通信技術の現状 2012.9.11

庄原市情報通信網整備検討委員会資料
通信技術の現状
目次
1.通信回線について
1-1
現在、提供されている回線の種類
1-2
通信回線の将来
2.ネットを利用した生活とは?
2-1
いろんなことができる光ネットワーク(事例紹介)
2-2 総務省 情報通信白書 平成24年版より
総務省 電気通信白書 平成 24 年版より
インターネットの個人利用の状況について
2-3
ネットを利用した生活の提案(都会からの移入促進)
と仕事創成
・インターネットの恩恵(新聞記事)
・主婦に仕事ウェブが結ぶ(新聞記事)
2012.9.11
村山 秀次郎
1.通信回線について
1-1 現在、提供されている通信回線の種類をまとめてみました。
属性
ナローバンド
接続種類
具体例
受信速度
(理論値)
アナログ
(一般電話回線)
~56Kbps
ISDN
ダイヤルアップ
モバイル接続
(携帯・PHS)
ブロードバンド
モバイル
ブロードバンド
~64Kbps
ADSL
NTTフレッツADSL
Yahoo'BB 等
~数十Mbps
CATV
グーグルTV
J-COM 等
~数十Mbps
FTTH
(光ファイバー)
NTT Bフレッツ
usen 等
~100Mbps
3G(第2世代)携帯電話
「FOMAハイスピード」
下りの理論値は
最大で14Mbps
高速データ通信方式
(LTEやHSPAなど)
NTTドコモ、
「Xi」(クロッシィ)
下り最大37.5Mbps
上り最大12.5Mbp
モバイルWiMAX
UQコミュニケーションズ
下り最大40Mbps、
上り最大10Mbps
次世代PHSのXGP
ウィルコム社
上りも下りも
最大20Mbps
ナローバンド(Narrowband)
64Kbps 以下から 256Kbps 以下の低速な接続サービスのこと。ナローバンドとは、狭い
(Narrow)帯域(Band)という意味で、送受信できるデータ量が少ない接続サービスな
どを指す。主にダイヤルアップ接続や ISDN 接続などが挙げられるが、1.5Mbps 以下の
ADSL 接続も該当することがある。
ブロードバンド【broadband】
電波や電気信号、光信号などの周波数の帯域幅が広いこと。また、それを利用した高速・
大容量な通信回線や通信環境。現在では専ら、高い通信速度の加入者系(広域)データ通信回
線という意味で用いられ、概ね 500kbps 以上のものを意味する。該当するのは ADSL(xDSL)
や CATV インターネット、光ファイバーなどの有線通信である。
モバイルブロードバンド【mobile broadband】別名 :
wireless broadband
第 3 世代(3G)携帯電話(W-CDMA/CDMA2000/HSPA/LTE)、WiMAX などの無線通信で
ある。
LTE【Long Term Evolution】(3.9G)
第 3 世代(3G)携帯電話のデータ通信を高速化した規格。第 4 世代(4G)への橋渡しという意
味で「3.9G」(第 3.9 世代)とも呼ばれるが、4G の一種に含める場合もある。NTT ドコモは
1
当初「Super3G」と呼んでいた。各国・地域の標準化団体間の国際的な標準化プロジェク
トである 3GPP によって 2009 年 3 月に仕様が策定された。
HSPA【High Speed Packet Access】
NTT ドコモなどが採用している第 3 世代(3G)携帯電話方式「W-CDMA」のデータ通信を
高速化した規格。3G 方式の改良版であることから「3.5G」とも呼ばれ、従来の 5 倍以上の
通信速度を実現する。
XGP【eXtended Global Platform】
“拡張されたグローバルなプラットフォーム”を意味する。以前は、次世代 PHS を意味
する「neXt Generation PHS」の略称とされており、その名の通り、PHS をベースにした、
モバイルブロードバンド通信の規格である。データ伝送スピードは最高で 100Mbps、時速
300km/h での通信、そして大都市での過密な通信にも対応できることを目指して作られた
規格。
WiMAX【Worldwide Interoperability for Microwave Access】
30 マイル(約 48km)の距離を最大 70Mbits/s でカバーする中距離無線技術。
WiMAX とは、中距離無線 LAN(WMAN)の業界標準を策定する WiMAX Alliance によっ
て提案され、IEEE 802.16a で標準化作業が進んでいる技術である。
WiMAX の通信では、最大 70Mbits/s の帯域を複数の端末でシェアすることになるため、大
都市圏などでの利用では思ったほどのパフォーマンスは出せないとみられる。WiMAX が向
いている用途としては、大都市での利用というよりも、ADSL や FTTH の導入が難しい地
方都市などでの安価なインフラ整備だろうといわれている。
単位の bps とは、転送速度を表すものである。
1 bps は1秒間に1ビットのデータを転送できる事になる。
当然、数値が大きいほど
1秒間に転送出来る量が多い事になる。
K(キロ) や M(メガ) は補足単位である。
1K bps は 約 1000 bps 、1M bps は 約 1000 K bps になる。( 1024 とする場合もあり、
現在統一されていない) 例えば、ADSL 1M bps といったら、1,000 X 1,000 で
約 百万
bps となり、アナログ 56K bps の 17 倍になる。
ただしこれらはすべて理論値であり、実際に使用する際の転送速度はもっと落ちる。
1-2
通信回線の将来
米国で開始の新規格「スーパーWi-Fi」、世界に普及するか
2012 年 09 月 03 日 18:43
発信地:ワシントン D.C./米国
ニューヨーク(New York)
・マンハッタン(Manhattan)の電話ボックスに設置された Wi-Fi
のホットスポット(2012 年 7 月 11 日撮影)。(c)AFP/Getty Images/John Moore
【9 月 3 日 AFP】米国で「スーパーWi-Fi(Super Wi-Fi)
」と呼ばれる新たな無線通信テ
クノロジーが一部地域でサービスを開始した。無線 LAN のホットスポットよりも広いエリ
アからの接続が可能な技術で、英国やブラジルなど外国からの注目も集めている。
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スーパーWi-Fi は、無線 LAN 規格の Wi-Fi(ワイファイ)とは別の周波数帯域を使用し、
特別な機器を必要とするもので、正確には Wi-Fi 技術ではない。しかし、未使用のテレビ
放送電波帯域を使って無線ブロードバンドを提供するこの技術は、Wi-Fi の持っている利点
を備え、さらに独自の利点を加えた技術として、スーパーWi-Fi の名称で 2010 年に米連邦
通信委員会(Federal Communications Commission、FCC)が承認していた。
テレビ放送用の帯域を使うため、無線信号は Wi-Fi よりも広範囲に届く。理論値では最
大 160 キロメートル(100 マイル)先まで届くというが、実際の利用時には到達範囲は数
マイルの距離にとどまる見込み。
■広いエリアをカバーするスーパーWi-Fi、機器拡充に期待
米シンクタンク「ニュー・アメリカ・ファウンデーション(New America Foundation)」
による「無線の未来プロジェクト(Wireless Future Project)」責任者、マイケル・キャラ
ブリーズ(Michael Calabrese)氏は、放送用の周波数帯域を利用できることがこの技術の
利点であると説明する。
「Wi-Fi 利用は急増してきたが、数百メートルの範囲内にしか届かない周波数帯域でしか運
用することができなかった」とキャラブリーズ氏は述べる。「テレビの周波数帯域なら低出
力で長距離に到達することができ、建物や木々、悪天候などの中も通過することができる」
この技術を使えば、現在ブロードバンド接続が提供されていない地方の住宅が少ない地
域に、高速度インターネット接続を提供することができるようになる。また、消費者が自
分用のホットスポットを作成し、自宅から離れているときにそれを利用することができる
ようになる。
史上初めてのスーパーWi-Fi は昨年、テキサス(Texas)州ヒューストン(Houston)の
ライス大学(Rice University)で始まった。また今年初頭にはノースカロライナ(North
Carolina)州ウィルミントン(Wilmington)でもサービスが開始されている。
出典:YAHOO Japan ニュースより
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2.ネットを利用した生活とは?
2-1
いろんなことができる光ネットワーク(事例紹介)
世界中に光ファイバーがひかれ、色々なシーンで私たちは高度なサービスを受けられる
ようになりつつあります。その例をご紹介します。
出典:富士通研究所 HP より
2-2
総務省 情報通信白書 平成24年版より
総務省
電気通信白書 平成 24 年版より
インターネットの個人利用の状況について
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2-3
ネットを利用した生活の提案(都会からの移入促進)と仕事創成
・インターネットの恩恵(新聞記事)
・主婦に仕事ウェブが結ぶ(新聞記事)
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ページ
インターネットの恩恵――消費⽣活、都会と同等に(これからの⽥舎暮らし)
2012/09/05 ⽇本経済新聞
⼣刊 9ページ 1020⽂字
玉村豊男
私はいまから十三年前に原稿用紙で書くのをやめてパソコンに切り替えた。
その直前まで、いくらコンピュータの時代になったからといって私の年代の物書きまで影響を受ける
ことはあるまいと思っていたのだが、技術革新の波は想像を超える速さで文筆や出版の世界を一変さ
せた。
それでも私の場合はパソコンを買ってキーボードの打ちかたを覚え、メールで原稿を送信できれば
それでよいが、同年代のカメラマンの嘆きは大きかった。
高価な機材を買い替えるだけでも大変な出費だし、それまでは撮影が終わったフィルムをラボに預
ければ仕事は終わりだったのに、こんどは撮った写真を全部自分でチェックして整理しなければなら
ない。その上画像処理の技術まで身につける必要が出てきたとあっては、老眼に悩まされる団塊世代
カメラマンには辛い時代が到来した。
しかし、歳をとってから時代に適応するのは大変といっても、長生きをしてよかったと思えることも少
なくない。
原稿を書いていて、どうしても調べたい事柄が出てくることがある。そういうとき昔は、手もとにある本
や資料を洗いざらい探しても答が見つからないと、わざわざ東京まで行って図書館や古本屋を歩きま
わったものだ。それがいまは座ったままクリックひとつで画面上に答が出てくる。
もちろんネット上の記述がどれだけ信用できるかは別にして、いながらにして外国の情報まで手に入
るのは本当にありがたい。
インターネットの普及は文筆家をラクにしただけでなく、田舎暮らしのスタイルそのものを根本的に変
えたといっていいだろう。
山の中の一軒家でも、そこまでトラックが走れる道路が続いている限り、インターネットで注文した本
や魚や洋服が届くのだ。
大都会で暮らしている人も本や魚や洋服をネットで注文するのだから、消費生活のレベルにおいて
都会と田舎の格差はなくなったといえるのではないか。
もちろん世代的な事情もあって当面は買い物弱者などの問題は残るが、それにも急速に対応がなさ
れていくだろう。少なくともこれから田舎暮らしをしようと考えている人にとって、情報の欠如とか生活の
不便とかいう旧来のハードルは大幅に緩和された。
かつてはよほどの変人でもない限り田舎暮らしはできないように思われていた時代もあったが、いま
は、都会に住むごくふつうの人が、ライフスタイルはそのままに、周囲の環境だけを変えることができる
ようになったのである。
(エッセイスト)
イラスト・大竹雄介
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