( 大規模オンライン公開講座(MOOC)

ソリューション 宿泊施設向け
大規模オンライン公開講座(MOOC)「gacco」
MOOC)「gacco」
12 大規模オンライン公開講座(MOOC
カテゴリー: ソリューション 対象: 事業者・地域
運営・構築: 株式会社NTTドコモ
URL: http://gacco.org/
特 色
eラーニング
① 2014 年 4 月にスタートした日本初の MOOC プラットフォーム。登録者数約 23 万人(平成 28 年 7 月現在)。
※MOOC=Massive Open Online Courses:大規模公開オンライン講座
② 大学教授陣による本格講義をいつでも誰でも無料でオンライン受講可能。136 座(平成 28 年 7 月)と国内
最大。
③ 受講者同士で学び合う「掲示板」機能も活況を呈している。
背 景
インターネットの普及により 21 世紀に入り「オープン・エデュケーション」の流れが加速。米国を中心に大学講
義のオープン化が進んだ。教育機会の拡大は教育機関にとっても社会にとっても有益であり、日本では 2015 年
に観光庁が旅館の多忙な経営者向けにオンライン講座「旅館経営教室」を開設。労働生産性の向上に向けて活
用を始めた。
内 容
■ 受講の流れ(例)
① 1回 10 分の講義を 10 回程度視聴し、学習する。
② 適宜、他の受講生とオンラインでディスカッションしながら、クイズやレポ―トに取り組む。
③ 反転学習コース※の場合は、期間中開催される集合型教育に出席し、実践的なトレーニングを行う。
※反転学習=先にオンラインで個別学習した知識をもとに、後でリアルの場でアクティブ・ラーニングを行う
学習形式
④ 上記の①②を1か月程度の期間で受講し、一定の成績を修めると修了証が発行される。
■ 導入事例
① 大学教授を講師とする公開講座
(講座タイトル例) 「イノベーション入門」、「よくわかる!iPS 細胞」、「歴史都市京都の文化・景観・伝統工
芸」、「観光・レジャー産業のマネジメント」、等
② 官公庁による公開講座
(講座タイトル例) 「旅館経営教室」(観光庁)、「社会人のためのデータサイエンス入門」(総務省統計局)
③ 地方自治体や地方組織による関係者向けクローズド講座
(講座タイトル例) 「鳥獣バスター養成講座(熊本県)」
④ 大学講義での活用
(例)東京工科大学では、「インターネット」の授業(全 15 回)のうち、5 回において、事前学習として gacco の
講座を活用。gacco 上で受講し提出したレポートをもとに実際の授業を展開した。
事 例
観光庁「旅館経営教室」講座
観光庁では、gacco を利用し、平成
27 年 5 月 26 日からインターネット上
で配信した。対象は、主として旅館・ホ
テルといった宿泊施設の経営者から
現場スタッフを想定し、多忙な経営者
等がすき間時間を使ってスマートフォ
ン等で学習することをねらった。旅館
組合のメルマガ等で講座を紹介、誰
でも受講可能とし、他産業を含め約
3,200 名が受講した。
講師は、一般社団法人サービス産業革新推進機構の内藤 耕氏が務め、「サービス生産管理の手法」
と「現場スタッフの労務管理とパフォーマンス評価の方法」の2つのテーマに分け、それぞれのテーマごと
に 10 分×10 コマの計 20 コマ(約 200 分)を学習した。
修了時の満足度調査によると、講座全般の満足度(大変満足+まあ満足)は 81%に達し、一定の成果
が見られた。今後は、修了比率(例えば、宿泊業の受講者 480 名のうち、修了者は 35%の 167 名等)の
向上や、レベルに応じた講座を含め、オンライン講座を継続していくこと等が課題である。観光庁では、動
画による先進事例紹介などを更に盛り込みながら講座内容の充実を図り、平成 28 年 10 月 19 日より「宿泊、
運輸、小売等の先進事例による『サービス労働生産性』とは」の開講を予定している。
実 績
gacco 登録者数 約 23 万人(平成 28 年 7 月現在)
gacco 講座数 136 講座(平成 28 年 7 月現在)
導入費用の目安
① 公開講座
1講座あたりの講座掲載費用 約 50 万円~(但し規約に基づく諸条件を充たすことが必要)
コンテンツ制作費用(10 分×10 本×4 週) スタジオでの制作(2 日間) 約 150~250 万円
② 限定講座
1講座あたりの講座掲載費用 10 万円+受講者 1 人につき月額 500 円(3 か月以上)
コンテンツは各出講者が MP4 形式で自作(公開講座同様の制作支援も可能)
今後の方向性
教育再生実行会議の第 7 次提言では「ICT 活用による学びの環境の革新と情報活用能力の育成」の中で
「大学は MOOC の戦略的な活用推進」に触れられる等、一層の需要増が見込まれ、今後も講座数・受講者数
を増やしていく予定である。
問い合わせ先
オンライン講座「旅館経営教室」に関するお問い合わせ:
オンライン講座「旅館経営教室」に関するお問い合わせ 国土交通省観光庁観光産業課 担当: 小俣、狩谷
東京都千代田区霞が関 2-1-3
電話
03-5253-8111(国土交通省代表)
内線: 27308、27305
gacco に関するお問合せ:
に関するお問合せ 株式会社NTTドコモ ライフサポートビジネス推進部
〒100‐6117 東京都千代田区永田町 2-11-1 山王パークタワー
電話
03-5156-1193
担当: 小林・石谷