ワインの貿易に係る諸規制 - AgriKnowledge

ワインの貿易に係る諸規制
誌名
日本醸造協会誌 = Journal of the Brewing Society of Japan
ISSN
09147314
著者
髙橋, 梯二
戸塚, 昭
巻/号
106巻10号
掲載ページ
p. 656-667
発行年月
2011年10月
農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波事務所
Tsukuba Office, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat
ワインの貿易に係る諸規制
ワインの製造方法や表示などの規制は箇によって異なるため,ワインの輸出入に捺しては様々な宿題が生
じる。日本から甲州のワインを輸出しよう,という取り緩みが成されているが,これまで情報が少なかった
ワインの貿易に関する国際的な法律上の問題を,日本からワインを検出する場合を想定して解説していただ
いた。
高橋梯二
1
戸塚昭2
れるワインに適用されることが大きな要素になってい
1
. はじめに
る。ヨーロッパは,ワインの先進国であり, 1
0
0年以
ワインの輸出入は近年増大し,今では,世界各国が
上も前からワインの品質を高め,かつ有名なワインの
いろいろな国のワインを楽しむことカfできるようにな
名声を守るため,様々な制度や基準を構築してきた。
っている。このことが,後発のワイン消費国のワイン
8
8
9年のグリフ法等によって,
たとえば,フランスで 1
需要を押し上げているといっても過言でない。しかし
ワインは,新鮮なブドウを発酵させたもので¥水,ア
ワイン貿易には様々な規制があり,輸出する場合,こ
ルコ}ルや人工着色料を加えていないものと定義され,
れらの規制をクリアーしなければならないという現実
造の技術的基準が異なり,輸出国は,基本的には輸入
EUのワイン規則ではこの定義をほぼそのまま採用し
Uの定義に合わないワインは
ている。その結果, E
EUに輸出できない。戦後ヨーロッパをはじめとする
国のこれらの基準に合致していなければワインを輸出
世界各国にワインの輸出を伸ばしてきたアメリカやオ
がある。これは,各国のワインに関する表示基準や製
できないことから生じる貿易上の規制j
である。これら
ーストラリア等はヨーロッパの基準を緩和するよう要
の規制については WTO (世界貿易機関)や OIV(国
求もしかつ妥協も図ってきたが,それぞれの国でワ
際ブドウ・ワイン機構 )(iWなどの多国間あるいは 2国
インづくりに対する思想・習慣や,気候条件等に応じ
間ベースで調和の努力が行われているが,まだ,多く
た製造方法の違いもあり,
の問題が残されている。
ることが困難でもある。
EUの基準に完全に合わせ
本稿は,これらの規制の現状をできるだけ明らかに
一方,ヨーロッパでは, AOC制度(統制原産地呼
するとともに, どのような国際調和の努力がなされて
称制度)が発展し, 1
9
9
4年には,それを含む地理的
Uなどにワ
いるかを分析することによって,日本が E
表示 (GI)が WTOにおいて知的所有権のーっとし
インを輸出する場合の参考とするためのものである。
て認められることになった。しかしアメリカ等は依
Iで他国のワインとの差別化を図るのは貿
然として G
2
. 規制の背景
ワインの貿易に関する規制が問題となるのは,
易障害になりうるとの考えを捨てておらず¥GIにま
EU
つわる複雑な貿易規制の開題も存在する。
(ヨーロッパ連合)の厳しい規制が E
U諸国へ輸出さ
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)
B5B
醸 協 (2011)
3
. 表示に関する規制
保護される条件に関しては, 2
0
0
5年の WTOパネル
報告
(EUとアメリカ及びオーストラリアとの係争で
I規制に関するもの)によっ
農産物に関する EUの G
(
1
) GIに係る規制
G
Iワインを輸出する障にとって,輸出先の国で G
I
て次のような解釈がなされている。まず,第一の条件
として認定されるか否かは,重大な問題である。 G
I
Iとして認定
は,当該第三国において法律に基づき G
として認定されなければ,テーブルワインとしての評
Iの基準が
されていること。第二は,当該第三国の G
価しか受けられないうえ, G
Iとしての原産地名称の
必ずしも EUの基準と同じでなくてもよいこと。
保護,すなわち使用する権利のない者が名称を使用す
Iに関して管理・検査機関を当該第三国
は
, EUが G
ることを禁止する「排他的使用権」の付与が受けられ
に要求するのは国際協定に違反していないと解釈され
ない。さらに,上質ワインとしての表示も認められな
たことである (rWTO紛争処理機関の決定の地理的
い。たとえば. EU規則によれば,産地表示,伝統的
表示の国際保護に及ぼす影響J参照)。
表現(シャトー,クロ,
ドメイン,シュールリなど),
多国間登録の合意の見通しがなく,かつ日本と EU
特別の醸造法の表現(樽醸造,樽熟成,など)が認め
との関に二国間協定がない状況においては, 日本の上
られない(制。
Iワインとして認定され
質ワインが国内法において G
Iと認定されたワインが,他の
しかしある国で G
Iとして認められるのかあるいは
ても EUにおいて G
Iワインと認定されるか
閣でどのような判断基準で G
テーブルワイン並みに扱われるのかは, EUの法制度
は,まだ国際的に明確になっていない。 TRIPS拶J定
に基づく EUの判断となるが, EU規則においてはこ
(知的所有権の貿易関連の側面に関する協定)では,
の点をどう取り扱うかは明確になっていないと思われ
G
Iの保護を園内法において実施しなければならない
I
るo EU規則の条文をそのまま解釈すると, EUの G
Iが他屈でどのよう
としたが,ある国で定められた G
制度に登録することが必要とも解釈される O なお,現
に保護されるかについては明確な合意がなされなかっ
時点では日本には G
Iワインとして認定されているワ
た。したがって法律の独立性の原知(各国の法律は他
インはない。
悶の法律の影響を受けずそれぞれ独立の法律とする原
なお, EUの G
I制度に登録することにあたり,日
Iを自閣の法律で保護するか
則)によって,他国の G
Iは EUほど厳しい内容のものでなくともよい
本の G
どうかは,その国の法的判断に任せられているとされ
I並と認められ
が,どのような内容であれば EUの G
るO ただ,二国間協定や多国罰協定があれば加で,た
0
0
9年に仮署名され
るのかは明確になっていない。 2
とえば, リスボン協定(原産地呼称の保護及び国際登
た EUと韓国の自由貿易協定において地理的表示に関
9
5
8
) では原産地呼称は,加盟国の
録に関する協定, 1
する合意があり,その中での相互に保護するための地
涼産国で登録されれば,他の加盟関においても基本的
理的表示制度に必婆な婆素が規定されており,ニ宙開
には白動的に保護されることになっている。なお, リ
Iワインと認められるためには,これ
協定において G
スボン協定の批准国はフランス,イタリアなどヨーロ
が参考となるかもしれない。また,現在,中国が農産
6カ国で, 日本,アメ
ツパのラテン系諸国を中心に 2
物・食品 1
0品目ほどについて EUに G
I登録申請をし
リカ,オーストラリア等は加盟していない。
ているので,この結果をみれば,ある程度 EUの方針
このような状況にあるので,国際保護を確実にする
が分かると思われる。
ためには,他国の G
I制度に自国の G
Iを申議して登
録するか,多国間あるいは二国間協定によってお互い
Iを登録し保護する方法がとられている。 EUは
,
のG
(
2
) 産地表示等
ワインについては,産地表示は決定的に重要である。
関際保護を確実にするため多信聞の国際登録制度を主
フランスでは AOCワインを上級ワインとして守るた
張しているが, WTOの場でなかなか合意されないの
め
, AOCワインでないテーブルワインについては産
で,二回間協定による相互の登録に重点を震きつつあ
地表示することを禁止し,それが, EU規則に受け継
るO
がれている。この規制によれば, EUで輸入されるワ
第三国の G
Iが EUにおいても G
Iとして登録され
第 1
0
6 巻 第 1日 号
Iと認識されなければ,産地表示が
インについても G
657
できないと解釈される。しかしよ記(1)で述べた
1トカイ j のみは
内に停止することを約束している (
ように国際的な G
Iの承認方法が明確になっていない
1
0年
)
。
Iを知的所有権として認めるかどうか
ので,互いの G
を棚上げにして(削,産地表示についてはワインの主
要輸出国と EUとの簡でそれぞれ 2国間協定を結び,
ある程度の解決が阪られている。
たとえば,アメリカと EUとの協定 (Agreement
(
3
) 伝統的表現の表示
「シャトー J
. 1クロ J
. 1ドメイン J
. 1クリュ」など
の伝統的表現はヨーロッパの長いワイン生産の歴史の
9
1
9
過程で形成されてきた表現であり,フランスの 1
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年原産地呼称法で原産地呼称ワインにしかこれらの表
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) にお
現の使用が認められないとされた(第 1
0条)。この考
0
0
0種類ほどの G
Iの名称
いては,アメリカは EUの 2
え方が EUワイン規則に採り入れられ,今では,伝統
をアメリカ園内において保護することとし EUはア
的表現の EUの登録制度が設けられている。一方,ア
メ リ カ の AVA (AmericanApprovedV
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メリカやオーストラリアさらに日本等においても「シ
Area:米政府承認ブドウ栽培地域)の産地名,ナト│の
ャトー J
. 1ドメイン」などの表現が用いられている。
名前及び郡の名前を保護することを約束している。ま
したがって. EUは,長い間,ヨーロッパの伝統的表
た , オ ー ス ト ラ リ ア と EUと の 協 定 (Agreement
現の使用をやめるようこれらの周に申し入れを行い,
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これらの表現を使用しているワインの輸入を制限して
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) においては. EUの G
きていた。最近. EUとアメリカ等の国とのそれぞれ
ーストラリアで保護されることはもちろんのこと,オ
のニ間間交渉により,その使用について一定の合意が
ーストラリアの G
Iの地域名(1l2
) 及び州の名前が
みられている。
EUにおいて{呆護されている,なお,オーストラリア
たとえば,アメリカと EUとの協定においては,ア
のG
Iの産地表示においては. 1ヶ所の産地が表示さ
メリカは. 1
シャトー J
.1
クロ J
.1
シュールリ」など
れている場合は,その産地において収穫されたブドウ
の一定の表現は EUに輸出されるワインにも表示でき
が 85%以上. 2または 3ヶ所の産地が表示されている
ることになった。オーストラリアと EUの協定におい
場合は 95%以上とされている。それぞれの国での以
ては,オーストラリアは. EUで登録されている伝統
3条 (
1
)
上の産地名の保護については TRIPS協定第 2
的表現は原則として使用しないこととしさらに,伝
と問じ高い水準の保護が適用されることになっている。
統的表現を含む商擦の登録を圏内で認めないことを約
産地表示においては,古くは,ヨーロッパの産地名,
前に「意図的に偽ること等がない」という善意の下で
2
0
0
8年)より以
束した。しかし協定の署名時点 (
クラレット(ボルドー)J
.1
パーガンデイ
たとえば. 1
登録されていたこれらの蔚擦は有効とされた。また,
(ブルゴーニュ)J
.1
シャンパーニュ J
.1
ホック J
.1
ラ
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「シャトー Jなどの伝統的表現を含む企業名 (
イン」などの産地名をワイン新興国が使用していたこ
names) も同様の扱いとなった。
とに対して,ヨーロッパ諸国が反発するという問題が
大きかった。 ECはこれらのワインの輸入を禁止して
いた。長年の二国間交渉及び多国間交渉を経て,最近,
(
4
) 品種等表示
ワイン醸造用原料ブドウ品種についてみると,フラ
この問題はほぼ解決をみているが,アメリカとは,な
ンス等において 1
9世紀後半のフイロキセラ被害から
お,問題を抱えており,アメリカはセミジ、エネリック
の復興過程でアメリカ品種が導入されたが,ワインの
6に限定するとの
と称するこのような名称の使用を 1
品震が落ちた苦い経験から
約束を EUに対して行ったが,そのための法律がまだ
によるワインを基本とすることとされ. EU規則にそ
6の名称の
議会で承認されていない。さらに,この 1
れが反映されている。したがって. EU加盟国ではワ
使用も期間が限定されており,その後は再交渉を行う
イン醸造用原料ブドウとして栽培可能な品種をヴイテ
ヨーロッパ系ブドウ品種
ことになっている O オーストラリアについては,これ
イス・ヴィニフェラ種及びその交配穏に浪定している。
らのヨーロッパの産地名の使用を協定発効から l年以
なお,第三国からの輸入ワインについては. EUのこ
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5
8
醸 協 (
2
0
1
1
)
の厳しい基準に限定されることなく,当該第三国の間
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t (ブドウ収穫期を特に遅くしたもの )
Jの表現
内法あるいは代表的な団体で作成された基準に従った
も認められている。ただし「シュールリ Jの表現に
品種表示であって,かつ, OIV,UPOV (植物新品種
ついてはオーストラリアでは使用しないことで合意さ
保諮問際同盟)あるいは IBPGR (国際植物遺伝資源
れている。
理事会)のリストに掲載された品種でなければならな
いと
EUワイン規則に定めた。アメリカや日本等にお
いては,米国系ブドウ品種および米国系とヨーロッパ
系の交配雑種といった EUの規定に適合しない品種を
原料としたワインがあり,調整の努力が行われている。
(
6
) その他の表示規制
その他に醸造年度の表示,色の表示,
-甘口等
の表示があるが,これらについてもアメリカ,オース
トラリア等と EUとの協定によって取り決めが行われ
EUに輸出されるワ
ている。たとえば,醸造年度の表示は,アメリカとの
インについてコンコード,ナイヤガラ等の米国系品種
協定では任意表示として認められており,オーストラ
を含む 2
0
0種類ほどの品種リスト(別表)を作成し
リアとの協定では表示した年に生産されたブドウが
これらの品種の表示を可能としている。また,追加の
85%以上でなければならない。
アメリカでは 2国間協定によって
0
1
0年に甲州
手続きも定められている。日本では, 2
色の表示は,赤,白,ロゼに加えてその他の色の表
種 が OIVのリストに登録され, EUへ翰出する甲ナトl
示も可能となっている。すなわち,
稜ワインに品種名の表示が可能となった。オーストラ
色j などの表示も可能である。
r
グ1
)Jや「黄
は IBPGRで作成されたリストの品種であれば表示可
f
辛口J. r
甘口」などの表示のうち,ステイルワイ
ンについては, EU規則で 4段階の任:意表示が認めら
能 と し た 。 た だ し 表 示 さ れ た 品 種 が 85%以上使用
れ,それぞれの糖分含有率が定められている。アメリ
リアについては,協定において OIV,UPOVあるい
されていなければならないことになっている。
カ及びオーストラリアと EUとの各協定においては,
アメリカ等の新興ワイン生産国を中心に,世界的に品
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Jの表示が任意表示として
認められ,それぞれに EUの基準とは多少異なる糖分
種表示が普及してくると国際競争上不利になることか
合有率の基準が定められている O 発泡ワインについて
なお, EUにおいては従来から品種及び醸造年度の
表示は,テーブルワインには認められていなかったが,
ら
, 2
0
0
8年に
EU規則を改正し, GIワイン及びテー
ブルワインの区別なく,品種と醸造年度を任意表示と
して認めた。
両国のワインについて
は EUでは 7段階の表示が義務となっているが,間協
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Jの任
意表示が可能で、それぞれに EUの基準とは多少異なる
定においては,
・
・
(
5
) 製造方法等に関する表示
EUの規別によれば, r
樽発酵J. r
樽貯蔵 J
,r
樽熟
r
, シユールリ」等の表示は G
Iワインにのみ認め
成J
Iワイ
られており,かつ第三国のワインについても G
糖分含有基準が設けられている。以上のほか,賞やメ
ダルについても表示が認められている。
4
. 技術基準
ンでなければならないと規定されている。したがって,
一般的に,輸入 i
誌において定められているワイン醸
この基準に反するワインは EUに輸出できない。しか
造技術基準に合致しないワインは輸入が認められない。
しアメリカなどのワイン輸出国は
EUと交渉を行い,
ワインの生産屈はそれぞれの国内事情に応じて醸造技
0
0
6年の協定によって, EUに輸出さ
アメリカでは 2
術泰準を定めているので,醸造技術基準の間際調整が
れるワインについても
f
樽発酵 J
,I
樽熟成J. I
樽貯
蔵J
,r
シュールリJ.発泡酒の場合の f
瓶内(ニ次)
必要となる。この点で OIVは大きく貢献してきた。
発酵J等の表現を用いることができることになった。
アと EUとの隠で醸造技術基準の調整は絶えず問題と
EUとオーストラリアとの協定でもほぼ同様の扱いと
なっているが, r
ボトリシス」や r
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( 収 穫 期 を 遅 ら せ た 貴 腐 ブ ド ウ )J
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接造技術を重視していたが,新世界の生産国は新しい
第 1
0
6巻 第 1
日号
ワインの輸出を伸ばしてきたアメリカやオーストラリ
なってきた。一般的にいえば,
EUは概して伝統的な
醸造技術を開発し,その技術を導入することによって
659
国際市場で受け入れられる競争力のあるワインの生産
⑥特性の異なる 2種類のワイン(例えば発泡性ワ
インとステイルワイン)を 50%ずつ競合した
を目指してきた。
ハーフアンドハーフ (
H
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dh
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l
f
)
ワインの国際市場での競争が激しくなるにつれ,
EUのワインは価格と酒質のバランスの面から新世界
一方,オーストラリアと EUとの協定では,オース
のワインに押され気味であり,競争力を強化するため
トラリアで醸造法として認可されている「樽材のチッ
には醸造技術基準に関してより柔軟性を持たせなけれ
プ(ウッドチップ)やウッドパウダーをワインへ添加
ばならないと判断し, 2
0
0
8年にワイン規前の改正を
し 樽 の 風 味 を ワ イ ン に 付 与 す る 方 法 Jについて,
行った。つまり,補糖,補酸,減酸に関する器準及び
EUにおいても 2
0
0
6年に法改正が行われ, 2
0
0
8年か
水及びアルコール添加の原則禁止などの禁止事項に関
らその条項が施行されている。さらに,逆浸透膜装置
する醸造技術基準は理事会規則で定めるが,その他の
夜接触分離装置
による脱アルコール操作,気i
醸造技術基準は委員会規則で定め,改正が容易である
(
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gc
o
n
ec
o
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m
n
) による低アルコール分ワイ
ようにするとともに,かつ
基本的には OIVの基準
にあわせることとした。
Iと
ンの製造も EUにより認められ,完全な相互承認申J
なっている。その 1
-tわり,オーストラリアは,セミジ
ェネリツクの名称や伝統的表現の使用について EUに
このような趨勢の中で,最近,アメリカやオースト
大幅な譲歩を行っている。また,アメリカ及びオース
ラリア等のワイン貿易に関する協定において相手国の
トラリアと EUとの両協定においては,新しい醸造技
醸造技術基準を相互に承認し輸出国の醸造技術基準
術の採用に関する手続き規定が定められているのが特
に合致していれば輸入留はそのまま輸入を認めるとい
徴である。
う合意に達している。しかしまだ,以下のようなペ
5
. 規制の国際調整の手段
ンデイング事項があり若干の問題を残している。なお,
アメリカは 3
0カ 国 と 醸 造 技 術 基 準 に 関 す る 合 意
以上のような規制については,長年にわたり,ワイ
(
a
g
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t
) を締結しており,そのうちアルゼンチン,
ンの輸出国間で交渉や協議が行われ,調撃がなされて
オーストラリア,カナダ,チリ及びニュージーランド
きた。
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巴m
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)を
の 5カ国とは証明書 (
要求しないことで合意している。
(1)多額間交渉・協議
原産地呼称や地理的表示については,主として多国
EUとアメリカとの協定 (
2
0
0
6年)においては,こ
9
5
8年の原産地呼称の保
間交渉が行われ,古くは, 1
の醸造技術基準の相瓦承認は,アメリカがセミジ、ェネ
護及び国際登録に関するリスボン協定であり,加盟国
リックの名称の使用を 1
6に限定することにつき議会
の原産地呼称を保護し,図際登録を行うものである。
の承認を得るまでは,発効しないと取り決めたことで
6カ国と少ない。近年になり,交渉の重点
参加国は 2
ある。それまでは,暫定協定 (
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)
9
9
4年のウルグアイ・ラウンドの
は
, WTOに移り, 1
として適用されている。このため,アメリカでは法的
マラケッシュ協定によって,地理的表示が知的所有権
に認可されている次の醸造技術を採用したワインは,
のーっとして位置づけられた。その後,
まだ EUへの輸出が認められていなし、。
ドーハーラウ
ンドにおいてワインの地理的表示の国際登録が交渉さ
①乳酸およびリンゴ酸を用いた補酸
れている。しかしアメリカ等の反対で国際登録の合
③逆浸透膜装置による脱アルコール操作および香
意が得られる見通しは立っていなしミ。悶際登録が成立
気成分の除去
すれば, WTO加盟国の G
Iは格互に知的所有権とし
③イオン交換樹脂によるワインの鴻質改良
て認められ,輸出される場合の表示も「関税,税等の
@気 i
夜接触分離装置 (
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gc
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)に
制度について輸入産品についても国内産品と同等の扱
よる低アルコール分ワインの製造
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k
) を使用した浮下げ・清澄操
信牛乳 (
乍
イ
6
6
0
いをする Jという内閣民待遇の原剣により輸入国の
G
Iと同等の表示ができることになる。しかし国際
登録の見通しが立っていないので, EUは二国間の登
醸 協 (
2
0
1
1
)
録に重点を置きつつある。また,
r
シャブリJ.
EUは
,
いて
G
Iワイン並と認識され,望ましいと思われる表
「シャンパーニュ」等,ワイン産地名に関連して広く
示等が輸出先悶で認められるようにするのは,容易で
認知されている名称がアメリカ等で一般名称として使
1の名称
用されているので,これを防止するため, 4
EUは表示等について厳しい
Iワインとテーブルワイ
規則を採用しており,特に G
を記載した「クローパックリスト」と呼ばれるリスト
ンを明確に区分しその取り扱いに差を設けている。
ないことが推泌される。
を作成し, WTOの場でリスト掲載名称について国際
このような状況からすると,日本のワインの輸出を
保護をするよう提案し交渉した。しかし反対する国
伸ばすためには,表示等について輸出先国との綿密な
も多く,これらの問題は 2005年に二国間の交渉によ
交渉・協議が必要であろう。 WTO等の多国間交渉の
って調整することに切り替えられている。
場で
なお,表示や技術主主準などについては OIVなどの
国際機関が調整の努力をしている。
ンは,
G
Iの由際登録が合意されれば, 日本の G
Iワイ
EUをはじめ加盟国の G
Iワインと悶等の取り
扱いを受けることでき,それに伴って表示問題の多く
が解決されるはずであるが,今のところ国際登録が成
(
2
) ニ国間交渉・協議
立する可能性は高くない。したがって,当面は,輸出
以上のような状況から,ワインの貿易に関する規制
EUと
EUは G
Iに
先国との二国間の協議・交渉が主体となろう。
については,現在,二国間ベースで交渉・協議が行わ
の自由貿易協定などの交渉が始まれば,
れている o EUにワインを輸出する悶と
EUとの交渉
ついて相互の登録と保護を含む協定(ワインのみでな
は古くから行われてきたが,最近,いくつかの国で新
く農産物・食料品についても)の締結を強く嬰求して
しいワイン貿易に関する協定が締結され,かなりの程
I制度のあり方,表示規
くると予想される。この際 G
Uとは,アメリカ (2006年),
度調整が進んで、いる o E
制等も話題になると思われる。
オーストラリア (
2
0
0
8年),南アフリカ (
2
0
0
2年),
2
0
0
4年),チリ (
2
0
0
2年),スイス (
2
0
0
2
カナダ (
年)等が協定を締結している O
以上のような協議・交渉は,地理的表示,その他の
表示,技術基準などについて,いずれも法律に裏打ち
EUは G
Iについて,ニ国間交渉において相
された制度を前提として行われるので, 日本でも,早
互に登録・保護することに重点を撞いてきており,特
急に,法律に基づく制度として整えつつ,関係国と協
に,開発途上聞やアジア諮問との自由貿易協定締結の
議・交渉を行っていかなければならないと思われる。
際に,地主史的表示に関する合意を組み入れていること
60年以上前から日本ワインの主要メーカーが OIVへ
また,
EUと韓
G
Iを 登 録 し 保
Iに
護することとした。注目すべきことはお互いの G
関する制度が G
Iとして保護に値する制度かどうか確
が多くなっている。近く発効すると思われる
の加盟を希望し, 1989年に日本ワイナリー協会,北
国との自由貿易協定では,お互いの
海道,山形県,長野県,山梨県のワイン酒造組合・業
界団体が,それぞれワインの主管官庁である国税庁長
官にあてて, 日本国の OIVへの加盟要望書を提出し
認したことである。これによって,韓国は,農産物・
ている O ワイン貿易の規制に関し日本の意見をできる
G
Iに関する法律の改正を行っている(it4)。韓
国はワインについては多くの EUの地理的表示ワイン
限り国際的に反映させるうえからも,
食料品の
等の登録を認めたが,韓国の酒類で登録すべきものは
J
i
n
d
oH
o
n
g
i
uのみと極めて少なかった。日本と EU
問の経済連携協定などの交渉が始まれば, EUは地理
日本国として
OIVへの加盟を早急に実現させる必要がある。
2
0
1
0
なお,以上のような認識にも立って,昨年 (
年) 1
2月ワイン業界関係者及び学識経験者から構成
された《日本ワイン法制定研究会》が発足した。
的表示に関する合意を協定に組み込むことを強く要求
してくるものと予想される。
6
. おわりに
以上のワイン貿易に係る諸規制の内容と関係国間の
調整の経過をみると, 日本が輸出する上質ワインにつ
第 1
0
6巻 第 1
0号
i
主
(1)国際ブドウ・ワイン機構
ブドウ栽培,ワインの醸造・表示・流通に関する
悶際基準の制定等を目的に設立された国際機関。本
部はノ'¥J
)0 2
010年現在,加盟国は 44カ国であり,
6
6
1
ワイン生産国で未加盟なのは日本とアメリカの 2カ
者の正当な利益が考慮されるよう新たな登録に対
屈のみである。
する反対手続
(
2
) EUワイン規則による G
Iワインには認められる
がテーブルワインには認められない表示の主なもの
は次のとおりである O
①産地表示
c
?伝統的表現(シャトー,クロ,
参考文献
「
欧
州
、l
共肉体におけるワインラベル表示規則の改革
についてJ,蛇原健介,明治学院大学法学研究
ドメイン,シュ
ー ル リ 豆f
商,ヴイラージュなど)
③醸造法に関する表現(樽熟成,樽発酵,樽貯蔵,
発泡性ワインの製造法である瓶内二次発群と伝
M
e
t
h
o
d
et
r
a
d
i
t
i
o
n
n
e
l
l
e
), 微 発 泡 性
統的手法 (
ワインであるクレマンなど)
(
3
) ア メ リ カ と EUと の ワ イ ン 貿 易 に 関 す る 協 定
(
2
0
0
6年 ) 第 1
2条 第 4項 は , 協 定 に よ っ て 互 い の
国の地理的表示を保護することは,それらの地理的
表示を自国の法律にさまづく地理的表示として認める
ことを意味するものでなく,また,認めることから
排除することを意味するものでもないと規定してい
るO
(
4
)2
0
0
9年 1
0月 1
5Bに 署 名 さ れ た EUと韓国との
自由貿易協定の地理的表示の部分 (
S
u
bS
e
c
t
i
o
nC
地理的表示)の 6において相互の保護にとって必婆
とされる G
Iの制度の必要な要素について次のよう
に合意されている。
SubS
e
c
t
i
o
nC-6
EU及び韓国は,第 l項及び第 2項に定める地理
的表示に関する登録及び管理に必要な事項について
は次のように合意する。
(
a
) それぞれの国・池域 (
r
e
s
p
e
c
t
i
v
et
e
r
r
i
t
o
r
i
e
s
)
において保護される地理的表示のリストの登録
(
b
) 地理的表示が両陣地域の国土,地方又は地域を
第8
8号
, 2
0
1
0年
「世界のワイン法 Ju
l本博,姥原健介,高橋梯ニ,
0
0
9年
日本評論社, 2
「地理的表示は有効な所有権か」高橋梯二訳,
(社)
音産技術協会, 2
0
0
9年
「地理的表示における各国の法的対応と日本の謀
題 J高橋梯ニ,法律時報, 2
0
1
0年 8
2巻 8号
rWTO紛 争 処 理 機 関 の 決 定 の 地 理 的 表 示 の 国 際 保
護に及ぼす影響 j 高橋梯二,のびゆく農業 9
8
8,
農政調査委員会, 2
0
1
0年 1
1月 1
5B
「フランスワインの原産地呼称」高橋梯ニ,のびゆ
く農業 9
4
7,農政調査委員会, 2
0
0
4年
Agreementbetweent
h
eEuropeanCommunity
0
0
8
andA
u
s
t
r
a
l
i
ao
nt
r
a
d
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nw
i
n
e2
Agreem巴n
tbetweent
h
eEuropeanCommunity
呂n
dt
h
e SwissConfederationont
r
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n
a
g
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c
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lp
r
o
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c
t
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h
eEuropeanCommunity
Agreem巴n
a
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h
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b
l
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t
hA
f
r
i
c
ao
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r
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d
ei
n
w
i
n
e2
0
0
2
Agreementbetweent
h
eEuropeanCommunity
andCanadao
nt
r
a
d
ei
nw
i
n
e
sands
p
i
r
i
t
s2
0
0
2
Agreementbetweent
h
eEuropeanCommunity
巴so
fAm
巴r
i
c
ao
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r
a
d
ei
n
andt
h
eU
n
i
t
e
dS
t
a
t
w
i
n
e2
0
0
6
Freet
r
a
d
eagreementbetweent
h
eEUandt
h
e
0
1
0
S
o
u
t
hKorea2
原産としその一定の品質,名声,又はその他の特
性が主として地理的な独自性に帰することを証明
参考 I
する行政手続き
ワ イ ン 貿 易 に 関 す る ア メ リ カ と EUと の 消 の 協 定
2
0
0
6年(主要条文の繊訳)
(Agreement between t
h
e United States o
f
Americaandt
h
eEuropeanCommunityo
nt
r
a
d
ei
n
w
i
n
e2
0
0
6
)
(
c
) 産品の名称が(伝統や地域特有の生産方法等に
より)特定された産品でなければならないこと,
又は,産品の仕様が行政的な手続きによって定め
られ,産品が特定されるものでなければならない
(
d
) 生産の際に適用される管理に関する規定
(
e
) 登録された名称については,対応する仕様に合
致した農産物・食料品の販売を行う事業者は誰で
も使用可能で、あることを定める規則
(
0 名称が知的所有権の形で保護されていたかそう
でないかを問わず,以前から名称を使用していた
6
6
2
第 3条 協 定 の 範 囲
l 本協定の目的のため,
r
ワイン」の用語は,新
鮮なブドウの全量又は一部をアルコール発酵した
もののみから得られる飲料を意味する。この場合,
ブドウは破砕したものあるいは果汁でもよく,ま
蟻 協 (
2
0
1
1
)
た生産当事国で認可された新鮮なブドウの構成部
第 7条 原 産 地 の 名 前
分を追加しでもよく,かつ,ワインが生産される
地域の当事国の規制制度の下で認められたワイン
l アメリカは,ある名前によって原産地のワイン
の醸造法に従って生産された次のようなものであ
を指定する目的をもって,一定の名前が原産地の
名前として使われるよう措置しなければならない。
これは,付属書 N P
a
r
tA に記載された特定の地
る
。
域で生産される上質ワイン及び地理的表示を伴う
(
a
) アルコール濃度が容量で
7%以上 22%未満の
もの
テーブルワインの名前及び P
a
r
tBの EU加盟国
の名前を含むものとする。
(
b
) 人工的な着色料,香料及び技術的に必要望な量
を超える水を添加しないもの
注 付 属 書 N EUのワインの産地名
P
a
r
tA EUの AOPワイン名及びヴァン・
ド・ペイなどの AOPワインでない
2 人間の健康及び安全を保護するための雨当事国
が産地名のあるワインの産地名
の措麓は,本協定の対象としない。
P
a
r
tB EU加盟留の名前
第 4条 現 行 の ワ イ ン 醸 造 法 (
p
r
a
c
t
i
c
e
s
) 及び明
綿 (
s
p
巴c
i
f
i
c
a
t
i
o
n
s
)
2 EUは,付属書 Vに記載されたワイン生産上の
l 各当事国は,自国の法律,規財,必須事項の目
意味を持つ名前がこのような名前によって示され
的を遂行するために. 適正なワイン製造基準(法
る原産地のワインであることを示すため,ワイン
律に射ってワインを造るうえで事業者が守るべき
の原産地を示す名前として使われるよう措置する。
r
基準)に合致しない方法を用いてブドウに由来す
る特性を変える j ということのない醸造法を認可
注 付 属 書 V アメリカのワインの産地名
している他の当事国の法律,規則を承認する
P
a
r
tA アメリカの AVAの名前
P
a
r
tB アメリカの外l
の名前
(
r
e
c
o
g
n
i
z
e
)。これらの醸造法は,ワインの品質
や安定性を向上するための合理的で、技術的,実際
P
a
r
tC アメリカの郡の名前
的な方法,及びワインの特'生や組成について間違
った印象を与えない範囲内で製造者の期待する効
3 両当事国の拐当当局は,本条に合致しない表示
果を達成する (
a
c
h
i
e
v
e
) 方法を含むものとする。
のワインが市場に販売されないよう,又は,本条
に合致されるよう表示されるまで市場から撤去す
2 第 3条に規定された本協定の範囲内において,
るよう確{呆しなければならない。
両当事国は,ワイン醸造法及びその明細を基礎と
して,付属苦言 1に記載されている他の当事国の法
4 (
罰
告
)
律,規則の下で認められたワイン醸造法を用いて
醸造される他の当事悶を原産とするワインの輸入
及び販売行為を制限しではならない。
第 8条
ワインの表示
l 間当事悶は,自閣の領域で販売されるワインに
ついて,特に組成,又は原産地に関し,誤ったあ
注(1) 付属書 I アメリカ及び EUのワイン製造
るいは誤認を招く表示が含まれることがないよう
上の基準に関する法令を列挙している O
(
2
) アメリカがシャンベーン等のセミジェネリ
2 両当事国は,前項の規定に従い,ワインの表示
にしなければならない。
ックのワイン名の使用を 16に限定するこ
とについて議会の承認を得て法制化されな
に衡する議定書 (
P
r
o
t
o
c
o
lonWineL
a
b
e
l
l
i
n
g
)に
いと. EUはアメリカの現行の製造方法及
表示できる。
3 両当事留は,ワイン醸造に使われる加工,調製,
び仕様は認めないとの条件が付いており,
よって任意の事項あるいは追加的情報をワインに
それまでは,暫定協定 (
B
r
i
d
g
e
技術が表示によって確認されることを要求できな
agreement) が適用されることになってい
る
。
し
ミ
。
4 アメリカは付属番立に記載された EUを起源と
する名前をワインのクラス又はタイプを示すもの
第 1
0
6巻 第 1
0号
663
として使用することを許可するものとする。
2
.
3
(
a
) 付属書 Eで特定された産品のタイプ
注 付 属 委E
(
b
) ワイン販売に従事した個人又は法人の名前,
職業,住所
ノf
ーガンデ?イ,シャブリ,シャンパーニユ,
キャンテイ,クラレット,オー・ソーテルヌ,
(
c
) 特別の色,特別の色とは
r
ート,
レッジナ,ライン,ソーテルヌ,シエ
リー,
トカイ
fロゼ/ピンクJ.
「赤 J
, 白j ではなくその他のすべての色
ホック,マデイラ,マルサラ,モーゼル,ポ
7
玉
付属書 E
ステイルワインについて
参考豆
ワインの表示に関する議定書 (
P
r
o
t
o
c
o
l
)
(付属番以外は全訳)
Dry, Mediumd
r
y, Mediumswee.
t Sweetの
定義
発泡ワインについて
アメリカと EUとのワイン貿易に関する協定第 8条
(
2
)に基づく。
第 A章
アメリカを原産とするワイン
r
l
. 本議定書において, アメリカのワイン Jとは,
アメリカと Eむとのワイン貿易に関する協定(以
下「本協定Jという)の規定に従って,アメリカ
を原産とするワインで, EUに輸出され,販売さ
れるものをいう。
2 任意表示とは,
2
.
1
(
a
) 生産年
(
b
) 1種類又は複数のブドウ品種名
(
c
) 瓶詰の場所
(
d
) 賞,メダル,その他品評会に関する事項、
(
e
) ブドウ関場の名称
o
i
n
t1に記載された事項
(f)付属議:1の p
(
g
) 付属書 Eに従ったワインの製造方法に関す
る事項
B
r
u
tn
a
t
u
r
e,E
x
t
r
ab
r
u
t,B
r
u
t,E
x
t
r
ad
r
y,
Dry, M巴diumd
r
y, Sweetの定義
3
. アメリカのワインについては,第 2項による任
意の事項は,以下に規定する要求事項に従って,
表示することができる。
3
.
1 任意事項は,改正された US連邦規則コード
i
t
l
e2
7,P
a
r
t4に従つてのみ表示できる。
のT
3
.
2 2
ユlの任意事項は,ワインが本協定付属書
v(アメリカの産地名)に記載された産地の
名称に限り表示できる。
3
.
3 2
.
2
.
2の任意事項(エステート瓶詰)は,ワ
インが本協定付属誉 V P
a
r
tA (AVA) に記載
された名称に限り表示できる。
3
.
4 原産地の名称を表示しているワイン又は表
示していないワインのいずれについても, 2
.
2.
3
の任窓事墳の表示を行うことができる O
3
.
5 本議定舎に特別の定めがある場合を除き,
任意事項は,本協定付属書 Nに記載されてい
る EUに お い て 保 護 さ れ て い る 原 産 地 と 同 じ
名称を含んでいてはならない。
Y
玉
3
.
6 任意事項としてのブドウの品種名の使用に
付属誉 I
関しては,
C
h
a
t
e
a
u, c
l
a
s
s
i
c, c
l
o
s, cream, c
r
u
s
t
e
d
/
i
n
e, l
a
t
eb
o
t
t
l
e
dv
i
n
t
a
g
e,
c
r
u
s
t
i
n
g, f
n
o
b
l
e,r
u
b
y,s
u
p
e
r
i
o
r,s
u
rl
i
e,tawny,
v
i
n
t
a
g
ea
n
dv
i
n
t
a
g
ec
h
a
r
a
c
t
e
r
付属香 E
B
a
r
r
e
laged, b
a
r
r
e
lf
巴r
mented, b
a
r
r
e
l
a
ka
g
e
d,o
a
kf
e
r
m
e
n
t
e
d,o
a
k
matured,o
g
e
d, woodf
e
r
m
e
n
t
e
d
matured, wooda
(
呂
) 任意事項として表示できるブドウ品種名は,
付属議:
Nに記載されたものとする。この規定
は,ブドウ品種名が付属書 Nに記載されてい
るかどうかにかかわらず,
1
也のプゃドウ品種の
使用を禁じるものではなく, EUの規則に従
い,特に, EU規 則 (
E
C
)N
o
7
5
3
/
2
0
0
2に 従
い,許可される。
(
b
) 付属書 Nに記載されていないブドウ品種に
ついて,アメリカが新たに記載を要求した時
2
.
2 エステート瓶詰の表示
6
6
4
は
, EUは付属委 Nを改正し当該品種を追加
醸 協 (
2
0
1
1
)
記載しなければならない。この規定は, EU
合には,少なくともワインの 75%は当該地域で収
が通知を受領した白から 6
0日以内に当該品
穫されたブドウによらなければならない。
種名が EU規則で認められないこと,特に,
第 B章
EU規則 (EC) N
o
7
5
3
1
2
0
0
2で 認 め ら れ な い
ことをアメリカに通知しない場合に限り適用
される O
(
c
) 上記(
b
)は,上記(
b
)の通知がなされない場合
においても付属書 Nの改正の間当事閣の機能
(
a
b
i
l
i
t
y
) を害するものでない。
、
伍
付属書 N
EUを原産とするワイン
1 本議定書のこの主主において, iEUのワイン Jと
は,本協定の条件に従い, EUを原産とするワイ
ンで,アメリカに輸出され,販売されるワインを
し
、
つ
。
2 EUのワインは, US連邦規則コード T
i
t
l
e
2
7,
s
e
c
t
i
o
n4
.
3
8(
f)に定義され, EU理事会規則 (
EC)
h
a
p
t
e
r I及び付属書 v
r並
No1493/1999T
i
t
l
eV C
びに委員会規則 (
EC) N
o
7
5
3
1
2
0
0
2に合致した追
2
0
0品種以上のブドウ品稜名が記載されてい
加的情報を表示することができる。ただし追加
る(別表を参照)
的情報は,アメリカの要求事項に合致して表示さ
れ,また,アメリカの義務的規制と矛盾せず,又
3
.
7 2
.
2.
1(
b
)の任意事項に関しては,次の事項を
は,これらの要求事項によって情報としての資格
I
E
表示することができる O
が与えられ,さらに,追加的情報は,真実で,
(
a
) 単一品種:ワインの 75%が当該ブドウ品
礁で,特定でなければならず,また,本質的に異
種からのもので,また,当該品種がアメリカ
なったり (
d
i
s
p
a
r
a
t
i
n
g
),誤認を招くようなもの
合衆国の規別に刻り,ワインの特性
であってはならない。
(
c
h
a
r
a
c
t
e
r
) を決定していることを条件とす
る
。
(
b
) 2種類又はそれ以上の品種:補糖の目的で
注意
本稿で引用した協定及び議定書は, EUの 2
0
0
8
使われたフ、ドウの量について補正を行ったう
年及び 2
0
0
9年に行われたワイン規則の全面改正以
えで,使用した当該ブドウ品種のみで 100%
前の EU関連規則に基づいており,最近,協定等が
であることを条件とする。ただし 4種類以
改正されたか杏かについては確認できていない。
上の品種名を表示する場合は,表のラベルで
はなく,裳ラベルに表示しなければならない。
3
.
8 2
.
2.
1(f)の任意事項の表示は,付属書 Iに従
なお,本稿の要旨は,平成 2
3年 4月 2
0日の「日
本ワイン法制定拡大公開会議」における参考資料に
掲載されている。
つ
。
(日本ワイン法制定研究会)
u 東京大学大学院農学生命科学研究科農学国際専攻
4 アメリカを原産とするワインは,本協定第 2条
講師〉
a
r
tお及
例に規定するように,本協定付属委 V P
(
2
.一般社団法人葡萄 j
闘技術研究会代表理事会長
a
r
tCに記載されている州又は郡の名前を表
びP
テクノカルチャ一代表取締役〉
(
有
)
示できる O ただしナトi
又は郡の名称を表示する場
第 1
0
6巻 第 1
0号
6
6
5
EUに輸出されるアメリカ産ワインの品種リスト
APPENDIXlV
onvincv
a
r
i
e
t
ynamesasr
e
f
e
r
r
e
d1
0i
nP
a
r
tA,
Point3
.
3
.
6oftheProtocol
。
。
品
A邑l
i
a
n
i
c
Agw
出n
A
l
b
a
r
i
A
l
b
e
m
a
r
l
e
A
l
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執筆者紹介(J
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買不同・敬称略)
高橋梯二<TeijiTi
孔K
AHASHI>
<勤務先とその所在地>法学博士(フランス・トゥ
萩 原 大 祐 <DaisukeHAGIWARA>
昭和 5
3年 3月 3日生まれ<勤務先とその所在地>
ルース大学), 日本ワイン法制定研究会会員,東京大
千葉大学真菌医学研究センター,〒 2
6
0
8
6
7
3千葉市
学大学 i
淀 農学生命科学研究科農学国際専攻講師,〒
8
1<略歴>平成 1
2年早稲田大学理工
中央区亥鼻 1
1
1
3
8
6
5
7東京都文京区弥生 1
1
1
8年名古屋大学生命農学研
学部応用化学科卒,平成 1
戸塚
B
B<AkiraTOTSUKA>
<勤務先とその所在地>農学博士・技術士(農学部
究科修了(農学博士),同年名古屋大学農学部 COE
研究員平成 1
9年東北大学未来科学技術共同研究セ
門), 日本ワイン法制定研究会会員,一般社団法人葡
ンタ一日本学術振興会特別研究員 (
P
D
),平成 2
2年
萄酒技術研究会エノログ部会(前)部会長, (有)テ
中央大学理工学部生命科学科機構助教,平成 2
3年千
クノカルチャ一代表取締役,千 1
4
1
0
8
3
1東京都品川
葉大学真菌医学研究センター特任助教,現在に至る。
区西五反田 2
1
4
1
3
6
0
2
<抱負>糸状菌のシグナル伝達機構を理解して抗真菌
剤の開発を目指す。<趣味>読書,スポーツ観戦,少
し昔の DVDを楽しむ。
第 1
0
6巻 第 1
0号
6
6
7