ちばがく第40号 H24.11月

特集:秋祭り第2報/義援金/あるく・みる・きく
第40号
平成24年11月・12月
合併号
放送大学千葉学習センター THE OPEN UNIVERSITY OF JAPAN/ CHIBA STUDY CENTER
ドウダンツツジ(学名:Enkianthus perulatus)。 冬晴れのある日、太陽の光をいっぱいに浴びて真っ赤
に染まったドウダンツツジを見つけました。「ドウダン」とは「トウダイ(灯台)」が訛ったものとされます。
なぜ「灯台」なのかというと、枝分かれの仕方が古い時代に宮中行事で用いられた結び灯台に似ているか
らと言われています。漢字では「満天星」「灯台躑躅」などの字が当てられます。
写真・文/平松香織 平成24年12月8日
We are with you !
The more I learn, the more I realize I don’t know.
The more I realize I don’t know, the more I want to learn.
Albert Einstein:1879-1955
ちばがく 第40号 [1]
平成25年度第1学期「面接授業」科目
科目名
科目区分
担当講師
物理へようこそ!
パソコンを使いこなす(N)
虎岩 雅明
株式会社トライワープ
コミュニケーション論
大橋 理枝
放送大学准教授
パソコンを使いこなす(M)
感性メディア科学
虎岩
椎塚
宮崎
大塚
木戸
株式会社トライワープ
工学院大学教授
千葉大学名誉教授
スタジオT代表
東京大学特任助教
デザインの基礎:平面編’13
基礎科目
PPTを使いこなす’13
問題解決の進め方
外国語 発音をめぐる冒険
雅明
久雄
清
武司
冬子
4/20(土)・4/21(日)
4/21(日)・4/27(土)
5/19(日)・5/25(土)
・5/26(日)
6/2(日)・6/16(日)
6/15(土)・6/16(日)
6/29(土)・6/30(日)
7/13(土)・7/14(日)
人文系
NPO法人ちば文芸フォーラム理事長
哲学とは何か―哲学への誘い
三松 幸雄
明治大学兼任講師
花を愛で、花を育てる
渡辺 均
千葉大学准教授
千葉県の地域変容
三澤 正
千葉大学教授
作曲の楽しさ
本間 貞史
麻布高等学校専任教諭
6/15(土)・6/16(日)
歌からの音楽表現
宮野 モモ子
千葉大学教授
経済学入門―経済学への誘い
西ヶ谷 ともみ
淑徳大学兼任講師
銀座学’13
佐藤 厚行
浦安市民大学講師
7/20(土)・7/21(日)
4/19(金)・4/26(金)
・5/10(金)・5/17(金)
4/27(土)・4/28(日)
人と環境
鈴木
山田
松浦
島村
放送大学客員教授
NPO法人エイプロシス
NPO法人エイプロシス
世田谷区生涯大学専任講師
5/11(土)・5/12(日)
6/7(金)・6/8(土)
社会系
漆の科学と漆器の文化
基之
敏次
傳
賢一
5/18(土)・5/19(日)
5/25(土)・5/26(日)
血清リポ蛋白とコレステロール
岡崎 三代
岩手県工業技術センターコーディネ-ター
千葉大学名誉教授
放送大学千葉学習センター研究推進員
銚子市観光協会銚子市観光プロデューサー
DROPS主宰/千葉大学非常勤講師
浦安市郷土博物館学芸員
東薫酒造株式会社観光部長
雲林科学技術大学教授
放送大学准教授
京都大学大学院情報学研究科情報教育推進セン
ター特定講師
東京医科歯科大学名誉教授
第4の生物ヒト
放送大学客員教授
横浜国立大学准教授
東京都市大学准教授
駒沢大学総合教育研究部
千葉大学特任助教
4/20(土)・4/21(日)
物理学への誘い
星 元紀
倉田 薫子
萩谷 宏
加藤 潔
藤本 茂雄
家庭を支える電気と熱
福士 顥士
川村学園女子大学教授
5/18(土)・5/19(日)
地球温暖化を考える
小熊 幸一
千葉大学名誉教授
5/25(土)・5/26(日)
放送大学の放送施設
近藤 喜美夫
放送大学教授
5/30(木)・5/31(金)
川村学園女子大学教授
6/29(土)・6/30(日)
内発的地域生活文化創生
共通科目
ミクストリアリティ’13
自然系
歩いて学ぶ房総半島の自然史
町田 俊一
宮崎 清
坂本 香保
向後 功作
西田 直海
林 奈都子
石毛 麻理
黄 世輝
近藤 智嗣
神田外語大学非常勤講師
7/13(土)・7/14(日)
時代を生きる・日本の詩歌に学ぶ 近藤 文子
社会学とは何か―社会学入門
Johnson Y. 智子
日程
4/20(土)・4/21(日)
4/18(木)・4/25(木)
・5/2(木)・5/9(木)
4/27(土)・4/28(日)
5/11(土)・5/18(土)
・5/25(土)
5/18(土)・5/19(日)
やさしい金融・証券教養講座
稲葉 利江子
光の科学―実験で探る光の世界 福士 顥士
外国語
保健
体育
肩書
宮崎 清
千葉大学名誉教授
近藤 智嗣
放送大学准教授
堀口 利枝
放送大学千葉学習センター教育研究推進員
道祖土 かれん ボズウェル 放送大学千葉学習センター研究推進員
生井澤 寛
放送大学客員教授
6/8(土)・6/9(日)
6/8(土)・6/9(日)
4/20(土)・4/27(土)
4/27(土)・4/28(日)
4/27(土)・4/28(日)
植物工場―食料・環境への貢献 古在 豊樹
千葉大学名誉教授
7/6(土)・7/7(日)
英単語・英文法の基礎固め
宮添 輝美
東京電機大学准教授
4/20(土)・4/21(日)
初級中国語:発音編
大山 潔
明治大学非常勤講師
4/21(日)・4/28(日)
英語コミュニケーション
Baveley Horne
千葉大学准教授
4/27(土)・4/28(日)
英語ニュ-スで学ぶイギリス
Baveley Horne
千葉大学准教授
5/11(土)・5/12(日)
英語の軌跡をたどる旅:
坂梨 健史郎
埼玉工業大学準教授
6/1(土)・6/15(土)
初級フランス語:基礎会話と社会
仲島 陽一
東洋大学非常勤講師
6/15(土)・6/16(日)
初めての韓国語:会話編
千 惠蘭
放送大学非常勤講師
6/22(土)・6/23(日)
初めてのベトナム語:文化編
小川 有子
6/29(土)・6/30(日)
姿勢と健康
碓田 拓磨
群馬県立女子大学非常勤講師
早稲田大学非常勤講師/虎ノ門カイロプラク
ティック院院長/一般社団法人日本姿勢教育協
会会長
ちばがく 第40号
[2]
6/29(土)・6/30(日)
平成25年度第1学期「面接授業」科目
科目区分
科目名
担当講師
肩書
山本 恵司
牧野 一石
森部 久仁一
千葉大学理事
北里大学教授
千葉大学准教授
長尾 啓一
東京工業大学保健管理センター特任教授
今関 文夫
千葉大学総合安全衛生管理機構教授
高齢者福祉の過去・現在・未来
市民のリスクマネジメント
太田 貞司
姜 徳洙
聖隷クリストファー大学大学院特任教授
専修大学非常勤講師
食の生命科学
作って学ぶ化粧品
着心地と洗濯の科学実験
小城 勝相
高林 久美子
安藤 洋子
放送大学教授
白鷗大学/東京医薬専門学校非常勤講師
女子栄養大学非常勤講師
口(くち)と歯の医学
椎葉 正史
千葉大学准教授
色の心理学:科学史から
コラージュ療法基礎演習
臨床心理学演習A
心理学実験3
臨床心理学実習
西川
佐藤
高橋
高島
佐藤
放送大学客員教授
放送大学准教授
東京海上日動メディカルサービス(株)
いわき明星大学助教
放送大学准教授
心理学実験1
松井 進
常磐大学非常勤講師
心理学実験2
森 津太子
放送大学准教授
くすりの科学:その性質と有効性
生活と福祉
酒とたばこと健康と
心理と教育
泰夫
仁美
千佳
翠
仁美
思春期の問題行動・非行への臨床 遊間 千秋
千葉県警察本部少年課上席相談専門員
認知科学の基礎:記号論から
臨床心理学演習A
心理学実験2:行動の科学
経営学:経営者の役割
千葉県の魅力と産業振興
西川 泰夫
高橋 千佳
森山 哲美
辻岡 政男
長谷川 敏久
平山 修一
佐々木 直義
藤掛 洋子
田中 忠昭
宮入 小夜子
芝崎 祐典
上田 和勇
田中 修
野波 健蔵
兪 文偉
並木 明夫
荒井 幸代
山口 裕之
富塚 國興
パレスチナ難民問題
高橋 真樹
旧約聖書と古代ユダヤ教
加藤 隆
放送大学客員教授
東京海上日動メディカルサービス(株)
常磐大学教授
明海大学非常勤講師
JICA地球広場地域連携課長
GNH研究所代表
VSOC事業開発アドバイザー
横浜国立大学大学院教授
千葉県JICAシニアボランティアの会
日本橋学館大学教授
成城大学非常勤講師
専修大学教授
NPO法人群馬県スローフード協会理事
千葉大学副学長/教授
千葉大学教授
千葉大学准教授
千葉大学准教授
東洋大学講師
アシスト・キャリア・リンク(株)特別顧問
ノンフィクションライター/国際NGOピースボート
元共同代表
千葉大学教授
中世の説話:和歌を紐解く
柴 佳世乃
千葉大学文学部教授
明治・大正時代の児童文学
伊藤 かおり
白百合女子大学非常勤講師
日本文化と国際理解教育
新約聖書とキリスト教の成立
植木 節子
加藤 隆
新谷 尚紀
関沢 まゆみ
鈴木 哲雄
岩下 哲典
兼岡 理恵
姉川 雄大
横田 順子
神野 真吾
上野 信雄
吉岡 一男
後藤 哲雄
戒能 洋一
鈴木 彰
石川 幸男
岸根 順一郎
近藤 悟
海老原 亨
池邊 このみ
二河 成男
千葉大学准教授
千葉大学教授
國學院大学大学院教授
国立歴史民俗博物館教授
北海道教育大学教授
明海大学教授
千葉大学准教授
千葉大学特任助教
青山学院大学非常勤講師
千葉大学准教授
千葉大学大学院融合科学研究科教授
放送大学教授
茨城大学教授
筑波大学教授
千葉大学教授
東京大学教授
放送大学教授
千葉大学教授
千葉大学非常勤講師
千葉大学大学院教授
放送大学準教授
国際協力の現場、アジア・中南米
社会と産業
専門科目
企業組織の変革とリーダーシップ
ヨーロッパ国際関係史
価値創造と復元力のリスク管理
食と農とスローフード・ライフ
ロボット工学の最前線
人間と文化
日本の民俗学
中世関東の歴史風景を探る
史料で読み解く幕末の日本
風土記をひもとく
ハンガリー近代史
ロアルド・ダールを楽しむ
現代アートとは何か
電子とは?―歴史から学ぶ
銀河系の天文学
自然と環境
昆虫、ダニ、菌類の不思議な世界
量子物理学への誘い
くだものの栽培と成熟
数式のいらない物理学’13
環境造園学から地域を考える
生物情報学実習
ちばがく 第40号
[3]
日程
4/20(土)・4/21(日)
4/21(日)・4/28(日)
・5/12(日)・5/19(日)
4/27(土)・4/28(日)
5/12(日)・5/26(日)
・6/9(日)・6/23(日)
6/1(土)・6/2(日)
6/1(土)・6/8(土)
6/15(土)・6/16(日)
6/29(土)・6/30(日)
・7/6(土)・7/7(日)
4/20(土)・4/21(日)
4/20(土)・4/21(日)
4/20(土)・4/21(日)
5/11(土)・5/12(日)
5/18(土)・5/19(日)
6/2(日)・6/9(日)
・6/16(日)
6/4(火)・6/5(水)
6/8(土)・6/9(日)
・6/15(土)・6/16(日)
6/15(土)・6/16(日)
6/29(土)・6/30(日)
6/29(土)・6/30(日)
4/27(土)・4/28(日)
4/27(土)・4/28(日)
5/11(土)・5/12(日)
5/18(土)・5/19(日)
5/18(土)・5/19(日)
5/25(土)・5/26(日)
5/25(土)・5/26(日)
6/8(土)・6/9(日)
7/13(土)・7/14(日)
4/27(土)・4/28(日)
5/7(火)・5/14(火)
・5/21(火)・5/28(火)
5/12(日)・5/19(日)
・5/26(日)・6/2(日)
5/18(土)・5/25(土)
5/25(土)・5/26(日)
6/13(木)・6/14(金)
6/15(土)・6/16(日)
6/15(土)・6/16(日)
7/3(水)・7/10(水)
7/6(土)・7/7(日)
7/13(土)・7/14(日)
7/20(土)・7/21(日)
5/11(土)・5/25(土)
6/1(土)・6/2(日)
6/1(土)・6/2(日)
6/1(土)・6/2(日)
6/22(土)・7/6(土)
7/6(土)・7/7(日)
7/13(土)・7/14(日)
7/20(土)・7/21(日)
千葉学習センターから
千葉学習センターから
まだ学生証を受け取っていない方へ
学生証は単位認定試験の受験や学習センターを利用する際に必要です。所属の学習センターで本人確認後に
交付を行っておりますので、まだお受け取りになっていない方は、お早めに来所しお受け取りください。
*
*
*
大学本部から送付されませんのでご注意ください。
学生証の受け取りには、入学許可書【新入生】、有効期間を満了した学生証【在学生】が必要です。
学生証用の写真を登録していない方は、学生証を発行することができません。システムWAKABAの学
生カルテまたは郵送にて顔写真の登録をお願いいたします。写真を郵送する場合、学生証の発行までに
10日~20日程かかります。
詳しくは学習センターまでお問い合わせください。放送大学千葉学習センター TEL:043-298-4367
千葉学習センターから
千葉学習センターから
平成24年度2学期 単位認定試験について
平成25年1月22日(火)から、大学院、教養学部の単位認定試験が始まります。
通信指導の結果により受験資格を得た方は、当該科目の単位認定試験を受験することができます。
〔通信指導の添削結果は1月中旬ごろ返送されます。1月15日(火)までに添削結果が届かない場合は、
大学本部(TEL:043-276-5111)へ連絡してください。 〕
*
単位認定試験の際、「学生証」「受験票」を所持していないと受験ができません。学生証はなるべく試験期
間前までにお受け取りください。
■受験票について
受験票および受験に際しての注意事項、時間割などが試験期間1週間前までに送付されます。
到着後、試験日時や試験会場、試験の持ち込み許可物品などをご確認ください。
*
大学院の方は1月17日(木)、教養学部の方は1月18日(金)になっても受験票が到着しない場合、
または紛失した場合は、大学本部(TEL:043-276-5111)へ連絡してください。
* 複数の試験室で同じ科目の試験を行う場合がありますので、自分の受験する試験室を間違えないよう
ご注意ください。
* 試験日当日、受験票や学生証を忘れた場合は、事務室へ申し出てください。
■過去の試験問題、解答の閲覧について
……………試験期間中は閲覧ができませんのでご注意ください。
平成24年1学期は、キャンパス・ネットワーク・ホームページおよび学習センターにて、全科目の試験問
題および解答または解答のポイントを公表しております。期間は、公表日より約1年間です。
平成23年2学期は、主任講師の了承があった科目のみ、学習センターにて、試験問題および解答の閲覧が
可能です。
*
学習センターからの持ち出しやコピーは出来ませんが、デジカメ等での撮影は差し支えありません。
千葉学習センターから
千葉学習センターから
平成25年度 1学期の科目登録について
次学期に引き続き学籍のある学生の方の科目登録申請期間は次の通りです。
申請期間:平成25年2月12日(火)~2月28日(木) 〈郵送・大学本部必着〉
~3月1日(金)〈WEB・18:00まで〉
*
*
科目登録申請要項等の書類は1月上旬に郵送されます。
申請開始の8日前になっても関係書類が到着しない場合、または紛失した場合は、大学本部
(TEL:043-276-5111)へ連絡してください。
* これらの関係書類は、休学中でも送付されます。
今学期末で学籍が終了する学生は、出願の手続きが必要です。出願期限は2月28日(木) です。
* 集団入学・共済組合を利用して入学した方を除き、1月中旬ごろ大学本部より「継続入学用関連書類」
が送付されます。
* 通常の出願書類は、学習センターでお受け取りいただけます。郵送をご希望の方は、フリーダイヤル
0120-864-600(送料無料)にてお取り寄せください。
詳しくは学習センターまでお問い合わせください。放送大学千葉学習センター TEL:043-298-4367
ちばがく 第40号 [4]
皆さまから賜りましたワンコイン義援箱等の浄財を
「放送大学千葉学習センター」の名義で、日本赤十字社にお届けしました。
放送大学千葉学習センター
義援金贈呈:宮崎所長
と
秋山千里事務局長
千葉学習センターから
東日本大震災の義援金についてのお礼とご報告
千葉学習センターでは、2011年3月11日に発生いたしました東日本大震災への被災地支援を、震災直後
からワンコイン義援箱を設置して呼びかけておりました。
2011年震災直後に2010年秋祭りバザーの収益50,000円、4月15日に396,899円、昨年の秋祭り後
に義援金112,355円を、日本赤十字社に献金してまいりました。
今年は、昨年10月から11月までの1年間に皆さまが寄せてくださった浄財74,211円を、千葉学習セン
ターを代表して、12月4日、私が日本赤十字社千葉県支部にうかがい、秋山千里事務局長に直接手渡してま
いりました。『ご支援をいただきました放送大学千葉学習センターの皆さまに、厚くお礼を申し上げま
す!』とのことでした。
なお、当センターでは今後も義援金募集を継続いたします。引き続き皆さまのご協力をお願い申し上げま
す。
@千葉学習センター、千葉赤十字への現在(今回含む)までの献金総額は、635,455円です。
<2012年度浄財明細>
ワンコイン義援箱;74,736円
2012年12月4日
秋祭り実行委員会;1,284円
放送大学千葉学習センター所長
第5回あるく・みる・きく:181円
同行取材記
千葉学習センターの浄財をお届けする宮崎先生に同行
して千葉港にある、日本赤十字社千葉県支部に入りまし
た。そこで、この10・11月、2カ月の寄付状況を伺いました。
【75件・・・5,750,738円】
私は、『東日本大震災の被災者の役に立って欲しい!
と献金する者の受け皿として、献金窓口を閉めないでほ
しい!』と要望しました。実は、3月末・9月末と閉鎖してい
るため、献金先に苦労したためです。
■写真は、秋山事務局長に「ちばがく」をご覧いただき、
2013年度の月例講演会講師の依頼をされているところ
です。是非、実現されますように・・・。 さぽた編集部SK
ちばがく 第40号 [5]
宮崎 清
秋祭りバザーの収益を義援金として
NPO法人「小野川と佐原の町並みを考える会」 にお送りしました。
大震災から1年10ヶ月経ち、また冬が訪れました。
未だ二次災害等で苦しんでおられる皆様に謹んでお
見舞い申し上げます。サポーターは、被害に遭われ
た方々を応援したく、昨年に引き続き「秋祭り」バ
ザーを「フランス語初歩の会」と共催。東北工芸品
展示販売場所提供も致しました。
<バザーにご協力下さいました皆さまに、ご報告>
収益のお輿入れ先ですが、NPO法人「小野川と佐
原の町並みを考える会」の江戸時代から続く商家の
文化財修復保護の主旨に賛同し決定、振り込みを致
しました。ご協力、誠にありがとうございました。
会から、お礼状が届きました。学内に掲示しました。
【内訳;さぽたバザー50,059円・フランス語8,120円】
NPO法人「小野川と佐原の町並みを考える会」は、重要伝統的
建造物群保存地区の千葉県香取市佐原にあります。
会では、震災翌日から被害状況の把握に努め、同3月27日には
修復の基本方針を固め資金集めに奔走されました。全国の保存会
の方々と協調して、ワールドモニュメント財団(世界的文化遺産
の保護活動)に支援要請して20万ドル(約1,600万円)の寄付
を仰ぎ、また継続して義援金を集め、町並みの景観を取り戻すべ
く奔走されています。江戸時代からの文化財、歴史的建造物の修
復という趣旨に学生として賛同しました。財団に提出されたVTR
を見ましたが、14:46の地震で土蔵の土壁や屋根瓦などが噴煙
と共に崩れ落ちたりしていく様が生々しく残されていました。轟
音と共に崩壊する様に、観光客や地元の方々も生きた心地がしな
かったことでしょう。
幕張テクノガーデン内郵便局にて振込みました
佐原は、伊能忠敬・楫取魚彦(かとりなひこ)等を輩出し、滔々と流れる利根川は江戸時代に江戸と銚子
が一直線に結ばれると、商業と文化の町として目覚ましい発展を遂げました。小野川沿いには商家、香取街
道沿いには呉服屋が立ち並び、江戸優りとなりました。昭和40年代後半になり鉄道網の発達により衰退し
ましたが、由緒ある町並みを整備し、江戸文化を発信する観光地として復活を遂げました。今回の3.11震災
では、香取市は震度5強の揺れのため、被害甚大で、伊能忠敬館のある小野川一帯の町並みは一瞬にして無
残な姿になりました。なかでも土蔵の修復は困難を極めているとのことです。
<佐原重要伝統的建造物群保存地区内の被害状況>
・国指定1棟・・・国が修復済み
・県指定13棟・・・2013年3月までには、千葉県が修復予定
★重要伝統的建造物群保存地区内にある伝統的建造物93棟のうち80余棟が、被害甚大でした。この修復が自己負
担を強いられるため復興が難航しています。江戸時代の外観を保ちつつ、見えないところは耐震・耐火・安全の現代
工法で修復します。このための資金集めを NPO法人「小野川と佐原の町並みを考える会」はしています。
今回寄付した義援金は、ここに使用されます。
@秋祭りバザーの収益のお輿入れは昨年は日本赤十字でしたが、検討している時期には9月末で募集を締
め切っておりました。千葉市でも、すでに受け付けておらず、千葉県に問い合わせましたところ、唯一香取
市で取り扱っておりました。市では一般財源として道路などの補修に充てるとのことでした。そこで上記の
佐倉となりました。その後、赤十字が来年3月までの期限付きで義援金募集を再開致しました。
@そのため2012年度の寄付は、日本赤十字社と「佐原」に分割して、お届けすることになりました。
ご協力いただきました皆さまに、経過説明方々、ご報告致します。皆さま、ありがとうございました。
*最後に佐原の方の話しです・・・「屋根が崩れたり、土壁が音をたてて崩れ落ちたにもかかわらず、この青天霹靂の
出来事のなかで、一人のケガ人も出ず、救急車を呼ばなかったことが、奇跡でした!」
この佐原は、伊能忠敬を輩出したところとして、皆さん一度は足を運んだことがおありかと思います。
また、面接授業も行われたことがあり、放送大学とも馴染のある町です。復興をお祈り致します。
さぽた編集部SK
ちばがく 第40号 [6]
NPO法人「小野川と佐原の町並みを考える会」作成ビデオより
3.11当日風景から復旧を観る
土壁の修復
崩れた土蔵の土、
藁、佐原の土を
まぜて練る
2011年3月11日14時46分18秒
東日本大震災発生
竹を立てる
竹を格子状に編む
土蔵の壁は、厚さが
30センチほど。しっか
りした壁をつくるのに
欠かせないのが、竹、
土、そして、藁。細か
く裁断した藁(すさ)を
土に混ぜ合わせるこ
とによって、土が剥が
れ落ちないようになり
ます。
震災時の風景
木舞(こま
い)かき
木舞(こま
い)に土を
打ちつけ
る
修復後の風景
震災前の風景
古来から作られて
きた吸放湿性があ
り、多孔質材料で
ある土壁。湿度が
高いときには水分
を吸い込み、乾燥
状態になると放出
して室内の湿度や
温度を保ちます。
伝統的工法の復元:
佐原ではS30年以来
初めての作業
ちばがく 第40号 [7]
日本カウンセリング学会大会で、共同ポスター発表に参加しました!
放送大学心理臨床研修会
私たち放送大学心理臨床研修会(放大心臨研)は、千葉県柏市の麗澤大学で2012年10月28日(日)に開催
された日本カウンセリング学会第45回大会において、先輩臨床心理士グループの先生方の指導の下で2件の
共同ポスター発表を行ってきました。
筆頭発表者:鷲崎雪(共同発表者:古賀秀子、中務美紀、中島孝之、臼倉恵美子)のグループが『質問項目
の提示順によるエゴグラムの得点とプロフィールの比較』、筆頭発表者:西田俊一(共同発表者:西田里香、
千葉陽子、深谷八十八子、統計:井澤昭広)のグループが『星と波テストの分析結果をエゴグラムにより検証
をする』でした。
このうち後者の共同ポスター発表、すなわち筆頭発表者が千葉学習センターに所属し、昨年の千葉学習セン
ター秋祭り参加の皆様からご協力いただいたデータと、10年以上に亘って続けている放大心臨研合同合宿研
修会の昨年度参加者からいただいたデータとによる発表についてご紹介いたします。
▲後者の共同ポスター発表者
右側2人目が筆頭発表者の西田俊一
(千葉学習センター)
▲麗澤大学内の学会研究大会会場
に集まって協力して作業にあた
る放大心臨研会員たち
▲好評のうちに共同ポスター
発表を無事に終えて、反省
会兼お疲れさま会を実施
秋祭りでご協力くださった皆様,ようやく研究成果をご報告することができます。改めてこころから御礼を
申し上げます。
なお発表内容についての詳細は、日本カウンセリング学会第45回大会発表論文集に掲載された小論文と、
学会発表当日会場に掲示された『ポスター』をご覧下さい。
さて、会場には朝早くから学生、学会関係者、一般の方々等々、大勢の参加者の姿がありました。
ポスター発表の会場では、それぞれのポスターの前で解説が行われました。そのなかでも、私たち放大心臨
研のポスターには、午前も午後も人びとの注目が集まり、時間ぎりぎりまで人並みが絶えず、ひときわ関心が
寄せられ、また熱心な質問が飛び交いました。
今回、こうした体験を通して、さまざまな疑問の一つ一つに関心の目を向ける大切さ、仲間と一緒に学び合
い研究に挑む楽しさを実感しました。さらに、大勢集まってくださった放大心臨研会員の心強い応援は、何に
も勝る力になりました。
今回の研究によって、投映法テストにおける分析結果に対する“客観性の検証”の端緒がつかめたと考える
と同時に、映法テストにおけるテストバッテリーの重要性を再確認しました。今後は、さらなるより精度の高
い“検証”に努め、この研究を活用していきたいと考えています。
加えて、この研究を始めるにあたって、さまざまな視点から仮説を立て、その一つ一つについて考察し検証
を重ねました。結論に至るまでの過程では、講師役の臨床心理士グループの先生方だけではなく、放大心臨研
から巣立った臨床心理士の先輩からも多くの指導をいただき、進めていくことがてべきました。
このように実践現場の専門家から直接指導を受けられるのが、放大心臨研の恵まれた所です。
そして,いよいよ発表終了後は,楽しい楽しい打ち上げ会です!!
放送大学心理臨床研修会(放大心臨研)の仲間は、『よく学び,よく遊べ! 面白くなくっちゃ心理学じゃ
ない!』を合い言葉に、いつも楽しく心理学を勉強しています!
さあ、これからは2013年3月3日(日)10時~17時にお茶の水女子大学本館306大講義室で開催が予定
されている一般社団法人日本創作療法学会での発表を目標に、「頑張らなくっちゃ!」と思います。
ちばがく 第40号 [8]
日本カウンセリング学会大会で、共同ポスター発表に参加しました!
星と波テストの分析結果をエゴグラムにより検証をする
○西田俊一 西田里香
深谷八十八子
千葉陽子
目的
投映法による分析結果は、客観性に欠けるという
指摘がある。そこで星と波テストの分析結果をエ
ゴグラムにより検証を試みる。
方法
成人男女合計175名に対して、星と波テスト
(Ursula Ave-Lallemant以下SWTと略す)と放
送大学心理臨床研修会M式エゴグラム(九大式エ
ゴグラム、日本交流分析学会式エゴグラム、東大
式エゴグラムなどを参考にし,当研修会が独自に
作成した成人用エゴグラム)を実施し162名の有
効回答を得た。
仮説
SWTの分析結果は「線画を描いた人は理性主導、
写生画を描いた人は感性主導の傾向がある」・
「教示通り描いた人は理性主導、教示以外のもの
を描いた人は感性主導の傾向がある」というもの
である。今回の検証においてM式のA尺度とFC尺
度をそれぞれ理性と感性を計る尺度とした。これ
を踏まえ、以下の4つの仮説を立てた。
仮説1-1;「線画を描いた人は理性主導の傾向が
あるので、A尺度が高い」
仮説1-2;「写生画を描いた人は感性主導の傾向
があるので、FC尺度が高い」
仮説2-1;「教示通りに描いた人は理性主導の傾
向があるので、A尺度が高い」
仮説2-2;「教示以外のものを描いた人は感性主
導の傾向があるので、FC尺度が高い」
結果
1.比率の比較(1)
教示通りに描いた群(教示内群)と教示以外のもの
を描いた群(教示外群)に占める各尺度がコード分
類5(得点上位5%)の人の割合を比較したところ
(表1)、FC尺度で教示内群(107名)では
6/107=5.61%、教示外群(53名)では
10/53=18.9%であった(除外2名)。比率差の
検定は有意であった(p<.05)。
2.比率の比較(2)
FC尺度がA尺度より高い人(FC>A)を感性主導の傾
向があると考え、教示内群と教示外群に占める
FC>Aの人の割合を比較した(表2.)。比率差の検
定は有意ではなかった(p>.05)。
(放送大学 心理臨床研修会)
表1. 尺度別コード5の教示内と教示外における人
数
尺度
コード
教示内
教示外
CP
5
9
6
NP
5
10
7
A
5
6
4
FC
5
6
10
AC
5
5
4
表2. 教示内群と教示外群に占めるFC>Aの人の割
合
教示内
教示外
FC>A
34.6%(37名)
41.5%(22名)
3.相関係数(点2系列相関係数)
仮説2-2を検証するため、変数Xを教示外:1、教
示内:0、変数YをFC尺度(コード分類:1~5)
として点2系列相関係数を求めた。結果、教示外と
FC値には有意な相関がみられた。(r=.162、N
=160、df=158、両側5%のピアスンのrの限界
値=.155 r>.155)なお、仮説2-2以外につい
てエゴグラムの尺度間に相関はみられなかった。
考察
投映法による分析結果は、客観性に欠けるという指
摘に対して、客観性の高いエゴグラムにより検証す
るために、4つの仮説を立てた。仮説2-2について
は、小さいが有意な相関が出たことおよび2つの比
率の比較の結果より、支持されたものと考える。
なお、予想はしていたが、SWT分析結果とエゴグ
ラムとの間に相関を見出すことはできたが、かなり
小さいものであった。投映法では1つの分析結果を
もって判断することはしない。今回の検証により投
映法テストにおけるテストバッテリーの重要性を再
認識できた。その上で、今後は他の仮説が支持され
なかった要因(対象者、実験方法、仮説設定、検証
方法等)を分析し、検証に活かしていきたい。
キーワード:星と波テスト、エゴグラム、星と波
テストとエゴグラムの比較
ちばがく 第40号 [9]
第4回
秋祭り
投稿:秋祭りを終えて
心のふれあいを大切に!
投稿:秋祭りを終えて
日本カウンセリング学会大会で、共同ポスター発表に参加しました
千葉同窓会 山岸 清一郎
標題のフレーズは、千葉同窓会が今年の秋祭りに掲げたコンセプトです。
今年も、学習センターのご好意により、カラ-写真48枚をA4版にプリントしていただきました。衝立
2枚、一面に黒のラシャ紙を貼って下地を作り、この1年に同窓会の活動状況を示す写真48枚を貼り付け
る作業をしながら、思いました。多くの人々との触れあいがありました。そして、さまざまな出会いのなか
で、会員一同がそれぞれの思いであったことでしょう。
今年の秋祭りを振り返ってみました。メインラウンジでの合唱、千葉大学の吹奏楽等の音の響きがすばら
しく聞こえ、音響効果もよいようで、毎年定番になりました。
千葉同窓会も、写真展示、大学叢書の販売、新入生との懇談会の実施など、そして締めくくりは、秋祭り
交流会・卒業祝賀会を行うことが毎年定着してきました。大学の叢書販売については、今年は学習集い室で
行われましたが、お客様の通り道から外れておりまして、目立たないこともありました。できましたら来年
は目立つところに店を構えたいものです。新入生との懇談会ですが、雑談形式で、同窓会員の高橋松美さ
ん、牧野光男さんの協力を得て、何とか実施できました。同窓会の役員が手不足に陥りました。役員の皆さ
んは、色々な行事と掛け持ちの方々多くて人の割り振りに苦労しております。家族の方々まで動員して協力
を願っておりました。毎年のことですが、秋祭り交流会・卒業祝賀会の開催ですが、飲み物、食べ物の調達
に係りの人たちは苦労しております。
お陰で、学習センター宮崎所長、伊藤事務長、総勢45名を越える方々の出席をいただき、和やかな雰囲
気のなかで、各サークルの方々との懇親を深めることができました。
感謝!感謝!です。
最後に秋祭り実行委員会の皆様にはご苦労さまでした。来年も今回以上の出来映えを目指そうではありま
せんか。
ちばがく 第40号 [10]
投稿:秋祭りを終えて
秋祭りに個人参加して
佐藤 順
第4回
秋祭り
10月13~14日に、千葉学習センター恒例の秋祭りが行われた。私は個人参加して『ブータンの子供た
ち』と題した写真展と『グアテマラの織物展』を展示した。
・『ブータンの子供たち』写真展:
ヒマラヤ山麓の仏教国ブータンは、昨年秋に国王夫妻が来日し、一躍注目を浴びた。私は2008から2年
間、JICAボランティアとしてブータンで過ごした。その間に住民の素顔を写真に収め、今年1月に千葉学
習センターで写真展を開いた。今回、秋祭りに参加した動機は、その時に展示できなかったブータンの小学
校の国語教科書を紹介したかったからである。展示物については好評で、大学生等も熱心に写真に収めてい
た。
・『グアテマラの織物展』:
中米のグアテマラはブータンとは対照的に典型的なラテン文化の国である。私は1984~6年、1993年
の二度ほどJICA専門家等で滞在した。その間に集めた織物の展示である。また、グアテマラ在住の染織研
究家児島英雄氏によるマヤ文明ボナンパック遺跡の貴族のレリーフをモチーフにした染織作品も同時に展示
した。
ある来訪者からは、「母親が昔、グアテマラ織を行っている。児島英雄氏の作品も持っており、懐かし
かった」という声も聞かせていただいた。また、スペイン語と英語関連図書、約120冊をプレゼントとし
て提供した。そのうちの2/3ほどが新しい主人の手に渡った。
・秋祭りに個人参加しての感想と提案:
私は2007年に放送大学修士課程を修了した同窓生であり、2011年から教養学部の現役の学生でもある。
修士課程の時は、定期試験日以外に大学施設を訪れたのはゼミ3回と修士論文の口頭審査のみであり、指導
教員とは主にメールによる指導であった。遠隔教育の宿命として、どうしても直接的な交わりが薄くなる。
『秋祭り』はそのような弱点を補う貴重な場と考えている。放送大学は一般の大学と異なり、働きながら学
ぶ社会人が中心である。その中には貴重な体験をされた方や豊富な知識を持っている方もたくさんおられる。
日頃、サークルに属していないが情報発信をしたい学生にとって、『秋祭り』は発表の場として有意義であ
る。今回、『秋祭り』が盛り上がればと、「枯れ木も山のなんとか……」のボランティア精神で参加した。
強制されたわけでもなく、当然義務でもなんでもない。一応、個人参加の道が開けたので、今後は更に個人
参加しやすい環境整備が望まれる。個人参加の場合にはサークルに比較して発言力が弱く、隅に追いやられ
る傾向にある。それを改善するために以下の提言をしたい。
・HP、機関紙、掲示物等で個人参加の企画・イベント及び実行委員を広く募集する
・秋祭り実行委員会に初期の段階から参加できるようにする
・実行委員会会合は平日に行われているが、仕事を持っている社会人の場合は休みを取りづらいので、
できるだけ土曜、日曜などの休日に開催する
・展示会場の『場所決め』は既存サークルの発言力が強いので、予め希望場所を申請し、希望場所が重
なる場合は、抽選等の方法で個人参加も平等に扱う
今後も個人参加が増え、『秋祭り』が発展することを願っている。
(本文の著作権は著者佐藤順に属します)
ちばがく 第40号 [11]
投稿:秋祭りを終えて
秋祭りには、フラダンスが魅力的
健康フラダンスクラブ 吾妻 惠子
第4回
秋祭り
私は、平成10年に放送大学を社会と経済を専攻し卒業した。直後、千葉同窓会に入会現在まで14年
間活動している。同窓会では、放送大学の行事である入学・卒業式を初め、親睦研修旅行として年2回
行ない、年2回の会報を作り、会員の心の連がりになっている。私が第4回秋祭りの実行委員役員に加
わったのも同窓会の役員からの意向である。
千葉学習センター所長宮崎清先生が始められた「秋祭り」は、粋なはからいでとても魅力的である。
今回のハワイアンダンスの出演は、10月13日(土)12時30分~、10月14日(日)11時~、両
日共に1時間30分ぐらいでしたが、観客の応援を得てエネルギッシュなダンスになり、メーンラウン
ジという華々しいステージで踊ることができ、本当に幸せでした。
神林多喜子さんと「月の夜は」「フキラウ・ソング」を事前に8回ほど練習していたので、この2曲
を何回も踊ると、座席の方々も手と足を動かし踊っている様子。2日目14日(日)は、最後のステー
ジなので、マイクで「遠くから見ていないで会場のステージ前の椅子に座って見て下さい。そして一緒
に踊って下さったら、レイを1本プレゼントします」とアナウンスをしたため、一緒に踊る参加型フラ
になり、なかにはかわいい小学2年生くらいのお子様(ハワイ語でケイキ)が、イプやウリウリを持ち、
音楽に合わせて鳴らし、観客の目を引き付けた。有名な曲「カイマナ・ヒラ」「南国の夜」を私が踊っ
た頃には最高のムードになり、すっかりハワイの浜辺を想像してウキウキした様子でした。
14日(日)午後3時40分からの「交流会」は、軽食・飲物を口にしながら、各サークル代表のユー
モアたっぷりの挨拶から始まった。最後の挨拶に健康フラダンスクラブ「月の夜は」を神林さんと2人
で踊ると楽しい雰囲気が一層高まり、フラダンスの魅力いっぱいの秋祭りになりました。ありがとうご
ざいました。
ハワイアンの音楽のリズムに合わせて踊るフラダンスは、詩の意味を理解しながら、心から明るい笑
顔で踊るように教わっている。「月の夜は」「カイマナ・ヒラ」「フキラウ・ソング」などの早い曲は、
リズミカルなテンポで踊る。「ブルーハワイ」「島のブルース」「南国の夜」などのスローな曲は、手
振りと身体のゆっくりとした動きで優雅さをかもし出して踊ることになる。
私は、常々たくさんの人びとが集まるなかで、フラダンスを踊ると「20才は若くなる」と言ってし
まう。それはフラのパワーを一身に受けると「健康でイキイキとしていられる」からである。物事を考
えるのに、小さな事をクヨクヨして頭のなかで堂々巡りをしていると、免疫力が減って行く。フラダン
スを踊って、大勢の観客の視線を浴びるなかで、その歓喜と拍手は命の原動力となる。
そこで、私は、24年前から踊っているフラダンスを分析してどのくらい健康に良いのか、学問的に
研究すべく、科目群履修認証制度(放送大学エキスパート)健康福祉指導プランに挑戦した。そして、
履修科目「身体福祉論」「国際共生に向けた健康への挑戦」「運動と健康」等20単位以上を修得する
と共に、フラダンスはかなりの心拍数になり、踊る動作は健康上とても良いことに納得。
「健康フラダンスに乾杯!」
※「健康フラダンスクラブ」は入会を募っています。来年の秋祭りでは、20名で踊り、一緒に元気
になり、盛り上がって行こう!
ちばがく 第40号 [12]
投稿:秋祭りを終えて
秋祭りを終えて
サークルを実感
中国語学習会 実行委員 小出洋一
第4回
秋祭り
中国語学習会は日頃、中級、初級の二クラスに分かれて、
月二回、楊紅先生の指導の下、中国語を学んでいます。中
級は三級以上を、初級は四級合格をめざして、個々の努力
を重ねていますが、サークルとしてまとまって行動すると
いうことはこれまでありませんでした。
今年も秋祭りは様子見という姿勢で、日常の世話役、中
級・山崎、初級・小出が実行委員となり、委員会に出席し
てみました。そこで、宮崎所長からぜひ参加するよう要請
されましたので、重い腰を上げることにしました。
昨年の役員が定めたテーマがありましたので、それを実
行することにしました。そのなかで、「中国で使われてい
る和製漢語(日本から逆輸出された漢語)」は、楊先生が
ネットでさっと調べてくれ、それを分野別に分けて見つめ
るうちに大変興味が湧いてきて、メインテーマとすること
にしました。それらの漢語をどうゆう形で、どれくらいの
量を展示するかについて、懸命に考えてくれる人が会員の
なかから現れ、パソコンを使っての資料作りを進めてくれました。
その他の展示内容は、学習内容の紹介として、使っている教科書・参考書等を和製漢語展示板の前に並べ、
中国で購入した珍品4種を並べた机と、中国に関するクイズを解く場所としての机とを合わせて部屋の中央部
に置きました。さらに、中国の雰囲気を出すために部屋の壁、窓の部分に中国の地図を張り出し、BGMとし
て二胡の音楽、テレサテンの歌等を流しました。
展示物の作成には、10月10~12の三日間に分けて会員各位がそれぞれ都合をつけて会場の会議室に集ま
り、論議し必要な資材を何処で買うかなど情報を出し合い進めました。この時、事務当局から壁面を直接使わ
ず、一定寸法の発泡スチロール板を用意するのでそれに依るよう通知がありました。ある意味で展示方法が限
定されましたので、必要な資材の範囲が狭まり探し易くなりました。
学習センタ-近くの100円ショップ・ダイソーで殆ど全ての資材が揃いました。只一つ、クイズの賞品の
ウーロン茶は、ヨーカ堂でたまたま特売していた商品を購入できました。これらの探索は会員それぞれが夫々
の目で探したので早く見つけることができたのです。展示内容は想像していた以上に、スムーズに立派に仕上
がりました。
これらの論議、作業の過程で、私は会員相互の距離が縮まったと思いました。そして人の思わぬ能力、感性
を感じ、「我々はサークルなんだ!」と実感したことでした。
お客さんは総じて少なかったとは言え、興味を持って下さった方々に接し、各人が臨機応変に説明してくれ
ました。成功裏に終わったと、皆、実感しています。
投稿:秋祭りを終えて
放送大学秋祭りを振り返って
パソコンクラブ 坂本かず子
もう今年で4回目になるとは本当に驚く。第3回だと自
分の頭では完全に思っていた。
思い起こせば、第1回目は手探りで、皆がそうだったと
思う。
我々パソコンクラブで工夫しなければと思っていること
は、まず、場所の告知。玄関の入り口に近いスペースはい
やでも目に付くが、実習室は動かしようがないし、教室の
狭い入り口から中をのぞいてくれないとわからない。こん
なことやってるのと実習室の入り口に来て言われるとびっ
くりさせられる。
実習室までの廊下や窓ガラスを飾り付けし、チラシを作
り、呼び込みをするのが当日の予定でしょうか。名刺制作、年賀状制作を実施しましたが、1時間余は完璧
にかかります。他の行事も見たいことと重なると時間の調節が難しいと思われる。時間短縮の項目、他サー
クルとの時間設定などが検討課題でしょうか。
自分のクラブの周知も大変なので、大学祭りの地域への告知を考えると、皆で分担して告知する手段の熟慮
が大事だと実感する。公共機関への依頼、知人への郵送、WEBを通しての告知等である。
一つの行事をなし終えると充実感もあるが、さまざまな人の集合で作る部分があり、難しいことが生じるこ
とも事実である。その難題も解決するのも課題である。
ちばがく 第40号 [13]
投稿:秋祭りを終えて
秋祭りを終えて
放送大学海洋クラブ 事務局 植木健三
♪海の蒼さあーと 空の青・・・・♪♪・・で始まる海洋クラブ讃歌
今年も、海洋クラブはブルーのいろどりを配置した広い会場となっ
た。展示内容は海洋クラブ活動にちなんだ項目が広く検討され、その
結果10項目以上の展示コーナーが設定された。今年も「秋祭り」に
取り組むクルーの情熱を感じました。
●海洋クラブ活動内容・写真パネル
●役に立つロープワーク実習
毎年ロープワークは人気のコーナーで、多くの方々が熱心にチャレ
ンジされました。
●時計の短針を使って方位を確認実習
太陽と指針のある時計(アナログ)で方位がわかる簡単な実習です。
知っておくと海や山で役に立ちます。
●逆風でも前へ進むヨットの原理
模型のヨットに風を前から当てて、前に進む様子をご覧いただきま
した。
●海のイメージ
●昔懐かしいポンポン船が動く仕組み
ロウソクの火で蒸気を発生させ、ポンポンと音を響かせ水槽を走り
ます。
●水圧による「とばしっこ」コーナー
高さ1mの筒に水を張り、上、中、下から同時に放出したらどの位
置が遠くへ飛ぶ?実験です。
●簡単に作って走らせる「しょうのう船」実験
発砲スチロールの薄板を舟形にカットし、後側に切れ目を入れて、
そこにしょうのうを(アルコール可)を垂らすと水面を走る不思議
●1円玉を水に浮かす体験
張力で1年玉が浮く・・浮かすコツが有ります。
●船外機付きゴムボートとカヤックに乗船体験
ゴムボートやカヤックに乗って、シャッターチャンス
「ハイポーズ!」
今度は海で体験しませんか!!
ご来場ありがとうございました
内容のご質問・問い合わせは、
海洋クラブメンバー又は事務局へ
お気軽にどうぞ
木下鉄舟
ちばがく 第40号 [14]
第4回
秋祭り
放送大学海洋クラブ
第32回昭和池田賞応募要項
「昭和池田賞」募集の趣旨
財団法人昭和池田記念財団は、SMK株式会社の創業者池田平四郎氏と、始寿子夫人(いずれも故人)によっ
て、青年の育英と社会福祉のために、私財を投じて1976年に設立された財団です。学生論文・昭和池田賞
は、当財団の設立5周年を機に、学生の育英の一環として制定されました。学生諸君がそれぞれの分野で、学
問を究め、より広い視野に立ち、磨かれた英知をもって、明日の日本、明日の世界に貢献される願いがこめら
れています。「昭和池田賞」が、賞とともに入選者に奨学金を付与しているのは、そういう趣旨によるもので
す。一人でも多くの学生諸君が応募されることを期待しております。
課題
作品の形式
賞
応募資格
論文
映像
概要
表紙
注意事項
応募方法
日程
今年2012年は、仏、露、米、中など大国の首長選挙があり、世界の平和と繁栄が期待されま
すが、残念ながらEUの経済的不安は相も変わらず、世界的不況すら懸念されています。
一方、国内では、震災からの復興もままならず、原発の稼働をめぐるエネルギー政策も未だ
確立されず等々の問題に加えて円高、輸出の不調、さらに、豪雨、竜巻など天変地異も加わっ
て多難なこの頃です。
このような国内外に多難な問題を抱える時代に際し、学生諸君の柔軟な発想で、日ごろの勉
強の成果を発揮した力強い論文を募集します。
次のテーマから一つを選び、副題をつけて論じてください。
自分の目で確かめ、自分の足で情報を収集し、自分の考えを示す論文を期待します。
*日本の針路、この考えはどうだ! *世界をリードする日本の教育とは
*日本の安全保障を考える *社会福祉のあり方について *環境・エネルギー問題を考える
*発展途上国とどう向き合うか(国境を越えて学んだこと)
1.論文 2.映像 DVD、またはビデオによるもの
テーマは共通、いずれも表紙と梗概(800字以内)を添付してください。
昭和池田賞
1名
賞金50万円と当財団規定の奨学金。
優秀賞
若干名 賞金20万円と当財団規定の奨学金。
努力賞
適格の応募者全員に記念品を贈呈します。
短大、大学、大学院に在籍する学生。
A4判の400字詰原稿用紙で、15枚以上、30枚以内(付表・図を含む)の本文に、表紙、目
次を添付。黒インキ、黒のボールペンを使用してください。引用文献・参考資料一覧表の添付
は必須事項ですが、上記の制限枚数に含みません。
パソコンのワード等の場合は、A4版の用紙で上記の文章量を換算してください。
言語は日本語に限ります。(原文が英語・中国語の場合は、日本文にそれを添付して補うこと
は可)
DVD、ビデオテープ、共に、10分以上20分以内とします。
論文、映像のいずれの作品でも、800字以内の梗概をつけてください。
表紙には、下記事項を必ず記載してください。
*課題と副題 *氏名(ふりがな)、生年月日、性別 *学校名、学部、学年、学校所在地
*自宅住所、電話番号、Eメールアドレス *帰省先住所、電話番号
1)表紙に所要事項が欠落していると失格になります。 2)匿名は受付けません。
3)応募作品は未発表作品に限ります。他のコンテストに応募中の場合は注記してください。
4)応募作品の公表や二次的使用の権利は、弊財団に帰属します。
5)応募作品は返却いたしません。審査内容のお問い合わせには応じかねます。
6)引用資料・参考文献等は注釈をつけ、一覧表にまとめ出所を明らかにしてください。
7)個人情報保護の関係上、記入された内容は本目的以外に用いることはありません。
応募規定に従い、平成24年9月(募集受付開始)より平成25年2月末日(締め切り)までに、
作品を下記へ郵送してください。(締め切り当日消印有効)
● 提出先 〒142-0041 東京都品川区戸越5-17-14
財団法人 昭和池田記念財団 「昭和池田賞」係
● 応募に関する問い合わせ先
電話 03-5740-6525
FAX 03-3785-2953
● 募集開始 平成24年9月
● 締め切り 平成25年2月末日
● 入賞発表 平成25年5月下旬
● 贈賞式 平成25年6月下旬
* 入賞者には直接通知します。
(月刊「公募ガイド」、当ホームページにも掲載予定)
http://www.smk.co.jp/company/ikeda/
ちばがく 第40号 [15]
田園調布学園大学学長・井上經敏先生のご講演が終わりました
福祉と法
日本国憲法が定める「幸福追求権」「社会福祉」などを繙いて
人間は、誰もが「しあわせ」を願い 「さいわい」を求めています。「福祉」は、「福」も
「祉」も共に「しあわせ」「さいわい」を表しています。そこで、「社会あるところ法あり」
といわれるように、人間の社会生活の根源である「法」と「福祉」との関係を我が国の
最高法規である日本国憲法が定める「幸福追求権」「社会福祉」などを繙いて、皆さ
んとご一緒に考えたいと思います。
放送大学特任教授・千葉学習センター所長・宮崎清先生のご講演が終わりました
人心の華としての意匠
果たして、デザインとは何なのだろうか
DESIGNという外国語に日本人が出会ったのは明治時代でした。
その語は「図案」「設計」「意匠」 などと翻訳され、その後の私たちの生活に広く深く
浸透してきました。いまではカタカナ文化にすっかり染まって「デザイン」の一語。
ここでは、皆さんとともに「意匠」の意味・意義を探ります。
工学院大学情報学部教授・椎塚久雄先生のご講演があります
感性工学がもたらす新しい潮流
論理からこころのフィット感へ
20世紀は機械が中心となって発展し、いわゆる要素技術のレベルは飽和状態に達
していると言ってもよいでしょう。しかし現在は、あらゆる意味で人間が主体となり、人
間との親和性や人間の住む自然環境・社会環境との親和性が、より勝れた科学技
術として評価されることが期待されています。つまり、論理よりもこころのフィット感が
重要視されるようになってきています。感性工学がそのひとつの救世主となりつつあ
ることをお話したいと思います。
12月22日(土)13:30-15:00 附属図書館3F AVホール
平成24年度千葉学習センター特別講演会・月例公開講演会日程
①04月17日(火)宮崎清(放送大学特任教授)「藁の文化が語りかけること」於:千葉県文化会館
②04月28日(土)加藤隆(千葉大学教授)「私たちに永遠の命はあるか?―黙示思想とグノーシス思想」
③05月13日(日)喜多敏明(千葉大学准教授)「漢方医学のお話」
④05月19日(土)白井克彦(放送大学理事長)「日本の高等教育と放送大学の役割」
⑤05月27日(日)鈴木賢一(足からの働き研究所・理学療法士)「歩きやすくなるためには? 」
⑥06月02日(土)平田敏行(建築家・平田敏行都市建築事務所長)「建築とは何だろう」
⑦06月30日(土)島田行信(習志野市副市長)「これからの市政」
⑧07月21日(土)熊谷俊人(千葉市長)「未来を見据えた千葉市のまちづくり」
⑨08月04日(土)宮野モモ子(千葉大学教授)「歌が世界をつなぐ」
⑩09月08日(土)岡部洋一(放送大学学長)「スキーの科学、登山の科学」
⑪10月20日(土)井上經敏(田園調布学園大学学長)「福祉と法」
⑫11月10日(土)宮崎清(放送大学特任教授)「人心の華としての意匠」
⑬12月22日(土)椎塚久雄(感性工学会会長)「感性工学とは」
⑭01月12日(土)三ツ井紀子(前・千葉大学教授)「衣服と着心地」
⑮02月09日(土)安田正實(千葉大学名誉教授)「ドモアブルとフィボナッチ数列の話」
⑯03月02日(土)阿部 憲子(NGO活動家)「国際支援活動の実相」
⑰03月16日(土)柴佳世乃(千葉大学教授)「古典の世界の面白さ」
来年度の月例公開講演会の計画を立案しています。
講演題目、講師など、皆様のご希望をお寄せください。お待ちしています。
ちばがく 第40号 [16]
宮崎清
投稿:月齢講演会を聞いて
投稿:月例講演会を聞いて
「生活と福祉」
「福祉と法」の講演を拝聴して
引野桂子
11月上旬のある日、放送大学より水色の封筒が私宛に届きました。何だろうと思いながら、左端の「ちば
がく」原稿執筆依頼在中の文字を見ながらも何のことかわからず、なかを確かめました。「え!!何で私に?
私などとても投稿できない」と思い悩みましたが、「率直な感想を」とありましたので、恥ずかしながら投
稿させていただきました。
10月20日月例公開講演にて、井上先生による「福祉と法」の御講を拝聴しました。
先ず「福祉」と云う文字からの意味、「法」の語源とその意味を学びました。文字には全て謂われがあり、
福も祉も「さいわい」「幸せ」「幸運」の意味あいであることを知りました。福祉の法は、国民一人ひとり
が幸に暮らしてゆくための生存権が国の責務としてしっかり守られる法であることを知りました。また、最
高法である日本国憲法の大切な身近な部分を解りやすく丁寧に説明していただき、「法=堅苦しい難しいも
の」と日ごろあまり意識していませんでしたが、「社会ある所法あり」と云われるように、普段何気なく暮
らしている地域社会のなかで、私たちはいかにさまざまな法に守られながら日々を安全・安心に過ごしてい
るのかを改めて気付かせていただきました。なかでも戦後制定された福祉六法は、戦前までの長きに亘り人
間としての基本的人権がまったく無視され、病ですら病と認められずに不当な扱いを余儀なくされ続けて来
た社会的弱者にとって、やっと個人の尊重が認められた強い味方であり、日本国にとって大きな飛躍だった
ことを再認識いたしました。
福祉の法のみならず、自転車の無灯火も法で禁じられていることも知らなかったり、以前の法が改正され
ていたのも気付かなかったりと、個人が守らねばならない法もあることを気づかされました。法は時代の流
れと共に常に取捨選択され新しい法として作られて行くと云うこと、それらは国民の代表である国会議員に
より国会で定められると云うことが解り、今後益々少子高齢化が進むなか、特に福祉に関しての法は新しく
なったり、改正されたりといろいろの面で変わって来るのかと思いました。私たちは今後何事にも常に関心
を持ち、意識を高め学習しながら接していかなければならないと、思いを新たにいたしました。講義のまと
めとして「法は人間が作るもので、法によい中味を盛るのは人間である」という井上講師のお言葉に、熱い
感銘を受けました。とても有意義な1時間半の講演でした。
毎月このような意義深い素晴らしい講演を企画してくださる宮崎センター長様はじめ、スタッフの皆様方
に、いつも心より感謝しています。有難う御座います。
投稿:月例講演会を聞いて
「福祉と法」の講演を拝聴して
永島 雅
毎月の講演会を楽しみにしていて、ほぼ毎月、素晴らしい講師のお話に耳を傾けています。
10月20日(土)は、田園調布学園大学学長・井上經敏先生の「福祉と法」と題するご講演でした。
私たちは、憲法も民法も、何も考えずに日常の生活を送っております。民法にいたっては常識だと云う人も
おりますが、問題が生じた時はこの法律にしたがつて判断すればよいものと思い、私たちはその中身について
必ずしも知っているわけではありません。
私たち日本人は余りにも平和の世界にいるものですから、平和のありがたみがわからなくなっているように
思われます。日本は戦争に負け、大勢の人が犠牲になり、死んでゆきました。その結果、今の憲法ができたの
です。この歴史的事実を知らない人はいないでしょう。
人民主権のもとに民法ができ、その基に社会福祉法があるのです。私が子供の頃は健康保険、厚生年金もな
く、一家で誰かが病に倒れると家族の誰かが犠牲になり、看病しなければならなかったのです。
私たちの日本は、反戦・不戦の理念をしっかりと堅持し、これからも平和な福祉国家の姿を守ってゆきたい
ものです。井上先生のご講演を通じて、改めて平和のありがたさと福祉の大切さを実感いたしました。
投稿:月例講演会を聞いて
「福祉と法」の講演を拝聴して
飯塚玲子 全科履修生
10月20日(土)田園調布学園大学学長・井上經敏先生のたいへん意義ある講演をお聞きしました。
福祉は国で定められている生存権、国の社会的使命で、「すべての国民は健康で文化的な最低限度の生活を
営む権利を存する」と記されています。しかし、実際はどれだけの人がそれらに価する生活をしている人がい
るのでしょうか。毎月6万あまりの年金で最低限度の生活ができるのでしょうか。
福祉サービスの実施主体である地方自治体は、国の提示している理念である「自己責任」「自己管理」「自
助」といった市民の主体性が、サービスを提供するうえで重視されていることに注目していただきたいと思う。
サービスの利用にあたっては、個人の責任も問われるのではないでしょうか。困ったらすべて国が助けてくれ
るという甘い考えにも一理あると思いますが・・・。
介護保険法には、デンマークの理念である「生活の継続性」「残存能力の活用」「自立と自己決定」が反映
されてます。いずれにしても、多くの人が住み慣れた家庭や地域で生活し続けられるようにすることが、これ
からの福祉の課題ではないかと思う。お互いに支え合って仲良く生活したいものです。
考えさせられることが実に多い講演でした。勉強になりました。ありがとうございました。
ちばがく 第40号 [17]
月例講演会「福祉と法」に寄せられた感想・意見
原文のまま記載しています。( )は人数。
【感想】
・大変勉強になりました。(2)
・とても参考になりました。
・とてもわかり易くお話をされ、興味が湧きました。ありがとうございました。
・通常関係ないと難しく取り組めなかった分野だったが、法律の重要性が解りもっと勉強しなければと思い
ました。もっとも関係しているのかも…。
・少々固い話題でしたが、良く理解できたように思う。普段、接しない話題であった。放送大学では珍しい
話題を取り上げたものだ。
・全体的に難しかったが、基本的人権について改めて考えさせられました。
・日頃あまり憲法を意識しないで生活していますが、あらためて色々勉強させていただき、良かったと思い
ました。ありがとうございました。企画された方にお礼申します。
・日頃深く考えていない法の問題を詳細に説明していただき、有難うございました。
・福祉と関係ある多くの法律が存在することを知り、大いに参考になりました。
・福祉を法の立場で、基本から学ばせていただきました。本日は、ありがとうございました。
・福祉の法律は変るのが早い。不正受給で介護保険を悪用するものがいたりだが、前の法律で良かったもの
もいると思うのだが何を基準に手直しをしていうのだろう。
・法と福祉の関係について大変わかりやすく、ご説明いただきました。参考になりました。ありがとうござ
いました。
・今まで福祉と法という観点から考えたことはほとんどなかったが、今日の講演であらためて考えさせられ
ました。有難うございました。
・法律のことについて考えられた。大変良かった。
・不穏な外国との間柄、ますます困難さと重要性を増す高齢者や失業者、半失業者の様々な問題ある現日本
で、本質に立ち戻ってものごとを考えるということが大切であることに今更ながら気付きました。
・久しぶりに悪性・民法の下に生活して居るのだと云う事を思い出しました。
・条文の説明が中心であったが、裁判事例等(判決文等)でお話しいただければもっと理解できたと思う。
・もう少し身近な福祉の法律だともっとよかったと思います。(実例等も含めて)
・大変難しい内容の講演でした。
・最後の方がしりきれどんぼになって残念でした。
【意見】
・時間が無いのが残念。
・講義を拝聴させていただいて居ますが、1時間30分ではすぐに終わってしまいますので、2時間ぐらい
に時間を30分程度伸ばして下さい。
【今後開設を希望する講演】
・生命倫理(医療倫理)
・福祉
・環境とエネルギー
・芸術
・ボランティア活動(実際の活動報告)
・これからの「良い新生活実現」のため具体的かつ詳細な連続講座が望ましい
ちばがく 第40号 [18]
投稿:月例講演会を聞いて
実るほど頭を垂るる稲穂かな
渡邊 一
豊藁原の瑞穂の国に生まれた私たちは、米を主食にして生かされています。今日、宮崎清先生の月例講演
会に参列させていただいたのも、基本的にその気持ちに依るものです。
先生は、最初、映像画面に「ものづくり 時代を超えて」というタイトルで、5人のパネリストを写され、
説明してくれました。石川県金沢市の県立能楽堂にて行われた国際シンポジウムの一コマです。
フランスエルメス社のトータルコーディネーターのシャンタル・グラニエさん、革の生活用具づくりのエ
ルメス社職人のヴァレリー・ベルナドーさん、宮崎清氏、九谷焼の名工・福島武山氏、輪島塗の名工・北濱
幸作氏の方々です。そのなかでも、ベルナドーさんのことに感銘を受けたと先生はおっしゃいました。何故
かと言えば、17才の時エルメスを一目見てぞっこん惚れこみ、それからというものの、それ一筋にこの仕事
に打ち込まれたという情熱に打たれたのだそうです。コロンブスの卵ではないですが、彼女の直感がそうさ
せ、人としての磨きが光り輝いたのでしょう。フランス人特有の誇り高き女性です。それに比較すると、私
は内的人類かな?
続いて、先生は千葉大学入学時の先立として、小池新二先生、W・Morris先生、柳宗悦先生の三恩人を挙
げられました。現代国家が、司法・立法・行政の三権分立によることは白明の理です。ですが、明治以来発
展を続けたグローバル化の文明は、近現代に及んで危機に瀕しているように思われます。何故か?一言でい
えば、個の自覚が足りないことだと思います。
表題に揚げられた「人心の華としての意匠」の欠如です。ひとりひとりが精魂こめて、ものづくりに精出
す力がなくなったためです。大量生産・大量消費の風潮に流されて、人の心がなくなり、モノづくりの本質
を見失っているからではないでしょうか。わたしたちはこのもの余りの時代を、どうしたら乗り切っていけ
るのでしょう。イギリスをはじめ、西欧の国々が覇を唱え、今また、アメリカ文明、ユーラシア文明、中国
文明等々、大きな流れのなかに人びとは押し流されて大局を見失っているのが、現代の悲劇です。
もう、どうも、の時代です。個人個人が、足を地につけて、一歩一歩、ゆっくりと歩いて行く、それも冒
頭に申しましたように、頭を下げて、「ありがとう」の気持ちで日一日を過すことだと感じました。
生活のなかに、ただ一つのお椀を自分のそばに置き、楽しむ時間が何とありがたいことか。意匠の美しさ、
先生の講話、友人たちの誇らしげな顔を拝見して、癒された一日でした。
最後に、来春三月退官される先生が47歳の時に書かれた『藁』上下巻の続きを執筆なされるであろうこと
をご期待申し上げて、筆を措かせていただきます。
ちばがく 第40号 [19]
月例講演会「人心の華としての意匠」に寄せられた感想・意見
原文のまま記載しています。
( )は人数。
【感想】
・大変勉強になり良かったです。(3)
・「デザイン」のもつ意味が理解できた。(2)
・大変感激しました、面白かったです。(2)
・「心に始まり、心に還る」意匠に教えられました。
・「意匠」について・・・「心に始まり、心に還る。途切れることなき思索と実践」という言葉が心に残り
ました。それから「仏人は物作りに熱心であり、好きである(愛してる)」というお話にうなづけた。
・デザイン「意匠」目からうろこ。心から始まり、心に帰る。自分の心をみがかなければと再認識しました。
・意匠(デザイン)に付いてはバクゼン的な考えしかなかったが今日のお話で具体的なものとなった。
・日頃何気なく使っているデザイン(意匠)という言葉の本質的意味が少しは理解できたように思う。芸術
技術のお話はよく理解できた。大変貴重な時間でした。
・“意匠”の哲学を伺うことができてよかった。
・意匠(デザイン)が私達の生活に根ざし発展して来た。民芸品としての製品をながら伝統文化を守らなけ
ればと思わされました。
・生活用具としての意匠工芸(職人)の作品が、生活の中に普通に使われるためには、価格という現実の壁
をいかに破るかにある。いかに使いたくても、あのケタの違う価格では、手が届かない。民芸の経済的問
題について先生のお考えを知りたい。
・日本の一般民衆が自然四季と大切に向き合った生活日々をいとおしく感じました。ありがとうございまし
た。
・衣食住のくらしの中の形と色、一番学習したかったことを判りやすく、ていねいに教えて頂き、幸せです。
ありがとうございました。生活雑貨の中の陶磁器、漆器にずっと興味をもっていただけに伝統工芸に、も
のづくりが最も、庶民に手が届くように1個でも使って確認できるといいと思います。
・心を込めて作られた作品を大切に扱う、使うことが少なくなってきていることはさみしいことですね。
・職人さんたちの心のこもった作品を日常生活の中で使って使い手の心も豊かになっていく・・・。ほんと
うにすばらしいですね。
・良い講演でした。匠 ― 生活の係り深みを思いかえした。気づき、ありがとうございました。
・日本の昔から伝えられた工芸品のすばらしさを教へて頂きました。
・デザイン、意匠の広い意味が理解できました。(今まで狭いイメージで考えていました)
・今までのデザインのイメージとちがって、考え方を理解できて、よかった。
・日々の生活と楽しみ、それ自体を愛すことが、物作り(生活用品)の基礎であるとの事。物を愛し、又物
作りを愛する事が意匠につながるようである。
・意匠についての先生の思いが伝わってきました。
・もの作りの心、そうですねと感心感銘しました。いろんなことに感心感銘いい事を聞きました。
・40年ぶりに意匠の事業を受けた様な気がしました。DVDは図書館で見られる様にして下さい。
・大変勉強になりました。人の作られたものに心が宿っているものが見えるようになりたいです。
・人間味あふれたご体験にもとづいたわかりやすいお話が何とも面白かったです。話術のたくみさに引き込
まれました。生活に対してきちんとした心の目を持つ事の大切さを学びました。
・素晴らしい講演有難うございました。雑談が素晴らしかったです。わかりやすく、楽しい話術も芸術でし
ょうか。
・宮崎先生にただ々感謝!感謝!!日本の文化の根源につながるお話に目がさめた感じです。
・宮崎先生の講演はとても有意義な時間でした。
・先生の人柄が出て大変素晴らしい内容でした。
・家紋なども教えてほしい。図案の方かも知れない?
・宮崎先生の専門分野の話は初めて。藁の工芸文化は、再盛できないでしょうか?捨てる文化から再生文化
は?
・漫然とした自分の話よりももっと具体的に! ビデオが見たかった。
【意見】
・時間が短いことに、いつも欲求不満を感じることが多いです。内容によっては連続講座形式が併用される
と有難いです。
・(90)→120分に広げてほしい。
・時間が短い。(せめて3時間ほしいです)
【今後開設を希望する講演】
・医療・介護・老後・健康(現状及び将来の見通し)(2)
・生物(動植物)、昆虫学(2)
・音楽理論
・県立保健で医学教員による歯について、口のなかのこと、歯周病についてなど
・宮崎所長の日本全国における植物のしきたり(藁・籾など)?
・宮崎先生にもう一回お願い
ちばがく 第40号 [20]
『ちばがく』に玉稿をお寄せください!
皆さまの玉稿をお待ちしています。例えば、
〇放送大学に入学して思うこと 〇月例講演会に参加して
○放送授業を履修して
○面接授業を履修して
〇国内外の旅行記
〇サークル活動紹介
〇東日本大震災に思うこと
〇俳句・短歌・詩
〇写真 など
玉稿には、できましたら、お名前・所属コースをご記入ください。差支えなければ、お顔写真もお添えくだ
さい。匿名・ペンネームご希望の方は、その旨、ご一報ください。
分量は、半ページですと800字程度、1ページですと1,500字程度です。
締切りは、毎月15日。同月末ないし次月末刊行の『ちばがく』に掲載させていただきます。玉稿は下記宛に。
メール:千葉学習センター所長 宮崎清 [email protected]
省エネルギーおよび節電対策の一環として、暖房温度を摂氏19度に保っています。
千葉学習センター学生団体が22団体になりました。
12月4日開催の学生委員会にて千葉学習センターから学生団体新規設立申請をしていた「古典詩歌を味わ
おう会」ならびに「放送大学健康フラダンスクラブ」が承認されました。この2団体を含め、千葉学習セ
ンターの学生団体は全部で22団体になりました。なお、全国では314団体です。
『いちはら歴史の散歩道』が刊行されました。
全科履修生・青柳至彦氏が10年以上にわたって執筆されてきた「いちはら歴史の散歩道」(第1話から第
155話)が、市原市農業協同組合より、一冊の本に再編され公刊されました。青柳氏は「市原市文化財研
究会」「市原市ふる里文化研究会」事務局長などを務められ、他にも数冊の著書を公刊されています。
「創作狂言 鬼来迎」が公演されます。
この創作狂言は、房総に伝わる文化や伝承をもとに新たな創作狂言を作っていく、市民参加型のプロジェクト
です。放送大学千葉学習センターの非常勤講師でもある和泉流狂言師小笠原匡氏を中心に、公益財団法人千葉
県ならびに市文化振興財団、NPO法人フォーエバー、千葉大学が連携して、「見る、知る、伝える千葉~創
作狂言~運営委員会」を構成運営しています。今回の公演は、横芝光町に伝わる「鬼来迎」(国指定重要無形
民俗文化財)を取り上げ、舞台化しています。「鬼来迎」は、生前の罪によって地獄に堕ちた者が、鬼にさい
なまれたものの、仏菩薩によって救済されるという仏教劇です。これをもとに、創作狂言では時代や身分を超
えて変わらない人びとのこころを描き、地獄絵の絵解きをも取り入れた魅力的な舞台に仕上がっています。
第一部では、古典袴狂言「しびり」の上演も行われます。
・日 時:12月23日(日) 13時30分開場、14時開演
・場 所:千葉県文化会館 小ホール
なお、12月24日(月祝)に、東総文化会館(千葉県旭市)でも上演されます。
詳細はこちら→http://www.cbs.or.jp/zaidan/perfomance_info/events/121223.html(千葉公演)
http://www.cbs.or.jp/zaidan/perfomance_info/events/121224.html(東総公演)
ちばがく 第40号 [21]
さぽた通信
さぽた編集部 澤田恵子
第5回 あるく・みる・きく会
~幕張海浜公園内見浜園・茶室松籟亭・
幕張テクノガーデン内ウェザーニューズ社見学記~
秋晴れの一日、宮崎先生をはじめ総勢17名は、JR海浜幕張駅から徒歩約10分の、幕張海浜公園内にあ
る「見浜園」に集合。特別にガイドの方をお願いして、面積約1.6haの園内を案内していただきました。
千葉県立幕張海浜公園内にある日本庭園と茶室「松籟亭」の立礼席を拝見しました。
カワセミ班と漢字班の二班に分かれて、一方は散策・一方は松籟亭(しょうらいてい)で呈茶をいただき
ました。東京湾の埋め立て地の一角で、豊かな緑と下の池に面して、日本庭園と茶室があります。ここは、
平成2年6月(1990年)、時の千葉県知事沼田武氏が「千葉を訪れる外国人の方に、日本の良さを知って
いただくために建てた」と言います。
当時は駅前にホテルが一軒ぐらいしかなく、寂しいところだったようです。バブル期でもありましたので、
京都の北山杉を用いた数寄屋造りの本格的な茶室。またむくりのある銅版黒板一文字葺屋根など、贅を尽く
して作られました。3.11東日本大震災では、各所に痛みが生じ、なかでも池の循環ポンプがダメージを受け、
その点検・修復には多大な時間とお金がかかったそうです。見学の一ヶ月前に修復され、鯉が放たれたばか
りでした。そのため、池はまだまだ痛々しそうでした。
「幕張テクノガーデン内ウェザーニューズ社」は、見浜園と同じ駅を挟んだ山側、目の前にある24階建て
のなかにあります。設立は昭和61年(1986年)。正真正銘日本の会社です。創立者、石橋博良氏の海難事
故を未然に防御できなかった切実な体験から、「海難事故等を未然に防ぐためには、詳細な現地のデータを
積み重ねることができれば、可能ではないか!産業と暮らしに役立つ気象情報を!」という理念のもとに賛
同する若手を中心に世界の気象会社のトップとなり、躍進を続けている会社です。その証にテクノガーデン
内のあちこちにオフィスが点在しています。規模の拡大と共に発展を続けるオフィスは、ガラス張りで、ス
タジオも完備しており、24時間気象情報を世界に向けて発信続けています。
日本の気象ニュースの大半は、その原稿までも作成なさっておられるとのことです。また、日本はむろん
のこと、世界中の船・飛行機・地域の気象をカバーしている、たいへん頼もしい会社でした。景気の低迷な
ど先行き不安の現在、こういう会社が成長している姿を見ることは頼もしい限りでした。その様子は、星合
さん・飯岡さんのレポートに詳しく書かれています。どうぞ、お読みくださいませ。
星合さんは80歳になろうという方ですが、スマートフォンを駆使してウェザーニューズ社に情報を提供
されています。また、地元の天気を瞬時にスマホに取り込み、実生活に役立てておられます。飯岡さんは、
奥様が先に放送大学で学び始め、今では放送授業で受講した課目から、資格取得をし、地域社会で活躍され
ています。放送大学の学生の勇姿を見るのは、嬉しいことです。
ちばがく 第40号 [22]
24時間、全世界に、幕張から気象情報を発信する会社
星合 重男
全科履修生・シニアライフ研究会
あるく、みる、きく会の、2つ目の見学は、ウェザーニューズ社。
地球を舞台に気象情報を配信しているこの世界最大のお天気企業に
は大いに興味があった。
私の持つスマホで唯一料金を払って使っているアプリがこの会社
のもので、「花見川区に間もなく雨が降りますよ」「50キロ圏内で
雷が発生しました」とか、地震が発生すると2~3分後には、震源
地と花見川区つまり私の家の震度はいくつだったか?! 津波はある
か?!などの情報が配信されて、お天道様のそんなことがよくわかる
ものだと思うくらい不思議な会社です。
花見川区の私に情報を送信してくれるのだから、きっと札幌の地
震も、沖縄の雨の情報も送っていると思うと、160万といわれる
ユーザーにそれぞれの地域の異なった気象情報を、どうして送るこ
とができるのか、一度見学してみたかった。全国のテレビ局の半数
以上はこの会社の天気予報を使っているというし、今日もテレビ気
象の必要なニュースキャスターを募集した広告があったが、今回の
見学によると、つまりここで制作したお天気ニュースを各局に配信
するのだそうだ。ビルの2階部分にはそのスタジオも見えた。
24階にはグローバルセンターというのがあり、ここでは24時間、
全世界に気象情報を送っているそうだ。広い部屋のなかには世界地
図があって、この会社が管理している顧客の飛行機や船がどこにい
るのか一目でわかるとのこと。船は種類ごとに、その地域の気象情
報を見てどのルートが安全で早いか、監視し情報を送っているとい
う。海温・海流・風・氷結などのデータも入手し、世界の交通網の
安心安全を日夜担っているそうだ。
また、この階にはウェザーニューズ社の心臓部ともいえる、サ
ポーターと一緒に天気予報を作る部門があるとのこと。僕も、さつ
きが丘に今雨が降ってきたとか、さくらの開花は今5分咲きである
とか、いろいろな情報を送っているので、どうなっているのか気に
なっていたが、たくさんのコンピュータと人がいるだけの静かな場
所とのこと。驚きでした。
そして、この会社の「社是」なるものを見た。「よく遊べ、たく
さん遊べ、仲間と遊べ、仲間と遊ぶときより大きな喜びをみいだ
す」と書いてあった。不思議な会社。面白い会社を見せていただい
た。お忙しいなか、色々と常日頃、知りたかったことを教えていた
だいた担当者の方には、この場を借りて御礼申し上げる。また、企
画してくださった宮崎先生にも御礼申し上げる。ありがとうござい
ました。
掲載写真は、いづれも
テクノガーデン内2Fにある
「ウェザーニューズ社」
近くには、郵便局もある
ちばがく 第40号 [23]
放送授業「身近な気象学(‘10)」を受講中
飯岡 孝
私は3.11の東日本大震災をきっかけに、昨年「都市と防災」の
授業を受講しました。そのなかで日本防災機構(NPO)の定めた
民間資格である「防災士」についての記述がありました。防災活動
に重大な関心を持った私は「よし、今後の活動方向はこれだ!」の
想いのもと、研修やテストを経て防災士試験に合格しました。
次に、今後は防災士として活動するためにも自然災害のメカニズ
ムを解明する気象学を是非学びたいと考え、今期は「身近な気象学
(‘10)」の授業を受講中です。そしてタイミングの良いことに、
今回の「あるく、みる、きく」企画のなかに「ウェザーニューズ
社」の見学が組み込まれているのを見て「是非参加したい!」との
想いで、急いで参加の申し込みをしました。
ウェザーニューズ社は世界最大の気象会社です。見学の際、社内
を案内説明してくれた担当者からはその自信と誇りを感じました。
『100社前後のテレビ局と契約し、私たちにもおなじみのお天気番
組もここで作られ配信されている』そうで、意外と身近な存在です。
また、「今日、明日の気象情報によって企業の売り上げにも影響す
る。数千隻もの船と契約し、燃料の消費等も考慮して航路を選定し
たり、安全航行にも貢献している」そうです。今回見学するまで気
象情報にそのようなニーズがあり、企業経営を成り立たせられるな
んて夢にも考えていませんでした。
『160万人の有料の個人会員とともに気象情報を作るシステムの
運営も行って』いるそうです。『当初気象庁がだしていた桜の開花
予報も会員からの情報でリアルタイムに配信できるため、今では気
象庁は桜の開花予想は私たちにゆだねている』そうです。さらに
『遅くとも来年の夏には独自の人工衛星を打ち上げる予定』とのこ
と。これらの説明を聞き、地域や個人により密接に気象情報を提供
したり、災害予測をより精度良く実現できるように発展してゆくの
ではないかと感じました。
大変有意義な「あるく、みる、きく」催しでした。この会をお世
話して下さった宮崎所長、澤田さん、吉浦さん、吉田さん有難うご
ざいました。(見浜園の日本庭園の素晴らしさの記述はほかの人に
ゆだねます)。
百葉箱
掲載写真は、いづれも
テクノガーデン内2Fにある
「ウェザーニューズ社」
ちばがく 第40号 [24]
~参加者感想文から~
●「あるく・きく・みる」に参加させていただきありがとうございました。
見浜園では,ただ散策してお茶をいだだくのではなく、澤田様の教養あふれる
お話で豊かな時間を過ごせました。
私はウェザーニューズの見学が目的で参加したのですが、説明していただいた
見浜園の様々な意匠や自然に感心してばかりでした。
目の前が海だというのに、硫黄の香りのする池やカワセミ、本当に驚きました。
そして、更級日記に通じている…なんて。
初参加で「ちばがく」のことをよく存じ上げませんので,どのように掲載され
るかも想像がつきませんが、本当に楽しい企画に参加できました。
●「見浜園」は素晴らしく池泉回遊式・竹垣の種類・燈籠の種類など、ガイド
の方の説明にうなづくばかりでした。
●青空のもと、ホテル群に囲まれた空間のなかそのコントラスト
がすばらしく、日本文化を再認識しました。
●翠空茶会の稽古場でしたので、とても懐かしかった。
●カワセミ君に出会えて良かったです。まさかの嬉しさでした!
●「見浜園」見学の日を思い出すと、なんだか不思議な気持ちになります。
立礼席で呈茶をいただきながら、クイズをだして下さった時のことです。クイ
ズのひとつに床の間に掛けてあった掛け軸の読み方問題がありました。たいそ
う立派な崩し字で【?】何と書いてあるのやら、さっぱり思い当たりません。
色々ヒントを言ってくださって、ようやく隣の方が【関】かしら?と言われ、
係りの方も「そうです、これは旧字体の【關】です。」
思いもかけない字でした。それにしても立派な書体でした。
次に、見浜園と茶室松籟亭の名前の由来を教えてもらったことです。
なんと私の好きな紫式部と繋がっていたのです。千年前の話しとは思えない人
間の感情表現が、今の私たちと同じで好きでしたが、この千葉の地と無縁では
なかったということが日を追うごとにジーンと心に響きます。
不可思議です。
紅葉の盛りの庭園で、ガイドの方の説明は日本人として知らな
かったことばかりでした。散策しながら、この池が3.11の東日
本大震災で循環ポンプが壊れ、10月に修復され鯉が放たれたば
かりだということもわかりました。木々が生い茂った素敵な日本
庭園ですが、木立の外は東京湾幕張の浜です。
<補足として・・・>
◇日本庭園「見浜園」・茶室「松籟亭」の名前の由来◇
いずれも平安時代の「更科日記」の作者、菅原孝標女が13歳の
折、国司の任期を終えた父と共に上総を立ち、上京する途中に、
【くろとの浜】現在の千葉市稲毛区黒砂の浜辺に宿泊した時に詠
んだ歌を参考にしています。
「まどろまじ
◆菅原孝標女
今宵ならではいつか見む
くろとの浜の秋の夜の月」
継母の上総大輔は、紫式部の娘、大弐三位と結婚した高階成章
の姪に当たります。そのため、源氏物語は身近であったでしょう。
また、実母の姉は「蜻蛉日記」の作者です。もしかしたら今私た
ちが歩いているところを歩いたのかもしれませんね。ワクワクし
ます。放送授業「日本文学の読み方」島内裕子著をご覧ください。
後記
駅から歩いて10分、新旧の世界に触れて
みてはいかがでしょう。
@お詫び@
「ちばがく」第39号27頁
沖縄学習センター大浜用意さん
⇒洋意さんの誤りです。お詫び
して訂正致します。
ちばがく 第40号 [25]
千葉学習センターは、ただいま、学生たちの作品でいっぱいです。
お気づきの方もおいででしょう。ただいま、千葉学
習センターのロビーや中庭には、学生たちの力作が
展示されています。ロビーには、面接授業「デザイ
ンの基礎・立体編」で作成された使用済みダンボー
ルを利用してのモビールが、下げられています。わ
ずかな風の動きに応えて動いてくれています。中庭
には、ケヤキの大木の根元に、細いアルミパイプを
用いて制作したモニュメントが置かれています。こ
ちらは、モビールが個人制作であったのに対しグ
ループ作品です。冬の陽にパイプが光ってくれてい
ます。トラス構造の造形物です。
また、ロビーの壁面には、「空気を見るかい」の
方々による新しい作品が掲出されました。自称「縄
文ババさん」の実にしっかりとした筆使い・色使い
の作品もあります。
千葉学習センターでは、学生たちの作品で癒しの空
間を創りだすキャンパスギャラリー化を進めていま
す。少しずつ、その目標に近づいていきましょう。
客員教授・三ツ井紀子先生のご講演があります
衣服と着心地
寒くなってきましたが暖かく過ごせていますでしょうか。節電が叫ばれてい
ますが、機器に頼らず衣服で暖かく過ごすにはどのようにしたらよいので
しょう。高機能性繊維を使った保温性のある新素材も開発されていますので、
これら衣服の素材や衣服内気候、着装の仕方、衣服の清潔な取り扱いなどに
より快適な衣生活が送られるよう、わかりやすくお話しします。
1月12日(土)13:30-15:00 学習センター 2階 大講義室
ちばがく 第40号 [26]
藁筆・稲穂飾りをつくりました
昨年に引き続き、12月13日(木)、東明美(藁筆アーティスト・稲藁工房ふら
ここ舎主宰)さんを招いて、藁筆・稲穂飾りづくりをしました。参加された
30余名のみなさんが、10時から15時まで、それこそ一生懸命に創作に励
みました。東京からご参加くださった方々もおいででした。多謝。
ご存知のように、しめ飾りなどの正月飾りは地域に固有な方法でそれぞれに
特徴的なかたちにつくられてきました。この度の稲穂飾りは東さんが創作さ
れた意匠です。6色の稲穂を藁に結びつけた形状で、つくり方も容易ですが、
参加者は東さんに手を取っていただきながら、真剣に創作にチャレンジしま
した。何事もそうですが、真剣に臨むことは大切ですね。真剣に臨めば、必
ず素晴らしい結果が訪れます。
上の写真は、催しの最後に、それぞれが創作した藁筆や稲穂飾りを手にして
カメラに収まったものです。それぞれの顔が輝いています。「いいでしょう。
素敵でしょ」と、誇らしげに語っているかのようです。「頑張ってつくった
私の作品です。これで、明るい新年を迎えられます」とも、語っているよう
です。
編集後記
●暗示、意訳、演出、温度、概算、概念、会談、会話、回収、解放、科学、化学、拡散、歌劇、仮定、活躍、
関係、幹部、観点、間接、寒帯、議員、議会、企業、喜劇、基準、基地、帰納、義務、客観、教育学、教科
書、教養、協会、業務、金牌、金融、銀行、銀幕、緊張、空間、組合、軍国主義、警察、景気、経済学、契
機、経験、経済恐慌、軽工業、芸術、系統、劇場、化粧品、下水道、決算、権威、原子…。枚挙にいとまが
ありません。これらは、日本から中国へ伝来した和製漢語のほんの一部です。秋祭りで中国語研究会がパネ
ルにして紹介してくれました。まさに一衣帯水の距離にあり、文化的にも交流が絶えない両国です。新聞や
テレビで報道される緊張が一刻も早くおさまることを願いたいものです。
●ウエザーニューズの入口で、久しぶりに、創業者の故・石橋博良氏にお会いしました。石橋氏は千葉大学
が独立行政法人となった際に発足した経営・運営に関する外部委員で、私も何度もお目にかかっておりまし
た。この度のあるく・みる・きくの催しでウエザーニューズを立ち上げられた経緯などを改めてうかがうこ
とができ、石橋氏の市民参加型企業経営哲学の先見性を実感いたしました。カエルを愛された石橋氏。今で
もにこやかで闊達な石橋氏が、ウエザーニーズにはおいでのようです。、
●早いものですね。光陰矢の如し。新年が間近になりました。皆さまには、今年はどのような年でしたか。
来る年には、どのようなことに励んでいこうとお考えですか。「夢は実現する。小さなことの積み重ねが肝
要」を肝に据え、新たな夢を描き続けましょう。新年まで、再見(サイチェン)。
KM
放送大学千葉学習センターは、年代・職業・地域を問わずさまざまな方々が集い、
学生と学生、学生と教職員とが学習やサークル活動などを通じて日ごろから触れ合える場です。
放送大学 千葉学習センター
〒261-8586 千葉市美浜区若葉2丁目11番地
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ちばがく 第40号 [27]
ブータンの子供たちとグアテマラの織物
上から
ブータンの子供たち(猫と子供)
ブータンの子供たち(私の犬)
ブータンの子供たち(友達)
上から
グアテマラ織物
グアテマラ織物
ボナンパック遺跡貴人像(児島英雄氏作成)
上の写真は、10月13~14日に行われた千葉学習センター第4回秋祭りに佐藤順氏が紹介してくださっ
た『ブータンの子供たち』と題した写真展、ならびに、『グアテマラの織物展』の一部です。
本誌11ページ掲載の『秋祭りに個人参加して』の記事と合わせて、ご覧下さい。
ちばがく 第40号 [28]