財 産 権 を 持 た な い た め に、第 1 世 代 で は 2,500 億 元( 約 3 兆 2,500 億 円 ) 、第 2 世 代 に は 5,000 億 元 ( 6 兆 5,000 億 円 ) も の ロ イ ヤ リ テ ィ を 支 払 っ て 通 信 業 界 を 発 展 さ せ て き た。そ れ だ け に、北 京 五 輪 前 の サ ー ビ ス 開 始 が 見 込 ま れ る 3G で は、中 国 が 独 自 規 格 の 採 用 で 主 導 権 を 握 る 考 え 。( 2006/11) ◆ [中 興 通 訊 ・ 華 為 技 術 、 積 極 的 に 標 準 制 定 へ 参 画 ]: 中 国 中 国 通 信 機 器 大 手 の 中 興 通 訊( ZTE)と 華 為 技 術 (Huawei)が、国 際 標 準 制 定 へ の 参与状況を公表した。両社は中国の特許出願数でトップを争い、積極的に世界規 模 の 国 際 標 準 化 組 織 に 参 加 し て い る。PCT( 特 許 協 力 条 約 )に 基 づ く 国 際 特 許 の 出 願も増えており、研究開発に力を注いだ成果が徐々に現れ始めている。 ZTE は、ITU、3GPP、3GPP2 な ど 50 以 上 の 国 際 標 準 化 組 織 に 参 加 し て お り、同 社 の 6 人 の 専 門 家 が 国 際 標 準 組 織 の ト ッ プ を 勤 め る 。 華 為 技 術 も 、 300 人 以 上 が 75 の国際標準組織に参加して標準の制定に参画している。両社が標準制定への参加 を積極的に推進する背景には、業界内での発言力を高めて業界のリーダ的存在に なりたいとうい狙いがある。 情 報 産 業 部 に よ れ ば、華 為 の PCT 特 許 出 願 数 は 中 国 国 内 最 多 で、世 界 で も 第 37 位。一 方 の ZTE は 中 国 国 内 の 特 許 出 願 数 が 第 2 位 と な っ て い る。ま た、2005 年 に 研 究 開 発 に 投 資 し た 金 額 は 、 華 為 技 術 が 47 億 5,000 万 元 ( 約 617.5 億 円 )、 海 爾 ( ハ イ ア ー ル )が 45 億 7,000 万 元( 約 594.1 億 円 )、ZTE が 27 億 2,000 万 元( 約 353.6 億 円 )、 聯 想 が 21 億 元 ( 約 273 億 円 ) だ っ た 。( 2006/11) 台 湾 【 技 術 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [工 業 技 術 研 究 院 、 非 薄 膜 型 燃 料 電 池 を 来 年 実 用 化 ]: 台 湾 150 第3章 世 界 的 に ノ ー ト PC の リ チ ウ ム バ ッ テ リ に 不 具 合 が 生 じ て リ コ ー ル す る ケ ー ス が増えているため、次世代バッテリの開発が注目されている。工業技術研究院は 19 日 、初 め て 薄 膜 を 使 わ な い 燃 料 電 池 の 開 発 に 成 功 し 、現 在 試 験 段 階 に あ り 、来 年末には実用化できる予定だと発表した。現在普及している燃料電池は直接メタ ノ ー ル 型( DM)と 固 体 高 分 子 型( PEM)に 大 別 で き る 。た だ し 、薄 膜 で 浸 透 が 起 こ り 、シ ョ ー ト す る 可 能 性 が あ る た め 、薄 膜 を 使 わ な い 燃 料 電 池 が 開 発 さ れ て い る 。 工業技術研究院が開発した燃料電池では、薄膜の代わりに導イオン性電解液を採 用 し 、シ ョ ー ト の 問 題 を 解 決 し て い る 。ま た 発 電 効 率 も 10~ 20% ア ッ プ す る こ と に 成 功 し た 。( 2006/10) 韓 国 【 技 術 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [韓 国 産 組 込 み ソ フ ト ウ ェ ア 「 ナ ノ キ ュ プ ロ ス 」 欧 州 進 出 ]: 韓 国 2006 年 5 月 よ り 、欧 州 と 、韓 国 内 の 技 術 で 開 発 し た 組 み 込 み 式 ソ フ ト ウ ェ ア「 ナ ノ キュプロス」のユビキタスセンサーネットワーク共同研究開発が公式にスタ ー ト す る 。こ れ ま で 、韓 国 と EU は「 韓・EU 組 込 み ソ フ ト ウ ェ ア カ ン フ ァ レ ン ス 」 を数回開催し、ソフトウェア開発分野の協力について模索してきたが、今回、最 終 合 意 に 至 っ た 。組 込 み ソ フ ト ウ ェ ア 分 野 で EU と 共 同 開 発 す る の は 今 回 が 始 め て で あ り 、韓 国 製 の ソ フ ト ウ ェ ア が 基 盤 と な る 。同 プ ロ ジ ェ ク ト 期 間 は 30 ヵ 月 で あ り 、 研 究 開 発 費 用 も 共 同 で 負 担 す る 。( 2006/04) ◆ [韓 国 内 で も 移 動 型 WiMAX 国 際 公 認 を 認 証 ]: 韓 国 2006 年 末 よ り 、 韓 国 内 で 移 動 型 WiMAX ( 韓 国 で は Wibro=Wide Broadband) 端 末機とシステムについての国際公認認証サービスが開始する。韓国情報通信技術 協 会 (TTA)は 、 7 月 11 日 ( 現 地 時 間 ) 米 国 サ ン デ ィ エ ゴ の WiMAX フ ォ ー ラ ム と 移 動 型 WiMAX 国 際 公 認 認 証 試 験 サ ー ビ ス の た め の 協 定 を 締 結 し た 。 昨年 2 月の同フォーラムでスペインのセテコム社に続き、韓国は国際公認認証 試験サービスを受ける。これはアジア諸国の中では初めてである。今後、韓国企 業 は 韓 国 内 か ら TTA を 通 じ 短 期 間 で 安 全 に 認 定 試 験 を 獲 得 で き る よ う に な り 、 費 用削減という恩恵を受けるだけでなく、国内外市場へ迅速に製品提供することが 可 能 と な る 。6 月 30 日 に は 世 界 初 の WiMAX 製 品 を 商 用 化 し た ば か り で も あ る 。TTA は 8 月にはスペインやドイツ、米国の公式試験装備企業と共同で試験装備の検証 を 行 う 。( 2006/07) ◆ [日 米 に 比 べ 、 韓 国 の RFID 基 盤 技 術 は 脆 弱 ]: 韓 国 韓 国 の RFID 関 連 産 業 は 、比 較 的 サ イ ク ル の 短 い 物 流 や 流 通 経 営 方 法 (BM)な ど の 応用技術開発にばかり集中し、基盤技術が皆無であることが判明した。 7 月 11 日 に 特 許 庁 は 1990 年 -2004 年 ま で の 15 年 間 に 公 開 さ れ た RFID 関 連 技 術 は 総 44 件 で あ り 、基 盤 技 術 に 関 す る も の は な か っ た と 発 表 し た 。分 野 別 に は 、全 体 の 47% が 物 流 や 流 通 経 営 方 法 (BM)技 術 に 集 中 し て お り 、 信 号 認 識 ( 24% )、 盗 難 防 止 (21%)、 通 信 (5%)な ど の 応 用 技 術 が 続 く 。 ち な み に 、 日 本 で は 同 時 期 (1990 年 -2004 年 )の 同 公 開 技 術 は 185 件 で あ り 、内 、基 盤 技 術 で あ る デ ー タ 認 識 技 術 が 31% を 占 め て い る 。次 は 、生 産 製 造 (23%)、BM(19%)、ア プ リ ケ ー シ ョ ン (12%)、シ ス テ ム (10%)、そ の 他 (5%)の 順 と な っ て い る 。米 国 で は 、同 時 期 の 登 録 特 許 件 数 は 128 件 、内 、警 報 、盗 難 、防 止 技 術 が 全 体 の 51% を 占 め て い る 。デ ー タ 認 識 (14%)、 そ の 他 (5%)の 順 で 基 盤 技 術 と 応 用 技 術 開 発 が 盛 ん で あ る 。 韓 国 の 特 許 庁 関 係 者 は「 韓 国 の 産 業 で は 基 盤 技 術 開 発 が 未 熟 で あ る 。RFID 関 連 技 術 の 核 心 技 術 を 発 掘 し 、特 許 管 理 化 し 、国 際 標 準 と す る 戦 略 が 急 務 で あ る 。」と 語 っ た 。( 2006/07) 151 主要なニュース(分野別) ◆ [ソ フ ト ウ ェ ア も 企 業 の 財 産 と し て 徹 底 管 理 の 必 要 ]: 韓 国 7 月 20 日 に 韓 国 ソ フ ト ウ ェ ア 著 作 権 協 会 と 関 連 業 界 は 、 ISO が ソ フ ト ウ ェ ア も 企 業 の 財 産 の 一 部 で あ る と 公 式 に 明 示 し た と 発 表 し た 。こ れ は 、 「ソフトウェア財 産 管 理 基 準 (SAM)ISO/IEC 19770-1」 で 、 組 織 内 の ソ フ ト ウ ェ ア 管 理 が 企 業 経 営 上 の 要 件 を 満 た し 、全 体 の IT サ ー ビ ス 管 理 を 効 果 的 に 支 援 で き る よ う 規 格 と し て 策 定されたものである。危機管理、費用抑制、競争的利点の 3 つが基準となってい る 。こ れ に 伴 い 、こ れ ま で 商 用 ソ フ ト ウ ェ ア の 管 理 が お ろ そ か で あ っ た 韓 国 で も 、 ソフトウェアも企業の財産の一部として管理する必要があるとの声が大きくなっ て き た 。SPC コ ン サ ル テ ィ ン グ 社 に よ れ ば 、 「韓国内でもソフトウェアを経営上の 財 産 と す る こ と に つ い て 議 論 が 続 い て い る 中 、 ISO が そ の 点 を 明 確 に し た た め 、 将 来 的 に 企 業 の 経 営 活 動 と 公 開 時 の ソ フ ト ウ ェ ア 財 産 管 理 が ISO 基 準 に ど の 程 度 合 っ て い る か が 焦 点 と な る だ ろ う 。」 と 語 っ た 。( 2006/07) ◆ [2008 年 900MHz 帯 域 の RFID 標 準 化 へ 向 け た 市 場 拡 大 が 加 熱 ]: 韓 国 2008 年 900MHz 帯 域 の RFID 標 準 化 の 完 了 を 前 に 、物 流 と 産 業 自 動 化 市 場 を 中 心 に 、既 に 新 標 準 に 合 っ た RFID 製 品 を 導 入 す る 動 き が 活 発 に な っ て き て い る 。現 在 、 RFID 関 連 の 韓 国 内 標 準 案 を 策 定 し 、 韓 国 情 報 通 信 技 術 協 会 (TTA)を 通 じ 、 国 際 標 準 団 体 に 提 案 し よ う と し て い る 。 TTA は 2006 年 よ り 日 中 韓 RFID 標 準 化 WG を 結 成 し 、 3 国 間 で の 900MHz 帯 域 モ バ イ ル RFID と 応 用 機 器 の 標 準 化 に つ い て の 集 中 討 議 を お こ な っ て き て お り 、 作 業 内 容 は 2007 年 よ り 具 体 化 す る と 見 ら れ て い る 。 RFID 読 み 取 り 機 メ ー カ の 社 長 は 、 「 900MHz 帯 域 製 品 は 2008 年 に 標 準 化 が 完 了 す る ということで市場拡大が見込まれているが、ウォールマートなどグローバル流通 業 界 が 2007 年 以 降 、 全 て の 納 品 ボ ッ ク ス に RFID の 付 着 を 義 務 付 け す る な ど 、 関 連 市 場 の 拡 大 は 時 間 の 問 題 と な っ て い る 。」と 話 し た 。業 界 関 係 者 は 、物 流 市 場 と 工 程 自 動 化 市 場 で 優 先 し て RFID を 導 入 す る だ ろ う と 予 測 し て い る 。 物 流 用 RFID 市 場 の 場 合 、初 期 に ボ ッ ク ス 単 位 の 製 品 に 使 用 し 、工 程 自 動 化 市 場 で は IT 製 品 の 生産から完成品に至るまでの全工程を管理する部門でまず導入が進むと予測され て い る 。( 2007/01) ◆ [日 韓 「 NID 国 際 標 準 」 獲 得 へ 向 け て 競 争 熾 烈 ]: 韓 国 モ バ イ ル RFID 技 術 を 含 む ネ ッ ト ワ ー ク 型 ID(NID)の 国 際 標 準 獲 得 に 向 け て 、日 韓 間 の 競 争 が 熾 烈 に な っ て い る 。 韓 国 電 気 通 信 研 究 院 (ETRI)な ど の 関 連 機 関 に よ れ ば 、現 在 、国 際 電 気 通 信 連 合 標 準 化 機 構 (ITU-T)の NID 標 準 化 作 業 に 関 し 、2005 年 よ り 韓 国 が モ バ イ ル RFID 標 準 化 結 果 を 国 際 標 準 化 し よ う と 進 め て い る 。 一 方 、 日本も各国の U コードを基盤にした商用サービスの標準化を積極的に進めている。 ITU 内 で NID 標 準 化 作 業 を 始 め た 背 景 に は 、 ISO が 策 定 し た 一 般 RFID 技 術 関 連 の 標 準 化 案 を 実 際 の 通 信 網 に 適 用 す る 目 的 が あ る 。 こ れ ま で 、 ITU で は 伝 統 的 に 欧 州 勢 が 強 か っ た が 、ネ ッ ト ワ ー ク イ ン フ ラ が 進 ん だ 日 本 や 韓 国 の 認 知 度 が 高 ま り 、 多 く の 国 が NID 応 用 標 準 の 必 要 性 を 認 識 し て き た 。 特 に SG13 と SG17 で は 、 韓 国 が 主 導 し て い る 。日 本 も 坂 村 教 授 の も と で U-ID コ ー ド 体 系 の 国 際 標 準 化 を 目 指 し て お り 、 NTT な ど の モ バ イ ル RFID 等 ネ ッ ト ワ ー ク 識 別 商 用 サ ー ビ ス を U-ID と 連 携 さ せ る 計 画 で あ る 。韓 国 で は 、RFID 応 用 サ ー ビ ス が 産 業 別 に 拡 散 し て い る こ と か ら 、 単 一 国 家 コ ー ド 標 準 作 れ な い た め 、 別 途 OID と い う コ ー ド 識 別 体 系 を 策 定 し て い る 。 現 在 、 韓 国 は OID を 使 っ た 新 し い NGN サ ー ビ ス ア ー キ テ ク チ ャ 、 ネ ッ ト ワ ー ク ID 基 盤 プ ラ イ バ シ ー 保 護 等 4 つ の 標 準 案 の 国 際 標 準 化 を 推 進 中 で あ る 。 ( 2007/02) 【 注 1】ネ ッ ト ワ ー ク 型 ID(NID)は 、ユ ビ キ タ ス ネ ッ ト ワ ー ク 環 境 で 各 種 の 物 を 認 識 す る 識 別 体 系 と サ ー ビ ス に つ い て 標 準 化 す る こ と で 、 今 後 モ バ イ ル RFID と 2 次元バーコード、赤外線通信など、次世代通信アプリケーションサービスの動向 152 第3章 を左右する。 【 注 2】 国 際 電 気 通 信 連 合 標 準 化 機 構 (ITU-T)に は 、 現 在 15 の ス タ デ ィ グ ル ー プ (SG) が あ り 、 標 準 案 を 作 成 中 で あ る 。 NID 関 連 の SG は 、 次 世 代 ネ ッ ト ワ ー ク ( NGN :Next Generation Network) を 研 究 し て い る SG13 と ネ ッ ト ワ ー ク を 含 む SG17 で あ る 。 【 注 3】 U-ID コ ー ド 体 系 は 、 坂 村 健 教 授 が 設 立 し た ユ ビ キ タ ス ID セ ン タ ( 世 界 500 団 体 が 参 加 ) が 企 業 と 協 力 し て 開 発 し た コ ー ド 体 系 。 【 注 4】ITU-T の マ ル チ メ デ ィ ア ス タ デ ィ グ ル ー プ( SG16)は 日 本 が 議 長 と な っ て おり、コード関連の報告書を提出した。 タ イ 【 技 術 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [家 畜 向 け の RFID 利 用 が 開 始 ]: タ イ 家 畜 衛 生 局 と チ ュ ラ ロ ン コ ン 大 学 獣 医 学 部 は 、RFID を 使 っ た 家 畜 追 跡 の パ イ ロ ッ ト プ ロ ジ ェ ク ト を 実 施 す る 。 対 象 と な る の は 牛 と 羊 。( 2006/06) ◆ [学 術 用 グ リ ッ ド コ ン ピ ュ ー テ ィ ン グ プ ロ ジ ェ ク ト が 開 始 へ ]: タ イ タ イ・ナ シ ョ ナ ル・グ リ ッ ド・セ ン タ( TNGC)は IBM Thailand 社 及 び HP (Thailand) 社 と 手 を 組 み 、全 国 14 ヵ 所 の ア カ デ ミ ッ ク 施 設 を 接 続 す る グ リ ッ ド イ ン フ ラ の 敷 設を行う。これにより、グリッドの本格的な研究が開始されることとなる。 TNGC は 、ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 振 興 庁( SIPA)の 下 部 組 織 。SIPA は 、こ の グ リ ッ ド プ ロ ジ ェ ク ト 向 け に 5,000 万 バ ー ツ ( 約 1 億 3,500 万 円 ) の 予 算 を 初 年 度 に 配 置 し て い る 。ま た 、TNGC の 所 長 に よ る と 、政 府 は 今 後 4 年 間 の グ リ ッ ド プ ロ ジ ェ ク ト に 2 億 2,000 万 バ ー ツ ( 約 5 億 9,400 万 円 ) の 予 算 を 承 認 し た と い う 。 IBM Thailand 社 で は 、 同 社 の IBM System X ク ラ ス タ ・ サ ー バ を 導 入 し て の イ ン フ ラ 整 備 に 協 力 す る 。HP (Thailand)社 で は 、準 備 段 階 か ら 分 析 、実 施 に い た る まで総合的に協力しており、本社がインド・バンガロールに有する研究センター にタイ人研究者の研修受け入れも実施するほか、グリッドプロジェクトのシステ ムデザインのコンサルティングも提供する予定。 TNGC と HP 社 で は 、 森 林 火 災 拡 散 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン 、 薄 膜 技 術 、 医 療 情 報 交 換 の 3 分 野 に お け る 科 学 研 究 プ ロ ジ ェ ク ト も 行 っ て い る 。( 2006/08) ◆ [国 内 初 の RFID テ ス ト ベ ッ ド セ ン タ を 設 立 へ ]: タ イ ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 振 興 庁( SIPA)は 、国 内 に お け る RFID 技 術 の 利 用 需 要 が 拡 大 し て い る こ と を 受 け 、国 家 電 子・コ ン ピ ュ ー タ 技 術 セ ン タ ー( NECTEC)と 共 同 で 、 国 内 初 と な る RFID テ ス ト ベ ッ ド セ ン タ を 設 立 す る 。 SIPA の RFID プ ロ ジ ェ ク ト 広 報 担 当 者 に よ る と 、 SIPA で は 2,000 万 バ ー ツ ( 約 5,600 万 円 ) の 予 算 を 投 じ 、 今 後 5 年 間 の セ ン タ 運 営 費 に 充 て る 。 既 に 設 立 に 向 け て の 準 備 は 進 め ら れ て お り 、来 年 末 ま で に セ ン タ を 開 設 し 、2008 年 に は 稼 動 さ せる意向。 セ ン タ の 設 計 に 当 た っ て は 、タ イ 組 込 み シ ス テ ム 協 会( TESA)の タ イ RFID ク ラ ス タ の メ ン バ と 協 力 し て フ ィ ー ジ ビ リ テ ィ ス タ デ ィ を 行 っ て い た 。( 2006/10) ◆ [天 然 ガ ス ス タ ン ド で 、 RFID の 利 用 を 検 討 中 ]: タ イ タ イ の 国 営 石 油 PTT 社 で は 、天 然 ガ ス 車 向 け の ス タ ン ド で 、RFID の 活 用 を 検 討 している。 こ れ は 、天 然 ガ ス 車 に RFID タ グ を 埋 め 込 み 、車 が ガ ス ス タ ン ド に 入 っ て く る と 、 スタンド側にあるリーダで車輌番号や運転手情報、使用ガスや消費量情報などを 自 動 で 読 み 取 り 、 顧 客 サ ー ビ ス 向 上 に 役 立 て る と と も に 、 PTT 社 の マ ネ ジ メ ン ト 向上も目指すもの。 153 主要なニュース(分野別) 現 在 、RFID リ ー ダ を ガ ス の 注 入 ノ ズ ル に セ ッ ト し て 、車 体 の ガ ス 管 に 差 し 込 ん だ 際 に RFID チ ッ プ の 情 報 を 無 線 で 読 み 取 る や り 方 ( 1 対 1) と 、 ガ ス ス タ ン ド に リーダを設置しておき、車体がスタンドに入ってくると瞬時にチップ情報を読み 取るやり方(1 対多)の両方を実証中で、年内にも結論をだし、来年始めの実稼 動を見込んでいる。 同 社 で は 現 在 76 の ガ ス ス タ ン ド を 有 し て お り 、 RFID 導 入 時 に は 120 ヵ 所 ま で 拡 大 し て い る 予 定 。 さ ら に 、 第 1 四 半 期 中 に 200 ヵ 所 、 来 年 末 に は 320 ヵ 所 ま で 拡 大 し 、 今 後 5 年 間 で 740 ヵ 所 を 見 込 ん で い る 。 導 入 が 実 現 す れ ば 、 ガ ス ス タ ン ド で の RFID 導 入 は 、ド イ ツ 、ブ ラ ジ ル 、ロ シ ア に 次 い で 世 界 で 4 番 目 と な り 、世 界 最 大 規 模 の 利 活 用 と な る 。( 2006/11) イ ン ド ネ シ ア 【 技 術 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [イ ン ド ネ シ ア 、 デ ジ タ ル 放 送 技 術 を 検 討 ]: イ ン ド ネ シ ア インドネシアは、画質と音声に優れた高解像度テレビの技術として、ヨーロッ パの放送技術を採用する可能性が高くなってきた。 インドネシアは、地上デジタル放送の方式としてヨーロッパの標準である Digital Video Broadcasting for Terrestrial Television (DVB-T)を 採 用 す べ き だ と 情 報 通 信 省 の ア ド バ イ ザ が 発 言 し た 。 DVB-T は 現 在 イ ン ド ネ シ ア で 用 い ら れ て い る PAL に 似 て い る 。 PAL も ヨ ー ロ ッ パ で 広 く 用 い ら れ て い る 。 同 省 の 調 べ に よ る と DVB-T が 他 の 国 を あ わ せ て も 一 番 広 く 用 い ら れ て お り 経 済 的 だ と の 判 断 を 下 し た と の こ と 。 同 氏 は ま た 日 本 発 の ISDB 注 ) は 、 ア ジ ア の 技 術 だ が 、 広 く は 用 いられていないため、進めることができない、とのコメントを発表した。なお、 導 入 の 時 期 は 市 場 の 動 向 に よ っ て 決 定 し て い く と し て い る 。 (2007/02) 【 注 】 ISDB(Integrated Services Digital Broadcasting): 日 本 発 の デ ジ タ ル 放 送 規 格 。 地 上 放 送 用 の ISDB-T、 衛 星 放 送 の ISDB-B、 ケ ー ブ ル テ レ ビ 用 の ISDB-C な ど が あ る 。 こ の 記 事 の ISDB は ISDB-T の こ と 。 ミ ャ ン マ ー 【 技 術 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [ミ ャ ン マ ー 語 に よ る SMSが 実 現 ]: ミ ャ ン マ ー Myanmar Heritage社 の IT研 究 グ ル ー プ Technomation Studioチ ー ム は 、 GSM携 帯 電 話 で ミ ャ ン マ ー 語 の SMS( シ ョ ー ト・メ ッ セ ー ジ・サ ー ビ ス )を 送 信 す る シ ス テ ム を 開 発 し た 。 同 シ ス テ ム で は 最 大 400文 字 の ミ ャ ン マ ー 語 文 字 に よ る SMSを 送 信 す る こ と が で き 、 大 半 の GSM携 帯 電 話 に 対 応 し て い る 。 同 社 で は 、 ま ず 初 め に コ ン ピ ュ ー タ OSま た は 電 子 機 器 上 で ミ ャ ン マ ー 語 フ ォ ン ト の 利 用 を 可 能 に す る「 MyMyanmar言 語 シ ス テ ム 」を 開 発 し た 。そ の 後 、携 帯 電 子 機 器 を 対 象 と し た「 MySMミ ャ ン マ ー 語 シ ス テ ム 」、さ ら に は 携 帯 電 話 に 英 語 と ミ ャ ン マ ー 語 の 双 方 の 入 力 を 可 能 に す る“ MyTab”と 呼 ば れ る 仮 想 キ ー パ ッ ド シ ス テ ム を開発した。 Technomation Studioチ ー ム で は 、こ の「 MySMミ ャ ン マ ー 語 シ ス テ ム 」を 利 用 し たミャンマー語-英語辞典やヤンゴン電話帳といった携帯電話サービスの開発を 計 画 し て お り 、 Myanmar Heritage社 の Myint Thu社 長 は 上 記 シ ス テ ム を 携 帯 電 話 サ ービス会社に販売したいと語っている。 また、同チームは現在、電話カードの複製を防止する携帯電話セキュリティシ ス テ ム 等 の 開 発 に 取 り 組 ん で お り 、 来 年 に も 公 開 が 期 待 さ れ て い る 。( 2006/11) 154 第3章 3.5 市場動向、企業動向 【市場動向】 中 国 【 市 場 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [高 画 質 デ ィ ス プ レ イ の 標 準 規 格 が 2007 年 01 月 に 実 施 へ ]: 中 国 情報産業部は、高画質デジタルテレビのディスプレイに関する技術標準を制定 し 、 2007 年 1 月 1 日 か ら 施 行 す る と 発 表 し た 。 対 象 と な る の は 液 晶 、 プ ラ ズ マ 、 液 晶 リ ア プ ロ ジ ェ ク タ ー 、液 晶 フ ロ ン ト プ ロ ジ ェ ク タ ー 、ブ ラ ウ ン 管( CRT)式 リ アプロジェクター、ブラウン管ディスプレイの 6 種。 情報産業部はまた、ディスプレイの技術標準以外に、接続ポートやセットトッ プ ボ ッ ク ス ( STB) に 関 す る 25 の 標 準 規 格 も 制 定 。 解 像 度 の 指 標 と な る 「 デ ジ タ ルテレビ液晶プロジェクターディスプレイ通用規範」など 6 つの標準については 準 備 期 間 を 設 け て 2007 年 1 月 1 日 か ら の 実 施 と す る 。( 2006/04) ◆ [大 連 、 全 国 規 模 の IT 人 材 訓 練 セ ン タ ー を 開 設 ]: 中 国 夏 徳 仁 大 連 市 長 は 21 日 に 開 催 さ れ た「 世 界 ソ フ ト ウ ェ ア ・ 情 報 サ ー ビ ス サ ミ ッ ト フ ォ ー ラ ム 」の 席 で、遼 寧 省 大 連 市 に 全 国 規 模 の 大 型 IT 人 材 訓 練 セ ン タ を 設 置 す る 考 え を 明 ら か に し た。大 学 卒 業 者 を 対 象 に IT の 集 中 訓 練 を 行 い、人 材 不 足 が 問題となっているソフトウェア業界に対し、即戦力となる人材を送り出す目的。 夏 市 長 は 、 2006 年 8 月 に も 設 立 さ れ る 同 セ ン タ に つ い て 、「 未 就 職 の 大 学 卒 業 者 を 大 連 に 呼 び 集 め、外 国 語 や IT 関 連 分 野 を 短 期 間 で 集 中 訓 練 し、約 1 年 の 研 修 期 間でソフトウェア企業の需要に合った複合型人材を数多く育てたい」と語った。 今後は企業側の高い要求に応えられるような人材を育てられるかが大きなカギと なるが、大連市ではこうした人材の生活面も積極的にバックアップする方針で、 ソフトウェアエンジニア専用のアパートを市政府が建設する計画もある。夏市長 は 「 2010 年 に は 、 大 連 の ソ フ ト ウ ェ ア ・ 情 報 サ ー ビ ス の 売 上 高 を 05 年 の 4 倍 に 相 当 す る 400 億 元 に ま で 引 き 上 げ、輸 出 額 15 億 ド ル を 達 成 し た い 」と し て い る 。 ( 2006/06) ◆ [電 子 情 報 産 業 、 1- 5 月 の 利 益 額 が 451 億 元 に ]: 中 国 情 報 産 業 部 は 、 2006 年 1- 5 月 の 電 子 情 報 産 業 の 経 済 指 標 を 発 表 し た 。 こ こ 5 カ月、電子情報産業の売上高は順調に増加しており、利益も業界全体で前年同期 比 34% 増 の 451 億 元( 約 5,863 億 円 )に 達 し た。電 子 情 報 産 業 全 体 の 売 上 高 は 31.8 % 増 と な っ た。工 業 全 体 の 25.8% 増 を 6 ポ イ ン ト 上 回 っ て お り、電 子 情 報 産 業 の 好調ぶりを示している。 携 帯 電 話 の 生 産 台 数 は 1 億 7,931 万 台 で 、 前 年 同 期 比 6,930 万 台 の 増 加 と な っ た。集 積 回 路( IC)生 産 数 は 150 億 個 で、同 49.6% 増、セ ラ ミ ッ ク 部 品 は ほ ぼ 倍 増 と な る 884 億 個 と な っ て い る 。 ま た 、 カ ラ ー テ レ ビ は サ ッ カ ー ワ ー ル ド カ ッ プ 需 要 が 高 ま っ た 結 果 、 5 月 の 売 上 高 は 30% 増 と な っ た 。 携 帯 電 話 の 輸 出 台 数 も 大 幅 な 増 加 を 示 し て い る 。 TCL、 夏 新 ( Amoi)、 聯 想 ( レ ノ ボ ) の 輸 出 台 数 は 250% 増 を 記 録。寧 波 波 導( バ ー ド )の 輸 出 台 数 も、前 年 同 期 比 約 90 万 台 増 の 280 万 台 と な っ た。カ ラ ー テ レ ビ の 輸 出 は、フ ラ ッ ト パ ネ ル デ ィ ス プ レ イ が 立 役 者 と な り、 液 晶 テ レ ビ ・ プ ラ ズ マ テ レ ビ の 合 計 輸 出 総 額 は 同 6.7 億 ド ル 増 の 11.2 億 ド ル と な っ た 。( 2006/07) ◆ [中 国 デ ジ タ ル イ ン タ ー フ ェ ー ス 産 業 聯 盟 が 発 足 ]: 中 国 情 報 産 業 部 が 主 導 す る「 中 国 デ ジ タ ル イ ン タ ー フ ェ ー ス 産 業 聯 盟 」 ( CDIA)が 発 155 主要なニュース(分野別) 足した。中国電子視像協会の副会長は発表会の席上、産業聯盟が今後デジタルイ ン タ ー フ ェ ー ス 標 準 と デ ジ タ ル 信 号 保 護 シ ス テ ム ( UCPS) の 制 定 を 行 っ て い く こ とを明らかにした。会議ではまた、デジタル映像・音声入出力インターフェース 規 格 で あ る HDMI 標 準 グ ル ー プ と 中 国 電 子 視 像 協 会 の 協 議 に よ り 、 HDMI を 採 用 し た企業に対しては年間管理費を優遇することも合わせて発表された。これによ り、HDMI を 採 用 し た 企 業 は、年 間 1 万 5,000 ド ル の 管 理 費 が 1 万 ド ル と な り、生 産 台 数 に 応 じ て 支 払 う 特 許 料 が 1 台 あ た り 15 セ ン ト か ら 4 セ ン ト に 優 遇 さ れ る こ とになる。 2006 年 6 月 末 現 在、HDMI を 採 用 し て い る 企 業 は 全 世 界 で 453 社 に 上 っ て お り 、 20% 以 上 を 中 国 企 業 が 占 め て い る 。 中 国 以 外 の 企 業 で は 、 日 立 、 松 下 電 器 、 ソ ニ ー な ど が HDMI を 高 解 像 度 フ ラ ッ ト パ ネ ル デ ィ ス プ レ イ の 標 準 パ ー ツ に 定 め て お り、日 立 の 40 イ ン チ プ ラ ズ マ デ ィ ス プ レ イ( PDP)の 大 部 分 に は、HDMI が 組 み 込 まれている。 ま た 、 海 信 ( ハ イ セ ン ス )、 海 爾 ( ハ イ ア ー ル )、 長 虹 な ど の 中 国 系 メ ー カ ー で も、一 部 の フ ラ ッ ト パ ネ ル デ ィ ス プ レ イ で HDMI を 採 用 し て い る。統 計 に よ る と 、 上 半 期 の 中 国 デ ィ ス プ レ イ 市 場 で の HDMI イ ン タ ー フ ェ ー ス の 浸 透 率 は、前 年 同 期 比 42% 増 と な っ て お り、40 イ ン チ 以 上 の 液 晶 デ ィ ス プ レ イ( LCD)や PDP で は 50 %以上に達している。海信の王俊昌・副総裁は、テレビ 1 台あたりの材料コスト が 平 均 2- 4 ド ル 上 昇 し て い る と し、特 許 な ど の 付 加 費 用 を 考 慮 す る と、大 幅 な コ ス ト 増 と な っ て い る こ と を 明 ら か に し た 。 そ の 上 で 「 HDMI や HDCP な ど は 販 売 面 で制限されており、関連する権利、テスト、登録などの費用も高い。中国のデジ タルテレビ市場は大きな潜在力を秘めているが、独自のデジタルインターフェー ス技術標準を持たなければ、今後も(外国企業に)束縛され続けることになるだ ろ う 」 と 述 べ て い る 。( 2006/07) ◆ [オ ン ラ イ ン マ ッ プ 、 06 年 の 市 場 規 模 が 1.2 億 元 に ]: 中 国 中 国 の IT リ サ ー チ を 手 が け る 艾 瑞 市 場 諮 訊 ( iResearch) が 、「 2006 年 中 国 オ ン ラ イ ン マ ッ プ サ ー ビ ス 研 究 報 告 」を 発 表 し た。そ れ に よ る と、2005 年 の 中 国 に お け る 地 図 情 報 サ ー ビ ス の 市 場 規 模 は 0.5 億 元 ( 6.5 億 円 ) だ っ た が 、 2006 年 末 に は 1.2 億 元 ( 15.6 億 円 ) に 達 し 、 2008 年 に は 5 億 元 ( 65 億 円 ) を 突 破 、 2010 年 に は 15 億 元 ( 195 億 円 ) に 達 す る と 予 測 さ れ て い る 。( 2006/07) ◆ [ソ フ ト ウ ェ ア の ア ウ ト ソ ー シ ン グ 、 周 辺 都 市 へ 拡 大 傾 向 ]: 中 国 ソフトウェア産業や情報サービス業におけるアウトソーシングの急増に伴い、 これまでアウトソーシングの中心都市だった北京市などでは、人材資源の確保が 大きな課題となっている。その影響を受け、アウトソーシング企業では天津市や 湖北省・武漢市などの周辺都市への移転が始まっており、業界は新たな段階に入 ったといえる。 移転の最大の理由はコスト節減だが、北京市、上海市、遼寧省・大連市、広東 省・深セン市といったアウトソーシングの中心都市における人材不足も大きな要 因となっている。中心都市では既に需要を満たすことができなくなっているの は、ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 に 共 通 し た 問 題 で も あ る。計 成 資 訊 の 予 測 で は、2006 年 の ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 と 情 報 サ ー ビ ス 業 に お け る ア ウ ト ソ ー シ ン グ 成 長 率 は 40% を 上回っており、中心都市では低コスト人材の争奪戦が更に激しくなる見通しだ。 ま た、北 京 市 で は 2006 年 末 に は ア ウ ト ソ ー シ ン グ 産 業 の 人 材 は 前 年 比 約 1 万 人 増 と な る 見 通 し で 、 そ の 大 部 分 は プ ロ グ ラ ム エ ン ジ ニ ア や SE に 集 中 し て い る 。 移転のもう一つの理由には、天津市、武漢市、陝西省・西安市、四川省・成都 市など周辺都市のソフトウェア産業の発展が挙げられる。ソフトウェア産業や情 報サービス業は人材需要が高く、地域の就業率を高める有効な方法となってお 156 第3章 り、これらの業務をアウトソーシングすることで地域における産業構造の変革を 推進する側面もある。これに加え、周辺都市がアウトソーシング企業を誘致する ために各種の優遇政策を発表していることも、移転に拍車をかける一因となって いる。例えば、成都市では「成都市ソフトウェア産業発展奨励政策意見」を制定 し、アウトソーシング企業に対して税制や土地使用における優遇政策を打ち出し て い る 。( 2006/09) ◆ [1- 8 月 の ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 の 売 上 げ 前 年 比 25% 増 ]: 中 国 信 息 産 業 部 が 発 表 し た 電 子 情 報 産 業 の 経 済 指 標 デ ー タ に よ る と 、 2006 年 1- 8 月 に お け る 中 国 電 子 情 報 産 業 の 売 上 額 は、前 年 同 期 比 25.4% 増 の 2 兆 5,798 億 元 ( 33 兆 5,374 億 円 ) と な っ た 。 内 訳 は、ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 が 25.7% 増 の 2,262 億 元( 2 兆 9,406 億 円 ) 、製 造 業 が 25.4% 増 の 2 兆 3,536 億 元( 30 兆 5,968 億 円 )だ っ た。ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 の 収 入 は 、 先 月 比 で 0.5 ポ イ ン ト 、 前 年 同 期 比 で 0.7 ポ イ ン ト の 減 少 と な っ た が 、 全 体としては安定した発展を維持している。 ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 の 内 訳 は 、 ソ フ ト ウ ェ ア 製 品 が 22.6% 増 の 1,343 億 元 ( 1 兆 7,459 億 円 ) 、シ ス テ ム イ ン テ グ レ ー シ ョ ン が 26.4% 増 の 535 億 元( 6,955 億 円 )、 ソ フ ト ウ ェ ア サ ー ビ ス が 36.8% 増 の 385 億 元 ( 5,005 億 円 ) だ っ た 。 一 方 、 ソ フ ト ウ ェ ア の 輸 出 額 は 前 年 同 期 比 36.9% 増 と な る 21 億 ド ル に 達 し て い る こ と も 明 ら か に な っ た 。( 2006/10) ◆ [情 報 産 業 部 、 ト ッ プ 100 企 業 に 喝 「 収 益 を 向 上 さ せ よ 」 ]: 中 国 情 報 産 業 部 が、先 日 発 表 し た 2006 年 1- 8 月 の 電 子 情 報 産 業 に 関 す る 統 計 デ ー タ に つ い て 論 評 し た。1- 8 月 の 電 子 情 報 企 業 ト ッ プ 100 社 の 累 計 売 上 高 は 前 年 同 期 比 21% 増 の 6,707 億 元 ( 約 10 兆 円 ) と な っ た が 、 利 益 総 額 で は 同 6% 減 の 89.6 億 元 ( 約 1,165 億 円 ) と な っ た 。 全 体 で は 2 ケ タ 台 の 好 調 な 発 展 を み せ て い る も のの、利益状況は楽観できないと警告している。 電 子 情 報 企 業 ト ッ プ 100 社 の う ち、1- 8 月 の 売 上 高 が 100 億 元( 約 1,300 億 円 ) 以 上 の 企 業 は 13 社 。 ま た 、 利 益 総 額 が 5 億 元 ( 約 65 億 円 ) を 超 え た の は 100 社 の う ち 8 社 で 、 利 益 総 額 が 1- 5 億 元 ( 約 13-65 億 円 ) の 企 業 が 41 社 と な っ た 。 一 方 、 赤 字 企 業 は 11 社 に 達 し 、 う ち 6 社 が 赤 字 額 1 億 元 ( 約 13 億 円 ) を 超 え て いる。 ト ッ プ 100 に ラ ン ク イ ン し て い る 企 業 は い ず れ も 海 外 事 業 の 開 拓 に 力 を 入 れ て お り、輸 出 額 は 持 続 的 な 成 長 を 続 け て い る。1- 8 月 に お け る 輸 出 額 は 1,781 億 元 ( 約 2.3 兆 円 )で、1- 7 月 に 比 べ 240 億 元( 約 3,120 億 円 )増 加 し て お り、前 年 同 期 比 で は 30% の 増 加 と な る。1- 8 月 に お け る 輸 出 額 は 1,781 億 元( 約 2.3 兆 円 ) で 、 総 売 上 高 の 26.6% だ っ た が 、 ト ッ プ 10 社 だ け で 806 億 元 ( 約 1 兆 円 ) を 占 め た 。 中 で も 、 TCL や 華 為 技 術 で は そ れ ぞ れ の 売 上 高 の 半 分 以 上 を 海 外 売 上 が 占 めている。 情 報 産 業 部 の 専 門 家 は、 「 原 材 料 費 の 価 格 高 騰 で 市 場 競 争 が 激 化 し て い る。利 益 減 少 や 赤 字 も こ の た め だ ろ う 」 と 分 析 す る 。 ト ッ プ 100 社 の 利 益 総 額 は し ば し ば マイナス成長をみせていることから、企業規模は大きいが利益体質にはなりきっ て い な い と い う 現 状 が 浮 か び 上 が っ た 。( 2006/10) ◆ [TD- SCDMA、 韓 国 で 実 験 用 ネ ッ ト ワ ー ク を 構 築 予 定 ]: 中 国 15 日 か ら 北 京 市 で 開 催 さ れ て い る 3G グ ロ ー バ ル サ ミ ッ ト で 、 大 唐 移 動 ( ダ タ ン モ バ イ ル ) と 中 興 通 訊 ( ZTE) は 、 韓 国 の 大 手 携 帯 電 話 キ ャ リ ア SK テ レ コ ム と 共 同 で 、 韓 国 で TD- SCDMA の 実 験 用 ネ ッ ト ワ ー ク を 構 築 す る 計 画 が あ る こ と を 明 ら か に し た 。 3 社 は 既 に 戦 略 的 パ ー ト ナ 契 約 を 結 ん で お り 、 2007 年 春 か ら 建 設 が 157 主要なニュース(分野別) 始まる予定。 海 外 に TD- SCDMA 実 験 用 ネ ッ ト ワ ー ク が 構 築 さ れ る の は 初 め て。SK テ レ コ ム は 以 前 か ら 同 方 式 に 興 味 を 示 し て お り、2006 年 8 月 に は、国 家 発 展 改 革 委 員 会 と TD - SCDMA の 共 同 研 究 に 関 す る 協 議 書 を 締 結 、 中 国 か ら 専 門 家 の 派 遣 が 決 定 し て い た。計画では、韓国に実験用ネットワークを建設すると同時に、中国国内に共同 で R& D( 研 究 開 発 ) セ ン タ を 設 立 す る 。 大 唐 移 動 は 、 数 日 後 に も SK テ レ コ ム と の 業 務 協 力 に 関 す る 詳 細 を 発 表 す る と し て い る 。( 2006/11) ◆ [モ バ イ ル テ レ ビ 、 全 標 準 策 定 完 了 は 2007 年 上 半 期 中 ]: 中 国 国家広播電影電視総局(広電総局)は 5 日、モバイルテレビ標準に関連する一 連 の 技 術 標 準 が 2007 年 上 半 期 に も 出 揃 う 見 通 し で あ る こ と を 明 ら か に し た 。 10 月にチャンネルトランスミッション標準を策定したのに続くもので、技術標準の 規範化が加速する。 広電総局関係者によると、モバイルテレビに関する標準は、エンコード、電子 番 組 ガ イ ド ( EPG) な ど 基 幹 的 な も の は 5- 6 件 だ が 、 付 加 価 値 サ ー ビ ス 向 け な ど を 含 め る と 20 件 近 く に も 達 す る。基 幹 技 術 の 標 準 に つ い て は、既 に 中 国 独 自 規 格 で あ る StiMi の 採 用 が 決 定 さ れ て い る 。( 2006/12) ◆ [検 索 エ ン ジ ン 市 場 40% 成 長 で 、 市 場 規 模 は 16.6 億 元 ]: 中 国 大 手 IT コ ン サ ル テ ィ ン グ 企 業 の 賽 迪 顧 問( CCID)が 最 近 発 表 し た 報 告 書 に よ る と 、 2006 年 の 中 国 検 索 エ ン ジ ン の 市 場 規 模 が 前 年 比 40.6% 増 の 16.6 億 元 ( 約 215.8 億 円 ) と な っ た 。 3 年 連 続 で 40% を 超 え る 成 長 率 を 記 録 。 過 去 2 年 間 で は そ れ ぞ れ 53.7% と 42.2% だ っ た 。 。 同 市 場 の 今 後 の 発 展 に つ い て、CCID イ ン タ ー ネ ッ ト 産 業 研 究 セ ン タ ー の ア ナ リ ス ト で あ る 常 燕 傑 氏 は 、「 2005 年 の ピ ー ク を 経 て 、 中 国 に お け る 検 索 エ ン ジ ン 市 場の規模は着実に成長を遂げており、市場の競争は日ごとにし烈になっている」 と 述 べ て い る。同 レ ポ ー ト に よ る と、競 争 と い う 観 点 で は、百 度( Baidu)が ユ ー ザー数の多さで優位に立っている。検索エンジンを利用する中国人ユーザの 6 割 超 が 、 一 番 最 初 に 使 用 す る 検 索 エ ン ジ ン に 百 度 を 選 ん で い る 。( 2007/02) ◆ [2010 年 に 携 帯 加 入 6 億 件 、 ネ ッ ト 加 入 2 億 件 の 計 画 ]: 中 国 情 報 産 業 部 は 1 日、 「 情 報 産 業 の 第 11 次 5 カ 年 規 画(「 十 一 五 」 、2006- 2010 年 )」 を 発 表 し た 。「 十 一 五 」 期 間 中 に お け る 12 の 重 点 産 業 に つ い て 、 目 標 を 「 三 つ の 10」 と し た 上 で 、 具 体 的 な 目 標 値 を 挙 げ て い る 。 この計画によると重点産業のトップ 3 は、集積回路、ソフトウェア、第 3 世代 ( 3G) 携 帯 電 話 で 、 更 に 次 世 代 イ ン タ ー ネ ッ ト 通 信 、 デ ジ タ ル 放 送 、 ブ ロ ー ド バ ンド通信、コンピュータ及び関連部品、通信サービス、ネットワークと情報セキ ュ リ テ ィ、郵 政 サ ー ビ ス 設 備 と ワ イ ヤ レ ス モ ニ タ リ ン グ な ど 12 分 野。 「 三 つ の 10」 に よ る と 、 2010 年 ま で に 、 情 報 産 業 の 総 売 上 を 10 兆 元 ( 約 130 兆 円 ) と し 、 年 平 均 17.6% の 成 長 に よ っ て 、 GDP に 占 め る 割 合 を 10% に す る と い う 。 具 体 的 に は、2010 年 の 総 売 上 の う ち、通 信 業 の 売 上 を 8,860 億 元( 約 11 兆 5,180 億円) 、電 子 情 報 産 業 の 売 上 を 9 兆 元( 約 117 兆 円 ) 、郵 政 業 の 売 上 を 990 億 元( 約 1 兆 2,870 億 円 ) と 見 込 み 、 そ れ ぞ れ の 年 平 均 成 長 率 の 目 標 値 を 7.6% 、 18% 、 8 % と 設 定 。 ま た 電 子 情 報 製 品 の 輸 出 入 額 が 全 貿 易 輸 出 総 額 に 占 め る 割 合 は 、 35% 前後を維持するという。 加 入 件 数 に つ い て は、2010 年 の 全 国 の 電 話 加 入 件 数 に つ い て、固 定 電 話 が 4 億 件 、 携 帯 電 話 が 6 億 件 の 合 計 10 億 件 と 想 定 。 固 定 電 話 は 100 人 当 た り 30 台 、 携 帯 電 話 は 同 45 台 の 普 及 率 を 目 指 す。イ ン タ ー ネ ッ ト 加 入 件 数 数 は 2 億 人、普 及 率 は 15% を 見 込 ん で お り 、 郵 便 に つ い て も 年 間 投 函 総 数 を 140 億 通 と し た 。 158 第3章 情報産業部は今後、通信産業を従来の製造分野偏重型から情報サービス型に転 換し、電子情報産業を高利益率モデルに移行していく計画を明らかにした。郵政 サービスについては、ワイヤレス機器による集中統一管理を強化するとしてい る。また引き続き研究開発に力を入れ、自主開発による国際的な製品ブランドの 確 立 を 奨 励 す る と し て い る 。( 2007/03) 台 湾 【 市 場 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [高 速 ブ ロ ー ド バ ン ド イ ン タ ー ネ ッ ト 、 2010 年 に 普 及 率 90%を 目 指 す ]: 台 湾 行政院科学技術顧問会議が 3 日閉幕し「ユビキタスネットワーク社会の推進」 を 重 点 政 策 に 決 定 し た 。 2010 年 時 の 高 速 ブ ロ ー ド バ ン ド イ ン タ ー ネ ッ ト (10M 以 上 )の 普 及 率 90% 以 上 を 努 力 目 標 と す る 。 現 在 台 湾 の 高 速 ブ ロ ー ド バ ン ド イ ン タ ー ネ ッ ト の 比 率 は 18.54%だ が 、今 後 は WiMax、モ バ イ ル 3G、固 定 網 等 多 様 な 方 式 を通して、普及率を上げる。行政院の林政務委員は、数年前に関連技術と業務を 管理、監督する「通信放送基本法」を制定したが、インターネットは社会のより 広い階層に影響を及ぼすため、 「 イ ン タ ー ネ ッ ト 社 会 基 本 法 」を 制 定 し 、電 子 商 取 引、個人情報保護、情報公開原則、情報セキュリティ保護等を規定する必要があ る と 述 べ た 。( 2006/04) ◆ [台 湾 、 モ ニ タ の 世 界 市 場 シ ェ ア 75%に 挑 戦 ]: 台 湾 液 晶 モ ニ タ 市 場 は 2005 年 世 界 全 体 で 1 億 台 を 超 え た 。今 年 は 成 長 が 緩 慢 に な る と 予 想 さ れ て い る が 、 台 湾 企 業 の TPV( 冠 捷 ) 社 、 BenQ( 明 基 ) 社 、 Energy Information(群 創 )社 へ の 日 韓 か ら の 発 注 が 見 込 ま れ る 。資 訊 策 進 市 場 調 査 部 の 統 計 に よ れ ば 、 昨 年 台 湾 の 液 晶 と CRT モ ニ タ の 出 荷 台 数 は 各 7,500 万 台 、 2,500 万 台 で 台 湾 製 品 の 世 界 市 場 に お け る シ ェ ア は 70% を 超 え て い る 。2006 年 は 液 晶 モ ニ タ の 出 荷 台 数 が 9,000 万 台 以 上 、 CRT モ ニ タ は 1,900 万 台 と 予 測 さ れ 、 台 湾 の 世 界 シ ェ ア は 75%に 達 す る 可 能 性 が あ る 。( 2006/04) ◆ [「 Computex Taipei」 情 報 家 電 に 注 目 ]: 台 湾 台 湾 で 開 催 さ れ る コ ン ピ ュ ー タ 展 示 会 で あ る「 Computex Taipei」は 6 月 6 日 開 幕 す る 。主 催 機 関 で あ る 台 北 市 コ ン ピ ュ ー タ 公 会 (TCA)は 、デ ジ タ ル エ ン タ ー テ イ メ ン ト 製 品 が 今 年 の 出 展 の 目 玉 に な る と 話 し て い る 。 今 年 は 海 外 企 業 200 社 を 含 む 1,312 社 が 2,907 ブ ー ス に 出 展 す る 。5 日 間 の 開 催 期 間 中 、海 外 バ イ ヤ 2 万 9,000 人 な ど 延 べ 13 万 バ イ ヤ の 来 場 が 予 想 さ れ て い る 。昨 年 は 米 国 バ イ ヤ が 最 多 で あ り 、 次は日本であった。展示はコンピュータパーツ製品、アクセサリ、通信、保存設 備 、マ ザ ー ボ ー ド 、オ プ ト エ レ ク ト ロ ニ ク ス 表 示 製 品 、ソ フ ト ウ エ ア 、AV デ ジ タ ル 製 品 と 広 範 囲 に わ た り 、カ ー エ レ ク ト ロ ニ ク ス 、IC 応 用 、IP 電 信 、セ キ ュ リ テ ィ 、WiMax、ネ ッ ト ワ ー ク ス ト レ ー ジ 、日 本 パ ビ リ オ ン 等 テ ー マ パ ビ リ オ ン も 設 置 さ れ る 。( 2006/05) ◆ [台 湾 情 報 家 電 業 界 、 欧 州 の RoHS 指 令 を ク リ ア ]: 台 湾 台 湾 の 家 電 、IT 大 手 で は 欧 州 市 場 を 開 拓 す る た め 、EU が 7 月 か ら 施 行 し て い る 「 RoHS 指 令 」*に 適 合 す る 製 品 を 次 々 と 発 売 し て い る 。Tatung( 大 同 )社 、Sampo ( 声 宝 )社 、Teco( 東 元 )社 、Chi-Mei( 奇 美 )社 、BenQ( 明 基 )社 な ど の 欧 州 生 産 拠 点 で は 早 期 に RoHS 指 令 適 合 を 進 め 、 競 争 力 を 高 め る 。 Tatung 社 で は 、 欧 州 が 世 界 最 大 の 液 晶 テ レ ビ 市 場 に 成 長 し て い る た め 、2006 年 1 月 か ら 系 列 企 業 に も RoHS 適 合 を 要 求 し た 。同 社 は 、欧 州 市 場 向 け 液 晶 テ レ ビ が 同 社 液 晶 テ レ ビ に 占 め る 割 合 を 35~ 40%に 引 き 上 げ る こ と を 目 指 し て い る 。 *(注 )RoHS 指 令 で は 、 EU 加 盟国で販売される家電製品や電子製品に鉛、カドミウム、六価クロム、水銀、ポ リ臭化ビフェニル、ポリ臭化ジフェニルエーテルなどの有害物質を使用すること 159 主要なニュース(分野別) を 禁 止 ま た は 制 限 し て い る 。 (2006/07) ◆ [台 湾 パ ソ コ ン メ ー カ 、 サ ー バ 市 場 を 開 拓 ]: 台 湾 パ ソ コ ン の OEM/ODM 業 務 は 利 益 率 が 低 下 し て い る た め 、PC メ ー カ は サ ー バ な ど の IT 製 品 に 力 を 入 れ 始 め て い る 。 Mitac( 神 達 ) 社 は 5 年 に わ た り SUN 社 向 け に ハイエンドサーバを生産し、研究開発力を養ってきた。昨年下半期にはデル社や HP 社 か ら サ ー バ の 注 文 を 受 け た 他 、今 年 は IBM か ら P シ リ ー ズ サ ー バ の 注 文 を 獲 得 し て い る 。 Wistron( 緯 創 ) 社 も サ ー バ 領 域 に 力 を 入 れ 、 IBM 社 以 外 に HP 社 や デ ル 社 か ら PC サ ー バ の 注 文 を 獲 得 し て い る 。 Inventec( 英 業 達 ) 社 は 主 に HP 社 向 け に サ ー バ を 出 荷 し 、1 台 当 た り の 平 均 出 荷 価 格 は 1000 米 ド ル 以 上 に 達 す る 。 年 間 出 荷 台 数 は 80~ 100 万 台 で あ る 。ま た Quanta( 広 達 )社 も ブ レ ー ド サ ー バ に 力 を 入 れ て い る 。こ の た め 、ブ レ ー ド サ ー バ 出 荷 台 数 の 年 成 長 率 が 2004 年 、2005 年 と も 20% に 達 し て い る 。 2006 年 は 、 世 界 で ブ レ ー ド サ ー バ の 出 荷 台 数 が 20% 増 加 し 、120 万 台 に 達 す る こ と が 予 測 さ れ て い る 。IDC の 第 1 四 半 期 レ ポ ー ト に よ れ ば 、世 界 サ ー バ 市 場 に お け る IBM の 市 場 シ ェ ア は 50% を 上 回 り 、台 湾 市 場 で も 40% 前 後 の シ ェ ア を 占 め た 。IBM は X シ リ ー ズ の メ イ ン ボ ー ド 生 産 を Wistron( 緯 創 ) 社 に 、 P シ リ ー ズ を Mitac( 神 達 ) 社 に 委 託 し て い る 。( 2006/07) ◆ [超 低 価 格 ノ ー ト PC と 携 帯 電 話 、 2010 年 に は 台 湾 の 「 一 兆 元 産 業 」: 台 湾 ト ポ ロ ジ ー 研 究 院 の 陳 所 長 は 、2010 年 に は 日 米 欧 を 中 心 に ハ イ エ ン ド ノ ー ト パ ソ コ ン と 携 帯 電 話 は 台 湾 に 7,600 億 元( 約 2 兆 2,800 億 円 )の 利 益 を も た ら す が 、 超 低 価 格 機 は 1.3 兆 元 ( 約 3.9 兆 円 ) と な り 、 台 湾 の 次 な る 「 一 兆 元 産 業 」 に な る で あ ろ う と 述 べ た 。陳 氏 に よ れ ば 、27 億 人 口 を 数 え る ブ ラ ジ ル 、イ ン ド 、中 国 、 ロ シ ア で の パ ソ コ ン の 普 及 率 は 最 高 の 国 で も 16%、 イ ン ド の 携 帯 電 話 普 及 率 は 僅 か 8.3%、中 国 で も 約 30%で 、さ ら に 人 口 12 億 に 達 す る エ ジ プ ト 、イ ラ ン 、イ ン ド ネシア、パキスタン、トルコ等の新興国家群でもノートパソコンと携帯電話の需 要 は 増 加 し て い る と い う 。2010 年 に お け る 超 低 価 格 携 帯 電 話 と ノ ー ト パ ソ コ ン の 潜 在 市 場 は 各 々 10 億 台 と 3 億 台 、 平 均 単 価 を 30US ド ル ( 約 3,450 円 )、 100US ド ル (約 11,500 円 )と す れ ば 市 場 規 模 は そ れ ぞ れ 300 億 US ド ル( 約 3 兆 4,500 億 円 ) に 達 す る 。( 2006/08) ◆ [台 湾 フ ラ ッ ト デ ィ ス プ レ イ 、 2006 年 の 生 産 高 は 31%増 ]: 台 湾 世 界 最 大 の フ ラ ッ ト デ ィ ス プ レ イ 展 「 FPD International 2006」 は 10 月 18 日 開 幕 す る が 、 こ れ に 先 立 ち 17 日 、 外 貿 協 会 (TAITRA)は 、「 今 年 台 湾 FPD の 前 3 期 の 生 産 高 は 8,966 億 元 (約 3 兆 1,381 億 円 )で 、昨 年 同 期 の 6,349 億 元( 約 2 兆 2,221 億 円 )に 比 べ 41%成 長 。今 年 の 生 産 高 は 初 め て 1 兆 元( 約 3.5 兆 円 )を 突 破 す る 見 込 み で あ る 。」と 発 表 し た 。経 済 部 の 統 計 で も 、今 年 台 湾 FPD の 生 産 高 は 1 兆 2,800 億 元 (約 4 兆 4,800 億 円 )で 昨 年 同 期 比 31.7%増 で あ る 。 AU Optronics(友 達 )社 の 熊 暉 副 総 経 理 は 「 過 去 FPD の 成 長 は 液 晶 モ ニ タ が 支 え て い た が 、 今 で は 液 晶 テ レ ビ が 主 役 で 、第 1 四 半 期 液 晶 テ レ ビ が 世 界 パ ネ ル 出 荷 に 占 め る 割 合 は 16~ 17%で 、 第 3 四 半 期 は 20%、第 4 四 半 期 は 40%に 達 す る 見 込 み で あ る 。今 年 液 晶 テ レ ビ の 世 界 需 要 は 4,700 万 台 、 来 年 は 60%増 と 予 想 さ れ る 。」 と 述 べ た 。( 2006/10) ◆ [2009 年 に 台 湾 の PFD 生 産 額 は 1 兆 6,000 億 元 に ]: 台 湾 行 政 院 の 何 政 務 委 員 は 、 FPD 産 業 生 産 額 は 2009 年 1 兆 6000 億 元 ( 約 4 兆 8000 億円)に達するだろうとの予測を示した。この根拠となったのは、工場建設数で あ る 。 2005 年 台 湾 フ ラ ッ ト パ ネ ル デ ィ ス プ レ イ ( FPD) 業 界 で は 第 5-6 世 代 工 場 が 11 軒 建 設 さ れ て お り 、 2009 年 ま で に さ ら に 第 7.5 世 代 工 場 が 3 軒 、 第 8 世 代 工場 1 軒が建設される。このため、経済部はパネル関連の生産設備および材料の 160 第3章 生 産 規 模 倍 増 を 推 進 す る こ と を 計 画 し て お り 、Csun( 志 聖 工 業 )社 や Tera Autotech (高橋自動化)社などのオプトエレクトロニクス生産設備メーカはすでに生産拡 張 計 画 に 着 手 し て い る 。( 2006/11) ◆ [MIC 予 測 、 2007 年 世 界 ノ ー ト PC 出 荷 規 模 は 21.3%増 ]: 台 湾 資 策 会 市 場 情 報 セ ン タ ー ( MIC) は 11 月 7 日 、 2007 年 世 界 の PC 出 荷 規 模 は 安 定 成 長 を 維 持 す る と の 予 測 を 示 し た 。 そ れ に よ れ ば 、 2007 年 の PC 出 荷 規 模 は 2 億 3300 万 台 と な り 、 前 年 比 で 11.7%増 加 す る 。 2003 年 以 来 、 年 成 長 率 は 10% 前 後 を 維 持 し て お り 、来 年 も 例 外 で は な い 。う ち 、ノ ー ト PC 出 荷 規 模 は 8,874 万 台 と な り 、前 年 比 で 23.1%成 長 す る 。一 方 、デ ス ク ト ッ プ PC の 出 荷 規 模 は 1 億 4,498 万 台 で 、 同 5.7%増 に 止 ど ま る で あ ろ う 。( 2006/11) ◆ [第 3 四 半 期 台 湾 パ ネ ル 出 荷 量 世 界 一 、 生 産 高 は 第 2 位 ]: 台 湾 DisplaySearch が 発 表 し た 第 3 四 半 期 世 界 TFT パ ネ ル の 出 荷 統 計 に よ れ ば 、 大 型 パ ネ ル 出 荷 量 は 前 期 比 21%成 長 で 過 去 最 高 の 7,740 万 枚 、 生 産 高 も 記 録 を 更 新 し 135 億 US ド ル (約 1 兆 5,930 億 円 )に 達 し た と い う 。台 湾 メ ー カ は シ ェ ア 49%で 韓 国 の 39%を 超 え 最 大 と な っ た が 、生 産 高 は 43%で 韓 国 の 45%を 下 回 っ た 。謝 勤 益 DisplaySearch 大 中 華 区 総 裁 に よ れ ば 、 製 品 構 造 を 見 る と 韓 国 パ ネ ル メ ー カ は テ レ ビ 用 パ ネ ル の シ ェ ア が 54%と 高 く 、サ ム ス ン で は 8 割 が 40 型 で あ る た め 、韓 国 メ ー カ は 第 4 四 半 期 、来 年 第 1 四 半 期 も 生 産 高 で 台 湾 メ ー カ を 上 回 る と し て い る 。 メ ー カ 別 で は AU Optronics(友 達 )社 が 1,599 万 枚 で シ ェ ア 20.5%、 次 い で シ ェ ア が そ れ ぞ れ 19.74%の LPL と 19.36%の サ ム ス ン 社 が 各 1,540 万 枚 、 1,510 万 枚 、 ChiMei(奇 美 電 )社 は 11.8%の 920 万 枚 で 第 4 位 で あ っ た 。( 2006/11) ◆ [台 湾 PC モ ニ タ 、 第 3 四 半 期 に 59% 成 長 ]: 台 湾 IDC の 最 新 統 計 に よ れ ば 、 2006 年 第 3 四 半 期 台 湾 の PC モ ニ タ 出 荷 台 数 は 59 万 100 台 に 達 し 、 第 2 四 半 期 か ら 59% 成 長 し た も の の 、 昨 年 同 期 比 で は 3% 減 と な っ た 。と く に ブ ラ ン ド 製 品 の 販 売 台 数 が 53 万 5200 台 と な り 、第 2 四 半 期 比 で 71% 増 、 昨 年 同 期 比 で 4% と な っ て い る 。 PC モ ニ タ の 出 荷 減 少 に 歯 止 め が か か っ た 原 因として、販売業者が新学期にそなえて在庫を増やしたことや、パネル価格が 7 月から引き上げられる前に調達した業者が多かったことが挙げられる。 液晶モ ニ タ の 出 荷 台 数 を 見 る と 、 19 型 が 第 2 四 半 期 か ら 17 型 を 上 回 り 、 主 流 と な っ て い る 。第 3 四 半 期 の 19 型 液 晶 モ ニ タ は 第 2 四 半 期 比 で 52.9%増 、17 型 は 同 47.3% 増 と な り 、 そ れ ぞ れ 50.3%、 44.7%の シ ェ ア を 占 め た 。( 2006/12) 韓 国 【 市 場 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [イ ン タ ー ネ ッ ト シ ョ ッ ピ ン グ モ ー ル 年 間 売 上 げ 11 兆 ウ ォ ン (約 1 兆 1,000 億 円 )]: 韓 国 韓 国 で イ ン タ ー ネ ッ ト シ ョ ッ ピ ン グ モ ー ル が 誕 生 し て か ら 約 10 年 が 過 ぎ た が 、 2005 年 の 売 り 上 げ が 11 兆 ウ ォ ン と な り 、流 通 市 場 で 3 位 に あ る こ と が わ か っ た 。 モ ー ル 数 も 約 4,400 店 に の ぼ り 、10 年 前 に 比 べ 、10 万 倍 と な っ て い る 。こ れ は 小 売 店 全 体 の 15% に あ た る 。 利 用 者 層 も 同 モ ー ル が 登 場 し た 当 時 は 、 20 代 か ら 30 代 の 利 用 者 が 多 か っ た が 、イ ン タ ー ネ ッ ト 利 用 者 人 口 の 増 加 に 伴 い 、10 代 か ら 40 代へと拡大している。取り扱う商品も衣料品から不動産(アパート等)までと幅 広 い 。2008 年 ま で に は 、18 兆 ウ ォ ン (約 1 兆 8,000 億 円 )市 場 に な る と 見 込 ま れ て いる。 しかしながら、インターネットショッピングモールで商品を購入した際のトラ ブル(詐欺、不良品の配達、返品の不可等)で消費者保護院に届出のあった件数 は 昨 年 だ け で 、 25,000 件 に の ぼ る 。 こ の た め 、 政 府 は 2006 年 4 月 か ら 、 決 済 代 161 主要なニュース(分野別) 金の預け置き制度を設け、モール業者に義務化させたが、このような保護措置を 設 け た 業 者 は 全 体 の 10% に 過 ぎ な い 。さ ら に 強 制 力 の あ る 制 度 的 措 置 が 求 め ら れ て い る 。 (2006/06) ◆ [韓 国 、 ITU デ ジ タ ル 機 会 値 数 (DOI)2 年 連 続 世 界 1 位 ]: 韓 国 国 際 電 気 通 信 連 合 (ITU)が 180 ヵ 国 を 対 象 に デ ジ タ ル 機 会 値 数 (DOI: Digital Opportunity Index) を 発 表 し て い る が 、 韓 国 は 2 年 連 続 1 位 の 順 位 で あ っ た 。 2 位は日本で、昨年 2 位だった香港が 5 位となっている。同値数は、情報通信イン フ ラ の 普 及 や IT 機 会 提 供 と 活 用 度 に つ い て 11 の 指 標 を 設 け 、 1 ヵ 国 の 情 報 通 信 発 展 度 を 総 合 的 に 計 る も の で あ る 。調 査 対 象 国 は 、2005 年 の 40 ヵ 国 か ら 2006 年 は 180 ヵ 国 へ 拡 大 し て い る 。 (2006/07) ◆ [2006 年 韓 国 の IT 輸 出 と IT 産 業 生 産 高 予 測 ]: 韓 国 今 年 の IT 輸 出 は 、原 油 高 や ウ ォ ン 高 な ど に も か か わ ら ず 、半 導 体 輸 出 の 好 調 と デ ィ ス プ レ イ パ ネ ル の 高 成 長 に よ り 、 対 前 年 比 9.8% 増 加 し 1,124 億 ド ル (約 13 兆 384 億 円 )と な る で あ ろ う と 情 報 通 信 省 が 発 表 し た 。半 導 体 は 全 世 界 的 に 携 帯 電 話 の 需 要 が 拡 大 し て い る こ と な ど か ら 対 前 年 比 12.3% 増 加 し 、359 億 ド ル( (約 4 兆 1,644 億 円 )、デ ィ ス プ レ イ パ ネ ル は デ ジ タ ル テ レ ビ 市 場 の 拡 大 に よ り 、対 前 年 比 61.4% 増 加 し た 164 億 ド ル ( 約 1 兆 9,024 億 円 )を 記 録 し た 。 し か し 、 携 帯 電 話端末機はウォン高により韓国企業の価格競争力が低下し、低価格市場進出が鈍 っ た た め 、対 前 年 比 2.7% 増 加 の 260 億 ド ル( 約 3 兆 160 億 円 )に と ど ま る 見 込 み である。 ま た 、2006 年 の 韓 国 IT 産 業 の 生 産 高 は 対 前 年 比 5.5% 、246 兆 ウ ォ ン (約 29 兆 5,000 億 円 )台 の 緩 慢 な 成 長 に と ど ま る 見 込 み で あ る 。部 門 別 に は 、デ ジ タ ル 放 送 (DMB)な ど の 新 規 サ ー ビ ス 拡 大 に よ り 4.6% 成 長 、情 報 通 信 機 器 は 半 導 体 と デ ィ ス プ レ イ パ ネ ル の 成 長 に よ り 、5.7% 成 長 、ソ フ ト ウ ェ ア は コ ン ピ ュ ー タ 関 連 サ ー ビ ス 市 場 と デ ジ タ ル コ ン テ ン ツ 市 場 拡 大 に よ り 6.2% の 成 長 か 見 込 め る 。 ( 2006/07) ◆ [韓 国 IT 業 界 、 中 国 へ の ア ウ ト ソ ー シ ン グ が ブ ー ム ]: 韓 国 最 近 の IT 業 界 の 海 外 進 出 が 盛 ん に な る に 伴 い 、顧 客 管 理 等 の 単 純 業 務 を 中 国 の 朝鮮族にアウトソーシングするケースが増加している。人気ポータルサイトのネ イ バ ー を 運 営 し て い る NHN[035420]社 は 、 2005 年 に 設 立 し た NHN チ ャ イ ナ テ ク ノ ロ ジ ー 社 の 社 員 約 200 人 に ネ イ バ ー や ハ ン ゲ ー ム の モ ニ タ リ ン グ 業 務 を ま か せ て いる。社員の大部分はハングルを理解できる朝鮮族である。主な仕事は、有害な 掲示物の削除やネットゲームでのサイバーマニー売買業者の摘発等、マニュアル どおりに行える単純作業である。コミュニティサイトであるデジインサイト社も 2004 年 か ら 顧 客 セ ン タ ー を 北 京 に 移 し 、掲 示 板 管 理 業 務 を ま か せ て い る 。同 社 の 関係者は、今のところ費用対効果に問題はないとしている。オラクル社も韓国人 顧客のために中国の大連に顧客センターを設立した。こうした傾向は今後ますま す 増 加 す る で あ ろ う 。( 2006/08) ◆ [韓 国 ソ フ ト ウ ェ ア 業 界 の 成 長 ]: 韓 国 これまで、外資企業との競争に生きのこることのみに努力してきた韓国ソフト ウェア業界が生存から成長方向に転じている。これに伴い、海外市場開拓も活発 に な っ て き て い る 。TX ソ フ ト ウ ェ ア 社 は 、上 半 期 の 実 績 が 前 年 同 期 と 比 べ 、200% 以 上 も 伸 び て い る 。 下 半 期 は 、 同 社 は 、 純 利 益 の 30-40% を 米 国 を 中 心 と し た マ ーケティング活動に活用する予定である。ワクチンソフトの安哲秀研究所も上半 期 の 売 り 上 げ と 純 利 益 が 、 各 々 25.5%、 44.7%増 加 し て い る 。 同 社 は 既 に 日 本 法 人 と 中 国 法 人 を 持 っ て い る が 、今 後 、中 南 米 と 欧 州 を 輸 出 先 に 拡 大 す る 計 画 で あ る 。 162 第3章 ( 2006/08) ◆ [台 湾 LCD、 韓 国 を 追 撃 ]: 韓 国 世 界 LCD 市 場 で は 、三 星 電 子 社 と LG フ ィ リ ッ プ ス LCD 社 が 売 上 、出 荷 量 と も に 1 位 、2 位 で あ る が 、昨 年 よ り 台 湾 企 業 が 、出 荷 量 で 韓 国 企 業 を 追 い 抜 い た こ と に 続 き 、 売 上 で も そ の 差 を 縮 め て い る 。 LCD 業 界 と 市 場 調 査 機 関 で あ る デ ィ ス プ レ イ サ ー チ 社 に よ る と 、 第 3 四 半 期 の 10 イ ン チ 以 上 の 大 型 LCD 市 場 で 台 湾 企 業 は 3,810 万 台 を 販 売 し 、 市 場 シ ェ ア は 49.2% で あ っ た 。 ち な み に 韓 国 企 業 の 市 場 シ ェ ア は 41.1% で あ っ た 。売 上 か ら み た 市 場 シ ェ ア は 、韓 国 企 業 が 44.2%(第 1 四 半 期 )、 47.5%(第 2 四 半 期 )、 46.6%(第 3 四 半 期 )で あ り 、 台 湾 企 業 は 、 43.2%(第 1 四 半 期 )、40.8%(第 2 四 半 期 )、42.7%(第 3 四 半 期 )で あ っ た 。ま だ 売 上 シ ェ ア で は 韓国企業の方がわずかに勝っている。個別上位企業の第 3 四半期における売上額 と 出 荷 量 で は 、三 星 電 子 社( 韓 国 )が 32 億 5,000 万 ド ル 、1,517 万 台 、LG フ ィ リ ッ プ ス LCD 社 ( 韓 国 ) が 27 億 8,000 万 ド ル 、 1,478 万 台 、 で あ る の に 対 し 、 AUO 社 ( 台 湾 ) 20 億 6,000 万 ド ル 、 1,260 万 台 、 CMO 社 ( 台 湾 ) 15 億 6,000 万 ド ル 、 890 万 台 で あ っ た 。LCD 業 界 関 係 者 は 、 「 韓 国 企 業 が 7~ 8 世 代 に 本 格 投 資 を し て い る な か 、い ろ い ろ な 業 界 の 存 在 す る 台 湾 で は 、多 く の 5~ 6 世 代 工 場 が 稼 動 し 、大 量 に 出 荷 す る こ と が で き る た め に 、 こ の よ う な 結 果 と な っ た 。」 と 分 析 し て い る 。 ディスプレイサーチ社の最新の報告書では、 「 市 場 で の 平 均 対 比 販 売 単 価 が 、台 湾 企 業 が 13%で あ る と こ ろ 、韓 国 企 業 の 同 数 値 は 16%で あ る 。今 年 の 第 4 四 半 期 と 来 年 の 第 1 四 半 期 は 、 韓 国 企 業 が 市 場 を 主 導 す る で あ ろ う 。」 と あ っ た 。( 2006/11) ◆ [韓 国 産 PC 業 界 「 移 動 型 コ ン ピ ュ ー テ ィ ン グ 」 に 苦 慮 ]: 韓 国 移 動 中 で も イ ン タ ー ネ ッ ト に 接 続 で き る い わ ゆ る Connectivity の 実 現 方 法 に つ い て 、 国 産 PC 業 界 が 苦 悩 し て い る 。 三 星 電 子 社 、 LG 電 子 社 、 サ ン ポ コ ン ピ ュ ー タ 社 、チ ュ ヨ ン テ ク 社 等 の PC 製 造 業 者 は 、最 近 市 場 に 登 場 し た 802.11n、WiBro、 HSDPA な ど の 無 線 通 信 接 技 術 の 標 準 化 と 市 場 性 が 不 透 明 で あ る た め 、 来 年 の ノ ー ト PC ラ イ ン に 反 映 さ せ る か ど う か 決 め か ね て い る 。802.11n に い つ ア ッ プ グ レ ー ト し た ら よ い の か ? イ ン テ ル 社 が ノ ー ト ブ ッ ク 用 CPU プ ラ ッ ト フ ォ ー ム 「 セ ン ト リ ー ノ 」を 2007 年 上 半 期 に 新 し い 無 線 接 続 技 術 で あ る 802.11n 適 用 し た「 サ ン タ ロ ー ザ ( コ ー ド ネ ー ム )」 へ 変 更 す る た め 、 PC 業 界 は 新 し い 統 合 CPU を 搭 載 し た モ デ ル に 開 発 し な け れ ば な ら な い 実 情 が あ る 。802.11n は ま だ IEEE の 認 定 を 受 け ていないが、インテル社は意匠上、標準獲得が可能であるとして関連製品の開発 を 始 め た 。 2.4GHz か ら 5 GHz 周 波 数 を 無 線 LAN に 割 り 当 て た 802.11a/b/g 統 合 ソ リ ュ ー シ ョ ン が 提 供 さ れ て 2 年 も 経 過 し て い な い 。 特 に こ の 間 、 無 線 LAN ノ ー ト ブ ッ ク 拡 大 を 牽 引 し て き た KT 社 の「 ネ ス タ ッ サ ー ビ ス 」の WiBro と の 棲 み 分 け が 確定しておらず、 「 ハ ッ ス ロ( 接 続 地 点 )」の 追 加 設 置 が 中 断 し て い る 状 況 で あ る 。 PC 製 造 業 関 係 者 は 、「 ま ず 802.11a/b/g ソ リ ュ ー シ ョ ン に よ り 、 54Mbps を 実 現 す る こ と が 焦 点 で あ る 。し か し 、802.11n 統 合 CPU が 出 て も AP が 設 置 さ れ て い な い 状 況 で は 、消 費 者 へ の ア ピ ー ル が で き な い 。」と 述 べ た 。他 方 、遠 距 離 イ ン タ ー ネ ッ ト 接 続 技 術 を 導 入 し た WiBro と HSDPA は 11 月 末 に 市 場 に 出 る 。 大 手 企 業 の LG 電 子 社 は SKT 社 と KTF 社 と 協 力 し 、 HSDPA を 支 援 す る ノ ー ト PC(エ ッ ク ス ノ ー ト A1)を 、三 星 電 子 社 は 、KT 社 と 協 力 し 、WiBro を 支 援 す る ノ ー ト PC(Q35/KTW)を 市 販 す る 。し か し 、楽 観 は で き な い 。2005 年 末 LG 電 子 社 が KTF 社 と EVDO ノ ー ト を 出 し た が 、 累 計 販 売 台 数 は 4,000 台 で あ っ た 。 一 方 、 中 小 企 業 は WiBro 製 品 開 発 に は 慎 重 で あ る が 、 HSDPA 用 外 付 け モ デ ム を 一 緒 に 提 供 す る 。 同 関 係 者 は 「 市 場 でどのような標準が生きるかをよく見極め、多様な複数のショリューションを作 っ て い く し か な い 。」 と 述 べ た 。( 2006/11) 163 主要なニュース(分野別) ◆ [2006 年 IT 輸 出 2 年 連 続 1,000 億 ド ル (約 12 兆 円 )突 破 ]: 韓 国 情 報 通 信 省 に よ れ ば 、韓 国 の 2006 年 の IT 輸 出 は 、1,134 億 ド ル( 約 13 兆 6,080 億 円 )と な り 2 年 連 続 で 1,000 億 ド ル (約 12 兆 円 )を 超 え た 。ウ ォ ン 高 と 主 要 輸 出 製品の単価下落、競争の激化などの難しい外部要因にも関わらず、対前年比 10.8% の 成 長 で あ っ た 。一 方 、IT 輸 入 は 589 億 ド ル (約 7 兆 680 億 円 )に と ど ま り 、 IT 収 支 は こ れ ま で で 最 大 の 545 億 ド ル( 約 6 兆 5,400 億 円 )と な り 、産 業 全 体 の 貿 易 黒 字 を 主 導 し て い る 。 IT 産 業 の 貿 易 黒 字 は 、 全 産 業 の 黒 字 167 億 ド ル (約 2 兆 40 億 円 )の 約 3.3 倍 と な っ て い る 。品 目 別 に は 、移 動 通 信 端 末 、DTV、セ ッ ト ト ッ プ ボ ッ ク ス 、 モ ニ タ な ど の 完 成 品 輸 出 は 減 少 し 、 移 動 通 信 部 分 品 (対 前 年 比 27.3% 増 )、 DTV 部 分 品 (対 前 年 比 26.1% 増 )、 半 導 体 (対 前 年 比 16.8% 増 )、 パ ネ ル (対 前 年 比 65.5% 増 )、汎 用 部 品 な ど 高 付 加 価 値 の あ る 部 分 品 の 輸 出 が 伸 び て い る 。輸 出 先 地 域 で は 、対 中 国 が 対 前 年 比 13% 増 加 し た 402.5 億 ド ル( 約 4 兆 8,300 億 円 ) と こ れ ま で で 最 高 を 記 録 し て い る 。 情 報 通 信 省 は 2007 年 の IT 輸 出 に つ い て は 、 2006 年 よ り 12% 増 加 す る で あ ろ う と 予 測 し て い る 。( 2007/01) マ レ ー シ ア 【 市 場 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [マ レ ー シ ア 、 ハ イ エ ン ド の グ ロ ー バ ル ア ウ ト ソ ー シ ン グ を 目 指 す ]: マ レ ー シ ア マ レ ー シ ア マ ル チ メ デ ィ ア 開 発 公 社( MDeC)の IT サ ー ビ ス 及 び ア ウ ト ソ ー シ ン グ 部 の Rob Cayzer プ ロ グ ラ ム デ ィ レ ク タ ー に よ る と 、マ レ ー シ ア は イ ン ド や 中 国 と比較し、ハイエンド部分のグローバルアウトソーシングを目指す、と話した。 人口が多く人材豊富なインドや中国と比較し、マレーシアの強みとして給料上昇 率と離職率が低いことが挙げられる。コンサルティンググループのマーサ社によ る と 、マ レ ー シ ア の ア ウ ト ソ ー シ ン グ 人 材 離 職 率 と 給 料 上 昇 率 は 各 々 5%と 5.5%で 、 イ ン ド の 9.4%と 11.3%、 中 国 の 8.9%と 7.7%で あ る と し て い る 。( 2006/06) ◆ [ソ フ ト ウ ェ ア 不 正 コ ピ ー 率 、 緩 や か に 低 下 ]: マ レ ー シ ア マ レ ー シ ア に お け る 2005 年 の ソ フ ト ウ ェ ア 不 正 コ ピ ー 率 は 60%で 、 2 年 前 と 比 較 し 3%低 下 し た 。 BSA デ ィ レ ク タ ー Tarun Sawney 氏 に よ る と 、 こ こ 2 年 間 、 BSA が キ ャ ン ペ ー ン を 行 い 、マ レ ー シ ア 企 業 に 不 正 コ ピ ー を 利 用 し な い よ う PR し た 結 果 で あ る と い う 。一 方 、市 場 拡 大 に 伴 い 、不 正 コ ピ ー 率 に よ る 損 害 額 は 2004 年 の 1 億 3,400 万 ド ル と 比 較 し 2005 年 は 1 億 4,900 万 ド ル に 増 加 し て い る 。な お 、ア ジ ア 全 域 の 平 均 不 正 コ ピ ー 率 は 54%、 世 界 平 均 は 35%。( 2006/06) ◆ [マ レ ー シ ア 、 IT 分 野 で の イ ン ド と の 協 力 拡 大 を 目 指 す ]: マ レ ー シ ア イ ン ド を 訪 問 し た 、科 学 技 術 革 新 省 大 臣 は 、IT 分 野 で の イ ン ド と の 協 力 拡 大 を 目 指 し た い と 発 言 、こ れ は ア ウ ト ソ ー シ ン グ 分 野 の イ ン ド IT 企 業 か ら マ レ ー シ ア 企 業 へ の 受 注 も 含 ん で い る 。バ ッ ク ア ッ プ 基 地 を 探 し て い る イ ン ド に 対 し 、IT イ ンフラが整備されているマレーシアは適切と説明した。現在、マルチメディアス ー パ ー コ リ ド ー で 操 業 し て い る イ ン ド 企 業 は 65 社 。( 2006/06) ◆ [RFID ド キ ュ メ ン ト 管 理 ト ラ ッ キ ン グ 、 需 要 増 加 ]: マ レ ー シ ア マ レ ー シ ア CBS テ ク ノ ロ ジ 社 は 、RFID ド キ ュ メ ン ト 管 理 ト ラ ッ キ ン グ の 需 要 増 加 を 見 込 ん で い る 。 IDC に よ る と 、 2005 年 に 906 万 リ ン ギ ッ ト ( 約 2 億 7,180 万 円 ) で あ っ た 市 場 は 、 2010 年 に 7,748 万 リ ン ギ ッ ト ( 約 23 億 2,440 万 円 ) に 成 長 す る と 予 測 し て い る 。CBS テ ク ノ ロ ジ 社 、そ の う ち RFID ド キ ュ メ ン ト 管 理 ト ラ ッ キ ン グ は 2010 年 、 RFID 全 市 場 の 35% を 占 め る と 、 は 見 込 ん で い る 。 マ レ ー シ ア で の RFID キ ー ア プ リ ケ ー シ ョ ン は 、 製 造 業 、 ド キ ュ メ ン ト 管 理 ト ラ ッ キ ン グ 、 運輸、セキュリティとアクセスコントロールの分野という。 164 第3章 ( 2006/10) ◆ [マ レ ー シ ア ICT 市 場 、 今 年 12%の 成 長 ]: マ レ ー シ ア 2006 年 の マ レ ー シ ア ICT 市 場 は 前 年 に 比 べ 、 12%の 成 長 と な っ た 。 こ れ は 、 年 初 マ レ ー シ ア コ ン ピ ュ ー タ・マ ル チ メ デ ィ ア 産 業 協 会( PIKOM)が 予 測 し た 10%よ り も 高 い 成 長 率 と な っ て い る 。ハ ー ド ウ ェ ア 、ソ フ ト ウ ェ ア の 成 長 が 緩 や か な 中 、 成 長 の 牽 引 役 は サ ー ビ ス 分 野 が 担 っ た 。 PIKOM は 2007 年 の 成 長 率 を 13%と 予 測 し ている。政府セクタは引き続き成長の牽引役となり、第 9 次国家マレーシア計画 に 基 づ き ICT 分 野 の プ ロ ジ ェ ク ト は 2 倍 に な る と 計 画 さ れ て い る 。 こ の 他 、 ア ウ ト ソ ー シ ン グ 分 野 も 成 長 が 期 待 さ れ て い る 。( 2006/12) ◆ [世 界 最 小 の MM チ ッ プ 、 政 府 が 生 産 販 売 を 本 格 開 始 ]: マ レ ー シ ア マ レ ー シ ア 政 府 は 、国 家 事 業 と し て 進 め て い る RFID( 無 線 自 動 識 別 )チ ッ プ「 マ レ ー シ ア ン ・ マ イ ク ロ ( MM) チ ッ プ 」 プ ロ ジ ェ ク ト を 正 式 に 開 始 し た 。 同 チ ッ プ は 石 川 県 に あ る FEC 社 が 開 発 元 で 、 非 接 触 型 IC チ ッ プ で 世 界 最 小 ク ラ ス 。 今 後 、 本 格 的 に 生 産・商 業 化 を 推 進 す る 。政 府 は 2003 年 に 同 チ ッ プ の 開 発 計 画 に 着 手 し 、 FEC 社 か ら 同 チ ッ プ の 開 発 ・ 生 産 権 を 購 入 。 今 後 、 生 産 販 売 や チ ッ プ を 利 用 し た 政府機関での実証実験、市場導入への以降を行い、安全管理や物流管理、医療、 商 品 な ど の 分 野 で チ ッ プ 活 用 プ ロ ジ ェ ク ト を 推 進 す る 。( 2007/02) タ イ 【 市 場 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [ブ ロ ー ド バ ン ド 利 用 者 が 過 半 数 へ ]: タ イ 国 家 電 子 ・ コ ン ピ ュ ー タ 技 術 セ ン タ ( NECTEC) に よ る と 、 タ イ の ブ ロ ー ド バ ン ド 利 用 者 数 は 年 内 に 60% に 達 し 、ダ イ ア ル・ア ッ プ 利 用 者 数 を 上 回 る 可 能 性 が 出 てきた。 こ れ は 、昨 年 9 月 ~ 11 月 に NECTEC が 実 施 し た 調 査 の 結 果 で 、2 万 1,880 人 の 有 効 回 答 か ら 明 ら か と な っ た も の 。回 答 者 の う ち 45.6% が 男 性 で 54.4% が 女 性 、ま た 、 最 大 利 用 者 層 は 20~ 29 歳 で 51.2% だ っ た 。 同調査では、7 年前に調査を開始して以来始めて、家庭からのネット接続が最 大 数 を 占 め 、66% に 達 し た 。職 場 か ら の 接 続 は 40% に 留 ま り 、そ の 他 に は 29% が 教 育 機 関 か ら 、 25% が イ ン タ ー ネ ッ ト ・ カ フ ェ か ら と の 結 果 が 出 た 。( CICC 注 : 複 数 回 答 だ っ た と 推 察 さ れ る 。) ブ ロ ー ド バ ン ド 利 用 者 は 、 平 均 し て 500~ 1,000 バ ー ツ ( 約 1,400~ 2,800 円 ) を 月 額 料 金 と し て 支 払 っ て お り 、 接 続 タ イ プ で み て み る と 、 ADSL/xDSL が 87.6% と 圧 倒 的 な シ ェ ア を 占 め 、 ケ ー ブ ル ・ モ デ ル 利 用 者 が 4.6% 、 ISDN は 4.4% だ っ た 。( 2006/03) ◆ [RFID に 注 目 が 集 ま る ]: タ イ 現 在 タ イ に は 、RFID の チ ッ プ 設 計 や 関 連 ソ フ ト ウ ェ ア ソ リ ュ ー シ ョ ン を 手 掛 け る 地 場 企 業 が 少 な く と も 20 社 は あ る 。ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 振 興 庁( SIPA)で は 、ア ウェアネス向上に加えて、製造業や物流企業といった潜在的な利用者セクタに対 す る 教 育 も 行 っ て い る 。 ま た 、 タ イ 組 込 み シ ス テ ム 協 会 ( TESA) と 連 携 し 、 今 後 2 年 間 で の RFID 全 面 導 入 を 目 指 し て い る 。 タ イ の RFID 市 場 は 現 在 ま だ 小 さ い が 、 今 後 5 年 間 は 年 平 均 成 長 率 が 14% で 伸 びていくと予想されている。現在の応用事例としては、シナワトラ大学とタマサ ート大学におけるセキュリティ及びアクセスコントロール目的のものと、エビ、 鶏、牛などの追跡がある。新しく開港予定のスワナプーム空港でも手荷物の取扱 い に RFID が 利 用 さ れ る こ と に な っ て い る 。( 2006/04) 165 主要なニュース(分野別) ◆ [ATCI、 地 場 ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 の 振 興 の た め の 6 分 野 を 策 定 ]: タ イ タ イ ICT 産 業 協 会 ( ATCI) で は 、 医 療 、 食 品 、 観 光 、 自 動 車 、 小 売 、 物 流 の 6 分 野 に お い て 、 ICT の 利 活 用 を 推 進 し て い く 。 ATCI で は 、政 府 及 び 民 間 企 業 と 協 力 し な が ら 、セ ミ ナ や 展 示 会 の 開 催 、顧 客 訪 問 な ど の 活 動 を 通 じ 、 ICT と ソ フ ト ウ ェ ア の さ ら な る 利 活 用 を 振 興 し て い く 。 これら 6 分野は、主に中小企業で成り立っている国家の根幹ビジネスであり、 ICT が 業 務 プ ロ セ ス や パ フ ォ ー マ ン ス の 向 上 に 不 可 欠 と ATCI で は み て い る 。 ATCI は こ う し た 活 動 に よ り 、地 場 の ICT 産 業 規 模 を 年 内 に 4,930 億 バ ー ツ( 約 1 億 3,311 万 円 ) に 成 長 さ せ た い と し て い る 。 来 年 に は タ イ の ICT 市 場 は 5,900 億 バ ー ツ( 約 1 億 5,930 万 円 )に 、2008 年 に は 7,350 億 バ ー ツ( 約 1 億 9,845 万 バ ー ツ ) に な る と 予 測 し て い る 。 ICT 市 場 の 年 平 均 成 長 率 は 21% 。 ま た 、 こ れ ら の 取 り 組 み を 通 し て タ イ の ICT 産 業 を 国 際 舞 台 に 押 し 上 げ て い く べ く 、 2012 年 の 世 界 情 報 技 術 産 業 会 議 ( WCIT) の 主 催 を 狙 っ て い る 。( 2006/05) ◆ [タ イ 初 の 電 子 マ ネ ー が セ ブ ン ・ イ レ ブ ン に て 利 用 開 始 ]: タ イ Philips Electronics 社 の RFID 技 術 を 用 い た タ イ 初 と な る 電 子 マ ネ ー “ Smart Purse”が お 目 見 え し た 。バ ン コ ク 市 内 の セ ブ ン・イ レ ブ ン 全 店 で 利 用 が 可 能 と な っ て お り 、年 内 に 150 万 枚 の 発 行 を 目 指 し て い る 。発 行 元 は Thai Smart Card 社 。 ( 2006/06) ◆ [国 家 家 畜 認 識 シ ス テ ム の 開 発 が 進 行 中 ---ま ず は 養 鶏 場 で の 試 験 導 入 を 開 始 へ ]: タ イ 国 家 電 子・コ ン ピ ュ ー タ 技 術 セ ン タ ー( NECTEC)と 家 畜 開 発 局( Department of Livestock Development) は 、 RFID を 使 っ た 家 畜 認 識 シ ス テ ム を 開 発 し 、 今 年 末 ま で に 25 の 養 鶏 場 で パ イ ロ ッ ト 的 に 導 入 す る 。 タイ国内には、1 万軒ほどの養鶏場と関連企業があり、現在も追跡システムは あ る も の の 、手 作 業 で の 記 録 保 管 を 行 っ て い た 。ま ず は 年 間 300 億 バ ー ツ( 約 810 億円)の輸出額を誇る鶏肉から始めるが、来年には豚や牛などの家畜業者にも広 めていく方針。 こ の 家 畜 認 識 シ ス テ ム は 、 家 畜 の 能 力 検 定 に 関 す る 国 際 委 員 会 ( ICAR : International Committee for Animal Recording) お よ び ISO 11784 と ISO 11785 に 準 拠 す る 見 込 み 。( 2006/09) ◆ [2007 年 の タ イ ICT 市 場 予 測 ]: タ イ タ イ ・ コ ン ピ ュ ー タ 製 造 業 者 協 会 ( ATCM) に よ る と 、 タ イ に お け る 2006 年 の IT ビ ジ ネ ス 規 模 は 、約 1,414 億 2,600 万 バ ー ツ( 約 4,732 億 5,600 万 円 )で 、前 年 比 12.6% の 成 長 と な っ た 。セ ク タ 別 で は 、ソ フ ト ウ ェ ア 市 場 が 最 大 の 成 長 を み せ、その後にハードウェア、コンピュータ・サービス、データ通信と続いた。 2007 年 の 予 測 は 、 15% 増 の 1,627 億 1,700 万 バ ー ツ ( 約 5,445 億 200 万 円 )。 ま た 、 IT 消 費 規 模 は GDP の 2.22% を 占 め る 見 込 み 。 SOHO や 教 育 、 政 府 、 一 般 消 費者が伸びると見ている。 ま た 、パ ソ コ ン の 販 売 台 数 は 、8~ 10% の 成 長 と な る 150 万 台 を 予 測 。し か し な が ら 、全 体 に 占 め る 地 場 ブ ラ ン ド の 割 合 は 3~ 4 割 に 留 ま り 、こ こ 数 年 は 減 少 傾 向 に あ る 。( 2007/01) フ ィ リ ピ ン 【 市 場 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [イ ン ド の BPO 企 業 が フ ィ リ ピ ン 進 出 に ]: フ ィ リ ピ ン フ ィ リ ピ ン・ビ ジ ネ ス・プ ロ セ ス 協 会( BPA/P)は 、イ ン ド NASSCOM と 戦 略 的 7 分野における協力について覚書を締結。オフショア・アウトソーシングのグロー 166 第3章 バル市場を共同で獲得していくことを狙ったもの。 こ れ に よ り 、 イ ン ド の BPO 企 業 が フ ィ リ ピ ン に 進 出 し て く る こ と が 期 待 さ れ て お り 、 イ ン ド NASSOM の 副 会 長 補 佐 に よ る と 、 今 後 1 年 以 内 に 7~ 8 社 の 進 出 が 予 想 さ れ る と い う 。( 2006/09) ◆ [2006 年 の BPO 売 上 高 は 35 億 ド ル に 達 す る 見 込 み ]: フ ィ リ ピ ン 情 報 通 信 技 術 委 員 会 ( CICT) の サ イ バ ー サ ー ビ ス 部 門 の コ ン サ ル タ ン ト を 務 め る Monchito Ibrahim 氏( 前 フ ィ リ ピ ン コ ン ピ ュ ー タ 協 会 会 長 )に よ る と 、フ ィ リ ピ ン の ビ ジ ネ ス・プ ロ セ ス・ア ウ ト ソ ー シ ン グ 市 場 は 、今 年 35 億 ド ル の 売 上 げ を 記 録 す る と の 予 測 を 明 ら か に し た 。ま た 、年 末 時 点 の 従 事 者 数 は 28 万 人 に な る 見 通 し 。( 2006/11) イ ン ド ネ シ ア 【 市 場 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [イ ン ド ネ シ ア の イ ン タ ー ネ ッ ト 利 用 、 立 ち 遅 れ ]: イ ン ド ネ シ ア イ ン テ ル ・ イ ン ド ネ シ ア 社 の イ ン ド ネ シ ア 代 表 Budi Wahyu Jati 氏 に よ る と 、 インドネシアにおけるインターネットの利用率は諸外国に比べて立ち遅れており, 人 口 の 6.6%の 1,600 万 の 人 で あ る と の こ と 。 同 氏 に よ る と 隣 国 の マ レ ー シ ア は 人 口 の 33%の 800 万 人 、 ま た タ イ で は 人 口 の 12%の 6,500 万 人 。 物流のインフラが不十分なため、国内の多くの地域へのコンピュータの普及が 進 ま な い 一 方 、言 語 の 問 題 が イ ン タ ー ネ ッ ト 利 用 者 の 増 加 を 阻 ん で い る 。例 え ば 、 道路整備が進んでいないため、ある村へコンピュータを 2 台送るのに 2 日かかる 場合もある。加えて、言語の問題のため、そういった村ではほとんどインターネ ットは使われておらず、利用者は大都市部に限られている、との談話を発表して い る 。( 2006/04) ◆ [エ イ サ ー 社 が 学 生 向 け の 安 価 版 PC を 提 供 ]: イ ン ド ネ シ ア エ イ サ ー 社 が マ イ ク ロ ソ フ ト 社 と 協 力 し て 、学 生 向 け に PC の 特 別 販 売 プ ロ グ ラ ムをインドネシアのいくつかの都市で実施している。 エ イ サ ー イ ン ド ネ シ ア 社 の マ ー ケ ッ ト ・ コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 担 当 の Heinhart Poli 氏 に よ る と 、こ の 特 別 プ ロ グ ラ ム は 今 月 上 旬 ジ ョ グ ジ ャ カ ル タ 、ス ラ バ ヤ と バンドンで実施された。同氏によると、7 月にはランパン、パレンバン、ペカン バルで1年間のプログラムとして開始され、バリでは 8 月に開始される予定。 こ の プ ロ グ ラ ム を 利 用 す る と 、300 米 ド ル( 約 3 万 4,000 円 )で 、AMD 社 の Sempron 3100+の プ ロ セ ッ サ 、 メ モ リ は 256 メ ガ バ イ ト 、 ハ ー ド デ ィ ス ク は 80 ギ ガ バ イ ト で 、VGA カ ー ド と 10/100M の LAN カ ー ド が 搭 載 さ れ て い る PC を 購 入 す る こ と が で き る 。 な お 、 エ イ サ ー 社 は 台 湾 を 本 拠 と す る 多 国 籍 企 業 。( 2006/04) ◆ [マ イ ク ロ ソ フ ト 社 が IT ア カ デ ミ ー ・ プ ロ グ ラ ム を 開 始 ]: イ ン ド ネ シ ア マ イ ク ロ ソ フ ト ・ イ ン ド ネ シ ア 社 は 13 日 に 、 IT 分 野 に お け る 有 能 な 職 業 人 育 成 を 助 け る た め に 、 イ ン ド ネ シ ア で 14 万 米 ド ル ( 約 1,600 万 円 ) の IT ア カ デ ミ ー (ITA)プ ロ グ ラ ム を 開 始 し た 。 こ の プ ロ グ ラ ム は マ イ ク ロ ソ フ ト 社 の グ ロ ー バ ル IT ソ リ ュ ー シ ョ ン の ス キ ー ムの一部で、教師、生徒とコミュニティをつなぎ、次世代の専門家とコミュニテ ィ の リ ー ダ の 能 力 を 高 め る の を 支 援 す る も の で あ る が 、こ れ は ご く 初 期 の IT 経 験 を 支 援 す る 。 内 容 と し て は 、 MS Word、 Excel、 Access、 Outlook、 PowerPoint の 使い方。 同社の公的部門ディレクタによると、同社は今年、教育省の推薦により、国中 の 70 の 職 業 高 校 で こ の ITA プ ロ グ ラ ム を 展 開 す る 予 定 。 第 1 段 階 と し て 30 の 職 167 主要なニュース(分野別) 業 高 校 で こ の プ ロ グ ラ ム を 始 め る 準 備 は す で に で き て お り 、第 2 段 階 で 残 り の 40 の学校に展開する。同氏によると、このプログラムでは高校から大学まですべて の正規教育機関が対象になる。 こ の プ ロ グ ラ ム を 1 回 実 施 す る の に 毎 年 約 2,000 米 ド ル ( 約 23 万 円 ) か か る 。 初年度はマイクロソフト社がすべてのコストをカバーする予定。しかし、この金 額 に は 35 米 ド ル( 約 4,000 円 )の マ イ ク ロ ソ フ ト 認 定 プ ロ フ ェ ッ シ ョ ナ ル・プ ロ グ ラ ム の 認 定 試 験 や 、25 米 ド ル( 約 2,900 円 )の マ イ ク ロ ソ フ ト・オ フ ィ ス・ ス ペシャリスト・プログラムの認定試験の受験料は含まれていない。受講生はこれ らの認定試験の割引を受けることができるほか、トレーニングのためのライブラ リの利用、就業支援などの利点を得ることができる。また教師は、用意されたカ リキュラム、ツール、資源などの最新のマイクロソフト社の技術に関するトレー ニ ン グ を 受 け る こ と が で き る 。( 2006/06) ◆ [国 内 コ ン ピ ュ ー タ 市 場 30% の 成 長 ]: イ ン ド ネ シ ア イ ン ド ネ シ ア 国 内 の コ ン ピ ュ ー タ 市 場 が 年 に 20~ 30% の 成 長 を 続 け て い る こ とが、インドネシア・コンピュータ・ビジネス協会の調べでわかった。主に国内 の PC の 売 り 上 げ が 強 く 回 復 し て き て い る 。 協 会 会 長 の Henkyanto Tjokroadhiguno 氏 に よ る と 、2005 年 に は 30% 伸 び て 130 万 台 の 売 り 上 げ と な り 、今 年 は 堅 調 な 需 要 の 増 加 に 支 え ら れ て さ ら に 30% 増 加 す る こ と が 期 待 さ れ て い る と の こ と 。同 氏 に よ る と 、1998 年 初 め の 経 済 危 機 の 際 に はマーケットは著しく縮小したが、近年堅調に増加しており危機以前のレベルま で回復している。また、国内で組み立てられた国産のコンピュータが国内市場の 60% を 握 っ て い る 。多 く の 国 外 企 業 が イ ン ド ネ シ ア 国 内 で 生 産 ラ イ ン を た ち あ げ 、 それにより生産コストの低下をもたらした、との見解を示した。更に、政府はセ キュリティを確保し法整備を進めて国外企業の誘致を進めるとともに、国内コン ピ ュ ー タ 産 業 の 育 成 に 力 を 入 れ る べ き だ 、 と の 考 え を 明 ら か に し た 。( 2006/09) ベ ト ナ ム 【 市 場 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [ク ア ン チ ュ ン ・ ソ フ ト ウ ェ ア ・ シ テ ィ 、 投 資 拡 大 ]: ベ ト ナ ム ク ア ン チ ュ ン・ソ フ ト ウ ェ ア・シ テ ィ (QTSC)で は 、現 在 、70 社 が ソ フ ト ウ ェ ア の 開 発 事 業 を 行 っ て お り 、こ れ ら の 企 業 の 総 投 資 額 は 2,730 万 米 ド ル で あ る 。QTSC の入居企業による昨年のソフトウェア輸出額は、ホーチミンシティのソフトウェ ア 輸 出 の 約 25% に あ た る 2,000 万 米 ド ル で あ っ た 。 QTSC に は 、ソ フ ト ウ ェ ア 開 発 業 務 と シ ス テ ム エ ン ジ ニ ア 向 け の 研 修 用 と し て 総 額 1 兆 1,131 億 ド ン( 約 81 億 6,094 万 円 )を 投 資 し た 4 棟 の ビ ル が あ り 、現 在 は 6 棟 の ビ ル を 建 設 中 で あ る 。( 2006/03) ◆ [ホ ー チ ミ ン シ テ ィ の IT 普 及 等 の 動 向 ]: ベ ト ナ ム 総 人 口 790 万 人 の ホ ー チ ミ ン シ テ ィ で は 、 現 在 390 万 人 の 電 話 加 入 者 が い る 。 こ の う ち 、 280 万 人 が 携 帯 電 話 加 入 者 で 、 110 万 人 が 固 定 電 話 加 入 者 で あ る 。 100 世 帯 に 55 台 の 電 話 が 普 及 し て い る 計 算 で 、2010 年 ま で に 100 世 帯 に 45 台 の 電 話 普及を目指すという国の目標を既に達成した。 2005 年 の 1 年 間 で ホ ー チ ミ ン シ テ ィ の 電 話 加 入 者 は 約 20% 増 え 、Viettel 社 が 最 も 高 い 成 長 率 を 示 し た 。 同 社 の シ ェ ア は 21.63% と 、 現 在 の 2 番 目 の シ ェ ア (22.93%)を 誇 る VinaPhone 社 に 迫 る 勢 い で あ る 。Mobifone 社 の シ ェ ア は 第 1 位 の 49.4% 、 S-Fone 社 は わ ず か 6% の 市 場 シ ェ ア で あ っ た 。 ホ ー チ ミ ン シ テ ィ に は 70 万 人 の イ ン タ ー ネ ッ ト 加 入 者 が お り 、 こ れ は 国 全 体 の 加 入 者 の 24.22% を 占 め て い る 。 100 人 中 8.7 人 が イ ン タ ー ネ ッ ト に 加 入 し て い る 計 算 で 、 2010 年 ま で の 国 の 目 標 に 達 し た 。 168 第3章 ベ ト ナ ム 全 体 の イ ン タ ー ネ ッ ト ユ ー ザ 数 は 13% に 達 し 、 世 界 平 均 に 達 し た 。 2010 年 ま で に 40% の イ ン タ ー ネ ッ ト ユ ー ザ 数 を 目 指 し て い る 。 (2006/03) ◆ [現 地 語 検 索 サ イ ト Yahoo! Vietnam 開 設 ]: ベ ト ナ ム Yahoo!社 は 、 検 索 サ イ ト 「 Yahoo! Vietnam」 を 開 設 し た 。 コ ン テ ン ツ 、 電 子 メ ー ル 、 検 索 、 チ ャ ッ ト 等 の サ ー ビ ス が す べ て ベ ト ナ ム 語 に て 提 供 さ れ る 。 Yahoo! 社は、現地語ページとして、東南アジアでは、インドネシア、マレーシア、フィ リピン、シンガポール、タイをカバーしていたが、これに新たにベトナムが加わ っ た 。( 2006/03) ◆ [文 化 情 報 省 、 Windows の 違 法 コ ピ ー 取 締 り の 強 化 へ ]: ベ ト ナ ム ホ ー チ ミ ン シ テ ィ の Titan IT and Trade Center に て 、 マ イ ク ロ ソ フ ト 社 の Windows 等 の 違 法 コ ピ ー が イ ン ス ト ー ル さ れ た コ ン ピ ュ ー タ が 数 百 台 見 つ か っ た 。 文化情報省と経済警察の査察により明らかになったもので、当局は知的財産権の 意識を高めるために取締りを強化している。 ベ ト ナ ム 人 の 平 均 年 収 は 約 600 ド ル で あ る が 、 300 ド ル の 正 規 Windows や 400 ド ル の 正 規 MS Office を 購 入 す る の は 現 実 的 に は 難 し く 、 特 に 中 小 企 業 等 で は 1 ドル程度で販売されている違法コピー版を購入してしまう傾向が強い。 ソフトウェアの知的財産権の侵害はベトナムの大きな問題である。違法ソフト 追放のためにはユーザの意識改革やマイクロソフト社等のソフトウェア大手企業 か ら の 支 援 が 必 要 で あ る と 当 局 は 述 べ た 。( 2006/04) ◆ [郵 電 省 、 2005 年 の 優 秀 な IT 企 業 表 彰 ]: ベ ト ナ ム 郵 電 省 は 7 月 7 日 、 VASC 社 を デ ジ タ ツ コ ン テ ン ツ 産 業 に お け る 2005 年 の 最 優 秀 企 業 と し て 表 彰 し た 。こ の 他 、Thin Van Company、VDC 社 、HPT IT Service Joint Stock Company、 AZ Solution Joint Stock Company の 4 社 も 表 彰 さ れ た 。 ま た 、ソ フ ト ウ ェ ア 開 発 に お け る 優 秀 企 業 と し て は 、FPT Software 社 、Paragon Solutions 社 、Tuong Minh 社 、Da Nang Software Technology Center、CMC Computer and Communication Company の 5 社 が 表 彰 さ れ た 。 郵 電 省 の Nguyen Ming Hong 副 大 臣 は 「 こ の よ う な イ ベ ン ト は 、 ベ ト ナ ム IT 企 業 に 対 し 、 CMM 取 得 の 重 要 性 を 啓 蒙 す る た め に 有 効 で あ る 。」 と の 見 解 を 述 べ た 。 ( 2006/06) ◆ [合 法 ソ フ ト ウ ェ ア の 利 用 を 推 進 す べ き 、 VINASA ビ ン 会 長 ]: ベ ト ナ ム 「 WTO の 加 盟 を 目 指 し 、 ベ ト ナ ム 政 府 は 合 法 的 な ソ フ ト ウ ェ ア の 利 用 を 推 進 す る ア ク シ ョ ン プ ラ ン を 策 定 す べ き 。」 と ベ ト ナ ム ソ フ ト ウ ェ ア 協 会 (VINASA) の Truong Gia Binh 会 長 は 述 べ た 。 ベ ト ナ ム の ソ フ ト ウ ェ ア サ ー ビ ス 産 業 規 模 は 1 億 7,000 万 ド ル 、 う ち 4,500 万 ド ル が 海 外 へ の 輸 出 で あ り 、 産 業 全 体 は 年 間 で 40% の 伸 び を 見 せ て い る 。 6 年 前 の ソ フ ト ウ ェ ア 企 業 数 は 170 社 、 就 業 者 数 は 5,000 人 で あ っ た が 、 現 在 の 企 業 数 は 登 録 ベ ー ス で 600 社 、 15,000 人 が 就 業 し て い る 。 試 算 に よ れ ば 、ベ ト ナ ム が 今 後 4 年 間 で 違 法 ソ フ ト ウ ェ ア 利 用 率 を 10% ま で に 下 げ る こ と が で き れ ば 、同 期 間 内 で 169% の 成 長 が 見 込 め る 。4 年 後 も 現 在 と 同 水 準 の 約 90% で あ っ た 場 合 、 同 期 間 内 で 108% の 成 長 と な る 。( 2006/06) ◆ [ベ ト ナ ム 中 小 企 業 、 パ ソ コ ン 導 入 に 意 欲 ]: ベ ト ナ ム 米 国 AIM 社 の 調 査 に よ れ ば 、 現 在 、 ベ ト ナ ム の 100 人 以 下 の 従 業 員 規 模 の 企 業 の う ち パ ソ コ ン を 所 有 し て い る 企 業 は 11% に 過 ぎ な い が 、パ ソ コ ン を 所 有 し て い な い 企 業 の 40% が 、今 後 12 ヵ 月 以 内 に 購 入 を 検 討 し て お り 、台 数 と し て は 45 万 169 主要なニュース(分野別) 台 が 新 た に 導 入 さ れ る 見 込 み で あ る 。( 2006/06) ◆ [中 古 の ノ ー ト パ ソ コ ン 等 の 輸 入 規 制 に 対 し 、 販 社 が 撤 廃 要 求 ]: ベ ト ナ ム 2006 年 5 月 に 、 ノ ー ト パ ソ コ ン 及 び 関 連 電 子 製 品 の 中 古 製 品 の 輸 入 禁 止 規 制 ( Decree 12)が 発 効 し た が 、こ れ に つ い て 、コ ン ピ ュ ー タ 販 売 各 社 が「 消 費 者 の 利 益 を 損 ね る 」と し て 、郵 電 省 に 撤 廃 を 求 め て い る 。輸 入 が 禁 止 さ れ た 中 古 品 は 、 ノートパソコン、プリンタ、コンピュータ付属品。 こ れ に 対 し 、郵 電 省 は 、 「一定の基準を満たす再生品の輸入は認めることを検討 し て い る 」 と 述 べ た 。( 2006/07) ◆ [エ レ ク ト ロ ニ ク ス 製 品・コ ン ピ ュ ー タ の 輸 出 、年 間 27% の 成 長 見 込 み ]:ベ ト ナム 商 業 省 は 、ベ ト ナ ム の エ レ ク ト ロ ニ ク ス 製 品・コ ン ピ ュ ー タ の 輸 出 額 に つ い て 、 今 後 5 年 間 で 毎 年 27%の 成 長 を 遂 げ 、2010 年 に は 47 億 米 ド ル に 達 す る と い う 予 測 を発表した。ベトナムの同分野の輸出は、キヤノン、富士通、ソニー、サムスン 等 、外 資 企 業 に 大 き く 依 存 し て お り 、依 存 率 は 90% 以 上 に 上 る 。今 後 、こ れ ら の 企 業 の 輸 出 が さ ら に 増 え る こ と が 見 込 ま れ て お り 、ま た 、イ ン テ ル も 2007 年 下 半 期にホーチミンシティで半導体工場を稼動させるため、輸出額の堅調な伸びが見 込まれる。 な お 、エ レ ク ト ロ ニ ク ス 製 品・コ ン ピ ュ ー タ の 今 年 1~ 7 月 の 輸 出 額 は 前 年 同 期 比 19.8%増 の 9 億 米 ド ル で 、ベ ト ナ ム 電 子 協 会( VEIA)の 予 測 を 下 回 っ た 。 ( 2006/08) ◆ [Vietnam ICT Index 2005 発 表 、 ホ ー チ ミ ン シ テ ィ が ICT 利 用 度 ト ッ プ ]: ベ ト ナム 国 家 ICT 委 員 会 (NCICT)、郵 電 省 (MPT)、ベ ト ナ ム 情 報 処 理 協 会( VAIP)が「 Vietnam ICT Index 2005」 を ま と め た 。 ベ ト ナ ム 全 土 の 省 市 、 中 央 省 庁 、 国 営 企 業 等 を 調 査 の 対 象 と し 、 中 央 省 庁 に 関 し て は 「 技 術 イ ン フ ラ 」、「 人 材 」、「 ア プ リ ケ ー シ ョ ン 」、 「 生 産・ビ ジ ネ ス 」、 「 組 織 の 環 境・IT 政 策 」の 5 項 目 を 、そ の 他 に 関 し て は 、 「 技 術 イ ン フ ラ 」、「 人 材 」、「 ア プ リ ケ ー シ ョ ン 」、「 組 織 の 環 境・IT 政 策 」の 4 項 目 を 数 値 化 し 、 評 価 を 行 っ た 。 ICT の 利 用 実 態 調 査 省 市 別 で は ホ ー チ ミ ン シ テ ィ が 首 位 で ICT 導 入 に 積 極 的 に 取 り 組 ん で い る こ と が 示 さ れ た 。 ハ ノ イ と ダ ナ ン が こ れ に 続 い た 。( 2006/08) ◆ [ベ ト ナ ム の ソ フ ト ウ ェ ア 企 業 は 現 在 720 社 、82% が 従 業 員 50 人 以 下 ]:ベ ト ナ ム 郵 電 省 に よ る と 、 国 内 の ソ フ ト ウ ェ ア 企 業 は 現 在 720 社 ま で 増 加 し 、 競 争 が 激 し く な っ て き て い る 。 こ の う ち 82% は 、 従 業 員 50 人 以 下 の 中 小 企 業 で あ る 。 全 体 の 86% が 株 式 会 社 、 有 限 会 社 で 、 合 弁 会 社 お よ び 外 資 企 業 は 8% に す ぎ な い 。 合弁会社と外資企業は、小規模であっても銀行・金融セクタへのソフトウェアソ リューションの提供等大型の契約を持っているケースがある。 ホ ー チ ミ ン シ テ ィ コ ン ピ ュ ー タ ー 協 会 (HCA)が 発 行 し た 「 ICT Outlook 2006」 に よ る と 、ソ フ ト ウ ェ ア 企 業 で 2 年 以 内 に 初 期 投 資 を 回 収 し た の は 29% で 、約 13% の 企 業 が 投 資 額 を 30~ 50% 上 回 る 売 上 高 を 上 げ て い る 。 2005 年 の IT 産 業 は 成 長 率 49.3%、生 産 額 は 14 億 米 ド ル で 、こ の う ち ソ フ ト ウ ェ ア お よ び ソ フ ト ウ ェ ア サ ー ビ ス 部 門 の 生 産 額 は 2 億 5,000 万 米 ド ル だ っ た 。 ソ フ ト ウ ェ ア の ア ウ ト ソ ー シ ン グ ビ ジ ネ ス の 生 産 額 は 55.5%成 長 の 7,000 万 米 ド ル で あ っ た 。 専門家は、国内ソフトウェア企業の問題として、以下のような点を指摘してい る : 1) 無 理 に 幅 広 く 業 務 を 手 が け よ う と す る 、 2) 競 争 が 激 し い に も か か わ ら ず ソ フ ト ウ ェ ア パ ッ ケ ー ジ の 販 売 で 利 益 を 上 げ よ う と 試 み る 、3)ビ ジ ネ ス 開 拓 の 余 170 第3章 地があるのにソフトウェアサービス市場を無視する傾向がある、等。マーケティ ングに力を入れない傾向もあり、企業の支出全体に占めるマーケティングや販売 活 動 の コ ス ト は 10~ 20%程 度 で あ る 。 (2006/08) ◆ [ノ キ ア と VTC が 携 帯 電 話 向 け テ レ ビ 放 送 で 提 携 ]: ベ ト ナ ム ノ キ ア と 国 営 ベ ト ナ ム テ レ ビ ( VTV) 傘 下 の Vietnam Television Technology Investment & Development( VTC) 社 は 携 帯 電 話 向 け テ レ ビ 放 送 サ ー ビ ス で 提 携 し た。 サ ー ビ ス は 、携 帯 電 話 向 け テ レ ビ 放 送 規 格「 DVB- H」 ( デ ジ タ ル・ビ デ オ・ブ ロ ードキャスト・ハンドフェルド)を利用したもので、携帯電話によるテレビ放送 はベトナム国内初となる。ホーチミンシティーとハノイを対象に年内に有料サー ビ ス を 開 始 し 、 2 年 以 内 に サ ー ビ ス の 全 国 展 開 を 目 指 す 。 視 聴 の た め に は DVB- H 規 格 に 対 応 し た 携 帯 端 末 が 必 要 で 、ノ キ ア は 対 応 端 末「 N92」を 近 日 中 に ベ ト ナ ム 国 内 で 発 表 す る 予 定 で あ る 。( 2006/09) ◆ [ノ ー ト パ ソ コ ン 市 場 拡 大 ]: ベ ト ナ ム ド イ ツ 系 市 場 調 査 会 社 、 GfK ア ジ ア ( ベ ト ナ ム ) 社 は 、 今 年 の ベ ト ナ ム 国 内 の ノ ー ト パ ソ コ ン 市 場 は 約 50% 拡 大 し 、パ ソ コ ン 市 場 全 体 に 占 め る ノ ー ト パ ソ コ ン の 割 合 は 昨 年 の 10% か ら 約 20% へ と 拡 大 す る と い う 予 測 を 発 表 し た 。 現 在 、ノ ー ト パ ソ コ ン 市 場 は 、1,000 米 ド ル 以 下 の 低 価 格 製 品 の シ ェ ア が 約 50% と な り 、 2005 年 は じ め の 10% 前 後 か ら シ ェ ア は 急 上 昇 し て い る 。 同 市 場 は HP と エ イ サ ー が 首 位 を 競 っ て お り 、 600 米 ド ル 台 の 低 価 格 の 製 品 に 力 を 入 れ て い る 。 先 般 、 東 芝 も 699 米 ド ル の 「 サ テ ラ イ ト L30」 を 発 売 し た 。 一 方 、 デ ル 、 レ ノ ボ は 1,500 米 ド ル 前 後 の 多 機 能 、 高 耐 性 、 軽 量 の 製 品 の 人 気 が 高 い 。 デ ス ク ト ッ プ 市 場 で は 8 月 末 、台 湾 の VIIA テ ク ノ ロ ジ ー ズ が 250 米 ド ル の 低 価 格 パ ソ コ ン 「 PC- 1」 を 投 入 し 、 500 米 ド ル の ノ ー ト パ ソ コ ン も 発 売 し た 。 国 内 パ ソ コ ン 市 場 は 現 在 、 デ ル /HP/ア ッ プ ル /東 芝 /SONY/富 士 通 /NEC/レ ノ ボ / エ イ サ ー /BenQ/ASUS/ギ ガ バ イ ト /ECS な ど 20 社 あ ま り の 海 外 ブ ラ ン ド が 激 し い シ ェ ア 争 い を 展 開 し て い る 。 国 内 ブ ラ ン ド と し て は 、 FPTElead/ ジ ェ ニ ュ イ ン ( Genuin) /CMS/ウ ィ ズ コ ム ( Wiscom) /ビ ナ コ ム ( Vinacom) /ロ ボ ( Robo) な ど が あ る 。( 2006/09) ◆ [地 場 企 業 の IT 投 資 、 ハ ー ド に 偏 重 ]: ベ ト ナ ム ベ ト ナ ム 商 工 会 議 所 ( VCCI) 等 が 実 施 し た IT 調 査 に よ る と 、 地 場 企 業 は IT 投 資 に 積 極 的 だ が 、ハ ー ド ウ ェ ア へ の 投 資 に 偏 っ て い る こ と に よ り 、IT を ビ ジ ネ ス で 充 分 に 活 用 で き て い な い 。 地 場 企 業 の IT 投 資 比 率 は 、 ハ ー ド ウ ェ ア 59.9% 、 ソ フ ト ウ ェ ア 10.9% 、IT 研 修 4.8% と 、ハ ー ド ウ ェ ア に 偏 っ て い る 。ま た 、全 体 の 91.9% が ウ ェ ブ サ イ ト を 開 設 し て い な い 実 態 が 明 ら か に な っ た 。 ( 2006/10) ◆ [電 子 商 取 引 の 拡 大 、 ク レ ジ ッ ト 決 済 サ ー ビ ス 等 の 普 及 が 鍵 ]: ベ ト ナ ム IDG Ventures Vietnam 社 の 予 測 に よ る と 、 ベ ト ナ ム に お け る 電 子 商 取 引 は 今 後 5 年 間 で 5% の 成 長 を 遂 げ 、5,000 億 ド ン( 約 3,240 万 米 ド ル )規 模 と な る 。今 後 、 電子商取引拡大のためには、諸規制や税制の見直しが不可欠であり、クレジット カードやデビットカード等のサービス提供及び普及が進んでいないことが拡大の 阻害要因であると同社は指摘した。 ベ ト ナ ム の イ ン タ ー ネ ッ ト 普 及 ス ピ ー ド は 速 く 、 現 在 約 1,300 万 人 が 利 用 し て い る 。 利 用 者 の 3/4 が 私 的 な 情 報 収 集 、 ゲ ー ム 、 チ ャ ッ ト 、 電 子 メ ー ル 等 の 用 途 で 利 用 し て お り 、 ビ ジ ネ ス 上 で 利 用 し て い る 者 は 全 体 の 7% に 過 ぎ な い 。 ( 2006/10) 171 主要なニュース(分野別) ◆ [WTO 加 盟 を 機 に ソ フ ト ウ ェ ア 保 護 強 化 へ ]: ベ ト ナ ム ベトナムはソフトウェアの違法使用率が世界最悪の水準だが、世界貿易機関 ( WTO) の 加 盟 を 機 に 、 知 的 所 有 権 を 保 護 す る 動 き が で て い る 。 文 化 情 報 省 著 作 権 局 、文 化 情 報 省 査 察 部 、米 ソ フ ト ウ ェ ア 業 界 団 体 の ビ ジ ネ ス・ ソ フ ト ウ ェ ア ・ ア ラ イ ア ン ス ( BSA) は 、 今 後 協 力 し て ソ フ ト ウ ェ ア の 保 護 活 動 を強化すると発表した。 BSA に よ れ ば 、国 内 の ソ フ ト ウ ェ ア 違 法 使 用 率 は 、1994 年 に ほ ぼ 100%だ っ た の が 現 在 は 90%へ と 低 下 し て い る も の の 、依 然 と し て 世 界 最 悪 だ と い う 。BSA は 、ベ トナム国内で知的所有権保護の動きが出ていることを評価しており、保護活動は 国内ソフトウェア産業の発展にも不可欠だと述べている。ベトナムでも今年、文 化情報省査察部が公安省ハイテク犯罪防止部と協力して、ソフトウェアの違法使 用 に 対 す る 取 締 り を 始 め た 。こ の 結 果 10 月 に 大 宇 ハ ネ ル 、IDC、SingPC の 違 反 が 摘発された。 文化情報相査察部は現在、公安省、商業省、財務省等と合同で、知的所有権違 反 防 止 の た め の 2006~ 10 年 期 行 動 計 画 を 策 定 中 で あ る 。 計 画 は 、知 的 所 有 権 に つ い て の 認 識 を 高 め る た め の 宣 伝 活 動 、違 反 取 締 り 活 動 、 法令の補充と改正、情報交換の強化等から構成される総合的なものになる見込み で あ る 。 (2006/11) ◆ [ベ ト ナ ム の 2006 年 の IT 関 連 8 大 ト ピ ッ ク ]: ベ ト ナ ム 2006 年 は ベ ト ナ ム の IT 分 野 に お い て 重 要 な 動 き が あ っ た 。 以 下 の 8 つ の ト ピ ックが特筆すべきものである。 1. マ イ ク ロ ソ フ ト の ビ ル ・ ゲ イ ツ 氏 の 訪 越 ( 4 月 ) 2. イ ン テ ル 社 が 半 導 体 工 場 を 建 設 、 米 国 か ら の 投 資 と し て は 過 去 最 大 規 模 に ( 2 月) 3. ベ ト ナ ム 初 の 私 立 の IT 大 学 「 FPT 大 学 」 が 設 立 さ れ る ( 9 月 ) 4. 海 外 と の 連 携 に よ り WIMAX の 試 験 的 導 入 開 始 5. WTO 加 盟 に 係 る 海 賊 版 ソ フ ト ウ ェ ア 対 策 6. Yahoo Messenger ウ ィ ル ス (ベ ト ナ ム 人 に よ り つ く ら れ た ウ ィ ル ス )が 猛 威 を 奮 う 7.個 人 の ウ ェ ブ サ イ ト 開 設 が 急 増 、 Yahoo 360 ブ ロ グ が 大 流 行 8. オ ン ラ イ ン ゲ ー ム の 規 制 強 化 ( 11 月 ) ( 2006/12) ◆ [携 帯 電 話 の 新 規 加 入 、 1,000 万 件 に ]: ベ ト ナ ム 郵 電 省 に よ る と 、2006 年 の 携 帯 電 話 の 新 規 加 入 は 1,000 万 件 に 達 し 、累 計 で 約 2,200 万 件 と な っ た 。 こ の う ち GSM 方 式 を 使 用 す る Vinaphone 社 、 Mobifone 社 、 Viettel 社 の 3 社 で 約 1,970 万 件 、全 体 の 90% 近 く を 占 め 、残 り 約 220 万 件 を CDMA 方 式 の S-fone 社 、 EVN Telecom 社 で 分 け 合 っ て い る 。 今 年 、 加 入 件 数 が 最 も 多 か っ た の は 2006 年 に 500 万 件 の 新 規 加 入 を 獲 得 し た Viettel 社 で 、サ ー ビ ス 開 始 後 わ ず か 2 年 で 730 万 件 と な り 首 位 に 躍 り 出 た 。 1 月 15 日 に は CDMA 方 式 の Hanoi Telecom 社 の 参 入 が 予 定 さ れ て い る 。 加入件数が大きく伸びた一方、通信障害や料金の計算ミス等のトラブルも多発 した。郵電省は今後、料金やサービス、販促活動に対する管理を強めるほか、消 費 者 の 苦 情 の 内 容 に よ っ て は 各 社 へ の 調 査 も 実 施 す る 方 針 で あ る 。( 2006/12) ◆ [イ ン タ ー ネ ッ ト 普 及 率 17.5% 、 電 話 普 及 率 30% に ]: ベ ト ナ ム VNNIC に よ る と 、ベ ト ナ ム の イ ン タ ー ネ ッ ト 利 用 者 は 12 月 初 旬 時 点 で 1,450 万 人 、人 口 比 17.5% に 達 し た 。う ち 加 入 件 数 は 400 万 件 余 り で 、ブ ロ ー ド バ ン ド の 172 第3章 使 用 は 45 万 4,000 件 だ っ た 。 前 年 同 期 の 利 用 者 は 990 万 人 、 同 12% で あ っ た 。 現 在 、 固 定 ・ 携 帯 電 話 の 加 入 件 数 は あ わ せ て 2,550 万 件 あ り 、 総 人 口 8,300 万 人 に 対 し 約 30% ま で 普 及 し た 。 こ の う ち の 大 部 分 は 携 帯 電 話 が 占 め て い る 。 ( 2006/12) ◆ [ソ フ ト ウ ェ ア の 売 上 、 前 年 比 30% 増 ]: ベ ト ナ ム ベ ト ナ ム ソ フ ト ウ ェ ア 協 会( VINASA)に よ れ ば 、2006 年 の 国 内 ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 の 売 上 高 は 、前 年 比 30% 増 の 3 億 米 ド ル に 達 し た 。こ の う ち 輸 出 が 9,000 万 米 ドルを占め、主な輸出先は日本、米国、欧州等であった。 一 方 、VINASA は「 国 内 ソ フ ト ウ ェ ア 企 業 は 依 然 と し て 小 規 模 で 、製 品 も 単 調 な ものが多く、流通システムも水準が低い」との問題意識から、今後政府に対し、 ソフトウェア輸出振興計画を提出し、輸出センターをハノイに開設する準備を進 める。 VINASA に は 現 在 、 外 資 系 企 業 14 社 を 含 む 101 社 が 加 盟 し て お り 、 加 盟 各 社 の 生 産 高 合 計 シ ェ ア は 国 内 全 体 の 60% を 占 め て い る 。< ※ CICC 注 ---VINASA の ウ ェ ブ に よ れ ば 、 2 月 13 日 時 点 で は 102 社 が 加 盟 。 > ( 2007/01) ◆ [WTO の 加 盟 に 伴 い ICT 分 野 は 進 展 、 課 題 は 越 企 業 の 国 際 化 ]: ベ ト ナ ム WTO の 加 盟 を 契 機 に 、 ベ ト ナ ム の ICT 分 野 は 大 き く 進 展 す る と 関 係 者 は 予 測 し て い る 。 2006 年 に 約 30 万 人 だ っ た ブ ロ ー ド バ ン ド 加 入 者 数 は 2007 年 末 に は 100 万 人 を 越 え 、携 帯 電 話 ユ ー ザ は 600 万 人 を 越 え る と 見 ら れ て い る 。2009 年 か ら 稼 動予定のインテルの工場はハードウェア分野を進展させ、また、アメリカや日本 からのオシフショア開発の受託の増加によりソフトウェア分野も大きな伸びを見 せると専門家は予想している。 こ れ に 対 し 、 郵 電 省 の Do Trung Ta 大 臣 は 「 将 来 に 渡 っ て の 持 続 的 発 展 に 向 け て ICT 分 野 の 海 外 投 資 の 誘 致 を 拡 大 す る た め に 、 ベ ト ナ ム 企 業 は 、 輸 出 に お け る 国際規制や慣習等を学んでいく必要がある。また、サービスや人材管理の面を強 化 し て い く 必 要 が あ る 。」 と の 見 解 を 示 し た 。( 2007/02) ◆ [ハ ノ イ の イ ン タ ー ネ ッ ト 利 用 者 増 加 ]: ベ ト ナ ム 米 市 場 調 査 会 社 AC ニ ー ル セ ン に よ れ ば 、ホ ー チ ミ ン シ テ ィ の イ ン タ ー ネ ッ ト 利 用 者 の 比 率 は 29% 、ハ ノ イ 49% で あ る 。両 市 合 わ せ て 最 も ア ク セ ス が 多 か っ た の は Yahoo!の 各 ペ ー ジ( yahoo.com、yahoo.com.vn、Yahoo! Mail)、2 番 目 に 多 か っ た の は ニ ュ ー ス サ イ ト の Vietnamnet、 3 位 は エ ン タ ー テ イ ン メ ン ト 系 情 報 サ イ ト の 24h .com.vn、 4 位 は ニ ュ ー ス サ イ ト の VN Express、 5 位 は ニ ュ ー ス サ イ ト の Dan Tri で あ っ た 。 な お 、 Yahoo!は 、 yahoo.com に 限 れ ば 29% の ア ク セ ス で 、 Vietnamnet と 24h .com.vn に 次 い で 3 位 と な る 。 AC ニ ー ル セ ン で は 昨 年 も 同 様 の 調 査 を 行 っ て お り 、そ れ に よ れ ば 、ネ ッ ト 利 用 者 の 比 率 は ハ ノ イ で 39% 、ホ ー チ ミ ン シ テ ィ で 32% と 接 近 し て い た 。今 回 行 わ れ た 調 査 で は 、 ハ ノ イ の 比 率 が 10% 増 加 し 、 ホ ー チ ミ ン シ テ ィ で は 3% 減 少 し た 。 ( 2007/03) ◆ [2007 年 中 に 3G と Wimax の ラ イ セ ン ス 交 付 の 見 込 み ]: ベ ト ナ ム 郵 電 省 に よ れ ば 、 2007 年 中 に 3G 及 び Wimax の 営 業 許 可 ラ イ セ ン ス が 交 付 さ れ る見込みである。ライセンスは 4 社に対して交付される予定だが、現在、6 つの 通信会社が申請を行っており、動向に注目が集まっている。 3G に 関 し て は 、 S-Fone 社 が CDMA ベ ー ス の 携 帯 電 話 に EV-DO 技 術 を 用 い た サ ー ビ ス に 既 に 着 手 し て い る 。 MobiFone 社 は 2G、 2.5G と 平 行 し て 3G の 開 発 を 行 う 。 Viettel 社 は WCDMA に 向 け て 3G 開 発 に 取 り 組 む 。 EVN Telecom 社 は 450MHz の 3G 173 主要なニュース(分野別) ネ ッ ト ワ ー ク を 開 発 す る 。 HT Mobile 社 は パ ソ コ ン 間 の ビ デ オ 電 話 が で き る ブ ロ ー ド バ ン ド 伝 送 線 を 含 む CDMA 2000 1X EV-DO の 3G ネ ッ ト ワ ー ク を 開 発 す る 。 VinaPhone は 社 EDGE 技 術 を ベ ー ス に し た サ ー ビ ス を 提 供 す る 予 定 で あ る 。 Wimax に 関 し て は 、現 在 、4 社 に 対 し 試 験 的 導 入 が 許 可 さ れ て お り 、VDC 社 は Lao Cai 省 、VTC 社 は ハ ノ イ と ホ ー チ ミ ン シ テ ィ で 既 に 実 証 実 験 を 行 っ て い る 。Viettel 社 は Mobile Wimax を 、 FPT Telecom 社 は Mobile Wimax 及 び Fix Wimax を 導 入 予 定 で あ る 。( 2007/03) ミ ャ ン マ ー 【 市 場 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [携 帯 電 話 に よ る イ ン タ ー ネ ッ ト 情 報 提 供 始 ま る ]: ミ ャ ン マ ー ミ ャ ン マ ー 国 内 に お い て 2006 年 7 月 よ り 、 携 帯 電 話 を 利 用 し た イ ン タ ー ネ ッ ト 情 報 へ の ア ク セ ス が 可 能 と な る 。 こ れ は 現 地 ソ フ ト ウ ェ ア 企 業 Myanmar Information Technology 社 が 新 規 に 提 供 す る サ ー ビ ス で 、 Intelligent Agent と いうソフトウェアを活用して、求められている情報を 3 種の関連ウェブサイトで 検索し、最も適切な回答をショートメッセージで利用者の携帯電話へ送信する仕 組みである。同サービスを利用すれば、例えば最新の物価や為替レート、金の価 格など、通常はインターネットを利用してコンピュータからのみアクセス可能な 情報を携帯電話から入手することができる。 利 用 料 金 は 、 最 初 の 15 件 ま で 無 料 で 、 そ れ 以 降 は 会 員 登 録 が 必 要 と な る 。 会 員 に は 、個 人( 1,500 チ ャ ッ ト( 実 勢 レ ー ト で 約 165 円 )/ 月 )、ビ ジ ネ ス( 3,000 チ ャ ッ ト( 実 勢 レ ー ト で 約 330 円 )/ 月 )、法 人( 1 万 5,000 チ ャ ッ ト( 実 勢 レ ー ト で 約 1,650 円 ) / 月 ) の 3 種 が あ り 、 問 い 合 わ せ 上 限 件 数 は そ れ ぞ れ 30 件 、 60 件 、 300 件 / 月 と な っ て い る 。( 2006/05-2006/06) カ ン ボ ジ ア 【 市 場 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [ク メ ー ル 語 ア プ リ ケ ー シ ョ ン 開 発 状 況 ]: カ ン ボ ジ ア 国 連 開 発 計 画 (UNDP)の 専 門 家 と 国 家 ICT 庁 (NiDA)の 調 査 の 結 果 に よ る と 、 カ ン ボジア国内市場に出回っているクメール語のアプリケーションソフトは、 OpenOffice と 会 計 ソ フ ト の み と い う 状 況 で あ る 。ま た 、OS に つ い て は 、Open Forum と い う NGO が KhmerOS に 取 り 組 ん で い る 他 、 カ ナ ダ の 開 発 援 助 団 体 が 実 施 し て い る PAN Localization Project の 一 環 で Windows の 現 地 語 化 が 行 わ れ て い る が 実 際 の 製 品 は 未 だ 市 場 に は 出 て い な い 状 況 に あ る 。 (2006/07) ラ オ ス 【 市 場 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [Windows Vista ラ オ ス 語 版 来 年 発 売 へ ]: ラ オ ス マ イ ク ロ ソ フ ト 関 係 者 に よ る と 、現 在 Windows OS で 言 語 が サ ポ ー ト さ れ て い な い国の公用語であるラオスのラオ語、ミャンマーのミャンマー語、カンボジアの ク メ ー ル 語 が 新 バ ー ジ ョ ン と な る Windows Vista で 搭 載 さ れ る 。 ま た 、 現 在 低 所 得 で PC 購 入 が 困 難 と な っ て い る 途 上 国 向 け に 発 売 さ れ て い る ハ ー ド ソ フ ト ウ エ ア に Office Tool を 含 む Home Edition を 搭 載 し た Starter Edition( 300 ド ル PC) も 現 地 語 版 が サ ポ ー ト さ れ た 後 に ラ オ ス 市 場 に 発 売 さ れ る 可 能 性 も あ る 。 300 ド ル PC は 、 海 賊 版 普 及 阻 止 の た め 、 各 国 政 府 を 通 じ て 、 現 地 IT 企 業 と タ イ ア ッ プ し て 販 売 し て い る 。 (2006/08) イ ン ド 【 市 場 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [カ ル ナ タ カ 州 の ソ フ ト ウ ェ ア 輸 出 、 36%増 で 3,760 億 ル ピ ー に ]: イ ン ド 2005 年 度 の カ ル ナ タ カ 州( 州 都 バ ン ガ ロ ー ル )の ソ フ ト ウ ェ ア 輸 出 は 、前 年 度 よ り 36% 増 加 し て 、3,760 億 ル ピ ー( 約 9,400 億 円 )と な り 、イ ン ド 全 土 の 37.6% の 割 合 を 占 め た と 、Software Technology Parks of India (Bangalore)と Karnataka 174 第3章 IT Department の 担 当 官 が 述 べ た 。 2005 年 度 の IT 投 資 額 は 、 外 国 企 業 が 188 億 2 千 万 ル ピ ー( 約 470 億 5 千 万 円 )、国 内 企 業 が 87 億 9 千 万 ル ピ ー( 約 219 億 7,500 万 円 ) で 、 合 計 276 億 1 千 万 ル ピ ー (約 690 億 2,500 万 円 )で あ っ た 。 こ れ に よ り 新 た な IT 分 野 の 雇 用 は 7 万 件 あ っ た と 推 定 さ れ て い る 。 (2006/05) ◆ [NASSCOM 調 査 、2005 年 度 ソ フ ト ウ ェ ア 、サ ー ビ ス 産 業 は 31.4% 増 加 ]:イ ン ド イ ン ド ソ フ ト ウ ェ ア・サ ー ビ ス 業 協 会 (NASSCOM)は 、ハ ー ド ウ ェ ア を 除 く イ ン ド の ソ フ ト ウ ェ ア と サ ー ビ ス 産 業 の 調 査 報 告 を 発 表 し た 。同 調 査 に よ れ ば 、IT-ITES 産 業 の 輸 出 高 は 、 2005 年 度 (CICC 注 : イ ン ド の 会 計 年 度 は 日 本 と 同 じ で 4 月 か ら 翌 年 3 月 ま で )は 236 億 ド ル 、 2004 年 度 は 177 億 ド ル で あ っ た 。 ま た 国 内 市 場 を 含 む IT-ITES 産 業 の 売 上 高 は 、 2004 年 度 は 225 億 ド ル で あ っ た が 、 2005 年 度 は 31% 増 加 し て 296 億 ド ル と な っ た 。2005 年 度 の IT-ITES 産 業 の 輸 出 高 の う ち 、IT ソ フ ト ウ ェ ア と サ ー ビ ス が 33% 増 加 で 133 億 ド ル 、 ITES- BPO 業 務 で は 、 37% 増 加 で 62 億 ド ル と な っ た 。NASSCOM は 、2006 年 度 の ソ フ ト ウ ェ ア 、サ ー ビ ス 産 業 全 体 の 成 長 率 を 25~ 28% 、 売 上 高 を 360 億 ~ 380 億 ド ル 、 IT-ITES 産 業 の 輸 出 の 成 長 率 を 27~ 30% 、 輸 出 高 を 290 億 ~ 310 億 ド ル と 予 測 し て い る 。( 2006/06) ◆ [イ ン ド の 各 都 市 、 ア ウ ト ソ ー シ ン グ 先 と し て 高 い 評 価 ]: イ ン ド 海 外 企 業 の ア ウ ト ソ ー シ ン グ を 仲 介 す る 、 米 コ ン サ ル タ ン ト 企 業 の neoIT 社 の 調査によると、オフショア開発のバックオフィスを設置する最も魅力的な場所と し て 、ニ ュ ー デ リ ー を 挙 げ た 。次 い で バ ン ガ ロ ー ル 、ハ イ デ ラ バ ー ド 、ム ン バ イ 、 プネ、チェンナイ、カルカッタなどが挙げられる。インド以外では、ベトナム・ ホーチミン市が最も魅力的な先として挙げられ、マニラ、上海、モスクワが続い て い る 。( 2006/11) ◆ [イ ン ド PC 市 場 成 長 率 前 年 比 24%]: イ ン ド 2006 年 第 3 四 半 期 の PC 出 荷 台 数 ( デ ス ク ト ッ プ PC と ノ ー ト ブ ッ ク PC 合 計 ) は 、前 年 同 期 と 比 較 し 24% 上 昇 し て い る こ と が わ か っ た 。内 訳 は 、21% が HP、12% が HCL、 9% が レ ノ ボ と な っ て い る 。 こ れ は 中 小 企 業 が デ ス ク ト ッ プ PC を 多 く 導 入したこと、また大学など高等教育機関がノートブック利用増加に伴うものであ る 。( 2006/11) ◆ [ソ フ ト ウ ェ ア ・ サ ー ビ ス 輸 出 、 前 年 比 32%成 長 ]: イ ン ド 2005-06 年 の イ ン ド ソ フ ト ウ ェ ア ・ サ ー ビ ス 輸 出 高 は 、 234 億 ド ル と 予 測 さ れ 、 前 年 比 32%の 成 長 が 見 込 ま れ て い る 。2003-04 年 の 輸 出 高 は 129 億 ド ル 、2004- 05 年 は 177 億 ド ル と 堅 調 に 成 長 し て い る 。 1999-2000 年 に GDP の 1.2%だ っ た ICT 産 業 は 2005-06 年 に は 4.8%を 占 め る ま で に な っ て い る 。ま た 同 分 野 で 働 く 専 門 家 は 1999-2000 年 に 28.4 万 人 だ っ た が 、 2005-06 年 に は 128.7 万 人 に 増 加 、 昨 年 だ け で も 23 万 人 増 加 し た 。( 2006/12) ス リ ラ ン カ 【 市 場 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [コ ン ピ ュ ー タ 市 場 の 拡 大 ]: ス リ ラ ン カ Intel 社 の 南 ア ジ ア 担 当 は 、 ス リ ラ ン カ は 南 ア ジ ア 地 域 の 中 で も 飛 躍 的 に コ ン ピ ュ ー タ の 市 場 が 拡 大 し 、 ラ ッ プ ト ッ プ コ ン ピ ュ ー タ で は 、 年 間 で 100% の 成 長 率 を 維 持 し 、 パ ー ソ ナ ル コ ン ピ ュ ー タ で は 約 30% の 成 長 率 を 示 し た 、 と 述 べ た 。 イ ン テ ル 社 は 、 新 製 品 で あ る デ ス ク ト ッ プ プ ロ セ ッ サ ー Core 2 Duo と Core 2 Extreme の 販 売 に 、 同 国 の 記 録 破 り の ク リ ケ ッ ト ス タ ー を 起 用 し た 宣 伝 を 行 っ て 始 め た 。( 2006/09) 175 主要なニュース(分野別) 【企業動向】 中 国 【 企 業 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [ハ イ ア ー ル 、 ネ ッ ト ワ ー ク 家 電 の 国 際 標 準 を 申 請 ]: 中 国 家 電 メ ー カ 最 大 手 の 海 爾 集 団( ハ イ ア ー ル )は 26 日、ネ ッ ト ワ ー ク 家 電 シ ス テ ム「 U- HOME 未 来 の 家 計 画 」を 北 京 市 で 発 表 し た。こ れ は ハ イ ア ー ル も 制 定 作 業 に加わった国家標準の「家庭ネットワークシステムプラットフォーム標準」に基 づくネットワークシステムで、関係者は今後ネットワーク家電に力を入れていく ことを明らかにした。今回採用された「家庭ネットワークシステムプラットフォ ーム標準」の「家庭マルチメディアネットワークに関する規則」について海爾の 関 係 者 は 、 こ れ を 国 際 標 準 化 す る た め に 、 す で に IEC( 国 際 電 気 標 準 会 議 ) に 申 請 し た こ と を 明 ら か に し た 。( 2006/08) ◆ [聯 想 、 イ ン ド で 2 番 目 と な る PC 製 造 拠 点 建 設 ]: 中 国 PC 大 手 の 聯 想( レ ノ ボ )は 16 日、イ ン ド で 2 番 目 と な る PC 工 場 の 建 設 計 画 を 発 表 し た。2008 年 に は 完 成 す る 予 定 で、完 成 後 は 2 工 場 合 わ せ て 年 産 100 万 台 を 見込んでいる。外電によると、北部ヒマーチャル・プラデーシュ州のナラガール ( Nalagarh)で 建 設 が 進 め ら れ て い る 新 PC 工 場 の 生 産 能 力 は 年 間 40 万 台。な お、 聯 想 は IBM の PC 事 業 部 門 買 収 時 に、南 部 の パ ー ン デ ィ ッ チ ェ ー リ( ポ ン デ ィ シ ェ リ)の工場を傘下に収めている 聯 想 南 ア ジ ア 分 公 司 の Neeraj Sharma・CEO( 最 高 経 営 責 任 者 )は、「 今 後 も イ ンドにおける生産能力と投資の拡大を続ける」と述べており、新工場の建設だけ でなく、北部に販売拠点の設置を計画していることも明らかにした。聯想では、 小 売 り サ ー ビ ス の 拡 充 を 目 標 に 掲 げ て お り、イ ン ド 地 区 で は 2006 年 末 ま で に 専 門 販 売 店 数 を 現 在 の 52 か ら 500 ま で 増 や す 計 画 だ 。( 2006/09) ◆ [聯 想 、「 100 ド ル PC」 で 低 価 格 PC 市 場 に 参 入 ]: 中 国 聯 想 の ウ ィ リ ア ム ・ J・ ア メ リ オ 総 裁 兼 CEO( 最 高 経 営 責 任 者 ) は 、 10 月 31 日 の 「 Global Entrepolis@ Singapore 2006」 の 席 上 、 同 社 が 販 売 価 格 100 ド ル の パ ソ コ ン を 発 売 す る と 発 表 し た。ア メ リ オ CEO に よ る と、こ の 100 ド ル PC は 基 本 構 成のみとなっており、ユーザは自分のニーズに合わせて機能を追加することがで き る。聯 想 は、今 後 も コ ス ト 削 減 に よ っ て 低 価 格 PC の 販 売 を 拡 大 す る 方 針 を 明 ら か に し て い る が 、 ど の 市 場 に 投 入 す る か に つ い て は 明 言 し な か っ た 。( 2006/11) ◆ [ZTE と 海 爾 電 信 が イ ン ド 進 出 ]: 中 国 中 興 通 訊( ZTE)と 海 爾( ハ イ ア ー ル )電 信 が、通 信 機 器 分 野 で の イ ン ド 市 場 進 出に弾みをつけた。両社のインド進出はこれまで、インド当局と折り合いがつか ず停滞をしていた。 中 興 通 訊( ZTE)は 28 日、イ ン ド 最 大 の CDMA キ ャ リ ア Reliance Infocom と 基 地局及び携帯電話端末に関する契約を結んだと発表。契約金額はおよそ 7 億ドル で 、 3G 基 地 局 を 1,037 個 、 2G の GSM 基 地 局 を 300 個 、 CDMA 対 応 携 帯 電 話 端 末 を 250 万 個 提 供 す る 。 一 方 、 傘 下 の 海 爾 集 団 の 海 爾 電 信 も 28 日 、 イ ン ド に ソ フ ト ウ ェ ア の R& D セ ン タ を 立 ち 上 げ た と 発 表。今 後、GSM と CDMA 方 式 に 対 応 し た 携 帯 電 話 用 ゲ ー ム、モ バイル放送、広告の開発を行う。海爾は既に子会社の海爾電信(インド)有限公 司 を 設 立 し て お り 、 18 カ 月 以 内 に は 携 帯 電 話 工 場 の 建 設 も 計 画 さ れ て い る 。 ( 2006/11) 176 第3章 ◆ [印 サ テ ィ ヤ ム 、 南 京 市 に R&D セ ン タ 建 設 ]: 中 国 ソフトウェアアウトソーシング世界第 2 位の印サティヤム・コンピュータ・サ ー ビ ス は 8 日 、 江 蘇 省 ・ 南 京 市 の ソ フ ト ウ ェ ア パ ー ク 内 に R&D( 研 究 開 発 ) セ ン ターを建設すると発表した。 投 資 額 は 約 5 億 元 ( 約 65 億 円 ) で 、 同 社 の B・ ラ マ ン ジ ュ 会 長 は 、「 イ ン ド 以 外 で は 最 大 の R&D セ ン タ と な る 」と 自 信 を 示 し て い る。完 成 は 2- 3 年 後 の 予 定 で、 2,500 人 の 研 究 員 が 所 属 す る と い う 。 主 に 多 国 籍 企 業 の 中 国 拠 点 に 対 し て サ ー ビ スを提供し、顧客開拓にも弾みをつける考えだ。 誘 致 活 動 を 進 め て き た 南 京 市 の 許 慧 玲 副 市 長 は、 「サティヤム社の誘致に 2 年か け た 」と 明 か す。サ テ ィ ヤ ム 社 は、 「 南 京 市 の 人 材 や コ ス ト を 考 慮 し、離 職 率 の 低 さ を 評 価 し た 」 と し て い る 。 南 京 市 に お け る 2006 年 の ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 規 模 は 258 億 元 ( 約 3,354 億 円 )。 2007 年 の 目 標 は 300 億 元 ( 約 3,900 億 円 ) で 、 2010 年 に は 800 億 元( 約 1 兆 400 億 円 )に 達 す る と 見 込 ま れ て い る。許 副 市 長 は、 「サ テ ィ ヤ ム 社 の 売 り 上 げ は 2- 3 年 で 36 億 5,000 万 元 ( 約 475 億 円 ) を 超 え る だ ろ う」と期待を示した。 同 社 は、イ ン ド 企 業 と し て は 早 期 に 中 国 進 出 し た ソ フ ト ウ ェ ア メ ー カ。2002 年 に は 上 海 市 に R&D セ ン タ を 設 立 し 、 当 時 は わ ず か 10 人 だ っ た 職 員 数 も 現 在 で は 450 人 に ま で 増 え て い る 。 こ の ほ か 、 北 京 市 、 山 東 省 ・ 大 連 市 、 広 東 省 ・ 広 州 市 に も 支 社 が あ る 。( 2007/02) ◆ [中 印 の ソ フ ト ウ ェ ア 合 弁 会 社 、 TATA 発 足 ]: 中 国 「中国国際放送局」によると、中国国内で最大規模のソフトウェア請負企業で あ る 中 国 と イ ン ド の 合 弁 会 社 TATA 通 信 技 術 ( 中 国 ) 株 式 有 限 公 司 が 13 日 正 式 に 発足した。 こ の 新 し い 会 社 は、胡 錦 涛 国 家 主 席 が 2006 年 イ ン ド 訪 問 を し た 際 の 成 果 で あ る とされ、金融サービスや、製造、電信、政府分野に及び、中国国内市場や多国籍 企 業 に IT 関 係 の 請 負 サ ー ビ ス を 提 供 す る 。( 2007/02) ◆ [中 国 網 通 、 Google と 提 携 、 検 索 の 新 サ ー ビ ス を 展 開 ]: 中 国 中 国 に お け る 固 定 電 話 第 2 位 の キ ャ リ ア で あ る 中 国 網 通( チ ャ イ ナ ネ ッ ト コ ム ) は、傘下で、ブロードバンドサービスを運営する寛帯在線有限公司(寛帯公司) が 2 月 28 日 、 検 索 サ イ ト 大 手 の Google と 業 務 提 携 を 行 っ た と 発 表 し た 。 今 後 両 社は、共同でブロードバンド検索サービスを展開するという。 寛 帯 公 司 に よ る と 、 自 社 ポ ー タ ル サ イ ト 「 CNC MAX 寛 帯 我 世 界 」 の 画 面 内 に 、 Google の 検 索 窓 を 表 示 す る こ と が 既 に 決 定 し て お り、今 後 も 新 し い 検 索 サ ー ビ ス を 提 供 す る 予 定 だ と い う。同 社 の 左 風 総 経 理 は、 「 今 回 の 業 務 提 携 に よ り、イ ン タ ー ネ ッ ト サ ー ビ ス に 新 た な 道 が 開 け る 」と 自 信 を 示 す。 「検索広告サービスを強化 すれば、中小企業の情報化にも資する」ともし、中国網通の大量のユーザーや市 場影響力を活用して、総合的な競争力を高める計画を明らかにした。既に中国国 内 で は、2006 年 9 月 に 中 国 電 信 と 米 マ イ ク ロ ソ フ ト が 提 携 を 発 表、マ イ ク ロ ソ フ ト は 中 国 電 信 ユ ー ザ ー 向 け に 「 Live 検 索 」 サ ー ビ ス を 提 供 し て い る 。 ま た 2007 年 初 め に は、中 国 移 動( チ ャ イ ナ モ バ イ ル )が Google と の 提 携 を 予 定 し て お り 、 共 同 で モ バ イ ル 検 索 サ ー ビ ス の 開 発 を 進 め る 計 画 だ と い う 。( 2007/03) 台 湾 【 企 業 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [BenQ(明 基 )社 、 イ ン ド 進 出 に 向 け 組 織 調 整 ]: 台 湾 BenQ(明 基 )社 は イ ン ド 市 場 を 強 化 す る た め 、 IMEA(イ ン ド 、 中 東 、 ア フ リ カ )営 業 販 売 を 統 括 す る 事 務 所 を ド バ イ か ら イ ン ド に 移 し た 。BenQ イ ン ド 支 社 の 主 製 品 は 携 帯 電 話 で あ っ た が 、今 年 は 液 晶 テ レ ビ 、デ ジ カ メ 、プ ロ ジ ェ ク タ 、ノ ー ト PC 177 主要なニュース(分野別) 等情報、民生用電子製品ラインの充実を検討している。1 月からは自社ブランド の 液 晶 デ ィ ス プ レ イ を 販 売 し て い る が 、サ ム ス ン 社 、LG 社 に 次 ぐ 3 位 、市 場 シ ェ ア は 約 15%と な っ て い る 。 BenQ 社 は イ ン ド で の 今 年 の 液 晶 デ ィ ス プ レ ー 目 標 販 売 台 数 を 12 万 台 と し て い る 。同 社 は イ ン ド 進 出 3 年 で 、当 初 は 携 帯 電 話 を 出 荷 し 各 都 市 で ト ッ プ 5 に も 番 付 さ れ た が 、イ ン ド で は ノ キ ア 社 が シ ェ ア 70%~ 80%と 圧 倒 的 な 強 さ を 誇 っ て い る 。( 2006/04) ◆ [Hon-Hai( 鴻 海 ) 社 、 日 本 と 韓 国 で 投 資 ]: 台 湾 Hon-Hai( 鴻 海 )グ ル ー プ の 郭 台 銘 董 事 長 は 、株 主 総 会 に お い て 一 連 の 買 収 を 開 始 す る と 発 表 し た 。 6 月 20 日 に は 台 湾 の Premier( 普 立 爾 ) 社 の 買 収 を 発 表 し て 台 湾 電 子 業 界 を 震 撼 さ せ た ば か り だ が 、間 も な く 傘 下 の FIH( 富 士 康 控 股 )社 も 、 韓国で携帯電話端末設計会社を買収する予定である。さらに日本に研究開発セン ターを設置しているが、中国の賃金が高くなっているため、日本で工業用ロボッ ト の 生 産 に 投 資 し て い く 。 FIH 社 は イ ン ド 工 場 を 8 月 か ら の 生 産 開 始 に す る 他 、 ブ ラ ジ ル 、 メ キ シ コ 、 中 国 で も 業 務 拡 大 を 積 極 的 に 行 っ て い る 。 今 年 FIH は 4 億 US ド ル( 約 460 億 円 )に 上 る 資 本 支 出 を 行 い 、生 産 規 模 を 前 年 比 で 75~ 80% 拡 大 す る 予 定 で あ る 。 (2006/06) ◆ [UMC( 聯 華 電 子 ) 社 、 台 湾 大 学 と WiMax 向 け RF チ ッ プ を 共 同 開 発 ]: 台 湾 フ ァ ウ ン ド リ 大 手 の UMC( 聯 華 電 子 ) 社 は 7 月 5 日 、 台 湾 大 学 と 共 同 で 新 た な プ ラ ッ ト フ ォ ー ム で あ る WiMax 対 応 RF チ ッ プ の 共 同 開 発 に 成 功 し た と 発 表 し た 。 この製品はすでに特許出願を行っており、来年には特許を取得できることが見込 ま れ て い る 。 同 RF チ ッ プ は 、 5GHz 低 ノ イ ズ ア ン プ に お け る ノ イ ズ 指 数 は 世 界 最 低 の 1.78dB を 達 成 し た 。 低 電 圧 操 作 時 ( 1V) に お け る レ シ ー バ RF フ ロ ン ト エ ン ド の 雑 音 指 数 も 5~ 6dB と な っ て い る 。 (2006/07) ◆ [Acer( 宏 碁 ) 社 と BenQ( 明 基 ) 社 が 情 報 家 電 展 示 会 IFA に 出 展 ]: 台 湾 欧 州 最 大 の 情 報 家 電 展 「 IFA2006」 が 9 月 1~ 6 日 、 独 ベ ル リ ン に て 開 催 さ れ る が 、台 湾 か ら も Acer( 宏 碁 )と BenQ( 明 基 )が 欧 州 市 場 を 開 拓 す る た め 初 め て 出 展 し て い る 。さ ら に 台 北 市 コ ン ピ ュ ー タ 同 業 協 会( TCA)も 今 年 初 め て 出 展 ミ ッ シ ョ ン を 組 み 、 台 湾 企 業 10 社 が 参 加 し て い る 。「 IFA2006」 に は 40 ヵ 国 か ら 1,000 社 以 上 が 出 展 し 、 10 万 人 近 い バ イ ヤ ー が 訪 れ る こ と が 予 測 さ れ て い る 。 IFA は 地 理的に欧州のほぼ中央で開催されるため、東欧と西欧両方の市場を開拓すること が で き る 。 フ ィ リ ッ プ ス 社 も 出 展 の 重 点 を こ れ ま で の CeBIT か ら IFA に 移 し て い る 。( 2006/08) ◆ [Acer( 宏 碁 ) 社 、 Yahoo と 提 携 ]: 台 湾 Acer( 宏 碁 ) は 9 月 14 日 に 、 10 月 か ら ア ジ ア 、 欧 州 、 米 州 、 台 湾 で 発 売 す る 新 型 PC に は す べ て Yahoo と 共 同 開 発 し た ホ ー ム ペ ー ジ を 搭 載 し 、Yahoo の サ ー チ エ ン ジ ン を 初 期 設 定 と す る と 発 表 し た 。こ の 提 携 を 通 じ て Acer は 米 国 と 中 国 で の 市 場 シ ェ ア を 拡 大 で き る と 予 測 し て い る 。デ ル 社 も 今 年 5 月 、Google の ソ フ ト を プ リ イ ン ス ト ー ル し 、PC の デ ス ク ト ッ プ を 独 占 し て き た マ イ ク ロ ソ フ ト に 宣 戦 布 告 を し て い た 。今 回 の Yahoo と Acer の 提 携 も そ れ と 同 様 に マ イ ク ロ ソ フ ト へ の 挑 戦 と い え る 。( 2006/09) ◆ [台 湾 企 業 、 来 年 北 京 で 初 の コ ン ピ ュ ー タ 展 を 開 催 ]: 台 湾 台 北 市 コ ン ピ ュ ー タ 同 業 協 会 (TCA)は 、蘇 州 連 絡 処 に 続 き 北 京 連 絡 処 を 9 月 に 開 設 し て お り 、 2007 年 に は 初 め て の 「 中 国 デ ジ タ ル 技 術 応 用 展 (CDS)」 を 北 京 で 開 催 す る と 述 べ た 。「 CDS」 は 既 に 北 京 国 際 展 示 セ ン タ ー と 契 約 を 結 ん で お り 、 2007 178 第3章 年 12 月 5 日 か ら 8 日 ま で 500 ブ ー ス を 使 用 し 開 催 さ れ る 。こ の 展 示 会 は 、中 国 の 「 中 国 機 電 商 会 」 と 共 催 と な る 予 定 で あ り 、 B2B 展 示 会 と し て 来 場 は 業 界 関 係 者 に限定し、 「 北 京 か ら 出 発 、デ ジ タ ル 中 国 の 確 立 」を キ ャ ッ チ フ レ ー ズ に 台 湾 企 業 の中国国内販売拡大を後押しする。台湾企業の出展規模は「北京科博会」の 9 倍 以上となり、 「 蘇 州 電 子 展 (eMax)」出 展 社 を 優 先 す る が 、台 湾 企 業 以 外 に も 中 国 及 び 日 韓 の 電 子 メ ー カ の 出 展 を 募 る 。 (2006/10) ◆ [IBM 社 、 5 年 間 で 50 億 元 (約 175 億 円 )を 研 究 開 発 セ ン タ ー に 投 資 ]: 台 湾 IBM 社 は 10 月 19 日 「 Taiwan Systems and Technology Laboratory( TSTL)」 設 立 発 表 会 を 開 い た 。 同 会 に は 、 Wistron( 緯 創 ) 社 、 Asustek( 華 碩 ) 社 、 Quanta ( 広 達 ) 社 、 Advantech( 研 華 ) 社 な ど 大 手 企 業 の ト ッ プ が 参 加 し た 。 IBM 社 は 2 年 前 に 「 System X 研 究 開 発 セ ン タ ー 」 を 設 置 し 、 サ ー バ の 研 究 開 発 に 力 を 入 れ て き た が 、今 後 は 研 究 開 発 の 対 象 を PC サ ー バ 以 外 の 領 域 に も 拡 大 す る 。今 後 3 年 間 に TSTL の 研 究 者 を 400 人 に ま で 増 や し て い く 。2004 年 ~ 2009 年 の 5 年 間 に System X 研 究 開 発 セ ン タ ー と TSTL に 投 じ る 金 額 は 合 計 50 億 元 (約 175 億 円 )に 上 る 予 定 で あ る 。( 2006/10) ◆ [Asustek( 華 碩 ) 社 ノ ー ト PC の 中 国 で の 販 売 台 数 が 台 湾 で の 生 産 台 数 を 超 え る ]: 台 湾 Asustek( 華 碩 ) は 自 社 ブ ラ ン ド ノ ー ト PC の 高 級 化 戦 略 が 功 を 奏 し 、 今 年 台 湾 市 場 で ト ッ プ シ ェ ア を 維 持 す る 他 、中 国 市 場 で も 販 売 台 数 が 50 万 台 の 大 台 を 突 破 し 、 初 め て 台 湾 を 上 回 る こ と が 予 測 さ れ て い る 。 IDC の 統 計 に よ る と 、 今 年 第 3 四 半 期 Asustek 社 の 台 湾 に お け る 販 売 台 数 は 8 万 4,000 台 ( シ ェ ア 36.6% ) で 、 2 位 の Acer( 宏 碁 )社 の 5 万 9,000 台( 同 25.8% )を 大 き く 引 き 離 し て い る 。中 国 で は 、Asustek 社 の 販 売 台 数 が 15 万 7,000 台 と な り 、シ ェ ア も 初 め て 10.3% と な っ た 。番 付 は Lenovo( 連 想 )社 、デ ル 社 、HP 社 に 次 い で 4 位 に 付 け て い る 。一 方 、 Acer の 販 売 台 数 は 8 万 9,000 台 に 止 ま り 、 シ ェ ア も 5.84% に 下 落 し て い る 。 (2006/12) 韓 国 【 企 業 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [MS 社 3,000 万 ド ル 韓 国 へ の 新 規 投 資 ]: 韓 国 MS 社 が 今 後 3 年 間 (2006 年 -2008 年 )、 韓 国 へ 3,000 万 ド ル ( 約 34 億 2,000 万 円 )の 新 規 投 資 を 行 い 、MS イ ノ ベ ー シ ョ ン セ ン タ ー (MSIC)を 開 設 す る と 発 表 し た 。 5 月 25 日 に MS 社 の CEO と 情 報 通 信 省 ノ チ ュ ニ ョ ン 大 臣 は ソ ウ ル に て MSIC 開 設 と 今 後 の 協 力 に つ い て 面 談 し た 。 MS 社 側 は 、 MSIC 開 設 に よ り 今 後 60 社 の ソ フ ト ウ ェ ア 会 社 を 育 成 し 、こ れ ら の 会 社 の 20% 以 上 に CMMI レ ベ ル 3 を 取 得 さ せ 、5 社 以 上 の 海 外 市 場 進 出 を 支 援 す る 計 画 で あ る 。 ま た 、 1,000 人 以 上 の ソ フ ト ウ ェ ア 開 発者を育成する。なお、ソフトウェア教科課程の開発、ソフトウェア開発者のコ ミ ュ ニ テ ィ 支 援 と と も に 、 ソ フ ト ウ ェ ア の 世 界 的 な 大 会 で あ る MS Image Cup を 来 年ソウルで開催することを表明した。同大臣との面談の後、韓国ソフトウェア振 興 院 と MS 社 は 同 大 臣 の 出 席 す る 中 、 相 互 覚 書 を 取 り 交 わ し た 。( 2006/05) ◆ [SKT 社 、 中 国 移 動 通 信 市 場 本 格 進 出 ]: 韓 国 SK テ レ コ ム 社 は 、中 国 移 動 通 信 市 場 に 進 出 す る た め に 、チ ャ イ ナ ユ ニ コ ム 社 へ 1 兆 ウ ォ ン( 約 1,000 億 円 )を 投 資 し た 。SK テ レ コ ム 社 は 20 日 午 後 、理 事 会 を 開 き 同 投 資 と 対 中 戦 略 に つ い て 議 決 し 、6 月 21 日 の 公 示 と 同 時 に 記 者 会 見 を 開 い た 。 チ ャ イ ナ ユ ニ コ ム 社 は 1 億 3,000 万 人 の 加 入 者 を 保 有 し て い る 。 昨 年 末 、 一 部 の 売 却 に つ い て SK テ レ コ ム 社 を 始 め 、 日 本 の KDDI、 米 国 の ス プ リ ン タ ネ ク ス テ ル 社 な ど 、CDMA 方 式 の 事 業 者 と 折 衝 し て き た が 、SK テ レ コ ム 社 に 転 換 社 債 を 1 兆 ウ 179 主要なニュース(分野別) ォ ン で 売 却 し た 。こ れ に よ り 、SK テ レ コ ム 社 は 中 国 の 移 動 通 信 業 者 と し て 、進 出 が 容 易 に な る 。( 2006/06) ◆ [コ ー ド 分 離 型 Windows XP KN バ ー ジ ョ ン 8 月 24 日 登 場 ]: 韓 国 世 界 初 、 競 合 会 社 の 製 品 が ダ ウ ン ロ ー ド で き る 韓 国 型 Windows OS が 8 月 24 日 初 め て 登 場 す る 。早 け れ ば 、2 ヵ 月 後 に 消 費 者 の も と に 届 く 。韓 国 MS 社 は 、本 社 との協議の結果として、メッセンジャとビデオプレイヤの中心的モジュールコー ド が 分 離 し た 「 Windows XP KN バ ー ジ ョ ン 」( 分 離 バ ー ジ ョ ン ) と 競 合 会 社 の 製 品 が ダ ウ ン ロ ー ド で き る 「 Windows XP K バ ー ジ ョ ン 」 の 開 発 が 完 了 し 、 主 要 な パ ソ コ ン 製 造 業 者 (OEM)に 供 給 す る と 8 月 20 日 に 発 表 し た 。 こ れ は 、 公 正 取 引 委 員 会 の 命 令( 2006 年 2 月 )に 従 っ た も の で あ る 。2007 年 2 月 は 、こ れ ら 2 つ の バ ー ジ ョ ン に 分 か れ た Windows 搭 載 パ ソ コ ン の み 、 一 般 で 販 売 さ れ る 。 し か し 、 新 バ ー ジ ョ ン の Windows を 消 費 者 が 使 用 で き る よ う に な る ま で に は 少 し 時 間 が か か る 。 パ ソ コ ン 製 造 業 者 は 24 日 か ら 製 品 を 受 け と り 、ハ ー ド ウ ェ ア の 正 常 機 能 要 件 を テ ス ト す る こ と に な る が 、 こ れ に 2~ 3 ヵ 月 か か る た め で あ る 。 KN バ ー ジ ョ ン で は メ デ ィ ア プ レ イ ヤ か ら Windows メ デ ィ ア コ ー テ ッ ク や Windows メ デ ィ ア フ ァ イ ル フ ォ ー マ ッ ト な ど 約 200 の ソ ー ス コ ー ド( EU が 規 定 し た も の と 同 等 )と メ ッ セ ン ジ ャ か ら は ボ ー ド リ ス ト と 対 話 機 能 な ど 11 の コ ー ド が 削 除 さ れ て い る 。ま た 、競 合会社の製品が搭載されている K バージョンでは、スタートボタンをクリックす ると、メニューにビデオセンターとメッセンジャセンタのアイコンが表示される のが特徴である。それぞれのセンタをクリックすると、競合会社の製品がダウン ロ ー ド で き る サ イ ト へ 飛 ぶ 。韓 国 MS 社 は 公 正 取 引 委 員 会 の 命 令 に 従 い 、ア ッ プ デ ート時にも両センタにアクセスできるようにするほか、競合会社の製品が入った CD を 配 布 す る 予 定 で あ る 。 ま た 、 こ れ ら 競 合 会 社 の 製 品 に つ い て は 、「 毎 年 コ リ ア ン ク リ ッ ク 基 準 市 場 専 有 率 1%以 上 =( 韓 国 産 1% 以 上 )」で あ る た め 、8 つ の 製 品 が 選 定 さ れ て い る 。( 2006/08) ◆ [Google、 韓 国 市 場 に 本 格 進 出 ]: 韓 国 米 国 の 検 索 ポ ー タ ル サ イ ト Google が 韓 国 に R&D セ ン タ を 設 立 し 、韓 国 市 場 に 本 格 的 に 進 出 す る と 10 月 10 日 に 発 表 し た 。 Google の Alan Eustace エ ン ジ ニ ア リ ング・研究担当主席副社長は、ソウル三成洞インターコンチネンタルホテルにて 「韓国エンジニアリングセンタは、米国本社と英国、中国、日本などにあるセン タ と 同 等 の 扱 い を し 、世 界 市 場 に 必 要 な 全 て の 分 野 の 研 究 活 動 を 行 う 。」と 述 べ た 。 韓国企業との業務提携については、市場の状況により決定するとして、具体的な 計画は示さなかった。韓国をセンタの設立先に選んだ理由としては、ネットワー クインフラと技術力、ユーザの技術力からみて、世界でも最先端であることなど を 上 げ た 。( 2006/10) ◆ [MS 社 、 韓 国 ロ ボ ッ ト 企 業 と 戦 略 提 携 ]: 韓 国 10 月 22 日 に MS 社 は 、教 育 用 ロ ボ ッ ト 企 業 で あ る ハ ヌ ル ア イ 社 と ベ ン チ ャ ー 企 業 用 の 教 育 ロ ボ ッ ト に MS 社 が 開 発 し た ソ フ ト ウ ェ ア を 搭 載 し 、共 同 マ ー ケ テ ィ ン グ を 行 う 内 容 の MOU を 締 結 し た 。 MS 社 は 、 他 に も 三 星 電 子 や LG 電 子 に 接 触 し 、 協力案を提案中である。一部の企業には事業協力だけでなく、持分投資まで言及 し て い る と い う 。 し か し 、 MS 社 側 は 、「 展 示 会 の 期 間 に 多 様 な ロ ボ ッ ト プ ラ ッ ト フ ォ ー ム 開 発 を し て い る 韓 国 企 業 と 話 し を し た が 、ま だ 具 体 的 な 展 開 は な い 。」と し て い る 。一 方 、韓 国 の ロ ボ ッ ト 業 界 CEO は 、 「 MS 社 と 共 同 技 術 開 発 を し た 場 合 、 開 発 製 品 の 多 く の 権 利 を MS 社 が 持 っ て い っ て し ま う の で 、 用 心 し て あ た ろ う 。」 と 懸 念 を 隠 さ な い 。( 2006/10) 180 第3章 マ レ ー シ ア 【 企 業 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [Unisys MSC 社 、 5,000 万 米 ド ル の マ イ カ ー ド 契 約 を 獲 得 ]: マ レ ー シ ア Unisys 社 の 子 会 社 Unisys MSC 社 は 、 マ レ ー シ ア の マ イ カ ー ド ( MyKad) ス マ ー ト カ ー ド プ ロ ジ ェ ク ト の 展 開 の 一 環 と し て 、 500 万 米 ド ル ( 約 5 億 7,000 万 円 ) に相当する 2 年間契約を獲得した。同社は、政府データセンタにおいてマイカー ドのアプリケーションが毎日正確に作動するよう、ハードウェア・システムとソ フトウェア・アプリケーションの保守サポートを行う。 な お 、Unisys 社 は 、1999 年 に 開 始 さ れ た マ イ カ ー ド プ ロ ジ ェ ク ト の 最 初 の 開 発 で も 主 シ ス テ ム イ ン テ グ レ ー タ を 務 め た 。( 2006/05) ◆ [シ ス コ シ ス テ ム ズ 、 マ レ ー シ ア を 顧 客 サ ー ビ ス セ ン タ に ]: マ レ ー シ ア シスコシステムズは、東南アジア内の顧客サービスセンタをマレーシアのシス コシステム内に設置することを発表した。これは、顧客とのより直接的なコミュ ニケーションを図る手段として設置するもので、マレーシアを選定した理由とし て、アジア太平洋ディレクターは多言語社会で多文化の国であることをあげた。 今 後 2 年 間 で 1,500 万 リ ン ギ ッ ト( 約 4 億 5 千 万 円 )投 資 す る 予 定 。現 在 、26 人 のスタッフがおり、今後、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポー ル 、 ベ ト ナ ム に お け る 7 千 社 の 潜 在 顧 客 を タ ー ゲ ッ ト と す る 。( 2006/07) ◆ [イ ン ド サ テ ィ ヤ ム 社 、 グ ロ ー バ ル 開 発 セ ン タ 開 設 予 定 ]: マ レ ー シ ア イ ン ド サ テ ィ ヤ ム 社 は 、 サ イ バ ー ジ ャ ヤ に 2,000 人 規 模 の グ ロ ー バ ル 開 発 セ ン タ ( GDC) 開 設 す る 。 12 月 7 日 、 マ レ ー シ ア ア ブ ド ラ 首 相 と 副 首 相 の 立 会 い の も と 、同 社 は マ ル チ メ デ ィ ア 開 発 公 社 と MOU を 締 結 し た 。GDC は 、ASEAN、米 国 、中 東の顧客に対し、技術的開発とグローバルオペレーションのソフトウェアサポー ト を 行 う 。( 2006/12) ◆ [TIME 社 、 MSCMS と WIMAX と WIFI ソ リ ュ ー シ ョ ン 締 結 へ ]: マ レ ー シ ア 政 府 系 企 業 の マ レ ー シ ア TIME 社 ( TIME Engineering Berhad) と 、 政 府 マ ル チ メ デ ィ ア 開 発 公 社 傘 下 の MSCMS (MSC Management Service Sdn Bhd)は 、 WIMAX と WI-FI ソ リ ュ ー シ ョ ン 分 野 の 締 結 を 行 っ た 。 マ レ ー シ ア と そ れ 以 外 の ア ジ ア 地 域 に対し、ワイヤレスブロードバンド製品の技術及びサービスのマーケティングを 行 う 。ま た こ の 締 結 に よ り 、TIME 社 は 国 家 ブ ロ ー ド バ ン ド 計 画 の ソ リ ュ ー シ ョ ン 及びサービス構築において中心的な役割を果たすことになる。政府系企業である 同 社 は 、 ICT イ ン フ ラ 整 備 分 野 で 政 府 と パ ー ト ナ ー シ ッ プ を 構 築 し て い る 。 ( 2007/01) タ イ 【 企 業 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [IBM 社 、 タ イ に て CIO サ ミ ッ ト を 主 催 ]: タ イ IBM タ イ ラ ン ド 社 で は 、 Suwit Khunkitti 前 ICT 大 臣 と 同 省 の Maneerat Plipat 事 務 次 官 補 を そ れ ぞ れ 議 長 と 副 議 長 に 迎 え た CIO サ ミ ッ ト を 3 月 27 日 に 開 催 し た 。 同 サ ミ ッ ト で は 、政 府 機 関 に お け る 革 新 的 な ICT ア プ リ ケ ー シ ョ ン に 焦 点 を 当 て 、 IBM 社 が 世 界 各 国 で 手 掛 け て き た 最 良 事 例 に つ い て 共 有 し た 。 IBM タ イ ラ ン ド 社 は 、最 近 の 政 治 情 勢 が 地 場 の IT 産 業 に 与 え る 影 響 は 今 の と こ ろ少ないとの見解を示している。同社が関与しているプロジェクトは従来から手 掛 け て き た 長 期 的 な も の が 多 く 、唯 一 影 響 す る と 思 わ れ る の が 情 報 通 信 技 術( ICT) 省 に よ る 電 子 政 府 の「 Nervous System」 ( タ イ 版 霞 ヶ 関 WAN の よ う な も の )メ ガ プ ロジェクトの遅れと見ている。これは、政府機関を高速データ通信網で接続する 計 画 で 、IBM タ イ ラ ン ド 社 で は こ れ に 応 札 し て い く 準 備 を 進 め て い る 。 ( 2006/04) 181 主要なニュース(分野別) ◆ [富 士 通 、 タ イ で の 事 業 を 積 極 拡 大 ]: タ イ Fujitsu Systems Business (Thailand)社 は 先 週 、 事 業 の 積 極 拡 大 に つ い て 発 表 し、サーバやストレージを含むクリティカル・ソリューションに焦点を当て、来 年 3 月 末 ま で の 収 益 目 標 を 30 億 バ ー ツ (約 93 億 円 )と す る こ と を 明 ら か に し た 。 バンコク以外の地域でのサービスを拡大するとともに、日本、シンガポールに 続くアジア太平洋地域で 3 番目となる同社のプラットフォーム・ソリューショ ン・センタをバンコクに設立する。また、バンコク以外の地域をカバーするため サービス・パートナー・プログラムを強化し、リセーラーが富士通の最新技術を 組 み 合 わ せ て SME の 要 求 に 個 別 に 対 応 で き る よ う 専 門 サ ー ビ ス の 能 力 向 上 を 図 る と い う 。( 2006/04) ◆ [Intel Microelectronics (Thailand)社 、“ My Family PC” プ ロ ジ ェ ク ト の 第 二 期 目 を ス タ ー ト ]: タ イ Intel Microelectronics (Thailand)社 は 、 ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 振 興 庁 ( SIPA) が 主 導 す る “ My Family PC” プ ロ ジ ェ ク ト に 参 加 し 、 地 方 の 低 所 得 層 の 家 庭 向 け パ ソコン普及の支援活動を行う。 同 社 に と っ て は 2 年 目 と な る こ の 取 り 組 み で は 、 Intel ベ ー ス の パ ソ コ ン を 地 方に住む国民が手軽に購入できるようなリースキャンペーンを実施するもので、 国内のデジタル・デバイドの解消貢献を狙ったもの。 一 期 目 と な っ た 昨 年 は 、8 月 か ら 12 月 ま で の 期 間 中 に 3 万 5,000 世 帯 に パ ソ コンを普及させた。このうち 8 割が初めてパソコンを所有する地方居住世帯だっ た 。今 年 末 ま で の 第 二 期 プ ロ ジ ェ ク ト 期 間 で は 、最 終 的 に 10 万 世 帯 へ の パ ソ コ ン 普及を期待している。 今 年 は 、 dual-core Intel Pentium D プ ロ セ ッ サ を 搭 載 し た “ Big Brother” と “ Middle Brother”、 Intel Celeron D プ ロ セ ッ サ を 搭 載 し た “ Young Brother” と “ Youngest Brother” の 4 タ イ プ を 準 備 す る 。 こ の う ち 、“ Youngest Brother” に は Microsoft Windows XP Starter Edition が イ ン ス ト ー ル さ れ て い る 。 ほ か の 3 タ イ プ に つ い て は 、 オ プ シ ョ ン と し て Windows XP が 選 択 で き る 。 価 格 は 、“ Big Brother” か ら “ Youngest Brother” の 順 に 、 2 万 4,900 バ ー ツ ( 約 6 万 7,230 円 )、1 万 7,900 バ ー ツ( 約 4 万 8,330 円 )、1 万 3,900 バ ー ツ( 約 3 万 7,530 円 )、 1 万 1,900 バ ー ツ ( 約 3 万 2,130 円 )。 購 入 に あ た っ て は 、 利 息 0.8% の 36 回 払 い が 準 備 さ れ て い る 。( 2006/04) ◆ [Microsoft 社 、 タ イ で IP 指 導 に 乗 り 出 す ]: タ イ Microsoft (Thailand)社 は 、 地 場 ソ フ ト ウ ェ ア 企 業 の 知 的 財 産 ( IP) 管 理 能 力 の 向 上 を 目 的 と し た “ Local Hero” プ ロ ジ ェ ク ト を 開 始 す る 。 こ れ に は 、 知 的 財 産 局 、ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 振 興 庁( SIPA)、国 家 科 学 技 術 開 発 庁( NSTDA)、タ イ ICT 産 業 協 会 ( ATCI)、 タ イ ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 協 会 ( ATSI) の 5 機 関 が 協 力 す る 。 同 プ ロ ジ ェ ク ト は 、IP 管 理 と 商 業 化 価 値 に 焦 点 を 当 て た 戦 略 的 な 能 力 向 上 プ ロ グラムとして、地場のソフトウェア企業に対し戦略的な管理スキルと研修プログ ラ ム を 提 供 し て い く 。 全 部 で 36 ヵ 月 の プ ロ グ ラ ム と な る 。 す で に 600 以 上 の ソ フ ト ウ ェ ア 会 社 が 関 心 を 寄 せ て い る が 、こ の 中 か ら 50 社 程 度を選定し、来年初めの 3 ヵ月研修からスタートする予定。 Microsoft 社 で は 類 似 の プ ロ ジ ェ ク ト を マ レ ー シ ア と フ ィ リ ピ ン で 単 独 で 実 施 しているが、タイでは産業界をパートナとして実施することになる。また これ は 、“ Thailand.NET” ス キ ー ム の 一 環 と し て 位 置 づ け ら れ て い る 。 タイは、ソフトウェアの輸出国家となることを目指しており、このプログラム を通じて、ソフトウェア開発者が知的財産保護の考え方をしっかりと理解できる よ う 取 り 組 ん で い く 。( 2006/05) 182 第3章 ◆ [True 社 、 VoIP サ ー ビ ス を 開 始 へ ]: タ イ タ イ の 民 間 オ ペ レ ー タ で あ る True 社 は 、” TrueNetTalk“ と 呼 ば れ る VoIP サ ー ビスを開始する。民間企業としては最大の固定電話網を所有しており、携帯電話 に お い て も 第 三 位 の 同 社 は 、国 内 初 と な る VoIP の 国 際 通 話 サ ー ビ ス の 認 可 を 規 制 当局より受けていた。 同 サ ー ビ ス で は 、国 際 通 話 料 が 1 分 3 バ ー ツ( 約 8 円 )で 提 供 さ れ る 。True 社 で は 2006 年 中 に 10 万 人 の 利 用 者 と 、 1 億 バ ー ツ ( 約 2.7 億 円 ) の 売 上 げ を 見 込 ん で い る 。( 2006/07) ◆ [シ ン ガ ポ ー ル 企 業 と ア ニ メ ー シ ョ ン ビ ジ ネ ス で 連 携 ]: タ イ タ イ 北 西 部 に 位 置 す る E-Saan Software Park は 、シ ン ガ ポ ー ル 企 業 と 手 を 組 み 、 アニメーションとマルチメディアビジネスの海外市場開拓に臨む。 今回連携するのは、コンケーン大学指導のもと同パークが運営管理するアニメ ー シ ョ ン ・ マ ル チ メ デ ィ ア ・ イ ノ ベ ー シ ョ ン ・ セ ン タ ( AMIC) と シ ン ガ ポ ー ル の 3 View Group 社 。 両 者 の 提 携 に よ り 、 よ り 幅 の 広 い マ ー ケ ッ ト 層 を 開 拓 す る と と もに、人材の交流も行っていく。 E-Saan Software Park は 、 2003 年 8 月 に 設 立 さ れ た 。 ス ウ ェ ー デ ン ・ タ イ 商 工 会議所のサポートを得ており、特にソフトウェアビジネスにおける国内外のビジ ネ ス マ ッ チ ン グ の 役 割 を 担 っ て い る 。( 2006/08) ◆ [SOAセ ン タ を 設 立 へ ---IBM社 が サ ポ ー ト ]: タ イ 国 家 科 学 技 術 開 発 庁 ( NSTDA) の コ ン ピ ュ ー タ ・ ク ラ ス タ リ ン グ 推 進 室 と IBM Thailand社 は 先 週 、サ ー ビ ス 指 向 ア ー キ テ ク チ ャ( SOA)セ ン タ の 設 立 に 関 す る MoU を締結した。タイランド・サイエンス・パーク内に設立される同センタでは、2 つ の ア プ ロ ー チ で タ イ に お け る SOA推 進 を 図 る 。 ひ と つ は Academic Initiativeト ラ ッ ク で 、こ こ で は 高 度 な SOAス キ ル と IBM社 の WebSphereに 長 け た 人 材 の 育 成 が 狙 い 。2010年 ま で に 計 3,500人 の SOAプ ロ フ ェ ッ シ ョ ナ ル 育 成 を 目 指 す 。 ま た 、 SOA専 門 家 と し て の 資 格 認 定 も 行 っ て い く 予 定 。 も う ひ と つ は DeveloperWorksト ラ ッ ク と 呼 ば れ る も の で 、 地 元 IT開 発 者 の SOA コ ミ ュ ニ テ ィ を 作 り 、 タ イ を SOAの 標 準 と 技 術 の 地 域 ハ ブ に す る の が 狙 い 。 ま た 、 産 業 界 に 対 し て ビ ジ ネ ス と 技 術 の 両 分 野 で コ ン サ ル テ ィ ン グ を 行 い 、 SOAと IBM技 術のワン・ストップ・センタとして、ソリューションと製品のマーケティングを サ ポ ー ト し て い く 。( 2006/09) ◆ [IBM社 、 IT人 材 の 育 成 に タ イ の 大 学 と 提 携 ]: タ イ IBM社 で は 、 タ イ の モ ン ク ッ ト 王 工 科 大 学 ト ン ブ リ 校 ( KMUTT) と 連 携 し 、 ITプ ロフェッショナルの育成に取り組む。 IBM Thailand社 に よ る と 、 こ れ は IBM Academic Initiative 2006の 一 環 と な る もので、タイのみならず各国の教育機関と連携し、オープンスタンダード技術の 専門家を育成する協力を行おうとする同社の世界戦略。 そ の 中 で 、今 回 の KMUTTと の 5年 間 に わ た る MoU締 結 は 、同 社 に と っ て 第 一 号 と な る も の 。IBM社 は 、大 学 が 学 生 に 対 し て 産 業 界 の 即 戦 力 と な る 教 育 が で き る よ う 各 種 の 教 育 資 源 を 提 供 す る 。ま た 、イ ン フ ラ 面 で の サ ポ ー ト も 行 う こ と と し て お り 、 プ ロ ジ ェ ク ト 総 額 は 1億 7,000万 バ ー ツ ( 約 4億 7,600万 円 ) と な る 。 こ れ に 対 し 、 KMUTT側 も イ ン フ ラ 整 備 や メ ン テ ナ ン ス 費 用 と し て 1,600万 バ ー ツ ( 約 4,480万 円 ) を 投 資 す る こ と と し て い る 。( 2006/10) ◆ [smart purseの 試 験 運 用 が ま も な く 開 始 ]: タ イ Thai Smart Card社 で は 、 CPコ ン グ ロ マ リ ッ ト 内 に お い て 、 従 業 員 IDカ ー ド と し 183 主要なニュース(分野別) ての入退室管理から、映画チケットやポイントカードとしてまでのあらゆる機能 を 搭 載 し た smart purseの 試 験 運 用 を 始 め る 。 現 在 、Thai Smart Card社 で は 、ド イ ツ に あ る パ ー ト ナ ー 企 業 を 通 じ て Philips 社 製のチップを採用しており、これをシンガポールのディストリビュータを経由し て輸入しているが、同社幹部によると、将来的に地場企業からの調達も検討して お り 、 Thai Microelectronics Center (TMEC)と チ ッ プ ま た は カ ー ド の 製 造 に つ い て協議しているという。 今 後 、300以 上 の パ ー ト ナ ー 企 業 の 参 画 を 希 望 し て い る が 、そ の た め に は 各 パ ー トナー企業のセキュリティ基準を認定する必要があり、これに要する経費が最大 の 課 題 と な っ て い る 。 Thai Smart Card社 で は 、 当 該 産 業 の 促 進 の た め に も 、 こ の セ キ ュ リ テ ィ 認 定 に 対 し 政 府 が 補 助 金 を 出 す こ と を 期 待 し て い る 。 (2006/11) ◆ [IBM 社 、 タ イ 副 首 相 と 面 談 し IT 人 材 育 成 の 協 力 を 約 束 ] IBM 社 の エ グ ゼ ク テ ィ ブ ・ バ イ ス ・ プ レ ジ デ ン ト で あ る Nicholas Donofrio 氏 は 2 日 、 同 社 の 幹 部 数 名 を 引 き 連 れ 、 タ イ の Pridiyathorn Devakula 副 首 相 兼 財 務 相 を 訪 問 し 、 タ イ が 国 際 的 な ア ウ ト ソ ー シ ン グ の 主 要 セ ン タ と な る よ う に IT 人材開発に協力する契約を締結した。 こ の 内 容 と し て は 、 科 学 技 術 開 発 庁 ( NSTDA)、 ソ フ ト ウ ェ ア ・ パ ー ク ・ タ イ ラ ン ド 、タ マ サ ー ト 大 学 国 際 工 学 部 が 、IBM 社 と 協 力 し て IT リ サ ー チ セ ン タ を 設 立 し 、交 流 事 業 と し て 同 セ ン タ の タ イ 人 学 生 が IBM 社 で IT を 学 ぶ と と も に 、IBM 社 からは同センタに研究者を派遣し、研究の支援を行う。 同 副 首 相 は 、タ イ が イ ン ド や ベ ト ナ ム の よ う な IT ア ウ ト ソ ー シ ン グ の セ ン タ に な り 得 る と コ メ ン ト し て い る 。( 2007/02) ◆ [富 士 通 、 デ ィ ス ク ・ ド ラ イ ブ 工 場 を 新 規 設 立 へ ]: タ イ Fujitsu (Thailand)社 は 、 158 億 バ ー ツ ( 約 572 億 円 ) を 投 じ て 、 新 し い ハ ー ド デ ィ ス ク・ド ラ イ ブ 工 場 を 設 立 す る 。先 月 末 に 、投 資 庁( BOI)の 認 可 が 下 り て いた。 場 所 は 、 パ ト ン タ ニ 県 に あ る ナ ワ ナ コ ン 工 業 団 地 で 、 年 間 生 産 量 は 6,986 万 ユ ニ ッ ト と な る 。 フ ル 稼 働 に な れ ば 、 従 業 員 数 は 1 万 3,000 人 に な る 見 込 み 。 富 士 通 の こ れ ま で の タ イ へ の 投 資 額 は 、19 プ ロ ジ ェ ク ト 、計 287 億 バ ー ツ( 約 1,039 億 円 ) と な っ て い る 。 タ イ BOI で は 今 年 、電 子 部 品 分 野 で の 投 資 申 請 額 を 、昨 年 実 績 よ り 10 億 バ ー ツ ( 約 36 億 2,000 万 円 ) 多 い 800 億 バ ー ツ ( 約 2,896 億 7,5000 円 ) と 見 込 ん で い る 。( 2007/03) フ ィ リ ピ ン 【 企 業 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [Microsoft 社 と 大 学 の 提 携 が 進 む ]: フ ィ リ ピ ン フ ィ リ ピ ン 工 科 大 学 ( PUP) で は 、 HEdstart Philippines プ ロ ジ ェ ク ト に 参 画 す る べ く 、 Microsoft Philippines 社 と MoU を 締 結 し た 。 PUP で は 11 月 よ り 、 同 社 の .NET 技 術 を 授 業 で 取 り 上 げ て い く 。 Microsoft 社 で は 、PUP の ほ か に 、マ プ ア 工 科 大 学 、デ ラ サ ー ル 大 学 セ ン ト ベ ニ ー ル 校 、フ ィ リ ピ ン 大 学 デ ィ リ マ ン コ ン ピ ュ ー タ 科 学 財 団 と も 連 携 を 進 め て い く 。 ( 2006/07) 注 ) HEdstart Philippines と は 、 様 々 な マ イ ク ロ ソ フ ト 技 術 を 活 用 し て 高 等 教 育 を活性化させていこうとするもの。実践的で即戦力となる技術を大学で教えるこ と に よ り 、労 働 力 需 要 に 応 え る こ と を 目 指 し て い る 。な お 、マ レ ー シ ア で も 2005 年 11 月 に 17 の 大 学 で 同 様 の プ ロ グ ラ ム が 始 ま っ て い る 。 184 第3章 ◆ [NEC、 AFIS の 採 用 を フ ィ リ ピ ン 政 府 に 積 極 攻 勢 ]: フ ィ リ ピ ン NEC で は 、 フ ィ リ ピ ン 国 家 警 察 ( PNP) へ の 指 紋 自 動 識 別 シ ス テ ム ( AFIS) を 5 ヵ月前に成功裡に納めた実績をベースに、フィリピン政府に対し全面的な指紋認 証システムの採択を積極的に働きかけている。特に、これからフィリピンが実施 を 予 定 し て い る 統 一 多 目 的 ID シ ス テ ム に 注 目 し て い る 。 フ ィ リ ピ ン で は 現 在 、 社 会 保 障 制 度 や 健 康 保 険 な ど 5~ 6 種 類 の ID カ ー ド が そ れ ぞ れ の 政 府 担 当 機 関 か ら 発 行 さ れ て い る が 、 今 後 こ れ ら を Unified Multi-purpose ID( UMID)カ ー ド と 呼 ば れ る ひ と つ の 多 目 的 ID カ ー ド に 統 一 し て い く 計 画 が 昨 年 既 に 大 統 領 承 認 さ れ て い る 。( 2006/07) ◆ [Philips 社 、 RFID の 利 活 用 を 積 極 PR]: フ ィ リ ピ ン 今 年 で 設 立 50 周 年 目 を 迎 え る Philips Philippines 社 で は 、設 立 を 記 念 す る 記 者 会 見 に お い て 、RFID の 利 活 用 推 進 に 注 力 し て い る こ と を 明 ら か に し た 。特 に 携 帯 電 話 ア プ リ ケ ー シ ョ ン に お け る RFID の 利 用 を 進 め る べ く 、通 信 会 社 と 折 衝 を 重 ね て い る と い う 。現 在 フ ィ リ ピ ン で は 、G-cash と 呼 ば れ る 携 帯 電 話 で の 支 払 い が 可 能 だ が 、 決 裁 時 に キ ー 操 作 を す る 必 要 が あ り 、 Philips 社 で は 、 RFID の 採 用 に よりこれをコンタクトレスにしていくことを提案している。 Philips Philippines 社 は 、グ ル ー プ 会 社 に Philips Semiconductor Philippines 社 を 有 し て お り 、 同 社 も 今 年 で 25 周 年 を 迎 え る 。( 2006/08) ◆ [Microsoft 社 、 デ ラ サ ー ル 大 学 に イ ノ ベ ー シ ョ ン ・ セ ン タ を 設 立 ]: フ ィ リ ピ ン Microsoft Philippines 社 は デ ラ サ ー ル 大 学 ( DLSU) の コ ン ピ ュ ー タ ・ カ レ ッ ジ ( CCS) と 連 携 し 、 国 内 初 と な る Microsoft Innovation Center( MIC) を 設 立 する。 同 大 学 の 学 生 お よ び 教 職 員 に お け る ソ フ ト ウ ェ ア 開 発 ス キ ル を 磨 き 、Microsoft 社のモバイルプラットフォーム技術を使った核心的なソリューション研究開発に 従 事 さ せ る の が 狙 い 。( 2006/09) ◆ [PLDT 社 、 イ ン ド Infosys 社 と コ ー ル セ ン タ ー ビ ジ ネ ス で 提 携 ]: フ ィ リ ピ ン イ ン ド の Infosys Technologies 社 の BPO 関 連 子 会 社 の Infosys BPO 社 と 、 フ ィ リ ピ ン 長 距 離 電 話 会 社( PLDT)の IT 関 連 子 会 社 ePLDT 社 の コ ー ル セ ン タ ー 部 門 で あ る Ventus 社 は 戦 略 的 パ ー ト ナ ー シ ッ プ を 締 結 し 、 Ventus 社 は Infosys 社 の ク ライアントに対してコールセンターソリューションを提供していく。 両 社 関 係 者 は 、 イ ン ド の BPO 企 業 と フ ィ リ ピ ン の コ ー ル セ ン タ ー 企 業 が 手 を 組 む こ と で 、 世 界 の BPO 市 場 で の 競 争 力 強 化 を 狙 う 。( 2006/09) ◆ [IBM 社 、 フ ィ リ ピ ン で の 労 働 力 確 保 を 拡 大 へ ]: フ ィ リ ピ ン IBM 社 で は 、 フ ィ リ ピ ン で の 事 業 拡 大 に 伴 い 、 同 国 内 に お け る 4 つ の 子 会 社 に お い て 、計 1 万 5,000 人 分 の 職 業 機 会 を 創 出 す る 計 画 が あ る こ と を 明 ら か に し た 。 IBM 社 の 子 会 社 は 、IBM Philippines 社 を 主 軸 に 、IBM Solutions Delivery (ISD) 社 、 IBM Business Services (IBS)社 、 IBM Daksh 社 が あ る 。 IBM 社 で は 現 在 、 約 5,000 人 の 従 業 員 を 抱 え て い る が 、こ れ は 2004 年 当 時 の 500 人 と 比 較 し 、10 倍 の 規模となっている。 IBM 社 で は 、 同 社 の グ ロ ー バ ル BPO 事 業 や コ ー ル セ ン タ ー オ ペ レ ー シ ョ ン を 戦 略的にフィリピンに展開しており、インドと並ぶオフショア・アウトソーシング 拠 点 と し て も 認 識 し て い る 。( 2006/10) 185 主要なニュース(分野別) ◆ [Microsoft 社 、ソ フ ト ウ ェ ア 製 品 の 開 発 ア イ デ ィ ア に 地 元 の ビ ジ ネ ス・ス ク ー ル と の 連 携 を 検 討 ]: フ ィ リ ピ ン Microsoft 社 は 、Windows プ ラ ッ ト フ ォ ー ム で 稼 動 す る ソ フ ト ウ ェ ア 製 品 の 開 発 アイディアを求めるべく、地元のビジネス・スクールとの連携を検討している。 正式なスタートは来年 3 月になる見通し。 同 社 で は 、デ ラ サ ー ル 大 学( DLSU)を フ ィ リ ピ ン 国 内 に お け る 最 初 の Microsoft Innovation Center に 指 定 し て お り 、 す で に パ イ ロ ッ ト 活 動 が 進 ん で い る が 、 技 術中心の学校に加えて、ビジネス・スクールにもこの活動を拡大していく方針。 Microsoft 社 は 、 フ ィ リ ピ ン で の こ の 活 動 を 試 験 的 に 位 置 付 け て お り 、 こ れ が 上 手 く い け ば 、ア ジ ア・パ シ フ ィ ッ ク 地 域 に 同 活 動 を 広 げ て い く こ と と し て い る 。 ( 2006/11) ◆ [富 士 通 、 ソ フ ト ウ ェ ア 開 発 研 修 セ ン タ を 開 所 ]: フ ィ リ ピ ン Fujitsu Philippines 社 は 、オ フ シ ョ ア・ソ フ ト ウ ェ ア 開 発 事 業 の 増 強 を 狙 い 、 シ ス コ 装 備 に よ る 研 修 セ ン タ を 12 月 5 日 に オ ー プ ン さ せ た 。 Fujitsu Knowledge Center( FKC)と 呼 ば れ る 同 セ ン タ は 、マ カ テ ィ 市 内 の 同 社 事 務 所 内 に あ り 、ま ず は 新 人 研 修 所 と し て 機 能 す る 。 同 社 の オ フ シ ョ ア 事 業 は 拡 大 し て お り 、 100 人 ほ ど の ソ フ ト ウ ェ ア 開 発 者 を 確 保 し て い る が 、 さ ら に 200 人 を 補 強 し 、 事 業 拡 大 に 備 え る 予 定 。( 2006/12) ◆ [IBM 社 、 地 方 の 中 小 企 業 に 注 目 ]: フ ィ リ ピ ン IBM Philippines 社 は 、 IT リ ソ ー ス の 最 適 化 や 、 災 害 復 興 、 セ キ ュ リ テ ィ 、 情 報ライフサイクルサービスなど、地方おける需要が見込めるとみて、特に中小企 業に焦点を当てる方針を明らかにした。 同 社 が 事 業 拡 大 の 対 象 に あ げ た の は 、中 部 ル ソ ン 、カ ラ バ ル ソ ン 、西 部 ビ サ ヤ 、 中部ビサヤ、北部ミンダナオ、そしてダバオの 6 地域。このうち、セブ島地域で は製造業や小売業を、ミンダナオ島地域では果物や魚を含むアグリ関連産業に注 目 す る 。( 2006/12) イ ン ド ネ シ ア 【 企 業 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [マ イ ク ロ ソ フ ト 社 が イ ン ド ネ シ ア で 廉 価 PC を 提 供 ]: イ ン ド ネ シ ア マイクロソフト社はインドネシア・マイクロソフト社を通じて資金支援を含め 「手の届くコンピュータ」パッケージと純正ソフトを今年数百万のインドネシア の人たちに提供する計画を進めており、月賦ベースでインターネット・アクセス ま で 含 め て PC を 提 供 す る 方 法 を 検 討 し て い る 。 現 在 イ ン ド ネ シ ア の PC の 普 及 率 は ITU の 調 べ で 、わ ず か 4%。マ イ ク ロ ソ フ ト 社 は 通 常 の 信 用 販 売 で は 対 象 と な ら ない人たちも利用できるようにと、多くの小額信用貸付会社と共同で取り組む予 定。 マイクロソフト社オリジナルのソフトウエアまで含めるとこのコンピュータは 40~ 60%安 く 提 供 さ れ 、24 ヵ 月 の 月 賦 の 場 合 一 月 あ た り 30 万 ル ピ ア( 約 3,800 円 )。 マ イ ク ロ ソ フ ト 社 は 2003 年 以 来 似 た よ う な ス キ ー ム で 地 域 で の 訓 練 と 学 習 セ ンターの設立に関しても非政府組織と共同して実施しており、今回、地方のコミ ュ ニ テ ィ に も ICT ア ク セ ス を 広 げ る 一 環 と し て 行 う 。ま た マ イ ク ロ ソ フ ト 社 は「 教 育 に PC を 」運 動 に も 着 手 す る 予 定 。イ ン ド ネ シ ア の 一 人 当 た り の 収 入 の 低 さ を 考 えると、コンピュータの普及支援のひとつとして資金支援は有効な手段である。 ( 2006/03) ◆ [富 士 通 が エ ン タ ー プ ラ イ ズ ・ シ ス テ ム 強 化 ]: イ ン ド ネ シ ア 富士通インドネシア社がエンタープライズ・システム管理ツールであるシステ 186 第3章 ム・ウォーカーをインドネシアで展開する。これはシステム管理やパフォーマン ス・モニタのほか企業の資源や個人の作業を管理するもので、ポリシーに基づく 管理を特徴とする。システム・ウォーカーはエンタープライズ管理、サービス管 理 と 資 源 管 理 な ど 多 く の 製 品 群 で 構 成 さ れ て い る 。 同 様 な 製 品 と し て IBM 社 が Tivoli、 コ ン ピ ュ ー タ ・ ア ソ シ エ ー ツ ( CA) 社 が Unicenter、 BMC 社 が Patrol、 そ し て HP 社 が OpenView を す で に 提 供 し て い る 。( 2006/08) ◆ [テ ル コ ム セ ル 社 今 年 15 億 米 ド ル 投 資 ]: イ ン ド ネ シ ア 国内最大の移動体通信事業者のテルコムセル社の今月第 1 週の週末のプレスリ リ ー ス で 、同 社 は 15 億 米 ド ル を か け て 今 年 5,000 の 新 し い 基 地 局 を 建 設 し て ネ ッ トワークを拡張する予定であることを明らかにした。新しい基地局は、カリマン タ ン 島 の 全 て の 小 地 域 と ス ラ ウ ェ シ 島 の 小 地 域 の 70% ま で カ バ ー す る 予 定 。現 在 同 社 は 国 中 で 15,000 の 基 地 局 を 有 す る が そ の 3 分 の 1 は 2006 年 に 導 入 さ れ た も の 。 2007 年 の 導 入 規 模 と 投 資 規 模 は 2006 年 と 同 程 度 。 同 社 に よ る と 、 現 在 の 携 帯 電 話 保 有 率 は 全 人 口 に 対 し て 25% 。( 2007/01) ベ ト ナ ム 【 企 業 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [NEC ト ー キ ン エ レ ク ト ロ ニ ク ス 、 第 2 工 場 を 稼 動 ]: ベ ト ナ ム NEC ト ー キ ン エ レ ク ト ロ ニ ク ス・ベ ト ナ ム 社 は 4 月 13 日 、Dong Nai 省 の Long Binh 工業団地で第 2 工場の稼動を開始した。同工場では各種電子部品を生産し、すべ ての製品を日本・シンガポール・タイ・香港・アメリカ・ヨーロッパ等の海外市 場 に 輸 出 す る 。 第 1 及 び 第 2 工 場 を 合 わ せ た 投 資 総 額 は 約 2,100 米 ド ル 。 2 棟 の 工 場 で 年 間 約 2,000 万 個 の 電 子 部 品 を 生 産 す る 。( 2006/04) ◆ [マ イ ク ロ ソ フ ト 社 、 One Click プ ロ ジ ェ ク ト 実 施 へ ]: ベ ト ナ ム 4 月 22 日 に ベ ト ナ ム を 訪 問 す る マ イ ク ソ ロ フ ト 社 の ビ ル・ゲ イ ツ 会 長 に よ っ て 、 「 One Click プ ロ ジ ェ ク ト 」 の 実 施 が 発 表 さ れ る 予 定 で あ る 。 こ の プ ロ ジ ェ ク ト によって、中流クラスのベトナム人がよりパソコンを購入しやすくなる。 地 場 IT 企 業 CMC 社 が 、マ イ ク ロ ソ フ ト 社 よ り ベ ト ナ ム 語 版 Windows Suite の 流 通 の 権 利 を 得 る 。 CMC 社 は 自 社 で 組 み 立 て た パ ソ コ ン に Windows Suite を イ ン ス トールし、販売する。本パソコンの支払いには分割を認める。地場の通信会社で あ る VDC 社 が 、 本 パ ソ コ ン 購 入 者 を 対 象 に 、 ブ ロ ー ド バ ン ド 接 続 サ ー ビ ス を 提 供 す る 。( 2006/04) ◆ [NEC ソ フ ト 、 ハ ノ イ に 新 会 社 設 立 ]: ベ ト ナ ム NEC ソ フ ト 及 び NEC の 東 南 ア ジ ア 地 域 の 販 売 統 括 法 人 で あ る NEC Solutions Asia Pacific Pte Ltd( NECSAP、 本 社 シ ン ガ ポ ー ル ) は 、 ベ ト ナ ム に お け る ソ フ ト ウ ェ ア開発およびシステムインテグレーション事業を推進するため、ハノイに新会社 「 NEC Solutions Vietnam Co., Ltd.を 4 月 28 日 付 け で 設 立 し た 。 操 業 開 始 時 期 は 6 月 1 日を予定している。 業 務 内 容 は ソ フ ト ウ ェ ア 受 託 開 発 事 業 、日 系 企 業 向 け を 中 心 と し た SI 事 業 、プ ロ グ ラ ム パ ッ ケ ー ジ 販 売 事 業 等 。 ソ フ ト ウ ェ ア 受 託 開 発 事 業 で は 、 主 と し て NEC ソ フ ト の ソ フ ト ウ ェ ア 開 発 を 受 託 す る 予 定 。( 2006/05) ◆ [FPT テ レ コ ム 社 、 FTTH サ ー ビ ス 開 始 ]: ベ ト ナ ム FPT テ レ コ ム 社 は 、 国 内 初 の 光 フ ァ イ バ に よ る 家 庭 向 け デ ー タ 通 信 サ ー ビ ス 、 FTTH を 6 月 1 日 よ り 開 始 す る 。 通 信 速 度 は 4Mbps、 8Mbps、 16Mbps、 20Mbps の 4 種 類 。( 2006/05) 187 主要なニュース(分野別) ◆ [サ イ ボ ウ ズ 社 、 e-town で ソ フ ト ウ ェ ア 開 発 開 始 ]: ベ ト ナ ム 日 本 の サ イ ボ ウ ズ 社 は 、6 月 1 日 よ り 、ホ ー チ ミ ン シ テ ィ の e-town ビ ル 内 で ソ フ ト ウ ェ ア 開 発 を 開 始 し た 。2003 年 よ り 、現 地 で ソ フ ト ウ ェ ア 開 発 に 取 り 組 ん で いるシーエスシステムズ社との協業で、1 年以内にベトナムで開発した新製品・ サ ー ビ ス の リ リ ー ス を 目 標 と す る 。( 2006/06) ◆ [Viettel 社 、 カ ン ボ ジ ア 長 距 離 電 話 サ ー ビ ス 提 供 へ ]: ベ ト ナ ム Viettel 社 は 、 カ ン ボ ジ ア に 通 信 サ ー ビ ス を 提 供 す る 。 通 信 分 野 に お い て 、 ベ トナム企業がカンボジアに進出するのは同社が初めてである。同社はカンボジア の 郵 便 電 気 通 信 省 よ り 長 距 離 電 話 サ ー ビ ス に お け る 営 業 認 可 を 得 た 。 総 額 100 万 ド ル の 投 資 を 行 う 予 定 で あ る 。( 2006/06) ◆ [Samsung( 韓 国 )、 ア ジ ア の デ ジ タ ル デ ィ バ イ ド 解 消 支 援 プ ロ グ ラ ム 強 化 へ ]: ベトナム Samsung Asia 社 は 、 2006 年 の Samsung DigitAll Hope Programme に 600,000 米 ド ル( 前 年 比 20% 増 )を 拠 出 す る と 発 表 し た 。同 プ ロ グ ラ ム は 、オ ー ス ト ラ リ ア、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピンの 計7ヵ国において、若者、高齢者、障害者等の情報技術へのアクセスを促進し、 デ ジ タ ル デ ィ バ イ ド 解 消 を 目 指 す 個 人 や 組 織 の 活 動 に 対 し 、 Samsung 社 が 金 銭 的 な 支 援 を 行 う も の で あ る 。2003 年 よ り 実 施 さ れ て お り 、こ れ ま で に 約 225 万 米 ド ル が 拠 出 さ れ て い る 。( 2006/08) ◆ [IBM、 11 の 大 学 / 高 校 に 支 援 ]: ベ ト ナ ム IBM は 、 ベ ト ナ ム の 11 の 大 学 / 高 校 を 対 象 に 「 IBM・ ア カ デ ミ ッ ク ・ イ ニ シ ア テ ィ ブ 」 を 展 開 す る 。 学 生 は 、 IBM の ハ ー ド ウ ェ ア 、 ソ フ ト ウ ェ ア 、 コ ー ス ウ ェ ア等を使用することが可能となる。対象となる大学/高校は以下の通り。 University of Natural Sciences (Vietnam National University–Ho Chi Minh City 傘 下 )、 Ho Chi Minh City University of Industry、 Ho Chi Minh City Open University、Can Tho University、Van Lang University、University of Technology、 Le Qui Don High School、 University of Natural Sciences (Vietnam National University – Ha Noi 傘 下 )、 Thang Long University、 University of Da Nang( 同 大 学 内 の College of Education と College of Technology)、Duy Tan University。 ( 2006/10) ◆ [FPT グ ル ー プ の 動 向 ]: ベ ト ナ ム ベ ト ナ ム 国 内 IT 最 大 手 の FPT の 動 き : ・10 月 23 日 、米 国 の 投 資 会 社 テ キ サ ス・ パ シ フ ィ ッ ク ・グ ル ー プ( TPG)と イ ン テ ル キ ャ ピ タ ル か ら 約 3,650 万 米 ド ル の 出 資 を 受 け る と 発 表 し た 。 FPT 側 は 、 今 回の出資を受けて、新しい製品やサービスを打ち出す計画である。また、現在、 発注が増えている日本からのソフトウェア開発委託に関し、日本のみならず他の 国々からの開発も請け負いたいとの意向を示している。インテルキャピタルは、 半導体生産世界最大手インテルのベンチャーキャピタルである。インテルは今年 2 月、サイゴンハイテクパークに半導体の組み立て及びテスティング工場を建設 する計画を発表している。 ・ 10 月 23 日 、 国 家 証 券 委 員 会 に 対 し 、 ホ ー チ ミ ン シ テ ィ 証 券 取 引 所 へ の 上 場 申 請 を 行 っ た 。 上 場 株 式 数 は 6,081 万 230 株 、 額 面 に し て 6,081 億 ド ン ( 約 3,940 万 米 ド ル )。 ・ IT/ ソ フ ト ウ ェ ア 分 野 の 人 材 育 成 を 目 指 し て 「 FPT 大 学 」 の 開 校 準 備 を 進 め て い る が 、 学 生 の 選 抜 方 法 で 教 育 訓 練 省 と の 間 で 意 見 対 立 が 生 じ て い る 。 FPT が 自 188 第3章 主的な基準で選抜を行う意向である一方、教育訓練省は国内の他大学と共通の合 格基準を設けるよう求めている。 ・ グ ル ー プ 企 業 で あ る FPT テ レ コ ム 社 は 、 8 月 頃 に 固 定 電 話 通 信 サ ー ビ ス 事 業 者 の 申 請 を 行 っ て い た こ と が 明 ら か に な っ た 。 郵 電 省 は 現 在 5 社 ( VNPT、 Viettel、 EVN Telecom、 Hanoi Telecom、 Saigon Postel) の 営 業 を 認 め て お り 、 申 請 が 通 れ ば同社は 6 社目の事業者となる。 ・グ ル ー プ 企 業 で あ る FPT テ レ コ ム 社 は 11 月 1 日 よ り 光 フ ァ イ バ よ る イ ン タ ー ネ ッ ト 接 続 サ ー ビ ス ( 4M-20M) の 提 供 を 開 始 す る 。 初 期 費 用 は 800 万 ド ン ( 約 519 ド ル )、 月 額 300 万 ド ン -1,500 万 ド ン ( 約 195 ド ル -973 ド ル ) に て 提 供 さ れ る 。 ( 2006/10) ◆ [住 友 電 工 、 北 部 で 電 子 製 品 製 造 ]: ベ ト ナ ム 住友電気工業は 6 日、北部バクニン省ティエンソン工業団地で、プリント用ロ ー ラ ー 製 品 、 フ レ キ シ ブ ル フ ラ ッ ト ケ ー ブ ル ( FFC)、 フ レ キ シ ブ ル プ リ ン ト 基 板 ( FPC)の 3 製 品 を 製 造 す る 新 工 場 を 着 工 し た と 発 表 し た 。 同 社 が ベ ト ナ ム に エ レ クトロニクス製造拠点を設置したのは今回が初めてであり、既に同工場を運営す る 100% 現 地 法 人 と し て 、 9 月 に 「 Sumitomo Electric Interconnect Products (Vietnam),Ltd.」 を 立 ち 上 げ て い る 。 同社のエレクトロニクス製品工場の設置の背景には、北部への相次ぐ日系企業 の進出によってこうした製品の需要が高まっているためである。プリンタ用ロー ラーはキヤノン・ベトナム(ハノイ)に供給するほか、ブラザー・ベトナム(北 部 ハ イ ズ オ ン 省 ) へ の 納 入 も 検 討 し て い く 。 (2006/11) ◆ [イ ン テ ル 社 投 資 額 、 米 国 か ら の 投 資 と し て は 過 去 最 大 に ]: ベ ト ナ ム 半 導 体 世 界 最 大 手 、 米 イ ン テ ル の ベ ト ナ ム 法 人 Intel Products Vietnam (IPV) の 追 加 投 資 が 認 可 さ れ 、 10 日 ホ ー チ ミ ン シ テ ィ の サ イ ゴ ン ・ ハ イ テ ク パ ー ク ( SHTP)で 、 グ エ ン ・ タ ン ・ ズ ン 首 相 ら が 出 席 し て 、 認 可 証 の 授 与 式 が 行 わ れ た 。 こ れ に よ り 、IPV の 総 投 資 額 は 従 来 の 6 億 500 万 米 ド ル か ら 10 億 米 ド ル と な っ た。米国からベトナムへの投資としては過去最大となる。 組み立て・検査の最適規模を考慮して、従来予定されていた 2 万平方メートル を 4 万 6,000 平 方 メ ー ト ル へ 拡 大 す る こ と を 決 定 し た 。拡 張 工 場 は 来 年 着 工 さ れ 、 2009 年 に 生 産 を 開 始 す る 。 当 初 認 可 さ れ た 工 場 は す で に 建 設 が 進 め ら れ て お り 、 来年完成する。拡張工場の完成後は、同社の半導体組み立て・検査工場としては 世 界 最 大 と な る 予 定 で 、4,000 人 を 雇 用 し 、年 間 15 億 ~ 20 億 米 ド ル の 売 り 上 げ を 見込んでいる。 IPV に は 10% の 法 人 所 得 が 課 せ ら れ る が 、 初 め の 4 年 間 は 免 除 、 そ の 後 の 9 年 間 は 50% 減 額 さ れ る 。 (2006/11) ◆ [サ ム ス ン 電 子 、 越 投 資 を 拡 大 へ ]: ベ ト ナ ム 韓国のサムスン電子が、ハノイにモニタやプリンタ等の新工場を建設する計画 を明らかにした。 同 社 は こ れ と と も に 東 南 ア ジ ア 地 域 の 生 産 体 制 を 再 編 し 、5 ヵ 国・6 ヵ 所 の 工 場 をそれぞれ製品別の生産拠点とする構想。 ハ ノ イ で は IT 製 品 の 生 産 拠 点 の 新 設 を 進 め 、モ ニ タ や プ リ ン タ 、携 帯 電 話 等 を 生産する可能性が高い。同社は現在ホーチミンシティでテレビを生産中である。 ベ ト ナ ム 市 場 は 同 社 の 東 南 ア ジ ア で の 予 想 売 上 高( 100 億 米 ド ル )の 5% に す ぎ な い が 、 急 成 長 が 期 待 さ れ る た め 投 資 を 拡 大 し て い く 方 針 で あ る 。( 2006/11) ◆ [FPT の 動 向 - FPT 大 学 の 学 生 自 主 基 準 選 抜 / マ イ ク ロ ソ フ ト と の 連 携 / 株 上 189 主要なニュース(分野別) 場 ]: ベ ト ナ ム ・11 月 15 日 、教 育 訓 練 省 は FPT が 北 部 ハ タ イ 省 に 設 立 し た IT 専 門 私 立 大 学「 FPT 大学」に対して、試験的に学生の自主的選抜を行うことを許可した。数学と論理 思 考 の 2 科 目 に て 、 第 一 期 生 500 人 の 選 抜 を 行 う 。 FPT 大 学 側 は 自 主 的 な 基 準 で 選抜を行う意向である一方、教育訓練省は国内の他大学と共通の合格基準を設け るよう求め、両者の意見は対立していた。 ・ 11 月 16 日 、 マ イ ク ロ ソ フ ト と ベ ト ナ ム 及 び ア ジ ア 太 平 洋 地 域 の 市 場 調 査 を 行 う 戦 略 パ ー ト ナ 提 携 で 合 意 し た 。 両 者 は FPT 技 術 者 の 育 成 、 イ ン フ ラ 管 理 能 力 の 構 築 等 で 協 力 す る 。 FPT は ア ジ ア ・ 太 平 洋 地 域 の マ イ ク ロ ソ フ ト の 他 の 提 携 先 と の 協 力 が 可 能 と な る 。 な お 、 FPT 大 学 で は 、 マ イ ク ロ ソ フ ト の カ リ キ ュ ラ ム に よる技術・ソフトに関する講義が行われる予定である。 ・11 月 20 日 、ホ ー チ ミ ン 市 証 券 取 引 所 へ の 上 場 に 国 家 証 券 委 員 会( SSC)に よ る 原 則 認 可 を 受 け た 。 公 開 の 対 象 と な る の は 6,081 万 230 株 で 、 非 上 場 株 と し て の 時 価 は 計 7 億 3,600 万 米 ド ル 。社 長 の Binh 氏 に よ る と 、年 内 上 場 と な れ ば 今 後 2 年 間 法 人 所 得 税 が 50% の 免 除 と な り 、 金 額 に し て 約 2,000 万 米 ド ル を 節 減 で き る と い う 。( 2006/11) ◆ [仁 宝 電 脳 工 業 、 ベ ト ナ ム で の 工 場 設 立 を 検 討 ]: ベ ト ナ ム ノートパソコンの受託製造で世界 2 位の台湾の仁宝電脳工業(コンパル・エレ クトロニクス)が、ベトナムでの工場設立を検討している。現在生産の中心地と している中国・江蘇省昆山地区のコスト上昇を嫌ったもので、外資大手メーカに よ る ベ ト ナ ム 初 の ノ ー ト パ ソ コ ン 生 産 と な る の か 注 目 さ れ る 。( 2006/11) ◆ [携 帯 電 話 の 新 規 加 入 、 1,000 万 件 に ]: ベ ト ナ ム 郵 電 省 に よ る と 、2006 年 の 携 帯 電 話 の 新 規 加 入 は 1,000 万 件 に 達 し 、累 計 で 約 2,200 万 件 と な っ た 。 こ の う ち GSM 方 式 を 使 用 す る Vinaphone 社 、 Mobifone 社 、 Viettel 社 の 3 社 で 約 1,970 万 件 、全 体 の 90% 近 く を 占 め 、残 り 約 220 万 件 を CDMA 方 式 の S-fone 社 、 EVN Telecom 社 で 分 け 合 っ て い る 。 今 年 、 加 入 件 数 が 最 も 多 か っ た の は 2006 年 に 500 万 件 の 新 規 加 入 を 獲 得 し た Viettel 社 で 、サ ー ビ ス 開 始 後 わ ず か 2 年 で 730 万 件 と な り 首 位 に 躍 り 出 た 。 1 月 15 日 に は CDMA 方 式 の Hanoi Telecom 社 の 参 入 が 予 定 さ れ て い る 。 加入件数が大きく伸びた一方、通信障害や料金の計算ミス等のトラブルも多発 した。郵電省は今後、料金やサービス、販促活動に対する管理を強めるほか、消 費 者 の 苦 情 の 内 容 に よ っ て は 各 社 へ の 調 査 も 実 施 す る 方 針 で あ る 。( 2006/12) ◆ [シ ン ガ ポ ー ル IT 企 業 、 ベ ト ナ ム 進 出 へ ]: ベ ト ナ ム シ ン ガ ポ ー ル の IT サ ー ビ ス 会 社 、 Frontline Technologies 社 が ベ ト ナ ム 進 出 の意向を示している。ソフトウェア開発において、豊富なプログラマの雇用が期 待 で き る た め と し て い る 。( 2007/01) ◆ [FPT の 動 向 ---2006 年 売 上 高 は 前 年 比 42.4% 増 ]: ベ ト ナ ム IT 最 大 手 の FPT の 2006 年 の 通 年 の 売 上 高 は 、 携 帯 端 末 の 好 調 な 販 売 な ど で 前 年 比 42.4% 増 の 11 兆 6,900 億 ド ン ( 約 900 億 4 千 万 円 ) と な っ た 。 ア ウ ト ソ ー シ ン グ や 業 種 の 拡 大 な ど で 、2007 年 と 2008 年 の 売 上 高 及 び 利 益 は 40~ 50%の ペ ー スで拡大する見通しである。 1 月 22 日 に は ネ ッ ト シ ョ ッ プ を 管 理 、 運 営 す る FPT Retail 社 の 設 立 を 発 表 。 資 本 金 は 400 億 ド ン ( 約 3 億 809 万 円 ) で 、 扱 う 商 品 は 医 療 、 教 育 関 連 、 建 設 資 材、自動車、電子設備等、多岐に渡る。既にポータルサイト ( http://www.saleoff.com.vn/) が 設 置 さ れ て お り 、 一 部 商 品 の 取 り 扱 い を 開 始 190 第3章 している。 同 社 は 2006 年 12 月 13 日 に 上 場 し て お り 、1 月 24 日 の 終 値 は 58 万 ド ン( 約 4,470 円 ) と 、 上 昇 率 は 45%に 上 っ て い る 。 ベ ト ナ ム で は 保 有 す る 株 式 の 総 額 が 100 万 米 ド ル を 超 え る 個 人 が 170 人 近 く に 上 っ て お り 、 最 高 は FPT の Truong Gia Binh 社 長 の 2 兆 3,540 億 ド ン ( 約 181 億 円 )、 こ れ に Le Quang Tien、 Bui Quang Ngoc 両 副 社 長 が 続 き 、FPT の 最 高 経 営 陣 が 上 位 3 位 を 独 占 、合 計 17 名 の FPT 幹 部 が 保 有 株 総 額 の 上 位 100 人 に ラ ン ク イ ン し た 。( 2007/01) ◆ [IBM、 ホ ー チ ミ ン シ テ ィ に Global Delivery Center を 開 設 ]: ベ ト ナ ム IBM は 2 月 5 日 、 ベ ト ナ ム 国 家 大 学 ホ ー チ ミ ン シ テ ィ 校 の ソ フ ト ウ ェ ア パ ー ク 内 に 、 ア ジ ア 太 平 洋 地 域 で は 4 つ 目 と な る Global Delivery Center( GDC)を 開 設 し た 。同 社 の GDC は 、ア ジ ア 、ヨ ー ロ ッ パ 、ア フ リ カ の 顧 客 向 け に IT サ ー ビ ス を 提 供 す る 。 こ の た め 、 約 250 名 の IT 人 材 が 必 要 と な る 見 込 み で 、 IT 以 外 に も 外 国 語( 日 本 語 や フ ラ ン ス 語 )の 出 来 る 人 材 も 採 用 し た い と の 意 向 を 表 明 し て い る 。 GDC は 、 地 場 の 大 学 や 企 業 と の 連 携 も 図 る 。 ベ ト ナ ム 国 家 大 学 ホ ー チ ミ ン シ テ ィ校の学生を対象としたワークショップを実施したり、市内のインフラ改善に向 け て TMA 社 、 Global Cybersoft 社 、 FPT 社 等 と 連 携 す る 。( 2007/02) ◆ [台 湾 FOXCONN 社 、 ベ ト ナ ム 北 部 に ハ イ テ ク パ ー ク 建 設 計 画 ]: ベ ト ナ ム EMS 世 界 最 大 手 の 台 湾 の 鴻 海 精 密 工 業 社 の 子 会 社 で あ る FOXCONN 社 が 、 面 積 約 2,500 ヘ ク タ ー ル 、投 資 額 50 億 米 ド ル 規 模 の「 IT 都 市 」建 設 計 画 を 提 出 し た 。 計 画 に よ る と 、 北 部 バ ク ニ ン 省 と バ ク ザ ン 省 に そ れ ぞ れ 1,000 ヘ ク タ ー ル 、 1,500 ヘ ク タ ー ル の 土 地 を 確 保 し 、「 3C」( コ ン シ ュ ー マ ー エ レ ク ト ロ ニ ク ス 、 コ ミ ュ ニ ケーション、コンピュータ)製品の製造工場のほか、病院、娯楽施設を含む 2 つ のハイテクパークを建設する。同グループは台湾と中国でも、米国のシリコンバ レ ー を モ デ ル と し 、 IT 関 連 企 業 、 工 場 を 集 め た 同 様 の 地 区 建 設 に 投 資 し て い る 。 (2007/02) ◆ [台 湾 の 東 元 電 機 、 ホ ー チ ミ ン シ テ ィ に ソ フ ト ウ ェ ア パ ー ク 建 設 を 提 案 ]: ベ ト ナム 台 湾 大 手 家 電 メ ー カ の 東 元 電 機 ( TECO) が ホ ー チ ミ ン シ テ ィ の ト ゥ ー テ ィ エ ム 都 市 区 管 理 委 員 会 に 対 し 、同 都 市 区 内 に 約 15 億 ド ル で ソ フ ト ウ ェ ア パ ー ク を 建 設 する提案を行った。計画がホーチミンシティ人民委員会の許可を受けた場合、直 ちに具体的なプロジェクト案の作成に入る見込みである。トゥーティエム都市区 管理委員会は、ホーチミンシティ人民委員会に対し、台北市の同様のプロジェク ト 「 南 港 ソ フ ト ウ ェ ア パ ー ク 」 に 視 察 団 を 派 遣 す る よ う に 求 め た 。( 2007/02) ◆ [FPT 社 と CMS 社 、 マ イ ク ロ ソ フ ト の OEM パ ー ト ナ に ]: ベ ト ナ ム 3 月 5 日 、 FPT 社 ( FPT ELEAD) と CMS 社 は ベ ト ナ ム 初 の マ イ ク ロ ソ フ ト の OEM パートナに認定された。マイクロソフトによれば、ベトナムのパソコンの組立て 市 場 は 年 率 20% の 成 長 を 遂 げ て お り 、 FPT ELEAD 社 と CMS 社 の 2 社 の 製 品 が 全 体 の 15% を 占 め て い る 。マ イ ク ロ ソ フ ト の OEM パ ー ト ナ と な っ た 2 社 の シ ス テ ム に は 、 ま だ 市 場 に 出 回 っ て い な い Windows Vista や Office 2007 等 の マ イ ク ロ ソ フ トの製品がインストールされる。 【 ※ CICC 注 】 Windows Vista は ベ ト ナ ム で は 3 月 15 日 に 発 売 予 定 。 ( 2006/03) ミ ャ ン マ ー 【 企 業 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [MCC 社 、 コ ン ピ ュ ー タ に よ る IT 試 験 を 導 入 ]: ミ ャ ン マ ー 191 主要なニュース(分野別) Myanmar Computer Company( MCC) 社 で は 、 ミ ャ ン マ ー 初 と な る コ ン ピ ュ ー タ に よ る ICT 試 験 を 開 始 し た 。 同社幹部によると、今回立ち上げた試験は、研修コースなどに参加せず、独自 に ICT を 勉 強 し て い る 自 己 学 習 者 向 け に 、習 得 レ ベ ル を 認 定 す る も の 。全 国 に 46 ヵ 所 あ る MCC 社 の フ ラ ン チ ャ イ ズ ・ セ ン タ に て 2 週 間 前 ま で に 申 し 込 め ば 同 試 験 は受けられる。 試 験 内 容 は 、 コ ン ピ ュ ー タ 技 術 、 イ ン タ ー ネ ッ ト と 電 子 メ ー ル 、 Word、 Excel、 PowerPoint、 Adobe PageMaker の 6 科 目 。 試 験 は 2 時 間 で 、 各 科 目 20 点 満 点 と な っ て い る 。合 格 す る に は 全 科 目 で 16 点 以 上 を 採 る こ と が 必 要 と な っ て お り 、満 点 だ と “ 優 秀 ( excellent)”、 18 点 以 上 だ と “ 良 ( distinction)” 合 格 者 と な る 。 受 験 料 は 5,000 チ ャ ッ ト( 実 勢 レ ー ト で 約 550 円 )。し か し 、不 合 格 し た 場 合 は 、 1,000 チ ャ ッ ト ( 実 勢 レ ー ト で 約 55 円 ) で 再 受 験 で き る 仕 組 み と な っ て い る 。 同社では今後、インターネットを介して誰もが受験できるオンライン試験につ い て も 導 入 ニ ー ズ が あ る と し て 、 実 施 を 検 討 し て い る 。( 2006/03-2006/04) イ ン ド 【 企 業 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [日 本 電 気 、 イ ン ド に 新 会 社 を 設 立 ]: イ ン ド 日 本 電 気 (NEC)は 、新 会 社 NEC イ ン デ ィ ア( 仮 称 )を 4 月 に 設 立 す る 、と 発 表 し た 。資 本 金 は 100 万 ド ル で 、IT 機 器 販 売 の ほ か に 、IT・ネ ッ ト ワ ー ク ソ リ ュ ー シ ョ ン 、ワ イ ヤ レ ス シ ス テ ム な ど の 受 注 を 図 る 。50 人 で ニ ュ ー デ リ ー で 始 動 し 、今 後 3 年 間 で 従 業 員 を 300 人 に 増 加 し て 、 チ ェ ン ナ イ 、 ム ン バ イ 、 バ ン ガ ロ ー ル の 3 ヵ所に支店を開設する計画。 NEC は 、1977 年 に ニ ュ ー デ リ ー に 駐 在 員 事 務 所 を 設 立 。2002 年 に NEC ソ リ ュ ー シ ョ ン ズ・ア ジ ア・パ シ フ ィ ッ ク (NESCAP)が 、ニ ュ ー デ リ ー で IT 機 器 の 販 売 を 開 始し、チェンナイでは、主にソフトウェアのオフショア開発の調達支援を行う連 絡 事 務 所 を 開 設 。 2005 年 に は 、 NEC シ ス テ ム ズ テ ク ノ ロ ジ ー が 、 ソ フ ト ウ ェ ア 開 発 の ジ ョ イ ン ト ベ ン チ ャ ー で あ る NEC HCL テ ク ノ ロ ジ ー ズ を 設 立 し て い る 。 (2006/03) ◆ [富 士 通 、 手 の ひ ら 静 脈 認 証 デ バ イ ス を 販 売 ]: イ ン ド 富 士 通 ア ジ ア は 、 ASEAN と イ ン ド で 、 2006 年 6 月 末 よ り 手 の ひ ら の 静 脈 に よ る 生体認証デバイスの販売を始める、と発表した。希望小売価格は、センサー一個 に つ き 、 15,750 ル ピ ー (約 40,950 円 )。 (2006/03) ◆ [TCS 社 、 急 速 に 中 国 で 雇 用 を 拡 大 ]: イ ン ド タ タ コ ン サ ル タ ン シ ー サ ー ビ ス (TCS)社 は 、今 後 2 年 間 で 中 国 で の 人 員 を 4 倍 に す る 計 画 が あ る 、 と TCS(上 海 )社 の ジ ェ ネ ラ ル マ ネ ー ジ ャ が 表 明 し た 。 TCS 社 は 、 現 在 、 杭 州 に 300 名 、 上 海 に 50 名 、 北 京 に 50 名 の ソ フ ト ウ ェ ア 技 術 者 が い る 。 こ れ を 2 年 で 1,600 名 に す る 予 定 と 言 う 。TCS 社 は 、2002 年 に 杭 州 で 事 業 を 始 め 、 最近、上海にセンターを開設した。また、近々、マイクロソフト社及び中国企業 3 社 と ジ ョ イ ン ト ベ ン チ ャ ー を 立 ち 上 げ る 予 定 も あ る 。 一 方 、 他 の TCS 社 幹 部 に よると、今後 3 年間で中国市場ならびに中国に拠点をおく多国籍企業の市場向け に 、人 員 を 4,000 か ら 5,000 人 に 増 加 す る 計 画 が あ る と も 言 っ て い る 。(2006/04) ◆ [富 士 通 サ ー ビ ス 、 Zensar 社 と オ フ シ ョ ア ビ ジ ネ ス で 提 携 ]: イ ン ド 富 士 通 サ ー ビ ス ( 英 国 ) は 、 ソ フ ト ウ ェ ア と BPO サ ー ビ ス プ ロ バ イ ダ で あ る Zensar Technologies 社 と 提 携 し 、 欧 州 、 中 近 東 、 ア フ リ カ の 市 場 向 け に 、 プ ネ 市 の Global Delivery Center(GDC)に 技 術 ス タ ッ フ を 1,000 人 以 上 配 置 し て 、3,000 万 ド ル の 売 上 を 目 指 す 。 (2006/04) 192 第3章 ◆ [日 系 企 業 、 イ ン ド 市 場 拡 大 へ ]: イ ン ド 日 立 グ ロ ー バ ル ス ト レ ー ジ テ ク ノ ジ ー ズ ( 日 立 GST) は 、 ハ ー ド デ ィ ス ク ド ラ イ ブ (HDD)製 品 の イ ン ド 市 場 の 販 売 業 者 と し て 、 現 行 の 2 社 に 加 え て Redington 社 と 提 携 し た 。 Redington 社 は 、 イ ン ド 全 国 に 38 ヵ 所 の 販 売 店 、 44 ヵ 所 の 倉 庫 、 1,000 人 の 従 業 員 と 8,000 件 の 流 通 パ ー ト ナ を 持 っ て い る 。 こ の 提 携 に よ り 、 日 立 GST は 、 今 後 高 い 成 長 率 が 予 想 さ れ る 中 小 都 市 へ の 販 売 強 化 が で き る と し て い る 。 (2006/04) キ ヤ ノ ン イ ン デ ィ ア は 36 件 の 新 製 品 を 発 表 し た 。イ ン ド 市 場 の 拡 大 を 図 る た め 、 Camera IQ と 呼 ば れ る デ ジ タ ル カ メ ラ や 一 連 の プ リ ン タ ー で 製 品 の 差 別 化 を 図 っ て い く 。 同 社 の 2006 年 の 第 1 四 半 期 の 売 上 は 、 全 体 で 35% 、 デ ジ タ ル カ メ ラ で 267% の 増 加 で あ っ た 。売 上 の 増 加 は 主 に 東 と 南 イ ン ド か ら 生 じ て い る が 、本 年 は 、 西 と 北 イ ン ド に 注 力 す る 、 と 同 社 副 社 長 は 述 べ た 。 (2006/05) 東 芝 シ ン ガ ポ ー ル は 、 HCL イ ン フ ォ シ ス テ ム ズ 社 と 提 携 し 、 イ ン ド で ノ ー ト ブ ッ ク PC の 新 製 品 5 種 、 Satellite A100 と M100 シ リ ー ズ 、 Qosmio G30、 TECRA M5 シ リ ー ズ 、 Portega M500 の 販 売 を 開 始 す る 。 ◆ [マ イ ク ロ ソ フ ト 社 、 イ ン テ ル 社 の PC 市 場 開 拓 ]: イ ン ド マ イ ク ロ ソ フ ト 社 は 、ブ ラ ジ ル 、イ ン ド な ど の 新 興 市 場 で 、ウ イ ン ド ウ ズ の OS が 搭 載 さ れ て い る PC の 使 用 を 、 プ リ ペ イ ド カ ー ド や 月 々 の 使 用 料 で 支 払 う 方 式 ” pay-as-you-go” を 発 表 し た 。 既 に ブ ラ ジ ル で 試 行 し 、 数 ヵ 月 後 に は イ ン ド 、 中国、ハンガリー、メキシコ、ロシア、スロバニア、ベトナムでも導入して、新 興 PC 市 場 の 開 拓 を 図 る 。 こ の 支 払 い 方 法 で は 、 PC 購 入 の 初 期 費 用 を 従 来 の 半 分 以 上 に 減 ら す こ と が で き 、さ ら に 一 定 額 を 支 払 っ た 後 に 購 入 者 は PC を 所 有 で き る 。 イ ン テ ル 社 は 、 従 来 イ ン ド で 同 社 が 販 売 し て い た 低 価 格 PC と 同 じ 仕 様 で 20% 安 価 な PC を 販 売 す る 、と 発 表 し た 。同 国 企 業 で あ る HCL 社 、PCS 社 、Millennium 社 、 Zenith Computers 社 が PC の OEM ベ ン ダ と な っ て い る 。 PC の 価 格 は 、 最 安 価 で 1 万 ル ピ ー( 約 2 万 5 千 円 )で 、購 入 の 際 に ICICI 銀 行 の ロ ー ン が 利 用 で き る 。 インドでは、市民にはシステムが高額であることの他に、ネットワークインフラ 未整備、電源不足があげられるが、同社は、インターネットの利用やコンピュー タ 研 修 に 、 今 後 5 年 間 で 10 億 ド ル を 投 資 し て 、 PC 市 場 の 開 拓 を 図 る 。 IDC の India Quarterly PC Market Tracker IQ2006 の 報 告 に よ れ ば 、 2005 年 度 (2005 年 4 月 か ら 2006 年 3 月 )の イ ン ド の PC 出 荷 台 数 は 、昨 年 度 に 比 べ て 30% 増 加 し て 460 万 台 で あ っ た 。 そ の ク ラ イ ア ン ト PC の 内 訳 は 、 HP 社 が 18% で 首 位 、 次 い で HCL 社 が 14% 、 レ ノ ボ 社 が 9% と な っ て い る 。 (2006/05) ◆ [ウ ィ プ ロ 社 、 日 本 で の 売 上 拡 大 を 目 指 す ]: イ ン ド ウ ィ プ ロ 社 会 長 は 、 滞 在 先 の 日 本 で 、 日 本 を 対 象 と し た IT ビ ジ ネ ス は 、 2006 年 度 に は 50% 増 加 し て 9 千 万 ド ル に な る と の 見 通 し を 述 べ た 。同 社 は 、日 本 で 顧 客数を新たに拡大するのではなく、三洋電機、東芝など従来の顧客の売上を上げ る こ と に 照 準 を 当 て て い る 。 同 社 で は 、 現 在 、 日 本 の 顧 客 向 け に 約 1,100 人 の エ ン ジ ニ ア が 対 応 し て お り 、 そ の う ち 250 人 は 日 本 を 、 他 は イ ン ド 、 中 国 に 拠 点 を 置 い て い る 。 同 社 は 、 2006 年 第 1 四 半 期 (4 か ら 6 月 )の IT サ ー ビ ス の 売 上 額 が 、 昨 年 度 同 期 に 比 べ 34%増 加 し て 5 億 3,300 万 ド ル ( 約 586 億 円 ) に な る と 推 定 し て い る 。 (2006/05) ◆ [マ イ ク ロ ソ フ ト イ ン ド 社 、 タ ミ ル 語 -英 語 の Windows XP ス タ ー タ ー 版 立 ち 上 げ ]: イ ン ド マ イ ク ロ ソ フ ト イ ン ド 社 は 、 タ ミ ル 語 -英 語 の Windows XP ス タ ー タ ー 版 立 ち 上 げを発表した。これはインドの 9 言語カスタマイズサポートの一環で、ユーザは 193 主要なニュース(分野別) 要 望 に 応 じ 、 タ ミ ル 語 -英 語 を 自 由 に 切 り 替 え で き る 。 こ の タ ミ ル 語 -英 語 の Windows XP ス タ ー タ ー 版 は 、10 都 市 に て 販 売 さ れ る 予 定 で 、プ リ イ ン ス ト ー ル さ れ た PC1 台 あ た り 13,999 ル ピ ー ( 約 3 万 5 千 円 )。 な お 、 ヒ ン ズ ー 語 は 既 に 1 年 前 に 立 ち 上 げ て い る 。( 2006/06) ◆ [IBM、 IIT ボ ン ベ イ と 研 究 協 力 分 野 の MOU を 締 結 ]: イ ン ド IBM は イ ン ド 工 科 大 学 ( Indian Institute of Technology) ボ ン ベ イ 校 と 、 研 究 協 力 分 野 の MOU を 締 結 し た 。 こ れ は 、 IBM 先 端 学 問 セ ン タ ( IBM Centre for Advanced Studies) の 一 環 で 、 研 究 協 力 を 通 じ て 互 い に メ リ ッ ト の あ る 技 術 開 発 を行うもの。オートノミック・コンピューティング、グリッド・コンピューティ ング、データベース、ウェブサービス、ネットワーク管理、セキュリティ分野な どが対象となり、これらのテーマに合致する博士課程及び修士課程の生徒に対し て 奨 学 金 を 付 与 す る 。( 2006/06) ◆ [Wipro 社 、 ア ウ ト ソ ー シ ン グ 先 と し て ベ ト ナ ム を 視 野 に ]: イ ン ド イ ン ド IT サ ー ビ ス プ ロ バ イ ダ Wipro 社 は 、可 能 性 の あ る オ フ シ ョ ア 先 と し て ベ トナムを評価した。バンガロールを基点とする同社は、最近、インド以外として は初めて、ルーマニアにビジネスプロセスアウトソーシングセンタを設置した。 こ の セ ン タ は 2 億 5,000 万 ド ル 投 資 し 、 ヨ ー ロ ッ パ の 顧 客 サ ー ビ ス セ ン タ を 目 的 と し て い る 。同 様 に 、ベ ト ナ ム や 他 の ア ジ ア 地 域 も 視 野 に い れ て い る 。 ( 2006/07) ◆ [SAP、 イ ン ド に 5 年 間 で 10 億 ド ル の 投 資 計 画 ]: イ ン ド SAP の CEO 会 長 兼 CEO Henning Kagermann は イ ン ド を 訪 問 し 、 イ ン ド を 重 要 な 市 場 と し て 、5 年 間 で 10 億 ド ル 投 資 す る 計 画 を 発 表 し た 。同 社 は R&D 機 関 の 設 置 に 3,840 万 ド ル 費 や す 予 定 。 ま た 、 現 在 の 2,750 人 の 従 業 員 を 2006 年 末 ま で に 3,500 人 に 増 加 し 、今 後 5 年 間 で 倍 に す る 見 込 み 。こ の 他 、SAP イ ン ド は 、イ ン ド 経 営 大 学 バ ン ガ ロ ー ル 校( IIM-B)と MOU に 調 印 し 、共 通 す る 利 益 分 野 で 研 究 を 行 う こ と と な っ た 。( 2006/08) ◆ [Satyam 社 、 中 国 人 雇 用 者 拡 大 へ ]: イ ン ド ハ イ デ ラ バ ー ド に 拠 点 を 置 く Satyam 社 は 、 中 国 人 IT エ ン ジ ニ ア を 現 在 の 300 人から数年後に数千人規模で雇用する計画を発表した。これは、拡大するアウト ソーシング業務に対し、低価格の人件費で優秀な人材を擁する中国に期待するも の 。( 2006/08) ◆ [日 立 イ ン ド 、 オ フ シ ョ ア 開 発 マ ネ ー ジ メ ン ト セ ン タ 設 置 ]: イ ン ド 日立アジアは、ムンバイにある同社内に、オフショア開発マネージメントセン タ ( Offshore Development Management Centre, ODMC) を 設 置 し た 。 こ れ は 、 イ ンド内にある日立のアウトソーシングパートナーが開発するソフトウェア製品の プ ロ ジ ェ ク ト 管 理 を 行 う こ と を 目 的 と し て い る 。( 2006/08) ◆ [富 士 通 、 Radington イ ン ド 社 と タ イ ア ッ プ ]: イ ン ド 富 士 通 は Radington イ ン ド 社 と タ イ ア ッ プ し 、 サ ー バ を 中 心 と し た 製 品 の 、 イ ンド国内販売ルートを拡大する。 ( CyberMedia India Online 2006/08/17)vol.169 ◆ [Irdeto 社 、 華 為 と IPTV ソ リ ュ ー シ ョ ン 分 野 で 提 携 ]: イ ン ド デ ジ タ ル テ レ ビ の コ ン テ ン ツ セ キ ュ リ テ ィ を 行 っ て い る Irdeto 社 と 、中 国 の 通 信 ネ ッ ト ワ ー ク 機 器 ト ッ プ の 華 為 社 は 、IPTV ソ リ ュ ー シ ョ ン 分 野 で 戦 略 的 パ ー ト ナ ー シ ッ プ 提 携 を 発 表 し た 。IPTV 市 場 の エ ン ド・ツ ー・エ ン ド の ソ リ ュ ー シ ョ ン 194 第3章 を 提 供 し て い く 。( 2006/09) ◆ [CISCO、 IIT ル ー ル キ ー 校 と 提 携 ]: イ ン ド CISCO シ ス テ ム ズ 社 は 、イ ン ド 工 科 大 学( IIT)ル ー ル キ ー 校( ウ ッ タ ラ ン チ ャ ル 州 ) と 提 携 し 、 同 校 に ネ ッ ト ワ ー ク イ ン フ ラ を 設 置 、 WAN と ワ イ ヤ レ ス 環 境 の 研究開発状況をファシリテートする。このネットワークインフラ設置により、ネ ットワークセキュリティプロトコルとアーキテクチャの学習環境を向上させるこ と を 目 的 と し て い る 。( 2006/09/11) ◆ [MSN イ ン ド 、 イ ン ド 語 の ポ ー タ ル サ イ ト 立 ち 上 げ ]: イ ン ド MSN イ ン ド は 、MSN ヒ ン デ ィ 、タ ミ ル 、テ ル グ 、カ ン ナ ダ 、マ ラ ヤ ラ ム の 5 つ の イ ン ド 語 の ポ ー タ ル サ イ ト 立 ち 上 げ た 。( 2006/09) ◆ [イ ン テ ル 社 、 優 遇 策 策 定 後 、 イ ン ド に 半 導 体 工 場 設 立 予 定 ]: イ ン ド インテル社は、インド政府の半導体に対する優遇政策策定を待って、インドに 半導体工場を設立する予定。インドでは、半導体設計の分野でもアウトソーシン グ 化 が 進 ん で お り 、既 に イ ン テ ル や TI な ど 世 界 の 大 手 企 業 は イ ン ド に 半 導 体 開 発 拠 点 を 置 い て い る 。( 2006/11) ◆ [サ ム ソ ン 、 Sriperumbudur に 工 場 設 立 ]: イ ン ド サ ム ソ ン は 、 イ ン ド チ ェ ン ナ イ に 近 い Sriperumbudur に 、 2007 年 か ら の 5 年 間に 1 億ドルを投じて、自社の生産工場を建設することを発表し、タミルナド州 と 覚 書 を 締 結 し た 。工 場 は 2007 年 8 月 に 稼 動 す る 予 定 で 、カ ラ ー テ レ ビ 、モ ニ タ ー 、 冷 蔵 庫 、 エ ア コ ン 、 洗 濯 機 を 生 産 し 、 そ の 後 、 液 晶 デ ィ ス プ レ や LCD モ ニ タ の 生 産 も 視 野 に 入 れ て い る 。 な お 、 既 に ノ キ ア や モ ー ト ロ ー ラ も Sriperumbudur に 工 場 が あ る 。( 2006/11) ◆ [HP、 バ ン ガ ロ ー ル に SOA コ ン ピ テ ン シ ー セ ン タ ー 、 オ ー プ ン へ ]: イ ン ド HP は 、グ ロ ー バ ル に 5 億 円 ド ル を 投 資 す る SOA(サ ー ビ ス オ リ エ ン テ ィ ド ア ー キ テ ク チ ャ )デ リ バ リ ー 戦 略 の 一 つ と し て 、イ ン ド バ ン ガ ロ ー ル に SOA コ ン ピ テ ン シ ー セ ン タ が 設 立 さ れ た 。 ま ず 120 名 の 専 門 ス タ ッ フ が 働 い て い る 。 こ の SPA セ ン タは全世界 5 ヵ所予定されており、インドに加え、カリフォルニア、シンガポー ル 、 フ ラ ン ス 、 日 本 が 挙 げ ら れ て い る 。( 2006/12) ◆ [マ イ ク ロ ソ フ ト 社 、 IPR ス カ ラ ー シ ッ プ プ ロ グ ラ ム を 拡 大 ]: イ ン ド マイクロソフトインド社は、昨年、ハイデラバードにある国家法科研究大学 ( National Academy of Legal Studies and Research University) と MOU を 締 結 し 、マ イ ク ロ ソ フ ト 知 的 財 産 権( IPR)ス カ ラ ー シ ッ プ を 実 施 し た 。今 回 、こ の プ ロ グ ラ ム を 11 の 法 科 大 学 に 拡 大 し 、IT 分 野 の IPR の 専 門 家 を 育 成 す る 。 ( 2006/12) ◆ [レ ノ ボ 、 イ ン ド に イ ノ ベ ー シ ョ ン セ ン タ 設 立 ]: イ ン ド レノボは、米国と中国に続き、インド初のイノベーションセンタをムンバイに 設 立 し た 。 本 セ ン タ は 、 イ ン テ ル 、 マ イ ク ロ ソ フ ト 、 LANDesk、 IBM、 シ ス コ が パ ートナとなり、ハードウェアプロットフォーム、アプリケーションインテグレー シ ョ ン な ど エ ン タ ー プ ラ イ ズ レ ベ ル の PC ソ リ ュ ー シ ョ ン の 研 究 を 行 う 。 ( 2006/12) ◆ [SAP イ ン ド 社 、 顧 客 増 大 を 狙 う ]: イ ン ド SAP イ ン ド 社 は 、 「 ビ ジ ョ ン 2010」を 発 表 し 、顧 客 増 大 路 線 を 拡 大 す る 計 画 を 打 195 主要なニュース(分野別) ち 出 し た 。同 社 は 、2010 年 ま で に SAP ユ ー ザ を 1 万 5 千 社 に 拡 大 す る 計 画 を 持 っ て い る 。 エ ン タ ー プ ラ イ ズ SOA プ ラ ッ ト フ ォ ー ム を 目 玉 の 製 品 と し て 、 メ イ ン タ ー ゲ ッ ト を フ ォ ー チ ュ ン 2000 の 比 較 的 大 き な 企 業 や 、 イ ン ド に 20 万 あ る と い わ れ て い る 中 小 企 業 に フ ォ ー カ ス す る 。な お 、同 社 は 2006 年 末 現 在 、1,348 社 の イ ン ド 企 業 へ ソ リ ュ ー シ ョ ン を 提 供 し て い る 。( 2007/02) ◆ [NEC、 イ ン ド で シ ン ク ラ イ ア ン ト 販 売 開 始 、 2009 年 ま で に 売 上 げ 倍 増 へ ]: イ ンド NEC India 社 は 、 消 費 者 と 企 業 向 け の イ ン タ ー ネ ッ ト ・ サ ー ビ ス を 手 が け る 現 地 企 業 Satyam Infoway 社 ( Sify 社 ) と 定 型 し 、 イ ン ド に シ ン ク ラ イ ア ン ト コ ン ピ ュ ー テ ィ ン グ・シ ス テ ム を 紹 介 す る 。2009 年 ま で に イ ン ド の 売 上 げ を 現 在 2 倍 の 2 億 ド ル に 拡 大 す る こ と を 目 指 す 。NEC India 社 は 、Sify 社 に 仮 想 PC シ ン ク ラ イ ア ン ト シ ス テ ム を 提 供 、Sify 社 は イ ン ド 国 内 の 邦 人 顧 客 に シ ン ク ラ イ ア ン ト シ ステム関連アウトソーシングサービスを提供する。両者は今後 3 年間でサーバ 6,000 台 、 シ ン ク ラ イ ア ン ト ・ タ ー ミ ナ ル 10 万 台 の 設 置 を 目 指 す 。( 2007/03) ◆ [タ ー ボ リ ナ ッ ク ス 社 、 イ ン ド eSys 社 と パ ー ト ナ 提 携 ]: イ ン ド Linux ソ フ ト ウ ェ ア 大 手 の タ ー ボ リ ナ ッ ク ス 社 は 、 イ ン ド eSys Information Technology 社 と パ ー ト ナ 提 携 し た こ と を 発 表 し た 。こ の 提 携 に よ り 、タ ー ボ リ ナ ッ ク ス 社 は 、デ ス ク ト ッ プ OS、サ ー バ OS、Linux ベ ー ス エ ン タ ー プ ラ イ ズ ア プ リ ケ ー シ ョ ン 、ハ ー ド ウ ェ ア デ バ イ ス 等 の 自 社 製 品 を 提 供 し 、eSys 社 は イ ン ド 国 内 の 強 い 販 売 ネ ッ ト ワ ー ク を 活 用 し 、 そ れ ら の 製 品 を 販 売 す る 。( 2007/03) ス リ ラ ン カ 【 企 業 動 向 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [マ イ ク ロ ソ フ ト 社 、 IT 普 及 に 注 力 ]: ス リ ラ ン カ マ イ ク ロ ソ フ ト ス リ ラ ン カ 社 は 、 1,650 万 ル ピ ー ( 約 1,914 万 円 ) の 助 成 金 を ス リ ラ ン カ の NGO で あ る InfoShare に 授 与 し 、 地 方 の IT 普 及 に 注 力 す る 。 ま た 、 マ イ ク ロ ソ フ ト 社 と InfoShare は 、 Vocational Training Authority(VTA) と 共 同 で、今後 2 年間、コンピュータセンターの研修内容を向上させ、またインフラ整 備 に 道 筋 を つ け る プ ロ ジ ェ ク ト を 実 施 す る 。マ イ ク ロ ソ フ ト 社 は 、ハ ー ド ウ ェ ア 、 ソ フ ト ウ ェ ア 、産 業 向 け の 特 別 IT 研 修 の カ リ キ ュ ラ ム 、技 術 的 な 助 言 、ヘ ル プ デ ス ク サ ポ ー ト や VAT セ ン タ ー の 接 続 性 な ど で InfoShare を 支 援 す る 。 InfoShare は 、旅 行・中 小 企 業・農 業・繊 維 産 業 の 必 要 性 に 合 せ 、IT 研 修 カ リ キ ュ ラ ム を 開 発する予定である。 ま た 、マ イ ク ロ ソ フ ト 社 は 、ス リ ラ ン カ 公 認 会 計 士 協 会 (ICASL)と 提 携 し て 、そ の会員、学生、企業コミュニティの専門スキルの研修を行う。この連携で、スリ ラ ン カ 広 域 で 学 生 や ICASL が 連 携 す る 団 体 と の ネ ッ ト ワ ー ク を 形 成 し 、 地 方 に お け る IT 普 及 を 強 化 す る 。ICASL の 集 合 研 修 で は 、マ イ ク ロ ソ フ ト の ア プ リ ケ ー シ ョ ン を 利 用 し て 、会 計 士 向 け の プ ロ グ ラ ム を 会 員 3,000 人 、学 生 22,000 人 に 実 施 す る 。 (2006/04) ◆ [ス ウ ェ ー デ ン Marakanda 社 、 コ ロ ン ボ セ ン タ ー を ア ジ ア の 拠 点 に ]: ス リ ラ ン カ 北欧の電子調達ソリューションプロバイダ大手であるスウェーデンの Marakanda 社 は 、 コ ロ ン ボ に あ る 同 社 の Marakanda Integration Centre(MIC)を 、 アジアでの電子調達や流通ソリューションの拠点とする計画である。スリランカ の IT 分 野 の 学 卒 者 を 100 人 以 上 雇 用 し 、同 社 の パ ー ト ナ 企 業 で あ る Swedish Post、 American Express、 Bennet-Travel International、 Nordea、 Eurocard な ど 向 け に ソ フ ト ウ ェ ア ソ リ ュ ー シ ョ ン の 開 発 を 行 う 。 Marakanda 社 は 、 電 子 物 流 の プ ロ 196 第3章 バ イ ダ で あ る ス ウ ェ ー デ ン 大 手 の Parchelhouse と 合 併 し 、 IT イ ン フ ラ 整 備 の 支 援とともに統括的なサービスを、今後、顧客に提供する。 同 社 は 、ス リ ラ ン カ 全 土 の 情 報 化 促 進 に 対 し て も 、ICTA に 協 力 す る 計 画 で あ る 。 (2006/06) ◆ [イ ン テ ル 社 、 Community PC を ス リ ラ ン カ で も 展 開 ]: ス リ ラ ン カ イ ン テ ル 社 は ICT エ ー ジ ェ ン シ ィ (ICTA)と 協 力 し て 、 ” Community PC” の 試 験 的 な 活 用 を ス リ ラ ン カ で 始 め る 。こ の PC は 、低 電 力 で 動 作 し て 防 塵 性 が あ り 、自 動車や自転車のバッテリでも充電ができるようインドで開発されたもので、既に イ ン ド で は 量 産 さ れ 始 め た 。更 に 購 入 し や す く な る よ う 、PC の 代 価 を 操 作 す る 時 間 で 支 払 う 方 法 も 検 討 し て い る 。ICTA は 、既 に 、農 村 地 域 で の 情 報 化 を 推 進 す る た め に 、 安 価 で 入 手 し や す い e-Sri Lanka PC に 着 手 し て お り 、 本 PC は 7 ヵ 月 で 2,000 台 の 売 上 が あ っ た 。 2004 年 度 は 9.6% で あ っ た コ ン ピ ュ ー タ リ テ ラ シ が 、 こ の 1 年 半 で 15~ 20% に 増 加 し て も 不 思 議 は な い 、と ICTA の CEO は 述 べ て い る 。 (2006/06) ◆ [コ ン ピ ュ ー タ 市 場 の 拡 大 ]: ス リ ラ ン カ Intel 社 の 南 ア ジ ア 担 当 は 、 ス リ ラ ン カ は 南 ア ジ ア 地 域 の 中 で も 飛 躍 的 に コ ン ピ ュ ー タ の 市 場 が 拡 大 し 、 ラ ッ プ ト ッ プ コ ン ピ ュ ー タ で は 、 年 間 で 100% の 成 長 率 を 維 持 し 、 パ ー ソ ナ ル コ ン ピ ュ ー タ で は 約 30% の 成 長 率 を 示 し た 、 と 述 べ た 。 イ ン テ ル 社 は 、 新 製 品 で あ る デ ス ク ト ッ プ プ ロ セ ッ サ ー Core 2 Duo と Core 2 Extreme の 販 売 に 、 同 国 の 記 録 破 り の ク リ ケ ッ ト ス タ ー を 起 用 し た 宣 伝 を 行 っ て 始 め た 。( 2006/09) ◆ [Microsoft 社 、 学 校 教 師 の IT 研 修 を 支 援 : ス リ ラ ン カ 教 育 省 は Microsoft 社 と 連 携 し て 、 新 し い 方 法 で 学 校 教 師 の コ ン ピ ュ ー タ リ テ ラ シ ー を 向 上 さ せ る 。政 府 の 調 査 に よ れ ば 、教 師 20 万 人 の う ち コ ン ピ ュ ー タ リ テ ラ シ ー が あ る の は 32.5%で 、 こ れ は 56 人 の 生 徒 に 対 し て 教 師 1 人 の 割 合 で あ る 。 Microsoft 社 は 、政 府 の 支 援 を 受 け て 、コ ン ピ ュ ー タ を 購 入 し た 教 師 に IT ス カ ラ シ ッ プ プ ロ グ ラ ム を 導 入 し 、教 師 一 人 に 15,000 ル ピ ー (約 16,600 円 )を 投 資 し て 、 International Driving License レ ベ ル の 研 修 を 行 う 。 既 に 2006 年 10 月 よ り 第 一 段 階 と し て 教 師 1 万 人 を 対 象 に 本 プ ロ グ ラ ム を 開 始 し た 。 2008 年 末 ま で に 48,000 人 の 教 師 が 研 修 を 受 講 す る こ と を 同 社 は 期 待 し て い る 。 (2007/02) 197 主要なニュース(分野別) 3.6 そ の 他 (情 報 化 機 関 、 IT 振 興 、 IT イ ン フ ラ 、 電 子 商 取 引 等 ) 【情報化機関】 韓 国 【 情 報 化 機 関 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [情 報 化 機 関 : 情 報 通 信 省 、 大 幅 に 組 織 変 更 ]: 韓 国 1994 年 発 足 以 後 、大 き な 組 織 改 革 な ど が な か っ た 情 報 通 信 省 で あ る が 、こ の 度 、 ノ・チュニョン新大臣のもとで、新しい技術ドレンドに柔軟に対応するため、組 織変更を行うこととなった。既存の 2 室・4 局・6 課を廃止し、5 本部、3 団(チ ー ム )、 4 官 と し 、 成 果 を 中 心 に 弾 力 的 、 水 平 的 な 対 応 が 可 能 な 組 織 を 目 指 す 。 ( 2006/04) タ イ 【 情 報 化 機 関 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [NECTEC の 所 長 交 代 ]: タ イ 今 年 9 月 に 設 立 20 周 年 を 迎 え た 国 家 電 子・コ ン ピ ュ ー タ 技 術 セ ン タ ー( NECTEC) で は 、前 任 の Thaweesak Koanantakool 氏 の 後 任 と し て 、Dr. Pansak Sirichutapong が第 3 代所長として就任した。 新 所 長 の も と 、NECTEC で は 純 粋 な 技 術 の 研 究 を 継 続 す る 一 方 で 、産 業 界 と の 連 携 を 強 化 し 、商 用 製 品 化 で き る 研 究 に も 力 を 入 れ て い く 。ま た 、量 子・光 子 工 学 、 マイクロエレクトロニクス、マイクロマシンといった分野の世界クラスの研究所 の設立を将来像に入れている。 NECTEC は 設 立 当 時 の 30 名 か ら 、 現 在 で は 700 名 の 組 織 に 成 長 し て い る 。 ( 2006/10) ◆ [新 ICT 大 臣 の 最 優 先 事 項 は 透 明 性 の 確 保 と 組 込 み シ ス テ ム ]: タ イ 11 月 15 日 付 け Bangkok Post に 、 暫 定 政 権 下 で 情 報 通 信 技 術 ( ICT) 省 の 大 臣 に 就 任 し た Dr. Sitthichai Pokaiudom の 就 任 後 初 と な る 記 者 会 見 の 記 事 が 掲 載 さ れた。 “ U-Turn at ICT Ministry” ( ICT 省 、180 度 転 換 へ )と 題 さ れ た そ の 記 事 に は 、 同 大 臣 の 通 信 事 業 の 自 由 化 に 対 す る 慎 重 姿 勢 と OSS を 知 的 所 有 権 の な い 無 駄 な ソ フトと切り捨てる発言が掲載された。 こ れ に 対 し 、 地 元 の OSS 開 発 者 ら か ら 抗 議 が あ っ た 模 様 。 ま た 、 国 家 電 子 ・ コ ン ピ ュ ー タ 技 術 セ ン タ ー( NECTEC)の Pansak 所 長 が 同 大 臣 に 面 会 し 、OSS の 重 要 性 に つ い て 説 明 し た と こ ろ 理 解 を 得 た と の こ と で 、 OSS 推 進 の 政 策 は 継 続 さ れ る 見 通 し だ 。 背 景 と し て は 、 同 大 臣 が 衛 星 工 学 専 門 の 教 授 出 身 で 、 OSS に 対 す る 正 しい知識を有していなかったためと考えられる。 同 記 事 の 中 に は 、こ の ほ か に Sitthichai 大 臣 が こ れ ま で の ICT 省 の 最 大 の 問 題 として不透明な調達手続きを掲げ、透明性の確保が最優先事項と発言したことが 記 載 さ れ て い た 。 さ ら に 、 来 年 8 月 ま で に 新 規 の ICT マ ス タ ー プ ラ ン を 策 定 し て いくと明言。焦点分野として、アニメーション、マルチメディア、アウトソーシ ングを引き続き重視するとし、特に組込みシステムを最重点項目と挙げるとして い る 。( 2006/11) ◆ [電 子 商 取 引 庁 を 新 設 へ ]: タ イ 情 報 通 信 技 術( ICT)省 で は 、電 子 商 取 引 の 振 興 を 監 督 す る 組 織 を 新 し く 設 置 す る 。 こ の 新 組 織 は 、 電 子 商 取 引 庁 ( Electronic Transaction Agency) と 呼 ば れ る もので、電子取引法に則って設立されるもの。設立時期は 9 月になる見込み。 ( 2007/03) 198 第3章 フ ィ リ ピ ン 【 情 報 化 機 関 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [CICT ペ ニ ャ 議 長 、 辞 任 ]: フ ィ リ ピ ン 大 統 領 府 直 属 で ICT 分 野 の 最 高 意 思 決 定 機 関 で あ る CICT(Commission on ICT) の ペ ニ ャ 議 長 が 、先 週 辞 任 し て い た こ と が 明 ら か に な っ た 。こ れ は 突 然 の 辞 任 で 、 各方面に影響を与えている模様。4 月 3 日時点で、後任はまだ決まっていない。 ( 2006/04) ◆ [CICT 新 委 員 長 就 任 と マ パ コ ミ ッ シ ョ ナ 辞 任 へ ]: フ ィ リ ピ ン 大 統 領 府 直 属 で ICT 分 野 の 最 高 意 思 決 定 機 関 で あ り 、将 来 ICT1 省 設 立 ま で の 暫 定 機 関 で あ る 、 CICT(Commission on ICT)の Virgilio L. Pana( ペ ニ ャ ) 委 員 長 が 今 年 3 月 末 辞 任 し た こ と を 受 け 、 4 月 25 日 、 Ramon P. Sales( サ レ ス ) 氏 が 新 委 員 長 と し て 就 任 し た 。 サ レ ス 氏 は 元 ア ヤ ラ 系 フ ィ リ ピ ン ア イ ラ ン ド 銀 行 ( BPI) IT 責 任 者 ( CIO) で 、 そ の 前 は フ ィ リ ピ ン IBM の SE 部 門 長 で あ っ た 。 ま た 、CICT に は 電 子 政 府 、ビ ジ ネ ス 開 発 、人 材 育 成 、通 信 の 4 分 野 に 各 々 コ ミ ッ シ ョ ナ が 配 置 さ れ て い る が 、 ビ ジ ネ ス 開 発 担 当 の Domion Domingo O. Mapa( マ パ)氏が 5 月 4 日辞任した。マパ氏は民間出身でビジネスを熟知し、熱意とリー ダシップがあり、業界からの期待も大きかっただけに、関係者は今回の辞任を残 念 に 思 う 声 も 多 い 。 後 任 は 未 定 。( 2006/04、 2006/05) ベ ト ナ ム 【 情 報 化 機 関 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [IT 発 展 に 向 け て 、 首 相 自 ら が リ ー ダ ー シ ッ プ を 発 揮 へ ]: ベ ト ナ ム Nguyen Tan Dung 首 相 は 、 首 相 決 定 を 公 布 し 、 い く つ か の 組 織 や 計 画 実 行 の リ ー ダ ー を 新 た に 指 名 し た 。「 IT ア プ リ ケ ー シ ョ ン と 開 発 ア ク シ ョ ン プ ラ ン 」 の 実 行に関しては、従来は副首相をリーダーとしていたが、今後は首相自らがリーダ ーとなる。この他、行政改革運営委員会、高等教育運営委員会、国家教育委員会 等も首相がリーダーとなる。 ベ ト ナ ム 情 報 処 理 協 会 (VAIP)事 務 局 長 の Nguyen Long 氏 は 「 IT ア プ リ ケ ー シ ョ ンと開発アクションプランの実行にあたっては、様々な関係機関や省・県等との 調 整 が 必 要 と な る 。多 く の 先 進 国 、例 え ば 日 本 で は 、首 相 が 国 家 IT 振 興 の リ ー ダ ー と な っ て い る 。ベ ト ナ ム で も 首 相 自 ら が リ ー ダ ー と な る こ と で 、IT 分 野 が 益 々 発 展 す る こ と に 期 待 す る 。」 と 述 べ た 。( 2006/08) ◆ [郵 電 省 、 組 織 名 称 変 更 へ ]: ベ ト ナ ム 郵 電 省 ( Ministry of Posts and Telematics) の Do Trung Ta 大 臣 は 、 同 省 の 組 織 名 の 変 更 及 び 組 織 の 機 能 を 強 化 す る 計 画 を 明 ら か に し た 。新 し い 組 織 名 は「 情 報 通 信 技 術 省 」( Ministry of Information Communication Technology) と な る 予 定 。( 2007/01) ラ オ ス 【 情 報 化 機 関 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [IT 担 当 機 関 科 学 技 術 環 境 庁 (STEA)5 月 に 組 織 変 更 へ ]: ラ オ ス 科 学 技 術 環 境 庁 (STEA)関 係 者 に よ る と 、STEA は 5 月 の 国 会 で 組 織 編 成 が 行 わ れ 、 環 境 担 当 部 門 は 新 た に 環 境 省 と し て 発 足 す る 模 様 で あ る 。な お 、ラ オ ス の IT 政 策 作 成 中 で あ る 科 学 技 術 担 当 部 門 の 所 属 先 は 、 未 定 と な っ て い る 。 (2006/04) ◆ [IT 担 当 機 関 科 学 技 術 環 境 庁 (STEA)組 織 変 更 遅 れ る ]: ラ オ ス ラ オ ス IT 担 当 機 関 で あ る 科 学 技 術 環 境 庁 (STEA)関 係 者 に よ る と 、ラ オ ス 政 府 の 組 織 移 動 に 伴 い 、 旧 商 務 省 は 、 商 業 ・ 工 業 手 業 省 ( 大 臣 Dr. Nam Viyaket) に 移 行 さ れ 、 新 た に 教 育 省 も 大 臣 に Dr. Somkot Mangnomek 氏 が 就 任 し た 。 な お 、 STEA 199 主要なニュース(分野別) に つ い て は 変 更 予 定 で は あ る も の の 今 後 6 ヵ 月 は 現 状 の ま ま 、 大 臣 は 前 任 の Dr. Bountiane Phissamay 氏 が 継 続 す る こ と と な っ た 。 (2006/07) 【 IT 振 興 】 中 国 【 IT 振 興 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [情 報 産 業 部 、 TD- SCDMA・ AVS な ど へ の 援 助 を 決 定 ]: 中 国 情 報 産 業 部 は 、 2006 年 度 の 電 子 情 報 産 業 発 展 基 金 の 援 助 プ ロ ジ ェ ク ト に 21 の プロジェクトが選ばれたことを発表した。通信技術関連では中国独自標準を用い た TD- SCDMA、AVS、WLAN、WAPI の 4 種 類 が 選 ば れ た が、業 界 の 注 目 を 集 め て い る WiMax、VoIP、IMS( IP Multimedia Subsystem)な ど の 技 術 は 含 ま れ て い な か っ た。 電子情報産業発展基金の援助プロジェクトに選ばれるということは、国家から の 資 金 援 助 を 獲 得 す る こ と を 意 味 す る が、21 の プ ロ ジ ェ ク ト の う ち、7 項 目 が TD - SCDMA と AVS に 関 連 す る プ ロ ジ ェ ク ト だ っ た 。 TD- SCDMA 関 連 で 資 金 援 助 を 獲 得 し た プ ロ ジ ェ ク ト は 、「 TD- SCDMA イ ン テ リ ジ ェント携帯電話の組み込み式操作システムの研究と産業化」 「 TD- SCDMA コ ア 技 術 と端末製品の産業化」 「 TD- SCDMA 増 強 型 技 術( HSDPA)製 品 の 開 発 と 産 業 化 」の 3 項 目。AVS 関 連 で は、「 AVS エ ン コ ー ダ、デ コ ー ダ の 研 究 開 発 と 産 業 化 」 「 AVS 標 準 に 基 づ く IPTV の STB( セ ッ ト ト ッ プ ボ ッ ク ス )と 関 連 シ ス テ ム の 研 究 開 発 と 産 業 化」 「 AVS 標 準 に 基 づ い た 赤 外 線 光 デ ィ ス ク の 開 発 と 産 業 化 」 「 AVS 標 準 に 基 づ い た コ ア 半 導 体 チ ッ プ の 開 発 と 産 業 化 」 の 4 項 目 で あ る 。( 2006/07) ◆ [深 セ ン 市 、 中 国 初 の 国 家 電 子 政 府 試 験 都 市 に ]: 中 国 広東省深セン市が中国初の「国家電子政府試験都市」となったことを受け、深 セン市で初の電子政府工作会が 7 日に開催された。この会議では電子政府の強化 に 関 す る 意 見 書 や 、「 深 セ ン 市 電 子 政 府 『 十 一 五 ( 第 十 一 次 5 カ 年 規 画 )』 計 画 」 「深セン市政府情報資源享受管理法」など、意見書に付随する 8 つの規則が発表 された。深セン市の各機関は既にネットワークで結ばれており、都市交通管理シ ス テ ム や 緊 急 指 揮 シ ス テ ム が 設 置 さ れ て い る。ま た、市 委 員 会 と 40 以 上 の 関 連 機 関 を 結 ぶ 映 像 会 議 シ ス テ ム、1000 以 上 の 地 点 を 監 視 す る 映 像 管 理 シ ス テ ム の 整 備 も進められている。これにより、公安、消防、交通管理機関、都市管理機関、救 急センタなどの連携がスムーズに行われることになる。 緊急事態発生時には、市委員会、市政府がこれらのシステムを通じて全市の管 理 と 指 揮 を 行 う こ と と な っ て お り、既 に SARS、台 風、海 難 救 助、重 大 交 通 事 故 な どの緊急時に重要な役割を果たしている。 また、市民・企業向けのサービスのための外部ネットワークサイト「深セン政 府オンライン」と関連機関サイトとのリンクも進んでおり、サービス利用時の利 便 性 が 向 上 す る 見 通 し だ 。「 深 セ ン 政 府 オ ン ラ イ ン 」 に は 47 の 政 府 機 関 の 審 査 事 項 が 掲 載 さ れ て お り、500 項 目 に 及 ぶ 業 務 ガ イ ド の 閲 覧 や 60 種 類 の オ ン ラ イ ン 申 告 が 可 能 に な る。電 子 政 府 化 は 今 後 も 進 め ら れ、2010 年 ま で に 深 セ ン 市 の 政 務 情 報、行政手続きの問い合わせや申請がインターネット上でできるようになる。ま た 、 行 政 認 可 項 目 の 6 割 以 上 で オ ン ラ イ ン 処 理 が 可 能 に な る 予 定 。( 2006/08) 韓 国 【 IT 振 興 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [韓 国 情 報 通 信 省 大 臣 、 ソ フ ト ウ ェ ア 発 展 を IT 政 策 の 最 優 先 課 題 に ]: 韓 国 就 任 後 半 月 と な る ノ チ ュ ニ ョ ン 韓 国 情 報 通 信 省 大 臣 は 、 5 月 ~ 6 月 の 間 に IT 分 野 別 に 合 計 9 回 の 業 界 CEO と の グ ル ー プ ミ ー テ ィ ン グ( 懇 談 会 )を 実 施 し 、IT 企 業 現 場 の 声 を IT 政 策 に 反 映 さ せ る 計 画 で あ る 。今 回 の 同 業 界 CEO ミ ー テ ィ ン グ よ 200 第3章 り初めてソフトウェア業界とのミーティングをもつ。同ミーティングは 5 月 3 日 に LG CNS 社 、テ ィ ー メ ク ス ソ フ ト 社 等 の 主 要 な ソ フ ト ウ ェ ア 業 界 代 表 を 招 聘 し て 行われた。同席でノ大臣は、ソフトウェアを未来の核心インフラ、国家成長の動 力として位置づけ、国民所得 2 万ドル時代の早期達成等のためにソフトウェア分 野 を 強 化 し な け れ ば な ら な い と 強 調 し た 。同 大 臣 の 方 針 は 、昨 年 12 月 に 発 表 し た 「ソフトウェア産業発展戦略」と今年 3 月の「ソフトウェア公共購買核心方案」 に 従 っ た も の で あ る 。 業 界 側 か ら の 評 価 も 高 い と さ れ て い る 。( 2006/05) マ レ ー シ ア 【 IT 振 興 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [ア ブ ド ラ 首 相 、 MSC 拡 大 予 定 と 言 及 ]: マ レ ー シ ア マ レ ー シ ア ア ブ ド ラ 首 相 は 、 5 月 31 日 に DHL IT サ ー ビ ス セ ン タ の 開 所 式 に 出 席 し た 際 、マ ル チ メ デ ィ ア ス ー パ ー コ リ ド ー( MSC)の 拡 大 を 継 続 す る と 言 及 し た 。 世 界 ト ッ プ ク ラ ス の イ ン フ ラ 整 備 に 投 資 し 、 更 な る ICT 産 業 の 発 展 を 目 指 し 、 新 たにサイバー都市やセンタを建設することを視野に入れている。さらに、マレー シ ア は MSC 第 2 フ ェ ー ズ に 来 て お り 、ア ウ ト ソ ー シ ン グ や IT 活 用 サ ー ビ ス 事 業 を 展 開 し て き た い 、と 言 及 し た 。同 事 業 分 野 で は 、国 内 に 76 社 と 約 2 万 人 の 優 秀 な 人材を抱え、インドと中国についで魅力的な国との評価を得ているという。 ( 2006/06) ◆ [Kulim ハ イ テ ク パ ー ク 新 た な ス テ ー ジ へ ]: マ レ ー シ ア マ ル チ メ デ ィ ア ス ー パ ー コ リ ド ー ス テ ー タ ス を 取 得 し て い る Kulim ハ イ テ ク パ ー ク が 設 立 さ れ た 。 プ ト ラ ジ ャ ヤ と サ イ バ ー ジ ャ ヤ は ICT に 注 力 し 、 Kulim ハ イ テ ク パ ー ク は ICT を 活 用 し た ウ エ ハ ー 製 造 に 注 力 す る 。 同 ハ イ テ ク パ ー ク は 12 年 前 か ら ハ イ テ ク 分 野 の 製 造 産 業 、 R&D、 教 育 ・ 研 修 な ど を し て き た が 、 2004 年 MSC ス テ ー タ ス を 取 得 し 、 今 回 新 た に エ レ ク ト ロ ニ ク ス ・ 半 導 体 を 中 心 と し た ハ イ テ ク パ ー ク に 生 ま れ 変 わ っ た 。 (2006/08) ◆ [マ ル チ メ デ ィ ア 開 発 公 社 、 モ バ イ ル コ ン テ ン ツ 産 業 を 支 援 ]: マ レ ー シ ア マルチメディア開発公社は、モバイルコンテンツ産業セクタに対し、現地のコ ン テ ン ツ 開 発 者 に 補 助 金 を 支 援 し 、KL に コ ン テ ン ツ イ ン キ ュ ベ ー タ 施 設 を 設 置 す る 方 針 を 発 表 し た 。 こ の 補 助 金 支 援 制 度 は 、 MSC マ レ ー シ ア ク リ エ イ テ ィ ブ マ ル チメディアイニシアチブの重点 5 分野の 1 つで、現地企業育成と知的財産権確保 を目的としている。詳細は後日発表される。なお、この 5 分野とは、デジタルメ ディアゾーン設立、現地及びグローバルコンテンツディストリビュータとの戦略 的連携、知的財産権獲得への支援、開発技術者育成、インフラ整備などが含まれ る 。( 2006/08) ◆ [政 府 、 携 帯 電 話 コ ン テ ン ツ 開 発 サ ポ ー ト へ ]: マ レ ー シ ア 日本や韓国に比べ、マレーシアは携帯電話コンテンツ開発が遅れていることを 鑑み、マレーシアエネルギー・通信・マルチメディア省は、まもなく携帯電話コ ンテンツ開発をサポートするスキームを導入する。マレーシア通信・マルチメデ ィ ア 委 員 会 が こ の 計 画 を 具 体 化 す る 予 定 。( 2006/11) ◆ [MIMOS、 グ リ ッ ド コ ン ピ ュ ー テ ィ ン グ 開 発 し 、 幅 広 い 活 用 へ ]: マ レ ー シ ア マ レ ー シ ア の MIMOS 公 社 は 、“ 国 家 グ リ ッ ド コ ン ピ ュ ー テ ィ ン グ イ ニ シ ア チ ブ ” の も と 、 2009 年 ま で に グ リ ッ ド コ ン ピ ュ ー テ ィ ン グ を 開 発 し て い る 。 将 来 的 に 、 地 方 政 府 機 関 、 政 府 組 織 、 ビ ジ ネ ス セ ク タ で の 活 用 を 計 画 し て い る 。( 2007/02) 201 主要なニュース(分野別) タ イ 【 IT 振 興 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [「 学 校 に 25 万 台 の PC を 」 プ ロ ジ ェ ク ト に Microsoft Office 12 を 選 択 ]: タ イ Microsoft 社 は 、 タ イ に お け る 学 校 25 万 台 PC プ ロ ジ ェ ク ト に お け る パ ソ コ ン に 同 社 の Office 12 を 搭 載 す る と し た タ イ 政 府 の 決 定 を 、 実 社 会 で 最 も 普 及 し て いるシステムを使うことが教育における最大の価値であるとして、擁護する姿勢 を取っている。 全 国 1 万 7,000 校 の 学 校 に 25 万 台 の パ ソ コ ン を 導 入 す る こ の 計 画 は 、 国 家 電 子 ・ コ ン ピ ュ ー タ 技 術 セ ン タ ー ( NECTEC) と ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 振 興 庁 ( SIPA) が Open Office の 搭 載 を 強 く 主 張 し て い た 。 し か し 、 Microsoft 社 で は 、 25 万 台 の パ ソ コ ン に 対 す る バ ー ジ ョ ン ア ッ プ な ど の 維 持 管 理 が Open Office で は 不 可 能 だ ろ う と の 見 方 を 示 し 、さ ら に エ ジ プ ト で の 18 万 台 パ ソ コ ン 事 業 を 引 き 合 い に 出 し 、 こういった大規模プロジェクトの経験を有しているのは同社だけとの主張を展開 し て い る 。( 2006/04) ◆ [Intel Microelectronics (Thailand)社 、“ My Family PC” プ ロ ジ ェ ク ト の 第 二 期 目 を ス タ ー ト ]: タ イ Intel Microelectronics (Thailand)社 は 、 ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 振 興 庁 ( SIPA) が 主 導 す る “ My Family PC” プ ロ ジ ェ ク ト に 参 加 し 、 地 方 の 低 所 得 層 の 家 庭 向 け パ ソコン普及の支援活動を行う。 同 社 に と っ て は 2 年 目 と な る こ の 取 り 組 み で は 、 Intel ベ ー ス の パ ソ コ ン を 地 方に住む国民が手軽に購入できるようなリースキャンペーンを実施するもので、 国内のデジタル・デバイドの解消貢献を狙ったもの。 一 期 目 と な っ た 昨 年 は 、8 月 か ら 12 月 ま で の 期 間 中 に 3 万 5,000 世 帯 に パ ソ コンを普及させた。このうち 8 割が初めてパソコンを所有する地方居住世帯だっ た 。今 年 末 ま で の 第 二 期 プ ロ ジ ェ ク ト 期 間 で は 、最 終 的 に 10 万 世 帯 へ の パ ソ コ ン 普及を期待している。 今 年 は 、 dual-core Intel Pentium D プ ロ セ ッ サ を 搭 載 し た “ Big Brother” と “ Middle Brother”、 Intel Celeron D プ ロ セ ッ サ を 搭 載 し た “ Young Brother” と “ Youngest Brother” の 4 タ イ プ を 準 備 す る 。 こ の う ち 、“ Youngest Brother” に は Microsoft Windows XP Starter Edition が イ ン ス ト ー ル さ れ て い る 。 ほ か の 3 タ イ プ に つ い て は 、 オ プ シ ョ ン と し て Windows XP が 選 択 で き る 。 価 格 は 、“ Big Brother” か ら “ Youngest Brother” の 順 に 、 2 万 4,900 バ ー ツ ( 約 6 万 7,230 円 )、1 万 7,900 バ ー ツ( 約 4 万 8,330 円 )、1 万 3,900 バ ー ツ( 約 3 万 7,530 円 )、 1 万 1,900 バ ー ツ ( 約 3 万 2,130 円 )。 購 入 に あ た っ て は 、 利 息 0.8% の 36 回 払 い が 準 備 さ れ て い る 。( 2006/04) ◆ [日 タ イ 関 係 者 、 組 込 み 技 術 の 発 展 に 連 携 ]: タ イ タ イ 組 込 み シ ス テ ム 協 会 ( TESA) で は 、 有 能 な 組 込 み シ ス テ ム 設 計 者 及 び 開 発 技術者を育成し、海外からのアウトソースを伸ばしていくことを目指して、関連 機関との共同事業に取り組む。 TESA が 今 年 計 画 し て い る の は 、既 存 の 組 込 み シ ス テ ム 開 発 者 の ス キ ル 向 上 を 狙 ったプロジェクトと、当該分野の技術者の裾野拡大を目指したもの。 前 者 は 、“ Embedded Software Training Alliance for Thai Engineer ”( 略 称 Estate)と 呼 ば れ る プ ロ ジ ェ ク ト で 、泰 日 経 済 技 術 振 興 協 会( TPA)と 連 携 し 、日 本 貿 易 振 興 機 構( JETRO)と( 財 )海 外 技 術 者 研 修 協 会( AOTS)の 支 援 を 受 け 実 施 する。国内の組込みシステム産業界のみならず、国際的に通用するタイ人技術者 を 育 成 し よ う と す る も の 。日 本 と の 協 力 プ ロ ジ ェ ク ト で あ る Estate で は 、組 込 み システムの技術に加えて 6 ヵ月間の日本語研修を行い、さらに来日して 1 年間の 202 第3章 OJT を 日 本 企 業 で 行 う 内 容 と な っ て い る 。 こ れ に よ り 、 タ イ 人 技 術 者 の 能 力 向 上 ばかりでなく、日本からのアウトソーシングを惹きつけるコネクションの形成を 狙う。 初 年 度 と な る 今 年 は 、 15 人 ほ ど を 選 定 し 、 日 本 に 派 遣 す る 予 定 。 2007 年 に は 30 人 、2008 年 に は 50 人 に 拡 大 し て い く 計 画 。本 来 、こ う い っ た 類 の 研 修 に は 10 万 バ ー ツ( 約 27 万 円 )程 度 の 参 加 費 が 必 要 と な る が 、本 プ ロ ジ ェ ク ト に お い て は 補 助 金 が で る た め 、 参 加 費 は 6 万 バ ー ツ ( 約 16 万 2,000 円 ) と な っ て い る 。 こ れ に 加 え て 、TESA で は ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 振 興 庁( SIPA)と 国 家 電 子・コ ン ピ ュ ー タ 技 術 セ ン タ ー ( NECTEC) と 連 携 し 、 大 学 に お け る 組 込 み シ ス テ ム 関 連 コ ー ス の 開 発 を 行 い 、次 世 代 の 技 術 者 の 育 成 に も 取 り 組 み 。現 在 の と こ ろ 、10 大 学 ほ ど が こ の プ ロ ジ ェ ク ト に 参 画 す る こ と が 予 想 さ れ て お り 、毎 年 500~ 1,000 人 の 技 術 者 が 育 成 さ れ る こ と が 期 待 さ れ て い る 。( 2006/05) ◆ [デ ジ タ ル ・ コ ン テ ン ツ 産 業 の 振 興 に 国 内 外 の 連 携 強 化 へ ]: タ イ ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 振 興 庁( SIPA)の Manoo 長 官 は 、 “ バ ン コ ク・デ ジ タ ル・コ ン テンツ・センタ”を数ヵ月以内に設立する意向であることを明らかにした。同セ ンタは、ゲームや携帯電話向けなどのインフラ拠点となり、試験センタとして機 能するほか、産業界の会合や研究開発センタとして、地場デベロッパが新技術の 適用や国際標準を満たす製品やサービスの開発に利用できる場となる。 ま た 、SIPA で は 、産 官 学 の ク ラ ス タ を 創 設 し 、国 際 マ ー ケ ッ ト に ア ピ ー ル で き る地場コンテンツの開発を振興する計画もある。 さらに、 “ タ イ ラ ン ド・デ ジ タ ル・コ ン テ ン ツ・ネ ッ ト ワ ー ク ”を 構 築 す る べ く 、 香 港 、 韓 国 、 マ レ ー シ ア と 、 域 内 の デ ジ タ ル ・ コ ン テ ン ツ 産 業 を 振 興 す る MoU を 締結している。域内各国と連携することで、欧州や米国といった他地域とのビジ ネス振興を図っていく。 タ イ に は 現 在 、 700 人 以 上 の デ ジ タ ル ・ コ ン テ ン ツ ・ デ ベ ロ ッ パ が 活 躍 し て お り 、 年 内 に も 1,000 人 に 増 え る 見 込 み 。( 2006/05) ◆ [タ イ 初 の 情 報 技 術 博 物 館 が 来 年 オ ー プ ン へ ]: タ イ タ イ 初 の 情 報 技 術 博 物 館 が 2007 年 の 初 め に も オ ー プ ン す る 。こ れ は 、既 存 の 科 学博物館と自然歴史博物館を合併させて新装開店するもので、場所はパトゥムタ ニにある科学技術省のテクノポリス施設内。 当初は航空博物館として 7 年前に設立された建物だが、このコンセプトが順調 に い か な か っ た の を 受 け 、 3 年 ほ ど 前 に 当 時 の 科 学 技 術 省 事 務 次 官 だ っ た Dr. Pairash が 情 報 技 術 博 物 館 に 変 更 す る こ と を 決 定 し て い た も の 。 石器時代の洞窟壁画に始まり、テレグラフやモールス信号の誕生、電話、アナ ログ変換機、ラジオから衛星通信、そして現代のインターネットまで、通信の発 展の歴史を展示するセクションに加え、理論ゲートの機能を解説し、これの組み 合わせでシンプルな加算マシーンが作れることを説明するセクションもある。ま た、ソフトウェアのプログラミングからコンピュータのアッセンブルまで、研修 も実施する予定。 さらに、オーストラリアと日本の関連博物館と連携し、来場者がインターネッ トを通じてマルチプレーヤでのゲームが楽しめるようにもする。 IT が 単 に 研 究 者 た ち の“ 科 学 ”で は な く 、市 民 の 日 常 に 影 響 す る も の で あ る こ とへの理解を深めるとともに、子供たちに科学への関心を向けさせるのが狙い。 ( 2006/09) ◆ [チ ェ ン マ イ 大 学 、 ワ イ ヤ レ ス 環 境 を 強 化 ]: タ イ チ ェ ン マ イ 大 学( CMU)で は 、国 内 最 先 端 と な る ワ イ ヤ レ ス 整 備 を 強 化 し た 。現 203 主要なニュース(分野別) 在 で は 、 キ ャ ン パ ス 内 に 137 の ワ イ ヤ レ ス 接 続 ポ イ ン ト が あ り 、 中 央 図 書 館 、 学 部 図 書 館 、 情 報 技 術 サ ー ビ ス セ ン タ ( ITSC)、 学 生 寮 な ど を カ バ ー し て い る 。 チェンマイ大学では、サイバー大学になることを目指し、大学の経営管理と学 習 の 両 環 境 に お け る IT 利 用 を 進 め て い る 。 2002 年 に 開 始 し た e ラ ー ニ ン グ は 、 す で に 700 コ ー ス が 提 供 さ れ 、 1,000 人 程 の 学 生 が 学 ん で き て い る 。 タ イ で は 現 在 、全 国 の 30 大 学 に 対 し て Wi-Fi パ イ ロ ッ ト プ ロ ジ ェ ク ト を 実 施 中 で 、チ ェ ン マ イ 大 学 は 高 等 教 育 委 員 会 が“ メ ン タ ー ”と し て 任 命 す る 11 大 学 の う ち の ひ と つ 。3 万 人 の 学 生 が 在 籍 し て お り 、毎 年 7,000 人 の 卒 業 生 を 出 し て い る 。 ( 2006/09) ◆ [地 場 ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 の 競 争 力 強 化 に 各 種 施 策 ]: タ イ 情 報 通 信 技 術 ( ICT) 省 で は 、 地 場 の ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 競 争 力 の 強 化 を 狙 っ た ICT Thailand Brand Project を 計 画 し て い る 。 こ れ は 、 ICT Product キ ャ ン ペ ー ン の 一 環 と し て 、 ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 振 興 庁 ( SIPA) や タ イ ・ コ ン ピ ュ ー タ 産 業 協 会( ATCI)、タ イ 工 業 規 格 局( TISI)な ど と 連 携 し 、国 際 マ ー ケ ッ ト に 通 用 す る 国 内 ト ッ プ 20 の ICT 製 品 を 選 定 し 、輸 出 を 振 興 し て い こ う と す る も の 。来 年 の ス タ ートを計画している。 ま た 、 同 省 で は 、 ICT Skill Professional Standard プ ロ ジ ェ ク ト を 実 施 す る 。 ICT プ ロ ジ ェ ク ト 管 理 、 プ ロ グ ラ マ 、 ウ ェ ブ ・ ア ド ミ ニ ス ト レ ー タ 、 ウ ェ ブ ・ デ ザ イ ナ な ど 、 17 分 野 に わ た る 技 術 分 野 の 専 門 性 認 定 を 行 う 。( 2006/10) ◆ [組 込 み シ ス テ ム 分 野 の 底 上 げ に 注 力 ]: タ イ タ イ 組 込 み シ ス テ ム 協 会 ( TESA) で は 、 政 府 、 企 業 及 び 国 内 の 大 学 と 連 携 し 、 イノベーション・センタの設立に取り組む。これは、組込みシステム産業を支え る 5,000 人 の 技 術 者 を 今 後 5 年 間 で 育 成 す る こ と を 目 指 し た も の 。 第 一 段 階 と し て TESA で は 、カ セ サ ー ト 大 学 、モ ン ク ッ ト 王 工 科 大 学 ラ カ バ ン 校 、 ソンクラーナカリン大学と協力して 3 つのセンタを設立し、農業など様々な産業 を支援する組込みシステムの開発を推進する。 ま た 、TESA は ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 振 興 庁( SIPA)と 連 携 し 、日 本 の 標 準 に よ る 認 定資格を開発する。これにより、トヨタなど日系企業を含む国際企業を惹きつけ る。 TESA と SIPA で は 、 組 込 み シ ス テ ム の カ リ キ ュ ラ ム を 30 大 学 で 開 設 し 、 毎 年 1,000 人 の 技 術 者 育 成 を 目 指 す 。( 2006/10) ◆ [ICT 省 、 TOT ア カ デ ミ ー と 協 力 し て CoE を 設 立 へ ]: タ イ 情 報 通 信 技 術( ICT)省 は TOT ア カ デ ミ ー と 協 力 し て 、ICT 産 業 の 振 興 を 目 的 と し た CoE( Center of Excellence) の 設 立 を 推 進 す る 。 ICT 省 ICT 産 業 振 興 局 の Methini 局 長 に よ る と 、CoE は 新 技 術 の テ ス ト ベ ッ ド や 実証実験施設として機能し、中小企業が新技術やサービスを開発する際の投資負 担の軽減を図る。商務省とも手を組み、地場企業による国際基準を満たした製品 やサービスの開発を推進する。 ICT 省 と し て は ま ず 、 CoE の 焦 点 を RFID 技 術 と モ バ イ ル ア プ リ ケ ー シ ョ ン 分 野 に 当 て る 。( 2006/11) ◆ [地 場 製 品 の 海 外 進 出 を 後 押 し ]: タ イ ソフトウェア・パーク・タイランドでは、地場のソフトウェア企業の国際マー ケット進出を後押しするプログラムをスタートさせた。 こ れ は 、“ Go to Global Market” と 呼 ば れ る も の で 、 同 パ ー ク の Suwipa 所 長 に よると、まずは米国市場にフォーカスしてコンサルタントを雇い、海外に事業を 204 第3章 拡大し得る地場のソフトウェア企業に対する研修を開始する。第一フェーズとし て 8 社の企業が選ばれており、米国市場にアプローチする際のノウハウを伝授し ていくとともに、実際のパートナ探しも支援する。 ソフトウェア・パーク・タイランドが地場ソフトウェア企業の海外進出を支援 する事業を行うのは初めての試み。今回の初プログラムを足がかりに、こういっ た 活 動 を 拡 大 し て い く 方 針 。Suwipa 所 長 は 、こ の プ ロ グ ラ ム を 通 じ て 800 万 バ ー ツ ( 約 2,640 万 円 ) の 海 外 収 益 を 見 込 ん で い る 。( 2006/12) ◆ [NSTDA、 2007 年 の 重 点 分 野 を 発 表 ]: タ イ 国 家 科 学 技 術 開 発 庁( NSTDA)で は 、2007 年 の 新 方 針 と し て 、(1)イ ン フ ラ 開 発 、 (2)民 間 や 研 究 機 関 と の 研 究 開 発 の 推 進 、 (3)研 修 、 の 3 つ を 核 心 分 野 に す る と 発 表した。 NSTDA の Sakarindr 所 長 に よ る と 、イ ン フ ラ 開 発 と し て は 、2 ヵ 所 目 と な る 若 い 起 業 家 向 け の イ ン キ ュ ベ ー シ ョ ン ・ セ ン タ を 開 設 す る 。 NSTDA が 運 営 し て い る 1 ヵ 所 目 の イ ン キ ュ ベ ー シ ョ ン・セ ン タ で は 、こ れ ま で に 50 人 を 支 援 。2 ヵ 所 目 と な る セ ン タ で は 、 200 人 の 若 き 起 業 家 た ち を 支 援 し て い く 。 また、民間企業や大学、他の研究機関との連携を強化し、商業ニーズに応える 科学技術の開発と転用に取り組む。これには、品種改良や家畜育種による高付加 価 産 品 の 開 発 や 、 SME と の 協 力 に よ る 生 産 工 程 の 改 善 や 品 質 向 上 、 さ ら に は 国 際 品質基準を満たす付加価値製品を生み出す労働力の増加などが含まれている。特 に ハ ー ド デ ィ ス ク ド ラ イ ブ 、自 動 車 電 子 部 品 、ゴ ム 産 業 が 重 点 分 野 と な っ て い る 。 研 修 に つ い て は 、 国 内 外 の 大 学 と 協 力 し 、 今 後 2 年 の う ち に 2,000 人 ~ 3,000 人 の 研 究 者 や 科 学 者 を 育 成 し て い く 。 特 に 自 動 車 工 学 に 注 力 す る 。( 2007/01) ◆ [ア ニ メ ー シ ョ ン 産 業 の 振 興 、 よ り 積 極 的 に ]: タ イ タ イ に お け る ア ニ メ ー シ ョ ン の 大 規 模 展 示 会 “ Thailand Animation and Multimedia (TAM)” は 、 毎 年 1 月 の こ ど も の 日 に 併 せ て 開 催 し て い た 従 来 の ス タ イルから、産業色を打ち出したイベントとして改め、今年末に再スタートする。 こ れ は 、 ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 振 興 庁 ( SIPA) が 、 タ イ の ソ フ ト ウ ェ ア 開 発 者 を サ ポ ートする活動の一環として取り組まれるもの。 SIPA で は 今 年 、 “ ア ニ メ ー シ ョ ン・メ ガ・プ ロ ジ ェ ク ト ”も 打 ち 上 げ る 予 定 で 、 キャラクターのクリエータからビジュアル・イフェクト企業まで、産業全体のア ウェアネスと機会創出に繋がる事業を検討している。 ま た 、 SIPA の Arvuth 所 長 に よ る と 、 SIPA で は 輸 出 振 興 局 や 各 国 の タ イ 大 使 館 と 連 携 し 、 海 外 で の 展 示 説 明 会 を 数 多 く 展 開 し て い く 予 定 と の こ と 。( 2007/01) ◆ [Comworld Thailand 2007、 ICT 大 臣 の 冷 静 な 評 価 ]: タ イ 年 末 の 爆 弾 テ ロ 事 件 の 影 響 を 受 け て 小 売 業 界 は 停 滞 気 味 だ っ た が 、 Comworld 2007 で は IT ベ ン ダ や サ イ ア ム・パ ラ ゴ ン の テ ナ ン ト シ ョ ッ プ に 客 足 を 戻 ら せ た 。 し か し な が ら 、 情 報 通 信 技 術 ( ICT) 省 の Sithichai 大 臣 の 評 価 は 芳 し く な い 。 展 示 会 の オ ー プ ニ ン グ で Sithichai 大 臣 は 、 タ イ 国 民 が タ イ 人 に よ っ て 開 発 さ れたものではない近代技術を賞賛するのは間違っているとし、展示会にあるのは 輸入物ばかりでタイ産のものがなく、これは見せかけの発展であると話した。 “タイ産コンピュータ”とは、部品もタイ人によって製造されたものであるべ きで、単にアッセンブルを行ったものではなく、またデザインもタイ人がするべ きだと述べた。 さらに、今日タイ製品が見つけられないことを悲しく思うと述べ、この会場で 展示されている技術は外国人がタイ人から資金を吸い上げて行く機会を与えてい るものだとした。真に誇るには、タイ人によって開発された技術を展示しなけれ 205 主要なニュース(分野別) ば な ら な い と 語 っ た 。( 2007/02) ◆ [RFID 搭 載 の 自 動 車 税 ス テ ッ カ ー を 導 入 へ ]: タ イ 国 家 科 学 技 術 開 発 庁( NSTDA)で は 、陸 上 輸 送 局 と 協 力 し 、自 動 車 税 ス テ ッ カ ー の RFID プ ロ ジ ェ ク ト を 開 始 す る 。 政 府 主 導 に よ り 国 内 に お け る RFID の 普 及 推 進 を狙うもの。 陸 上 輸 送 局 は 、車 輌 所 有 者 に 対 し 、自 動 車 ID、所 有 者 名 、納 税 履 歴 を 記 録 し た FRID タ グ が 組 み 込 ま れ た 新 ス テ ッ カ ー に 更 新 す る こ と を 義 務 付 け る 規 則 を 導 入 す る 予 定 。 こ れ に よ り 、 既 存 の 2,500 万 台 の 車 が 新 ス テ ッ カ ー に 切 り 替 え る こ と に な り 、 さ ら に 毎 年 250 万 台 の 新 車 が 登 録 さ れ る た め 、 NSTDA の Thaweesak 副 長 官 は 、地 場 の RFID 関 連 ソ フ ト ウ ェ ア や ソ リ ュ ー シ ョ ン の 機 会 開 拓 に 繋 が る と 期 待 している。 今 回 の RFID プ ロ ジ ェ ク ト で は 、ト ラ イ ア ル 期 間 中 に バ ン コ ク 市 内 の 限 定 さ れ た 道 路 に リ ー ダ を 取 り 付 け 、RFID ス テ ッ カ ー 搭 載 の 車 輌 が 納 税 済 み か 否 か 確 認 す る 。 タ グ は passive UHF で 、 10m 範 囲 内 で 感 知 さ れ る も の 。 車 輌 速 度 は 60km ま で 対 応 で き る も の と す る と い う 。ス テ ッ カ ー の 料 金 は 200 バ ー ツ( 約 700 円 )。数 ヵ 月 の ト ラ イ ア ル 期 間 を 経 て 、 本 格 導 入 す る 。( 2007/02) ◆ [サ イ エ ン ス ・ パ ー ク を 2 ヵ 所 新 設 へ ]: タ イ 科学技術省では、健全な研究開発環境の発展を促進するべく、北東部と南部に 新しいサイエンス・パークの設立を計画している。 同 計 画 は 、先 月 に 内 閣 の 承 認 を 得 て お り 、国 家 科 学 技 術 開 発 庁( NSTDA)が 設 立 と 運 営 を 担 当 す る 。各 パ ー ク の 設 立 に は 、35 億 バ ー ツ( 約 126 億 7,300 万 円 )ず つ が 必 要 と な る が 、 内 閣 は 初 期 費 用 と し て 2 パ ー ク 合 計 で 6 億 バ ー ツ ( 約 21 億 7,200 万 円 ) を 承 認 し て い る 。 各 パ ー ク の 技 術 研 究 開 発 の 注 力 分 野 と し て は 、北 東 部 が ソ フ ト ウ ェ ア 、自 動 車 、 農 業 、シ ル ク 産 業 、南 部 で は 油 や し 、ゴ ム 、ソ フ ト ウ ェ ア に 強 み を 発 揮 し て い く 。 ( 2007/03) フ ィ リ ピ ン 【 IT 振 興 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [ブ ロ ー ド バ ン ド の 普 及 に 、 低 価 格 PC に 注 目 ]: フ ィ リ ピ ン フ ィ リ ピ ン 長 距 離 電 話 会 社 ( PLDT) で は 、 同 社 の ブ ロ ー ド バ ン ド 普 及 戦 略 に 、 低 価 格 PC の 活 用 を 検 討 し て い る 。半 導 体 企 業 の AMD 社 で は 、250 米 ド ル で 低 価 格 PC「 Personal Internet Communicator」( PIC) を 販 売 し て お り 、 Intel 社 で も 遠 隔地居住者向けのデスクトップとノートブックの販売を検討している。 PLDT 社 で は 、 2006 年 末 ま で に 11 万 4,000 人 の ブ ロ ー ド バ ン ド 利 用 者 を 見 込 ん で い る 。( 2006/06) ◆ [2010 年 ま で に IT 及 び IT 活 用 サ ー ビ ス が 可 能 な SME を 20 万 社 へ ]: フ ィ リ ピ ン フ ィ リ ピ ン 政 府 は 、ア ロ ヨ 大 統 領 の 任 期 中 に 、20 万 社 の IT 及 び IT 活 用 サ ー ビ ス ( ICT-enabled) が 可 能 な SME を 育 成 す る 方 針 を 掲 げ て い る 。 フ ィ リ ピ ン に は 、 90 万 社 の SME が 産 業 全 体 の 90% を 構 成 し て い る が 、 こ の う ち “ 何 ら か の 形 ” で ICT を 利 活 用 し て い る 企 業 は 3 万 社 し か な い と み ら れ て い る 。 情 報 通 信 技 技 術 委 員 会( CICT)で は 、中 小 企 業( SME)に お け る 情 報 技 術 レ ベ ル を向上するセミナを開催している。また、金融・融資機関との連携や地場ソリュ ー シ ョ ン 事 業 者 の 認 定 を 行 い 、SME の 技 術 ア ク セ ス の 敷 居 を 低 く す る 。 ( 2006/06) ◆ [CICT、 サ イ バ ー ・ コ リ ド ー ・ プ ロ ジ ェ ク ト に 総 額 260 億 ペ ソ の 予 算 ]: フ ィ リ 206 第3章 ピン 政 府 は 、IT と BPO 分 野 で の 投 資 誘 致 を 目 的 と し た サ イ バ ー・コ リ ド ー・プ ロ グ ラ ム に 関 連 す る プ ロ ジ ェ ク ト に 対 し 総 額 260 億 ペ ソ ( 約 620 億 円 ) の 予 算 措 置 を 行う。 情 報 通 信 技 術 委 員 会( CICT)で は 、中 期 公 共 投 資 プ ロ グ ラ ム( MTPIP)に お い て 幾つかのプロジェクトの実施を発表しているが、サイバー・コリドー・プロジェ クトとしてリストに載せるものについては、最終決定に至っていない模様。 MTPTP に て 発 表 さ れ て い る の は 、 政 府 の ブ ロ ー ド バ ン ド ネ ッ ト ワ ー ク 整 備 : 51 億 ペ ソ( 約 121 億 円 )、ICT 教 育 と 遠 隔 研 修:111 億 ペ ソ( 約 264 億 円 )、パ ブ リ ッ ク・ ア ク セ ス と ポ ス タ ル・ プ ロ グ ラ ム: 35 億 ペ ソ( 83 億 円 )、防 災 と 備 え :30 億 ペ ソ( 約 71 億 円 )、政 府 報 道 と 放 送 サ ー ビ ス:40 億 ペ ソ( 約 95 億 円 )、技 術 支 援 プ ロ ジ ェ ク ト:2 億 2,100 万 ペ ソ( 約 5 億 2,600 万 円 )と な っ て い る 。(2006/11) ◆ [ア ニ メ 産 業 の 業 界 団 体 が 新 規 発 足 ]: フ ィ リ ピ ン フィリピンに新たなアニメ産業協会が誕生した。フィリピン・ゲーム開発者協 会( GDAP: Game Developer Association of the Philippines)は 、Matahari Studios (Philippines)社 の Ranulf Goss 氏 を 会 長 に 、 Anino Entertainment 社 の Neil Dagondon 氏 を 副 会 長 に 迎 え 、 発 足 し た 。 フ ィ リ ピ ン に は 、 国 際 ゲ ー ム 開 発 者 協 会 ( IGDA) の マ ニ ラ 支 部 が あ る が 、 GDAP は“合法的、学術的、公共的”な産業団体として、学会やコミュニティに焦点を 当 て た IGDA の 活 動 を サ ポ ー ト し て い く と し て い る 。GDAP の Goss 会 長 は 引 き 続 き IGDA マ ニ ラ 支 部 の ア ド バ イ ザ に 就 き 、 IGDA マ ニ ラ 支 部 の 会 長 は GDAP の 国 際 関 係 委員会を担当する。 GDAP は 、会 員 企 業 間 の 情 報 交 換 を 活 発 に す る と と も に 、産 業 界 と し て の ロ ビ ー 活 動 も 行 う 。 発 足 時 の メ ン バ に 名 を 連 ね て い る の は 、 Anino Entertainment 社 、 Anino Mobile 社 、Flipside 社 、Glyph Studios 社 、Matahari Studios (Philippines) 社 、 PixelStream 社 、 Skyrocket Interactive 社 、 Secret Six 社 。( 2006/12) ◆ [農 業 振 興 の た め の サ イ バ ー ・ タ ウ ン を 全 国 展 開 ]: フ ィ リ ピ ン Open Academy for Philippine Agriculture (OPAPA) ( http://www.openacademy.ph/) で は 、 現 在 国 内 3 ヵ 所 に あ る サ イ バ ー ・ タ ウ ン を、年内にさらに 9 ヵ所増やしていくことを明らかにした。 サイバー・タウンとは、コンピュータとインターネット接続がある施設で、農 業 従 事 者 や 農 業 専 門 家 に 対 し 、 OPAPA が 開 発 し た 最 新 の 農 業 技 術 を 他 の 農 業 関 連 機関と連携し研修を行う。 これらサイバー・タウンは、実際は地方政府や農業関連機関の設備となってお り、イロコスノルテ、イサベラ、パンパンガ、ネグロスオリエンタル、ダバオオ リエンタル、ダバオデルノルテ、アグサンの各州に 1 ヵ所と、ノースコタバト州 に 2 ヵ所の計 9 ヵ所が整備される予定。すでにダバオデルスル、ネグロス、ヌエ バ エ シ ハ 各 州 に 開 設 さ れ て い る 3 ヵ 所 と 合 わ せ 、こ の 12 ヵ 所 が パ イ ロ ッ ト・サ イ トとなり、今後の更なる全国展開に繋げていく。 サイバー・タウンでは、ナレッジ・センタ、地方政府、農業組合、市場などを 繋 ぎ 、農 家 に 対 し て 適 切 的 確 な 情 報 が タ イ ム リ に 届 く よ う に す る の が 狙 い 。ま た 、 全 国 展 開 す る 前 の ICT 関 連 サ ー ビ ス の テ ス ト ベ ッ ド で も あ る 。 OPAPA は 、 電 子 政 府 プ ロ グ ラ ム の 予 算 で 実 施 さ れ て い る Knowledge Networking towards Enterprising Agricultural Communities (K-Agrinet)の 3 本 柱 の 活 動 の 一 つ で 、 農 業 分 野 の 振 興 と 近 代 化 を 目 指 し て い る 。( 2007/01) ◆ [e-Service Philippines 2007 開 催 へ ]: フ ィ リ ピ ン 207 主要なニュース(分野別) フ ィ リ ピ ン 最 大 の IT 展 示 商 談 会 で あ る e-Services Philippines 2007 ( http://www.e-servicesphils.com/en/) が 、 2 月 15 日 と 16 日 の 両 日 に わ た り EDSA Shangri-la Manila Hotel に お い て 開 催 さ れ る 。 今 年 で 7 回 目 に な る が 、過 去 5 年 に わ た っ て は 日 本 か ら も 毎 年 約 30 名 の ミ ッ シ ョ ン が e-Services を 訪 問 。日 本 を 大 事 な パ ー ト ナ と し て 考 え る フ ィ リ ピ ン 側 で は 次のような日本人向けの特別プログラムを準備し、対日ビジネスの拡大を狙って いる。 - 日本企業に特に重要なトピックスに関するセミナー(日本人スピーカー又は通 訳付) ‐ IT 企 業 、 IT 専 門 学 校 、 IT パ ー ク ・ ビ ル な ど の 現 場 視 察 ‐フィリピン政府または民間企業幹部とのミーテイング ‐日本企業の希望に従いフィリピン側パートナとのビジネス・マッチングもアレ ン ジ ( 2007/02) ベ ト ナ ム 【 IT 振 興 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [地 方 へ の 通 信 普 及 プ ロ グ ラ ム 実 施 、 首 相 承 認 ]: ベ ト ナ ム フ ァ ン バ ン カ イ 首 相 は 、「 Public Telecom Service Provision Program」( 公 共 通 信 サ ー ビ ス 提 供 プ ロ グ ラ ム )を 承 認 し た 。本 プ ロ グ ラ ム は 、2010 年 ま で に 、国 全体、特に山岳地帯や地方都市等に電話通信とインターネット通信を普及するこ とを目的に実施される。すべての町村区で公衆電話が使えるようになり、うち 70% に は イ ン タ ー ネ ッ ト の ア ク セ ス ポ イ ン ト を 設 置 す る 。 予 算 は 約 3 億 2,500 万 ド ル 。( 2006/04) ◆ [科 学 技 術 省 と 三 井 グ ル ー プ 、 ホ ア ラ ッ ク 工 業 団 地 へ の 投 資 促 進 で 協 力 ]: ベ ト ナム ベトナム科学技術省と三井物産・三井住友銀行・三井住友海上火災保険は、北 部ハタイ省ホアラックハイテク工業団地への投資促進協力に関する覚書を交わし た。 ホ ー チ ミ ン シ テ ィ の サ イ ゴ ン ハ イ テ ク 工 業 団 地 に は 、米 イ ン テ ル が 10 億 米 ド ル の投資を決定し、今後ハイテク関連産業の集積が進むとみられており、ホアラッ クハイテク工業団地の発展の動向が注目される。 ホ ア ラ ッ ク ハ イ テ ク 工 業 団 地 の 開 発・建 設 に あ た っ て は 、日 本 政 府・三 井 物 産 ・ 国 際 協 力 機 構 ( JICA) が こ れ ま で に も 支 援 を 行 っ て い る 。( 2006/11) ◆ [ソ フ ト ウ ェ ア の 売 上 、 前 年 比 30% 増 ]: ベ ト ナ ム ベ ト ナ ム ソ フ ト ウ ェ ア 協 会( VINASA)に よ れ ば 、2006 年 の 国 内 ソ フ ト ウ ェ ア 産 業 の 売 上 高 は 、前 年 比 30% 増 の 3 億 米 ド ル に 達 し た 。こ の う ち 輸 出 が 9,000 万 米 ドルを占め、主な輸出先は日本、米国、欧州等であった。 一 方 、VINASA は「 国 内 ソ フ ト ウ ェ ア 企 業 は 依 然 と し て 小 規 模 で 、製 品 も 単 調 な ものが多く、流通システムも水準が低い」との問題意識から、今後政府に対し、 ソフトウェア輸出振興計画を提出し、輸出センターをハノイに開設する準備を進 める。 VINASA に は 現 在 、 外 資 系 企 業 14 社 を 含 む 101 社 が 加 盟 し て お り 、 加 盟 各 社 の 生 産 高 合 計 シ ェ ア は 国 内 全 体 の 60% を 占 め て い る 。< ※ CICC 注 ---VINASA の ウ ェ ブ に よ れ ば 、 2 月 13 日 時 点 で は 102 社 が 加 盟 。 > ( 2007/01) ◆ [台 湾 の 東 元 電 機 、 ホ ー チ ミ ン シ テ ィ に ソ フ ト ウ ェ ア パ ー ク 建 設 を 提 案 ]: ベ ト ナム 台 湾 大 手 家 電 メ ー カ の 東 元 電 機 ( TECO) が ホ ー チ ミ ン シ テ ィ の ト ゥ ー テ ィ エ ム 208 第3章 都 市 区 管 理 委 員 会 に 対 し 、同 都 市 区 内 に 約 15 億 ド ル で ソ フ ト ウ ェ ア パ ー ク を 建 設 する提案を行った。計画がホーチミンシティ人民委員会の許可を受けた場合、直 ちに具体的なプロジェクト案の作成に入る見込みである。トゥーティエム都市区 管理委員会は、ホーチミンシティ人民委員会に対し、台北市の同様のプロジェク ト 「 南 港 ソ フ ト ウ ェ ア パ ー ク 」 に 視 察 団 を 派 遣 す る よ う に 求 め た 。( 2007/02) ミ ャ ン マ ー 【 IT 振 興 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [国 内 の ICT 振 興 を 目 指 し て MCIA が 新 た な 取 り 組 み を 開 始 ]: ミ ャ ン マ ー ミ ャ ン マ ー コ ン ピ ュ ー タ 産 業 協 会 ( MCIA) で は 、 国 内 の ICT 振 興 を 目 指 し た 2 つの新しいプログラムを先月開始した。 一つは、高品質のハードウェア販売とメンテナンス・サービスを手掛ける企業 を「 MCIA 認 定 サ ー ビ ス セ ン タ 」と し て 認 定 す る こ と 。ミ ャ ン マ ー の ハ ー ド ウ ェ ア およびメンテナンス企業のレベル向上を図っていくと同時に、拡大する同関連マ ーケットにおいて、消費者が安心して信頼できるサービスを選択できるようにす るのが狙い。 また、もう一つのプログラムとして、規定の品質基準を満たすソフトウェアの 登 録 を ICT 企 業 や 関 係 団 体 、個 人 に 働 き か け て い る 。MCIA で は 、持 ち 込 ま れ た ソ フトウェアを検査・評価し、創意性と所有権について証明することとしている。 これは、ミャンマーに知的財産権法が整備される日に向けての有効な予行練習に な る と 共 に 、今 後 起 こ り う る 所 有 権 闘 争 の 未 然 防 止 を 目 的 と し て い る 。 ( 2006/03) ◆ [ICT Week 2006 が 開 催 ]: ミ ャ ン マ ー 第 5 回 目 と な る Myanmar ICT Week が 、 ミ ャ ン マ ー ・ イ ン フ ォ テ ッ ク に て 4 月 28 日 に 開 幕 し た 。 Myint Swe 国 防 大 臣 に よ る 開 幕 宣 言 の 後 、 e-National Task Force 委 員 長 で あ る Thein Zaw 通 信 ・ 郵 便 ・ 電 信 大 臣 が 開 会 挨 拶 を 行 い 、 韓 国 か ら の 協 力 を 得 て 2010 年 ま で の ミ ャ ン マ ー ICT 開 発 マ ス タ ー プ ラ ン が 草 案 さ れ た こ と な ど に つ い て 触 れ た。 今 回 の 第 5 回 Myanmar ICT Week に は 、 71 企 業 が 150 の 展 示 を 行 っ て い る 。 5 月 4 日 ま で の 会 期 中 に は 、 ICT 関 連 ワ ー ク シ ョ ッ プ や セ ミ ナ 、 プ ロ グ ラ ミ ン グ や ウェブ開発コンテストも行われる。また、ヤンゴン郊外にある別のコンベンショ ン ホ ー ル で は 、時 期 を 同 じ く し て ICT 展 示 会 が 4 月 29 日 ~ 5 月 1 日 ま で 開 催 さ れ る 。( 2006/04) カ ン ボ ジ ア 【 IT 振 興 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [カ ン ボ ジ ア ICT World Expo2006 5 月 開 催 、 日 本 、 東 芝 等 参 加 予 定 ]: カ ン ボ ジア ベ ト ナ ム の International Digital Group (IDG)社 が 、 カ ン ボ ジ ア 国 家 ICT 庁 (NiDA)郵 便 通 信 省 (MPTC)な ど の 支 援 を 受 け 、 カ ン ボ ジ ア ICT World Expo 2006 を 5 月 3 日~5 日に開催する予定となっている。 なお、ナショナルパビリオンとして、日本、韓国、シンガポール、米国が参加予 定 を 検 討 し て い る 。展 示 会 へ の 参 加 企 業 は 、通 信 関 連 会 社 か ら Telecom Cambodia, Camshin, Camintel, Mobitel、 モ ト ロ ー ラ 社 、 D Link 社 、 Paradigm 社 、 中 国 の Huawei 社 が 、セ キ ュ リ テ ィ 関 係 会 社 と し て ト レ ン ド マ イ ク ロ 社 が 、ベ ン ダ ー の 東 芝 、 ヒ ュ ー レ ッ ト パ ッ カ ー ド 社 (HP)、 Narita 社 、 ま た 、 ソ フ ト ウ ェ ア 関 連 会 社 と し て ベ ト ナ ム の FPT 社 、 が そ れ ぞ れ 出 展 す る 計 画 と な っ て い る 。 (2006/04) ◆ [カ ン ボ ジ ア ICT World Expo2006 開 催 ]: カ ン ボ ジ ア ベ ト ナ ム の International Digital Group (IDG)社 が 、 カ ン ボ ジ ア 国 家 ICT 庁 209 主要なニュース(分野別) (NiDA)郵 便 通 信 省 (MPTC)な ど の 支 援 を 受 け 、 カ ン ボ ジ ア ICT World Expo 2006 年 5 月 3 日~5 日に開催した。 Expo に は 、 カ ン ボ ジ ア の ソ ク ア ン 副 首 相 、 10 ヵ 国 30 社 以 上 が 参 加 し た 。 展 示 会 へ の 参 加 企 業 は 、 通 信 関 連 会 社 か ら Telecom Cambodia, Camshin, Camintel, Mobitel、 モ ト ロ ー ラ 社 、 D Link 社 、 Paradigm 社 、 カ ン ボ ジ ア の 通 信 機 器 市 場 シ ェ ア No1 で あ る 中 国 の Huawei 社 、セ キ ュ リ テ ィ 関 係 会 社 と し て ト レ ン ド マ イ ク ロ 社 が 、ベ ン ダ ー の 東 芝 、ヒ ュ ー レ ッ ト パ ッ カ ー ド 社 (HP)、 Narita、又 、ソ フ ト ウ エ ア 関 連 会 社 と し て ベ ト ナ ム の FPT 社 、 が そ れ ぞ れ 出 展 し た 。 (2006/05) イ ン ド 【 IT 振 興 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [DIT、 7 つ の イ ン ド 言 語 の CD を リ リ ー ス ]: イ ン ド 政 府 IT 省 は 、 イ ン ド の 主 要 7 言 語 の ソ フ ト ウ ェ ア ツ ー ル や フ ォ ン ト を 含 ん だ CD を 一 般 に リ リ ー ス し た 。 開 発 は 政 府 の IT 省 傘 下 の 研 究 機 関 で あ る 先 進 的 コ ン ピューティング開発センターが、大学や他の研究機関と連携しながら担当した。 ( 2007/01) ◆ [Nasscom 会 長 、 2007 年 度 政 府 予 算 に 落 胆 ]: イ ン ド こ の 4 月 か ら 始 ま る 2007 年 度 イ ン ド 政 府 予 算 案 の 歳 出 総 額 は 、前 年 比 17%増 の 6 兆 8,052 億 ル ピ ー で 、 農 業 や 教 育 、 保 険 な ど 、 幅 広 い 範 囲 で の 経 済 底 上 げ を 図 るものとなっている。さらに、ソフトウェア企業に対し、これまで事実上の無税 と い う 優 遇 政 策 が 採 ら れ て き た が 、今 後 最 低 で も 利 益 の 1.5%を 税 金 と し て 、最 低 代 替 税 ( MAT) の 支 払 い が 義 務 付 け ら れ た 。 こ れ は 2009 年 度 か ら 適 応 が 予 定 さ れ ていたものだが、急成長したインドソフトウェア産業を、これ以上、税制面で優 遇する必要がなくなったことが最大の理由と考えられる。 こ の 措 置 に 対 し 、 Nasscom 会 長 は 、 MAT の 適 応 が IT 産 業 に 与 え る 負 の 影 響 は 大 き い だ ろ う 、 と コ メ ン ト し て い る 。( 2007/02) ス リ ラ ン カ 【 IT 振 興 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [イ ン テ ル 社 、 Community PC を ス リ ラ ン カ で も 展 開 ]: ス リ ラ ン カ イ ン テ ル 社 は ICT エ ー ジ ェ ン シ ィ (ICTA)と 協 力 し て 、 ” Community PC” の 試 験 的 な 活 用 を ス リ ラ ン カ で 始 め る 。こ の PC は 、低 電 力 で 動 作 し て 防 塵 性 が あ り 、自 動車や自転車のバッテリでも充電ができるようインドで開発されたもので、既に イ ン ド で は 量 産 さ れ 始 め た 。更 に 購 入 し や す く な る よ う 、PC の 代 価 を 操 作 す る 時 間 で 支 払 う 方 法 も 検 討 し て い る 。ICTA は 、既 に 、農 村 地 域 で の 情 報 化 を 推 進 す る た め に 、 安 価 で 入 手 し や す い e-Sri Lanka PC に 着 手 し て お り 、 本 PC は 7 ヵ 月 で 2,000 台 の 売 上 が あ っ た 。 2004 年 度 は 9.6% で あ っ た コ ン ピ ュ ー タ リ テ ラ シ が 、 こ の 1 年 半 で 15~ 20% に 増 加 し て も 不 思 議 は な い 、と ICTA の CEO は 述 べ て い る 。 (2006/06) ◆ [マ イ ク ロ ソ フ ト 社 、 銀 行 向 け に バ ー ゼ ル II セ ミ ナ 実 施 ]: ス リ ラ ン カ 銀 行 の 経 営 が 健 全 か ど う か を 示 す 「 自 己 資 本 比 率 」 を 算 出 す る 国 際 ル ー ル BIS 規 制 の 改 正 案 バ ー ゼ ル II( 新 BIS 規 制 ) の 適 用 が 2006 年 末 よ り 開 始 さ れ る こ と に 伴 い 、ス リ ラ ン カ 公 認 会 計 士 協 会 は Microsoft Sri Lanka 社 と 共 同 で 、今 月 Basel II Implementation and Challenges セ ミ ナ を 開 催 す る 。 セ ミ ナ 講 師 は 、 イ ン ド Centre for Banking of the International Institute of Information Technology, Bangalore な ら び に Microsoft Singapore 社 よ り リ ス ク 管 理 及 び 銀 行 業 務 IT ア プ リ ケ ー シ ョ ン の 専 門 家 を 招 く 。 (2006/07) 210 第3章 ◆ [ICT ウ ィ ー ク の 開 催 ]: ス リ ラ ン カ ICT Agency(ICTA)の 要 請 を 受 け 、 閣 議 の 承 認 を 得 た ラ ジ ャ パ ク サ 大 統 領 の 宣 言 に よ り 、10 月 9 日 ~ 15 日 に ナ シ ョ ナ ル ICT ウ ィ ー ク が 実 施 さ れ る 。今 年 は 、大 統 領 の 宣 言 に よ り 、 政 府 の ICT 支 援 へ の コ ミ ッ ト メ ン ト が よ り 強 調 さ れ て い る 。 ( CICC 注 : 8 月 末 に 、 9 月 11 日 か ら 17 日 に 開 催 す る と 発 表 さ れ た が 、 こ の 時 期 に 延 期 さ れ た 。)初 日 の 韓 国 政 府 が 1,500 万 ド ル を 出 資 す る LakGovNet プ ロ ジ ェ ク ト (CICC 注 : 中 央 ・地 方 の 500 ヵ 所 の 政 府 機 関 を 結 ぶ 政 府 広 域 ネ ッ ト ワ ー ク 計 画 ) の 契 約 の 調 印 式 で 、ICT ウ ィ ー ク は 開 幕 す る 。こ の 週 に 、ICTA な ど の 主 催 に よ り 、 国 内 最 大 の ICT 展 示 会 INFOTEL 2006、 第 23 回 東 南 ア ジ ア 地 域 コ ン ピ ュ ー タ 連 合 会 議 SEARCC 2006 や 第 8 回 国 際 IT 会 議 が 行 わ れ る 。 (2006/10) 【 IT イ ン フ ラ 】 タ イ 【 IT イ ン フ ラ 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [チ ャ ン マ イ 大 学 、 ワ イ ヤ レ ス 環 境 を 強 化 ]: タ イ チ ェ ン マ イ 大 学( CMU)で は 、国 内 最 先 端 と な る ワ イ ヤ レ ス 整 備 を 強 化 し た 。現 在 で は 、 キ ャ ン パ ス 内 に 137 の ワ イ ヤ レ ス 接 続 ポ イ ン ト が あ り 、 中 央 図 書 館 、 学 部 図 書 館 、 情 報 技 術 サ ー ビ ス セ ン タ ( ITSC)、 学 生 寮 な ど を カ バ ー し て い る 。 チェンマイ大学では、サイバー大学になることを目指し、大学の経営管理と学 習 の 両 環 境 に お け る IT 利 用 を 進 め て い る 。 2002 年 に 開 始 し た e ラ ー ニ ン グ は 、 す で に 700 コ ー ス が 提 供 さ れ 、 1,000 人 程 の 学 生 が 学 ん で き て い る 。 タ イ で は 現 在 、全 国 の 30 大 学 に 対 し て Wi-Fi パ イ ロ ッ ト プ ロ ジ ェ ク ト を 実 施 中 で 、チ ェ ン マ イ 大 学 は 高 等 教 育 委 員 会 が“ メ ン タ ー ”と し て 任 命 す る 11 大 学 の う ち の ひ と つ 。3 万 人 の 学 生 が 在 籍 し て お り 、毎 年 7,000 人 の 卒 業 生 を 出 し て い る 。 ( 2006/09) フ ィ リ ピ ン【 IT イ ン フ ラ 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆ [CICT、 全 国 の コ ミ ュ ニ テ ィ ・ e セ ン タ を 接 続 へ ]: フ ィ リ ピ ン 情 報 通 信 技 術 委 員 会 ( CICT) は 、 複 数 の 政 府 機 関 に よ っ て 管 理 さ れ る 500 の コ ミュニティ・テレセンタを、シングル・ネットワークに接続する計画を進める。 こ れ ら の テ レ セ ン タ は 、別 称 を コ ミ ュ ニ テ ィ・e セ ン タ( CEC)と い い 、遠 隔 地 域に対しインターネットや通信の接続を提供することが狙い。 国 家 コ ン ピ ュ ー タ セ ン タ( NCC)で は 、2 年 間 に 100 の CEC を 設 立 す る 予 算 と し て 、 2004 年 に 1 億 ペ ソ ( 約 2 億 4,500 万 円 ) の 事 業 費 を 受 け て い た 。 NCC に よ る と 、 台 風 の 影 響 で 遅 延 が 余 儀 な く さ れ た 2 ヵ 所 を 除 き 、 昨 年 末 時 点 で 98 の CEC が設立されたという。 一 方 、か つ て CICT の 附 属 機 関 で 、つ い 先 日 に 運 輸 通 信 省( DoTC)傘 下 に 戻 っ た ば か り の 電 気 通 信 局( Telof)で も 、250 余 り の CEC 設 立 が 別 プ ロ ジ ェ ク ト と し て 進 め ら れ る 計 画 と な っ て い る 。さ ら に 残 り の CEC に つ い て は 、CICT の 中 の 別 プ ロ ジェクトとして進められる予定になっているという。 CEC プ ロ ジ ェ ク ト 自 体 は 2 年 前 に DoTC に よ っ て 着 手 さ れ た も の 。CICT で は 、2010 年 ま で に 残 り の CEC 設 立 を 管 理 す る ロ ー ド マ ッ プ を 作 成 し 、 全 500 セ ン タ を 接 続 す る ポ ー タ ル も 立 ち 上 げ て い く と し て い る 。( 2007/03) ベ ト ナ ム 【 IT イ ン フ ラ 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [ベ ト ナ ム の ADSL 利 用 者 は 約 22 万 7,000 人 ]: ベ ト ナ ム ベ ト ナ ム の ADSL 利 用 者 は 、4 月 現 在 で 約 22 万 7,000 人 に 達 し た こ と が GIPI ベ ト ナ ム の 調 査 で 明 ら か に な っ た 。 ADSL の 1 ヵ 月 あ た り の 利 用 料 金 は 、 現 在 15-30 211 主要なニュース(分野別) 米ドルと、アジア地域の標準的な価格帯まで下落しており、過去 3 年間の急速な 利用者増を支えている。現在ブロードバンドサービスは、全省・全市でできるよ う に な っ て お り 、VNPT、FPT、Viettel の 3 大 プ ロ バ イ ダ が 86.7% の シ ェ ア を 占 め て い る 。( 2006/06) ◆ [Viettel 社 、 カ ン ボ ジ ア 長 距 離 電 話 サ ー ビ ス 提 供 へ ]: ベ ト ナ ム Viettel 社 は 、 カ ン ボ ジ ア に 通 信 サ ー ビ ス を 提 供 す る 。 通 信 分 野 に お い て 、 ベ トナム企業がカンボジアに進出するのは同社が初めてである。同社はカンボジア の 郵 便 電 気 通 信 省 よ り 長 距 離 電 話 サ ー ビ ス に お け る 営 業 認 可 を 得 た 。 総 額 100 万 ド ル の 投 資 を 行 う 予 定 で あ る 。( 2006/06) ス リ ラ ン カ 【 IT イ ン フ ラ 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [Dialog Telecom 社 、 通 信 拡 大 に 165 億 円 投 資 ]: ス リ ラ ン カ 携 帯 電 話 最 大 手 Dialog Telecom 社 は 、ス リ ラ ン カ の 通 信 分 野 に 、今 後 2 年 間 で 150 億 ル ピ ー( 約 165 億 円 )の 投 資 を す る 契 約 を 、投 資 庁 (BOI)と 締 結 し た 。こ れ により、携帯電話、固定無線アクセス、ブロードバンド、光ファイバ基幹回線、 国 際 通 信 イ ン フ ラ の 整 備 を 行 う 。 Dialog Telecom 社 は 、 Telekom Malaysia の グ ル ー プ 会 社 で 、 ス リ ラ ン カ 全 土 に 230 万 人 の 登 録 者 数 が あ る 。 (2006/05) ◆ [中 国 Huawei 社 、 第 3 世 代 携 帯 電 話 の 販 売 開 始 ]: ス リ ラ ン カ 中 国 の 通 信 事 業 者 Huawei Technologies 社 は 、 ス リ ラ ン カ で 第 3 世 代 携 帯 電 話 の販売に着手する。同社は、初年度で第 3 世代携帯全体の売上の 3 割を獲得する こ と を 想 定 し て い る 。 ス リ ラ ン カ で は 、 携 帯 電 話 の 市 場 を 370 万 人 と 見 込 み 、 第 3 世 代 携 帯 電 話 の 商 戦 が 始 ま っ た と こ ろ 。 す で に Malaysia Telekom グ ル ー プ 企 業 で あ る Dialog Telekom が 第 3 世 代 携 帯 の サ ー ビ ス を 始 め て お り 、 他 の 携 帯 電 話 事 業 者 3 社 も 同 サ ー ビ ス を 始 め よ う と し て い る 。 (2006/07) ◆ [ス リ ラ ン カ と モ ル ジ ブ 間 の 海 底 光 ケ ー ブ ル 敷 設 ]: ス リ ラ ン カ ス リ ラ ン カ と モ ル ジ ブ 間 の 海 底 光 ケ ー ブ ル は 、 11 月 12 日 に 、 ス リ ラ ン カ か ら モルジブの首都マレに達成する。これは、インド洋をまたぎアフリカと極東を結 ぶ 最 初 の 海 底 ケ ー ブ ル と な る 。こ の 敷 設 の た め 、Sri Lanka Telecom 社 と Dhiraagu Telecom of Maldives 社 は 、 2,000 万 ド ル の ジ ョ イ ン ト ベ ン チ ャ を 立 ち 上 げ た 。 全 長 850km に お よ ぶ ケ ー ブ ル は 、2007 年 第 一 四 半 期 に 開 通 す る 予 定 で あ る 。敷 設 の 主 な 請 負 業 者 は 、 日 本 の NEC 社 と 韓 国 の KTS 社 で 、 ス リ ラ ン カ の Master Divers 社が陸揚げを支援している。このケーブルの開通により、スリランカでは、ブロ ー ド バ ン ド 、 マ ル チ メ デ ィ ア な ど の 最 新 サ ー ビ ス が 可 能 と な る 。 (2006/11) 【電子商取引】 ベ ト ナ ム 【 電 子 商 取 引 】・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ [IT 関 連 法 整 備 の 後 の ガ イ ド ラ イ ン が 必 要 ]: ベ ト ナ ム 貿易省は、ベトナム企業が成長するためには、電子商取引を活用する必要があ る と 見 解 を 示 し た 。ま た 、電 子 商 取 引 を 取 り 巻 く 法 整 備 が 必 要 と の 認 識 も 示 し た 。 先 般 、 電 子 取 引 法 (Law on e-transaction)が 公 布 さ れ た が 、 こ れ に 関 連 し た ガ イドライン等は示されておらず、電子商取引の詳細な分野をすべてカバーできる ものではない。 最 近 、電 子 商 取 引 、金 融 分 野 の 電 子 取 引 、政 府 機 関 の 電 子 取 引 、デ ジ タ ル 署 名 ・ 認証に関する法令が国会によって承認されたが、これら法令には別途、ガイドラ イ ン が 必 要 と の 認 識 を 有 識 者 は 示 し て い る 。( 2006/06) 212 第3章 ◆ [電 子 商 取 引 を 利 用 す る 企 業 の 数 が 増 加 ]: ベ ト ナ ム 電 子 商 取 引 を 利 用 す る 企 業 の 数 が 増 加 し て お り 、昨 年 の 上 半 期( 1 月 ~ 6 月 )に は 300 社 だ っ た 企 業 数 が 、 今 年 の 上 半 期 に は 800 社 に ま で 増 加 し た 。 政 府 の 電 子 商 取 引 発 展 基 本 計 画( 2006~ 2010 年 )が 、企 業 間 の 電 子 商 取 引 の 浸 透 に 寄 与 し た ものとみられる。 同 計 画 は 、企 業 間 電 子 決 済 の 利 用 率 を 60% ま で 高 め る こ と や 、何 ら か の 形 で 電 子 商 取 引 を 利 用 す る 中 小 企 業 の 比 率 を 80% ま で 高 め る こ と 等 を 目 標 に 掲 げ て い る。そのほか、商業省の下部組織が企業間電子商取引の研修を行う等、電子商取 引の普及計画を進めており、今後、ベトナム航空の電子発券(E チケット)や、 銀行の電子決済等のプログラムが実施される予定である。 世 界 銀 行 は 今 年 6 月 、ベ ト ナ ム の IT の 発 展 支 援 に 8,700 万 米 ド ル の 融 資 を 行 う ことを決めており、電子政府計画の進展や電子商取引の地方への波及効果等が期 待 さ れ て い る 。( 2006/08) ◆ [電 子 商 取 引 不 正 リ ス ク 、 ベ ト ナ ム は ワ ー ス ト 4 位 ]: ベ ト ナ ム 米 電 子 取 引 コ ン サ ル タ ン ト の サ イ バ ー ソ ー ス が 1 月 31 日 公 表 し た 電 子 商 取 引 不 正 に 関 す る 年 次 調 査 で 、ベ ト ナ ム は 2006 年 に 世 界 で 4 番 目 に リ ス ク の 高 い 国 と の 結 果 が 示 さ れ た 。 調 査 は 昨 年 9~ 11 月 に 米 国 の 電 子 商 取 引 業 者 351 社 を 対 象 に 実 施 し た も の で 、 4% が ベ ト ナ ム を 「 最 も リ ス ク の 高 い 国 」 と 回 答 し た 。 3 年 連 続 最 大 の リ ス ク 国 と な っ た の は ナ イ ジ ェ リ ア( 31% 、3 年 連 続 横 ば い )。2 位 は ロ シ ア の 9% で 、 前 年 の 4% か ら 悪 化 し た 。 3 位 に は 6% の イ ン ド ネ シ ア が 入 り 、 中 国 は 7% か ら 3% に 改 善 し 単 独 5 位 だ っ た 。( 2007/02) 213 ―非 売 品― 禁無断転載 平成 18 年度 情報家電活用基盤整備事業 「アジアにおける情報通信業界動向調査報告書」 発 行 平成 19 年 3 月 編集・発行 財団法人 国際情報化協力センター 〒101-0052 東京都千代田区神田小川町 1 丁目 3 番 1 号 電話 03-5283-0811 印刷 株式会社 三造ビジネスクリエイティブ 〒104-8439 東京都中央区築地5丁目6番4号
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