P112-113 - RALLYPLUS.NET ラリープラス

1986 RAC Rally
Stig Blomqvist/Bruno Berglund
1986 RACラリー
スティグ・ブロンクビスト/ブルーノ・ベルグルンド
1986
WRC出走はわずか4ラウンド
デビュー戦の3位が最上位
1985年9月に開催されたリンディスファーンラリーで、マル
コム・ウィルソンがフォードRS200のデビューウインを達成。
フォードは86年からのWRC参戦に向けて準備を進めるが、グル
ープBのホモロゲーションの取得が大幅に遅れ、WRC初参戦は
第2戦スウェーデンまで持ち越されることになった。
2台のRS200のステアリングを握ったのはスティグ・ブロン
クビストとカレ・グルンデル。レグ1、ブロンクビストは3位を
走行し、グルンデルも5位と好ポジションをキープする。レグ2
に入り、ブロンクビストがエンジントラブルからリタイアしたも
のの、3つのベストを刻んだグルンデルが3位表彰台を得た。
第3戦ポルトガルはブロンクビストとグルンデルに加えて、3
WRC Round.2 Rd.2 スウェディッシュラリー
ERC Rd.8 サーキット・オブ・アイルランド
1 ユハ・カンクネン/ユハ・ピロネン
2 マルク・アレン/イルカ・キビマキ
3 カレ・グルンデル/ベニー・メランダー
4 ミカエル・エリクソン/レインハルト・ミシェル
5 ガンナー・ペターソン/アーネ・ペターソン
6 ジャン-クロード・アンドリュー/アニック・プベーニュ
7 ケネス・エリクソン/ペター・ディークマン
8 ロジャー・エリクソン/パー・ロゼンダリ
9 ビヨルン・ヨハンセン/アンドレス・オルソン
10 ソーレン・ニルソン/アケ・グスタブセン
リタイアスティグ・ブロンクビスト/ブルーノ・ベルグルンド
1
デビッド・レベリン/フィル・ショート
2
ラッセル・ブルークス/マイク・ブルード
3
オースティン・マクヘイル/クリスティ・ファレル
4
マーク・ロベル/ピーター・デイビス
5
ペンティ・アイリッカラ/ロナン・マクネイミー
6
サイモン・デイビソン/マーク・アトキンソン
7
フランク・フェネル/トム・キャラナン
8
アンドリュー・ウッド/マイク・ニコルソン
9
リチャード・ホール/イアン・ビーサント
10 エド・コルトン/フランク・スカンロン
リタイア カレ・グルンデル/ベニー・メランダー
プジョー205T16 E2
ランチア・デルタS4
フォードRS200
アウディ90クワトロ
アウデイ・クーペ・クワトロ
シトロエンBX4TC
フォルクスワーゲンGTI 16V
スバルRXターボ
オペル・カデットGSI
アウディ90クワトロ
フォードRS200
エンジン
WRC Round.3 ポルトガルラリー
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
ヨアキム・モウティーニョ/エドガー・フォーテス
カルロス・ビカ/カンディド・ジュニオール
ジョバンニ・デル・ゾッポ/ルイス・ロッジア
ホルヘ・オルテガ/ペドロ・ペレス
アウグスト・ティシェ/ジル・ティモニエ
ジャン-セバスチャン・コロミエ/クラウディン・カウス
ラミロ・フェルナンデス/アントニオ・モンテイロ
ジョバンニ・レコルダッティ/フレディ・デルモア
アントニオ・セグラド/フェルナンド・プラタ
アントニオ・カンティーニョ/アントニオ・マニュエル
スティグ・ブロンクビスト/ブルーノ・ベルグルンド
リタイア カレ・グルンデル/ベニー・メランダー
ヨアキム・サントス/ミゲル・オリベイラ
ユハ・カンクネン/ユハ・ピロネン
ミキ・ビアジオン/ティッツィアーノ・シビエロ
ブルーノ・サビー/ジャン-フランソワ・フォシール
ザイード・アル-ハジリ/ジョン・スピラー
ストラティス・ハジパナイオト/コスタス・フェルタィス
ルディ・ストール/レインハルト・カウフマン
ケネス・エリクソン/ペター・ディークマン
イオルゴス・モシュウス/ディミトリス・バザカス
フランツ・ウィットマン/マティアス・フェルツ
ミシェル・レイネリ/カルロ・カッシーナ
スティグ・ブロンクビスト/ブルーノ・ベルグルンド
リタイア
カレ・グルンデル/ベニー・メランダー
プジョー205T16 E2
ランチア・デルタS4
プジョー205T16 E2
ポルシェ911 SC RS
日産240RS
アウディ・クーペ・クワトロ
フォルクスワーゲンGTI 16V
日産240RS
フォルクスワーゲン・ゴルフGTI 16V
フィアット・ウーノ・ターボ
フォードRS200
フォードRS200
アクシデント
コースオフ
WRC Round.12 RACラリー
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
ティモ・サロネン/セッポ・ハルヤンネ
マルク・アレン/イルカ・キビマキ
ユハ・カンクネン/ユハ・ピロネン
ミカエル・サンドストローム/ボイト・シランダー
カレ・グルンデル/ベニー・メランダー
トニー・ポンド/ロブ・オーサー
パー・エクルンド/デイブ・ウィトック
ジミー・マクレー/イアン・グリンドロッド
デビッド・レベリン/フィル・ショート
イングーバー・カールソン/ヤン-オロフ・ボフリン
スティグ・ブロンクビスト/ブルーノ・ベルグルンド
リタイア マーク・ロベル/ロジャー・フリーマン
スティグ・アンダーバング/デイブ・ウェスト
113
プジョー205T16 E2
ランチア・デルタS4
プジョー205T16 E2
プジョー205T16 E2
フォードRS200
MGメトロ6R4
MGメトロ6R4
MGメトロ6R4
MGメトロ6R4
マツダ・ファミリア4WD
フォードRS200
フォードRS200
フォードRS200
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
スティグ・ブロンクビスト/ブルーノ・ベルグルンド
スティグ・アンダーバング/ルード・オスターバーム
ビヨルン・ワルデガルド/フレッド・ギャラハー
マッツ・ヨンソン/ジョニー・ヨハンソン
ティモ・ヘイノネン/ハンヌ・ライネ
ラース-エリック・トルフ/ボー・トーゼリウス
ピーター・ストリッド/トールビヨルン・ストリッド
ソーレン・ニルソン/パー-オベ・ペルソン
ビヨルン・ヨハンソン/アンドレス・オルソン
ヘンリック・モーリン/トーマス・ハルバーグ
ターボ
出火
アクシデント
フォードRS200
フォードRS200
トヨタ・セリカ・ツインカムターボ
オペル・アスコナ2000
アウディ・クワトロA2
トヨタ・セリカ・ツインカムターボ
オペル・マンタ400
アウディ90クワトロ
オペル・カデットGSI
スバル・レオーネRXターボ
ミカエル・サンドストローム/ボイト・シランダー
マーク・ロベル/ロジャー・フリーマン
ビヨルン・ワルデガルド/フレッド・ギャラハー
デビッド・ギランダース/グラハム・ネイス
ラッセル・ブルックス/マイク・ブルード
ルイーズ・アトキン-ウォーカー/エレン・モーガン
フランク・フェネル/ケビン・ゴムレー
セバスチャン・リンドホルム/ユハ・サーリネン
ペンティ・アイリッカラ/ロナン・マクネイミー
ジョージ・マーシャル/リン・ジェンキンス
ファブリツィオ・タバトン/ルチアーノ・テデスキーニ
パトリック・スナイヤーズ/ダニー・コールバンダース
パオロ・アレッサンドリーニ/アレッサンドロ・アレッサンドリーニ
ジャンフランコ・クニコ/ピエランジェロ・スカルビーニ
カルロス・ビカ/カンディド・ジュニオール
マウロ・プレリアスコ/ニコロ・インペリオ
パトリシア・ベルタペーレ/パスカレ・ベルタペーレ
イブ・ルーベ/ジャン-マルク・アンドリュー
ヨアキム・サントス/ミゲル・オリベイラ
ピエール-シーザー・バローニ/シルビー・ジルソー
を果たした。ところが、SS1で溢れる観客を避けようとしたサン
ランチア・デルタS4
ランチア・ラリー037
ランチア・ラリー037
ランチア・ラリー037
ランチア・ラリー037
ランチア・ラリー037
プジョー205T16
アルファロメオ75ターボ
フォードRS200
フォード・エスコートRSターボ
トスが左コーナーで姿勢を崩し、観客が立ち並ぶアウト側に突っ
込んでしまう。死者4名(3名の説も)
、重軽傷者30人以上とい
う大惨事を受けて、フォードはポルトガルラリーから全面撤退。
ワークスドライバーも急遽エストリルのホテルでミーティングを
行い、ステージの安全面が改善される見込みがないことから、全
ワークスが撤退を決めた。
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
トニー・ポンド/ロブ・オーサー
デビッド・ルウェリン/フィル・ショート
マーク・ロベル/ロジャー・フリーマン
ミカエル・サンドストローム/ボイト・シランダー
ラッセル・ブルークス/マイク・ブルード
オースティン・マクヘイル/クリスティ・ファレル
シリル・ボルトン/デレク・エルビン
サイモン・デイビソン/ボビー・ウィリス
ジョン・ピース/デレク・デイビス
ジェレミー-チャーリー・バーニス/アンドリュー・リース
フォードはWRC2戦をスキップ。その間、RS200での悲惨な
MGメトロ6R4
MGメトロ6R4
フォードRS200
プジョー205T16
オペル・マンタ400
オペル・マンタ400
MGメトロ6R4
日産240RS
ルノー5ターボ
タルボ・サンビーム・ロータス
アクシデントが再び起こってしまった。5月末にドイツで開催さ
れたエッセンラリーにおいて、マルク・スレールが緩い右コーナ
ーでコントロールを失い立木に激突。コ・ドライバーのミシェル
・ワイダーが命を落としている。
第6戦のアクロポリスでは、グルンデルが首位に立ち、ブロン
クビストも2位に続く。フォードは1-2体制でリードするが、グ
ERC Rd.46 ラリーアルガルベ
ルノー5ターボ
ランチア・ラリー037
トヨタ・カローラGT
フィアット・リトモ・アバルト130TC
トヨタ・カローラGT
ルノー11ターボ
ルノー11ターボ
プジョー205GTI
シトロエンCX2400GTI
オペル・カデット1300
フォードRS200
電気系等
ERC Rd.22 スコティッシュラリー
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
ERC Rd.39 マンクス・インターナショナルラリー
ERC Rd.17 ボルタ・ガルフ・ポルトガル
1
ヨアキム・モウティーニョ/エドガー・フォーテス
2
カルロス・ビカ/カンディド・ジュニオール
3
ホルヘ・オルテガ/ペドロ・ペレス
ラミロ・フェルナンデス/アントニオ・モンテイロ
4
5
アントニオ・カンティーニョ/パウロ・ブランダオ
6
ホセ-カルロス・パソス/ヨアキム・カペロ
7
マヌエル・ロロ/フィリッペ・フェルナンデス
8
アントニオ・ファリーナ/ティアゴ・ムラオ
ジャン-マリー・グレニアー/フランソワ・フォサク
9
10 アウグスト・メデス/アントニオ・レリアス
リタイア ヨアキム・サントス/ミゲル・オリベイラ
WRC Round.6 アクロポリスラリー
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
MGメトロ6R4
オペル・マンタ400
オペル・マンタ400
フォードRS200
ボクゾール・アストラGTE
日産240RS
オペル・カデットGSI
ボクゾール・アストラGTE
タルボ・サンビームTI
プジョー205GTI
フォードRS200
ERC Rd.16 サウス・スウェディッシュ
ルノー5ターボ
ランチア・ラリー037
フィアット・ウーノ・ターボ
トヨタ・カローラGT
オペル・マンタ400
プジョー205 GTI
フィアット・リトモ・アバルト130TC
オペル・マンタ400
ルノー11ターボ
トヨタ・カローラGT
フォードRS200
撤退
フォードRS200
撤退
フォードRS200
コースオフ
年連続ポルトガル王者のヨアキム・サントスもRS200での出場
ERC Rd.32 ラリーマデイラ
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
ヨアキム・サントス/ミゲル・オリベイラ
ジョン・ボッシュ/スティーブ・ボンド
カルロス・ビカ/カンディド・ジュニオール
インベルノ・アマラール/ヨアキム・ネト
ブラン・クズミック/ルディ・サリ
アントニオ・カンティーニョ/ホセ-ルイス・ナスシメント
ラミロ・フェルナンデス/アントニオ・モンテイロ
カルロス・フォンタンハス/ロゼリオ・セロメーニョ
アントニオ-アルメイダ・サントス/ホセ・マルティンス
ホセ-カルロス・パソス/フランソワ・アマーロ
ルンデルはハブトラブルで順位を落とし、その後タイムオーバー
フォードRS200
アウディ・クワトロA2
ランチア・ラリー037
ルノー11ターボ
ルノー5ターボ
トヨタ・カローラGT
フィアット・リトモ・アバルト130TC
フォード・エスコートRS1600
トヨタ・カローラGT
ルノー11ターボ
でリタイア。ブロンクビストもコースオフを喫し、RS200は貴
重な勝利のチャンスを逸してしまう。第12戦RACには、ブロン
クビスト、グルンデルに加えて、マーク・ロベル、スティグ・ア
ンダーバングもRS200で出場。ブロンクビストがSS1でベスト
タイムをたたき出したが、雨で滑り易くなったこのステージでラ
イバルたちの追走を振り切れなかった。SS2でブロンクビストが
首位から脱落すると、SS19でアンダーバングがアクシデント、
McKlein
McKlein
プジョー205T16 E2
フォードRS200
トヨタ・セリカ・ツインカムターボ
MGメトロ6R4
オペル・マンタ400
日産240RS
日産240RS
アウディ80クワトロ
ボクゾール・アストラGTE
日産240RS
SS21でロベルのマシンから出火。ブロンクビストもSS27でタ
ーボトラブルが発生してリタイア。残ったグルンデルが5位でな
んとかポイントを獲得し、短いワークス活動を締めくくった。
WRCでは勝利に恵まれなかったRS200だが、ERCではプライ
ベーターが成績を残した。サントスは地元のアルガルベで優勝。
ロベルは優勝こそできなかったが、スコティッシュで2位、マン
クスで3位と表彰台を得た。RS200の活躍はホモロゲーション
WRCやERC以外にも、スペイン選手権
でアントニオ・ザニーニがドライブ。開
幕戦コスタ・ブラーバはおなじみマー
ルボロではなく白いマシンで走った。
86年シーズン、未勝利ながらもイギリ
ス選手権チャンピオンとなったロベル
がRACに登場。ところが、出火により
SS21でラリーを終えている。
の取得が遅かったこと、そしてグループB廃止の影響から、ワー
クス参戦は1年に満たずに終了してしまった。そして残されたマ
シンの一部は、新たな活躍の場としてラリークロスを選んでいる。
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