橋を長く安全に使い続けるために ∼守って生かす施策で予算縮減∼ 姶良市橋梁長寿命化修繕計画（概要） 急増する橋の修繕・架け替え費用 姶良市が管理する橋は、平成 24 年度現 在で 305 橋あります。しかし、安全で 快適な生活に欠かせないこれらの橋の うち、一般的に架け替えが行われる 50 年を経過しているものが約 2 割ありま す。さらに 20 年後には、架け替え対象 となる橋が約 70％に増加。その修繕費 用や橋の架け替え費用の急増が予想さ れています。 建設後 50 年を超える橋の割合 建設 50年以上 約20% 平成 24年度 （61橋） 建設49年以下 約 80％ 約 3.5 倍 増！ 20年後 橋の架け替えが 平成 44年度 こんなに多くなるのね。 建設 49年以下 約29％ 費用は大丈夫かしら・・・ 約 建設 50 年以上 70 ％ （215 橋） 橋を守る適切な維持管理 そこで、「建設から維持管理に至る橋のライフサイクル」を考え、 少ない予算で適切な維持管理を行う『橋の長寿命化修繕計画』を始めています。 長寿命化修繕計画の流れ 現在、姶良市が管理している 305 橋全てについて、この長寿命化修繕計画を立てました。 点検は 5 年または 10 年ごとに実施し、架け替えより修繕を基本として、その時に応じた適 切な対策を検討します。 ※年度ごとの修繕費用抑えるために、１つの橋を数年に分けて修繕する場合もあります。 ①点検 ②予測 橋の状態を 把握・評価 します。 将来、橋が どのような状態に なっていくのか 予測します。 ③対策を検討 ④管理や修繕 いつ、どの橋を、 どのように 修繕するのが 最適かを検討し、 計画を立てます。 計画に沿って 維持管理や 修繕を行います。 ポイント １ 今ある橋を、より長く安全に使うことができます。 これまでは損傷がひどくなってから修繕したり、修繕でき ないものは橋を架け替えたりしていましたが、今後は定期 点検により、まず、橋の状態を把握し、劣化の予測を行い ます。そして、損傷が少ない段階で修繕し、橋の健全性・ 安全性を確保します。 鉄筋の露出 橋の 主な損傷 長寿命化 修繕計画って 橋を元気に 長生きさせるって ことなのね！ ひび割れ 定期点検 ポイント ２ 増加する修繕費用が削減できます。 事業費用の比較 㻥㻘㻜㻜㻜 従来の取り組み ካᆢʙಅᝲ ʙಅᝲ 㻤㻘㻜㻜㻜 長寿命化修繕計画 ካᆢʙಅᝲ ʙಅᝲ 約 261億円 㻞㻜㻘㻜㻜㻜 㻡㻘㻜㻜㻜 約 129 億円 㻠㻘㻜㻜㻜 㻝㻡㻘㻜㻜㻜 ካᆢʙಅᝲ ႊ ɢό 㻢㻘㻜㻜㻜 㻟㻘㻜㻜㻜 㻝㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻘㻜㻜㻜 㻡㻘㻜㻜㻜 㻝㻘㻜㻜㻜 㻜 㻴㻞㻡䡚㻴㻟㻠 その差は 㻟㻜㻘㻜㻜㻜 㻞㻡㻘㻜㻜㻜 㻣㻘㻜㻜㻜 ʙಅᝲ ႊ ɢό 「壊れてから直す」や「橋の 架け替え」という従来の取り組 みと、損傷が少ない段階での 修繕や適切な維持管理を行う 新しい取り組み ( 長寿命化修 繕計画）とで、今後 50 年間の 事業費を比較すると、従来の 取り組みが約 261 億円なのに 対し、長寿命化修繕計画を実 施すると約 129 億円となり、 約 132 億円 (50.6％) の費用削 減が見込まれます。 㻴㻟㻡䡚㻴㻠㻠 約 261億円 ー 約 129 億円 ＝ 㻴㻠㻡䡚㻴㻡㻠 132 約 㻴㻡㻡䡚㻴㻢㻠 㻴㻢㻡䡚㻴㻣㻠 㻜 姶良市の市税 億円 2 ※ 約 倍 に相当 ! ※H22 年度決算報告より 少ない予算での 適切な管理は、 私たちの暮らしにも イイコト あるんだね。 ポイント ３ 暮らしへの影響が軽減されます。 損傷が小さい段階での修繕や適切な維持管理は、大掛かりな修繕や橋の架 け替えに比べ、道路の閉鎖や工事車両等でご迷惑をおかけする規模や期間が 縮小できるため、みなさんの暮らしへの影響も軽減することができます。 ■姶良市橋梁長寿命化修繕計画（概要）■ 〒899-7492 鹿児島県姶良市宮島町 25 姶良市土木課 TEL.0995-66-3111 ●計画策定にあたりご意見、ご助言をいただいた学識経験者 鹿児島大学大学院 理工学研究科 武若 耕司 教授 鹿児島大学大学院 理工学研究科 山口 明伸 准教授 平成 23 年度版
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