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デジタル一眼レフ vs ミラーレス機、
比較テスト
高ISO感度
今スゴイのはどっち? Part 1
フルサイズ、APS-C、M4/3 の異種格闘技戦
テストのポイント
●キヤノン EOS-1D X ●ニコン D4S ●ソニー α7RⅡ
●ペンタックス K-3Ⅱ ●フジ X-T1 ●パナソニック GX8
●オリンパス OM-D E-M5 MarkⅡ
常 用 域 の I S O 3 2 0 0、
ハードルの高い ISO
25600 でチェック!
EOS-1D X
ISO3200
撮影感度=標準:ISO200~6400/拡張:ISO100、12800、25600、51200
ISO3200
粘ってもらいたい ISO3200、そしてここ一番で ISO 感度を上げたい時に、画素数の
高低(設計思想)、センサーサイズの違い、ノイズリダクション処理の違いはどう出る?
比較機種(7台)
X-T1
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ISO25600
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▲ APS-C の 16M 機であり、独自の X-Trans CMOS は高感度に強いこともあって成績は優秀。恐らく現行の APS-C としては最良の高感度画質。
■ XF16-55mmF2.8R LM WR 絞り優先 AE(F8) プラス 0.7 露出補正 WB:オート
撮影感度=標準:ISO100~51200/拡張:ISO50、102400、204800
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ISO25600
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GX8
撮影感度=標準:ISO200~25600/拡張:ISO100
ISO3200
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ISO25600
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▲ ISO3200 はもちろん、ISO25600 でも常用可能なほどノイズはすくなくディテール損失も最小限。
■ EF24-70mmF2.8L Ⅱ USM 絞り優先 AE(F8) AE プラス 0.7 露出補正 WB:オート
D4S
▲マイクロフォーサーズで 20M ということで高感度的には明らかに不利だが、ISO3200 はギリギリ常用可能範囲。
■ LUMIX G VARIO 12-35mmF2.8 ASPH./POWER O.I.S. 絞り優先 AE(F8) WB:オート
撮影感度=標準:ISO100~25600/拡張:ISO50 相当、409600 相当
ISO3200
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ISO25600
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OM-D E-M5 MarkⅡ
ISO3200
撮影感度=標準:ISO100~1600/拡張:ISO25600
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ISO25600
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▲フルサイズなのに 16M に抑えられているだけあって高感度性能は 7 機種中最良。前モデルの D4 より良くなっている。
■ AF-S NIKKOR 24-70mmF2.8E ED VR 絞り優先 AE(F8) プラス 0.7 露出補正 WB:オート
α7RⅡ
ISO3200
撮影感度=標準:ISO100~25600/拡張:ISO50~102400
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ISO25600
▲ ISO3200 は何とか常用可能範囲。ISO25600 は非常用画質となるが、画素数が少ない分、GX8 よりはノイズは少ないしディテール損失も少ない。
■ M.ZUIKO DIGITAL ED12-40mmF2.8 PRO 絞り優先 AE(F8) マイナス 0.3 露出補正 WB:オート
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結論
D4S、EOS-1D X は別格。ISO25600 になるとその差は歴然!
D4S ≧ EOS-1D X > X-T1 > α7R Ⅱ > K-3Ⅱ > OM-D E-M5 MarkⅡ > GX8
D4S、EOS-1D X の安定感は無敵。ISO3200までなら他機種も許容範囲
▲フルサイズ初の裏面照射ということで、画素ピッチの割には高感度性能も確保されてはいる。ただ、当然ながら D4S や EOS-1D X とは比べられない。
■ FE24-70mmF4 ZA OSS 絞り優先 AE(F8) WB:オート
K-3Ⅱ
ISO3200
撮影感度=標準:ISO100~51200
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ISO25600
▲ APS-C の 24M 機としては奮闘している方。ノイズはやや多いが、ディテール損失は少なめで、高感度での解像感が確保されている。
■ HD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WR 絞り優先 AE(F8) WB:オート
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高感度対決にエントリーした機種は一眼
レフが3台、ミラーレス4台の合計7機種。
D4Sのような画素数を抑えたモデルから、
マイクロフォーサーズで20MのGX8まで
かなり多彩というか、無差別級的な対決で
ある。比べる感度をどれくらいにするかで
迷ったが、ひとつは実用的によく使いそう
なISO3200。もうひとつは今回エントリー
した数機種の最高感度である ISO25600
の2種類で比べることにした。
まずは ISO3200 での比較だが、EOS1D X や D4S はまったく問題なく、一切
の躊躇なく常用できる画質。両機とも連写
速度と高感度性能を上げるためにあえて画
素数を抑えた機種だけあって、さすがにこ
の程度の感度ではビクともしない印象だ。
APS-C 機としては高感度性能のよい
X-T1 も無問題。K-3 Ⅱは X-T1 より若干
ザラつきがあるものの許容範囲内。フルサ
イズ初の裏面照射型 CMOS で、高画素と
高感度を両立させたというα7R Ⅱは確か
にノイズは少ないものの、ノイズリダクショ
ンの弊害と思われるディテール損失が意外
とある。とはいえまだまだ常用可能範囲だ。
ちょっとキツいかなと思われたマイクロ
フォーサーズの2機種も意外と検討してい
て、ギリギリ常用可能できる範囲内だ。
次に ISO25600 時の比較だが、ベスト
はやはり D4S で、これだけ高感度でもノ
イズは少ないし、ディテール再現もかなり
シッカリしている。時点はEOS-1D Xで、
こちらも秀逸。その次は X-T1、このあた
りまでが許容範囲というか、必要があれば
積極的に使える感度という印象だ。
それ以降のα7R Ⅱ、K-3 Ⅱはノイズ、
ディテール再現共にやや荒れ気味で、でき
れば使いたくない感度という感じ。
さすがにここまでの高感度になるとマ
イクロフォーサーズの2機はつらく、非常
用画質の範囲となる。特に20MのGX8は
16M の OM-D E-M5 Mark Ⅱより明らか
にノイジーだ。
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